- 1 : ◆POYO/UwNZg :2022/09/30(金) 22:01:30
- ――「ブレイブ&モンスターズ!」とは?
遡ること二年前、某大手ゲーム会社からリリースされたスマートフォン向けソーシャルゲーム。 リリース直後から国内外で絶大な支持を集め、その人気は社会現象にまで発展した。
ゲーム内容は、位置情報によって現れる様々なモンスターを捕まえ、育成し、広大な世界を冒険する本格RPGの体を成しながら、 対人戦の要素も取り入れており、その駆け引きの奥深さなどは、まるで戦略ゲームのようだとも言われている。 プレイヤーは「スペルカード」や「ユニットカード」から構成される、20枚のデッキを互いに用意。 それらを自在に駆使して、パートナーモンスターをサポートしながら、熱いアクティブタイムバトルを制するのだ!
世界中に存在する、数多のライバル達と出会い、闘い、進化する―― それこそが、ブレイブ&モンスターズ! 通称「ブレモン」なのである!!
そして、あの日――それは虚構(ゲーム)から、真実(リアル)へと姿を変えた。
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ジャンル:スマホゲーム×異世界ファンタジー コンセプト:スマホゲームの世界に転移して大冒険! 期間(目安):特になし GM:なし 決定リール:マナーを守った上で可 ○日ルール:一週間 版権・越境:なし 敵役参加:あり 避難所の有無:なし
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- 603 :ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs :2024/01/24(水) 21:08:38
- なゆ達についていけば全てがうまくいくと思っていた。
誰も死なず、誰も悲しまず、最後は丸く収まる…そう…信じ込んでしまっていた。
いや…結果だけみれば最善と言っていい程順調に進んでいる。 僕達の被害は見渡す限り0に近い。怪我はしているし…休息は必要だが…しかしそれだけの被害で敵を無力化する事に成功した。
結果だけ見れば大成功だ。
でも僕は…なゆ達の光に目が眩んでその過程まで完璧であると信じ込んでしまった。
だから今の僕には…本来必要であるはずの…覚悟がなかった。 敵の屍を乗り越えるという事がどうゆう事なのかをまったく理解していなかった。
エンバースがそれはことある事に言っていた…たまたまうまくいっただけという事を肝に銘じておけと… 僕が…僕だけが…理解しているつもりが僕だけが…理解していなかった。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 604 :ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs :2024/01/24(水) 21:08:51
- >「みんな、無事で本当に良かった……」
遅れた僕にカザハがそう声かける。 分かりきっていたことではあるがみんな生きて…無事に再集結できている。満身創痍ではあるが
「みんな…!カザハも…無事でよかった!」
少しでも気丈に振舞う。今は後ろを振り向いてる場合じゃないから…前に進まなきゃいけないんだ。 リューグークランの…エンバースの為にも…悲しむのは最後に取っておこう。
………それにしてもなんかちょっとカザハの位置が心なしかちょっと遠いような…気のせいかな?
「…?僕?…なんにもないよ…なんにもね」
>「さっきも言ったが、お前は報いを受けるべきだ。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 605 :崇月院なゆた ◆POYO/UwNZg :2024/01/30(火) 13:00:23
- >……ねえ月子先生。彼からはっきりと、言葉にして、愛を語られた事は?
