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【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その1
1
:
『語り部』
:2015/06/05(金) 00:13:53
『ヨハネスブルグの虹』専用スレッド。
関連スレ:
【ミ】『黄金町の夕闇』 その1
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1313768626/
【ミ】『黄金町の夕闇』 その2
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1421852015/
741
:
<ガオンッ>
:<ガオンッ>
<ガオンッ>
742
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/02/11(木) 00:55:29
ヒ イ イ イ
イ イ ィ ィ ・ ・ ・ ・
満点の星の下、一帯の空気を震わせるのは
『小型ジェット機』のエンジンだ。
某日、午後24時。
黄金町を襲う『ヨハネスブルグ』──
その一角である『ルンクス』と関わった者たちは、
彼を追い詰めるべく、秋映学園校門前に集合した。
小角の調査によると、男の居場所は『シンガポール』。
そこまでの足を用意したのは、同じく『ヨハネス』の一人、『スヴァルト』だ。
連絡を受け、深夜の校門前に集まった『スタンド使い』たちは、
車で揺られること一時間、山間に放置された『廃工場』に案内された。
敷地だけは大きいが、近隣に民家の一つとてないその場所で、
彼らを待っていたのは一機の小型航空機。
数名の黒人が作業を続ける中、
逆光を浴びながら現れたスヴァルトが、車を降りた一行を出迎えた。
「・・・・来たか。
離陸の準備は出来ている。
朝日が昇る頃には、シンガポールの上空だ」
743
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/02/11(木) 02:45:21
>>742
「約束事ではあったが改めて言おう、
『今回はお世話になるよ』スヴァルト氏」
『敵』ではあるがこの件では助力を請う身だ。
スヴァルトに軽く一礼して飛行機に向かう。
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
能力詳細:ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/160
服装:ダブルのスーツ&ネクタイ&タイピン、革靴
持ち物:『シガリロ』(短身の葉巻)20本入り一箱、
ソーラー電卓、電熱式電子ライター
ttp://www.amazon.co.jp/Lightec-%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%82%AF-%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%BC-%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF-LT-BLD-005BK/dp/B00KR0CM04/ref=pd_sim_sg_1?ie=UTF8&refRID=15T6EQVSY8JZWHMGT5ZH、
携帯用灰皿、LEDライト付きキーホルダー、
出張パック(内容:石鹸、タオル、歯ブラシ、歯磨き入り小チューブ、
ステンレス製クシ、携帯ドライヤー、電動シェーバー)、
ハンカチ、財布(硬貨・紙幣各種数枚入り)、
小銭入れ(各種硬貨それぞれ10枚いり)、スマートフォン,
衛星通信携帯電話、プリペイド携帯電話(国外通話未対応)、
744
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/02/11(木) 19:11:10
>>742
「どうもありがとう」
【『ヤング・ダイヤモンド』の『ルンクス』】
その言葉だけが、高遠嶺の頭のどまんなかを専有している。
足を折られた相手に対し狼狽する事すら無い位に。
小型航空機に送られる目線は、どうしようもなく、険の色に満ちていた。
『概要』
常に『二人一組のダンス』を行う、半自立型の男女不定のスタンド。
『踊り続ける』限り『ダンスパートナー』を『完全に護る』能力。
『クレモンティーヌ』
破壊力:A スピード:B 射程距離:E〜∞
持続力:A 精密動作性:B 成長性:D
『詳細』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/760
『服装・所持品』
緑のベレー帽、黒の社交ダンス用トップス・パンツ(ttp://www.chimai.biz/goods/2/002646_2_1376779662.jpg)、ダンサーシューズ。
ウェストポーチに湿布、ハサミ、財布、携帯電話。
745
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/02/11(木) 20:11:20
>>742
「世話になるわね」
微笑みながら、『スヴァルト』へと軽く頭を下げる。
経緯は『小角』から伺ったが、これから『ルンクス』を倒すまでは彼は協力者だ。
敵意を向ける必要はない、利害は一致しているのだから。
「・・・・・・・・・・」
今頃アウレアは夢の中にいる頃だろう。そうなるように、自分が仕向けた。
『ルンクス』を倒して帰ったら、途轍もない剣幕で怒られそうだ。一人苦笑する。
まぁそれも受け入れよう。この戦いに勝利さえできるならば、何を代償にしても良い覚悟はある。ただ一人、アウレアを除いて。
さて、手伝いをする『黒人』の中によもや女性はいないだろうか。
飛行機ごと落とされたら、流石になす術もないだろうから。
『服装』シャツに黒いスラックス、黒いベスト、革靴、飛行機の旅に備えジャケットも。
『所持品』スマホ、財布、ピアス、並苗の『才能』の弾丸(胸ポケット)
『能力詳細』ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/296-297
746
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/02/12(金) 07:26:42
>>742
ヒュォォォォォォオオオオオ才才
「……」
「――ルンクス」
危険度指定:B
ロンパリ
『服装』短長靴・破けたジーンズ・ボロのシャツ
『所持品』汚れたポーチ・白いビニール袋×3
100円ライター・形見の彫刻刀・空のペットボトル
ホイッスル
『スタンドアイテム』
入手経路↓
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1389185313/57
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1389185313/58
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1316795608/474
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1424962526/210
『スタンド眼鏡』×1『スタンドDVD』×5
『プリントメディアスタンド看板』×1『携帯型プロペラヘッド』×1
『使い捨てエルドラド』×1『ロンリー・ギャザリング』×1
747
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/02/14(日) 02:22:54
>>742
「…俺、日本に帰ってこれるのかな」
【無理だなァ〜】
「い…いやだ…」
服装:白いパーカー、ボロボロのジーンズ
持ち物:なし
能力詳細:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/211
748
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/02/14(日) 22:10:05
>>743
(エイノー)
スヴァルト:
「気にする必要はない。
『害虫駆除』に協力するのは当然の話だ」
スヴァルトは改めて、集まった面々を見回し、付け加える。
「・・・・なかなかの『重火力』を揃えたようだが、
果たして、奴を追い詰めきれるかな」
スヴァルトの疑問を背に、
エイノーは旅客機から伸びたタラップを発見した。
あれを昇れば、シンガポールへの夜間飛行が始まる。
>>744
>>746
>>747
(高遠、ロンパリ、井上)
スヴァルト:
「・・・・女を参加させるのか。
勝算があるとは思えんが──?」
スヴァルトが問うたのは、
高遠にではなく、彼女たちを連れてきた『髭の男』に対してだ。
スタンドの『ライフル』を携え、
髭の先にキャンドルを灯した『エルガマル』は、
従えた一隊──【護り屋】【殺し屋】合同チームを振り返り、笑みを浮かべた。
「ちょいと『人手不足』でな。
人を選ぶ余裕がなくなッた・・・・何、たいした問題じャあない。
性別に関係なく、オレが選んだ『精鋭』だ」
ド ド ド ド ド ド ド ド
その面子とは──
旅客機を脅かすほどの肥満を誇る──『ナツメグ』。
メイド服を着用した小柄な中年女──『浜岡』。
巨大なスタンドに付き従う脆弱な男──『井上』。
『ヨーダ』のマスクを被った謎の若者──『菊川』。
そして『不滅の踊り手』──『高遠』だ。
スヴァルト:
「で、そいつは?」
「途中で拾った。
一応こいつも、『ヨハネスブルグ』を追って来た男だ。
・・・・ま、何かの役に立つかもしれねェし、
その覚悟はあるみてェだからよ」
ロンパリ──かつてそう呼ばれた男の残滓である、
『マンティコア』を見ながら、二人は同時に首を捻った。
>>745
(ウィル)
スヴァルト:
「『忠告』はしたはずだが・・・・『覚悟』はあると認識するぜ」
『ヨハネス』の一角の言葉は、『嫁』に限りなく近づくウィルが、
その主人に歯向かう危険性を意味する。
当然、ウィルはそれを呑んで、この場にやって来た。
最愛のアウレアを残し、自分と協力者のみで決着をつける為に。
機材を扱う技術者たちを見やるが、その大半は日本人であり、
残りの黒人含めて、女性は一人もいない。
もし旅客機を落とす壮大な罠であれば危険極まりないが、
もはや残された時間は少ない・・・・信じて飛ぶ他にない。
749
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/02/14(日) 23:07:03
>>748
「他に方法はない、『そういう事』だよ」
スヴァルトに返答してタラップに向かう。
入り口で振り向き他のメンバーに問う。
「だが、あるいは『逃げ切る』という選択肢はあるかもしれない。
『エルガマル』氏を前に僭越だがここは最後の『分水嶺』だ。
『生きる』為の選択に疚しい事は何一つない、『考える』べきだ。
私が『降りない』理由を言おう、『あんな男が生きているのが許せない』、
こんな『卑俗な理由』だよ」
後はスヴァルトが呼び止めなえれば飛行機に乗るが一つ質問。
「この飛行機は基本空港に着くと思って良いのだね?
『その前提ではない』なら『防水パック』と脱出手段のレクチャーを
お願いするよ。私の『武器』は取り扱い注意品が多くてね」
750
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/02/14(日) 23:37:10
>>748
同行する人達を見る事すら忘れていた。
息を吸って、吐き……頭を振って、社長の選抜した『一隊』を視界に収める。
……そう言えばセージが居ない。
そして、もう二人。謎の誰かと、ルンクスに攻撃されたというウィルさん。
そういう能力なんだと知っていなければ、ウィルさんが男だったと言われても信じたかどうか。
「ルンクスの正確な潜伏場所までは『未詳』、で良いのよね」
シンガポールへ行き、ルンクスの居場所を突き止め、始末する。
という目標を、スヴァルトの口から得ておこうという事。
降りる理由、なくはない。
恐怖がないとは口が裂けても言えないし、勇気がそれを上回れるかという自信も、実はさほどない
『だが』
職業『護り屋』として、『女』として、『高遠個人』として、
ルンクスという『特級の危険存在』を教えられて、
それを殺るべく仲間が行くというのに自分が黙って待っているなんてことは、出来ない。
……のだろう、多分。
751
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/02/15(月) 21:42:49
>>748
「『洗脳されずに立ち向かう』」「『ルンクスは倒す』」
「両方やらなければいけないけれど、辛いなんて思ったことはないわね」
「わたしの隣にはアウレアがいるから 『覚悟』なんてその時からとうにできているの」
周囲をぐるりと見渡す。ミスター・ニョルズにミスター・マンティコアは既知の仲だが、他は初対面だ。
思ったよりも大所帯になっているが、逆に言えば、それだけ『ルンクス』が強大な相手だということでもある。
『準供与者』たるその能力、相手も当然ルンクスだけではなく、他の『嫁』と戦う必要もあるだろう。
それを考えれば、ヤツを逃さずに追い詰めるにはこれくらいがちょうどいいのかもしれない。
「本日は よろしくお願いします」
集まった面々に頭を下げる。
752
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/02/16(火) 05:00:51
>>748
「自分でも不思議なんだが、俺は今怖くない、
誰を見ても、自信に満ち溢れた表情をしている、その中に俺がいると思うと、不安が小さくなっていくんだ…」
【……】
「これから何をするのか、どこへ行くのか、俺は知らない、でも、何があったって驚かない。
俺にとっての最悪は、俺自身だからな」
井上は飛行機に乗り込む。
『ハッピー・オルガン』は飛行機の『上』に飛び乗る、『スタンド』という精神エネルギーは、物理法則に縛られない。
猛烈な速度も風圧も、『スタンド』には作用しない。
753
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/02/16(火) 19:15:58
>>748-751
誰、何かしらであれ。この町ではちょいと小首を傾げるぐらいの転機で
夢絵空事に近い冒険劇へと気づけば転がりこむ事が出来る。
今回も、ロンパリが道を歩きがてら髭の生えた奴(エルガマル)
に、携えていた複数のスタンドの玩具が興味を惹かれたのか気づけば
この旅路の初夜へと立っていた。本物のロンパリであれば、狼狽えるか恐慌するか
大穴で武者震いを起こすのか…… 止そう、オレは『ロンパリ』では無いんだから。
ウト ウト パチ
「ク ゥウあ゛ ぁ〜」
「……あん時と似てる夜空ダ」
大きな欠伸を一度、夜空は何時しか満月が降り落ちそうな時と同じ輝きを放っている。
宝石箱をぶちまけたかのような夜の下で、狂え、狂い、狂った獣の魂は暫し上を見つめてから周囲を見る。
目立っていたのは女、そして近くにいる黒人。
>本日は よろしくお願いします
「改まって畏まらなくて良いぜ。おりゃあ、最後の最期ッて時にテメェの両手首か、その命を喰らうって『誓って』んだ。
(※↑の詳細→ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1393171061/728-780)
いまさら嫌だ、って言おうとも、オリャあ結構決まり事にゃア五月蠅いンでね。撤回は受付ねェ
……ンで」
『ウィル』の言葉に、スタンド看板を肩に担ぎつつ面倒そうな口振りで返答しつつ近づき。
近くにいる黒人『スヴァルト』に顔を向ける。
こいつ『ウィル』にも聞く事があるが、まず先決はあちら『スヴァルト』だ。
唸りつつ見つめ、唐突に吐息を出しつつ空いた手で汚れた七色ダークピンクメッシュ
の髪を乱暴に掻き毟りつつ口開く。
この時点では未だ説明されてないのでマンティコアはスヴァルトの名前を知らない。
「あァ゛ー てめェは……くそっ ロンパリの腐れ脳味噌がッ。眠さも祟って思い出すのがおせェ
お前が…フロイス? チャプチャプ? アーント? チャクラ? フストゥル? スヴァルト? ナグサ?
あぁ゛、ナグサってのは黒くは無かったんだっけか?? チっ とうとうオレも頭が……いや元々なんだが。
……すまねェな、年老いてる所為か最近ボケててよォ。それと人類ってのは挨拶ってのが大事だから最初に
オレから名乗らないとなァ……『ロンパリ』だ。
前置きはこれ位で良い、おめェが『ヨハネスブルグ』だってんなら、聞いておく事があってなァ。
2、3。手間は取らせねェんで聞かせてくれねェか」
そう、名を知らぬヨハネスブルグの一人『スヴァルト』へ質問を取っていいか確認する。
確認という前提条件。断るのならば別に良い、他にする事も山積みだ。金輪際話す機会が失われる
以外には痛手もない。
奴らにとって『ロンパリ』は小虫。いや小虫よりは目立つ煩わしいクソ以下って所か。
別に卑屈でそう表現してる訳でもない、れっきとした事実は事実として受け取る事が大事だ。
馳せ参ずる群体のスタンド使いの中で、『ロンパリ』と言う悪い意味で非凡な立ち位置に酔う訳でもない。
勘違いした勇気と覚悟が白鯨を呑むほどの波に太刀打ちなど出来る事など何も無い。
ただ、オレは『ロンパリ』として、そして中に巣くってる『マンティコア』として。
いま、いまも過去にあった常人に見えぬ満月の下で袂を分かった半身と共に生じた
疑問の答えを探し、オレはただこの旅路で『ルンクス』を狩る。ただ それだけの事だ
『ウィル』 女のウィル。確か いかれた脳味噌の引き出しでは。奴は既に雌の成りであるに関わらず
件の『ルンクス』って奴に悪趣味なシンデレラに仕立て上げられたとかだった筈だ。
既に雌の臭いで鼻がひん曲がりそうであり、オレの五感が正しいのならば奴が狂ったと考えるのが普通なんだろう。
だが、生憎と。オレ自体が初めから終わりまで螺旋(ねじ)れ曲がった存在だ。
女のウィルの言葉の真偽なぞさっそくどうでも良い。
――『ルンクスの魂を狩る』
それが今のオレの仕事であり、生存意義であり、暇つぶしだ。
754
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/02/24(水) 01:02:52
>>749
(エイノー)
スヴァルト:
「『滑走路』は使うが、空港に着くとは限らん。
無論、シンガポールに直接乗り入れるわけもない。
手順は道中でブリーフィングされるが、
余計な心配は無用だ、『プロフェッサー』。
オレが届けると約束した以上、
傷の一つもつけず、必ず届けてみせる。
その後でどうなろうが、それはお前たち次第だがな」
エイノーはタラップの前に立ち、旅客機を見上げる。
小型とはいえ、ジェットエンジンを備えたそれは、
十分な威容と迫力を伴い、賓客の乗船を待っている。
コクピットには、すでに黒人のパイロットの姿も伺えた。
後は、二階に足を運ぶ程度の労力で、
彼らは日本を離れ、海を越えた戦場へと翔ぶことになる。
>>750
(高遠)
【殺し屋】のセージ、そして【護り屋】の新妻の二人は
確かに、その場に姿が見えなかった。
服装こそ男性のものだが、
一目見たウィルの感想は、明らかに『男装の麗人』だ。
面識がない高遠にとって、男性であるウィルは想像し難い。
「・・・・『潜伏場所』? それは知らん。
奴はシンガポールで『潜伏』なぞしてないからな」
スヴァルトは意味深な口調で高遠の質問に応じた。
「だが、奴の『予定』はすでに調査済みだ。
奴を追い詰められるには絶好の場所だ。
気にくわなければ、何処で襲おうがオレは構わんが、な」
>>751
(ウィル)
集まったスタンド使い達に頭を下げるウィル。
老弱男女、大から小まで様々な人間模様が、
空港のコンクリートに怪物のような影を伸ばしている。
「初めまして。『浜岡 頼子』です。
【護り屋】で隊長を努めております」
すまし顔で握手を求めてきたのは、
背の低い中年女だ。メイド服を着ているが、
小太りのその様子は、女中という表現が正しく思われる。
「うんうん、あんたはいい男だね。
あたしにはわかるよ。
これでこそ護り甲斐があるってもんさ」
従順な表情から一転、浜岡は人を食った笑みを浮かべる。
「結局来ちまッたんだな、『台場ウィリアム』。
賢い選択じャあない・・・・だが、
おまえさんは来る予感があッた。
その勇気に敬意を表して、この『エルガマル』からアドバイスだ」
奇妙な髭を風に泳がせながら、
エルガマルはウィルに片目を閉じて見せる。
「短所は長所の裏返しだ。
どんなにヤバくなッても、生き抜くことを考えな。
頭はクールに、指先は慎重に。
それが『ガンスリンガー』の心意気だ・・・・憶えとけヨ」
>>752
(井上)
並んだ面々の自信に感化されたのか。
井上の中の怯懦は雪のように解け去った。
戦士の表情でタラップを踏み、旅客機に乗り込む。
その後を追うのは【殺し屋】の『ナツメグ』だ。
ウィルに挨拶もせず、感慨の一つもなく、
タラップを盛大に揺らしながら登ってくる。
「──さっさと終わらせて、
『チキンライス』でも食っていくか」
旅客機の屋根にまたがった『ハッピー・オルガン』に、
乱杭歯を剥き出しにして笑いかけた。
>>753
(ロンパリ)
スヴァルト:
「・・・・・・・・・・・・何だ、この『ゴミ』は?」
歯に衣を一切着せず、
あまつさえロンパリではなくエルガマルを見ながら、
スヴァルトは率直な感想を吐き出す。
「オレがそうしていいなら、
この場でこいつを引き裂いて、
牛か豚を一匹、座席に突っ込むがね。
その方がまだしも役に立つんじゃないか?」
「・・・・さて、ねえ。
オレが一つだけ言えるとすれば、
『可能性』ッてのは、あきらめねェ奴しか掴めねェッてことだ。
こいつばかりは、牛や豚にャ期待できねェ」
両手を広げるエルガマルに、
スヴァルトは改めて、ロンパリに視線を注いだ。
「質問か・・・・いいだろう。
おまえが生きてここに戻って来れたなら、
三つ、質問に答えてやろう。
本物の『戦士』と認めた上でな」
ひりつくようなエンジン音が、ロンパリの耳に蘇った。
今夜は風が強い──
何処から飛んだか、草の葉交じりのそれが、
スタンド使いの背を押し、満天の星まで駆け抜けていく。
出発の時が、近づいている。
755
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/02/24(水) 01:26:43
>>754
「『予定』。それは良いわね。
追い詰めるのに絶好というからには……自信のある情報のようね。
教えてくれないかしら?」
(気にくわないかどうかは、訊いてから決めるわけだし)
何だったか、『モナ・リザ』が成功したら閨にどうこうみたいな話をしていた気がする。
ルンクスがモナ・リザ撃破を感知……していたらとっくに蒸発してるだろう
『予定』の通りと見るべきだ。
その予定を掴んでいて、そこまで言うのなら目標の捕捉にもぐっと近づくはず。
事、ルンクスを始末するという点においてこの黒人は助力する側。
意地の悪いことはしても『嘘』は言わないはずと見て、スヴァルトから引き出したい。
756
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/02/24(水) 03:01:44
>>752
【『チキンライス』よりもォ…『ビーフシチュー』が好みだなァ〜】
『ナツメグ』に視線を向けず、夜空を見上げたまま、独り言のようにつぶやく。
自分は…『スタンド』は、あの脆弱な本体から生まれたものだ。
スデに『ハッピー・オルガン』は一個の生命として確立しており、最早本体などは必要ない、武器としてもてんで役には立たないし、
暇つぶしはとうにやり尽くした。けれども、まだ切り捨てられずにいる。
その気になれば、ハナクソをほじるより簡単に心臓を止めてしまえば、煩わしい雑音から解放はされる、しかしその気にはならない。
井上という人間は、俺にとって必要な『重石』であることがわかってきた。
楽しむには『制限』が必要なのだ。思うままに、勝手気ままに振る舞うのは楽ではある、だが、楽しくはない。
限られたルールの中で、工夫して勝利する。それが楽しいということだと、つい最近分かった。
俺は、『ハッピー・オルガン』は無敵ではないし、万能でもない。それ故に、無限に遊ぶことができる。
できるだけ、楽しく遊ぼう。
できるだけ、たくさん殺そう。
敵とか、味方とか、そんなことはどうでもいいじゃあないか。
人間の価値観を、人間でないものが理解できると思うなよ?
【カッ カカッ カカカカカカカカカッ】
うれしい笑いが込み上げる。
はじまるぞ、殺し合いだ、どいつもこいつもブッ殺してやる!
「…………一応、伝えておくけど、俺は俺のスタンドを制御できない。
オマケに、俺のスタンドは人間をオモチャ程度にしか考えてない、背後には、注意してくれ。
スタンドの名前は『ハッピー・オルガン』 鍵盤を弾くみたいに、笑いながら肋骨をヘシ折るスタンドだ」
757
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/02/24(水) 21:46:03
>>754
・『スヴァルト』の周辺にいる人物達との会話内容に関してPCは
その内容の情報を共有してる状態で問題ない?
・現ミッションでの『季節』
758
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/02/25(木) 00:42:21
>>757
(ロンパリ)
>・『スヴァルト』の周辺にいる人物達との会話内容に関してPCは
>その内容の情報を共有してる状態で問題ない?
問題ない。
>・現ミッションでの『季節』
『夏』。
759
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/02/25(木) 02:41:45
>>754
「失礼したスヴァルト氏。それでは先の事に集中するとしよう」
スヴァルトの一礼し改めて機内に入る。
まさかシンガポールが『ルンクス王国』になっている訳では
ないだろうが、ルンクスと対峙するまで『直通』ともいかないだろう。
スヴァルトの保証を信じてシンガポールでの段取りを考える事にする。
760
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/02/25(木) 19:49:34
>>754
メイド服を着込んだ姿に懐かしいものを覚える。
『祖国』に仕えていた頃は、こういう姿の女性達と共に仕事をしたものだ。
そのいかにも女中然とした振る舞いに、笑顔を作りつつ握手を返す。
「台場ウィリアムと申します」
「本日はよろしくお願い申し上げます ミス───」
そして素の様子を見せる浜岡に、思わず瞼を数度開閉させるも、
緊張の和らいだ微笑みを返しながら頭を下げる。なるほど、これは心強い味方だ。
「恐れ入りますミス・ハマオカ」
「あなたのような素敵な女性に守られるだけの男であることは───これから直に見て頂こうかと」
手を離し、ウィンクをする。そして『エルガマル』の方へと向き直り。
「・・・・・ありがとう ミスター・エルガマル」「肝に銘じておくわ・・・わたしがあの男に 真の意味で勝つには
わたしが無事に『アウレア』の元に帰らなければならないもの」
短所もあえて長所に変えるだけの『冷静さ』を。彼の言葉を常に忘れないよう、心に刻もう。
それでは準備が整い次第、搭乗する。
761
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/02/25(木) 23:28:09
>>754
>『潜伏場所』? それは知らん。奴はシンガポールで『潜伏』なぞしてないからな」
>何だ、この『ゴミ』は?
前者は気になる言葉。後者はどうでも良い言葉。……まァ
見てクれやら何やらで『ロンパリ』がこう言われるのは、何つー力。モぅ慣れてる。
と言うか、ヨハネスブルグって奴等モ、他の奴等と同じで『ロンパリ』の外見でしか
物事を判断しない事だけでも解っただけ恩の字だナ。
ツーか、奴は『潜伏』してない?? ……ふぅゥン。
>>760
「……ウィル、おいウィル」
出し抜けに、近くにいる『ウィル』に再度話しかける。
「おめェ、『ルンクス』って奴をそっチでも調べてたンだろ?
能力の目星とかも付いてンの力?」
「正直、マンティ……あァ、面倒ダ。
ロンパリのオムツのままで単身で挑んでも、刻んだ肉にされるのがオチなんでナ。
そちらで知ってる事があれば教えてくれると有り難いンだがね」
「『対価』として、一応幾つかアイテムもあるんでね。欲しいもんがあるなら渡すゾ」
無料で能力をペラペラ喋ってくれとは言わン。ただオレのこの躰での……
いや、そんなの言い訳か。オレの単身の力じゃ、能力を調べ上げるのも今のままじゃ『無理』だ。
獣に恥も外聞も無ェ。とりあえず、この旅路じゃ『要』であろう『ウィル』に
把握してる情報を聞く事にする。それと此奴に特に視線を向けてる奴が居そうだったら
気を付ける事にする。オレは『ゴミ』だし、他の奴より周囲を傍観者として観察出来るだろう。
762
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/02/26(金) 20:44:05
>>761
「?どうしたのかしら ミスター・マンティコア」
>「おめェ、『ルンクス』って奴をそっチでも調べてたンだろ?
> 能力の目星とかも付いてンの力?」
「ええ もちろん」
「道中での『ブリーフィング』でも話すつもりだけれど・・・そうね 簡単に説明すると
本体の『体液』を触れさせた生物を『女性化』させて『僕』にする能力よ」
『嫁』にする能力とは言わない。
相手の人格を塗りつぶす能力で、『嫁』呼ばわりなど子供の我が儘に等しい。
「ふふっ これから共に挑む『仲間』に こんなことで『対価』を求めるわけないでしょう?」
763
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/02/27(土) 21:52:34
>>762
>本体の『体液』を触れさせた生物を『女性化』させて『僕』にする
「―そォか…あリが卜よ」
『体液』……『血』『尿』『涙』『唾液』『汗』……
(めんどゥ だナ。だが 手が無いわけじゃナい〉
『ロンリー・ギャザリング』『使い捨てエルドラド』は能力が使えない。
その物体の形そのもののみ。残るは『看板』『携帯型プロペラヘッド』『DVD』
「……なら、一つだけ言う力゛」
『対価』になるとは思わン。だがありのままの『事実』だけ伝えておく。
「今回の『物語』ってのは、『主賓』はお前ダ。
お前の動き方次第で情勢も変わってくる。オレやオレ以外の奴らも無論全力で動くが」
「きっと。お前が奴の『妃』になるような事になれば……それこそ『終わり』だ。
……『ウィル』 オレがルンクスの奴に『僕』にされるなら。容赦なく撃て
お前の『未来』の枷となるぐらいなら、容赦なくオレは捨て石にしろヨ」
まだ話す時があると思うが。マンティコアから言えるのはそん位だ。
最強の怪物。それも過去の事で今じゃ霧の死を殺意を司る化け物に夢の中で
体よく扱われるような身だ。獣だって二度も敗北を味わえば 学ぶ。
この『旅路』で、頭と霊の力を上手く扱える者こそ、最後の最後で残れる。
『ロンパリ』は、弱い奴だった。オレは違う、そうはっきりと示したところで
形としてなる『結末』の結果次第で、オレの言葉なゾ霞より弱弱しいものだ。
(どう、この『立場』で動くか……決断すべきだナ〉
ふァあ〜と欠伸を一つ。周囲で『ウィル』に特異な視線を向ける奴がいれば
頭の中で留めておく。この中に、居ないとは願うが、既に奴の手の者が居ても
別に不思議でも何でもないからナ。
764
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/02/28(日) 00:30:45
>>755
(高遠)
スヴァルト:
「──『アルメニアン教会』。
奴は明日、そこで『挙式』の予定だ。
シンガポールの要人の娘とな」
>>756
(井上)
空を見上げ、来るべき殺戮の予感に
身を震わせる『ハッピー・オルガン』。
「シンガポールは金融と貿易で栄える国だ。
文化も食い物も、あのクソ狭い土地に山と盛られてる。
中華とマレーシア人が多いが、人種は多種多様だ」
「つーまり、美味いもんは選び放題ってこった。
生き残りさえすれば・・・な」
口元をごしごしと擦ると、『ナツメグ』はそう言い残し、機内に入った。
井上に対しては、
「オレぁオマエより、オマエのスタンドのが気ぃ合うぜ」
などと宣いながら。
>>759
(エイノー)
機内は旅客機ほどではないが、
10名までであれば十分なほどに広く、快適だ。
座席は向きを自由に変えられる仕組みで、
倒せば寝床に、向き合えば会議室にも使える。
「──やあ。初めまして」
エイノーの後に乗り込んだのは、
『ヨーダ』の仮面を被った青年だ。
服装と体格から男だと思われるが、当然顔はわからない。
ひょろりと背が高く、そして細い。
肉体労働には明らかに不向きな人材だった。
「ぼくの名は『菊川』。
【護り屋】の一人ってことでいいと思うよ。
一緒に戦うことはないと思うけど、どうぞよろしく」
慇懃に頭を下げてきた。
>>760
>>762
(ウィル)
浜岡:
「期待してるよ。
一緒に、『悪い魔法使い』を暖炉にブチ込もう」
浜岡は片目を閉じ、タラップを上がって行った。
エルガマル:
「ま、そういうこッた。
ルンクスの手先に堕ちたおまえさんは、
他の誰よりも危険で厄介な敵になるからな」
ウィルはロンパリと言葉をやりとりし、
他に続いて、小型機のタラップを登っていく。
「それじャア──『よい旅を』」
エルガマルが、茶目っ気を含んだ『敬礼』を見せた。
>>761
>>763
(ロンパリ)
ウィルとは因縁浅からぬ縁がある。
『ヨハネスブルグ』を追う間に知り合った間柄だが、
危険な旅の前に忠告を残す感情が、マンティコアにはあった。
周囲を見回すが、ロンパリを奇異な目で見る者はいれど、
ウィルをそういった目で見る者はいない。
滑走路にはすでに人気は見当たらず、
離陸の準備が整ったことを暗に告げていた。
小型旅客機に、次々と『征伐隊』が乗り込んでいく。
怪物のような白いスタンドが、
遊園地の子供のように、飛行機の天蓋にまたがっているのが見えた。
765
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/02/28(日) 12:48:50
>>764
「やれやれ『晴れの日の招かれざる客』になるのか」
『明日のルンクスの予定』に苦笑して機内に乗り込み
「私はエイノー・ニョルズ。こちらこそ宜しく」
『菊川』に返礼し握手の手を差し出す。
とりあえず不文律的に『同行者』達とは積極的な会話を
してこなかったので『菊川』の挨拶はむしろ有難かった。
766
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/02/28(日) 22:31:11
>>764
>──『アルメニアン教会』。奴は明日、そこで『挙式』の予定だ。
>シンガポールの要人の娘とな
>中華とマレーシア人が多いが、人種は多種多様。
「……guru゛uu」
奴『ルンクス』の拠点は『アルメニアン教会』
シンガポールの国は多種多様。奴の能力は『体液での女性化の僕』
推察出来る事。
『要人の娘』は元々は男であり、奴の能力で既に『僕』である。
その場合、その挙式自体が『罠』。旅路そのものは死の航路である可能性にもなる。
利点はある。居場所があり、本当にそれが行われるのだとすれば、奴を
狩る機会は少なくとも一度は必ずある。
だが、既に『僕』としてある人物が、ある程度の人間って言う種族での地位が高いものであれば
理由なんぞ幾らでも挙げられるが、王族やそれ等には厳重な警備を置くのは古くからの常識。
一般の人間でも、挙式に見慣れない顔ぶれである者は排除される流れ。
(忍び込む事ノ\…いや 未だ早計か。この国の言葉に直せば
取らぬ狸の何とやら……力)
ガシャン……。
「ま……無いよりも、ダ な」
此処が『廃工場』であるなら、窓にある『ガラス』を割り、そのガラスの幾つかの
破片を『ビニール袋』の一つに提げて入れる。
(『ウィル』……それ以外の奴で、見込みあノレのは。
以前のロンパリに気質が似てた男『井上』
そして人の匂いが希薄な奴『エイノー』
緑色の帽子を被った雌猿『高遠』
……あ卜は、良く解らない……滴の流れ次第 か)
行動が終わったら遅れつつも旅客機へ入る。
上記の四名の行動を気にかけつつ【護り屋】【殺し屋】合同チームの方面に
近づきつつ様子を伺いたい。
767
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/02/28(日) 23:15:11
>>764
「バージンロードを血で染めに行く事になるわけねまぁ素敵」
一般の人に迷惑がかからないと良いけど……と思ったけど
「『要人の娘』の時点で十分ハードル高いわね。
SPやらが居るのはもちろん、それら丸々ルンクスの手に落ちている可能性も」
……考えておく。
最悪、大量の『嫁』に囲まれた『大将首』をどうにかする事になる。
まぁ、なんにせよここに来た時点で、他の選択肢はない
やるしかないのだ。
「重ねてありがとう。
……生きてアンタの顔をまた見たいものね」
機内へ乗り込もうとしながら、『スヴァルト』へ向けて頭を下げて、言ってやる。
768
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/02/29(月) 22:05:11
>>763
(マンティコア)
「・・・・・・・・・・」
いつもならば、ウィルは即座に否定する言葉だろう。
目的のために自分以外の誰かを犠牲にすることなど、ウィルの最も嫌う行為の一つだ。
だが、それでも彼に否定の言葉を紡がせないのは、マンティコアの『覚悟』が本物であるからだろう。
その瞳が、同じ『覚悟』をウィルに宿す。
「了解したわ ミスター・マンティコア」「願わくば また共にこの地を踏めることを」
己が胸に手を、深く頭を下げ最敬礼を行う。
>>764
「人に手を出している間に他の女と『結婚式』を挙げるなんて・・・『性豪』の二つ名は伊達ではないわね」
肩をすくめ、首を振る。
>「それじャア──『よい旅を』」
「行ってくるわね ミスター・エルガマル」
「『シンガポール』は初めてね・・・日本と同じくらい素敵な場所なら アウレアと一緒にまた訪れるわ」
茶目っ気には軽口で答えつつ、そして飛行機の中に乗り込もう。
彼はいい男だ、ルンクスなどの嫁になるくらいなら、あれ位魅力的な男性の方がまだ良い。
769
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/03/02(水) 21:45:49
>>764
【味覚は無駄な機能だなァ〜】
そうだ、いくらでも選べる。それは楽しみだ。
生きている限り殺せる、合理的だ。
『鶏』と『牛』 比喩なのは言うまでもない。
「…それじゃあ、あんたも人でなしだ」
井上は目を伏せたまま、言った。
770
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/03/04(金) 01:37:07
>>765
(エイノー)
菊川:
「──戦場は『教会』なんだね。
なら、ぼくも『給料泥棒』にならずに済むかな。
ああ、よく考えたら『無駄』なわけがないよね。
エルガマル社長の指示だから」
謳うような、独特の言い回しで独言しながら、
菊川は座席を大きく回転させた。
互いに向き合う、会議用の仕様だ。
「シンガポール到着まで、時間は十分ある。
睡眠は必要だけど、それまでに軽い作戦会議をしよう。
ぼくのサポートについて、知らない人に教えておきたいし」
「おっと、そのまえにシートベルトだね」
>>766
(ロンパリ)
格納庫は廃工場に偽装されているが、
ここは滑走路、建物は遥かに遠い。
武器調達は、到着後にした方が確実のようだ。
ロンパリは改めて、機内へと一行を追う。
菊川と名乗るマスク男の言葉が聞こえた。
到着までにミーティングを行うようだ。
席を動かし、互いに向き合うように動かしている。
座席二つを占領した『ナツメグ』は別枠だが。
地上に残されたエルガマルとスヴァルトが、
窓を見上げている。タラップが移動し、旅客機から離れた。
>>767
(高遠)
スヴァルト:
「一般人のSP相手に手間取る程度なら、
ルンクスを追い詰めるなど、夢物語だな」
辛辣な口調は変わらず、地上のスヴァルトが返答する。
エンジン音と渦巻く風の中で、その言葉は不思議とよく通った。
「もし生き残れたら、敬意を表してやろう。
オレと『ヨハネスブルグ』最大の敵として、な」
高遠は旅客機に乗り込んだ。
回転式のシートが並ぶそこでは、
マスク男がいそいそとシートを回し、対面に変えている。
察するに、到着までにミーティングするつもりらしい。
>>768
(ウィル)
エルガマル:
「自然は少ないが、ここと同じくらい『近代都市』さ。
おまえさんの記憶に、美しい国として残る未来を祈ッとくゼ」
敬礼のまま浮かべる笑みを背に、ウィルは機内に乗り込んだ。
回転式のシートが並ぶそこでは、
マスク男がいそいそとシートを回し、対面に変えている。
たっぷり2シートを陣取った『ナツメグ』以外は、
概ね作業を手伝っているようだ。
察するに、到着までにミーティングするつもりらしい。
>>769
(井上)
ナツメグ:
「人でなし・・・・ブハハッ。
オレは殺し屋だぜ? 聖人に見えたかい?」
肥満体は大笑しながら、シートの一角に倒れ込んだ。
井上はロンパリに押されるように機内に入る。
回転式のシートが並ぶそこでは、
マスク男がいそいそとシートを回し、対面に変えている。
察するに、到着までにミーティングするつもりらしい。
>ALL
ヒィ ィィィ イイイイ ・ ・ ・ ・
エンジン音が高鳴り、機内放送が流れた。
「間もなく当機はシンガポールに向け、離陸いたします。
座席に座り、シートベルトを締めてください。
また、離陸中は席をお立ちにならないよう願います」
アナウンスは流暢だが、ややイントネーションが異なる。
日本人でないことは、容易に想像がついた。
771
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/03/04(金) 09:26:59
>>770
『皮肉』だナとも、マンティコアは体が一瞬重力が減るのを感じながら想う。
あの『月の夜』も、ロンパリは空を飛び『月』を消す事を望み上昇した。
最も、結果は無残の一言デ。嗤ってやる事すら出来ない
離陸。シートベルトをカチャッと嵌めつつ、他の者と同じく
シートを回す。手元にスタンド看板を置いて一先ずといった具合で口開く。
「そンじゃまァ 改めて言う事でもねェが」
ミーティングの顔ぶれを斜視の目で一瞥しつつ、告げる。
「俺はロンパリ。縁あって『ヨハネスブルグ』には一つ拭い切れない『貸し』がある。
『月』に『死を想う霧』。おレは二度、『死んでる』ンでな、三度目は流石にこの肉体ごと
滅びるのはチョいと不味い。だから、出し惜しみはしネぇし、必要なら奴のケツを
舐めて命乞いしろって指図も受け入れる。ソレが必要な事柄ならナ。
才れには、お前ラ見たいに霊を使える力は無い。精々、玩具程度で見えて、この
持ってる合金の棒切れでぶっ叩くぐらいしか、今のとコろはナ」
そう言いつつ、持ってる所持品のスタンドアイテム。
『スタンドDVD』×5
『使い捨てエルドラド』×1『ロンリー・ギャザリング』×1
を散らかすようにして、全員の見える場所に置く。
「全部、今の時節じゃ使えネぇが……何かしら、あんた等の役に
立たせられるかも知れん。欲しい奴は遠慮なく使ってくレや。
こっち。オレが望むのは『地図』だナ。
『アルメニアン教会』周辺の詳しい市街図がありャ、欲しい。
それと……これまで、あんた達が『ヨハネスブルグ』とかち遭ったってンなら。
その『情報』。そレがありゃ、言う事ねェ」
……出せる手札は、早目に使い切るべきだ。と、瞬きの中で星が告げる。
ロンパリは『無力』だ。だからこそ、今は『手を合わせる』べきだ。
それが決して俺と言う『マンティコア』の行動に反する事であっても。
772
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/03/04(金) 13:55:14
>>770
「伺おう。こちらからも提示できる手法があるかも知れない」
菊川にそう応え座ってシートベルトを締める。
>>771
(ロンパリ)
「それらの物に貴方の言う『霊的性質』を付与する事も可能なので
『使える』と思うなら申し出て欲しい」
ロンパリに応える。
自身の負荷もあるしロンパリ自身の危険もあるが
『スタンド』効果の『物理性質』を使い捨てる事もできるのは
それなりロンパリだけではなくこの場の全員に有益に思えた。
773
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/03/04(金) 21:29:10
>>770-772
「Thank you(ありがとう)」
『マスク男』に礼を言いつつ、座席に着席する。
そしてシートベルトを締めよう。
「・・・・・・・・・・」
スマホを取り出し、電波の届く今の内に、アウレアや家族へとメールを送る。
『出かけてくるわ。明日、遅くても明後日には帰るから』と。
そして懐にしまい、意識を切り替える。後は『ルンクス』を倒し、生き残ることだけを考えよう。
「確かに『地図』は欲しいわね」「その方が連携も取りやすくなるし」
「どなたかミスター・エルガマルから受け取っていたりするかしら」
「現地で入手するとかそういう『無駄』は嫌いそうだもの」
774
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/03/04(金) 23:25:51
>>770
