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東海・北陸 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1とはずがたり:2008/10/26(日) 15:36:55

統一地方選スレから東海・北陸所謂中部地方のネタを独立させます
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/l40
合併ネタはこちら
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1066974699/l40
掛川ネタはこちらへ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1187487997/l40

1132さんだーばー堂:2010/01/19(火) 11:23:47
>>290とか
http://webun.jp/news/A100/knpnews/20100118/9309
富山市議会議員・長尾憲二氏が死去
2010年01月18日 11:38

富山市議会議員で元副議長の長尾憲二(ながお・けんじ)氏が18日午前3時30分、急性心筋梗塞のため県立中央病院で死去した。66歳。自宅は富山市羽根1237の2。通夜は19日午後7時、葬儀は20日午前10時から、いずれも富山市桜町のシティーホール富山で。喪主は長男好晃(よしてる)氏。
富山工業高校定時制卒。富山中央郵便局、全郵政北陸地方本部専従を経て昭和62年の富山市議会議員に初当選し、旧市5期、新市2期。平成16年6月から17年3月まで副議長。前県民社協会長。

1133とはずがたり:2010/01/19(火) 12:02:23
>>1131
なんだ又市の此の腰抜けぶりは。。

1134とはずがたり:2010/01/19(火) 19:16:15
共産・杉田氏が出馬を表明 富士市長選
2009/12/03
http://www.shizushin.com/news/feature/local_election/20091203000000000061.htm

 任期満了に伴う富士市長選(13日告示、20日投開票)で、共産党富士市委員長杉田保雄氏(62)=富士宮市三園平=は3日午前、富士市役所で会見し、無所属(共産推薦)で立候補すると表明した。
 杉田氏は、現職の鈴木尚氏(63)が次期3期目の公約に掲げた富士宮市への合併申し入れ方針への反対などを打ち出し、「政治に今一番求められることは、市民、国民生活の危機打開に力を入れること」と述べた。
 同市長選にこれまでに出馬表明したのは鈴木氏(無所属、民主・自民・公明・社民推薦)だけだった。

1135とはずがたり:2010/01/19(火) 19:17:14
熱海市長選出馬、田島県議が表明
2010/01/05
http://www.shizushin.com/news/feature/local_election/20100105000000000010.htm

 熱海市選出の県議会議員、田島秀雄氏(51)は4日、同市内で開かれた新年賀詞交歓会で、9月13日の任期満了に伴う同市長選に出馬する意向を明らかにした。
 田島氏はあいさつで「今年はこの体を熱海市に戻し、けん引する一人として新しい力で未来の熱海をつくって参りたい」などと決意を語った。
 田島氏は同市議を4期務め、2000年の補選で県議に初当選。現在3期目で、自民党県連政調会長を務めている。
 同市長選には、現職の斉藤栄氏(46)=1期=が立候補を表明している。

1136とはずがたり:2010/01/19(火) 19:18:13
>>1134

富士市長に鈴木氏3選 投票率は過去最低27・06%
2009/12/21
http://www.shizushin.com/news/feature/local_election/20091221000000000007.htm

 任期満了に伴う富士市長選は20日、投票が行われ、即日開票の結果、無所属の現職鈴木尚氏(63)=民主、自民、公明、社民推薦=が、無所属新人の共産党富士市委員長杉田保雄氏(63)=共産推薦=を大差で破り3選を果たした。
 投票率は27・06%。8年前の前回選(50・59%)から大きく下げ、過去最低だった1993年の市長選(27・71%)も下回った。
 鈴木氏は2期8年の実績を基に主要政党や商工農林、労働団体の支持を取りつけ、盤石の体制で選挙戦を展開。支援団体や後援組織の票を着実にまとめた。告示10日前に出馬表明がずれ込んだ杉田氏は、出足の遅れが最後まで響き、浸透しきれなかった。
 午後10時、当確の速報が入ると、富士市日乃出町の選挙事務所に歓声が広がった。鈴木氏は「富士山を中心とした市政に道筋をつけていくため、全身全霊を傾けていきたい」と支援者の祝福に応えた。

富士市長選開票結果
当44,192鈴木 尚(63)無現
  10,338杉田保雄(63)無新

富士新市長の略歴
 鈴木 尚氏(すずき・ひさし)富士市出身。製函会社を起業後、市議1期を経て県議に。4期の間に県議会議運委員長、副議長を務めた。2001年の市長選で初当選し2期目。日本大法学部卒。母と妻、2人の子の5人家族。原田。

1137チバQ:2010/01/22(金) 00:50:29
http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/niigata/100120/ngt1001202044002-n1.htm
「燕三条ブランド」が重要争点 新潟
2010.1.20 20:41

燕市長選への出馬を表明する鈴木力氏。「燕三条ブランド」確立をはじめとする産業振興は重要な争点になりそうだ=燕商工会議所 金属洋食器の町として知られる新潟県燕市が、隣接する三条市との連携を強めて「燕三条ブランド」を確立し、不況による大打撃を克服しようと挑戦している。“製造業の拠点”である県央地域の経済復興を図る観点からも注目される、現職の不出馬表明を受けた今春の燕市長選(4月4日告示、11日開票)でも、地域産業の振興は重要な争点となりそうだ。

 20日午前、燕商工会議所で元県知事政策局政策監の鈴木力(つとむ)氏(49)が、市長選への出馬表明会見に臨んだ。出馬表明は鈴木氏が初めて。この中で、重点施策に掲げたのは「産業振興」。県職員として産業労働部などで培った経歴を背景に、「産業政策のプロとしてブランドイメージの形成に努める」と抱負を述べた。

 後援会長に就任した燕商議所の山崎悦次会頭が、「『燕市の次のリーダーは誰か』と模索して、若手が(実績のあった)鈴木氏を推した」と述べるなど、産業界の期待は大きい。

 県の外郭団体である県央地域地場産業振興センター(三条市)は、平成20年8月に「燕三条ブランド検討委員会」を設置。昨年7月末には「燕三条プライドプロジェクト」が発表され、地元食材はもとより、食器も地元産にこだわった“完全地産地消”のレストランの開設など、20プロジェクトが始動している。

 鈴木氏はこの日、「各地域で独自性のあるものは大切にしながら、新しい製品を『燕三条ブランド』で打ち出すなど、産業界と連携しつつ、別地域とコラボレーションを進める」と訴えた。一方、三条市の国定勇人市長がかねて「両市は一つになるのが望ましい」と発言するなど、両市にとって連携強化は重要課題。燕市長選でだれが市民の支持を受けようと、県央地域の復活を見すえた“燕三条”の産業政策が必要になる。(高木克聡)

1138チバQ:2010/01/22(金) 01:10:01
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20100121ddlk15010015000c.html
選挙:燕市長選 鈴木氏が正式に出馬表明 /新潟
 任期満了に伴い4月4日告示、11日投開票で行われる燕市長選で、元県職員の鈴木力(つとむ)氏(49)が20日、会見を開き、無所属での立候補を正式に表明した。県で産業振興課長補佐、知事政策局政策監などを務めた鈴木氏は「産業政策のプロとして、産業振興や行財政改革などに取り組みたい」と抱負を語った。

 鈴木氏は地元経済関係者らの強い要請を受けて立候補を決意したといい、政党への推薦依頼はしない考え。ただ泉田裕彦知事には「応援をお願いしたい」と述べた。市政課題の一つで、一部で反対意見のある新庁舎建設について「先入観をもたずに検証したい」と慎重に対応する考えを示した。【小川直樹】

1139チバQ:2010/01/22(金) 12:08:23
http://mainichi.jp/area/aichi/news/20100122ddlk23010218000c.html
県議質問回数:一度もせず自民5議員 「責任全うせず」オンブズマン批判 /愛知
 ◇07年当選104人調査
 07〜08年の本会議、委員会で一度も質問しなかった県議が5人いたことが21日、オンブズマン愛知(代表・山森広明弁護士)の調査で分かった。いずれも自民県議団の議員で、山森弁護士は「質問は議員の職務であり、質問をせずに議員の責任を全うしているとは思えない」と批判している。【月足寛樹】

 07年4月の統一地方選で当選した県議104人を対象に同年5月から08年5月までの本会議、委員会の質問回数を会議録などから調べた。

 最も多かったのは自民党県議団の筒井隆彌氏の82回。次いで公明党県議団の渡会克明氏の76回だった。一度も質問をしなかったのは青山秋男、加藤精重(09年辞職)、小林秀央、寺西学、栗田宏の5氏。07年は青山氏が議長、加藤氏が副議長を務めていた。

 山森弁護士は「議会以外でも活動しているのだろうが、議会で発言しなければ議会の活性化にはつながらない」と主張する。

 質問回数が10回以下だった県議も32人に上り、オンブズマン愛知の二村秋夫世話人は「議会の重鎮になるほど質問回数が減る傾向があるが理解に苦しむ」と述べ、一方で「質問が多くても内容に疑問のあるものもあり、一概に回数の多さと質問の質とは比例しない」と話した。

 オンブズマン愛知は調査結果を同日、県議会の各会派に提出した。

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 □質問回数の多い県議□(敬称略)

 (1)筒井隆彌(自民)82回

 (2)渡会克明(公明)76回

 (3)原欣伸 (自民)75回

 (4)大竹正人(自民)74回

 (4)波形昌洋(民主)74回

 (6)近藤良三(民主)72回

 (7)柏熊光代(民主)71回

 (8)吉田徳保(自民)59回

 (8)水野富夫(自民)59回

(10)中村友美(民主)57回

毎日新聞 2010年1月22日 地方版

1140チバQ:2010/01/23(土) 11:02:13
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000001001220004
県都の未来図〜ネットを使った活動も
2010年01月22日

■美杉など議席獲得へ力
■立候補予定者 自民離れ


 24日告示、31日投開票の津市長選と同日で実施される同市議選(定数36)に注目が集まっている。2006年に10市町村が合併した直後の選挙は、定数38に71人が立候補する大激戦だったが、今回も40人を超える立候補が予想される。旧市町村のうち、前回は候補者調整ができずに市議を出せなかった旧美杉村、旧香良洲町、旧一志町では、議席獲得に向けた調整に力を注ぐ。また、政権交代の影響もあり、自民党の公認、推薦を申請する立候補予定者が減ったのも目に付く。


 「なんとしても、1人は議員を出さないといけない」


 19日夕、津市美杉総合支所に自治会長7人が集まり、市議選で新顔の元村議を推薦することを決めた。


 10市町村議会の定数は166あったが、前回選挙では38に減った。旧美杉村では候補者調整がつかずに4人が立候補し、共倒れに。この4年間は、ほかの地域の市議に行政とのパイプ役を求めてきた。


 美杉地域には市議の後援会も発足していたが、津市自治会連合会美杉支部の結城実会長は「ごみ最終処分場や名松線の問題では、山奥にしわ寄せが来る感覚がある。問題解決には、やはり地元の議員がおらんとという思いでまとまった」と話す。旧香良洲町内からの立候補も新顔1人の予定。旧一志町内では民主党系と自民党系の新顔が名乗りを上げた。


 一方、前回自民党公認で立候補した現職2人は、今回は推薦に切り替え、無所属で立候補する予定だ。ある現職の関係者は「支持者から自民党への風当たりは強いと言われた」と話す。前回は同党の公認、推薦候補は71人中15人いたが、今回は今のところ43人中6人にとどまる。とはいえ、民主党の公認・推薦の候補予定者も、前回は71人中4人いたが、今回は、43人中2人だけ。地元県議は「地方選なので党派色を出すのは得策でないと判断しているのだろう」と話す。


 年齢別では、現在30代の市議は1人だけだが、今回は新顔2人も立候補予定で、インターネットの「ツイッター」や動画サイトの「ユーチューブ」、携帯電話のメールなども使った活動を続けている。(藤崎麻里)

1141チバQ:2010/01/23(土) 19:59:44
>>1131
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20100122-OYT8T01414.htm
藤井氏擁立を断念
社民支部の思惑外れる
 2月7日告示、14日投開票の滑川市長選を巡り、社民党県連滑川支部は、昨年8月の衆院選富山2区に出馬し、落選した社民党県連副代表の藤井宗一氏(61)の擁立に一時動いたが、断念したことが20日わかった。党県連合や連合富山の支援を得られなかったためとしている。

 19日に開かれた同支部の会合で擁立見送りが決まった。出席者によると、藤井氏は「支援態勢が崩れた中で、選挙をして勝てる自信がない」と話していたという。

 市長選は現時点で、現職の中屋一博氏(62)と元市議の上田昌孝氏(66)による保守系同士の争いとなる見通し。保守が分裂すれば、社民党や労組系の候補に有利に働くとして、昨年12月頃から支部が藤井氏擁立を検討し始めた。

 藤井氏は衆院選で、地元滑川市では、当選した宮腰光寛氏を906票上回る1万121票を獲得。昨年12月下旬、本紙の取材に「要請があれば検討したい」などと出馬に前向きな姿勢を見せていた。

 しかし、藤井氏を支える草の根の動きが広がらず、残された時間が少ないなどの理由から、党県連や、藤井氏が副会長を務めていた連合富山が支援に消極的な姿勢を示した。また、今月14日には、同じ与党の国民新党が中屋氏の推薦を決めた。

 思惑が外れた同支部は「今の市政に批判を持ちながら、候補者を擁立できないのは残念」としている。

(2010年1月21日 読売新聞)

1142チバQ:2010/01/24(日) 10:26:35
>>1120>>1124
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20100124/CK2010012402000025.html
女性票、批判票を狙え 各陣営、支持者獲得へ本腰
2010年1月24日

ガンバロー三唱で団結を誓う候補予定者の陣営=岐阜市内で


◆2・7 岐阜市長選
 2月7日投開票の岐阜市長選まで2週間と迫り、立候補予定者らが支持者獲得に本腰を入れている。マニフェスト(政権公約)が出そろい初めての週末となった23日は、各陣営が集会や街頭演説を開き、女性票や現職への批判票取り込みに声をからした。

 3期目を目指す現職の細江茂光氏(61)は女性支援者が市内で開いた集会に参加。約1500人を前に「後世に先送りしない政治の実現」とマニフェストのキャッチフレーズを紹介した。

 細江氏は「生活実感があり、しがらみがない」と女性票を重視。口コミの力も期待する。会場を埋め尽くす女性に「子や孫にツケを回さないため、行財政改革の継続で健全財政を守ることが必要だ」と訴えた。

 マニフェストで生活コストの軽減を打ち出した新人の会社社長浅野真氏(41)は、細江陣営との違いを鮮明にさせ、現市政の批判票獲得に照準を合わせる。

 同市日ノ出町の商店街で開いた街頭演説では、中学校卒業までの医療費無料化を盛り込んだマニフェストを買い物客らに解説した。医療費無料化は、細江市長がこれまで実現しなかったことを批判し、国民健康保険料や法人市民税の10%減もアピール。「市民の生活コストを下げ、減税で活性化を必ず実現する」と意気込んだ。

 元中学校教諭の大西隆博氏(44)は、市内の量販店近くで街頭演説。買い物客らに向けて名前を繰り返しながら、人材の育成や活用の重要性を訴え、知名度アップを狙った。

  (竹田佳彦、石井宏樹)

1143チバQ:2010/01/24(日) 10:27:33
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gifu/news/20100123-OYT8T00951.htm
戦術に「女性パワー」
細江氏集会、浅野氏も28日


細江陣営の女性集会に詰めかけた参加者  31日告示、2月7日投開票の岐阜市長選で、3期目を目指して無所属で立候補を表明している現職の細江茂光氏(61)の陣営が23日、市内のホテルで、女性支援者を対象にした集会を開催した。同市長選では、同じく無所属で立候補を表明している新人のコンサルティング会社社長、浅野真氏(41)の陣営も28日に女性集会を企画している。両陣営とも票固めと掘り起こしに「女性パワー」を活用する戦術だ。

 両陣営は今月、支援者の大集会を開催。それぞれ3000人を超える動員を行い、一歩も引かない戦いを繰り広げている。

 この日、細江氏陣営の女性集会には約1500人が詰めかけた。同陣営女性部の追立涼子代表が「こんなにたくさんの人が集まった。女性の力と声は大きい」とあいさつ。細江氏は「女性軍は強いだけでなく、裏切らない。子を産み育てることから、先を見通す目がある。目先のおいしそうな言葉に乗せられず、本当のことを見抜くことができる」と支援を呼びかけた。

 一方、浅野氏陣営も、女性集会に向けて、連日参加者の確保に力を注いでいる。

 市議の1人は「女性はまじめな人が多く、味方につけると本当に心強い。家族や知人、友人らへの影響力も大きい」と話している。

 同市長選ではほかに、いずれも無所属で元市立中学校教諭の大西隆博氏(44)と、主婦の岩田良子氏(52)も立候補を表明している。

(2010年1月24日 読売新聞)

1144チバQ:2010/01/24(日) 17:17:22
>>1130
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news/20100122-OYT8T01292.htm
裾野市長選激戦続く
市議・県議補選あすトリプル選挙
 裾野市長選と同市議補欠選挙(欠員2)、県議選同市選挙区補欠選挙(同1)は、いずれも24日に投開票される。

 市長選は、現職で5選を目指す大橋俊二氏(73)(無所属)と、新人で元県議の原文雄氏(66)(同=民主党推薦)が激戦を展開している。

 大橋氏は4期16年の実績を強調し、医師会や農業団体、婦人会などから幅広く支持を集める。人柄や医師としての実績から高齢者や子育て世代の支持が厚く、医療、福祉、教育を中心に「暮らし満足日本一の実現」を訴える。

 原氏は民主党色を前面に出し、連合静岡の支援も受けて全面的な組織選挙を展開。同党の細野豪志衆院議員のほか、前原国交相ら大物も応援に入った。国や県とのパイプを強調し、行財政改革を争点に、現職の5選阻止を呼びかけている。

 県議補選には元市係長の勝又喜久男(48)(民主)、旅行業の高村謙二(45)(無所属)、大学非常勤講師の内藤法子(57)(同)の新人3氏が立候補している。市議補選では無所属の3新人が2議席を争っている。

 投票は3選挙とも午前7時から16か所で行われ、午後9時から裾野市民体育館で開票される。16日現在の有権者数は4万3127人。

(2010年1月23日 読売新聞)

1145名無しさん:2010/01/24(日) 23:09:46
●裾野市長選挙(最終)
おおはし 俊二 17,043
はら 文雄 9,735

●裾野市議会議員補欠選挙(最終)
勝又 きくお 9,285
高村 けんじ 8,402
内藤 のり子 8,659

1146チバQ:2010/01/25(月) 21:01:31
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000001001250003
裾野市長に大橋氏5選
2010年01月25日


当選が決まり、支持者に笑顔であいさつする大橋俊二氏(右)=裾野市佐野

 裾野市長選と市議補選(被選挙数2)、同市選挙区県議補選(同1)は24日投開票された。市長選は現職の大橋俊二氏(73)=無所属=が、新顔で元県議の原文雄氏(66)=無所属、民主推薦=を破り、5選を果たした。市議補選、県議補選も次々と当選者が決まった。当日有権者数(市長選・市議補選)は4万2537人。市長選の投票率は63・38%(前回52・65%)だった。


 当選を決めた大橋氏は、同市佐野の選挙事務所に集まった支持者らを前に、「責任の重さを感じます。赤ちゃんからお年寄りまで安心して快適に住める街、とりわけ高齢者には、裾野にいれば何も心配ないと余生を楽しめる街を、必ず作ります」と抱負を語った。


 大橋氏は、0歳から中学3年生までを対象にした医療費の無料化や、小学校低学年の多人数学級に対する教師2人の配置などの「実績」を訴えることに重点を置いて選挙戦を展開。多選批判は「いい施策を展開し、市民のためになっていればいいのでは」とかわし、これまで培ってきた後援会組織や農協、婦人団体などを地道に固めた。


 原氏は民主党の全面的な支援を受けて、労組を中心とした運動を繰り広げた。「社会構造が激しく変化する中、行政の『継続』は通用しない。新しいリーダーの下で新しい市政を」などと「変革」を訴えたが、及ばなかった。


 原氏は同市平松の選挙事務所で「裾野を変革していこうという強いうねりと大きな力を借りることができたが、自らの非力ゆえに皆様に迷惑をおかけした」などと語った。






 《解説》


 「継続か、変化か」が争点になった市長選は、大橋氏の「実績」に軍配が上がった。小児科医から市長になった大橋氏は、県内で初めて中学3年生までの医療費無料化に踏み切るなど福祉政策を中心に成果を上げてきた。市民はそこに信頼を寄せたといえる。


 「5選は長すぎる」と大橋氏を批判した原氏は、民主党の全面的な支援を受け、知事選・衆院選と続いた「政権交代」の波に乗ることを運動の中心に据えた。同市を選挙区内に持つ細野豪志衆院議員が頻繁に選挙区に入ったほか、前原誠司・国交相、渡部恒三・元衆院副議長らが応援に駆けつけ、「民主=変革」を印象づけようとした。しかし、市長選という身近な選挙で市民は実績を選んだ。


 一方で、大橋氏が築いてきた実績は、市内に大企業の工場や研究所を多く抱える恵まれた経済環境の中で実現したものだったことも事実だ。2008年度決算で約33億円だった法人市民税は、09年度は2億5千万円に落ち込むことが予想されている。こうした中、大橋氏が掲げた医療費無料化の高校3年生までの拡大や高齢者の医療費補助増額は大きな負担が予想される。


 約86億円(09年度)ある財政調整基金の取り崩しも、このままの経済状況が続けば数年で底がみえる。「集大成」の5期目は、これまで経験したことのない厳しい市政運営が待っている。(菅尾保)

1147チバQ:2010/01/25(月) 21:02:22
http://www.shizushin.com/news/feature/local_election/20100125081409.htm
県議補選は民主・勝又氏 裾野市選挙区
2010/01/25
 現職の辞職に伴い24日、市長選と市議補選とのトリプル選挙で行われた裾野市選挙区の県議補選(欠員1)は即日開票の結果、民主党公認の前裾野市職員で市民団体運営委員の勝又喜久男氏(48)=国民新党、連合静岡推薦=が無所属新人の2氏を振り切り、初当選を果たした。投票率は63.38%だった。

◇県議補選裾野市選挙区(欠員1)
当 勝又喜久男(民) 9285
   内藤  法子(無) 8659
   高村  謙二(無) 8402

1148チバQ:2010/01/25(月) 21:05:39
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20100125ddlk15010124000c.html
選挙:五泉市長選 伊藤氏が初当選 林、町田両氏を破り /新潟
 任期満了に伴う五泉市長選は24日投開票され、新人で前副市長の伊藤勝美氏(59)=無所属=が、新人で前市議会議長の林茂氏(61)=同▽前市議の町田俊夫氏(61)=同=を破り、初当選した。五十嵐基市長(69)が健康問題を理由に引退したのを受け、旧五泉市時代を含め12年ぶりの選挙戦となった。当日有権者数は4万6600人(男2万2097人、女2万4503人)。投票率は68・26%。

 伊藤氏は旧村松町長、合併後の五泉市の副市長を務めた経験を強調し、情報公開の実行を強く訴えた。3人の中で出馬表明が最も遅かったが、合併の効果を上げることを掲げ、地盤の旧村松町だけでなく、旧五泉市域へも着実に浸透した。当選を決めた伊藤氏は同市寺沢の事務所で「公平公正で透明性のある五泉市をみなさんと一緒に作り上げたい」と抱負を述べた。

 林氏は市議を約20年務めた知名度を武器にしたが、牙城の旧五泉市域を伊藤氏に切り崩された。町田氏は民主党の推薦を受けて政権与党とのつながりを強調したが、自身の得票につなげることができなかった。【小川直樹】

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 ■解説

 ◇元町長「経験」に発展託す
 旧五泉市時代も含め市長を約12年務めた五十嵐基氏(69)が引退し、「世代交代の好機」と、3氏が激しい選挙戦を展開した今回の市長選。合併から4年が過ぎたが、3氏とも、合併効果が十分に出ていないと訴え、市に閉塞(へいそく)感が漂っていると強調した。行政がまとまりを欠き、市の特色づくりやアピールの力が弱いことなどが閉塞感につながっているという。

 また、地場の繊維産業の低迷、子育て環境や医療体制に対する不安など、不況や高齢化といった社会構造的な問題を背景にした課題も山積している。

 そのなかで有権者は、首長経験があり、新市のビジョン作りにもかかわった伊藤勝美氏に、これからの市政を託した。行政も厳しい地域間競争にさらされている時代に、いつまでも旧市町にこだわっていては発展はおぼつかない。職員の士気を高め、市民サービスを充実させながら、多くの課題にどう対処するのか。伊藤氏の手腕が問われる。【小川直樹】

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 ◇市長選開票結果
当 13530 伊藤勝美 59 無新

  10395 林茂   61 無新

   7529 町田俊夫 61 無新

 =選管最終発表

 ◇五泉市長略歴
伊藤勝美(いとう・かつみ) 59 無新(1)

 瓦工事会社役員▽市モンゴルこども交流委員会長[歴]旧村松町議・町長▽副市長▽五泉商高

1149チバQ:2010/01/25(月) 21:21:58
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/mie/news/20100124-OYT8T00941.htm
津市長選、2氏舌戦スタート
改革、福祉 訴え熱く
 24日告示された津市長選は、旧津市議で共産党県中部地区副委員長の新人の岡野恵美氏(57)(共産)と、再選を目指す現職の松田直久氏(55)(無所属)の一騎打ちとなった。10市町村の合併後、2回目となる選挙戦では、それぞれ行財政改革の推進や福祉の充実などを訴え、1週間の熱い戦いが始まった。

 一方、津市議選(定数36)も同時に告示され、43人が立候補を届け出た。立候補したのは現職27人、新人16人で、政党の内訳は民主1人、自民2人、公明4人、共産4人、無所属32人。前回の市議選には38の議席に71人が立候補したが、定数が2減となった今回は少数激戦の様相となった。

 市長選、市議選とも投票は31日で、即日開票される。23日現在の選挙人名簿登録者数は23万1243人。

 岡野氏は津市河芸町千里ヶ丘の団地で、共産党の国会議員らを前に市議選候補者と第一声。「合併で広くなった津市の隅々にまで光を当て、冷たい政治から暮らしに寄り添う温かい政治に転換する」と訴えた。

