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東海・北陸 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1229名無しさん:2010/03/09(火) 21:30:56
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001003040001
【チェックいしかわの課題】2.教育
2010年03月04日


演技実習をする演劇科の生徒たち。=1月19日、七尾市下町の県立七尾東雲高校

◆学ぶ環境 地域で格差◆


◇教員不足 負担に現場悲鳴◇


 深刻化する過疎や財政難が教育現場を直撃している。県教委は2000年度以降、能登を中心に12の県立高校を統廃合した。障害児教育では態勢強化に教職員数が追いつかず、現場から悲鳴が上がる。


 04年に開校した県立七尾東雲高校(七尾市)。特色は県内の高校で唯一設置されている「演劇科」だ。昨秋、全国の演劇ファンが集まった七尾市での「マクベス」公演に生徒たちがエキストラ出演した。「いい刺激になったし、地域も盛り上がった」と山口嘉一校長は話す。


 七尾商、七尾農、七尾工が統合した同校。教職員は全国でも珍しい学科のアピールに奔走し、富山、福井、岐阜の中学校にも足を運ぶ。


 しかし志願者は思うように伸びない。一般入試の出願倍率は08年度で0・73倍、09年度も0・85倍と定員割れ。再編で新たに開校した能登高校なども状況は厳しく、09年度に定員割れした11校中8校は能登地区の高校だった。


 県教委は「特色ある学校づくりで志願者数増を」とするが、過疎化で生徒数そのものが減る中、「特色」は決定打にならないのが現実だ。


 演劇科では約70人が学ぶが、学校の「実績」になる就職などでも、能登の高校に共通する過疎の壁に直面する。


 地元には企業が少なく、金沢周辺での求人開拓にも力を入れるが、「自宅通勤できない社員は住宅補助などにコストがかかる」と敬遠する企業も少なくない。「金沢の高校と同じようにはいかない」。山口校長は声を落とす。


 05年度の入試から「全県1学区制」が導入され、学校選びもシビアになった。企業訪問の強化を考えるなど生き残りに必死だ。


     ■         ■


 地域の拠点としての機能強化も求められる学校。だが、重くなる役割に見合う現場への支援は十分とはいえない。


 障害児教育の充実をうたい、盲・ろう・養護学校が法律上、障害種別を超えた「特別支援学校」に一本化されて3年。各学校は、一般の保護者や地域の学校などの相談にも「積極的な対応」を求められるようになった。


 だが、県内の盲・ろう・養護学校の教職員は、07年度は国の基準定数774人に対して697人で、充足率は全国ワースト3位。09年度は848人に対して730人とさらに低下した。


 「人は増えないのに仕事が増えた」。白山市内の養護学校の男性教諭はこぼす。


 「就職相談をしたい」「友達とのトラブルにどう対応すれば」――。学校には連日、問い合わせが相次ぐ。だが人手不足で専従の窓口を作れず、教諭がクラス担任と相談担当を兼務する学校が多い。


 こうした状況を「教育内容の低下につながる」と懸念する保護者や教職員らでつくる団体は、県教委に増員を要望し続けている。


 だが、県教委学校指導課は「財政にかかわる問題でもあり、すぐに増員は無理。経験者が増えて環境が整うまで頑張ってほしい」と話す。教職員の総数は最近の5年間で約300人減った。配置を担当する教職員課も慎重だ。


 「機能強化はいいが、このままでは生徒と向き合う時間がない」。現場の努力に頼るしかない現状に、教諭の表情は晴れない。


(加藤藍子)


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