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Tohazugatali Medical Review

1とはずがたり:2004/10/17(日) 14:58
医学・病院・地域医療など今までTER http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/l10で扱ってた話題を独立させます。

医薬品・製薬関連はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1070807006/l10

自民党と結託し日本の成長に対する桎梏となってる医師会・歯科医師会の不祥事はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l10

TERの過去レスは>>2-5あたり

1359名無しさん:2010/03/28(日) 00:47:09
http://www.chugoku-np.co.jp/Health/An201003270357.html

転勤の小児科医へ母親ら寄せ書き 庄原赤十字病院 '10/3/27

 庄原市内の母親たちでつくる「庄原の小児医療を考えるひだまりの会」が25日夕、庄原赤十字病院から転勤する小児科医師2人に感謝の気持ちを込めた寄せ書きを贈った。

 ひだまりの会の母親5人と子ども8人が小児科を訪れ、金丸博医師と香川礼子医師に寄せ書きを手渡した。縦約40センチ、横約55センチの画用紙に、メンバーたち28人が「優しく対応していただきありがとうございます」「またいつか庄原へ戻ってきてください」などと書いた色紙をはり付けた。

 今月末で転勤する金丸医師は「励みになります」、5月に転勤する香川医師も「みなさんの笑顔に支えられました」と感謝の言葉を述べた。同病院によると、後任2人が広島大医局から派遣されるという。

 ひだまりの会の上村千幸代表(38)は「小児科の先生がいつも病院にいてくれていることが、親の安心感につながっている。今後も感謝の気持ちを忘れず、先生が働きやすい環境をつくっていきたい」と話していた。(梨本晶夫)

【写真説明】金丸医師(左から2人目)と香川医師(右端)に感謝の寄せ書きを手渡す子ども

1360名無しさん:2010/03/28(日) 20:34:49
http://mainichi.jp/area/okinawa/news/20100328rky00m040001000c.html
医療体制:医師の健康後回し 過労で退職した医師、働き方改善求める
 「以前はふらふらになっても診療することが武勇伝として語られたが、今の患者の医療ニーズは健康体の医師に診てもらうことだ」。10年前に過労で倒れ、県立中部病院を退職せざるを得なかった吉村仁志医師(50)は指摘し小児救急の在り方や医師の働き方を見直す必要性に言及した。

 吉村医師が倒れたのは2000年3月。前々日から前日の夕方まで当直で30時間以上の診療に当たった翌日早朝、八重山病院の応援に向かい、夕方まで外来診療をして帰ってきた夜のことだった。動悸(どうき)、冷や汗、気分不良などで中部病院の救急室に駆け込んだ。

 「誰が倒れてもおかしくない状態だった」。当時の中部病院の小児科医も現在と同じ5人。5人で外来、救急、入院する重症患者のケアに当たったほか、小児科医が不足していた八重山病院、南部病院にも応援医師を派遣していた。

 吉村医師は埼玉県立小児医療センターで勤務した後、中部病院に復職し、現在は南部医療センター・こども医療センターの小児科部長を務める。「今の医療水準、患者の要求は私が倒れたころよりも上がり、医師の業務も格段に増えている。今の中部病院の5人体制でも決して充足しているとは言えない」と断言する。「こども医療センターからの応援は必要だと思うが、それで終わりにすれば問題の先送りにすぎない。根本的に小児救急の在り方、医師の働き方を見直す必要がある」と指摘した。

(琉球新報)

2010年3月28日

1361チバQ:2010/03/28(日) 21:58:40
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/health/373683/
コンビニより多い!? 歯医者さんはつらいよ
配信元:
2010/03/27 22:11更新

 都市部を中心に歯科医院の過剰が目立っている。全国の歯科診療所数がコンビニの店舗数を上回るといわれる中、旧来の治療方法や経営手法にとらわれず、独自の路線や発想で新たな“歯医者さん”像を模索する動きが出てきている。

 突然の歯痛で歯医者に駆け込んだ。忙しい中、通院したが、いつ治療が終わるか見通しがつかず、頼んでもいない歯垢取りまでされた−。こんな経験はないだろうか?

 こうした疑問に耳を傾け「ゴールが見える歯科治療」を目指すのが東京都内で5軒の歯科医院を展開する「KU歯科」だ。治療前のカウンセリングで患者の希望に沿った治療計画と費用見積もりを提示し“漫然治療”を一掃する。忙しい患者の希望があれば早朝治療にも応じ、通常約2カ月かかる大掛かりな治療をわずか3日間ほどで終える「短期集中治療」も実施。運営する医療法人社団、京和会の梅田和徳理事長は「歯科医は治療に責任を負い、患者は治療を問いただす。欧米のような『治療契約』という概念を前提にしている」と言う。

 ▽遊園地

 ディズニーキャラクターの人形があふれ、かわいらしいBGMが流れるのは小児専門の「白金こどものはいしゃさん」(東京・港区)。「歯医者は怖い」と言う子供の心理に配慮し「楽しくて通いたくなる歯医者さん」を目指している。

 受付やトイレを子供の目線に合わせ低く設置し、診察台はオレンジ、緑、ピンクとカラフルで遊園地のような雰囲気を演出。診察台にあおむけになった子供が天井に特設されたテレビ画面のアニメに夢中になっている間に治療は終わってしまうという段取りだ。

 昨年6月の開設から治療を受けた子供は1000人を超え近県から電車を乗り継ぎ通院する親子連れもいるという。運営する医療法人社団、SDCの園延昌志理事長は「子供は治療による痛みよりむしろ恐怖心が先立つ。人間関係を作り安心感を与えることは小児歯科に限らず歯科治療全般に応用できる」と指摘する。

 ▽サービス過熱

 現在約10万人いる歯科医師のうち勤務医の割合は1割ほどで大半は個人で診療所を経営する開業医だ。患者数は横ばいなのに歯科医師の総数は増加傾向。厚生労働省も抑制に動いているが過剰状態は変わらない。中でも新規開設が集中する都市部では、高度な治療が可能な歯科版「総合民間病院」ができたり、24時間対応や患者の無料送迎などサービスは過熱気味。

 一方、「高い金を出して歯医者になってもうま味がなく、自分の子供を継がせるのに二の足を踏む開業医も増えている」(都内の歯科医師)といい、本格的淘汰の時代に入った歯科診療所を取り巻く状況は厳しい。

1362名無しさん:2010/03/28(日) 22:12:30
http://mainichi.jp/area/akita/news/20100328ddlk05070055000c.html
支局の目:“奇跡”に支援の輪を /秋田
 05年5月29日の深夜。県警大館署員が職務質問をした車の男女は思わぬことを口にした。運転する宮城の男と同乗する北海道の女子高生(15)は、直前まで見知らぬ関係。自殺志願者を募るサイトで知り合い、一緒に自殺するためもう一人の長野の少女を迎えに行く途上だったのだ、と。

 記者になり初めて全国版に書いた記事は、こんな話だった。背景に何があったか分からない。ただその女子高生が直後に警察官に言ったという言葉が忘れらない。「死ねなくて残念という思いと、死なずに済んでほっとした思いもある」

 2月から「救える命」−自殺未遂者を支える−を連載している。取材した救急医も話していたが、自殺しようとした人の多くが心のどこかで「生きたい」と願っていながら、ケアの手が及ばずに亡くなっている現実がある。「ほっとした」という言葉の前で受け流しそうな「死ねなくて残念」という一言が重しのように響く。

 代わる言葉が見つからず「未遂者」と書くが、紙一重で命を取り留めた人たちだ。その“奇跡”を「残念」と思わせたくない。ケアや支援の輪が広がってほしいと願っている。

      ◇

 4月、東京本社地方部へ異動します。5年間お世話になりました。【百武信幸】

毎日新聞 2010年3月28日 地方版

1363名無しさん:2010/03/28(日) 22:15:16
>「医師の踏ん張りだけでは医師不足の現状は改善しないと町側に分かってもらいたかった」

http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20100328ddlk01070102000c.html

フォトリポート北海道:「責任ある治療できない」非常勤医の別れ−−斜里町 /北海道
 ◇現場の踏ん張り、限界
 網走管内斜里町が運営する国民健康保険病院(病床数111床)で非常勤内科医師の栂嶺(つがみね)レイさん(43)は22日の勤務を最後に辞職した。06年8月から同病院で勤務を続けてきたが、「医師の踏ん張りだけでは医師不足の現状は改善しないと町側に分かってもらいたかった」と理由を話す。【写真・文 小出洋平】

 最後の当直の夜、「ちょっと診るね」と声を掛けながら入院患者に聴診器を当て患者の容体を確認して回り、翌日早朝には救急患者が運び込まれ治療に追われていた。

 同病院も医師不足に悩む。かつて4人体制だった常勤内科医は06年から2人になり、昨年12月には1人になった。今年4月も1人体制が続く見込み。現在も原則として入院患者を受け入れていない状態が続いている。常勤医の増員を求めてきた栂嶺さんは「入院患者や定期的に通院している患者には主治医として継続して治療にあたることができる常勤医でなければ、責任ある治療ができない」と訴えてきたという。

 世界遺産の知床を抱える同町には年間100万人以上の観光客が訪れる。「登山中に転んで頭を打った」「ホテルの風呂で倒れた」と運び込まれる観光客も多い。さらに隣接する清里町からも救急患者を受け入れている。「市町村で医師を取り合う中、町が医師を確保しようとする取り組みが足りない」と栂嶺さんは指摘するが、町側は「八方手を尽くしているが実らない。シュートは打っているがゴールがないようなもの」と話す。

 栂嶺さんは写真通信社と契約するカメラマンとして知床開拓者の聞き取りを続けているため時間を確保しやすい非常勤でしか働けない事情がある。05年夏から始めた知床開拓者への取材が縁で同病院に着任し、これまで世話になった斜里町民の健康を守るのが恩返しとの思いもあり、ここまできた。任期が終わる直前でも町民からは「やめるんでないよ」と声をかけられ後ろ髪を引かれる思いも残るが4月からは道内の別の病院で医師を続ける。

毎日新聞 2010年3月28日 地方版

1364名無しさん:2010/03/30(火) 19:23:44
>摘出した腎臓にがんが見当たらないため、泌尿器科長らはミスに気付いた。数時間後、摘出した左の腎臓を元に戻す手術を行ったが、腎臓は機能せず、3月18日、別の病院で摘出した。

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=22720
腎臓左右取り違え摘出…小山市民病院
皮膚マーキングせず手術、確認怠りミス相次ぐ

医療事故の記者会見で謝罪する小山市民病院の河原崎秀雄院長(右)(小山市若木町の小山市民病院で)

 小山市若木町の小山市民病院(河原崎秀雄院長)は29日、60歳代の腎臓がん患者に対し、担当した泌尿器科長(48)と医師(40)の2人が、左右を取り違えて正常な腎臓を摘出する医療ミスがあったと発表した。

 同病院は患者と家族に謝罪し、2人を謹慎処分とした。2人が、腎臓の左右の確認を怠ったことが原因で、病院は「再発防止策を徹底したい」と話している。

 発表によると、泌尿器科長らは2月10日、がん患者の右の腎臓を摘出するはずだったが、誤って正常な左の腎臓を摘出した。摘出した腎臓にがんが見当たらないため、泌尿器科長らはミスに気付いた。数時間後、摘出した左の腎臓を元に戻す手術を行ったが、腎臓は機能せず、3月18日、別の病院で摘出した。

 摘出予定だった右の腎臓は、患者の体力を考え、摘出していない。今のところ正常に機能しているが、今後がんが悪化すれば、右の腎臓も摘出することになるという。

 病院によると、泌尿器科長が手術前に治療する場所の皮膚に油性マジックで手術部位を示す「マーキング」をしなかった上、もう1人の医師が腎臓のCT(コンピューター断層撮影法)写真の裏表を間違ったことから、左右を取り違えて手術してしまった。

 同病院では、肺や眼球など、左右2つある部位を手術する際は、執刀医がマーキングをしてから手術をするよう内規で定めている。泌尿器科長は、病院の調査に対し、「外来診療と手術で忙しく、本来注意すべき点をうっかり忘れてしまった」などと話しているという。

 CT写真には、右と左を示す印がついており、裏表を十分に確認し、患者のカルテを見直していればミスは防げたという。

 同病院は再発防止策として、皮膚マーキングのない患者は、手術室に入れないようにした。また、手術を受ける患者の氏名や性別、手術の方法、CT写真の裏表などを確認するチェックシートを作り、執刀医全員で手術前に確認を徹底するとしている。

 河原崎院長は「病院全体で反省している。あってはならないミスで、二度と起きないよう対策を徹底したい」と話している。

(2010年3月30日 読売新聞)

1365チバQ:2010/04/01(木) 12:12:33
・現職が3位
・泡沫候補の得票がゼロ
http://www.asahi.com/politics/update/0401/TKY201004010175.html
日本医師会長に原中氏初当選 民主党とのパイプ強調
2010年4月1日12時4分

 任期満了に伴う日本医師会(日医=会員数16万6千人)の会長選挙が1日午前、東京都内の日本医師会館で行われ、茨城県医師会長の原中勝征氏(69)が初当選した。任期は2年間。政権交代後、初めての会長選だったが、民主党とのパイプを強調した原中氏が他候補を退けた。

 日医は政権与党だった自民党と連携して、医療機関の収入となる診療報酬の引き上げなどを迫ってきたが、政権交代後に日医の政治団体が自民党支持を撤回。今回の選挙では、政党との距離感が争点となった。

 立候補したのは、原中氏のほか、3選を目指した現職の唐沢祥人氏(67)、京都府医師会長の森洋一氏(62)、京都府医師会所属の金丸昌弘氏(44)。事実上、原中、唐沢、森の3氏による三つどもえの戦いとなった。

 自民党との関係強化を進め、「刷新と継続こそ医療再生への力」と掲げた唐沢氏に対し、原中氏は民主党とのパイプから「政策の実行力」を主張。森氏は「政権に左右されない」ことを強調して、中間派の位置づけとなった。

 代議員356人による投票の結果、原中氏が131票を獲得した。森氏は118票、唐沢氏は107票だった。

 当選を受けて、原中氏は「たいへん重い荷を背負った。国民のための医療を、国民とともに、政権政党と一緒になって考えていきたい」と語った。夏の参院選比例区では、日医出身の西島英利氏が自民党公認で立候補を予定しており、その取り扱いが今後の焦点となる。

 原中氏は日大医学部を卒業後、医局勤務などを経て1991年から病院院長を務める。2004年から茨城県医師会長。

1366名無しさん:2010/04/01(木) 21:43:06
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20100331ddlk22040244000c.html

秋山邦夫さん:88歳医師引退 静岡・清沢地区唯一の診療所、60年間守った /静岡

 ◇無医地区になるのが心残り。やっぱり寂しい

 静岡市葵区の中心街から約20キロ離れた山あいの清沢地区で唯一の診療所「秋山医院」(葵区相俣)が31日で閉じる。「2年だけ」と決めて開業したはずが、ここで診療を60年続けてきた医師、秋山邦夫さん(88)が引退するからだ。高齢化と過疎化が進む同地区は医師不在になる。最後の診療を前に、秋山さんは「清沢地区が無医地区になることだけが心残り」と話した。

 「長い間ご愛顧頂き、ありがとうございました」。医院の待合室には秋山さんが手書きした張り紙が掲げられている。

 医院は25日、秋山さんに感謝の気持ちを伝えようとやってくる人で引きも切らなかった。「ぜんそくで20年以上診てもらった。市の中心部の病院に出るのが一苦労だったけど、秋山先生が『私に任せて』と言ってくれた」。近くに住む女性(70)はそう話した。

 秋山さんが、ここで診療を始めたのは1949年12月。当時、ここは清沢村。県内の大病院の勤務医だったが、声を掛けられ、診療所兼住宅を提供された。「2年だけ」のつもりだった。

 自家用車はなく、道も整備されていなかった。山道を片道2時間歩いて往診したことも、雨の日に転んで泥だらけになったこともあった。でも茶栽培が盛んだった当時は約3500人が暮らし、診察に追われた。やがて結婚し、ここで暮らすことを決めた。

 最初の診療所が老朽化し66年、今の医院を建てた。地域の人口は減り、1日に70人いた患者数も今は約10人ほどになった。往診に車を使うようになったが、その運転も年を追うごとに夜の道は難しくなった。

 「往診するのに、患者の家族に迎えに来てもらうようになった。耳も遠くなってきた」

 引退を決め、市に後任探しと公設の診療所づくりを求めたが、結局かなわなかった。患者の多くは4月から、約3キロ離れた病院に通うことになる。

 カルテは地区ごとに分けて棚の引き出しにしまってある。患者の顔を見れば迷わず、すぐに取り出せるという。

 「60年もいれば分かりますよ。やっぱり寂しいです」

 引退後はここを離れ、息子が開いている静岡市街にある病院を手伝うことになりそうだという。【望月和美】

毎日新聞 2010年3月31日 地方版

1367荷主研究者:2010/04/04(日) 01:58:35

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/03/20100330t14006.htm
2010年03月30日火曜日 河北新報
東北大医学系研究科と理研 先端医療で共同研究

 東北大大学院医学系研究科と理化学研究所(理研)は29日、創薬や先端医療の分野で共同研究、人材育成に取り組む包括協定を結んだ。基礎研究で蓄積のある理研と、大学病院を持つ東北大が連携し、基礎研究の成果を臨床で生かすための研究を推進する。

 両者は今後、先端医療の研究と臨床への応用を目指し(1)施設・技術の相互利用(2)連携講座などの教育プログラムの実施(3)産業界との協力―などを進める。理研の研究者が東北大の講義を担当するなど、教育面の連携も強化する。

 東北大であった締結式で、山本雅之医学系研究科長は「東日本最大級の東北大病院の臨床の蓄積と、理研の研究や技術を生かし、世界最高水準の医療の開発を目指す」とあいさつ。理研の土肥義治研究担当理事は「連携を成功させ、基礎研究の成果と理研の知を社会に還元したい」と述べた。

1368名無しさん:2010/04/05(月) 02:47:29
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100404_5
元鉄道マンが医師の道に 北上で浅尾さん臨床研修

 元鉄道会社社員で、37歳で医師を志した浅尾和彦さん(44)が今春、医師国家試験に合格し、北上市の県立中部病院で初期臨床研修を始めた。組織の歯車でしかないサラリーマン人生に疑問を感じる中、信頼する先輩の死を目の当たりにし、「人の役に立つ人生を送りたい」と転身を決意。2年間の研修後は西和賀町の国保沢内病院で勤務を希望しており、第二の人生を本県の地域医療にささげるつもりだ。

 八幡平市の安比高原で開催中の県臨床研修医合同オリエンテーション。20代が大半の研修医仲間に囲まれ、浅尾さんはひときわ真剣な目線で実技演習に取り組んでいる。

 「知識や技術の習得はもちろん、地域に根を下ろし、地域と共に生きる医師になれるよう、しっかり研修したい」と語る。

 神奈川県横須賀市出身。中央大法学部を卒業後、都内の鉄道会社に入社し、労務、広報などを担当。妻令子さん(44)、長男聡一郎君(10)と3人、幸せに暮らしていた。

 だが、安定したサラリーマン生活は裏を返せば「組織の歯車」としての人生だった。監督官庁の影響力が大きく、社員個々の努力や創意工夫が反映されにくい社風に疑問を感じ、「人生、このままで良いのだろうか」と、悩み始めていた。

 そんな中、新人時代から世話になっていた先輩が数年間の闘病の末、白血病で亡くなった。面倒見が良く、人一倍仕事熱心な人だった。

 「自分はせめてだれかの役に立ち、生まれてきて良かったと思って死にたい」と決意し、退社。積み重ねてきた人生のすべてを捨て、地域医療を志した。

 家族で安アパートに引っ越し、開館前から図書館に並んで分刻みの猛勉強に明け暮れた。1年後、帝京大医学部に合格した。

 当時3歳の聡一郎君を抱えた令子さんは「今しかチャンスはないのだから」と37歳の挑戦を応援し、自ら働いて家計を支えてくれた。学費は浅尾さんの熱意に応じた旧沢内村などが奨学金を出した。

 医師となった今、この7年間を「正直、ここまで来られたことが不思議でならない」と振り返る。

 「別れずについてきてくれた妻や、奨学金を出してくれた沢内村の人たち、相談に乗ってくれた県職員ら多くの人の期待を裏切りたくない。中途半端な年の医師に大したことはできないかもしれないが、今後の人生はすべて恩返しのためにささげたい」と心に刻む。(2010/04/04)

1369名無しさん:2010/04/05(月) 02:49:30
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20100405k0000m070105000c.html

社説:日医新会長 風見鶏になるよりも

 歴史的に自民党の支持母体だった日本医師会(日医)の会長に、民主党支持を鮮明にした原中勝征氏(茨城県医師会長)が当選した。病院や開業医の財布に直結する診療報酬の決定権を与党が握っている以上、政治の風向きに敏感になるのはやむを得ないが、政権交代のたびに風見鶏のように振る舞うのは少々見苦しい。予算獲得の圧力団体から、国民に信頼される医療・学術団体に徹すべき時期ではないのか。

 昨年の総選挙で原中氏は、診療報酬を4回連続マイナス改定した自民党に反旗を翻した。政権交代後、民主党は中央社会保険医療協議会から日医の指定席だった3ポストを取り上げ、原中氏の茨城県医師会にポストを与えた。露骨な論功行賞と言われたが、それでも日医側は7月の参院選で組織内候補である自民党公認の現職、西島英利氏の推薦を変更しようとしなかった。そのために民主党の団体窓口である幹事長室への訪問すらできない状態が続いていた。

 「民主党にものを言えるのは私だけ」とアピールした原中氏が勝利した背景に全国の医師たちの危機感が透けて見えるようだ。ただ、内閣支持率が急落する中で、現職の唐沢祥人氏、京都府医師会の森洋一氏にも多くの票が集まり、副会長にはいずれも非原中系の3人が当選した。原中新執行部は早々に参院選の対応に直面するが、その後も難しいかじ取りを迫られそうだ。

