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【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その1
1
:
『語り部』
:2015/06/05(金) 00:13:53
『ヨハネスブルグの虹』専用スレッド。
関連スレ:
【ミ】『黄金町の夕闇』 その1
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1313768626/
【ミ】『黄金町の夕闇』 その2
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1421852015/
946
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/06/29(水) 21:12:59
>>942
「あら 元より『ダイヤモンド』なんて脆い繋がりじゃない」
「むしろ擦り合わせて 相手を打ち負かした真の輝きを持つ者だけが残されるのではないかしら?」
「もっとも あなたはここで『黄金(ゴールド)』に敗北するのだけれど」
大きく息を吸い、全員に情報を共有する。
「総員ッ!この教会の中には他に『嫁』はいないわ」「あの女性がなるかもしれないけれど・・・他にはわたしだけ」
「仕留めるには絶好のチャンスね」
(逃げ道も用意済み・・・流石逃げ隠れの得意な男ね。thank、ミス・タカトオ)
自分の『嫁アレルギー』は継続、あの女性が敵の能力下に置かれた瞬間を把握できる。
彼女に近づかれることさえなければ、デメリットを警戒する必要もない。
『ヴェノム』を自分の舌に触れさせ、もう一つの記憶するアレルゲンを『体液』にしておく。
『ハッピー・オルガン』が仕掛けるのに合わせて、こちらも別方向から回り込むように接近しよう。
教会の椅子は、いざという時は伏せれば遮蔽物にもなる。
そして可能ならば、包囲ができればルンクスの逃げ道も潰しやすいだろう。
947
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/06/30(木) 00:16:09
>>941
「よしんばアンタがハーレムを築く、群れの『アルファ』だとしても、
私はそういうのは『ゴメン』だわ。日本は一夫一妻制なの」
菊川に再度コンタクト。
ナツメグも含めた全員の位置関係、また場内の全体図、
他に敵になりそうなものがいないかを把握しておきたい。
ついでに、教会内にそれら敵対存在が侵入した際に
何か危険を知らせる合図を、菊川が用意するならそれも聞いておく。
できればルンクスから見えない位置へ移動して行いたいというか、
行うべきところだった。既に見られているのであれば仕方ないが、
柱などの影に入る等あまり気づかれないようにしたい。
無理であればルンクスの行動を注視しておく。
948
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/07/05(火) 00:15:36
>>943
>>944
(エイノー)
『カートリッジ』を『フィストフル』に使用した際に生じる、
『機能強化』は、単純なサイズ増大によるものだ。
エイノーの失敗は、本来の『機能』として、
『振動加熱』を目的とする器具から『カートリッジ』を抜かなかったことにある。
対象が『電子レンジ』であったなら、
少なくとも『遠隔加熱』は成功していただろう──
無差別攻撃という欠陥は同じだったにせよ。
(なお、エイノーにロンパリの死を知る術はないものと思われる)
4つの『カートリッジ』を解除し、
今度は携帯用ドライヤーを取り出し、
『発熱』『送風』カートリッジを抜き出した。
ルンクスの視線が、蛇のようにねっとりと自分に絡んでいる。
スタンドの一挙動ごとを、つぶさに観察されているのを感じる。
現時点で、遠隔攻撃の気配はない・・・・抱かれた女にも動きはない。
浜岡:
「外からの攻撃にも、『ジ・ユーズド』の強化は効くよ。
でも、聞こえるだろう? あのラッパの音。
『防音』じゃないってことは・・・・」
ジク ジクン
エイノーは、微かな痛みを感じた。
脛──パンツの裾に収まった地肌。左右両方にだ。
>>945
(井上)
井上に望まぬ台詞を吐かせ、前進させる。
同時に『ハッピー・オルガン』自身は、野猿のように跳躍し、
ド ガ !
ルンクスの座する祭壇上の天井に足を突き刺し、ぶら下がった。
高低差は『5m』というところだが、
祭壇上にはアーチ状の梁が存在する為、
祭壇からぶら下がったルンクスの足と、抱えた女しか見えない。
強襲は可能だが、頭や上半身は狙いづらい状況だ──
(参照:
ttps://www.tripadvisor.jp/LocationPhotoDirectLink-g294265-d310895-i113594164-Armenian_Church-Singapore.html)
「あぁん・・・・
本体が突っ込んでくる・・・・だと?」
ルンクスの意外そうな声が聞こえ、
『人身馬面』のスタンドが、構えを取る。
こちらは男の前に出た為、頭部が丸見えになる。
『ハッピー・オルガン』も立場は同じのはずだが、
首を傾げた『馬面』は井上に向いており、自分を見ていないように見える・・・・
否応なく赤い絨毯を前進する井上は、
距離『2m』、スタンドの間合い目前まで進んだ。
眼前には馬面のスタンドが構えを取っている。
その逞しさは『ハピオル』に匹敵するが、
最大の違いは股間から聳えた長大な『角』──
鋭利な角度を備えた、黒光りするそれだ。
──井上と『ハッピー・オルガン』、そして敵スタンド。
トライアングルを描く三者の間で、見えざる圧が急速に高まった、その時。
ビュッ
『馬面』が無造作に、『ハッピー・オルガン』に仕掛けた。
投じられたのは、丸められた『紙屑だ。
手首を曲げるだけの単純動作でありながら、
『ハピオル』に伍するほどの『スピード』・『精確さ』だ!(ス精:AA)
>>946
(ウィル)
『嫁』の不在を全員に伝えながら、
ウィルは『ヴェノム』を操作し、『体液のアレルゲン』を採取する。
ルンクスに先駆けるのは、『ハッピー・オルガン』と井上だ。
ヴァージンロード上を上下に別れて接近する両者を睨みながら、
ウィルは浜岡とともに、右手壁際へと移動を開始する。
「んッん〜、さすがはオレの選んだ女だ。
おまえの言う通り、この教会に『嫁』はいない。
この女も、本当の意味でまだ『嫁』じゃあない。
あえて『嫁』にはしていない・・・・何故か?」
邪悪な笑みを浮かべるルンクス。
「この女は、お前たちの『試金石』だ。
何の罪もない、オレに惚れているだけの『一般人』を、
お前たちがどう扱うのか・・・・『正義』の『試金石』だ」
ゴ ゴ ゴ
ゴ ゴ ゴ ゴ
「・・・・油断するんじゃないよ、ウィル。
あんたを信用しないわけじゃないが、
誰も護衛がいないなんて、思わない方がいい」
「何かあるよ・・・・こりゃあね」
浜岡のつぶやきが聞こえたが、
彼女自身、その可能性の具体性は掴めていないようだ。
代わりに、『ウィンター・ブランケット』の手に、広げた『毛布』が出現する。
交戦が始まる今、より確実にウィルを護るつもりに違いない。
949
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/07/05(火) 00:34:01
>>947
(高遠)
ルンクス:
「んん〜〜〜、いいねェ。
そういう女をかしづかせるのが、雄の醍醐味ってモンだ。
オレの『好み』からは外れるが、高遠・・・・だったか?
・・・・俄然、興味が出てきたゼ」
舌なめずりするルンクスの台詞は、
一瞬で高遠の背筋を駆け抜け、全身に鳥肌を広げた。
(──ナツメグは、今、そっちに行くよ。
教会に『肉』を詰め終えたからね。
じき左側の扉から合流してくるよ。
ぼくを『護る』気は、ないみたい)
(──地図を描くのは無理だけど、
大雑把にいうと、左の扉から右の扉に通路があって、
左から順に、告解室、鐘楼室、司祭室と並んでる。
穴があるのは告解室。ぼくは司祭室に隠れてる。
鐘楼室にはらせん階段があって、鐘楼塔に昇れるよ。
扉は、通路の北側に一つ)
(──合図は、じゃあさっきの『鐘』にしておこう)
周囲を見回すが、柱の類は存在しない。
外周にある柱が、建物を支える構造なのだろう。
隠れるならば、並んだ長椅子の陰がまず目につく。
ヴァージンロードを避ければ、ほとんどがルンクスの死角だ。
同じ考えであろうウィルが、浜岡とともに、右手壁方向へ向かい始めた。
高遠もひとまず、身を沈め、長椅子の背に身を隠した。
ルンクスの状況は、全て目に入っている。
950
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/07/05(火) 01:35:07
>>948
【うゥ〜ん、今じゃねェかなァ〜】
ヒュッ
梁が邪魔してるってことは、相手からして狙える場所もごく狭いってことだ。
膝を曲げて頭を引っ込めて、紙屑を避ける。スA
「!」
井上は弾かれたように転進、後退、並んだ椅子の列に飛び込み、身を伏せる。この際脚力の酷使を行う。スB
このやりとりで、ルンクスには俺達の能力の一端が知れる、推測、考察の余地が生まれる。
考えれば、無視できない能力であることが分かるだろう、スタンドと本体、この二つが同時に致命傷を与え得る手段を持っている。
俺達に注意を割くなら、その他の注意が疎かになる。
前述した通り、『ハッピー・オルガン』が求めるのは強敵ではなく、心地よい蹂躙だ。
使えるものはなんでも使う、それがつまり、チームプレイってことだろ?
