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東海・北陸 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1とはずがたり:2008/10/26(日) 15:36:55

統一地方選スレから東海・北陸所謂中部地方のネタを独立させます
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/l40
合併ネタはこちら
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1066974699/l40
掛川ネタはこちらへ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1187487997/l40

1177チバQ:2010/02/12(金) 12:18:45
>>67>>74-75
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000001002120003
スキー場揺れる魚沼
2010年02月11日


スキーの授業を受ける生徒ら=魚沼市の小出スキー場

 財政状況が厳しい魚沼市は五つある市営スキー場の運営から撤退する方針だ。だが、市内には民間のスキー場がほとんどなく、スキーの授業を従来どおりに続けることが難しくなるとの指摘もある。「雪国の子どもの夢を奪うのか」と各スキー場の地元から存続を求める嘆願書が出ているが、市は「計画通りに再編を進める」としている。(伊木緑)


   ◇



 1月28日、小出地区で開かれたスキー場再編に関する市の説明会にスキー関係者など約50人が詰めかけた。


 「見直すつもりはないのか」「スキーをやる人間が魚沼から去ってしまう」。終了予定の午後9時を過ぎても発言が続いた。「次回は市長に説明してほしい」と市に求め、ようやく会を閉じた。


 市の再編計画は昨年12月に明らかになった。大湯温泉(旧湯之谷村)を今シーズン末、薬師(同)、小出(旧小出町)、大原(旧入広瀬村)の3スキー場を来シーズン末でそれぞれ閉鎖。規模の大きい須原スキー場(旧守門村)だけは2013年度末まで市が運営し、民営化を目指すが、引受先がなければ閉鎖も検討するというものだ。


 「市営スキー場の再編」は、08月11月に初当選した大平悦子市長が当初から掲げていた施策の一つ。毎年1億円以上の赤字を出しているからだ。財政の借金への依存度を示す実質公債費比率は、同市は県内ワースト2位。


 「市営スキー場は五つも要らない」というのは、多くの市民の共通認識だ。ただ、それぞれが旧町村営のスキー場で、「おらのスキー場だけは残して」と収拾がつかなくなることは目に見えていた。大平市長は、あえて市民から意見を聞くことや関係者への「根回し」はしなかった。


 1月末から今月にかけて各地であった説明会は「民営化を目指す」須原以外は紛糾した。市によるとすべての地区から存続要望が出されている。


   ◇


 「財政改革なら市職員の削減が先だ」などの声が上がるなか、教育関係者には「スキー人口が先細りになる」と心配する声も多い。もともと同市内のスキー場は教育施設としての性格が強い。


 市によると、現在、市内16の小中学校が冬季、五つの市営スキー場で、体育の授業の一環としてスキーに取り組んでいる。市営スキー場が一つになれば、この授業が減っていくことも懸念される。


 全国屈指のスキーの名門校として知られる県立小出高は、小出スキー場のごく近くという立地も生かし、全校生徒がスキーの授業に臨む。小出地区の説明会に出席した同校の教諭は「(民営化が検討されている)須原に集約されれば、スキー授業は廃止の方向に向かうと思う」と話した。


 魚沼市の民間スキー場は奥只見丸山スキー場のみ。春スキーの人気スポットとして知られる同スキー場は、豪雪で道が封鎖されるため、1月上旬から3月中旬は休業。市営スキー場がなくなれば、子どもたちが日常的にスキーを練習する場がなくなる。


 小出スキー場で有志がボランティアで運営する「小出スキー学校」の櫻井信夫校長(61)は「豪雪地なのにスキー場がなくなれば、子どもたちの自信を奪うことになる」。放課後、毎日のように訪れて、スキーの練習に励む子どもも多い。「廃止ありきでなく、客がいなければリフトを止めるなど、まずは経営努力をしてほしい」と訴える。

1178チバQ:2010/02/12(金) 12:55:54
http://www.gifu-np.co.jp/tokusyu/2010/sityousen/sityousen_3.shtml
2010年 2月11日(木)
思惑外れた低投票率
 「勝敗は、投票率が鍵を握っている」。岐阜市長選で、事実上の一騎打ちを展開した現職の細江茂光氏(61)、新人で経営コンサルタントの浅野真氏(41)の両陣営は選挙中、投票率に大きな関心を示していた。

 細江陣営には「高投票率で信任を得たい」との思いが、一方の浅野陣営には「無党派層といわれる若年世代が投票に行けば(若い)新人が有利」との見立てがあったからだ。

 結果は39・54%。過去最低だった4年前の選挙の30・28%を9・26ポイント上回ったが、40%には届かなかった。

 両陣営ともに高投票率を望み選挙運動を繰り広げたものの、伸び悩んだ背景はどこにあるのか。

 原因について「政治への無関心層が多い時代だから」(細江陣営)との声もあるが、一概にはそうとも言い切れなさそうだ。

 衆院選は前回、前々回とも岐阜市は70%前後で推移。近隣県庁所在地の市長選は、津市が58・24%(今年1月)、名古屋市が50・54%(昨年4月)と、いずれも岐阜市長選を大きく上回る。

 各陣営は選挙戦を振り返り、「争点を明確にできなかった」(浅野陣営)、「相手陣営に対する批判が先行し市民がしらけていた」(細江陣営)というのが原因とみている。

 投票率は、3期目の細江市政にも課題となりそうだ。まちづくり団体の男性は「細江氏に投票した人は有権者の2割」と指摘し、市政への市民参画に影響を与えるのではないかと懸念する。

 細江氏は当選会見で投票率に関し「お任せ民主主義から脱却するために自ら判断し、自ら決めていく社会にしないといけない。70%、80%になっていかなければ」と述べた。

 さらに記者から「40%で信任を得たと受け止めるか」と尋ねられると、こう答えた。

 「得た、得ないは別にして、有権者には参画をぜひお願いしたい」

 富樫幸一岐阜大地域科学部教授は「市民が自分たちで課題を見つけて、行政とどう一緒にやっていくかを考える市民参画の土壌づくりを地道にやっていけば、投票率は上がっていくのではないか」と話す。

 細江氏がマニフェストで掲げる「市民と協働の地域運営」。市民をいかに市政に引き込むか、その手法が問われている。

1179チバQ:2010/02/12(金) 21:58:08
http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20100212/CK2010021202000181.html
浮動票掘り起こしへ火花 滑川市長選が終盤戦
2010年2月12日

終盤になり、激しくなってきた選挙戦。市の未来をつかむかのようにこぶしを突き上げる市民=滑川市内で


中屋陣営 支持拡大へ躍起
上田陣営 批判票獲得狙う
 十四日投開票の滑川市長選は大詰めを迎え、現職の中屋一博(62)新人の上田昌孝(66)の両候補が激しい選挙戦を展開している。

 中屋候補は告示後、一日六カ所の個人演説会場を駆け回る。神田真邦県議が選対本部長を務め、市内全九地区の後援会と市議会最大会派「一心クラブ」の議員八人がフル稼働で支持拡大を訴える。十二日夜には市民会館大ホールで総決起大会を開き、最終盤に向けて勢いを加速させたい構えだ。

 上田候補は昨秋から市内の世帯を回り、草の根運動からスタート。沢谷清市議が選対本部長を務め、地元の柳原自治会を軸に活動する。告示後は一日三カ所で個人演説会を開催。十一日に市民会館大ホールで開いた総決起大会で支持を広げようと訴え、批判票の取り込みを狙う。

 両陣営とも地元の支持固めに余念がなく、中屋陣営は西地区など旧町部、上田陣営は北加積地区を堅守する。しかし、中屋陣営は「北加積もガチガチではない」、上田陣営は「旧町部を切り崩したい」と相手方の本丸へ攻め込む勢いで火花を散らす。

 最大票田・西加積地区の攻防も激しい。同地区は八年前の市長選で中屋候補に敗れた当時の現職沢田寿朗氏の地元。上田候補が沢田氏を支持した経緯があり、北加積地区とも隣接していることから、上田陣営は「感触はいい」。一方、中屋候補は八年前は西加積地区で個人演説会は開けなかったが今回は開催し、中屋陣営は「八年前とは違う」とみる。

 両陣営とも、投票率は前々回の73・24%を下回るとみて、浮動票の掘り起こしにラストスパートをかける。

 (武田寛史)

1180チバQ:2010/02/13(土) 00:53:15
http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000001002080002
開発から調和へ【上】滑川市長選
2010年02月07日

街並み再生に転機

宿場の原点 空き家増え
住民巻き込み古民家改修

 明治初期に建てられた滑川市瀬羽町の古民家でいま、まちの将来像を模索するための準備が進んでいる。

 改修が進む古民家には、市民有志が設立した「まちづくり工房」が事務所を構える予定だ。「滑川の原点でもあるこの場所で暮らす方と話をし、街並みを残す機運を広げたい」。事務局の広橋和親さん(47)が、控えめな笑顔で意気込みを語った。

 江戸時代から北国街道の宿場町として栄えた旧滑川町。町を東西に分ける中川の河口は、加賀藩の年貢米が積み出された船着き場で、その後も中新川郡の物資の集散地としてにぎわった。瀬羽町など川の左岸は「橋場」と呼ばれ、対岸とともに明治以降に建てられた民家や土蔵が点在する。国の登録有形文化財になっているものも少なくない。

 旧滑川町は1953年、周辺6村と合併。翌年には市制に移行した。だが現在、橋場などに残る古い建物の多くは老朽化が激しい空き家だ。通りには通行人も少ない。

 郊外での宅地開発などの影響を受け、橋場の表情は1960年代を境に一変した。市がまちなかと呼ぶこれらの地域では、1975年には1万1千人だった人口がその後減り続け、2005年には8千人を切った。高齢化が進み、市全体で約500軒とされる空き家の6割が、橋場など旧滑川町に集中するという。

 市は04〜07年度、21億円を投資し、JR滑川駅からほたるいかミュージアムや橋場までの地域を対象に、「第1期まちづくり交付金事業」に取り組んだ。ショッピングモール「エール」の隣に、温浴施設や市の高齢介護課などが入る市民交流プラザを建設。人を呼び込み、市中心部で回遊性を高めるのが狙いだった。

 まちなかに出店したり、区域外の人がまちなかに家を取得したりする場合に、補助金を出すなどの手も打った。

 だが、ほたるいかミュージアムやエールの利用者数は目標に届かず、市も「まちづくり団体との連携により、市街地全体を回遊させるための仕掛け作りが必要」と指摘する。

 新年度からは、市民会館大ホールの改修を柱とした「第2期まちづくり交付金事業」が始まる。市に寄付された土蔵の改修や、橋場に親水公園を作る計画も盛り込まれた。市まちづくり課は「土蔵の改修や公園建設を機に、地域でも『私たちも直そう』という思いが広がれば」と話す。

 橋場では近く、「滑川宿まちなみ保存会」(仮称)が産声を上げる予定だ。代々まちなかに住む人や家を所有する人たちで設立し、まちづくり工房は事務局を担う。広橋さんは「行政の協力がないとできないこともある。郊外に住む人にも、まちなかの歴史的価値を理解してもらえるかが鍵になる。地道に活動を続けていく」と話している。

   ◇

 7日に告示される滑川市長選は、8年ぶりの選挙戦となる見通しだ。開発中心のまちづくりが転機を迎える同市の課題を探った。(この連載は、井上潜が担当します)

1181チバQ:2010/02/13(土) 00:53:40
http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000001002090003
開発から調和へ【下】滑川市長市長選
2010年02月09日

下水道整備 重い負担
実質公債費比率、改善へ

郊外へ拡大 宅地開発

 滑川市は、JRのほか国道8号や県道富山滑川魚津線などで富山市と結ばれる。交通の便の良さを背景に、郊外で宅地開発が進み、県都のベッドタウンは国道8号沿線にも広がった。その開発が、市の財政の重荷となっている。

 宅地開発に合わせ、市は1979年度から下水道事業に着手した。1036ヘクタールを対象に2015年度までに整備を終える計画。だが、市の08年度決算で、すでに下水道事業の市債残高(市の借金)は約123億円に達し、一般会計(約111億円)を上回る。

 多額の借金は、郊外の農業地帯に宅地が拡大したため、住宅密度が低くなり、建設コストがかさんだのが原因だ。返済には下水道使用料をあてるが、市財政課は「コスト増の結果、使用料も高くなりなかなか普及しない」と話す。そのため、市は一般会計からここ数年、6億円前後を繰り出して同事業の借金返済にあてている。

 県によると、同市の実質公債費比率(自治体の収入に対する借金返済の割合)は21・8%(08年度決算)。財政健全化への取り組みが必要な早期健全化基準(25%)は下回ったが、県内15市町村で5番目の高さだった。

 滑川市では90年代半ば以降、「ほたるいかミュージアム」と「深層水体験施設タラソピア」が建設された。財源には約31億円の起債をあてたため、一般会計の市債残高が増え、00年度には約150億円に。06〜07年度に償還のピークを迎え、実質公債費比率を押し上げる一因となった。財政課の試算では、すでにこれらの起債償還が終わり、同比率は09年度単年では17・9%まで下がる見込みという。

 だが、下水道事業の整備率は57%(06年度末)で、借金返済と同時に、浄化センターの増設や古くなった下水道管の改修のため、しばらくは新たな起債も続ける「自転車操業」は避けられそうにない。

 県は04年に作成した「滑川都市計画区域マスタープラン」の中で、「用途地域が定められていない『白地地域』においては、今後の人口動態などを見据えつつ、地区計画や土地利用を運用していくことで、農村集落との調和が可能」と指摘した。開発の波に乗り、大型の公共事業を進めてきた滑川市は、大きな曲がり角にさしかかっている。(おわり=井上潜)