 高齢化に伴い医療費は今後も増加していかざるを得ず、国民の負担も増えていく。時の与党にすり寄っているだけでは国民の納得は到底得られまい。まずは診療報酬改定と日医会長選が毎回同じ年に行われることで、診療報酬改定が会長の勤務評定のように位置づけられていることを改めるべきだ。2月、日医の生命倫理懇談会は「高度情報化社会における生命倫理」の報告をまとめた。ネットで患者や医療事故の被害者を中傷する医師への対策、電子カルテやレセプトオンライン化、学生や研修医の医療倫理教育などが重要な課題として挙げられている。もともと医療界は自浄作用が機能しにくいと言われる。日医がこうした問題に果敢に取り組む組織へと脱皮する姿を見せてほしい。

 民主党にも注文を付けたい。日医を揺さぶり冷遇して原中氏を勝利に導いた真意は何なのか。16万人余の会員のいる日医の資金力と票は、選挙を考えると魅力には違いない。しかし、患者を置き去りにして互いの利益のために癒着していた自民党の二の舞いになることだけはごめんだ。

 政権交代が現実に起きる時代になった。日医だけでなく業界団体と政治の関係が問われている。

毎日新聞 2010年4月5日 2時33分

1370とはずがたり:2010/04/15(木) 13:27:52

2010年4月13日(火)
参院選支援は政策次第 金井県医師会長に聞く
http://www.saitama-np.co.jp/news04/13/02.html

 (埼玉)県医師会(会員約6千人)の新会長に、4月から金井忠男氏(66)が就任した。医療をめぐる組織の在り方や政策の展開、同会の政治団体「県医師連盟」が今夏の参院選で取り得る対応を聞いた。

 −就任の抱負を。

 金井 日本医師会(日医)は国に、さまざまな提言をしている。しかし実際の医療現場における意見は、日医の役職にある人には分からない。それを提言する大きな役割が、私たちにはあると考える。現場で起きている混乱について「国で解決しなさい」と持ち上げていくのが県医師会だ。会長選では県医師会を強くすることをテーマにした。県民の意見を集約し国や日医に上げるには、強い医師会が必要だからだ。

 −最優先の課題は。

 金井 救急医療だ。例えばドクターヘリ。秩父などの遠隔地域と(拠点の)川越だけを飛べばいいわけではなく、県外の事例にも使うべき。確実性のある広域的な組織をつくる必要がある。重症患者を受け入れる2次救急医療圏のエリアも意外に狭い。所沢でいうなら所沢市、入間市、狭山市。小児医療がないエリアなどでは事が足りなくなる。地域医療の連携にも取り組まなければならない。現在がんや糖尿病など4疾病を浦和や所沢などの地区でモデル事業として取り組んでいるが、これを全県下に拡大させたい。

 −参院選へのスタンスは。

 金井 私たちの信念を受け入れてくれる政党を支持すべきだ。提案を受け付けなければ支持することもない。私自身は強い意見を持っていないが、医療に対する候補者の考え方を聞き、医療政策を実現できる人を支持したい。

 −昨年夏の衆院選では自民党一辺倒の支持を本格的に転換させた。

 金井 現段階で言うなら、自民党よりも民主党がよい。医療崩壊は、自民党政権が10年間で医療費を下げ過ぎたから起きた。自民党は医療費に対する理解がなさ過ぎた。ただ民主党政権は、例えば「医師を1.5倍に増やす」など、現実とかけ離れた部分もある。これから大学をつくり、使える医師を育てるには少なくとも20年はかかる。野党時代には「影の内閣」で厚生労働大臣も設けていたが、医療の勉強をしたとは思えない。

 一方で医療水準は医師の犠牲的な長時間労働によって、かろうじて保たれている。低い医療費の中で医師が食べていける日本のシステムは、政治でも医師会でも検証する必要がある。

 −支持は政策次第ということか。

 金井 それは間違いない。

1371チバQ:2010/04/15(木) 22:59:28
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20100414-OYT1T01280.htm?from=y10
製薬会社処分 医薬品の信頼回復に努めよ(4月15日付・読売社説)
 薬害被害者から改めて怒りの声が上がるのは当然だろう。

 厚生労働省は、田辺三菱製薬の子会社が新薬の試験データを組織的に改ざんしたとして、田辺三菱と子会社に業務停止を命令した。

 何回も合併を重ねている田辺三菱の前身企業の一つに、薬害エイズと薬害肝炎を引き起こしたミドリ十字がある。田辺三菱グループは、薬の安全性にはひときわ真摯(しんし)に取り組む責任があるはずだ。

 にもかかわらず、子会社の「バイファ」は新薬の承認・販売に必要な試験で、問題化しそうなアレルギーのデータを差し替えるなど16件の不正を行っていた。

 バイファ社員の内部通報でこれを知った田辺三菱は、昨年3月に不正を公表して自主回収した。

 田辺三菱が設置した第三者委員会の調査報告書によると、バイファ社は新薬のための工場を建ててしまったことなどから、承認の遅れを避けたかったと見られる。

 投与された人に健康被害は確認されていないというが、だからといって許されるものではない。

 田辺三菱もバイファ社と共同で新薬の承認申請をしており、不正を見逃した責任は重い。製薬大手の業務停止は異例だが、医薬品の信頼を根本から損なうような不祥事だけに、当然の処分である。

 バイファ社は旧ミドリ十字が設立した子会社で、幹部社員も多くが旧ミドリ十字の出身だった。問題の新薬開発も旧ミドリ十字が始めたプロジェクトだ。

 今回の不正を、薬害エイズ事件などで明らかになった前身企業の安全軽視体質が、いまだ残っていた結果と見ることもできよう。

 しかし、背景には業界全体に共通する要素も横たわっている。

 製薬業界では今年以降、大きな収益を上げてきた薬が続々と特許切れとなる「2010年問題」に直面している。生き残るためにはできるだけ早く、新薬を開発することが必須だ。

 また、調査報告書は、旧ミドリ十字が抱えていた不祥事や懸案への対処は同社の出身者を中心に行われたために、全社的な対応が遅れたとも指摘している。親会社が合併を繰り返し、子会社の監督が不十分だった。

 内外で厳しい競争にさらされ、合併・再編が相次ぐ製薬業界だけに、今回の不祥事を人ごとで済ますわけにはいかないだろう。

 医薬品は命に直結する。田辺三菱は無論だが、業界全体でも再発防止に取り組み、日本の薬に対する信頼を守ってもらいたい。

(2010年4月15日01時16分 読売新聞)

1372とはずがたり:2010/04/17(土) 00:34:45

日医会長、自民参院候補の推薦取り消し提案へ 異例の「会長独自」で
2010.4.16 21:25
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100416/stt1004162126010-n1.htm

 日本医師会(日医)の原中勝征会長が、20日に開かれる日医の政治団体「日本医師連盟」(日医連)の臨時執行委員会で、日医の代表として夏の参院選比例代表に出馬を予定している自民党の西島英利参院議員(62)への推薦を取り消すよう提案することが16日、分かった。関係者によると、日医執行部は了承しておらず、異例ともいえる「会長提案」になるという。

 西島氏の推薦は、日医連が昨年1月に機関決定した。しかし、民主党支持を明確にして新会長に選出された原中氏は、かねて西島氏の推薦撤回の考えを表明していた。

 関係者によると、原中氏は日医執行部に対し、西島氏の代わりに民主党から出馬予定の医療法人理事長、安藤高夫氏(51)を推薦する意向を示したという。

 ところが、執行部内では、鳩山内閣の支持率が急落していることを踏まえ、民主党支持に全面的にかじを切ることには反対意見も強い。このため、執行部提案ではなく、会長独自の提案として西島氏の推薦取りやめを日医連に諮ることになった。

 原中氏が西島氏の推薦見直しを強硬に進めようとする背景には、「自民党支持団体の象徴とみられてきた日医を切り崩したい民主党の小沢一郎幹事長の強い意向がある」(日医関係者)とされる。

 ただ、日医内には、民主党支持へのシフトを進める原中氏への不満が根強く、日医連で西島氏の推薦取り消し提案が可決されるかは不透明。会員からは「原中氏が強引に進めようとすれば組織が分裂する」との懸念も出ており、今後の対応によっては原中氏の求心力が急速に低下する可能性も指摘されている。

1373とはずがたり:2010/04/22(木) 10:34:13
ゲイツ会長やパウエル氏、マラリア撲滅のため「つぶやき」
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-14927320100421
2010年 04月 21日 15:30 JST

 [ロサンゼルス 21日 ロイター] コリン・パウエル元米国務長官とビル・ゲイツ米マイクロソフト(MSFT.O: 株価, 企業情報, レポート)会長、ヨルダンのラニア王妃は、自分たちの知名度を生かし、21日からツイッター上で行われるマラリア撲滅キャンペーンに協力する。

 同キャンペーンでは、著名人が「つぶやき」を投稿し、アフリカでマラリア感染予防に使われる蚊帳の購入に充てる資金の寄付を一般市民から募る。俳優のアシュトン・カッチャーや米プロバスケットボール協会(NBA)キャバリアーズのシャキール・オニールらも参加する。

 ゲイツ会長は、21日にテレビ放映されるマラリア対策などのチャリティー番組「アイドル・ギブズ・バック」にも登場する予定。

 マラリアはアフリカを中心に、世界で年間100万人以上の死者を出している。

1374とはずがたり:2010/04/23(金) 01:56:31

病院分離、経営を圧迫 藤岡市の課題
2010年04月22日
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1224160558/2096

 藤岡市の中心市街地にある公立藤岡総合病院から北へ約1・5キロ離れた田園地帯。2002年4月、この場所に、同病院の一般外来や人間ドック、訪問看護機能を担う「外来センター」が新たに開設された。旧来の病院は入院や救急医療を担う「入院棟」となった。機能によって病院が違う場所に分かれたことが、その後、関係者を悩ませ続けている。(泉野尚彦)

1375名無しさん:2010/04/25(日) 14:12:24
http://mainichi.jp/area/saitama/news/20100425ddlk11040125000c.html
障害者歯科相談医:認知度低く 県内では358人認定、75%「知らない」 /埼玉

 ◇治療に工夫し、受診しやすく 県が利用呼び掛け

 障害を持つ人が歯科医療を受診しやすくなるよう、専門的な知識を身につけた「障害者歯科相談医」。09年12月現在、県内では358人が認定されているが、県が障害者らに実施したアンケートでは75・1%が「知らない」と回答するなど、利用者から認知されていない現状が浮かび上がる。相談医を養成している県は「利用したい人がすぐに探せるよう、幅広く知らせていくことが課題」としている。

 県は昨年、歯科医療について障害者やその家族を対象に初めてアンケートを実施した。それによると、苦労することとして36・1%が「診てくれる歯科医療機関を探すこと」を挙げた。また35・0%が歯科医師や歯科衛生士に「障害への理解」を求めた。

 以前からこうした声があり、県は希望する歯科医に対し、治療の実技や障害の特性などについての研修を96年から行っている。研修を終えた歯科医は相談医として認定される。

 大渡歯科(富士見市)の大渡広信院長(59)も相談医の一人だ。4月下旬、発達障害を持つ小学1年の周藤彩乃ちゃん(6)が、月に1度の定期検診を受けに同歯科を訪れた。

 「いーち、にー、さーん」。大渡院長はこう口にしながら彩乃ちゃんの歯を磨いていく。10まで数えると一区切りをつけ、うがいをしてもらった。「障害を持つ子供は治療が終わる時間が分からないと不安で暴れることもあるから」と大渡院長。彩乃ちゃんの母江里子さん(36)は「ここはスタッフも慣れていて安心して受診できる」と満足そうだ。

 大渡院長によると、体を押さえつけられて治療を受けると、それがトラウマで受診できなくなる子もいるという。

 「抑制して強制的に治療するのではなく、障害に合った治療をすることが大事」。同歯科では、大きな音を怖がる自閉症の子には、音が小さな機器を使用するなど、細かな工夫を凝らしている。

 県健康づくり支援課は「相談医を利用すれば障害を持つ人も地域で受診できる」と利用を呼び掛けている。【西田真季子】

毎日新聞 2010年4月25日 地方版

1376荷主研究者:2010/04/27(火) 22:49:02

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/04/20100420t15016.htm
2010年04月20日火曜日 河北新報
皮膚・骨髄に新万能細胞 再生医療へ活用期待 東北大

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/medical/20100420_a1-001.jpg

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/medical/20100420001jd.jpg
出沢教授らが発見したMuse細胞(同教授提供)

 人の皮膚や骨髄などの中に、さまざまな組織や臓器に成長する能力を持つ新たな「多能性幹細胞」があることを、東北大大学院医学系研究科の出沢真理教授(再生医学・幹細胞生物学)らの研究グループが19日、明らかにした。もともと体内にある上、遺伝子操作などの必要がなく、自らの細胞を使った新たな再生医療の実現が期待されるという。成果は19日付の米科学アカデミー紀要に発表された。

 多能性幹細胞は一般に万能細胞とも呼ばれる。これまで胚(はい)性幹細胞(ES細胞)、新型万能細胞(iPS細胞)が知られている。研究グループが発見した細胞は第3の多能性幹細胞で「Muse(ミューズ)細胞」と名付けられた。

 研究グループは、皮膚由来のヒト線維芽細胞や骨髄由来の骨髄間葉系細胞に長時間、低酸素や栄養がないなどのストレス条件を与えて細胞を濃縮。これを浮遊培養したところ、人のES細胞とよく似た細胞の塊が形成された。

 最初はES細胞やiPS細胞と同じように時間に比例して増殖するが、10〜14日ほどで成長は停止。無限に増えることはない。大きさは50〜150マイクロメートル(1マイクロメートルは1000分の1ミリ)ほどになる。特別な処理を加えると、5代先まで自己複製できることも確かめた。

 さらにゼラチンで培養すると、神経や平滑筋、肝臓などへ分化できることも確認。免疫不全のマウスの精巣に細胞を移植したところ、ES細胞の場合は8週で何倍にも肥大したのに対し、Muse細胞は半年たってもほとんど大きさは変わらない上、神経や肝臓などの細胞に分化していた。

 ES細胞やiPS細胞の作製には遺伝子操作などの人工的な操作が必要で、過剰に増えて腫瘍(しゅよう)化するなどの課題があった。Muse細胞にはこれらの問題はないという。

 すべての細胞に分化するかどうかは、これからの研究になる。出沢教授は「ES細胞やiPS細胞に取って代わるものではないが、生体内にあるという性質を利用すれば今後、自己細胞治療などさまざまな利用方法が出てくるだろう」と話している。

 出沢教授は京都大大学院医学研究科准教授などを経て、2008年から現職。

<あり得る研究結果/幹細胞に詳しい須田年生慶応大教授の話>
 体の中には多方向に分化する細胞があるという報告は過去にもあり、今回の研究結果もあり得ることだと思う。ほかの研究者も再現することができて広く普及すれば、(新型万能細胞の)iPS細胞に近づくかもしれない。しかし過去の研究でも、作製効率が低く培養が難しいなどの課題があり、進展しなかった。あまりにも培養技術が難しければ普及しない危惧(きぐ)がある。

[幹細胞]多種類の細胞になる能力を持つ細胞で、傷ついた臓器や組織を治療する再生医療に役立つと期待されている。受精卵から作る胚(はい)性幹細胞(ES細胞)と、山中伸弥京都大教授が開発、皮膚の細胞に遺伝子を導入するなどして作る人工多能性幹細胞(iPS細胞)は、さまざまな細胞になる能力が特に高く「万能細胞」とも言われるが、受精卵を壊す倫理問題や、がん化の恐れなどの課題がある。間葉系幹細胞や造血幹細胞など大人の体にもある体性幹細胞は、万能細胞のような課題は少ないが、できる細胞の種類や増殖力に限界があるとみられている。

1377荷主研究者:2010/04/27(火) 22:49:46
>>1376
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/04/20100420t15029.htm
2010年04月20日火曜日 河北新報
溶液かけ違い、実験失敗が成果生む 新万能細胞発見

 新たな再生医療に道を開く可能性がある第3の多能性幹細胞「Muse細胞」を発見した東北大大学院医学系研究科の出沢真理教授は長年、再生医学への貢献を目指してきた。今回の発見には、前任の京都大での「偶然の出来事」が大きく影響したという。

 出沢教授は千葉大大学院医学研究科で医学博士号取得後、千葉大助手や横浜市立大講師、京都大准教授を歴任し、2008年に東北大大学院教授に就任した。

 5年ほど前、京都大准教授だった出沢教授は、共同研究者の教授との酒席に向かうため急いでいた際、培地と間違えて細胞に消化酵素の溶液をかけてしまった。

 一晩以上たって見てみると、細胞は全滅している様子だったが、細胞の状態を詳しく確認。消化酵素に長時間さらされていたにもかかわらず、生き残っている細胞を見つけた。Muse細胞の特定につながる発見だったという。

 成果について、東北大大学院医学系研究科の山本雅之研究科長は「大変興味深い研究。今後、幹細胞性を支えるメカニズムの解明や、細胞治療への応用研究の進展が期待できる」としている。

1378名無しさん:2010/04/30(金) 20:57:50
春の叙勲:医師会活動に尽力 竹政順三郎さん、旭日双光章を受章 /兵庫
 ◇竹政順三郎さん(73)=西宮市
 旭日双光章を受章した外科医、竹政順三郎さん(73)=西宮市=は75年に竹政クリニック(同市樋之池町)を開設後、市医師会の活動に尽力した。理事に84年に就任し、その後は副会長、会長を歴任。同市を含む阪神南地域の小児科救急医療の整備などに貢献した。受章の知らせに「大変感激したが、周りからは『もらうのはまだ早い。もっと働け』とくぎを刺された」と苦笑した。

 「大人は待てるが、子どもは勝負が早い」と、竹政さんは子どもの早期治療の必要性を説明する。また病気になった子を抱えた親の不安も解消しなくてはならない。そのため、夜間や休日の診療体制の確立は地域医療にとって必要不可欠だった。

 同医師会は市立休日応急診療所(現市応急診療所)に小児科医を派遣し、軽症の子どもへの対応は行っていた。しかし、入院が必要な重症患者を1年を通じて受け入れる体制は、同市だけで整備することは難しかった。そこで会長に就任した00年から尼崎、芦屋の両市にも声をかけ、3市の小児科医の輪番制を整えた。竹政さんは「救急医療は激務だが、患者からの『ありがとう』で疲れは吹き飛ぶ。医師が医療だけを考えられる時代になってほしい」と語る。楽隠居できる日は遠そうだ。

〔阪神版〕毎日新聞 2010年4月29日 地方版

http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20100429ddlk28040381000c.html

1379名無しさん:2010/05/02(日) 02:50:38
賠償提訴:「慶大病院、がん誤診」と死亡女性の両親
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100502k0000m040107000c.html

 慶応大病院(東京都新宿区)で治療を受け、がんの一種「子宮肉腫」で死亡した女性(当時26歳)の千葉県に住む両親が「担当医らの誤診が原因」として、大学側に賠償を求め千葉地裁松戸支部に提訴したことが1日分かった。同大医学部助手だった担当医や向井万起男准教授は「非常にまれな良性の偽肉腫」と診断し、約1年の経過観察中に学会報告もしていた。両親側は「早期の子宮摘出で助かる見込みがあった」と訴え、病院側は「過失はない」と反論している。

 向井氏は腫瘍(しゅよう)病理学の権威で同病院病理診断部長を務め、向井千秋・宇宙飛行士の夫としても知られる。

 訴状によると、女性は03年8月、子宮のポリープで病院を受診。切除した組織片を診た担当医と向井氏は翌9月、肉腫に見えても良性の場合があるとの海外論文などから「良性の偽肉腫が第1候補」と診断、組織片検査など経過観察にとどめた。女性は04年10月に大量出血し開腹手術を受けたが、肉腫が腹にも転移し手遅れの状態で同12月死亡。担当医は診断書に死因を「子宮肉腫」と記した。

 両親側は▽担当医に女性を引き継いだ別の医師は肉腫と診断した▽肉腫の疑いがあれば通常ただちに子宮を摘出する−−などとして「担当医と向井氏は初診時に子宮摘出を決める義務を怠った」と主張。損害額は約6700万円に上るとしたうえで、その一部160万円の賠償を求めている。

 今年2月の第1回口頭弁論で病院側は、請求棄却を求める答弁書を提出。訴訟外で遺族に渡した文書では「当時の女性の体調で今回のような肉腫は普通発生しない」と指摘し、まれな良性の症例として学会で2度報告したと認め「良性の可能性があるのに子宮を摘出するのは暴論」と過失を否定した。取材に対し「係争中でコメントできない」としている。【西浦久雄】

 ◇遺族「治療の経緯明らかに」
 研究と治療を担う大学病院で女性が亡くなったのはなぜか。訴状で両親側は「もし偽肉腫なら世界でもまれな臨床診断例で研究的価値が高いため、あえて肉腫の診断・治療をしなかった」と指摘している。女性の母(65)は「娘の死を無駄にしたくない。治療の経緯を明らかにしてほしい」と訴訟に込めた思いを語る。

 「大病院だからと信じたら殺されちゃうよ」。死の間際に女性が漏らした一言が忘れられない、と母は言う。第1回口頭弁論では遺影を胸に法廷に入った。担当医や向井氏からは「肉腫の可能性はゼロではないが良性の線で治療を進める」と説明を受けたという。姉(36)は「黒に近いグレーと言われたら家族全員で子宮摘出を説得していた。医師の仕事は学会発表ではなく、患者の命を守ることではないのか」と憤る。両親側の谷直樹弁護士も治療の経緯に関し「医師の基本的倫理に反する」と批判する。

 これに対し病院側は遺族に渡した文書で「良性だから大丈夫などといった説明は一切していない。子どもを産みたいという女性の気持ちも考え最善の努力をした」と反論しており今後、訴訟でも同様に争うとみられる。

毎日新聞 2010年5月2日 2時30分

1380荷主研究者:2010/05/15(土) 15:11:12

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/05/20100504t13021.htm
2010年05月04日火曜日 河北新報
ダウン症に関与か 候補遺伝子を倍以上発見 東北大グループ

