[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。
【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その1
942
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/06/27(月) 01:49:33
>>936
(ロンパリ)
全身に突き刺さる、『蟻』の無数の牙。
その激痛を振り切るようにして、ロンパリは駈け出した。
皮膚が破れ、肉が穿たれ、藻屑と化した血管から血が噴き出す。
痛みを痛みとも思わず、ロンパリが目指すのは、
『天使』のラッパの方向──教会入り口前だ。
音は間違いなく、その上空から聞こえてくる。
だが──
ゾ! ゾゾゾゾゾ!!ゾゾゾ!
入り口前にたむろしていた『赤い絨毯』、
血から生まれた『蟻』の大群は、いち早く反応した。
激痛に苛まれながら足を動かすロンパリの前に広がり、
その行く手を阻む──
逃げ出す隙を与えず、第二の波がロンパリを包み、
さらなる牙を撃ち込んだ。
ザグ!ザグ! ザグ! ザグ!
両足の腱が断ち切られ、どうと転がるロンパリ。
芝生にまき散らされる鮮血。
全身の肉が骨から千切られ、ミンチ状にされていくイメージ。
その間にも無慈悲な『ラッパ』は、
ロンパリの上空で高らかに響き渡り──
数秒の後、そこに残されたのは、
肉の衣に包まれた、白い『骸骨』のみであった。
ロンパリ(マンティコア)──『死亡』
>>939
(ウィル)
ルンクス:
「・・・・『ダイヤモンド』が『割れた』ナ」
ぐったりと身を委ねた若い女体を、
聖なる書物の枚葉で拭きながら、黒人は呟く。
「日本からシンガポールへ──
『イル・ソン・パティ』なり何なりの能力で突き止めたにせよ、
『脚』がなけりゃあ、『追いつく』ことは出来ない。
『どこでもドア』でも持ってるなら別だが、
もしそうなら、昨日のうちにオレを襲撃してるはずだ。
残された時間が多くないことは、
ウィル、おまえが体で理解してるはずダ」
「つーまり・・・・『ヤング・ダイヤモンド』の誰かが、
おまえらを手引きしたってワケだ。
オレを牽制する為・・・・あわよくば倒させる為、カ?」
「まァ、いいサ。
そろそろ『窮屈』だったからなァ・・・・
オレの野望は、『ヨハネスブルグ』に収まらない。
この自慢の『一物』が、並の下着を拒むようになァ」
ブル ン !
いまだ雄々しく屹立したそれを、
大きな角でこしらえた『』ペニスケースに収めると、
ニカ!
「──オレはこの星を統べる『雄』だ。
日本を訪れたことで、それは確信に変わった。
『ヨハネスブルグ』という隠れ蓑も、もはや不要よ」
「ウィル・・・・
おまえは、そんな『雄』に選ばれた『花嫁』だ。
おまえがここに来たのも、『運命』だな。
・・・・予告してやるゼ。
おまえは、この教会から一歩も出ることなく、
オレを『夫』として、受け入れることになるだろウ」
ウィルに向けた顔は笑っているが、目は笑っていない。
大言壮語の極みに思われる数々の台詞のどれ一つとて、
彼にとっては当然の『運命』であり、寸毫の懸念もない──
その場にいる誰もが、それを感じ取れる、そんな表情だった。
高遠がごく小さな声で、菊川から得た情報を伝えてくれる。
──ズクン!
ウィルは自身を『嫁アレルギー』に変える。
反応は──『2つ』。
先刻潜った扉の向う、即ち教会の外に二つ──
ただ、それだけだ。
半径『20m』、教会をすっぽりと覆う範囲内に、
ウィル自身を除いては、『嫁』は『一人もいない』。
ゴ ゴ ゴ
ゴ ゴ ゴ
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板