『一般人のSP』ならね、との意識はあるが……
まぁ自分の挙式に『能力影響下の者』を使うかどうかもはっきりはしていないのだし何も言わない。
以降、敵同士だ。
マスク男に見覚え、声に聞き覚えがあっただろうか。
とりあえず感謝を述べつつミーティングの席につくことにする。
ちゃんとベルト着用だ。
「『クレモンティーヌ』高遠 嶺。
……地図、なさそうなら探してみるわね」
緊張でちょっと固めの声で言うだけ言っておく。
エルガマルが無駄を省いたか何かで、全員知っているならそれでいいが
そうでない場合自力で調べあげなきゃいけない。
電話が通じるうちに教会をまず。続いて周辺の地域が地図検索にヒットしないか見てみたい。
『アルメニアン教会』を紹介するHPでもあれば、もっと言えばルンクスの予定がひっかかればモアベターだ
775
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/03/05(土) 16:18:30
>>772
>「それらの物に貴方の言う『霊的性質』を付与する事も可能なので
>『使える』と思うなら申し出て欲しい」
ピクッ
「ン……おめェさん、そう言う『使い手』カ」
『エイノー』をしげしげと見つつ、頬の星図のようなニキビを指の腹で
なぞりつつ呟く。どうモ、マンティコアに似た奇妙な既視感を覚える。
こいつもどうも人では無さそうナ、やはり人のよゥな。
マぁそんな事は今、関知の外であるので詳しい説明だけする。小枝を摘まみ掲げる。
「こっちの小枝(『ロンリー・ギャザリング』)は
『何にでも貼り付けて』、それで貼り付けたのと『同じ材質の花』を咲き散らせる。
だが、春にしか使えネぇ。何にでも張り付く、って部分は、もしかしたら今も
使えノレかも知れん」
小枝を置いて、次に扇を軽く広げ掲げる。
「こっちの扇(『使い捨てエルドラド)は広げたら半径10メートルを
『夏』の気温に変えるって代物だ。まァ、説明を聞けば解る通り今の
時期じゃ、その力は使えン。精々ちょっと仰ぐのに便利な位ダな。
だが、この小枝も扇も、あんたの言う『霊的物質』ってもンだ。
……そっチの、『霊的性質』の付与ってもんに関し詳しく説明シちゃ
くレねぇか? 興味ノ\あル。」
言葉が本物なら、この男『エイノー』の霊の力で多少は俺がルンクスと
相対する時にマシになるかも知れン。
776
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/03/05(土) 23:55:03
>>775
(ロンパリ)
初対面の顔も多い、一つ実地に説明してみよう。
ネクタイを抜き伸ばした状態でネクタイピンから
『硬度』カートリッジを抜きネクタイにスロットを
作成して装填する。
「と、まあ『絹のネクタイ』がちょっとした『銀の剣』に
なったりする。ネクタイは単に『硬くなる』だけだが
その扇のような『スタンド物質』だと『硬さ』で
『スタンド』にも干渉できる。ただ注意事項もあって
1:『機能』を抜いた器物以上の『容積』がないと付与できない
2:『機能』を抜いた器物は『機能』回復後10分は
再度性質を抜けない
3:『機能』付与限界時間は五分
あと私自身の『スタンド』である『F・O・Q』も『機能』付与しないと
単なる『念動力』にすぎないのでおそらく『貸与限界』は3つ
くらい、という所だろうか」
ロンパリや他のメンバーに『ネクタイ剣』の『硬度』を確認
してもらったら離陸までに『硬度』を解除する。
流石に離陸時にこれは危険だ。
777
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/03/07(月) 23:28:12
>>776
「卜、なれば……」
『エイノー』に、『使い捨てエルドラド』と『ロンリー・ギャザリング』
ついでとばかりに『スタンドDVD』も『二つ』。傍へと置く。
「此れらは、あんタが持っておいた方がいィだろ。
小枝(『ロンリー・ギャザリング』)は……張り付く事は無理だ力゛
あんタなら今そう言う風に硬くするのにヤったように、何かしら使えノレ。
まァ、全部終われば返してクれや。壊してモ、別にいイけどョ」
そう、告げて渡しておく。
戦争が、始まった際。一々エイノーにスタンド物質にカートリッジの
抜き差しなんぞチンタラする余裕ノ\無いだろゥし。
ならば使える奴が使うべきだ。
778
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/03/08(火) 19:07:58
>>777
「承知した。然るべき時もしくは
別行動となる時までお預かりしよう」
『使い捨てエルドラド』と『ロンリー・ギャザリング』
『スタンドDVD』2枚をロンパリから預かる。
確かに必要な折はこちらで『機能』を装填してから
ロンパリに渡す方が1工程早い。
779
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/03/10(木) 00:42:36
>>770
780
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/03/10(木) 00:45:14
>>770
目を閉じて、眠る。
俺が生き残るためには、僅かでも体力を万全にしておかなければならない。
781
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/03/10(木) 01:00:33
>ALL
ヒィィイイ ィィィ
・ ・ ・ ・ ・
シートベルトを締め、各々は離陸に備える。
機外から伝わる車輪の振動は、
想像以上に素早く、床下から遠ざかり、
代わりに浮遊感と、見事な夜景を提供した。
黄金町の町の灯だ──
これが最後の町の記憶になるかもしれない。
「離陸に成功しました。
シートベルトを外していただいて構いません」
アナウンスが響き、機内に静かな音楽が流れ始める。
スチュワ-デスこそいなさそうだが、
十分以上に機内は快適に過ごせそうだ。
「・・・・よし。
それじゃあ、作戦会議を始めようか」
ヨーダマスクの菊川が、
くぐもった声でメンバーに呼びかけた。
>>773
(ウィル)
離陸する間に、
ウィルはスマートフォンでメールを送る。
スチューワーデスがいれば注意されそうだが、
ここは法の外にある旅客機だ。
携帯機器は問題なく使用可能で、メールは送信された。
仮にアウレアの返信があったにせよ、
もはやウィルに追いつくことは出来ないだろう。
菊川:
「──残念だけど、地図はないよ。
行き先を聞いたのはついさっきだし、
『エルガマル社長』も聞いてなかったんじゃないかな」
「今調べたら・・・・周辺の地図はあるね。
『ヒル・ストリート』に面した小さな教会みたい。
『1835年に建てられたシンガポールで最も古いクリスチャン教会です。』
なるほどなるほど」
菊川はスマートフォンをフリップしながら、
しきりに頷いている。
>>774
(高遠)
菊川と名乗る男を、高遠はすぐに思い出した。
【殺し屋】との闘いの際、壁伝いに情報を知らせていた声だ。
名前は何度か会話に登ったが、姿を見たことはなかった。
菊川に倣い、高遠もスマートフォンで検索する。
建物のちょっとした紹介と、
周辺地図がリンクされたページが、すぐに見つかった。
(アルメニアン教会の地理状況、外観などは
実物に即したものとする。
建物内については、GMの推察の元、構成)
ttp://www.yoursingapore.com/content/traveller/ja/browse/see-and-do/culture-and-heritage/places-of-worship/armenian-church.html
他に検索にかかったのは、
アルメニアン教会の利用状況だ。
『明日は貸し切り予定』
『元大統領の長女が結婚式』『相手は南アフリカ出身』
などの情報も、決して大きくはないが散見された。
>>771
>>775-778
(ロンパリ、エイノー)
自身の自己紹介と所持品を見せた。
エイノーは興味を示してくれたが、
『ナツメグ』の反応はいたって冷淡。
浜岡もさして必要性を感じないようだ。
>ALL
「──まずは簡単な自己紹介から。
ぼくは菊川 言(ゲン)。
スタンドの名は『ザ・ユーズド』。
建物を『体の一部にする』のが、ぼくの能力だよ」
「『人食い屋敷』のように動かせたりはムリだけど、
中の様子は自在にわかるし、床や壁越しに連絡もできる。
鍵を開け閉めしたり、灯りを操作したりも自由自在。
屋内に限れば、今回も君たちのサポートを果たせると思う」
「今回一番役に立つかなって部分は、
その建物を『破壊不能』なくらいに強化出来ること。
例えルンクスでも、壁を壊して簡単に逃げられたりは
しないんじゃないかな」
「──ただし、弱点が二つ。
このスタンドは、ぼくが建物に触れていないと成立しない。
あと、戦闘能力はゼロだから、
誰かに護ってもらわないといけないんだ。
もちろん、隠れててもいいんだけどね」
782
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/03/10(木) 02:33:44
>>781
「了解した、宜しくお願いする菊川氏。ただ私は護衛は無理だろう。
『建物』に機能付与する場合精緻で迅速な状況判断が必要になる。
突入組にいた方がベストだと思うが他のメンバーが『建物全体に
機能付加する』状況を有効に使えるなら私が菊川氏の護衛と
バックアップに回る事も可能だろう」
『役割分担』について提起する。
誰も全く『無関心』を通すならロンパリにも残ってもらい
『機能』付与アイテムを返して『第二陣』として突入という方策もある。
783
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/03/11(金) 00:38:52
>>781-782
「あら?そうなのね」
『アナル・キティ』も万能ではないということか。いや、逆に言えばここで調べて
手に入る情報ならば、わざわざ『地図』という形で持って来た方が『無駄』かもしれない。
「わたしも調べてみるわ」
スマートフォンを操作しつつ、『菊川』の声に耳を傾ける。
『アルメニアン教会』の情報が見つかれば、顔も彼の方へと剥けよう。
「よろしくお願いするわね ミスター・キクカワ」
「なるほど・・・何だかとても面白い能力ね」「サプライズにはぴったりよ」
軽く冗談を交えつつ、本題に入る。
「戦場に出ることのメリットはないと見て良いのかしら?あなたの『ザ・ユーズド』は」
「ロックできる部屋の中にこもって、適宜室内を操作しつつ
こちらからの要望を受け取って、それに応えることも可能だものね」
一度鍵をかけてしまえば、その扉は破壊不可能で鍵を開けることもできない。
その状態でもこちらの声は伝わり、向こうからも声を発せられるのであれば、やはり彼には隠れてもらうのが上々か。
784
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/03/11(金) 00:40:16
>>781
「内部の状況は、現地につかないと無理そうね、菊川さん」
【殺し屋】との闘いの時……あの声か。と思いつつ他に掛かった情報を見る。
思えば、ああいう時致命的に誰かが死ぬようなことが避けられていたのは
この人が戦場全体を監視してたんだろうか、との思考が頭をよぎる。
ルンクスは……元大統領の長女と挙式。
教会はそれで貸し切りか……。
「私は防御組かしらね……ただ、『護衛』という意味では出来るけど
より確実に『防御』する『パートナー化』を菊川さんにしてしまうと
建物に触れていないといけないという条件を満たせないから……」
作戦や状況によるのは言うまでもないが、
『護衛』を自分をパートナーにして行う事をベースに考えておこうか
785
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/03/11(金) 16:16:14
>>781-784
ク ヵ ア ァ゛ アー…
でかい欠伸一つ鳴らし。 斜視の片目で全員を一瞥しつつ呟く。
「一つ あンた方に聞きたいンだ力゛ね」
「すッかりと全員、その教会の中に乗り込める気でいル見たいダが。
『権力者の子供の挙式場』って処二、あんた方はリストに載ってない
のを承知で出入りする気なのカね? まず出会い頭に『元』大統領の
娘の護衛に、あの喧しい鉄砲で蜂の巣にされるのが関の山だと思う力゛」
『アルメニアン教会』の中に入るまでの過程での部分の問題を指摘する。
「ノレンクスって奴の……スタンドの名前が解らん、が。そのオテガの
スタンドの『体液で僕にする能力』……ッてだけが、本当に下僕にする
『だけ』で終わルのかも疑問なモんでね。こうまで団体で襲撃する手筈
になるって事ノ\、だ。そこまで毛嫌いされる奴の能力が、たかが兵隊
にするだけで終わるとも思えねェんだヨな……」
「 『ウィル』 てめェは、奴の能力の奥底まで
実は知ってンじゃねェ力? まだ、喋っていねェ事が ヨぉ…」
>>762
で『簡単に説明すると』って言われたしな。
『ウィル』がまだ奴の霊の力、その細部を把握してても不思議じゃネぇ。
マンティコア以外、もう知っテる事なノかも知れンけどナ。
全員に教会の内部に入るまでの方針を聞く。
(PLとしては:『婚約期間』 ─5日目─↓
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1421852015/
の情報を共有したい)
786
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/03/11(金) 22:08:13
>>785
(ロンパリ)
「ああ、特に方法がない場合私が『爆破テロリスト』になって
『善意の有志』とここの皆に追ってもらおうかと考えていたよ」
しれっと言いはしたが『もう少し考慮された潜入手段』が
あるに越した事はないだろうとは思う。
反面贅沢を言える余裕が無いのも事実なので最悪この手法でいく気でもいる。
787
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/03/11(金) 22:56:31
>>785
(ロンパリ)
「あら・・・せっかちなのね ミスター・マンティコア」
「今はそうならないために各々の能力を確認しているところよ?」
とはいえ、彼を知り己を知ればというチャイニーズのことわざがある。
先に敵の能力を知ってから、各面々の能力を聞くのも良いだろう。
「では先に わたしの知っている限りでお話ししましょう」
「ルンクスのスタンド 『エンジェルズ・ラダー』は『本体の体液に触れた生物を僕にする能力』」
「恐らくは『近距離パワー型』ね・・・かなりの威圧感を覚えたわ
本体と同じく 『一部分』が肥大化しているのが特徴かしら」
「質感は『黒曜石』に似ていたわ・・・頑丈なのかもしれないわね」
「そしてここからが『重要』」
「『僕(しもべ)』となった生物には 特長的な『才能』や『スタンド』に目覚めることがある」
「・・・わたしが先日病院で戦った女性は『神速』の動きを可能にしていたわ
幸い彼女には『才能』だけでスタンドは見えていなかったようだけれど」
「あとこれは推測だけれど・・・『無尽蔵』に僕にできるわけではないようね」
「それならヤツは『ヨハネスブルグ』で今より上の位置に立っているはずだから」
788
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/03/12(土) 00:10:12
>>787
(ウィル)
「過大評価も良くないが楽観もできない。直接見た訳ではないが
昼にルンクス調査に協力してくれた『スタンド』使いの青田君が
『花嫁』にされた『モナ・リザ』に襲撃された。生物ならともかく
『絵画』だよ?『ヨハネスブルグ』もおそらく総がかり前提で
相対している事で均衡がとれていたのだと思う。ちなみに『モナ・リザ』
にも『魅了』に近い能力があったらしい」
ウィルの話に昼の体験を補足する。
789
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/03/12(土) 21:33:22
>>786-788
>特に方法がない場合私が『爆破テロリスト』になって
>『善意の有志』とここの皆に追ってもらおうかと考えていたよ
「そリャ、ちょィと無茶力゛あるナ。お若いノ」
『エイノー』に対し、ギシッと背もたれを軋ませながら腰を深く座らせ告げる。
「奴。ルンクスって奴にして見りゃ、誰かが襲い掛かって来ようと襲撃しようと
事前に対処出来る『確信』がある。だからニュースなンぞで隠さず堂々とやってンだ。
わざわざ外道な真似して炙り出そうとしてモ、こちラが火傷すルだけヨ」
「おレなら……『ヨハネスブルグ』の面子を騙り、ちょいと反応を確かめて
シンガポールに居るだろう子鼠共をおびき出すがネぇ。まァ、さっき居た
スヴァルトって奴の筆跡なり、何かしら奴の能力ヲ知ってりゃア出来るんだが」
才れは、けんもほろろに話も碌にさレねぇからな。と、淡々と呟く。
そして続く『ウィル』と『エイノー』の言葉に、幾つかの節で上下に軽く頷いてから
軽く唸り、航空機の天井を仰ぎ睨みつつ、そして表情を無に戻して顔の位置を正す。
「天使達の梯子(エンジェルズ・ラダー)……ネぇ。それに『絵画』……
予想はしてたが、シャーマン(スタンド使い)の群れが待ち構えてるのは当然……。
ンで、その何人かに。こちらが奴の領域に入った瞬間に発動する能力を持ってる奴が
数人いれば教会に辿り着く事も出来ねェって事かィ。やれやれだネぇ……」
やる事は変わらん。ただ、もう少し綿密に計画を立てざるをえないと言うにが
現状だろう。無作為に突っ込んで死んだ大馬鹿(ロンパリ)が良い実例だ。
「……ンで。これ等の意見を聞いての、プロフェッショナルの
アんた方の意見も聞いて見たい処なンだがねェ」
そう、【護り屋】【殺し屋】合同チーム。井上以外(眠ってるので)の
面子を一瞥しつつ聞いて見る。もっとも期待なゾしてねェが。
790
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/03/13(日) 10:11:55
>>781
「俺からは …特にない。
俺の『スタンド』が出てきたら、近くには来ないでくれ。
ただパワーがあるだけの『スタンド』だが、気難しい、八つ当たりの責任は取れない」
飛行機上からの景色はどうか?
791
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/03/15(火) 03:19:30
>>782
(エイノー)
菊川:
「──『ザ・ユーズド』があれば、状況判断は何処でも出来るよ。
僕自身が矢面に立っても、多分足手まといだし。
護ってくれさえすれば、ぼくは別行動の全員に、
それぞれの状況を伝えられる。
【護り屋】と【殺し屋】にそうしてたみたいにね」
菊川は突入組に加わるつもりはないようだ。
>>783
(ウィル)
ウィルは手の中の端末を操作する。
問題なく、アルメニアン教会の情報が検索出来た。
英語圏の情報を含めば、歴史、外観、地図などは
一通り調べられるようだ。
ただし、内部の見取り図だけは見つからなかった。
結婚式当日の詳細な情報も、特に公表されていない。
菊川:
「──美人さんに褒められると嬉しくなるね。
いや、これはセクハラなのかな?だったらゴメンよ」
「──戦場に出るメリットはないんじゃないかな?
護り手の余裕がないなら、隠れ潜んだ方がマシだし。
ただ、実は『ザ・ユーズド』の守りも完璧じゃないんだ。
石の床や壁、それに窓ガラスみたいな
『外との境界』は『破壊不能』にできるけど、
屋内の壁や扉は『超硬い』ってぐらいにしかならない。
浜岡さんや『ナツメグ』のスタンドでも、ちょっと手こずるくらいだね」
「──ぼくは建物に触れていないといけないから、
箪笥の中とかに隠れるのはムリだ。
密室に潜むのは有効だけど、
もし相手に居場所を知られて、十分なパワーがあれば、
ぼくが引き摺り出されるのは時間の問題だってことは明言しておくよ」
>>784
(高遠)
初めて【殺し屋】と集団戦をした時、
当時は謎の声だった菊川は、「【殺し屋】が外壁を壊して来ることはない」と説明した。
それはルールではなく、彼のスタンド能力によるものだったのだ。
浜岡:
「菊川が倒れされたら、ルンクスは野放しになる。
あたしは護衛に回るよ。【護り屋】だしね。
もっとも、今は、まずどうやって教会に潜り込むか。
それを先に相談すべきだろうね」
「出たとこ勝負には違いないだろうけど、
幾つかパターンを想定しておけば、混乱は減るしね」
>>790
(井上)
作戦会議のさ中、
改めて自身のスタンドの脅威を説明する。
窓の外の景色からは、すでに地上の灯は失われている。
洋上か、或いは暗い雲の上を飛んでいるのだろう。
傍らの満月だけが、
離陸時から変わることなく、旅客機についてきている。
792
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/03/15(火) 03:19:49
>>787-789
(エイノー、ウィル、ロンパリ、全員)
ルンクスのスタンド能力の詳細が、
ウィルとエイノーの体験談を交えて話され、全員に共有された。
浜岡はもちろん、明後日の方向を見ている『ナツメグ』さえ、
耳をそばだてているのが感じられた。
浜岡:
「・・・・先に自己紹介しとこうか。
あたしは浜岡 頼子。
スタンドは『ウィンター・ブランケット』。
近距離パワー型で、あらゆる『寝具』を生み出す。
こいつは、あたし以外には誰にも『破壊できない』性質を持つ。
もちろん寝る時に使っても一級品さ。毛布が足りなけりゃ言っとくれ」
「さて、ロンパリさん。いや、マンティコアさん?
これだけの人数のスタンド使いがいれば、
拳銃を持ったSPくらいは造作もなくあしらえると思うよ。
シンガポールはアフガンじゃないし、武装は知れてる。
スタンドが見えない相手なら、機先を制すれば苦労はしないよ」
「で・・・・あんたが言うように、
もしスタンド使いが護衛にいたら、だが。
こいつは確かに問題だけど、こればっかりは考えてもしょうがない。
誰かが確かめなけりゃ、戦力はわからない。
自分たちの力を信じて、やるしかないさ」
「ただ、ウチらには有利な点もある。
ウィル・・・・あんたののスタンドは、
遠距離からスタンド使いを感知できるって聞いた。
それが本当なら、少なくとも人数と居場所はわかるわけさ」
「その次にあたしらが考えるべきは、
菊川のスタンドで教会の内外を完全分断し、ルンクスを閉じ込めること。
その際、一緒に閉じ込める人間を、どれだけ減らせるか、だろうね。
ルンクスにせよ花嫁にしろ、警察や応援を呼ばれたら収拾がつかない。
教会内でルンクスを倒して、包囲を突破して逃げる。
概ねの計画は、そんなトコじゃないかい?」
菊川:
「──教会の関係者を除けば、
新郎新婦は一番早く教会を訪れるものさ。準備があるし。
もちろんSPなり護衛を連れてくるだろうけど、
一般の参加者がいない時間帯を狙うのが、面倒ないんじゃないかな。
この飛行機、朝方にはシンガポールに着きそうだし」
『ナツメグ』:
「注意を引く・・・・どっちのやり方でも構わねぇがよ〜。
かえってそれが警戒を呼ぶ可能性を考えとけよ」
「余計なことをしなけりゃあ〜〜、
これはただの上流階級の結婚式で、
テロリスト対策なんざ考えてないハズだからなぁ」
「後、自分のケツは自分で拭けよ」
793
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/03/15(火) 20:20:01
>>791-792
「――――菊川氏が後衛である必要性と
浜岡嬢が護衛にあたる事に疑問はないし
大いに有難い。その前提で目的が
『ルンクス氏の撃破』である以上襲撃班は
必要だろう、私はそちらにいた方が
有益だと思う。『カートリッジ』の付与自体は
5分間私からどれほど離れようが有効だが
私自身の『スタンド』は『近距離パワー型』なので
闇雲に突貫する気もないが活用しないのは
勿体無い。ナツメグ氏の提言も了承した。
式については最速で正午少し前くらいだろうと
推測する。『晴れの舞台』とも言うしこの件については
スヴァルト氏が『間に合わせる』と言った事を信じる。
それなりバツは悪いが最悪披露宴の直前に間に合えば
まだ折り合いは付く」
前衛への志願と一応の当日予定の見解を示す。
反対がありそちらに理があればまだ修正できる、
時間のあるうちに詰めておこう。
794
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/03/15(火) 22:29:24
>>791-792
「いいえ わたしも同じ気持ちよ」
菊川の謝罪に対し、微笑んで首を振る。
「なるほど・・・『ザ・ユーズド』」
「極めて高いパワーを持つ『スタンド使い』を相手にしては『無敵』ではない」
「そういうことなのね」
せいぜい拳銃程度しか持っていないであろう一般人SPには極めて有効であろう。
仮に強力な銃器を持っていたとしても、ドアなどを破壊する為に起きるであろう、狭い室内での跳弾は危険だ。
だが、ヤツらの中に何人『スタンド使い』がいるかは分からない。
その中にいる『近距離パワー型』が、菊川の居場所を突き止めたら、後は時間の問題のようだ。
「先に『教会』に進入して待ち構えるのが確実そうね・・・」
「あまりにもルンクスらの護衛の人数が多ければ 『直接襲撃班』『援護とその護衛班』
そこにさらに『陽動班』に分けるのもありかもしれないわ」
先に待ち構えて、建物の中にて待機。目標が中に入ったのを確認次第、
『遠距離型スタンド』や仕込みのできるスタンドがいれば、仕掛けを作動して外で騒ぎを起こす。
そして何人か周囲の人数が様子を見に教会の外へ赴いたところで、完全に締め切るなど。
「さて ミス・ハマオカの言葉にもあった通り わたしは『スタンド使い』の存在を認識できるわ」
「改めて自己紹介を」「わたしの名前は台場ウィリアム」
「名前の通り 本来は違う性別なのだけれど・・・既に『エンジェルズ・ラダー』の能力を受けて この状況というわけね」
「そしてわたしのスタンドは『ヴェノム&ファイア』」
「蜂型のスタンド『ヴェノム』で触れたものから『アレルゲン』を摂取
それを銃型のスタンド『ファイア』で針弾として生物に打ち込み・・・対象が『アレルゲン』に
触れた際に『アレルギー反応』を起こさせるスタンド」
『ヴェノム&ファイア』を発現し、掌中でくるりと拳銃を回す。
「そしてわたし自身を『アレルギー』にすることもできる」
「そうすることで わたしはその『アレルゲン』を『半径20m以内』なら探知できるのよ」
「つまり『スタンドアレルギー』になれば 射程内の『スタンド』も『スタンド使い』も把握できるわ」
「・・・ただ対象が『2m』以内に近付くと探知が不能になりわたしも視界が利かなくなるわ」
「『探知』をしている間は防御が甘くなるというわけね」
795
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/03/15(火) 23:02:37
>>791-792
ウィルの体験、上司ら二人の弁を受けて少し考えこむ。
「教会への潜り込み……」
SPや護衛が一般人のみなら問題なく包囲出来る。
菊川さんの能力で閉じ込め、相手が菊川さんの能力に
感づいて無効化される前に、ルンクスを倒す。
しかるのちに、方位を突破して脱出か。
「問題は、最初に潜入し包囲する段で敵のスタンド使いが居る、
あるいはルンクスの能力対象である『僕』の存在が分かった時……」
ん? ちょっとまって
「ルンクスの能力対象、その中でスタンドでない『才能』持ちは、
『スタンド使い』へのアレルギーで検知できるの?」
今から行く場所では、スタンドに目覚めていないのは、
『幸い』ではなく『ステルスされた非常に危険』な敵ということになる。
多くないかもというウィルさんの言葉を信じるとしても
スタンド使いの数は検知して有無を作戦に反映できるが、
『才能』もちは『居るかもしれない』と想定しておかねばならない。
「……攻撃手が足りないでもなければ私は護衛につく方向、変わらずで」
796
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/03/16(水) 00:49:34
>>791-792
「…」
今更だが、俺はなんて場違いなんだろうな…口を挟みづらい。
あいつはなぜか黙っており、俺になにもしてこない。
「俺は、みんなについていくよ、できることはないし…」
797
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/03/16(水) 10:07:13
>>791-796
踊る会議を、耳に傾けつつ。才レの目の中に旅客機の窓辺に映る
『満月』が覗き込んでいた。
月は、やっノ\゜り嫌ィだ。色んナ事が、走馬燈のように頭にちらつく。
『ウロボロステイル』『耳の弱い犬』『帰りを待つ女』『千切れた半魂』
まだまだ、それに関連したものが幾つも浮かぶ。例えばアの霧の魔物……。
「・・・霧」
「 『コフィン・ネイル』 」
満月に異常が無ければ、窓に向けてた斜視を全員の会話が
一段落ついた時に口を挟む。
「……一ツ 考工 が 浮かんダ」
「『賭け』になノレ が……乗れば、かなり俺達の有利二はナる」
考えは、こうだ。
オテガ、曰くルンクスは『アルメニアン教会』での挙式に向かう。
式参列者が来るまでの下見があるかは運試しになるが。高い確率で
奴自身の、トランプで言えばストレートフラッシュに近い札のハーレム達を
連れて来るとしてだ。その時に『ある事』を行う事をマンティコアは提案する。
「奴にも、弱点とも言えないが当然ながら把握してない事柄がある」
「第一に、奴は俺達の何人、そしてどう言う相手が此処に向かうか。まァ当たり前ダな」
「第二に、『語り部』『フロイス』『アーント』『フストゥル』
『アイエル』『チャクラ』『チャプチャプ』『ナグサ』
簡単な事実であるが、肝心な要である。こいつ等全員
『ルンクス』に対し好意的でない事。さっき旅客機を降りてた
『スヴァルト』と同じ程度には『黄金町の奴らと一時結託しても始末する』
と思える程度にノ\ だ」
「そして、最後二。『コフィン・ネイル』
もう、ウィルから消え失せてると俺は聞いてる力゛……よゥ。
『ルンクスはコフィン・ネイルがこの世に既に存在しない』事ヲ、だ。
奴等の仲間が、そして俺達と同じく奴二敵視する存在が教える力、だ。
才レは、これにNOを、賭ける。そして……」
ロンリー・ギャザリング、もとい小枝で軽く教会の図を宙に描きながら続ける。
「……教会に『濃霧』を作ノレ。
方法は、おレ一匹じゃア手厳しい力゛。あんた等の言葉を借りるなら
『>これだけの人数のスタンド使いがいれば』 サ。
おレが考える二、だ。
『ルンクス』って野郎モ馬鹿じゃねェ。『コフィン・ネイル』についての情報を
聞き齧るなり何なりした筈だ。死を恐れて紛い物の天使なんゾ囲ってる
玉無しなんだからナ。絶対に、実体こそ掴んでないものの情報は耳にしてる。
一般人なラば、例え結婚式場全体で霧が突然起きても首を傾げるだけに留まる。
だが、奴等の中でも一番スタンドに関わってきた、関わりあいある人物なラば
『コフィン・ネイル』を知るならば直ぐに教会内部に立て込むか逃走するかの
選択に入る。……そして、逃走すノレ事が死に繋がる事を暗示するものを
俺達ノ誰かが披露してやれば。奴は必ず精鋭だけを含め教会の中に立て籠もる。
太陽が明日昇る程度の確率でナ」
『コフィン・ネイル』
『死・殺を連想した者を憑き殺す』、魔のスタンド。全てを滅ぼす事だけに
長けし悪霊。例え全盛期のマンティコアだっタとしても手古摺るであろう存在。
『ルンクス』には把握出来ない。『コフィン・ネイル』が完全に消滅したかどうかの
認識など出来ないと知る。何せ、アレは『夢の中』で関わった俺達だけが結末を知る。
(正確に言えば、俺は途中離脱で結末は話半分だけなのだが)
『ルンクス』が、組織内で粛清に遭わないのは、生き延びる為の情報網が高い事が知りえる。
ならば『コフィン・ネイル』の存在を知っていて不思議でないのだ。
だから、ダ。繰り返すが教会周辺で濃霧を発生し、誰かが死亡する
実際に死亡せずとも、そう見える出来事が発生すれば、いやでも思う。
『組織の誰かが、あの手に負えないスタンドを使い、この俺を抹殺しに来やがった』と。
あのスタンドは。慣れない用語だと『自立型』。
『殺し合いをもする』スタンドであると知れば、奴を『孤独』にさせる事も出来るのだ。
「……まァ、これモ途中過程でかナり色々試行錯誤がいるシ
霧を作る過程でばれタラ、おじゃンだ。
そっちノ旦那曰く、爆破して気を逸らすのもいィんじゃねェか?」
付け加えて話を締めくくる。反論される事も承知だ
色々と難点があるし、オテガ野郎(ルンクス)が看破しない保証もねェ
798
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/03/16(水) 22:43:21
>>795
>「ルンクスの能力対象、その中でスタンドでない『才能』持ちは、
> 『スタンド使い』へのアレルギーで検知できるの?」
「できるわ」「ただ やはり『才能』持ちを探知している時は 他の『スタンド』などは探知できないけれど」
そう高遠に告げ、そして皆に見えるように胸ポケットから一つの『弾丸』を取り出す。
恐らく『殺し屋』『守り屋』の人間は見たことがあるだろう、『アナル・キティ』が省いた『弾丸』だ。
「これは先ほど言った 病院での襲撃者が持っていた『才能使い』を無力化させた後に
彼女からミスター・エルガマルが『才能』を省いたもの」
「これから『才能』アレルゲンを抽出すれば・・・恐らくは問題ないはずよ」
ただし、探知対象の切り替えには数秒の時間がかかる為、ある程度余裕のある時でなければならない。
>>797
「ミスター・マンティコア・・・それは多分無理かもしれないわ」
「既に『コフィン・ネイル』は ミス・オヅノがその謎を解き明かした際に 彼女の中に封印されてしまったのよ」
「それをもう一度取り出して扱う術は・・・・・少なくともわたしには心当たりはないわ」
799
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/03/17(木) 07:00:10
>>798
「言ッたろ? 『見せ力け』るだけッてョ……」
肩を竦め、guuu…と唸りつつ機嫌悪そうに(何時も通りに)言い返す。
「別二本当ノ『コフィン・ネイル』を取り出セなンぞ。なンて
ンな途方もねェ面倒デ厄介な事言わネぇヨ。
単純に教会ノ周辺に『濃霧』を人工的に作レれノ\゛。あ卜は
誰かガ教会の出入り口で仕掛けられる前に演技して死ぬ真似デも
披露すレば。やっコさんが勝手に勘違いシて一先ずは教会内部ヘと
一般人等、他の奴ラを巻き込まず籠城すノレだろゥって話ダ。
これ以外で有力デ且つ、安全デ乗り込む面子のリスクがねェ作戦が
あルなら喜んでおリャあ、そッちへ飛びつくヨ。
あくまデも、一つノ意見だ」
「因みに、そノ『弾丸』の『才能』っテのは何ダ?」
と、興味の片鱗なくウィルが取り出した弾丸を指しつつ告げる。
800
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/03/18(金) 23:53:02
>>799
「確かに『賭け』ね」
「なかなか面白い案ではあるのだけれど・・・少し希望的観測が多いように思えるわ」
「ヤツらが『コフィン・ネイル』を知っている前提でなければ 無駄足に終わる可能性は高い」
「知らないはずはない その根拠となるものが少な過ぎる」
そして知っていたとして。
濃霧を『コフィン・ネイル』だと思わせる為に、結婚式に呼ばれてすらいない完全なる
部外者が、目の前で死んでいる(正確にはフリだが)状況を見て、『ルンクス』は上手く騙されるか。
バレれば最悪、その演技を担当した人間はその場で殺される可能性もあるだろう。
奇策としては興味があるが、リスクと成功率に難がある。
「彼女の才能は 『神速』」
「わたしの『ファイア』は通常の銃弾よりも更に速いけれど・・・それと同等の速度を人の身で叩き出せるわ」
「打ち込んだり 意思を持って握ればこの『才能』はその人間が使えるのよ」
「もっとも元は他人のものだから長続きはしないでしょうけれどね・・・」
そう説明した後に弾丸を胸ポケットにしまい、『殺し屋』『護り屋』の面々を見る。
「大雑把にで構わないわ」
「早朝に式場に向かって そのままここにいるメンバーが中に忍び込める可能性はどれくらいあると思う?」
まずは、最もシンプルな案を検討する。
人気の少ない教会に忍び込む為に、外部に気付かれないよう『スタンド』を使って
鍵を破壊する、そこにいる人間を気絶させる、など手段は可能な限り全てを考慮して。
こういった荒事の経験はない、まずはそういったものに慣れているであろう彼らの意見を訊く。
それで望みが薄ければ、少しずつ策を講じれば良い。
801
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/03/20(日) 03:49:09
>>793
(エイノー)
浜岡:
「いいんじゃないかね」
菊川:
「──いいと思うよ」
襲撃、援護、陽動の三班に分かれるという意見に、
二人は賛同する。
菊川:
「到着時間次第だけど、
もしルンクスや護衛が全く到着していなければ、
教会の警備だけが相手だから、あらかじめ忍び込めるかもね。
これが一番楽なんだけど・・・・
ま、護衛がいる前提でプランを考える方が賢明だね」
浜岡:
「『20m』かい。
便利な能力だけど、教会から『20m』ってのは際どいねえ。
ま、あんたはあたしが護衛するとして、
やるべきはまず、
『外の護衛にスタンド使いが含まれるか』
『中に護衛とスタンド使い』が何人いるか』
この二つの情報は重要だよ。必ず見ておく必要がある」
「でもって、『20m』ってことは、
教会内を調べるには、教会に触れるくらい近づかないといけない」
>>795
(高遠)
『嫁』は感知できるかという問いに、ウィルが応えた。
浜岡:
「そうそう、それも重要な調査さね」
>>796
(井上)
外人部隊に紛れ込んだ一般人の気分になる井上。
場違いにも程がある・・・・なぜ、自分はこんな場所に座っているのか。
『ナツメグ』:
「こいつは、襲撃班でもらってくぜェ?
『ハピオル』と、それに『ロンパリ』もだ。
どうせ護衛班じゃあ役にも立たねえだろうからな。
『鉄砲玉』として使わせてもらうわ」
>>797-800
(ロンパリ、ウィル)
『コフィン・ネイル』の情報を元に、
ルンクス側を陽動させるというロンパリの提案。
ウィルは難色を示したが、浜岡、菊川も同じ意見だった。
浜岡:
「あたしゃ『コフィン・ネイル』についてはあまり知らないけど。
豪華客船で乗客を皆殺しにしたのがそうだって聞いたね。
その話には霧なんて出てこなかったから、
ルンクスも霧とそいつを関連付けたりしないんじゃないかい?」
菊川:
「──教会の外に異常が生じたら、
護衛が揃って建物に逃げ込む可能性があるね。
そうなったら、ぼくは、とても困っちゃうな」
>>800
(ウィル)
浜岡:
「やだねえ、この子は。
警備が誰もいないなら、どうとでもなるさね」
ズギュン!
浜岡の手にスタンドが重なって発現し、
シートに設けられた金属トレイを摘み上げる。
中年女性の見かけにそぐわぬその『剛腕』は、
両手の二本の指だけでトレイを無造作に縦に引き裂き、
それを重ねたものを、さらに四つにしてのけた。
「鍵も扉も、あたしらには関係ないよ。
あたしの『ウィンター・ブランケット』なら、
音一つ立てずに扉を外してのけるさ」
「・・・・ババァの怪力自慢は聞き飽きたぜ。
オレなら、もっとうまくやれる」
『ナツメグ』がスナックの袋をテーブルに置き、
スタンドの腕をそれに伸ばした。
ズギュ! ズギュン!
ゴ ゴ ゴ
ブク ブクン!
未開封の袋が見る間に膨張し、パンパンになる。
それは見えざるポンプが働いているようにも、
内部で小動物が暴れているようにも見えた。そして──
「──『フランキー・アヴァロン』」
ピン! ピピピピン!!
膨れた袋の底部から突き出される、四つの突起。
袋の中で生まれたように見えるそのちっぽけな『足』は、
ビニールを破ることなく、それ越しによちよちと動き、
スナック袋は子犬のように、テーブル上を跳ね歩き始めた。
「オレのスタンド能力は・・・・『肉詰め』。
鍵に『肉』を詰め込めば、勝手に開くって寸法だァ」
802
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/03/20(日) 23:36:56
>>801
「まァ、全員気乗リしネぇなら良ィさ。天の恵みより踏みしめる土に信を置け。
الوعد سحاب و الفعل مطر
(アルワァドゥ サハーブン ワ アルフィアル マタル
『果たされてこそ意味があるが実現はまれである』)』ッてナ」
と、締めくくり。チーム分けに対して耳を傾ける。
>こいつは、襲撃班でもらってくぜェ?『ハピオル』と、それに『ロンパリ』もだ。
>どうせ護衛班じゃあ役にも立たねえだろうからな。『鉄砲玉』として使わせてもらうわ
ブ ノ\ノ\ノ\ッ!
「『鉄砲玉』ァ? 『泥団子』の間違ィだろゥ力゛」
嗤う。こいつは何も解っちゃいネぇ
「『ロンパリ』の肉塊で、鉄砲とは哂わせラぁ。そりゃ上等過ぎるって言葉だゼ、若いノ。
ソれ卜……『ハピオル』っテ奴の主人……『井上』っテ餓鬼」
斜視の片目で、若造を一瞥しつつ告げる。
「そいツは『陽動』の方が良いンじゃねぇか?
万が一、乗り込んだ瞬間にオテガと鉢合わせて『花嫁』になルほうが面倒くセぇよ」
どう言うスタンドかは話半分、乗り込む前にちらっと見ただけだが。
本体の制御下にない自分勝手に動くスタンド……つまり昔のロンパリの中に
住んでる俺がスタンドとして飛び出したとしたら、多分そんな妄想が現実になったら
そんな感じなんだろうと思いつつ話を続ける。
「――言われずとも、才レは『一番手で乗り込む』
別に感情ノまま……いや、元より憎悪だけで動いてルようなもんだが思考は冷静ダ。
単純に、『ロンパリ』の肉体を。あっチが操る事にメリットもねェし。
そもそも……おメぇ等、こいつが敵に回った所で。ふーんとしか思わねェだロ?」
と、自分『ロンパリ』を指す。
当たり前だが、今日出会ったばかりの連中だ。気心知れたチームメイトでないし
ウィルとも特段に仲が良い訳でもない。自慢にもならんが一番切り捨てるのに
上等なのは『ロンパリ』だ。卑下とかじゃなく現実的に一番そう言う『立場』なのだ。
スタンドは使えない。アイテムなんぞ玩具同然。
『井上』のほうは『ハッピーオルガン』の主人である手前。『花嫁』になっ際に、そっちの
スタンドの主導権が取られる危険を踏まえ、余り突っ込まれたくないが
ロンパリが敵になった所で特に痛手は無い。
「役割は十分務めてやノレよ。おめおめと直ぐクタバろうナんゾ思ってねェ。
こちらはこちらで『ルンクス』を、この手で直に葬らんといけないンでな。
護衛の幾らか倒したら、ウィルん所に戻って奴さんに一発は見舞いしてやノレよ」
獰猛に笑いつつ告げる。
803
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/03/21(月) 22:44:02
>>801
「ええ」「まずはわたしが先頭で『探知』を行うわ」
「戦闘の際はある程度後衛に下がるつもりだけれど」
必然的に、自分は『援護班』に含まれるだろう。
とはいえ『菊川』が隠れ、『浜岡』がそれを護衛する状況に持ち込んだなら
自分はルンクスと直接対峙する『襲撃班』に移動するつもりだが。
「既に教会に『ルンクス』がいるパターンは最悪ね・・・護衛と戦闘している時に
気付かれでもしたら あのwussに逃げられてしまうもの」
「最有力なのはやはり『護衛』がいるパターン・・・それらをなるべく早めに撃破して待ち構えたいものね」
「戦闘中にルンクスが現れたら 『はさみ打ち』の可能性もあるもの」
そして浜岡のスタンドの怪力と、『ナツメグ』のスタンドの能力を知る。
やや目を開きながら、小さく拍手を送った。やはり他人の能力というものは好奇心をそそられる。
「素晴らしいわ」
「静かに潜入するという点に関して心配はいらないわけね」
流石は『護り屋』『殺し屋』といったところか。
なるべく機先を制して、護衛の数を減らしていきたいものだ。
804
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/03/21(月) 23:45:22
>>801
「であればまず『外の護衛』の数もだけど、その中に
『スタンド使い』とその……『嫁』? 能力対象の有無の確認ね。
居なければ行幸、そのまま襲撃班先行で排除して、
『中側』にそれら二種の障害が居ないか見ればいいわね」
『ウィル』のアレルギーによる検知を使うものとして、話を進める。
「外の護衛にそういった困難な相手がいる場合は……」
『陽動が外側を抑え、その間に中側の情報を探っておく』か
『襲撃で外側を速やかに排除し、その後で中側を探る』か
『外側に気づかれない様に出来るのなら中側を探ってから考える』の3つ位?
とはいえ、異常が生じたら中側の敵も警戒してしまう。
「無関係を装って『外の護衛』を足止めするのも無理や限界があるでしょうし、
速やかに排除できそうになければ気づかせないのが一番良さそうね……」
外と内のつながりを断てれば一番良いのだが
それに役に立ちそうな能力は…少なくとも自分は持っていない。
『ナツメグ』の能力……そういえば明確に説明されるのは初めてだ。
当人とやりあったことがあったかどうかは覚えていないが
「気を引かせるのには使えるかも……」
本人が嫌うだろうか?
805
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/03/22(火) 01:12:58
>>800
「では私は『陽動』から襲撃の流れで良いね。重ねて聞くが要望はないかね?