「そ、そんなのないよ! だいたい、わたしたちはちゃんとお付き合いしてる訳じゃないし……っていうか、 わたしが一方的に好きって言っただけだし……」
突然マイディアに突っ込んだ質問をされ、なゆたは顔を真っ赤にしながら慌ててぱたぱたと両手を振った。 そんななゆたのリアクションを想定通りと思っていたのか、マイディアが顔色ひとつ変えずに話を進める。
>……ないだろうね。いつもそうだった。思わせぶりな事を言ってこっちをその気にさせて。 そのくせ気づいたらすぐによそ見をしてるんだ。私もそれはもう散々待たされたものさ
「うん」
こくり、と頷く。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 606 :崇月院なゆた ◆POYO/UwNZg :2024/01/30(火) 13:05:13
- マイディアが無数の光の粒子となって消えるのを確認すると、なゆたは立ち上がり胸に添えた右手をぐっと握り込んだ。
『異邦の魔物遣い(ブレイブ)』としての矜持と、三つの世界の命運。 そして、同じ相手を好きになった者同士の想いを懸けた闘いだった。 神奈川県から無理矢理召喚され、アルフヘイムで生き残るために遮二無二闘い続けて。 たくさんの強敵と対峙してきたけれど、マイディアは間違いなく最強の相手だった。 日本ランキング一位のチーム、リューグークランのメンバーだからというだけではない。 単純なランキングの上下のみならず、人間としての力量を見ても、マイディアはかつてない強者であったのだ。 しかし、なゆたはそんな相手に勝った。 勝つということ、それは即ち下した敗者の想いを背負い、受け継ぐということ。
>だから月子先生。死んじゃ駄目だよ……
マイディアの言い残した言葉を、胸の中で反芻する。 エンバースにふたたび大切な者を喪う絶望を味わわせないために。この世界を理不尽な崩壊から救うために。 どんなことをしてでも、生きる。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 607 :崇月院なゆた ◆POYO/UwNZg :2024/01/30(火) 13:09:39
- >しかしだな、俺の見解はこうだ。今のデュエルはすげー楽しかったが――次はもっと楽しくなるぞ
エンバースが不敵に笑う。半分だけ蘇生した、歪な顔で。 常識的な観点だとひどく不気味で不自然な其れは、何なぜだかとても格好良くなゆたには見えた。
>おまっ……ふざっ……ふざけんな!次なんかあるわけねえだろ!! おいハイバラ!!こっち向けよ、おい!!楽しくデュエルできて情でも移ったか!? またぞろGルートがどうとか寝言垂れやがったらぶっ飛ばすぞ!!
>俺の実力はもう十分に分かっただろ?だから次はお前も最初からフルスロットルでやれる。 俺は俺でお前の手の内はある程度把握した。次はもっと長く遊べるぞ。 お互い、上手く切れなかった手札がまだある筈だ。あるよな?俺にはある >それに多分だけど、フラウもリュシフェールも不完全燃焼だろ?
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 608 :崇月院なゆた ◆POYO/UwNZg :2024/01/30(火) 13:15:21
- 「僕がやったことに関しても、弁解するつもりなんてないさ。
僕がニヴルヘイムの軍勢を地球へ連れてきた結果、たくさんの人が死んだ。魔物も。 それが僕の罪で、償わなければならないというのなら受け入れようとも。ただ―― そんな時間はないと思うけど」
ミハエルは淡々と告げる。デュエルに敗れたことで自棄になっている訳でも、開き直っている訳でもない。 ただ――何か、此方の知らない決定的なことを知っている。そんなふうだ。
「君たちの質問に答えられる者がいるとしたら、それは……このワールド・マーケット・センターの外にいる。 此処に来るときには見えなかったかい? まぁ、僕との闘いで頭がいっぱいだったというのなら無理もないか。 でも、今なら君たちにも見えるはずさ……行って確かめてくるといい。 僕は……もう二度と見たくない」 ミハエルはそう言うと、思い出すのもいやだというように自らの身体をぎゅっと両腕で強く抱き締めた。 ブレモン絶対王者の金獅子を以てして『二度と見たくない』と言わしめる存在。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 609 :崇月院なゆた ◆POYO/UwNZg :2024/01/30(火) 13:23:38
- 目の前に、惨状が広がっている。
破壊され半ばから倒壊したビル群に、墜落した戦闘機の残骸。ひしゃげた戦車、炎上し黒焦げた車両。 そこかしこに米軍とおぼしき兵士の亡骸。逃げ遅れ戦闘に巻き込まれたらしい一般人の遺骸は数えきれない。 被害はミズガルズ――地球ばかりではない。ニヴルヘイムの魔物たちの死骸も、あちこちに転がっている。 キュクロプスやゴブリン、グリフィン、ワイバーン、オーク――ブレモンではおなじみのモンスターたち。 無残な鏖殺の跡。建物はまだちろちろと火を残して燃え燻っており、火災の煙と濃厚な血臭で噎せ返りそうだ。 見渡す限りの焦土。 けれども、それは侵略者となったニヴルヘイムの魔物と、侵略に立ち向かう米軍が激突した結果――ではなかった。
「……なんて、こと……」
なゆたは瞠目した。 戦闘の痕跡は確かにある。執拗で徹底的な破壊と根絶の証が。 だが、ニヴルヘイムとミズガルズの両軍が殺し合ったという痕跡はない。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
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