951
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/07/05(火) 22:35:26
>>948
「ヤツの言葉の意味なら推測できるけれどね・・・それだけではないのでしょう」
あえてあの女性を『嫁』にしていないのは、彼女が心から『ルンクス』に惚れているからだろう。
そして起き上がったなら、一般人に取れる手段の内で、こちらに応戦してくるはずだ。
『嫁』として能力下に置かれているならば、こちらも躊躇なく倒せるとしても、
そうでなく、単純に愛情のみで攻撃をしてくるあの女性をこちらはどうするのか。
そういう意味だろう。
「甘く見られたらものね」
「しかし他にも護衛がいるというのは同意できるわ」
「・・・・・念のため・・・一瞬だけ『スタンド探知』も行うわ」
「少しだけ離れるわね ミス・ハマオカ」
交戦が始まれば、そんな余裕はなくなる。ならば今の内に、ルンクスの手の内を探っておきたい。
浜岡より少し先行し『2m以上』距離をおいて、『嫁アレルゲン』を『スタンドアレルゲン』に書き換え、他の『スタンド』『スタンド使い』を探る。
これで反応がなければ、少なくとも現時点でルンクスの真意を探る意味はない。
後は戦いながら判断するだけだ。
952
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/07/06(水) 18:23:53
>>948-948
失礼
>>943
一部訂正、
「ロンパリの健闘を願いつつ
『電磁発振(強)』『電磁発振(弱)』『発光』カートリッジ
3つを解除」に。
浜岡の返答を聞き本体の手で『F・O・Q』右肩に『発熱』
左肩に『送風』カートリッジを装填、スラックスを膝まで
『F・O・Q』後ろ手に破らせる。
何かの傷口か異変が確認できたなら(次回の行動で)
両足は捨てる。
ただし「痛みだけでその痛みがスヴァルトんの『蠍』に
刺されたものに酷似している」場合 床に手をついて
菊川とこの部屋の敵以外全員に語り問う。
「菊川氏、礼拝堂の天井か鐘楼までの道を空けて
もらえないだろうか、無理は良いがもし飛べるなら
浜岡婦人は付き合って欲しい。皆も聞いてくれ、
『おそらく』だが『高確率』であの『天使像』は危ない。
今私に『第5のラッパ』の兆候があった。『誤差』が
あるとして『第7のラッパ』を吹かせると『天使像』の
『神』であるルンクス氏と『聖別』されているウィル君以外
『全員死ぬ』。止める手立てがあれば誰であれ任せるが
『手が離せない』なら私が行く。あと菊川氏、可能でも
『防音』では駄目だろう、『ラッパが鳴った』事実があれば
所詮『花嫁』限度があっても『有効射程圏』のここの人間は
『助からない』」
ウィルのおかげで『2体』に特定されたのは有難いが
だからこそ放置すべきではなかった。
そう長い事もない戦いだろうが『黙示録の天使の最後のラッパ』
までに片付けるのも難しいだろう、第一『あと一歩』で全滅するのは
『無念』にも程がある。
953
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/07/07(木) 00:35:27
>>949
(OK。司祭室に何か不味いのが来そうな時は速さを変えて鳴らすなどで最大警告して)
菊川へ返せるならそう言いつつ、
貞操の危機という、かつて無かったものに本能的な恐怖と、悪寒が走る。
最悪の場合は舌を噛みちぎって……
そんな思考が一瞬でも浮かぶには十分なセリフだった。
……が、やるかやられるか。変な意味ではなく
命のやり取りとして、どちらか一つしか運命は待っていない。萎えている場合じゃない。
幾つか思い至ったことがある。
ウィルに向けられた言葉から感じた、ルンクスの狙い。
どんな『プレイ』に及んでいたか想像したくもないが、あの二人はどちらも汗塗れだったはずだ。
少なくとも股間と密着部分……最悪の場合全身『ルンクスの体液』でベッタベタということになる。
「ディープキスした者が、口角泡を飛ばした
その唾液だけで『感染』した事を考えれば、あの女は……」
つまりあの『プレイ相手』は、『感染源』としては最悪極まりない『爆弾』だ。
しかもルンクスの言うとおり、惚れているだけの一般人として動きまわる、だ。
それを断つためにこちらがどう動くのか……殺さずに済ませるのか、手に掛けるのか
あの男はそこに『邪悪な好奇心』を向けている。
より不味い事を考えれば、その戯れが終わったらすぐにでも能力下におけると見たほうが良いか。
つまり護衛はいないというより、『増やせる』……股間を拭いた紙やらでこちらを感染させ戦力を削ぎつつ、だ。
おまけにあのスタンド……共有知覚を備え、スピードも精密動作の精度もかなりヤバイ。
自分が女で有ること、付着量が多いほど危険ということを考えれば
浜岡に言われたとおり、単体ではほぼ勝ち目はないか。
ラッパの音によって何が起きているかも、逃げ道の可能性がある穴も、懸念は山盛りだ。
女を抱えたルンクスの体の状態、そして動向、距離を測り、しかし紙くずを投げたりの動きには回避を狙いたい。
ナツメグが来ると同時に動く段で行くべきと考える。
954
:
<ガオンッ>
:<ガオンッ>
<ガオンッ>
955
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/07/12(火) 23:30:00
>>950
(井上)
ヒュッ
『ハッピー・オルガン』の状況認識は正しい。
死角があるということは、障害物を利用できることでもある。
天井に足を突き刺したまま、
自立型のスタンドは頭を引っ込め、飛来した紙くずをやり過ごした。
ベチャッ!
傍らの天井に命中したそれが、湿った音を立てる。
白い天井に、わずかにではあるが、液状の染みがついた。
そのまま落下する、その真下では──
バッッ
井上が転身、後列右横の椅子の列に飛び込み、身を伏せた。
偶然か狙ってか、紙くずの落下先は、井上の立っていた場所だ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
ニヤニヤと笑いながら、けれど視線には寸毫の緩みもなく、
ルンクスは『王座』から、一人と一体、そしてその仲間とを睥睨している。
>>951
(ウィル)
「わかった。
でも、あたしの背後から出るんじゃないよ」
先行しようとしたウィルを制し、逆に浜岡が前へと出る。
ルンクスとの最短距離を、『ウィンター・ブランケット』の
逞しい腕が、構えた毛布で塞いでいる。
ヴヴ
『ヴェノム』が周囲を飛翔し、改めてアレルゲンを調達する。
今度はスタンド使いの『アレルギーチェック』だ。
浜岡他、仲間とも距離を保ったまま、反応を試す──
目視可能な範囲での反応は、
仲間──浜岡、高遠、エイノー、井上、及び彼らのスタンド。
敵──ルンクス。傍の女には『反応なし』。
目視外では、
ルンクス座する祭壇の左右の扉。
その先、右側の方角に一人・・・・おそらくは菊川。
左側の扉の向うには、大柄な反応・・・・疑いなく『ナツメグ』だ。
教会外の二つの反応も健在だ。
これで、石像の能力がスタンドであることも確定した。
浜岡の言葉には重みがあったが、
ウィル自身の調査結果は『白』──傍らの女性意外、
教会内に於いて、ルンクス側に『戦力』は存在しない。
956
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/07/13(水) 00:00:52
>>952
(エイノー)
(訂正、了解)
脛を刺す痛みに対処するは、スタンドだ。
ビ ビィィ────ッ!
スラックスの裾を膝から破らせると、
予想外の出血が、靴下を赤く染めている。
牛乳パックに穴を開けたように、どくどくと流れるそれは、
決して激しくはないが、確実にエイノーの血を奪っていた。
だが、エイノーの触覚が伝えるのは、それだけではない。
小さな痛みの元は、確実に生物的に動いている・・・・!
だが、血の色に紛れて、確認できない。
とは言え、傷はまだ小さく、毒の痛みはない。
今はまだ、無理に足を落とす必要はないと見た。
エイノーは床に伏せ、
菊川と、そして仲間にも語り掛ける。
(──天井に上がれる通路はないけど、
鐘楼室の階段から、鐘楼塔を登れるよ。
鐘楼室は真ん中の部屋。
チャペル奥にある左右の扉、どっちからでもいける)
(──うん、ルンクスの退路を断つって意味でも、
今のうちに動くべきかも。
外にいる『ラッパ』は、ぼくにはどうにもできないし、
このまま放置すると、不味い予感しかしないよね)
(──じゃあ、ぼくからもお願い。
外の敵を倒したら、戻る前に鐘楼を塞いでほしい。
方法は任せるけど、
ルンクスが簡単に出られないくらいにね)
浜岡:
「悪いがあたしにゃ、ウィルの護衛の任務がある。
それにあんたなら何とかなるさ、エイノー。
あんたのスタンドにゃ、無限の可能性があるよ」
「老婆心ながらアドバイスするなら、
敵の攻撃の性質を把握してから、対処するんだ。
『研究』は得意だろ?
『ファクト』を前提にしなくちゃ、正しい結論は出ない」
「──がんばっておくれよ。
中でがんばる、あたしらの為にもさ」
>>953
(高遠)
(──じゃ、サイレンみたいに鳴らそうかな)
この状況においても、菊川ののんびりした口調は変わらない。
ウィルと同じく、
高遠もまた、ルンクスの言葉に含まれる意味を読み取った。
加えて、両者の体は、いまだ汗で濡れ光っている。
ルンクスのそれは次第に引いているが、女性はまだ息も荒い。
彼女自身の汗に、『それ以外のもの』が混じっていれば、
それだけで、限りなく危険な存在となり得る──
油断なくルンクスを見据える高遠。
その視界の中で、井上は右後方の椅子列に身を潜め、
エイノーは菊川と相談を始めた。
それらを静かに見下ろすルンクス。
黒人に動きはなかったが、傍の女にはあった──
立ち上がると、黒く太い首に手を回し、濃厚なキス。
そして、こちらを振り返った──
その耳元で、ルンクスが何事か、囁く。
ゴ ゴ
ゴ ゴ
上半身を肌けさせたまま、シンガポールの女性が、
火のようなまなざしをこちらに向けた、その時。
キィ イ!
扉を軋ませ、左手の扉から、『ナツメグ』が巨体を現した。
手で扉を開けた様子はない。まるで『自動扉』のような動きだ。
「敵に囲まれながら女侍らせてるたぁ、
なかなか気合いの入った『リア充』だなぁ、ええおい。
これだけ殺し甲斐のある相手は、久しぶりだぜ」
圧倒的な肥満体・・・・ではない。
質量は変わらないが、肉の形が明らかに異なる。
皮膚を押し上げるような筋肉の質感。バルク。
まるで『鉄骨』でも入れたかのような、変貌ぶりだ。
ゴキ バキ コキキン
「細工は流々。『パーティー』にも間に合った。
後は、そこで座って馬鹿を捻れば、任務完了ってわけだ」
ズ ギュン!
