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東海・北陸 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1198チバQ:2010/02/24(水) 22:44:09
http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/20100219ddlk17010534000c.html
ほころんだ安全網:’10知事選/1 介護 /石川
 ◇特養待機4000人「家族はぎりぎり」
 ◇ベッド濡らす夫、妻は反射的に手をあげた
 1月15日は大雪だった。特別養護老人ホームの入居を待つ待機者の家族ら約20人が長靴で県庁に詰めかけ、施設の増設を求めた。「気付いたら主人の首を絞めていました」。83歳の女性が涙ながらに86歳の夫の介護の実情を訴えた。

 県の幹部は「制度は国、施設整備は市町」と繰り返すばかり。たまらず声が上がった。「県民の実情を国に伝えるのが県庁の責務でしょう!」

  ◇  ◆

 県内の待機者は3739人(昨年4月、県調べ)。特養定員約5800人の6割強に達する。待機者のうち在宅が最多の1626人、要介護度4〜5が1568人に上る。

 先着順だった入居は、03年度から要介護度などに基準変更された。「利用者がサービスを自由に選ぶ」。10年前の介護保険導入時の看板だ。それはとうに崩れ、現実には制度が利用者を選んでいる。

  ◇  ◆

 金沢市の谷川美子さん(68)の夫、三郎さん(75)が脳出血で倒れたのは06年10月。幸い命はとりとめたが、左半身不随となった。半年で退院し、在宅介護を始めた。

 要介護度は5。食事や排せつなど生活全般の介助が必要だ。平日はデイサービスを利用するが、夜間と土日は家でみる。2人暮らしで年金は月20万円足らず。サービス利用料など出費は約7万円。排せつの世話で夜中に何度も起きながら、清掃の仕事を続けた。

 昨年6月。ある朝、三郎さんがベッドを濡らした。出勤の直前。反射的に、すねをたたいた。「パチン」という音で我に返った。「お前が悪いんじゃない」。逆に慰められた。「自分がせんならん」と続けた介護だが、美子さんは特養ホームに入居を望んだ。

  ◇  ◆

 208人中80人。金沢市が調べた06年の半年間の入居辞退者のうち、辞退理由が「死亡」だった人の数だ。4割の人が、希望かなわず亡くなっていたのだ。「在宅継続」はわずか12人だった。

 生涯暮らせる特養には、他施設で退所を迫られ駆け込む例も多い。特養「やすらぎホーム」(金沢市)の主任相談員、山口修治さん(58)は「私たちの施設も常に待機者が200人超。相談に来る家族は、怒って泣いて、最後は涙もかれて笑うしかない」と言う。

 先月20日、谷川さんの元に、待っていた空室の知らせが来た。三郎さんが倒れて3年と3カ月。離れて暮らすこと、他にもたくさんの待機者がいること。複雑な気持ちもあるが、思い切って尋ねた。「行ってみる?」「お前がいいんなら」。夫婦は8月、金婚式を迎える。【野上哲】

  ×  ×

 進む過疎高齢化、頻発する災害、広がる格差……。「安全網」がほころぶ今、社会の力が試されている。知事選を前に、県行政の役割を問う。

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 ◇市町の取り組み、県がリードを
 県は特養整備目標を09〜11年度で400人増としているが、待機者4000人と比べてかけ離れている。横山壽一・金沢大教授(社会保障論)は「施設サービスの圧倒的不足と夜間・緊急時を中心とした在宅サービスの不足。家族はぎりぎりだ」と指摘する。08年度に市町が把握した高齢者虐待は194件(前年比42件増)に上る。

 県内高齢化率は23・4%。10年後には30・5%、能登北部(輪島、珠洲市など)は46・7%に達する推計だ。制度設計は国の仕事でも、介護予防など県がリードすべき分野は多い。横山教授は「金沢の善隣館が安否確認を兼ねた独居高齢者への配食サービスを行うなど各地で取り組みがある。それを育て広げるのも県の仕事」と意識改革を促す。


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