1182チバQ:2010/02/13(土) 11:09:55
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20100213/CK2010021302000029.html
減税の裏で硬直化 名古屋市当初予算案、1兆円台に
2010年2月13日


 市が12日発表した2010年度一般会計当初予算案は、6年ぶりに1兆円台に乗った。河村たかし市長の最大公約である「減税」で歳入は161億円を減らしたが、生活保護費など義務的経費の伸びは止まらず、財政規模は逆に膨らんだ。市債発行も増えており、予算の硬直化は進行している。減税策が本来目指すべき「小さな政府」への転換に成功したとは言い難い。

 河村市長初の当初予算。市の財政担当が編成に頭を悩ませた姿が浮かぶ。家計で言えば、給料は減り、教育費やローン返済などどうしても削れない支出は増えるばかり。その上「あれも買って」「これも買って」と家族のおねだりは尽きない。

 象徴的なのは、人件費や扶助費などの義務的経費(2009年度当初比5・1%増の5338億円)と、政策的な投資的経費(7・9%減の838億円)の推移。前者は右肩上がりを、後者は下がり続ける。

 バブル崩壊がまだ直撃していなかった1995年度予算と比べると顕著だ。義務的経費は当時から40%増、投資的経費は逆に3分の1以下に減っている。


 市は今回初めて、編成途中の予算案を1月上旬に公表。市民意見も踏まえ、市長は、市長選のマニフェストに掲げた「中学生の通学医療費無料化」「子育てバウチャー」も計上を検討するよう指示した。だが財政局はうなずかなかった。義務的経費は「義務的」と言うだけあり、いったん予算化すると後戻りが難しいからだ。

 河村色の強い新規事業として盛り込んだ、地域に眠る歴史や文化を発掘する「地域探検隊」、かつての小川を再生する「水の回廊モデル事業」、郷土文化を学ぶ「なごや科」新設、名古屋城天守閣の木造復元の調査など、いずれも額は小さいが、今後に花開く可能性も。その点では本当の色が出るのは11年度以降とも言える。

 減税の規模は今回は161億円、対象期間が通年となる11年度は220億円を見込む。景気悪化で、税収自体の見通しも不透明だ。入りが見込めず、出は増えるばかり。やりくりはさらに難しくなるだろう。

 市長は一笑する。「景気が悪いばっかり強調しとっても仕様がない。こういう時こそ、売値を下げて(減税して)人の倍働いて、より良い公共サービスをやる。住んでちょう大作戦で、人や企業も名古屋に呼び込んで、税収を増やす。大挑戦していく」。この明るさで吹き飛ばすか。


 労組と協議中のさらなる職員の人件費カット分の24億円は計上を見送った。この分は、財政調整基金を切り崩して編成しており、交渉がまとまり次第、基金に戻す。

 (豊田雄二郎、白石亘)

1183チバQ:2010/02/15(月) 12:18:42
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2010021502000151.html
滑川市長に新人上田氏 現職・中屋氏を破る
2010年2月15日

両手を上げて、支持者の祝福に応える上田さん=富山県滑川市柳原の事務所で


 富山県滑川市長選は十四日投開票され、無所属新人で元市議長の上田昌孝氏(66)が、同現職の中屋一博氏(62)=民主、自民、国民新推薦=を破り、初当選を果たした。投票率は65・85%で、前々回(73・24%)を7・39ポイント下回り、過去最低だった。

 上田氏は、財政改革を柱に、子ども第一主義の市政を強調し、将来にツケを残さない政治への転換を訴えた。草の根的に地道に支持拡大を図り、広く批判票や浮動票も取り込み、新風を求める市民の期待に後押しされた。

 中屋氏は、全地区の後援会や市議会会派一心クラブの支援で、全市的に支持拡大を図ったが、転換への流れを止められず、涙をのんだ。 

  (武田寛史)

1184名無しさん:2010/02/15(月) 12:22:25
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/T20100215201.htm
滑川市長に新人上田氏 中屋氏の3選阻む 1966票差

初当選を果たし、万歳する上田氏(中央)=14日午後10時28分、滑川市柳原の選挙事務所
 任期満了に伴う滑川市長選は14日、投票が行われた。即日開票の結果、前市議で無所属新人の上田昌孝氏(66)=柳原=が9884票を獲得し、3選を目指した無所属現職の中屋一博氏(62)=加島町=に1966票差をつけて初当選を果たした。上田氏の任期は23日から4年間。投票率は65・85%で、選挙戦となった2002年の前々回を7・39ポイント下回った。
 上田氏は、同市柳原の選挙事務所で「危機的な状況にある滑川市の財政を立て直したい」と述べ、市の行財政改革に強い意欲を示した。

 上田氏は昨年11月に出馬表明し、「草の根」の選挙戦を展開。市財政の立て直しや市長給与の30%削減、退職金廃止などを訴え、中屋市政を批判して激戦を制した。

 中屋氏は昨年9月に出馬表明し、自民、民主、国民新の各党と連合富山の推薦を受けた。2期8年の実績を訴えたが、及ばなかった。

 上田氏への当選証書付与式は15日午後2時から、市役所で行われる。

 上田氏の勝利は、2期8年にわたった中屋市政への批判がせり出した格好だ。政党の支援を受けずに「草の根」選挙に徹した上田氏に、有権者が市政の転換を託した。

 上田氏は選挙戦を通じ、財政が危機的な状況にあるにもかかわらず、ハコモノへの投資を進めようとするとして現市政への異議を唱えた。さらに、下水道工事をめぐる談合事件を教訓に、入札制度改革などを訴えてきた。これらの主張が受け入れられたのは、現市政が政策決定に際して十分に市民の意向を反映していなかったとする市民の不満の表れであろう。

 当選した上田氏には、市の財政状況などと併せ、どの施策を進め、どのように市政を転換するのか市民に丁寧に語る責務がある。

 中屋氏を推薦した自民、民主など各政党の地方選挙への向き合い方も今後の課題になる。特に政権与党である民主党は、自民党と相乗りになる点について格別の論議もなく、無投票だった前回選にならった格好だ。自民党はさらに深刻だ。党所属の県議、自民党系市議8人が中屋氏陣営についていながらの敗北は、党組織の弱体化を露呈した形であり、立て直しが急務となる。(畑野孝之)

 上田 昌孝氏(うえだ・まさたか) 日大卒。会社員を経て1989年から市議を5期務め、議長などを歴任した。前自民党滑川市連支部長。滑川市柳原54ノ2。

1185チバQ:2010/02/16(火) 21:49:48
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/2388
滑川市長に中屋氏再選
2006年02月06日
>中屋氏が、現職との一騎打ちによる激戦を制した前回とは一転し、無投票で再選を決めた。党派を超えて多くの市議が支持し、民主、公明の推薦を受けたが、自民党の推薦は得られなかった。一部の自民市議が中屋氏に距離を置いた結果だ。市政運営は必ずしも盤石とはいえず、手腕が問われる。

2002年2月10日
◇滑川市長選(富山県)開票結果 投票率73.24%
  当11336 中屋一博(無新、54歳、初当選)
     8178 沢田寿朗(無現、自推薦、76歳)

1186チバQ:2010/02/16(火) 21:50:29
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20100215-OYT8T01520.htm
滑川市長選から一夜 現職敗北 前回選のしこり批判の核に

敗戦の結果にぼう然とする中屋氏(14日夜、滑川市の事務所で) 「私の不徳の致すところです。心からおわびを申し上げます」――。滑川市長選で14日夜、落選が決まり、事務所に姿を見せた現職の中屋氏の口ぶりは弱々しく、言い終えると、ぼう然とした表情でその場に座り込んだ。

 民主、自民、国民新党による推薦、連合富山の支持、16人中8人の市議団や地元選出の県議の支援を受け、市内全域に9後援会を発足……。中屋氏は盤石といえる態勢を築いたが、組織の支援がない上田氏に1966票もの差をつけられた。

■敗因 中屋陣営関係者の間では、敗因の一つは「批判票を食い止められなかった」という見方で一致している。選対本部長の神田真邦県議は「組織票は、きっちり固まっていたはず。ただ、批判票があちら(上田氏)に流れた」と分析する。

 中屋氏の市政運営を巡っては、身内であるはずの市職員からも「独断的」と批判的な声が聞かれた。上田陣営幹部は「『中屋陣営に行っているけれど、本当は応援しているよ』と言ってくれた人もいた」と打ち明ける。中屋陣営幹部は「実際、『中屋氏だけは嫌だ』という有権者の声もあった」と肩を落とす。

■遺恨 批判票の核となったのが、8年前の市長選で中屋氏に敗れた前市長・沢田寿朗派だ。上田氏は、沢田前市長と行動を共にしており、常に中屋氏と距離を置いてきた。上田陣営の幹部は「8年前のしこりはいまだに消えていない」とし、中屋氏を支援した自民党議員からも「任期中に、対立した市議との融和が進まなかった」と反省の声も漏れた。

 今回、上田氏は後援会組織を持たなかったが、沢田前市長らの応援を受け、市内をくまなく歩くなど、地道な運動を続けた。一方、中屋氏の後援会幹部は4年前の市長選が無投票に終わったことを挙げ、「選挙は8年前にしただけ。その間、組織に緩みができたのかもしれない」と悔やむ。

■公約 また、上田氏はマニフェスト(公約)で、「市長給与3割カット」や「市長退職金の廃止」、「中学3年まで医療費の無料化」など有権者に分かりやすい政策を提示したことも、支持を集めた要因とみられる。

 上田氏を支持した同市田中新町、自営業畔田凌圭さん(44)は「自分の給与を削ってでも、財政を立て直すという姿勢を見て、市の将来を託したいと思った」と話し、市内の女性会社員(55)は「子や孫に借金を残さず、サービスを充実させてほしかった」と語る。

 上田氏は市を二分した戦いに勝利したが、市財政の運営や市議会との融和など、課題は山積する。旗印に掲げる「市政の改革」がどれだけ進むか、その手腕は未知数である。

(2010年2月16日 読売新聞)

1187名無しさん:2010/02/19(金) 04:09:12
http://www.shizushin.com/news/feature/local_election/20100119000000000007.htm
函南町長選、3月28日投票
2010/01/19
 函南町選挙管理委員会(近寛委員長)は18日、任期満了(4月10日)に伴う函南町長選の日程を、3月23日告示、28日投開票と決めた。
 同町長選にはこれまでに、前副町長の森延彦氏(63)が立候補を表明している。
 同町の選挙人名簿登録者数は昨年12月1日現在、3万1778人(男1万5433人、女1万6345人)。

http://www.shizushin.com/news/feature/local_election/20100106000000000018.htm
森前副町長が正式出馬表明 函南町長選
2010/01/06
 任期満了(4月10日)に伴う函南町長選に立候補の意向を示していた前副町長の森延彦氏(63)=同町桑原=が5日、三島市役所で会見し、正式に無所属での出馬を表明した。
 森氏は「社会的、経済的に変革期にあり、東駿河湾環状道路の開通も千載一遇の町づくりの好機。和と元気と希望のある新生函南をつくりたい」と決意を述べた。東部の合併問題については「当面は中核市を目指す形での3市3町論(三島、沼津、裾野市、函南、長泉、清水町)で将来を見据えたい」とした。
 森氏は同町出身。県職員として企画部国際園芸博準備室長、都市住宅部都市整備総室長、総務部参事などを歴任し定年退職後の2007年7月、同町副町長に就任した。
 次期町長選では、芹沢伸行町長(72)は出馬しない意向を示していて、立候補を表明したのは森氏が初めて。

http://www.shizushin.com/news/feature/local_election/20100204000000000038.htm
千石県議が正式出馬表明 函南町長選
2010/02/04
 任期満了に伴う函南町長選(3月23日告示、28日投開票)に立候補の意向を示していた県議の千石貞幸氏(71)=同町平井=が3日、三島市役所で会見し、正式に無所属での出馬を表明した。同町長選には、前副町長の森延彦氏(63)=同町桑原=が立候補を表明している。
 千石氏は「森氏が(現職)の芹沢(伸行)町長路線の継承者と判断したことが最大のポイント」と出馬を決めた理由を明かし、「情報公開を進め、箱物行政と決別し、住民の、住民による、住民のための政治にしたい」などと意欲を述べた。
 千石氏は富山県出身。町議を経て県議1期目。2006年の前回町長選に出馬し、現職に46票差で敗れた。

1188名無しさん:2010/02/19(金) 04:10:20
http://www.shizushin.com/news/feature/local_election/20100211000000000008.htm
吉田函南町議が県議補選出馬へ 田方郡選挙区
2010/02/11
 函南町議の吉田有弘氏(57)=同町間宮=が10日までに、県議の函南町長選出馬に伴い想定される県議補選田方郡選挙区に、出馬する意向を固めたことが分かった。12日に会見を開き、正式に表明する。
 吉田氏は沼津市出身。2007年4月に町議に初当選し、現在1期目。民主党公認を申請中で、会見には細野豪志民主党静岡5区総支部長も出席する予定。吉田氏の県議補選出馬により、3月28日投開票の函南町長選は県議補選、町議補選との同日選挙となる可能性が出てきた。

1189名無しさん:2010/02/19(金) 18:18:20
http://takada-yasuhisa.com/blog/
02/11: 民主党に入党
カテゴリー: 3.県議会 投稿者:高田やすひさ 2月10日、県議会平成21会派では私を含めて5名が民主党へ入党しました。
メンバーは郄田泰久(2期)、佐野愛子(2期)、池谷晴一(2期)、大塚善弘(1期)、戸塚久美子(1期)の5名です。
5名の入党で、平成21会派では21名中17名が民主党員となります。
入党の目的は、民主党が政権与党となったことから党籍を持つことで地域住民や市町からの要望を政策に反映しやすくなることにあります。
民主党政権は地域の要望や陳情を地方の民主党議員を窓口として受付け、民主党県連を通じ党本部幹事長室で精査し省庁に送るとしています。