首を鳴らした『ナツメグ』の前に、
その巨体に劣らぬ、大柄な人型スタンドが発現した。
957
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/07/13(水) 05:11:14
>>956
「有難う『アテ』は少しあるさ、そちらも健闘を浜岡婦人。
ナツメグ氏も到着か。あと菊川氏、閉鎖の結果として
鐘楼は鳴らなくなって構わないだろうか?」
礼を返し菊川の答えを聞いてから『F・O・Q』右手『発熱』の指と
左手に持たせた『USB電熱ライター』で脛あたりから出血部分まで
抉り気味に焼き潰す。
三日も放置すると足の壊死の心配もあるだろうが今日生きていれば
血管再生の手術も受けられる。
痛みはあるがへこたれぬ、『戦場』を避け大回りに走って
チャペル奥にある左の扉を目指す、これで最悪右手側の
「司祭室」の菊川は巻き込まないだろう。
「ウィル君、高遠君、井上氏、しばらく『別行動』だが
『護衛』を潰してまた戻る」
958
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/07/14(木) 21:16:48
>>955
「・・・・・反応なし ね」
「となると物理的な仕掛けも考慮しようかしら」
しかし武器や爆薬が仕掛けられていれば、恐らく菊川が気付くはずだ。
それ以外の戦力とは何なのか。
だがそもそも、それを使わせるほどにまずは『ルンクス』を追い詰めなければその意味もない。
「行きましょう ミス・ハマオカ」
各々襲いかかるのでは、当然各個撃破されてしまうだろう。
現在相対しているイノウエ、そして新たに現れたナツメグと共に攻撃に転じる。
エイノーの容態も気にかかるが、『ヴェノム&ファイア』は仲間を守るのには向いていない。
ならば先に、ルンクスを仕留める。
自身の『スタンドアレルゲン』を解除、そして『体液アレルゲン』を針弾として装填。
浜岡と共にルンクスへと接近、射程内に入り次第、胴体目掛けて撃つ。
『神速』の弾丸、それをさばけるスピードは『エンジェルズ・ラダー』にはあるか?
959
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/07/15(金) 10:36:55
>>955
【チィ〜…】
クソ人間ごときに攻めあぐねるのは屈辱だ、だが、理屈でなく本能で分かる。ただの突撃は更なる屈辱を味わうだけだ。
…
だが…
我慢なんてできるワケねぇ
ズドンッ!
『ハッピー・オルガン』は床に降り立つ、井上を呼び寄せ、『装備』する。『井上ハンマー』だ。
井上とはここでお別れになるかもしれないな、と思うと、逆に少し笑えた。
ゆっくり接近する、ふつうに歩くスピードだ、投擲物なら『盾』で防げる
960
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/07/16(土) 00:58:04
>>956
「侍らせるどころか、お楽しみ中だったみたいよ」
エイノー先生の無事を意識の端で祈りつつ
ナツメグが状況に気づいていないわけではない……と思うが、一応。
さて『女』もこちらを敵対的な存在と認識したようだ。
高遠に外国語は使えないし、シンガポールの公用言語も知らない。
交渉の余地は皆無と見ていい。つまり物理的に何とかしなければならないと。
今この場から遠距離攻撃……ルンクスのスタンドがある。
接近し攻撃……『体液』の存在を考えると可能なかぎり避けたい。
接近をまち攻撃……『ハピオル』が待つとは思えない。
いずれにせよ危ない橋のどまんなか。落ちるか渡り切るかだ。
(浜岡さん…保湿ソックスとかの類ってあります?)
小声をかけながらできるだけ物陰経由で接近を開始する。
ルンクスの投擲や、女はこちらに寄ってくる事を警戒しておきたい。
井上、ルンクス、女……それらとの距離はどれぐらいか、目測しつつ。
961
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/07/19(火) 12:52:52
>>957
(エイノー)
(──新郎新婦は困るかもだけど、ぼくは大丈夫)
菊川の返答を耳にしながら、
エイノーは『フィストフル』が奪った能力を、自らに行使する。
ドジュウ! ォ オオオオオ・・・・!
高温で焼き潰された脛が、
『焼肉』めいた白煙と臭い、そして激痛を立ち昇らせる。
虫のように感じた異物がどうなったか、
激痛のさ中では感じ取れないが、少なくとも出血は止まった。
浜岡:
「元は血液。なら『蒸発』させればいい。
おまえさん、やるじゃないか。エイノー」
ダッ
エイノーは左の扉に向かって走り出す。
全速力は当然出ないが、まだ動ける。戦える。
逆に目前の扉から、ずいと一歩進み出た
『ナツメグ』の広い背中の後方を抜けた時、
「──『揺らす』ぜ。足元に気をつけなぁ」
肥満体が、ぼそりと声をかけてきた。
木製の扉のノブは、手の届く距離だ。
>>958
(ウィル)
浜岡:
「ああ。けど、無理して撃つんじゃないよ?
味方も手数も、こっちのが多いんだからね」
【護り屋】の背中から『2m』を維持しつつ、ウィルは壁際を祭壇側へ急ぐ。
進みながら、『アレルギー』を解除し、『体液アレルギー』に弾丸を変えた。
ここまで大回りしていた為、さして距離は詰まっていない。
壁際から射程距離『8m』に至るには、ほぼ右奥の扉付近まで近づく必要がある。
椅子の間から飛び出した井上が、『ハッピー・オルガン』の手に収まるのを横目に、
ウィルと浜岡はじりじりと急ぐ──
扉まで『3m』。ルンクスまで『10m』の位置に到達したその時、
ダ ッ
スイッチを押したように、ルンクスの『花嫁』が飛び出した。
動物のようにしなやかな動きだが、人間以上のものではない。(スC)
半裸の肌に、濡れ光る汗。
目標は浜岡、その背後に守られたウィルのようだが──!?
浜岡:
「・・・・あたしに任せな、ウィル」
ズ ギャン!
962
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/07/19(火) 12:53:14
>>959
(井上)
ズドンッ!
床に降り立ち、右手を掲げる。
安全地帯から飛び出してきた井上が、
サーカスの軽業師のように跳躍し、
直立した姿勢で広げた手の中に納まった──名付けて『井上ハンマー』。
その異形を目前にした、ルンクスが口笛を鳴らす。
「『ジニ』は数え切れないほど見たが、
自分の本体を道具にする外道は初めてだゼ。
そのイカレぶり・・・・『オレ好み』ダ」
ザッ ザッ
ルンクスとそのスタンド。
一挙一動を警戒しながら、『ハッピー・オルガン』は歩を進める。
敵は構えこそ取っているが、動きはない。
『得物』がある分、先に間合いに入ったのは『ハッピー・オルガン』だ。
こちらの武器が届き、敵の拳足が届かぬ距離──
左の視界の端からは、ナツメグも接近中だ。
間合いの理に加え、数の理も追いつく算段となる。
だが・・・・依然として
ルンクスの顔に張り付く余裕は色褪せない。
デビル
「だがなァ、『悪魔』。
『相方』は大事にするもンだぜ?オレのようになァ」
ルンクスの言葉は、今しも右方向に駈け出した
『花嫁』の女に向けられたものだろうか?それとも──
>>960
(高遠)
(原作(三部)に準じて、言語は共通。
女とも会話は可能、とする)
ナツメグ:
「そいつはいよいよ、ゴキゲンじゃねーか」
言って、ナツメグが動き出す。
ルンクス、『ハッピー・オルガン』、そしてナツメグ。
祭壇前はさながら『怪獣総進撃』の様相だ。
浜岡に尋ねようとしたが、
すでに護衛対象のウィルが壁際についている。
距離は7mほど。小声では届かず、届いても対処は難しいだろう。
脚を焼き、駈け出したエイノーを追う形で、
高遠も祭壇前へと前進を再開した。
物陰に隠れながらの為、防御を考えないエイノーや、
元より距離の近いナツメグには追いつかない。
その分、状況の把握は容易だ──現時点での状況は、以下の通り。
高遠からルンクスまで、直線にして『9m』の距離だ。
チャペル内地図:
????????■■■■■■????????
???????■□□□□□□■???????
??????■■□□□□□□■■??????
■■扉■■■■□□□祭壇□□□■■■■扉■■
■□エ.□□□ナ□□□ハ□□□□□□□□□□■
■□□□□□□□□□□□□□□女□□□浜□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓ウ■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
扉□〓〓〓□〓〓〓〓□□高□〓〓□〓〓〓□扉
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■
■■■■■■■■■■扉扉■■■■■■■■■■
□:約1m×1m ■:壁 〓:椅子
祭壇:ルンクスが座っている
女:花嫁の女
ハ:『ハッピー・オルガン』&井上
エ:エイノー 高:高遠 ウ:ウィル
浜:浜岡 ナ:ナツメグ
963
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/07/20(水) 03:40:37
>>961-962
扉を開けて迅速に閉め床を確認する。
何もなければそれで良いが『赤いカーペット』が
確認できたなら『発熱』『送風』最大出力で叩きつける。
自分の体も『異変』がなければ良いが『血管を動く何か』は
焼く必要があるだろう。
まあ『F・O・Q』が語りかけてきたとかでなければ『技名』は
言わない事にしようと思った。
それできまるセンスがあれば良いが自分には向いてない。
964
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/07/20(水) 22:33:24
>>961
「気を付けてね ミス・ハマオカ」
「あなたの能力ならば相性は良いと思うけれど・・・それでも『液体』というのは防ぎ辛いわ」
仕事柄、戦闘にも慣れている浜岡ならば百も承知だろうが、一応付け加える。
足を止め、念のため銃口は『女』へと向けておく。
武装もないただの一般女性など、『スタンド使い』相手には時間稼ぎにもならない。
それを踏まえて、彼女をけしかけたということは、何かあると見て良いだろう。
また浜岡と女が接触する前に、ちらりと周囲や仲間の様子を見ておく。
壁が背にあるこの状況、周囲の様子を確認するにはうってつけだ。
965
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/07/21(木) 00:43:58
>>962
【ンン〜〜〜 まずコッチィ〜】
ヴォッ
ルンクスから目を離さないまま、井上を『女』へと投げつける、投げられた井上は空中で反転し、脚を突き出して『跳び蹴り』のような形になる。狙いは首、一撃で命を刈り取る。パス精AAA
【『未知』ってのがよォ〜 嫌いなんだよなァ〜 お前はパワーもスピードもあるゥ〜 でもそれだけじゃあないよなァ〜 当然なァ〜
ゆっくり行くぜェ〜 別に急ぎじゃねェしよォ〜】
この間合いなら直接攻撃は届かない、投擲でも回避が間に合う。
戦闘において重要なのは、相手のやりたいことをさせないことだ。それがどんなに些細な事でもな。
966
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/07/21(木) 23:39:46
>>962
遠距離攻撃の手段を用意できるのはルンクスの方だろうが
まずは女。次にルンクスか。
椅子の群れを右手側に抜けて通路から女の元へ向かう。姿勢は依然低め。
目線はルンクスとハピオルの挙動に向けて椅子間からだ。
ついでに、すぐさま『クレモンティーヌ』発現出来るよう、構えをしておきたい
……しかし、先ほどの我々とルンクスのやり取り、女は耳に入っているのだろうか。
ハピオルの攻撃は瞬時に命を奪い得る凶悪なものだろう。
女に『攻撃され、死亡する事を条件に発動する才能』や
大事にする。を体現する何かを、ルンクスが埋め込んでいないことを祈りたいところだ。
967
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/07/22(金) 23:20:25
>>963
(エイノー)
ギイィ────ッ
エイノーは、古めかしい扉を勢いよく開ける。
その先には、幅『1m』ばかりの細い廊下が続いていた。
数歩進んだ先ですぐ左に、続いて右に折れて、北へと進むのが、
扉の手前からも見て取れる。
廊下の左手には複数の窓が並び、
穏やかな朝の光が差し込んでいる──まるで別の世界のようだ。
すぐさま確認した床に、異常はない。
ワックス仕立ての、よく磨かれた木製の床だ。
足の異常は、痛みのせいでよくわからないが、
少なくとも体内で、何かが蠢いている感覚はない・・・・
脚はまだ動く。今は前に進むのみだ。
>>964
(ウィル)
周囲に視野を広げ、仲間を確認するウィル。
エイノーは左の扉に消え、ナツメグは祭壇に向かっている。
ルンクスとそのスタンドは、祭壇上から
井上を武器のように構えた『ハッピー・オルガン』と対峙。
椅子の陰なのか、高遠の姿は、ここからは見えない。
浜岡:
「ああ、わかってるさ。
おまえさんには、滴の一滴も飛ばさせやしない」
バ サァッ !!