『ロンパリ』氏あるいはウィル君の護衛、あるいは2人から目をそらすための
『撹乱役』も出来るが」
連携まで期待しないにせよお互いの障害にならないよう行動規範は
明確にしておくべきだろう。
806
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/03/22(火) 22:11:10
>>803-805
『ウィル』
>護衛と戦闘している時に気付かれでもしたら あのwussに逃げられてしまうもの
「少なクとモ、そリャ大丈夫じゃネぇか? ヤッこさんは、おめェさんを
出来るならば自分のモノにしてェんだ。欲力゛ありゃァ逃げノレ前に
お前二接触して完全に自分ノものにしようとスるだろうサ」
「あ卜、ちょィとでも奴に直接ぶつかロぅとか考えてンなら止めトけ。
良くも悪くも、テメぇは『要』だ。後ろデ泥まみれで突っ込む才レらを
見てくレりゃァ良いヨ。其処の建物を操るガキ『菊川』のお守りをしてナ」
『ウィル』にそれとなく忠告しておく。
『エンジェルズ・ラダー』の脅威性は、話でしか解らないが。
これ以上直接的な接触は……ダメ押しになルだろうナ、とマンティコアは思う。
『高遠』
「気付力れなィように仕留めつつ教会を探ル……っテのは、ロンパリも
ロンパリ以外の、あんタ達も、その力ジャ厳しィだろ。
精々、派手に襲撃組デ入口から襲撃して意識を逸らさせて、それでも
警戒深い奴らを、陽動が釣る。んで護衛が教会へ潜入する。ソレが妥当だナ」
このメンバーに、姿を景色と溶け込み且つ、特殊な才能のある花嫁等の
意識内を掻い潜るような御都合ある力があると言うなら別だが、そんナ風な
展開は神話化伝説程度だ。この世界で、そんな糞見たいな神ノ手はない。
『エイノー』
「頼ミって程でモねェが。襲撃する直前には二つぐらい
持ってるスタンドアイテムに『性質付与』をお願いすノレよ。
どうセ失敗も成功するモ、五分も経たずに結果は出るだろうシな。
アンタは『ウィル』の出来る限り傍にいてくレ。繰り返すが
ロンパリなんぞに無駄な労力を起こすナ。何の足しにもなラねェって」
エイノーの助けは必須だが。自身の攻防の為にも能力を使用するとして
『性質付与』は一回、最高で二回。教会で能力を掛けて貰える限度だ。
ソレが過ぎれば、いま在る限りの力。全てをぶつけノレのみだ。全てヲ
807
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/03/23(水) 19:50:37
>>806
(ロンパリ)
「了解した。状況から『最適』と思われる機能を装填して
お返ししよう」
ロンパリに応える。
808
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/03/24(木) 11:24:56
>>801
「好きにしてくれ…」
飛行機内を物色する。
食料、飲料、鋭利な金属(ボールペンでも構わない)等はないか。
809
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/03/25(金) 08:17:10
>>802
(ロンパリ)
『ナツメグ』:
「・・・・若いの?
いいやぁ・・・・おまえは『肉団子』が正解だ。
オレから離れず働く限りは、だがよ」
スナックの袋は動きを変え、
テーブル上でごろごろと横転を始めた。
「もっとも、誰だって死に方は選べる。
ゴミみてぇに死ぬのが望みなら、止めやしねぇがな」
「あと、そいつは『ハピオル』の武器になる。
バラして使う意味はねぇ。
陽動に手助けがいるなら、他を選ぶべきだろ」
>>803
(ウィル)
菊川:
「──潜入までの間は、
ぼくとウィルくんは一緒に行動した方がいい。
護衛は浜岡さんと高遠さん。
気取られないように接近して、
護衛の人数と種類、配置を確認してから、
陽動役が適宜動いて攪乱、その間に教会に潜入してから、
陽動役を回収して、教会と外を遮断する」
「──ルンクスは中にいてもらった方がいいとぼくは思う。
この作戦の肝は、外部から応援とルンクスの退路を断つことだからね。
ルンクスって男の『逃げ足』については、社長から耳タコで聞かされたから」
「──大雑把だけど、そんな感じかな。
護衛と襲撃役は、教会に入るまでは分けなくていいんじゃないかな」
>>804
(高遠)
ウィルと菊川のやりとりに参加し、持論を述べる。
浜岡:
「あんたは陽動に回ってもいいかもしれないね。
わかってるだろうが、『踊り子』はスタンド以外には『完全無敵』さ。
『RPG』を持ってこようが、踊るあんたは誰も傷つけられない。
銃口を引き寄せるにはうってつけだろ?」
>>805
(エイノー)
浜岡:
「いいんじゃないかね」
菊川:
「──護衛を片付けたら、教会に来て、壁に触れてね。
『ジ・ユーズド』を使ってるなら、それでわかるから。
君が入れるよう、扉なり窓なり開放するよ」
>>806
(ロンパリ)
『ナツメグ』:
「要は、ルンクスが逃げる前に教会に閉じ込めればいいのさ。
護衛を『10秒』で片付けりゃ、どうとでもなる」
>>803
(井上)
弱弱しくつぶやいた。
飛行機内はちょっとした事務所を思わせる。
傍らに置かれた冷蔵庫を確認すると、
ワイン、ペットボトル飲料、チーズ、サラミ、その他軽食が入っていた。
傍の棚にはテーブルナイフとフォークもある。
筆記用具の類も見つかった。こちらも武器として使えなくもない。
>ALL
菊川:
「──さて、こんなもんかな?
他に知りたいこと、決めたいことがなければ終わろうよ。
ルンクスの前で居眠りしたくないからね」
810
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/03/26(土) 22:52:07
>>806
(ロンパリ)
「どうかしら・・・あの男がそこまでわたしに執着しているとは考えにくいわ」
「何よりもあの男の臆病さは計り知れないもの」
「ミスター・キクカワがいなければ ヤツを逃さずに倒すのはかなり難しくなると思うわ」
「・・・・・・・・・・」「分かったわ」
マンティコアに本音を言い当てられ、押し黙る。
実際『ルンクス』をこの手で倒したいと思っているのは事実だ。
あの男の額に針弾を撃ち込んで、『再起不能』にまで叩き込んでやりたいとも。
だが、彼の言う通り既に能力が進行している自分が直接遭遇することが危険なのだ。
『敵に回った味方ほど厄介なものはない』、エルガマルの言葉の通りだ。
>>809
(菊川)
「Roger that(了解よ)」
「少なくとも『ルンクス』が到着する頃には 既に教会の中に入っていたいわね」
頷く。他に質問はない。全員から質問がなければ、菊川の言う通り睡眠を取るべきだろう。
811
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/03/27(日) 00:43:44
>>809
ペットボトルの500mlミネラルウォーターを1本懐にしまい
比較的消化の良さそうな軽食とワインを自分の分もらう。
「別に付き合わなくても良いが『明日の成功』を願って、乾杯」
『無事』とはお世辞にも言わない、『あり得ない願い事』で
幸運が目減りするのもつまらない。
ともあれそう言いグラスを軽く掲げ昼消費したエネルギーを補給し
寝る体勢に入る。
後は『到着後』の話だ。
812
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/03/27(日) 08:11:28
>>809-811
「決めたィ事ねェ」
Guluuu……
「一応行く前に『レインコート』あと、服がボロボロなもんでナ。
旅客機に置いてるもんで良いから着替えてェ。奴等の返り血
それ以外でも道中余計なもん被るのは御免デな」
『エンジェルズ・ラダー』の能力を聞いてるなら、ある程度
最低限の装備は必要だろう。例え無駄かも知れずともマシではある
個人的な要望だが着替えだけ望む。小さな飛行機でも替えの
服やレインコートぐらい置いてるだろう。
「ア卜は……『ストッキング』と『釣り糸』力な
まァ、これは別に買う暇がなケりゃ別に良ィよ。あとで代用するナり
別の闘い方を編み出すサ」
正直な所、ダ。余り周囲の空気や士気を落とすのは御免なノで言わないでいノレが……。
(――この今の道中も、奴の『物語』の掌……そんな予感がする)
目を瞑ると鮮明に浮かぶ 『ロンパリ』の魂が彼方へ向かった情景。
思えば、あの『月の夜』からして、全てが『奇妙』に准(なぞら)えた筋書きだったよゥな。
(……いや これは馬鹿げた感情ダ。
才レは『化け物』だ。マンティコアだ。。
例え全知全能が書いた道のりであろうと引き裂き喰らうまデ。
今も、ただこれからも……あいつはもういない、いないんだ)
ならノ\゛ 何故俺は未だに……何を想ってル? 『俺』は……。
>『明日の成功』を願って、乾杯
「……ン 乾杯」
適当なペットボトルの飲料水を軽く口に告げ、共に倣う。
あァ、そうだ迷う必要も躊躇する事もない。在るがままにただ足を踏み出せ
813
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/03/27(日) 15:42:11
>>809
「引きつけ役……そうですね
動く時には決めておかないと」
途中で切り替えるのもリスクがあるだろうし。
到着してからはスピード勝負だが、とは言え配分ミスになるかならないかの不安もあり。
護衛を主眼に起きたいが、
陽動=要の菊川・ウィル両名の防備を薄くしてもいいかどうかは敵側の警備次第だ。
確認できたときに、行動に移るとしよう。
「休んで、おきますか」
>>811
水と食料を『到着後』に万全で動ける程度の量で摂って、休息に入る。
「……乾杯」
(『成功』しますように……)
814
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/03/28(月) 02:18:51
>>809
「お、おお…すげえ…なんでもあるぜ…ふへ、へへへへへ」
手当たり次第に口に詰め込み、飢えを満たす。
人間らしい食事は久しぶりだ。
テーブルナイフとボールペンを一本ずつ、ポケットに突っ込む。
815
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/03/28(月) 23:51:28
>>811-813
「『Cheers(乾杯)』」
「勝利の後の『祝杯』は是非ともわたしの家でやりましょうね」
眠る前に、グラスを鳴らす。粋な計らいだ。
816
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/04/01(金) 06:26:54
>>810
>>815
(ウィル)
ロンパリと菊川、双方に首肯する。
およそ、会議は結論を得たようだ。
これ以上の細部は詰めようがない。
後は現場判断、状況次第の臨機応変となるだろう。
エイノーの言葉に応じ、乾杯を済ませ、床に就いた。
>>811
(エイノー)
ミレラルウォーターの小瓶を懐に入れ、
軽食とワインで腹ごしらえした。
「もちろん、つきあうともさ」
浜岡が杯を掲げる。
「乾杯・・・・ウィルが元の姿を取り戻す為に」
菊川:
「──じゃあぼくは、全員の生還を願って」
ナツメグは並んだ杯を鼻で笑うと、
上等そうな瓶を傾け、無言で酒杯を干した。
>>812
(ロンパリ)
着替えを探すが、男性用の下着程度しか見当たらない。
流石に着替えを要求するのは難しいようだ。
当然、レインコ-トも存在しないが、
毛布やシーツなどを拝借すれば、見栄えはともかく同様の効果が見込めるかもしれない。
ストッキングは見つかったが、釣り糸は存在しない。現地で探す他ないだろう。
ロンパリという男の中のマンティコアは、
エイノーの掲げた杯に倣い、掲げた杯を飲み干した。
後は──夢の中で到着を待つばかり。
これが『悪夢の物語』の続きなのか、それは確かめなければわからない。
>>813
(高遠)
浜岡:
「おまえさんは『物理』においちゃ『無敵』だ。
スタンド使いが相手でなけりゃ、単独の方が使えるくらいさ。
侵入までに『踊り』を使うタイミングはきっとあるさね」
「ただ・・・・先に言っておくがね、高遠。
おまえさんは、きっと敵さんに能力を知られてる。
『クレモンティーヌ』の弱点・・・・よく知ってるだろう?
だから、ルンクス相手に戦う時は、過信はおよし。
誰かと組んでもいい。弱点を前提にして勝負するんだ。
それが出来なけりゃ・・・・あたしらは、誰も勝てなくなるよ」
杯を干した浜岡は、いつになく神妙な面持ちで
高遠に警告した。
>>814
(井上)
量こそ多くはないが、
決して安くはない食事を摂り、腹を満たす。
周囲が乾杯を済ませる中、
井上はナイフとボールペンを取り、ポケットに入れておいた。
菊川:
「──それじゃ、消灯しよう。おやすみ」
菊川の囁くような声を合図に、
機内の灯は落とされ、乗客は静かに眠りについた。
ゴ ォ ォ ォ オ
音のない世界を乗せた旅客機は、
まっしぐらに南西へと飛翔し、そして──
ド ド
ド ド ド ド ド ド ド ド
817
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/04/02(土) 01:06:27
>>816
一眠りした後の行動といえば定番だ、
『用を足して顔を洗う』。
とりあえず『お先に失礼』だ。
さてその上で異変があるなら『把握して対応』
しなくてはならないし、『ない』場合でかつ
ロンパリが起きているのであれば質問がある。
つまり打ち合わせの通りならロンパリと自分は
程なく別行動になる訳だがそれに先んじて
「五分全力で振り回せる『硬さ』が欲しいか
おそらく制御できるのは一瞬だが絶大な威力の
『熱』が欲しいか」の選択を聞かなくてはならない。
まあ『異変』もなく到着するなら焦る必要もない質問だ。
818
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/04/02(土) 16:23:45
>>816-817
「おゥ、お目覚メか?」
『ハピオル』が船上で乗ってる限りは、そうそう襲撃は
無いだろうが、まァ どっちにしろ才りャあ早め二起きてルよ
下着は新しいのに着替エる。
『シーツ』を飛行機に置いてあるハサミを拝借して適当に両の二の腕
そして太腿周辺を包帯のように縛り露出してる箇所は幾らか保護する。
そして『ワイン瓶』を砕いて二重にした『ビニール袋』に入れる。
『ストッキング』は降りてから砂利なり敷き詰めてのボーラにすれば良い。
「二つ卜も欲しい、ッてのは まァ欲張リだな。
しいて言えば『プロペラヘッド』こいつに、近づく頃合いになったら
ネクタイにした『硬度』を掛けて貰いたいんだがネ」
非実体化の風車見たいな物体を差し出し、告げておく。
「一応、その『熱』っテ言うもんの仕組みを聞かせて貰おう力」
819
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/04/03(日) 03:32:37
>>818
「おはよう。ちょっと考え直した、『両方』渡して問題ないよ。
『硬さ』についてだが『使い捨てエルドラド』にスロットを設置して
ここの食器のステンレスの『硬度』カートリッジを差せる用に
しておく。ついででその食器を持っていくなら5分たてば
『硬さ』は戻るので足しにはなるだろう。『熱』については簡単だ、
『スタンドDVD』にスロットを設置するので私のライターの『発熱』
カートリッジを差してカートリッジを持って敵に投げつけたまえ。
最初こちらを『使い捨てエルドラド』に差して発熱武器にとも
思ったが多分『持ち手』の設定は私本人くらいしか出来ないと思う。
『シート』や『より大きな器物』がよければスロットの設置はそちらに
しても構わない。『即時性』優先でそういう意見だが、Mr.マンティコア、
で良かったかね?貴方が思いつく『器具』と『特質』があれば
変更は受け付けるよ。『ガム』と『シート』でもあれば『粘着する領域』
も作れるだろう。『硬度』を『プロペラヘッド』に欲しいならギリギリもう一つ
『硬度』カートリッジとスロットの設置も応じよう」
「考慮したところのロンパリに有用な『付与』について意見を述べる。
相談できたのは幸いだ、『できない事』『時間制限』はあるが彼自身が
『期すべき用途と使い方』を考慮するなら全力で応える。
820
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/04/03(日) 19:27:47
>>819
「成ノレ程 なルほ卜゛……中々面白い手でノ\ぁ あるナ」
返答しつつ『スタンドDVD』、持ってる三つに旅客機に置かれてる
『テーブルナイフ』を上下左右にナイフを少し円形の外側に出すようにして
貼り付ける。不格好だが、フリスビーのように投げて命中すればテーブルナイフが
当たれば多少ダメージが与えられる寸法だ。
「色々考えてくれて有り難ィ。然しな力゛ら使うのは
『携帯型プロペラヘッド』『使い捨てエルドラド』に対しての『硬度付与』ヲ
お願いしたい。色々技巧を駆使して、結果的に単純に『硬い』ってだけの
分かり易いのが、時には役立つ」
そう告げておく。鉄板程度に硬化すれば言ゥ事は無い。
「――夢を見た」
着陸するまで暇だ。作業を続けながら時間潰しに喋る。
「俺……いや『ロンパリ』が、何処だか知らないが殺風景な場所に佇んでた。
才レはてっきり、恨み言が何か、とりあえず明るい顔つきは決してしてないと
思ってたが。意外にも何故かそう言う顔つきじゃねェ。
何処力……不思議ナ、落ち着い夕 目をしてたナ。
アリャぁ何だったろゥな」
そゥ 夢を見た。
魂を引き裂かレ 天国にも地獄にも決して辿り着けないだろう そう確信する
あいつが立って、才レを見てた。
本当に……化け物の自分には余り上手く言えないが『澄んだ』瞳をしてたナ……。
「わりィな、下らない喋りに突き合わせて。
それと、もし襲撃の際に『ルンクス』の奴だと思える男が出てくるような
事が発生するなら『ホイッスル』があるんでナ。それで襲撃組だけジャ
手に余る事だと判断したら、それを使って長く一度だけ吹く。
入口の敵を上手く片付けたら短く一度だけ強く吹く事にする。どっちも無ければ
まぁこちらの担当が余り上手くいかなかったと判断してくりゃア良い。
そっチからは、この提案に不服っテ言うか意見ハあるか?」
何かしら遠くにも解る合図で多少は連携が取れるようにしときたいが……
敵にもこちらの動きが読まれる可能性もある。他の面子に余り有益でないと
判断するなら、『ホイッスル』は別の有事で使おう。
821
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/04/03(日) 20:32:15
>>820
「堅実な判断だと思う、『携帯型プロペラヘッド』を
渡してもらえるだろうか?『機能』カートリッジと
『スロット』は分かれる直前に制作・設置してお返しする。
不便で申し訳ないが『使用開始』ではなく制作・設置
してからのタイムリミットが5分なので了承して欲しい。
それとこちらは今のうちにお返しする」
『ロンリー・ギャザリング』と『スタンドDVD』2枚を
ロンパリに先に返却する。
「あと『ホイッスル』について私には異存はない。
それと『夢』の話も無駄という事はないだろう、
少なくとも貴方にとって『意味』があるから
『そういう物』が見えるのだろうしおよそ益体の
あるなしなぞ日本――――私にとっての
『外国』の文化歴史の研究に人生を費やそうと
考えた人間に論評できるものではないからね」
ロンパリに好意的な笑みを返す。
急造チームとして割り切った関係を心がけるのは
必須として価値観の在り方に親しみを持てる
相手がいるというのは良い。
822
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/04/03(日) 20:45:57
>>821
「おゥ、そんじゃ頼ん夕゛」
『携帯型プロペラヘッド』を渡す。それとトレードするように
『スタンドDVD』と『ロンリー・ギャザリング』を戻す……何かしら
後で使用する可能性もある。
>『夢』の話も無駄という事はないだろう
「……マ そうかも知れねェな。
それ卜、『高遠』と『浜岡』だったか。気をつけて、あんたが見ておきな」
グラスの破片を入れたビニール、疑似カッターDVDをポーチから何時でも
取れる調整をしつつ告げておく。
「本人等に、才レから今更告げておくよゥなもんじゃねェが。
奴の能力の基点は『女』への干渉力が異様に高いってノは、話の流れ的に解る。
オれには余り良く分からん感情だが、女を守るのは男の役目なんだろ?
ならば任せられるのは、あんたダ エイノー」
言いたい事はあらかた喋りつくした。
戦地に赴こう。この『マンティコア』の 『答え』の為にも
823
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/04/04(月) 11:40:18
>>816
椅子に身を委ね、休息をとる。
(しかし…おかしいな、あいつがなにもやってこないし、なにも言わない、不気味だ…)
到着したら、『ハッピー・オルガン』は機上から周囲を見渡す。
824
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/04/05(火) 07:25:04
>>823
(井上)
安眠の中でも、かすかな悪夢にうなされる井上。
一方、海上を飛ぶ旅客機上に陣取った『ハッピー・オルガン』は、
一夜の仕事を終えた闇の帳が、音もなく駆逐される様を楽しんだ。
機の左手、東方向の水平線に現れ出た朝日は、
燎原に火を放ったように、一帯を赤く、静かに燃やし始める。
それは、毎朝繰り返される自然現象でありながら、
どこか超自然的な神秘性を、人ならぬ『ハッピー・オルガン』にすら感じさせた。
視線を右に向ければ、
南北に伸びた海岸線に縁どられたマレー半島が、
その南端に位置するシンガポールへと一行を導いているのが見て取れる。
緑あふれる半島に比して、シンガポール島は異常な都市化が進み、
林立する高層ビルと工業地帯が特徴的だ。
夜ともなれば燦然たる夜景を提供するこれらビル群も、
夜明けを迎えるこの時間には色褪せ、都市の目覚めを待つ。
未公認の旅客機がシンガポール湾に滑り降りたのは、
シンガポールがもっとも深く眠る、そんな時刻だった。
目的地は種々ある人工島の一つ。
殺風景な工業用道路に偽装された滑走路だ。
シンガポール本島を『20km』圏内に控えながら、
この島は公式に認められることはなく、地図上にも存在しない。
一党独裁の続くシンガポールの政治的な濁りを象徴する島──
『ヨハネスブルグ』は、その闇の一角に寄生しているようだ。
>>817-821
(エイノー、ロンパリ)
フライトは順調に進んだが、
当然来るべき『異変』に、エイノーは揺り起こされた。
窓のカーテンの隙間から漏れる光──暁の輝きだ。
トイレに立った後、やはり目覚めていたロンパリと言葉を交わす。
相談の末、ロンパリの持つ『携帯型プロペラヘッド』『使い捨てエルドラド』に
対して、『硬度付与』する算段となった。
(ロンパリはDVDにナイフを固定する手段の提示を。
ほぐした下着は糸くずで、一本の糸にはならない)
825
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/04/05(火) 16:50:52
>>824
DVDの上下左右にナイフを置き、そのナイフの中間地点に
ガムテープで何重か貼り付け固定させる。
糸に関しては旅客機の中の事務所ら辺で、巻き糸など
見つかるのであれば、それを入手する。
826
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/04/05(火) 23:23:13
>>824
「さて、使い捨てるつもりでレインコートくらい
着ておくべきだったかな?」
機内で手頃な『携帯型プロペラヘッド』『使い捨てエルドラド』
より小型のステンレスもしくは金属製品を2個物色しつつ
一人ごちる。
本当まで行けるまともな車があればそれで良いがどうも
『非公式』の空港らしい、トラックの荷台で構いはしないが
陽動するにしても出来れば傍目に『不審者』と見える
汚れた格好になるのは避けたいところだ。
まあいっそ徹底して『後日弁償』という事で今回
罪もない見物人相手に『追いはぎ』する手もなくはないが。
827
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/04/05(火) 23:33:06
>>824
(内容が詳細不足だったと思ったので、追記)
旅客機は
>>809
で事務所めいた感じと書かれていたので
筆記用具の類で『ガムテープ』や『巻き糸』も見つかると仮定した上で
DVDへの工作を行う。また、テープが入手不可能であれば
旅客機を降りた周辺で、飛行機を整備する人間なりに工具箱を少し
拝借して頼み、前述の行動を行いたい。
また、糸の入手も旅客機内で入手が不可能ならば
現地での代用の入手を考える。
828
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/04/06(水) 13:00:47
>>824
【…】
着陸した機体から音もなく飛び降り、生き物の気配を探る。
気配というのは、わずかな音のことだ。生命活動を行うものは、無音で存在することはできない。
「…」
着陸の衝撃で目覚め、ポケットの中の武器を確かめる。
在常戦場、脆弱な自分が生き残るためには、小動物の如く怯える必要がある。
着陸してすぐ外に出られるわけではない、それまでは最後の休息を楽しもう。
829
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/04/06(水) 23:09:24
>>824
目を覚ます。
視界に移る機内の風景に何処で何をするのかを把握すると
次に思い出すのは寝る前に言われた言葉。
……弱点については、確かに敵も知っているだろう。
何せ『あの夜』でも表舞台に顔を出しているのだ、敵も気づくことは想像に難くない。
そしてスタンド能力の弱点は便利なツールを持ってきて補強完了、というわけには行かない。
有ること、突かれることを前提にしておくしかない。
つまり、スタンド使い相手に単独は無謀ってこと。
……ところで今は現地の何時だろう。
830
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/04/08(金) 20:51:20
>>824
「うぅん・・・」「・・・・・・・・・・」
窓から差し込む朝日に、目を覚ます。
アウレア含め、家族のいない空間に、幾許かの寂しさを覚える。
彼女らと再会したければ、ルンクスとの戦いに勝つ他はない。
「Good morning(おはよう)」
飛行機の中にいる面々に挨拶を交わしつつ、顔を洗って歯を磨こう。
ついでに時計を見て、時間も確認したい。時差に合わせてずらしておこう。
831
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/04/09(土) 22:52:43
>>830
(ウィル)
「おはよう。コーヒーはいるかね?他の皆も」
おそらくはあるだろうサーバー前で挨拶に答えて聞く。
軽く一杯自分で飲もうと思っていたついでだ、
『臨時スチュアート』を勤めるのも良いだろう。
832
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/04/10(日) 22:35:16
>>829-831
「ン 貰ぅ」
『エイノー』から所持品の『ペットボトル』に注いで貰い、他の者が
口にした後に、自分も少し口に含んで一定の量はそのまま蓋をして
ポーチの中にでも携行しておく。
「それ卜 おめェ等 一応これ持っテおくなら持っておケ。
『スタンド会話』出来る奴等は、大丈夫かも知れん力゛ な」
そう告げ、小さくも旅客機なら備えてるだろう『筆談ボード』
障害者用の奴を『エイノー』『ウィル』 護衛班と陽動班になる人物に
一人ずつ手渡せるなら渡しておく。
「ウィルの奴が話してた『才能』の野郎ノ話で 起きた時にちょう卜゛
思い出したケどヨ。『足』の才能があるなら『目』か『耳』の才能の類も
居ても可笑しくねェ。俺が奴の立場なら 据え置いてるだ口ぅぜ」
『神速』の才能があるなら『千里眼』や『異常聴覚』があっても
可笑しくない。故の小細工だ。
「別に聞く耳もたなくて良い力゛。こっから先、どんな小さくても
重要な情報を共有する時は『スタンド会話』か、筆談で済ませな。
才レは、この機内を出たら、もゥ。このボードで書くもん以外では
まともな話はしネぇ。言うノは全部下らない戯言か、相手を釣らす
発言だっテ覚えてナ。言いたい事はそれ夕゛けだ んジャぁな」
『筆談ボード』を各班に手渡し、外に出たら大事な事は全てスタンド会話で
共有するように提案しておく。
833
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/04/11(月) 20:07:49
>>832
「貰っておこう。私の『スタンド』はそういう『意思疎通』には
使えないのでね」
ロンパリのペットボトルに軽く冷ましたコーヒーを入れ
『筆談ボード』を受け取る。
ついでに近くからマジックペンも一本貰っておこう。
834
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/04/11(月) 21:25:30
>>831
>>832
「Thanks(ありがとう) ミスター・ニョルズ」
「目覚めのコーヒーも良いものね」
エイノーからコーヒーを受け取り、そしてロンパリの言葉に耳を傾ける。
「なるほど・・・一理あるわ」
「そんな『警戒』に向いた才能が発現していれば 間違いなくヤツは配置しているでしょう」
「わたしの『ヴェノム』は『スタンド会話』もできるけど
もしも『異常聴覚』のスタンド使いがいた時のために持っておくわね」
「もちろん『視聴覚』もあるから・・・ミスター・マンティコア」
「緊急で かつ静かにみんなに伝えたいことがあればわたしを呼んで」
「半径『18m』以内ならヴェノムを飛ばすことができるから」
ボードを受け取り、ついでにペンも頂いておこう。
835
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/04/13(水) 04:07:54
>>825
>>827
(ロンパリ)
固定方法は了解。
機内では巻き糸は見つからず、
島で何かを借りられる空気ではなかった。
>>826
(エイノー)
ステンレス製のテーブルナイフが、
金属製品として強度、サイズともに手ごろそうだ。
着陸した道の周囲は塀で覆われ、島の外は内外から隠されている。
だが、およそ想像はつく──
ここは人工島であり、本島まで陸路は存在しない。
ここからは船か、車以外の別の移動方法が必要だろう。
>>8281
(井上)
────ジャッ
コンクリートの地面に降り立った『ハッピー・オルガン』だが、
人の気配は周囲に全くない。生物も植物も存在しない場所だ。
温かみを感じるのは、唯一昇り始めた暁陽だけだ。
いや、一人──
『50m』ばかり先に見える大型の倉庫らしき建物から、
一人の黒人が近づいてきた。
男は旅客機に到達するも、『ハッピー・オルガン』には気付かぬまま、
機を降りた一行を出迎える。
>>829
(高遠)
浜岡に言われた言葉を、寝起きに思い出し、胸に刻む。
時計は現地時刻で『5時45分』だった。
>>830
(ウィル)
残した家族の夢を見た気がする。
胸を締め付けるような、一抹の感情を洗顔で流すと、
朝の用意を済ませた。
殺し屋、護り屋の面々も同様に準備を始める。
洗面所の狭さに悪態をつく『ナツメグ』と、
それを横目に自席した用具のみで顔の手入れを済ませる
浜岡が印象的だ。同じ洗面所を使いたくないのだろうか?
時刻は現地時間で『5時45分』。持参した時計を合わせた。
>>831-833
(エイノー、ロンパリ、ウィル)
エイノーの入れたコーヒーで、起き抜けの眠気を払う三人。
ロンパリの提案で、厚紙製の筆談ボードとマジックペンを取るが、
サイズ的にバッグに収まらず、携帯には向かない。
浜岡は断り、『ナツメグ』は鼻で笑い、
菊川は「『ジ・ユーズド』を利用すれば、壁伝いに連絡できるよ」と言われた。
>ALL
時を置かず、機長のアナウンスに従って旅客機を降りた。
強い潮の香りの充ちた人工島は、
高い塀で一帯を囲まれており、旅客機の姿を海から隠している。
だが、その塀を持っても隠しきれぬものが、北の空にそびえていた。
高層ビルだ──摩天楼と呼ぶに相応しいビル群は、
海の向こう、シンガポール本島までのおよその距離を彼らに教えてくれる。
少なくとも、徒歩で向かえる距離ではない。
「ここからは、ボートで移動だ。
『アルメニアン教会』までは責任を持って届ける」
一行を出迎えた黒人男性が、胡散臭そうに面々を見回すと、
念を押すようにそうつぶやき、歩き始めた。
途中、他の人間に会うことはなく、
塀を潜るようにして到着した簡易港に舫われたタグボートに乗せられる。
朝日を吸い込んでなお、未だ黒々としている海面を裂いて、
ボートはシンガポール島へと向かっていく。
途中、さしたる障害もなく、
古代の神話のように、闇が光に駆逐されるさまを眺めている内に、
ボートはあのビル群の麓に到達した。
幾つもの橋の下を潜った末に上陸し、そこからは徒歩。
立派だが車通りの少ない『ヒル・ストリート』を北東に進み、
『アルメニアン教会』の白い尖塔を確認できた頃には、
シンガポールは早朝の空気に包まれていた。
町は目覚めたばかり。
町を行く車も人も少ないが──決して『ゼロ』ではない。
836
:
<ガオンッ>
:<ガオンッ>
<ガオンッ>
837
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/04/13(水) 21:16:00
>>835
「ミスター・キクカワ」
「あなたの『ザ・ユーズド』は壁に近付いた人間だけに伝わるように
あるいはその中にいる特定の対象だけに声を伝えたりできる?」
それが可能であれば、マジックボードを持ち歩く必要はないかもしれない。
情報伝達は壁を用い菊川を経由すれば、こちらに有利な通信網が出来上がる。
兎にも角にも、到着したならば最初に降りる。
先導を務めるのは『探知能力』に長けている自分が務めると、昨夜の作戦会議でも決定した通りだ。
「この辺りの海も美しいわね・・・今度来た時は『セントーサ島』にも行ってみたいわ」
怪しまれない程度に周囲をチラリと見渡し、教会に近付く人間を
見張っているような人物がいないか確認する。何も問題がなければ、進むとしようか。
838
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/04/13(水) 22:30:16
>>835
>『ジ・ユーズド』を利用すれば、壁伝いに連絡できるよ
ク ククッ…… 力゛タン
「本当 てめェ等は川で泳ぐ魚達よりメでてぇ頭をしてノレよ」
ギラギラとマンティコアは牙を向かせ嗤う。
「『アルメニアン教会』で奴は式を挙ゲる。そう既に決まってンのが
理解してる前提デだ。式場付近に耳の『才能』のある花嫁が一人でも
いて、それが広範囲に渡る代物だとすりゃァ
才れ達の誰かが突入する事を少しでも仄めかセば全てご破算ダ。
それを 理解した上でてめェ等はこのマンティコアに
意見してル。そう言う訳だよナぁ あァ゛!!」
そうして マンティコアは其の多くの人間を屠った手を上げ・・・
―――――――――――――――――――――――――
「……と言う具合にヤれりゃぁ、才レも大分らくなんだ力゛なァ」
ボードで移動しながら、むっつりと片手で看板の中間を握り
もう片方で顎に手を乗せながら誰ともなしに、そう呟く。
上記のは全部妄想だよ、クソったレ。言いたい事は本心ダがナ。
(だガ、まァ……耳やソレ等の才能が居た前提ならノ\゛。足音で
人数がばれるのは承知。ハッピーオルガンとかは関知の外だかラ
それガ切り札になルか?
……意見シたし、教会までの道中スタンド会話なドで情報の共有は
してクれる、と考えてテ、ダ。今までの事を整理しよう)
菊川『ジ・ユーズド』 建物の操作をする。壁伝いに内部の人間に
連絡する事も出来る 援護。
ナツメグ『フランキー・アヴァロン』 肉詰め操作 襲撃組と言う事も
考えるとスタンドも近接型?
浜岡『ウィンター・ブランケット』近接パワー型 破壊不能の寝具を
発現する事が出来る。 護衛。
(この内……懸念は『ナツメグ』と『浜岡』 こいつ等力゛ どゥもナ)
『護り屋』と『殺し屋』 人間の職なんて興味の気もなィが、つまり
ハブとマングース見たいな関係なンだ口ぅ。
(この『足並みを意地でも揃えようとしねぇ』感じ力゛……らしくねぇ言い方だが
『不安』夕゛。どうもここゾって時に乱れさす要因になる。そんな気配がする)
然しながらマンティコア……『ロンパリ』が窘めた所で解消するようなモノでなし。
何よりする気もこちらに無いし、何より少しでも分別があるならルンクスを倒すまで
は、そこまで足を引っ張る事は無い そう思いたイ。
(高遠、井上、エイノー、ウィル……ウィル、エイノー、高遠は
干渉せず卜も自分で自分の回りの世話はやレる。井上っテ奴は……
どうにもイマイチ底が解らん。言い方が悪いがスタンド頼みで自分自身を
軽んじてるよゥにも見えるガ……余計な世話だナ)
俺、か?
自分の力量と頼りなさは、マンティコア自身が死ぬ程に理解してル。
教会までの道中は、藁のように頼りなく見えるのは承知の上デ、だ。
出来る事をするのみだ。このちっぽけな『ロンパリ』の体で『マンティコア』の魂のまま
839
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/04/13(水) 22:42:36
>>835-837
上陸して『ヒル・ストリート』を進む道中だ。多少大きな拳大の石やらは
あっても不思議じゃない。それを幾つか『ストッキング』の両方の先に入れて
ボーラの完成だ。腰に結ぶなりして、何時でも解いて投げれるようにしておく。
不格好だが、元々の恰好からして今更お世辞にも、まともじゃない。
GluUuuu…
『何時もの通りのままノ心で進め ウィル』
口だけ、そう動かし『プリントメディアスタンド看板』を右手で支柱を
持ちつつギョロっと斜視を動かし同じくウィルに倣い目につく限りの
人影で怪しい挙動をしてるものが居ないか確認する。
尚、『ウィル』の左隣を立ち位置として平行し歩く。
何かが向かってたとしても 先に才れが庇えば良い。
840
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/04/13(水) 22:57:14
>>835
>>837
ウィルにつづいて降りる。
人は……居るのか。
「そうなれば出来るだけ早めに着いときたいわね」
ところでロンパリの提案だが……『クレモンティーヌ』の場合、発現させている間
ボードのようなものは書けないというか、そもそも持ち運ぶのに難儀する。
結局、疎通をするなら解除して菊川の能力を借りるか、
ジェスチャーなどを使うことになるだろう。
一応、顔や動作があからさまにならない程度に人通りを見渡すが、
何か奇妙な事が起きていなければ、教会までは送るという男性の案内についていく。
841
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/04/14(木) 19:18:41
>>835
「菊川氏の提言に従おう」
ロンパリには悪いがかさばらないに越した事はない。
ステンレス製のテーブルナイフを2本借りるだけにして
ボートに乗り込む。
本島上陸前に『ナツメグ』に質問。
「教えて欲しいが襲撃班は速やかに教会に潜入する予定だろうか?
そうであれば上陸した時点でMr.マンティコアに渡す物があるので
用意したい。若干余裕を見るならその間同道させてほしい。
『陽動』については心配ない。ごく短時間で『さほど物理被害を出さず』に
『元凶が私と特定しにくい』方法を思いついた。軽い『通信障害』の
ようなものだが」
それなりに成算はあるので『ロンパリの武器の耐用時間』を優先すべく希望。
842
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/04/15(金) 03:17:19
>>835
「初めての海外がこんな形か…観光名所なんて、行ってるヒマないんだろうな」
さっき驚かないとは言ったが、これは感覚が麻痺しているだけだな。
みんなの後ろをノソノソついて歩く。
【〜♪】
ヒュゴッ
『ハッピー・オルガン』は適当な建物に飛び乗り、上から一行を俯瞰する。
電柱や電線なんかでもいい、『スタンド』に重量はないし、バランス感覚も精密動作性に含まれるだろう。
ちょっと退屈だ。
843
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/04/19(火) 02:12:17
>>837
(ウィル)
菊川:
「──むしろ、そっちしか出来ないんだ。ごめんね」
両掌をゆっくりと合わせて、ウィルに頭を下げる。
「ぼくの『伝言』は床や壁、後は大きな家具越しにしか伝わらない。
盗み聞きされる可能性はないけど、耳を寄せる必要があるんだ。
その条件さえ満たせるなら、
全員に伝えたり、誰かにだけ伝えたりも出来るよ」
菊川の説明を聞きながら、ウィルは教会側に目を凝らす。
現在位置である『ヒル・ストリート』は、片道四車線、計八車線という大型道路だ。
道を行く車の数はまだ限られているが、本格的に夜が明ければ、
交通量は目に見えて増えてくることは想像に難くない。
その大通りを右手に、もう一方の左手側に現れたのは、
赤と白のレンガ模様が目にも鮮やかな、城風の建造物。
『シヴィル・ディフェンス・ヘリテージ・ギャラリー』だ。
消防署に併設された館内ではクラシックな消防車や設備を見学できるが、
現時刻では門は閉ざされ、人気もない。
『アルメニアン教会』はこのギャラリーの前を通過し、大きな交差点を渡った先にある。
と──ウィルは早速、その交差点の一角に、不審な人物を見出す。
平凡なスーツ姿の男性だが、
信号の変化を気にすることなく、教会側の交差点に佇んでいる・・・・『見張り』だろうか?
>>838-839
(ロンパリ)
海上を行く道中、一行の考察で時間を潰す。
不安の種と睨む浜岡と『ナツメグ』は、確かに天敵の感がある。
互いに言葉は交わせど、『ナツメグ』のそれはその名の通り辛辣さを隠さず、
浜岡もまた、大人な対応の中に皮肉を込めてやり返す。
この短い道中ですら、何度も見かけた光景だ。
どちらもこの道のプロとは聞くが、この関係が現場で回復するものだろうか?
『ナツメグ』はことあるごとに、「浜岡を殺すのは自分」と豪語するほどだ。
『コールマン・ブリッジ』から上陸し、北東へ『ヒル・ストリート』を進むが、
何処を見ても驚くほどの大都会だ。石はおろか、ゴミ一つ落ちていない。
日本より清潔な国があるとすれば、おそらくはシンガポールぐらいだろう。
もっとも、ストリートの北側には、広大なパークが広がっている。
寄り道することになるが、そこなら石なり何なり手に入れられるだろう。
ウィルに進言するが、彼女の足は立ち止まったまま動かない。
マンティコアもまた、ウィルの視線を追った先に、不審人物を見た。
こちらにはまだ気付いていないが、この集団だ。
怪しむかどうかは別にして、このまま進めば気付かれるのは時間の問題だろう。
844
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/04/19(火) 02:12:28
>>840
(高遠)
八車線もの広大な『ヒル・ストリート』と、
その左右に聳え立つ異国風の建物、ホテル群に思わず目を奪われる。
こんな状況でなければ、海外情緒に浮かれたくなるところだ。
周囲の人影は主に仕入れの業者やジョガーのもので、
数も少なく、異常と言えるほどではない。
だが、先頭を歩いていたウィルが、教会傍の交差点で何か見つけたようだ。
案内人は『ヒル・ストリート』にある教会の位置を教えた後、
ボートに戻っていった。
「正午まではここで待つ」と言い置いて。
>>841
(エイノー)
ナイフのみ取得し、ボートに乗船した。
『ナツメグ』:
「時は金成、のろまに稼ぎなしってな〜。
だが、まず状況の確認だ。
まずは教会周辺の配置を探る。その上で強襲だ。
つまり、安全に情報を集められる場所の確保が最優先よ」
呑気な観光客を装い、
ポップコーンをまき散らしながら歩いていく『ナツメグ』が、
豚のように細めた目の奥で研ぎ澄ます殺気を、エイノーは感じ取った。
「渡すもんがあんなら、それまでに準備しとけ」
>>842
(井上)
橋から上陸し、ストリート一本を歩いてきただけだが、
それでも異国情緒はたっぷりだった。
川の両岸を埋め尽くす、色とりどりの飲食店街。
朝の空気の中で佇む、高層ホテルの群れ。
ちょっとした建物一つ見ても、日本では見られない特徴がある。
もっとも人が少ない時刻だけに閑散としているが、
昼、そして夜ともなれば、華やかに賑わうだろうことが想像できる。
ヒュ!
バ バ !!
