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【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その1
862
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/04/29(金) 03:47:44
>>856
(エイノー)
『アレルギー体質』中であろう、ウィルに接近しすぎないよう、
エイノーは慎重に前進し、交差点の周囲を伺う。
浜岡がウィルの真後ろにいるので、エイノーは道路側に沿って進む。
交差点で信号を待つ者は、現時点では存在しない。
背広の男のような見張りと思われる人間も、
はっきりとわかる形では見つからない・・・・
トラック横で搬入作業中の若者や、
タオルを首に巻いた年配のジョガーがそうでない限り、
見張りであろう者は、
交差点に一人、生垣南に一人、門の前に一人、だ。
それ以外にもいるかもしれないが、エイノーからは見えない。
一方、ウィルは男に『花嫁の才能』もないことを確認。
空中で『ヴェノム』に『×』の形を描かせ、仲間に伝える──が、
次の瞬間、その情報の価値は『失われた』。
───ゴ ォ !!
エイノー曰く──『天災』が命中したのだ──交差点の男に。
悪魔の手で地面と水平に加速させられた男は、
悲鳴を上げるより早く、生垣の見張りと激突── 一つの『肉塊』と化した。
ド グッシャァァ !!
肉が肉を潰す音が、閑静なストリートに響き渡る。
門の二人がいっせいに南に振り向き、交差点の男の不在に気付いた。
「──ま、こうなるんじゃないかと思ってたよ」
浜岡のつぶやきを、ウィル、エイノー、高遠は聞く。
そして、悪魔に憑依されたかの如く走り出す井上。
狂人の速度と跳躍力で交差点を渡ると、
生垣の左、『ハッピー・オルガン』を猛然と追いかけていく。
「一秒でも遅れれば命がない」と脅されでもしたかのように。
同時に、ウィルの目前の信号が『青』に変わった。
エイノーのすぐ右横の道路で、一台のトラックがエンジンを唸らせ、
ヒル・ストリートを進まんとする──
>>859
(高遠)
『シヴィル・ディフェンス・ヘリテージ・ギャラリー』の柱に身を隠しながら、
高遠は可能な限り前進する。ウィルまで『10m』、浜岡まで『5m』が限界だ。
井上のつぶやきから、およその展開は想像がついていたが──
───ゴ ォ !!
ド グッシャァァ !!
人目など一切気にせぬ『ハッピー・オルガン』の襲撃ぶりに、
隠密を意識して動いている自分が馬鹿馬鹿しくなる。
そして、高遠も見た。門番の二人は、すでに異常を察知している。
この位置から交差点までは『10m』。
生垣の高さは『2m』というところか。
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