 ダウン症に関与する遺伝子の候補を従来の2倍以上見つけることに、東北大大学院生命科学研究科の牧野能士助教(比較ゲノム学)とアイルランド・トリニティ大の研究者が成功した。マウスなどの実験を通じて実際に関与する遺伝子と特定されれば、ダウン症の早期発見や治療手法向上の研究に応用が期待されるという。成果は4日、米科学アカデミー紀要電子版に掲載される予定。

 ダウン症は人間の21番染色体が1本増えることにより発症。出生率は1000人に1人とされる。この染色体の中にある遺伝子で発症への関与が分かっているのは16遺伝子にとどまる。

 進化の過程では通常、遺伝子が複製されたり削除されたりする。牧野助教らは脊椎(せきつい)動物の遺伝子系統をさかのぼり、人間の遺伝子とホヤや魚類などの遺伝子を比較。遺伝子数の増減に着目し、解析した。

 その結果、すべての遺伝子情報を一度に複製したときにできる「全ゲノム重複遺伝子」には、遺伝子数が増減しにくい特殊な遺伝子「量的均衡遺伝子」が多く存在することを突き止め、病気に関係する遺伝子が多く含まれることが分かった。

 21番染色体を調べたところ、40の全ゲノム重複遺伝子を発見。この40は量的均衡遺伝子である可能性が高く、うち12遺伝子はダウン症への関与が判明している遺伝子と一致していた。残る28も発症に関与している可能性が高く、候補遺伝子と考えられるという。

 牧野助教は「候補の遺伝子を突き止めたことにより、ダウン症の発症を検証していく手掛かりになる」と話している。

[量的均衡遺伝子] 最適な遺伝子の数が厳密に決められている遺伝子。一般に遺伝子の重複や削除は有害でも無害でもないとされるが、量的均衡遺伝子の場合は重複や削除によって生物に有害な影響を与えるとされる。そのため多くは病気にかかわっていると予想される。

1381荷主研究者:2010/05/15(土) 16:35:48

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/05/20100513t15013.htm
2010年05月13日木曜日 河北新報
脳神経細胞の新生に関与 東北大、物質特定

 東北大大学院医学系研究科の大隅典子教授(神経発生学)の研究グループは、タンパク質の一種「エフリンA5」が、脳の神経細胞の新生や、脳内血管のサイズの調節などに関与していることを突き止めた。うつ病や統合失調症などの患者は脳の神経系で細胞を生み出す働きが鈍ることが指摘されており、新たな治療法の開発につながる可能性が高いという。

 研究グループは、エフリンA5を欠損させたマウスと正常なマウスを用いた実験で、脳の神経細胞の新生状況を比較。欠損させたマウスは徐々に新生する細胞数が減少し、4週間後には正常なマウスを約30%下回る数となった。

 さらに、神経細胞が生み出される脳の部位「海馬歯状回」内の毛細血管が、正常なマウスと比べて四分の三程度、細くなったことも明らかになった。血管のサイズで血流量を調節し、細胞新生を制御している可能性も考えられるという。

 大隅教授は「エフリンA5の働きに加え、血管のサイズと神経細胞の新生との相関が明らかになれば、血流の改善による新たな精神疾患の治療法を開発できる可能性がある」と説明。血流改善のための既存の薬を活用できるメリットも期待できるという。

 研究成果は米科学誌「ステム・セルズ」(電子版)に掲載された。

1382荷主研究者:2010/05/15(土) 16:38:30

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/05/20100512t43006.htm
2010年05月12日水曜日 河北新報
死因究明にCT導入 東北初解剖前に内部損傷確認 秋田大

導入したCTを説明する美作教授

 秋田大大学院医学系研究科の法医科学講座は今月、遺体専用のコンピューター断層撮影装置(CT)を本格的に導入した。司法・行政解剖をする前に体内の損傷を把握し、死因究明の精度を上げる。法医科学分野でのCT運用は東北で初めて。

 導入したのは、通常の医療診断にも用いられる最新機器。1ミリの遺体の断層約3000枚を1〜2分で撮影し、瞬時に立体再現する。解剖室に設置された画面に内臓や骨の損傷を映し出し、画像を確認しながら解剖することができる。

 体内の損傷を予見することで重点的な解剖に役立つほか、外傷では気付かない見落としも防げる。画像のデータ化により、解剖前の遺体の状況を記録できるメリットもあるという。

 秋田県警によると、2009年の県内の司法解剖数は262体で、変死体の解剖率は全国一の15.7%。秋田大は同年11月から、青森県内の遺体も受け入れており、解剖する遺体はさらに増えることが予想される。

 4月には、試験運用として40体の解剖でCTを使用した。解剖医だけではCT画像から正確な損傷個所を見つけることが難しいため、今後は読影の専門家である放射線科医と連携し、スムーズな運用を進める。

 美作宗太郎教授(法医学)は「画像をデータベース化し、正確な死因究明につながる研究に役立てたい」と話している。

1383名無しさん:2010/05/16(日) 10:35:15
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100516-00000506-san-soci
増える鬱病に現場は混乱 身近になった一方で自己判断での思いこみも
5月16日9時55分配信 産経新聞

 仕事などのストレスから、精神疾患を患う人が増えている。増え続ける鬱病(うつびょう)を防ごうと、長妻昭厚生労働相は先月、企業が行う健康診断で精神疾患に関する検査を義務づける方針を示すなど、国も対応に追われている。一方、街には「サラリーマンのための心療内科」「即日診察、予約不要」といった看板が増え、精神科の門はたたきやすくなった。しかし、中には急患に備える夜間の精神科救急に押しかけ、「自分は鬱と診断されたので薬がほしい」などと訴える患者もいるようだ。精神科の現場で、何が起きているのか。(今泉有美子)

  [表で見る]年々上昇する鬱病をはじめとする精神疾患など労災認定件数

 ■夜間の精神科救急を「コンビニ」と勘違い?

 「あの、飲んでいた薬がなくなってしまったんですが…。鬱病と診断されているんですけど、不安で不安で眠れないんです。今から病院に行きますので、診ていただけますか…」

 午前3時過ぎ、東京都足立区の「成仁病院」(精神科)に、若い女性から連絡が入った。当直勤務に当たっていた小野智輝看護師が事情を尋ねると、女性は精神科に通院歴があることが分かったが、口調は比較的しっかりしていたという。

 小野看護師は、女性の意識がはっきりしていることや、体調に著しい問題がないことなどから、一刻を争う緊急事態ではないと判断。朝になってから、かかりつけの心療内科に行くよう説得し、電話を切った。「切迫した声で『すぐに見てほしい』などと電話を受けると、判断に迷います。暴れたり、意識を失ったりという症状がないだけに、どこまで一刻を争う事態なのかが分かりづらいのです」と小野看護師は言う。

 精神科には、薬物やアルコールなどの禁断症状による意識の混濁、重度のパニック障害による発作などに対応するため、救急体制が敷かれている。精神科救急に運ばれてくる患者の症状はさまざまだが、極度の興奮状態で激しく暴れる患者もおり、男性スタッフ数人での対応が必要な場合も少なくない。スタッフの数が限られる夜間や休日に急患が重なると、スタッフは休憩も取れないことがある。

 同病院の福田真道医師は、多いときには夜間診療の時間帯に10人近い精神科の急患を診た経験がある。意識の混濁など、急を要する患者がほとんどだが、中には救急車を要請して来院したにもかかわらず、意識がはっきりしていて『○○という薬がほしい』と、常用している薬の種類を指定するなど、明らかに緊急性のない患者もいたという。

 福田医師は、「薬を指定するほどの人は、緊急事態ではない場合がほとんど。夜間なら待ち時間がないから、という理由で来院した人もいました。こちらも薬を処方してしまえば簡単ですが、そういう症状の人は厳しく対応することも重要です。丁寧にお断りすることもあります」と話す。

 増え続ける精神疾患の患者の中には、休日・夜間診療を“コンビニ”と勘違いするなど、モラルの低下した患者が増えているようだ。背景には、気軽に鬱治療ができるようになった社会的な風潮もある。

1384名無しさん:2010/05/16(日) 10:35:46
■「自称鬱」でもすぐに処方

 「本当は不気味で怖ろしい自分探し」(草思社)などの著書がある精神科医、春日武彦医師は、「鬱病に対する理解が広がったのはよいが、その一方で少しでもつらいことがあるとクリニックの門をたたき、鬱病と診断され、自分でも強く『私は病気だ』と思いこんでしまう人が増えた。医師も、安易に薬を処方しすぎている」と指摘する。

 春日医師によれば、仕事や失恋などで落ち込んだ際に気軽に心療内科の診察を受け、医師も簡単に抗うつ剤を処方してしまう風潮があるという。

 「昔は鬱病は“怠け病”などといわれ、病気に苦しむ人への理解はほとんどなかった。理解が広まったのはよいことだが、『鬱病』と『鬱状態』は別で、それをごっちゃにしている人が残念ながら少なくない」

 春日医師は、「鬱状態の人は、話を聞いてあげることで症状がよくなる場合もあり、そうした対応も検討するべき。しかし、クリニックの医師が1人1時間かけて話を聞けば、1日に8人しか診られない。これでは多くの患者に対応できず、結果的に薬を出す診療を優先するクリニックが増えているのではないか」と分析する。

 こうして、鬱病の“お墨付き”を得た患者がかかりつけのクリニックにきちんと通わず、夜間やゴールデンウイークなどの長期休暇中に不安感に襲われ、精神科救急に飛び込む−という構図ができているようだ。

 ■問われるのは“本当の鬱病”を見分ける腕

 春日医師は、こうした患者の自分勝手な振るまいが浸透してしまうことで、元来の鬱病に対する偏見が助長されることを心配する。

 「鬱状態の人が鬱病の診断書をもらって、『私は病気だから』といって仕事や学校を休みがちになれば、“鬱病は怠け病”という印象が、今まで以上に社会に広がってしまう可能性もある。本当に鬱病に苦しむ人への偏見にもなりかねない」

 そこで、精神科医に求められているのは、「本当に病気で苦しんでいる人を見つける腕」だという。

 春日医師は「誰だって失恋するし、仕事で失敗もある、生きていれば大切な人は亡くなる、そうすれば鬱状態になるんです。そこから、本当に鬱病になっている人を見つけて適切な治療を行うことが、とても重要になる。それが、病気に苦しむ人への理解を、社会に浸透させることにもつながるでしょう」と話している。

1385名無しさん:2010/05/16(日) 13:20:58
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201005160111.html
耳・鼻・のど 耳下腺腫瘍:6 情報編 良性でも手術
2010年5月16日

 耳下腺とは唾液(だえき)腺の一部で、三角形の器官だ。唾液腺腫瘍(しゅよう)の多くが耳下腺にでき、その大部分が良性の多形腺腫とされる。

 長い間、痛まず、大きくならないケースがある。私は耳鼻科医に指摘されるまで気付かなかった。池下ファミリー耳鼻科(名古屋市)の西脇知子(にしわきともこ)院長は「開業して3年半ですが、のどの触診などをしていて腫瘍を発見したケースがいくつかあります。みなさん『治療が必要なの?』という反応です」と話す。

 耳下腺腫瘍が疑われた場合は、細胞診、超音波、磁気共鳴断層撮影(MRI)などによって、良性か悪性かを判断する。ただし、どれも確定診断には限界があり、最終的には切除した腫瘍を病理学的に判断するしかない。

 愛知県がんセンター中央病院の長谷川泰久・頭頸(とうけい)部外科部長は「検査で良性と判断して手術に入ったら悪性だったケースもあります。さらには手術中の迅速診断でも判断できない場合もあるのです」と話す。

 多形腺腫は、長い間に一部が悪性に変わる例があることが指摘されている。腫瘍が急に大きくなったり、痛みが出てきたりしたら、悪性を疑う。さらに耳下腺内には顔面神経が走っており、悪性の場合は腫瘍が顔面神経に浸潤、顔面まひを起こす可能性が高い。ただし、赤ちゃんの頭ぐらいに大きくなっても良性だったこともあるという。

 良悪を問わず、摘出手術がまず選ばれる。良性の場合は顔面神経を損傷しないようにする。長谷川医師は「良性でも腫瘍の大きさ、場所によっては顔面神経に触ることになるので、顔面まひが起こることもあります。でも神経を切断していないので、時間がたてば回復する可能性は高いです」。

 悪性の場合はその度合いによって手術方針が異なる。悪性度が低ければ、良性の場合に準じて顔面神経を温存し、周囲の正常な組織とともに摘出する。中程度以上なら、顔面神経を含めて耳下腺を全摘出し、リンパ節など周囲の組織も摘出することが多い。さらに顔面神経を切除した部分に首や足の神経を移植して再建する手術も行われる。

 手術が難しい場合もある。筑波大付属病院の原晃・耳鼻咽喉(いんこう)科教授は「悪性腫瘍が頸動脈や頭蓋(ずがい)内に浸潤していると、手術が困難になります。その場合は抗がん剤や放射線を使用することになります」と説明する。(名古屋報道センター・斉藤勝寿)

1386荷主研究者:2010/05/21(金) 00:09:07

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/05/20100515t13013.htm
2010年05月15日土曜日 河北新報
電解透析水で高血圧改善 東北大グループ開発

 東北大大学院医学系研究科先進統合腎臓科学コアセンターの中山昌明副コアセンター長と伊藤貞嘉コアセンター長らの研究グループは、透析患者の合併症として問題になっている高血圧や動脈硬化などを改善する新たな透析システムを開発した。透析液に水素を含ませる手法で、従来の薬剤治療より副作用の少ない方法として効果が期待できるという。

 研究グループは水素ガスが高血圧などの原因となる活性酸素を消去する働きを持つことに着目。健康機器メーカーの日本トリム(大阪市)と共同で、水を電気分解して水素を生成し、透析液を作る「電解透析水整水器」を開発、水素を含んだ血液透析液で透析を行うシステムを構築した。

 2007年7月から09年9月にかけて、福島県内などの医療機関3カ所で、高血圧の症状のある透析患者21人を対象に臨床試験を実施。透析後の血圧が正常値を示した患者は、当初の20%から試験後は60%に達した。透析後に見られた疲労感やかゆみなどの症状にも一定程度の改善があった。

 腎臓病の進行により人工透析を受ける患者は現在、国内で約28万人。高血圧などが悪化し心臓病などを併発するケースも多く、こうした合併症による死者は年間約2万5000人に上る。合併症の抑制は長年の課題となっていた。

 中山副センター長は新システムについて「副作用も少なく、より安全で効果的な対症療法になる。患者の症状をさらに長期的に調査したい」としている。

 整水器は近く製品化される予定。研究成果は欧州腎臓・透析移植学会誌(電子版)に掲載された。

1387荷主研究者:2010/05/27(木) 23:20:17

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720100520eaae.html
2010年05月20日 日刊工業新聞
阪大、ヒトの歯肉からiPS細胞をつくる研究に着手

 大阪大学の江草宏助教らはヒトの歯肉からiPS細胞(万能細胞)をつくる研究を始めた。歯周病やインプラントなどの歯科治療の際に切除した歯肉片を廃棄せずに利用するもので、iPS細胞を効率よくつくれるかどうかなどを今後2―3年で確かめる。歯肉は採取しやすく患者の負担が小さいうえ、ヒトiPS細胞を効率よくつくれる可能性もあることから注目を集めそうだ。

 歯肉からiPS細胞をつくる研究はすでにマウスで進めており、iPS細胞を効率よくつくれることを確認している。今回の研究は阪大の学内外の有識者で構成する研究倫理審査委員会でこのほど承認された。

 京都大学の山中伸弥iPS細胞研究所長らとの共同研究。阪大歯学部附属病院で受診した患者から同意を得て、治療後に廃棄する歯肉片を研究に使う。

 10人以上の患者の歯肉片から、歯肉を構成する2種類の細胞を分離、培養した後、iPS細胞を実際につくり、機能を調べる。

1388荷主研究者:2010/05/30(日) 11:05:00

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/05/20100526t33013.htm
2010年05月26日水曜日 河北新報
受動喫煙、女性の血圧上昇 相関関係を初確認 東北大

 たばこの煙にさらされている受動喫煙の女性は、受けていない女性と比較して血圧が高いことが、東北大大学院薬学研究科の今井潤教授(臨床薬学)の研究グループの調査で分かった。受動喫煙と血圧との相関関係が明らかになったのは初めて。今井教授は「高血圧は脳卒中やがんになる大きな要因の一つ。受動喫煙対策の必要性が裏付けられた」としている。

 グループが疫学研究を続けている花巻市大迫町の住民を対象に調査。1998年に実施した大規模調査のデータを基に、喫煙の習慣や降圧薬などの服用のない35歳以上の女性474人について、受動喫煙の度合いによる血圧の違いを解析した。男性は喫煙者が多く、女性のみを対象とした。

 約20日間にわたり、各家庭で同じ時間帯に血圧を測定してもらい、結果を記録。平均を集計したところ、受動喫煙のまったくないグループの最高血圧は113.1だったのに対し、家庭と職場の双方で受動喫煙をしている場合は3.7上回る116.8だった。

 今井教授は「4近い差があれば、受動喫煙が健康に与える影響は極めて大きいと言える」と指摘。これまでの公衆衛生学の研究で、国民全体の最高血圧が2低下すれば、脳卒中による死亡者が9000人減るデータが示されているという。

 今井教授は今後さらに、「受動喫煙の度合いと、長期的な健康状態や寿命などとの相関を追跡調査したい」としている。

 今井教授らのグループは1986年から、大迫町内の約3000世帯に家庭血圧計を配備し、町民の協力で、家庭血圧測定などの大規模な疫学研究を実施。データから導いた基準値は、世界保健機関(WHO)などにも採用されている。

 研究成果は国際高血圧学会誌に掲載された。

1389とはずがたり:2010/06/01(火) 04:08:03
両親が医者で私立医大って時点で個人的には医者として信用ならんねぇ。いやまあそうであっても立派な方もいらっしゃるでしょうけど。

妊娠→薬→堕胎 結婚控えたイケメン医師 焦燥と暴発の果てに…
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/394199/
配信元:産経新聞
2010/05/22 12:18更新

【衝撃事件の核心】

 「妊娠しちゃった」。交際女性からこう告げられたら男性はどう感じるだろうか。喜びか、それとも…。警視庁捜査1課に不同意堕胎容疑で逮捕された医師、小林達之助容疑者(36)の脳裏に浮かんだのは、「堕胎」の2文字だった。医師としての知識と立場を悪用し、“保身”という身勝手な動機で宿ったばかりの命を奪ったのであれば、許されることではない。イケメン医師を犯行へと駆り立てた背景には“もう1人の女性”の存在があったという。

 ■「寝耳に水」…テレビカメラに平然と

 5月18日早朝、金沢市もりの里の住宅街。どこにでもある4階建てマンション前には、多くの報道陣が詰めかけていた。

 報道陣が見つめる先は2階の玄関ドアだった。午前8時半過ぎにドアが開いた。妻とともに出てきたのは、「容疑者」と呼ばれる直前の小林「医師」だった。「医師」は報道陣に囲まれ、眉間(みけん)にしわを寄せながら知人とみられる男性の乗用車に乗り込み、どこかへと向かった。

 「ちょっと待って」

 信号待ちの乗用車に近付いてきた屈強な男が声をかけた。警視庁の捜査員だった。

 任意同行を求められた小林容疑者は素直に応じ、金沢市内で逮捕された。逮捕容疑は平成21年1月中旬、女性の同意を得ないまま子宮収縮剤を投与し堕胎させたというものだ。

 小林容疑者の経歴は華やかだ。横浜市内の開業医の両親を持ち、有名進学校から東海大学医学部に進学。13年に卒業するとともに医師免許を取得した。川崎市中原区内の病院で勤務したあと、16年5月から東京慈恵会医科大学付属病院腫瘍・血液内科に所属。病院では臨床医として白血病の患者の診療などを担当していた。

 事件後の21年9月からは1年間の期限付きで、新たな研究や知識の幅を広げ、専門分野の血液学を学ぶため、国内留学という形で金沢大学付属病院(金沢市)に出向中だった。

 エリート医師から容疑者へと身分を変えた小林容疑者。この日が来ることは予想していたのだろうか。逮捕直前、マスコミのインタビューに応じ、事件について能弁に語っていた。

 「薬を打って堕ろさせたとか、何とかって言うのは寝耳に水ですね」

 「栄養剤として薬を打って流産や堕胎を狙って処置したことは一切ありません」

 「私自身の子供を誰かに身ごもらせたというのはないですね」

 人の命を救うべき医師が新たな生命を奪ったのはなぜか。捜査関係者の証言などをもとに事件を振り返ってみる。

 ■「ビタミン剤です」…望まぬ妊娠に渡した正体は

 20年暮れ。30代前半の女性看護師は体の奥にわずかな異変を感じた。

 「もしかして…」

 検査キットで調べると、やはり妊娠していた。女性はすぐに小林容疑者に妊娠の事実をメールで伝えた。

 〈妊娠した〉

 メールを受け取った小林容疑者は驚愕(きょうがく)し困惑したに違いない。妊娠、出産というのは望んでいなかったからだ。そしてある考えを思いついた。

 《子宮収縮剤を投与すれば胎児はこの世からいなくなる…》

 翌日、小林容疑者は早速、行動に移った。勤務する東京慈恵会医科大学付属病院に行き、担当していた無関係の女性入院患者の名前を使い、子宮収縮剤の処方箋(せん)を薬剤部に提出、錠剤を入手したのだ。

 それから10日近くたち、年が明けた1月上旬。小林容疑者は女性宅を訪れて6つの錠剤を渡した。女性は妊娠中のため服用を控えていたが、小林容疑者からこんなメールが届いた。

 〈ビタミン剤です〉

 女性は小林容疑者を信じ服用した。それは3日分の「子宮収縮剤」だった。薬の服用による体調の急変はすぐ起きた。その際には流産には至らなかったが、救急搬送される事態となった。