『ハッピー・オルガン』は電灯や建物の庇を踏み、空中を移動していく。
シンガポールには電柱はない。電線は埋められているようだ。
色鮮やかな『シヴィル・ディフェンス・ヘリテージ・ギャラリー』に飛び乗ると、
道のその先には目的地である教会の白い尖塔が見えた。
教会はたいした大きさではない。むしろ小さい部類だろう。
路上には片手で数えられる程度に人間がいるが、見回す限り、
自分に気付いた者はいないようだ。
845
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/04/19(火) 02:52:52
>>844
「有難う、どうも『わかりやすい指針』が来たようだ」
『交差点の男』を見て、『ステンレスナイフ』から
『硬度』カートリッジを作り『携帯型プロペラヘッド』
『使い捨てエルドラド』のも『スロット』作成、ロンパリに渡す。
「この短時間で使う機会もないかもしれないが
『掛け捨て保険』と思って持っていって欲しい(ナイフも)。
私は『交差点の男』の所で様子を見て『陽動』を始める
タイミングを図る。こちらもできる事はやるが基本『調査』はお任せする
特に異議がないならこれで単独ゆっくり交差点に近づく行動に移る。
846
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/04/19(火) 22:53:50
>>843-845
石が手に入らないのは、少し肩透かしだが悪い情報でもない。
敵が地面に利用するような、こちらに対し不利な条件も道中にはないと
解っただけで石ころより価値がある。パークまでわざわざ行くメリットはない。
それと全員が全員、物騒に強襲なり何なり。解る奴が聞けば特定する話をしてるのを
聞くと顔を覆いたくなるが……まァ良い、聞かれて対策されても打ち破る自信があると
前向きに考えてやろう。
『たス力ル』
唇だけ、そう動かし軽く首を上下に動かし『エイノー』から
『使い捨てエルドラド』『携帯型プロペラヘッド』を受けり、プロペラヘッド及び
ナイフはポーチに差し込み、エルドラドはシャツを捲りズボンに挟むようにして入れる。
硬度があるなら、これで道中、不意打ちで攻撃された時に腹部であるなら
気休めだが防げる可能性がある。
(……男、ね)
クアァ アー……。
欠伸一つ吹かし、判断する。
(見張り……としても、『使い手』 である可能性は薄い、この場合はナ
能力があるものだとして、あァも周辺から観察出来る立ち位置で突っ立ってるのは
明らかに『妙』だ。敵の配下であるとしても、精々『花嫁』の護衛の一般人、て言うのが
考えとしては一番しっくり来る)
チラっと『ナツメグ』の様子を観察する。立ち昇らせる殺気は、かつて元の自身の姿の頃に
襲い掛かってきたモノ達に比べれば微風だが、その殺意がルンクスのみに向けてるのか。
はたまた己の心の中に、この条理の流れを反らす刃を秘めてるのかは判断つかない。
とは言うものの『ロンパリ』ではどうこう意見する事など無い。
ただ、告げた通りするべき事をするのみ。それだけ
>教会周辺の配置を探る。その上で強襲だ。つまり、安全に情報を集められる場所の確保が最優先よ
(不思議な事を言う奴だ…)
安全に情報を集められる。そんな日和見な事が本当に出来るのだろうか?
既に此処は『敵地』だと才レは考えている。と言うより目を瞑って協力してるだけで
極端に言えば、この旅路に立つ時点から己以外で信じられるものなんて無い。
(百歩譲り、その作戦に従うとして
『シヴィル・ディフェンス・ヘリテージ・ギャラリー』を菊川がナツメグの能力で扉を開き
其処から教会に……いや、何処に耳や目かあるか解らん。閉店してる場所に
入り込む光景を見られたら、敵ですって教えてるようなもんだ。
……ウィルの能力も、便利だが失敗すれば代替えがつかん)
「何なら」
「『ロンパリ』を使う力? 『浮浪者』の姿成りだ。周辺を残飯漁りするように
して敵の位置をそれとなく把握する事は可能だ。スタンドにも、これを外せば
無反応だから刺激される事もねぇしな」
まぁ、バレれば終わりだが。と締めくくりつつ軽く被ってるスタンド眼鏡(ゴーグル形)を触れつつ
全員に告げる。もっとも、それより安全な策は考えられるだろうが……
847
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/04/19(火) 23:20:15
>>843
「早速調べるわね」
その場で足を止め、観光客のようにスマホを取り出して、画面を見る。
一応周囲の人間からは距離を開ける。
同時に自身に『スタンドアレルギー』、反応がなければ『才能アレルギー』にして男の反応があるか調べる。
射程内(20m)にいない場合、単独で範囲に収まるまで近付こう。
848
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/04/20(水) 12:55:01
>>844
「『ハッピー・オルガン』が先行してる…が、チームプレイとかそういうことをするヤツじゃあない、
楽しそうなモノを見つけたら、俺たちに構わず遊びだすよ…多分」
【…】
『ハッピー・オルガン』は冷静だ。
未知の『スタンド』は自分の手に余ることもスデに学習している。
欲しいものは苦戦の末の勝利ではなく、心地よい蹂躙だ。
今の距離を保ちつつ、教会周辺を回る。スA
849
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/04/20(水) 21:36:15
>>844
なにか見つけたのか。
何かしらのアクションにとりかかるであろうウィルの動きと
その先にあるであろう『発見したらしい何か』をそれとなく見る。
出来れば、木の影などに行きたいところだが、
その箇所がウィルを見れなくなる場合、ウィルを視認できる位置にいることを優先する。
>>845
「ウィルさんが『探知』をするみたい。留意してください」
接近を始めるであろうエイノーに軽く言っておく。
範囲内にとどまって誤反応させないような位置どりになってくれればいいが。
850
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/04/21(木) 00:57:46
>>847
>>848
(ウィル、高遠)
「了解した」
高遠の呼びかけでウィルの行動に気づき
射線を迂回する。
何であれば今現在物陰に入る結果になっても構わない。
851
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/04/21(木) 23:57:02
>>847-850
(『エイノー』が男へ接近
『ウィル』は能力の発動…『ハッピーオルガン』は一足先に機動力を
活かして教会に。才レは、護り屋と殺し屋組の傍で極力邪魔せぬように
動くか、いや…それは只の足手まといと主張してるようなもノか)
この中で一番不穏分子に近い、と問われれば。それは『ナツメグ』だ。
もっとも元から女性と言うのも相まって『浜岡』もルンクスの手に掛かる
事を踏まえればどちらも危険である事に変わりはないんだが。
(この場所で、一番遠距離からの攻撃が優位になる方角となると、何処だ…?)
ウィル、エイノーの行動は邪魔せず傍観。ナツメグの傍につきつつ
周囲の光景を更に観察する。人並みの視点からでも、何かこちらに対して
不審な動きをしているものが起きる可能性があるかもしれない。
852
:
<ガオンッ>
:<ガオンッ>
<ガオンッ>
853
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/04/23(土) 04:17:40
>>845
>>850
(エイノー)
ズギュ! ジャコ!
『交差点の男』の様子を見ながら、『フィストフル』を発現するエイノー。
スタンドに気付いた動きがないと確認した後、
『硬度』カートリッジを抜き取り、
ロンパリの持つ『扇』『プロペラ』にセットした。
脆くなってしまっているが、ナイフも手渡す。
その間に、ウィルと浜岡の二人は、交差点まで前進している。
横断歩道の長さは『15m』ばかり。
ウィルは『アレルギー反応』で男を調べ、浜岡はその護衛だ。
二人までの距離は『30m』ばかり。
二人を追おうと踏み出したエイノーの脇から、
菊川と『ナツメグ』の二人が道を引き返すのが見えた。
『ナツメグ』:
「ん〜〜じゃあ、陽動は任せた。
オレらは北側の公園からぐるっと回って、教会の側面を突く。
おまえらが手薄に出来りゃあよし・・・・でなくても『強行突破』だ」
菊川:
「──無事侵入できたら合図するから。
その時は教会内に入ってきてよ。
扉はこのメンバーにだけ、開くようにするからさ」
(まだ移動はしていない)
>>846
>>851
(ロンパリ)
エイノーの『スロット』を設置した『エルドラド』を腹に隠し、
ナイフとプロペラはポーチに差し込んでおく。
荷物が多いが、浮浪者の身なりならそうおかしくもない。
見れば、メンバーの各々は、すでに動き始めている。
ウィルと浜岡は交差点まで進み、探知を。
エイノーは前進し、陽動を。
『ハッピー・オルガン』は、
『シヴィル・ディフェンス・ヘリテージ・ギャラリー』の屋根伝いに
風のように突進し、教会の方向へと姿を消した。
そして『ナツメグ』と菊川は、一旦引き返し、
北の公園を通って、教会を目指すようだ。
飛行機ではロンパリに同行するよう指示していた『ナツメグ』だが、
こちらに一瞥をくれたのみで、特に誘うような素振りはない。
あくまで選択は自由意志ということだろうか。
『自由』を旨とする【殺し屋】の流儀かもしれない。
今すぐ追いかければ十分に追いつけるが、決めるのはロンパリ自身だ。
少なくとも現在の状況、
『早朝のヒルストリート』に異常は見当たらない。
854
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/04/23(土) 04:17:51
>>847
(ウィル)
一言断り、ヒルストリートを前進。
派手な『シヴィル・ディフェンス・ヘリテージ・ギャラリー』の端まで歩くと、
対岸に教会を臨む、交差点の一角に到達した。
挟んだ道路は三車線で、男までの距離は『15m』ばかり。
教会の入り口は『ヒルストリート』に面しており、
四辻を左に折れる道に沿う教会のぐるりは、
背丈ほどもある生垣で囲まれ、敷地内の様子は伺えない。
そして──ウィルは改めて気付く。
最初に見た男から『15m』ばかり離れた生垣の傍に、
同様の背広男が立っている。
教会の入り口にも二人。こちらは最初の男の後方『10m』。
けっして数は多くないが、おそらくは教会の外を警備している。
そのどれも、武器の類は携帯しておらず──徒手だ。
ズギュ!
『ヴェノム&ファイヤ』を発現する。
背後を確認すると、『5m』の距離を取って、浜岡がついて来てくれている。
まずは、『スタンドアレルギー』を自身に与える──と。
ビュ バッ!!
弾丸の如き速度で、左手の頭上に『反応』が追いついてきた。
『シヴィル・ディフェンス・ヘリテージ・ギャラリー』の屋根上で停止したそれは、
敵ではない──おそらくは『ハッピー・オルガン』だ。
『アレルギー』のサイズから見て、間違いない。
肝心の男については、『スタンド反応』はゼロだ。
ただし、男の視線が自分に向いているのは感じる。
浜岡のメイド服も目立ちそうなものだが、
一応、シンガポールは『メイド大国』だ。見慣れているのかもしれない。
(反応は、どうだい?)
浜岡が『スタンド』の声で尋ねてきた。
男には聞こえない程度の音量だ。
>>843
(井上)
井上は突風と化した自身のスタンドを見送り、
一応、仲間に解説をしておく。
ビュバ! バ!!
一方の『ハピオル』は、煉瓦造りの屋根を一気に突き進み、
教会まで『25m』ばかりの距離を置いて、屋根上で足を止めた。
ここからなら、教会の南側をほぼ一望できる。
まずは交差点に不自然に立つ背広男。
生垣に囲まれた教会南側に、『20m』ばかり離れて、もう一人。
さらに向う、生垣が北へと折れる角にも男が立っている。
──つまり、教会南側の見張りは『3人』だけだ。
これ以上先を調べるなら、道路沿いに左へ回り込み、
教会西側へ向かう必要がある。
>>849
(高遠)
ウィルの視線の先には、交差点の向かいに立っている背広の男。
一見違和感がないが、信号が青に変わっても動かない。
男の背後すぐに教会だ・・・・見張りだ、とピンと来た。
電柱や街路樹の類はないが、
『シヴィル・ディフェンス・ヘリテージ・ギャラリー』の外壁には、
壁に背をつければ、ちょうど隠れられる程度の凹凸が並ぶ。
交差点に移動するウィルを視界に入れながら、高遠は身を隠した。
一方、ウィルは姿を隠すことなく、交差点に到達する。
その後ろに、こちらも平然と後を追う浜岡の姿。
朝のメイド服姿はいかにも奇妙だが、果たして考えはあるのか・・・・?
ウィルの邪魔にならないよう、距離を置いてはいるが、
その目的が『護衛』なのは間違いない。
戦いはすでに始まりつつある──面々は動き始めている。
『打ち合わせ』をする余裕は、すでにないのかもしれない。
855
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/04/23(土) 04:36:02
現在の状況:
ttps://www.google.com/maps/@1.292623,103.84955,19z
アルメニアン教会(チャペル) ヒル・ストリート
↓ ↓
□□□□□□□□□□歩■■■■■■歩□□□□□
□□◆◆◆◆□□□□歩■■■■■■歩□□□□□
□□◆◆◆◆□□□□歩■■■■■■歩□□□□□
□□◆◆◆◆□□□□門■■■■■■歩□□□□□
◆◆◆◆◆◆□□□□歩■■■■■■歩□□□□□
◆◆◆◆◆◆□□□□歩■■■■■■歩□□□□□
□□□□□□□□□□歩■■■■■■歩□□□□□
□□□□□□□□□□歩■■■■■■歩□□□□□
□□□□□□□□□□歩■■■■■■歩□□□□□
□□□□□□□木木木歩■■■■■■歩□□□□□
垣垣垣垣男垣垣垣垣垣男■■■■■■歩歩歩歩歩歩
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩ウ■■■■■■歩歩歩歩歩歩
□□□□□□□ハ◇◇歩■■■■■■歩□□□□□
□□□□□□□◇◇◇歩■■■■■■歩□□□□□
□□□□□□□◇◇◇歩■■■■■■歩□□□□□
□□□□□□□◇◇◇エ■■■■■■歩□□□□□
□□□□□□□◇◇◇歩■■■■■■歩□□□□□
↑
シヴィル・ディフェンス・ヘリテージ・ギャラリー
←公園へ
歩:歩道 ■:道路 垣:生垣
ウ:ウィル&浜岡 ハ:『ハッピー・オルガン』
エ:エイノー、高遠、ロンパリ
856
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/04/23(土) 23:06:17
>>854-855
菊川に片手をあげて「承知した」と身振りで伝え
周辺を警戒しつつゆるりと交差点界隈を遠回りに
散策、『交差点の男』より自分の周囲を警戒する、
まずはウィルのあぶり出しの結果を待とう。
『ハッピー・オルガン』については井上を信じて
静観するしかない、この局面で井上を疑う理由はない、
ならば見ればわかる、アレは『ルンクス側に命中する事を
祈るしかない天災』だ、
857
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/04/24(日) 22:38:33
>>854-856
(朝早くから、ご苦労なことね)
背広服の男───その正体は教会の護衛たち───を見て思う。早速『スタンド』の力を借りる必要性が出てきたわけだ。
浜岡に対しては同じく、『ヴェノム』を用いた『スタンド会話』で答える。
『スタンド使いではないわ』『女性には見えないし・・・恐らく才能持ちでもないでしょうね』
同様に他のメンバーにも、『ヴェノム』を×の形に動かして、スタンド使いではないことを伝える。
ロンパリにも、恐らく周囲の人間の応対で伝わるだろう。
一応自分を『才能アレルギー』にして、そのセンも当たってはみるが、杞憂に終わるだろう。
スタンドを用いれば、気付かれずに迅速に倒すことも可能だろう。
だが人通りが少ないとはいえ、人目はあるこの場所で急に護衛の人間が倒れたなら、小さな騒ぎにはなるだろう。
できれば護衛のいない、他の侵入口を探したいところだ。
スマホを片手に振り返り、教会の付近を一周してみようかと、手振りでみんなに訊ねる。
858
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/04/25(月) 12:20:57
>>854
「あ、あ、や、やるぞ、殺すぞ、あいつはやる、離れろ、目立つ、隠れるんだ」
ダ ン ッ
『ハッピー・オルガン』は建物から交差点へ向けて跳躍する、着地後一人目の背広男に接近し首を掴み、教会南側の背広男に投げつける。パス精AAA。
投擲後、残りの一人へ向けて疾走し、思い切りブン殴る。複数の行動だが、ほんのわずかな時間の間に行われる。
例えばスピード自慢のスタンドのパンチ、それが『ハッピー・オルガン』の行動速度だ。
ついでに井上を呼び寄せる。ダッシュだ。
859
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/04/25(月) 18:45:48
>>854-855
(今のところ、見はり連中の感じている事は
『見張っていたら誰か居るような』位の認識……だと思う)
動き出すのは、事が起きてきた時だが
>>858
(……いきなりやるつもりかしら)
だとしたら打ち合わせるヒマは無い。
これから『ハッピー・オルガン』の起こす騒ぎで出てくる数がいかほどか……
想定されることは『ハッピー・オルガン』が護衛をある程度まで減らす、というモノ。
しかしそのうち『スタンド使い』のような『ハピオル』でも手間取る奴らが中から出てこないとも限らない。
『ナツメグ』らは引き返したばかり、侵入には時間がかかりそうだ。
ひとまず陽動に加わるつもりで決め、しかし見つかるまでは身を隠し気味に行く。
『シヴィル・ディフェンス・ヘリテージ・ギャラリー』の
『隠れられそうなくぼみで、今居る所より交差点に近い箇所』があるか探し、あれば移動。
上記地点から交差点までの距離や生け垣の高さはどれぐらいかを見ておきたい。
860
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/04/26(火) 00:25:35
>>854-855
此処が 『分かれ道』だ。
遠ざかる『殺し屋』の『ナツメグ』、そして『菊川』が公園へと行く。
そして『陽動』の為に教会へ接近しあう一同。
教会周辺は全部『一般人』と断定した上で、やはり教会内部が城として
強固に守りが固められている。
ソレを視野に入れつつ選択肢を脳裏に。
この中で大まかに簡単な二つの選択。このまま尻尾を巻いて引き返すとか言う
クソにすら劣る考工抜きにしての工程。
この中で要は、やはり才レの中では『ウィル』だ。いま起きている時空の潮流
その引力の中心とも言える、この出来事の発端であり一番重要なのは『ウィル』だ。
(『ウィル』を目に入れられる範囲で共に向かう……。
簡単に言えば浜岡やらとの『陽動』の任に加担する事。
戦力的なもの抜きに考えればウィルと似たタイプのスタンド使いが
こちらへ迎撃してきた時、自身が死点となって攻撃する等のメリットもある。
だがデメリットとして言えば、そんな簡単に事が進む事がないと共に
『ナツメグ』の行動を見るものがいなくなる事…)
(二つ目…これは飛行機でも打ち合わせた通り『強襲』へと参じノレ。
『ウィル』等から一時的に離脱するが、それでも一番早くに教会内部の
情報が取得出来る…危険は言わずもがな、だが)
どちらを選ぶ力…。
「下らない考え夕゛」
「ただ すべき事 出来る事のみをする。…そうだろロンパリ?
…そうだろ マンティコア」
初動が遅れたが、引き返し『ナツメグ』『菊川』と共に公園へと向かう。
(いま、『教会』付近で動いても、それで転がる賽の揺らぎが
変わる程に 力はこちらにねェ)
『ロンパリ』の力では、『陽動』や『護衛』には至らない。
当たり前な事実を呑み込んだ上で、『襲撃』に向かう。
(何も変わりはしない。この心の儘に、進むのみだ)
861
:
<ガオンッ>
:<ガオンッ>
<ガオンッ>
862
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/04/29(金) 03:47:44
>>856
(エイノー)
『アレルギー体質』中であろう、ウィルに接近しすぎないよう、
エイノーは慎重に前進し、交差点の周囲を伺う。
浜岡がウィルの真後ろにいるので、エイノーは道路側に沿って進む。
交差点で信号を待つ者は、現時点では存在しない。
背広の男のような見張りと思われる人間も、
はっきりとわかる形では見つからない・・・・
トラック横で搬入作業中の若者や、
タオルを首に巻いた年配のジョガーがそうでない限り、
見張りであろう者は、
交差点に一人、生垣南に一人、門の前に一人、だ。
それ以外にもいるかもしれないが、エイノーからは見えない。
一方、ウィルは男に『花嫁の才能』もないことを確認。
空中で『ヴェノム』に『×』の形を描かせ、仲間に伝える──が、
次の瞬間、その情報の価値は『失われた』。
───ゴ ォ !!
エイノー曰く──『天災』が命中したのだ──交差点の男に。
悪魔の手で地面と水平に加速させられた男は、
悲鳴を上げるより早く、生垣の見張りと激突── 一つの『肉塊』と化した。
ド グッシャァァ !!
肉が肉を潰す音が、閑静なストリートに響き渡る。
門の二人がいっせいに南に振り向き、交差点の男の不在に気付いた。
「──ま、こうなるんじゃないかと思ってたよ」
浜岡のつぶやきを、ウィル、エイノー、高遠は聞く。
そして、悪魔に憑依されたかの如く走り出す井上。
狂人の速度と跳躍力で交差点を渡ると、
生垣の左、『ハッピー・オルガン』を猛然と追いかけていく。
「一秒でも遅れれば命がない」と脅されでもしたかのように。
同時に、ウィルの目前の信号が『青』に変わった。
エイノーのすぐ右横の道路で、一台のトラックがエンジンを唸らせ、
ヒル・ストリートを進まんとする──
>>859
(高遠)
『シヴィル・ディフェンス・ヘリテージ・ギャラリー』の柱に身を隠しながら、
高遠は可能な限り前進する。ウィルまで『10m』、浜岡まで『5m』が限界だ。
井上のつぶやきから、およその展開は想像がついていたが──
───ゴ ォ !!
ド グッシャァァ !!
人目など一切気にせぬ『ハッピー・オルガン』の襲撃ぶりに、
隠密を意識して動いている自分が馬鹿馬鹿しくなる。
そして、高遠も見た。門番の二人は、すでに異常を察知している。
この位置から交差点までは『10m』。
生垣の高さは『2m』というところか。
863
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/04/29(金) 04:16:53
>>858
(井上)
傍に残った仲間に警告を発した瞬間、
『ハッピー・オルガン』は消防記念館の屋根から宙に飛んだ。
───ゴ ォ !!
交差点の男の真横に着地し、
無造作にその首を掴んで、生垣の男へと投げ飛ばす──
男には何も見えていないようだ。そして生垣の男にも。
ド グッシャァァ !!
肉が肉と出会う、地味だが景気のいい音が朝の空気を震わせた。
血と脳漿が生垣を彩る中、すでに『ハッピー・オルガン』は
次なる獲物に跳びかかっていた。教会西端の見張りだ。
突如、『肉花火』と化した同僚に、口を『O』の字に開けたまま、
三人目の男は見えざる拳に深々と胸を抉られ、一瞬で絶命した。
カララ……
その耳から、小さな器具が落ち、歩道に転がる。
イヤホンとマイクが一体化したような、何かの道具だ・・・・
南方向から、命令通り、
井上が交差点を飛び越え、こちらに向かってくるのが感じられた。
>>860
(ロンパリ)
身の処遇を考慮した上で、
ロンパリは陽動組ではなく、ナツメグら『突入組』を追うことに決めた。
『シヴィル・ディフェンス・ヘリテージ・ギャラリー』を引き返し、
最初の路地を西に曲がると、すぐに二人の背中が見えた。
急ぐ様子は感じられないが、
それはロンパリを待っていたからだと、すぐに気が付く。
『ナツメグ』:
「フン・・・・ちったぁ己を知ってるじゃあねぇか。
こっちに来たのは『正解』だぁ。
もっとも、一番ハードなルートになるだろうがよ、おまえにゃあな」
『ナツメグ』が肉の隙間で目を細め、ロンパリを嗤う。
ド グッシャァァ !!
「・・・・さっそく、はじめやがったな。
見張りにスタンド使いがいなけりゃ、『アレ』一人でもおつりが来るだろ〜が」
「──ルンクスに連絡がいくと、問題ありだね」
「ま〜、そういうこった。
早速だが、ちと『急ぐ』とするかよ・・・・」
──ズギュン!
『ナツメグ』の巨体の傍らに聳え立つ、
同程度に大きな人型のヴィジョン。
顔の下半分を覆うマスク状の布と『前掛け』。
圧倒的な筋肉を縛る、無数の『鎖』。
人というより『巨人』を彷彿とさせる『獰猛さ』は、
けして秘めきれず、瞳の奥から漏れ出し、ロンパリに向けられている。
ド ド ド ド ド ド ド ド
「・・・・『フランキー・アヴァロン』」
ガシィ! ガシィ!!
その腕がおもむろに伸び、
ロンパリと菊川の肩を掴んだ。
体が微動だにしないのはその膂力故か、それとも未知の恐怖故か。
隣の菊川の顔も、心なしか蒼白になっている。
「・・・・『2秒』・・・・動くなよォ」
──ズギュン!!
ロンパリの体内で、別の生き物が暴れ始めた。
皮膚下を食い破り、肩から全身へと『異質』な何かが広がっていく──!
──ズギュン!
864
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/04/29(金) 18:41:49
>>863
>こっちに来たのは『正解』だぁ もっとも、一番ハードなルートになるだろうがよ
本当に…コイツの言う事ノ\さっぱりダ。
「ハー ド…」
そんなモノは 常に知っている。何よりも この場にいる誰よりモ
才レも 『ロンパリ』も。
『斜視』の瞳を、『ナツメグ』に返し 淡々と言い切る。
「――御託はいい 行クぞ」
正しい道筋など 無い。ただ最果てに転がる屍だけが結末を表すノみだ
血で染まる鋼の藪の中を進むが如く ただ我武者羅に憤怒を秘めて無の咆哮を昇らせよう
夜空に輝く星と星の如く 奴と俺の関係は近いようでかけ離れているかも知れない。
だが、この中に燻る『憎悪』は 『あいつ』のモノだ。
才れは、果たさねばならない。結果がどうであれ 成し遂げなければなラない。
>ド グッシャァァ !!
遠方から音がする。『ハッピーオルガン』 其の奔放の破壊の唸りを耳にしつつ呟く。
「翅の起こす風は、さざ波にしか為り得ずとも果てで津波となる」
「ならば地を揺らす巨象の一歩は 海を分かつか…
我らは稚魚となりて波に流るるが儘に渦の螺旋に鰭(ひれ)を動かすのみ」
アレ『ハッピーオルガン』の行動が、連なる道沿いで大いなる脅威を産むか
または幸運を注ぐかは、マンティコアにも知りえない。
だが自分は知りえている。どうであろうと、突き進むのみだ。
>『2秒』 動くなよォ
応えはせず、ただじっと目を閉じ体に感ずる感触の広がりを意識する。
『フランキー・アヴァロン』による能力である肉の謂わば鎧
いや装甲と言うべきか。その形成が言葉通り二秒経ってから完成したと
思えたら軽く腕を動かし自分でも操作が出来るか確認してみる。
「そっチの坊主をしっかり御守りしてな…不審ナ
特に雌が出てきたら才レを投げつけるつもりで進め」
『菊川』を特に防衛する事を『ナツメグ』に示唆する。
これから『教会』までの道中は…『ナツメグ』の肉操作でこちらは
勝手に動けなくなる。となれば少し疎ましい事になるな
865
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/04/30(土) 22:34:55
>>862-863
まず当初の交差点に『ヴェノム&ファイア』のアレルギー反応を
確認できなかった事を認識した上でウィルの方を見る。
ウィルが別方向に『ヴェノム&ファイア』の確認射撃をするなら
その効果範囲外ギリギリに次の確認領域の『スタンド』使いの
存在を確かめに移動し近づく。
『ヴェノム&ファイア』の射撃が今回見送られるなら
『ハッピー・オルガン』の着地地点10m圏内までなるべく目立たず
接近する。
あるいはこの騒動でルンクス側の動きが何か見えるかも知れないし
今近づいて来ている井上に対し護衛とは言わなくても弾除けを
つとめればこの場の混乱を長引かせられる、こちらも危険だが
いかにルンクスでもこの事態の継続を『対岸の火事』とまで
楽観しないだろうと思う。
866
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/04/30(土) 23:14:31
>>862
「─────なるほどね」「アレは確かに『天災』だわ」
実際にその挙動を見て感じる。
『ハッピー・オルガン』、それは『嵐』だ。それも、とびきり巨大な。
敵味方どちらにも非常に厄介なものだが、しかしその嵐を『追い風』として掴まなければ、こちらに勝ち目がないのも事実。
間違っても『向かい風』にはならないよう、ある程度はその作り出す『流れ』に乗る必要がありそうだ。
「行きましょう」
自身にスタンドアレルギー化を施しながら、道を渡り進んでいく。
周囲の様子を伺いつつだ。この異変はどこまで伝わっているのか?
まだ気付いていないならば、どうやって誤魔化すか。
いざという時は、即座に『ファイア』で気絶させる。
そのために、『ヴェノム』は『ファイア』に接続させておく。
867
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/05/01(日) 03:12:56
>>863
【ンン〜〜〜♪】
小気味よい感触に目を細める。
退屈がチョッピリ紛れたので冷静になれる、武器を取りにいかないとな。
落ちた小さな道具は拾い上げて持っておこう。
井上はその場で停止、急な飛び出しは事故のもとだ。
もし交差点を半ば渡ってるならそのまま渡り切ってしまおう。
くれぐれも車には気を付けような。
868
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/05/01(日) 14:19:54
>>862
「……」
呻くような、呆れるような声にならない声がもれる。
隠密のお時間は(予想しておくべきだったが)短かった。
となれば遅れを取り戻すべく『クレモンティーヌ』を発現して滑り出すように交差点へ続く。
ウィルへの接近のし過ぎには注意しながら
門番らの挙動を確認したい。ヒルストリート脇ギリギリよりに通るのが良いか。
懐から銃を出すなどするか、別の挙動かで『スタンド使い』かそうでないかを推測してみる。
多分、外のは一般人、内部にスタンド使いを控えていると思う。
銃等を出してきたなら『クレモンティーヌ』が矢面に立つ番だが……
869
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/05/03(火) 23:18:35
>>864
(ロンパリ)
──ズギュン!
公園の向うから聞こえる襲撃音に、
戦いの鬨の声を重ねながら、ロンパリは『2秒』を待つ。
ミチ!
──ズギュン!!
ミチ! ミチ!
『フランキー・アヴァロン』に触れられた個所から流し込まれた何か──
おそらくは『肉』が、自身の皮の下ではち切れ、膨れ上がる。
さながら『ソーセージ』の生成場面のように、
体格が許す限りの筋肉が搭載されていく・・・・腕も脚も胸も。
「よーし」
・・・・グ
スタンドの手が離れ、ロンパリはパンプアップされた腕を曲げてみる。
動く──自分の意思で。
派手な音とともに裂けた袖を見て、『ナツメグ』が笑う。
「詰め込んだ『肉』は、おまえの意思でも動かせる。
人間なんぞの『肉』じゃねぇ、『特上品』だ。
肉食獣くらいには動けるが、消耗もハンパねぇ。
無駄に動くとすぐに『ガス切れ』を起こす・・・・考えて動けよ」
その隣では菊川の肉体も『肉詰め』を終えている。
細身の分、明らかにロンパリより膨張率は下だが、
それでも『細マッチョ』と呼べる程度には変貌した。
「・・・・護るぅ?
そういうのは、『護り屋』に言え。
オレの仕事は、ルンクスの首を取ることだけだ。
その為に利用できるものは利用するし、邪魔者は『片付ける』。
そんなに気がかりなら、おまえが護ればいいだろぉ〜?
そのマッチョな『肉体』を使ってよぉ」
モリ! ゴリィ!!
『ナツメグ』が両腕を曲げ、力こぶを作るように構える。
その巨体──山のような『三角形』のシルエットが、
下から持ち上げられ、みるみる『逆三角形』と化した。
全身の『ぜい肉』、その全てを『筋肉』に変えたのだ──
その筋量は、ロンパリの倍以上はあるだろう。
ロンパリがライオンなら、『ナツメグ』は象だ。
「──さあ、行くぜ」
── ガドッ!!
公園の地面が抉れ、土塊を飛ばすと同時に『ナツメグ』が加速した。
方向は教会。見る間に遠ざかるその背中に、菊川が続く。
人外のパワー、そしてスピードだが、
ロンパリもすでに、『人外』の肉体を手に入れている──!
>>867
(井上)
解放のカタルシスに目を細めながら、
『ハッピー・オルガン』はささやかな戦利品を拾い上げる。
それまでの人生において触れた機会があったなら、
それが小型の通信機であることがわかるだろう。
現時点では、そのコインほどのサイズの機械が、
電話の親戚であることを代弁する、声や反応の類は現れていない。
ビ ュ ア ッ
『ハッピー・オルガン』ほどの飛距離ではないものの、
人間離れした跳躍力を持って、井上がすぐそばに着地した。
信号は青になっており、車の心配はない。
いずれにせよ、車影はまばらだ。
870
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/05/03(火) 23:49:11
>>865
(エイノー)
ウィルの『蜂』は『×』を描いた後、
彼女の持つ銃身──『ヴェノム』へと舞い降りる。
察するに、『アレルギー反応』は『蜂』でなく、
彼女自身の肉体を持って感知するものらしい。
前進しつつ交差点付近の動きを追えば、
ウィルと浜岡は信号を渡り始め、高遠もそれに追従するようだ。
スタンドを発現したことで、静かな『伴奏』すら聞こえてくる。
『ハッピー・オルガン』は教会西端の角で立ち止まり、
猿のように跳躍してくる井上を待っている。
そして見張りはと言えば──
門の前にいた二人は、明らかにウィルたちに視線を向けながら、
小走りでこちらに近づいてくる──その右手を懐に入れて、だ。
このまま進めば、信号を渡り切る前に、
ウィルらと背広二人は、戦いの間合いに入るだろう。
現在、エイノーは交差点に到達。
井上をも追えるよう、歩道の西端に寄っている。
ウィルらまでは『8m』。高遠は歩道右横で『4m』。
井上までは『40m』。
>>866
(ウィル)
『ハッピー・オルガン』を御せるか否か。
それがこの襲撃、ひいてはルンクス打倒の鍵の一つだろう。
ヴヴ ヴヴ・・・・ピタ
自身に『スタンドアレルギー』を装填し、
『ヴェノム』は『ファイア』に戻しながら、青になった信号を渡り始める。
鼻孔にチクチクと刺す感覚が現れ、
周囲の仲間の位置が、およそ見ずとも感じ取れるようになった。
後方『8m』、やや左寄りにエイノー。同距離、右の道路側に高遠。
浜岡はやや歩を早め、ウィルの左真横に、『4m』の距離で並んでくれる。
その手にいつのまにか、『スタンド物質』のシーツが発現し、
闘牛士のケープのように無造作に構えられている。
そして見張りはと言えば──
門の前にいた二人は小走りでこちらに近づいてくる──その右手を懐に入れて、だ。
このまま進めば、信号を渡り切る前に、お互いの手が届く位置に達する。
この二人からは、スタンド使いの反応はない。
「『才能』の方が怖いねえ。
スタンドよりそっちを気をつけとくれ」
浜岡のつぶやきは、感知の事実を聞くまでもなく察しているようだ。
「にしても、あのコときたら。
まあいいさね。『陽動』って意味じゃ間違ってないしねえ」
一人ごちる言葉の意味を、ウィルもすぐに悟った。
男たちの視線が、ウィルからその背後、道路側に向いたのだ。
言うまでもない──スタンドと『踊る』、高遠の方向へと。
男たちとの距離は『10m』。信号はあと『7m』。
>>888
(高遠)
ズギュ!
♪〜〜〜〜〜〜〜?
『クレモンティーヌ』の手を取り、踊りながら前進する高遠。
同じく二人を追うエイノーと左右を入れ替える形で、
交差点、トラックの通過するヒル・ストリート傍に移動した。
並び歩くウィルと浜岡は信号を渡り始め、現在その半ば。
信号は『15m』、二人までは『8m』ほど。
男は二人とも、スーツの懐に手を入れ、小走りだ。
視線から見て、その狙いはウィルかと思われたが──
スタンドを出したことで、その目は高遠に吸い寄せられた。
スタンド使いか否かを問わず、『踊る』高遠は誰の目にも明らかだ。
男たちはやや歩を緩めつつ、さらに信号に迫る──
ウィルと男までの距離は『10m』。高遠とは『18m』。
本当に飛び道具を持っているなら、数秒で殺傷圏内に入る・・・・!
871
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/05/04(水) 21:03:46
>>869
> ──ズギュン!! ミチ! ミチ!
「……」
膨れ上がる胸筋、大腿と上腕が内から盛り上がり曲げた腕は
元のロンパリでは到底お目にかかれない瘤を腕に作る。
それを観察するマンティコアの目は、この事態に対し喜んだり
驚愕するなどのリアクションせず…冷たい。
無表情で曲げた腕を戻し指を折り曲げて平常の動きと大差ないか確認する。
>肉食獣くらいには動けるが、消耗もハンパねぇ。
>無駄に動くとすぐに『ガス切れ』を起こす・・・・考えて動けよ
言われながらも、マンティコアは考えていた。この先に置ける出来事を
(…肉体の、このスペックは。
疑似的に凄い力【パBスB精C?持ナツメグに近い距離か?】を使えるのは
確定として。『少々面倒』だな…)
筋肉の鎧。普通の人間ならノ\゛心強さに奮い立つだろゥ。普通の人間なラ な。
(この『肉』……仮に『エンジェルズ・ラダー』の『液体』に触れた場合が起きたと
仮になるとすればだ……その干渉は先に『ナツメグ』の奴に起きるのか?
いや、『特上品』とか宣っている以上、液体の干渉に対しても耐性ある……と
考えるべき、か? ……何にしろ、『目立つ』な、この姿は……。それに
使い慣れてない力は、過信するのは『毒』以外の何物でもない)
元の浮浪者のような見た目も十分に怪しいが、この筋肉で覆われた姿は
完全に異様な代物だろう。直ぐに教会に向かい敵としか遭遇しない手前
見た目に対して何も言う気ないし、どうでもいい。
ただ、この普段ない力が才レを、『マンティコア』を振り回す事になるのが御免だ。
それに何故か知らんが、体を『弄られた』事に対し無性にムカムカすノレ。
こんな事は、ロンパリの体を動かしては初めての筈…だが?
>「──さあ、行くぜ」── ガドッ!!
そんな事をぼんやり考えれば、返事もそこそこの猪猛突進だ。
慌てて追いかける菊川も後目に、思考を続ける。
(――『範囲』の確認、ダナ。
これで距離が幾らかあいて『鎧筋肉』が解除されるようなら
『ナツメグ』と幾らか距離が離れれば消失しちまう、その程度の使い様が
不便な代物だと解る。何より、も……)
此処は『パーク』だ。適当な『石』を3、4個拾い上げ腰に巻いてる
『ストッキング』の両の足先部分に入れる。これで一先ずポーラが完成となる。
ヴゥン…。
一度持ってる『看板』を振るい、この状態での握り心地を確かめた上で
肩に構えつつ走り出す。通常の人間並みの速度だ。パークを抜けるがてら
一度立ち止まって周囲の人影を確認も怠らない。『筋肉鎧』の燃費もどの
程度保つか知れないが。緊急時に差し掛かるまで、その獣並みのパワーと
スピードを使うのは控えておく。
(何よりも…奴ら二人、『目立つ』。
先ほど、おメェが言った『利用できるものは利用する』精神で言うナらば…
お前も数に入るだろ ナツメグ)
タッ。
『ナツメグ』『菊川』が走る最中に石を入手。それが終わった後に
二人を追いかけるように自分の『筋肉鎧』の運動能力を確認するのも含め
平常の人間が走る速度を保ちつつ周囲を警戒して突入する二人に何かしら
前方で反応する異常がないか確認しつつ、追う。
872
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/05/05(木) 03:49:08
>>869
井上の肉体はまだ人間以上の力は発揮させない、ふつうの人間並みの脚力で、死ぬ気で走ってこさせるだけだ。
【つけとけェ】
「なんだこれ、こんなのテレビでしか見たことないぞ、ホントにあるんだな」
井上は耳に通信機を装着する。
【〜♪】
ダンッ!
井上を掴み、その場で全力の跳躍、上方から標的の位置を把握する。
873
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/05/05(木) 22:35:40
>>870
「Roger(了解)」
「ちなみにあの二人は『スタンド使い』ではないようね・・・あの男の性格上
自分の近くに 力を持つ同性を置くことはないのかもしれないわ」
そして彼女の言う通り、仲間のスタンド使いと連携を取るのであれば、自分のスタンドアレルギーは少々邪魔となりやすい。
浜岡の要請に頷き、自身を『才能アレルギー』にしながら、同時に『ファイア』に『才能アレルゲン』を装填。
高遠に目線が集まった今が仕掛時だ。針弾の届く『8m』まで接近し、頭部に狙いを付ける。
そしてすぐさま、まずは一人に3連射。即座に意識を奪いたい。
874
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/05/06(金) 13:32:47
>>869-870
『ルンクスの打倒』は絶対条件として『ウィルの生還』が
成されないなえあ自分としてはこの戦いは敗北に等しい。
とりあえず『一般人に見える光景』として『変事に慌てた
外人観光客が逃げ出しつつペットボトルから水を飲もうと
して足をもつれさせペットボトルを落として盛大に転倒』。
『スタンド』使いの見る情景には以下が付与される。
『エイノーが転がって後ろに視線が行った瞬間『F・O・Q』発現、
ペットボトルを拾い上げエイノーの視線が前に回りこんだ瞬間
ロックされる『手前の見張り相手にパス精BBC(パワー手加減)で
ペットボトルをダンクスロー』。
ミネラルウォーター用によくある潰せる薄手の容器だ、せいぜい
『放水』や『ゴム弾スタンガン』程度の威力に収まるだろう。
ついでに後ろの見張りに飛ばされて2人とも射撃姿勢を崩して
くれれば最高の展開だ。
そして手前の見張りを外しても『この晴天に突然の水しぶきで
注意がそれる』くらいの効果は期待したい。
まだ距離がある、最悪無意味に終わってもウィルと高遠の対応の
邪魔はしないですむだろう。
875
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/05/07(土) 07:23:31
>>870
すぐに銃器などの攻撃が確実に当たる射程に至る。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪」
するべき事は相手の目をひきつけること。
そして、護衛2人の他に至近の敵がいないか見る事。
残りは、護衛2人の武器に踊りが阻害されるような仕掛けがついていないかの想定だ。
テンポはスロウに、だが『突然踊りだす不審者』と確実に目を引く様に
優雅というよりは派手目の振り付けとともに更に接近する。
ウィルらを自分を狙う射線の間に挟まないよう、変わらずヒルストリート寄りで。
余力があれば護衛の武装の動き、
周囲の敵対的なモノが居ないか、それからトラックの動きに妙な点はないか、の目視を行っておきたい。
876
:
<ガオンッ>
:<ガオンッ>
<ガオンッ>
877
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/05/11(水) 00:56:42
>>871
(ロンパリ)
『ナツメグ』の手で強引に与えられた『筋肉の鎧』だが、
それは『マンティコア』にとっては初めてといってよい、
『不愉快』を催した。
自分のものではなかった体に、
自分のものではない『筋肉』が流れ込む現実が、
二重の違和感を醸して、男の足を止める。
感情的な反抗だけではない。
能力の概要と『射程距離』を確かめる必要を兼ねる。
外見に関しては、確かにはちきれんばかりの筋量ではあるが、
まだしも『ボディビルダー』の範疇に収まる程度だ。
目立つという意味では大差がないが、人間の範疇ではある。
ただし『ナツメグ』だけは別格──
肥満体を利しての『筋量操作』は、人間の体格を捻じ曲げた、
悪魔のような『人体改造』をもたらしている。
メギ ミチィ・・・・
手にした看板の柱を握りしめる。
木製に等しいそれは、全力を込めればへし折れそうだ。
重さもまるで感じない──
片手で振り回すには難のあった看板が、
今なら片手でも軽々と扱えるだろう。器用さに変化はない。
(パス精BBCでよい)
そして──その変化は、
ロンパリを待つことなく遠ざかって行く二人の背中が、
『50m』ほど先に到達した時、終了した。
風船から空気が抜けるような脱力とともに、
看板の重みが右手にずしりと蘇る──
小さくなる二人の背中を尻目に、
ロンパリは適当な石を四つ拾い上げた。
その間に二人の背中は、公園の彼方に消え去った。
二人を目で追う公園の人間は散見されるが、
その数は多くはなく、反応する頃には二人の姿はない──
ひとまず、敵や見張りはいないようだ。
>>872
(井上)
井上には全力でのみ走らせ、『全力以上』は引き出さない。
それでも無茶に近い全力疾走をさせた為、
井上の息は途切れ、今にも泡を吹かんばかりだ。
その首根っこを引っ掴むと、
『ハッピー・オルガン』は井上に通信機を装着させる。
バッッ!
