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【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その1

941『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/06/27(月) 01:38:28
>>937(エイノー)

『電磁発振』の『カートリッジ』を両肩に装填し、
突き出した剛腕二つを、ルンクスに向ける。

「・・・・・・・・・・・・・」

汚れた聖書の頁を丸めながらも、
ルンクスが自分に注目しているのがわかった。

ルンクスとエイノーの間には、
『ハッピー・オルガン』と井上が立っているが、
彼らならば、異常を察せば、すぐに逃げ出せるはずだ。

「――――『狂電磁励起(ランナバウト・リーダー)』」

厳かに宣言し、これまで試したことのない『機能』を発動させた
エイノーだったが──


                           ・ ・  ・  ・


・・・・状況に、変化は現れない。
『電磁波』が見えないのは当然だが、
どうやら『携帯電話』の電波で人体を害することは、
『フィストフル』の能力で増幅してさえ、『不可能』のようだ。
強力な電波が発信されたはずだが、
それ以上の効果はない──せいぜい、肌に『違和感』を感じた程度。

だが、これは全員にとって幸運だったとも言える。
携帯端末の電波に指向性は『ない』。
期待通りの『殺人電波』が、無差別に教会内を荒れ狂うことになる。
そして『電磁波』の影響は、発振元に近いほど強くなる。
即ち、エイノーこそが、もっとも影響を受けたはずだ。

「・・・・・・・なんだあ、そりゃア?」

肌を刺す感覚を不愉快に思ったのか、
ルンクスの声がかすかな怒気を帯びたように感じられた。

>>938(井上)
                ギュム ゥ

井上の筋肉を硬直させ、止血を行う。
傷の大きさは知れており、容易に血は止まった。
声帯も開放し、話せるようにしてやる。

摘み上げた『蟻』のサイズは体長『1cm』ほど。
凶悪な顎を備えており、動きはかなり速い。
押さえようとすると簡単に潰れ、液体・・・・元の血液に戻るが、
力を緩めると蟻の形に戻る。表面張力が滴の形を作るようにだ・・・・
『蟻』を透過できないことから、
それが『スタンド』か『スタンド物質』であるのは間違いない。

『蟻』に、井上や『ハッピー・オルガン』を襲う意思は感じられない。
井上からは離れるように床を動いているし、
『ハッピー・オルガン』に至っては、認識しているかどうかすら謎だ。
腕からこぼれた『蟻』はヴァージンロードに落ち、
その緋色に紛れて、姿が見えなくなってしまった。

エイノーの掛け声とともに、井上の全身に鳥肌が立つ。
巨体のスタンドが何か攻撃を仕掛けたようだが・・・『不発』だったようだ。

>>940(高遠)
──あの『天使』は、空を飛んでいた。
鐘楼に開いた空間を認識すれば、
高遠の想像したようなことも可能かもしれない。

         フシュッ

『クレモンティーヌ』を解除し、
口元を隠しながら、傍に立つ浜岡とウィルに菊川の言葉を伝える。
エイノーは『新技』に集中しており、声をかけられる雰囲気ではない。

浜岡:
(・・・・なるほどね。
 で、菊川は何処にいるんだい?
 『護る』となれば、今いる場所を知らないとね)

(それに、あの『デブ助』は、何処で油を売ってるんだい?)


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