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東海・北陸 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1205チバQ:2010/02/24(水) 23:19:01
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001002190005
【多選・県知事16年】4:是非
2010年02月19日

 長期政権の弊害を指摘する声が上がるなか、谷本正憲知事は全国最多タイの5期目を目指す。多選は是か非か――。「元祖改革派」として高知県知事を4期16年務めた橋本大二郎氏、全国初の多選禁止条例を制定した神奈川県知事(2期目)の松沢成文氏、3期12年、地方分権推進に取り組んだ前岩手県知事で元総務相の増田寛也氏の3人が「多選」について語った。

◆ルール作ること必要◆

=神奈川県知事 松沢成文さん(51)=

 「権腐十年」という言葉があるが、権力は長く続けば必ず腐敗する。民主政治とは分権の政治。権力が1人に長く集まらないように、時間的分権のルール化が必要だ。

 ただ、これだけ行政が複雑になると、知事が大きなプロジェクトや政策を動かすには10年はかかる。そこで、神奈川県は3期12年までの多選禁止条例を制定したが、長さは各自治体が決めればいい。「うちは2期まで」という地方があれば、それは自由。

 とにかくルールを作ることが大事だ。例えばいま、議院内閣制がうまく機能しないからと言って「三権分立を見直せ」という議論にはならない。これは既にルールが決まっているから。「谷本知事が良いか悪いか」という属人的な理由で多選の是非を考えるのではない。権力の腐敗を防ぎ、民主主義を機能させるためだ。

 有権者が選挙で判断すればいいとの考えもあるが、知事が持つ人事、予算、許認可権は大きい。議会をオール与党にしたり、利益団体に補助金などの便宜をはかって支持を取り付けたり、圧倒的な政治体制を作れる。そうなると、新人候補が出てもかなわず、選挙でのチェック機能も効かなくなる。

 議会とのなれ合い、相乗りによる多選はさらに深刻。政治の役割は、知事や市長の選択肢を示し、有権者に政策や人柄で選んでもらうことにある。私が知事選に出たきっかけも、当時の議会会派が「選挙でお互いしこりを残すのは嫌だ」と相乗りをしたから。私は「究極の談合だ」と批判して出馬した。相乗りは、政治家が政治の役割を放棄することになる。

◆法律より選挙で審判◆

=前岩手県知事 増田寛也さん(58)=

 多選の弊害には要因が二つある。まずは県庁内部。私も職員が自由に発言できる雰囲気を心がけたが、10年目くらいから「いやいや違う」と言いがちになった。部長などの幹部は、私の初当選時にまだ係長。当時口も聞けなかった知事に対し、意見するのは難しい。そうなると、裸の王様になりがちで、知事の一言で物事が決まる危険性もある。

 二つ目は外部の問題。農業団体、商工団体など政治力の強い団体と利害が一致する。自分たちの権益が守られていれば、「この知事のままでいい」となる。世の中の動きが激しく変わる中、現状維持が続いてしまう。

 いかに本人が努力しても、長く続ければ実績や過去を否定しづらい。知事が1期4年ですぐに交代することには議論もあるが、多選よりは短すぎる弊害の方が小さい。

 だが、多選を法律や条例で縛るべきではない。本人の資質や個性があるし、弊害があるなら選挙で引きずり降ろせばいい。議会や有権者はそれだけの力を備えなければならない。注目すべきは、現職が新人候補と同じような視点を持っているかどうか。「いままでの延長で最後の仕上げだ」と、いい加減なマニフェストを掲げているようではだめ。新人の目で政策を掲げ直し、しっかり過去を振り返っているのか。有権者は見極めるべきだ。そうでなければ、現職は「過去の業績が全部信任された」と思ってしまう。

 地方分権の時代、リーダーシップは多様化している。10年前なら手堅く官僚的な行政判断だけでもこなせたが、今後は地域のあり方や政策などの高度な判断が必要。問われているのは政治力だ。


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