1390とはずがたり:2010/06/01(火) 04:08:27
>>1389-1390
 さらに、数日がたった1月中旬。「もっと元気になる」。こう言われ、女性は錠剤の服用以外に点滴もされた。

 その直後のことだった。女性は体の内側が締め付けられるような激しい腹痛に見舞われた。トイレに駆け込む女性。6週目を迎えていた小さな命は流れ落ちていってしまった。

 小林容疑者に妊娠の事実をメールで知らせた約10日後のことだった。

 ■犯行を急ぐ理由…守りたい“もう1人の女性”

 「小林容疑者は犯行を急ぐ必要があった。結婚が迫っていたからだ」

 犯行がわずか10日あまりで敢行された背景について、捜査関係者は別の女性との「結婚」があったと指摘する。

 女性の妊娠を知った数日後に小林容疑者は、現在の妻との結婚が控えていたというのだ。これから始まる新しい女性との新しい生活。そのためには「子供」が邪魔だったというのだろうか。結婚から数日後には女性を流産させていた。捜査1課は結婚を控えていたことが犯行の動機につながるとして重視している。

 小林容疑者は21年7月、川崎市内に中古マンションを購入。新婚生活を送っていた。だが、小林容疑者にはやるべきことがあったと捜査関係者は指摘する。

 「それは女性との“不倫関係”を続けることだ」

 流産後に出血が続いたことから、病院で診察を受けた女性。処方された薬が小林容疑者から受け取ったものと同じだったことから疑念を抱いていたのだ。

 「ずっと交際を続けよう」

 小林容疑者は女性にこうささやき、流産後も数カ月にわたって交際を続けていた。さらに、小林容疑者は別の女性と新婚中の身であるにもかかわらず、女性と結婚する意思があるようにも持ちかけていたという。

 小林容疑者は「婚姻届」まで準備していた形跡もあるとされ、捜査1課は、これらの行為は交際を長引かせ、警察への通報を遅らせるための偽装工作だった可能性もあるとみている。

 ■少ない摘発と難しい立証…立ちはだかる捜査の壁

 「薬を飲まされ、だまされた。出産するつもりだった」

 約1年間に及ぶ交際を終え、女性は21年12月、警視庁本所署を訪れた。女性は小林容疑者が既婚者だったことは知らなかったという。

 女性は保管していた点滴パックと錠剤のほか、流産の際に体内から流れ出た組織片などを提出した。捜査1課はこれらを鑑定し、妊娠の状況や薬剤の摂取量と堕胎との関連について調べている。

 捜査1課は不同意堕胎容疑で捜査しているが、同容疑での摘発例は平成10年以降、未遂と致死傷を含めてもわずか5件しかない。それだけ捜査が困難であるともいえる。

 「捜査は女性の供述に頼らざるを得ないため、否認を続ける小林容疑者との間で、水掛け論になりかねない」

 元東京地検公安部長の若狭勝弁護士は、立証の難しさをこう説明する。

 また、ある捜査幹部は事件をこう説明する。

 「当事者2人にしか分からない男女関係、そして、閉ざされた密室での出来事。事件を難しくさせる要素は多い」

 難航も予想される事件だが、捜査の鍵となる錠剤の入手ルートや女性が残していた物証などが明らかになりつつあり、捜査1課は密室での犯行を着実に解明しつつある。

 小林容疑者の父母が開業している医院の近くの住民からは「町の名医でとてもいい方で信頼も厚い」「父母は親切でいい先生、どこかに行かれたら困るから悪く書かないでくれ」との言葉が聞かれた。

 父母を心配する住民の言葉は、小林容疑者にどう響いているのだろうか。支払った代償はあまりにも大きい。

1391とはずがたり:2010/06/01(火) 10:21:30

100床8診療科目に減 (秋田)県の湖東総合病院再編骨子案概要
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20100601a

 県は31日、県とJA秋田厚生連、南秋田郡4町村で協議している湖東総合病院(八郎潟町)の運営の在り方を示した「湖東地区医療再編計画」骨子案の概要を明らかにした。入院機能を内科系と整形外科系に特化して病床数を196(今年3月31日現在)から100程度とするほか、診療科目を11(同)から8に減らすなどの内容。6月定例県議会の一般質問で、佐竹敬久知事が平山晴彦氏(自民)に答えた。県が同計画に言及するのは初めて。

 昨年12月以降、同病院の規模などを協議してきた。同計画によると、診療科目では脳神経外科、耳鼻咽喉(いんこう)科、消化器科を「休止」。佐竹知事は「(残す8科目として)高齢者に対応する総合内科や整形外科、リハビリテーション科、眼科、泌尿器科に加え、地域の要望が強い小児科、外科、産婦人科を想定している。秋田組合総合病院(秋田市)との機能分担、連携を図る」とした。

 佐竹知事は同病院の位置付けを「湖東地区に欠くことのできない病院」と強調。「存続には病院施設の改築が必要で、県の新たな支援策を検討する。運営費も地元町村と支援の在り方を協議し、同計画の成案を9月県議会に示す」と述べた。
(2010/06/01 08:30 更新)

1394荷主研究者:2010/06/20(日) 14:57:13

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201006050021.html
'10/6/5 中国新聞
マツダ病院、新棟建設へ
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 マツダは4日、広島県府中町のマツダ病院の新棟建設と既存棟を改修する計画を発表した。新棟は9月上旬に着工し、2012年2月の利用開始を目指す。

 計画では新棟は、既存棟の隣接地に建設する。地上8階、地下1階建てで、延べ床面積は1万1670平方メートル。既存棟と合わせた延べ床面積は2万5850平方メートルで現在の約1・8倍になる。

 新棟完成後、既存棟を改修し、耐震性を強化する。完成予定は13年2月。総工費は公表していない。

 現在病床数は300床。一連の工事後で270床に減らし、入院患者一人当たりのスペースを広げる。現在6室の個室も大幅に増やし、患者の療養環境を改善する。内科や外科、小児科など計18診療科は変更しない。

【写真説明】新棟の建設と既存棟の改修を進めるマツダ病院

1395とはずがたり:2010/06/21(月) 12:09:42

>県医連は5月、推薦の方針を決めるため、どちらかを選ぶ「投票」方式のアンケートを実施し、会員約720人の3割から回答を得た。
>具体的な結果は公表していないが、斉藤会長によると、「波多野氏」「山崎氏」「委員長へ一任」がほぼ並び、山崎氏が小差で波多野氏を上回ったという。「両氏を推薦」「推薦しない」も、それぞれ半数程度あった。

(青森)県医連盟自主投票 国政選挙で初めて
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000001006200002
2010年06月20日

 参院選青森選挙区(改選数1)で、県医師会(斉藤勝会長)の政治団体、県医師連盟(県医連)は19日、推薦願を出していた民主公認の波多野里奈氏(37)、自民の山崎力氏(63)の両氏を推薦せず、自主投票にすると発表した。県医連が国政選挙で自主投票にするのは初めてという。

 県医連は5月、推薦の方針を決めるため、どちらかを選ぶ「投票」方式のアンケートを実施し、会員約720人の3割から回答を得た。

 具体的な結果は公表していないが、斉藤会長によると、「波多野氏」「山崎氏」「委員長へ一任」がほぼ並び、山崎氏が小差で波多野氏を上回ったという。「両氏を推薦」「推薦しない」も、それぞれ半数程度あった。

 斉藤会長は、自主投票にした理由について、アンケート結果を踏まえて、県内の郡市の医師連盟の委員長に聞いたところ「両氏とも推薦しない」という意見が多かったことなどを挙げた。

 斉藤会長は「民主党に期待できないからといって、自民党に戻る気持ちもほとんどの会員が持っていない」と話した。

 県医連は昨夏の衆院選青森1〜4区でいずれも自民系候補を推薦。しかし、青森市医師連盟は1区で民主候補を推薦するなど「ねじれ」が生じていた。

1396とはずがたり:2010/06/21(月) 12:10:17

>推薦依頼があった民主現職の鈴木陽悦氏(61)について小山田委員長は「意見集約でも推す声はなかった」

秋田県内の動き
県医師連盟、石井氏推薦 参院選選挙区 比例は自民・西島氏
http://www.sakigake.jp/p/special/10/saninsen/akita.jsp?kc=20100620d

 県医師会の政治団体「県医師連盟」(小山田雍委員長)は19日、秋田市の県医師会館で執行委員会を開き、参院選本県選挙区で自民党新人の石井浩郎氏を、比例代表では自民党現職の西島英利氏の推薦をそれぞれ全会一致で決めた。小山田委員長は「これまで同様、政党ではなく、信頼関係を持てる個人を選んだ」と話した。

 県内9支部の執行委員が出席。会議は非公開で行われた。終了後、小山田委員長らが石井氏推薦について「政治家としては未知数だが、医師不足問題でも、本県に残る意思のある医師の育成を重視するなど、われわれの考え方と共通している」と理由を説明。民主党現職の鈴木陽悦氏を推す声はなかったという。

 比例代表では、日本医師連盟が民主党新人の安藤高夫氏を推薦するとともに、西島氏への支援も決めている。小山田委員長は「医師として、医師会員として要職を経験し、あらゆる問題に懸命に取り組んできた西島氏の実績を評価した」としている。
(2010/06/20 10:06 更新)

選挙:参院選・秋田選挙区 県医師連盟が自民新人推薦 /秋田
http://mainichi.jp/area/akita/news/20100620ddlk05010048000c.html

 県医師会の政治団体、県医師連盟(小山田雍委員長)は19日、参院選秋田選挙区で自民新人の石井浩郎氏(45)を推薦すると決めた。推薦依頼があった民主現職の鈴木陽悦氏(61)について小山田委員長は「意見集約でも推す声はなかった」とし、支持や支援もしないという。さらに比例区でも、日本医師連盟が推薦を取り消して「支援」とした自民現職を推薦する。【岡田悟】

毎日新聞 2010年6月20日 地方版

1397とはずがたり:2010/06/21(月) 12:14:34
>>1395

揺れる業界
県医師連盟、自主投票へ
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aomori/news/20100620-OYT8T00036.htm?from=nwlb

 (青森)県医師会の政治団体「県医師連盟」(斉藤勝委員長)は19日、青森市内で記者会見し、参院選青森選挙区への対応について、自主投票にすると発表した。24日の公示を前に、業界団体の対応がほぼ出そろった格好で、民主党政権の誕生を受けて、これまでの自民党支持を変更する団体が目立った。

 県医師連盟は、民主党の波多野里奈(37)、自民党の山崎力(63)両候補予定者のどちらを推薦するか、会員約720人に意向調査を実施。具体的な結果は明らかにしていないが、山崎氏への支持が波多野氏を上回ったものの、自主投票や「両方を推薦する」との回答も多かったという。このため幹部らが協議し、「強引に一方に引っ張って組織が崩れるのも懸念した」として両候補とも推薦しないことを決めた。

 しかし、今回、自主投票や両候補推薦とした団体の多くは、「民主党を推薦するところまで行けなかった」(斉藤委員長)などと実際は民主党寄りと見られる。民主党政権の政策に対する失望が転換に踏み切れない主な理由で、斉藤委員長も政府の医療政策を批判した上で、「我々の期待にはかなっていないというメッセージになる」との思惑を示す。農協グループの政治団体「県農業者政治連盟」幹部も「戸別所得補償制度など農業政策が、民主党と心中してもいいと思わせる内容になっていない」と不満を漏らしている。

 また、「国政では民主党が与党でも、県政は自民党が与党」(県歯科医師連盟幹部)などと自民党に対する一定の配慮もありそうだ。

 ただ、自民党から離れた団体の票が、参院選で民主党にどの程度流れるかは、不透明だ。民主党支持に転向した県トラック協会は「上部団体は民主党支持の方針を示しているが、会員の話を聞くと、まだまだ自民党を応援したいという人も多い」と話している。
(2010年6月20日 読売新聞)

1398とはずがたり:2010/06/21(月) 12:46:29

選挙:参院選 県医師連盟が水戸で講演会 郡司、安藤両氏支援 /茨城
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20100621ddlk08010064000c.html

 参院選茨城選挙区に3選を目指し出馬する民主現職、郡司彰氏(60)と、比例代表で出馬する新人、安藤高夫氏(51)の時局講演会が20日、県医師連盟と県連の共催で水戸市内で開かれ、県選出の同党国会議員や医療関係者ら370人(主催者側発表)が集まった。

 郡司氏は、副農相として国会閉会まで地元入りが難しかった状況に理解を求めた後、「今後はできる限り、地域におじゃまして政策を訴えたい」とあいさつ。日本医師会の政治団体「日本医師連盟」の組織内候補である安藤氏も「医師不足、看護師不足は深刻だ。現場の声を発信していきたい」と述べた。

 2人の決意表明を受け、連盟の小松満委員長は「今回の選挙で、安藤氏が万一のことになれば、原中勝征・日医会長が進める医療改革は頓挫してしまう」と強調。また、同連盟が推薦を見送った茨城選挙区の民主新人、長塚智広氏(31)にも触れ「2人推薦すれば、票が分裂することは明白で初めから考えていなかった。安藤氏、郡司氏に当選してもらうほかない」と述べた。【大久保陽一】
菅首相:参院選 第一声は大阪
社説:論調観測 参院選公約 「まとも」な論争を期待
鳩山前首相:参院選目標60議席 北方領土先行返還で交渉
選挙:参院選 民主公約、評価低く 「工程表なし」響く−−6団体採点
連立の行方:’10参院選/上 リセット狙う菅首相

毎日新聞 2010年6月21日 地方版

1399とはずがたり:2010/06/21(月) 12:47:36
4月の記事

県医師連盟 参院選(比例区)では民主新人推薦へ
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0002901376.shtml

 兵庫県医師会の政治団体「兵庫県医師連盟」(川島龍一委員長、会員約5500人)は21日、神戸市内で執行委員会を開き、夏の参院選比例代表で自民党公認の現職西島英利氏の推薦を取り消し、民主党から立候補予定の新人を推薦することを決めた。


 上部団体の日本医師連盟では、日本医師会会長を兼ねる原中勝征委員長が西島氏の推薦取り消しを20日の会合で提案。議論が紛糾し結論持ち越しとなっている。

 川島委員長は推薦撤回の理由を「官僚主導を改め、より良い医療政策を実現するには政権与党への働き掛けが必要」と説明。「(民主党に近いとされる)原中氏を応援したい考えもある」とした。

 兵庫選挙区については、民主、自民の現職と新人計3人から推薦依頼を受けており、来月中旬に態度を決めるという。

(永田憲亮)
(2010/04/22 10:33)

1400とはずがたり:2010/06/21(月) 12:48:03

兵庫の3候補討論 県医師連盟推薦めぐり 参院選 
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003036534.shtml

各自の医療政策を説明する参院選兵庫選挙区の立候補予定者=神戸市中央区橘通4、神戸市医師会本館

 兵庫県医師会の政治団体「県医師連盟」(約5500人)は29日、参院選兵庫選挙区(改選数2)の推薦候補者を決めるため、同連盟に推薦依頼をしている民主現職水岡俊一氏(53)、民主新人三橋真記氏(32)、自民現職末松信介氏(54)の3人を招いた討論会を神戸市中央区で開いた。


 同連盟の上部団体「日本医師連盟」は、参院選比例代表で民主党新人を推薦し、自民党現職を支援にとどめるなど民主寄りを鮮明にしたが、県連盟内では意見が分かれており、異例の対応となった。

 討論では3氏とも、医療費の大幅な増額が必要との意見で一致。財政再建を理由に小泉政権下で医療費が大幅に削減されたことを批判した。

 一方、財源を消費税アップでまかなうことについて、末松氏は「医療、福祉の特定財源化」を、三橋氏は「所得の低い人ほど負担が大きくなる逆進性の排除」を条件に賛成を表明。水岡氏は「現時点では反対」とした。

 同連盟はこの日の討論を踏まえ、今後の対応を決める。(木村信行)

(2010/05/30 08:30)

1401とはずがたり:2010/06/21(月) 12:48:46

民主、自民の両候補推薦 参院選で県医師連盟
2010年06月16日
http://kumanichi.com/news/local/main/20100616001.shtml

 24日公示、7月11日投開票が見込まれる参院選熊本選挙区(改選数1)で、県医師会の政治団体「熊本県医師連盟」(福田稠委員長、約900人)は15日までに民主、自民両党の公認候補2人の推薦を決めた。同連盟は自民党の有力支援団体だったが、政権交代とともに、これまでの信頼関係も考慮して「両にらみ」の結論となった。同選挙区での民主党候補推薦は初めて。

 同連盟は10日の執行委員会で、推薦願を提出していた民主党新人の本田浩一氏(43)と自民党現職の松村祥史氏(46)について協議。医療政策に関するアンケートへの両氏の回答なども参考にし、2人とも推薦することで落ち着いた。

 福田委員長は「政権交代の影響は否定しないが、医療に対する思いや政策を判断した結果」と説明している。

 同連盟は国政選挙では自民党候補を推薦してきたが、昨年夏の衆院選熊本1、2区で初めて自民党候補とともに民主党候補を推薦した。

 同連盟は比例代表についても協議。上部組織の日本医師連盟が推薦を撤回して支援とした自民党現職の西島英利氏と、西島氏に代わって推薦した民主党新人の安藤高夫氏の2人の推薦を決めた。(上田良志)

1402とはずがたり:2010/06/21(月) 12:49:49

2010参院選:県医師連盟、民主・西原氏を推薦せず 自民・岡田氏を推薦 /石川
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100612-00000293-mailo-l17
6月12日17時30分配信 毎日新聞

 県医師会の政治団体「県医師連盟」は、次期参院選で県選挙区に民主公認で出馬する予定の西原啓氏を推薦しないことを決めた。自民現職の岡田直樹氏は既に推薦を決定。上部団体「日本医師連盟」は比例区で民主新人を推薦、自民現職を支援と色分けしたのに対し、石川では自民支持を打ち出した。
 選挙区ごとの対応は各都道府県に委ねられているため、県医師会は立候補予定者の医療政策の考え方を聞こうと、6日に金沢市内で討論会を開催。両氏と、共産新人の近松美喜子氏を招いた。
 県医連によると、西原氏は「地域経済を活性化すれば医療も強くなる」と主張。一方、県医連は「国家の中核を成す医療や福祉を強化することで、地域発展につながる」としており、執行委で「順序が逆で相いれない」との意見が大勢を占めたという。
 県執行委員長の小森貴医師は「強い社会保障が経済も活性化するという菅首相には期待したいが、(西原氏)個人とは考え方が違う」と話していた。【近藤希実】

6月12日朝刊

1403とはずがたり:2010/06/21(月) 12:51:19
山下(民)…支援
渡辺(自)…推薦
小見山(民)…見送り

岐阜県医師連:参院選は民主現職支援へ
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100531k0000m010118000c.html

 岐阜県医師会の政治団体「岐阜県医師連盟」は30日、今夏の参院選岐阜選挙区(改選数2)で立候補予定の民主現職、山下八洲夫氏(67)を支援することを決めた。同医連が民主党候補者を支援するのは初めてで、政権与党に一定の配慮を示した。自民新人の渡辺猛之県議(42)に対しては、「支援」より強い「推薦」とする。民主新人、小見山幸治(よしはる)氏(47)については支援を見送った。【岡大介】

毎日新聞 2010年5月31日 2時30分

1404とはずがたり:2010/06/21(月) 12:59:26

参院選で富岡、中曽根両氏の推薦決定 群馬県医師会
2010.5.20 02:18
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/gunma/100520/gnm1005200219002-n1.htm

 群馬県医師会は19日、高崎市内のホテルで郡市会長会議を開き、今年夏の参院選群馬選挙区で、富岡由紀夫氏(民主)と中曽根弘文氏(自民)の両氏いずれも推薦することを決定した。これまで自民党一党支持だった県医師会が、国政選挙で民主党の候補者を推薦するのは初めて。当選者1人の選挙区で、立候補予定の現職2人を推薦する事態。与党となった民主党を無視できない業界団体が、各政党との距離感に頭を悩ませている。

 同会議には、県医師会各郡市医師会の幹部ら約40人が参加。比例代表では、日本医師会の政治団体「日本医師連盟」が民主公認の新人候補を推薦するため、小寺弘之前知事(民主)の推薦を見送ることも決めた。また、各郡市医師会が、県医師会の決定に拘束されることなく、それぞれ独自の推薦を打ち出すことも認めることとした。

 会議には、中曽根氏が訪れ、飛び込みであいさつをする一幕もあった。高崎市医師連盟など郡市単位の医師会の一部からすでに推薦を受けている中曽根氏は報道陣に対し、「それぞれの団体の立場があるだろうが、支援をお願いしていきたい」とコメント。

 これに対し、県医師会の鶴谷嘉武会長は会議後、「矛盾しているかもしれないが、(両氏推薦は)苦渋の選択。今の情勢なら、しっぺ返しが怖くて、どこも偏った判断はできないのではないか」と苦しい胸の内を吐露した。

 政権交代の影響を受けているのは、他の業界団体も同様だ。県建設業協会(青柳剛会長)は1日、富岡、中曽根両氏に対し、公共工事の是非を問う公開質問状を提出。その回答をもとに、14日の常任理事会で推薦を決めることを目指していたが、結論を先送りした。今月中にも決定したい考えだが、青柳会長は「これまでとは状況が違い、簡単には判断できない」と話す。

 また、昨年11月の県大会で自民党一党支持を見直したJAグループ群馬は「白紙の状態」。6月上旬には決定の予定だが、「選挙区が1人区だから、安易に2人とも(推薦)というわけにもいかない。難しい対応を迫られている」としている。

1405とはずがたり:2010/06/23(水) 15:54:09
揺らぐ産科医療
子どもがいなくなる日

 いま、全国の産科医療が揺らいでいる。分娩(ぶんべん)を扱う病院が減り、産婦人科医を希望する学生も減っているのだ。飯田下伊那地方も同様。現状はそれ以上に厳しいかもしれない。産科施設は25年前の13施設(病院3、診療所10)から3施設になり、産婦人科医も減っている。飯伊地方の現状と見通し、今後の課題を探った。