自信に満ちた声音と同時に、
『ウィンター・ブランケット』の構えた毛布が、投じられた。
それは『投網』のように空中で広がると、
突進してきた女を頭から包み込むなり、
一端を握ったスタンドの巧みな手捌きによって、
みるみる捻りを加えられ、完全に女を閉じ込めた。
念のため、銃の照準は女に向けてはいたが、
無事、杞憂に終わったようだ。
毛布の内側で女が暴れているのが見て取れるが、
『破壊不能』という『ウィンター・ブランケット』を破るのは、
人ならずとも、誰にも『不可能』だろう。
「──っと」
グイッ
突如、飛来した井上に気付いて、
浜岡が毛布を引っ張り、攻撃の範囲から遠ざける。
勢い余った井上は、飛び蹴りの態勢のまま、
ウィルのいる壁際へと突っ込んでくる──幸い、直撃のコースではない。
「あんたの流儀は邪魔しないがね。
あたしの手の届く範囲で、無闇な殺しは──」
目前の『ハッピー・オルガン』に息まく浜岡だが、
その言葉が、途中で途切れる。
浜岡の視線の先を追ったウィルは、絶句した。
ルンクスを相手取る『ハッピー・オルガン』──
その足元の不浄な『水たまり』から、手が伸びたのだ。
色白で細い、女性の両腕が。
その数倍も太い、幻影の両腕を伴って。
「──まさか」
床から僅かに浮いた『ハッピー・オルガン』の両足首を、
水面から斜めに生えたスタンドの手が──
ガシィ!!
──『掴んだ』。
968
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/07/22(金) 23:20:38
>>965
(井上)
ヴォッ
無造作に、井上を右方向に投じた。
井上の『目』を使って女の位置を把握し、空中で飛び蹴りの態勢を取らせる。
──だが、浜岡の対応が、一瞬早かった。
『ハッピー・オルガン』に伍する巨体のスタンドが、
『投網』のように構えた『毛布』を投げ、女を絡め取ったのだ。
すでに女の首に照準を定めていた井上から、
毛布を捌いて女を逃がす周到ぶりだった。
標的を失った井上は、そのまま西壁へと突っ込んでいく。
──その時、だ。
ド ン !
ルンクスのスタンド──
『エンジェルズ・ラダー』が、一歩前に出た。
武器の間合いから、拳の間合いに踏み入れる一歩。
投擲の隙を狙った、絶妙の運足。
しかし、『ハッピー・オルガン』とて、それは予想している。
投擲はすれど、視線はルンクスから切っていない。
投擲の隙が、前進の隙で相殺される以上、
対応は五分──攻防は無論、回避も十分間に合う。
──はず、だった。
ガ シィ!
その両足首を握りしめる、強烈な『握力』。
ルンクスの『エンジェルズ・ラダー』ではない。
馬面人身のそれは、両手を構え、今しも拳の『ラッシュ』を発射する。
「──いいや、急いでもらうゼ。
『相棒』を手放したおまえは、ここで『オシマイ』だ」
ゴ ア !
ドシュ バ バ バ バ !!!
(パスAA)
>>966
(高遠)
椅子の間を西方向に抜け、高遠はウィルらの方向へ向かう。
椅子の間は狭く、踊れる空間がない。
ここでは『クレモンティーヌ』の発現は難しいだろう。
『無敵の踊り手』には、最低限の『面積』が必要なのだ。
姿勢を低く取り、ルンクスから視線を切らさない為、移動は遅い。
その間にも、状況は変化していく。
高遠に見える状況は、以下の通りだ。
浜岡が毛布を使って、女を絡めとり、拿捕した。
『ハッピー・オルガン』が井上を女に投げるも、
浜岡がそれを避け、奇襲は空振りとなった。
その『ハッピー・オルガン』に、『エンジェルズ・ラダー』が詰め寄り、
ラッシュを放った。
この時点で、高遠は椅子の切れ目、
南北に伸びる通路へと出た。壁までは後、『4m』。
直接北に向かうなら、『7m』ばかりで、北壁に到達する。
969
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/07/24(日) 00:15:23
>>967
「・・・・・お見事ね」
まるで訓練を積んだ警察官のように、一瞬にして女の身柄を拘束して見せた。
流石は『守り屋』を名乗るだけはある、命を奪わずに無力化する、あまりに鮮やかな手際だ。
そこへと、投擲された井上。『ハッピー・オルガン』にとっては本体も武器同然ということか。
とは言え、流石に本体が死んではどうしようもないので、そこは考慮しているだろうが…。
「ごめんなさいね」
申し訳ないけれど、とりあえず井上は回避しておく。
『ハッピー・オルガン』の膂力で放られたものを受け止める気にはなれない。
この期に乗じて、『ハッピー・オルガン』と共にルンクスへと詰め寄り─────。
『┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨』
「『足元』よッ!『ハッピー・オルガン』ッ!」
「そんなバカな・・・!先ほどまでは『嫁』でも『スタンド使い』でもなかったのにッ!」
能力を『時間差発動』させたのか?どちらにしろ、これで完全に彼女は『敵』となる。
「ミス・ハマオカ!彼女は今の内に仕留めるべきよッ!」
浜岡に進言し、即座に『再起不能』にさせることを勧める。
『ウィンター・ブランケット』のパワーなら、そのまま壁や床に叩き付ければ造作もあるまい。
今の所、水たまりから抜け出しているのは腕の部分だけだ。
同時に前進し、『体液アレルゲン』を『ハッピー・オルガン』の足元に向けて撃つ。
射程外ならば、浜岡に頼み毛布の隙間から、『体液アレルゲン』を中の女性に向けて撃つ。
他人の体液にも、外に出た自分の体液にも反応するアレルギー針。
水たまりから手を出している腕やスタンドには、当然効くだろう。
970
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/07/24(日) 03:23:00
>>968
【…何か勘違いしているようだがァ アレは『道具』だァ 道具の使い方は俺が一番よく知ってんだよォ〜
一つ聞くがァ〜…その『行動』でイイんだなァ〜? 全力の攻撃でなァ〜〜〜ッ!?】
『ハッピー・オルガン』は膝を折ってしゃがみ、全力で『防御』する。
しゃがんだ分、防御すべき面積が減る、確かどこぞの波紋戦士が、このような防御法をしていたな。
ラッシュとは、瞬く間に大量の券打を見舞う攻撃だが、『同時』に受ける攻撃は実は『2発』だけだ。
腕が2本しかない以上、これは絶対に覆らない。
拳の雨を、弾き、いなし、やりすごす。パス精AAA
右手一本分のハンデはあるが、2本の腕の動きに集中し、防御に徹すれば、致命傷は免れる。
↓ここから井上のターン↓
井上は飛んでいく、必殺の蹴りを躱され、壁に向かってまっしぐら。
距離と加速からして、致命傷にはならないことを安堵しつつ、己に待ち受ける運命、即ち絶望を、身体全体で感じ取った。
ビキィ
まず脚
ビキキッ
腕、胸、腹、首、肉体のすべての筋肉が、逞しく隆起し次の『一手』を示唆する。
「ウソだろ」
井上は壁に『着地』し、全力の跳躍で『反射』する! 肉体は最大限に酷使、この数秒だけ、井上は超人的な身体能力を手に入れる。
同時に井上は気付く、『行動の操作』がされていない。直感的に、窮地に立たされたのだと理解する。
『悪魔』がくたばったところで、俺はなんともない、新しい人生を始められる。それは喜ばしいことだ。
だが、意に反して、ポケットの中のナイフを握りしめていた。
「ううううううおおおおおおあああああああああ!!!!!」
飛ぶ井上は、ルンクスへ向けてナイフを投げつける! 肉体酷使パス精BBC
攻撃に全力を出している今だからこそ、この何の変哲もないナイフが生きる。
ナイフを防御しようとすれば、攻撃は続けられない、そこには決定的な隙が生まれるだろう。
971
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/07/25(月) 21:55:20
>>968
(いけない、硬直してる場合じゃなかった…)
警戒するあまり出遅れる、悪い癖が出た。
『無敵』の無い踊り手はただの的だ。
空中で発現することも考えはしたが、ぶっつけで試す度胸はないし
眼前の光景を、自分の動きを邪魔しない程度だけ見ておいて北へ、踊れる箇所まで走る。
972
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/07/30(土) 15:40:29
>>967-968
足元に見てわかる異変がなければ
急いで中央の階段に駆け込み
全速で上りつつ『F・O・Q』に
ハンカチから『可塑性』カートリッジを
作らせる。
『足元』に不安はあるが『待ち伏せ』
『迎撃』以上の脅威ではないと割り切る他ない。
973
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/08/01(月) 10:56:05
>>969
(ウィル)
浜岡の手腕に賛辞を贈るウィル。
だが、事態は予想外の方向へ──急転直下に動いていた。
鋭く『ハッピー・オルガン』に警告し、
浜岡の脇をすり抜け、前に出る。
「────!!」
ブンッ
ガシャ!