同時に跳躍──
『10m』近くの高みに到達し、教会の周囲を睥睨する。
まず教会の周辺──
教会を囲う一辺、三人目の男が立っていた西端から
北に延びる歩道に、各自『40m』ばかりの距離を置いて、男が三名。
教会西側の見張りはこれで全員。服装はこれまでと同じ。
三人目の変化にはまだ気付いていないのか、動きはない。
そして教会の敷地内──
アルメニアン教会は中央に『チャペル』、
その南西に『居住棟』の二つの建物からなるが、
チャペルの入り口から、東にある門に向かって走る男たちが二人。
門には今、見張りが立っていない。
彼らは信号まで移動し、今しもウィルらと交戦に入ったからだ。
──Pi!
唐突に、通信機が井上の耳に囁いた。
『──こちら『ヘリンボーン』。
応答せよ。何があった?』
878
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/05/11(水) 01:02:54
>>877
(井上)
訂正。
北に延びる歩道に、各自『40m』ばかりの距離を置いて、男が三名。
↓
北に延びる歩道に、各自『20m』ばかりの距離を置いて、男が三名。
879
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/05/11(水) 01:22:21
>>873-875
(ウィル、エイノー、高遠)
彼我の距離がみるみる縮まる中、
最初に『違和感』を察知したのは、背広の男たちだった。
・ ・ ・ ・ ・
浅黒い肌の美女、メイド服の中年女、学者然とした白人、一人で踊り始めた帽子の女性──
早朝のシンガポールにおいて、平凡とは言い難い人間が、
揃って信号を渡って来ている──その『異常』に、だ。
或いは、明らかに丸腰という状況から、
仮に敵対勢力であれ、拳銃の間合いで御せると考えたのかもしれない。
バッ!
バッ!
横断歩道に到達した男たちは、
示し合わせたように懐から拳銃を抜き、
まだ歩行中の高遠とウィルに、その銃口を向ける。
──だがそれは、
スタンド使いにとっては、あまりにも『鈍すぎる』反応だった。
パシュ!パパシュ!
──ビュバ!!
抜き撃ちで狙いを定めたウィルの『ニードル弾』が、
精確に三本──額の中心に突き刺さり、その中身を麻痺させた。
同時に、エイノーが転びながら放った『ダンクスロー』が、
ミネラルウォーター入りのペットボトルを手放し、
もう一人の男の顔面を捉える。
派手に飛び散る飛沫とともに、男の意識も霧散した。
転んだアクションが必要だったかはわからないが、
少なくとも視線を下に向けさせた意味はあったはずだ。
そして、囮を演じた高遠は、
回転しながら周囲の警戒を忘れない。
トラックはすでに信号を過ぎ去り、異常はないようだ。
他に車が来る気配も、歩行者がこちらに気付いた様子もない──今はまだ。
ドザァ ア
崩れ落ちた二人の男を見下ろし、
浜岡がちらりとエイノー、高遠を振り返った。
「さあて、急ごうじゃないか。
アフリカからお越しの『花婿』が、
あたしらの『歓迎』に気付いて、裸足で逃げ出す前にさ」
880
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/05/11(水) 02:27:40
>>877
井上は独り言のようにブツブツ呟く。
「あ、あ、あんた達に恨みはないんだ、多分、誰も悪くないかもしれない、許してくれ、俺にはなにもできないんだ」
着地後、教会入り口の門へ向けて疾走する。井上はそのまま持っていく。
【次は『スタンド使い』かなァ〜♪】
881
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/05/11(水) 07:31:14
>>879
「先行してくれても構わないが少し待ってもらえるだろうか?
『無線』か『携帯電話』もしくは『予定表』を持っていないか調べたい」
昏倒した二人の護衛を物色する。
あと念のため『F・O・Q』で使われなかった拳銃の銃口をつまみ潰す。
多少のリスクはあっても『内部情報』もしくは『情報源』は
確保する価値がある。
あと物色が済んで少し暇があれば二人の足首をネクタイで、
腕を後ろ手に引きおろした背広の袖で縛っておこう。
882
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/05/11(水) 18:18:06
>>877
萎んでいく筋肉。重量が馴染み深いものに変わっていく看板の握り手の
感覚を受けつつ、ストッキングの両端に石を二つずつ入れた疑似ポーラを
看板を握る右手と逆の手に構えて、周囲を一瞥しつつ道路に出る。
(獣並みの力を出せノレと言うのは過言でなシ
そして、約『50m』。それが限界……か)
再び、『ナツメグ』が自分に能力を上書きしてくれるかどうかなんて
日和見な考えはしない。するチャンスがあれば受け入れるし、自分の
言う事を聞かなかったが故に機嫌を損ねようが、それはそれで良い。
そんな些細な物事で一喜一憂するようなマンティコアでない。気になるのは……
(あいつ……『フランキー・アヴァロン』と『ナツメグ』。
どうにも、この先……)
『危うい』 そう言葉に直すとすれば、そう表現せざるを得ない予感が
あの男の影にちらつく。
(『菊川』と一緒に長く置くノは少々面倒二なりそゥだナ)
タッ。
菊川とナツメグを駆けて追う。人並みの速さでも、奴らの頭に脳みそが
あるなら教会手前の周辺で警戒し一旦止まる程度の行動はするだろう。
もし襲撃を受けるようならば、こちらが死角から攻撃する事も出来る。
因みに時間は『フィストフル・オブ・クォーターズ』のカードリッジ作成後から
五分は経っただろうか?
見張りやそれらしき人影はいない。全て陽動組に注視して集まってるか
若しくは『教会』内部こそが魔窟と化してるか。まぁ、後者が一番可能性が高い。
一番深き闇を想い、歩み赴け。
883
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/05/11(水) 22:40:38
>>879
>>881
「 Aye, sir(了解よ)」
「それと『一丁』・・・もらっても構わないかしら?」
エイノーに訊ね、特に停止が入らなければ、倒れている黒服の銃を奪う。
味方も敵も、誰一人として殺すつもりはないが、単純な破壊力が必要な場面もあるかもしれない。
もしもの時のために、携帯しておきたい。『ファイア』と違い、反動があることは頭に入れておく。
その後、やはりエイノー達とは距離を置いて先行し、探知をしながら進む。何か情報があれば、『スタンド会話』で受け取れる。
884
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/05/11(水) 23:51:30
>>883
「ウィル君の場合『スタンド』の節約になるだろう、
使えそうなら持っていくといいよ」
ウィルに頷き銃口を潰すのをやめ拳銃を渡す。
自分で手を出さないのは「行動の自由の確保の為の
『言い訳』」のためであって『標的(ターゲット)』
であるウィルが気にしても仕方ない話だ。
見つかったようであれば予備弾奏もウィルに渡す。
885
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/05/12(木) 21:26:58
>>879
「〜…… 」
そういえば『ハピオル』は何処へ行ったか。
今の破壊の後、もう教会に殴りこんでいるんだろうか。
ハピオルが手こずる相手が……居ないとも限らないが
少し考え、ハピオルを追うことにする。
生け垣の上に飛んで、探してみる。
足場として心許なければ飛び越えにかかりたい。
886
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/05/13(金) 22:20:23
>>881
>>884
(エイノー)
昏倒した男たちに近づき、信号を渡り切る一行。
ウィルは男の手から一丁の拳銃を奪い、
エイノーは男の耳に装着された、小型のインカムに気が付いた。
護衛同士が連絡を取り合っているなら、
いつ、二人の異常に気付かれてもおかしくはない。
さらに懐を探ろうとしたエイノーだが、
それは浜岡の一声で制される。
「のんびりやってるヒマはないよ、エイノーさん。
見な、『ハッピー・オルガン』が突っ込んでいく。
『何が起こってるかわからない』間に、あたしらも教会に入られなければ、
『本物の護衛』と教会の外で闘るハメになる。
そいつは寝ぼけ眼のシンガポールを、叩き起こすだろうさ」
──── ヴュ バ!!
その時、風を巻いて『ハッピー・オルガン』が出現した。
手には狩りの得物の如く、おぞましいスタンドの本体が吊られている。
一行に一瞥すらくれず、怪物は角を北に曲がると、教会の門へと疾走していった。
──ズギュ!
浜岡の傍らに『パイプベッド』が現れた。
「乗りな、エイノー、ウィル!
ここからは、一秒も無駄に出来ないよ!」
>>882
(ロンパリ)
公園を走り出すロンパリ。
だが、公園を横断するまで、まだ『20秒』近くはかかりそうだ。
先行した二人の背中はまるで見えず、
期待したような一旦停止の気配も感じられない。
人類のの脚の遅さを、痛感させられる。
『フィストフル』のカートリッジは、、まだ『1分』ほどしか経過していない。
順当に考えれば、教会潜入までは持つはずだが・・・・
>>883
(ウィル)
意識を失った男の一人から拳銃を奪い取る。
一般的な自動拳銃だ。操作に問題はないだろう。
現在『探知』している『才能』において、周囲『20m』に反応は出ていない。
ウィルはゆっくりと信号を渡り切った──その時だ。
──── ヴュ バ!!
まさに風を巻いて、『ハッピー・オルガン』が目前に出現した。
手には狩りの得物の如く、おぞましいスタンドの本体が吊られている。
ウィルに一瞥もせず、角を北に曲がると、教会の門へと疾走していった。
ホームを通過する快速電車にも似た、圧倒的なスピード。
『ハッピー・オルガン』の制圧は、想像以上の速度で進行しそうだ。
高遠がいち早く、怪物の背中を追い、
浜岡はキャスター付きの『パイプベッド』を発現した。
「乗りな、エイノー、ウィル!
ここからは、一秒も無駄に出来ないよ!」
>>885
(高遠)
──── ヴュ バ!!
『ハッピー・オルガン』の姿を探したその時、
求める悪魔の姿は、目前に出現した。
その手には狩りの得物の如く、おぞましいスタンドの本体が吊られている。
一行に一瞥もせず、角を北に曲がると、教会の門へと疾走していった。
とんでもない速度だ──
『踊る』分の減速があれど、『クレモンティーヌ』も相当の速度だが、
それを軽々と凌駕する。その圧力は、かつて対峙した際と何ら変わらない。
生垣を超える必要はないだろう。
高遠は回転しながら、最高速度で『ハピオル』を追いかける──
>>880
(井上)
『・・・何?
おまえ、『ツイード』じゃあ・・・・グァアア!!』
通信が突如途切れ、ノイズとともに切断された。
通信相手に異常が発生したらしい。
──── ヴュ バ!!
そして、『ハッピー・オルガン』は教会の角に到達。
信号を渡っている味方連中を無視し、北へと急ぐ。
風と同化する勢いで突っ走ったことで、
先刻偵察時に見た男二人に先回りし、門に着くことが出来た。
「な・・・・」「なんだ、そりゃあ?」
二つの口が異口同音に驚愕を鳴らしたのは、
『ハッピー・オルガン』にではなく、『吊られた男』に対してだ。
「ファック・ユー!!」
ジャキ!
手馴れた動きで、一人が拳銃を抜き、井上に狙いを定める──
(距離10m)
887
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/05/13(金) 23:11:35
>>886
「承知した」
インカムを急いでもぎとり『パイプベッド』に駆け込む。
右も左も怪しい状況だ、『情報』は惜しいが『流れに
乗りそこなう:』事態をこそ忌避して浜岡の指示に従う。
とりあえず収穫(インカム)はあった、吟味はできる時に
やれば良い。
888
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/05/15(日) 04:38:30
>>886
「ファック・ユー? それは違うぜ」
【ファックするのは俺でェ〜】
「お前らクソ共はこう言うべきなんだ」
「【FUCK MEってなァ〜〜〜〜ッ!】」
ヴォッ
『ハッピー・オルガン』は井上を真上に投げる。パス精AAA
いかに特殊な訓練を受けた手練れと言えど、予備動作無く上空にフッ飛ぶ人類への対処法までは想定していないだろう。
10m、言うまでも無く射程距離内だ。『ハッピー・オルガン』は井上を投げた直後に銃を構えた男へ接近し、身体のどこでもいいので掴み、隣にいるであろうもう一人に叩きつける。パス精AAA
889
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/05/15(日) 19:05:46
>>886
目方で『20秒』 それがいま現在の目測で公園を突っ切るまでの時間。
このまま道路を突き抜け、誰にも不審を悟られず教会に接触出来る部分まで
辿り着き、尚且つそのまま護衛及び対象の相手を刈る。
――そんな事が可能か?
(……『アルメニアン教会』へ、まず『ハッピーオルガン』が
襲撃を開始。それが約 『一分』かそこらで起きた出来事)
(もし 才れ力゛ルンクスだとして……その『一分』で起きた異常を
不審に思わず、ただ悠遊と時間が都合よく自分達に設けられてから
阿呆見たいに無防備にこちらに来るか?
いや、無イね。まず間違いなく。もう奴は『気付いてる』
こちらの襲撃の全貌を知ってるかともかく。その事柄ぐらいノ\)
このまま策もなく教会に通ずる道路を突っ切っても、途中
能力か才能を駆使し到着する『護衛』と鉢合わせになる可能性は大。
闘う事に対して忌避も恐怖もない。だが、マンティコアは至極いまこの時は
翅が千切れた虫が回転しつつその場を回るのを冷徹に眺めるように
自身の力と相手の仮想戦力を比較した上で冷静に結論を下す事が出来ていた。
(……辿り着くのは『至難』)
(然しながら今の持てる物と力では教会への道先で敵側に悟られる事なく
ウィル等に見聞きした内容を報せる手段はない。なラば)
「東の国の言葉は便利な言葉が幾らもある。
毒を喰らわば皿まで、か……」
タッタッタッ…。
「『不利』ではない、サ。むしろ、大勢を考えれば一番『有利』だ」
駆ける、そのまま『アルメニアン教会』へ向けて。行動に変化は無い。
このまま才能使いなりスタンド使いの敵へ鉢合わせた処で
それが敗北になるにしろ(無論、ソんな気はさらさら無ィ)その
マンティコアと相手との行動は、結果的に陽動、護衛、突入組の
時間を作る事になる。例え、このまま膠着して遠巻きに敵が教会外から
来るのを眺めたとして、それを相手側に気付く事なく報せる手段は無きに等しい。
何より菊川の能力で、それは事足りる。待ちは『逃げ』だ。
無謀と見れる者には思われようと、突き進むのみ。
自身は今時点で限りなく『無力』に近い。だが、弱さを武器にはせずとも
それを状況の突破の為の『材料』にする事は誰しも出来る。
890
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/05/15(日) 21:38:16
>>886
「Time is money(時は金なり)・・・特にこの状況では大金ね」
残弾を確認しつつ、浜岡の言葉に頷く。
過ぎ去る『台風』を追いかけなくては、追い風として利用することもできない。
『パイプベッド』に乗り込み、自動拳銃はベストの下、ベルトに突っ込んで置く。
敵も武器を奪われることは想定しているだろうが、やはり隠しておいた方が、いざという時は虚を付ける可能性がある。
「女性にエスコートを頼むのは申し訳ないけれど 今回ばかりはお世話になるわ」
891
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/05/15(日) 22:04:00
>>886
(やっぱりおかしいよアイツ……)
口の中だけでぼやきながら追う。
本当に、凄まじく『速い』。フルスピードでも追いつけるか怪しいものだ。
しかしその速度差は、『ハピオル』が敵と交戦を始めた時、
こちらが近づくまでの間に片付くほど簡単な敵ならハピオルだけで十分だし
多少手間取るような相手であったら加勢できるだろう事でもある。
……そろそろそういう『スタンド使い』が出てこないとも限らないし。
回転する2つの視界を頼りにハピオルを追尾しながら、
その先に不審なモノが居ないか目視で探す。
892
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/05/19(木) 00:07:23
>>888
(井上)
火が付いたような表情で、引き金に力を加える
見張りの二人を嘲笑うように掛け合う『ハッピー・オルガン』と、その本体。
二人にとって、スタンドによるパートは無意味なものだったが、
直後に繰り出された『見えざる剛腕』は、そうではなかった。
ォオオオオ!!!
──ドギュゥウ
寸毫の配慮もなく投げ上げられた男の肉体。
天目がけ突き上がるその動きは、あまりにも思慮の外だった。
拳銃を空に向けることすら出来ず、ただ視線のみを追わせる二人に、
『ハッピー・オルガン』は肉迫し、無遠慮に一人の首に手を伸ばした。
ガシィ! ブン!
ゴショオ! オ!!
井上が放物線の頂点に達するより早く、二つの肉体は一つの肉塊に変わり果てた。
「・・・・むごいことをするもんだ。
おまえさん、情けを覚えないと、無残な最期を遂げるよ」
鼻に皺を寄せた中年メイド、浜岡が背後から声をかけてくる。
いつのまに到達したのか、傍のパイプベッドには
ウィルとエイノーの姿もある。
>>891
(高遠)
ベッドで移動する方法は、以前、浜岡が
高遠を訓練する際に見せたものだ。
先行していた高遠は、かろうじてベッドより早く、
教会の門に到達し──そして、
『ハッピー・オルガン』の容赦ない『殺戮』を目撃した。
門扉は開いており、
中には『ハッピー・オルガン』の巨体と、肉塊と化した護衛の姿だけ。
教会までは『10m』近い中庭を横切る必要があるが、
他に護衛の姿はない・・・・『聖人』を象った石像が点在しているだけだ。
>>887
(エイノー、ウィル)
エイノーはインカムを、ウィルは拳銃を手に、
一秒の無駄もなく、パイプベッドに乗り込む。
これで三人。
傍から見れば、大の大人が遊んでいるかのようだが──
「──しっかり捕まってな」
浜岡の言葉に、咄嗟に手摺に捕まるが早いか、
『メイド中年』のスタンドが『ヒグマ』のようなその脚を繰り出し、
背後の歩道に一蹴りをくれる。
ド ッ ゴ!!
ガォ ォ ン !!
強烈な蹴りに突き出され、パイプベッドは
『ジェットコースター』のように加速した。
金属のキャスターが火花を散らすほどのパワーで、一息に北上──
「──おっと」
浜岡のスタンドが手を伸ばし、
いともたやすくベッドにブレーキをかける。
反動も揺れも感じさせない、極上のコントロールで、
ベッドは教会の正門前で停止した。
門扉は開いており、
中には『ハッピー・オルガン』の巨体と、肉塊と化した護衛の姿だけだ。
「・・・・むごいことをするもんだ。
おまえさん、情けを覚えないと、無残な最期を遂げるよ」
護衛の始末が鼻についたのか、
浜岡が珍しく、『ハッピー・オルガン』に苦言を呈した。
>>889
(ロンパリ)
状況を模索しながら、一路、公園を駆けていく。
893
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/05/19(木) 10:33:03
>>892
【おォ〜ッとッとッォ〜…オォ〜ラァ〜イ】
落ちてきた井上をキャッチする、まだ使い道はあるからな。
井上の首根っこを掴んで、浜岡に向ける、腹話術の人形のようだ。
【はァ? 何言ってんだおまえェ? おい井上、ちょっと言ってやれェ】
「お前はこいつらが何持ってたのか見えなかったのか? 銃だよ銃、撃たれれば死ぬんだよ、分かる?
こいつらは殺すつもりでここに立ってるワケ、つまり殺される覚悟もあるってことだろ?」
『ハッピー・オルガン』は転がっている銃を拾い上げ、握り潰す。
「この小さな道具に命を懸け、通用しなかった、それだけのことだ」
井上はさっきまでの弱々しい態度から一変し、堂々と話す。
………声帯の操作は、もはやお手の物だ。
【じゃあァ〜 そろそろ肩慣らしも終わったかなァ〜 本番行くかァ〜♪】
教会入り口まで移動する、ここからは少し慎重に行こう。
未知のスタンドの脅威は十分学習した、人間どもに矢面に立ってもらいたいなぁ。
894
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/05/19(木) 22:09:11
>>892
(……周囲には特筆シて異常ノ\ない。ソレが『異常』なん夕゛)
どゥにも、まだ公園側である故に教会側の内部で何が起きていても
把握出来ないのは当たり前であるが、それでも教会を取り巻く周囲で
未だ、何かしら不審と思える動きがない。それがマンティコアの思考に
小さなノミが目頭を飛び跳ねるように、気にかかる要因。
(ルンクス側の設置していた、あの才能も力もない見張りは
完全に鳴子の代わり、として……。
デは 奴らは『何を』本物の『罠』として置いておく?
仮に、俺が奴の立場として)
教会…… 聖堂 エンジェルズ・ラダー 才能
魅了 僕にする力 花嫁
頭に浮かび消える幾つもの点に、昨夜の機内での言葉がフッと浮かんだ。
>>788
――『花嫁』にされた『モナ・リザ』に襲撃された……
「……人間の見張りは もしや……『囮』か?」
教会。それならば宗教絵画や、マリア像やら。そう言う『花嫁』に
する代物には不足はなィだ口う。
(……いや、それでモ、だ。まだこの短時間で突入したナツメグ等が
危機的状況に陥る。そう言う可能性はあるものの、まだ死ぬような玉では
奴も無い、そう今は……『信じる』事にしよう。
危険、と言うのナらば。無防備に近い、このロンパリの体こそ一番
危機的状況ではあルんだからナ……)
教会内部での危険を考えつつ、周囲の警戒を人並みの感覚ながらも
行いつつ公園を突っ切り教会まで目指し走る。
895
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/05/21(土) 23:11:12
>>892
「なんともすさまじいパワーね・・・」「それだけでなく精密動作性も極めて高い」
『浜岡』のスタンド、その圧倒的な膂力による加速、そして細やかな減速に感嘆する。
並大抵の近距離パワー型では敵うまい。ルンクスの『エンジェルズ・ラダー』がその枠に収まるかは分からないが。
門の中には肉塊と化した死体。かつては護衛だったもの。
僅かに眉をひそめるが、それだけだ。女性化したウィルは、やや冷淡とも言える判断をする。
「結局 『スタンド』である『ハッピー・オルガン』に人の理を説いても無意味なのかしら」
アレルゲンによる探知は継続、同時に周囲を見回す。
遠距離から刺客が狙っていないとも限らない。
896
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/05/22(日) 07:10:41
>>892
浜岡さんらも追いついた。
手早く行けるならそれがいい。
『ハピオル』の虐殺も、抱く個人感情は嫌悪の二文字だが
仕事をする頭の方はその強みは欠かせないモノと判断していて
何より時間という事情がある以上、そればかりにとらわれることはできない。
「……石像?」
あの『ターゲット』が『能力』を使用してるとしたらそこだが
それ以外の『能力対象』も居る可能性は否定出来ない。
ベッドでまた高速で突っ切るのであればスタンドを解除してそれに乗りたい。
そうでなければまず踊りながら敷地内に踏み込んでみる。
897
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/05/22(日) 12:00:47
>>892
奇襲の可能性を差し引いても『凪』があるなら今だ。
インカムから『受信履歴』カートリッジ、スマートフォンから
『MAP機能』カートリッジを作成しつつ周辺を警戒する。
898
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/05/25(水) 03:46:31
>>893
(井上)
「『茶番』はおよし。
あんたが本体を『逆操作』するって話は聞いてるよ」
井上を『スピーカー』にした反論を制し、
浜岡は改めて『ハッピー・オルガン』を見上げる。
「別に聖人を気取るつもりはないさ。
あたしだって人様の命で食ってた頃があった。
だから、理屈じゃなく知ってるのさ。
『因果応報』ってのは、案外真実だってね」
「命ってもんは、帳尻が合うように出来てる。
どれだけ強かろうが、因果は巡るんだ。
説教する気も時間もないがね。
その因果が、ルンクスを倒すまでに巡って来たら、
一緒に戦うあたしらはたまったもんじゃない・・・・そういうことさ」
やや早口に述べ終えると、浜岡はウィルに目を向ける。
彼女の持つ『レーダー』の役割に期待しているのだろう。
『ハッピー・オルガン』は、井上を掴んだまま、
教会の『入口へと、慎重に歩を進める。
こうしてみれば、チャペルはごくごく小さな建物だ。
四方にして『20m×20m』というところか。
白い外見に鐘楼があり、その先端に十字が掲げられている。
入口は両開きのマホガニーの扉。
『5m』の距離まで近づくが、異常は見られない・・・・
敵の気配も動きも音も感じられない──と。
>>895
(ウィル)
浜岡と『ハッピー・オルガン』のやり取りに、思わずつぶやいた。
スタンドである『ハッピー・オルガン』について、
浜岡がどう結論したかは不明だが、
正義を振りかざす場面でないことはわかっていたようだ。
【護り屋】はひとくさり口上を述べると、返答を求めることなく、ウィルを振り返る。
チク チクン
果たして──『反応』は感じ取れた。
正門の左右、およそ『10m』近く離れた芝の上に置かれた、
幾つかある石像のうちの『2つ』──
これらから、『才能』の反応がある。
左(南)の石像は立ち尽くす『聖母マリア』、右(北)のそれはラッパを手にした『天使』だ。
それ以外、見張りや遠距離の敵は、認識できない。
現時点で、石像にも動きはないが──と。
>>896
(高遠)
浜岡はベッドを解除した。
教会の敷地内は石畳と芝生で、キャスターが利用できないからだ。
?──♪──〜〜〜〜?
リズムに合わせ、踊りながら敷地内に踏み込む。
浜岡がウィルを見るのを見た。
自分が見る限り、他に敵影は感じられないが──と。
>>897
(エイノー)
インカムは小さすぎ、『カートリッジ』の対象とならない。
スマートフォンから『機能』を抜き出し、
『MAP機能』を確保した。
周囲に敵影は感じられないが──と。
>>894
(ロンパリ)
教会内部の危険を考えながら、なおも進む。
周囲を警戒している為、全速力というわけにもいかないが、
ようやく公園の北出口が見えてきた──
その先、道路を渡った向うに教会の白い建物が浮かび上がる。
──と。
>ALL
カラァン カラァン
突如、チャペルの鐘が二度、打ち鳴らされた。
899
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/05/26(木) 12:08:32
>>858
「始まるか。ところで直行するのだろうか?」
電熱ライターからカートリッジを作りつつ浜岡に質問。
「直行する」と言われれば肩に『MAP機能』カートリッジを
装填し最短かつ狙撃ポイントに注意しつつ便乗する。
「直行しない」のであればここで一度別れて護衛を潰しつつ
本来の「陽動」に立ち返って騒ぎを大きくするよう努める。
900
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/05/26(木) 21:22:12
>>898
> カラァン カラァン
「・・・・・気付かれた のかしら?」
「みんな少し耳を傾けてくれる?」「右と左 それぞれの『10m』先にある『石像』」
「『マリア様』と『天使』ね・・・そこから『才能』の反応を感じるわ」
「『ルンクス』は無生物を能力下には置けないと聞いているから見たままの姿ではないのかもしれないわ」
「気をつけて」
周囲には警戒を呼びかける。あの石像が仲間、あるいはルンクスに現在の状況を伝えている可能性はある。
その合図がこのチャペルの鐘なのかもしれない。
どちらにせよ、対処は必要だろう。
901
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/05/27(金) 02:08:13
>>900
【ノリが悪ィなァ〜 お前もそう思うだろォ〜?】
「女性ホルモンが足りてないんだよきっと」
一人漫才を楽しみつつ、『石像』を見る。
ゴウッ
シンプルに行動しよう。
『マリア像』の後方に回り込み、背後から拳で破壊する。パス精AAA
902
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/05/27(金) 15:58:51
>>898
> カラァン カラァン
「……」
(鐘楼の音が『二回』
まず、時報や婚姻を祝うなんて戯けた意味じゃねェ。俺達側の
侵入に対する奴ら側の『警報』だ)
目方で公園からアルメニアン教会の鐘楼までの距離を予測。
……狙撃銃などならともかく、此処から鐘を即席ボーラで投擲したとしても
まず届きはしない。今から新たに鐘の音を加えて相手側の意図的なシグナルを
混乱させるなどの妨害は無意味。そもそも『二回』鳴らした事よりも
『鳴らす』事が一番の目的だったのなら、今更急いで動いても無意味だ。
(マだ 『菊川』と『ナツメグ』は同行していて教会の外壁までには
辿り着いた……と、アの脚力を見るべき考えて良い。
『ウィル』『高遠』『エイノー』『ハッピーオルガンと井上』『浜岡』は
別れがてら固まってたのを考えるに一緒に固まって今は教会入口か
中に既に忍び込めた、と考えるべき)
……此処で考えるに……どう、奴らが『出現』するのか
顎に手をしゃくり、公園北出口付近に移動しつつも未だ教会と
公園を境となる道路には出ない。適当に木々の遮蔽物か、それに類
するものがあれば、その陰を利用しつつ教会付近の道路、また後方公園内
にも異常などの様子かあるかどうか一旦伺う。
この『間』に関しては無暗に動く事は憚れノレ。
(スタンドゴーグルがある限り、ある程度の異様な出現は視認出来る。
スタンドの不審な音などはさっぱリなのは玉二傷だが な)
(奴らの中にもウィルに似たスタンド使いを識別する力の使い手が
居たとして……俺ノ\『ロンパリ』の体だ。悟られはしない……風体で
不審がられるだろうが、ナツメグの筋肉操作が解除された手前。ボロボロの
衣服を纏ってるだけで、それ以外特筆として襲撃される確率は今のところ低い。
ま、単なるちょっとした時間を稼ぐだけだが、な……)
公園出口まで移動。一旦足を止めて道路周辺と後方でも『鐘の音』
により不審な動きが発生しないか確認をする。
(人数によるが、道路周辺に行き成り『使い手』が出たとして……
教会に集中するとなれば……そん時は背後から俺が言葉通りに
『奴らの真の護衛』ヲ『一番乗り』で襲撃だ)
903
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/05/27(金) 22:59:17
>>898
> カラァン カラァン
「偶然……じゃないよね」
『何か』が始まったのだ。
つまり、今までのようなただの人間の護衛とは違う、
本物の『スタンド使い』による『何か』が。
鳴子のような役割か、攻撃の予兆かは判別できないが
ハピオルと、事態の動きに気を配りながら移動を継続。
その際、歩調をエイノー先生と合わせて、テンポを緩めておく。
904
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/05/29(日) 23:17:35
>>899
(エイノー)
浜岡:
「敵が増えても予定は同じさ。
ウィルを護りながら教会侵入。それが『最優先事項』だよ」
「それにね、今の鐘は──」
ジャコッ
エイノーはスタンドの左肩に『MAP機能』カートリッジを装填。
前腕部にモニターが出現し、周辺地図が表示される。
チャペルを見上げる限り、狙撃可能な場所は
鐘の鳴らされた鐘楼だけだ。
簡素なデザインのそこに、人影は見えない。
揺れている鐘が朝日を反射して輝いているが、
鳴らした人物の姿すら、見当たらない──
>>900
(ウィル)
仲間に、『反応』を感じた石像の位置を伝える。
『ハッピー・オルガン』が先駆けてマリア像に向かい、凶腕を振るった。
「いや、今の鐘は多分、菊本さね。
中にいるルンクスに報せるなら、敵にバレる方法を取らない方が、
有利だし確実だからね・・・・『待ち伏せ』もしやすい」
「どちらにせよ、あたしらの仕事は変わらないさ。
最短で教会に飛び込み、外の敵を遮断する。
そしてウィル、あんたを護るのがあたし個人の『最優先』さ」
一歩前に出た浜岡が、そのスタンドが、
手にしたシーツを両手に広げ、護りの構えを取る。
白い石柱に挟まれた正面扉までは、約『10m』。
走ればすぐの距離だが、『反応』の出た石像の内、
『マリア像』は扉の左横すぐの位置。
『天使像』は扉からやや離れ、
『8m』右横の石段に腰を下ろしている。
>>901
(井上)
鐘の意味を問うこともせず、
『ハッピー・オルガン』の行動は至ってシンプル。
ゴウッ
ウィルの言葉を聞くや否や、一迅の風と化し、
マリア像の背後を取る。
──ギャンッ!
一連の流れのまま、高速の拳を繰り出した
その時──『マリア像』がこちらを『見た』。そして振り向く──
ドゴオ ォ !!
だが、『ハッピー・オルガン』の拳を避けるほどではない。
被弾は背中を外されるも、右上腕に強拳が食い込んだ。
ものが『石像』だけに硬い感触。
が、『ハッピー・オルガン』の膂力にかかれば、石像など脆いものだ。
事実、聖女の腕は抉れながら折れ曲がり──
ミキ ベキィ!
・ ・ ・ ・ ・ ・
同時に、『ハッピー・オルガン』の右腕も、ねじ曲がった。
── ゴ ッ !!
片腕を折られたマリアが吹っ飛ばされ、教会の扉の前に転がる。
ちょうど、一行と入口を塞ぐ形となった。
>>903
(高遠)
上記の状況を観察しつつ、エイノーと動きを合わせ、テンポを緩める。
現在位置は、ウィルの左後方。
【アルメニアン教会】
扉扉
□正面玄関□ 天
H マ
浜
ウ
高 エ
状況参考写真:
ttps://www.tripadvisor.jp/LocationPhotoDirectLink-g294265-d310895-i119357454-Armenian_Church-Singapore.html
(右端)
>>902
(ロンパリ)
考えをまとめつつ走り続け、ようやく公園の出口に出た。
二車線の狭い道路を挟んで、向う側に長い生垣と、
その向うに教会の白い建物が見える。
左手手前と右手奥の二つがあるが、
チャペルであろう尖塔を備えているのは右側。こちらが本命だ。
生垣は『2m』ばかりあり、中の様子を伺うことは出来ないが、
敷地内に複数の樹木が生えているのが見て取れた。
そして、道路を挟んだ歩道に転がる、無残な死骸──
正面、そして左に進んだ教会の角にも、
『粘土人形を潰した』ような惨殺死体が、無造作に転がっている。
905
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/05/31(火) 00:20:44
>>904
浜岡に頷きつつ作成カートリッジをLEDライトの
『発光』に変更、高遠と連携しつつウィルの盾に
なる形で教会に進む。
そして『ハッピー・オルガン』の異変に気づき声をかける。
「大丈夫か井上氏!とその『スタンド(ハッピーオルガン)』!」
「スタンド』自体に理解の浅い身だがそれでも通常の
それより因果な関係らしいのでそれなり考えてそう呼んでみた。
906
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/05/31(火) 23:22:39
>>904
【……あァ〜】
『スタンド』に痛覚は存在しない、『スタンドには』な。
「ひぎゃあああああああ!? イッ痛ッ 痛いィィィイィィ!!!」
なんか井上の悲鳴を聞くのも久しぶりのような気がするな、安らぎを覚える。
痛覚は残したままで、井上を操作し、自分の前に立たせる。
【お前らァ〜 コイツは俺がヤるからなァ〜 『もう一匹』の相手でもしてろォ〜】
井上が先行して、『ハッピー・オルガン』はその後から教会の扉へ歩いて近づく。
井上の性能を1段階強化する、するべきことは『回避』だ。
多少のスピードはあるようだが、『ハッピー・オルガン』ほどではない。
『足』での攻撃は無いと判断する、恐らくは石像をスタンドによって動かしているだけで、石像自体はスタンドではない。
足での攻撃は大きくバランスを崩す恐れがあり、多分、倒れたら自身の重量によって起き上がるのに時間を要する。
なので、攻撃は上半身を使って行うと予測し、回避に専念する。攻撃が絞れれば、その分回避は容易い。
>>905
エイノー
「大丈夫じゃねええええええ! 痛いよおおおおおおおお!」
「助けてえええええええ! 怖くないって言ったけどウソなんだよおおおお!」
「しにたくな」
突然井上は静かになった、口をパクパクしており、滑稽だ。
907
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/05/31(火) 23:28:48
>>904
(あの死体 『ナツメグ』がか?
……イや 強靭な肉体だっタのは目撃した力゛ あの無造作に転がしてる
のは『殺し屋』らしからない殺リ方、と思工る。スマート過ぎるんだ
この場合『ハッピー・オルガン』あいつがやりそうだ。
……一応、アレ等を調べておク、か)
罠、にしては露骨すぎる。大方こちらの味方で腕力に物言わせた輩が
散らかしたものだと見当つけて、歩道に転がった惨殺死体へ近づく。
目につく程度で『拳銃』及び『携帯』があれば携帯電話は一個、拳銃が
見つかれば破損していれば弾倉だけ、まだ無事に使えそうなら一丁失敬して
残りの死体からも同じく銃と弾倉を探す事にする。他にも目につく限りで
何か特異な代物があるようであれば目につけておく。
(ハイエナ見てェな動きは、余りやりたくねェがナ……)
周囲で、自分の動きを見てる人物がいるとすれば、明らかに『不審』な動きだ。
だが教会手前で、自分の動きに過剰に反応する人間がいればホイッスル等で
ウィル達側にも知らせられる。ハイエナの動きも今は甘んじて行おう。
(……あっちハ順調か?)
教会に潜入した側も気にしつつ、死体から物色。周囲には最低限
警戒は人並みにしておく。
908
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/06/01(水) 08:30:42
>>904
> ミキ ベキィ!
> ・ ・ ・ ・ ・ ・
>同時に、『ハッピー・オルガン』の右腕も、ねじ曲がった。
「げ、あれまともに相手しちゃ行けないタイプじゃ……」
直感する。
となると『天使』はどうだ
『マリア』が壁となって、『天使』が攻撃役
のように分かれているような置き方をする、と思う。
直接動いて攻撃するより、何かを飛ばしてくる『遠距離』攻撃出来る奴を。
……『天使』はラッパを持っているんだっけ。
まず『マリア』とウィルの間に入り、射線を遮断。
ふっとばされた『マリア』が『ハピオル』に意識を向けているなら
『天使』と、奴がラッパを向けていた先等、周辺の挙動を、
そうでないなら『マリア』の挙動を主に見て、攻撃を察知したら防衛に移行したい。
909
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/06/01(水) 23:04:44
>>904
「もうミスター・キクカワは『触れている』のね」「後は早く中に浸入すべきなのだけれど」
「・・・・・彼女らを先に相手にする必要があるようね」
あの『ハッピー・オルガン』に反撃をするとは。見たところ、攻撃をそのまま反射するタイプのようだが、
あれは一体どのような『才能』なのか。並苗のシンプルなそれとは違う、スタンドのような能力に近いようだ。
「ひとまずあちらは彼に任せましょう」「わたしは『天使』の反応を伺うわ」
天使の像は、ギリギリ『針弾』の射程内だ。狙いを定めて、『才能アレルゲン』の針を撃ち込む。
もしあちらも同じ反射の類だったとしても、これならば被害は少ない。
910
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/06/04(土) 23:34:06
>>909
(ウィル)
浜岡:
「そういうことさね。急ぐんだ」
だが、扉の前は、立ち上がった『マリア像』が塞いでいる。
両手を広げたその姿は、もはや石像ではなく、
人間味を帯びた像──いや、人間そのものだ。
砕けた右腕だけが、石像の残滓を残すのみ。
シャキ バシュ!
ウィルは銃口を天使に向け、引き金を引く。
天使もまた生気を帯び、翼を一振り、上昇するが、
咄嗟に銃口を持ち上げ、照準を合わせる──が。
キン!
『天使』のに命中した弾丸は、硬質な音を残して弾かれた。
刺さらなければ、『アレルギー体質』には出来ない。
そしてウィルは見た──
針を弾いた天使の小ぶりな足が、
その部位の肌のみ、生身でなく『石』の色を取り戻したことを。
天使は見る間に『10m』の高みに昇り、空中で静止した。
手にしたラッパを口に当て、吹き鳴らす──
>>905
(エイノー)
さらにスマホから、
『発光』のカートリッジを作成、抜き取った。
高遠とともに前進するが、
ウィルは足を止め、先に『天使』を攻撃する。
バシュ! キン!
羽を広げ宙に舞った『天使』に、
見事、弾丸は命中するも、『石像』の硬度を持って弾かれる。
一方、前方の扉前では、
人間の容姿を得た『マリア像』が、両手を広げ、立ち塞がっている。
『ハッピー・オルガン』が井上を前に出し、対峙させているが、
両者とも、まだ攻撃は繰り出さず、様子見している。
マリア像までの距離は、『4m』。
『天使』は約『8m』右方向、その上『10m』の距離だ。
>>906
(井上)
メキ! ベギン!
無慈悲なダメージフィードバックを受け、
井上の右上腕は捩じれ折れ、わずかに出血した。
『強制』でもしなければ、もはや使い物にならないだろう。
一方の『ハッピー・オルガン』は、
スタンド故、物理的な破壊は免れる──とはいえ、
右腕に限れば、本来のパワーやスピードは失われる。(パスB)
泣き叫ぶ井上を操作。
さながら自身のスタンドのように、前方に立たせると、
立ち上がったマリア像と扉へと向かわせる。
予想通り、マリア像は素早く立ち上がり、扉の前で両手を広げた。
「・・・・・・・・・・!」
明らかな変化が、石像に生じている。
石の肌は血色を帯び、憂いを帯びた表情は唇を噛んでいる。
井上を見つめるまっすぐな瞳は、『聖女』の名に相応しい強さを持ち、
言葉こそ発さねど、扉を通すまいという明確な『意思』が伝わった。
蹴りを予測から外し、上半身に警戒を絞って、
マリア像の目前で攻撃を待ち構える井上だったが──
1秒、2秒・・・・敵の攻撃は繰り出されない。
その両手は扉の前で左右に伸ばされ、行く手を制したままだ。
『ハッピー・オルガン』とマリアの距離は、『4m』。
井上とマリアは『1m』。
>>908
(高遠)
高遠の呟きに、浜岡が振り向き、首肯した。
「・・・・時間がない。
あんたがやりな、高遠」
高遠はウィルの前に進み出て、『ハッピー・オルガン』と並び立つ。
天使はウィルの『針弾』を受けながらも、
意に介することなく上昇し、空中に躍り出た。
手にしたラッパを口に当てるが、その向きは地上ではない。
マリア像は両手を広げ、教会の扉の前に立つ。
右腕は捩じれ折れているが、それは対峙する井上も同様だ。
間合いに入るも、互いに攻撃せず、待ち構える──
人間の外見に変わった『マリア像』に、攻撃の気配は見られない。
マリア像までの距離は、『4m』。
『天使』は約『8m』右方向、その上『10m』の距離だ。
>ALL
ヴ
パァァ ア ァアアア〜〜〜〜〜ッッ
管楽器の音色──天使のラッパの響きが、降り注ぐ。
スタンド音ではない、本物の『音』だ。
音量はそこまで大きくはなく、敷地外に聞こえるかは微妙なところだが、
教会付近には確実に届くと思われた。
各々に緊張が走るも、
身体や視界内に、特に目だった異常は見られない・・・・
911
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/06/04(土) 23:38:01
>>907
(ロンパリ)
ゴソ ゴソゴソ
ぐちゃぐちゃに潰れた肉団子状の死体を漁るロンパリ。
多少苦労した甲斐があって、
背広だった布きれの奥から、形の残った拳銃を掴み出した。
血まみれでぬるぬるしているが、銃口も詰まらず、使えそうだ。
これ以上を見つけるなら、
さらに死体を探る必要があるが──
ヴ
パァァ ア ァアアア〜〜〜;ッッ
その時、教会の敷地内から、ラッパの音が聞こえた。
決して大きくはない。やっとここまで届いたような音量だ。
敷地内では、何が起こっているのか──生垣に阻まれ、ここからは見通せない。
912
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/06/05(日) 19:31:09
>>911
(一丁……自動拳銃って奴力、こりャ?