1190名無しさん:2010/02/19(金) 18:48:54
静岡県議会会派(2009年2月18日現在)

21 平成21             ※民主党17、民主党推薦2(岩瀬護、野澤義雄)、社民党推薦2(野澤洋、岡本信也)
20 自由民主党          
18 自民改革会議        
 6 公明党              
 4 民主党・無所属クラブ  ※民主党3、民主党推薦1(大石裕之)
 1 日本共産党          
 1 無所属              ※保守系1(大岡敏孝)

 3 欠員                ※佐野康輔(静岡市駿河区、自民)辞職、山村利男(藤枝市・志太郡、自民)死去、千石貞幸(田方郡・無所属)辞職によるもの

1191チバQ:2010/02/20(土) 10:44:42
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000001002180004
検証「理想郷」(上)激震 防災重視に急転
2010年02月18日


地域防災訓練に臨む自主防災組織のメンバーは、高齢化が進む=09年12月、静岡市葵区

 「ついに来たか」。突き上げるような揺れに、誰もが東海地震を思い起こした。2009年8月11日午前5時7分。県内では65年ぶりとなる震度6を超える揺れだった。


 県庁で午前6時から始まった本部員会議。緊急参集した県幹部の目に、川勝平太知事の表情は緊張しているように映った。死者1人、負傷者311人、建物の一部損壊8392軒(09年11月24日現在)。揺れの大きさの割に被害は軽かったが、川勝知事の認識は大きく変わった。


 マニフェストでは触れられもしなかった「防災」は、新年度予算案で一躍筆頭に挙がった。「地震以来、防災を重視する知事の発言が一気に増えた。切り替えてからは素早かった」と県幹部。川勝知事自らも「地震は天からの警鐘。災害を克服することがいかに大切か、身をもって知った」と振り返る。


 建物の無料耐震診断や補強工事を助成する「TOUKAI―0」。建設予算が軒並み縮減される中、前年とほぼ同様の9億円が確保された。02年の制度開始以来、補強実績は年平均1300戸ほどだが、新年度は一気に2千戸余の補強を目指す。これとは別に、県立高校などの耐震化を前倒しで実施するほか、新たに拠点病院の耐震化にも着手。川勝知事は「理想郷の基礎は安全、安心」と強調する。


 しかし、懸念もある。予算全体が「ソフト重視」の傾向をみせるなか、現場が「防災の要」とする人材育成は、耐震化ほどの進展を見せていないからだ。


 町内会ごとに組織し、地域防災の核となる自主防災組織。県内の組織率は99・9%で全国的にも極めて高い。しかし、整備開始は東海地震説が発表された30年以上前にさかのぼることから、高齢化が進んでいるのが実情だ。


 「メンバーは65歳くらいがメーン。地震発生時に援護が必要になる人もいる」。駿河湾沖地震で被害が大きかった牧之原市の地域防災指導員、藤田治之さん(65)は話す。倒壊家屋からの救助をまず担うのは隣近所。「防災意識はあっても、若者がいなければ、いざという時に動けないのでないか」。そんな思いもよぎるという。


 地域防災の担い手を育てようと、県は昨年度から中高年や女性、高校生らも対象に、防災士や地域リーダーの研修を始めている。新年度も同規模で継続するが、予算額は500万円。危機管理局の岩田孝仁危機報道監は「人材育成は金をかければいいというものではない」としたうえで、「自主防も作り上げるのに10年かかった。人材育成は急務だ」と指摘する。


    ◇


 川勝知事にとって初めての本格予算となる新年度予算案が発表された。目指す「理想郷ふじのくに」の実情と課題を探った。

1192チバQ:2010/02/20(土) 10:45:18
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000001002190003
検証「理想郷」(中)独走・模索の芸術街道
2010年02月19日


グランシップの管理運営には、新年度も約9億5千万円の予算が付けられた

 「収入のほとんどが県からの補助金だ」「県民に本当に必要なのか」――。昨年11月2日、県庁会議室で行われた事業仕分け。県舞台芸術センター(SPAC)の収支状況をめぐり、仕分け人から厳しい指摘が相次いだ。「常に満員になるのは難しい」と防戦一方の県職員を、劇団関係者が傍聴席で心配そうに見守った。


 1995年に県が17億円を出資して設立したSPACは全国でもまれな県の劇団だ。約20人の役者が所属し、今年度は100以上の公演をこなしている。しかし、5億円規模の事業費に対し、入場料などの本業収入は5千万円ほど。県は毎年3億円を超える補助金をつぎ込んでいる。


 SPACに対する仕分け人5人の判断は、「不要」1、「要改善」4。しかし、新年度の関連予算では、削減は5千万円で済み、約3億円が「温存」された。川勝知事は「芸術はコスト・ベネフィット(利益)で判断する仕分けにそぐわない」と擁護する。


 教育者出身で、「芸術は豊かな心を持った青年を育てる」が持論の川勝知事にとって、文化、芸術はこだわりの分野だ。マニフェストで主張した県立美術館無料化は就任後すぐに手がけ、新年度予算で枠を広げた。ばらばらだった担当部局を集め、新たに「文化・観光部」も作った。


 新年度予算には、川勝知事自らのアイデアに基づく施策が並ぶ。「ふじのくに芸術街道」は芸術の担い手の人材育成に注目。芸術活動に伴う事務作業などをするアートマネジメントの講座や、美術館や文化会館で働きたい学生のインターン支援に乗り出す。イベント中心だった石川前知事時代と比べ、ソフトの基盤整備が「ようやく形になった」と評価する声も多い。


 グランシップの田村孝子館長は「『芸術は暇な人がやるもの』という感覚が根強い日本で、文化施策はトップの個性に大きく頼らざるを得ない」と、「文化立県」が口癖の川勝知事に期待する。


 一方、「金をかければすぐ結果が出る」という分野でないだけに、施策づくりで暗中模索が続いているのも事実。「アイデア先行」のケースも目立っている。


 芸術街道の一環の「分野別ミーティング」は、衣食住を「生活文化」と定義し、この文化を支える機能を充実させるためにミーティングを開くという事業だ。200万円をつけているが、担当部局は「内容はこれから練っていく」。多様な文化資源を活用するとうたった「産業遺産発見事業」には300万円を計上したが、具体的に浮かんでいるのはパネル展ぐらいだという。


 記録的な税収減に見舞われた予算編成では、建設系の事業から少しずつ予算を切り詰め、障害児の医療費助成などに上乗せするような努力が払われた。「知事にとって肝いりの文化施策が内実を伴わなければ、風当たりが強まるのではないか」。そんな危惧(きぐ)もささやかれている。

1193チバQ:2010/02/20(土) 10:46:33
>川勝知事は満面の笑みを浮かべながら、「富士山の標高と同じ3776人の訪中団を送る」と呂省長に話しかけていた
馬鹿か?こいつは
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000001002200001
検証「理想郷」(下) トップダウン試金石
2010年02月20日


新年度予算を発表する川勝知事=県庁

唐突な計画か 変革の芽か


 知事の発言内容に驚いた報道陣に向かって、副知事ら県幹部が目を丸くして答える。「私も初耳です」。川勝平太知事の就任以来、県庁でこんな光景が繰り返されている。


 川勝知事を語るとき、「トップダウン」というキーワードは欠かせない。時に、そのスタイルは「唐突」や「拙速」の批判を伴う。


 昨年11月末の中国浙江省訪問。呂祖善省長との会談場で、随行していた県就航促進室の岩城徹雄室長は「これは大変だ」と息をのんだ。川勝知事は満面の笑みを浮かべながら、「富士山の標高と同じ3776人の訪中団を送る」と呂省長に話しかけていた。空港海外路線を担当する岩城室長でさえ初耳の大計画だった。


 どうやって人数を集めるか。大慌てで立ち上げたプロジェクトチームに、川勝知事の発言が漏れ伝わってきた。「例えば、37市町が100人ずつ出せばすぐ3700人は集まる」。新年度予算に知事や県議会関係者ら95人の渡航費など約2千万円が盛り込まれたが、市町に自腹で訪中団を送ってもらう交渉はこれからだ。3776人に足りない分は、民間の観光客をカウントしてしのぐという。


 関係部局とじっくり練り上げた末に施策を打ち出してきた石川前知事とのあまりの違いに、戸惑う県職員は多い。だが、そのスタイルが風穴を開けようとしている長年の懸案もある。


 大井川沿い特有の空っ風が吹きすさぶ島田市郊外。ひざの高さまで雑草が生い茂っていた耕作放棄地は、昨年末、ウッドチップがふんだんに混ざった豊かな畑に生まれ変わった。今年の夏祭りごろには、トウモロコシなどの野菜が収穫できるはずだ。


 「食と農の改革」を掲げる川勝知事は、ことあるごとに「農地を再生して食糧自給率を上げる」と訴え、耕作放棄地対策として昨年9月の補正予算で早速約1800万円を計上。新年度予算には関連4事業で計約1億5千万円をつけた。


 県内で放棄された農地は1万2千ヘクタール。全体の18・5%を占め、全国平均の2倍だ。みかん、茶畑など山あいの立地が多く、県農業振興室は「担い手が見つかるのか」と二の足を踏んできた。ところが、「5年で2千ヘクタールを解消する」と具体的な目標値を掲げる川勝知事の姿勢に引きずられるようにして、「負の遺産」の解消に乗り出した。


 島田市では、耕作放棄地を市民農園のモデルとして再生するため、整地したうえで20平方メートルの区画ごとに貸し出す仕組み。県の助成制度を使って始めてみると、2カ月間ほどの募集で20人以上が集まり、「やってみるもんだ」と担当者を驚かせた。


 県農林業局の岡本高佳技監は「農業はそんなに甘くない」という批判も十分承知したうえで、手応えを感じている。「一歩踏み出したことが大きいんです」。(この連載は後藤遼太が担当しました)

1194とはずがたり:2010/02/20(土) 13:34:49
>>1193
この半年で解りましたが川勝バカなんですよね。。
無能な御用学者が県知事になった位で舞い上がりやがって。。

1195とはずがたり:2010/02/23(火) 19:52:51
【福井】
県議会で自民が攻勢 意見書10件以上予定
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20100223/CK2010022302000005.html
2010年2月23日

 県議会2月定例会が22日、開会した。3月17日までの会期中、西川一誠知事の任期最終年度となる当初予算案に加え、運転再開を目前に控えた高速増殖原型炉もんじゅなど、原子力政策の審議が焦点に。夏に参院選を控え、政治的対立も激しくなりそうだ。

 西川知事は61議案を本会議に提出し、提案理由説明では2010年度を「締めくくりの年」と表現。もんじゅの運転再開には「プラントの安全性確保が大前提であり、厳正に確認する」と述べた。

 自民党本部が政権を地方から揺さぶる方針を示したのを受け、自民系会派の自民党県政会は開会日、子ども手当財源の地方負担などに反対する3件の意見書案を提出、いずれも賛成多数で可決した。

 民主系会派の民主党・一志会は中央の議論状況を見極めるなどとして、いずれの意見書案にも反対または退席した。自民党県政会は会期中に10件以上を可決する予定だ。

 参院選をめぐっても自民党県政会の県議が20日、自民現職が公認されている中で立候補を表明。会派内の意見は割れており、最大勢力としての統一性を保てるかも注目される。

  (渥美龍太)

1196チバQ:2010/02/23(火) 21:10:03
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20100223ddlk15010043000c.html
県議会:開会 佐渡・羽田空路議案、全会派が反対方針 否決なら54年ぶり /新潟
 県議会2月定例会が22日開会し、泉田裕彦知事は総額1兆2207億円の10年度一般会計当初予算案など44議案を提出した。最大の焦点は、佐渡−羽田線の航空路開設に向けた債務負担行為議案の是非。最大会派の自民は既に赤字運航などを理由に反対を決めているが、民主にいがた、公明、社民、共産の4会派も同日、反対の方針を固め、否決は必至の情勢となった。

 県議会事務局によると、否決されれば、住民による直接請求を除いた実質的な知事提出の議案では1956年以来、54年ぶり。否決の公算が大きい議案の提出は異例だ。

 議会内では「知事は振り上げた拳を下ろすため、議会のせいで否決された形にしたいのだろう」との見方が強いが、泉田知事はこの日の議案説明で空路の必要性を改めて強調。「滑走路が2000メートル化すれば黒字化が見込まれる。一時の負担を理由に開設しないのは公共交通確保の観点から不適切」と各会派の対応をけん制した。

 民主にいがたは同日の党議で「2000メートル化に向けた地権者同意、発着枠の確保、赤字解消のいずれの見通しも立っていない」と反対する方針を決定。社民は「発着枠の確保自体が難しく、確保できなかった場合に初期投資をどうするかの議論もない」、公明も「需要予測など未確定なことが多すぎる」と反対する見込み。共産も「医師不足などを理由にしているが、飛行機を飛ばさなくても他の手段がある」と難色を示した。

 代表質問は26日、一般質問は3月1、5、8日。佐渡−羽田空路の議案は同5日に、予算案などは閉会する同25日にそれぞれ採決される。【岡田英】

毎日新聞 2010年2月23日 地方版

1197チバQ:2010/02/24(水) 22:23:36
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000001002240001
病気と偽り議会欠席 新潟市議ハワイに
2010年02月24日