 中学校卒業時までの医療費無料化や高齢者への無料バス券支給、介護保険料や水道料金の引き下げなど七つの公約とともに、退職金廃止など市長報酬の削減を掲げ、「国の政治にはっきりとものを言う市長でありたい。住民が主人公の政治を実現したい」と強調。選挙カーに乗り込み、市内を回って支持を求めた。

 津市羽所町のホテルで行われた松田氏の出陣式では、民主党の国会議員や県議らが顔をそろえる中、「津市の住みやすさを倍増、3倍増させていくことが求められており、さらに磨きをかけていく」と強調、豊かな自然を生かしたり、企業誘致を図ったりするなどし「市民に夢を提供したい」と力を込めた。

 そのうえで「経費削減など、さらに行財政改革に取り組むことが市民サービスにつながる。安全、安心で元気なまちづくりを進めるためにも、市民が行政に参加してほしい」と訴え、津駅前などでマイクを握った。

(2010年1月25日 読売新聞)

1150チバQ:2010/01/25(月) 21:22:47
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000571001190001
県都の未来図


上 「バランス」がキーワード
2010年01月19日







◇◆10市町村合併後のまちづくり◆◇


 「まちづくりはバランスが重要。ぎょうざで言えば、いくら好きでも一つの具材を多く入れすぎないのと一緒」


 今月7日、再選をめざす津市の松田直久市長は、記者から得意料理を聞かれ、こんな例えをしてみせた。「バランス」は、「平成の大合併」で全国で4番目に多い10市町村で2006年に合併した新・津市を束ねる松田市政の大きなキーワードだ。


 市は、17年度までの総合計画をまとめる際、市の特性分析をした。まちづくりを考える際の強みには山や海の環境資源が挙がったが、地域の一体感の弱さが指摘された。


 旧津市の人口は16万人で、全国でも小さな県都だった。合併で約29万人になったが、広い地域の持ち味を市全体の魅力として発信できていないのが現状だ。分析を見た市政策課の担当者も「悪くもないが、売りになるような突出していいものもなかった」。


 津のまちの基礎をつくった藤堂高虎の入府400年記念事業で生まれたゆるキャラ「シロモチくん」が人気を呼び、イベントへの出演などでアピールする。また、市民活動を進める「津市げんき大学」は、巨大な「津ぎょうざ」をB級グルメとして発信。観光振興課にシティプロモーション担当を新設し、知名度の高い四日市市や伊勢市と組んだ観光PRも始めた。


 だが、観光客数は99年の515万人から07年には411万人に減った。高虎像がある津城跡に近い中心市街地も、ダイエーやジャスコの撤退に代わる集客施設が進出していない。大門交差点の07年の休日の通行量は90年の15%に激減し、旧津市以外の市民からも「中心市街地はどうなってしまうのか」と不安の声が出始めた。


 大門交差点は南北に国道23号が走る。市は、伊勢自動車道の津インターチェンジ付近と、中部空港への船のターミナルがある津なぎさまちを東西に結び、中間の大門周辺ににぎわいを取り戻そうと、昨年、新都心軸構想を作った。


 17年には市の人口の3割が65歳以上になるとの予測もあり、今後は税収の大きな伸びも期待できない。こうした構想をどう具体化し、どう民間を巻き込んでいくのか、その理念と情熱が肝心だが、松田市長をはじめ市職員には守りの姿勢が目立つ。


 大阪府の橋下徹知事や名古屋市の河村たかし市長のような強力なリーダーシップを改革の推進力にする自治体も出てきたが、松田市長は否定的だ。「派手なパフォーマンスは一長一短。特に田舎では本当に一過性に終わる危険性がある」


   ◇


 津市長選、同市議選が24日告示、31日投開票される。市の課題を探った。(連載は藤崎麻里が担当します)

1151チバQ:2010/01/25(月) 21:23:16
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000571001200001
県都の未来図


中 駆け込み事業の負担重く
2010年01月20日







◇◆合併が財政悪化を促した◆◇


 「本当に必要かどうかをもう一度考えることも、この時代には必要ではないか。進めるだけが事業ではない」


 昨年11月中旬の久居地区地域審議会。市民委員から厳しい意見が出た。今月19日にも同様の意見があった。市の担当者は「まさか、久居で反対があるとは」と戸惑う。


 やり玉に挙がったのが、副都市の核と位置づける久居駅東側周辺の整備事業。ホールや民間商業施設などに約30億円を投じる計画で、昨秋、設計担当の民間事業者を選んだ。市民の指摘は1997年完成の駅西側のビル「ポルタひさい」にもテナントの空きが目立ち、活性化につながっていない点にあった。


 2006年、10市町村が合併して新・津市になる際、それぞれ必要性の高い2事業を出してもらった。合併特例債を活用した最終処分場建設や学校施設の耐震化などがあり、この事業もその20事業の一つだった。合併への反発が強かった旧久居市に配慮して進めてきた案件だっただけに、津市都市整備課の担当者は「総合計画でも位置づけられ、その下で動いているので……」と歯切れは悪かった。


 合併後の津市の財政は、悪化が著しい。三位一体の改革による地方交付税のカットなどが影響し、自治体の財政構造の弾力性を示す経常収支比率は、「適正」の70〜80%を超え、08年度は93%。将来の投資に回すお金がない状態だが、久居駅東側の整備事業などの大型事業が近く動き出す。


 合併直前の「駆け込み事業」も財政悪化の一因だ。旧白山町が04年に完成させた白山総合文化センターは、基金を取り崩して約21億円の総事業費の一部に充てた。旧芸濃町が建設した市芸濃庁舎には、保健福祉センターの入浴施設を作ったが、利用者が少なく早くも閉鎖した。「駆け込み」は7施設あり、総事業費は計73億2千万円。新津市に31億6千万円の借金というツケが残った。


 一方、合併で行政の効率化が進むはずだったが、公民館は合併前と同じ58カ所。旧町村の方針が踏襲され一部は無料のままだ。10カ所のホールも存続し、こうした公共施設の維持管理経費は08年度だけで約7億4千万円を計上。津市の担当者は「地域の思いですから」と言うだけで、議員の反対もあって、見直しは進まない。


 合併後の津市の財政を分析した社団法人大阪自治体問題研究所の初村尤而(ゆうし)理事は「津市は合併ありきだった」と指摘する。14市町村が合併した新潟県上越市では、地方債償還額と基金の残高に応じて合併後の事業費に差をつけ、駆け込みを回避したという。「市民が事業仕分けや検討会議など参加できる方法で現在の事業を見直す必要がある」

1152チバQ:2010/01/25(月) 21:23:46
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000571001210001
県都の未来図


下 街づくりに住民参加の機運
2010年01月21日







◇◆広域合併 届きにくい地域の声◆◇


 冷蔵庫120台、軽乗用車10台、テレビ40台……。2007年5月末、紅葉の名所で有名な河内渓谷近くの津市芸濃町雲林院(うじい)の市道沿いに不法投棄されたトラック約30台分のごみが、10日間かけて運び出された。


 撤去したのは、市ではない。同町の住民らでつくる芸濃井戸端会のメンバーが自費で最終処分場まで運んだ。


 旧芸濃町は2006年、ほかの9市町村と合併して新・津市となった。芸濃井戸端会は02年、地域の将来を考えようと住民や町職員らで結成。24人が活動し、ごみの撤去は毎年続けている。


 旧芸濃町役場は市芸濃総合支所となり、職員は107人から30人に減った。高士稔代表(50)は「役場に決定権がなくなり、撤去を訴えても『金がない』と言う。ならば自分たちでと思った」。


 市や県も重い腰を上げ、産廃処分費用は全額負担することになった。グループは今、かつて町主導だったクリスマスイベントなどを手がけ、ほかの市民グループと、まちづくり協議会も立ちあげた。


 芸濃町から南西へ約40キロ。林業が盛んな旧美杉村のJR名松線伊勢奥津駅近くに、商工会の女性が古民家を改装して「かわせみ庵(あん)」をつくったのは、昨年3月のことだ。


 休日に無料でお茶を出し、地元の特産物を販売する。発案したのは、地元に住み、合併協議をきっかけにできた市民グループ「まちづくりの会・ケント」の副会長、中田かほるさん(64)だ。「桜の名所がある美杉を訪れる人たちをもてなせないかと思って」。背中を押したのは、地域の将来への不安だった。「合併で、美杉全体をどうするかという議論が出てきた。不景気なので『自分たちの力で何かせなあかん』という機運も生まれるようになった」


 住民主体の地域活動を支えると期待される自治基本条例は全国で次々制定され、県内では伊賀市が合併と同時につくった。同市には88の審議会や委員会があるが、市民から委員を募ることが増え、今は28の会議に市民が参加する。


 津市も、条例の制定の検討を新市の計画に盛り込み、市まちづくり市民委員会が素案をまとめ、最終報告書も出した。だが、9月議会では「市民が主体的にまちづくりに参加いただくことが条例のめざす目標。実のあるものとするためモデル的に進める」(吉岡泰三・政策財務部長)と制定を先送りしてしまった。


 まちづくり市民委員で、ケント会長の森錦一さん(78)は市の姿勢に首をひねる。「バックボーンとなる条例ができて初めて行政、住民の双方の責任が明らかになり、次の政策につなげられるのに」。(連載は藤崎麻里が担当しました)

1153チバQ:2010/01/25(月) 21:24:25
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000571001250001
合併後のまちづくり争点
2010年01月25日

 31日投開票の津市長選に、共産新顔の岡野恵美氏(57)と無所属現職の松田直久氏(55)の2人が立候補した。それぞれの政策などを紹介する。(藤崎麻里)
(上から届け出順、()数字は当選回数)


■岡野 恵美 57 共新
◆「市長報酬削減 住民が主人公」


 岡野恵美氏は午前9時半、住宅が広がる津市河芸町千里ケ丘で約50人の支持者を前に「冷たい津の市政を温かい市政に変えるために頑張ります」と第一声を上げた。共産党の佐々木憲昭衆院議員が応援に駆けつけた。


 「暮らしに寄り添う政治への転換」を掲げ、中学生以下の医療費無料や小中学校の30人学級の実現、雇用創出など七つの公約を訴える。財源を工面するため「まず高すぎる市長の報酬を削減し、久居駅東側の整備事業など無駄な公共事業を見直す」と強調。最後に「住民の皆様が主人公の、市民参加の政治をつくります」と決意を述べた。


■松田 直久 55 無現 (1)
◆「住みやすい町 さらに磨きを」


 松田直久氏は午前10時半から、津市内のホテルで出陣式。民主党の森本哲生、金森正両衆院議員、推薦する連合三重の土森弘和会長をはじめ、民主、自民両党の県議らが駆けつけた。約600人の支持者を前に「新政権にスピーディーに対応し、医療のネットワーク、子どもたちの教育などの環境整備をしたい」と意欲を示した。


 また「新最終処分場建設、企業誘致や行財政改革に取り組んだ」と強調。「津市の原点は人と人とのつながりが深いこと。住みやすい町にさらに磨きをかける」と述べた。津駅前では民主党の高橋千秋参院議員とマイクを握った。

1154名無しさん:2010/01/25(月) 23:22:47
>1144-1147
裾野市は市長選は民主大敗、県議補選は民主辛勝ですね。
細野が多忙の中梃子入れしていたようですが、大橋市長は多選ながら信任厚いようです。
とは言えこれで5期目満了時には76歳ですから、後継の話はこれからも続くでしょう。

1155チバQ:2010/01/26(火) 12:08:41
>>1147
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news/20100125-OYT8T01219.htm
民主系県議会第1会派に
勝又氏「平成21」入り、自民系初の転落
 24日の県議選裾野市選挙区補欠選挙で初当選した民主党の勝又喜久男氏(48)が、県議会の民主党系会派「平成21」(20人)に入り、同数の「自民党県議団」を上回って単独で最大会派になる見通しとなった。県議会では1955年に自民党会派ができて以降、一貫して第1会派の地位を保ってきたが、初めて非自民系会派が第1会派になる。

 勝又氏は24日夜、読売新聞の取材に対し、「(市長選への出馬で辞職した)原文雄氏が所属していたことや、連合静岡の推薦を受けたこともあり、平成21に入会したい」と語った。

 55年11月、日本民主党と自由党の保守合同で自由民主党が誕生した。これに合わせて県議会でも同月、第1会派「自由党」と第2会派「日本民主党」が一緒になり、55人で「自由民主党」を結成した。翌12月に左右統一で「日本社会党」ができたが7人に過ぎず、自民党は圧倒的多数会派だった。

 これ以降、自民を含む各会派とも勢力の伸長・後退はあったが、自民は一時期を除いて県議会で過半数と第1会派の地位を守り、歴代の知事とともに県政運営の主導権を握ってきた。

 だが、40人を擁した自民党県議団から昨年11月、18人が離脱して「自民改革会議」を結成。さらに自民党県議団の2人が辞職と死去に伴って欠け、議員数が平成21と同じになった。

 第1会派が替わると、議会運営にも影響が及ぶ。県議会本会議場の議員の座席は、ひな壇に向かって左から所属議員数の多い会派の順に並ぶのが慣例。自民改革会議の結成で昨年11月に並び替えがあったが、また変更する必要が出てくる。

 毎年5月頃に交代するのが通例の正副議長ポストを巡っても、第1会派から議長を出す慣例通り平成21から選ぶのか、自民系2会派が統一候補を立て獲得に動くのかなど、政治的駆け引きが繰り広げられそうだ。

(2010年1月26日 読売新聞)

1156チバQ:2010/01/29(金) 12:21:11
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20100129ddlk15010030000c.html
妙高市議の暴言:市民団体、市議リコールで署名集め開始へ /新潟
 妙高市の市民団体「妙高の安全で安心な学校を守る会」は、酒に酔って女性教諭に暴言を吐いた水野文雄市議のリコール(解職請求)を目指し、29日から署名集めを始める。

 水野市議は昨年9月、酒に酔って市立新井中央小に入り、女性教諭に暴言を吐いたとして、市議会が11月、辞職勧告決議を可決した。

 決議に強制力はなく、水野市議が応じなかったため、守る会は市選挙管理委員会から解職請求の代表者証明書の交付を受け、署名活動を開始する。

 1カ月以内に有権者の3分の1以上の署名を集めれば、賛否を問う住民投票が実施され、過半数が賛成すれば失職する。昨年12月2日現在の有権者数は2万1651人で、守る会は1万人分の署名集めを目標にしている。【新井敦】

1157チバQ:2010/01/29(金) 21:10:32
http://mainichi.jp/area/gifu/news/20100124ddlk21010042000c.html
明日への針路:’10岐阜市長選/1 議会内の対立 /岐阜
 ◇市民置き去りの恐れ
 31日告示、2月7日投開票の岐阜市長選が目前に迫った。立候補予定者は事務所開きや街頭演説で支持を呼び掛けるなど、市民へのアピールは既に本格化している。候補者は県都・岐阜市にどのような未来像を描き、市民はどの候補のビジョンを選択するのか。現在、岐阜市が抱える課題と未来の可能性を探った。【石山絵歩】

 ◇市岐阜商移管問題きっかけに激化
 「残念だけど、今回の選挙に政策の対立はあれへん」。ある自民党の市議は言う。市議会内での対立が激化する余り、市民置き去りの選挙戦になっているというのだ。

 対立の最大のきっかけは、市立岐阜商業高校(市岐阜商)の学校法人立命館への移管問題だ。推進しようとした現職の細江茂光氏(61)は08年末、同校の存続を求める請願の採択を受けて出直し市長選に打って出た。反対派市議は「横暴だ」などと批判したが、細江氏は昨年1月の出直し選では無投票で当選。ただ、同3月の市議会決議により移管は白紙撤回された。

 移管に反対した自民、民主、共産、無所属の市議ら22人は昨年末、「党派・会派の垣根を超えて『アンチ現職』を訴える取り組みを行う」として集結。新人のコンサルティング会社経営、浅野真氏(41)の異色の議員選対を設立した。

 市議会(定数44)では公明の6人は中立。

 残る16人は細江氏を支持する。駅前広場の完成や行財政改革による約400億円の借金削減など任期8年の成果を評価し、反市長派を「市議会で自分たちが提案した政策を拒絶してきた党と手を組むのは異常」と批判する。

 対立が激しさを増す中、市議会には疲弊感が漂う。「『市民にとって何が一番いいか』という話はどっかにいってまった」。ある自民党の市議は懸念を漏らす。「この状態ではまた大きな議案が持ち上がった時に、議案内容よりも、対立構造が先行してしまう」

 対立は、政党を市長選から遠ざける結果にもなった。民主、自民、公明の県連は、夏の参院選を意識し、党内での分裂拡大を避けて相次いで自主投票を決定。民主党は、第1区総支部(代表・柴橋正直衆院議員)が細江氏との政策協議を進める意向を示していたが、県連の中立決定で流れた。自民党の野田聖子衆院議員も「人柄が良く、市長にふさわしい」として浅野氏支援を模索したが、市長派の市議に押しとどめられ、結局、中立を表明した。

 こうした状況に、岐阜商工会議所の小島伸夫会頭は年頭記者会見で「組織にはいろんな考えがあって良い。選挙が終わってから一枚岩になって力を合わせることが大事だ」と述べ、外部からも選挙後の混乱収拾を求める声が上がっている。

 どの候補が有権者の負託を受けるにせよ、感情的な対立を避け、市民の利益を第一に考えて市議会と向き合う必要がある。=つづく

毎日新聞 2010年1月24日 地方版

1158チバQ:2010/01/29(金) 21:11:04
http://mainichi.jp/area/gifu/news/20100125ddlk21010026000c.html
明日への針路:’10岐阜市長選/2 中心市街地活性化 /岐阜

人通りの少ないJR岐阜駅前 ◇「人招き入れる街づくりを」 90年から歩行者半減。復活した例も
 「商談客を誘う喫茶店さえなくなった」。岐阜駅前の問屋町西部南街区市街地再開発組合の山内道夫理事長(74)は人もまばらなアーケードを見つめ、力なく笑った。問屋町一帯には90年代初めには約1500店があり、1万人を超す従業員が働いていたが、約400店にまで減った。

 中部経済連合会の調査によると、岐阜市の中心市街地の歩行者は、06年は90年の半分近くまで減少。大型店舗の撤退も続いた。02年2月に「長崎屋岐阜店」、05年12月に「新岐阜百貨店」、06年8月に「岐阜パルコ」が閉鎖された。

 そんな中、山内さんらは、問屋街の一角にアパレル店を中心とした商業施設とマンションからなる地上37階建ての超高層ビルを12年に完成させる予定だ。上層部の住宅270戸は不動産会社への売却が決まり、事業は好調なスタートを切った。しかし、建設予定地から東約400メートル地点にあった「グランパレホテル」が昨年末に閉鎖するなど、活気は失われたままだ。

 山内さんは「市は駅前に広場や公園をつくり、市民の憩いの場を提供したが、街全体ににぎわいが足りない。憩いよりも人を招き入れる街づくりを」と注文を付ける。

 岐阜市内では、一度はシャッター商店街になりながら、民間の力で復活を遂げた例もある。JR岐阜駅北側と柳ケ瀬商店街をつなぐ延長280メートルの「玉宮通り」。通りがある玉宮町は終戦直後はヤミ市が広がっていた。その後、人通りは減り、中心市街地人口の減少でさらに寂れた。

 危機感を持った地権者ら94人は90年、「まちづくり協議会」を設立し、店の改修や建て替え時の約束事などを定めた協定を締結した。全員の同意を得るまでには2年を費やしたが、統一感のある街並みに人気が集まり、人通りも増えた。今では100店近い飲食店やブティックが並び、県外から出店を希望する人もいるほどだ。

 竹中敏夫・同協議会長(77)は、玉宮通りや柳ケ瀬周辺に駐車場が少ないことを挙げ、「気軽に車を止められなければ人は来ない。にぎわいを取り戻すために岐阜市にできることはたくさんある」と指摘する。

 十六銀行(岐阜市)が09年、岐阜・愛知県内の来店者を対象に行った調査では、06年調査では皆無だった名古屋市から岐阜市への買い物客が増えた。07年10月にJR岐阜駅前に岐阜シティ・タワー43が開業した影響などとみられる。しかし、駅から北に約1キロ離れた柳ケ瀬商店街周辺の客足は伸びていない。

 県内外から人をどのように中心市街地に呼び込むのか。市政のリーダーには明確なビジョンが求められる。【山田尚弘】=つづく

1159チバQ:2010/01/29(金) 21:12:27
http://mainichi.jp/area/gifu/news/20100126ddlk21010129000c.html
明日への針路:’10岐阜市長選/3 財政難の中で /岐阜 ◇医療・福祉、充実難しく 住みやすい街へ、求められるやりくり
 「すぐ隣の市町でもやっているのだから、せめて同じにしてほしい」。岐阜市福祉医療課には、子どもの医療費助成の範囲拡大を求める声が電話や手紙で数多く寄せられている。

 同市では、中学3年生までの入院医療費は全額無料だが、通院医療費が無料になるのは小学校就学前まで。06年、合併した柳津町が中学3年までの医療費を全額負担していたため、同じレベルの負担を求める声が上がったが、現在の助成範囲に引き上げるにとどまった。現在県内で小学生の通院費が無料化されていないのは、ほかに多治見市と北方町、岐南町のみとなった。

 子どもの医療費助成の拡大を求める声に対し、同課は「健全財政を打ち立ててから、導入を目指していきたい」と回答している。

 同市財政課によると、「岐阜市の財布の中身は、他の中核市と財政指数などを比較すると、中の上。健全」だという。市債は99年度の1555億円をピークに減少し、09年度は1287億円。08年度の市債残高は市民1人当たり31万4000円で、他の中核市と比べても約9万円少ない。

 市債の削減に大きく貢献したのは行財政改革だ。03年から退職者数の半分のみを補充する職員定数のスリム化を始め、その成果として、06〜10年の5年間で62億円の人件費が削減される見込み。ほかに市内全中学校の給食業務の委託、正規調理員の不補充により来年度までに約1億円削減を目指している。

 ただ、先行きは決して明るくはない。「ぎふ清流国体」にかかる費用が開催年の12年度までに14億円、耐震補強のために12年度に15億円など、今後大きな出費が見込まれる。その一方、不況のために今年度の法人税収入は、前年度の80億円を大きく下回る見込み。更に県は市町村補助金の減額方針を示しており、歳入の縮小は必至だ。

 厳しい財政状況を受け、市財政課は昨年10月、10年度予算編成に向けて開いた各部への説明会で、各部の要求額から計44億円を削減するよう求め、「不要不急な事業は外して予算要求をしてほしい」と訴えた。財政状況を悪化させないようにギリギリの調整が今も続いている。

  ◇  ◇

 東京のNPO「エガリテ大手前」が全国の51都市を対象に調べた「子育てしやすい都市ランキング」で、岐阜市は13位に入り、東海3県ではトップだった。小児医療の充実や、保育園の待機児童数がゼロだった点が評価された結果だ。

 今後、少子高齢化社会は着実に進み、医療・福祉の充実が求められる。財政難の中で、支出を削るばかりでは、市民にしわ寄せが行き、住みにくい街となるだろう。市民の暮らしを支えるためのやりくりが求められている。【石山絵歩】=つづく

1160チバQ:2010/01/29(金) 21:13:00
http://mainichi.jp/area/gifu/news/20100127ddlk21010179000c.html
明日への針路:’10岐阜市長選/4 最後の一等地、岐阜大病院跡地の利用法 /岐阜
 ◇市民交え、十分議論を 市、図書館中心の計画進めるが…
 「各候補予定者から岐阜大病院跡地の利用方法について、具体的な話が出てこない。真剣に考えているのか心配ですよ」。岐阜市や大垣市の主婦や図書館司書経験者13人でつくる市民団体「図書館の未来を考える会」の田中寿子代表(60)は、もどかしい思いを口にする。

 岐阜市は、同市司町と美江寺町にまたがる岐阜大学病院跡地に図書館を中心とした施設を建設することを決めている。同会は今月、「市民とともに図書館づくりを考える懇談会の創設」など7項目について尋ねる公開質問状を各立候補予定者に送った。田中代表は「建設には市民の声を反映させてほしい」と願う。

 問題の敷地は約3ヘクタールと広大で、岐阜大医学部の前身の岐阜県公立病院と付属校が1876年、同市西野町から移転。04年6月に同市柳戸に再移転したため、空き地に。市は同年、市民から跡地利用についての意見を聞いたところ、「図書館や市役所庁舎を」との意見が67件と一番多かった。

 年間約40万人が利用する同市八ツ寺町の市立図書館が耐用年数を超え、他の中核市にある市立図書館より「圧倒的に蔵書が少ない」(野村賢司・市岐大跡地等利用審議監)ことも図書館建設を進める理由となっている。同市内にある8カ所の図書館・図書室の蔵書は計約54万冊。岐阜市の約42万1000人と人口が同程度の富山市(約41万7000人)の市立図書館は約79万冊。人口が約30万8000人の青森市の図書館は69万冊。野村審議監は「図書館は必要な施設で、集客能力もある」と強調する。

 一方、地方都市の地域経済を研究している富樫幸一・岐阜大学地域科学部教授(地理学)は「市民が運営する共同住宅を建設して公園を点在させるなど、人が住み、交流できる場所にすべきだ」と提案する。

 市によると、跡地のある京町地区に住む約2000世帯のうち、07年10月現在で65歳以上の人口は約35%(市平均約22%)。0〜14歳の若者の人口は約8%(同約14%)にとどまり、高齢化が進む。富樫教授の提案は、若い世代にも住みやすい街に変化させることで市中心部の空洞化に歯止めをかける狙いだ。

 市は、跡地の北東にある県総合庁舎や南東の県教育会館が建つ計約1ヘクタールの土地についても追加取得する方針だが、富樫教授は「ハコモノと言われる大きな建物を造るだけでは、地域の活性化にはつながらない。広大な土地を取得する必要性を説明すべきだ」と指摘する。

 岐阜大病院跡地は、岐阜市中心部で「最後の一等地」と言われる貴重な土地だ。市民を交えて十分な議論を重ねた上で、施設の建設が街の将来にどんな影響を及ぼすのか、市民に丁寧に伝える必要がある。【山田尚弘】=つづく