■1
飯伊地方も産婦人科医不足
http://www.minamishinshu.co.jp/corner/sankai/1.htm

 松川町の下伊那赤十字病院は、新たな産婦人科医の確保に頭を悩ませる。ことし4月、産婦人科医と小児科医の退職に伴って分娩(ぶんべん)を休止した。以来、国や県への陳情やホームページを使った募集を続けるが、いまだにめどは立っていない−。

 最近、全国的に産科施設不足が叫ばれている。ことし8月、奈良県では18病院が受け入れを拒否した結果、6時間後に妊婦が死亡するという痛ましい事故が起きた。県内でも上田市産院が産婦人科の休止を発表。住民と行政、医療関係者による話し合いが行われ、なんとか存続が決まった。

 飯田下伊那地方の産婦人科医は9人で、10年前と比べると6人も減っている。お産を扱うのは、飯田市立病院(同市八幡町)、椎名レディースクリニック(同市小伝馬町)、羽場医院(同市駄科)のわずか3施設に過ぎない。昨年8月に西沢病院(同市本町)、ことし2月に平岩産婦人科医院(同市川路)、4月に下伊那赤十字病院(松川町元大島)が相次いで分娩を中止、約800件のお産が受け入れ先を失った。

 飯田保健所管内における、2004年の飯伊地方の出生数は1561人に上る。03年は1621人、02年は1625人で、「ここ10年ぐらいを見ても、ゆるやかな減少傾向にある。増えていないが、極端に減っているわけではない」(同保健所)という。出生数の減少より先に、分娩のできる病院がなくなってしまっている。
■2
今の体制はどこかでミスが起きる
http://www.minamishinshu.co.jp/corner/sankai/2.htm

 産科施設の減少に対し、飯田下伊那地方では飯田市立病院と開業医が連携する「セミオープンシステム」が始まった。分娩は市立病院を拠点とする3施設で、妊婦健診は分娩をやめた診療所を含む開業医を中心に行う。地域内の産科共通カルテを作り、活用を始めている。

 また、異常分娩や入院のほとんどを市立病院が受け持ち、開業医の緊急搬送先にした。その分、婦人科外来は紹介状を持参した人に限り、主に開業医が行うことになった。市立病院は「分娩や入院が増えたものの、医師の増員やベッド数の増加で対応できている。体制を整えた分、今の方が順調」と話す。

 ところが、開業医ではまったく逆のことが起きている。

 ある診療所では、外来患者が急増した。1日60〜70ある予約枠は前日でいっぱいになる。時間外診察や食事時間を使って対応しているものの、「予約が取れない」、「待ち時間が長過ぎる」など患者の不満が絶えない。

 同診療所の院長は「昨年から1割ぐらい増えた。今まで市立病院に行っていた人たちが集まってきている」と話し、思わぬ外来患者の増加に頭を悩ませる。

 開業医の多くは、妊婦健診から出産までを一人でこなす。産婦人科、小児科、麻酔科の三役。2004(平成16)年の厚生労働省調査では、医師一人あたりの出生数は県内平均105人に対し、飯伊地方は156人。平成18年には260人に上るとされ、他地域に比べても過酷な状況だ。

 「いっときなら頑張れるけれど、長く続けるのは無理。今の体制は長く続けてはいけない。どこかでミスが起きる」(椎名レディースクリニック、椎名一雄産婦人科医)。助産師や看護師への負担も大きく、何よりも母親に与える不安が大きい。「待ち時間を減らすためには、本来は休みの時間にも(診療を)入れざるを得ない。これ以上増えなければ何とかなるが、増えると大変」(羽場医院、羽場啓子産婦人科医)。

1406とはずがたり:2010/06/23(水) 15:55:03

■3
望むのは“安心なお産”
http://www.minamishinshu.co.jp/corner/sankai/3.htm

 飯田下伊那地方のお産は、里帰り出産も含めて年間約1800件に上る。3施設で行うには、産婦人科医の協力体制が欠かせない。分娩と妊婦健診が役割分担によって行われるようになった。

 けれども、健診と出産で産婦人科医や助産師が変わることは、母親たちに戸惑いを与えている。

 飯田市内の開業医で妊婦健診を受けた後、岐阜県の病院で出産した石原良予さん(30)=根羽村=。健診と出産、2人の産婦人科医の考え方が異なり、戸惑ったという。「産む病院に行ったら、体重の増え方や食事の取り方などいろいろな面を注意された。前の先生の説明を必死に聞いてきたのに。泣きそうだった」

 第一子なので子どもを産むこと自体も不安だった。「健診をしながら産むときの話もしてもらえる、同じ病院の方が安心感があると思う」。最初から最後まで同じ医師、助産師にみてほしい−と、開業医を選ぶ母親も多い。望んでいるのは“安心なお産”だ。

 小嶋直美さん(37)=同市千代=は、第二子の出産前に、第一子を産んだ診療所が閉院した。どの病院にするか悩んだが、「上の子も一緒に泊まれないと困るから」と、自宅から一番近い飯田市立病院ではなく、市内の開業医で出産した。

 市立病院では母親の入院中、新生児以外の子どもの宿泊を行っていない。小嶋さんのように家族も働き、子どもの面倒を見てくれる人がいない人は、子どもと一緒に泊まれる開業医を選ぶことが多いという。
 「上の子の面倒をどうすればいいのか…。保育園も朝から晩まで面倒を見てくれるわけではないし、夫も父親も仕事がある。夫も私も母親を亡くしており、上の子を見てくれる人がいない」。少子化が深刻な地域だからこそ、こうした多様なニーズに応える必要がある。

■4
地域で医師を育てる
http://www.minamishinshu.co.jp/corner/sankai/4.htm

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/medical/4.jpg
県内でもばらつく産科施設。
飯伊地方の人口は約17万人なのに、あまりにも少ない。

 現在は常勤4人、非常勤4人という飯田市立病院とて安心はできない。実は、常勤の4人は信州大学からの派遣医師。大学が引きあげる可能性もある。

 信州大学医学部付属病院でも、産婦人科医が非常に不足しているからだ。現在の産婦人科医は、常勤と医員、パートタイムを含めて24人。病棟で勤務する医師は連日、午後10時過ぎまで働く。また、育児中の女性医師は週2日勤務の非常勤医員で、主に外来を担当している。入院患者や当直は、他の医師が補い合っている。

 産婦人科医の不足に対し、同大学では、来年度から医学部の県内枠を5人から10人に増やす。県内枠の入学生が地域医療の現場で実習する「学外担任制度」や、県外で働く医師のUターン、女性医師の復帰なども進めていくという。しかし、一人前の医師に育つためには10年近い年月がかかる。それまで存続できる体制づくりを早急に考えなければならない。

 飯田市立病院の産婦人科科長、山崎輝行医師は「この地域の産科医療が10年後も存続するためには、病院が教育機能を持って研修医を集め、自力で医師を育てていくしかない。どこも医師不足なので、陳情しても無理」と話し、地域で医師を育てるという発想が必要だと訴える。「今の体制も、今うまくいっているだけで、いつ崩壊するか分からない。仮に、誰かがやめても補充できない。長い目でみて、今の体制で維持できる保証はない」(山崎氏)

1408とはずがたり:2010/06/23(水) 15:58:01

■5
高まる助産師への期待
http://www.minamishinshu.co.jp/corner/sankai/5.htm

 産科医療を支える一つとして、助産師の活躍に期待が高まっている。

 助産師の業務は主に、正常な場合の助産と妊婦、じょく婦および新生児への保建指導。飯田下伊那地方には41人の助産師がおり、そのほとんどが勤務助産師だ(04年、県衛生部の資料)。

 県内では、母親一人ひとりに合わせたお産のため、または助産師にとって働きやすい環境をつくるため、開業助産師となる人もいる。日本助産師会長野県支部によると、同会に所属する助産師だけで扱った分娩件数は、昨年1年間で141件に上るという。

 開業助産師の多くは互いに連携し、複数体制で分娩を行う。助産所でのお産は、母親にとって「マイ助産師」を持つことになり、ずっと同じ助産師に見てもらえる安心感が大きいという。

 こうした将来の助産師を養成する学校として、飯田市には飯田女子短期大学=同市松尾代田=がある。同大学は、1999(平成11)年に「助産学専攻」を開設。毎年8人近い助産師が誕生し、ことしは市内から2人が学ぶ。

 助産学専攻の谷口美智子助教授は「産婦人科医と助産師が役割と責任を認識しながら協働することで、産婦人科医の負担を軽減できるのではないか」と期待を込める。

 一方、課題もある。開業には嘱託医を必要とする上、助産師一人の施設では月に1〜3人しか預かれない。近くに産婦人科医がいない場合、異常分娩による生命の危険も考えられる。

 力を生かしきれず、もどかしさを抱える助産師もいる。ことし4月、産婦人科医と小児科医の退職に伴って分娩を休止した下伊那赤十字病院の助産師たちは、資格を持ちながら看護師業務を行っている。「やはり命の誕生に関わりたい。母親になり、お産の楽しさ、喜びを改めて知った。(お産を扱う)仕組みをつくってもらえればやりたいし、皆諸手を挙げると思う」(同病院の助産師)

 飯伊地方にとって、「子どもがいなくなる日」は決して架空の話ではない。子どもを産みたくても産む場所がないという日は、案外近いかもしれない。

番外編
http://www.minamishinshu.co.jp/corner/sankai/6.htm

 飯田下伊那地方の産科問題に関する連載から1カ月が過ぎた。現状を改めて知ってもらうとともに、取り組むべき課題を考える。

■しわ寄せは母親に

 全国で相次ぐ産婦人科の休診。飯田下伊那地方では医療関係者や行政らが懇談会を設けるなどして、産科体制の崩壊は免れた。一方、現場の医師や助産師、大きなおなかを抱えた女性たちからは、不安や負担を訴える声が寄せられている。

 産科問題で、最も言われているのが、お産のできる病院が減ったこと。産婦人科医が少なくなり、分娩(ぶんべん)の取り扱いをやめる医療機関が全国各地で相次いでいるのだ。

1409とはずがたり:2010/06/23(水) 15:58:48
>>1405-1409
 飯田下伊那地方では現在、飯田市立病院と椎名レディースクリニック、羽場医院の3カ所でお産ができる。しかし、25年前の13カ所(病院3、診療所10)に比べて10カ所減少。産婦人科医は9人で、10年前より6人も減っている。

 これでは、例えば、第2子を妊娠した人が「第1子と同じ病院で産みたい」、他の地域で暮らしている人が「地元で里帰り出産をしたい」と望んでもなかなか難しい。

 次に、産婦人科医の労働環境も悪化している。特に市立病院のような二次医療を担う医師たちが過酷な状況に追い込まれ、病院離れが進んでいる。信州大学医学部付属病院のような三次医療を行う病院でも医師が不足し、「毎日10時より早く帰ることはない」(同病院総務課)という。

 飯田下伊那地方の医師も状況は似通っている。2004年の厚生労働省調査では、医師一人あたりの出生数が県内の平均105人に対して、飯伊地方は156人。今年度は260人に上るとされ、他地域に比べても過酷だ。

 産婦人科医は医療事故の訴訟も多い。04年の最高裁のまとめでは、全国の産婦人科医1000人あたりの訴訟件数は11・8件。次に多い外科9・8件や内科3・7件に比べても圧倒的に多い。

 そして、これらのしわ寄せは母親に向かう。「混んでいて妊婦健診の予約が取れない」(市内の開業医に通う妊婦)、「片道40分かけて通って、また待たされて1日が終わってしまう」(根羽村の妊婦)など、母親の負担は増している。

 行政や医療関係者らの話し合いで、「異常分娩などハイリスクなお産は市立病院、ローリスクや妊婦健診は開業医を中心に」と役割分担を進めた。産科医療崩壊の危機は免れたが、妊婦健診で診てもらう病院と出産する病院が異なるなど、母親にとって新たな不安も生まれた。“安全で安心なお産“はまだ遠い。


■医師が来やすい体制を

 このような状況に対し、飯田下伊那地方では地域をあげて▽飯田市立病院と開業医の連携を図る(カルテの共有化)▽市立病院の整備(病棟の改修、分娩台を1台増設、助産師外来の充実)▽新生児搬送用保育器の購入の検討−などに取り組んできた。

 中でも市立病院と開業医が連携する「セミオープンシステム」により、年間約1800のお産が無事地域内で行われている。しかし、開業医の多くが50歳以上であるのも事実。先を見据えた取り組みが求められる。

 現状を改善するために、一番は「医師、助産師を増やすことが必要」(飯田市立病院、山崎輝行産婦人科長)だという。研修医を呼び込むとともに、新人の医師が来やすい体制を整える」(同)ことや、「地域全体で何か新しいことを始め、(医師に)魅力を感じてもらう」(椎名レディースクリニック、椎名一雄院長)ことが産科体制の維持につながるというのだ。

 「助産師が力を発揮できるように、行政や医療者がサポートしてほしい」(心あるお産を求める会、松村道子代表)という意見もある。産婦人科医と小児科医の不足により産婦人科が休止された下伊那赤十字病院では、助産師が看護師業務を行っている。

 一方、開業医では助産師や看護師が不足。地域にある力を生かしながら、子どもを安心して産める環境を整えることが重要だ。(大場美歩)

製作・著作:南信州新聞社

1410とはずがたり:2010/06/23(水) 16:38:29

こんなに効果があるなら公費投入すりゃええやんか。
>11〜14歳でワクチン接種すれば発症を約7割減らせるとされる。ワクチンは昨年12月から国内でも接種可能となったが、医療保険対象外で費用が高額なため、普及が進んでいない。

子宮頸がんワクチン、三島市が補助へ 全額は県内初
http://www.shizushin.com/news/pol_eco/shizuoka/20100623000000000013.htm
06/23 08:31

 三島市は22日、子宮頸(けい)がんの予防ワクチンの接種費用を全額公費補助する方針を明らかにした。同日の三島市議会6月定例会の一般質問で、小池政臣市長が「現在、ワクチンで予防可能な唯一のがん。予防効果が高いとされる小学6年と、学会推奨の最終年齢に当たる中学3年の2学年を対象に、今年秋から実施したい」と述べた。
 接種費用の助成は、全国の自治体の一部で始まったばかり。県内では川根本町が一部を公費負担しているが、全額補助は三島市が初めて。
 三島市は2012年度までの3年間、中3と小6の女子の希望者に予防ワクチンの無料接種を行う。13年度以降は小6を対象に助成する。ワクチンは3回の接種で計5万円前後の費用がかかるが、すべて市が負担する。希望者は市指定の医療機関で個別接種する。
 市は当面、年間約千人が接種対象になると見込む。本年度は助成総額約3千万円を9月補正予算案に計上する。
 子宮頸がんは女性特有のがんとしては国内で2番目に発症が多く、特に20〜30代の患者が増えている。性交渉で感染するウイルスが主な原因とされ、11〜14歳でワクチン接種すれば発症を約7割減らせるとされる。ワクチンは昨年12月から国内でも接種可能となったが、医療保険対象外で費用が高額なため、普及が進んでいない。

1413とはずがたり:2010/07/01(木) 02:38:27

延岡で開業1年 手応え 医師の榎本さん 患者倍増、差し入れも 末期の「在宅医療」視野
2010年6月30日 01:07
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/181405

 医師不足に悩む宮崎県延岡市の開業奨励金を受けて診療所を開いた医師榎本雄介さん(35)が、今月で診療を始めて1年を迎えた。医師としての仕事のほかにも、個人的に交流があった大相撲東関部屋の合宿を誘致して活性化にも取り組んだ。この1年を「地域から頼りにされていると肌で感じた。来て良かった」と振り返る。

 榎本さんは宮崎市出身。宮崎医科大(現宮崎大医学部)を卒業、同医大付属病院や民間病院に勤務した。地域医療への関心が高く、「幸せな最期を迎える医療を実践したい」と昨年6月、奨励金500万円を受けて同市大貫町に開業した。

 現在は診療所での診療のほか、市夜間急病センターの当直や、老人ホームの訪問診療、在宅診療にも取り組む。当初1日15人ほどだった患者は30人ほどに。榎本さんをかかりつけ医としている患者も増え、健康状態を詳しく把握できるようになった。

 患者から毎日のように野菜や漬物などの差し入れもある。勤務医時代はなかったことだ。住民は出店やもちまきなど開業1年を祝う催しを計画していたが、家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」の影響で中止を余儀なくされた。「残念だけど、計画してくれただけでありがたい」と話す。

 これからのキーワードに「在宅医療」を挙げる。終末期の在宅医療は延岡でも要望が強いが、往診は医師の負担が大きく、かかりつけ医1人では緊急時の対応にも不安がある。「近所の医師がチームを組んで地域全体の患者を受け持ち、いつでも誰かが駆け付ける態勢が理想」という。

 今後、ほかの医師や介護職との意見交換会なども開いて連携を深めるつもりだ。診療所はうどん店を改装した建物で、客室だった2階のスペースはそのまま。「飲み会にちょうどいい場所もあるし」と笑う。

 「医者が一市民として地域と関われるか。そのためにも、もっと延岡に溶け込みたい」

=2010/06/30付 西日本新聞朝刊=

1414チバQ:2010/07/01(木) 22:18:09
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100701-00000060-san-soci
エイズ禍、すくむ南ア W杯の陰、感染推定570万人 
7月1日15時7分配信 産経新聞

 ■貧困層、「無策」政府を批判

 【ヨハネスブルク=白岩賢太】サッカーワールドカップ(W杯)が開催中の南アフリカ。4年に1度の祭典に世界中が盛り上がるが、一方で南アは、世界で最もエイズウイルス(HIV)感染率が高い国でもある。感染者数は推定570万人に上り、国民の9人に1人が感染しているとされる。治療薬の進歩と普及で先進国では「慢性疾患」になったともいわれるが、貧困層が多いこの国では、発症や死に直結する。現地の実情を取材した。

 南部の大都市、ケープタウン郊外にある旧黒人居住区、カヤリチャ。アパルトヘイト(人種隔離)時代の名残が多く存在するこの地区に住むオガスト・シーヤ君(8)は、6年前に父親を亡くし、昨年2月には母親も亡くした。

 「2人ともエイズで死んだ」と、養母のブイノス・トノノさん(45)。彼の両親はエイズ検査を受けていなかったが、2人ともみるみるやせ細り、体重は20キロ台まで落ち込んで、最後は寝たきりのまま死んだ。典型的なエイズ発症による死に方だったという。

 彼は、自分の両親がなぜ死んだのかを知らない。ブイノスさんは「病気をこじらせた」とだけ伝えたが、エイズかもしれないという事実はあえて伏せた。「この子も感染している可能性があるからよ。この国でもエイズへの偏見はあるし、何よりこの子には明るい未来があるから」。広場ではしゃぎ回るオガスト君を見つめながら、ブイノスさんは複雑な表情を見せた。

 国連合同エイズ計画(UNAIDS)によると、世界のHIV感染者総数は2008年末時点で推計3340万人。エイズ関連死者数は200万人、新たな感染者数は270万人に上った。サハラ砂漠以南のアフリカ諸国での感染者数が圧倒的に多い。

 南アでは15〜49歳の感染率が約18%。毎年5万9千人の乳児がHIVに感染した状態で誕生し、エイズ遺児は120万人に上るというデータもある。政府は03年からエイズ治療の無料化を実施しているが、多くの患者が待っている状態で、末期症状になってようやく抗ウイルス治療を受ける人も少なくない。

 最大都市、ヨハネスブルク近郊にあるホスピスには、エイズ発症者約30人が入所し、毎月5、6人が死亡する。看護師のルゾーコ・シーコさん(32)は「大半は手遅れの状態で運ばれてくる。ここでは死が日常なのよ」と話す。

 南アでは、99年から08年まで大統領だったムベキ政権の「無策」が感染を拡大させたとの批判が根強い。ムベキ前大統領は以前、HIVがエイズの原因との説に疑問を呈し「エイズ治療薬は毒」と発言。米ハーバード大の研究チームは一昨年、2000年代前半に南ア政府が適切な対策を取っていれば、36万5千人が死なずに済んだとの論文を発表した。

 現政権になってエイズ対策に力が入れられるようになり、最近は改善傾向にあるともいわれる。しかし、南アではHIV検査を受けない人が圧倒的多数で、実際の感染者数ははっきりしないのが実情だ。

 政府のエイズ対策への遅れは、貧困層が多いタウンシップの住人も不満を抱く。ブイノスさんは言う。「すべて政府が悪いのよ。この子の両親が死んだのも、この子がどれだけ寂しい思いをしているのかも」

1415荷主研究者:2010/07/06(火) 23:05:44

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/06/20100624t15015.htm
2010年06月24日木曜日 河北新報
遺伝子変異の肺がん治療 イレッサで生存期間、倍に 東北大

 東北大大学院医学系研究科の貫和敏博教授(呼吸器病態学)の研究グループは、特定の遺伝子が変異を起こした肺がんの治療で、治療薬イレッサ(一般名ゲフィチニブ)が従来の抗がん剤より効果が高く、生存期間も長くなるとする研究成果をまとめた。成果は医学系米学術誌に掲載された。

 イレッサは、日本人の肺がんの8割を占める「非小細胞がん」の患者のうち、特に「上皮成長因子受容体(EGFR)」の遺伝子変異で悪化したがんに有効とされる。ただ遺伝子診断に基づき、投与する患者を限定した場合の有効性を裏付ける十分な研究がなかった。グループは2006年3月から大規模な臨床試験を進めてきた。

 09年5月にかけ、宮城県立がんセンター、東北大病院、仙台厚生病院、弘前大病院など全国約50の医療機関で、該当する遺伝子変異のある20〜75歳の患者計230人の協力を得て臨床試験を実施した。

 無作為に半数ずつのグループに分け、一方には初回からイレッサ、一方には抗がん剤を投与。症状が再び悪化するまでの期間はイレッサ投与が約11カ月、抗がん剤が約5カ月で、副作用の頻度はイレッサ投与のグループの方が低かった。

 平均生存期間は、従来の抗がん剤投与のみでは1年程度だったが、イレッサ投与の患者は2年半。最初に抗がん剤を投与し、次にイレッサに切り替えた場合でも2年近く生存したという。