浜岡のスタンドの巨大な腕が、
女を包んだ毛布を天井に投げ上げ、シャンデリアに引っかける。
『再起不能』にはしないのかと疑念が湧くも、
ウィルはとにかく浜岡の脇を抜け、前に出た──
ルンクスまでの距離、『8m』。
『ハッピー・オルガン』を掴んだ謎の腕も射程距離内。
女の細腕を狙うのは困難だが、巨大なスタンドの腕はまだしもましだ。
だが──それでも、遅い。
とてつもないスピードの攻防はすでに始まっており、
『ハッピー・オルガン』は罠にはまった後だ。
身を沈め、亀のように防御を固めて凌いでいるが、
バッキィィン!
『ファイア』で狙いを定めるより早く、
『エンジェルズ・ラダー』の剛腕が、『ハピオル』の右ガードを跳ね上げた。
ゴ! グゥウン !
壁を蹴った井上が、ウィルを背後から飛び越え、殺到する。
だが、それでさえも──『遅い』。
ガードの外れた刹那、その隙間に『馬面』のスタンドの拳が滑り込む──
ズ ズズッ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
──その時、突如、地面が揺れた。
椅子が前後に踊り、シャンデリアが揺れ、ウィルはたたらを踏む。
謎の腕に狙いを定めた『ファイア』の照準はブレてしまったが、
ウィルは見た──突然の地震に水たまりが波立った瞬間、
そこから生えて見えた腕が、掻き消えるのを。
「違う・・・・
その女のスタンドじゃないのさ、ウィル」
改めてウィルの護りに立つ『ウィンター・ブランケット』の剛腕。
消えた細腕に伴っていた、スタンドの巨腕。
ウィルは気付く──『同じ』だ。
『ハッピー・オルガン』を襲った腕は、
『ウィンター・ブランケット』の腕に酷似……いや、『同じもの』ではないか?
>>970
(井上)
──バッ!
膝を折り、体の表面積を減らした状態で、
『ハッピー・オルガン』は完全防御の構えを取る。
ド ゴゴゴゴゴゴ────ッ!!!
次の瞬間、爆撃のようなラッシュが着弾した。
腕が二本とは思えぬほどの量、そして破壊力。
受ける腕と脛が痺れ、痛みを感じるほど、その威力は強烈だ。
足を止められた今の状態では、
完全防御の姿勢を取らなければ、被弾は確実だったろう。
そして、防御は両腕の使用を余儀なくされる。
この敵のスペックは、完全に『ハッピー・オルガン』と五分だ。
足を封じられた状態で、二本の腕の攻撃を片腕で防ぐなど、
道理として『不可能』──本能が両腕を使ってしまった。
ゴ ガ ! ガガガガガガ!!
「んっん〜〜?
なかなかやるじゃあないねェ〜〜〜!
だが、その右腕!」
バッキィィン!
『エンジェルズ・ラダー』の剛腕が、『ハピオル』の右ガードを跳ね上げた。
『マリア像』の能力による弱体化を、いち早く見抜かれている!
「がら空きの左に、『スマッアァ ァ────シュ』!」
無防備となった左頬に、突き上げられた拳が迫る。
これを避けても、右の返しが追撃してくるのは明らかだ。
ラッシュの勢いに呑まれる──
メキ! ビキ
加えて、両足を封じる手。
『ハッピー・オルガン』でなければ、とっくに足首がへし折れているほどの膂力だ。
ルンクスの攻撃を捌きながら振りほどく余裕は『ない』。
ゴ! グゥウン !
壁を蹴った井上が、ナイフを手に反射してくる。
だが、それでさえ──間に合わない。
ルンクス本体は、奥まった部屋の祭壇に座したまま。
真横からナイフを投じても、狙えるのは『エンジェルズ・ラダー』。
通常物質は効果がない──
ルンクスを狙う為に必要な角度を得るには、
わずかに『コンマ数秒』が──決定的に『足りていない』。
ズ ズズッ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
──その時、突如、地面が揺れた。
両足の圧迫感が、霧消する・・・・
974
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/08/01(月) 11:11:01
>>971
(高遠)
ダ ダダダッ
警戒を解き、まっしぐらに北に向かう高遠。
今度は祭壇前の状況が全て把握できる。
瞬時の攻防には間に合うべくもないが、
後少しで、ウィル、浜岡らと合流できそうだ。
>>972
(エイノー)
通路の先を急ぐエイノー。
角を右折した先には、
左手に両開きの大扉、右に三つの扉が並んでいるのが見えた。
菊川の説明の通りならば、
手前から順に、告解室、鐘楼室、司祭室の順だ。
告解室の扉前を通過した、その時だった。
ズ ズズッ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
──突如、地面が揺れた。
激痛に耐える足では踏ん張り切れず、
思わずエイノーは足を止める。
咄嗟に壁に手をつき、かろうじて体を支えた。
チャペル内では激しい戦いが始まったようだ。
アルメニアン教会内 地図:
■■■■■■■■■■扉扉■■■■■■■■■■
■□□□エ.□□□□□□□□□□□□□□□□■
■□■■扉■■■■■扉■■■■■■扉■■□■
■□■□□□■□■□□□□■■□□□□■□■
■□■□□□■□■□□□□■■□□□□■□■
■□■□□□扉□■■■■■■■□□□□■□■
■□■□□□■■□□□□□□■□□□□■□■
■□□■■■■■□□□□□□■■■■■□□■
■■扉■■■■□□□祭壇□□□■■■■扉■■
■□□□□□ナ□□□ハ□□□□□□井.□ウ□■
■□□□□□□□□□□□□□□□□□□浜□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓高〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
扉□〓〓〓□〓〓〓〓□□□□〓〓□〓〓〓□扉
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■
■■■■■■■■■■扉扉■■■■■■■■■■
□:約1m×1m ■:壁 〓:椅子
祭壇:ルンクスが座っている
975
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/08/02(火) 22:08:20
>>973
ダメだ、間に合わない─────。
ルンクスの『エンジェルズ・ラダー』による拳が、『ハッピー・オルガン』に
叩き込まれる幻影を見た次の瞬間。
> ズ ズズッ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
突如として起きた地震が、何故か水溜りに発生していた腕をかき消した。
「・・・・・これは一体・・・あなたの仕業なの?ミスター・キクカワ」
壁に寄りながら、ひっそりと訊ねる。
『建物操作』とはいえ、このような大それた真似もできるのだろうか?
「ミス・ハマオカ」「・・・あの腕のスタンドは 『ブランケット』に酷似していたけれど」
「あの液体は 近くにいるスタンドをコピーするとでもいうのかしら」
『ウィンター・ブランケット』に守られながらも、銃口は今度はルンクスに向けておく。
スタンドによる拘束がなくなった今の内に、『ハッピー・オルガン』は下がれるだろう。
976
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/08/02(火) 23:44:55
>>973-974
ここまで来て迷う余地はない、
這いながら起きる形で中央の扉、
鐘楼室にある階段を最速で目指す。
告解室から『伏兵』の可能性は
今回は除外する。
ウィルの探知からも菊川の知覚からも
逃れうる可能性は低いだろう。
977
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/08/03(水) 19:04:08
>>974
走って……踊っていられる状況であれば
左側、最前列の椅子そばに到着次第、『クレモンティーヌ』を発現。
出だしが最も勢いのある曲と共に、椅子を蹴り割り、祭壇へフッ飛ばす。 破ス精ABB
『ハッピー・オルガン』の腕を掴んでいた『手』
敵対的なモノであることは間違いないし、
それを止めたであろう揺れは恐らくこちらの勢力のもの……それはいい。
では、『手』は?
想定されるのは『ルンクス』『外の敵』『その他』。
……その他で一番あってほしくない事がある
『女を気絶させなかった事』
【見えた『ウィンター・ブランケット』と同じ手】
もしそうなのであれば『最悪』だ。
「浜岡さん……まさか……ルンクスの能力に……」
やられたんですか。
感情が拒否する。だが訊かねばならない。
バカな事言うんじゃないよぉと笑い飛ばし
外れてくれていることを祈って。
978
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/08/04(木) 01:09:25
>>973
【ク・ソ・がァ〜〜〜〜〜ッ!!】
脚を拘束する手がなくなった瞬間、後方へ跳躍する。
『スタンド』の破損は肉体の損傷とは異なる。時間経過による回復の見込みはあるか?
井上は地面に足を着け急ブレーキ。手近な椅子へと転がり込んで身を隠す。声帯を操作し、大声量で叫ぶ!