1161チバQ:2010/01/29(金) 21:13:31
http://mainichi.jp/area/gifu/news/20100128ddlk21010002000c.html
明日への針路:’10岐阜市長選/5止 産業振興 /岐阜
 ◇求められる推進役 企業誘致・雇用盛り上げ、素材はある
 「岐阜市は名古屋で働く人のベッドタウンになりつつある」。元県観光資源調査選定委員長で、地域史研究家の松尾一氏(62)は指摘する。戦後、岐阜市の経済をけん引してきたアパレル産業が衰退し、市を代表する産業はなくなった。一方で、道路整備や電車のスピードアップは進み、人々は岐阜から電車で約20分の名古屋へ流れている。

 市統計分析課によると、85年の岐阜市の飲食店を除く卸売り・小売店は9774店舗あったが、07年の調査では、6481店舗に減少した。民間事業所数は91年の2万9106軒をピークに減少に転じ、06年の調査では、2万3773軒にとどまった。

 また、世界的な不況のあおりを受け、岐阜市内では08年、09年に建設業などの計117社(東京商工リサーチ岐阜支店調べ)が倒産した。産業は弱体化し、雇用の受け皿も減り続けている。

 こうした状況下で市は、産業の活性化と雇用創出のため、企業誘致に乗り出した。

 JR岐阜駅周辺では、IT(情報技術)産業の集積を目指す。目標は05〜10年で20社。操業から3年間、年間120万円の奨励金を交付することで、地域に根付いた企業を育てる狙いだ。これまでに社員数1〜30人程度の16社が集まり、10年度からは、共同事業展開を模索する。

 かつて商業で栄えた岐阜市だが、製造業のてこ入れもしようと、柳津町に「ものづくり産業集積地」を計画。07年度から機械部品製造業などの誘致を進める。名神高速岐阜羽島インターチェンジに近い交通の便の良さをPRし、国内のものづくりの中心地を目指す。市企業誘致課は「誘致した企業が定着することで、優秀な若い人材の雇用の受け皿を増やしていきたい」とする。

 岐阜大地域科学部の富樫幸一教授(経済地理学)は「さまざまな業種の企業を誘致した上で、企業の倒産を防ぐセーフティーネットづくりや、企業が情報発信・人材育成をしやすい環境を整えることが重要」と指摘する。

 「水、鵜飼(うかい)、信長……。企業誘致だけでなく、市の産業と雇用を盛り上げる素材はいくらでもある」。松尾氏は言う。

 企業誘致や地域資源の活用により市内の産業を盛り上げ、雇用を拡大することは、岐阜市の発展につながる。市政のリーダーには、その推進役が求められている。【石山絵歩】=おわり

1162チバQ:2010/01/29(金) 21:16:08
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000571001190001
県都の未来図


上 「バランス」がキーワード
2010年01月19日







◇◆10市町村合併後のまちづくり◆◇


 「まちづくりはバランスが重要。ぎょうざで言えば、いくら好きでも一つの具材を多く入れすぎないのと一緒」


 今月7日、再選をめざす津市の松田直久市長は、記者から得意料理を聞かれ、こんな例えをしてみせた。「バランス」は、「平成の大合併」で全国で4番目に多い10市町村で2006年に合併した新・津市を束ねる松田市政の大きなキーワードだ。


 市は、17年度までの総合計画をまとめる際、市の特性分析をした。まちづくりを考える際の強みには山や海の環境資源が挙がったが、地域の一体感の弱さが指摘された。


 旧津市の人口は16万人で、全国でも小さな県都だった。合併で約29万人になったが、広い地域の持ち味を市全体の魅力として発信できていないのが現状だ。分析を見た市政策課の担当者も「悪くもないが、売りになるような突出していいものもなかった」。


 津のまちの基礎をつくった藤堂高虎の入府400年記念事業で生まれたゆるキャラ「シロモチくん」が人気を呼び、イベントへの出演などでアピールする。また、市民活動を進める「津市げんき大学」は、巨大な「津ぎょうざ」をB級グルメとして発信。観光振興課にシティプロモーション担当を新設し、知名度の高い四日市市や伊勢市と組んだ観光PRも始めた。


 だが、観光客数は99年の515万人から07年には411万人に減った。高虎像がある津城跡に近い中心市街地も、ダイエーやジャスコの撤退に代わる集客施設が進出していない。大門交差点の07年の休日の通行量は90年の15%に激減し、旧津市以外の市民からも「中心市街地はどうなってしまうのか」と不安の声が出始めた。


 大門交差点は南北に国道23号が走る。市は、伊勢自動車道の津インターチェンジ付近と、中部空港への船のターミナルがある津なぎさまちを東西に結び、中間の大門周辺ににぎわいを取り戻そうと、昨年、新都心軸構想を作った。


 17年には市の人口の3割が65歳以上になるとの予測もあり、今後は税収の大きな伸びも期待できない。こうした構想をどう具体化し、どう民間を巻き込んでいくのか、その理念と情熱が肝心だが、松田市長をはじめ市職員には守りの姿勢が目立つ。


 大阪府の橋下徹知事や名古屋市の河村たかし市長のような強力なリーダーシップを改革の推進力にする自治体も出てきたが、松田市長は否定的だ。「派手なパフォーマンスは一長一短。特に田舎では本当に一過性に終わる危険性がある」


   ◇


 津市長選、同市議選が24日告示、31日投開票される。市の課題を探った。(連載は藤崎麻里が担当します)

1163チバQ:2010/01/29(金) 21:16:42
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000571001200001
県都の未来図


中 駆け込み事業の負担重く
2010年01月20日







◇◆合併が財政悪化を促した◆◇


 「本当に必要かどうかをもう一度考えることも、この時代には必要ではないか。進めるだけが事業ではない」


 昨年11月中旬の久居地区地域審議会。市民委員から厳しい意見が出た。今月19日にも同様の意見があった。市の担当者は「まさか、久居で反対があるとは」と戸惑う。


 やり玉に挙がったのが、副都市の核と位置づける久居駅東側周辺の整備事業。ホールや民間商業施設などに約30億円を投じる計画で、昨秋、設計担当の民間事業者を選んだ。市民の指摘は1997年完成の駅西側のビル「ポルタひさい」にもテナントの空きが目立ち、活性化につながっていない点にあった。


 2006年、10市町村が合併して新・津市になる際、それぞれ必要性の高い2事業を出してもらった。合併特例債を活用した最終処分場建設や学校施設の耐震化などがあり、この事業もその20事業の一つだった。合併への反発が強かった旧久居市に配慮して進めてきた案件だっただけに、津市都市整備課の担当者は「総合計画でも位置づけられ、その下で動いているので……」と歯切れは悪かった。


 合併後の津市の財政は、悪化が著しい。三位一体の改革による地方交付税のカットなどが影響し、自治体の財政構造の弾力性を示す経常収支比率は、「適正」の70〜80%を超え、08年度は93%。将来の投資に回すお金がない状態だが、久居駅東側の整備事業などの大型事業が近く動き出す。


 合併直前の「駆け込み事業」も財政悪化の一因だ。旧白山町が04年に完成させた白山総合文化センターは、基金を取り崩して約21億円の総事業費の一部に充てた。旧芸濃町が建設した市芸濃庁舎には、保健福祉センターの入浴施設を作ったが、利用者が少なく早くも閉鎖した。「駆け込み」は7施設あり、総事業費は計73億2千万円。新津市に31億6千万円の借金というツケが残った。


 一方、合併で行政の効率化が進むはずだったが、公民館は合併前と同じ58カ所。旧町村の方針が踏襲され一部は無料のままだ。10カ所のホールも存続し、こうした公共施設の維持管理経費は08年度だけで約7億4千万円を計上。津市の担当者は「地域の思いですから」と言うだけで、議員の反対もあって、見直しは進まない。


 合併後の津市の財政を分析した社団法人大阪自治体問題研究所の初村尤而(ゆうし)理事は「津市は合併ありきだった」と指摘する。14市町村が合併した新潟県上越市では、地方債償還額と基金の残高に応じて合併後の事業費に差をつけ、駆け込みを回避したという。「市民が事業仕分けや検討会議など参加できる方法で現在の事業を見直す必要がある」

1164チバQ:2010/01/29(金) 21:17:09
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000571001210001
県都の未来図


下 街づくりに住民参加の機運
2010年01月21日







◇◆広域合併 届きにくい地域の声◆◇


 冷蔵庫120台、軽乗用車10台、テレビ40台……。2007年5月末、紅葉の名所で有名な河内渓谷近くの津市芸濃町雲林院(うじい)の市道沿いに不法投棄されたトラック約30台分のごみが、10日間かけて運び出された。


 撤去したのは、市ではない。同町の住民らでつくる芸濃井戸端会のメンバーが自費で最終処分場まで運んだ。


 旧芸濃町は2006年、ほかの9市町村と合併して新・津市となった。芸濃井戸端会は02年、地域の将来を考えようと住民や町職員らで結成。24人が活動し、ごみの撤去は毎年続けている。


 旧芸濃町役場は市芸濃総合支所となり、職員は107人から30人に減った。高士稔代表(50)は「役場に決定権がなくなり、撤去を訴えても『金がない』と言う。ならば自分たちでと思った」。


 市や県も重い腰を上げ、産廃処分費用は全額負担することになった。グループは今、かつて町主導だったクリスマスイベントなどを手がけ、ほかの市民グループと、まちづくり協議会も立ちあげた。


 芸濃町から南西へ約40キロ。林業が盛んな旧美杉村のJR名松線伊勢奥津駅近くに、商工会の女性が古民家を改装して「かわせみ庵(あん)」をつくったのは、昨年3月のことだ。


 休日に無料でお茶を出し、地元の特産物を販売する。発案したのは、地元に住み、合併協議をきっかけにできた市民グループ「まちづくりの会・ケント」の副会長、中田かほるさん(64)だ。「桜の名所がある美杉を訪れる人たちをもてなせないかと思って」。背中を押したのは、地域の将来への不安だった。「合併で、美杉全体をどうするかという議論が出てきた。不景気なので『自分たちの力で何かせなあかん』という機運も生まれるようになった」


 住民主体の地域活動を支えると期待される自治基本条例は全国で次々制定され、県内では伊賀市が合併と同時につくった。同市には88の審議会や委員会があるが、市民から委員を募ることが増え、今は28の会議に市民が参加する。


 津市も、条例の制定の検討を新市の計画に盛り込み、市まちづくり市民委員会が素案をまとめ、最終報告書も出した。だが、9月議会では「市民が主体的にまちづくりに参加いただくことが条例のめざす目標。実のあるものとするためモデル的に進める」(吉岡泰三・政策財務部長)と制定を先送りしてしまった。


 まちづくり市民委員で、ケント会長の森錦一さん(78)は市の姿勢に首をひねる。「バックボーンとなる条例ができて初めて行政、住民の双方の責任が明らかになり、次の政策につなげられるのに」。(連載は藤崎麻里が担当しました)

1165チバQ:2010/01/30(土) 12:38:34
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/mie/news/20100127-OYT8T01236.htm
36議席に43人、津市議選 広い市域戦略様々
全域回るか地元重点か

 2006年1月の10市町村合併から2度目となる津市議選(定数36)は、現職と新人合わせて43人が立候補し、71人が38議席を争った前回とは一転、少数激戦となった。それぞれが県内で最も広い市域を走り回り、独自の選挙戦を繰り広げている。(青山丈彦)

 津市の面積は、琵琶湖とほぼ同じ約710平方キロ。人口は約29万人で、ポスター掲示場は501か所もあり、すべてに張るだけでも一苦労だ。

 「街頭演説をピンポイントにして、選挙カーに乗って旧津市を回るだけでも1日かかったのに、合併後は2日もかかる」。現職の候補は、改めてエリアの広さを痛感したという。地元以外の地域にも積極的に足を運び、「この4年間の実績が問われる選挙」と気を引き締める。

 前回の市議選では、同じ地域内で複数の候補者が票を奪い合うなどして当選者を出せずに空白区となった香良洲、一志、美杉地域の候補者は、「何とか議席獲得を」と力を込める。空白区の新人候補の陣営では、「地元以外の市民に少しでも名前を知ってもらうためにも、市内全域を回っているが労力が大変だ」と漏らした。

 一方、別の現職候補は前回の選挙経験を踏まえ、「名前を知られていない地域を選挙カーで走っても票には結びつかず、非効率だ」と地元を重点的に回り、上積みを狙う。

 選挙カーの燃料費やポスター製作費の公費負担に対し、疑問を投げかける候補者もいる。ポスターなどを作らず、歩いて選挙活動しているという新人候補は「お金を使わなくても選挙はできることを見せたい」と意気込んでいる。

 津市議選の投開票は31日、津市長選と同時に行われる。

(2010年1月28日 読売新聞)

1166チバQ:2010/02/01(月) 12:13:28
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000001001270004
平成21が最大会派/県議会
2010年01月27日

 1955年の結党以来、県議会最大会派の座を守り続けてきた自民党会派が、初めてその座を民主系の平成21に譲った。県議選裾野市選挙区補選で当選した勝又喜久男氏が平成21に入会し、1議席差で第2党になった。自民党が真っ二つに分裂して波乱含みだった県議会は、新たな局面を迎えそうだ。


 勝又氏は民主党公認、連合静岡の推薦などで立候補していた。当選後の25日付で平成21に入会し、県議会事務局が26日に公表した。県議会の構成は平成21が21人、自民党県議団20人、自民改革会議18人、公明党6人、民主党・無所属クラブ4人、共産党1人、無所属2人となった。


 自民党県議団には昨年まで40人の県議が所属し、第2会派のほぼ倍の勢力を誇っていた。ところが、昨夏の知事選、衆院選の連敗をきっかけに分裂し、新たに自民改革会議が発足。それでも22人でかろうじて最多を保っていたが、辞職と死去で2人が欠け、補選前は20人で平成21に並ばれていた。


 最大会派の交代で、議場の席順や代表質問の順序、各委員会の正、副委員長ポストなどが変わる。しかし、平成21の三ツ谷金秋会長は「選挙で勝って第1会派になったわけでもなく、席順のような形式的なものは求めない」。同会派内では「刺激しすぎて、自民の2会派に手を結ばれては元も子もない」と警戒する声も聞かれる。


 ただ、議会運営のカギとなる議会運営委員会(議運)の委員長ポストについて、三ツ谷会長は「慣例通り第1会派がやるべきだ。知事与党として、そちらの方がいい」と主張。県議会への根回しをせずにたびたび軋轢(あつれき)を生んでいる川勝平太知事を支えるには、議運をコントロールして「緩衝材」となる重要性が増しているという考えが根底にあるようだ。


 これに対し、自民党には、来年度の正副議長選びが一つの焦点となりそうだ。知事に近い自民党県議団の1人は「分派した方と連携することはない」と、平成21との連携強化をもくろむ。一方、改革会議の1人は「県議団が平成21と組むようなことがあれば、自民支持者から大ブーイングだ」と牽制(けんせい)している。

1167チバQ:2010/02/02(火) 19:43:04
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gifu/news/20100201-OYT8T01389.htm
佐藤氏、細江氏支援へ
「野田氏が支援」浅野氏に対抗
 岐阜市長選で、自民党前衆院議員の佐藤ゆかり氏(48)(党東京5区支部長)が、現職の細江茂光候補(61)の支援に乗り出すことがわかった。同市長選で中立を表明した同党衆院議員の野田聖子氏(49)(比例東海)が、新人で会社社長の浅野真候補(41)を支援していると細江陣営が判断し、対抗措置として佐藤氏に支援を要請した。

 佐藤氏は2005年衆院選で、郵政民営化方針に反対した野田氏への「刺客」として、岐阜1区から出馬。市の自民党組織を二分し、激しい「女の戦い」を繰り広げた。当時、佐藤氏を応援した岐阜市議の多くは今回、細江候補を支援。野田氏を応援した市議の多くは浅野候補を支援する。

 今回の市長選で野田氏は中立を表明していたが、浅野候補の選対本部長に自身の後援会連合会幹部を送り込むなど支援。告示前の1月30日には、野田氏が数千人の支援者らを集めて市内のホテルで開いた会合に浅野候補が姿を見せ、出席者と握手を交わしたという。

 このため、細江陣営は野田氏が中立を破ったと判断し、いまだ、知名度の高い佐藤氏に応援を依頼した。佐藤氏は5日に細江候補の選挙事務所で演説するほか、調整が付けば、同日夜の大規模集会にも出席する。

 同市長選には元中学教諭の大西隆博候補(44)らも立候補している。

(2010年2月2日 読売新聞)

1168チバQ:2010/02/02(火) 23:17:57
>3期目を目指す現職の細江茂光氏(61)が選挙戦を優位に進め、知名度に劣る新人の会社社長浅野真氏(41)が追いかける展開
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20100202/CK2010020202000016.html
保守層、依然健在 岐阜市長選で世論調査
2010年2月2日


 7日投開票される岐阜市長選を前に、中日新聞社は1月30、31日、市内の有権者を対象に電話世論調査を行った。3期目を目指す現職の細江茂光氏(61)が選挙戦を優位に進め、知名度に劣る新人の会社社長浅野真氏(41)が追いかける展開。元教諭大西隆博氏(44)と主婦岩田良子氏(52)の新人2人は厳しい戦いとなっている。

 調査によると、回答者522人の支持政党は自民党が26%で最も多く、民主党が21%、公明3%、共産3%、社民1%など。昨夏の衆院選では岐阜1区(同市)で民主候補が勝利したものの、保守王国・岐阜で依然として自民が根強い支持を集める様子をうかがわせる。

 細江氏は自民支持者の6割強を押さえて支持を伸ばし、民主の4割弱も確保した。自民支持者への浸透が伸び悩む浅野氏は民主の5割以上を占め、共産の6割強も固めている。

 男女別では、市内全域に後援会女性部を組織する細江氏が強みを発揮し、女性の5割強を占めた。男性からの支持は両氏拮抗(きっこう)している。

 一方、年齢別では20代で浅野氏が支持を広げる。細江氏は30代と70代以上を中心に、他の世代でも一定の支持を獲得。職業別でも会社員や農林漁業、主婦などから半数前後の支持を集めた。浅野氏は自営業者や団体職員による支持が目立った。

 市長選への関心は、「大いにある」「ある程度ある」が64%。過半数が投票する人をまだ決めておらず、候補者の認知度の高まりで情勢が変化する可能性もある。

1171とはずがたり:2010/02/04(木) 00:19:20
1170は>>1168ともろ被ったので削除。。

>調査によると、回答者522人の支持政党は自民党が26%で最も多く、民主党が21%、公明3%、共産3%、社民1%など。昨夏の衆院選では岐阜1区(同市)で民主候補が勝利したものの、保守王国・岐阜で依然として自民が根強い支持を集める様子をうかがわせる。
500人強の調査でどの位の信頼性あるのか知りませんが未だ未だ自民党強いっすね。

1172チバQ:2010/02/06(土) 13:47:53
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20100206/201002060904_9926.shtml
読めぬ投票率、浮動票の行方注視 岐阜市長選
 2010年02月06日09:04 
 7日に投開票を控えた岐阜市長選は、現職と新人の4候補が最終盤の支持固めにしのぎを削っている。期日前投票者数は大きく伸びている一方、「(政党色がはっきりせず)投票率は読めない」との声もあり、候補者陣営の投票率の見方にも開きがある。

 3期目を目指す無所属現職の細江茂光候補(61)の陣営は「投票率は40%台後半」と予測する。選対幹部は、細江候補が初当選した2002年の投票率49・55%に届かないとみる。陣営内には「高投票率で信任を受けたい」との声があるが「(投票率が高くなると)浮動票が新人候補に流れる可能性がある」と警戒している。

 一方、無所属新人で経営コンサルタントの浅野真候補(41)の陣営では「投票率は40%を切るだろう」とみる。選対幹部は「候補者6人が乱立した02年の市長選ほどの熱気は感じない」とし、02年よりは伸びないとみる。浮動票の獲得を狙う選対は「(支持する)議員の数で細江陣営を上回っている。40%台なら勝機がある」と意気込む。

 無所属新人で元中学校教諭の大西隆博候補(44)の陣営は「街頭活動で市民の反応は良くなっている」と、浮動票獲得に向けて投票率アップに期待する。

1173とはずがたり:2010/02/07(日) 23:58:19

岐阜市長選:現職の細江茂光氏が4選果たす
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100208k0000m010040000c.html

 任期満了に伴う岐阜市長選は7日投開票され、現職の細江茂光氏(61)=無所属=が、経営コンサルティング会社社長、浅野真氏(41)ら3人を破り、4回目の当選を果たした。投票率は39.54%で、4年前(30.28%)を上回った。

 細江、浅野両氏と新人の元市立中教諭、大西隆博氏(44)、新人の主婦、岩田良子氏(52)のいずれも無所属の4人が立候補し、岐阜市の振興策などを論点に選挙戦を展開していた。【石山絵歩】


毎日新聞 2010年2月7日 23時07分

1174チバQ:2010/02/08(月) 21:43:16
http://www2.knb.ne.jp/news/20100208_22990.htm
2010 年 02 月 08 日 18:02 現在
滑川市長選リポート

 任期満了に伴う滑川市の市長選挙が7日告示されました。

 立候補しているのは、届け出順に、無所属の現職、中屋一博候補(62)と無所属の新人で元市議会議員の上田昌孝候補(66)です。

 8年ぶりの選挙戦となっている滑川市長選挙、両候補の訴えをお伝えします。

 中屋候補「ふるさとを愛する思い誰にも負けない、そんな思いを、愛郷無限の四文字に託し、これからの滑川市政、そして地域住民の福祉の向上、日本一の福祉都市を目指し、この中屋は頑張ります。」

 8年前に日本一の福祉都市の実現を掲げて市長に初当選した中屋候補は、市民交流プラザを平成19年に完成させました。

 この施設は、市の福祉課や高齢介護課、社会福祉協議会などを集約し、軽運動室や入浴施設なども備えた福祉の拠点施設です。

 今回の選挙ではこの市民交流プラザやコミュニティーバスの運行などこれまでの実績を訴えるとともに、今後の取り組みとして老朽化した市民会館大ホールの大規模改修や最寄の中滑川駅前の公園整備など市街地の活性化を公約に掲げています。

 また、子どもの医療費無料化の拡充も図るとしています。

 上田候補「第一番が財政改革が前提でありますが、子ども第一主義で頑張って参りたいと思います。将来の子どもたちが、結果として、未来からありがとうといえるような、滑川市政をつくりたいと思っております。」

 市議会議員を20年務めた上田候補は、市民交流プラザの建設など、現在の市政は税金の使い方が乱暴だとして批判する立場から立候補しました。

 選挙戦では市の財政の健全化を訴えています。

 そして、将来にわたって市の人口を確保するため、こども第一主義を掲げ、教育委員会と福祉課の垣根をとりはらった子ども課の新設や、市の総合体育センター周辺の未利用地にスポーツ・健康の森公園をつくることなどを掲げています。

 また上田候補は、おととし発覚した市の下水道工事をめぐる談合事件の後、再発防止のための入札改革が行われたのを受けて、それにより生じた入札金額の差額の半分を少子化対策へあてるとしています。

 「少子高齢化が進む中、将来のまちづくりの舵取りを誰に託すのか、今回の選挙で、滑川市の歩む道が左右されるといえます。」

 滑川市長選挙は今月14日投票です。

1175チバQ:2010/02/10(水) 18:23:53
http://www.gifu-np.co.jp/tokusyu/2010/sityousen/sityousen_2.shtml
2010年 2月10日(水)
船頭多すぎた超党派
 岐阜市長選の投開票日の7日夜、岐阜市若宮町の新人浅野真氏(41)の選挙事務所。現職細江茂光氏(61)の当選確実の報が伝えられると、超党派の市議22人でつくる議員選対は重苦しい雰囲気に包まれた。民主系市議が「もっと票を集めてこないかん」と共産市議らに詰め寄る場面もあり、陣営内にぶつけようのない不満が渦巻いた。

 支援する市議の数では細江陣営に勝る浅野陣営だったが、超党派の議員選対は、当初から足並みの乱れが見え隠れした。

 陣営の市議らは1年前の出直し市長選で、細江氏の対抗馬擁立を断念。今回も擁立を模索したが、結局「反細江」の名の下に浅野氏に相乗りする形でまとまった。しかし、党派を超えた市議同士の調整は難しく、選挙対策は各議員任せ。「船頭が多すぎる」。選対幹部はぼやいた。

 選挙期間中の総決起集会では、応援弁士の段取りがつかず、陣営内からは「応援弁士の情報がことごとく相手陣営に漏れている」と、政党間のメンツの張り合いに不満もくすぶった。

 敗戦を受け、市議の間にぎくしゃくした空気が漂う中、一夜明けた8日、自民の市議12人は会合を持ち、結束を確認。ベテランの山田大市議は「(超党派の)22人はまとまる」と細江市政への対抗心をむき出しにした。

 ただ、民主系会派の西川弘幹事長は「負けた後の関係修復は大変。細江市政には是々非々で臨む」と話すなど、再び22人で結束できるかは不透明。市議の中には「1年後に市議選を控え、みっともないことはできない」との本音も漏れる。

 細江氏は当選会見で、早くも議会改革を打ち出した。市長と市議会との関係は波乱含みの様相を呈している。

1176チバQ:2010/02/10(水) 18:24:28
http://www.gifu-np.co.jp/tokusyu/2010/sityousen/sityousen_1.shtml
2010年 2月 9日(火)
分裂選挙、残した課題
 7日夜、3期目の当選に沸く細江茂光氏の陣営では、支援した市議らは安堵(あんど)の表情を浮かべた。選対幹部の自民市議は「(40代新人という)若い人への期待や(現市政からの)チェンジを望む声は少なからずあった」とし、浅野氏に1万2千票差に詰め寄られたことに冷や汗をかいた。

 細江氏が出馬表明したのは昨年9月。最大の課題は、選挙態勢づくりだった。「選挙を戦う手足がない」(民主市議)として、JAぎふの上松忍組合長を選対本部長に据え、11月に選対を組織。市内の小学校区ごとに地域後援会や女性部をつくり始めた。

 2002(平成14)年の初当選、06年の再選、09年の出直し市長選では、いずれも推薦を受けた連合岐阜が今回は自主投票を決め込んだ。市職員労働組合連合会は有力対抗馬の浅野氏を推薦し、現職への風当たりは強くなった。自民市議からは「(浅野氏に)負ける気はしないが、勝てる気もしない」との声も漏れた。