確かP228だかP229だが……十三発程度撃てる代物だろうな)
シンガポールの軍事↓
ttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AE%E8%BB%8D%E4%BA%8B
シンガポールの国内である事を踏まえて銃が何発撃てるか見当つける。
そして聞こえてくる教会からの音。
> パァァ ア ァアアア〜〜〜;ッッ
「……終末の ラッノ\゜」
ぽつりと呟きつつ、ズボンの後ろに拳銃を差しつつ教会に入る事にする。
チンタラ此処で立ち往生するべきじゃねェ。
生垣は『二メートル』
「ふンっ これぐらい……」
>>889
メ欄で底面に付けてた『プロペラヘッド』を外し一旦ポーチに入れる。
『看板』に『ストッキングボーラ』を巻くようにして取り付ける。
そして生垣に『看板』を凭れかけるようにして置き。巻いたほうと逆の
ストッキング部分は教会側に垂れかけさせる。そして……
タタッ タンッ!
「屁でネぇよ。なァ? 『ロンパリ』……」
少し助走をつけて、凭れかけた看板を踏み台に生垣へ飛び移る。
多少の衝撃は看板に加わるが、折れる程のものでなし。
万が一何か事故があり生垣を飛び越して教会側に着地しても
教会側に垂れかけさせたストッキング部分を掴めば引っ張り込める手筈だ。
(さテ 内部で何が起きてるノやら)
教会の外壁に辿り着いたら、『菊川』に連絡し窓なり開き其処から
内部へ潜入するべきだろう。元より、まだ菊川が無事な前提での話、だガ……。
913
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/06/05(日) 21:18:54
>>910-911
出来れば井上の応急治療をしたかったが
状況が変わった。
ウィルを促しつつ手近のひさしに逃げ込んで叫ぶ。
「全員何かの下に潜るべきだ、『炎』か『雹』が降ってくる!」
もっともアレが『黙示録』の天使なら、だが。
少しばかり反撃のさせてもらう、『F・O・Q』『発光』カートリッジ装填、
全力で高遠や『ハッピー・オルガン』には背部になるよう
努めつつ『マリア像』と『天使』に投光。
効果があるか反射されないかは賭けだがまがい物であれ
天の使途が光を拒絶もするまい、目潰しを狙う。
914
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/06/05(日) 23:41:22
>>910
>>913
「本来ならば 『才能』はあくまで『才能』」「超常現象を引き起こす『スタンド』は一線を画す」
「でも これはまるで『スタンド能力』に匹敵するわ・・・努力を重ねたタツジンの腕前が 神業と呼ばれるように」
「もはや区別をする必要はないかもしれないわ」
それにしても、『神速』を誇る針弾の軌道を読み、刺さる箇所だけを
器用に石像に戻すとは。これでは針弾のみならず、石像を壊せるパワーを持つ打撃しか通用しないということだ。
幸い、ここにいる三人のスタンド使いはパワーには不自由しないだろうが。
「できることなら『箱舟』が欲しいところね・・・」
『エイノー』の声に頷きつつ、辺りを見回して、上方から隠れられる所を探す。
仮に終末世界にならずとも、『天使』が何らかの攻撃を仕掛けてきた場合に、役に立つだろう。
915
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/06/06(月) 05:03:19
>>910
【はァ〜〜〜〜? つまらねェなァ〜】
完全にこっちの出方待ち、つまり罠だ。
『ハッピー・オルガン』のパワーは見せつけた、石の体を捨てたのだから、強度は格段に落ちるだろう。
それなのに防御も攻撃もしてこない、答えは単純で、『必要がない』から。
殴っても意味ねー相手は蹂躙できない、それはつまらない。
【まァ〜? 物は試しって言うしィ〜? 井上パァ〜ンチ!】
井上は女神像に殴りかかる! パス精CCC
『ハッピー・オルガン』はアリを踏む児童のような目で井上を見ながら、少し考える。
雹だのなんだの言っているが、能力の幅が広すぎる。今現在の攻防ひとつ取っても、十分な能力だ。
石像を動かすスタンドなら、それ以上のことはできないし、石像の固さを得るスタンドでも同様だ。
右腕を砕かれたパワーは生半可なものではない。マトモに食らっていれば深くダメージを受けていただろう。
本体の姿が見えないが、遠隔操作型のパワーではない、完全自動操縦であればパワーがあるものもいるが…。
そうそう、石像から生物への変身もしてる、なにかが異なる概念の能力の気がするな、メンドくせぇ。
ひとまず自動操縦の線で行こう、本体は近くにいるはずだ、護衛だしな。
井上の雄姿を見終えたら、本体をブッ殺しにいかないとな。
916
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/06/06(月) 21:33:12
>>910
「あんまり触りたくないなぁ……」
相手は未知、しかも敵性スタンドだし……と思いつつも
手っ取り早くどけるにはそれしかない……か。
井上の挙動を見ながら、『マリア像』の手につかみかかる。
先ほど、こいつに傷を与えると同じだけのダメージが返ってきたようだが
パ ー ト ナ ー 化
『スタンド能力による拘束』ならどうだ。
つかめた場合パートナーチェンジを仕掛け、
ちょっとどいてもらうことにする。
ただ、天使のラッパがきになる。
チェンジした後スタンドや本体に異常が見当たらなければ
一応屋根になるようなものがないか確認して移動を開始したい。
917
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/06/08(水) 23:25:40
>>914
(ウィル)
確かに、マリアの石像に現れた能力は、
その正体は把握出来ぬまでも、
単純な強化や身体能力でないことは明らかだ。
『才能』というカテゴリで括るのはもはや無理がある──
──そこまで考えて、唐突にウィルは思い当る。
ウィルは自身を元に『アレルギー』を生み出す。
だが、ウィル自身には、『才能』の発現は(現時点では)ない。
あるとすれば『嫁』というカテゴリに対してであり、
感知していたとすれば、『それだけ』だ。
同じ『嫁』に対して、『才能』の有無までは見抜けない。
そして、もう一つ。
病院で撃破したナース、並苗は
『嫁』で『才能』を有していたが、
スタンド使いでなく、スタンドを認識は出来なかった。
対して、このマリア像は、
『ハッピー・オルガン』の攻撃に対して、
明らかに『防御行動』を取っている。
この二つの事実から、導き出される『結論』とは──
天使のラッパが吹き鳴らされる中、
ウィル、エイノー、浜岡は、一気に駆け出し、扉右横の庇の下に駆け込む。
特に抵抗や攻撃を受けることなく、三人は目的を達成した。
白く太い石柱で支えられたそこならば、
空中から何が落ちても、直撃を受けずに済む。
危惧していた、空の異常は顕れない。
・・・・だが、『天使』のラッパは吹き止まず、
その姿は庇に隠れて見えねど、朗々と大気を震わせ続けている。
高遠は、首尾よく『マリア像』を捉えたようだ。
同時に扉が独りでに開く──潜入するなら、今だろう。
>>913
(エイノー)
ウィル、浜岡とともに、卒然と庇下に駆け込む。
途中、『発光』カートリッジによって、
強い光を『マリア像』と『天使』に浴びせるが、
早朝とは言え光のある状態であるせいだろうか、
石の『嫁』たちに強い反応は見られず、視認を妨害できたかはわからない。
つまりは『マリア』も『天使』も、意に介さなかったということだ。
扉の右横の庇に入ると、高遠が首尾よくマリア像を制圧する。
同時に扉が独りでに開く──潜入するなら、今だろう。
>>915
(井上)
【井上パァ〜ンチ!】
ビュ バシ!
『ハッピー・オルガン』の掛け声で放たれた井上の拳は、
意図的に威力を弱めたもの。
それを知ってかしらずか、マリア像は依然、避けようとしない。
バッキ!
その頬に左拳がめり込み、背中が扉に叩き付けられる!
だが・・・・たたらを踏んだのは、井上も同様だ。
まったく同じタイミングで、同じ頬に痛みと衝撃が発生した。
だが、威力は明らかに落ちている・・・・
井上にも、そして『マリア像』にも。
先刻の腕への一撃でも感じたが、
本来の『ハピオル』の一撃であれば、相手が石造りであれ、
細腕一本で凌げるはずがないのだ。
殴られた『マリア像』は、なおもその手を広げ、
扉の前に立ち尽くしている。
姿こそ人間的二変われど、その仕草や表情に、
人ならぬ『ハッピー・オルガン』は、『人間以外』の何かを嗅ぎ取った。
スタンドにすら、『魂』と繋がる人間味があるものだが、
この二つには『ない』・・・・『感情』や『意識』が感じられない。
なおも扉を護るマリア像を前に、井上の前に進み出る影。
高遠とそのスタンドが、踊りながら飛び出し、その手を伸ばす──
918
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/06/08(水) 23:57:11
>>916
(高遠)
未知の敵と戦うには、情報収集は不可欠だ。
だが今、時は一刻を争う。
万事に置いてそうであるように、時は常に待ってはくれない。
? ♪────
リズムに乗って回転しながら、
『相討ち』になった井上の横をすり抜け、
『クレモンティーヌ』が手を伸ばす。
マリア像はこちらを認識しているが、
両手は伸ばしたまま、不動の態勢だ。
その手を取るのは、容易い──
パッシ!
『クレモンティーヌ』の踊りの輪から放たれ、
高遠が扉の前でたたらを踏む。
同時に、『パートナー』は入代わり、
瞬時に『リーダー(男性)』へと変化したスタンドは、
マリア像を激しく躍らせ、振り回し始めた。
抵抗はない──決して許すこともない。
空を見上げるが、異常はいまだにない。
扉前からは天使の姿は見えないが、ラッパの音は続いている。
右横の石柱の影、庇の下に、
ウィル、エイノー、浜岡が逃げ込んでいるのが見えた。
ここから『5m』程度の距離だ。
キィイ
その時、両開きの扉が独りでに開いた。
.
>>912
(ロンパリ)
自動拳銃はロンパリの知るところの、『P226』で間違いなさそうだ。
装弾数は『15発』だが、確認しなければ残弾数まではわからない。
血塗れたそれを懐に入れ、ロンパリは依然続くラッパの音色の方向、
北の教会への侵入を阻む生垣を見上げた。
・・・・この程度であれば、手持ちの道具で超えられる。
『プロペラヘッド』を看板から外し、『ストッキングボーラ』を巻き付け、
それを踏み台に、一気に生垣を超える!
ガサッ ガササッ!
密生した生垣は十分にロンパリの体重を支え、
『2m』の高みからの視界を確保できた。
教会(チャペル)の建物は、ここから『8m』ほどの距離にある。
門と入口は東(右手)側。
その入口に向かって飛び込む、複数の仲間の姿が見えたが、
位置的に扉の前がどうなっているのかは、よく見えない。
ラッパの音源も──北方向、そして上であることは感じるが、
建物の影となり、把握できない。
チャペル前を横から眺めたロンパリの目に入ったのは、、
音もなく広がる、真紅の『異常』だった。
教会から『10m』ほど離れた門の内側、
そこから真っ赤な『絨毯』が、教会へと向かっていくではないか。
仲間たちは教会に向かった為、背後の異常に気付いていないようだ。
赤い『絨毯』の正体は、この距離でははっきりとはわからないが、
それが生み出される元が何であるかは見えた。
──門の内側に打ち捨てられた、複数の『惨殺死体』。
まるで『ワイン染み』のように、そこから『赤』が広がり、
意思を持つかのように、教会へと向かっていく。
アルメニアン教会(チャペル) ヒル・ストリート
↓ ↓
□□□□□□□□□□歩■■■■■■歩□□□□□
□□◆◆◆◆□□□□歩■■■■■■歩□□□□□
□□◆◆◆◆□□□□歩■■■■■■歩□□□□□
□□◆◆◆◆□□□赤死門■■■■■■歩□□□□□
◆◆◆◆◆◆□□□□歩■■■■■■歩□□□□□
◆◆◆◆◆◆□□□□歩■■■■■■歩□□□□□
□□□□□□□□□□歩■■■■■■歩□□□□□
□□□□□□□□□□歩■■■■■■歩□□□□□
□□□□□□□□□□歩■■■■■■歩□□□□□
□□□□□□□木木木歩■■■■■■歩□□□□□
垣垣垣垣R.垣垣垣垣垣歩■■■■■■歩歩歩歩歩歩
歩歩歩歩死歩歩歩歩歩歩■■■■■■歩歩歩歩歩歩
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
R:ロンパリ 死:死体 赤:赤い絨毯
919
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/06/09(木) 11:13:37
>>917
【ふゥ〜ン…そういうのもいるんだなァ〜】
聖母マリアが処女じゃなくなったらどうなるの? とか試したかったが出しゃばりのアホがやってきたので仕方ない。
教会内に侵入する。
教会は大概、入ってすぐ礼拝堂、つまり広いスペースだ。即座に中央まで移動する。スA
920
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/06/09(木) 20:00:29
>>918
>教会から『10m』ほど離れた門の内側、
>そこから真っ赤な『絨毯』が、教会へと向かっていく
(何だ ありゃァ… バージン・ロード?)
教会、赤い血の絨毯。ここまでの描写となれば結婚式の『セレモニー』
と言うのを思い起こすのが一般的だ。
(さッキのラッパが起因、か? 『ラッパ』 『死体』 『バージン・ロード』
どう言う能力がマず、ここまデじャ推測の域を出ず回答出来なィが。
理解出来る事もある。どウ考えても『ろくでもねぇ』事が起キるだろうさ)
まだ教会へ飛び込んだ複数の影…恐らくウィル達だろうものらが
気づいてない事を考えての、行動。
ピィ―――――――――――zノイッ!!
>>907
メ欄 口の中にホイッスルを事前に含む。
予め歩道の場所で口に含んでたホイッスルを舌で扱い吹けるように咥えた。
仕込み、と言う程でもないチヤチなものだが瞬時に警笛で後ろに対し警戒を
呼び起こすのであれば一番これが現時点で有効な手段だ。
吹き終わればペッと片手にホイッスルを出したあと、声を張り上げ告げる。
「死体かラ血の絨毯力゛そっちへ向かってるぞ! 急げ!!」
簡潔に、後ろの状況を告げれば。キャリアがある程度あるスタンド使いの
連中なんだ。俺が一々細かく言わずとも、どうするかは出来る。
告げ終わったらホイッスルを口の中に咥えなおし、看板を引っ提げて
生垣から降りて教会内部へと遂に踏み込む。肉眼で分かる程度で
正門以外で人の入れそうな窓なりあれば、そちらへ近づくようにする。
血のバージン・ロードの動きと周囲への警戒は常にしておく。
血のバージンロードを見る限り、あれを遮るのに物理的な手段は無いと
見受ける事にする。ならば俺は菊川が既に建物を操作出来る領域にいるのを
信じ、外壁からの連絡を試みるべきだろう。
921
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/06/09(木) 21:26:07
>>917-918
迷う所だが『優先順位』は決まっている。
「すまないがこちらを頼む」
高遠と井上に言い浜岡とウィルを護衛しつつ
館内に侵入、不要になった『MAP機能』カートリッジ解除。
『ルンクスを倒す』事がまず最優先だ。
ウィルの事もあるが『花婿』さえいなくなれば
『花嫁』という定義は意味を失い必然『護衛』も消えてなくなる。
922
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/06/09(木) 22:48:22
>>918
質問
説明不足申し訳ありません。『ヴェノム』は触れた対象から『アレルゲン』を取得することができます。
そして
>>798
で話したように、『才能の弾丸』から『才能アレルゲン』を摂取、
それを元に自分を『アレルギー』にしているつもりでしたが、この場合はどうすべきでしょうか。
923
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/06/09(木) 23:28:14
>>922
(ウィル・訂正)
失礼。こちらの認識ミスだった。
訂正および謝罪させてもらう。
その場合は『才能』そのものの『アレルギー感知』が可能。
情報公開すれば、
『石像』たちは『才能』でなくスタンドを有している。
本来は『才能』感知では探知されないのだが、
GM側のミスということもあり、今回のケースに限っては、
・この探知には『嫁』探知も含まれており、
そちらの反応があった。
とさせていただきたい。
以後は、
・『才能』の有無
のみを探知する仕様に戻す為、注意してもらいたい。
(スタンド物質やスタンドがあっても、それは反応しない)
924
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/06/11(土) 02:27:50
>>923
こちらこそ、手順を省略してしまいすみません。以降、分かりやすく記すように努めます。
>>917
「いや」「そんな・・・まさか」
「・・・・・参ったわね」「『二人』とも『スタンド使い』なんて」
『スタンド使い』との戦闘事態は既に想定している。だが、この敵には同時に『嫁』の反応も示している。
つまり『ルンクス』は『才能』どころではない、既に『スタンド使い』を目覚めさせることが出来るということだ。
しかもこいつらが本当に石像ならば、無生物でも『嫁』に出来るようにもなったということだ。
この短期間でのスタンド能力の成長、ただ必死に逃げ回っていただけではないということか。
「行くのね ミスター・ニョルズ?」「・・・分かったわ」
後ろが気になるところだが、今の所、あの石像らが攻撃をしてくる様子はない。
厄介なマリアも高遠が拘束してくれている。
ならば、ここで無駄に時間を浪費することもないだろう。最初からそういう目的なのかもしれない。
エイノーの後に従い、念のため後ろを警戒しながら教会に近付こう。
925
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/06/12(日) 00:29:08
>>918
ラッパの音にはどうも不味い予感がするが、
扉の方は……
>>853
>菊川:
>「──無事侵入できたら合図するから。
> その時は教会内に入ってきてよ。
> 扉はこのメンバーにだけ、開くようにするからさ」
『菊川』さんが操作してくれたものか。
高遠は扉から奥へ入り込み、敵に警戒しつつ壁に耳をつけて菊川にコンタクトをとる。
それと共に他の者の侵入を待つ。
『クレモンティーヌ』は旋回しながら『マリア像』と周囲の状況を見定める。
マリア像に何か妙な動きがあるか、後方に何かがないか、だ。
厄介な爆弾である『マリア像』を外で手放し、『スタンド』と仲間達だけを教会内に入れ、
天使像などを入り込ませなくするには……。菊川の封鎖を頼むタイミング命か。
926
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/06/14(火) 00:33:51
>>919
(井上)
──ダッ シュバ!!
井上を扉外に残したまま、
『ハッピー・オルガン』は開いた扉の中へ、いち早く飛び込んだ。
想像通り、扉の奥はすぐに礼拝堂だ。
広さは『15m×20m』ばかり。
堂内には長椅子が整然と並んでおり、その中央を
ヴァージンロード──赤いカーペットが、正面祭壇の前まで貫いている。
天井には送風機とシャンデリアが吊られているが、
それ以外、これという装飾はない・・・・
いかにも古色蒼然とした、小ぶりなチャペルだ。
礼拝堂の左右には扉が一つづつ。
さらに奥の祭壇の左右にも扉。
劇場で言えば袖の位置に、部屋が配置されていると思われる。
参照:
ttps://www.tripadvisor.jp/LocationPhotoDirectLink-g294265-d310895-i113594164-Armenian_Church-Singapore.html
──ドシュオ!
風を巻いて移動した『ハッピー・オルガン』は、
チャペル中央に降り立ち、改めて正面を見やる。
宗教画の飾られた祭壇の脇には、説教台と聖書台。
そして──
『ハッピー・オルガン』は、そこに仕留めるべき標的を見た。
ゴ ゴ ゴ
>>920
(ロンパリ)
まさにヴァージンロードの如く、
赤い絨毯は長い帯状となって、教会入口へと向かっていく。
ピィ―――――――――――zノイッ!!
ロンパリは口に入れておいたホイッスルを咥え直し、
高らかに吹き鳴らした。
教会に入りかけた数人がこちらに気付き、
そして背後に迫る『赤い絨毯』の存在に気付くのが見えた。
絨毯の移動速度は、人間が走るのと大差ない。
教会のすぐ前にいた仲間たちなら、中に逃げ込むのは造作ないはずだ。
だが、これから教会に向かうロンパリには、手立てがない。
素早く左手、チャペルの南側を見やる。
そちらも複数の白い石柱で囲まれた構造だ。
そして見つける──その横手にある扉と、複数の窓。
距離にして『8m』。正面入り口と大差ない距離だ。
ザ ッ
看板を肩に、生垣を飛び降りた、その時。
ジクンッ
胸元に食い込む、ムズ痒いような痛み。
ザザ ザザザザザザザザザ
そして、超えたばかりの生垣が、揺れる。
見えざる何かが、生垣の茂みを激しく揺らして、近づいてくる──!
927
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/06/14(火) 01:14:12
>>921
(エイノー)
ウィル、浜岡とともに扉内に急ごうとしたその時。
ピィ―――――――――――zノイッ!!
鋭い笛の音が、南方向から聞こえた。
思わず振り向いた視界の端に掠める、赤い色彩。
それはまるで絨毯のように地面に広がる、真紅の『何か』だ。
正門前から反物のように細長く、こちらへ、教会方向へと向かってくる。
スピードは人間並で、すでに残り『5m』まで迫っているが──
ダ ッ
『優先順位』は、いずれにせよ変わらず、エイノーはチャペル内に足を踏み入れた。
ウィル、高遠、浜岡もそれに倣うが、
マリアと踊る『クレモンティーヌ』と井上のみ、外に取り残される。
そして、いち早くチャペル中央に陣取った『ハッピー・オルガン』の向うに、
祭壇に腰かけた不埒な黒人の姿を、エイノーは認めた。
>>924
(ウィル)
「ルンクスは『供与者』に等しい存在」──
そう言ったのは、あのエルガマルだっただろうか?
非生物までも『嫁』に変えたことも衝撃だったが、
『才能』のみならず、スタンドまでも与えるとは。
いや・・・・並苗は口にしたはずだ。
自分にはスタンドの素質はなかった。だが別の才能があった、と。
即ち、素質さえあれば・・・・スタンドも発現するのが道理ではないか。
ピィ―――――――――――zノイッ!!
ウィルの思考を阻むように、笛の音が鳴り響く。
振り返ったウィルもまた、背後に迫る赤い絨毯の存在を見た。
かなりの早さだが、自分たちはもう、扉の目の前だ。
エイノーを先頭に、浜岡、高遠と並んで、
ウィルはチャペル内に飛び込んだ。
小さな礼拝堂は、学校の教室を一回り大きくしたサイズだ。
無数に並ぶ長椅子、正面の祭壇、説教台などは、
国を問わず変わりなく、英国人のウィルでも落ち着ける。
だが──その祭壇の上で。
モヒカンが特徴的なその黒人は、
不遜極まりない場所で、神を神とも思わぬ『プレイ』に励んでいた。
>>925
(高遠)
扉を開けた人物の姿はない。
おそらくは菊川が、『開けて』くれたのだろう。
その時、外から警笛の音が聞こえてきた。
とっさに振り向いた高遠もまた、正門から向かってくる『赤い絨毯』に気付く。
扉からは『5m』の距離。速度は人間が走る程度。
考えることもなく高遠は扉内に退避したが、
問題は『クレモンティーヌ』だ。このまま残せば、
『絨毯』に接敵するのは間違いない。
時間はなかったが──高遠は素早く壁に耳をあてがう。
(──やあ。間に合ったね)
(──ぼくには外の様子はわからない。
せいぜい壁際までが認識範囲なんだ。
敵がまだ残ってるなら、引き離してから合図してほしい。
──扉はいつでも閉じられるから)
(──井上君と君のスタンドは傍にいるね。
ロンパリくんは?まだ来てないのかい?)
高遠は、接近する『絨毯』を睨み付ける。
扉を閉ざすなら、今しかない──
だが、ロンパリもマリア像も天使も、片付ける策はあるのか・・・・?
(チャペル内を確認する余裕はない)
>ハッピー・オルガン、ウィル、エイノー
パン! パン!
パン! パン!
汁まみれの『肉』を叩き付ける卑猥な音が、聖なる祠の中に響き渡る。
黒と白、ともに上半身を肌けさせた男女は、
黒が白を膝にまたがらせ、精確なリズムを刻んでいる。
その足元には、得体のしれぬ液体が広がり、
床に大きな水たまりを作っている。
祭壇──教会の心臓ともいうべき聖なる場所。
敵──教会に乗り来んだスタンドと、複数のスタンド使い。
それらの事実を意に介することなく、
モヒカンの黒人──ルンクスは、抱え上げた肢体を楽しんでいる。
「おまえら・・・・もうちょっと待ってろ」
荒い息の合間を縫って、唐突にルンクスが言葉を発した。
「あと少しで終わるんだ。
でないと、オレもコイツも満足できねェ。
『満足』は何より大事だからなァ・・・・!」
パン! パン!
パン! パン!
928
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/06/14(火) 23:16:54
>>926-927
「良いだろう、こちらにも『準備』は要る。
もっとも同行者の去就まで保証はしてやれないが」
笑ってない目を鋭く細め口元だけの笑みで
ルンクスに返答。
エイノー本体で『発光』カートリッジを外し(まだ消さない)
スマートフォンと衛星携帯電話からそれぞれ
「電磁発振(弱)」「電磁発振(強)」カートリッジの作成を
始める。
929
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/06/16(木) 22:43:12
>>927
「つくづく この世の低俗を煮詰めたような男ね」
深くため息をつき、肩をすくめる。
こんな事が周囲に知れ渡れば、『要人の娘』と結婚した意味もなくなるだろう。
このスキャンダルに食いつかないパパラッチはいるまい。
故に、まだしばらくは他の一般人は来ないと見ていいだろう。
「仕方ないわね・・・見ていてあげるからとっとと出したら?」「もっとも」
「あなたはともかく そちらの『洗脳』されている女性には本当の『満足』とは言えないけれどね」
もし二人が『8m』以内にいたなら、『女性』の頭部めがけて装填してある『才能アレルゲン』を連射する。
あの女性は大量の『体液』に触れている。『障害』となる前に排除した方が、自分達、そして彼女の為でもある。
射程外なら、無理に接近してまでは撃たない。現在で、後衛の自分が前に出る意味はない。
エルガマル曰く、どこまでも頭はクールに、だ。
930
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/06/17(金) 07:10:49
>>926
(レス遅れ失礼)
>ジクンッ
(……)
胸に芽生える、むず痒いような小さな痛み。思い当たるものは……
『血液』 『死体』 『拳銃』……。
「……ァあ あん時
>>911
力」
確かに、あの時『血まみれの拳銃』に触れた。
死体から起きたスタンド現象 『エンジェルズ・ラダー』の力との関係性を
考えれば。いま、このロンパリの体は……。
「 ク ククッ それでモ良い」
だが、構わん。マンティコアは嗤う。
拳銃は必要だった。 あの時ナツメグ等と同行して教会へと乗り込まなかったのは
俺の意思であり 才れは そう決意して行動した結果だ。
例え、あと少し。猶予がなく『花嫁』化がするとしても。その間までに
ルンクスを刈り取る事が出来れば。この胸の疼きは収まる。
「……さテ やノレか」
生垣より少し距離を開け、スタンド看板を構え腰を低くし
近づいてくる物音の場所に視線を払う。
とにもかくにも。『護衛』は消さなければならない。菊川の能力が
防壁に長けてる事は把握するも。それを突破しウィル等の背後を
狙える能力がないとは言い切れない。ならばするべき事ハ決まってる。
「さァ 『一番乗り』ダ」
ここでルンクスの『護衛』であろう生垣から向かってくる。敵を倒す。
それが俺のするべき事。
931
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/06/17(金) 08:53:34
>>927
『クレモンティーヌ』を急いで扉内まで移動させながら言う
(ダメージを跳ね返す像と、血?を操るらしい像、ロンパリは……遠く)
>扉を閉ざすなら、今しかない──
>だが、ロンパリもマリア像も天使も、片付ける策はあるのか・・・・?
護る対象を広げたら……
ルンクスとの戦いの前に異分子がいれば確実に分は悪くなる。
『血』という時点で接敵されたら危険な予感しかしない。
ていうかなんでロンパリはあんなところに…!
一瞬で頭をよぎる雑多なこと。
浮かばない……
でも……決断しなければならない。
「……『キャストオフ』」
パートナー化しているマリア像を『速く』。しかし力を弱めて優しく
扉の外の『血の絨毯外の床』めがけて低空で投擲しながら菊川に『封鎖』を言う。
932
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/06/17(金) 16:10:24
>>926
【じゃァ〜 始めるかなァ〜】
バギィッ!
長椅子の一つを破壊し、男に向かって蹴り飛ばす。
井上は手元に呼んでおく。
933
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/06/17(金) 23:11:15
>>922
追記
封鎖を頼む時、解除と再封鎖に制限はあるのか、
またこの扉以外の外へ出る箇所(窓のような地面より上に開き口があるもの)の存在を聞いておく。
934
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/06/21(火) 13:45:55
>>928
(エイノー)
不埒極まりない歓迎に皮肉を返すと、
エイノーは『フィストフル』から『発光』カートリッジを抜き、
スマートフォンと衛星携帯電話から、新たなカートリッジの作成にかかる。
『電磁発振』──電磁波を放出する機能を、
それぞれのデバイスから抜き取り、『カートリッジ』に変えた。
ほぼ同時に、背後の扉が閉じられる。
想像通り、仲間はすでに戦いを開始する。
先鞭はやはり、人ならぬ『ハッピー・オルガン』だった。
ドッ ゴォ!!
最も敵に近いチャペル中央から、その圧倒的パワーで、
金属製の長椅子を蹴り飛ばし、ルンクスを狙う──!
>>929
(ウィル)
ルンクス:
「──おっと。
そこにいるのは、麗しのウィルか。
シンガポールまで追ってくるとは『まさか』だが、
『やはり』という気分でもある・・・・」
ウィルの毒舌は、
ラッパの音が漏れ響くチャペルでも聞こえたらしい。
若い女を自身の上で弾ませながら、
ルンクスは玉の汗を浮かべた漆黒の肌に傲慢な笑みを浮かべた。
二人までの距離は『15m』。
『ヴェノム&ファイア』の射程まで、倍はある。
「気を抜くんじゃないよ、ウィル。
『近距離パワー型』って話だが、何が飛んでくるかわからない。
それより、教会内に他に『嫁』はいないのかい?」
浜岡に言われ、ウィルは探知を確認する。
今の『アレルギー』は『才能』に対してだが、
少なくとも教会内、かつ『20m』の感知範囲内に、
『才能』の存在は感じられない。
(『才能の弾丸』は反応している。
こちらへの『アレルギー反応』はGMも失念していたので、
以後も例外的に『なし』と判定する)
背後で扉が閉じられ、
『ハッピー・オルガン』が椅子を蹴り飛ばすのが見えた。
>>931
>>933
(高遠)
教会内外の状況を鑑み、高遠は逡巡する。
扉を閉ざすことは、ロンパリを締め出し、
残された像二体に単身で対峙させることに他ならない。
だが今、扉を閉ざさなければ、
『赤い絨毯』との接触は免れない──
高遠の勘は、それに対して、最大限の警告を告げている。
「……『キャストオフ』」
フ ワッ
扉内に引き込んだ『クレモンティーヌ』が、
『ナチュラルターン』から手を離し、最大限に『優しく』、
パートナー──マリア像を扉外に投げた。
キィ──
バタム!
そこに殺到する『赤い絨毯』を見越したように、
扉が独りでに動き、真紅の敵を閉め出した。
扉越しに虫がたかるような不愉快な擦れ音が伝わるが、
隙間から這いこんだり、破っては来ないようだ──
(──仕方がないよ。
──ロンパリくんの無事を祈ろう。
気持ちを切り替えて、ルンクスに当たるんだ)
(──扉は何度でも開けられるし、閉じられる。
彼が教会に来さえすれば、中に迎えられるからね)
壁越しに、菊川の声が続ける。
(──昨日も説明したけど、
すべての扉、全ての窓は『破壊不能』になってる。
でも、強力なパワーで『開けよう』としたら、開けられる。)
(──さっき、ルンクスは窓を破ろうとして、それに気が付いた。
今のところは、どちらも『不可能』だと勘違いしてる。
よくいる『パワー馬鹿』でよかったけど、
いつ真実に気付くかわからないし、閉じ込められてなお、
『アレ』だから・・・・相当の自信があるんだと思うよ)
(──扉以外で解放されている場所は一つ・・・・いや、二つ。
一つは鐘楼。鐘の吊るされた部分は窓がないから、
昇ればぼくも邪魔できない。
鐘楼には、チャペル奥の左右の扉、どちらからも行けるよ)
(──もう一つは、ぼくにもよくわからない。
その扉の先には、告解室があるんだけど、
その床に、大きな『穴』が開いている。
マンホールみたいな穴で、何処に繋がっているか、ぼくにもわからない。
箪笥の下になっていて蓋がないから、ぼくの能力では塞げない。
(──ルンクスが開けたのか、以前からあるものかも不明だ。
後者なら、ルンクスが気付いてない可能性もあるけど、
用心はしておいて・・・・『逃走経路』かもしれない)
935
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/06/21(火) 13:58:45
>>932
(井上)(ロンパリ以外の全員)
バギィッ!
『ハッピー・オルガン』は手始めに、
傍に並ぶ長椅子の一つを、ルンクスに向かって蹴り飛ばす!
本来の重量を疑うほどに軽々と、
金属製の椅子は空を裂き、女を抱えたルンクスに迫るが──
ズギュ!
ガ キィン!
その前に出現した、『馬面人身』のスタンドが、
同じく一蹴りで、それを弾き返した。
右横に吹っ飛んだそれが、窓に突っ込むが、
ガラスにひび一つも入れることなく、通路に転がり落ちる。
「なんだぁ、おまえ・・・・『早漏』か?
もう少し待ってろって言ったろ〜〜がよォ」
ルンクスが揶揄し、立ち上がる。
載せていた女が力なく崩れ落ちると、
そこにとんでもないサイズを誇る『一物』が出現した。
屹立するそれは、さながら黒光りする槍のようだ。
「まあ、ウィルも来たことだ。
ここで使い切る必要もねえか・・・・おっと、紙がねぇ」
おもむろに聖書台に手を伸ばすと、
ルンクスは頁を破り取り、『掃除』を始めた。 ビリ!ビリリ!!
その左手に『スマートフォン』が握られていることに、
『ハッピー・オルガン』は気が付いた。
(他は距離がある為、気付けない)
扉が閉じる寸前、呼んでおいた井上が、追いついてきた。
哀れな本体の右腕に現れた異常に気付いたのは、井上自身だ。
僅かに出血したそれが、腕の上で這い回る、『赤い蟻』の線になっている。
井上自身を刺す気配はないが、ポトポトと床に零れ落ちている・・・・!
>>930
(ロンパリ)
キィ──
バタン
『赤い絨毯』が入口に迫る寸前、入口の扉が閉じる音が聞こえた。
ラッパの音は、依然、耳障りなほど高らかに鳴り弾いている。
ロンパリの位置からは、
その音源の場所は『前方・上』までしか把握できない。
胸の疼きの正体に思い当るも、
ロンパリは意に介することなく、背後の茂みへと振り返る。
いつでも振り下ろせるようスタンド看板を構え、
腰を落とした姿勢で、揺れる茂みから飛び出すであろう、敵の姿を待ち構える──
ここで後顧の憂いを払うのが、自分の役割なのだ。
ザザ
ザザザザ
ズキィン!
その時、胸の痒みが、ひときわ鋭い痛みに変化した。
針を刺すような鋭さと、肉を抉るような乱暴さを伴う、激痛。
思わず顔をしかめた、その刹那──
ゾバ! ゾバァ!
ゾ ゾ ゾゾゾゾゾゾゾゾ
煙を思わせる赤い塊が、
茂みの隙間から湧き出すようにして、ロンパリに襲い掛かった!
ド ド ド
ド ド ド
その色。そして床に広がる形状。
それが自分の警告した『赤い絨毯』であると知るとともに、
ロンパリは、その正体を『体験』した。
ゾ ゾゾ ゾゾゾゾゾゾ──z_______ッ!
胸の痛みに気を取られた一瞬の内に、
全身に群がったそれは、無数の虫──真紅の『蟻』だった。
胸に撃ち込まれた痛みと同質のそれが、
ロンパリの全身、場所を問わずに突き刺さる──!
936
:
ロンパリ『落伍人』
:2016/06/21(火) 16:58:22
>>935
>ゾバ! ゾバァ!
ゾ ゾ ゾゾゾゾゾゾゾゾ
それは、一瞬だった。胸の激痛に囚われる ほんの刹那。コンマ一秒あったか知れない
意識が胸元に向かったかどうかの間に、視界に群がる赤 赤 赤 赤の群れ
知識として『マンティコア』にはある。こう言うのは軍隊蟻だったか火蟻だと言う名前とか……
激痛は体全身に起こる。恐らく あと数十? いや、それより短い秒数かも知れない。
『ロンパリ』は倒れる。その事実を認識してるのに いやに底冷えするぐらい
『マンティコア』の頭の中はこの出来事に恐慌するでもなく
『彼(ロンパリ)』の事を考えていた。
(……ロンパリ)
(お前はアノ時 何を想い 何を感じ 何を考え……アッチへ旅立った)
頭の中に浮かぶのは…… いヤ こう言う言葉は『嘘』ダ。
ずっ卜 シミのように 肌に残る痣のように 醜く残る傷跡のように
何時もロンパリの事が 忘れずに居た。こうなってから ずッと
(…………イラつくゼ)
憎悪が 満ちノレ。
救われる事のない、あいつに。変わり果ててしまった、モノに。
いま吸う空気も、立つ大地も 澄んだ青空も全て忌々しイ。
――激痛?
(これ 力゛ 痛ミ だ 卜???)
(ロンパリは……こんなものジャ 無い ゾ!!)
(あイつが……受けた 受ける 受け続ける 地獄ノ\!!!!)
ダッ!!!
駆ける。
目指す場所など 知ってる。 あノ『ラッパの音』のする方角へ と。
それが、この群がる赤い蟻達の指揮者だ。そう『マンティコア』は知るからこそ
延々と鳴り響くラッパの使い手のいる方角 『前方・上』まで 全力で走る!!
>>935
でも記した通り『腰を落とした体勢』ならば。まっすぐ立った状態よりも
多少はクラウチングスタートを切るように、通常の人間が立ったまま走るよりも
少しは早く走れる筈だ!
937
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/06/22(水) 21:51:49
>>934-935
「同行者諸氏、そしてルンクス氏にも言おう。
『すまない』そして『出来ればくたばれ』。
恨むなとは言わないが何、私自信も例外ではない」
『電磁発振(強)』『電磁発振(弱)』カートリッジを
『F・O・Q』両肩に装填、ランダムに最弱かr最強まで
ルンクスを中心に相互出力。
エイノー・ニョルズは『日本史の研究者』であり
『物理学』については一般教養レベルの知識しか
持たない人間であり、同時に『フィンランド人』として
『宿敵であり隣国』ロシアの伝説の宝玉『アレクサンドライト』の
属性についても多少聞いた事はある。
『光』とは『粒子』であり『波動』だ。
なればこそ『純度』に応じて『アレクサンドライト』は
観測時点の光度によりそお要望を変貌させる。
そして『電子レンジ』とは「『水』を焦点とした
『固有振動波』への干渉により物質を最大100℃に
『加熱』するシステム」である。
『だからこそ』門外漢であるエイノーにはわからない。
今からの『調律(チューニング)』が光の屈折を引き起こし
『錯覚』を引き起こすのかできれば『エンジェル・ラダー』のみで
澄めば良いが『スタンド』の崩壊振動を励起するのか
もろとも『水分を沸騰させる』のか神経電位を刺して
『苦痛』もしくは何らかの『感覚』を巻き起こすのか。
『何かある』とは限らない、しかし『何もない』確率も当分に低い、
この閉鎖空間で『スタンド能力のジェット噴射』である
『闘乾熱風(マーシャル・ドライアー)』よりは
井上『ハッピー・オルガン』、ロンパリ、菊川と自身への『確実な損害』も
規定されない『スタンド電磁波の乱気流』。
「――――『狂電磁励起(ランナバウト・リーダー)』」
『皆』すまない、そして、くたばれ『ルンクス』。
938
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/06/23(木) 03:23:35
>>935
【おォ〜…井上ェ〜負けてんぞお前ェ〜】
井上の声帯を自由にしてやる。痛覚はカットしているので、痛みは無い。
「あッ 蟻ッ 蟻がッ あっあっ」
『ハッピー・オルガン』は『赤い蟻』をつまんで、よく観察する。
血液が『蟻化』しているのは明白だ。井上の右腕の出血箇所の血管と筋肉を収縮させ、出血を緩和する。
【蟻よりよォ〜 今はお前のその粗末なチンコで張り合う場面じゃねェのォ〜?
よォ〜し人間どもォ〜 行けェ 行って散ってこいィ〜 俺の為になァ〜〜】
未知のスタンド能力は脅威だ、なので味方どもに先行してもらおう。
蟻の分析に忙しいしな。
939
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/06/23(木) 21:12:53
>>934
「しつこい男とはきっぱりと『手を切』らないとね」
『ファイア』の『射程外』か。それならば、まだ撃つべき時ではない。
『浜岡』の忠告にも頷く。『近距離パワー型』とはいえ、投擲を駆使すれば
その強力なパワーとスピードを遠くまで振るえる。投擲は、人間の生み出した技の極致の一つだ。
「Thanks、ミス・ハマオカ」
「あなたもルンクスのみならず・・・あの男の『体液』を浴びている女性にも気を付けて」
「『嫁』は今調べるわ」
自分の身体から『嫁アレルゲン』を摂取、そして自分を『アレルギー』にして探知を行う。
ついでに針弾も、『嫁アレルゲン』を装填しておこう。
エイノーの行動の結果にも着目する。
940
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/06/24(金) 00:57:18
>>934
(く……了解)
誰かが危険に遭うのは避けられないことだったろう
それでも、一人も欠けてほしくはなかった。
が……やる事をやるしかない。
そこに高遠自身の意思が入る余地はもはや無いのだ。
封鎖も万全ではない以上、自信家の『ルンクス』を正面から圧倒するか
高をくくっているうちに奇襲で殺すしか無い……か。
(その2箇所から取り逃したら作戦は『確実に失敗』ね……)
あるいは、そこから血のようなと思っていた『赤い絨毯』
この不快な音は虫か何かか。が入ってくるかもしれない。
『クレモンティーヌ』を手元に呼び戻し解除させて、
ルンクスの繰り広げるあまりの光景に口元を覆いつつ……同時に
喋る時唇を動かそうとしなくても動くであろう口元を隠しながら
直近にいる伝えられそうな相手に小声で菊川から聞き得たことを伝達したい。
941
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/06/27(月) 01:38:28
>>937
(エイノー)
『電磁発振』の『カートリッジ』を両肩に装填し、
突き出した剛腕二つを、ルンクスに向ける。
「・・・・・・・・・・・・・」
汚れた聖書の頁を丸めながらも、
ルンクスが自分に注目しているのがわかった。
ルンクスとエイノーの間には、
『ハッピー・オルガン』と井上が立っているが、
彼らならば、異常を察せば、すぐに逃げ出せるはずだ。
「――――『狂電磁励起(ランナバウト・リーダー)』」
厳かに宣言し、これまで試したことのない『機能』を発動させた
エイノーだったが──
・ ・ ・ ・
・・・・状況に、変化は現れない。
『電磁波』が見えないのは当然だが、
どうやら『携帯電話』の電波で人体を害することは、
『フィストフル』の能力で増幅してさえ、『不可能』のようだ。
強力な電波が発信されたはずだが、
それ以上の効果はない──せいぜい、肌に『違和感』を感じた程度。
だが、これは全員にとって幸運だったとも言える。
携帯端末の電波に指向性は『ない』。
期待通りの『殺人電波』が、無差別に教会内を荒れ狂うことになる。
そして『電磁波』の影響は、発振元に近いほど強くなる。
即ち、エイノーこそが、もっとも影響を受けたはずだ。
「・・・・・・・なんだあ、そりゃア?」
肌を刺す感覚を不愉快に思ったのか、
ルンクスの声がかすかな怒気を帯びたように感じられた。
>>938
(井上)
ギュム ゥ
井上の筋肉を硬直させ、止血を行う。
傷の大きさは知れており、容易に血は止まった。
声帯も開放し、話せるようにしてやる。
摘み上げた『蟻』のサイズは体長『1cm』ほど。
凶悪な顎を備えており、動きはかなり速い。
押さえようとすると簡単に潰れ、液体・・・・元の血液に戻るが、
力を緩めると蟻の形に戻る。表面張力が滴の形を作るようにだ・・・・
『蟻』を透過できないことから、
それが『スタンド』か『スタンド物質』であるのは間違いない。
『蟻』に、井上や『ハッピー・オルガン』を襲う意思は感じられない。
井上からは離れるように床を動いているし、
『ハッピー・オルガン』に至っては、認識しているかどうかすら謎だ。
腕からこぼれた『蟻』はヴァージンロードに落ち、
その緋色に紛れて、姿が見えなくなってしまった。
エイノーの掛け声とともに、井上の全身に鳥肌が立つ。
巨体のスタンドが何か攻撃を仕掛けたようだが・・・『不発』だったようだ。
>>940
(高遠)
──あの『天使』は、空を飛んでいた。
鐘楼に開いた空間を認識すれば、
高遠の想像したようなことも可能かもしれない。
フシュッ
『クレモンティーヌ』を解除し、
口元を隠しながら、傍に立つ浜岡とウィルに菊川の言葉を伝える。
エイノーは『新技』に集中しており、声をかけられる雰囲気ではない。
浜岡:
(・・・・なるほどね。
で、菊川は何処にいるんだい?
