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国際政治・世界事情
1475
:
チバQ
:2010/06/14(月) 23:02:41
http://www.asahi.com/worldcup/world/TKY201006110626.html
「チケットが買えなくたって」旧黒人居住区、喜び爆発2010年6月12日10時21分
黄、赤、緑、黒――。W杯が幕を開け、青空の広がったソウェトのグラウンドも、南アフリカの国旗を振る人たちで沸いた。チケットを手に入れられなかった地元の住民たちが、5時間も前から大会運営者側が無料で設置した巨大スクリーンの前に集まった。
「さあ、バファナバファナ(南アチームの愛称)が登場だ」と、開門前にやってきたトラック運転手のタボ・マクベッツェさん(47)。「インターネットが使えないし、カネもないからチケットは買えなかった。でも今日は特別な日。みんなで楽しむんだ」
ソウェト市民の喜びが爆発したのは、地元のチャバララ選手の先制ゴール。持っていたビールやコーラを投げ飛ばし、だれかれとなく抱き合い、言葉にならない叫びをあげた。南ア国旗を振り回す公務員のテンバ・マゴソさん(28)は、「見てくれたか。ヤツはおれの街の出身なんだ。英雄なんだ。みんなの英雄なんだ」と何度も語った。
背番号8のユニホームを着た子供たちも大勢訪れた。ブブゼラをふき鳴らし、興奮してグラウンドを駆け回った。
一方、静かに観戦する人もいた。生活保護を受けながら暮らすスーザン・マセコさん(62)。「家にはテレビがないから」と、このイベントを楽しみにしてきた。アパルトヘイト(人種隔離)の時代にここで生まれた。1976年の蜂起では、警察官が家を次々と壊し、多くの人をたたき、連れ去るのを目の当たりにした。
かたわらで車いすに座るのは、一緒に暮らす義理の娘ジョイスさん(32)。9年前の交通事故で足が不自由になったが、医療費はすべて政府の負担だ。「安心して暮らせるようになったのは、マンデラのおかげ」と話す。「W杯でこの国がもっと強くなり、私たちにも仕事が回ってくればいい」(佐々木学)
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