 貫和教授は「遺伝子変異のある患者にイレッサを用いる個別化治療の有効性が示された。新たな標準療法として確立したと言える」としている。

1416荷主研究者:2010/07/06(火) 23:06:28

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/06/20100626t12008.htm
2010年06月26日土曜日 河北新報
内視鏡洗浄を高速で処理 薬剤使わずコスト抑制

エーゼットと東北大が共同開発した内視鏡の洗浄・消毒装置

 医療機器製造のエーゼット(仙台市)は東北大未来科学技術共同研究センター(NICHe)の河野雅弘教授と共同で、医療用内視鏡の洗浄・消毒装置「CM―5」を開発した。他社製に比べて約半分の時間で処理できる。既に国の製造承認を得ており、全国の病院に売り込む方針。

 装置は幅と奥行きが約60センチで高さ約80センチ。強アルカリ性の電解水で内視鏡についたタンパク質などの汚れを落とし、強酸性の電解水で消毒する。新装置は電解水を作る電解層を従来の2層式から3層式にした。

 中央の層には食塩水を入れ、浄化水の入った両脇の層に電圧をかけることで一方から強アルカリ性、もう一方から強酸性の水を一度に生成することが可能になった。

 2層式の従来の装置は酸性とアルカリ性の水を交互に生成し、処理に10〜15分かかる。これを新装置は6分に短縮。過酢酸などを用いる別の消毒方法のように薬剤を使う必要もなく、においがない上、コストも抑えられるという。

 開発には河野教授が殺菌力の向上や殺菌効果の検証方法などを指導した。

 1台300万円程度となる見込み。菅野稔社長は「高性能な電解槽ができた。内視鏡以外の医療用や民生用への応用も可能で、ニーズに応じてさまざまな製品化の可能性を探りたい」と話す。

1422荷主研究者:2010/07/24(土) 14:28:56

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0003182871.shtml
2010/07/09 11:45 神戸新聞
先端医療機器開発国内で ポーアイに拠点建設

神戸・ポートアイランド2期地区で建設が始まった医療機器開発拠点「国際医療開発センター」。周辺に集積する研究施設との連携も期待されている=神戸市中央区港島南町1

 日本経済の成長戦略として、多くの政党が有望視する医療分野。治療や研究の現場で使われる先端医療機器の開発を進めようと、神戸・ポートアイランドで拠点建設が始まった。国内の医療機器の半数は輸入品で、欧米に後れをとる状況を挽回(ばんかい)しようと、厚生労働省も新たな方針を打ち出したが、開発の過程で中小メーカーの技術を生かす視点が欠かせない。(内田尚典)

 6月30日、来春の完成を目指し神戸・ポートアイランド2期地区で着工した「国際医療開発センター」。建設と運営には、神戸国際医療交流財団(理事長=田中紘一・元京都大学医学部付属病院長)が当たる。

 「患者の高齢化に伴い、手術で切る部位を小さくするなど肉体的な負担を軽減できる機器は今後ますます必要とされる。海外製品に依存する現状を変えたい」。起工式の後、関係者ら約100人を前に、田中理事長は熱弁を振るった。

 同財団は年内にも当面の研究開発テーマを固める。強力な磁場が発生する磁気共鳴画像装置(MRI)の中でも使える内視鏡機器や、肝移植のシミュレーション画像装置などが挙がっているという。

 厚労省によると、医療機器の国内市場は約2兆1300億円(2007年)に上るが、輸入品が47・9%を占める。特に、手術などの治療機器は57・8%、心臓ペースメーカーなどの生体機能補助・代行機器は66・1%を海外に頼る。

     ◇

 神戸市が阪神・淡路大震災からの復興を目指し始まった医療産業都市構想は、10年が経過。研究拠点や医療関連企業の事業所が増えているが、新規雇用など地元への波及効果が不十分との声もある。同センターに対し、経済界は「次世代スーパーコンピューターなどとともに構想20年目に向けた第2ステージで中核となってほしい」(中西均・神戸商工会議所専務理事)と期待する。

 同構想に参画しようと、地元の中小メーカーでつくった医療機器開発販売会社、神戸バイオメディクス(神戸市中央区)はすでに、手術補助具などを製品化してきた。同センターの建設で、鶴井孝文社長は「中小企業にとって最新の手術機器や体内埋め込み機具を独自に開発するのはハードルが高いが、微細加工技術を生かして部品供給が期待できそうだ」と意欲を見せる。部品供給が実現すれば、安定的な収益源にもなりうる。

 民間シンクタンクによると、新医療機器の実用申請から承認までに要する期間は平均21カ月(08年度)で、米国の約2倍かかり、開発企業にとっては負担が大きい。国は審査に携わる人員を増やして迅速化する計画を打ち出し、国際競争力を高めてアジアなどへの輸出拡大もにらむ。こうした体制整備と、産学・医工連携による開発力の向上が両輪として機能するかが、底上げの成否を分けそうだ。

1423荷主研究者:2010/07/24(土) 14:29:33

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0003185066.shtml
2010/07/10 07:00 神戸新聞
早大がポーアイ2期に研究拠点 先端医療分野 

 早稲田大学(東京)が、先端医療の研究拠点を神戸・ポートアイランド2期地区に設置することが9日、明らかになった。神戸市が進める医療産業都市構想で立地、集積が進む研究機関や企業との共同研究開発などを加速させる。

 新しい研究拠点は、同地区にある神戸大学のインキュベーション施設「神戸バイオテクノロジー研究・人材育成センター」内に近く設ける。

 研究テーマとしては、胎児期の発育環境と、高血圧や糖尿病など生活習慣病との因果関係を遺伝子レベルで解明する「胎生期エピジェネティクス制御研究」が挙がっている。早大とともに東京大、神戸大などに加え、検査機器メーカーのシスメックス(神戸市中央区)や味の素(東京)などの企業も参加し、生活習慣病の先進的な予防や治療法の開発に取り組む。

 また、骨髄移植や臍帯血移植の際の免疫反応のメカニズムを解明していくほか、がんなどのもとになる細胞を調べて早期に診断できる方法や治療薬を開発する。

 新しい研究拠点の代表には、早大の浅野茂隆特任教授(血液学)が就く。浅野教授は、神戸大医学部客員教授も務めており、ポーアイ2期地区で2007年から、先端医療振興財団(神戸市中央区)が開設した免疫関連の研究室を主宰している。早大は同地区で関連施設の集積が進んでいることから、研究スピードを上げるため、進出を決めた。

(内田尚典)

1424媚薬:2010/07/28(水) 17:42:54
媚薬の中、欧米で一番売れたのがこの商品。女性にお勧めしたい快感倍増リキッド!女性の性欲を刺激し、たちまち淫らな女にする。凄い効目です。より深い快感が、貴方のものに。性欲低下、分泌物が少ない女性に使わせて、肉体的接触欲求が高まり、SEXにおいても快感倍増の強力セックスドラッグ。究極のエロティック体験。
媚薬:http://www.shanghaikanpo.com/Charming-medicine.html

1425名無しさん:2010/08/09(月) 10:44:36
巨星墜つ・・・

http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072401000669.html
太田和夫氏死去 東京女子医大名誉教授

 太田 和夫氏(おおた・かずお=東京女子医大名誉教授、元日本移植学会理事長)20日、大腸がんのため東京都内の自宅で死去、79歳。東京都出身。葬儀・告別式は24日に済ませた。

 57年、東大医学部を卒業。64年、東大第2外科のメンバーとして国内初の腎臓移植を経験して以来、数多くの移植を手掛けた。91年、日本移植学会理事長に就任。移植医療の推進に努め、国内での脳死臓器移植実施に向けて移植医のリーダー役を果たした。

 一方、米国で使われなかった腎臓を、日本腎臓移植ネットワーク(当時)を通さずに国内の患者に移植していたことが分かり、責任を取る形で95年の同学会理事選には立候補しなかった。

2010/07/24 21:34 【共同通信】

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100725-OYT1T00595.htm
腎臓移植の草分け、太田和夫氏が死去

 太田和夫氏(おおた・かずお=東京女子医大名誉教授、日本移植学会元理事長)20日、大腸がんで死去。79歳。告別式は24日に済ませた。


 日本の腎臓移植の草分け的存在。東大第2外科時代の1964年、国内初の腎臓移植手術に参加。東京女子医大に移った後も同大教授、同大腎臓病総合医療センター所長として、数多くの移植を手がけた。91〜95年、日本移植学会理事長を務め、国内での脳死移植の実現に尽力した。

(2010年7月25日19時25分 読売新聞)

1426荷主研究者:2010/08/22(日) 14:05:50

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/08/20100815t15015.htm
2010年08月15日日曜日 河北新報
糖尿病患者の血管機能低下 原因血中物質を特定 東北大

 東北大保健管理センターの小川晋准教授(分子血管病態学)らの研究グループは、血中の化学物質「メチルグリオキサール(MG)」が、糖尿病患者の血管機能を低下させることを突き止めた。

 糖尿病患者は、血管障害が進行すると、心筋梗塞(こうそく)などの発症のリスクが高まる。今後、MG濃度の測定データを基に、血管障害に応じた予防や早期治療を行い、症状を改善できる可能性が出てきた。

 小川准教授らは、2003〜08年、東北大病院の50〜70代の糖尿病患者50人を対象に、MGの値と血管機能との相関関係を調査。MG濃度が高かった患者は、低い患者よりも、動脈硬化や血圧の上昇など血管機能の低下が著しいことが判明した。

 糖尿病患者は一般の人に比べて、心筋梗塞や脳梗塞など血管障害の発症率が数倍高いが、症状を誘発する物質はこれまで、ほとんど特定されていなかった。

 小川准教授は「リスクの高い患者から優先的に、検査や血管機能改善の薬剤投与などの治療を行うことができる。効率的な治療や予防は、医療費の抑制にもつながる」と説明。「追跡調査を続け、治療効果を確認したい」としている。

 研究成果は米心臓学会誌(電子版)に掲載された。

1427とはずがたり:2010/09/05(日) 04:52:37
27人死亡という衝撃的な見出しはなしか。。

<帝京大病院>多剤耐性菌で9人死亡 患者46人が院内感染
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20100904ddm001040019000c.html
毎日新聞2010年9月4日(土)13:00

 帝京大病院(東京都板橋区、1154床)は3日、ほとんどの抗生物質が効かない多剤耐性菌アシネトバクター・バウマニに患者46人が院内感染し、27人が死亡したと発表した。うち9人は死亡と感染の因果関係が否定できないという。国内で同菌の大規模な院内感染が明らかになるのは、09年の福岡大病院に次いで2例目。帝京大病院は5月には認識したが、保健所に報告したのは今月2日で、都は「報告遅れは不適切」として厳重注意した。

 警視庁は業務上過失致死の疑いもあるとみて調べている。同病院によると、感染したのは、肺がんや脳梗塞(こうそく)など重症の病気で入院した92〜35歳の男女46人。27人は昨年10月〜先月、死亡した。うち12人は死亡と感染の間に因果関係はないとみられ、6人は因果関係が不明という。

 同病院は今年2月、患者4人から同菌が見つかり、福岡大病院の例もあったことから、感染制御部が院内各科に同菌への警戒を呼びかけた。その後、4月に9人の感染が確認されたことなどから、5月の連休明けになって院内の感染制御委員会が「院内感染」として対策に乗り出した。過去にさかのぼって調査した結果、耐性パターンの同じ感染患者が46人確認され、第1例は09年8月に検出された患者と推定されることが分かった。感染ルートなどは分かっていないという。

 東京都福祉保健局によると、都は病院が板橋区保健所に報告した今月2日、病院への立ち入り検査を実施。報告遅れについて病院側は「(感染が増えた)4〜5月は現場での対策を重視した」と釈明したという。また都医療政策部は会見で、感染が広がった原因について「医療スタッフによって拡大した可能性は否定できない」と指摘。帝京大病院の感染防止対策の専従医と看護師が1人ずつだったことから、同規模の病院に比べて態勢が不十分との認識を示した。【佐々木洋、石川隆宣】

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 ■ことば

 ◇多剤耐性菌アシネトバクター・バウマニ

 ◆最近10年で急増

 最近10年で世界的に急増している、複数の薬剤が効かない細菌の一種。アシネトバクター菌自体は水や土壌の中などに存在しており、健康な人は感染しても発症しない。しかし免疫力が低下した人が感染すると、肺炎や敗血症で死亡することがある。アシネトバクター・バウマニの多剤耐性菌は90年代から欧米で増加し、00年ごろにはほとんどの薬が効かない種類が出現した。国内では09年に福岡大病院で、同菌による院内感染が判明した。

1428とはずがたり:2010/09/05(日) 04:53:02

別の院内感染で1人死亡か=発症3人、公表されず―帝京大
時事通信2010年9月4日(土)12:03
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-100904X375.html

 複数の抗生物質が効かない多剤耐性アシネトバクター菌の院内感染で入院患者9人が死亡した疑いがある帝京大医学部付属病院(東京都板橋区)で、別の多剤耐性菌による院内感染も起きていたことが4日、分かった。3人が発症し、うち1人が敗血症で死亡、感染との因果関係が疑われるという。

 都によると、今年6月上旬と下旬に1人ずつ、多剤耐性緑膿(りょくのう)菌に感染した患者が見つかった。同病院は感染拡大防止策を取ったが、8月にもさらに1人発症。2人目の患者が同24日、敗血症で死亡した。

 病院は、アシネトバクターと合わせて今月2日になって、都に報告したが、3日の会見では公表されなかった。 

耐性菌で院内感染、藤田大学病院でも24人
読売新聞2010年9月4日(土)19:53
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20100904-567-OYT1T00824.html

 愛知県豊明市の藤田保健衛生大学病院で今年2月以降、複数の抗生物質が効かない多剤耐性の細菌アシネトバクターに入院患者24人が院内感染していたことが分かった。

 うち6人が敗血症や消化管出血などで死亡したが、感染の重症化が死亡原因になった例はないという。

 同病院によると、2月10日に患者1人から菌を検出し、直後に別の5人から見つかったため、同15日に緊急会議を開き、瀬戸保健所に報告した。

 その後も救命救急センターや一部病棟で感染者が出たが、国立大学付属病院感染対策協議会の指導を受けながら拡大防止を図った結果、7月下旬以降、新たな感染者は確認されていないという。感染経路は調査中としている。

1429チバQ:2010/09/06(月) 20:00:47
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/life/249798.html
ドクタージェットで患者搬送 丘珠拠点に研究運航始まる(09/06 15:46)
新生児の入った保育器をドクタージェットに運び入れる救急隊員ら=6日正午、釧路空港
 医師や患者を乗せて道内12空港を結ぶ患者救急搬送用の小型ジェット機(ドクタージェット)の1カ月間の研究運航が6日午前、札幌の丘珠空港を拠点に始まった。医療最優先の飛行機が一定期間、運航を行うのは国内初。初日は早速、緊急要請を受けて、新生児の重篤患者を釧路から札幌まで搬送した。

 民間企業や道医師会、道内市町村などで構成する北海道航空178件医療ネットワーク研究会が運航する。使用する10人乗りジェット機には酸素呼吸装置などを装備し、患者や医師を乗せて最高時速約750キロで飛行する。

 道内では活動範囲約100キロのドクターヘリが運航されているが、ドクタージェットは航続距離約2500キロで、奥尻、利尻の離島を含む全道12空港に着陸でき、各地の重篤患者をいちはやく札幌などの救命救急センターに運ぶことができる。

 運航初日は、丘珠空港で行っていた開始式の最中に釧路赤十字病院から緊急要請が入り、同空港を午前11時20分に離陸。釧路空港で昨日生まれたばかりの新生児の女児が入った保育器を機内に乗せ、付き添いの医師や看護師らとともに丘珠空港に午後0時45分に戻った。患者は手術を受けるため札幌市内の病院に搬送された。

 この研究運航は当初8月1日から行う予定だったが、運航委託している中日本航空178件の小型プロペラ機墜落事故で、開始が1カ月余り遅れた。

1430とはずがたり:2010/09/15(水) 21:21:45

自閉症、脳に小さい部分 遺伝子型で差
http://www.47news.jp/CN/201009/CN2010091401000937.html

 自閉症の人は、他人との協調にかかわる脳の「下前頭回」という部分の体積が一般の人に比べて小さいとの研究結果を、山末英典東京大准教授らが14日、発表した。

 また自閉症と関連があるとされる遺伝子が特定の型の人は、人の感情の理解に関与する脳の「扁桃体」の体積が大きいことも分かった。

 山末准教授は「自閉症の原因や仕組み解明に脳の体積や遺伝子レベルで貢献し、新たな治療につながる可能性がある」としている。

 山末准教授らは、自閉症などの人と一般の人で、こめかみ付近にある下前頭回の体積を測定。自閉症の人は約20%小さく、特に下前頭回のうち脳の右側にある「弁蓋部」という部分の体積が小さいほど、他人とのコミュニケーションがうまくとれない傾向があった。

 山末准教授らは、自閉症と関連があるとされる「オキシトシン受容体」の遺伝子が、自閉症の人に多い型の場合、扁桃体が大きいことを突き止めた。
2010/09/14 20:56 【共同通信】

1431荷主研究者:2010/09/27(月) 00:17:49

http://www.shizushin.com/news/pol_eco/shizuoka/20100910000000000012.htm
2010年09/10 07:50 静岡新聞
島田市民病院、「中心街移転で活性化」 市長答弁

 島田市立島田市民病院(同市野田)の建て替え問題について、桜井勝郎市長は9日の市議会9月定例会一般質問で、合併特例債の適用や経済的な波及効果を考慮した場合、中心市街地への移転が望ましいとの考えを示した。新病院建設の計画策定はこれまで、現在の敷地内での建て替えを中心に進められてきたが、今後は用地の確保なども検討していくことになる。

 桜井市長は「患者の付き添いや業者を入れると、病院に出入りする数は一日3千人以上、年間で100万人以上になる」と説明。大型店舗が相次いで撤退した中心市街地に触れ、「病院が来れば空き店舗が埋まる。活性化のためにも、雇用の拡大のためにも、移転は島田の将来に重要」とした。さらに、「新しい病院を機能的にすることによって、医師の確保が有利に行われる。志太榛原地域の中核病院になると思っている」と抱負を述べた。

 JR沿線の市有地に立体駐車場を整備し、現病院は長期療養型の施設にする構想も示した。合併特例債が適用できる2014年度中までに着工したいとした。

 一方、現在地での建て替えの可能性については、「用地が確保できない場合は今ある場所に新築しなくてはならない。弱い地盤の工事に費用がかかるほか、合併特例債が使える確率は少なく、建設が遅れるのではないか」と答えた。

 市民病院は建設から約30年を経て、老朽化や耐震性の問題が指摘されてきた。建て替えの事業費は医療機器を含めて150億円程度を見込んでいる。

1433とはずがたり:2010/09/29(水) 17:06:52
熊本市規模でなんで赤字が出るんだ??開業医偏重の自民党型診療報酬体系をとっとと改変すべしヽ(`Д´)ノ

病院事業、累積赤字24億円 熊本市09年度
2010年09月28日
ttp://kumanichi.com/news/local/main/20100928005.shtml

上下水道事業などの決算を審査する熊本市議会の公営企業会計決算に関する小委員会=市議会棟

 熊本市議会予算決算委員会の公営企業会計決算に関する小委員会は28日、2009年度の市病院事業会計決算を認定した。市民病院の外来、入院患者数の増加で2年ぶりの黒字となったが、ことし3月23日に合併した旧植木町の植木病院を含めた同年度末の累積赤字は前年度比約65%増の24億3516万円に膨らんだ。

 市民病院に芳野診療所、熊本産院(09年12月末閉院)、植木病院(09年3月23〜31日分)を加えた病院事業全体の損益は3142万円の黒字。総収益128億7376万円(前年度比5・6%増)に対し、総費用128億4234万円(同5・3%増)だった。

 産院廃止に伴う収益減や人件費などの経費増の一方、市民病院の患者数が入院16万2530人(前年度比1・2%増)、外来24万5167人(同1・5%増)とそれぞれ前年を上回り増収につながった。

 累積赤字は08年度末約14億7275万円だったが、合併に伴い植木病院の累積赤字約9億9383万円を引き継いだ。

 09年4月1日から翌年3月22日までの植木病院事業は約1億6506万円の赤字。赤字は5年連続。(川崎浩平

1434チバQ:2010/10/02(土) 14:36:51
同性愛者のほうが感染への危機感がある
→検査での発見率が高い
といの話もあります。
異性愛者の検査率が低いため「いきなりエイズ」のパターンが多いという考えも

※いきなえいエイズ>>575

1435とはずがたり:2010/10/02(土) 23:54:29

慶大リハビリ病院12年3月閉院へ 伊豆・月ケ瀬
http://www.shizushin.com/news/social/shizuoka/20100930000000000013.htm
09/30 07:54

 慶応大のリハビリテーション系病院「月が瀬リハビリテーションセンター」(伊豆市月ケ瀬)が2012年3月で閉院することが29日分かった。大学側は今後、閉院に向けた準備を進める方針で、地元関係者には既に閉院の決定を伝えた。
 関係者によると、施設の老朽化や患者数の減少などの影響で、同センターを経営する大学側が閉院を決めたという。来年秋ごろには診療を終了する見込みで、徐々に入院患者も減らしていくとみられる。診療体制の縮小と同時に、病院施設の売却なども視野に入れて従業員の雇用先確保へ向けた調整も進めていく。
 大学側は9月下旬に従業員を対象に説明会を開き、関係機関にも閉院の意向を伝えていた。
 同センターは1977年に医学部付属のリハビリテーション病院として開院し、脳卒中や脊髄(せきずい)損傷などの回復期リハビリの研究や治療などに取り組んできた。リハビリテーション科を中心に整形外科や内科の外来も担う。一般病床3病棟で159床。
 慶応大広報室は「現時点では何もコメントできない」としている。