『護る』となれば、今いる場所を知らないとね)
(それに、あの『デブ助』は、何処で油を売ってるんだい?)
942
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/06/27(月) 01:49:33
>>936
(ロンパリ)
全身に突き刺さる、『蟻』の無数の牙。
その激痛を振り切るようにして、ロンパリは駈け出した。
皮膚が破れ、肉が穿たれ、藻屑と化した血管から血が噴き出す。
痛みを痛みとも思わず、ロンパリが目指すのは、
『天使』のラッパの方向──教会入り口前だ。
音は間違いなく、その上空から聞こえてくる。
だが──
ゾ! ゾゾゾゾゾ!!ゾゾゾ!
入り口前にたむろしていた『赤い絨毯』、
血から生まれた『蟻』の大群は、いち早く反応した。
激痛に苛まれながら足を動かすロンパリの前に広がり、
その行く手を阻む──
逃げ出す隙を与えず、第二の波がロンパリを包み、
さらなる牙を撃ち込んだ。
ザグ!ザグ! ザグ! ザグ!
両足の腱が断ち切られ、どうと転がるロンパリ。
芝生にまき散らされる鮮血。
全身の肉が骨から千切られ、ミンチ状にされていくイメージ。
その間にも無慈悲な『ラッパ』は、
ロンパリの上空で高らかに響き渡り──
数秒の後、そこに残されたのは、
肉の衣に包まれた、白い『骸骨』のみであった。
ロンパリ(マンティコア)──『死亡』
>>939
(ウィル)
ルンクス:
「・・・・『ダイヤモンド』が『割れた』ナ」
ぐったりと身を委ねた若い女体を、
聖なる書物の枚葉で拭きながら、黒人は呟く。
「日本からシンガポールへ──
『イル・ソン・パティ』なり何なりの能力で突き止めたにせよ、
『脚』がなけりゃあ、『追いつく』ことは出来ない。
『どこでもドア』でも持ってるなら別だが、
もしそうなら、昨日のうちにオレを襲撃してるはずだ。
残された時間が多くないことは、
ウィル、おまえが体で理解してるはずダ」
「つーまり・・・・『ヤング・ダイヤモンド』の誰かが、
おまえらを手引きしたってワケだ。
オレを牽制する為・・・・あわよくば倒させる為、カ?」
「まァ、いいサ。
そろそろ『窮屈』だったからなァ・・・・
オレの野望は、『ヨハネスブルグ』に収まらない。
この自慢の『一物』が、並の下着を拒むようになァ」
ブル ン !
いまだ雄々しく屹立したそれを、
大きな角でこしらえた『』ペニスケースに収めると、
ニカ!
「──オレはこの星を統べる『雄』だ。
日本を訪れたことで、それは確信に変わった。
『ヨハネスブルグ』という隠れ蓑も、もはや不要よ」
「ウィル・・・・
おまえは、そんな『雄』に選ばれた『花嫁』だ。
おまえがここに来たのも、『運命』だな。
・・・・予告してやるゼ。
おまえは、この教会から一歩も出ることなく、
オレを『夫』として、受け入れることになるだろウ」
ウィルに向けた顔は笑っているが、目は笑っていない。
大言壮語の極みに思われる数々の台詞のどれ一つとて、
彼にとっては当然の『運命』であり、寸毫の懸念もない──
その場にいる誰もが、それを感じ取れる、そんな表情だった。
高遠がごく小さな声で、菊川から得た情報を伝えてくれる。
──ズクン!
ウィルは自身を『嫁アレルギー』に変える。
反応は──『2つ』。
先刻潜った扉の向う、即ち教会の外に二つ──
ただ、それだけだ。
半径『20m』、教会をすっぽりと覆う範囲内に、
ウィル自身を除いては、『嫁』は『一人もいない』。
ゴ ゴ ゴ
ゴ ゴ ゴ
943
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/06/27(月) 20:21:32
>>941-942
「『やってみるまでわからなかった』そういう事だね」
ルンクスに返答し心中ロンパリに黙祷する。
嘘ではない、『イージス艦のレドーム級の出力』なら
別の結果があったらだろう。
次の行動としてロンパリに貸与していた『硬度』×2、
『電磁発振(強)』『電磁発振(弱)』カートリッジ4つを解除、
携帯用ドライヤーから『発熱』『送風』カートリッジの作成を始め
浜岡に近寄り小声で質問する。
「ところで菊川氏の『スタンド』だが『内部密閉』は理解したが
『外部干渉』も無視できるものだろうか?」
つまり外の『マリア像』と『天使像』を完全に無視しうるのかと。
944
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/06/27(月) 22:15:21
>>943
追加
とりあえずルンクスに遠隔攻撃の様子が見える場合
カートリッジ解除以外の行動は諦め可能な限り回避、
不可能と思われたらスタンド防御に徹する。
ウィルに向けられそうな様子でも上記同様。
945
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/06/29(水) 12:56:35
>>941
【おいィ なんか面白いこと言えェ】
「はあ!? 急に何言ってんだ!? …見ろよ、この蟻、たくさんいるよなぁ、10匹くらいか? 蟻が10匹でありがt」
【それがお前の遺言だァ】
井上はルンクスに向けて歩きはじめる、無論、自分の意思ではない。
『ハッピー・オルガン』は天井へ跳躍、右足を天井へ突き刺し、ルンクスの真上で制止する。
「ヒッ や、やめてくれよ! つ、次はもっと面白いことを言うから! あっやっこっ殺さないで」
井上はもがくこともできず、粛々とルンクスへ近づいていく。赤いヴァージンロードは、彼のためのグリーンマイルになるのか?
946
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/06/29(水) 21:12:59
>>942
「あら 元より『ダイヤモンド』なんて脆い繋がりじゃない」
「むしろ擦り合わせて 相手を打ち負かした真の輝きを持つ者だけが残されるのではないかしら?」
「もっとも あなたはここで『黄金(ゴールド)』に敗北するのだけれど」
大きく息を吸い、全員に情報を共有する。
「総員ッ!この教会の中には他に『嫁』はいないわ」「あの女性がなるかもしれないけれど・・・他にはわたしだけ」
「仕留めるには絶好のチャンスね」
(逃げ道も用意済み・・・流石逃げ隠れの得意な男ね。thank、ミス・タカトオ)
自分の『嫁アレルギー』は継続、あの女性が敵の能力下に置かれた瞬間を把握できる。
彼女に近づかれることさえなければ、デメリットを警戒する必要もない。
『ヴェノム』を自分の舌に触れさせ、もう一つの記憶するアレルゲンを『体液』にしておく。
『ハッピー・オルガン』が仕掛けるのに合わせて、こちらも別方向から回り込むように接近しよう。
教会の椅子は、いざという時は伏せれば遮蔽物にもなる。
そして可能ならば、包囲ができればルンクスの逃げ道も潰しやすいだろう。
947
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/06/30(木) 00:16:09
>>941
「よしんばアンタがハーレムを築く、群れの『アルファ』だとしても、
私はそういうのは『ゴメン』だわ。日本は一夫一妻制なの」
菊川に再度コンタクト。
ナツメグも含めた全員の位置関係、また場内の全体図、
他に敵になりそうなものがいないかを把握しておきたい。
ついでに、教会内にそれら敵対存在が侵入した際に
何か危険を知らせる合図を、菊川が用意するならそれも聞いておく。
できればルンクスから見えない位置へ移動して行いたいというか、
行うべきところだった。既に見られているのであれば仕方ないが、
柱などの影に入る等あまり気づかれないようにしたい。
無理であればルンクスの行動を注視しておく。
948
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/07/05(火) 00:15:36
>>943
>>944
(エイノー)
『カートリッジ』を『フィストフル』に使用した際に生じる、
『機能強化』は、単純なサイズ増大によるものだ。
エイノーの失敗は、本来の『機能』として、
『振動加熱』を目的とする器具から『カートリッジ』を抜かなかったことにある。
対象が『電子レンジ』であったなら、
少なくとも『遠隔加熱』は成功していただろう──
無差別攻撃という欠陥は同じだったにせよ。
(なお、エイノーにロンパリの死を知る術はないものと思われる)
4つの『カートリッジ』を解除し、
今度は携帯用ドライヤーを取り出し、
『発熱』『送風』カートリッジを抜き出した。
ルンクスの視線が、蛇のようにねっとりと自分に絡んでいる。
スタンドの一挙動ごとを、つぶさに観察されているのを感じる。
現時点で、遠隔攻撃の気配はない・・・・抱かれた女にも動きはない。
浜岡:
「外からの攻撃にも、『ジ・ユーズド』の強化は効くよ。
でも、聞こえるだろう? あのラッパの音。
『防音』じゃないってことは・・・・」
ジク ジクン
エイノーは、微かな痛みを感じた。
脛──パンツの裾に収まった地肌。左右両方にだ。
>>945
(井上)
井上に望まぬ台詞を吐かせ、前進させる。
同時に『ハッピー・オルガン』自身は、野猿のように跳躍し、
ド ガ !
ルンクスの座する祭壇上の天井に足を突き刺し、ぶら下がった。
高低差は『5m』というところだが、
祭壇上にはアーチ状の梁が存在する為、
祭壇からぶら下がったルンクスの足と、抱えた女しか見えない。
強襲は可能だが、頭や上半身は狙いづらい状況だ──
(参照:
ttps://www.tripadvisor.jp/LocationPhotoDirectLink-g294265-d310895-i113594164-Armenian_Church-Singapore.html)
「あぁん・・・・
本体が突っ込んでくる・・・・だと?」
ルンクスの意外そうな声が聞こえ、
『人身馬面』のスタンドが、構えを取る。
こちらは男の前に出た為、頭部が丸見えになる。
『ハッピー・オルガン』も立場は同じのはずだが、
首を傾げた『馬面』は井上に向いており、自分を見ていないように見える・・・・
否応なく赤い絨毯を前進する井上は、
距離『2m』、スタンドの間合い目前まで進んだ。
眼前には馬面のスタンドが構えを取っている。
その逞しさは『ハピオル』に匹敵するが、
最大の違いは股間から聳えた長大な『角』──
鋭利な角度を備えた、黒光りするそれだ。
──井上と『ハッピー・オルガン』、そして敵スタンド。
トライアングルを描く三者の間で、見えざる圧が急速に高まった、その時。
ビュッ
『馬面』が無造作に、『ハッピー・オルガン』に仕掛けた。
投じられたのは、丸められた『紙屑だ。
手首を曲げるだけの単純動作でありながら、
『ハピオル』に伍するほどの『スピード』・『精確さ』だ!(ス精:AA)
>>946
(ウィル)
『嫁』の不在を全員に伝えながら、
ウィルは『ヴェノム』を操作し、『体液のアレルゲン』を採取する。
ルンクスに先駆けるのは、『ハッピー・オルガン』と井上だ。
ヴァージンロード上を上下に別れて接近する両者を睨みながら、
ウィルは浜岡とともに、右手壁際へと移動を開始する。
「んッん〜、さすがはオレの選んだ女だ。
おまえの言う通り、この教会に『嫁』はいない。
この女も、本当の意味でまだ『嫁』じゃあない。
あえて『嫁』にはしていない・・・・何故か?」
邪悪な笑みを浮かべるルンクス。
「この女は、お前たちの『試金石』だ。
何の罪もない、オレに惚れているだけの『一般人』を、
お前たちがどう扱うのか・・・・『正義』の『試金石』だ」
ゴ ゴ ゴ
ゴ ゴ ゴ ゴ
「・・・・油断するんじゃないよ、ウィル。
あんたを信用しないわけじゃないが、
誰も護衛がいないなんて、思わない方がいい」
「何かあるよ・・・・こりゃあね」
浜岡のつぶやきが聞こえたが、
彼女自身、その可能性の具体性は掴めていないようだ。
代わりに、『ウィンター・ブランケット』の手に、広げた『毛布』が出現する。
交戦が始まる今、より確実にウィルを護るつもりに違いない。
949
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/07/05(火) 00:34:01
>>947
(高遠)
ルンクス:
「んん〜〜〜、いいねェ。
そういう女をかしづかせるのが、雄の醍醐味ってモンだ。
オレの『好み』からは外れるが、高遠・・・・だったか?
・・・・俄然、興味が出てきたゼ」
舌なめずりするルンクスの台詞は、
一瞬で高遠の背筋を駆け抜け、全身に鳥肌を広げた。
(──ナツメグは、今、そっちに行くよ。
教会に『肉』を詰め終えたからね。
じき左側の扉から合流してくるよ。
ぼくを『護る』気は、ないみたい)
(──地図を描くのは無理だけど、
大雑把にいうと、左の扉から右の扉に通路があって、
左から順に、告解室、鐘楼室、司祭室と並んでる。
穴があるのは告解室。ぼくは司祭室に隠れてる。
鐘楼室にはらせん階段があって、鐘楼塔に昇れるよ。
扉は、通路の北側に一つ)
(──合図は、じゃあさっきの『鐘』にしておこう)
周囲を見回すが、柱の類は存在しない。
外周にある柱が、建物を支える構造なのだろう。
隠れるならば、並んだ長椅子の陰がまず目につく。
ヴァージンロードを避ければ、ほとんどがルンクスの死角だ。
同じ考えであろうウィルが、浜岡とともに、右手壁方向へ向かい始めた。
高遠もひとまず、身を沈め、長椅子の背に身を隠した。
ルンクスの状況は、全て目に入っている。
950
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/07/05(火) 01:35:07
>>948
【うゥ〜ん、今じゃねェかなァ〜】
ヒュッ
梁が邪魔してるってことは、相手からして狙える場所もごく狭いってことだ。
膝を曲げて頭を引っ込めて、紙屑を避ける。スA
「!」
井上は弾かれたように転進、後退、並んだ椅子の列に飛び込み、身を伏せる。この際脚力の酷使を行う。スB
このやりとりで、ルンクスには俺達の能力の一端が知れる、推測、考察の余地が生まれる。
考えれば、無視できない能力であることが分かるだろう、スタンドと本体、この二つが同時に致命傷を与え得る手段を持っている。
俺達に注意を割くなら、その他の注意が疎かになる。
前述した通り、『ハッピー・オルガン』が求めるのは強敵ではなく、心地よい蹂躙だ。
使えるものはなんでも使う、それがつまり、チームプレイってことだろ?
951
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/07/05(火) 22:35:26
>>948
「ヤツの言葉の意味なら推測できるけれどね・・・それだけではないのでしょう」
あえてあの女性を『嫁』にしていないのは、彼女が心から『ルンクス』に惚れているからだろう。
そして起き上がったなら、一般人に取れる手段の内で、こちらに応戦してくるはずだ。
『嫁』として能力下に置かれているならば、こちらも躊躇なく倒せるとしても、
そうでなく、単純に愛情のみで攻撃をしてくるあの女性をこちらはどうするのか。
そういう意味だろう。
「甘く見られたらものね」
「しかし他にも護衛がいるというのは同意できるわ」
「・・・・・念のため・・・一瞬だけ『スタンド探知』も行うわ」
「少しだけ離れるわね ミス・ハマオカ」
交戦が始まれば、そんな余裕はなくなる。ならば今の内に、ルンクスの手の内を探っておきたい。
浜岡より少し先行し『2m以上』距離をおいて、『嫁アレルゲン』を『スタンドアレルゲン』に書き換え、他の『スタンド』『スタンド使い』を探る。
これで反応がなければ、少なくとも現時点でルンクスの真意を探る意味はない。
後は戦いながら判断するだけだ。
952
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/07/06(水) 18:23:53
>>948-948
失礼
>>943
一部訂正、
「ロンパリの健闘を願いつつ
『電磁発振(強)』『電磁発振(弱)』『発光』カートリッジ
3つを解除」に。
浜岡の返答を聞き本体の手で『F・O・Q』右肩に『発熱』
左肩に『送風』カートリッジを装填、スラックスを膝まで
『F・O・Q』後ろ手に破らせる。
何かの傷口か異変が確認できたなら(次回の行動で)
両足は捨てる。
ただし「痛みだけでその痛みがスヴァルトんの『蠍』に
刺されたものに酷似している」場合 床に手をついて
菊川とこの部屋の敵以外全員に語り問う。
「菊川氏、礼拝堂の天井か鐘楼までの道を空けて
もらえないだろうか、無理は良いがもし飛べるなら
浜岡婦人は付き合って欲しい。皆も聞いてくれ、
『おそらく』だが『高確率』であの『天使像』は危ない。
今私に『第5のラッパ』の兆候があった。『誤差』が
あるとして『第7のラッパ』を吹かせると『天使像』の
『神』であるルンクス氏と『聖別』されているウィル君以外
『全員死ぬ』。止める手立てがあれば誰であれ任せるが
『手が離せない』なら私が行く。あと菊川氏、可能でも
『防音』では駄目だろう、『ラッパが鳴った』事実があれば
所詮『花嫁』限度があっても『有効射程圏』のここの人間は
『助からない』」
ウィルのおかげで『2体』に特定されたのは有難いが
だからこそ放置すべきではなかった。
そう長い事もない戦いだろうが『黙示録の天使の最後のラッパ』
までに片付けるのも難しいだろう、第一『あと一歩』で全滅するのは
『無念』にも程がある。
953
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/07/07(木) 00:35:27
>>949
(OK。司祭室に何か不味いのが来そうな時は速さを変えて鳴らすなどで最大警告して)
菊川へ返せるならそう言いつつ、
貞操の危機という、かつて無かったものに本能的な恐怖と、悪寒が走る。
最悪の場合は舌を噛みちぎって……
そんな思考が一瞬でも浮かぶには十分なセリフだった。
……が、やるかやられるか。変な意味ではなく
命のやり取りとして、どちらか一つしか運命は待っていない。萎えている場合じゃない。
幾つか思い至ったことがある。
ウィルに向けられた言葉から感じた、ルンクスの狙い。
どんな『プレイ』に及んでいたか想像したくもないが、あの二人はどちらも汗塗れだったはずだ。
少なくとも股間と密着部分……最悪の場合全身『ルンクスの体液』でベッタベタということになる。
「ディープキスした者が、口角泡を飛ばした
その唾液だけで『感染』した事を考えれば、あの女は……」
つまりあの『プレイ相手』は、『感染源』としては最悪極まりない『爆弾』だ。
しかもルンクスの言うとおり、惚れているだけの一般人として動きまわる、だ。
それを断つためにこちらがどう動くのか……殺さずに済ませるのか、手に掛けるのか
あの男はそこに『邪悪な好奇心』を向けている。
より不味い事を考えれば、その戯れが終わったらすぐにでも能力下におけると見たほうが良いか。
つまり護衛はいないというより、『増やせる』……股間を拭いた紙やらでこちらを感染させ戦力を削ぎつつ、だ。
おまけにあのスタンド……共有知覚を備え、スピードも精密動作の精度もかなりヤバイ。
自分が女で有ること、付着量が多いほど危険ということを考えれば
浜岡に言われたとおり、単体ではほぼ勝ち目はないか。
ラッパの音によって何が起きているかも、逃げ道の可能性がある穴も、懸念は山盛りだ。
女を抱えたルンクスの体の状態、そして動向、距離を測り、しかし紙くずを投げたりの動きには回避を狙いたい。
ナツメグが来ると同時に動く段で行くべきと考える。
954
:
<ガオンッ>
:<ガオンッ>
<ガオンッ>
955
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/07/12(火) 23:30:00
>>950
(井上)
ヒュッ
『ハッピー・オルガン』の状況認識は正しい。
死角があるということは、障害物を利用できることでもある。
天井に足を突き刺したまま、
自立型のスタンドは頭を引っ込め、飛来した紙くずをやり過ごした。
ベチャッ!
傍らの天井に命中したそれが、湿った音を立てる。
白い天井に、わずかにではあるが、液状の染みがついた。
そのまま落下する、その真下では──
バッッ
井上が転身、後列右横の椅子の列に飛び込み、身を伏せた。
偶然か狙ってか、紙くずの落下先は、井上の立っていた場所だ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
ニヤニヤと笑いながら、けれど視線には寸毫の緩みもなく、
ルンクスは『王座』から、一人と一体、そしてその仲間とを睥睨している。
>>951
(ウィル)
「わかった。
でも、あたしの背後から出るんじゃないよ」
先行しようとしたウィルを制し、逆に浜岡が前へと出る。
ルンクスとの最短距離を、『ウィンター・ブランケット』の
逞しい腕が、構えた毛布で塞いでいる。
ヴヴ
『ヴェノム』が周囲を飛翔し、改めてアレルゲンを調達する。
今度はスタンド使いの『アレルギーチェック』だ。
浜岡他、仲間とも距離を保ったまま、反応を試す──
目視可能な範囲での反応は、
仲間──浜岡、高遠、エイノー、井上、及び彼らのスタンド。
敵──ルンクス。傍の女には『反応なし』。
目視外では、
ルンクス座する祭壇の左右の扉。
その先、右側の方角に一人・・・・おそらくは菊川。
左側の扉の向うには、大柄な反応・・・・疑いなく『ナツメグ』だ。
教会外の二つの反応も健在だ。
これで、石像の能力がスタンドであることも確定した。
浜岡の言葉には重みがあったが、
ウィル自身の調査結果は『白』──傍らの女性意外、
教会内に於いて、ルンクス側に『戦力』は存在しない。
956
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/07/13(水) 00:00:52
>>952
(エイノー)
(訂正、了解)
脛を刺す痛みに対処するは、スタンドだ。
ビ ビィィ────ッ!
スラックスの裾を膝から破らせると、
予想外の出血が、靴下を赤く染めている。
牛乳パックに穴を開けたように、どくどくと流れるそれは、
決して激しくはないが、確実にエイノーの血を奪っていた。
だが、エイノーの触覚が伝えるのは、それだけではない。
小さな痛みの元は、確実に生物的に動いている・・・・!
だが、血の色に紛れて、確認できない。
とは言え、傷はまだ小さく、毒の痛みはない。
今はまだ、無理に足を落とす必要はないと見た。
エイノーは床に伏せ、
菊川と、そして仲間にも語り掛ける。
(──天井に上がれる通路はないけど、
鐘楼室の階段から、鐘楼塔を登れるよ。
鐘楼室は真ん中の部屋。
チャペル奥にある左右の扉、どっちからでもいける)
(──うん、ルンクスの退路を断つって意味でも、
今のうちに動くべきかも。
外にいる『ラッパ』は、ぼくにはどうにもできないし、
このまま放置すると、不味い予感しかしないよね)
(──じゃあ、ぼくからもお願い。
外の敵を倒したら、戻る前に鐘楼を塞いでほしい。
方法は任せるけど、
ルンクスが簡単に出られないくらいにね)
浜岡:
「悪いがあたしにゃ、ウィルの護衛の任務がある。
それにあんたなら何とかなるさ、エイノー。
あんたのスタンドにゃ、無限の可能性があるよ」
「老婆心ながらアドバイスするなら、
敵の攻撃の性質を把握してから、対処するんだ。
『研究』は得意だろ?
『ファクト』を前提にしなくちゃ、正しい結論は出ない」
「──がんばっておくれよ。
中でがんばる、あたしらの為にもさ」
>>953
(高遠)
(──じゃ、サイレンみたいに鳴らそうかな)
この状況においても、菊川ののんびりした口調は変わらない。
ウィルと同じく、
高遠もまた、ルンクスの言葉に含まれる意味を読み取った。
加えて、両者の体は、いまだ汗で濡れ光っている。
ルンクスのそれは次第に引いているが、女性はまだ息も荒い。
彼女自身の汗に、『それ以外のもの』が混じっていれば、
それだけで、限りなく危険な存在となり得る──
油断なくルンクスを見据える高遠。
その視界の中で、井上は右後方の椅子列に身を潜め、
エイノーは菊川と相談を始めた。
それらを静かに見下ろすルンクス。
黒人に動きはなかったが、傍の女にはあった──
立ち上がると、黒く太い首に手を回し、濃厚なキス。
そして、こちらを振り返った──
その耳元で、ルンクスが何事か、囁く。
ゴ ゴ
ゴ ゴ
上半身を肌けさせたまま、シンガポールの女性が、
火のようなまなざしをこちらに向けた、その時。
キィ イ!
扉を軋ませ、左手の扉から、『ナツメグ』が巨体を現した。
手で扉を開けた様子はない。まるで『自動扉』のような動きだ。
「敵に囲まれながら女侍らせてるたぁ、
なかなか気合いの入った『リア充』だなぁ、ええおい。
これだけ殺し甲斐のある相手は、久しぶりだぜ」
圧倒的な肥満体・・・・ではない。
質量は変わらないが、肉の形が明らかに異なる。
皮膚を押し上げるような筋肉の質感。バルク。
まるで『鉄骨』でも入れたかのような、変貌ぶりだ。
ゴキ バキ コキキン
「細工は流々。『パーティー』にも間に合った。
後は、そこで座って馬鹿を捻れば、任務完了ってわけだ」
ズ ギュン!
首を鳴らした『ナツメグ』の前に、
その巨体に劣らぬ、大柄な人型スタンドが発現した。
957
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/07/13(水) 05:11:14
>>956
「有難う『アテ』は少しあるさ、そちらも健闘を浜岡婦人。
ナツメグ氏も到着か。あと菊川氏、閉鎖の結果として
鐘楼は鳴らなくなって構わないだろうか?」
礼を返し菊川の答えを聞いてから『F・O・Q』右手『発熱』の指と
左手に持たせた『USB電熱ライター』で脛あたりから出血部分まで
抉り気味に焼き潰す。
三日も放置すると足の壊死の心配もあるだろうが今日生きていれば
血管再生の手術も受けられる。
痛みはあるがへこたれぬ、『戦場』を避け大回りに走って
チャペル奥にある左の扉を目指す、これで最悪右手側の
「司祭室」の菊川は巻き込まないだろう。
「ウィル君、高遠君、井上氏、しばらく『別行動』だが
『護衛』を潰してまた戻る」
958
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/07/14(木) 21:16:48
>>955
「・・・・・反応なし ね」
「となると物理的な仕掛けも考慮しようかしら」
しかし武器や爆薬が仕掛けられていれば、恐らく菊川が気付くはずだ。
それ以外の戦力とは何なのか。
だがそもそも、それを使わせるほどにまずは『ルンクス』を追い詰めなければその意味もない。
「行きましょう ミス・ハマオカ」
各々襲いかかるのでは、当然各個撃破されてしまうだろう。
現在相対しているイノウエ、そして新たに現れたナツメグと共に攻撃に転じる。
エイノーの容態も気にかかるが、『ヴェノム&ファイア』は仲間を守るのには向いていない。
ならば先に、ルンクスを仕留める。
自身の『スタンドアレルゲン』を解除、そして『体液アレルゲン』を針弾として装填。
浜岡と共にルンクスへと接近、射程内に入り次第、胴体目掛けて撃つ。
『神速』の弾丸、それをさばけるスピードは『エンジェルズ・ラダー』にはあるか?
959
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/07/15(金) 10:36:55
>>955
【チィ〜…】
クソ人間ごときに攻めあぐねるのは屈辱だ、だが、理屈でなく本能で分かる。ただの突撃は更なる屈辱を味わうだけだ。
…
だが…
我慢なんてできるワケねぇ
ズドンッ!
『ハッピー・オルガン』は床に降り立つ、井上を呼び寄せ、『装備』する。『井上ハンマー』だ。
井上とはここでお別れになるかもしれないな、と思うと、逆に少し笑えた。
ゆっくり接近する、ふつうに歩くスピードだ、投擲物なら『盾』で防げる
960
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/07/16(土) 00:58:04
>>956
「侍らせるどころか、お楽しみ中だったみたいよ」
エイノー先生の無事を意識の端で祈りつつ
ナツメグが状況に気づいていないわけではない……と思うが、一応。
さて『女』もこちらを敵対的な存在と認識したようだ。
高遠に外国語は使えないし、シンガポールの公用言語も知らない。
交渉の余地は皆無と見ていい。つまり物理的に何とかしなければならないと。
今この場から遠距離攻撃……ルンクスのスタンドがある。
接近し攻撃……『体液』の存在を考えると可能なかぎり避けたい。
接近をまち攻撃……『ハピオル』が待つとは思えない。
いずれにせよ危ない橋のどまんなか。落ちるか渡り切るかだ。
(浜岡さん…保湿ソックスとかの類ってあります?)
小声をかけながらできるだけ物陰経由で接近を開始する。
ルンクスの投擲や、女はこちらに寄ってくる事を警戒しておきたい。
井上、ルンクス、女……それらとの距離はどれぐらいか、目測しつつ。
961
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/07/19(火) 12:52:52
>>957
(エイノー)
(──新郎新婦は困るかもだけど、ぼくは大丈夫)
菊川の返答を耳にしながら、
エイノーは『フィストフル』が奪った能力を、自らに行使する。
ドジュウ! ォ オオオオオ・・・・!
高温で焼き潰された脛が、
『焼肉』めいた白煙と臭い、そして激痛を立ち昇らせる。
虫のように感じた異物がどうなったか、
激痛のさ中では感じ取れないが、少なくとも出血は止まった。
浜岡:
「元は血液。なら『蒸発』させればいい。
おまえさん、やるじゃないか。エイノー」
ダッ
エイノーは左の扉に向かって走り出す。
全速力は当然出ないが、まだ動ける。戦える。
逆に目前の扉から、ずいと一歩進み出た
『ナツメグ』の広い背中の後方を抜けた時、
「──『揺らす』ぜ。足元に気をつけなぁ」
肥満体が、ぼそりと声をかけてきた。
木製の扉のノブは、手の届く距離だ。
>>958
(ウィル)
浜岡:
「ああ。けど、無理して撃つんじゃないよ?
味方も手数も、こっちのが多いんだからね」
【護り屋】の背中から『2m』を維持しつつ、ウィルは壁際を祭壇側へ急ぐ。
進みながら、『アレルギー』を解除し、『体液アレルギー』に弾丸を変えた。
ここまで大回りしていた為、さして距離は詰まっていない。
壁際から射程距離『8m』に至るには、ほぼ右奥の扉付近まで近づく必要がある。
椅子の間から飛び出した井上が、『ハッピー・オルガン』の手に収まるのを横目に、
ウィルと浜岡はじりじりと急ぐ──
扉まで『3m』。ルンクスまで『10m』の位置に到達したその時、
ダ ッ
スイッチを押したように、ルンクスの『花嫁』が飛び出した。
動物のようにしなやかな動きだが、人間以上のものではない。(スC)
半裸の肌に、濡れ光る汗。
目標は浜岡、その背後に守られたウィルのようだが──!?
浜岡:
「・・・・あたしに任せな、ウィル」
ズ ギャン!
962
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/07/19(火) 12:53:14
>>959
(井上)
ズドンッ!
床に降り立ち、右手を掲げる。
安全地帯から飛び出してきた井上が、
サーカスの軽業師のように跳躍し、
直立した姿勢で広げた手の中に納まった──名付けて『井上ハンマー』。
その異形を目前にした、ルンクスが口笛を鳴らす。
「『ジニ』は数え切れないほど見たが、
自分の本体を道具にする外道は初めてだゼ。
そのイカレぶり・・・・『オレ好み』ダ」
ザッ ザッ
ルンクスとそのスタンド。
一挙一動を警戒しながら、『ハッピー・オルガン』は歩を進める。
敵は構えこそ取っているが、動きはない。
『得物』がある分、先に間合いに入ったのは『ハッピー・オルガン』だ。
こちらの武器が届き、敵の拳足が届かぬ距離──
左の視界の端からは、ナツメグも接近中だ。
間合いの理に加え、数の理も追いつく算段となる。
だが・・・・依然として
ルンクスの顔に張り付く余裕は色褪せない。
デビル
「だがなァ、『悪魔』。
『相方』は大事にするもンだぜ?オレのようになァ」
ルンクスの言葉は、今しも右方向に駈け出した
『花嫁』の女に向けられたものだろうか?それとも──
>>960
(高遠)
(原作(三部)に準じて、言語は共通。
女とも会話は可能、とする)
ナツメグ:
「そいつはいよいよ、ゴキゲンじゃねーか」
言って、ナツメグが動き出す。
ルンクス、『ハッピー・オルガン』、そしてナツメグ。
祭壇前はさながら『怪獣総進撃』の様相だ。
浜岡に尋ねようとしたが、
すでに護衛対象のウィルが壁際についている。
距離は7mほど。小声では届かず、届いても対処は難しいだろう。
脚を焼き、駈け出したエイノーを追う形で、
高遠も祭壇前へと前進を再開した。
物陰に隠れながらの為、防御を考えないエイノーや、
元より距離の近いナツメグには追いつかない。
その分、状況の把握は容易だ──現時点での状況は、以下の通り。
高遠からルンクスまで、直線にして『9m』の距離だ。
チャペル内地図:
????????■■■■■■????????
???????■□□□□□□■???????
??????■■□□□□□□■■??????
■■扉■■■■□□□祭壇□□□■■■■扉■■
■□エ.□□□ナ□□□ハ□□□□□□□□□□■
■□□□□□□□□□□□□□□女□□□浜□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓ウ■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
扉□〓〓〓□〓〓〓〓□□高□〓〓□〓〓〓□扉
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■
■■■■■■■■■■扉扉■■■■■■■■■■
□:約1m×1m ■:壁 〓:椅子
祭壇:ルンクスが座っている
女:花嫁の女
ハ:『ハッピー・オルガン』&井上
エ:エイノー 高:高遠 ウ:ウィル
浜:浜岡 ナ:ナツメグ
963
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/07/20(水) 03:40:37
>>961-962
扉を開けて迅速に閉め床を確認する。
何もなければそれで良いが『赤いカーペット』が
確認できたなら『発熱』『送風』最大出力で叩きつける。
自分の体も『異変』がなければ良いが『血管を動く何か』は
焼く必要があるだろう。
まあ『F・O・Q』が語りかけてきたとかでなければ『技名』は
言わない事にしようと思った。
それできまるセンスがあれば良いが自分には向いてない。
964
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/07/20(水) 22:33:24
>>961
「気を付けてね ミス・ハマオカ」
「あなたの能力ならば相性は良いと思うけれど・・・それでも『液体』というのは防ぎ辛いわ」
仕事柄、戦闘にも慣れている浜岡ならば百も承知だろうが、一応付け加える。
足を止め、念のため銃口は『女』へと向けておく。
武装もないただの一般女性など、『スタンド使い』相手には時間稼ぎにもならない。
それを踏まえて、彼女をけしかけたということは、何かあると見て良いだろう。
また浜岡と女が接触する前に、ちらりと周囲や仲間の様子を見ておく。
壁が背にあるこの状況、周囲の様子を確認するにはうってつけだ。
965
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/07/21(木) 00:43:58
>>962
【ンン〜〜〜 まずコッチィ〜】
ヴォッ
ルンクスから目を離さないまま、井上を『女』へと投げつける、投げられた井上は空中で反転し、脚を突き出して『跳び蹴り』のような形になる。狙いは首、一撃で命を刈り取る。パス精AAA
【『未知』ってのがよォ〜 嫌いなんだよなァ〜 お前はパワーもスピードもあるゥ〜 でもそれだけじゃあないよなァ〜 当然なァ〜
ゆっくり行くぜェ〜 別に急ぎじゃねェしよォ〜】
この間合いなら直接攻撃は届かない、投擲でも回避が間に合う。
戦闘において重要なのは、相手のやりたいことをさせないことだ。それがどんなに些細な事でもな。
966
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/07/21(木) 23:39:46
>>962
遠距離攻撃の手段を用意できるのはルンクスの方だろうが
まずは女。次にルンクスか。
椅子の群れを右手側に抜けて通路から女の元へ向かう。姿勢は依然低め。
目線はルンクスとハピオルの挙動に向けて椅子間からだ。
ついでに、すぐさま『クレモンティーヌ』発現出来るよう、構えをしておきたい
……しかし、先ほどの我々とルンクスのやり取り、女は耳に入っているのだろうか。
ハピオルの攻撃は瞬時に命を奪い得る凶悪なものだろう。
女に『攻撃され、死亡する事を条件に発動する才能』や
大事にする。を体現する何かを、ルンクスが埋め込んでいないことを祈りたいところだ。
967
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/07/22(金) 23:20:25
>>963
(エイノー)
ギイィ────ッ
エイノーは、古めかしい扉を勢いよく開ける。
その先には、幅『1m』ばかりの細い廊下が続いていた。
数歩進んだ先ですぐ左に、続いて右に折れて、北へと進むのが、
扉の手前からも見て取れる。
廊下の左手には複数の窓が並び、
穏やかな朝の光が差し込んでいる──まるで別の世界のようだ。
すぐさま確認した床に、異常はない。
ワックス仕立ての、よく磨かれた木製の床だ。
足の異常は、痛みのせいでよくわからないが、
少なくとも体内で、何かが蠢いている感覚はない・・・・
脚はまだ動く。今は前に進むのみだ。
>>964
(ウィル)
周囲に視野を広げ、仲間を確認するウィル。
エイノーは左の扉に消え、ナツメグは祭壇に向かっている。
ルンクスとそのスタンドは、祭壇上から
井上を武器のように構えた『ハッピー・オルガン』と対峙。
椅子の陰なのか、高遠の姿は、ここからは見えない。
浜岡:
「ああ、わかってるさ。
おまえさんには、滴の一滴も飛ばさせやしない」
バ サァッ !!
自信に満ちた声音と同時に、
『ウィンター・ブランケット』の構えた毛布が、投じられた。
それは『投網』のように空中で広がると、
突進してきた女を頭から包み込むなり、
一端を握ったスタンドの巧みな手捌きによって、
みるみる捻りを加えられ、完全に女を閉じ込めた。
念のため、銃の照準は女に向けてはいたが、
無事、杞憂に終わったようだ。
毛布の内側で女が暴れているのが見て取れるが、
『破壊不能』という『ウィンター・ブランケット』を破るのは、
人ならずとも、誰にも『不可能』だろう。
「──っと」
グイッ
突如、飛来した井上に気付いて、
浜岡が毛布を引っ張り、攻撃の範囲から遠ざける。
勢い余った井上は、飛び蹴りの態勢のまま、
ウィルのいる壁際へと突っ込んでくる──幸い、直撃のコースではない。
「あんたの流儀は邪魔しないがね。
あたしの手の届く範囲で、無闇な殺しは──」
目前の『ハッピー・オルガン』に息まく浜岡だが、
その言葉が、途中で途切れる。
浜岡の視線の先を追ったウィルは、絶句した。
ルンクスを相手取る『ハッピー・オルガン』──
その足元の不浄な『水たまり』から、手が伸びたのだ。
色白で細い、女性の両腕が。
その数倍も太い、幻影の両腕を伴って。
「──まさか」
床から僅かに浮いた『ハッピー・オルガン』の両足首を、
水面から斜めに生えたスタンドの手が──
ガシィ!!
──『掴んだ』。
968
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/07/22(金) 23:20:38
>>965
(井上)
ヴォッ
無造作に、井上を右方向に投じた。
井上の『目』を使って女の位置を把握し、空中で飛び蹴りの態勢を取らせる。
──だが、浜岡の対応が、一瞬早かった。
『ハッピー・オルガン』に伍する巨体のスタンドが、
『投網』のように構えた『毛布』を投げ、女を絡め取ったのだ。
すでに女の首に照準を定めていた井上から、
毛布を捌いて女を逃がす周到ぶりだった。
標的を失った井上は、そのまま西壁へと突っ込んでいく。
──その時、だ。
ド ン !
ルンクスのスタンド──
『エンジェルズ・ラダー』が、一歩前に出た。
武器の間合いから、拳の間合いに踏み入れる一歩。
投擲の隙を狙った、絶妙の運足。
しかし、『ハッピー・オルガン』とて、それは予想している。
投擲はすれど、視線はルンクスから切っていない。
投擲の隙が、前進の隙で相殺される以上、
対応は五分──攻防は無論、回避も十分間に合う。
──はず、だった。
ガ シィ!
その両足首を握りしめる、強烈な『握力』。
ルンクスの『エンジェルズ・ラダー』ではない。
馬面人身のそれは、両手を構え、今しも拳の『ラッシュ』を発射する。
「──いいや、急いでもらうゼ。
『相棒』を手放したおまえは、ここで『オシマイ』だ」
ゴ ア !
ドシュ バ バ バ バ !!!