 新潟市議会の佐藤豊美市議(65)=自民=が、会社の記念事業でハワイに出かけたにもかかわらず、病気と偽って議会を2日間欠席していたことが23日、明らかになった。佐藤市議は同日の市議会全員協議会で謝罪した。


 佐藤市議は17日に、18日の本会議と19日の常任委員会を病気で欠席すると議長に連絡した。だが実際は、自身が役員を務める食品会社の60周年記念事業研修でハワイを訪れていた。22日、議長に虚偽申告をしたと連絡したという。佐藤市議は「本当に申し訳ありませんでした。今後こういったことのないよう、議会に精進して参りたい」と謝罪した。


 市議からは「市民に議会に対する不信、不安を与える出来事だ」と批判の声が上がった。志田常佳議長は「非常に遺憾に思っている。今後このようなことのないよう努めていく」と話した。


 佐藤市議は1991年に初当選し、現在5期目。2005年から07年まで議長を務めた。議会事務局によると、欠席に関する規定はない。2月議会の日程については、12月議会の最後の議会運営委員会で予告してあったという。

1198チバQ:2010/02/24(水) 22:44:09
http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/20100219ddlk17010534000c.html
ほころんだ安全網:’10知事選/1 介護 /石川
 ◇特養待機4000人「家族はぎりぎり」
 ◇ベッド濡らす夫、妻は反射的に手をあげた
 1月15日は大雪だった。特別養護老人ホームの入居を待つ待機者の家族ら約20人が長靴で県庁に詰めかけ、施設の増設を求めた。「気付いたら主人の首を絞めていました」。83歳の女性が涙ながらに86歳の夫の介護の実情を訴えた。

 県の幹部は「制度は国、施設整備は市町」と繰り返すばかり。たまらず声が上がった。「県民の実情を国に伝えるのが県庁の責務でしょう!」

  ◇  ◆

 県内の待機者は3739人(昨年4月、県調べ)。特養定員約5800人の6割強に達する。待機者のうち在宅が最多の1626人、要介護度4〜5が1568人に上る。

 先着順だった入居は、03年度から要介護度などに基準変更された。「利用者がサービスを自由に選ぶ」。10年前の介護保険導入時の看板だ。それはとうに崩れ、現実には制度が利用者を選んでいる。

  ◇  ◆

 金沢市の谷川美子さん(68)の夫、三郎さん(75)が脳出血で倒れたのは06年10月。幸い命はとりとめたが、左半身不随となった。半年で退院し、在宅介護を始めた。

 要介護度は5。食事や排せつなど生活全般の介助が必要だ。平日はデイサービスを利用するが、夜間と土日は家でみる。2人暮らしで年金は月20万円足らず。サービス利用料など出費は約7万円。排せつの世話で夜中に何度も起きながら、清掃の仕事を続けた。

 昨年6月。ある朝、三郎さんがベッドを濡らした。出勤の直前。反射的に、すねをたたいた。「パチン」という音で我に返った。「お前が悪いんじゃない」。逆に慰められた。「自分がせんならん」と続けた介護だが、美子さんは特養ホームに入居を望んだ。

  ◇  ◆

 208人中80人。金沢市が調べた06年の半年間の入居辞退者のうち、辞退理由が「死亡」だった人の数だ。4割の人が、希望かなわず亡くなっていたのだ。「在宅継続」はわずか12人だった。

 生涯暮らせる特養には、他施設で退所を迫られ駆け込む例も多い。特養「やすらぎホーム」(金沢市)の主任相談員、山口修治さん(58)は「私たちの施設も常に待機者が200人超。相談に来る家族は、怒って泣いて、最後は涙もかれて笑うしかない」と言う。

 先月20日、谷川さんの元に、待っていた空室の知らせが来た。三郎さんが倒れて3年と3カ月。離れて暮らすこと、他にもたくさんの待機者がいること。複雑な気持ちもあるが、思い切って尋ねた。「行ってみる?」「お前がいいんなら」。夫婦は8月、金婚式を迎える。【野上哲】

  ×  ×

 進む過疎高齢化、頻発する災害、広がる格差……。「安全網」がほころぶ今、社会の力が試されている。知事選を前に、県行政の役割を問う。

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 ◇市町の取り組み、県がリードを
 県は特養整備目標を09〜11年度で400人増としているが、待機者4000人と比べてかけ離れている。横山壽一・金沢大教授(社会保障論)は「施設サービスの圧倒的不足と夜間・緊急時を中心とした在宅サービスの不足。家族はぎりぎりだ」と指摘する。08年度に市町が把握した高齢者虐待は194件(前年比42件増)に上る。

 県内高齢化率は23・4%。10年後には30・5%、能登北部(輪島、珠洲市など)は46・7%に達する推計だ。制度設計は国の仕事でも、介護予防など県がリードすべき分野は多い。横山教授は「金沢の善隣館が安否確認を兼ねた独居高齢者への配食サービスを行うなど各地で取り組みがある。それを育て広げるのも県の仕事」と意識改革を促す。

1199チバQ:2010/02/24(水) 22:44:45
http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/20100220ddlk17010685000c.html
ほころんだ安全網:’10知事選/2 水害 /石川
 ◇り災証明書は持っているのに…
 ◇公的支援の薄さ浮き彫り
 「何もかも終わったな」。泥水が流れ込んで使えなくなった鉄板や冷蔵庫を見て、盛多祥智さん(42)=金沢市並木町=はぼんやりと思った。集中豪雨のため同市を中心に11棟が全半壊し1993棟に浸水被害が出た08年7月28日の浅野川水害。経営する川沿いのお好み焼き店「どんぐり」は床上85センチまで浸水し、閉店に追い込まれた。

 母栄子さん(76)と二人で育ててきた店。再建を誓ったが、生活のことを考えるのが先だった。友人の電気工事会社で10カ月間働いて収入を得ながら金を借りた。翌年5月、再建工事に着手。ただ、借金は約2000万円に膨らんだ。

 公的支援は限られていた。店は「大規模半壊」ではないため国の被災者生活再建支援法は適用外。市が窓口の災害義援金の申請締め切りが09年3月だと知らず、期待していた義援金85万円は受け取れなかった。「り災証明書は持っているのに……。一言声を掛けてほしかった」と盛多さんは振り返る。

  ◇  ◆

 浅野川大橋付近の両岸に「角落とし」という堤防の切れ目が4カ所あり、増水時は板でふさぐことにしていた。管理するのは県。水害当日、その県から委託業者に出す閉鎖指示が遅れた。2カ所から濁流が並木町に流れ込み、近くのどんぐりは水浸しになった。

 谷本正憲知事は08年9月の県議会冒頭で、この問題に触れ「真摯(しんし)に反省」と述べた。同時に「予想をはるかに超える水位上昇」「結果として不十分な対応」と言葉を重ね、法的責任への言及を周到に避けた。その後、県側は地元説明会で「角落としを閉めても浸水範囲は変わらない」とする浸水シミュレーション結果を示し、被災者の反発を招いた。住民が求めた知事との対話も実現していない。

 昨年3月、被災住民らは県と市に対し、損害賠償を求めて金沢地裁に提訴した。原告に栄子さんも名を連ねる。裁判の目的は真実を知り、検証すること。いつどこで起きるか分からない水害。盛多さんは「次世代のためにもあいまいにはできない」と思う。

  ◇  ◆

 昨年10月10日、どんぐりは再開した。盛多さんは1年2カ月ぶりに鉄板の前に立った。「並木町の灯を消すな」と励ましてくれた常連客から「おいしい」という言葉が再び聞けることがうれしい。

 店の中でぼう然と立っていたあの日から1年半。行政と住民のかかわりを切実に考えるようになった。「地域の問題は地域の人と一緒に考えるのが普通だと思う。対策を考えるなら、被災者の話をきちんと聞いて実践的なものにしてほしい」【澤本麻里子】

 ◇被災1993棟で受給6世帯だけ
 浅野川水害で浮き彫りになったのは、浸水被害に対する公的支援の薄さだ。被災者生活再建支援法の対象は原則「全壊と大規模半壊」で、浅野川水害の被災民家1993棟のうち受給は6世帯。能登半島地震では行われた県の独自支援も、浅野川水害は「被害規模が小さい」と見送られた。結局、金沢市が床上浸水約500世帯を含め1戸最大25万円を独自給付したが、床下浸水約1500世帯は対象外となった。

 昨年8月の兵庫県佐用町の豪雨災害では被災地に入るなど国内外で活動する「被災地NGO協働センター」(神戸市)の村井雅清代表は「一度水がついた家屋や家財道具は使い物にならず、においもひどい。水害は建物は残るが被害は長期化する。床上と床下の区別も含め、行政は現場の声を聞き本当に必要な支援を」と話す。

1200チバQ:2010/02/24(水) 22:45:22
http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/20100223ddlk17010522000c.html
ほころんだ安全網:’10知事選/3 滞納 /石川
 ◇通帳を手に呆然「サシオサエ」
 ◇「生活できない」県「返さない」
 昨年10月30日。金沢近郊の町に住む女性(40)は、銀行ATMの前で通帳を手に呆然とした。「サシオサエ」。無機質な文字が並んでいた。

 溶接工の夫(41)の給料日だった。月給18万9756円が振り込まれた直後、16万8600円が引かれていた。窓口で「県の方が今朝来ました」と言われた。住民税(県民税と町民税)14万2300円を滞納し、延滞金2万6200円と共に差し押さえられたのだ。

 子供は9歳を筆頭に3人。4人目が臨月だった。県税事務所に「生活できない」と電話したが、男性職員は「絶対返さない」。夫は「社会人として最低だ」とののしられた。社会福祉協議会で5万円の緊急貸付を受けた。

  ◇  ◆

 08年度の県税滞納額は42億円に上る。うち6割を占める個人滞納者について、県は徴収を強化。住民税は通常、市町が徴収するが、05年度に「困難な事案」を県が引き継ぐ直接徴収を開始した。

 地方税に準用される国税徴収法は、給与の差し押さえを一定額まで禁止する。滞納者の生活保障のためだ。基準は10万円に家族1人4万5000円を加えた額(5人家族は28万円)だ。

 今回の差し押さえは違法ではないのか−−。県は金融機関による年金差し押さえを巡る98年最高裁判例を根拠に「適法な措置」(荒井仁志総務部長)と主張する。判例は差し押さえ禁止対象の年金が預金に振り込まれれば、一般財産化するとして、差し押さえを認めている。だが、判例や学説が唱える趣旨は、多様な金の交じる預金では特定財産が識別困難ということ。最低生活保障を否定しているわけではない。

 問題は、県が給料と知りながら差し押さえたのかどうか。県庁税務課も担当の県税事務所も「差し押さえたのは預金」と繰り返す。職員は調査権限で銀行照会もできる。夫婦は残高6円のところに月末19万円弱が振り込まれ、直後に差し押さえられた。給料を狙い打ちした疑いはぬぐえない。さらに土日をはさんで翌日、取り立てがあった。生活維持が難しい場合に定められた差し押さえの猶予や解除を検討した形跡もない。

  ◇  ◆

 「天引きと思い込んだ。生活も大変だった」。滞納の理由を女性は言葉少なに語った。夫は05年に会社を辞め、失業保険を受給。滞納が始まったのはこの年だった。翌年に溶接工場に再就職した。08年秋の不況以来、休業が続き、家賃や保育料の支払いにも困る。督促状が次々と届いた。女性は「納めなかった私が悪い」とうつむいた。

 町は県が取り立てた滞納金の半分約7万円を夫婦に返還し、延滞金は免除した。理由は「生活困窮」。皮肉にも12月24日、クリスマスイブだった。【野上哲】

 ◇不況下、柔軟な対応を
 夫婦のケースは全国的な「断固たる徴税」の潮流の中で起きた。税源移譲で07年度から住民税率が上がり、個人県民税滞納額は04年度の11億5600万円から08年度には24億7400万円に倍増。財政難のため、自治体は徴税に血眼だ。今年度、県が個人に行った差し押さえは132件。2件を除くすべてが預金だ。実績を上げる手段として法的位置づけのあいまいな預金が使われている節もある。

 納税義務をたてに憲法の生存権が脅かされる現実。不況下だけになおさら、滞納には柔軟な対応が必要だ。井上英夫・金沢大教授(社会保障法)は「税への基本認識が倒錯している」と指摘する。「国民は税を納め、公務員は信託に応えて人権を保障する国をつくる。その意味で納税とは権利だ。県行政は県民が進んで納めるだけの仕事をしているか」

1201チバQ:2010/02/24(水) 22:45:57
http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/20100224ddlk17010545000c.html
ほころんだ安全網:’10知事選/4止 貧困 /石川
 ◇路上生活と生活保護のはざまで
 ◇「県は何もしない。人なんて見ていない」
 「そのお金がないねんて!」

 こみ上げる怒りを抑えきれず、坂優さん(62)は思わず声を荒げた。昨年4月、生活保護の相談に訪れた金沢市の窓口。5カ月前から路上生活が続き、所持金はほぼゼロ。どうにもならない状態で駆け込んだ。窓口の担当者は「家がないと無理」と、にべもない返事を繰り返した。

 6年前、心筋こうそくで心臓のバイパス手術を受け、仕事が続けられなくなった。しばらくは貯金を取り崩して生活したが、やがて底をつき、路上生活を始めた。病院に行きたくてもお金がない。それでも「『診断書がないとダメ』が答え。6日通っても話すら聞いてもらえなかった」

  ◇  ◆

 県内の生活保護の受給は増加傾向にある。06年に4294世帯だった保護世帯は08年の金融危機による世界不況を経て、09年には4848世帯に。だが、県社会保障推進協議会の事務局長、寺越博之さん(58)は「もっと増えていてもおかしくない」と指摘する。

