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【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その1
835
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/04/13(水) 04:07:54
>>825
>>827
(ロンパリ)
固定方法は了解。
機内では巻き糸は見つからず、
島で何かを借りられる空気ではなかった。
>>826
(エイノー)
ステンレス製のテーブルナイフが、
金属製品として強度、サイズともに手ごろそうだ。
着陸した道の周囲は塀で覆われ、島の外は内外から隠されている。
だが、およそ想像はつく──
ここは人工島であり、本島まで陸路は存在しない。
ここからは船か、車以外の別の移動方法が必要だろう。
>>8281
(井上)
────ジャッ
コンクリートの地面に降り立った『ハッピー・オルガン』だが、
人の気配は周囲に全くない。生物も植物も存在しない場所だ。
温かみを感じるのは、唯一昇り始めた暁陽だけだ。
いや、一人──
『50m』ばかり先に見える大型の倉庫らしき建物から、
一人の黒人が近づいてきた。
男は旅客機に到達するも、『ハッピー・オルガン』には気付かぬまま、
機を降りた一行を出迎える。
>>829
(高遠)
浜岡に言われた言葉を、寝起きに思い出し、胸に刻む。
時計は現地時刻で『5時45分』だった。
>>830
(ウィル)
残した家族の夢を見た気がする。
胸を締め付けるような、一抹の感情を洗顔で流すと、
朝の用意を済ませた。
殺し屋、護り屋の面々も同様に準備を始める。
洗面所の狭さに悪態をつく『ナツメグ』と、
それを横目に自席した用具のみで顔の手入れを済ませる
浜岡が印象的だ。同じ洗面所を使いたくないのだろうか?
時刻は現地時間で『5時45分』。持参した時計を合わせた。
>>831-833
(エイノー、ロンパリ、ウィル)
エイノーの入れたコーヒーで、起き抜けの眠気を払う三人。
ロンパリの提案で、厚紙製の筆談ボードとマジックペンを取るが、
サイズ的にバッグに収まらず、携帯には向かない。
浜岡は断り、『ナツメグ』は鼻で笑い、
菊川は「『ジ・ユーズド』を利用すれば、壁伝いに連絡できるよ」と言われた。
>ALL
時を置かず、機長のアナウンスに従って旅客機を降りた。
強い潮の香りの充ちた人工島は、
高い塀で一帯を囲まれており、旅客機の姿を海から隠している。
だが、その塀を持っても隠しきれぬものが、北の空にそびえていた。
高層ビルだ──摩天楼と呼ぶに相応しいビル群は、
海の向こう、シンガポール本島までのおよその距離を彼らに教えてくれる。
少なくとも、徒歩で向かえる距離ではない。
「ここからは、ボートで移動だ。
『アルメニアン教会』までは責任を持って届ける」
一行を出迎えた黒人男性が、胡散臭そうに面々を見回すと、
念を押すようにそうつぶやき、歩き始めた。
途中、他の人間に会うことはなく、
塀を潜るようにして到着した簡易港に舫われたタグボートに乗せられる。
朝日を吸い込んでなお、未だ黒々としている海面を裂いて、
ボートはシンガポール島へと向かっていく。
途中、さしたる障害もなく、
古代の神話のように、闇が光に駆逐されるさまを眺めている内に、
ボートはあのビル群の麓に到達した。
幾つもの橋の下を潜った末に上陸し、そこからは徒歩。
立派だが車通りの少ない『ヒル・ストリート』を北東に進み、
『アルメニアン教会』の白い尖塔を確認できた頃には、
シンガポールは早朝の空気に包まれていた。
町は目覚めたばかり。
町を行く車も人も少ないが──決して『ゼロ』ではない。
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