 政党や連合の組織に頼ることができなくなった細江陣営ではムードを盛り上げるため、1月23日に女性集会を開催。玉田和浩県議は「8年前も女性の力で当選した」と結束を呼び掛けた。27日の選対会議では、上松選対本部長が顔を並べたJA幹部らにげきを飛ばし、組織の引き締めを図った。

 開票結果からは、浅野氏にかなり追い上げられていた実態が明らかになった。歓喜に沸く細江氏の選挙事務所では、複雑な表情を見せる市議の姿が見られた。

 自民の松井逸朗市議は「細江氏を支援しなかった市議とは、同じ思いで市政について語り合える土壌をつくらないといけない。そのための努力を市長も市議も一緒にやりたい」と話し、細江市政を支えるために、選挙戦で分かれて戦った自民系会派との関係修復を急ぐ考えを示した。「細江氏には融和をもって議会対応してもらうことを期待している」と民主の鷲見守昭市議。細江陣営からは、細江氏からの歩み寄りを期待する声が聞かれた。

 だが、浅野陣営の自民市議は「選挙で戦うまでに市議会を割っておいて、一緒にやれるわけがない」と話し、双方の溝の深さは埋まる気配がない。

 当選から一夜明けて登庁した細江氏は、やや疲れた表情で記者の質問にこう答えた。「選挙戦を通じて、私の(政治)手法にいろいろ意見をいただいた。謙虚に耳を傾けて3期目に生かしたい」

1177チバQ:2010/02/12(金) 12:18:45
>>67>>74-75
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000001002120003
スキー場揺れる魚沼
2010年02月11日


スキーの授業を受ける生徒ら=魚沼市の小出スキー場

 財政状況が厳しい魚沼市は五つある市営スキー場の運営から撤退する方針だ。だが、市内には民間のスキー場がほとんどなく、スキーの授業を従来どおりに続けることが難しくなるとの指摘もある。「雪国の子どもの夢を奪うのか」と各スキー場の地元から存続を求める嘆願書が出ているが、市は「計画通りに再編を進める」としている。(伊木緑)


   ◇



 1月28日、小出地区で開かれたスキー場再編に関する市の説明会にスキー関係者など約50人が詰めかけた。


 「見直すつもりはないのか」「スキーをやる人間が魚沼から去ってしまう」。終了予定の午後9時を過ぎても発言が続いた。「次回は市長に説明してほしい」と市に求め、ようやく会を閉じた。


 市の再編計画は昨年12月に明らかになった。大湯温泉(旧湯之谷村)を今シーズン末、薬師(同)、小出(旧小出町)、大原(旧入広瀬村)の3スキー場を来シーズン末でそれぞれ閉鎖。規模の大きい須原スキー場(旧守門村)だけは2013年度末まで市が運営し、民営化を目指すが、引受先がなければ閉鎖も検討するというものだ。


 「市営スキー場の再編」は、08月11月に初当選した大平悦子市長が当初から掲げていた施策の一つ。毎年1億円以上の赤字を出しているからだ。財政の借金への依存度を示す実質公債費比率は、同市は県内ワースト2位。


 「市営スキー場は五つも要らない」というのは、多くの市民の共通認識だ。ただ、それぞれが旧町村営のスキー場で、「おらのスキー場だけは残して」と収拾がつかなくなることは目に見えていた。大平市長は、あえて市民から意見を聞くことや関係者への「根回し」はしなかった。


 1月末から今月にかけて各地であった説明会は「民営化を目指す」須原以外は紛糾した。市によるとすべての地区から存続要望が出されている。


   ◇


 「財政改革なら市職員の削減が先だ」などの声が上がるなか、教育関係者には「スキー人口が先細りになる」と心配する声も多い。もともと同市内のスキー場は教育施設としての性格が強い。


 市によると、現在、市内16の小中学校が冬季、五つの市営スキー場で、体育の授業の一環としてスキーに取り組んでいる。市営スキー場が一つになれば、この授業が減っていくことも懸念される。


 全国屈指のスキーの名門校として知られる県立小出高は、小出スキー場のごく近くという立地も生かし、全校生徒がスキーの授業に臨む。小出地区の説明会に出席した同校の教諭は「(民営化が検討されている)須原に集約されれば、スキー授業は廃止の方向に向かうと思う」と話した。


 魚沼市の民間スキー場は奥只見丸山スキー場のみ。春スキーの人気スポットとして知られる同スキー場は、豪雪で道が封鎖されるため、1月上旬から3月中旬は休業。市営スキー場がなくなれば、子どもたちが日常的にスキーを練習する場がなくなる。


 小出スキー場で有志がボランティアで運営する「小出スキー学校」の櫻井信夫校長(61)は「豪雪地なのにスキー場がなくなれば、子どもたちの自信を奪うことになる」。放課後、毎日のように訪れて、スキーの練習に励む子どもも多い。「廃止ありきでなく、客がいなければリフトを止めるなど、まずは経営努力をしてほしい」と訴える。

1178チバQ:2010/02/12(金) 12:55:54
http://www.gifu-np.co.jp/tokusyu/2010/sityousen/sityousen_3.shtml
2010年 2月11日(木)
思惑外れた低投票率
 「勝敗は、投票率が鍵を握っている」。岐阜市長選で、事実上の一騎打ちを展開した現職の細江茂光氏(61)、新人で経営コンサルタントの浅野真氏(41)の両陣営は選挙中、投票率に大きな関心を示していた。

 細江陣営には「高投票率で信任を得たい」との思いが、一方の浅野陣営には「無党派層といわれる若年世代が投票に行けば(若い)新人が有利」との見立てがあったからだ。

 結果は39・54%。過去最低だった4年前の選挙の30・28%を9・26ポイント上回ったが、40%には届かなかった。

 両陣営ともに高投票率を望み選挙運動を繰り広げたものの、伸び悩んだ背景はどこにあるのか。

 原因について「政治への無関心層が多い時代だから」(細江陣営)との声もあるが、一概にはそうとも言い切れなさそうだ。

 衆院選は前回、前々回とも岐阜市は70%前後で推移。近隣県庁所在地の市長選は、津市が58・24%(今年1月)、名古屋市が50・54%(昨年4月)と、いずれも岐阜市長選を大きく上回る。

 各陣営は選挙戦を振り返り、「争点を明確にできなかった」(浅野陣営)、「相手陣営に対する批判が先行し市民がしらけていた」(細江陣営)というのが原因とみている。

 投票率は、3期目の細江市政にも課題となりそうだ。まちづくり団体の男性は「細江氏に投票した人は有権者の2割」と指摘し、市政への市民参画に影響を与えるのではないかと懸念する。

 細江氏は当選会見で投票率に関し「お任せ民主主義から脱却するために自ら判断し、自ら決めていく社会にしないといけない。70%、80%になっていかなければ」と述べた。

 さらに記者から「40%で信任を得たと受け止めるか」と尋ねられると、こう答えた。

 「得た、得ないは別にして、有権者には参画をぜひお願いしたい」

 富樫幸一岐阜大地域科学部教授は「市民が自分たちで課題を見つけて、行政とどう一緒にやっていくかを考える市民参画の土壌づくりを地道にやっていけば、投票率は上がっていくのではないか」と話す。

 細江氏がマニフェストで掲げる「市民と協働の地域運営」。市民をいかに市政に引き込むか、その手法が問われている。

1179チバQ:2010/02/12(金) 21:58:08
http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20100212/CK2010021202000181.html
浮動票掘り起こしへ火花 滑川市長選が終盤戦
2010年2月12日

終盤になり、激しくなってきた選挙戦。市の未来をつかむかのようにこぶしを突き上げる市民=滑川市内で


中屋陣営 支持拡大へ躍起
上田陣営 批判票獲得狙う
 十四日投開票の滑川市長選は大詰めを迎え、現職の中屋一博(62)新人の上田昌孝(66)の両候補が激しい選挙戦を展開している。

 中屋候補は告示後、一日六カ所の個人演説会場を駆け回る。神田真邦県議が選対本部長を務め、市内全九地区の後援会と市議会最大会派「一心クラブ」の議員八人がフル稼働で支持拡大を訴える。十二日夜には市民会館大ホールで総決起大会を開き、最終盤に向けて勢いを加速させたい構えだ。

 上田候補は昨秋から市内の世帯を回り、草の根運動からスタート。沢谷清市議が選対本部長を務め、地元の柳原自治会を軸に活動する。告示後は一日三カ所で個人演説会を開催。十一日に市民会館大ホールで開いた総決起大会で支持を広げようと訴え、批判票の取り込みを狙う。

 両陣営とも地元の支持固めに余念がなく、中屋陣営は西地区など旧町部、上田陣営は北加積地区を堅守する。しかし、中屋陣営は「北加積もガチガチではない」、上田陣営は「旧町部を切り崩したい」と相手方の本丸へ攻め込む勢いで火花を散らす。

 最大票田・西加積地区の攻防も激しい。同地区は八年前の市長選で中屋候補に敗れた当時の現職沢田寿朗氏の地元。上田候補が沢田氏を支持した経緯があり、北加積地区とも隣接していることから、上田陣営は「感触はいい」。一方、中屋候補は八年前は西加積地区で個人演説会は開けなかったが今回は開催し、中屋陣営は「八年前とは違う」とみる。

 両陣営とも、投票率は前々回の73・24%を下回るとみて、浮動票の掘り起こしにラストスパートをかける。

 (武田寛史)

1180チバQ:2010/02/13(土) 00:53:15
http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000001002080002
開発から調和へ【上】滑川市長選
2010年02月07日

街並み再生に転機

宿場の原点 空き家増え
住民巻き込み古民家改修

 明治初期に建てられた滑川市瀬羽町の古民家でいま、まちの将来像を模索するための準備が進んでいる。

 改修が進む古民家には、市民有志が設立した「まちづくり工房」が事務所を構える予定だ。「滑川の原点でもあるこの場所で暮らす方と話をし、街並みを残す機運を広げたい」。事務局の広橋和親さん(47)が、控えめな笑顔で意気込みを語った。

 江戸時代から北国街道の宿場町として栄えた旧滑川町。町を東西に分ける中川の河口は、加賀藩の年貢米が積み出された船着き場で、その後も中新川郡の物資の集散地としてにぎわった。瀬羽町など川の左岸は「橋場」と呼ばれ、対岸とともに明治以降に建てられた民家や土蔵が点在する。国の登録有形文化財になっているものも少なくない。

 旧滑川町は1953年、周辺6村と合併。翌年には市制に移行した。だが現在、橋場などに残る古い建物の多くは老朽化が激しい空き家だ。通りには通行人も少ない。

 郊外での宅地開発などの影響を受け、橋場の表情は1960年代を境に一変した。市がまちなかと呼ぶこれらの地域では、1975年には1万1千人だった人口がその後減り続け、2005年には8千人を切った。高齢化が進み、市全体で約500軒とされる空き家の6割が、橋場など旧滑川町に集中するという。

 市は04〜07年度、21億円を投資し、JR滑川駅からほたるいかミュージアムや橋場までの地域を対象に、「第1期まちづくり交付金事業」に取り組んだ。ショッピングモール「エール」の隣に、温浴施設や市の高齢介護課などが入る市民交流プラザを建設。人を呼び込み、市中心部で回遊性を高めるのが狙いだった。

 まちなかに出店したり、区域外の人がまちなかに家を取得したりする場合に、補助金を出すなどの手も打った。

 だが、ほたるいかミュージアムやエールの利用者数は目標に届かず、市も「まちづくり団体との連携により、市街地全体を回遊させるための仕掛け作りが必要」と指摘する。

 新年度からは、市民会館大ホールの改修を柱とした「第2期まちづくり交付金事業」が始まる。市に寄付された土蔵の改修や、橋場に親水公園を作る計画も盛り込まれた。市まちづくり課は「土蔵の改修や公園建設を機に、地域でも『私たちも直そう』という思いが広がれば」と話す。

 橋場では近く、「滑川宿まちなみ保存会」(仮称)が産声を上げる予定だ。代々まちなかに住む人や家を所有する人たちで設立し、まちづくり工房は事務局を担う。広橋さんは「行政の協力がないとできないこともある。郊外に住む人にも、まちなかの歴史的価値を理解してもらえるかが鍵になる。地道に活動を続けていく」と話している。

   ◇

 7日に告示される滑川市長選は、8年ぶりの選挙戦となる見通しだ。開発中心のまちづくりが転機を迎える同市の課題を探った。(この連載は、井上潜が担当します)

1181チバQ:2010/02/13(土) 00:53:40
http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000001002090003
開発から調和へ【下】滑川市長市長選
2010年02月09日

下水道整備 重い負担
実質公債費比率、改善へ

郊外へ拡大 宅地開発

 滑川市は、JRのほか国道8号や県道富山滑川魚津線などで富山市と結ばれる。交通の便の良さを背景に、郊外で宅地開発が進み、県都のベッドタウンは国道8号沿線にも広がった。その開発が、市の財政の重荷となっている。

 宅地開発に合わせ、市は1979年度から下水道事業に着手した。1036ヘクタールを対象に2015年度までに整備を終える計画。だが、市の08年度決算で、すでに下水道事業の市債残高(市の借金)は約123億円に達し、一般会計(約111億円)を上回る。

 多額の借金は、郊外の農業地帯に宅地が拡大したため、住宅密度が低くなり、建設コストがかさんだのが原因だ。返済には下水道使用料をあてるが、市財政課は「コスト増の結果、使用料も高くなりなかなか普及しない」と話す。そのため、市は一般会計からここ数年、6億円前後を繰り出して同事業の借金返済にあてている。

 県によると、同市の実質公債費比率(自治体の収入に対する借金返済の割合)は21・8%(08年度決算)。財政健全化への取り組みが必要な早期健全化基準(25%)は下回ったが、県内15市町村で5番目の高さだった。

 滑川市では90年代半ば以降、「ほたるいかミュージアム」と「深層水体験施設タラソピア」が建設された。財源には約31億円の起債をあてたため、一般会計の市債残高が増え、00年度には約150億円に。06〜07年度に償還のピークを迎え、実質公債費比率を押し上げる一因となった。財政課の試算では、すでにこれらの起債償還が終わり、同比率は09年度単年では17・9%まで下がる見込みという。

 だが、下水道事業の整備率は57%(06年度末)で、借金返済と同時に、浄化センターの増設や古くなった下水道管の改修のため、しばらくは新たな起債も続ける「自転車操業」は避けられそうにない。

 県は04年に作成した「滑川都市計画区域マスタープラン」の中で、「用途地域が定められていない『白地地域』においては、今後の人口動態などを見据えつつ、地区計画や土地利用を運用していくことで、農村集落との調和が可能」と指摘した。開発の波に乗り、大型の公共事業を進めてきた滑川市は、大きな曲がり角にさしかかっている。(おわり=井上潜)

1182チバQ:2010/02/13(土) 11:09:55
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20100213/CK2010021302000029.html
減税の裏で硬直化 名古屋市当初予算案、1兆円台に
2010年2月13日


 市が12日発表した2010年度一般会計当初予算案は、6年ぶりに1兆円台に乗った。河村たかし市長の最大公約である「減税」で歳入は161億円を減らしたが、生活保護費など義務的経費の伸びは止まらず、財政規模は逆に膨らんだ。市債発行も増えており、予算の硬直化は進行している。減税策が本来目指すべき「小さな政府」への転換に成功したとは言い難い。

 河村市長初の当初予算。市の財政担当が編成に頭を悩ませた姿が浮かぶ。家計で言えば、給料は減り、教育費やローン返済などどうしても削れない支出は増えるばかり。その上「あれも買って」「これも買って」と家族のおねだりは尽きない。

 象徴的なのは、人件費や扶助費などの義務的経費(2009年度当初比5・1%増の5338億円)と、政策的な投資的経費(7・9%減の838億円)の推移。前者は右肩上がりを、後者は下がり続ける。

 バブル崩壊がまだ直撃していなかった1995年度予算と比べると顕著だ。義務的経費は当時から40%増、投資的経費は逆に3分の1以下に減っている。


 市は今回初めて、編成途中の予算案を1月上旬に公表。市民意見も踏まえ、市長は、市長選のマニフェストに掲げた「中学生の通学医療費無料化」「子育てバウチャー」も計上を検討するよう指示した。だが財政局はうなずかなかった。義務的経費は「義務的」と言うだけあり、いったん予算化すると後戻りが難しいからだ。

 河村色の強い新規事業として盛り込んだ、地域に眠る歴史や文化を発掘する「地域探検隊」、かつての小川を再生する「水の回廊モデル事業」、郷土文化を学ぶ「なごや科」新設、名古屋城天守閣の木造復元の調査など、いずれも額は小さいが、今後に花開く可能性も。その点では本当の色が出るのは11年度以降とも言える。

 減税の規模は今回は161億円、対象期間が通年となる11年度は220億円を見込む。景気悪化で、税収自体の見通しも不透明だ。入りが見込めず、出は増えるばかり。やりくりはさらに難しくなるだろう。

 市長は一笑する。「景気が悪いばっかり強調しとっても仕様がない。こういう時こそ、売値を下げて(減税して)人の倍働いて、より良い公共サービスをやる。住んでちょう大作戦で、人や企業も名古屋に呼び込んで、税収を増やす。大挑戦していく」。この明るさで吹き飛ばすか。


 労組と協議中のさらなる職員の人件費カット分の24億円は計上を見送った。この分は、財政調整基金を切り崩して編成しており、交渉がまとまり次第、基金に戻す。

 (豊田雄二郎、白石亘)

1183チバQ:2010/02/15(月) 12:18:42
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2010021502000151.html
滑川市長に新人上田氏 現職・中屋氏を破る
2010年2月15日

両手を上げて、支持者の祝福に応える上田さん=富山県滑川市柳原の事務所で


 富山県滑川市長選は十四日投開票され、無所属新人で元市議長の上田昌孝氏(66)が、同現職の中屋一博氏(62)=民主、自民、国民新推薦=を破り、初当選を果たした。投票率は65・85%で、前々回(73・24%)を7・39ポイント下回り、過去最低だった。

 上田氏は、財政改革を柱に、子ども第一主義の市政を強調し、将来にツケを残さない政治への転換を訴えた。草の根的に地道に支持拡大を図り、広く批判票や浮動票も取り込み、新風を求める市民の期待に後押しされた。

 中屋氏は、全地区の後援会や市議会会派一心クラブの支援で、全市的に支持拡大を図ったが、転換への流れを止められず、涙をのんだ。 

  (武田寛史)

1184名無しさん:2010/02/15(月) 12:22:25
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/T20100215201.htm
滑川市長に新人上田氏 中屋氏の3選阻む 1966票差

初当選を果たし、万歳する上田氏(中央)=14日午後10時28分、滑川市柳原の選挙事務所
 任期満了に伴う滑川市長選は14日、投票が行われた。即日開票の結果、前市議で無所属新人の上田昌孝氏(66)=柳原=が9884票を獲得し、3選を目指した無所属現職の中屋一博氏(62)=加島町=に1966票差をつけて初当選を果たした。上田氏の任期は23日から4年間。投票率は65・85%で、選挙戦となった2002年の前々回を7・39ポイント下回った。
 上田氏は、同市柳原の選挙事務所で「危機的な状況にある滑川市の財政を立て直したい」と述べ、市の行財政改革に強い意欲を示した。

 上田氏は昨年11月に出馬表明し、「草の根」の選挙戦を展開。市財政の立て直しや市長給与の30%削減、退職金廃止などを訴え、中屋市政を批判して激戦を制した。

 中屋氏は昨年9月に出馬表明し、自民、民主、国民新の各党と連合富山の推薦を受けた。2期8年の実績を訴えたが、及ばなかった。

 上田氏への当選証書付与式は15日午後2時から、市役所で行われる。

 上田氏の勝利は、2期8年にわたった中屋市政への批判がせり出した格好だ。政党の支援を受けずに「草の根」選挙に徹した上田氏に、有権者が市政の転換を託した。

 上田氏は選挙戦を通じ、財政が危機的な状況にあるにもかかわらず、ハコモノへの投資を進めようとするとして現市政への異議を唱えた。さらに、下水道工事をめぐる談合事件を教訓に、入札制度改革などを訴えてきた。これらの主張が受け入れられたのは、現市政が政策決定に際して十分に市民の意向を反映していなかったとする市民の不満の表れであろう。

 当選した上田氏には、市の財政状況などと併せ、どの施策を進め、どのように市政を転換するのか市民に丁寧に語る責務がある。

 中屋氏を推薦した自民、民主など各政党の地方選挙への向き合い方も今後の課題になる。特に政権与党である民主党は、自民党と相乗りになる点について格別の論議もなく、無投票だった前回選にならった格好だ。自民党はさらに深刻だ。党所属の県議、自民党系市議8人が中屋氏陣営についていながらの敗北は、党組織の弱体化を露呈した形であり、立て直しが急務となる。(畑野孝之)

 上田 昌孝氏(うえだ・まさたか) 日大卒。会社員を経て1989年から市議を5期務め、議長などを歴任した。前自民党滑川市連支部長。滑川市柳原54ノ2。

1185チバQ:2010/02/16(火) 21:49:48
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/2388
滑川市長に中屋氏再選
2006年02月06日
>中屋氏が、現職との一騎打ちによる激戦を制した前回とは一転し、無投票で再選を決めた。党派を超えて多くの市議が支持し、民主、公明の推薦を受けたが、自民党の推薦は得られなかった。一部の自民市議が中屋氏に距離を置いた結果だ。市政運営は必ずしも盤石とはいえず、手腕が問われる。

2002年2月10日
◇滑川市長選(富山県)開票結果 投票率73.24%
  当11336 中屋一博(無新、54歳、初当選)
     8178 沢田寿朗(無現、自推薦、76歳)

1186チバQ:2010/02/16(火) 21:50:29
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20100215-OYT8T01520.htm
滑川市長選から一夜 現職敗北 前回選のしこり批判の核に

敗戦の結果にぼう然とする中屋氏(14日夜、滑川市の事務所で) 「私の不徳の致すところです。心からおわびを申し上げます」――。滑川市長選で14日夜、落選が決まり、事務所に姿を見せた現職の中屋氏の口ぶりは弱々しく、言い終えると、ぼう然とした表情でその場に座り込んだ。

 民主、自民、国民新党による推薦、連合富山の支持、16人中8人の市議団や地元選出の県議の支援を受け、市内全域に9後援会を発足……。中屋氏は盤石といえる態勢を築いたが、組織の支援がない上田氏に1966票もの差をつけられた。

■敗因 中屋陣営関係者の間では、敗因の一つは「批判票を食い止められなかった」という見方で一致している。選対本部長の神田真邦県議は「組織票は、きっちり固まっていたはず。ただ、批判票があちら(上田氏)に流れた」と分析する。

 中屋氏の市政運営を巡っては、身内であるはずの市職員からも「独断的」と批判的な声が聞かれた。上田陣営幹部は「『中屋陣営に行っているけれど、本当は応援しているよ』と言ってくれた人もいた」と打ち明ける。中屋陣営幹部は「実際、『中屋氏だけは嫌だ』という有権者の声もあった」と肩を落とす。

■遺恨 批判票の核となったのが、8年前の市長選で中屋氏に敗れた前市長・沢田寿朗派だ。上田氏は、沢田前市長と行動を共にしており、常に中屋氏と距離を置いてきた。上田陣営の幹部は「8年前のしこりはいまだに消えていない」とし、中屋氏を支援した自民党議員からも「任期中に、対立した市議との融和が進まなかった」と反省の声も漏れた。

 今回、上田氏は後援会組織を持たなかったが、沢田前市長らの応援を受け、市内をくまなく歩くなど、地道な運動を続けた。一方、中屋氏の後援会幹部は4年前の市長選が無投票に終わったことを挙げ、「選挙は8年前にしただけ。その間、組織に緩みができたのかもしれない」と悔やむ。

■公約 また、上田氏はマニフェスト(公約)で、「市長給与3割カット」や「市長退職金の廃止」、「中学3年まで医療費の無料化」など有権者に分かりやすい政策を提示したことも、支持を集めた要因とみられる。

 上田氏を支持した同市田中新町、自営業畔田凌圭さん(44)は「自分の給与を削ってでも、財政を立て直すという姿勢を見て、市の将来を託したいと思った」と話し、市内の女性会社員(55)は「子や孫に借金を残さず、サービスを充実させてほしかった」と語る。

 上田氏は市を二分した戦いに勝利したが、市財政の運営や市議会との融和など、課題は山積する。旗印に掲げる「市政の改革」がどれだけ進むか、その手腕は未知数である。

(2010年2月16日 読売新聞)

1187名無しさん:2010/02/19(金) 04:09:12
http://www.shizushin.com/news/feature/local_election/20100119000000000007.htm
函南町長選、3月28日投票
2010/01/19
 函南町選挙管理委員会(近寛委員長)は18日、任期満了(4月10日)に伴う函南町長選の日程を、3月23日告示、28日投開票と決めた。
 同町長選にはこれまでに、前副町長の森延彦氏(63)が立候補を表明している。
 同町の選挙人名簿登録者数は昨年12月1日現在、3万1778人(男1万5433人、女1万6345人)。

http://www.shizushin.com/news/feature/local_election/20100106000000000018.htm
森前副町長が正式出馬表明 函南町長選
2010/01/06
 任期満了(4月10日)に伴う函南町長選に立候補の意向を示していた前副町長の森延彦氏(63)=同町桑原=が5日、三島市役所で会見し、正式に無所属での出馬を表明した。
 森氏は「社会的、経済的に変革期にあり、東駿河湾環状道路の開通も千載一遇の町づくりの好機。和と元気と希望のある新生函南をつくりたい」と決意を述べた。東部の合併問題については「当面は中核市を目指す形での3市3町論(三島、沼津、裾野市、函南、長泉、清水町)で将来を見据えたい」とした。
 森氏は同町出身。県職員として企画部国際園芸博準備室長、都市住宅部都市整備総室長、総務部参事などを歴任し定年退職後の2007年7月、同町副町長に就任した。
 次期町長選では、芹沢伸行町長(72)は出馬しない意向を示していて、立候補を表明したのは森氏が初めて。

http://www.shizushin.com/news/feature/local_election/20100204000000000038.htm
千石県議が正式出馬表明 函南町長選
2010/02/04
 任期満了に伴う函南町長選(3月23日告示、28日投開票)に立候補の意向を示していた県議の千石貞幸氏(71)=同町平井=が3日、三島市役所で会見し、正式に無所属での出馬を表明した。同町長選には、前副町長の森延彦氏(63)=同町桑原=が立候補を表明している。
 千石氏は「森氏が(現職)の芹沢(伸行)町長路線の継承者と判断したことが最大のポイント」と出馬を決めた理由を明かし、「情報公開を進め、箱物行政と決別し、住民の、住民による、住民のための政治にしたい」などと意欲を述べた。
 千石氏は富山県出身。町議を経て県議1期目。2006年の前回町長選に出馬し、現職に46票差で敗れた。

