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東海・北陸 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1192チバQ:2010/02/20(土) 10:45:18
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000001002190003
検証「理想郷」(中)独走・模索の芸術街道
2010年02月19日


グランシップの管理運営には、新年度も約9億5千万円の予算が付けられた

 「収入のほとんどが県からの補助金だ」「県民に本当に必要なのか」――。昨年11月2日、県庁会議室で行われた事業仕分け。県舞台芸術センター(SPAC)の収支状況をめぐり、仕分け人から厳しい指摘が相次いだ。「常に満員になるのは難しい」と防戦一方の県職員を、劇団関係者が傍聴席で心配そうに見守った。


 1995年に県が17億円を出資して設立したSPACは全国でもまれな県の劇団だ。約20人の役者が所属し、今年度は100以上の公演をこなしている。しかし、5億円規模の事業費に対し、入場料などの本業収入は5千万円ほど。県は毎年3億円を超える補助金をつぎ込んでいる。


 SPACに対する仕分け人5人の判断は、「不要」1、「要改善」4。しかし、新年度の関連予算では、削減は5千万円で済み、約3億円が「温存」された。川勝知事は「芸術はコスト・ベネフィット(利益)で判断する仕分けにそぐわない」と擁護する。


 教育者出身で、「芸術は豊かな心を持った青年を育てる」が持論の川勝知事にとって、文化、芸術はこだわりの分野だ。マニフェストで主張した県立美術館無料化は就任後すぐに手がけ、新年度予算で枠を広げた。ばらばらだった担当部局を集め、新たに「文化・観光部」も作った。


 新年度予算には、川勝知事自らのアイデアに基づく施策が並ぶ。「ふじのくに芸術街道」は芸術の担い手の人材育成に注目。芸術活動に伴う事務作業などをするアートマネジメントの講座や、美術館や文化会館で働きたい学生のインターン支援に乗り出す。イベント中心だった石川前知事時代と比べ、ソフトの基盤整備が「ようやく形になった」と評価する声も多い。


 グランシップの田村孝子館長は「『芸術は暇な人がやるもの』という感覚が根強い日本で、文化施策はトップの個性に大きく頼らざるを得ない」と、「文化立県」が口癖の川勝知事に期待する。


 一方、「金をかければすぐ結果が出る」という分野でないだけに、施策づくりで暗中模索が続いているのも事実。「アイデア先行」のケースも目立っている。


 芸術街道の一環の「分野別ミーティング」は、衣食住を「生活文化」と定義し、この文化を支える機能を充実させるためにミーティングを開くという事業だ。200万円をつけているが、担当部局は「内容はこれから練っていく」。多様な文化資源を活用するとうたった「産業遺産発見事業」には300万円を計上したが、具体的に浮かんでいるのはパネル展ぐらいだという。


 記録的な税収減に見舞われた予算編成では、建設系の事業から少しずつ予算を切り詰め、障害児の医療費助成などに上乗せするような努力が払われた。「知事にとって肝いりの文化施策が内実を伴わなければ、風当たりが強まるのではないか」。そんな危惧(きぐ)もささやかれている。


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