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Tohazugatali Medical Review

1406とはずがたり:2010/06/23(水) 15:55:03

■3
望むのは“安心なお産”
http://www.minamishinshu.co.jp/corner/sankai/3.htm

 飯田下伊那地方のお産は、里帰り出産も含めて年間約1800件に上る。3施設で行うには、産婦人科医の協力体制が欠かせない。分娩と妊婦健診が役割分担によって行われるようになった。

 けれども、健診と出産で産婦人科医や助産師が変わることは、母親たちに戸惑いを与えている。

 飯田市内の開業医で妊婦健診を受けた後、岐阜県の病院で出産した石原良予さん(30)=根羽村=。健診と出産、2人の産婦人科医の考え方が異なり、戸惑ったという。「産む病院に行ったら、体重の増え方や食事の取り方などいろいろな面を注意された。前の先生の説明を必死に聞いてきたのに。泣きそうだった」

 第一子なので子どもを産むこと自体も不安だった。「健診をしながら産むときの話もしてもらえる、同じ病院の方が安心感があると思う」。最初から最後まで同じ医師、助産師にみてほしい−と、開業医を選ぶ母親も多い。望んでいるのは“安心なお産”だ。

 小嶋直美さん(37)=同市千代=は、第二子の出産前に、第一子を産んだ診療所が閉院した。どの病院にするか悩んだが、「上の子も一緒に泊まれないと困るから」と、自宅から一番近い飯田市立病院ではなく、市内の開業医で出産した。

 市立病院では母親の入院中、新生児以外の子どもの宿泊を行っていない。小嶋さんのように家族も働き、子どもの面倒を見てくれる人がいない人は、子どもと一緒に泊まれる開業医を選ぶことが多いという。
 「上の子の面倒をどうすればいいのか…。保育園も朝から晩まで面倒を見てくれるわけではないし、夫も父親も仕事がある。夫も私も母親を亡くしており、上の子を見てくれる人がいない」。少子化が深刻な地域だからこそ、こうした多様なニーズに応える必要がある。

■4
地域で医師を育てる
http://www.minamishinshu.co.jp/corner/sankai/4.htm

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/medical/4.jpg
県内でもばらつく産科施設。
飯伊地方の人口は約17万人なのに、あまりにも少ない。

 現在は常勤4人、非常勤4人という飯田市立病院とて安心はできない。実は、常勤の4人は信州大学からの派遣医師。大学が引きあげる可能性もある。

 信州大学医学部付属病院でも、産婦人科医が非常に不足しているからだ。現在の産婦人科医は、常勤と医員、パートタイムを含めて24人。病棟で勤務する医師は連日、午後10時過ぎまで働く。また、育児中の女性医師は週2日勤務の非常勤医員で、主に外来を担当している。入院患者や当直は、他の医師が補い合っている。

 産婦人科医の不足に対し、同大学では、来年度から医学部の県内枠を5人から10人に増やす。県内枠の入学生が地域医療の現場で実習する「学外担任制度」や、県外で働く医師のUターン、女性医師の復帰なども進めていくという。しかし、一人前の医師に育つためには10年近い年月がかかる。それまで存続できる体制づくりを早急に考えなければならない。

 飯田市立病院の産婦人科科長、山崎輝行医師は「この地域の産科医療が10年後も存続するためには、病院が教育機能を持って研修医を集め、自力で医師を育てていくしかない。どこも医師不足なので、陳情しても無理」と話し、地域で医師を育てるという発想が必要だと訴える。「今の体制も、今うまくいっているだけで、いつ崩壊するか分からない。仮に、誰かがやめても補充できない。長い目でみて、今の体制で維持できる保証はない」(山崎氏)


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