1188名無しさん:2010/02/19(金) 04:10:20
http://www.shizushin.com/news/feature/local_election/20100211000000000008.htm
吉田函南町議が県議補選出馬へ 田方郡選挙区
2010/02/11
 函南町議の吉田有弘氏(57)=同町間宮=が10日までに、県議の函南町長選出馬に伴い想定される県議補選田方郡選挙区に、出馬する意向を固めたことが分かった。12日に会見を開き、正式に表明する。
 吉田氏は沼津市出身。2007年4月に町議に初当選し、現在1期目。民主党公認を申請中で、会見には細野豪志民主党静岡5区総支部長も出席する予定。吉田氏の県議補選出馬により、3月28日投開票の函南町長選は県議補選、町議補選との同日選挙となる可能性が出てきた。

1189名無しさん:2010/02/19(金) 18:18:20
http://takada-yasuhisa.com/blog/
02/11: 民主党に入党
カテゴリー: 3.県議会 投稿者:高田やすひさ 2月10日、県議会平成21会派では私を含めて5名が民主党へ入党しました。
メンバーは郄田泰久(2期)、佐野愛子(2期)、池谷晴一(2期)、大塚善弘(1期)、戸塚久美子(1期)の5名です。
5名の入党で、平成21会派では21名中17名が民主党員となります。
入党の目的は、民主党が政権与党となったことから党籍を持つことで地域住民や市町からの要望を政策に反映しやすくなることにあります。
民主党政権は地域の要望や陳情を地方の民主党議員を窓口として受付け、民主党県連を通じ党本部幹事長室で精査し省庁に送るとしています。

1190名無しさん:2010/02/19(金) 18:48:54
静岡県議会会派(2009年2月18日現在)

21 平成21             ※民主党17、民主党推薦2(岩瀬護、野澤義雄)、社民党推薦2(野澤洋、岡本信也)
20 自由民主党          
18 自民改革会議        
 6 公明党              
 4 民主党・無所属クラブ  ※民主党3、民主党推薦1(大石裕之)
 1 日本共産党          
 1 無所属              ※保守系1(大岡敏孝)

 3 欠員                ※佐野康輔(静岡市駿河区、自民)辞職、山村利男(藤枝市・志太郡、自民)死去、千石貞幸(田方郡・無所属)辞職によるもの

1191チバQ:2010/02/20(土) 10:44:42
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000001002180004
検証「理想郷」(上)激震 防災重視に急転
2010年02月18日


地域防災訓練に臨む自主防災組織のメンバーは、高齢化が進む=09年12月、静岡市葵区

 「ついに来たか」。突き上げるような揺れに、誰もが東海地震を思い起こした。2009年8月11日午前5時7分。県内では65年ぶりとなる震度6を超える揺れだった。


 県庁で午前6時から始まった本部員会議。緊急参集した県幹部の目に、川勝平太知事の表情は緊張しているように映った。死者1人、負傷者311人、建物の一部損壊8392軒(09年11月24日現在)。揺れの大きさの割に被害は軽かったが、川勝知事の認識は大きく変わった。


 マニフェストでは触れられもしなかった「防災」は、新年度予算案で一躍筆頭に挙がった。「地震以来、防災を重視する知事の発言が一気に増えた。切り替えてからは素早かった」と県幹部。川勝知事自らも「地震は天からの警鐘。災害を克服することがいかに大切か、身をもって知った」と振り返る。


 建物の無料耐震診断や補強工事を助成する「TOUKAI―0」。建設予算が軒並み縮減される中、前年とほぼ同様の9億円が確保された。02年の制度開始以来、補強実績は年平均1300戸ほどだが、新年度は一気に2千戸余の補強を目指す。これとは別に、県立高校などの耐震化を前倒しで実施するほか、新たに拠点病院の耐震化にも着手。川勝知事は「理想郷の基礎は安全、安心」と強調する。


 しかし、懸念もある。予算全体が「ソフト重視」の傾向をみせるなか、現場が「防災の要」とする人材育成は、耐震化ほどの進展を見せていないからだ。


 町内会ごとに組織し、地域防災の核となる自主防災組織。県内の組織率は99・9%で全国的にも極めて高い。しかし、整備開始は東海地震説が発表された30年以上前にさかのぼることから、高齢化が進んでいるのが実情だ。


 「メンバーは65歳くらいがメーン。地震発生時に援護が必要になる人もいる」。駿河湾沖地震で被害が大きかった牧之原市の地域防災指導員、藤田治之さん(65)は話す。倒壊家屋からの救助をまず担うのは隣近所。「防災意識はあっても、若者がいなければ、いざという時に動けないのでないか」。そんな思いもよぎるという。


 地域防災の担い手を育てようと、県は昨年度から中高年や女性、高校生らも対象に、防災士や地域リーダーの研修を始めている。新年度も同規模で継続するが、予算額は500万円。危機管理局の岩田孝仁危機報道監は「人材育成は金をかければいいというものではない」としたうえで、「自主防も作り上げるのに10年かかった。人材育成は急務だ」と指摘する。


    ◇


 川勝知事にとって初めての本格予算となる新年度予算案が発表された。目指す「理想郷ふじのくに」の実情と課題を探った。

1192チバQ:2010/02/20(土) 10:45:18
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000001002190003
検証「理想郷」(中)独走・模索の芸術街道
2010年02月19日


グランシップの管理運営には、新年度も約9億5千万円の予算が付けられた

 「収入のほとんどが県からの補助金だ」「県民に本当に必要なのか」――。昨年11月2日、県庁会議室で行われた事業仕分け。県舞台芸術センター(SPAC)の収支状況をめぐり、仕分け人から厳しい指摘が相次いだ。「常に満員になるのは難しい」と防戦一方の県職員を、劇団関係者が傍聴席で心配そうに見守った。


 1995年に県が17億円を出資して設立したSPACは全国でもまれな県の劇団だ。約20人の役者が所属し、今年度は100以上の公演をこなしている。しかし、5億円規模の事業費に対し、入場料などの本業収入は5千万円ほど。県は毎年3億円を超える補助金をつぎ込んでいる。


 SPACに対する仕分け人5人の判断は、「不要」1、「要改善」4。しかし、新年度の関連予算では、削減は5千万円で済み、約3億円が「温存」された。川勝知事は「芸術はコスト・ベネフィット(利益)で判断する仕分けにそぐわない」と擁護する。


 教育者出身で、「芸術は豊かな心を持った青年を育てる」が持論の川勝知事にとって、文化、芸術はこだわりの分野だ。マニフェストで主張した県立美術館無料化は就任後すぐに手がけ、新年度予算で枠を広げた。ばらばらだった担当部局を集め、新たに「文化・観光部」も作った。


 新年度予算には、川勝知事自らのアイデアに基づく施策が並ぶ。「ふじのくに芸術街道」は芸術の担い手の人材育成に注目。芸術活動に伴う事務作業などをするアートマネジメントの講座や、美術館や文化会館で働きたい学生のインターン支援に乗り出す。イベント中心だった石川前知事時代と比べ、ソフトの基盤整備が「ようやく形になった」と評価する声も多い。


 グランシップの田村孝子館長は「『芸術は暇な人がやるもの』という感覚が根強い日本で、文化施策はトップの個性に大きく頼らざるを得ない」と、「文化立県」が口癖の川勝知事に期待する。


 一方、「金をかければすぐ結果が出る」という分野でないだけに、施策づくりで暗中模索が続いているのも事実。「アイデア先行」のケースも目立っている。


 芸術街道の一環の「分野別ミーティング」は、衣食住を「生活文化」と定義し、この文化を支える機能を充実させるためにミーティングを開くという事業だ。200万円をつけているが、担当部局は「内容はこれから練っていく」。多様な文化資源を活用するとうたった「産業遺産発見事業」には300万円を計上したが、具体的に浮かんでいるのはパネル展ぐらいだという。


 記録的な税収減に見舞われた予算編成では、建設系の事業から少しずつ予算を切り詰め、障害児の医療費助成などに上乗せするような努力が払われた。「知事にとって肝いりの文化施策が内実を伴わなければ、風当たりが強まるのではないか」。そんな危惧(きぐ)もささやかれている。

1193チバQ:2010/02/20(土) 10:46:33
>川勝知事は満面の笑みを浮かべながら、「富士山の標高と同じ3776人の訪中団を送る」と呂省長に話しかけていた
馬鹿か?こいつは
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000001002200001
検証「理想郷」(下) トップダウン試金石
2010年02月20日


新年度予算を発表する川勝知事=県庁

唐突な計画か 変革の芽か


 知事の発言内容に驚いた報道陣に向かって、副知事ら県幹部が目を丸くして答える。「私も初耳です」。川勝平太知事の就任以来、県庁でこんな光景が繰り返されている。


 川勝知事を語るとき、「トップダウン」というキーワードは欠かせない。時に、そのスタイルは「唐突」や「拙速」の批判を伴う。


 昨年11月末の中国浙江省訪問。呂祖善省長との会談場で、随行していた県就航促進室の岩城徹雄室長は「これは大変だ」と息をのんだ。川勝知事は満面の笑みを浮かべながら、「富士山の標高と同じ3776人の訪中団を送る」と呂省長に話しかけていた。空港海外路線を担当する岩城室長でさえ初耳の大計画だった。


 どうやって人数を集めるか。大慌てで立ち上げたプロジェクトチームに、川勝知事の発言が漏れ伝わってきた。「例えば、37市町が100人ずつ出せばすぐ3700人は集まる」。新年度予算に知事や県議会関係者ら95人の渡航費など約2千万円が盛り込まれたが、市町に自腹で訪中団を送ってもらう交渉はこれからだ。3776人に足りない分は、民間の観光客をカウントしてしのぐという。


 関係部局とじっくり練り上げた末に施策を打ち出してきた石川前知事とのあまりの違いに、戸惑う県職員は多い。だが、そのスタイルが風穴を開けようとしている長年の懸案もある。


 大井川沿い特有の空っ風が吹きすさぶ島田市郊外。ひざの高さまで雑草が生い茂っていた耕作放棄地は、昨年末、ウッドチップがふんだんに混ざった豊かな畑に生まれ変わった。今年の夏祭りごろには、トウモロコシなどの野菜が収穫できるはずだ。


 「食と農の改革」を掲げる川勝知事は、ことあるごとに「農地を再生して食糧自給率を上げる」と訴え、耕作放棄地対策として昨年9月の補正予算で早速約1800万円を計上。新年度予算には関連4事業で計約1億5千万円をつけた。


 県内で放棄された農地は1万2千ヘクタール。全体の18・5%を占め、全国平均の2倍だ。みかん、茶畑など山あいの立地が多く、県農業振興室は「担い手が見つかるのか」と二の足を踏んできた。ところが、「5年で2千ヘクタールを解消する」と具体的な目標値を掲げる川勝知事の姿勢に引きずられるようにして、「負の遺産」の解消に乗り出した。


 島田市では、耕作放棄地を市民農園のモデルとして再生するため、整地したうえで20平方メートルの区画ごとに貸し出す仕組み。県の助成制度を使って始めてみると、2カ月間ほどの募集で20人以上が集まり、「やってみるもんだ」と担当者を驚かせた。


 県農林業局の岡本高佳技監は「農業はそんなに甘くない」という批判も十分承知したうえで、手応えを感じている。「一歩踏み出したことが大きいんです」。(この連載は後藤遼太が担当しました)

1194とはずがたり:2010/02/20(土) 13:34:49
>>1193
この半年で解りましたが川勝バカなんですよね。。
無能な御用学者が県知事になった位で舞い上がりやがって。。

1195とはずがたり:2010/02/23(火) 19:52:51
【福井】
県議会で自民が攻勢 意見書10件以上予定
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20100223/CK2010022302000005.html
2010年2月23日

 県議会2月定例会が22日、開会した。3月17日までの会期中、西川一誠知事の任期最終年度となる当初予算案に加え、運転再開を目前に控えた高速増殖原型炉もんじゅなど、原子力政策の審議が焦点に。夏に参院選を控え、政治的対立も激しくなりそうだ。

 西川知事は61議案を本会議に提出し、提案理由説明では2010年度を「締めくくりの年」と表現。もんじゅの運転再開には「プラントの安全性確保が大前提であり、厳正に確認する」と述べた。

 自民党本部が政権を地方から揺さぶる方針を示したのを受け、自民系会派の自民党県政会は開会日、子ども手当財源の地方負担などに反対する3件の意見書案を提出、いずれも賛成多数で可決した。

 民主系会派の民主党・一志会は中央の議論状況を見極めるなどとして、いずれの意見書案にも反対または退席した。自民党県政会は会期中に10件以上を可決する予定だ。

 参院選をめぐっても自民党県政会の県議が20日、自民現職が公認されている中で立候補を表明。会派内の意見は割れており、最大勢力としての統一性を保てるかも注目される。

  (渥美龍太)

1196チバQ:2010/02/23(火) 21:10:03
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20100223ddlk15010043000c.html
県議会:開会 佐渡・羽田空路議案、全会派が反対方針 否決なら54年ぶり /新潟
 県議会2月定例会が22日開会し、泉田裕彦知事は総額1兆2207億円の10年度一般会計当初予算案など44議案を提出した。最大の焦点は、佐渡−羽田線の航空路開設に向けた債務負担行為議案の是非。最大会派の自民は既に赤字運航などを理由に反対を決めているが、民主にいがた、公明、社民、共産の4会派も同日、反対の方針を固め、否決は必至の情勢となった。

 県議会事務局によると、否決されれば、住民による直接請求を除いた実質的な知事提出の議案では1956年以来、54年ぶり。否決の公算が大きい議案の提出は異例だ。

 議会内では「知事は振り上げた拳を下ろすため、議会のせいで否決された形にしたいのだろう」との見方が強いが、泉田知事はこの日の議案説明で空路の必要性を改めて強調。「滑走路が2000メートル化すれば黒字化が見込まれる。一時の負担を理由に開設しないのは公共交通確保の観点から不適切」と各会派の対応をけん制した。

 民主にいがたは同日の党議で「2000メートル化に向けた地権者同意、発着枠の確保、赤字解消のいずれの見通しも立っていない」と反対する方針を決定。社民は「発着枠の確保自体が難しく、確保できなかった場合に初期投資をどうするかの議論もない」、公明も「需要予測など未確定なことが多すぎる」と反対する見込み。共産も「医師不足などを理由にしているが、飛行機を飛ばさなくても他の手段がある」と難色を示した。

 代表質問は26日、一般質問は3月1、5、8日。佐渡−羽田空路の議案は同5日に、予算案などは閉会する同25日にそれぞれ採決される。【岡田英】

毎日新聞 2010年2月23日 地方版

1197チバQ:2010/02/24(水) 22:23:36
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000001002240001
病気と偽り議会欠席 新潟市議ハワイに
2010年02月24日

 新潟市議会の佐藤豊美市議(65)=自民=が、会社の記念事業でハワイに出かけたにもかかわらず、病気と偽って議会を2日間欠席していたことが23日、明らかになった。佐藤市議は同日の市議会全員協議会で謝罪した。


 佐藤市議は17日に、18日の本会議と19日の常任委員会を病気で欠席すると議長に連絡した。だが実際は、自身が役員を務める食品会社の60周年記念事業研修でハワイを訪れていた。22日、議長に虚偽申告をしたと連絡したという。佐藤市議は「本当に申し訳ありませんでした。今後こういったことのないよう、議会に精進して参りたい」と謝罪した。


 市議からは「市民に議会に対する不信、不安を与える出来事だ」と批判の声が上がった。志田常佳議長は「非常に遺憾に思っている。今後このようなことのないよう努めていく」と話した。


 佐藤市議は1991年に初当選し、現在5期目。2005年から07年まで議長を務めた。議会事務局によると、欠席に関する規定はない。2月議会の日程については、12月議会の最後の議会運営委員会で予告してあったという。

1198チバQ:2010/02/24(水) 22:44:09
http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/20100219ddlk17010534000c.html
ほころんだ安全網:’10知事選/1 介護 /石川
 ◇特養待機4000人「家族はぎりぎり」
 ◇ベッド濡らす夫、妻は反射的に手をあげた
 1月15日は大雪だった。特別養護老人ホームの入居を待つ待機者の家族ら約20人が長靴で県庁に詰めかけ、施設の増設を求めた。「気付いたら主人の首を絞めていました」。83歳の女性が涙ながらに86歳の夫の介護の実情を訴えた。

 県の幹部は「制度は国、施設整備は市町」と繰り返すばかり。たまらず声が上がった。「県民の実情を国に伝えるのが県庁の責務でしょう!」

  ◇  ◆

 県内の待機者は3739人(昨年4月、県調べ)。特養定員約5800人の6割強に達する。待機者のうち在宅が最多の1626人、要介護度4〜5が1568人に上る。

 先着順だった入居は、03年度から要介護度などに基準変更された。「利用者がサービスを自由に選ぶ」。10年前の介護保険導入時の看板だ。それはとうに崩れ、現実には制度が利用者を選んでいる。

  ◇  ◆

 金沢市の谷川美子さん(68)の夫、三郎さん(75)が脳出血で倒れたのは06年10月。幸い命はとりとめたが、左半身不随となった。半年で退院し、在宅介護を始めた。

 要介護度は5。食事や排せつなど生活全般の介助が必要だ。平日はデイサービスを利用するが、夜間と土日は家でみる。2人暮らしで年金は月20万円足らず。サービス利用料など出費は約7万円。排せつの世話で夜中に何度も起きながら、清掃の仕事を続けた。

 昨年6月。ある朝、三郎さんがベッドを濡らした。出勤の直前。反射的に、すねをたたいた。「パチン」という音で我に返った。「お前が悪いんじゃない」。逆に慰められた。「自分がせんならん」と続けた介護だが、美子さんは特養ホームに入居を望んだ。

  ◇  ◆

 208人中80人。金沢市が調べた06年の半年間の入居辞退者のうち、辞退理由が「死亡」だった人の数だ。4割の人が、希望かなわず亡くなっていたのだ。「在宅継続」はわずか12人だった。

 生涯暮らせる特養には、他施設で退所を迫られ駆け込む例も多い。特養「やすらぎホーム」(金沢市)の主任相談員、山口修治さん(58)は「私たちの施設も常に待機者が200人超。相談に来る家族は、怒って泣いて、最後は涙もかれて笑うしかない」と言う。

 先月20日、谷川さんの元に、待っていた空室の知らせが来た。三郎さんが倒れて3年と3カ月。離れて暮らすこと、他にもたくさんの待機者がいること。複雑な気持ちもあるが、思い切って尋ねた。「行ってみる?」「お前がいいんなら」。夫婦は8月、金婚式を迎える。【野上哲】

  ×  ×

 進む過疎高齢化、頻発する災害、広がる格差……。「安全網」がほころぶ今、社会の力が試されている。知事選を前に、県行政の役割を問う。

==============

 ◇市町の取り組み、県がリードを
 県は特養整備目標を09〜11年度で400人増としているが、待機者4000人と比べてかけ離れている。横山壽一・金沢大教授(社会保障論)は「施設サービスの圧倒的不足と夜間・緊急時を中心とした在宅サービスの不足。家族はぎりぎりだ」と指摘する。08年度に市町が把握した高齢者虐待は194件(前年比42件増)に上る。

 県内高齢化率は23・4%。10年後には30・5%、能登北部(輪島、珠洲市など)は46・7%に達する推計だ。制度設計は国の仕事でも、介護予防など県がリードすべき分野は多い。横山教授は「金沢の善隣館が安否確認を兼ねた独居高齢者への配食サービスを行うなど各地で取り組みがある。それを育て広げるのも県の仕事」と意識改革を促す。

1199チバQ:2010/02/24(水) 22:44:45
http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/20100220ddlk17010685000c.html
ほころんだ安全網:’10知事選/2 水害 /石川
 ◇り災証明書は持っているのに…
 ◇公的支援の薄さ浮き彫り
 「何もかも終わったな」。泥水が流れ込んで使えなくなった鉄板や冷蔵庫を見て、盛多祥智さん(42)=金沢市並木町=はぼんやりと思った。集中豪雨のため同市を中心に11棟が全半壊し1993棟に浸水被害が出た08年7月28日の浅野川水害。経営する川沿いのお好み焼き店「どんぐり」は床上85センチまで浸水し、閉店に追い込まれた。

 母栄子さん(76)と二人で育ててきた店。再建を誓ったが、生活のことを考えるのが先だった。友人の電気工事会社で10カ月間働いて収入を得ながら金を借りた。翌年5月、再建工事に着手。ただ、借金は約2000万円に膨らんだ。

 公的支援は限られていた。店は「大規模半壊」ではないため国の被災者生活再建支援法は適用外。市が窓口の災害義援金の申請締め切りが09年3月だと知らず、期待していた義援金85万円は受け取れなかった。「り災証明書は持っているのに……。一言声を掛けてほしかった」と盛多さんは振り返る。

  ◇  ◆

 浅野川大橋付近の両岸に「角落とし」という堤防の切れ目が4カ所あり、増水時は板でふさぐことにしていた。管理するのは県。水害当日、その県から委託業者に出す閉鎖指示が遅れた。2カ所から濁流が並木町に流れ込み、近くのどんぐりは水浸しになった。

 谷本正憲知事は08年9月の県議会冒頭で、この問題に触れ「真摯(しんし)に反省」と述べた。同時に「予想をはるかに超える水位上昇」「結果として不十分な対応」と言葉を重ね、法的責任への言及を周到に避けた。その後、県側は地元説明会で「角落としを閉めても浸水範囲は変わらない」とする浸水シミュレーション結果を示し、被災者の反発を招いた。住民が求めた知事との対話も実現していない。

 昨年3月、被災住民らは県と市に対し、損害賠償を求めて金沢地裁に提訴した。原告に栄子さんも名を連ねる。裁判の目的は真実を知り、検証すること。いつどこで起きるか分からない水害。盛多さんは「次世代のためにもあいまいにはできない」と思う。

  ◇  ◆

 昨年10月10日、どんぐりは再開した。盛多さんは1年2カ月ぶりに鉄板の前に立った。「並木町の灯を消すな」と励ましてくれた常連客から「おいしい」という言葉が再び聞けることがうれしい。

 店の中でぼう然と立っていたあの日から1年半。行政と住民のかかわりを切実に考えるようになった。「地域の問題は地域の人と一緒に考えるのが普通だと思う。対策を考えるなら、被災者の話をきちんと聞いて実践的なものにしてほしい」【澤本麻里子】

 ◇被災1993棟で受給6世帯だけ
 浅野川水害で浮き彫りになったのは、浸水被害に対する公的支援の薄さだ。被災者生活再建支援法の対象は原則「全壊と大規模半壊」で、浅野川水害の被災民家1993棟のうち受給は6世帯。能登半島地震では行われた県の独自支援も、浅野川水害は「被害規模が小さい」と見送られた。結局、金沢市が床上浸水約500世帯を含め1戸最大25万円を独自給付したが、床下浸水約1500世帯は対象外となった。

 昨年8月の兵庫県佐用町の豪雨災害では被災地に入るなど国内外で活動する「被災地NGO協働センター」(神戸市)の村井雅清代表は「一度水がついた家屋や家財道具は使い物にならず、においもひどい。水害は建物は残るが被害は長期化する。床上と床下の区別も含め、行政は現場の声を聞き本当に必要な支援を」と話す。

1200チバQ:2010/02/24(水) 22:45:22
http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/20100223ddlk17010522000c.html
ほころんだ安全網:’10知事選/3 滞納 /石川
 ◇通帳を手に呆然「サシオサエ」
 ◇「生活できない」県「返さない」
 昨年10月30日。金沢近郊の町に住む女性(40)は、銀行ATMの前で通帳を手に呆然とした。「サシオサエ」。無機質な文字が並んでいた。

 溶接工の夫(41)の給料日だった。月給18万9756円が振り込まれた直後、16万8600円が引かれていた。窓口で「県の方が今朝来ました」と言われた。住民税(県民税と町民税)14万2300円を滞納し、延滞金2万6200円と共に差し押さえられたのだ。

 子供は9歳を筆頭に3人。4人目が臨月だった。県税事務所に「生活できない」と電話したが、男性職員は「絶対返さない」。夫は「社会人として最低だ」とののしられた。社会福祉協議会で5万円の緊急貸付を受けた。

  ◇  ◆

 08年度の県税滞納額は42億円に上る。うち6割を占める個人滞納者について、県は徴収を強化。住民税は通常、市町が徴収するが、05年度に「困難な事案」を県が引き継ぐ直接徴収を開始した。

 地方税に準用される国税徴収法は、給与の差し押さえを一定額まで禁止する。滞納者の生活保障のためだ。基準は10万円に家族1人4万5000円を加えた額(5人家族は28万円)だ。

 今回の差し押さえは違法ではないのか−−。県は金融機関による年金差し押さえを巡る98年最高裁判例を根拠に「適法な措置」(荒井仁志総務部長)と主張する。判例は差し押さえ禁止対象の年金が預金に振り込まれれば、一般財産化するとして、差し押さえを認めている。だが、判例や学説が唱える趣旨は、多様な金の交じる預金では特定財産が識別困難ということ。最低生活保障を否定しているわけではない。

 問題は、県が給料と知りながら差し押さえたのかどうか。県庁税務課も担当の県税事務所も「差し押さえたのは預金」と繰り返す。職員は調査権限で銀行照会もできる。夫婦は残高6円のところに月末19万円弱が振り込まれ、直後に差し押さえられた。給料を狙い打ちした疑いはぬぐえない。さらに土日をはさんで翌日、取り立てがあった。生活維持が難しい場合に定められた差し押さえの猶予や解除を検討した形跡もない。