 坂さんのように住所がなかったり、50代、60代の人が「働ける年齢」を理由に申請を断られる例は数多い。本来、住居や稼働能力は必須条件ではないはず。生活保護法は「現在の居場所で申請する」と定め、厚労省も03年、路上生活者への弾力的な適用を促す通知を出している。

 ただ、実際の対応はバラバラだ。金沢市では同協議会や司法書士らが路上生活者の支援に乗り出し、申請に同行することで受給は増えてきた。坂さんも今は生活保護を受けている。一方、「住所」を求める自治体は依然として多く、受給が横ばいの市もある。

 生活保護は県と市の管轄で、県は市の「助言者」にとどまるが、社会情勢を反映し、県が市に申し入れるケースも出てきた。岐阜県では昨年、「居宅がないことを理由に断るのは厳に慎む」「(通常は1カ月かかる)保護決定を14日以内に努める」などと通知。東京都も08年、申請を抑制しないよう求めた。だが、石川県でその動きはない。

  ◇  ◆

 坂さんは今、毎日自転車で市内を駆け回っている。昼間は生活保護を受けた「仲間」に食事や体の具合を尋ね、夜は路上生活者を探して未明まで話を聞く。現実に目を向ければ、社会は暗く、行政への不満も募る。「県は何もしない。人なんて見ていない」

 それでも、いつか誰でも気軽に立ち寄って、お茶を飲めるような場を作るのが坂さんの夢だ。「みんな孤独を抱えてる。力になりたい」。支え合うことで何かを変えられると願って。

【近藤希実】=おわり

 ◇こぼれ落ちる高齢者
 生活保護は自力で生活が難しい困窮者に食費や家賃、医療費などを扶助。市は自ら、町村部は県が福祉事務所を設置して管轄する。「最後のセーフティーネット」とも言われるが、厚労省の調査(03年)によると、県内の保護率は4%。全国で9番目に低く、最高の北海道(22%)の5分の1しかない。

 毎月の保護開始数は50件前後たったが、09年4月に100件を突破。その後70〜90件で推移している。保護世帯数は金融危機前(06年)と比べると、輪島市23%増▽能登北部(穴水、能登町)20%増▽金沢市18%増−−など大半の自治体で増えたが、小松市8%減▽能登中部(志賀町など)5%減と微減した自治体も。高齢世帯の受給は全体の半数を占め、高齢者が安全網からこぼれ落ちる危険も指摘される。

1202チバQ:2010/02/24(水) 23:16:11
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001002160001
【多選・県知事16年】1:構造
2010年02月16日

◆長期政権 膨らむ権力◆

 今月8日。3月の知事選で敵味方に分かれる2人が、県議会で火花を散らした。

 「多選で人事が硬直化している」「16年以上異動がない職員がいる」――。5選をめざす谷本正憲知事(64)を批判したのは元県職員の沢田貞県議(57)。谷本知事を支持する民主党県連の一員だが、多選阻止を掲げて立候補する桑原豊・元同党衆院議員(64)の支援にまわった。県議46人のうち「野党」は沢田氏と共産党県議の2人だけ。谷本知事は「適材適所で配置しております」と素っ気ない返事でかわした。

 「16年以上異動がない職員」と指摘された人物は、知事室と同じ県庁4階にいた。松本正彰参与、65歳。1991年、中西陽一・前知事に秘書課長に抜擢(ばってき)され、94年の谷本県政発足後も留任。総務部次長、知事室長と役職を変えつつ、官房業務を仕切ってきた側近中の側近だ。

 定年延長を2年前に終えたが、今も特別職の非常勤嘱託として働く。陳情をさばき、担当部局と調整するほか、後援会との連絡、選挙絡みの折衝など「政治家・谷本正憲」の領域にも足を踏み入れる。

 昨年12月初旬、参与室に社民党県連幹部らを迎えた。知事の推薦を決めた同党と政策協定の中身を詰めるためだ。

 「県水(市町に水道用水を供給する県営水道)は下げます」「能登有料道路の早期無料化はできないが、段階的軽減はやりたい」

 社民党の原案に、松本参与が「谷本候補」の考えを代弁して協議。能登有料「早期無料化」の要求は、県の財政負担にも配慮した「利用者負担の軽減に努める」との表現に落ち着いた。

 「県職員の仕事かはちょっと疑問ですが、長いことやっているから、皆さん、僕のところにもって来られる」という松本参与に、知事も「私の考えを理解し、部局横断的な要望を調整するスタッフが必要。過去の経緯を熟知した人でないと」と厚い信頼を寄せる。長期政権を動かすメカニズムの“心臓”だ。

     ■            ■

 人事や予算など強大な権力を握る知事。県庁の組織を挙げて形にする政策は、政治家としての実績となる。知事が1期4年の公選制になった47年以降、石川県知事はわずか4人で、中西前知事の8選・在任31年は史上最多・最長。現職の圧倒的優位が、多選を育む土壌だ。

 谷本知事もその“力”を存分に発揮する。県立中央病院の建て替え。県水の2割近い値下げと送水管の耐震化。今月3日の県議会で「安全安心への投資」と銘打った大型事業を相次いで打ち上げ、「不況に苦しむ業者の支えにもなる」と言い添えた。借金が1兆円を越える財政難の中、事業費や財源の見通しに触れないままの大盤振る舞いだ。

 昨年12月。松本参与と杉本勇寿副知事(76)が七尾市の武元文平市長を訪ねた。武元氏は前回の知事選まで、知事の七尾後援会長への就任を見合わせていた。01年に武元氏と激しい選挙戦を繰り広げた前市長は、谷本県政と密接な協力関係を築いていた。

 「七尾が(支援の)先頭に立ってほしい。七尾のプラスにもなるから」

 2人の懇願を武元氏は受け入れた。「県道整備やのとじま水族館の水槽改修を進めてほしい。厳しい時代なので色々な形で(知事に)協力した方がいい」

 「谷本正憲石川県建設業後援会」「鉄工機電業界後援会」「水産業界後援会」「保育後援会」……。力に吸い寄せられるように、業界や市町などの単位で作られた後援会の総数は48にのぼる。

 「知事と地元の関係が強くなれば仕事が来る。不況ではなおさらありがたい」。集票に動く建設業者は期待する。

     ■            ■

 盤石に見える足元にも、変化の兆しはある。

 建設業界は倒産が相次ぐ。県内の建設業者数(08年度)は前回知事選があった06年度から200社近く減り、影響力を誇った県内大手「治山社」は昨年、自己破産を申請した。

 政党との関係も微妙になってきた。分裂選挙の民主党県連に加え、県議会の過半数を占める自民党県連も5選の是非を巡って内部で意見が紛糾。昨年末にようやく谷本知事の推薦を決めたが、4年前より2カ月遅れた。

 「今回はどこもすんなり行かなかった。形は前回と変わらなくても、中身は違う」。知事に近い職員は話す。


      ◇           ◇

 副知事から知事の座に就いて16年。現職では最多となる5期目を目指す谷本県政の今を追った。

1203チバQ:2010/02/24(水) 23:16:42
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001002170005
【多選・県知事16年】2:姿勢
2010年02月17日


商談会で参加企業の説明を聞く谷本正憲知事(右から2人目)と日産自動車の役員ら=1月28日、神奈川県厚木市の日産自動車テクニカルセンター

◇能吏 対話も「役人流」◇


=公務分刻み、異論には距離=


 1月28日朝。県議会開会4日前の慌ただしい日程を縫って、谷本正憲知事は神奈川県厚木市の日産自動車テクニカルセンターにいた。


 県の肝いりで08年に始めた「技術提案型展示商談会」。県内の中小企業が日本を代表するメーカーに技術力を売り込む企画だ。トヨタ自動車、三菱重工に続く3回目の今年も、谷本知事が恒例のトップセールスに駆けつけた。


 日産役員とブースを巡って懇談。「世界に冠たる企業の厳しい注文は、刺激になるよねえ」。周囲に気さくに語りかけ、1時間の滞在を終えると空港に直行した。午後は七尾市で公演を控えていた俳優の仲代達矢さんを激励し、夜は金沢で会合を三つ回った。


 64歳の谷本知事のフットワークは軽快だ。分刻みの日程をこなし、週末もイベントや会合で県内外を走る。昨年11月の1カ月間、公務のない日は1日もなかった。


 「単なるパフォーマンスではなしに、トップが思いを伝えるというのは、大変大事なことだと思いますね」。「現場第一」は、今回の選挙戦でも掲げるモットーだ。


 手腕にも定評がある。旧自治省出身、県副知事から知事に就き、役所の世界で40年以上生きてきた。自治省の後輩で、昨年5選を果たした橋本昌・茨城県知事(64)らとともに全国知事会の副会長を務め、次期会長の有力候補にも名前が挙がる。


 「優秀な官僚という感じがするね、普通の政治家というよりは。知事会でも非常に整理した、その場にふさわしい発言をする」。高知県知事を4期16年務めた橋本大二郎氏(63)は評する。


      ■           ■


 折り紙付きの“能吏”は、政治姿勢にも「役人らしさ」をのぞかせる。


 「2分だけでも被災者の声を聞いてほしい」


 08年9月、「浅野川水害被害者の会」事務局長の吉島聖和さん(61)が秘書課に谷本知事との面会を求めたが、4日後に面会に応じたのは土木部長だった。


 同年7月の豪雨で金沢市内の浅野川がはんらんし、県が管理する堤防の切れ目の閉鎖が遅れ、汚泥は町へ流れ込んだ。生活や仕事の場を奪われた住民たちは、補償による一刻も早い救済を求めていた。「知事に私たちの声が届けば、ミスを認め、できる限りの支援をしてくれるはず」という吉島さんの思いは通じなかった。


 翌月、思わぬ形で「面会」が実現した。金沢市内で開かれる「いしかわシティカレッジ」の講座で知事が講師を務めると知った被災者の小坂直樹さん(44)が会場に出向き、質疑応答に手を挙げた。


 「知事も現場にもっと来てください。日雇いで生活をしのいでいる人もいるんです」
 小坂さんの訴えに、谷本知事は「当日に現場を回った」と反論。「職員は色んな対応をしていて結果的に閉鎖が遅れた」「(閉鎖の遅れとの)因果関係を分析しないと判断できない」と慎重に言葉を選び、「私は住民側の立場に立っている」と語気を強めた。


 その1カ月後に開かれた住民説明会に知事の姿はなく、土木部技監や課長が出席。技監は「閉鎖しても被害は防げなかった」と補償を拒んだ。吉島さんや小坂さんら被災者70人は翌年、県を提訴した。


 「私たちと意見が違うのだとしても……」。小坂さんは今も違和感をぬぐえない。


 「知事が被災者と会って、言葉をかけてくれたら気持ちは違った。政治家って、そういうものじゃないですか?」


 「都合が悪い場には、知事本人より周囲が出したがらない。『上』に累を及ぼしたくないから」。元県職員の40代男性は“役人の論理”をこう解説する。


 「県職員には扱いやすい知事。役人にとって『突拍子もないこと』は、決してやらない人だから」

1204チバQ:2010/02/24(水) 23:17:18
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001002180001
【多選・県知事16年】3:空気
2010年02月18日


谷本正憲知事(右から4番目)の選対事務所開き。自民、民主両県連の幹部や国会議員らが参加。「心を一つに頑張ろう」と気勢を上げた=13日、金沢市西念3丁目

◆実利優先 オール与党◆


 1994年。当時副知事だった谷本正憲知事(64)は、社会、新生、公明、民社など細川政権連立与党の統一候補として擁立され、自民党の推薦候補を接戦の末に破った。


 その自民も次の選挙から谷本陣営に転じ、合従連衡の末に生まれた民主党も支持する。共産党を除くオール与党体制は今回、多選批判で揺らぐかに見えたが、夏の参院選に向けて「実利」を優先する政党の思惑で守られた。


〜*参院選にらみ批判より打算*〜


 今月12日。加賀市内を遊説中の桑原豊・民主党元衆院議員(64)の携帯電話に、横路孝弘・衆院議長(69)から連絡が入った。桑原氏は議員時代、横路氏を中心とした党内グループで活動していた。


 「申し訳ない。2人は出せない」


 桑原氏は、全国最多の5選を目指す谷本知事を支持する党県連の決定に反発。多選阻止を掲げ、昨年12月に知事選への立候補を表明した。今月21日に地元・七尾市で開く集会に、横路グループの仲間ら親交のある国会議員2人を「友人として」招こうと計画していた。


 彼らが処分されるかもしれない――。横路氏は、党内から圧力がかかったことを示唆したという。


 「ここまでやるのか。言論の自由はどこへ行ってしまったんだ」。陣営幹部は憤る。


 民主党は本来、多選に否定的だ。知事の推薦は3期までに制限しており、昨年の総選挙前に発表した党政策集にも「首長の4選禁止の制度化について検討」と記している。


 だが、地方組織の強化を掲げる小沢一郎幹事長の求めで集団入党した県議会会派・新進石川は、谷本知事の強固な支持母体だ。県連はその意向を優先した。


 党の基本理念に目をつむって5選支持を決めた県連が期待するのは、参院選への波及効果だ。擁立する元総務官僚の西原啓氏(50)の知名度を上げるには、応援の名目で知事と同席させるのが効果的との打算が働く。


 谷本知事も敏感に空気を読む。今月16日、過密スケジュールを割いて知事室に西原氏を招き入れ、「みこしにのったら当選させてやるというもんだから。激戦だったねえ」と上機嫌で自分の初当選を振り返ってみせた。


