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【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その1
973
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2016/08/01(月) 10:56:05
>>969
(ウィル)
浜岡の手腕に賛辞を贈るウィル。
だが、事態は予想外の方向へ──急転直下に動いていた。
鋭く『ハッピー・オルガン』に警告し、
浜岡の脇をすり抜け、前に出る。
「────!!」
ブンッ
ガシャ!
浜岡のスタンドの巨大な腕が、
女を包んだ毛布を天井に投げ上げ、シャンデリアに引っかける。
『再起不能』にはしないのかと疑念が湧くも、
ウィルはとにかく浜岡の脇を抜け、前に出た──
ルンクスまでの距離、『8m』。
『ハッピー・オルガン』を掴んだ謎の腕も射程距離内。
女の細腕を狙うのは困難だが、巨大なスタンドの腕はまだしもましだ。
だが──それでも、遅い。
とてつもないスピードの攻防はすでに始まっており、
『ハッピー・オルガン』は罠にはまった後だ。
身を沈め、亀のように防御を固めて凌いでいるが、
バッキィィン!
『ファイア』で狙いを定めるより早く、
『エンジェルズ・ラダー』の剛腕が、『ハピオル』の右ガードを跳ね上げた。
ゴ! グゥウン !
壁を蹴った井上が、ウィルを背後から飛び越え、殺到する。
だが、それでさえも──『遅い』。
ガードの外れた刹那、その隙間に『馬面』のスタンドの拳が滑り込む──
ズ ズズッ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
──その時、突如、地面が揺れた。
椅子が前後に踊り、シャンデリアが揺れ、ウィルはたたらを踏む。
謎の腕に狙いを定めた『ファイア』の照準はブレてしまったが、
ウィルは見た──突然の地震に水たまりが波立った瞬間、
そこから生えて見えた腕が、掻き消えるのを。
「違う・・・・
その女のスタンドじゃないのさ、ウィル」
改めてウィルの護りに立つ『ウィンター・ブランケット』の剛腕。
消えた細腕に伴っていた、スタンドの巨腕。
ウィルは気付く──『同じ』だ。
『ハッピー・オルガン』を襲った腕は、
『ウィンター・ブランケット』の腕に酷似……いや、『同じもの』ではないか?
>>970
(井上)
──バッ!
膝を折り、体の表面積を減らした状態で、
『ハッピー・オルガン』は完全防御の構えを取る。
ド ゴゴゴゴゴゴ────ッ!!!
次の瞬間、爆撃のようなラッシュが着弾した。
腕が二本とは思えぬほどの量、そして破壊力。
受ける腕と脛が痺れ、痛みを感じるほど、その威力は強烈だ。
足を止められた今の状態では、
完全防御の姿勢を取らなければ、被弾は確実だったろう。
そして、防御は両腕の使用を余儀なくされる。
この敵のスペックは、完全に『ハッピー・オルガン』と五分だ。
足を封じられた状態で、二本の腕の攻撃を片腕で防ぐなど、
道理として『不可能』──本能が両腕を使ってしまった。
ゴ ガ ! ガガガガガガ!!
「んっん〜〜?
なかなかやるじゃあないねェ〜〜〜!
だが、その右腕!」
バッキィィン!
『エンジェルズ・ラダー』の剛腕が、『ハピオル』の右ガードを跳ね上げた。
『マリア像』の能力による弱体化を、いち早く見抜かれている!
「がら空きの左に、『スマッアァ ァ────シュ』!」
無防備となった左頬に、突き上げられた拳が迫る。
これを避けても、右の返しが追撃してくるのは明らかだ。
ラッシュの勢いに呑まれる──
メキ! ビキ
加えて、両足を封じる手。
『ハッピー・オルガン』でなければ、とっくに足首がへし折れているほどの膂力だ。
ルンクスの攻撃を捌きながら振りほどく余裕は『ない』。
ゴ! グゥウン !
壁を蹴った井上が、ナイフを手に反射してくる。
だが、それでさえ──間に合わない。
ルンクス本体は、奥まった部屋の祭壇に座したまま。
真横からナイフを投じても、狙えるのは『エンジェルズ・ラダー』。
通常物質は効果がない──
ルンクスを狙う為に必要な角度を得るには、
わずかに『コンマ数秒』が──決定的に『足りていない』。
ズ ズズッ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
──その時、突如、地面が揺れた。
両足の圧迫感が、霧消する・・・・
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