  ◇  ◆

 「天引きと思い込んだ。生活も大変だった」。滞納の理由を女性は言葉少なに語った。夫は05年に会社を辞め、失業保険を受給。滞納が始まったのはこの年だった。翌年に溶接工場に再就職した。08年秋の不況以来、休業が続き、家賃や保育料の支払いにも困る。督促状が次々と届いた。女性は「納めなかった私が悪い」とうつむいた。

 町は県が取り立てた滞納金の半分約7万円を夫婦に返還し、延滞金は免除した。理由は「生活困窮」。皮肉にも12月24日、クリスマスイブだった。【野上哲】

 ◇不況下、柔軟な対応を
 夫婦のケースは全国的な「断固たる徴税」の潮流の中で起きた。税源移譲で07年度から住民税率が上がり、個人県民税滞納額は04年度の11億5600万円から08年度には24億7400万円に倍増。財政難のため、自治体は徴税に血眼だ。今年度、県が個人に行った差し押さえは132件。2件を除くすべてが預金だ。実績を上げる手段として法的位置づけのあいまいな預金が使われている節もある。

 納税義務をたてに憲法の生存権が脅かされる現実。不況下だけになおさら、滞納には柔軟な対応が必要だ。井上英夫・金沢大教授(社会保障法)は「税への基本認識が倒錯している」と指摘する。「国民は税を納め、公務員は信託に応えて人権を保障する国をつくる。その意味で納税とは権利だ。県行政は県民が進んで納めるだけの仕事をしているか」

1201チバQ:2010/02/24(水) 22:45:57
http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/20100224ddlk17010545000c.html
ほころんだ安全網:’10知事選/4止 貧困 /石川
 ◇路上生活と生活保護のはざまで
 ◇「県は何もしない。人なんて見ていない」
 「そのお金がないねんて!」

 こみ上げる怒りを抑えきれず、坂優さん(62)は思わず声を荒げた。昨年4月、生活保護の相談に訪れた金沢市の窓口。5カ月前から路上生活が続き、所持金はほぼゼロ。どうにもならない状態で駆け込んだ。窓口の担当者は「家がないと無理」と、にべもない返事を繰り返した。

 6年前、心筋こうそくで心臓のバイパス手術を受け、仕事が続けられなくなった。しばらくは貯金を取り崩して生活したが、やがて底をつき、路上生活を始めた。病院に行きたくてもお金がない。それでも「『診断書がないとダメ』が答え。6日通っても話すら聞いてもらえなかった」

  ◇  ◆

 県内の生活保護の受給は増加傾向にある。06年に4294世帯だった保護世帯は08年の金融危機による世界不況を経て、09年には4848世帯に。だが、県社会保障推進協議会の事務局長、寺越博之さん(58)は「もっと増えていてもおかしくない」と指摘する。

 坂さんのように住所がなかったり、50代、60代の人が「働ける年齢」を理由に申請を断られる例は数多い。本来、住居や稼働能力は必須条件ではないはず。生活保護法は「現在の居場所で申請する」と定め、厚労省も03年、路上生活者への弾力的な適用を促す通知を出している。

 ただ、実際の対応はバラバラだ。金沢市では同協議会や司法書士らが路上生活者の支援に乗り出し、申請に同行することで受給は増えてきた。坂さんも今は生活保護を受けている。一方、「住所」を求める自治体は依然として多く、受給が横ばいの市もある。

 生活保護は県と市の管轄で、県は市の「助言者」にとどまるが、社会情勢を反映し、県が市に申し入れるケースも出てきた。岐阜県では昨年、「居宅がないことを理由に断るのは厳に慎む」「(通常は1カ月かかる)保護決定を14日以内に努める」などと通知。東京都も08年、申請を抑制しないよう求めた。だが、石川県でその動きはない。

  ◇  ◆

 坂さんは今、毎日自転車で市内を駆け回っている。昼間は生活保護を受けた「仲間」に食事や体の具合を尋ね、夜は路上生活者を探して未明まで話を聞く。現実に目を向ければ、社会は暗く、行政への不満も募る。「県は何もしない。人なんて見ていない」

 それでも、いつか誰でも気軽に立ち寄って、お茶を飲めるような場を作るのが坂さんの夢だ。「みんな孤独を抱えてる。力になりたい」。支え合うことで何かを変えられると願って。

【近藤希実】=おわり

 ◇こぼれ落ちる高齢者
 生活保護は自力で生活が難しい困窮者に食費や家賃、医療費などを扶助。市は自ら、町村部は県が福祉事務所を設置して管轄する。「最後のセーフティーネット」とも言われるが、厚労省の調査(03年)によると、県内の保護率は4%。全国で9番目に低く、最高の北海道(22%)の5分の1しかない。

 毎月の保護開始数は50件前後たったが、09年4月に100件を突破。その後70〜90件で推移している。保護世帯数は金融危機前(06年)と比べると、輪島市23%増▽能登北部(穴水、能登町)20%増▽金沢市18%増−−など大半の自治体で増えたが、小松市8%減▽能登中部(志賀町など)5%減と微減した自治体も。高齢世帯の受給は全体の半数を占め、高齢者が安全網からこぼれ落ちる危険も指摘される。

1202チバQ:2010/02/24(水) 23:16:11
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001002160001
【多選・県知事16年】1:構造
2010年02月16日

◆長期政権 膨らむ権力◆

 今月8日。3月の知事選で敵味方に分かれる2人が、県議会で火花を散らした。

 「多選で人事が硬直化している」「16年以上異動がない職員がいる」――。5選をめざす谷本正憲知事(64)を批判したのは元県職員の沢田貞県議(57)。谷本知事を支持する民主党県連の一員だが、多選阻止を掲げて立候補する桑原豊・元同党衆院議員(64)の支援にまわった。県議46人のうち「野党」は沢田氏と共産党県議の2人だけ。谷本知事は「適材適所で配置しております」と素っ気ない返事でかわした。

 「16年以上異動がない職員」と指摘された人物は、知事室と同じ県庁4階にいた。松本正彰参与、65歳。1991年、中西陽一・前知事に秘書課長に抜擢(ばってき)され、94年の谷本県政発足後も留任。総務部次長、知事室長と役職を変えつつ、官房業務を仕切ってきた側近中の側近だ。

 定年延長を2年前に終えたが、今も特別職の非常勤嘱託として働く。陳情をさばき、担当部局と調整するほか、後援会との連絡、選挙絡みの折衝など「政治家・谷本正憲」の領域にも足を踏み入れる。

 昨年12月初旬、参与室に社民党県連幹部らを迎えた。知事の推薦を決めた同党と政策協定の中身を詰めるためだ。

 「県水(市町に水道用水を供給する県営水道)は下げます」「能登有料道路の早期無料化はできないが、段階的軽減はやりたい」

 社民党の原案に、松本参与が「谷本候補」の考えを代弁して協議。能登有料「早期無料化」の要求は、県の財政負担にも配慮した「利用者負担の軽減に努める」との表現に落ち着いた。

 「県職員の仕事かはちょっと疑問ですが、長いことやっているから、皆さん、僕のところにもって来られる」という松本参与に、知事も「私の考えを理解し、部局横断的な要望を調整するスタッフが必要。過去の経緯を熟知した人でないと」と厚い信頼を寄せる。長期政権を動かすメカニズムの“心臓”だ。

     ■            ■

 人事や予算など強大な権力を握る知事。県庁の組織を挙げて形にする政策は、政治家としての実績となる。知事が1期4年の公選制になった47年以降、石川県知事はわずか4人で、中西前知事の8選・在任31年は史上最多・最長。現職の圧倒的優位が、多選を育む土壌だ。

 谷本知事もその“力”を存分に発揮する。県立中央病院の建て替え。県水の2割近い値下げと送水管の耐震化。今月3日の県議会で「安全安心への投資」と銘打った大型事業を相次いで打ち上げ、「不況に苦しむ業者の支えにもなる」と言い添えた。借金が1兆円を越える財政難の中、事業費や財源の見通しに触れないままの大盤振る舞いだ。

 昨年12月。松本参与と杉本勇寿副知事(76)が七尾市の武元文平市長を訪ねた。武元氏は前回の知事選まで、知事の七尾後援会長への就任を見合わせていた。01年に武元氏と激しい選挙戦を繰り広げた前市長は、谷本県政と密接な協力関係を築いていた。

 「七尾が(支援の)先頭に立ってほしい。七尾のプラスにもなるから」

 2人の懇願を武元氏は受け入れた。「県道整備やのとじま水族館の水槽改修を進めてほしい。厳しい時代なので色々な形で(知事に)協力した方がいい」

 「谷本正憲石川県建設業後援会」「鉄工機電業界後援会」「水産業界後援会」「保育後援会」……。力に吸い寄せられるように、業界や市町などの単位で作られた後援会の総数は48にのぼる。

 「知事と地元の関係が強くなれば仕事が来る。不況ではなおさらありがたい」。集票に動く建設業者は期待する。

     ■            ■

 盤石に見える足元にも、変化の兆しはある。

 建設業界は倒産が相次ぐ。県内の建設業者数(08年度)は前回知事選があった06年度から200社近く減り、影響力を誇った県内大手「治山社」は昨年、自己破産を申請した。

 政党との関係も微妙になってきた。分裂選挙の民主党県連に加え、県議会の過半数を占める自民党県連も5選の是非を巡って内部で意見が紛糾。昨年末にようやく谷本知事の推薦を決めたが、4年前より2カ月遅れた。

 「今回はどこもすんなり行かなかった。形は前回と変わらなくても、中身は違う」。知事に近い職員は話す。


      ◇           ◇

 副知事から知事の座に就いて16年。現職では最多となる5期目を目指す谷本県政の今を追った。

1203チバQ:2010/02/24(水) 23:16:42
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001002170005
【多選・県知事16年】2:姿勢
2010年02月17日


商談会で参加企業の説明を聞く谷本正憲知事(右から2人目)と日産自動車の役員ら=1月28日、神奈川県厚木市の日産自動車テクニカルセンター

◇能吏 対話も「役人流」◇


=公務分刻み、異論には距離=


 1月28日朝。県議会開会4日前の慌ただしい日程を縫って、谷本正憲知事は神奈川県厚木市の日産自動車テクニカルセンターにいた。


 県の肝いりで08年に始めた「技術提案型展示商談会」。県内の中小企業が日本を代表するメーカーに技術力を売り込む企画だ。トヨタ自動車、三菱重工に続く3回目の今年も、谷本知事が恒例のトップセールスに駆けつけた。


 日産役員とブースを巡って懇談。「世界に冠たる企業の厳しい注文は、刺激になるよねえ」。周囲に気さくに語りかけ、1時間の滞在を終えると空港に直行した。午後は七尾市で公演を控えていた俳優の仲代達矢さんを激励し、夜は金沢で会合を三つ回った。


 64歳の谷本知事のフットワークは軽快だ。分刻みの日程をこなし、週末もイベントや会合で県内外を走る。昨年11月の1カ月間、公務のない日は1日もなかった。


 「単なるパフォーマンスではなしに、トップが思いを伝えるというのは、大変大事なことだと思いますね」。「現場第一」は、今回の選挙戦でも掲げるモットーだ。


 手腕にも定評がある。旧自治省出身、県副知事から知事に就き、役所の世界で40年以上生きてきた。自治省の後輩で、昨年5選を果たした橋本昌・茨城県知事(64)らとともに全国知事会の副会長を務め、次期会長の有力候補にも名前が挙がる。


 「優秀な官僚という感じがするね、普通の政治家というよりは。知事会でも非常に整理した、その場にふさわしい発言をする」。高知県知事を4期16年務めた橋本大二郎氏(63)は評する。


      ■           ■


 折り紙付きの“能吏”は、政治姿勢にも「役人らしさ」をのぞかせる。


 「2分だけでも被災者の声を聞いてほしい」


 08年9月、「浅野川水害被害者の会」事務局長の吉島聖和さん(61)が秘書課に谷本知事との面会を求めたが、4日後に面会に応じたのは土木部長だった。


 同年7月の豪雨で金沢市内の浅野川がはんらんし、県が管理する堤防の切れ目の閉鎖が遅れ、汚泥は町へ流れ込んだ。生活や仕事の場を奪われた住民たちは、補償による一刻も早い救済を求めていた。「知事に私たちの声が届けば、ミスを認め、できる限りの支援をしてくれるはず」という吉島さんの思いは通じなかった。


 翌月、思わぬ形で「面会」が実現した。金沢市内で開かれる「いしかわシティカレッジ」の講座で知事が講師を務めると知った被災者の小坂直樹さん(44)が会場に出向き、質疑応答に手を挙げた。


 「知事も現場にもっと来てください。日雇いで生活をしのいでいる人もいるんです」
 小坂さんの訴えに、谷本知事は「当日に現場を回った」と反論。「職員は色んな対応をしていて結果的に閉鎖が遅れた」「(閉鎖の遅れとの)因果関係を分析しないと判断できない」と慎重に言葉を選び、「私は住民側の立場に立っている」と語気を強めた。


 その1カ月後に開かれた住民説明会に知事の姿はなく、土木部技監や課長が出席。技監は「閉鎖しても被害は防げなかった」と補償を拒んだ。吉島さんや小坂さんら被災者70人は翌年、県を提訴した。


 「私たちと意見が違うのだとしても……」。小坂さんは今も違和感をぬぐえない。


 「知事が被災者と会って、言葉をかけてくれたら気持ちは違った。政治家って、そういうものじゃないですか?」


 「都合が悪い場には、知事本人より周囲が出したがらない。『上』に累を及ぼしたくないから」。元県職員の40代男性は“役人の論理”をこう解説する。


 「県職員には扱いやすい知事。役人にとって『突拍子もないこと』は、決してやらない人だから」

1204チバQ:2010/02/24(水) 23:17:18
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001002180001
【多選・県知事16年】3:空気
2010年02月18日


谷本正憲知事(右から4番目)の選対事務所開き。自民、民主両県連の幹部や国会議員らが参加。「心を一つに頑張ろう」と気勢を上げた=13日、金沢市西念3丁目

◆実利優先 オール与党◆


 1994年。当時副知事だった谷本正憲知事(64)は、社会、新生、公明、民社など細川政権連立与党の統一候補として擁立され、自民党の推薦候補を接戦の末に破った。


 その自民も次の選挙から谷本陣営に転じ、合従連衡の末に生まれた民主党も支持する。共産党を除くオール与党体制は今回、多選批判で揺らぐかに見えたが、夏の参院選に向けて「実利」を優先する政党の思惑で守られた。


〜*参院選にらみ批判より打算*〜


 今月12日。加賀市内を遊説中の桑原豊・民主党元衆院議員(64)の携帯電話に、横路孝弘・衆院議長(69)から連絡が入った。桑原氏は議員時代、横路氏を中心とした党内グループで活動していた。


 「申し訳ない。2人は出せない」


 桑原氏は、全国最多の5選を目指す谷本知事を支持する党県連の決定に反発。多選阻止を掲げ、昨年12月に知事選への立候補を表明した。今月21日に地元・七尾市で開く集会に、横路グループの仲間ら親交のある国会議員2人を「友人として」招こうと計画していた。


 彼らが処分されるかもしれない――。横路氏は、党内から圧力がかかったことを示唆したという。


 「ここまでやるのか。言論の自由はどこへ行ってしまったんだ」。陣営幹部は憤る。


 民主党は本来、多選に否定的だ。知事の推薦は3期までに制限しており、昨年の総選挙前に発表した党政策集にも「首長の4選禁止の制度化について検討」と記している。


 だが、地方組織の強化を掲げる小沢一郎幹事長の求めで集団入党した県議会会派・新進石川は、谷本知事の強固な支持母体だ。県連はその意向を優先した。


 党の基本理念に目をつむって5選支持を決めた県連が期待するのは、参院選への波及効果だ。擁立する元総務官僚の西原啓氏(50)の知名度を上げるには、応援の名目で知事と同席させるのが効果的との打算が働く。


 谷本知事も敏感に空気を読む。今月16日、過密スケジュールを割いて知事室に西原氏を招き入れ、「みこしにのったら当選させてやるというもんだから。激戦だったねえ」と上機嫌で自分の初当選を振り返ってみせた。


     ■


 「参院選優先」は、昨年末に谷本知事の推薦を決めた自民党県連も同じだ。


 政権交代に危機感を強めた中堅・若手県議の一部は昨年秋、党の存在意義を打ち出そうと、岡田直樹参院議員(47)を軸とした独自候補の擁立を主張し始めた。「多選は是か非か。若さもある。岡田が出れば勝つ自信があった」と“主戦派”の県議は話す。


 だが、幹事長の福村章県議(71)=小松市選挙区=ら、金沢以外の県議には慎重派も多かった。


 福村氏は改選を迎える岡田氏で参院選に必勝を期すべきだと主張。昨年11月には谷本知事と森喜朗元首相の東京都内での会談を仲介するなど、5選容認に早くから動いた。


 「県連の空気をみて考えます」。森氏は不介入の姿勢を崩さなかったが、「空気」は知事とのパイプを維持したい容認派優勢に流れ、岡田氏は立候補を断念した。


 「嵐のような知事選をやったら参院選でみんな弱り果ててしまう」。福村氏は新年互礼会に谷本知事を招いて相乗りの妥当性を強調。同時に「政策協定に小松のことはしっかり入れさせていただきました」と、“役得”のアピールも忘れなかった。


     ■


 鳩山政権は、国のひも付き補助金を地方が自由に使える「一括交付金」に改める方針だ。県内のある首長は「その金をどう配分するか、知事の権限は非常に強くなる」と指摘する。地方分権で力をつける知事に対するチェック機能もまた、重みを増す。


 全国初の多選禁止条例を制定した神奈川県の松沢成文知事(51)は、政党相乗りの構図にも警鐘を鳴らす。「オール与党体制を組むと県民を意識しなくてよくなる。知事と仲良くなって予算もらって。そうなると『多選禁止なんて余計なこと言うな』となってしまうね」

1205チバQ:2010/02/24(水) 23:19:01
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001002190005
【多選・県知事16年】4:是非
2010年02月19日

 長期政権の弊害を指摘する声が上がるなか、谷本正憲知事は全国最多タイの5期目を目指す。多選は是か非か――。「元祖改革派」として高知県知事を4期16年務めた橋本大二郎氏、全国初の多選禁止条例を制定した神奈川県知事(2期目)の松沢成文氏、3期12年、地方分権推進に取り組んだ前岩手県知事で元総務相の増田寛也氏の3人が「多選」について語った。

◆ルール作ること必要◆

=神奈川県知事 松沢成文さん(51)=

 「権腐十年」という言葉があるが、権力は長く続けば必ず腐敗する。民主政治とは分権の政治。権力が1人に長く集まらないように、時間的分権のルール化が必要だ。

 ただ、これだけ行政が複雑になると、知事が大きなプロジェクトや政策を動かすには10年はかかる。そこで、神奈川県は3期12年までの多選禁止条例を制定したが、長さは各自治体が決めればいい。「うちは2期まで」という地方があれば、それは自由。

 とにかくルールを作ることが大事だ。例えばいま、議院内閣制がうまく機能しないからと言って「三権分立を見直せ」という議論にはならない。これは既にルールが決まっているから。「谷本知事が良いか悪いか」という属人的な理由で多選の是非を考えるのではない。権力の腐敗を防ぎ、民主主義を機能させるためだ。

 有権者が選挙で判断すればいいとの考えもあるが、知事が持つ人事、予算、許認可権は大きい。議会をオール与党にしたり、利益団体に補助金などの便宜をはかって支持を取り付けたり、圧倒的な政治体制を作れる。そうなると、新人候補が出てもかなわず、選挙でのチェック機能も効かなくなる。

 議会とのなれ合い、相乗りによる多選はさらに深刻。政治の役割は、知事や市長の選択肢を示し、有権者に政策や人柄で選んでもらうことにある。私が知事選に出たきっかけも、当時の議会会派が「選挙でお互いしこりを残すのは嫌だ」と相乗りをしたから。私は「究極の談合だ」と批判して出馬した。相乗りは、政治家が政治の役割を放棄することになる。

◆法律より選挙で審判◆

=前岩手県知事 増田寛也さん(58)=

 多選の弊害には要因が二つある。まずは県庁内部。私も職員が自由に発言できる雰囲気を心がけたが、10年目くらいから「いやいや違う」と言いがちになった。部長などの幹部は、私の初当選時にまだ係長。当時口も聞けなかった知事に対し、意見するのは難しい。そうなると、裸の王様になりがちで、知事の一言で物事が決まる危険性もある。

 二つ目は外部の問題。農業団体、商工団体など政治力の強い団体と利害が一致する。自分たちの権益が守られていれば、「この知事のままでいい」となる。世の中の動きが激しく変わる中、現状維持が続いてしまう。

 いかに本人が努力しても、長く続ければ実績や過去を否定しづらい。知事が1期4年ですぐに交代することには議論もあるが、多選よりは短すぎる弊害の方が小さい。

 だが、多選を法律や条例で縛るべきではない。本人の資質や個性があるし、弊害があるなら選挙で引きずり降ろせばいい。議会や有権者はそれだけの力を備えなければならない。注目すべきは、現職が新人候補と同じような視点を持っているかどうか。「いままでの延長で最後の仕上げだ」と、いい加減なマニフェストを掲げているようではだめ。新人の目で政策を掲げ直し、しっかり過去を振り返っているのか。有権者は見極めるべきだ。そうでなければ、現職は「過去の業績が全部信任された」と思ってしまう。

 地方分権の時代、リーダーシップは多様化している。10年前なら手堅く官僚的な行政判断だけでもこなせたが、今後は地域のあり方や政策などの高度な判断が必要。問われているのは政治力だ。

1206チバQ:2010/02/24(水) 23:19:33
◆根拠なき批判無責任◆

=前高知県知事 橋本大二郎さん(63)=

 多選に批判が集まるが、弊害とは一体何か。誰も具体的に説明できない、その程度の批判だ。大統領並みの権限とも言われるがそれも抽象的。権力は法律で定められており、1期目も4期目も同じ。対立候補者は多選のどこが悪いのかを明確にしない限り、全く無責任な批判になる。

 多選で県政の重要事項について幹部の誰よりも詳しくなるのは事実だが、職員が自由に発言しにくくなるという指摘は多選とは全然関係ない。大阪府の橋下徹知事は1期目だが、職員がものを言えなくなるなどの批判もあった。

 職員とのコミュニケーションを心がけるのは知事にとって重要。私は会議で自分の所管の報告しかしない部長に「部長会は取締役会。自分の守備範囲以外にも口を出すように」と指示した。とんちんかんな意見も出てきたが、それはそれで議論が活性化した。

 同じ仕事を長年続ければマンネリもある。大事なのは打ち破ること。私は4期目を前に、全国初となる森林環境税を導入するなど、新しい施策に取り組むことで乗り越えてきた。時代に沿った政策を次々に打ち出すことが必要だ。

 では、何期ならいいのか。自分の経験から5、6期は正直長いと思うが、どれだけ務めるのかは県民との契約関係だ。私も4選目で「多選だ」と批判されたが、理屈にならないと感じていた。有権者が望み、選挙で当選するのであれば外の人がとやかく言う筋合いはない。

 ただ、議会との癒着、なれ合い的な県政の進め方は多選よりも問題だ。緊張関係が保てないと予算の使い方も県民目線ではなくなり、県政・議会改革は進まない。

1207杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2010/02/26(金) 10:57:09
2010知事選 いしかわ  継続か変革か 4氏が舌戦スタート
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000561002260001
2010年02月26日

 継続か変革か――。25日告示された知事選は、いずれも新顔の桑原豊氏(64)、米村照夫氏(70)、木村吉伸氏(58)=共産推薦=と現職の谷本正憲氏(64)=社民推薦、自民県連・公明県本部推薦、民主県連支持=の無所属4氏が立候補し、17日間の選挙戦がスタートした。4期16年の谷本県政の評価や現職最多に並ぶ5選の是非が争点だが、国政では鋭く対立する民主と自民の二大政党の相乗りで、関心の低下も懸念される。投開票は3月14日。
 谷本県政の4期目は、2008年秋の「リーマン・ショック」を機に深刻化した不況への対応に追われた。
 外需依存型の県内製造業では「派遣切り」などの雇用不安が広がった。内需不振で、企業誘致の成功例だったキリンビール北陸工場(白山市)も撤退を表明。製造業への過度の依存と、大企業の誘致を軸にした産業戦略の見直しが迫られている。金沢港の大水深化工事など、ハード整備にも力を注いだが、県債残高は約1兆2千億円に膨張。不況で税収が激減するなか、北陸新幹線整備など避けられない大型投資も残っており、さらに苦しい財政運営を強いられる。
 選挙戦は実績をアピールする谷本氏と、多選阻止を掲げて民主党県連に造反した桑原氏、前回に続いて暮らし・福祉優先を訴える木村氏の争いが軸になる。
 桑原氏は午前9時半すぎ、08年7月の浅野川水害で被災した金沢市東山1丁目で第一声。住民らを前に「現職は被災者の声に耳を傾けない」と批判、「対話と信頼の新しい県政を築きたい」と訴えた。浅野川水害訴訟原告団長の吉島聖和さん(61)も「1年半訴え続け、知事に会わせてももらえないのが今の県政。判決の前に、桑原さん当選という結果を出して闘いを終わらせよう」と呼びかけた。
 米村氏は金沢市内を遊説。「行政改革を徹底する。石川県を皆さんと一緒にチェンジしたい」と訴えた。
 木村氏は午前10時すぎ、金沢市平和町3丁目の病院前で第一声をあげた。「いいものはいい、悪いものは悪いと国民がはっきり意思表示するようになった。相乗り県政を変えなければいけない」と訴え、高齢者の医療費無料化などの公約を説明。支持団体「新しい県政をつくる県民の会」を代表して、升きよみ・金沢市議(共産)も「古い政治体質、コンクリート行政を断ち切ろう」と気勢をあげた。
 谷本氏は午前10時、金沢市の尾山神社で「安全と希望あふれる『生活先進県』石川の実現のため最善を尽くす」と第一声。金沢市の山出保市長ら首長や市町議、医師会、商工会など支持団体のトップも駆けつけた。自民党の森喜朗元首相は「5選への批判があったのは事実だが、谷本さんへの期待は高い」、民主党の一川保夫参院議員も「多選のメリットを生かして力を発揮してほしい」と激励した。