     ■


 「参院選優先」は、昨年末に谷本知事の推薦を決めた自民党県連も同じだ。


 政権交代に危機感を強めた中堅・若手県議の一部は昨年秋、党の存在意義を打ち出そうと、岡田直樹参院議員(47)を軸とした独自候補の擁立を主張し始めた。「多選は是か非か。若さもある。岡田が出れば勝つ自信があった」と“主戦派”の県議は話す。


 だが、幹事長の福村章県議(71)=小松市選挙区=ら、金沢以外の県議には慎重派も多かった。


 福村氏は改選を迎える岡田氏で参院選に必勝を期すべきだと主張。昨年11月には谷本知事と森喜朗元首相の東京都内での会談を仲介するなど、5選容認に早くから動いた。


 「県連の空気をみて考えます」。森氏は不介入の姿勢を崩さなかったが、「空気」は知事とのパイプを維持したい容認派優勢に流れ、岡田氏は立候補を断念した。


 「嵐のような知事選をやったら参院選でみんな弱り果ててしまう」。福村氏は新年互礼会に谷本知事を招いて相乗りの妥当性を強調。同時に「政策協定に小松のことはしっかり入れさせていただきました」と、“役得”のアピールも忘れなかった。


     ■


 鳩山政権は、国のひも付き補助金を地方が自由に使える「一括交付金」に改める方針だ。県内のある首長は「その金をどう配分するか、知事の権限は非常に強くなる」と指摘する。地方分権で力をつける知事に対するチェック機能もまた、重みを増す。


 全国初の多選禁止条例を制定した神奈川県の松沢成文知事(51)は、政党相乗りの構図にも警鐘を鳴らす。「オール与党体制を組むと県民を意識しなくてよくなる。知事と仲良くなって予算もらって。そうなると『多選禁止なんて余計なこと言うな』となってしまうね」

1205チバQ:2010/02/24(水) 23:19:01
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001002190005
【多選・県知事16年】4:是非
2010年02月19日

 長期政権の弊害を指摘する声が上がるなか、谷本正憲知事は全国最多タイの5期目を目指す。多選は是か非か――。「元祖改革派」として高知県知事を4期16年務めた橋本大二郎氏、全国初の多選禁止条例を制定した神奈川県知事(2期目)の松沢成文氏、3期12年、地方分権推進に取り組んだ前岩手県知事で元総務相の増田寛也氏の3人が「多選」について語った。

◆ルール作ること必要◆

=神奈川県知事 松沢成文さん(51)=

 「権腐十年」という言葉があるが、権力は長く続けば必ず腐敗する。民主政治とは分権の政治。権力が1人に長く集まらないように、時間的分権のルール化が必要だ。

 ただ、これだけ行政が複雑になると、知事が大きなプロジェクトや政策を動かすには10年はかかる。そこで、神奈川県は3期12年までの多選禁止条例を制定したが、長さは各自治体が決めればいい。「うちは2期まで」という地方があれば、それは自由。

 とにかくルールを作ることが大事だ。例えばいま、議院内閣制がうまく機能しないからと言って「三権分立を見直せ」という議論にはならない。これは既にルールが決まっているから。「谷本知事が良いか悪いか」という属人的な理由で多選の是非を考えるのではない。権力の腐敗を防ぎ、民主主義を機能させるためだ。

 有権者が選挙で判断すればいいとの考えもあるが、知事が持つ人事、予算、許認可権は大きい。議会をオール与党にしたり、利益団体に補助金などの便宜をはかって支持を取り付けたり、圧倒的な政治体制を作れる。そうなると、新人候補が出てもかなわず、選挙でのチェック機能も効かなくなる。

 議会とのなれ合い、相乗りによる多選はさらに深刻。政治の役割は、知事や市長の選択肢を示し、有権者に政策や人柄で選んでもらうことにある。私が知事選に出たきっかけも、当時の議会会派が「選挙でお互いしこりを残すのは嫌だ」と相乗りをしたから。私は「究極の談合だ」と批判して出馬した。相乗りは、政治家が政治の役割を放棄することになる。

◆法律より選挙で審判◆

=前岩手県知事 増田寛也さん(58)=

 多選の弊害には要因が二つある。まずは県庁内部。私も職員が自由に発言できる雰囲気を心がけたが、10年目くらいから「いやいや違う」と言いがちになった。部長などの幹部は、私の初当選時にまだ係長。当時口も聞けなかった知事に対し、意見するのは難しい。そうなると、裸の王様になりがちで、知事の一言で物事が決まる危険性もある。

 二つ目は外部の問題。農業団体、商工団体など政治力の強い団体と利害が一致する。自分たちの権益が守られていれば、「この知事のままでいい」となる。世の中の動きが激しく変わる中、現状維持が続いてしまう。

 いかに本人が努力しても、長く続ければ実績や過去を否定しづらい。知事が1期4年ですぐに交代することには議論もあるが、多選よりは短すぎる弊害の方が小さい。

 だが、多選を法律や条例で縛るべきではない。本人の資質や個性があるし、弊害があるなら選挙で引きずり降ろせばいい。議会や有権者はそれだけの力を備えなければならない。注目すべきは、現職が新人候補と同じような視点を持っているかどうか。「いままでの延長で最後の仕上げだ」と、いい加減なマニフェストを掲げているようではだめ。新人の目で政策を掲げ直し、しっかり過去を振り返っているのか。有権者は見極めるべきだ。そうでなければ、現職は「過去の業績が全部信任された」と思ってしまう。

 地方分権の時代、リーダーシップは多様化している。10年前なら手堅く官僚的な行政判断だけでもこなせたが、今後は地域のあり方や政策などの高度な判断が必要。問われているのは政治力だ。

1206チバQ:2010/02/24(水) 23:19:33
◆根拠なき批判無責任◆

=前高知県知事 橋本大二郎さん(63)=

 多選に批判が集まるが、弊害とは一体何か。誰も具体的に説明できない、その程度の批判だ。大統領並みの権限とも言われるがそれも抽象的。権力は法律で定められており、1期目も4期目も同じ。対立候補者は多選のどこが悪いのかを明確にしない限り、全く無責任な批判になる。

 多選で県政の重要事項について幹部の誰よりも詳しくなるのは事実だが、職員が自由に発言しにくくなるという指摘は多選とは全然関係ない。大阪府の橋下徹知事は1期目だが、職員がものを言えなくなるなどの批判もあった。

 職員とのコミュニケーションを心がけるのは知事にとって重要。私は会議で自分の所管の報告しかしない部長に「部長会は取締役会。自分の守備範囲以外にも口を出すように」と指示した。とんちんかんな意見も出てきたが、それはそれで議論が活性化した。

 同じ仕事を長年続ければマンネリもある。大事なのは打ち破ること。私は4期目を前に、全国初となる森林環境税を導入するなど、新しい施策に取り組むことで乗り越えてきた。時代に沿った政策を次々に打ち出すことが必要だ。

 では、何期ならいいのか。自分の経験から5、6期は正直長いと思うが、どれだけ務めるのかは県民との契約関係だ。私も4選目で「多選だ」と批判されたが、理屈にならないと感じていた。有権者が望み、選挙で当選するのであれば外の人がとやかく言う筋合いはない。

 ただ、議会との癒着、なれ合い的な県政の進め方は多選よりも問題だ。緊張関係が保てないと予算の使い方も県民目線ではなくなり、県政・議会改革は進まない。

1207杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2010/02/26(金) 10:57:09
2010知事選 いしかわ  継続か変革か 4氏が舌戦スタート
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000561002260001
2010年02月26日

 継続か変革か――。25日告示された知事選は、いずれも新顔の桑原豊氏(64)、米村照夫氏(70)、木村吉伸氏(58)=共産推薦=と現職の谷本正憲氏(64)=社民推薦、自民県連・公明県本部推薦、民主県連支持=の無所属4氏が立候補し、17日間の選挙戦がスタートした。4期16年の谷本県政の評価や現職最多に並ぶ5選の是非が争点だが、国政では鋭く対立する民主と自民の二大政党の相乗りで、関心の低下も懸念される。投開票は3月14日。
 谷本県政の4期目は、2008年秋の「リーマン・ショック」を機に深刻化した不況への対応に追われた。
 外需依存型の県内製造業では「派遣切り」などの雇用不安が広がった。内需不振で、企業誘致の成功例だったキリンビール北陸工場(白山市)も撤退を表明。製造業への過度の依存と、大企業の誘致を軸にした産業戦略の見直しが迫られている。金沢港の大水深化工事など、ハード整備にも力を注いだが、県債残高は約1兆2千億円に膨張。不況で税収が激減するなか、北陸新幹線整備など避けられない大型投資も残っており、さらに苦しい財政運営を強いられる。
 選挙戦は実績をアピールする谷本氏と、多選阻止を掲げて民主党県連に造反した桑原氏、前回に続いて暮らし・福祉優先を訴える木村氏の争いが軸になる。
 桑原氏は午前9時半すぎ、08年7月の浅野川水害で被災した金沢市東山1丁目で第一声。住民らを前に「現職は被災者の声に耳を傾けない」と批判、「対話と信頼の新しい県政を築きたい」と訴えた。浅野川水害訴訟原告団長の吉島聖和さん(61)も「1年半訴え続け、知事に会わせてももらえないのが今の県政。判決の前に、桑原さん当選という結果を出して闘いを終わらせよう」と呼びかけた。
 米村氏は金沢市内を遊説。「行政改革を徹底する。石川県を皆さんと一緒にチェンジしたい」と訴えた。
 木村氏は午前10時すぎ、金沢市平和町3丁目の病院前で第一声をあげた。「いいものはいい、悪いものは悪いと国民がはっきり意思表示するようになった。相乗り県政を変えなければいけない」と訴え、高齢者の医療費無料化などの公約を説明。支持団体「新しい県政をつくる県民の会」を代表して、升きよみ・金沢市議(共産)も「古い政治体質、コンクリート行政を断ち切ろう」と気勢をあげた。
 谷本氏は午前10時、金沢市の尾山神社で「安全と希望あふれる『生活先進県』石川の実現のため最善を尽くす」と第一声。金沢市の山出保市長ら首長や市町議、医師会、商工会など支持団体のトップも駆けつけた。自民党の森喜朗元首相は「5選への批判があったのは事実だが、谷本さんへの期待は高い」、民主党の一川保夫参院議員も「多選のメリットを生かして力を発揮してほしい」と激励した。

1208 ◆ESPAyRnbN2:2010/02/28(日) 13:34:50
これだけ見ると、民主支持層の投票動向って無党派とあまり変わらないな。

http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/H20100228101.htm
石川のニュース 【2月28日03時36分更新】
谷本氏が全市町で優勢 なお3割強が未定 知事選、北國新聞社世論調査

 3月14日投開票の知事選の動向を探るため、北國新聞社は25〜27日の3日間、石川県内の有権者
を対象に電話による世論調査を実施した。その結果と選挙取材班の分析を基にした27日現在の情勢は、
現職の谷本正憲候補が県内全市町で優位に立ち、桑原豊候補ら新人3氏をリードする展開となっている。
ただ、まだ3割以上の有権者が投票先を決めておらず、情勢は流動的な要素も残す。

 衆院石川1、2、3区の地域別にみると、2、3区で谷本候補が他の3候補を大きくリードし、大票田の
1区(金沢市)でも有利な展開を続けている。これを追う形の桑原候補は、3区(能登地区)の一部で
健闘しているものの、地元七尾市でも谷本候補に引き離されている。木村吉伸候補は加賀市などで
支持を集めているが、伸び悩んでいる。

 今知事選では谷本候補が民主、自民、公明、社民の推薦・支持を受け、共産は木村候補を推薦、
桑原候補は元民主衆院議員という立場にある。政党支持別では、谷本候補が民主の6割強、自民の
約8割、公明の9割強、社民の7割の支持を固めた。桑原候補は民主の3割弱、みんなの党の3割から
支持を集め、自民、社民の一部にも食い込みをみせている。木村候補は共産の6割近くを固めた。

 「支持政党なし」のいわゆる無党派層は、6割強が谷本候補を支持し、桑原候補は2割の浸透度に
とどまっている。

 男女別では、谷本候補は女性からの支持が多く、桑原候補が男性に浸透している。年代別にみると、
谷本候補が全世代から幅広く支持を集めている。桑原候補は50、60代で支持の広がりがうかがえる。
新人の米村照夫候補は苦戦している。

 今回の調査では、投票する人を「まだ決めていない」と回答した人は、37・7%だった。投票する人を
「決めている」は37・4%、「だいたい決めている」は24・9%。年代別で、投票する人を決めていないのは、
20、30代が60%台で、年齢が高くなるほど、すでに意中の候補者を決めている傾向となった。

 今夏に予定される参院選の動向についても、調査を実施した。参院選の比例代表の投票先を尋ねた
ところ、自民が40・2%と最も高かった。民主は34・2%にとどまり、みんなの党3・9%、公明3・3%、
共産2・5%、社民1・4%と続いた。支持政党も自民が民主をリードした。

 昨年8月の衆院選では、県内有権者の比例代表の投票先は、民主が自民の票を上回った。しかし、
今回の参院選比例代表の投票先調査結果をみると、衆院選から半年を経て、県民は民主内の
「政治とカネ」問題に対して、厳しい目で見ていることが、あらためて浮き彫りになった形である。

1209とはずがたり:2010/03/01(月) 12:23:15
>>1208
桑原のみんなの党からの3割ってのが興味深いかも。
谷本候補には記載がないので元社会党出身みたいな出自には拘らず反相乗りで流れてる感じでしょうかねぇ。
とは総研的にも桑原を推したい♪

1210 ◆ESPAyRnbN2:2010/03/01(月) 18:56:07
http://www.kenoh.com/mimi/pc/12595285.html
前原国交相の本県視察で菊田衆院議員や国定三条市長がウェブに
3月1日 18時41分

2月28日に前原誠司国交相が本県や新潟市を視察したことについて、同行した菊田真紀子衆院議員や菊田議員が
地元で開いた国政報告会に出席した国定勇人三条市長がそれぞれのウェブサイトに書いている。

前原国交相は、新潟港国際海上コンテナターミナルや新潟除雪基地、新潟西港を視察後、菊田衆院議員が地元で
開いた国政報告会にも来賓で出席した。

菊田衆院議員は、視察のようすや国政報告会で登壇した前原国交相の写真などを公式サイト「衆議院議員 
菊田まきこ 公式サイト」に掲載。「経済発展を続ける中国やロシアなどの活力を取り込むため新潟港が拠点港に
選定されるよう引き続き努力したいと思います。」と書いている。

国定市長は自身のブログ「三条市長日記」に、前原国交相と菊田衆院議員とのスリーショットを掲載し、「人脈」の
タイトルで書いた記事で、前原国交相と菊田衆院議員は「単なる儀礼上のネットワークでない」。

「初対面の私に対し、〝今日は時間が限られているので、別途必ず時間を取ります。是非大臣室で話を聞きましょう〟
と言っていただいたことにも表れている」とし、タイトルにした「三条市長日記: 人脈」の大切さを訴えている。

1211りん:2010/03/01(月) 22:52:15
2cサイバー攻撃中〜in韓国
http://speed.me.land.to/

1212チバQ:2010/03/01(月) 23:24:23
>>1210
初対面で人脈言われても....

