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【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その1

824『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/04/05(火) 07:25:04
>>823(井上)
安眠の中でも、かすかな悪夢にうなされる井上。

一方、海上を飛ぶ旅客機上に陣取った『ハッピー・オルガン』は、
一夜の仕事を終えた闇の帳が、音もなく駆逐される様を楽しんだ。

機の左手、東方向の水平線に現れ出た朝日は、
燎原に火を放ったように、一帯を赤く、静かに燃やし始める。
それは、毎朝繰り返される自然現象でありながら、
どこか超自然的な神秘性を、人ならぬ『ハッピー・オルガン』にすら感じさせた。

視線を右に向ければ、
南北に伸びた海岸線に縁どられたマレー半島が、
その南端に位置するシンガポールへと一行を導いているのが見て取れる。
緑あふれる半島に比して、シンガポール島は異常な都市化が進み、
林立する高層ビルと工業地帯が特徴的だ。
夜ともなれば燦然たる夜景を提供するこれらビル群も、
夜明けを迎えるこの時間には色褪せ、都市の目覚めを待つ。

未公認の旅客機がシンガポール湾に滑り降りたのは、
シンガポールがもっとも深く眠る、そんな時刻だった。

目的地は種々ある人工島の一つ。
殺風景な工業用道路に偽装された滑走路だ。
シンガポール本島を『20km』圏内に控えながら、
この島は公式に認められることはなく、地図上にも存在しない。
一党独裁の続くシンガポールの政治的な濁りを象徴する島──
『ヨハネスブルグ』は、その闇の一角に寄生しているようだ。

>>817-821(エイノー、ロンパリ)

フライトは順調に進んだが、
当然来るべき『異変』に、エイノーは揺り起こされた。
窓のカーテンの隙間から漏れる光──暁の輝きだ。

トイレに立った後、やはり目覚めていたロンパリと言葉を交わす。
相談の末、ロンパリの持つ『携帯型プロペラヘッド』『使い捨てエルドラド』に
対して、『硬度付与』する算段となった。

(ロンパリはDVDにナイフを固定する手段の提示を。
 ほぐした下着は糸くずで、一本の糸にはならない)


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