「撃て! 早く撃て! 殺せッ!!」
誰か一人くらい銃は持っているだろう、さっきの黒服が持っていたしな。
誰を撃つか、それは持ってるヤツが考えろ。
979
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/08/13(土) 02:41:01
>>975
(ウィル)
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・
教会を揺るがす地震に耐えながら、
寄り添った壁に耳を寄せ、菊川に尋ねるウィル。
謎の手の束縛を逃れ、
『ハッピー・オルガン』は跳ね飛ぶように後方に距離を取った。
井上も身を翻し、かなり強引に椅子群に飛び込み、身を隠す。
(──ぼくじゃないよ。
ぼくの『ジ・ユーズド』が動かせるのは、本来の可動範囲までさ)
(今、教会を動かしてるのは──『筋肉』。
アルメニアン教会の床下に、ナツメグが『肉詰め』をしたんだ。
教会自身を壊すような使い方は出来ないけど、『揺らす』だけでもご覧の通り。
『地の利』を一方的に奪う、【殺し屋】『ナツメグ』お得意の戦術さ)
そのナツメグは、巨体もあってか、地震の影響を受けた様子はない。
だが、この機に乗じてルンクスを攻撃しようともしない──
その目は、謎の手が消えた揺れる水面を、食い入るように見つめたままだ。
地震は始まりと同様、唐突に終息した。
時間にして数秒──
一番の変化は、轟音とともに、祭壇が北方向に倒れたことだ。
「チッ・・・・なかなかいい座り心地だったのにヨ」
ザ ザッ
突発的な地震にすら焦りを見せず、
ルンクスが両の足で、揺れの収まった床に降り立った。
その胸に照準を狙い定めるウィル──
「撃て! 早く撃て! 殺せッ!!」
井上が叫ぶ声が聞こえる。
だが、『エンジェルス・ラダー』がその間に立っている。
ルンクスからは斜めの位置、構えも緩やかなものだが、
隙があるようには見えない──左右と前方に敵を迎えた、今でさえも。
浜岡:
「・・・・いいや。
あれはただの水たまりさ、ウィル」
「だが、『偽物』を作り出す鏡なら、あるんだよ。
『バートリーの鏡』──
『ドッペルゲンガー』を生み出す、呪いの鏡さ」
「あたしは・・・・
随分と昔に、そいつを覗いちまってね」
ス
波紋の収まった水たまりから、再び、女の指先が現れる。
今度は手に留まず、腕が、体が──姿を現す。
>>977
(高遠)
通路の幅でも、かろうじて回転は可能だ。
だが、この『揺れ』・・・・地震は、『踊り』の天敵だ。
障害物以上に動きを阻害されてしまう。
かろうじて椅子の最前列に到達するも、
慌てて椅子に捕まり、揺れをこらえざるを得ない・・・・当然、スタンド発現は『不可能』だ。
地震は始まりと同様、唐突に終息した。
時間にして数秒──
高遠はそこで、浜岡に疑問を投げかける。
浜岡:
「安心しな、高遠。
あたしゃ、そこまで間抜けじゃないさ。
女はもちろん、体液の一滴だって触れちゃいない。
あんたも十分に用心おしよ」
逆に自分の心配をされてしまうほどだが、
浜岡の様子は優れない。
ナツメグも浜岡も、降り立ったルンクスすらおざなりのまま、
その目は水面に向けられたままだ。
そして──高遠もまた、
ウィルの聞いた浜岡の言葉を聞く。
『バートリーの鏡』とは、一体何なのか?
そして、水面から現れた人物とは──?
980
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/08/13(土) 03:06:43
>>978
(井上)
──ヒュ バ!!
超人的な反射神経で、後方に距離を取る。
地震はスタンドには、そこまでの影響を及ぼさない。
逆にルンクスの座った祭壇が北方向に倒れ始め、
『馬面』の追撃を阻んだ──脱出成功だ。
井上は身を翻し、床に足を伸ばすも、
流石に急ブレーキには無理がある・・・・
床に触れ、転倒した勢いのまま、西側の椅子群に突っ込んだ。
結果的には狙った通りだが、態勢を取り戻すのに時間がかかりそうだ。
ズ ズウゥン・・・!
『ハッピー・オルガン』から『10m』前で、
ルンクスが祭壇から降り立った。
足首に痛みはあるが、稼働に影響はないだろう。
経験的には、『ハッピー・オルガン』の怪我は自然治癒する。
だが、その治りは人間より多少早い程度でしかない。
戦いの場で『治癒』を期待するのは、『不可能』だ。
ズ ズ ・・・・
揺れは急速に収まったが、ルンクスの左に詰めたナツメグは、
何故か攻撃しない──その目は、前方の水たまりを凝視している。
果たしてその理由が、次の瞬間わかった。
揺れの収まった水面から、再び女の指が生えたのだ。
そして──
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
>ウィル、高遠、『ハッピー・オルガン』
ス ゥ ン
衆目を集める水面から、再び現れた、女の手指。
続くは、白磁の輝きを帯びた長い腕。
夜の嵐にの如く乱れたストレートの長髪。
蠱惑的な笑みを浮かべた横顔。大胆に開いた胸元。
彫刻を思わせる輪郭を描き出した細腰の肢体──
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
年の頃は二十歳前後。
背は高くないが、漆黒のボディースーツを着たその黒髪の女性は、
一目見て、常人ではないことが見て取れた。
この女は──『危険』だ。
抜き身の刃や銃口と同種の畏怖が、その佇まいから伝わってくる。
「見損なったぜ──オフクロ」
黒髪の女に、まずつぶやいたのは、ナツメグだ。
きゅり、と首だけ捻ると、
女はナツメグを見つめ──笑みを浮かべる。
「久しぶりだねえ・・・・『ナツエ』」
>>976
(エイノー)
ズ ズズズ ・・・・
最速で前に進むエイノーだが、
この揺れでは、足取りはおぼつかない。
だが幸い、地震はものの数秒で収まった。
エイノーは告解室の前を通過し、鐘楼室の扉を開ける。
そこは、ちっぽけならせん階段があるだけの部屋だ。
鉄柵に囲まれた階段は真上に伸び、鐘楼へと続いている。
『ラッパ』の音色が、ひときわ大きく響き渡った。
間違いない──菊川の情報通り、
鐘楼への出口は扉の類で塞がれてはいない。
よく通る音が、何よりの証明だ──
981
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/08/13(土) 14:15:49
>>979-980
菊川の依頼のためポケットティッシュ1枚から
『可塑性』カートリッジを制作、しかる後
手すりがあればつたうように、なければ低い姿勢で
手もついて階段をなるべく早く昇る。
鐘楼に着くまでは安全第一、格好を気にしている
場合でもないだろう。
982
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/08/14(日) 19:51:53
>>979-980
「・・・・・恐ろしい力ね」「それなら例え敵が無数の飛び道具を持っていても なんの問題もないもの」
仕込みが必要とはいえ、一方的に自分に有利な環境を作り出す。
今回は『ナツメグ』が敵でなかったことを幸運に思える。これでは狙いを定めることなどできやしなかったろう。
>「撃て! 早く撃て! 殺せッ!!」
「威嚇程度にはなるかしら?」
井上の声に頷き、ひとまずは『ファイア』を『エンジェルズ・ラダー』に撃つ。
パワーは少なくとも『ラヴ・ランゲージ』と同等。ならばスピードはどうだ?
ひとまずは小手調べだ。
また、隣のハマオカの言葉にも質問する。
「バートリー?『血の伯爵夫人』のことかしら?」「・・・ただの水溜りとその『呪いの鏡』になんらかの関係があるの?」
そしてその水溜まりから出でてくるのは、あまりに美しい黒髪の女性。
しかし彼女が纏う雰囲気は、まるで息を潜めた猛獣のようなそれだ。
「・・・・・アレがあなたの若かりし頃というわけね ミス・ハマオカ」
『ナツメグ』のオフクロ発言も気になるが、それは一旦置いておく。
重要なのは、あのヤング・ハマオカはどうやれば消すことができるのか、だ。
983
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/08/15(月) 22:48:46
>>979-980
収まった……
今のは、恐らくハピオルを『ルンクス』から逃がすためのものか。
こちらが行動中であったら確実に強制解除されていただろうことを考えると
早めに状況を知れてよかったと見るべきか。
そして、現れる「その他」であった『何者か』
「年月ってスゴ……あぁいや」
偽物ってことは、この纏う雰囲気をさして
『浜岡さんにもそんな時代があった』というようなものでもなさそうだ。
外見は……多分『ああ』だったんだろうけど。
つまり、能力も
「『ウィンター・ブランケット』が敵に回る…んですね」
浜岡さんが敵に支配され、こちらの数を減らされながら
相手の数が増える、という最悪の予想よりはよかった。
しかしそれでも、こちらは減らなくとも相手は増えたという準最悪であることに変わりはない。
あの汚い水たまりの中から平然と出てきたってことは、そういうことだ。
多分鏡的な物から姿を出せるんだろう。
というか、この口ぶり的に『ナツメグ』の母は
あの偽物なのだろうか。それとも……と浜岡を思い浮かべる。
それはそれとして、立ち上がり今度こそ構えを取る。
発現した直後に椅子を蹴り飛ばせる様に立ち位置を調整。
・今水たまり及び『偽物』との距離はどの程度か。
・『偽物』の体は、水たまりの物と思われる『濡れ』がある?
984
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/08/18(木) 01:59:25
>>980
【……】
現在、右腕以外は問題なく動く。井上も多少動かしたが、主要な筋肉や血管、関節に問題はない。
敵のパワーとスピードはこちらと同等、腕一本ロクに動かないので、正面からの殴り合いは不利だ。
やはり『道具』が要る。
井上を最速でこちらまで呼び戻す。『ハッピー・オルガン』はその場から動かない。
「ここまで来て内輪揉めか? いい趣味だな」
985
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/08/22(月) 03:01:34
>>981
(エイノー)
シュパ! ──ドシュン!
ティッシュを抜き取り、その一枚から『可塑性』を抜き取った。
新たな『カートリッジ』を手に、エイノーはらせん階段を登り出す。
鳥かごのような構造の階段には手すりがあり、
激痛を通り越し、なかば麻痺し始めたエイノーの足を補助してくれる。
カン カン カン カン
頭上から降り注ぐ日の光を仰ぎ見ると、
頭上に大きな青銅の鐘が垂れているのが見えた。
鐘からは金属製の長い棒が鐘楼室まで下がっており、
階段を登らずとも、鐘を鳴らせる構造になっている。
だが、今、耳を聾しているのは鐘の音ではない。
パ! ドパァア ──プ
空気を震わせるほどの音量──それは、ラッパの音色。
エイノーの想像が正しければ、『終末』のそれだ。
響きの距離から察して、鐘楼のすぐ傍ではない。
カン カン カン カン
エイノーの手が、鐘楼に触れる距離まで来た。
鐘楼の周囲は正方形の小部屋で、四方に人が通れるほどの窓がある。
どれも扉の類はなく、開けっ放しの造りだ。
後一歩、上に出れば、その間から、外界の状況も見て取れるはず──
>>982
(ウィル)
『フランキー・アヴァロン』の能力の一端に嘆息する。
射撃のみならず、格闘戦でも任意の地震は強力だろう。
足場という条件は、あらゆる戦いにおいて前提とされるのだ。
それを支配する『肉詰め』の能力が味方なのは、
『地上最悪』と呼んでよい敵を前に、心強いとしか言いようがない。
──シャキ!