1213 ◆ESPAyRnbN2:2010/03/02(火) 17:17:58
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20100302ddlk15070044000c.html
記者ノート:国交相と知事、微妙な距離感=岡田英 /新潟

 北陸新幹線の建設負担金を巡って昨年、激しく対立した泉田裕彦知事と前原誠司国土交通相。昨年12月に
諸課題の話し合いを続けることで合意し、とりあえずの「和解」となった2人だが最近、その微妙な距離感が
気になってしまう。

 「信頼関係が再構築された」と強調している知事だが、国側への不信感はくすぶっている。県の新年度当初予算案
では、国側から求められた負担金163億円のうち13億円の計上を見送った。建前としては「和解」しているため、
国との協議が進展しないことに対する苦肉のけん制球のように思える。

 そんな中、2月28日に前原国交相が新潟港視察のため来県。報道陣に一部計上見送りについて聞かれると
「これからもしっかりと菊田(真紀子)、黒岩(宇洋)両議員にも間に入っていただいて泉田知事とは話をしたい」。
さらに「期限内を目指し、うまく完成にこぎつけたい」とくぎを刺すのも忘れなかった。

 上越駅への全列車停車問題など、問題は山積したまま前進していない。国や沿線他県との利害が対立するなか、
これからの協議で「信頼関係」の真価が問われる。

【関連記事】

1214チバQ:2010/03/04(木) 12:54:03
http://www.shinmai.co.jp/news/20100304/KT100303ATI090019000022.htm
伊那市長選、元信大農学部長の野口氏擁立へ
3月4日(木)


 任期満了に伴う4月18日告示、同25日投開票の伊那市長選で、現市政に批判的な市民有志らが3日までに、元信大農学部長の野口俊邦氏(67)=上伊那郡南箕輪村南原=を擁立する方針を固めた。4日に会合を開き、出馬を要請する見通し。野口氏は取材に対し「要請があれば(出馬を)考えざるを得ない。市政の刷新が必要だと思っている」としている。

 出馬を要請する市民有志の1人は、市土地開発公社が取得した工業用地をめぐり、公社が不動産取得税を納めていなかった問題などを批判。「これまでの市政に問題がないか、選挙によって市民の審判を仰ぐべきだ」としている。

 野口氏は福岡県出身。九州大、同大大学院を経て信大教授などを歴任。2001年4月から農学部長を1期務めた。田中前県政時代に県公共事業評価監視委員長も務めた。

 市長選では、小坂樫男市長が引退を表明。新人で前副市長の白鳥孝氏(54)=無所属、西箕輪中条=が現市政を基本的に継承する立場で立候補を表明している。

1215チバQ:2010/03/05(金) 12:20:16
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20100305-OYT8T00056.htm
輪島市長選7日告示
市勢衰退の危機人口3万人割れ目前
 輪島市長選は7日告示、14日投開票される。再選を目指す現職の梶文秋氏(61)(無所属)、新人の和菓子製造販売会社社長中浦政克氏(46)(同)が立候補を表明しており、一騎打ちの公算が大きい。市政の課題と選挙の争点を探った。(山崎栄二)

■人口減少・高齢化



3月末で営業を終える「国民宿舎輪島荘」。提案型で売却先を公募している 2006年2月、合併により誕生した新輪島市は、3万4750人だった人口が4年間で2640人減少した。5年に1度の国勢調査でみると、05年までの5年間の1708人減を上回るペースで減り続けている。

 05年の国勢調査結果などから算出された推計人口(2月1日現在)は3万16人。「第1次市総合計画」で16年の人口として設定した3万人割れも目前だ。市企画課も「予想以上に減少が進んでいる」と嘆く。

 一方、人口に65歳以上が占める「高齢化率」は昨年4月1日現在で36・6%と、県内10市中、珠洲市に次ぎ2番目に高い。中でも門前地域は49・4%、黒島町地区では67・5%に達した。「人が減り空き家も増えて寂しいが、ここに住み続けたい」と門前地域の男性(86)は話す。定住促進とともに、高齢者が暮らしやすい環境整備が求められる。

■産業振興

 定住するには仕事が必要だが、主要産業の観光、漆器も不況の波にさらされている。昨年の観光客は、前年比4・6%減の108万8600人、宿泊客も同5・7%減の20万3700人だった。3月末には市直営の国民宿舎2か所が老朽化や利用者減、「宿泊は民間で」の考えから営業を終える。

 輪島塗も需要の低迷で08年は生産額65億円、従業員数1500人と、1991年のピーク時に比べ生産額で約3分の1、従業員は半分に落ち込んだ。「(輪島塗の工程で)職種のどこが欠けても産地として成立しない」(輪島漆器商工業協同組合)と危機感を募らせる。地場産業、観光振興に加え、企業誘致や農水産物加工による高付加価値化など、課題は山積するが不況下で先行きは見通せない。

■争点

 立候補を予定する両氏は手法や政策は異なるが、交流人口の拡大、雇用創出など目指す方向性に大きな差異はない。市梶氏は旧輪島市長を含めて3期の実績と経験を訴え、中浦氏は市民の暮らし重視の市政刷新を掲げている。

(2010年3月5日 読売新聞)

1216チバQ:2010/03/06(土) 11:51:52
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/feature/kanazawa1266246995187_02/news/20100216-OYT8T00039.htm
多選
【1】擁立断念 自民に亀裂


推薦決定後の会合で、自民党県連会長の馳浩衆院議員(左)に笑いながら話しかける谷本氏(中央) 昨年12月、自民党県連の知事選に向けた独自候補擁立の動きは、大きな分岐点を迎えていた。

 「方針を明確にしないと、知事が県民から仕分けされますよ」。同月12日、県選出の自民党国会議員と知事の谷本正憲の懇談会の場で、退職金を返上すべきだと詰め寄る衆院議員の馳浩に、谷本は努めて冷静に応えていたが、体を小刻みに震わせ、いら立ちを隠せない様子だった。

 馳らによる「多選批判」は、独自候補擁立への布石とも見られたが、2日後の結論は「谷本推薦」で、結局、民主や社民など主要政党との相乗りで落ち着いた。「もう、知事選は終わったも同然」。多くの自民県議からそんな声が漏れた。

      ◇

 自民県連にとって、今回の知事選は、政権交代後初の大型選挙となり、7月の参院選を見据える上でも大切な一戦となるはずだった。ところが、県連内は、参院議員の岡田直樹を軸に独自候補の人選を進める「主戦派」と、谷本の推薦を主張する「現職派」に分裂した。

 主戦派は、建設業者を支持基盤とする議員が多い現職派を「知事と癒着して仕事をもらっている」と批判し、現職派も、金沢選出の若手に多い主戦派を「岡田を擁立し、参院選で後釜を狙うつもりだ」と陰口で応酬。かねて言われる“自分党”の負の側面をさらけ出し、党の足並みは乱れた。

 板挟みの岡田は、参院の議席を守るため、立候補を断念。議員協議会では、現職の推薦を全会一致で決めたものの主戦派の不満は収まっていない。ある県議が「もう、党を二つに割るしかない」と語るほど、県連内の亀裂は深まっている。

      ◇ 

 迷走の背景には、元首相の森喜朗の存在があったと多くの県議が指摘する。

 「森さんさえ首を縦に振れば、すぐに(岡田擁立で)話がまとまる」。主戦派の県議はその言動を注視したが、森は最後まで沈黙を貫いた。消極姿勢に非難の声も上がったが、森にも算段があった。

 全国最多に並ぶ5選目の選挙なのに、有権者側に反発の機運はない。加えて森は、岡田と親類の間柄にある。「私が出ろと言えば、民主は谷本さんを担ぎ、『石川が森の支配下に置かれる』とキャンペーンを張る。そういう事に自分から与(くみ)したくなかった」。森は当時の心境をそう語る。

 衆院選で惨敗したショックも尾を引いていた。政権交代から3か月余り。森は「まだ、民主への期待感が残っていた」と見ていた。「あの時、岡田君を立てても、党勢を巻き返すチャンスには必ずしもならなかった」

 しかし、その後、全国を揺るがした民主党幹部らのスキャンダルは、まだ収束していない。森は「今だったら、戦ったかもしれない」とも話す。

 党の存亡を懸けたこの時期の候補擁立断念に、主戦派は、党の存在感がさらに低下することを懸念。知事選の応援を利用し、参院選に出馬する岡田をPRしようと躍起になっている。(敬称略)

(2010年2月16日 読売新聞)

1217チバQ:2010/03/06(土) 11:52:23
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/feature/kanazawa1266246995187_02/news/20100217-OYT8T00075.htm
【2】造反劇許し民主混乱


知事選で現職を推薦することを自治労県本部の高芳晴委員長(左)から伝えられる桑原氏 「結論ありきの議論だ。こんなところにおれんっ」。昨年12月6日、知事選候補を決める民主党県連常任幹事会の最中、県連顧問で元衆院議員の桑原豊は、席をけって部屋を飛び出した。

 民主県連は、5選を目指す谷本正憲の支持に傾いていた。雲行きが怪しくなったのは、参加者の1人から桑原氏を推す声が上がった時だ。県連代表の一川保夫は「出るなら、勝手に出まっし」と声を荒らげて議論を打ち切り、部屋にはとげとげしい空気が流れた。桑原氏が、知事選出馬を表明したのは5日後のことだった。

      ◇

 民主党県連が、自民党の先手を取って谷本支持を決めたのは、旧新生党系の県議会会派「新進石川」と合流したためだ。

 昨年8月の衆院選で民主躍進を支えたのは、金沢に固い地盤を持ち、幹事長の小沢一郎とのつながりも強い新進石川だった。党籍を持つ地方議員が少ない民主県連にとって、政権党として次の国政選挙を戦うには、小沢主導の合流話を飲むしかなかった。

 衆院選後、早々に谷本の続投支持を表明していた新進の合流が具体化した時点で、県連の谷本支持の流れは固まり、多選の是非はほとんど議論されなかった。桑原の造反の理由はそこにある。実際、党本部は知事の推薦を3選までと決めており、大義は桑原にある。

 だが、その大義の陰にも、新進の存在があった。桑原は元々、新進の幹部と折り合いが悪く、新進の民主入りには「理念や政策が、その場しのぎで、民主とは相いれない」と反対したが、今や、県連内での影響力をそがれかねない。「新進に好き勝手にさせる訳にはいかない」という対抗意識が、桑原に出馬を決意させたのだ。

      ◇ 

 桑原の戦略は、自らが委員長まで務めた自治労県本部の支援を取り付け、谷本支持を固めた上部組織「連合」の一角を切り崩すというものだった。

 だが、自治労の会合では、一部で同情論があがったものの、現職の推薦で決着。桑原は「草の根選挙」を余儀なくされた。そうした中、陣営が、集票の鍵と期待を寄せるのは、桑原の地元、七尾市周辺の支持者と、ライバル自民党内の批判票だ。

 桑原は1996年に衆院石川1区で初出馬した際、自民の推薦を受けている。昨年12月14日、自民県連が谷本推薦を決めた直後には、最後まで独自候補擁立にこだわった自民県議が、桑原陣営に電話を入れた。「こっちは駄目だった。後は頼む」。“アンチ谷本”の自民県議の間には、桑原への共感がある。

 一方、ある自民県議は苦しい胸の内も吐露する。「谷本氏が自分の選挙区に来ても、用事を作って応援演説はしないつもり。ただ、県連として推薦している以上、表立って桑原氏を支援することも出来ない」(敬称略)

(2010年2月17日 読売新聞)

1218チバQ:2010/03/06(土) 11:52:51
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/feature/kanazawa1266246995187_02/news/20100218-OYT8T00128.htm
【3】47年で2人 「官選知事」感覚
 「1期目で悪いことをするのもいる。(4期目でも)私ほど清廉潔白な知事はいない」。2月定例県議会の一般質問で、知事選に出馬する元衆院議員・桑原豊の側近、民主党県議の沢田貞から、多選の弊害を追及された知事の谷本正憲は、答弁後、記者団にいら立ちをぶつけた。