(パスAA)
>>966
(高遠)
椅子の間を西方向に抜け、高遠はウィルらの方向へ向かう。
椅子の間は狭く、踊れる空間がない。
ここでは『クレモンティーヌ』の発現は難しいだろう。
『無敵の踊り手』には、最低限の『面積』が必要なのだ。
姿勢を低く取り、ルンクスから視線を切らさない為、移動は遅い。
その間にも、状況は変化していく。
高遠に見える状況は、以下の通りだ。
浜岡が毛布を使って、女を絡めとり、拿捕した。
『ハッピー・オルガン』が井上を女に投げるも、
浜岡がそれを避け、奇襲は空振りとなった。
その『ハッピー・オルガン』に、『エンジェルズ・ラダー』が詰め寄り、
ラッシュを放った。
この時点で、高遠は椅子の切れ目、
南北に伸びる通路へと出た。壁までは後、『4m』。
直接北に向かうなら、『7m』ばかりで、北壁に到達する。
969
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/07/24(日) 00:15:23
>>967
「・・・・・お見事ね」
まるで訓練を積んだ警察官のように、一瞬にして女の身柄を拘束して見せた。
流石は『守り屋』を名乗るだけはある、命を奪わずに無力化する、あまりに鮮やかな手際だ。
そこへと、投擲された井上。『ハッピー・オルガン』にとっては本体も武器同然ということか。
とは言え、流石に本体が死んではどうしようもないので、そこは考慮しているだろうが…。
「ごめんなさいね」
申し訳ないけれど、とりあえず井上は回避しておく。
『ハッピー・オルガン』の膂力で放られたものを受け止める気にはなれない。
この期に乗じて、『ハッピー・オルガン』と共にルンクスへと詰め寄り─────。
『┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨』
「『足元』よッ!『ハッピー・オルガン』ッ!」
「そんなバカな・・・!先ほどまでは『嫁』でも『スタンド使い』でもなかったのにッ!」
能力を『時間差発動』させたのか?どちらにしろ、これで完全に彼女は『敵』となる。
「ミス・ハマオカ!彼女は今の内に仕留めるべきよッ!」
浜岡に進言し、即座に『再起不能』にさせることを勧める。
『ウィンター・ブランケット』のパワーなら、そのまま壁や床に叩き付ければ造作もあるまい。
今の所、水たまりから抜け出しているのは腕の部分だけだ。
同時に前進し、『体液アレルゲン』を『ハッピー・オルガン』の足元に向けて撃つ。
射程外ならば、浜岡に頼み毛布の隙間から、『体液アレルゲン』を中の女性に向けて撃つ。
他人の体液にも、外に出た自分の体液にも反応するアレルギー針。
水たまりから手を出している腕やスタンドには、当然効くだろう。
970
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/07/24(日) 03:23:00
>>968
【…何か勘違いしているようだがァ アレは『道具』だァ 道具の使い方は俺が一番よく知ってんだよォ〜
一つ聞くがァ〜…その『行動』でイイんだなァ〜? 全力の攻撃でなァ〜〜〜ッ!?】
『ハッピー・オルガン』は膝を折ってしゃがみ、全力で『防御』する。
しゃがんだ分、防御すべき面積が減る、確かどこぞの波紋戦士が、このような防御法をしていたな。
ラッシュとは、瞬く間に大量の券打を見舞う攻撃だが、『同時』に受ける攻撃は実は『2発』だけだ。
腕が2本しかない以上、これは絶対に覆らない。
拳の雨を、弾き、いなし、やりすごす。パス精AAA
右手一本分のハンデはあるが、2本の腕の動きに集中し、防御に徹すれば、致命傷は免れる。
↓ここから井上のターン↓
井上は飛んでいく、必殺の蹴りを躱され、壁に向かってまっしぐら。
距離と加速からして、致命傷にはならないことを安堵しつつ、己に待ち受ける運命、即ち絶望を、身体全体で感じ取った。
ビキィ
まず脚
ビキキッ
腕、胸、腹、首、肉体のすべての筋肉が、逞しく隆起し次の『一手』を示唆する。
「ウソだろ」
井上は壁に『着地』し、全力の跳躍で『反射』する! 肉体は最大限に酷使、この数秒だけ、井上は超人的な身体能力を手に入れる。
同時に井上は気付く、『行動の操作』がされていない。直感的に、窮地に立たされたのだと理解する。
『悪魔』がくたばったところで、俺はなんともない、新しい人生を始められる。それは喜ばしいことだ。
だが、意に反して、ポケットの中のナイフを握りしめていた。
「ううううううおおおおおおあああああああああ!!!!!」
飛ぶ井上は、ルンクスへ向けてナイフを投げつける! 肉体酷使パス精BBC
攻撃に全力を出している今だからこそ、この何の変哲もないナイフが生きる。
ナイフを防御しようとすれば、攻撃は続けられない、そこには決定的な隙が生まれるだろう。
971
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/07/25(月) 21:55:20
>>968
(いけない、硬直してる場合じゃなかった…)
警戒するあまり出遅れる、悪い癖が出た。
『無敵』の無い踊り手はただの的だ。
空中で発現することも考えはしたが、ぶっつけで試す度胸はないし
眼前の光景を、自分の動きを邪魔しない程度だけ見ておいて北へ、踊れる箇所まで走る。
972
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/07/30(土) 15:40:29
>>967-968
足元に見てわかる異変がなければ
急いで中央の階段に駆け込み
全速で上りつつ『F・O・Q』に
ハンカチから『可塑性』カートリッジを
作らせる。
『足元』に不安はあるが『待ち伏せ』
『迎撃』以上の脅威ではないと割り切る他ない。
973
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/08/01(月) 10:56:05
>>969
(ウィル)
浜岡の手腕に賛辞を贈るウィル。
だが、事態は予想外の方向へ──急転直下に動いていた。
鋭く『ハッピー・オルガン』に警告し、
浜岡の脇をすり抜け、前に出る。
「────!!」
ブンッ
ガシャ!
浜岡のスタンドの巨大な腕が、
女を包んだ毛布を天井に投げ上げ、シャンデリアに引っかける。
『再起不能』にはしないのかと疑念が湧くも、
ウィルはとにかく浜岡の脇を抜け、前に出た──
ルンクスまでの距離、『8m』。
『ハッピー・オルガン』を掴んだ謎の腕も射程距離内。
女の細腕を狙うのは困難だが、巨大なスタンドの腕はまだしもましだ。
だが──それでも、遅い。
とてつもないスピードの攻防はすでに始まっており、
『ハッピー・オルガン』は罠にはまった後だ。
身を沈め、亀のように防御を固めて凌いでいるが、
バッキィィン!
『ファイア』で狙いを定めるより早く、
『エンジェルズ・ラダー』の剛腕が、『ハピオル』の右ガードを跳ね上げた。
ゴ! グゥウン !
壁を蹴った井上が、ウィルを背後から飛び越え、殺到する。
だが、それでさえも──『遅い』。
ガードの外れた刹那、その隙間に『馬面』のスタンドの拳が滑り込む──
ズ ズズッ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
──その時、突如、地面が揺れた。
椅子が前後に踊り、シャンデリアが揺れ、ウィルはたたらを踏む。
謎の腕に狙いを定めた『ファイア』の照準はブレてしまったが、
ウィルは見た──突然の地震に水たまりが波立った瞬間、
そこから生えて見えた腕が、掻き消えるのを。
「違う・・・・
その女のスタンドじゃないのさ、ウィル」
改めてウィルの護りに立つ『ウィンター・ブランケット』の剛腕。
消えた細腕に伴っていた、スタンドの巨腕。
ウィルは気付く──『同じ』だ。
『ハッピー・オルガン』を襲った腕は、
『ウィンター・ブランケット』の腕に酷似……いや、『同じもの』ではないか?
>>970
(井上)
──バッ!
膝を折り、体の表面積を減らした状態で、
『ハッピー・オルガン』は完全防御の構えを取る。
ド ゴゴゴゴゴゴ────ッ!!!
次の瞬間、爆撃のようなラッシュが着弾した。
腕が二本とは思えぬほどの量、そして破壊力。
受ける腕と脛が痺れ、痛みを感じるほど、その威力は強烈だ。
足を止められた今の状態では、
完全防御の姿勢を取らなければ、被弾は確実だったろう。
そして、防御は両腕の使用を余儀なくされる。
この敵のスペックは、完全に『ハッピー・オルガン』と五分だ。
足を封じられた状態で、二本の腕の攻撃を片腕で防ぐなど、
道理として『不可能』──本能が両腕を使ってしまった。
ゴ ガ ! ガガガガガガ!!
「んっん〜〜?
なかなかやるじゃあないねェ〜〜〜!
だが、その右腕!」
バッキィィン!
『エンジェルズ・ラダー』の剛腕が、『ハピオル』の右ガードを跳ね上げた。
『マリア像』の能力による弱体化を、いち早く見抜かれている!
「がら空きの左に、『スマッアァ ァ────シュ』!」
無防備となった左頬に、突き上げられた拳が迫る。
これを避けても、右の返しが追撃してくるのは明らかだ。
ラッシュの勢いに呑まれる──
メキ! ビキ
加えて、両足を封じる手。
『ハッピー・オルガン』でなければ、とっくに足首がへし折れているほどの膂力だ。
ルンクスの攻撃を捌きながら振りほどく余裕は『ない』。
ゴ! グゥウン !
壁を蹴った井上が、ナイフを手に反射してくる。
だが、それでさえ──間に合わない。
ルンクス本体は、奥まった部屋の祭壇に座したまま。
真横からナイフを投じても、狙えるのは『エンジェルズ・ラダー』。
通常物質は効果がない──
ルンクスを狙う為に必要な角度を得るには、
わずかに『コンマ数秒』が──決定的に『足りていない』。
ズ ズズッ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
──その時、突如、地面が揺れた。
両足の圧迫感が、霧消する・・・・
974
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/08/01(月) 11:11:01
>>971
(高遠)
ダ ダダダッ
警戒を解き、まっしぐらに北に向かう高遠。
今度は祭壇前の状況が全て把握できる。
瞬時の攻防には間に合うべくもないが、
後少しで、ウィル、浜岡らと合流できそうだ。
>>972
(エイノー)
通路の先を急ぐエイノー。
角を右折した先には、
左手に両開きの大扉、右に三つの扉が並んでいるのが見えた。
菊川の説明の通りならば、
手前から順に、告解室、鐘楼室、司祭室の順だ。
告解室の扉前を通過した、その時だった。
ズ ズズッ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
──突如、地面が揺れた。
激痛に耐える足では踏ん張り切れず、
思わずエイノーは足を止める。
咄嗟に壁に手をつき、かろうじて体を支えた。
チャペル内では激しい戦いが始まったようだ。
アルメニアン教会内 地図:
■■■■■■■■■■扉扉■■■■■■■■■■
■□□□エ.□□□□□□□□□□□□□□□□■
■□■■扉■■■■■扉■■■■■■扉■■□■
■□■□□□■□■□□□□■■□□□□■□■
■□■□□□■□■□□□□■■□□□□■□■
■□■□□□扉□■■■■■■■□□□□■□■
■□■□□□■■□□□□□□■□□□□■□■
■□□■■■■■□□□□□□■■■■■□□■
■■扉■■■■□□□祭壇□□□■■■■扉■■
■□□□□□ナ□□□ハ□□□□□□井.□ウ□■
■□□□□□□□□□□□□□□□□□□浜□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓高〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
扉□〓〓〓□〓〓〓〓□□□□〓〓□〓〓〓□扉
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■
■■■■■■■■■■扉扉■■■■■■■■■■
□:約1m×1m ■:壁 〓:椅子
祭壇:ルンクスが座っている
975
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/08/02(火) 22:08:20
>>973
ダメだ、間に合わない─────。
ルンクスの『エンジェルズ・ラダー』による拳が、『ハッピー・オルガン』に
叩き込まれる幻影を見た次の瞬間。
> ズ ズズッ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
突如として起きた地震が、何故か水溜りに発生していた腕をかき消した。
「・・・・・これは一体・・・あなたの仕業なの?ミスター・キクカワ」
壁に寄りながら、ひっそりと訊ねる。
『建物操作』とはいえ、このような大それた真似もできるのだろうか?
「ミス・ハマオカ」「・・・あの腕のスタンドは 『ブランケット』に酷似していたけれど」
「あの液体は 近くにいるスタンドをコピーするとでもいうのかしら」
『ウィンター・ブランケット』に守られながらも、銃口は今度はルンクスに向けておく。
スタンドによる拘束がなくなった今の内に、『ハッピー・オルガン』は下がれるだろう。
976
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/08/02(火) 23:44:55
>>973-974
ここまで来て迷う余地はない、
這いながら起きる形で中央の扉、
鐘楼室にある階段を最速で目指す。
告解室から『伏兵』の可能性は
今回は除外する。
ウィルの探知からも菊川の知覚からも
逃れうる可能性は低いだろう。
977
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/08/03(水) 19:04:08
>>974
走って……踊っていられる状況であれば
左側、最前列の椅子そばに到着次第、『クレモンティーヌ』を発現。
出だしが最も勢いのある曲と共に、椅子を蹴り割り、祭壇へフッ飛ばす。 破ス精ABB
『ハッピー・オルガン』の腕を掴んでいた『手』
敵対的なモノであることは間違いないし、
それを止めたであろう揺れは恐らくこちらの勢力のもの……それはいい。
では、『手』は?
想定されるのは『ルンクス』『外の敵』『その他』。
……その他で一番あってほしくない事がある
『女を気絶させなかった事』
【見えた『ウィンター・ブランケット』と同じ手】
もしそうなのであれば『最悪』だ。
「浜岡さん……まさか……ルンクスの能力に……」
やられたんですか。
感情が拒否する。だが訊かねばならない。
バカな事言うんじゃないよぉと笑い飛ばし
外れてくれていることを祈って。
978
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/08/04(木) 01:09:25
>>973
【ク・ソ・がァ〜〜〜〜〜ッ!!】
脚を拘束する手がなくなった瞬間、後方へ跳躍する。
『スタンド』の破損は肉体の損傷とは異なる。時間経過による回復の見込みはあるか?
井上は地面に足を着け急ブレーキ。手近な椅子へと転がり込んで身を隠す。声帯を操作し、大声量で叫ぶ!
「撃て! 早く撃て! 殺せッ!!」
誰か一人くらい銃は持っているだろう、さっきの黒服が持っていたしな。
誰を撃つか、それは持ってるヤツが考えろ。
979
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/08/13(土) 02:41:01
>>975
(ウィル)
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・
教会を揺るがす地震に耐えながら、
寄り添った壁に耳を寄せ、菊川に尋ねるウィル。
謎の手の束縛を逃れ、
『ハッピー・オルガン』は跳ね飛ぶように後方に距離を取った。
井上も身を翻し、かなり強引に椅子群に飛び込み、身を隠す。
(──ぼくじゃないよ。
ぼくの『ジ・ユーズド』が動かせるのは、本来の可動範囲までさ)
(今、教会を動かしてるのは──『筋肉』。
アルメニアン教会の床下に、ナツメグが『肉詰め』をしたんだ。
教会自身を壊すような使い方は出来ないけど、『揺らす』だけでもご覧の通り。
『地の利』を一方的に奪う、【殺し屋】『ナツメグ』お得意の戦術さ)
そのナツメグは、巨体もあってか、地震の影響を受けた様子はない。
だが、この機に乗じてルンクスを攻撃しようともしない──
その目は、謎の手が消えた揺れる水面を、食い入るように見つめたままだ。
地震は始まりと同様、唐突に終息した。
時間にして数秒──
一番の変化は、轟音とともに、祭壇が北方向に倒れたことだ。
「チッ・・・・なかなかいい座り心地だったのにヨ」
ザ ザッ
突発的な地震にすら焦りを見せず、
ルンクスが両の足で、揺れの収まった床に降り立った。
その胸に照準を狙い定めるウィル──
「撃て! 早く撃て! 殺せッ!!」
井上が叫ぶ声が聞こえる。
だが、『エンジェルス・ラダー』がその間に立っている。
ルンクスからは斜めの位置、構えも緩やかなものだが、
隙があるようには見えない──左右と前方に敵を迎えた、今でさえも。
浜岡:
「・・・・いいや。
あれはただの水たまりさ、ウィル」
「だが、『偽物』を作り出す鏡なら、あるんだよ。
『バートリーの鏡』──
『ドッペルゲンガー』を生み出す、呪いの鏡さ」
「あたしは・・・・
随分と昔に、そいつを覗いちまってね」
ス
波紋の収まった水たまりから、再び、女の指先が現れる。
今度は手に留まず、腕が、体が──姿を現す。
>>977
(高遠)
通路の幅でも、かろうじて回転は可能だ。
だが、この『揺れ』・・・・地震は、『踊り』の天敵だ。
障害物以上に動きを阻害されてしまう。
かろうじて椅子の最前列に到達するも、
慌てて椅子に捕まり、揺れをこらえざるを得ない・・・・当然、スタンド発現は『不可能』だ。
地震は始まりと同様、唐突に終息した。
時間にして数秒──
高遠はそこで、浜岡に疑問を投げかける。
浜岡:
「安心しな、高遠。
あたしゃ、そこまで間抜けじゃないさ。
女はもちろん、体液の一滴だって触れちゃいない。
あんたも十分に用心おしよ」
逆に自分の心配をされてしまうほどだが、
浜岡の様子は優れない。
ナツメグも浜岡も、降り立ったルンクスすらおざなりのまま、
その目は水面に向けられたままだ。
そして──高遠もまた、
ウィルの聞いた浜岡の言葉を聞く。
『バートリーの鏡』とは、一体何なのか?
そして、水面から現れた人物とは──?
980
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/08/13(土) 03:06:43
>>978
(井上)
──ヒュ バ!!
超人的な反射神経で、後方に距離を取る。
地震はスタンドには、そこまでの影響を及ぼさない。
逆にルンクスの座った祭壇が北方向に倒れ始め、
『馬面』の追撃を阻んだ──脱出成功だ。
井上は身を翻し、床に足を伸ばすも、
流石に急ブレーキには無理がある・・・・
床に触れ、転倒した勢いのまま、西側の椅子群に突っ込んだ。
結果的には狙った通りだが、態勢を取り戻すのに時間がかかりそうだ。
ズ ズウゥン・・・!
『ハッピー・オルガン』から『10m』前で、
ルンクスが祭壇から降り立った。
足首に痛みはあるが、稼働に影響はないだろう。
経験的には、『ハッピー・オルガン』の怪我は自然治癒する。
だが、その治りは人間より多少早い程度でしかない。
戦いの場で『治癒』を期待するのは、『不可能』だ。
ズ ズ ・・・・
揺れは急速に収まったが、ルンクスの左に詰めたナツメグは、
何故か攻撃しない──その目は、前方の水たまりを凝視している。
果たしてその理由が、次の瞬間わかった。
揺れの収まった水面から、再び女の指が生えたのだ。
そして──
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
>ウィル、高遠、『ハッピー・オルガン』
ス ゥ ン
衆目を集める水面から、再び現れた、女の手指。
続くは、白磁の輝きを帯びた長い腕。
夜の嵐にの如く乱れたストレートの長髪。
蠱惑的な笑みを浮かべた横顔。大胆に開いた胸元。
彫刻を思わせる輪郭を描き出した細腰の肢体──
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
年の頃は二十歳前後。
背は高くないが、漆黒のボディースーツを着たその黒髪の女性は、
一目見て、常人ではないことが見て取れた。
この女は──『危険』だ。
抜き身の刃や銃口と同種の畏怖が、その佇まいから伝わってくる。
「見損なったぜ──オフクロ」
黒髪の女に、まずつぶやいたのは、ナツメグだ。
きゅり、と首だけ捻ると、
女はナツメグを見つめ──笑みを浮かべる。
「久しぶりだねえ・・・・『ナツエ』」
>>976
(エイノー)
ズ ズズズ ・・・・
最速で前に進むエイノーだが、
この揺れでは、足取りはおぼつかない。
だが幸い、地震はものの数秒で収まった。
エイノーは告解室の前を通過し、鐘楼室の扉を開ける。
そこは、ちっぽけならせん階段があるだけの部屋だ。
鉄柵に囲まれた階段は真上に伸び、鐘楼へと続いている。
『ラッパ』の音色が、ひときわ大きく響き渡った。
間違いない──菊川の情報通り、
鐘楼への出口は扉の類で塞がれてはいない。
よく通る音が、何よりの証明だ──
981
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/08/13(土) 14:15:49
>>979-980
菊川の依頼のためポケットティッシュ1枚から
『可塑性』カートリッジを制作、しかる後
手すりがあればつたうように、なければ低い姿勢で
手もついて階段をなるべく早く昇る。
鐘楼に着くまでは安全第一、格好を気にしている
場合でもないだろう。
982
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/08/14(日) 19:51:53
>>979-980
「・・・・・恐ろしい力ね」「それなら例え敵が無数の飛び道具を持っていても なんの問題もないもの」
仕込みが必要とはいえ、一方的に自分に有利な環境を作り出す。
今回は『ナツメグ』が敵でなかったことを幸運に思える。これでは狙いを定めることなどできやしなかったろう。
>「撃て! 早く撃て! 殺せッ!!」
「威嚇程度にはなるかしら?」
井上の声に頷き、ひとまずは『ファイア』を『エンジェルズ・ラダー』に撃つ。
パワーは少なくとも『ラヴ・ランゲージ』と同等。ならばスピードはどうだ?
ひとまずは小手調べだ。
また、隣のハマオカの言葉にも質問する。
「バートリー?『血の伯爵夫人』のことかしら?」「・・・ただの水溜りとその『呪いの鏡』になんらかの関係があるの?」
そしてその水溜まりから出でてくるのは、あまりに美しい黒髪の女性。
しかし彼女が纏う雰囲気は、まるで息を潜めた猛獣のようなそれだ。
「・・・・・アレがあなたの若かりし頃というわけね ミス・ハマオカ」
『ナツメグ』のオフクロ発言も気になるが、それは一旦置いておく。
重要なのは、あのヤング・ハマオカはどうやれば消すことができるのか、だ。
983
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/08/15(月) 22:48:46
>>979-980
収まった……
今のは、恐らくハピオルを『ルンクス』から逃がすためのものか。
こちらが行動中であったら確実に強制解除されていただろうことを考えると
早めに状況を知れてよかったと見るべきか。
そして、現れる「その他」であった『何者か』
「年月ってスゴ……あぁいや」
偽物ってことは、この纏う雰囲気をさして
『浜岡さんにもそんな時代があった』というようなものでもなさそうだ。
外見は……多分『ああ』だったんだろうけど。
つまり、能力も
「『ウィンター・ブランケット』が敵に回る…んですね」
浜岡さんが敵に支配され、こちらの数を減らされながら
相手の数が増える、という最悪の予想よりはよかった。
しかしそれでも、こちらは減らなくとも相手は増えたという準最悪であることに変わりはない。
あの汚い水たまりの中から平然と出てきたってことは、そういうことだ。
多分鏡的な物から姿を出せるんだろう。
というか、この口ぶり的に『ナツメグ』の母は
あの偽物なのだろうか。それとも……と浜岡を思い浮かべる。
それはそれとして、立ち上がり今度こそ構えを取る。
発現した直後に椅子を蹴り飛ばせる様に立ち位置を調整。
・今水たまり及び『偽物』との距離はどの程度か。
・『偽物』の体は、水たまりの物と思われる『濡れ』がある?
984
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/08/18(木) 01:59:25
>>980
【……】
現在、右腕以外は問題なく動く。井上も多少動かしたが、主要な筋肉や血管、関節に問題はない。
敵のパワーとスピードはこちらと同等、腕一本ロクに動かないので、正面からの殴り合いは不利だ。
やはり『道具』が要る。
井上を最速でこちらまで呼び戻す。『ハッピー・オルガン』はその場から動かない。
「ここまで来て内輪揉めか? いい趣味だな」
985
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/08/22(月) 03:01:34
>>981
(エイノー)
シュパ! ──ドシュン!
ティッシュを抜き取り、その一枚から『可塑性』を抜き取った。
新たな『カートリッジ』を手に、エイノーはらせん階段を登り出す。
鳥かごのような構造の階段には手すりがあり、
激痛を通り越し、なかば麻痺し始めたエイノーの足を補助してくれる。
カン カン カン カン
頭上から降り注ぐ日の光を仰ぎ見ると、
頭上に大きな青銅の鐘が垂れているのが見えた。
鐘からは金属製の長い棒が鐘楼室まで下がっており、
階段を登らずとも、鐘を鳴らせる構造になっている。
だが、今、耳を聾しているのは鐘の音ではない。
パ! ドパァア ──プ
空気を震わせるほどの音量──それは、ラッパの音色。
エイノーの想像が正しければ、『終末』のそれだ。
響きの距離から察して、鐘楼のすぐ傍ではない。
カン カン カン カン
エイノーの手が、鐘楼に触れる距離まで来た。
鐘楼の周囲は正方形の小部屋で、四方に人が通れるほどの窓がある。
どれも扉の類はなく、開けっ放しの造りだ。
後一歩、上に出れば、その間から、外界の状況も見て取れるはず──
>>982
(ウィル)
『フランキー・アヴァロン』の能力の一端に嘆息する。
射撃のみならず、格闘戦でも任意の地震は強力だろう。
足場という条件は、あらゆる戦いにおいて前提とされるのだ。
それを支配する『肉詰め』の能力が味方なのは、
『地上最悪』と呼んでよい敵を前に、心強いとしか言いようがない。
──シャキ!
井上の声を受け、ウィルはルンクスの胸に照準を合わせた
『ファイア』の引き金を、無造作に引いた。
パスゥ!
大気を貫いた『長針弾』が、まっしぐらに黒人へと放たれる。
人であれば振り向くことすら許さぬ『超高速』。
銃弾を弾けるスタンドですら、
この『ファイア』の針には手を焼いている──
『エンジェルズ・ラダー』の試金石には十分だ。
カッ キィィン!
果たして、次の刹那に『針弾』を弾き飛ばしたのは、
右手でも左手でもなく──左に傾けたスタンドの『角』だ。
本体同様、股間から喉元までもそり立つそれを、
必要最低限の速度で傾け、『針弾』の軌道を塞いだ。
「ん〜〜っ、
ナカナカ刺激的な『前戯』じゃねーカ」
──絶妙の対応力とスピード、そして硬度。
初弾にして、ウィルは敵の戦闘力の小手調べに成功する。
浜岡:
「・・・・どっから説明したもんだろうねえ」
水たまりのから現れた美女から視線を外さず、
浜岡は嘆息する。
「『呪いの鏡』ってーのは、隠された本心を映し出して、
そいつを備えたもう一人の自分を作り出すんだ。
『深淵』とか呼ばれてるそいつは、
見かけは鏡映しなんだが、中身は本物と真逆に近くなる。
もっとも、本音の部分を含むんだから、偽物でもない。
やっぱりもう一人の自分ってことになるさね」
「『深淵』は鏡の中の住人で、鏡と鏡は繋がってるらしい。
現実との出入りには大きな鏡や水面が必要で、
何であれ傍に鏡がなくなると、この世から追い出される。
・・・・それ以外は人間と同じさ。
傷付けば血を流すし、誰でも倒すことが出来る」
「・・・・あたしと同じスタンド使いの『殺し屋』に勝てるなら、だがね。
あいつのコードネームは『スイート・バイト』。
自分で言うのもおこがましいが、裏世界じゃ知られた『殺し屋』の名さ。
今はもう、あたしのじゃないけど・・・・ねぇ」
その『スイート・バイト』もまた、ナツメグと会話を始める。
会話を切り上げ、一気に二人を攻めるか、
それとも情報と事情の聴取を優先するか──選択肢は二つある。
986
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/08/22(月) 03:43:57
>>983
(高遠)
ウィルに説明する浜岡の声は、高遠にも届く。
『呪いの鏡』の説明を信用するならば、
眼前に立つ存在は過去の浜岡の鏡像であり、
偽物というよりは、『影の精神を持つ浜岡』ということだろう。
高遠の問いに、浜岡はかすかに笑みを浮かべる。
「・・・・そういうこったね。
ま、あんたはあたしのスタンドをよく知ってる。
未知の能力を相手にするよりゃ、やりやすいだろ?
もっとも、アレは『殺し屋』だった時代のあたしさ。
『寝具』は全て『永眠』用に使ってくる。
手加減だとか容赦だとか一切ない相手さ。用心おしよ」
母親はどちらか、と考えた時、ふと高遠は思い出す。
出立前に新妻から聞かされた、浜岡の子供の話を。
『ナツエ』──新妻は娘だと言ったが、
その名は、今、偽物が呼んだものと同じものだ。
ナツメグ:
「その名で呼ぶなつってんだろ〜が。
オレは『ナツメグ』。そんな女みてーな名前は願い下げだ」
『スイート・バイト』
「夏の恵みで『夏恵』。
夏に生まれたあんたにはピッタリじゃないか。
ま、そう名付けたのはあたしじゃない。
文句があるなら、そこにいる『生みの親』に言えばいいさね」
ズギュ!
今度こそ高遠は『クレモンティーヌ』を発現した。
左脇には椅子列もあり、蹴り飛ばすには申し分ない位置だ。
高遠は音楽に合わせて回転しながら、『鏡の女』を観察する。
倒れた祭壇前、女と水たまりまでは『6m』。
そして女の体に、塗れた様子はない──
水たまりから出てきたように見えたが、一滴として体に浴びてはいない。
>>984
(井上)
『ハッピー・オルガン』はともかく、
井上の体は確実に傷付いている。
現時点では強制的に無理をさせているが、
この調子で扱っていれば、遠からず機能に支障を来すだろう。
とはいえ・・・・それを意に介する『ハッピー・オルガン』ではないだろうが。
バ ババッ
ナツメグと謎の美女がやり取りしている隙を見て、
井上を呼び寄せる。わき目も振らぬダッシュで椅子列を抜け、
『道具』は再び、『ハッピー・オルガン』の手元に戻った。
「内輪揉め?
あんたらにはそうかもだが、あたしには違うね。
これは『教育』さ・・・・愛する息子が間違った道に行かないようにね」
『ハッピー・オルガン』と井上の発言を聞きつけ、
美女がこちらを一瞥の後、返答する。
ルンクスは周囲のやり取りを、いかにも楽しそうに聞き入っている・・・・
自分を暗殺しに現れた集団を前にした余裕ではない。
まるで来客を迎える王族の如き鷹揚さだ。
それでいて、ウィルの放った高速弾を、やすやすと防いでのける。
圧倒的に『襲われ慣れている』──それが日常であるかのように。
987
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/08/22(月) 03:49:26
>ALL
周囲の存在を無視したまま、
『スイート・バイト』はおもむろに、『ナツメグ』との交渉を始める。
「率直に言うがねえ、ナツエ。
失望したのはあたしだって同じさ。
勝てる相手と勝てない相手は見極めるのが、
【殺し屋】に求められる重要な資質だと教えたはずだよ」
「状況を見て判断しな。
アタシはあんたと、もちろんあの女の能力を全て知ってる。
残りの二人、いや三人だったね。
そいつらを合わせて、ルンクスに勝てる道理があるのかい?
私らを教会に閉じ込めたつもりかもしれないが、
実際に追い詰められてるのは、あんたたちなんだよ。
両方の戦力をおよそ知ってるあたしが言うんだ、間違いない」
「その証拠に、
あたしはとっくに司祭室のネズミを見つけてる。
鏡は何処にだってあるからねぇ。
でも始末はしないどいてあげた。つまりは、そういうことさ」
『ナツメグ』:
「・・・・・・・・・・・・・・・・ッ!」
『スイート・バイト』:
「それにあんた。
まさか本気で、自分を捨てた母親と一緒に、
育ての親に歯向かう気かい?
『ババァは殺す』って口癖みたいに言ってたじゃないか」
「あんたがルンクスをよく思ってないのはわかるよ。
母親を取られたようなもんだからねえ。
でも、そんな感情で大局を見誤っちゃあ、まだまだだね。
ルンクスは遠からず、世界を獲る男だよ。
女はこの世の半分を占めてる。
その上に君臨する人間が、王にならない道理がないだろ?」
「さあ・・・・悪いことは言わない。こっちにおいで。
一緒にあの女と、ついでにおまけをブッ殺してから、
今後について考えようじゃないか。時間はたっぷりあるんだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ド ド ド ド ド ド ド ド
アルメニアン教会内 地図:
■■■■■■■■■■扉扉■■■■■■■■■■
■□□□エ.□□□□□□□□□□□□□□□□■
■□■■扉■■■■■扉■■■■■■扉■■□■
■□■□□□■□■□□□□■■□□□□■□■
■□■□□□■□■□□□□■■□□□□■□■
■□■□□□扉□■■■■■■■□□□□■□■
■□■□□□■■□□□□□□■□□□□■□■
■□□■■■■■□□祭壇□□■■■■■□□■
■■扉■■■■□□□□ル□□□■■■■扉■■
■□□□□□ナ□□□女水□□□□□浜ウ□□■
■□□□□□□□□□□□□□□□高□□□□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
扉□〓〓〓□〓〓〓〓□□□□〓〓□〓〓〓□扉
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓井ハ〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■
■■■■■■■■■■扉扉■■■■■■■■■■
□:約1m×1m ■:壁 〓:椅子
祭壇:倒れている
988
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/08/23(火) 19:21:50
>>986-987
『計算違い』はあるとして、当座自分は
あれが『終末のラッパ』とは思っていない。
それなり不都合は起こるとしてそこまで
差し迫って危険ならこの数十秒を
『ルンクス打倒』に費やす賭けをしていただろう。
なので鐘楼に駆け上り鐘の下から出て
まず鐘に『『f・O・Q』でスロットを作成し
『可塑性』カートリッジを装填する。
これでちぎれないまでも鐘は『可塑性』により
自重で真下の階段まで伸びて落ち被さる。
確認して『可塑性』カートリッジ解除、菊川に確認。
「菊川氏『、上を塞ぐ』のはこのあたりで良いだろうか?」
可能な限り不足はフォローするが、次は『天使像』だ。
正直本当にあれが『終末の7回目のラッパ』でない保証はない。
989
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/08/24(水) 23:22:32
>>985
「そうね 次はもっと激しいのがお好みかしら?」
『ルンクス』に対し軽口を叩きながらも、内心、改めて確認する。
この男は、そして『エンジェルズ・ラダー』は『強い』。
あの『三本目の足』も、十分に武器として使える強度とリーチを備えている。
だがそれよりも、針弾を確認し、即座に適した防御に移る判断力。
やはり『地上最悪』は伊達ではない。
「厄介なアイテムね・・・『スタンド』以外にもそんな未知の道具があったとは知らなかったわ」
「その情報からして 私たちはあの『水溜り』を消し去るのが最善の解決策のようね」
若かりしハマオカと同等の戦闘力を持った相手に挑むのは無謀だ。同じく『ルンクス』も相手にしなくてはならない以上。
ただ、あの水溜りは迂闊に触れてはならない。当然敵もそれを利用して来るだろう。
どちらにしろ、楽な道では決してない。
「ミス・ハマオカ・・・わたしにも『ブランケット』を貸してくださる?」「もちろん寝具の方だけれど」
飛び散る『水滴』を自分で防御しなければならない状況を考え、頼む。
幸い『ファイア』の反動はかなり弱い。片手でも扱うのには苦労しない。
「・・・・・ミス・ハマオカ」
「わたしはあなた達の事情は全く知らないから 迂闊なことは言えないわ」
「でも あなたは『ナツメグ』に何も声をかけなくて良いの?」
990
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/08/25(木) 09:46:16
>>986-987
【どォ〜でもいィ〜〜〜事をグダグダとよォ〜…】
「ビビッちまったって言うんなら」
【「帰ってピザでも食ってろデブ」】
女に向けて猛然と突進、そのままの勢いで鳩尾に向けて蹴りを放つ。パス精AAA
井上は途中で『ハッピー・オルガン』の手を離れ、『水溜まり』の前に跪く、そして…
「オゲーーーーッ! オゲゲゲゲゲゲゲェーッ!」
その中目がけ、猛烈にゲロを吐いた。
目の前にはルンクスがいるだろうが、まぁ俺以外誰も動いてないっていうんだったら順当に死ぬだろうな。
991
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/08/26(金) 20:44:26
>>987
待って。
もう衝撃ばっかで待って。
整理させて、混乱するから。
便宜上『深淵』とそのまま呼ぼう。そいつは昔の浜岡さんの外見に、
捨てていた本音や影の側面をもつ『殺し屋』で、
浜岡さんの子は『セージ』ではなく『ナツメグ』で
(確かに悪感情を込めて母親をババア呼ばわりはある事だ。思ってた線とは全く違ったが)
ナツメグはなんかわからない経緯で浜岡さんが捨てるなりして『深淵』の手にわたって育てられた…?
セージは……ナツメグの態度を吸収して浜岡さんに食ってかかっていたって事なのだろうか。
で、菊川さんのことについても『深淵』の奴は知っていて見逃し
それや普段の言動を餌にナツメグの抗戦意志をへし折って、より確実に殺そうってか。
OK、多分こんなところか。
しかし、だ。
この場には他の者達もいて、もちろんターゲットである『ルンクス』も居て、
そこに向かって『ハッピー・オルガン』が動きたそうにしている以上
『護り屋』が動かないわけにはいかないんですよ。
あいにく遠距離に対してはシンプルな行動しか出来ない。
椅子の端(今から蹴る箇所)がルンクスめがけて、地図で言う逆時計に回転しながら飛んで行くように蹴り、飛ばす。 パス精ABB
狙いは中から下段。あまり上には飛ばないよう。
「……部外者から一つ、余計なことを言うとしたらさ。
殺したいんだったら自分の手『だけ』でしたらどうなの『ナツメグ』!」
992
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/09/01(木) 18:37:39
>>988
(エイノー)
小部屋に鎮座する鐘楼にスロットを設け、
ティッシュから得た『可塑性』を与える。
──が、鐘にさしたる変化はない。
『可塑性』とは、
力を加えられた物質が変化し、そのままの状態となる性質のことだ。
鐘の材質である青銅でも、ティッシュのパルプでも、
その点において、極端な違いはない・・・・
『強度』が変わるわけでもないので、落下もしない。
(──鐘を落として塞いでくれれば、それで十分だよ)
柱に耳をつけると、菊川の声が届いた。
同時に、石像の『天使』の姿が目に入る。
ラッパを手にしたそれは、すでに石像とは思えない
生々しい姿を得ている──両翼は本物の羽毛のようだ。
バサッ バサッ
体に比べ、物理的には明らかに小さなその羽を羽ばたかせながら、
宙空で制止している──エイノーと同高度。距離は『8m』。
こちらに気付いているのは明らかだが、
現時点で、動く様子はない・・・・ラッパを奏でるのみだ。
(──下もね。結構厄介なことになってきたよ。
一番は、ぼくについてなんだけどね)
>>989
(ウィル)
浜岡:
「スタンドってのは、道具に宿るものもあるのさ。
中世貴族ってのは、厄介な連中が多かったらしいねえ」
軽口を叩く浜岡だが、鏡映しの『深淵』から、
一時たりとも目を離さないでいる。
「あの水たまりは危険だし、排除すべきだけどね。
出てきちまった『深淵』は、鏡を壊しても消えたりしない。
それより、『深淵』の持ってる『鏡』を奪うことさね。
傍に鏡があるか、『鏡』を身に帯びてないと、
連中は『こちら』には居続けられないのさ・・・・
よく観察おし、ウィル。鏡ならおまえさんの『銃』で壊せる」
「ブランケットかい・・・・交換条件になるがいいかい?
実は、あたしの『寝具』は『3つ』までしか出せない。
両手に『1つづつ』と、視界『5m』内に『1つ』──こっちは『奥の手』さ。
上の女に一枚使ってるから、それをあんたに貸そう。
代わりに──」
フシュ!
シャンデリアに引っかかった毛布が消え、半裸の女が姿を現した。
「その女を、動けないようにしといておくれ」
高さ『4m』ばかりから、
女は力なく腕をぶら下げ、ずるりと落下してくる──
993
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/09/01(木) 19:38:22
>>990
(井上)
『ナツメグ』:
「・・・・・・ク・・・・・・・ソ、が・・・・ッ」
『ハッピー・オルガン』の悪態にすら応じられぬまま、
ナツメグの巨体は、その場を動かぬ彫像と化した。
育ての母と戦うか、それとも『裏切る』か──
即座に決められないことは、
一行にとって幸運か、それとも悪夢なのか。
ただ一つ、間違いなく言えるのは、
ルンクス側は労せずして、戦士一人分の戦力を、
一行から削ることに成功した、ということだ。
『ナツメグ』が悩み、動きが取れぬ間にも、
当然の如く『ハッピー・オルガン』は動き、戦いを仕向ける。
────ビュ バッ!
猛然と『深淵』に距離を詰めながら、
武器の様に持った井上を水たまり傍に投げ落とす。
四つん這いになった井上が、犬のように大口を開けると同時に、
『ハッピー・オルガン』は深淵を護るスタンド、『熊頭の戦士』に向かって、
中段蹴りを繰り出す──
直撃すれば、背中を突き破った背骨が、天井に激突するような代物だった。
ク クン
如才なく女のスタンドが両掌を広げ、防御の構えを取る。
遅い──スピードは人間程度だが、構えに入るのが早い。
蹴りを繰り出すと同時に、狙った箇所に手が移動している。
予知じみた『予測』が、スピード差を埋めているのがわかった。
だが──
ズギュ! バウゥン
蹴りが命中するよりなお早く、
広げた掌に出現した、真っ黒な『壁』は『予想外』だった。
高さは『2m』。左右にも長いその『壁』は、
『ハッピー・オルガン』の視界から女とスタンドを完全に隠し、
ドッ ゴォォオオ!!
天も貫けとばかりに叩き込まれた蹴りを受け止め、
同時にひしゃげて折れ曲がりながら、
その勢いをもって、左右から『押し寄せて』きた!(パスA)
グ ォ ォォ オオン !!
四つん這いだった井上もその範疇だ。
態勢的にも逃げようなく、迫る壁に引っかけられる。
『壁』の幅は確実に『2m』以上ある──
予想外の『カウンター』を避けるすべは、さしもの『ハッピー・オルガン』とてない。
それが予想外かつ、自身の攻撃の力を転化して行われれば、なおのことだ。
バッ チィィィ ────ィン!!!
井上と『ハッピー・オルガン』。
主従を逆とする本体とスタンドは、折れ曲がった『壁』の中で、
仲良く『サンドイッチ』と化した。
『深淵』:
「・・・・『スイート・バイト』!
あたしの仇名の由来になった技さね」
994
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/09/01(木) 19:38:59
>>991
(高遠)
衝撃的な展開に頭が追い付かない。
だが、直感はある──今の自分の理解で、おそらく正解だ。
とはいえ、今まさに、戦いは火ぶたを切って落とされたところだ。
深く考えている余裕はない──
血に飢えた『ハッピー・オルガン』が味方ならば、なおのことだ。
── ♪
グ ルン
バッ キャア!!
目星をつけていた長椅子の横腹に、回転を乗せた蹴りを叩き込む!
爪先に引っかけるようにして狙いをつけたそれは、
凄まじいスピードで回転しながら、まっしぐらにルンクスへと放たれた!
蹴りによる狙いは『クレモンティーヌ』の職能ではないが、
今回はうまくいった──弾道は足から腹部にかけて。狙い通りだ。
ギャン ギャンギャンギャンギャン──!
「次の贈り物は、こっちカ?」
だが──、やはり。
本体の呑気な台詞とともに、『エンジェルズ・ラダー』が応じて来る。
ギャンギャンギャン──z_____________
ガッ! キィィイ
サッカーでパスを受けるように無造作に、
馬頭のスタンドは片足で荒れ狂う長椅子を止めて見せた。
それも、弾くより防ぐより困難な応対──床と足の間に挟んで、『キャッチ』した!
高度な精密性もさることながら、
『クレモンティーヌ』に匹敵するパワーがなければ、こんな対処は『不可能』だろう。
見れば、突っ込んだ『ハッピー・オルガン』は、
いつのまにか出現した大型の黒い『パイプベッド』に、井上もろとも挟まれている。
中央で折り曲げ、収納できるタイプのものだろう。
『破壊不可能』な物質で捕縛される──その危険を、高遠は身をもって知っている。
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ゴ ゴ
「ところで、『スイート・バイト』。
さっきの『ネズミ』の話がジョークでないなら、
放置しておくのはオレの流儀じゃアないな」
「あら、そうだったのかい?」
「こいつらはここで潰しておくにしても、万が一がある。
逃げ道をあえて塞いでおく必要はない。
『ネズミ』は潰しておくとしよう。おまえ、やれるか?」
「無理さね。あの部屋に大きな鏡はなかったよ」
「なら・・・・『新婚』のあいつに来てもらうしかねェな。
おまえは気に入らないだろうが・・・・な」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
(TO BE CONTINUED)
995
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/09/01(木) 19:42:52
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