1208 ◆ESPAyRnbN2:2010/02/28(日) 13:34:50
これだけ見ると、民主支持層の投票動向って無党派とあまり変わらないな。

http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/H20100228101.htm
石川のニュース 【2月28日03時36分更新】
谷本氏が全市町で優勢 なお3割強が未定 知事選、北國新聞社世論調査

 3月14日投開票の知事選の動向を探るため、北國新聞社は25〜27日の3日間、石川県内の有権者
を対象に電話による世論調査を実施した。その結果と選挙取材班の分析を基にした27日現在の情勢は、
現職の谷本正憲候補が県内全市町で優位に立ち、桑原豊候補ら新人3氏をリードする展開となっている。
ただ、まだ3割以上の有権者が投票先を決めておらず、情勢は流動的な要素も残す。

 衆院石川1、2、3区の地域別にみると、2、3区で谷本候補が他の3候補を大きくリードし、大票田の
1区(金沢市)でも有利な展開を続けている。これを追う形の桑原候補は、3区(能登地区)の一部で
健闘しているものの、地元七尾市でも谷本候補に引き離されている。木村吉伸候補は加賀市などで
支持を集めているが、伸び悩んでいる。

 今知事選では谷本候補が民主、自民、公明、社民の推薦・支持を受け、共産は木村候補を推薦、
桑原候補は元民主衆院議員という立場にある。政党支持別では、谷本候補が民主の6割強、自民の
約8割、公明の9割強、社民の7割の支持を固めた。桑原候補は民主の3割弱、みんなの党の3割から
支持を集め、自民、社民の一部にも食い込みをみせている。木村候補は共産の6割近くを固めた。

 「支持政党なし」のいわゆる無党派層は、6割強が谷本候補を支持し、桑原候補は2割の浸透度に
とどまっている。

 男女別では、谷本候補は女性からの支持が多く、桑原候補が男性に浸透している。年代別にみると、
谷本候補が全世代から幅広く支持を集めている。桑原候補は50、60代で支持の広がりがうかがえる。
新人の米村照夫候補は苦戦している。

 今回の調査では、投票する人を「まだ決めていない」と回答した人は、37・7%だった。投票する人を
「決めている」は37・4%、「だいたい決めている」は24・9%。年代別で、投票する人を決めていないのは、
20、30代が60%台で、年齢が高くなるほど、すでに意中の候補者を決めている傾向となった。

 今夏に予定される参院選の動向についても、調査を実施した。参院選の比例代表の投票先を尋ねた
ところ、自民が40・2%と最も高かった。民主は34・2%にとどまり、みんなの党3・9%、公明3・3%、
共産2・5%、社民1・4%と続いた。支持政党も自民が民主をリードした。

 昨年8月の衆院選では、県内有権者の比例代表の投票先は、民主が自民の票を上回った。しかし、
今回の参院選比例代表の投票先調査結果をみると、衆院選から半年を経て、県民は民主内の
「政治とカネ」問題に対して、厳しい目で見ていることが、あらためて浮き彫りになった形である。

1209とはずがたり:2010/03/01(月) 12:23:15
>>1208
桑原のみんなの党からの3割ってのが興味深いかも。
谷本候補には記載がないので元社会党出身みたいな出自には拘らず反相乗りで流れてる感じでしょうかねぇ。
とは総研的にも桑原を推したい♪

1210 ◆ESPAyRnbN2:2010/03/01(月) 18:56:07
http://www.kenoh.com/mimi/pc/12595285.html
前原国交相の本県視察で菊田衆院議員や国定三条市長がウェブに
3月1日 18時41分

2月28日に前原誠司国交相が本県や新潟市を視察したことについて、同行した菊田真紀子衆院議員や菊田議員が
地元で開いた国政報告会に出席した国定勇人三条市長がそれぞれのウェブサイトに書いている。

前原国交相は、新潟港国際海上コンテナターミナルや新潟除雪基地、新潟西港を視察後、菊田衆院議員が地元で
開いた国政報告会にも来賓で出席した。

菊田衆院議員は、視察のようすや国政報告会で登壇した前原国交相の写真などを公式サイト「衆議院議員 
菊田まきこ 公式サイト」に掲載。「経済発展を続ける中国やロシアなどの活力を取り込むため新潟港が拠点港に
選定されるよう引き続き努力したいと思います。」と書いている。

国定市長は自身のブログ「三条市長日記」に、前原国交相と菊田衆院議員とのスリーショットを掲載し、「人脈」の
タイトルで書いた記事で、前原国交相と菊田衆院議員は「単なる儀礼上のネットワークでない」。

「初対面の私に対し、〝今日は時間が限られているので、別途必ず時間を取ります。是非大臣室で話を聞きましょう〟
と言っていただいたことにも表れている」とし、タイトルにした「三条市長日記: 人脈」の大切さを訴えている。

1211りん:2010/03/01(月) 22:52:15
2cサイバー攻撃中〜in韓国
http://speed.me.land.to/

1212チバQ:2010/03/01(月) 23:24:23
>>1210
初対面で人脈言われても....

1213 ◆ESPAyRnbN2:2010/03/02(火) 17:17:58
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20100302ddlk15070044000c.html
記者ノート:国交相と知事、微妙な距離感=岡田英 /新潟

 北陸新幹線の建設負担金を巡って昨年、激しく対立した泉田裕彦知事と前原誠司国土交通相。昨年12月に
諸課題の話し合いを続けることで合意し、とりあえずの「和解」となった2人だが最近、その微妙な距離感が
気になってしまう。

 「信頼関係が再構築された」と強調している知事だが、国側への不信感はくすぶっている。県の新年度当初予算案
では、国側から求められた負担金163億円のうち13億円の計上を見送った。建前としては「和解」しているため、
国との協議が進展しないことに対する苦肉のけん制球のように思える。

 そんな中、2月28日に前原国交相が新潟港視察のため来県。報道陣に一部計上見送りについて聞かれると
「これからもしっかりと菊田(真紀子)、黒岩(宇洋)両議員にも間に入っていただいて泉田知事とは話をしたい」。
さらに「期限内を目指し、うまく完成にこぎつけたい」とくぎを刺すのも忘れなかった。

 上越駅への全列車停車問題など、問題は山積したまま前進していない。国や沿線他県との利害が対立するなか、
これからの協議で「信頼関係」の真価が問われる。

【関連記事】

1214チバQ:2010/03/04(木) 12:54:03
http://www.shinmai.co.jp/news/20100304/KT100303ATI090019000022.htm
伊那市長選、元信大農学部長の野口氏擁立へ
3月4日(木)


 任期満了に伴う4月18日告示、同25日投開票の伊那市長選で、現市政に批判的な市民有志らが3日までに、元信大農学部長の野口俊邦氏(67)=上伊那郡南箕輪村南原=を擁立する方針を固めた。4日に会合を開き、出馬を要請する見通し。野口氏は取材に対し「要請があれば(出馬を)考えざるを得ない。市政の刷新が必要だと思っている」としている。

 出馬を要請する市民有志の1人は、市土地開発公社が取得した工業用地をめぐり、公社が不動産取得税を納めていなかった問題などを批判。「これまでの市政に問題がないか、選挙によって市民の審判を仰ぐべきだ」としている。

 野口氏は福岡県出身。九州大、同大大学院を経て信大教授などを歴任。2001年4月から農学部長を1期務めた。田中前県政時代に県公共事業評価監視委員長も務めた。

 市長選では、小坂樫男市長が引退を表明。新人で前副市長の白鳥孝氏(54)=無所属、西箕輪中条=が現市政を基本的に継承する立場で立候補を表明している。

1215チバQ:2010/03/05(金) 12:20:16
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20100305-OYT8T00056.htm
輪島市長選7日告示
市勢衰退の危機人口3万人割れ目前
 輪島市長選は7日告示、14日投開票される。再選を目指す現職の梶文秋氏(61)(無所属)、新人の和菓子製造販売会社社長中浦政克氏(46)(同)が立候補を表明しており、一騎打ちの公算が大きい。市政の課題と選挙の争点を探った。(山崎栄二)

■人口減少・高齢化



3月末で営業を終える「国民宿舎輪島荘」。提案型で売却先を公募している 2006年2月、合併により誕生した新輪島市は、3万4750人だった人口が4年間で2640人減少した。5年に1度の国勢調査でみると、05年までの5年間の1708人減を上回るペースで減り続けている。

 05年の国勢調査結果などから算出された推計人口(2月1日現在)は3万16人。「第1次市総合計画」で16年の人口として設定した3万人割れも目前だ。市企画課も「予想以上に減少が進んでいる」と嘆く。

 一方、人口に65歳以上が占める「高齢化率」は昨年4月1日現在で36・6%と、県内10市中、珠洲市に次ぎ2番目に高い。中でも門前地域は49・4%、黒島町地区では67・5%に達した。「人が減り空き家も増えて寂しいが、ここに住み続けたい」と門前地域の男性(86)は話す。定住促進とともに、高齢者が暮らしやすい環境整備が求められる。

■産業振興

 定住するには仕事が必要だが、主要産業の観光、漆器も不況の波にさらされている。昨年の観光客は、前年比4・6%減の108万8600人、宿泊客も同5・7%減の20万3700人だった。3月末には市直営の国民宿舎2か所が老朽化や利用者減、「宿泊は民間で」の考えから営業を終える。

 輪島塗も需要の低迷で08年は生産額65億円、従業員数1500人と、1991年のピーク時に比べ生産額で約3分の1、従業員は半分に落ち込んだ。「(輪島塗の工程で)職種のどこが欠けても産地として成立しない」(輪島漆器商工業協同組合)と危機感を募らせる。地場産業、観光振興に加え、企業誘致や農水産物加工による高付加価値化など、課題は山積するが不況下で先行きは見通せない。

■争点

 立候補を予定する両氏は手法や政策は異なるが、交流人口の拡大、雇用創出など目指す方向性に大きな差異はない。市梶氏は旧輪島市長を含めて3期の実績と経験を訴え、中浦氏は市民の暮らし重視の市政刷新を掲げている。

(2010年3月5日 読売新聞)

1216チバQ:2010/03/06(土) 11:51:52
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/feature/kanazawa1266246995187_02/news/20100216-OYT8T00039.htm
多選
【1】擁立断念 自民に亀裂


推薦決定後の会合で、自民党県連会長の馳浩衆院議員(左)に笑いながら話しかける谷本氏(中央) 昨年12月、自民党県連の知事選に向けた独自候補擁立の動きは、大きな分岐点を迎えていた。

 「方針を明確にしないと、知事が県民から仕分けされますよ」。同月12日、県選出の自民党国会議員と知事の谷本正憲の懇談会の場で、退職金を返上すべきだと詰め寄る衆院議員の馳浩に、谷本は努めて冷静に応えていたが、体を小刻みに震わせ、いら立ちを隠せない様子だった。

 馳らによる「多選批判」は、独自候補擁立への布石とも見られたが、2日後の結論は「谷本推薦」で、結局、民主や社民など主要政党との相乗りで落ち着いた。「もう、知事選は終わったも同然」。多くの自民県議からそんな声が漏れた。

      ◇

 自民県連にとって、今回の知事選は、政権交代後初の大型選挙となり、7月の参院選を見据える上でも大切な一戦となるはずだった。ところが、県連内は、参院議員の岡田直樹を軸に独自候補の人選を進める「主戦派」と、谷本の推薦を主張する「現職派」に分裂した。

 主戦派は、建設業者を支持基盤とする議員が多い現職派を「知事と癒着して仕事をもらっている」と批判し、現職派も、金沢選出の若手に多い主戦派を「岡田を擁立し、参院選で後釜を狙うつもりだ」と陰口で応酬。かねて言われる“自分党”の負の側面をさらけ出し、党の足並みは乱れた。

 板挟みの岡田は、参院の議席を守るため、立候補を断念。議員協議会では、現職の推薦を全会一致で決めたものの主戦派の不満は収まっていない。ある県議が「もう、党を二つに割るしかない」と語るほど、県連内の亀裂は深まっている。

      ◇ 

 迷走の背景には、元首相の森喜朗の存在があったと多くの県議が指摘する。

 「森さんさえ首を縦に振れば、すぐに(岡田擁立で)話がまとまる」。主戦派の県議はその言動を注視したが、森は最後まで沈黙を貫いた。消極姿勢に非難の声も上がったが、森にも算段があった。

 全国最多に並ぶ5選目の選挙なのに、有権者側に反発の機運はない。加えて森は、岡田と親類の間柄にある。「私が出ろと言えば、民主は谷本さんを担ぎ、『石川が森の支配下に置かれる』とキャンペーンを張る。そういう事に自分から与(くみ)したくなかった」。森は当時の心境をそう語る。

 衆院選で惨敗したショックも尾を引いていた。政権交代から3か月余り。森は「まだ、民主への期待感が残っていた」と見ていた。「あの時、岡田君を立てても、党勢を巻き返すチャンスには必ずしもならなかった」

 しかし、その後、全国を揺るがした民主党幹部らのスキャンダルは、まだ収束していない。森は「今だったら、戦ったかもしれない」とも話す。

 党の存亡を懸けたこの時期の候補擁立断念に、主戦派は、党の存在感がさらに低下することを懸念。知事選の応援を利用し、参院選に出馬する岡田をPRしようと躍起になっている。(敬称略)

(2010年2月16日 読売新聞)

1217チバQ:2010/03/06(土) 11:52:23
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/feature/kanazawa1266246995187_02/news/20100217-OYT8T00075.htm
【2】造反劇許し民主混乱


知事選で現職を推薦することを自治労県本部の高芳晴委員長(左)から伝えられる桑原氏 「結論ありきの議論だ。こんなところにおれんっ」。昨年12月6日、知事選候補を決める民主党県連常任幹事会の最中、県連顧問で元衆院議員の桑原豊は、席をけって部屋を飛び出した。

 民主県連は、5選を目指す谷本正憲の支持に傾いていた。雲行きが怪しくなったのは、参加者の1人から桑原氏を推す声が上がった時だ。県連代表の一川保夫は「出るなら、勝手に出まっし」と声を荒らげて議論を打ち切り、部屋にはとげとげしい空気が流れた。桑原氏が、知事選出馬を表明したのは5日後のことだった。

      ◇

 民主党県連が、自民党の先手を取って谷本支持を決めたのは、旧新生党系の県議会会派「新進石川」と合流したためだ。

 昨年8月の衆院選で民主躍進を支えたのは、金沢に固い地盤を持ち、幹事長の小沢一郎とのつながりも強い新進石川だった。党籍を持つ地方議員が少ない民主県連にとって、政権党として次の国政選挙を戦うには、小沢主導の合流話を飲むしかなかった。

 衆院選後、早々に谷本の続投支持を表明していた新進の合流が具体化した時点で、県連の谷本支持の流れは固まり、多選の是非はほとんど議論されなかった。桑原の造反の理由はそこにある。実際、党本部は知事の推薦を3選までと決めており、大義は桑原にある。

 だが、その大義の陰にも、新進の存在があった。桑原は元々、新進の幹部と折り合いが悪く、新進の民主入りには「理念や政策が、その場しのぎで、民主とは相いれない」と反対したが、今や、県連内での影響力をそがれかねない。「新進に好き勝手にさせる訳にはいかない」という対抗意識が、桑原に出馬を決意させたのだ。

      ◇ 

 桑原の戦略は、自らが委員長まで務めた自治労県本部の支援を取り付け、谷本支持を固めた上部組織「連合」の一角を切り崩すというものだった。

 だが、自治労の会合では、一部で同情論があがったものの、現職の推薦で決着。桑原は「草の根選挙」を余儀なくされた。そうした中、陣営が、集票の鍵と期待を寄せるのは、桑原の地元、七尾市周辺の支持者と、ライバル自民党内の批判票だ。

 桑原は1996年に衆院石川1区で初出馬した際、自民の推薦を受けている。昨年12月14日、自民県連が谷本推薦を決めた直後には、最後まで独自候補擁立にこだわった自民県議が、桑原陣営に電話を入れた。「こっちは駄目だった。後は頼む」。“アンチ谷本”の自民県議の間には、桑原への共感がある。

 一方、ある自民県議は苦しい胸の内も吐露する。「谷本氏が自分の選挙区に来ても、用事を作って応援演説はしないつもり。ただ、県連として推薦している以上、表立って桑原氏を支援することも出来ない」(敬称略)

(2010年2月17日 読売新聞)

1218チバQ:2010/03/06(土) 11:52:51
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/feature/kanazawa1266246995187_02/news/20100218-OYT8T00128.htm
【3】47年で2人 「官選知事」感覚
 「1期目で悪いことをするのもいる。(4期目でも)私ほど清廉潔白な知事はいない」。2月定例県議会の一般質問で、知事選に出馬する元衆院議員・桑原豊の側近、民主党県議の沢田貞から、多選の弊害を追及された知事の谷本正憲は、答弁後、記者団にいら立ちをぶつけた。

 谷本が昨年9月に5選を目指して立候補を表明後、桑原や、一時は独自候補の擁立を検討した自民党県連の幹部が、多選批判を展開。人事の硬直化や知事のワンマン化、側近政治などを問題として挙げたが、実例に乏しく盛り上がりを欠いた。ある県議は谷本について、「官僚出身らしく、そつがなく、政策に大きな失点もない。攻める要素が見あたらなかった」と悔しさをにじませた。

     ◇

 石川では1963年以降、京都府出身で元内務官僚の中西陽一が8期、兵庫県出身の元自治官僚の谷本が4期と、半世紀にわたり県外出身の元官僚2人だけに県政を託してきた。当然、県民の間に多選に対する抵抗感は薄い。谷本についても、有権者からはせいぜい「飽きたね」(50歳代の女性経営者)という声が聞こえてくるくらいだ。

 背景には、官僚への信頼感が厚い、保守的な風土がある。ある県議は「石川には、知事は国から派遣されてくるものという、戦前の官選知事に近い感覚が残っている」と指摘する。「尾張から金沢入城を果たした前田利家公以来の伝統だ」。県民の間からは、そんな笑い話も聞こえる。

 「官僚統治」は、谷本県政の大きな特徴だ。県幹部に占める中央省庁からの出向者数は13人で、全国3位。知事と県選出の自民党国会議員との懇談会では、議員側から「石川県人はそんなにできが悪いのか」と出向者数を減らすよう求める意見もあがった。

 「県外出身者であることが有利に働いた」と見るのは、金沢大で助教授をしていたこともある、東北大准教授(政治意識論)の河村和徳だ。河村は「谷本氏は、県外出身で地元での利害が少なく、金沢、加賀、能登の3地域にバランス良く目配りできたため、県民の不満が出にくかった」と分析する。

 今回、知事に名乗りを上げる新人3候補はいずれも、県内出身だ。河村は「県内全域で支持を得るためには、公約が、出身地域への利益誘導と受け取られないような配慮が必要だ」と話す。

     ◇ 

 多選に寛容な石川の風土を意識してか、多選をあえて争点から外す候補予定者もいる。共産党が推薦する木村吉伸だ。

 立候補会見で記者団から多選について見解を問われた木村は「4期まで良くて、5期目が駄目というのはどうか。問われているのは、多選かどうかではなく、県政の中身」と述べた。

 木村陣営は、街頭で有権者にこう呼びかけている。「国政でも、自民党の開発優先に国民が怒り、政権交代が起こりました。県政でも政権交代を」

(敬称略)

(2010年2月18日 読売新聞)

1219チバQ:2010/03/06(土) 11:53:20
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/feature/kanazawa1266246995187_02/news/20100220-OYT8T00523.htm
【4】批判聞かない懸念 拡大


浅野川の氾濫で、泥だらけになった金沢市並木町(2008年7月28日)  今月上旬、県庁で行われた現職の谷本正憲への推薦状の手渡し式で、県医師連盟委員長の小森貴は「すばらしい対応でした」と、県の能登半島地震での復旧対応を絶賛した。谷本のほおはほころびっぱなしだった。

 2007年3月の能登半島地震は、死者1人、負傷者338人、住宅全半壊2426戸の被害を出した。県はいち早く仮設住宅を作り、道路を復旧、全国から駆け付けた医師と地元医師との情報交換の橋渡しもし、被害を最小限に食い止めた。谷本県政の危機管理を語るうえで最大の成果とされるが、同じ危機管理でも全く評価の異なることもあった。



 08年7月、豪雨で浅野川が氾濫(はんらん)し、2381棟に被害が出た浅野川水害。住民は、県が管理する堤防の切れ目の閉鎖が遅れて被害が広がったと主張し、損害賠償を求めた。県は閉鎖の遅れは認めたが、「想定外の急激な水位上昇で、県に責任はない」と突っぱねた。

 交渉に行き詰まった住民側が再三求めたのが、補償の決定権を持つ知事との直接対話だった。しかし、知事は最後まで住民説明会に姿を見せず、住民70人が、県などを相手に1億6500万円の損害賠償を求める訴訟を起こし、係争中だ。

 被災者の1人、小坂直樹(44)は、同11月に谷本が講師を務めた市民講座で「知事が、ほとんど現場に来ていないのはおかしい」と思いをぶつけたが、谷本は「住民の立場に立って対応しています」と不快感をあらわにした。小坂は「不利なことを言われると機嫌が悪くなるんだな」という印象を受けた。

 水害直後、地元選出の国会議員らは現場を視察し、住民の話にも耳を傾けた。小坂は「知事は、競り合わない選挙を続けているから、住民の声を聞かなくてもいいと思っているのか」と疑問を投げかける。



 「元々、人の話をよく聞かない」とも言われる谷本だが、当選を重ね、知事に声が届きにくくなったという声は、県庁内からも聞こえてくる。ある幹部は「16年やっている知事は誰よりも政策に詳しく、トップダウンでスピード感のある政策ができる反面、知識でかなわない職員が意見しにくい雰囲気がある」と話す。

 かつては職員が議論に加わった知事の予算案裁定も、知事に説明し了承を得るだけの場になった。知事に怒られるのを恐れて懸案に手を付けられず、対応が遅れたこともあったという。

 さらに、この幹部は「知事が話をする会合や講演で、知事に批判的な人が出席するとわかると、職員がその人物の参加を拒むこともある」とも証言。知事の心情に過剰反応する県職員の姿が浮かぶ。

 県議の間にも、懸念は広がる。ある自民県議は、こう打ち明ける。「このまま当選を重ねれば、我々の批判に耳を傾けなくなるのではないか。そうなれば、県議などいらなくなってしまう」(敬称略)

(2010年2月19日 読売新聞)

1220チバQ:2010/03/06(土) 11:53:47
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/feature/kanazawa1266246995187_02/news/20100220-OYT8T00529.htm
【5】会見軽視 県庁に横行


記者会見の背景用に作られたパネルをお披露目する谷本知事(昨年11月19日、県庁で) 本紙を始め、朝日新聞、毎日新聞など全国メディアの記者が、石川に転任し、県庁を担当すると、まず、驚くことがある。知事が県政について見解を述べ、記者の質問に答える「定例記者会見」が存在しないことだ。全国47都道府県で、知事が月1回以上の割合で定例会見を開いていないのは石川だけだ。

 県庁の職員も、知事に倣っているふしがある。各都道府県は、独自の政策・事業を発表する際、担当部署が記者会見や説明会を開くのが通例だ。県民はもちろん、全国への情報発信も重要な時代。だが、石川では、資料を配布するだけのそっけなさだ。

 会見には、担当者が直接、記者に説明し、質疑を受けることで内容を誤解なく、的確に伝える狙いがある。何よりも、担当者が同じ説明を何人もの記者に繰り返す労力を減らすことになるのだが。

 人口が同規模の県と比較すると、秋田では2008年度、県職員による会見や説明会は115回、大分では170回行われているが、石川はわずかに30回だった。

 知事の谷本正憲は、職員による会見の少なさを問われ「子どもじゃあるまいし、各課で判断すべきこと。そんなことまで知事が口出ししたら、無気力な県政とそしりを浴びる」と話す。

 だが、職員の受け止め方は違う。ある幹部は「他県でそんなに県職員が会見しているとは知らなかった。職員が会見する発想自体がない」と驚き、別の幹部は「知事の思いと違うことを話せば、しかられる恐れがある。できれば、知事にやってほしい」と打ち明けた。

     ◇

 情報発信や公開の意識の薄さは、不祥事が起きた時にはっきり見て取れる。昨年10月、会計検査院の調査で県の不正経理が発覚した際、県総務部は「後で会見を開く」としたが、1か月後、「すでにほとんどの社に個別に内容を説明した」として、公式な会見を拒否。報道機関が猛反発し、数時間後、渋々、会見に応じた。

 また、昨年5月に県庁内で職員がパソコンソフトを違法にコピーしていた問題では、最後まで会見を開かなかった。こうした対応に、他県の広報担当は「危機管理として、責任者が公の場で説明するのが原則なのに」と驚きを隠さない。

 県の幹部は「上司に公の場で謝らせたくないという意識がある」と弁解する。知事のリーダーシップで職員の意識を変えなければ、変革はおぼつかない。

     ◇

 実は、谷本は「話好き」だ。石川の特産品や産業技術を企業関係者に自ら売り込む「トップセールス」にも熱心で、記者が廊下などで谷本を取り囲んで話を聞く「ぶら下がり取材」にも気さくに応じてはいる。

 だが、公式な記者会見を嫌うのはなぜか。谷本は「定例会見をしても質問がほとんど出ない。その分、ぶら下がりであらゆる質問にお答えしている。私ほど丁寧に対応している人はいない」と反論する。

 昨年11月の補正予算発表の会見では、県の事業を視覚的にアピールするため、各自治体でも流行中の「会見用背景パネル」がお披露目された。谷本は上機嫌でパネルの説明をしていたが、その後、パネルは3回しか使われていない。(敬称略)

<情報公開制度も消極姿勢目立つ>

 谷本県政では、県民への直接的な情報公開制度に関しても、消極姿勢が目立つ。全国市民オンブズマン連絡会議が1996年から、調査を続ける「全国情報公開度ランキング」。石川県は同年の第1回調査時に全国10位と高評価を得たが、2004年度以降は順位をずるずると下げ、07年度は全国41位となった。

 ランキングは、その時々の社会の関心事で採点項目が変わり、必ずしも“透明度”を正確に反映する訳ではない。それでも、連絡会議が07年11月、県に請求し公開された「退職者再就職状況」には、公的機関に「天下り」した元職員の情報があるだけで、民間企業への再就職組は公開されなかった。