井上の声を受け、ウィルはルンクスの胸に照準を合わせた
『ファイア』の引き金を、無造作に引いた。
パスゥ!
大気を貫いた『長針弾』が、まっしぐらに黒人へと放たれる。
人であれば振り向くことすら許さぬ『超高速』。
銃弾を弾けるスタンドですら、
この『ファイア』の針には手を焼いている──
『エンジェルズ・ラダー』の試金石には十分だ。
カッ キィィン!
果たして、次の刹那に『針弾』を弾き飛ばしたのは、
右手でも左手でもなく──左に傾けたスタンドの『角』だ。
本体同様、股間から喉元までもそり立つそれを、
必要最低限の速度で傾け、『針弾』の軌道を塞いだ。
「ん〜〜っ、
ナカナカ刺激的な『前戯』じゃねーカ」
──絶妙の対応力とスピード、そして硬度。
初弾にして、ウィルは敵の戦闘力の小手調べに成功する。
浜岡:
「・・・・どっから説明したもんだろうねえ」
水たまりのから現れた美女から視線を外さず、
浜岡は嘆息する。
「『呪いの鏡』ってーのは、隠された本心を映し出して、
そいつを備えたもう一人の自分を作り出すんだ。
『深淵』とか呼ばれてるそいつは、
見かけは鏡映しなんだが、中身は本物と真逆に近くなる。
もっとも、本音の部分を含むんだから、偽物でもない。
やっぱりもう一人の自分ってことになるさね」
「『深淵』は鏡の中の住人で、鏡と鏡は繋がってるらしい。
現実との出入りには大きな鏡や水面が必要で、
何であれ傍に鏡がなくなると、この世から追い出される。
・・・・それ以外は人間と同じさ。
傷付けば血を流すし、誰でも倒すことが出来る」
「・・・・あたしと同じスタンド使いの『殺し屋』に勝てるなら、だがね。
あいつのコードネームは『スイート・バイト』。
自分で言うのもおこがましいが、裏世界じゃ知られた『殺し屋』の名さ。
今はもう、あたしのじゃないけど・・・・ねぇ」
その『スイート・バイト』もまた、ナツメグと会話を始める。
会話を切り上げ、一気に二人を攻めるか、
それとも情報と事情の聴取を優先するか──選択肢は二つある。
986
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/08/22(月) 03:43:57
>>983
(高遠)
ウィルに説明する浜岡の声は、高遠にも届く。
『呪いの鏡』の説明を信用するならば、
眼前に立つ存在は過去の浜岡の鏡像であり、
偽物というよりは、『影の精神を持つ浜岡』ということだろう。
高遠の問いに、浜岡はかすかに笑みを浮かべる。
「・・・・そういうこったね。
ま、あんたはあたしのスタンドをよく知ってる。
未知の能力を相手にするよりゃ、やりやすいだろ?
もっとも、アレは『殺し屋』だった時代のあたしさ。
『寝具』は全て『永眠』用に使ってくる。
手加減だとか容赦だとか一切ない相手さ。用心おしよ」
母親はどちらか、と考えた時、ふと高遠は思い出す。
出立前に新妻から聞かされた、浜岡の子供の話を。
『ナツエ』──新妻は娘だと言ったが、
その名は、今、偽物が呼んだものと同じものだ。
ナツメグ:
「その名で呼ぶなつってんだろ〜が。
オレは『ナツメグ』。そんな女みてーな名前は願い下げだ」
『スイート・バイト』
「夏の恵みで『夏恵』。
夏に生まれたあんたにはピッタリじゃないか。
ま、そう名付けたのはあたしじゃない。
文句があるなら、そこにいる『生みの親』に言えばいいさね」
ズギュ!
今度こそ高遠は『クレモンティーヌ』を発現した。
左脇には椅子列もあり、蹴り飛ばすには申し分ない位置だ。
高遠は音楽に合わせて回転しながら、『鏡の女』を観察する。
倒れた祭壇前、女と水たまりまでは『6m』。
そして女の体に、塗れた様子はない──
水たまりから出てきたように見えたが、一滴として体に浴びてはいない。
>>984
(井上)
『ハッピー・オルガン』はともかく、
井上の体は確実に傷付いている。
現時点では強制的に無理をさせているが、
この調子で扱っていれば、遠からず機能に支障を来すだろう。
とはいえ・・・・それを意に介する『ハッピー・オルガン』ではないだろうが。
バ ババッ
ナツメグと謎の美女がやり取りしている隙を見て、
井上を呼び寄せる。わき目も振らぬダッシュで椅子列を抜け、
『道具』は再び、『ハッピー・オルガン』の手元に戻った。
「内輪揉め?
あんたらにはそうかもだが、あたしには違うね。
これは『教育』さ・・・・愛する息子が間違った道に行かないようにね」
『ハッピー・オルガン』と井上の発言を聞きつけ、
美女がこちらを一瞥の後、返答する。
ルンクスは周囲のやり取りを、いかにも楽しそうに聞き入っている・・・・
自分を暗殺しに現れた集団を前にした余裕ではない。
まるで来客を迎える王族の如き鷹揚さだ。
それでいて、ウィルの放った高速弾を、やすやすと防いでのける。
圧倒的に『襲われ慣れている』──それが日常であるかのように。
987
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/08/22(月) 03:49:26
>ALL
周囲の存在を無視したまま、
『スイート・バイト』はおもむろに、『ナツメグ』との交渉を始める。
「率直に言うがねえ、ナツエ。
失望したのはあたしだって同じさ。
勝てる相手と勝てない相手は見極めるのが、
【殺し屋】に求められる重要な資質だと教えたはずだよ」
「状況を見て判断しな。
アタシはあんたと、もちろんあの女の能力を全て知ってる。
残りの二人、いや三人だったね。
そいつらを合わせて、ルンクスに勝てる道理があるのかい?
私らを教会に閉じ込めたつもりかもしれないが、
実際に追い詰められてるのは、あんたたちなんだよ。
両方の戦力をおよそ知ってるあたしが言うんだ、間違いない」
「その証拠に、
あたしはとっくに司祭室のネズミを見つけてる。
鏡は何処にだってあるからねぇ。
でも始末はしないどいてあげた。つまりは、そういうことさ」
『ナツメグ』:
「・・・・・・・・・・・・・・・・ッ!」
『スイート・バイト』:
「それにあんた。
まさか本気で、自分を捨てた母親と一緒に、
育ての親に歯向かう気かい?
『ババァは殺す』って口癖みたいに言ってたじゃないか」
「あんたがルンクスをよく思ってないのはわかるよ。
母親を取られたようなもんだからねえ。
でも、そんな感情で大局を見誤っちゃあ、まだまだだね。
ルンクスは遠からず、世界を獲る男だよ。
女はこの世の半分を占めてる。
その上に君臨する人間が、王にならない道理がないだろ?」
「さあ・・・・悪いことは言わない。こっちにおいで。
一緒にあの女と、ついでにおまけをブッ殺してから、
今後について考えようじゃないか。時間はたっぷりあるんだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ド ド ド ド ド ド ド ド
アルメニアン教会内 地図:
■■■■■■■■■■扉扉■■■■■■■■■■
■□□□エ.□□□□□□□□□□□□□□□□■
■□■■扉■■■■■扉■■■■■■扉■■□■
■□■□□□■□■□□□□■■□□□□■□■
■□■□□□■□■□□□□■■□□□□■□■
■□■□□□扉□■■■■■■■□□□□■□■
■□■□□□■■□□□□□□■□□□□■□■
■□□■■■■■□□祭壇□□■■■■■□□■
■■扉■■■■□□□□ル□□□■■■■扉■■
■□□□□□ナ□□□女水□□□□□浜ウ□□■
■□□□□□□□□□□□□□□□高□□□□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
扉□〓〓〓□〓〓〓〓□□□□〓〓□〓〓〓□扉
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓井ハ〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□〓〓〓□〓〓〓〓□□〓〓〓〓□〓〓〓□■
■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■
■■■■■■■■■■扉扉■■■■■■■■■■
□:約1m×1m ■:壁 〓:椅子
祭壇:倒れている
988
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2016/08/23(火) 19:21:50
>>986-987
『計算違い』はあるとして、当座自分は
あれが『終末のラッパ』とは思っていない。
それなり不都合は起こるとしてそこまで
差し迫って危険ならこの数十秒を
『ルンクス打倒』に費やす賭けをしていただろう。
なので鐘楼に駆け上り鐘の下から出て
まず鐘に『『f・O・Q』でスロットを作成し
『可塑性』カートリッジを装填する。
これでちぎれないまでも鐘は『可塑性』により
自重で真下の階段まで伸びて落ち被さる。
確認して『可塑性』カートリッジ解除、菊川に確認。
「菊川氏『、上を塞ぐ』のはこのあたりで良いだろうか?」
可能な限り不足はフォローするが、次は『天使像』だ。
正直本当にあれが『終末の7回目のラッパ』でない保証はない。
989
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2016/08/24(水) 23:22:32
>>985
「そうね 次はもっと激しいのがお好みかしら?」
『ルンクス』に対し軽口を叩きながらも、内心、改めて確認する。
この男は、そして『エンジェルズ・ラダー』は『強い』。
あの『三本目の足』も、十分に武器として使える強度とリーチを備えている。
だがそれよりも、針弾を確認し、即座に適した防御に移る判断力。
やはり『地上最悪』は伊達ではない。
「厄介なアイテムね・・・『スタンド』以外にもそんな未知の道具があったとは知らなかったわ」
「その情報からして 私たちはあの『水溜り』を消し去るのが最善の解決策のようね」
若かりしハマオカと同等の戦闘力を持った相手に挑むのは無謀だ。同じく『ルンクス』も相手にしなくてはならない以上。
ただ、あの水溜りは迂闊に触れてはならない。当然敵もそれを利用して来るだろう。
どちらにしろ、楽な道では決してない。
「ミス・ハマオカ・・・わたしにも『ブランケット』を貸してくださる?」「もちろん寝具の方だけれど」
飛び散る『水滴』を自分で防御しなければならない状況を考え、頼む。
幸い『ファイア』の反動はかなり弱い。片手でも扱うのには苦労しない。
「・・・・・ミス・ハマオカ」
「わたしはあなた達の事情は全く知らないから 迂闊なことは言えないわ」
「でも あなたは『ナツメグ』に何も声をかけなくて良いの?」
990
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/08/25(木) 09:46:16
>>986-987
【どォ〜でもいィ〜〜〜事をグダグダとよォ〜…】
「ビビッちまったって言うんなら」
【「帰ってピザでも食ってろデブ」】
女に向けて猛然と突進、そのままの勢いで鳩尾に向けて蹴りを放つ。パス精AAA
井上は途中で『ハッピー・オルガン』の手を離れ、『水溜まり』の前に跪く、そして…
「オゲーーーーッ! オゲゲゲゲゲゲゲェーッ!」
その中目がけ、猛烈にゲロを吐いた。
目の前にはルンクスがいるだろうが、まぁ俺以外誰も動いてないっていうんだったら順当に死ぬだろうな。
991
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/08/26(金) 20:44:26
>>987
待って。
もう衝撃ばっかで待って。
整理させて、混乱するから。
便宜上『深淵』とそのまま呼ぼう。そいつは昔の浜岡さんの外見に、
捨てていた本音や影の側面をもつ『殺し屋』で、
浜岡さんの子は『セージ』ではなく『ナツメグ』で
(確かに悪感情を込めて母親をババア呼ばわりはある事だ。思ってた線とは全く違ったが)
ナツメグはなんかわからない経緯で浜岡さんが捨てるなりして『深淵』の手にわたって育てられた…?
