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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第四章

336明神 ◆9EasXbvg42:2019/09/23(月) 23:46:04
>「条件はひとつだけ。わたしがパーティーリーダーを務めるにあたって――
 明神さんをサブリーダーに指名します。もちろんパーティーメンバーはみんな平等で、誰が偉いとか一番とかはないけど……。
 わたしがいなくて、何かを決定する必要があるときは。みんな明神さんの指示に従ってくれればって思う」

そうして敗軍の将に、裁定が下った。

「……マジで?」

煮るなり焼くなり好きにしろとは言ったけれども。
反逆者に次席のポストが与えられるとは想定すらしてなかった。

「いいのかよ。遺恨残らない?自分で言うのもなんだけど結構酷いことしたよ俺」

色々酷いことも言ったし、人事不省のなゆたちゃんに一方的に襲いかかりもした。
そもそも性根がクソコテ気質のうんちぶりぶり野郎だし、その性格を改めるつもりもない。
バトル自体はさわやかに終わったけれど、俺の根っこは依然邪悪なままだ。

>「ってことで! これはリーダー特権のご指名なので、明神さんに拒否権はありまっせぇーんっ!
 みんなも異論ないよね? もしあったとしても、デュエルで言い聞かせるだけですけどー!
 ハイ! 賛成の人は挙手ーっ!」

「うぐぅ……なんつうかその、なゆたちゃん。したたかになったな……」

もともとこんな感じだったような気もするけど。
こうして強権を遺憾なく振るえるようになったのは、この場の誰もが彼女の強さを認めたからだ。
だったら、俺に拒否する理由はない。

>「――異論はない」

クーデターで一番煽ったエンバースも普通に賛同した。
こいつホントに起きてるぅ?さっきから自動回答Botみたくなってんぞ。

まぁ、とはいえ――なゆたちゃんが指名したのなら、俺は自信を持てる。
俺を信じるなゆたちゃんを、俺は信頼している。
他のメンバーの誰よりも高く、俺は手を挙げた。

「うけたまわり。今この時よりサブリーダーを拝命しました笑顔きらきら大明神です。
 精一杯頑張る、とは言わねえよ。俺はサブリーダーだって楽勝な凄い奴だ。
 ……必ず世界を救ってやろう。このメンバーで。当代きっての、凄い奴らで」

なんだか言っててこっ恥ずかしくなってきたので、エールのグラスを思い切り呷った。
こいつらとなら世界だって救えると、今なら胸張って言える。
俺達が地球でやってたみたいに、デイリークエストくらいの気安さでやってやろう。

>「ついでにボクは書記でいい? そしてみのりさんを会計、ジョン君を広報、エンバースさんを庶務に推薦します!」

……こういう緊張感皆無な奴もいることだしな。
そりゃお前は書記だし、ジョンは広報だろうけど!焼死体に庶務はちょっと荷が勝ちすぎるんじゃないのぉ?
こいつブレイブ殺すか皮肉垂れるくらいしかしないじゃん。

>「さ、大団円で次はアコライトゆうところなんやけどな……
  うちは王都に残ろうと思うてんねん」

宴もたけなわとなった頃、エンバースと何事か話していた石油王が告げた一言に、俺達は騒然となった。
石油王は一行を離れ、王都に残るつもりだ。
リバティウムでのしめじちゃんとの別れが脳裏をかすめて、俺は泡を食った。


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