 市民オンブズマン石川幹事の林木則夫は「昔ながらの資料の黒塗りの方がまだまし。隠した事実を隠そうとしている」と指摘する。

(2010年2月20日 読売新聞)

1221チバQ:2010/03/06(土) 19:51:40
輪島市長選
現職の梶文秋は元社民党の市議とのこと
wikiより
>梶文秋(かじ・ふみあき)2006年 - 1期目(但し旧・輪島市で1998年より2期務め、合併により失職。元社民党市議)

1222チバQ:2010/03/06(土) 20:02:06
桑原は輪島市長選に出れば良かったんじゃ?
と思ったが、七尾出身らしい。

中浦政克はどうなんだろ?
良玉であれば勝てそうな気がするが・・・

1223チバQ:2010/03/06(土) 21:30:54
http://mainichi.jp/area/mie/news/20100304ddlk24010319000c.html
10名張市長選:投票まで1カ月 課題山積の市政、2氏一騎打ちか /三重
 ◇訴え浸透へ、激しい前哨戦に
 任期満了(4月24日)に伴う名張市長選は28日告示、4月4日投開票される。これまでに現職で2期目の亀井利克氏(58)と新人の元国土交通省近畿運輸局次長、辻安治氏(52)が立候補を表明しており、無所属2氏による一騎打ちの公算が大きくなっている。同市では地域医療や財政難など多くの課題を抱えており、いかに訴えを有権者に浸透させるか、投票日まで1カ月となり、両陣営の激しい前哨戦が予想される。【宮地佳那子】

 ◇市長職集大成目指す−−亀井氏
 亀井氏は2月半ばの事務所開きで、「市長職の集大成として3期目を目指す」と宣言。市財政について、中央西土地区画整理事業の借入金返済などで、13年度には一般会計を単年度黒字化するとしている。

 2期目に実現するとしていた発達障害児のケアをする療育センター、小児救急を24時間365日受け入れる小児医療センターの構想では、小児科医増員のめどが立ち、11年度に設置可能としている。

 来年3月撤退の皇学館大名張学舎跡地については、近畿大学(東大阪市)と、工業高等専門学校(熊野市)誘致で「最終的な合意に向け努力している」と3月議会で答弁。高校の活性化、学生や教職員など600人の市内転入を見込んでいる。

 ◇知名度の向上を狙う−−辻氏
 市民団体が擁立した辻氏は2月末、買い物客らでにぎわうスーパー前で「市長が変われば、名張が変わる」と呼びかけるなど、知名度アップを狙う。マニフェストはないが、「市立病院の再生」など課題7項目をまとめたチラシを配った。

 施策としては、企業誘致などを念頭に、名阪国道直結道路の建設を強調。国、隣接県などとの交渉を含め、建設手法やルートは今後考えるという。

 市立病院については、産婦人科を新設し、市内の産科医の負担軽減、安心して子育てできる環境づくりを進めるとしている。

 皇学館大跡地については、近大との交渉を白紙化すると宣言。医療系専門学校などを誘致したいとしている。

 ◇「草の根」展開へ
 両氏とも支持政党はなく、「草の根選挙」を展開する。現在、ミニ集会やあいさつ回りなどをしている。

 前々回選(02年)で公認候補を出した共産党は現在、候補者擁立には至っていない。

 2日現在の選挙人名簿登録者数は6万7396人(男3万2200人、女3万5196人)。前回選(06年)の当日有権者数は6万6277人で投票率は55・87%だった。

〔伊賀版〕

1224チバQ:2010/03/07(日) 10:39:12
http://www.chunichi.co.jp/article/politics/news/CK2010030702000127.html
来年の愛知県知事選、民主が独自候補擁立へ
2010年3月7日 朝刊

 民主党愛知県連の新代表に就任する牧義夫衆院議員(愛知4区)は7日の定期大会で、政権交代後初となる来年2月の同県知事選に向け独自候補を擁立する方針を表明する。関係者への取材で明らかになった。県連トップがいち早く知事選への対応を明確にすることで、4選出馬をめぐる神田真秋知事(58)の判断や、県議会最大会派の自民党の出方が注目される。

 県連大会では2010年度の活動方針で、知事選について「情勢分析しながら擁立に取り組む」との方向を確認する見通し。関係者によると牧新代表は所信表明で「少しでも早い時期に独自候補を擁立し万全の態勢で選挙に臨みたい」などの趣旨で、さらに踏み込んだ発言をするという。

 候補者擁立は、党県議団が中心に人選を進める。知事選直後に県議選(定数104)を控えるため、知事選での独自色をアピールすることで党勢を拡大し、現有勢力(自民57、民主37)の逆転につなげたいとの思惑もある。同県知事選をめぐっては、前回07年に与野党相乗りが崩れ、民主党は現衆院議員の石田芳弘氏(64)を擁立したが、自民、公明両党が推す現職の神田氏が3選を果たした。多選批判を掲げる民主内には神田氏の4選を支持する声が少なく、前回に続き独自候補を擁立する「主戦論」が広がっている。

 民主愛知県連は昨年夏の衆院選で15小選挙区を全勝した。しかし、鳩山由紀夫首相や小沢一郎幹事長など党内で「政治とカネ」をめぐる問題が発覚。先月の長崎県知事選では、農林水産省出身の新人候補が敗れるなど一時の追い風ムードに陰りが出ている。

1225チバQ:2010/03/07(日) 15:06:15
>桑原豊氏(64)の応援に訪れたのは、衆院初当選同期の友人で同党副幹事長の生方幸夫衆院議員(62)
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001003070001
応援弁士が続々 各陣営、街頭で舌戦
2010年03月07日


 知事選は14日の投開票に向けて後半戦に入った。6日は県外から応援弁士が続々と駆けつけ、低投票率も懸念される選挙戦を盛り上げようと、有権者が多い金沢市周辺で声を張り上げた。


 無所属新顔で元民主党衆院議員の桑原豊氏(64)の応援に訪れたのは、衆院初当選同期の友人で同党副幹事長の生方幸夫衆院議員(62)=千葉6区。告示前、党県連に造反した桑原氏の応援をいったんは見送った生方氏だが、この日は「副幹事長でなく友人として」来県。JR金沢駅前などで「民主党の原則では3選を超す候補は推薦せず相乗りもしない。桑原さんこそ党の候補にふさわしいはず」と力説した。


 無所属現職の谷本正憲氏(64)=社民推薦、自民県連・公明県本部推薦、民主県連支持=の応援には、旧自治省同期入省組の井戸敏三・兵庫県知事(64)が駆けつけた。同市中心部での街頭演説や、民主党県連の集会でマイクを握った井戸氏は、5選を目指す谷本氏について「(当選)回数の問題ではなく柔軟な行動力、判断力を持ち続けているかが問われる。谷本氏に石川の未来を託してほしい」と呼びかけた。


 ほかの候補者も、県内を奔走して有権者へのアピールに余念がなかった。


 無所属新顔で元会社員の米村照夫氏(70)は金沢市中心部を歩き、財政再建などの持論を訴えた。


 無所属新顔で石川勤労者医療協会専務の木村吉伸氏(58)=共産推薦=は、午前中は穴水町、七尾市、志賀町を遊説。午後からは羽咋市や七尾市中心部、津幡町を選挙カーで巡り、20カ所以上で精力的に街頭演説を行った。

1226チバQ:2010/03/08(月) 21:47:14
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001003080001
輪島市長選 現新2氏届け出
2010年03月08日


中浦 政克氏 (46)


梶 文秋氏 (61)

◇地域振興など争点◇


 輪島市長選が7日告示され、菓子店社長で新顔の中浦政克氏(46)=無所属=と、再選を目指す現職の梶文秋氏(61)=無所属、自民・社民推薦、公明支持=の2人が立候補を届け出た。過疎と高齢化が深刻化する中、市政運営のあり方や地域経済の振興策などが争点となる。14日に投票、即日開票される。


 同市では、旧門前町との合併前の98年から、通算3期12年間、梶市政が続いてきた。合併から4年がたち、2007年3月に起きた能登半島地震からの復興もハード面は一段落した。新市のまちづくりを本格的に進めるうえで、市政を継続するのか、刷新すべきなのかが問われる。


 第一声で中浦氏は「この12年間、町の形は整ってきたが、生活の豊かさにつながっていない」と梶氏の多選を批判。梶氏は「観光業や地域を育てていくために、今後3、4年を大切にしなければならない」と市政の継続の必要性を訴えた。


 期日前投票は8〜13日の午前8時半から、輪島市役所では午後8時まで、同市門前総合支所では午後7時まで受け付ける。同市沖の舳倉島では9日午前11時から午後2時半まで(荒天の場合は順延)。7日現在の選挙人名簿登録者数は2万7499人。



        ☆           ☆


==輪島市長選候補者==


◇「市制変える」訴え◇中浦氏


 中浦氏は午前10時過ぎから、同市杉平町の選挙事務所前で出陣式を開いた。支援する元市議や市民ら約350人(主催者発表)を前に「輪島を変える」と市政の刷新を訴えた。


 出陣式では、後援会長で元市議会議長の田中孫右ヱ門氏が「相手候補の大きなやぐら(支援態勢)を壊し、輪島市のために中浦候補を当選させよう」と支持の拡大を求めた。中浦氏は市政の現状を「一部の政治家や団体のしがらみにまみれている」と批判。「資源を有効に生かし、市民一人一人に参画してもらってこの町の将来を豊かなものにしていく」と決意を述べた。


 中浦氏は具体的な施策として、市長報酬の30%削減や市の部長職の廃止、全国に「輪島応援団」をつくる交流市民登録制度の創設、輪島病院の医師不足解消などを挙げる。


◆「ふるさと生かす」◆梶氏


 梶氏は午前9時から、地元の同市鳳至町の住吉神社で必勝祈願祭と出陣式を開いた。国会議員や県議、各団体の代表ら約500人(主催者発表)らと気勢を上げた。


 応援演説に立った北村茂男衆院議員は「梶氏は震災復興で昼夜を分かたず、先陣を切ってきた。変わればいいというだけでは自治体の責任者の仕事はできない」と梶氏の実績を強調。梶氏は第一声で「輪島の未来づくりを成し遂げたいとの思いで、震災復興も町づくりと合わせて乗り越えてきた。市民のみなさんと、このふるさとを生かしていきたい」と訴えた。


 梶氏は、企業誘致の促進や観光人口の拡大、お年寄りの独り暮らし・夫婦世帯の見守り態勢の整備、水道未普及地域の解消などの政策を掲げている。

1227チバQ:2010/03/08(月) 21:55:44
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20100308-OYT8T00125.htm
輪島市長選2氏の争い
「継続か刷新か」争点
 輪島市長選が7日告示され、新人で和菓子製造販売会社社長中浦政克氏(46)、再選を目指す現職の梶文秋氏(61)(無所属=自民、社民推薦)の2人が立候補を届け出、一騎打ちの選挙戦に突入した。旧輪島市を含めると、3期12年に及ぶ現市政の継続か刷新かを主な争点に、2候補の舌戦がスタートした。

 同市杉平町の選挙事務所前での中浦氏の出陣式では、田中孫右ヱ門・選対本部長が「相手は大きなやぐら組だが、私たちの力で突き崩し、中浦候補を当選させよう」と訴えると、支持者から拍手がわき起こった。

 マイクを握った中浦氏は「この12年間でインフラ整備も進んだが、有効に生かされておらず、生活の豊かさにつながっていない」と指摘。そして「上意下達でなく、みなさん一人ひとりに参画していただき、将来を築く。輪島をしっかり変える」と力を込めた。その後、支持者らがガンバローを三唱し、遊説に出発した。

 梶氏は同市鳳至町の住吉神社で出陣式。推薦する自民党の国会議員や連合石川の上田弘志会長らが激励し、実績と経験をアピールした。山出保・金沢市長は「都市経営は楽じゃない」と能登半島地震からの復興や行財政改革の手腕をたたえてエールを送り、梶氏は「思いを訴えて駆け抜ける」と選挙カーで遊説をスタートした。

 夕方には「ふらっと訪夢」(旧輪島駅)前で「この厳しい局面で、新しい風だけで何かが変わることはない」と演説。新幹線金沢開業などを見据え、「この3、4年が大事な時期。(変化より)安定した市政運営を目指さなければ」と訴えた。

 投票は知事選と同じ14日、市内48か所で行われ、即日開票される。期日前投票は8日から13日まで市役所と門前総合支所で受け付け、9日には舳倉島でも予定されている。6日現在の有権者数は2万7499人。

(2010年3月8日 読売新聞)

1228チバQ:2010/03/09(火) 21:30:25
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001003030001
【チェックいしかわの課題】1.雇用・経済
2010年03月03日


8月末に閉鎖されるキリンビール北陸工場。約14万7千平方メートルの跡地利用はいまだに決まっていない=白山市竹松町

◆企業誘致頼みに限界◆


◇蜜月終わり 相次ぐ撤退・雇い止め◇


 先の見えない不況と雇用危機が県内でも続く。製造業頼みの南加賀や働き口の少ない能登地域の落ち込みは特に深刻だ。企業誘致を柱にしてきた県の産業戦略は、相次ぐ撤退で見直しを迫られている。


 「熊本工場に行くつもりだったが、80歳を超える父や家族全員に反対された」


 2月。みぞれが降るバイト先のガソリンスタンドで、志賀町の男性(50)は言った。


 男性は昨春、職を失った。同町内の「能登中核工業団地」にあった自動車部品製造工場で働いていたが、業績悪化で突然閉鎖。従業員百数十人のうち約20人が熊本工場に異動したが、地元を離れられない大半の人が退職した。


 ハローワークには数十回通ったが仕事は見つからない。失業保険とバイト代で大学生の子どもへ仕送りをするが、3月には失業保険も切れる。「バイトを続けるか迷う。県の雇用対策事業もあるようだが、自分で頑張るしかない」と話し、給油作業に戻った。


     ■


 県内の1月の有効求人倍率は0・48倍。世界同時不況が始まった2008年秋の半分以下だ。南加賀や能登は特に厳しく、石川労働局管内の有効求人倍率は金沢の0・59倍に対し、小松0・31倍、輪島0・33倍にとどまる。


 県は工場新設の補助金や固定資産税の優遇措置など、手厚い支援で企業の呼び込みを図ってきた。だが景気後退で、誘致企業が必ずしも雇用を保障しなくなってきた。


 「このままでは経営が立ちゆかない」


 昨年10月。キリンビール北陸工場(白山市)の閉鎖が発表された翌日、同社の松沢幸一社長が県庁を訪れ、硬い表情で知事に説明した。


 県が約2億円の補助金を出して93年に操業開始した同工場は雇用に加え、工場見学で観光にも貢献する「優等生」だった。しかしビール需要の低迷で撤退を決め、機密を理由に県や白山市に相談せず突如通告。期間従業員48人の契約も打ち切るとした。


 「跡地利用には責任を持ってかかわりたい」。頭を下げる松沢社長に、県側は厳しい言葉を投げかけた。


 「後ろ足で砂を掛けるような撤退は許されない」――。大企業と県の「蜜月」の終わりを印象づけた。


     ■


 最大の柱である「モノづくり」も曲がり角にある。


 建設機械最大手「コマツ」創業の地・南加賀は製造業の一大集積地だ。製造業の県内総生産に占める割合は22%と全国平均を上回る。だが輸出に依存する製造業は世界不況の直撃を受け、08年末、県内の大手工場が派遣労働者の雇い止めを相次いで表明。雇用不安は一気に広がった。


 コマツは小松市の工場を3月末に閉鎖、金沢市に移転する。事業集約の一環だが、小松市の空洞化はさらに進む。


 県は体質改善に本腰を入れ始めた。4月から実施の「産業革新戦略2010」は、大企業の下請け・孫請けだった中小企業の地力を強化し、独自の製品開発や販路開拓の支援などに比重を移す内容だ。


 県は「ビジネスのすそ野が広がり製造不況へのリスクも減る」と期待するが、同戦略は14年度までの長期プラン。雇用危機の“特効薬”はみあたらないのが現状だ。


(菊地直己、大畠正吾)

1229名無しさん:2010/03/09(火) 21:30:56
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001003040001
【チェックいしかわの課題】2.教育
2010年03月04日


演技実習をする演劇科の生徒たち。=1月19日、七尾市下町の県立七尾東雲高校

◆学ぶ環境 地域で格差◆


◇教員不足 負担に現場悲鳴◇


 深刻化する過疎や財政難が教育現場を直撃している。県教委は2000年度以降、能登を中心に12の県立高校を統廃合した。障害児教育では態勢強化に教職員数が追いつかず、現場から悲鳴が上がる。


 04年に開校した県立七尾東雲高校(七尾市)。特色は県内の高校で唯一設置されている「演劇科」だ。昨秋、全国の演劇ファンが集まった七尾市での「マクベス」公演に生徒たちがエキストラ出演した。「いい刺激になったし、地域も盛り上がった」と山口嘉一校長は話す。


 七尾商、七尾農、七尾工が統合した同校。教職員は全国でも珍しい学科のアピールに奔走し、富山、福井、岐阜の中学校にも足を運ぶ。


 しかし志願者は思うように伸びない。一般入試の出願倍率は08年度で0・73倍、09年度も0・85倍と定員割れ。再編で新たに開校した能登高校なども状況は厳しく、09年度に定員割れした11校中8校は能登地区の高校だった。


 県教委は「特色ある学校づくりで志願者数増を」とするが、過疎化で生徒数そのものが減る中、「特色」は決定打にならないのが現実だ。


 演劇科では約70人が学ぶが、学校の「実績」になる就職などでも、能登の高校に共通する過疎の壁に直面する。


 地元には企業が少なく、金沢周辺での求人開拓にも力を入れるが、「自宅通勤できない社員は住宅補助などにコストがかかる」と敬遠する企業も少なくない。「金沢の高校と同じようにはいかない」。山口校長は声を落とす。


 05年度の入試から「全県1学区制」が導入され、学校選びもシビアになった。企業訪問の強化を考えるなど生き残りに必死だ。


     ■         ■


 地域の拠点としての機能強化も求められる学校。だが、重くなる役割に見合う現場への支援は十分とはいえない。


 障害児教育の充実をうたい、盲・ろう・養護学校が法律上、障害種別を超えた「特別支援学校」に一本化されて3年。各学校は、一般の保護者や地域の学校などの相談にも「積極的な対応」を求められるようになった。


 だが、県内の盲・ろう・養護学校の教職員は、07年度は国の基準定数774人に対して697人で、充足率は全国ワースト3位。09年度は848人に対して730人とさらに低下した。


 「人は増えないのに仕事が増えた」。白山市内の養護学校の男性教諭はこぼす。


 「就職相談をしたい」「友達とのトラブルにどう対応すれば」――。学校には連日、問い合わせが相次ぐ。だが人手不足で専従の窓口を作れず、教諭がクラス担任と相談担当を兼務する学校が多い。


 こうした状況を「教育内容の低下につながる」と懸念する保護者や教職員らでつくる団体は、県教委に増員を要望し続けている。


 だが、県教委学校指導課は「財政にかかわる問題でもあり、すぐに増員は無理。経験者が増えて環境が整うまで頑張ってほしい」と話す。教職員の総数は最近の5年間で約300人減った。配置を担当する教職員課も慎重だ。


 「機能強化はいいが、このままでは生徒と向き合う時間がない」。現場の努力に頼るしかない現状に、教諭の表情は晴れない。


(加藤藍子)

1230名無しさん:2010/03/09(火) 21:31:34
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001003050001
【チェックいしかわの課題】3・医療
2010年03月05日





夜間にも続々と救急車が到着。24時間対応で重症患者などの対応をする救命救急センター=金沢市の県立中央病院

◆医師不足 募る危機感◆


◇救急拠点減り、県外搬送急増◇


 医師不足が深刻だ。人口当たりの医師数が全国平均を上回る石川県は「医療先進県」に見える。だが実態は、医師の大半が金沢周辺に集中。能登、南加賀では医師や救急現場の負担が増し、地域医療の根幹が揺らいでいる。


 昨年の暮れ。加賀市消防本部に119番の入電を知らせるサイレンが響いた。


 「胸が苦しい」。現場に到着した救急救命士(36)は、痛みを訴える60代の男性の容体を確認。救急病院の当番表を手に取り、すぐに搬送先を探し始めた。ところが、受け入れ可能な市内の病院がなかなか見つからない。


 「手術中」「医師不在で対応できない」――。搬送病院が見つからぬまま、時間だけが流れる。「容体急変の可能性もあり一刻を争う」。救命士は県境を越えた福井大付属病院(福井県永平寺町)へ連絡し、救急車を発進した。


 約30分の道のり。不安な表情で家族が付きそう中、高速道路を飛ばして病院に到着。待機していた医師に患者を引き継ぎ、救命士はようやく一息ついた。「だが、救急車が一台県外に出ると、市内の救急対応は手薄になる。急いで戻らなければなりません」
      ■          ■


 2008年の県内の人口10万人当たりの医師数は243人で、全国平均(213人)を上回る。だが、県内4つの医療圏で全国平均を上回ったのは、金沢市を含む石川中央だけ。能登北部や南加賀では平均を割り込むだけでなく、さらに減少傾向にある。


 拍車をかけたのは04年度に始まった臨床研修医制度だ。出身大学の医局が決めていた研修先を学生が自由に選べるようになった。県内に約100人いた研修医は、制度導入で半数程度に落ち込んだ。


 救急医療への影響も深刻だ。救急搬送を引き受ける県内の病院は、98年の60カ所から08年には48カ所まで減った。特に深刻なのが加賀市。09年の救急搬送約2500件のうち市内病院への搬送は7割で、県外搬送の件数は増加の一途だ。3年前には30件程度だった福井大学付属病院への搬送も、昨年は約250件にまで急増した。


      ■          ■


 「医師不足は深刻。将来見通しも暗い」「議論を繰り返すだけでは変わらない」


 1月28日、加賀市民病院で開かれた同市の地域医療審議会。病院関係者ら12人の委員は厳しい意見を交わした。


 加賀市など南加賀の救急体制の充実は、県の最優先課題の一つ。同市では旧加賀市と山中町の合併以降、市民病院と山中温泉医療センターのあり方をめぐる議論が続いてきた。両病院はこの5年ほどで常勤医が41人から35人に減少し、時間外診療の当直医1人の確保にも苦労している。


 07年には「2病院を機能分化した上で、救急医療を担う新病院を建設すべきだ」と同審議会が答申したが、市議会などでの議論は進まない。県も4月から、国の支援による約50億円の基金で地域医療再生計画を実施する。13年度までに医師確保、救急医療の充実などに取り組む予定だが、問題解消には時間もかかる。


 同審議会の席上、委員の一人は声を荒らげた。「いつまでも県外の病院が患者を受け入れてくれるとは限らない」。


(菊地直己、長田豊)

1231名無しさん:2010/03/09(火) 21:32:08
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001003060005
【チェックいしかわの課題】4・観光
2010年03月06日





「能登ふるさと博」では「ゆるキャラ」も盛り上げにひと役買った。和倉温泉などの観光客増を目指した催しだが、大きな効果は見えない=昨年7月、輪島市文化会館

◆温泉客減 支援に限界◆


◇新幹線開業、効果は不透明◇


 県内の温泉地が宿泊客の減少に苦しんでいる。倒産する旅館も後を絶たない。県は誘客に力を注ぐが、効果的な処方箋(せん)は見つからない。


 先月24日、加賀市の山代温泉にある旅館「松籟荘(しょうらいそう) 千味万彩」が約20億円の負債を抱えて事業停止した。


 「バブル期に団体客目当てで増改築し、大きな借金を抱える旅館は多い。次もあるだろう」。食材を納入していた同市・山中温泉の旅館が倒産し、多額の売掛金が未回収になったことがあるという男性(62)は予想する。


■          ■


 石川県は、「観光度指数」と呼ばれる人口100人当たりの年間宿泊者数で沖縄に次ぐ全国2位(09年1〜9月)。これを支えるのが城下町・金沢と、山代、山中、片山津、和倉などの温泉地だ。


 しかし、金沢市の宿泊者数(湯涌温泉を除く)が200万人を超え増加傾向なのに対し、温泉地は最盛期の半分から4分の1にまで激減。加賀の4湯では04年以降、20軒の旅館が消えた。


 構造的な温泉不況に追い打ちをかけるのが、「湯快リゾート」(本社・京都市)など県外資本の進出だ。破綻(はたん)した旅館を買い取り、8千円を切る年間統一料金で裕福なシニア層も呼び寄せる。


 「名古屋からの送迎バス代3千円を入れても1万円ちょっと。仲居はいないが、外国のホテルだと思えば気にならない」。山中温泉の同社ホテルに妻と2泊した金沢正明さん(71)は満足そうに語る。


 加賀温泉郷にある同社のホテルは9館。今春には和倉温泉にも初めて進出する。


 「旅館経営はビジネス。低価格以外でもしっかりやっている旅館はある。県は全体の誘客をどう伸ばすかという視点でやっている」。県観光交流局は側面支援が限界だという姿勢だ。


 石川県の観光消費額は約2600億円(08年度)と、繊維産業を上回る。その浮沈は旅館業だけでなく交通や農水産業の雇用にまで影響する。


 県が観光地のキャンペーンやイベントへの補助金などに費やすのは年間4億1千万円(09年度)。ただ、予算額は06年度から毎年減り続ける。


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 「いま首都圏から来ている20万人を14年度の北陸新幹線開業で40万人に増やしたい」。和倉温泉旅館協同組合の田中道夫理事長代行(57)は、県に金沢から七尾までの足の確保への支援を求める。


 07年の能登半島地震から立ち直った同温泉だが、08年秋に不況が直撃。09年の入り込み客数は前年比10・6%減と温泉地で最も悪い数字だ。


 県は08年から祭りやイベントに「能登ふるさと博」の冠をつけ、県外客の誘致を進める。しかし、効果は「宿泊者の減少をやや緩和してくれた程度」(旅館経営者)と特効薬にはなっていない。


 新年度、県は北陸新幹線の金沢開業を観光振興に結びつけるための行動計画づくりに入る。ただ、「新幹線先進地」では一時的な観光ブームで終わったところもあり、実効性のある対策が必要だ。


 「新幹線はあくまで手段。観光客が何度も来てくれる自然や人を生かした地域づくりをどうやるか。県はこの手伝いをしてほしい」。山中温泉観光協会の上口(かみぐち)昌徳会長(78)はいう。


(大畠正吾)


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