セージは……ナツメグの態度を吸収して浜岡さんに食ってかかっていたって事なのだろうか。
で、菊川さんのことについても『深淵』の奴は知っていて見逃し
それや普段の言動を餌にナツメグの抗戦意志をへし折って、より確実に殺そうってか。
OK、多分こんなところか。
しかし、だ。
この場には他の者達もいて、もちろんターゲットである『ルンクス』も居て、
そこに向かって『ハッピー・オルガン』が動きたそうにしている以上
『護り屋』が動かないわけにはいかないんですよ。
あいにく遠距離に対してはシンプルな行動しか出来ない。
椅子の端(今から蹴る箇所)がルンクスめがけて、地図で言う逆時計に回転しながら飛んで行くように蹴り、飛ばす。 パス精ABB
狙いは中から下段。あまり上には飛ばないよう。
「……部外者から一つ、余計なことを言うとしたらさ。
殺したいんだったら自分の手『だけ』でしたらどうなの『ナツメグ』!」
992
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/09/01(木) 18:37:39
>>988
(エイノー)
小部屋に鎮座する鐘楼にスロットを設け、
ティッシュから得た『可塑性』を与える。
──が、鐘にさしたる変化はない。
『可塑性』とは、
力を加えられた物質が変化し、そのままの状態となる性質のことだ。
鐘の材質である青銅でも、ティッシュのパルプでも、
その点において、極端な違いはない・・・・
『強度』が変わるわけでもないので、落下もしない。
(──鐘を落として塞いでくれれば、それで十分だよ)
柱に耳をつけると、菊川の声が届いた。
同時に、石像の『天使』の姿が目に入る。
ラッパを手にしたそれは、すでに石像とは思えない
生々しい姿を得ている──両翼は本物の羽毛のようだ。
バサッ バサッ
体に比べ、物理的には明らかに小さなその羽を羽ばたかせながら、
宙空で制止している──エイノーと同高度。距離は『8m』。
こちらに気付いているのは明らかだが、
現時点で、動く様子はない・・・・ラッパを奏でるのみだ。
(──下もね。結構厄介なことになってきたよ。
一番は、ぼくについてなんだけどね)
>>989
(ウィル)
浜岡:
「スタンドってのは、道具に宿るものもあるのさ。
中世貴族ってのは、厄介な連中が多かったらしいねえ」
軽口を叩く浜岡だが、鏡映しの『深淵』から、
一時たりとも目を離さないでいる。
「あの水たまりは危険だし、排除すべきだけどね。
出てきちまった『深淵』は、鏡を壊しても消えたりしない。
それより、『深淵』の持ってる『鏡』を奪うことさね。
傍に鏡があるか、『鏡』を身に帯びてないと、
連中は『こちら』には居続けられないのさ・・・・
よく観察おし、ウィル。鏡ならおまえさんの『銃』で壊せる」
「ブランケットかい・・・・交換条件になるがいいかい?
実は、あたしの『寝具』は『3つ』までしか出せない。
両手に『1つづつ』と、視界『5m』内に『1つ』──こっちは『奥の手』さ。
上の女に一枚使ってるから、それをあんたに貸そう。
代わりに──」
フシュ!
シャンデリアに引っかかった毛布が消え、半裸の女が姿を現した。
「その女を、動けないようにしといておくれ」
高さ『4m』ばかりから、
女は力なく腕をぶら下げ、ずるりと落下してくる──
993
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/09/01(木) 19:38:22
>>990
(井上)
『ナツメグ』:
「・・・・・・ク・・・・・・・ソ、が・・・・ッ」
『ハッピー・オルガン』の悪態にすら応じられぬまま、
ナツメグの巨体は、その場を動かぬ彫像と化した。
育ての母と戦うか、それとも『裏切る』か──
即座に決められないことは、
一行にとって幸運か、それとも悪夢なのか。
ただ一つ、間違いなく言えるのは、
ルンクス側は労せずして、戦士一人分の戦力を、
一行から削ることに成功した、ということだ。
『ナツメグ』が悩み、動きが取れぬ間にも、
当然の如く『ハッピー・オルガン』は動き、戦いを仕向ける。
────ビュ バッ!
猛然と『深淵』に距離を詰めながら、
武器の様に持った井上を水たまり傍に投げ落とす。
四つん這いになった井上が、犬のように大口を開けると同時に、
『ハッピー・オルガン』は深淵を護るスタンド、『熊頭の戦士』に向かって、
中段蹴りを繰り出す──
直撃すれば、背中を突き破った背骨が、天井に激突するような代物だった。
ク クン
如才なく女のスタンドが両掌を広げ、防御の構えを取る。
遅い──スピードは人間程度だが、構えに入るのが早い。
蹴りを繰り出すと同時に、狙った箇所に手が移動している。
予知じみた『予測』が、スピード差を埋めているのがわかった。
だが──
ズギュ! バウゥン
蹴りが命中するよりなお早く、
広げた掌に出現した、真っ黒な『壁』は『予想外』だった。
高さは『2m』。左右にも長いその『壁』は、
『ハッピー・オルガン』の視界から女とスタンドを完全に隠し、
ドッ ゴォォオオ!!
天も貫けとばかりに叩き込まれた蹴りを受け止め、
同時にひしゃげて折れ曲がりながら、
その勢いをもって、左右から『押し寄せて』きた!(パスA)
グ ォ ォォ オオン !!
四つん這いだった井上もその範疇だ。
態勢的にも逃げようなく、迫る壁に引っかけられる。
『壁』の幅は確実に『2m』以上ある──
予想外の『カウンター』を避けるすべは、さしもの『ハッピー・オルガン』とてない。
それが予想外かつ、自身の攻撃の力を転化して行われれば、なおのことだ。
バッ チィィィ ────ィン!!!
井上と『ハッピー・オルガン』。
主従を逆とする本体とスタンドは、折れ曲がった『壁』の中で、
仲良く『サンドイッチ』と化した。
『深淵』:
「・・・・『スイート・バイト』!
あたしの仇名の由来になった技さね」
994
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/09/01(木) 19:38:59
>>991
(高遠)
衝撃的な展開に頭が追い付かない。
だが、直感はある──今の自分の理解で、おそらく正解だ。
とはいえ、今まさに、戦いは火ぶたを切って落とされたところだ。
深く考えている余裕はない──
血に飢えた『ハッピー・オルガン』が味方ならば、なおのことだ。
── ♪
グ ルン
バッ キャア!!
目星をつけていた長椅子の横腹に、回転を乗せた蹴りを叩き込む!
爪先に引っかけるようにして狙いをつけたそれは、
凄まじいスピードで回転しながら、まっしぐらにルンクスへと放たれた!
蹴りによる狙いは『クレモンティーヌ』の職能ではないが、
今回はうまくいった──弾道は足から腹部にかけて。狙い通りだ。
ギャン ギャンギャンギャンギャン──!
「次の贈り物は、こっちカ?」
だが──、やはり。
本体の呑気な台詞とともに、『エンジェルズ・ラダー』が応じて来る。
ギャンギャンギャン──z_____________
ガッ! キィィイ
サッカーでパスを受けるように無造作に、
馬頭のスタンドは片足で荒れ狂う長椅子を止めて見せた。
それも、弾くより防ぐより困難な応対──床と足の間に挟んで、『キャッチ』した!
高度な精密性もさることながら、
『クレモンティーヌ』に匹敵するパワーがなければ、こんな対処は『不可能』だろう。
見れば、突っ込んだ『ハッピー・オルガン』は、
いつのまにか出現した大型の黒い『パイプベッド』に、井上もろとも挟まれている。
中央で折り曲げ、収納できるタイプのものだろう。
『破壊不可能』な物質で捕縛される──その危険を、高遠は身をもって知っている。
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ゴ ゴ
「ところで、『スイート・バイト』。
さっきの『ネズミ』の話がジョークでないなら、
放置しておくのはオレの流儀じゃアないな」
「あら、そうだったのかい?」
「こいつらはここで潰しておくにしても、万が一がある。
逃げ道をあえて塞いでおく必要はない。
『ネズミ』は潰しておくとしよう。おまえ、やれるか?」
「無理さね。あの部屋に大きな鏡はなかったよ」
「なら・・・・『新婚』のあいつに来てもらうしかねェな。
おまえは気に入らないだろうが・・・・な」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
(TO BE CONTINUED)
995
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/09/01(木) 19:42:52
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