1436チバQ:2010/10/03(日) 10:56:57
>>1434肝心の記事張ってなかった
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20101001/dms1010011539012-n1.htm
HIV感染は男性同性間で多い 日本人男性の20人に1人がMSM2010.10.01
. 前回に引き続き、STI(性感染症)予防のための腟性交時のコンドーム装着の最大の目的はHIVの感染予防といって過言でない。他のSTIと違って、HIVに感染すると薬ではHIVを完全に体内から除去できないからだ。

 ただ、HIV感染の広がりでいえば、むしろ男女間の腟性交での感染は少数派だ。

 地域医療振興協会・ヘルスプロモーション研究センター長を務める厚木市立病院・泌尿器科の岩室紳也医師は「いまや日本人男性の20人に1人はMSM(男性とセックスする男性…バイセクシャルやホモセクシャル)」と指摘する。

 そこにHIV感染予防の難しさがある。男性同性間の肛門性交では妊娠しないためコンドームを(「STI予防に使おう」といえず)使えないことが、コンドーム装着の習慣が定着しない理由という。

 「一般にコンドームは避妊具という認識が強いが、総販売数が減っているのにもかかわらず、妊娠中絶数は減少。STI感染数も全体的には減少傾向で、セックスレス時代を如実に表している。それなのにHIV感染は一向に減らず増加傾向。それはHIV感染の大半が男性同性間の感染だからです」(岩室医師)

 昨年の新規HIV感染者1021件(エイズ患者含めず)でみると性的感染は904件で、うち男性同性間が694件、76・8%を占めている。

 男性の年齢層別の割合では、20〜34歳の76・3%、35〜49歳の71・8%、50歳以上でも52・3%が男性同性間の感染だ。

 岩室医師は「これまで自分の性的指向を抑圧して女性とセックスしてきた男性が、中高年になって社会的な抑圧から解放されてMSMに向かう人が増えているのではないか」と話す。

 既婚者ならバイセクシュアル・デビューしたことは当然、妻にはいえず、中高年だと避妊(コンドーム装着)をしない。結果、家庭内でHIV感染を広げてしまうケースが実際にあるという。

 「閉経後の中高年女性はとくにHIVに要注意。男性は急にコンドームを使うのも変なので、危険性は分かっていても使えない」と岩室医師。

 どんな形のセックスであれ、HIV感染予防・検査は必ず心がけよう。

1437とはずがたり:2010/10/09(土) 21:21:46

赤ちゃん向けの肺炎球菌とHibワクチンも頼む。

子宮頸がんワクチン無料に…補正予算で計上へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101008-00001671-yom-pol
読売新聞 10月9日(土)3時3分配信

 政府は8日、若い女性が発症する子宮頸(けい)がんや乳幼児の細菌性髄膜炎などを予防できる3種類のワクチンについて、希望者が原則無料で接種できるよう公費補助を行う方針を固めた。

 年内にも無料接種を開始する考えで、2010年度補正予算案に関連経費を盛り込む。費用は約2000億円と見込まれ、国と地方で折半する方向で調整する。

 無料とするのは、子宮頸がん、インフルエンザ菌b型(Hib=ヒブ)、小児用肺炎球菌の各ワクチン。

 子宮頸がんは20〜30歳代に患者が多く、推定で年間約2500人が死亡している。11〜14歳でワクチンを接種すれば感染を7割減らせるとされるが、費用が5万円程度と高い。助成を求める要望が強く、地方自治体によっては独自に助成制度を設けているところもある。

最終更新:10月9日(土)3時3分

1438とはずがたり:2010/10/09(土) 22:32:18

HibワクチンじゃなくてHIVワクチンの話し

エイズワクチン、いよいよ実現へ 開発の第一人者に聞く
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2741212/5973351
2010年07月16日 17:58
発信地:ワシントンD.C./米国

【7月16日 AFP】エイズ(HIV/AIDS)ワクチンを開発する試みは数十年前から行われているが、数年前から「大きな前進」が見られ、実現の一歩手前まで来ている――。米国立アレルギー感染症研究所(National Institute of Allergy and Infectious Diseases、NIAID)のアンソニー・フォーシ(Anthony Fauci)所長が14日、AFPとの独占インタビューで語った。

 インタビューは、オーストリア・ウィーン(Vienna)で18日から第18回国際エイズ会議が開催されるのを機に行われた。「数年前までは、エイズワクチン研究の方向性が正しいかどうかのわずかな確証さえも得られなかった」とフォーシ氏。だが、ここ数年で起こった2つの発見が閉そく状況を打破し、「重要な前進」をもたらしたという。

 1つ目は、前年タイで1万6000人を対象に行われた臨床試験だ。

「HIV感染防御率は小〜中程度と、ワクチンとして実用化するには不十分な代物だったが、少なくともワクチン開発は可能だと思えるようになった。意識の上では大きな進歩だった」(フォーシ氏)

 2つ目は、フォーシ氏が所長を務めるNIAIDが、HIVの9割以上を無力化できる抗体を2個発見したことだ。この論文は前週の米科学誌サイエンス(Science)に発表されている。

■数年後にはワクチン実現か

 次のステップは、この2個の抗体がHIVウイルスのどの部分に作用するかを突き止め、その部分をワクチン利用できるかどうか臨床的に確認することになるという。

 フォーシ氏の見通しでは、数年後にはエイズワクチンが日の目を見そうだ。それまでは、エイズ対策はこれまで通り予防に力を入れる必要がある。つまり、コンドームを使用する、男性に包皮切除を施す、母子感染を防ぐ、注射器の使い捨てを徹底させる、などだ。

 また、こうした予防策に手が届くのは、発展途上国ではわずかに5人に1人だが、こうした状況を改善する必要もあると、フォーシ氏は語った。(c)AFP/Jean-Louis Santini


エイズワクチン実現に前進、ウイルスの9割無力化する抗体発見
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2740057/5952538
2010年07月09日 15:30
発信地:ワシントンD.C./米国

【7月9日 AFP】米国立アレルギー感染症研究所(National Institute of Allergy and Infectious Diseases、NIAID)などの研究チームは、エイズ(HIV/AIDS)ウイルスの9割以上を無力化できる抗体を2個発見したと、9日の米科学誌サイエンス(Science)で発表した。

 この抗体は「VRCO1」と「VRCO2」で、HIV株のヒト細胞への感染を防ぐ。研究チームはHIV感染者から採取された血液を調べ、2つの抗体を特定するとともに、防御する仕組みも解明した。エイズワクチンやその他の病気の抗体療法への応用が期待される。(c)AFP

1439小説吉田学校読者:2010/10/11(月) 09:06:40
地方の名士の集合体そのもののようなロータリークラブがこういう企画を催したことに拍手。

避妊具使う勇気を 蒼井そらさんら訴え
http://mytown.asahi.com/tochigi/news.php?k_id=09000001010100003

 若者を対象に性感染症の予防を訴えるイベント「ストップエイズB・Bバルーン2010キャンペーン」が9日、宇都宮市曲師町のオリオンイベント広場であった。
 商店街の特設会場で開かれたトークショーでは、アダルトビデオに出演するタレントの蒼井そらさん(26)と産婦人科医の赤枝恒雄さん(66)が対談した。蒼井さんは「性にかかわる仕事をしている自分が言えば、影響力があるのでは」と無報酬で参加。「男性はコンドームを使おうという優しさを、女性は、使ってほしいと言える勇気を持って」と訴えた。
 このイベントは宇都宮西ロータリークラブが主催し、今年で5回目。会場では啓発用のビラや避妊具が配られた。

1440とはずがたり:2010/10/13(水) 03:45:24
ひっくりである。

連載
のり・たまみのへんな社会学 第10回
「イソジン」は風邪予防にならない!? 意外と知らない世界の"うがい"事情
世の中のへんなものをこよなく愛するのり・たまみの、意外と知らないちょっとへんな社会学。
http://www.cyzo.com/2010/10/post_5655.html

 私たちは子どもの頃から、外から帰ったらちゃんとうがいをするよう、大人たちから口をすっぱく言われてきました。でも実はこの習慣、日本だけのものなんです。海外でも、歯を磨いた後や口臭予防などのために経口洗浄液で口を「すすぐ」ことはありますが、のどまで水を落として「ガラガラ、ペーッ」とやる行為は、日本独自の風習だそうです。日本以外の国では「はしたない行為」とされており、過去にも現在にも全く行う風習はありません。

 「うがい」という言葉の起源は「鵜飼い」だそうです。そう、あの「鵜」を使って魚を捕る特殊な技法です。いったん魚を飲み込んで、その後吐き出す様子が似ていることから「うがい」と呼ばれるようになりました。「鵜飼い」の記録は西暦600年の文献にあるのですが、「うがい」という言葉が出てくるのはずっと後のことで、1444年に作られた国語辞典「下学集」あたりからです。なので「うがい」は、せいぜいここ650年くらいの風習なのかもしれません。

 昔から「うがいは風邪予防になる」と言われていましたが、実はちゃんと検証されていませんでした。2002年〜03年にかけて、京都大学で「本当に<うがいは風邪予防になるのか>」という研究が行われましたが、研究の謳い文句は「世界初のうがいによる風邪予防効果の無作為割付研究」。" 世界初"ということに驚いてしまいますが、ちょっと意外な結果が当時、話題になりました。

 この実験、全国からボランティア387名を募り、「何もしない」「水でうがい」「ヨード液でうがい」の3グループにくじ引きで分けて、2カ月間にわたって振り分けられたうがい行為を行なってもらい、その人たちが「風邪をひいたか、ひかないか」を調べるというシンプルなもの。結果は風邪をひいた人の率で発表され、「何もしない人」は100人中26.4人、「水うがい」をしていた人は17人、「ヨード液うがい」していた人は23.6人だったそうです。「何もしない人」と比べて「水うがいをしていた人」の風邪の発症率は4割も減少しました。

 よかった! 長年信じてきた「うがい」の効用が証明されて! もし"世界初"の遅すぎた研究で「効果無し」と言われたら、日本人650年の「うがいの歴史」が全否定されてまうわけですからね。でも、意外なのは「ヨード液うがい」の人たち。「ヨード液」は一般には「イソジン」などが有名で、薬局でもたくさん売っています。

1441とはずがたり:2010/10/13(水) 03:45:51
>>1440-1441
 一見すると、「何もしない人」よりはちょっとはマシなようですが、実は「ヨード液」を入れない「水うがい」の方が風邪をひかないみたいです。ヨード液は殺菌作用が強いので、のどの正常細胞を傷つけたり、のどをいい状態に保ってくれている常在細菌を壊してしまい、かえって風邪ウィルスを侵入しやすくしている可能性があるそうです。

 筆者は普段から、風邪予防やインフルエンザ対策に携帯のどスプレーを持ち歩いているので、この京都大学の研究結果を読んで愕然としてしました。

 長年続けてきたヨード液殺菌による風邪予防を信じたい気もするし、今度から「水うがい」だけにしようか迷ったり......。「良かったことが悪とされ」「悪いとされてたことが実は良い」など、健康常識がどんどん変わっていく世の中ですから、何を信じていいのか分からなくなりますね。

 このように、「うがい」は日本独自のもの。同じく「マスク」も日本独特の風習としてよく紹介されますが、あれは公共の場所であんなマスクしている人はいない、というだけで「マスク」という物体そのものは海外にもあります。海外の人は普段ほとんどマスクを使わないので、インフルエンザ流行期などに日本を訪れた外国人は大勢の人がマスクしてる姿見て「何事か?」「伝染病が大流行?」など非常にビックリするそうです。

 それに比べて、「うがい」はもっとマイナー。そんな風習はどこの国にも無いので、あの「喉まで水分を入れてガラガラ、ぺーッ」と吐き出す光景を見て、びっくりするそうです。でも、はしたないなんて思われようとも、風邪をひかないのは大事なことです。「水うがいで風邪減少」は確かなようですから、「世界でも日本人だけ風邪を4割ひかなくする技を持っている」とちょっと心の中で自慢してもいいかもしれませんね。
(文=のり・たまみ)

●のり・たまみ
世界中の「へんなもの」をこよなく愛する夫婦合体ライター。日本のみならず、世界中の政治の仕組みや法律などをこよなく偏愛している。主な著書に『へんなほうりつ』(扶桑社)、『日本一へんな地図帳』(白夜書房)、『へんな国会』(ポプラ社)、『へんな婚活』(北辰堂出版)などがある。

1442荷主研究者:2010/10/23(土) 13:21:00

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/10/20101016t15033.htm
2010年10月16日土曜日 河北新報
抗体生成調整、仕組み解明 東北大グループ

 病原体から体を守る抗体の生成調整の仕組みを、東北大大学院医学系研究科の五十嵐和彦教授(生化学)らの研究グループが解明した。抗体生成にかかわる三つの遺伝子が回路のようにつながり、相互の遺伝子の発現を促進したり抑制したりしていた。研究を進めれば、自己免疫疾患や免疫不全の診断、治療薬開発に応用できる可能性があるという。

 回路を作る遺伝子は「パックス5」「ブリンプ1」「バック2」。免疫細胞の一種のBリンパ球はパックス5があると増える。抗体を分泌する形質細胞にBリンパ球を変えるにはブリンプ1、遺伝子変換で多様な抗体を作るにはバック2がそれぞれ必要とされる。

 研究グループはマウスの遺伝子を使って実験。バック2を破壊したマウスは、ブリンプ1が過剰に作られた一方、遺伝子変換に必要な酵素の生産が抑制され、多様な抗体を作り出せなくなった。

 ブリンプ1を破壊したマウスや、ブリンプ1とバック2両方を破壊したマウスは、抗体生成の阻害要因が無くなり、遺伝子変換が起きてさまざまな種類の抗体ができた。

 これらの実験により、バック2は、ブリンプ1の発現を抑えることで、形質細胞の増殖にブレーキをかけつつ、抗体の多様化を促進するということを突き止めた。

 過去の研究で、パックス5はバック2の生成を促進し、ブリンプ1はパックス5が現れるのを抑える働きが分かっていた。今回の結果で、三つの遺伝子が回路を作って、相互作用しているメカニズムが証明された。

 自己免疫疾患や免疫不全は、抗体生成の異常を伴う場合がある。例えば、関節リウマチは抗体が自分の細胞を攻撃するために起こる。これらの病気は、今回発見した回路の異常が原因の可能性があるという。

 五十嵐教授は「バック2は抗体のバランスを担っていると考えられる。回路を調べれば、免疫の病気を診断する新たな手掛かりが見つかるかもしれない」と話している。

 研究は広島大などとの共同。欧州分子生物学機構誌の電子版に15日、掲載された。

1443とはずがたり:2010/11/04(木) 02:46:01
ふじのくには彩の国みたいで気持ち悪いから辞めてくれ。。Mの国はわらえるから良いけどw
そもそも宏大でばらばらな静岡県を富士山で纏めようというあざとさが嫌だね。信濃国を長野ではなく信州という括りで括ろうとするのも苦しいけど,静岡県は長野県ほどの対立がないだけに苦しい感有り。そもそも富士山なんて遠州民にとって遠くにある山の一つに過ぎん。

医師確保、一元的に推進 地域医療支援センター発足
http://www.shizushin.com/news/social/shizuoka/20101019000000000015.htm
10/19 08:08
 県内の医師確保策を一元的に推進する「ふじのくに地域医療支援センター」の発足式が18日、本部となる県庁西館3階であり、理事長に就任した寺尾俊彦前浜松医科大学長をはじめ石川俊一県健康福祉部長や理事が看板の除幕を行った。
 寺尾理事長は「医療の格差や医師不足・偏在の解消に向け、まずは県内の病院を回って何が足りないか細かく調査する。魅力あるプログラムを提案することで、静岡を愛し、守りたいと考える若い学生を育てていきたい」と述べた。
 活動の第一歩として、事務局の県地域医療課、支部となる東・中・西部保健所の担当職員が県内の46公的病院を訪問し、院長らから院内や地域の医療事情、医師不足の窮状、研修医指導体制などを聞き取る。年度内に内容をまとめ、独自に策定するプログラムに反映させる。
 センターは研修、リクルート、医学修学研修資金貸与者の配置病院の検討、各地域・病院の調査や研究を主な業務に掲げる。病院をはじめ地域の医療事情に詳しい各支部から上がった情報や提案を施策に反映させていく点も大きな特徴という。

1444小説吉田学校読者:2010/11/05(金) 07:11:08
普通の薬、風邪薬でも大量に摂取すれば、死に至ったり、身体に重大な危険を及ぼすので、向精神薬に限って話をするのはどうかなと思うのですが。

向精神薬、患者に声掛けを 自殺防止に薬剤師会に要請
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010110501000041.html

 向精神薬の飲み過ぎを食い止めるため、厚生労働省は5日までに日本薬剤師会に対し、患者が薬局を訪れた際の声掛けなどを積極的にするよう要請した。向精神薬の乱用が自殺を誘発している可能性もあると判断したためで、薬剤師会は「自殺防止のため力を尽くしたい」としている。
 厚労省研究班は2007〜09年、自殺した76人の遺族に面接調査。自殺者の半数に精神科の受診歴があり、うち6割が死亡時、治療目的で処方された向精神薬を大量に飲んでいたことが判明した。厚労省は「放置できない」として1月に設置した「自殺・うつ病等対策プロジェクトチーム」の中で対応策を話し合っていた。
 具体的には、向精神薬を長期間処方されている患者に声を掛けたり、処方に気になる点があった場合は医師に問い合わせたりしてもらう。
 向精神薬は医師の処方が必要で、患者は薬局で受け取ることが多い。厚労省の担当者は「薬剤師は患者と話したり処方歴を調べたりして、飲み過ぎの恐れがないかをチェックしやすい立場にいる」と話す。

1445とはずがたり:2010/11/10(水) 22:05:16

介護報酬4億不正受給 県、熱海の病院を処分
http://www.shizushin.com/news/social/shizuoka/20101110000000000067.htm
11/10 14:49

 勤務実態のない看護職員の勤務表を虚偽作成するなどし、介護報酬約4億3千万円を不正受給していたとして、県は10日、介護保険法違反で熱海市伊豆山の医療法人社団翔健会が運営する介護療養型医療施設「熱海温泉病院」の介護保険事業者指定を取り消したと発表した。不正受給額は県のこれまでの処分事例の最高額約8千万円の5倍以上で、全国でも最大規模という。介護療養型医療施設の指定取り消し処分は県内初。
 県は、同病院の不正受給額に加算金40%を加えた合計約6億円の返還請求を行うよう、熱海市などに要請する。処分決定日は8日付。介護保険事業者の指定取り消しは入院患者に支障が生じないよう猶予期間を設け、来年1月31日とした。
 県長寿政策局によると、同病院は2005年9月から09年7月までの間の計30カ月、看護職員が基準に満たない状態だったにもかかわらず、偽装した勤務表やタイムカードのデータを県に提出。監査に対して虚偽の答弁を繰り返した。介護職員に関しても同じような虚偽報告・答弁をし、介護報酬を不正に受給していたという。
 また、09年8月の介護事業者の指定更新の際、系列施設に勤務する看護職員が同病院で働いていると偽る労働契約書などを県に提出した。
 介護報酬の不正受給額は、人員基準欠如に伴う不正受給分が約2億3900万円、不正な指定更新で得た受給分が今年8月までの概算で約1億9100万円。宮城島好史局長は「長期にわたる不正行為や隠ぺい工作は極めて悪質で、法令に照らして厳正に処分した」と述べた。
 同病院には指定取り消しの対象となる「介護療養型病床」が57床あるが、医療保険適用の「医療療養型病床」も113床併設している。県によると、来年1月末までの指定取り消し日までに、入院患者はこの医療療養型病床か近隣の別の介護老人保健施設などへ転院させられる手段が考えられるという。

病院側「対応を協議」
 熱海温泉病院の総務担当の職員は10日、静岡新聞社の取材に対し「病院幹部がきょう(10日)の朝礼で、県から処分を受けたことについて一部職員に報告した。今後の対応については協議を行っている段階で、今の時点では細かいところは答えられない」と話した。

1446とはずがたり:2010/11/10(水) 22:06:12
カネ無いんだから現役世代に迷惑掛けるなっちゅう話しやね。。
>高齢者の多くは住み慣れた土地で生涯暮らしたいと願っている

無医地区、県内に増加 北遠や伊豆に集中
http://www.shizushin.com/news/social/shizuoka/20101110000000000070.htm
11/10 14:51

 周辺に容易に利用できる医療機関がない「無医地区」が県内で増加している。厚生労働省が公表した全国調査で無医地区は5年前に比べ約1割減少したが、本県は13地区から16地区へと増えた。「医療機関までの交通の便の悪化」などが原因。県は市町と連携し、巡回診療や定期患者輸送の補助などに取り組むが、診療所開設など無医地区解消の見通しは立たない。
 同省によると、全国の無医地区は2009年10月末現在705地区で、04年末時点の前回調査に比べ82地区減った。無医地区0は東京、大阪、埼玉、千葉、神奈川、佐賀の6都府県。無医地区が増えたのは本県など12府県だった。

伊豆へ“飛び火”
 県内の無医地区は浜松市(旧天竜市、龍山村、春野町、佐久間町、水窪町)に計10地区、川根本町と南伊豆町に各2地区、島田市(旧川根町)、西伊豆町に各1地区ある。このうち、今回新たに該当したのは南伊豆、西伊豆両町の計3地区。北遠と周辺地域が抱えてきた無医地区の問題は、伊豆に“飛び火”した。
 県は県立総合病院にへき地医療支援機構を置き、佐久間病院、天竜病院を合わせた3病院を核に無医地区対策に当たっている。主要事業の「巡回診療」は、佐久間病院が旧佐久間町内の2地区で年間12回実施(10年度計画)。住民を医療機関に運ぶ「定期患者輸送」は経費の3分の1以内、25万円を上限に県単独事業として補助し、南伊豆町、川根本町、森町の3町が取り組む。
 井川(静岡市)、引佐鎮玉(浜松市)など7カ所では、休暇などによる公設診療所の医師不在を補う「代診医師派遣」を行っている。

