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Tohazugatali Medical Review

1447荷主研究者:2010/11/10(水) 23:20:03

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/10/20101030t13029.htm
2010年10月30日土曜日 河北新報
脳動脈瘤のステント治療を予測・映像化 東北大

動脈瘤のある付近にカテーテルを挿入=写真上=(メング教授提供)

その先から出る網状のステントが広がる様子=写真下=

 脳にできた動脈瘤(りゅう)の血管内治療をコンピューターでシミュレーションする新技術を、東北大客員教授でニューヨーク州立大バッファーロー校のフイ・メング教授(医工学)らが確立した。治療に使われる金属製の筒状器具「ステント」が血管内で広がる様子や治療後の血の流れを予測。メング教授は「患者の血管データを使うため、個人の症状に合わせて最適な治療法を見つけられる」としている。

 脳動脈瘤が破裂すると、くも膜下出血を引き起こす。検診で動脈瘤が見つかった場合、瘤に血液が流れ込むのを防ぐ治療が行われる。

 メング教授らはステントを使う治療法に着目。ステントはカテーテルから出た後、血管内で広がって動脈瘤に血流を流れ込みにくくする。

 これまでの研究でコンピューター断層撮影(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)で得られた患者の血管データを基に、コンピューターで3次元の血管を再現。流体力学などの理論を応用して動脈瘤周辺の血流を計算し、映像化した。

 今回初めてステントが血管内で広がる様子も計算で予測。ステントを設置する最適な場所や使用後の効果を確認するのに役立つ。米国で約20人の患者を対象に治験をしたところ、予測の信頼度はかなり高かったという。

 国内では手術で頭蓋(ずがい)骨を開き、動脈瘤の根元をクリップで挟む治療が主流。開頭手術は患者の心身への負担が大きいほか、手術の判断は医者の経験則に基づく場合も少なくない。

 今回確立した技術を使えば治療後の血の流れ予測が可視化でき、すぐに手術が必要かどうか、開頭手術が最適かどうかを判断する有効な手掛かりになる。

 メング教授は「工学的な手法で診断と治療がより一体化する。患者に合った形状のステントを作ることも可能になる」と話している。

 成果は11月2日、仙台市青葉区の仙台国際センターで開かれる国際流動ダイナミクス学会で発表される。

[ステント] 脳動脈瘤の治療器具の一つで、ニッケル―チタン合金などが素材に使われる。国内では今年7月に保険認可されたばかりだが、欧州では2001年に認可され、脳動脈瘤の治療の8割に使われている。


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