地域疲弊に直結
 佐久間病院が過疎地で果たしている役割について、浜松市佐久間自治センター地域振興課は「高齢者の多くは住み慣れた土地で生涯暮らしたいと願っている。病気の時も、そうでないときも地域住民にとって医療機関は安全安心の要」と強調。ただ、抜本的対策となる診療所開設については「努力しているが、大変に厳しい」と述べた。
 佐久間病院の三枝智宏院長は、過疎化が診療所経営を困難にし、診療所が閉鎖すれば地域が一層疲弊する悪循環が全国にあると説明。「過疎地に多い高齢者は持病(慢性疾患)といかに付き合うかが健康維持のポイント。医師の役割は地域の活力の維持にも直結している」と指摘する。

 無医地区 半径4キロの範囲に50人以上が暮らす地区のうち、医療機関を受診するために利用できるバスなど定期交通機関が1日3往復以下、または車などを使っても1時間以内に受診できない地区。厚労省はへき地保健医療体制確立の基礎資料とするため、5年に1度全国一斉の実態調査を行っている。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/medical/iryou.jpg

1447荷主研究者:2010/11/10(水) 23:20:03

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/10/20101030t13029.htm
2010年10月30日土曜日 河北新報
脳動脈瘤のステント治療を予測・映像化 東北大

動脈瘤のある付近にカテーテルを挿入=写真上=(メング教授提供)

その先から出る網状のステントが広がる様子=写真下=

 脳にできた動脈瘤(りゅう)の血管内治療をコンピューターでシミュレーションする新技術を、東北大客員教授でニューヨーク州立大バッファーロー校のフイ・メング教授(医工学)らが確立した。治療に使われる金属製の筒状器具「ステント」が血管内で広がる様子や治療後の血の流れを予測。メング教授は「患者の血管データを使うため、個人の症状に合わせて最適な治療法を見つけられる」としている。

 脳動脈瘤が破裂すると、くも膜下出血を引き起こす。検診で動脈瘤が見つかった場合、瘤に血液が流れ込むのを防ぐ治療が行われる。

 メング教授らはステントを使う治療法に着目。ステントはカテーテルから出た後、血管内で広がって動脈瘤に血流を流れ込みにくくする。

 これまでの研究でコンピューター断層撮影(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)で得られた患者の血管データを基に、コンピューターで3次元の血管を再現。流体力学などの理論を応用して動脈瘤周辺の血流を計算し、映像化した。

 今回初めてステントが血管内で広がる様子も計算で予測。ステントを設置する最適な場所や使用後の効果を確認するのに役立つ。米国で約20人の患者を対象に治験をしたところ、予測の信頼度はかなり高かったという。

 国内では手術で頭蓋(ずがい)骨を開き、動脈瘤の根元をクリップで挟む治療が主流。開頭手術は患者の心身への負担が大きいほか、手術の判断は医者の経験則に基づく場合も少なくない。

 今回確立した技術を使えば治療後の血の流れ予測が可視化でき、すぐに手術が必要かどうか、開頭手術が最適かどうかを判断する有効な手掛かりになる。

 メング教授は「工学的な手法で診断と治療がより一体化する。患者に合った形状のステントを作ることも可能になる」と話している。

 成果は11月2日、仙台市青葉区の仙台国際センターで開かれる国際流動ダイナミクス学会で発表される。

[ステント] 脳動脈瘤の治療器具の一つで、ニッケル―チタン合金などが素材に使われる。国内では今年7月に保険認可されたばかりだが、欧州では2001年に認可され、脳動脈瘤の治療の8割に使われている。

1448荷主研究者:2010/11/10(水) 23:45:56

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/10/20101031t15016.htm
2010年10月31日日曜日 河北新報
筋疾患「遠位型ミオパチー」 世界初シアル酸投与治験

 東北大大学院医学系研究科の青木正志講師(神経内科)らの研究グループは、有効な治療法が見つかっていない筋疾患「遠位型ミオパチー」について、細胞を構成する成分の一種「シアル酸」を投与する新しい治療法を確立するため、世界初の臨床試験を11月中にも開始する。患者を対象に治験を行い、安全性や有効性が確認できれば、根本的な治療につながる可能性がある。

 研究グループは治験の第1段階として、来年2月ごろまでの間、東北大病院で20〜40歳の患者6人を対象に、1〜5日間シアル酸を投与し、安全性を確かめる。来年からは、投与の期間を延長しながら、治療としての有効性を検証する方針だ。

 遠位型ミオパチーは、シアル酸を作る遺伝子の変異で発症し、足や手の指先から筋力の低下が進む。国内の患者は推定300〜400人。

 これまでに、マウスを使った実験で、シアル酸の投与で症状が改善することが確認されていた。しかし、患者が少ないため、採算性などの理由で製薬会社は治療薬開発に消極的だった。

 今回の研究は、企業が治験をしない薬の利用や開発を目的とした「医師主導治験」として実施する。治験に使うシアル酸製剤は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受けた製薬会社が提供する。

 青木講師は「進行すれば歩行も困難になるなど深刻な疾患だ。希少疾病の治療薬開発を前進させるためにも、着実に成果を出し、最終的に市販化できるよう国にも支援を求めていきたい」としている。

 患者の一人で、遠位型ミオパチー患者会北海道・東北地区リーダーの水谷秀則さん(37)=いわき市=は「治療に向けて一歩前進し、大変うれしい。治験が無事に最終段階まで進み、患者が治療薬を服用できる日が来るよう、患者団体としても理解と支援を広げる活動をしていきたい」と話している。

1449名無しさん:2010/11/14(日) 12:02:59
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000001011130001
医療通訳 同行?遠隔?
2010年11月13日

 外国人の受診時に役立てようと、県独自の医療通訳の取り組みが始まっている。診察室まで出向く「同行通訳」と、携帯電話などを使う「遠隔通訳」の二本柱で、それぞれの長所を生かした仕組み作りを目指す。専門用語の習得の難しさなど課題も残るが、県は今年度から、近県との連携事業にも乗り出す。(木下こゆる)


 ある平日。群馬大医学部(前橋市)の一室にある「県医療通訳等コールセンター」の電話が鳴った。群大医学部付属病院の外科にペルー国籍の男性が来たので、スペイン語の通訳者をお願いしたいという。通訳の女性が出向き、看護師から紹介されると、男性の顔が緩んだ。


 診察後、男性に話を聞いた。来日して約20年だが、日本語は3〜4割しかわからない。以前受診したとき、1回2錠の薬を1錠と聞き間違えた。知人の中には、肩が痛いと受診し、湿布しかもらわなかったのに、ペルーに帰国したら肺がんと診断されてすぐ亡くなった人もいる。


 「生活の中で使わない言葉はなかなか理解できない。通訳の人を呼んでもらえる病院は安心できる」


 コールセンターは、県から委託を受けたNPO法人地域診療情報連携協議会が2009年7月から運営する。平日の午前9時〜午後5時、スペイン語・ポルトガル語・中国語の通訳者が詰める。群大病院や前橋赤十字病院、伊勢崎市民病院など、協定を結んでいる10病院からの依頼が来ると、時間を調整して直接出向いたり、携帯電話などで遠隔通訳したりする。


 NPOの滝沢清美理事長によると、言葉の壁がある人の場合、受診せずに市販薬や母国から送ってもらった薬を飲んで済ませることも多い。また、日本育ちの子どもに通訳させて診察を受ける場合もあるという。「医療通訳の仕組みがあれば、安心して受診できるし、医者も正しい診断が下せる」と効果を説明する。


 NPOなどによると、委託開始前に県国際課が登録通訳者への依頼として扱っていたのは毎年度10件ほどだったのに対し、NPOは、昨年度の9カ月間に16件、今年は4〜9月の半年間で35件を扱った。うち7割が遠隔通訳だ。滝沢理事長は「需要はまだまだある。特に伊勢崎、太田、大泉など前橋から離れた地点からの依頼が多い」と話す。


 県の制度では、同行通訳者への謝礼は2千円。待ち時間が長くて一日仕事になった場合には見合わないうえ、通訳者の多くが仕事をもっているため、診療時間に必ず合わせられるとは限らない。


 そこで、センターでは、三者通話ができるよう設定した携帯電話やインターネット回線を使ったテレビ電話での遠隔通訳の実証実験も行っている。病院を往復する手間が省けるうえ、通訳者も携帯電話でやりとりできるようになれば、センターに詰めていなくても突然の依頼に応えられる。
 しかし、▽ネット回線がない、携帯の電波が通じない病院が多い▽特に携帯電話の場合、聞き取りにくい、「ここ」と体を指し示しても伝えられない▽同行通訳の方が患者が安心する――など、問題点も多い。


 それぞれの方法の長所短所を詳しく調べるため、NPOスタッフが同行したり電話のやりとりを聞いたりして、結果を蓄積している。


 が、実験期間が終わった後は、ネット接続費用や機器の購入費は病院負担となる。「日本人で手いっぱい、お金をかけてまで外国人に来てもらわなくてもいい」と参加を望まない病院が出る可能性もある。長所が多くても、すべての病院で遠隔通訳を導入できるわけではなさそうだ。


 もう一つの大きな課題が、医療用語への習熟だ。県の研修でも一部を学ぶが、多くの単語は、配布される対訳表でカバーしてもらう。


 実際の経験を踏まえ、センターの通訳者がより実践的な表を作成中だが、「机上の勉強だけではなかなかうまくいかない。特に遠隔通訳は難しい。理想は同行通訳で経験を積むことだが、通訳者全員にどこまで課せるかという問題もある」と滝沢理事長。


 こうした中、県は、茨城・栃木・埼玉と連携して医療通訳の仕組みづくりを検討するため、9月補正予算に233万円を盛り込んだ。

1450荷主研究者:2010/11/14(日) 12:07:18

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/11/20101105t15015.htm
2010年11月05日金曜日 河北新報
モヤモヤ病の遺伝子発見 東北大、発症リスク予測可能に

 東北大大学院医学系研究科の呉繁夫准教授(臨床遺伝学)らの研究グループは、日本人に多い脳の難病「モヤモヤ病」の発症にかかわる遺伝子を突き止めた。高い確率で脳卒中を引き起こす深刻な疾患だが、これまで原因不明とされてきた。今回の発見により、遺伝子検査で発症リスクを予測し、早期治療で脳卒中を予防できる可能性が高いという。

 呉准教授らは2005年から08年にかけて、東北大病院などのモヤモヤ病患者70人と健康な人400人の血液を採取し、DNAを解析。患者の約70%は特定の染色体上の遺伝子「RNF213」の配列に、健康な人にはない変異が見つかった。変異がある人の発症率は、変異のない人の約190倍に上ることも分かった。

 モヤモヤ病は日本人に患者が集中している。子どもやきょうだいなど家族も発症するケースが多いことから、遺伝子の関与が指摘されてきた。

 今回の研究で発症にかかわる遺伝子が初めて特定された。家族らの遺伝子を検査し、変異が見つかった場合、早期に脳の手術などを行えば脳卒中の発生を防ぐことが可能になるという。

 呉准教授は「遺伝子検査でリスクがないかどうか確認し、家族の不安を取り除くことができる」とした上で、「今後、変異のあった遺伝子の機能を詳しく調べることで、脳卒中の新たな治療や予防につなげられる可能性もある」と話している。

 研究成果は米国時間の4日、日本人類遺伝学会誌(英文・電子版)に掲載される。

[モヤモヤ病]脳底部の動脈が徐々に狭まる一方、細い異常血管が増殖し、脳梗塞(こうそく)や脳出血を引き起こす。患者の大半は日本や韓国など東アジアに集中し、日本人患者は世界最多の約8000人。1963年に東北大医学部教授の故鈴木二郎氏が発見。エックス線で見ると、たばこの煙のように見えることから69年に命名された。

1451とはずがたり:2010/11/18(木) 13:44:38

湖東病院、来月から入院病床を休止へ 常勤医師の減少理由に
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20101118a

 湖東総合病院(八郎潟町、中鉢明彦院長、149床)が来月から、入院病床を休床することが17日、分かった。新規患者の受け入れは同日までに停止した。外来は現状通り続ける。同日現在の入院患者は29人で、運営するJA秋田厚生連は来月中旬までに転院先を確保する方針。

 厚生連は休床の理由に常勤医師数の減少を挙げており、「内科の常勤医が3?4人いなければ、入院患者に対応できない。苦渋の決断であり、医師確保を最優先に取り組む」としている。

 厚生連によると、17日現在の常勤医は6人で、内科医2人、産婦人科、脳外科、整形外科、眼科が各1人。内科医2人のうち1人が先月中旬に退職の意向を示しており、後任医師を探しているが確保できていないという。

 同病院の常勤医は昨年4月時点で16人だったが、転勤や開業などで退職が相次いだ。医師数減少に伴い、入院患者の受け入れ態勢も縮小。診察できなくなった科目の入院受け入れを順次停止した。入院の受け入れ可能な稼働病床数は従来の165床を今年4月には113床、同6月には53床に削減した。
(2010/11/18 08:30 更新)

1452とはずがたり:2010/11/18(木) 13:45:20
>>1450
もうちょっと良い名前は思いつかなかったのねぇ(;´Д`)
病気の深刻さが減殺されてしまうようなw

1453荷主研究者:2010/11/21(日) 11:14:14

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/11/20101108t13029.htm
2010年11月08日月曜日 河北新報
ゼリー上に電気回路 東北大グループが新技術

コラーゲンのシート上に組み込まれた導電性高分子の電気回路。シートはゴム手袋の指の上に乗っている(西沢教授提供)

 東北大大学院工学研究科の西沢松彦教授(電気化学・細胞工学)の研究グループが、寒天やコラーゲンなど水分を多く含むゼリー状の物質表面に、有機物でできた電気回路を組み込む技術を開発した。有機物の回路は、細胞や組織の動きに合わせて伸び縮みする上、安全性に優れ、栄養分や薬剤がゼリー状物質内を自由に透過できる。この技術は、生活習慣が主な原因となる2型糖尿病の仕組みの解明や治療に応用できる可能性があるという。

 西沢教授らは、ゼリー状物質で覆ったプラチナの回路基板を用意。これを電気を通す有機物「導電性高分子」=?=の溶液に浸して直流電気を流すと、ゼリー状物質にプラチナの回路が転写されるような形で、導電性高分子の電気回路ができた。

 導電性高分子とプラチナは接合力が強いため、無理に基板からはがすと、回路は壊れてしまう。グループは交流電流を加えることによって、回路を傷つけずにはがす技術も確立した。

 体内の細胞の動きを調べるには、水分の多い環境で、伸縮自在な電気回路が必要とされてきたが、通常の回路は水につけるとショートしてしまうなど、従来の技術では、生体の成分に近いゼリー状物質に回路を作ることは困難だった。

 新開発の回路は生体に安全な有機物だけでできているほか、弾力性もあって細胞が多少動いても壊れにくい。栄養分や酸素も通過するため、周囲の細胞に負担がかからない利点もある。表面抵抗も研究に必要な約300オームを確保できた。

 肥満や生活習慣が引き金となる2型糖尿病は、筋肉細胞の糖代謝が通常の半分以下になる。発病のメカニズムや、治療の一つとして行われる運動療法の効果について、詳しく分かっていない。

 西沢教授は「この技術を使うと、運動による筋肉への効果を細胞レベルで、従来より詳細に調べることが可能になる。2型糖尿病の仕組みの解明や、治療薬開発への応用も期待できる」と話している。

<導電性高分子>ポリアセチレンなど電気を伝える有機物で、別名「電気を通すプラスチック」。高分子を含む溶液をインクに使うと、プリンターで直接、電子基板にインクを吹き付けて電気回路が作れる。白川英樹筑波大名誉教授らは2000年、この高分子の開発でノーベル化学賞を受賞した。

1454荷主研究者:2010/11/21(日) 14:13:49

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1520101109ecaa.html
2010年11月09日 日刊工業新聞
東北大など、独自の微細ハニカム膜が生体癒着防止の効果を確認

 東北大学多元物質科学研究所の下村政嗣教授、富士フイルム、帝人のグループは、独自の微細ハニカム膜が従来品以上の生体癒着防止の効果を示すことを明らかにした。

 溶媒蒸発による結露現象で均一な穴をつくっているため、傷口の水分を毛管現象と保水性の二つの仕組みで吸い取り、傷部分に長く付いている。ラットの内臓手術後やウサギの緑内障治療で有効性を確かめた。

 手術後の患部は傷を治す繊維芽細胞などによって修復されるが、周囲の臓器にも作用して癒着が起こる。予防のため傷口と周辺臓器を隔てる生体癒着膜を置いている。セルロースやヒアルロン酸を成分とする従来品は、堅くて傷口になじみにくい、傷口から出る水を吸収し柔らかいゲルになり、張り直せないなど扱いにくさがあった。

1455荷主研究者:2010/12/02(木) 22:29:57
>>1440-1441
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20101118/CK2010111802000139.html
2010年11月18日 中日新聞
《茶況》緑茶うがいでインフル予防 県立大・山田教授が講演

山田浩教授

 緑茶の魅力を市民に紹介する「緑茶と健康フォーラム」(伊藤園、世界緑茶協会主催)が17日、東京都新宿区の日本青年館であり、県立大薬学部の山田浩教授(54)が講演した。山田教授は緑茶でのうがいがインフルエンザ予防に役立つことを紹介した。

 予防に有効なのは、緑茶に含まれる茶カテキンにインフルエンザウイルスの感染を防ぐ働きがあるため。山田教授はその仕組みを図で示しながら説明した。ウイルスは細胞に入り込んで感染するが、細胞に吸着する部位にカテキンが付くことで感染を防ぐという。

 老人ホームに入居する高齢者124人を対象にした臨床研究も報告。3カ月間、茶カテキン水でうがいをしたグループは水でうがいをしたグループに比べて発症が8分の1、減少したとの成果を紹介した。

 山田教授は「インフルエンザはワクチンの接種や手洗い、マスクの着用などさまざまな工夫で防ぐことが重要。緑茶のうがいは手軽にできる有効な手段だ」と話した。講演を前に山田教授は「県内では小学校などでも緑茶のうがいが進められているが、全国に広げたい」と話していた。 (松本利幸)

1456荷主研究者:2010/12/02(木) 22:40:35

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/11/20101124t13025.htm
2010年11月24日水曜日 河北新報
犯罪性あり?死因解明、科学が助力 東北大画像診断センター

遺体の画像診断に活用されるCT

 犯罪に巻き込まれた可能性がある遺体の死因解明の精度を高めるため、東北大大学院医学系研究科は遺体を画像診断する「オートプシー・イメージング(Ai)センター」を開設した。機材と常駐スタッフがそろった専門施設は東北で初めて。コンピューター断層撮影装置(CT)などを導入し、司法解剖では分かりにくい脳内の出血や細部の骨折などを詳細に分析する。

 Aiは「死後画像診断」を意味する。センターは仙台市青葉区の星陵キャンパス内で、通常は病気の診断に利用されるCT、磁気共鳴画像装置(MRI)などを備え、画像診断の専門医や放射線技師ら6人を配置した。

 宮城県警から東北大に解剖の依頼があった場合、司法解剖に先立ってセンターが遺体内部の画像を撮影し、分析する。情報は解剖医に伝えられ、解剖に役立てる。解剖結果と画像診断による所見で総合的に判断し、より確度の高い死因解明を目指す。

 センター長の石橋忠司教授(画像診断学)は「Aiは、客観的な診断方法として欧米では普及が進んでいる。犯罪を見逃さないために、正確な死因究明に対するニーズは高まっており、有効な手法として定着させていきたい」と言う。

 センター開設は、東北大が文部科学省の助成で本年度から実施する「法医養成教育プログラム」の一環。医学系研究科の山本雅之科長は「専門の医師や技師の養成を進め、Aiの普及に貢献したい」と話している。

 国内でAiを手掛けるセンターは2007年、千葉大が初めて開設し、群馬大、佐賀大なども設けた。秋田大は今年5月、法医科学講座にCTを本格導入し、死因究明に活用している。

1457とはずがたり:2010/12/03(金) 14:53:26
鶏卵アレルギーの人にも使えるようになるのかな?

武田薬品、細胞培養法でインフルワクチン生産へ
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20101202-OYT1T00926.htm

 国内製薬最大手の武田薬品工業は2日、インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)に迅速に対応するため、ワクチンの製造・販売を始めると発表した。
米製薬大手のバクスターインターナショナルから細胞培養法によるワクチンの製造技術を受けた上で、生産施設を2013年度中に稼働させる。販売は国の承認後となり、時期は未定としている。

 武田が供与を受ける細胞培養法は、鶏卵でウイルスを培養する従来の方法より生産までの時間が短く、次世代の製造技術として期待されている。

 ワクチンを巡っては、アステラス製薬や第一三共も生産を本格化させる方針を明らかにしている。
(2010年12月2日20時01分 読売新聞)

1458とはずがたり:2010/12/06(月) 00:09:15

眼球に電極、失明患者の視力回復 指で光追う、阪大で国内初
http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010120501000154.html

 失明した患者の眼球に網膜を刺激する電極をつけ、光の動きを追えるまでに視覚を回復させたと大阪大大学院医学系研究科の不二門尚教授が5日明らかにした。

 国内で初めての成功で、網膜色素変性症など視力が失われる病気の患者に朗報になりそうだ。

 不二門教授は「2年後には大きな文字を読めるようにしたい。数年以内につえがなくても歩けるようになるかもしれない」と話している。

 大阪大チームは4月と7月、10年以上前に失明した網膜色素変性症の兵庫県の女性(72)と千葉県の女性(67)に、眼球の網膜の外側にある強膜に49の電極が付いた白金製のチップ(約7ミリ四方)を埋め込み、眼球内にも約1ミリの電極を一つ装着した。

 女性の額に取りつけた電荷結合素子(CCD)カメラでとらえた映像を、体外のコンピューターで白黒映像に変換。この映像情報を、こめかみに埋め込んだ小型装置に無線送信し、装置につながったチップで網膜に電気刺激を与える仕組み。

 刺激は視神経を通って脳に伝わり、視覚化。2人ともパソコン画面の光を指で追えたという。
2010/12/05 18:14 【共同通信】


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