 谷本が昨年9月に5選を目指して立候補を表明後、桑原や、一時は独自候補の擁立を検討した自民党県連の幹部が、多選批判を展開。人事の硬直化や知事のワンマン化、側近政治などを問題として挙げたが、実例に乏しく盛り上がりを欠いた。ある県議は谷本について、「官僚出身らしく、そつがなく、政策に大きな失点もない。攻める要素が見あたらなかった」と悔しさをにじませた。

     ◇

 石川では1963年以降、京都府出身で元内務官僚の中西陽一が8期、兵庫県出身の元自治官僚の谷本が4期と、半世紀にわたり県外出身の元官僚2人だけに県政を託してきた。当然、県民の間に多選に対する抵抗感は薄い。谷本についても、有権者からはせいぜい「飽きたね」(50歳代の女性経営者)という声が聞こえてくるくらいだ。

 背景には、官僚への信頼感が厚い、保守的な風土がある。ある県議は「石川には、知事は国から派遣されてくるものという、戦前の官選知事に近い感覚が残っている」と指摘する。「尾張から金沢入城を果たした前田利家公以来の伝統だ」。県民の間からは、そんな笑い話も聞こえる。

 「官僚統治」は、谷本県政の大きな特徴だ。県幹部に占める中央省庁からの出向者数は13人で、全国3位。知事と県選出の自民党国会議員との懇談会では、議員側から「石川県人はそんなにできが悪いのか」と出向者数を減らすよう求める意見もあがった。

 「県外出身者であることが有利に働いた」と見るのは、金沢大で助教授をしていたこともある、東北大准教授(政治意識論)の河村和徳だ。河村は「谷本氏は、県外出身で地元での利害が少なく、金沢、加賀、能登の3地域にバランス良く目配りできたため、県民の不満が出にくかった」と分析する。

 今回、知事に名乗りを上げる新人3候補はいずれも、県内出身だ。河村は「県内全域で支持を得るためには、公約が、出身地域への利益誘導と受け取られないような配慮が必要だ」と話す。

     ◇ 

 多選に寛容な石川の風土を意識してか、多選をあえて争点から外す候補予定者もいる。共産党が推薦する木村吉伸だ。

 立候補会見で記者団から多選について見解を問われた木村は「4期まで良くて、5期目が駄目というのはどうか。問われているのは、多選かどうかではなく、県政の中身」と述べた。

 木村陣営は、街頭で有権者にこう呼びかけている。「国政でも、自民党の開発優先に国民が怒り、政権交代が起こりました。県政でも政権交代を」

(敬称略)

(2010年2月18日 読売新聞)

1219チバQ:2010/03/06(土) 11:53:20
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/feature/kanazawa1266246995187_02/news/20100220-OYT8T00523.htm
【4】批判聞かない懸念 拡大


浅野川の氾濫で、泥だらけになった金沢市並木町(2008年7月28日)  今月上旬、県庁で行われた現職の谷本正憲への推薦状の手渡し式で、県医師連盟委員長の小森貴は「すばらしい対応でした」と、県の能登半島地震での復旧対応を絶賛した。谷本のほおはほころびっぱなしだった。

 2007年3月の能登半島地震は、死者1人、負傷者338人、住宅全半壊2426戸の被害を出した。県はいち早く仮設住宅を作り、道路を復旧、全国から駆け付けた医師と地元医師との情報交換の橋渡しもし、被害を最小限に食い止めた。谷本県政の危機管理を語るうえで最大の成果とされるが、同じ危機管理でも全く評価の異なることもあった。



 08年7月、豪雨で浅野川が氾濫(はんらん)し、2381棟に被害が出た浅野川水害。住民は、県が管理する堤防の切れ目の閉鎖が遅れて被害が広がったと主張し、損害賠償を求めた。県は閉鎖の遅れは認めたが、「想定外の急激な水位上昇で、県に責任はない」と突っぱねた。

 交渉に行き詰まった住民側が再三求めたのが、補償の決定権を持つ知事との直接対話だった。しかし、知事は最後まで住民説明会に姿を見せず、住民70人が、県などを相手に1億6500万円の損害賠償を求める訴訟を起こし、係争中だ。

 被災者の1人、小坂直樹(44)は、同11月に谷本が講師を務めた市民講座で「知事が、ほとんど現場に来ていないのはおかしい」と思いをぶつけたが、谷本は「住民の立場に立って対応しています」と不快感をあらわにした。小坂は「不利なことを言われると機嫌が悪くなるんだな」という印象を受けた。

 水害直後、地元選出の国会議員らは現場を視察し、住民の話にも耳を傾けた。小坂は「知事は、競り合わない選挙を続けているから、住民の声を聞かなくてもいいと思っているのか」と疑問を投げかける。



 「元々、人の話をよく聞かない」とも言われる谷本だが、当選を重ね、知事に声が届きにくくなったという声は、県庁内からも聞こえてくる。ある幹部は「16年やっている知事は誰よりも政策に詳しく、トップダウンでスピード感のある政策ができる反面、知識でかなわない職員が意見しにくい雰囲気がある」と話す。

 かつては職員が議論に加わった知事の予算案裁定も、知事に説明し了承を得るだけの場になった。知事に怒られるのを恐れて懸案に手を付けられず、対応が遅れたこともあったという。

 さらに、この幹部は「知事が話をする会合や講演で、知事に批判的な人が出席するとわかると、職員がその人物の参加を拒むこともある」とも証言。知事の心情に過剰反応する県職員の姿が浮かぶ。

 県議の間にも、懸念は広がる。ある自民県議は、こう打ち明ける。「このまま当選を重ねれば、我々の批判に耳を傾けなくなるのではないか。そうなれば、県議などいらなくなってしまう」(敬称略)

(2010年2月19日 読売新聞)

1220チバQ:2010/03/06(土) 11:53:47
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/feature/kanazawa1266246995187_02/news/20100220-OYT8T00529.htm
【5】会見軽視 県庁に横行


記者会見の背景用に作られたパネルをお披露目する谷本知事(昨年11月19日、県庁で) 本紙を始め、朝日新聞、毎日新聞など全国メディアの記者が、石川に転任し、県庁を担当すると、まず、驚くことがある。知事が県政について見解を述べ、記者の質問に答える「定例記者会見」が存在しないことだ。全国47都道府県で、知事が月1回以上の割合で定例会見を開いていないのは石川だけだ。

 県庁の職員も、知事に倣っているふしがある。各都道府県は、独自の政策・事業を発表する際、担当部署が記者会見や説明会を開くのが通例だ。県民はもちろん、全国への情報発信も重要な時代。だが、石川では、資料を配布するだけのそっけなさだ。

 会見には、担当者が直接、記者に説明し、質疑を受けることで内容を誤解なく、的確に伝える狙いがある。何よりも、担当者が同じ説明を何人もの記者に繰り返す労力を減らすことになるのだが。

 人口が同規模の県と比較すると、秋田では2008年度、県職員による会見や説明会は115回、大分では170回行われているが、石川はわずかに30回だった。

 知事の谷本正憲は、職員による会見の少なさを問われ「子どもじゃあるまいし、各課で判断すべきこと。そんなことまで知事が口出ししたら、無気力な県政とそしりを浴びる」と話す。

 だが、職員の受け止め方は違う。ある幹部は「他県でそんなに県職員が会見しているとは知らなかった。職員が会見する発想自体がない」と驚き、別の幹部は「知事の思いと違うことを話せば、しかられる恐れがある。できれば、知事にやってほしい」と打ち明けた。

     ◇

 情報発信や公開の意識の薄さは、不祥事が起きた時にはっきり見て取れる。昨年10月、会計検査院の調査で県の不正経理が発覚した際、県総務部は「後で会見を開く」としたが、1か月後、「すでにほとんどの社に個別に内容を説明した」として、公式な会見を拒否。報道機関が猛反発し、数時間後、渋々、会見に応じた。

 また、昨年5月に県庁内で職員がパソコンソフトを違法にコピーしていた問題では、最後まで会見を開かなかった。こうした対応に、他県の広報担当は「危機管理として、責任者が公の場で説明するのが原則なのに」と驚きを隠さない。

 県の幹部は「上司に公の場で謝らせたくないという意識がある」と弁解する。知事のリーダーシップで職員の意識を変えなければ、変革はおぼつかない。

     ◇

 実は、谷本は「話好き」だ。石川の特産品や産業技術を企業関係者に自ら売り込む「トップセールス」にも熱心で、記者が廊下などで谷本を取り囲んで話を聞く「ぶら下がり取材」にも気さくに応じてはいる。

 だが、公式な記者会見を嫌うのはなぜか。谷本は「定例会見をしても質問がほとんど出ない。その分、ぶら下がりであらゆる質問にお答えしている。私ほど丁寧に対応している人はいない」と反論する。

 昨年11月の補正予算発表の会見では、県の事業を視覚的にアピールするため、各自治体でも流行中の「会見用背景パネル」がお披露目された。谷本は上機嫌でパネルの説明をしていたが、その後、パネルは3回しか使われていない。(敬称略)

<情報公開制度も消極姿勢目立つ>

 谷本県政では、県民への直接的な情報公開制度に関しても、消極姿勢が目立つ。全国市民オンブズマン連絡会議が1996年から、調査を続ける「全国情報公開度ランキング」。石川県は同年の第1回調査時に全国10位と高評価を得たが、2004年度以降は順位をずるずると下げ、07年度は全国41位となった。

 ランキングは、その時々の社会の関心事で採点項目が変わり、必ずしも“透明度”を正確に反映する訳ではない。それでも、連絡会議が07年11月、県に請求し公開された「退職者再就職状況」には、公的機関に「天下り」した元職員の情報があるだけで、民間企業への再就職組は公開されなかった。

 市民オンブズマン石川幹事の林木則夫は「昔ながらの資料の黒塗りの方がまだまし。隠した事実を隠そうとしている」と指摘する。

(2010年2月20日 読売新聞)

1221チバQ:2010/03/06(土) 19:51:40
輪島市長選
現職の梶文秋は元社民党の市議とのこと
wikiより
>梶文秋(かじ・ふみあき)2006年 - 1期目(但し旧・輪島市で1998年より2期務め、合併により失職。元社民党市議)

1222チバQ:2010/03/06(土) 20:02:06
桑原は輪島市長選に出れば良かったんじゃ?
と思ったが、七尾出身らしい。

中浦政克はどうなんだろ?
良玉であれば勝てそうな気がするが・・・

1223チバQ:2010/03/06(土) 21:30:54
http://mainichi.jp/area/mie/news/20100304ddlk24010319000c.html
10名張市長選:投票まで1カ月 課題山積の市政、2氏一騎打ちか /三重
 ◇訴え浸透へ、激しい前哨戦に
 任期満了(4月24日)に伴う名張市長選は28日告示、4月4日投開票される。これまでに現職で2期目の亀井利克氏(58)と新人の元国土交通省近畿運輸局次長、辻安治氏(52)が立候補を表明しており、無所属2氏による一騎打ちの公算が大きくなっている。同市では地域医療や財政難など多くの課題を抱えており、いかに訴えを有権者に浸透させるか、投票日まで1カ月となり、両陣営の激しい前哨戦が予想される。【宮地佳那子】

 ◇市長職集大成目指す−−亀井氏
 亀井氏は2月半ばの事務所開きで、「市長職の集大成として3期目を目指す」と宣言。市財政について、中央西土地区画整理事業の借入金返済などで、13年度には一般会計を単年度黒字化するとしている。

 2期目に実現するとしていた発達障害児のケアをする療育センター、小児救急を24時間365日受け入れる小児医療センターの構想では、小児科医増員のめどが立ち、11年度に設置可能としている。

 来年3月撤退の皇学館大名張学舎跡地については、近畿大学(東大阪市)と、工業高等専門学校(熊野市)誘致で「最終的な合意に向け努力している」と3月議会で答弁。高校の活性化、学生や教職員など600人の市内転入を見込んでいる。

 ◇知名度の向上を狙う−−辻氏
 市民団体が擁立した辻氏は2月末、買い物客らでにぎわうスーパー前で「市長が変われば、名張が変わる」と呼びかけるなど、知名度アップを狙う。マニフェストはないが、「市立病院の再生」など課題7項目をまとめたチラシを配った。

 施策としては、企業誘致などを念頭に、名阪国道直結道路の建設を強調。国、隣接県などとの交渉を含め、建設手法やルートは今後考えるという。

 市立病院については、産婦人科を新設し、市内の産科医の負担軽減、安心して子育てできる環境づくりを進めるとしている。

 皇学館大跡地については、近大との交渉を白紙化すると宣言。医療系専門学校などを誘致したいとしている。

 ◇「草の根」展開へ
 両氏とも支持政党はなく、「草の根選挙」を展開する。現在、ミニ集会やあいさつ回りなどをしている。

 前々回選(02年)で公認候補を出した共産党は現在、候補者擁立には至っていない。

 2日現在の選挙人名簿登録者数は6万7396人(男3万2200人、女3万5196人)。前回選(06年)の当日有権者数は6万6277人で投票率は55・87%だった。

〔伊賀版〕

1224チバQ:2010/03/07(日) 10:39:12
http://www.chunichi.co.jp/article/politics/news/CK2010030702000127.html
来年の愛知県知事選、民主が独自候補擁立へ
2010年3月7日 朝刊

 民主党愛知県連の新代表に就任する牧義夫衆院議員(愛知4区)は7日の定期大会で、政権交代後初となる来年2月の同県知事選に向け独自候補を擁立する方針を表明する。関係者への取材で明らかになった。県連トップがいち早く知事選への対応を明確にすることで、4選出馬をめぐる神田真秋知事(58)の判断や、県議会最大会派の自民党の出方が注目される。

 県連大会では2010年度の活動方針で、知事選について「情勢分析しながら擁立に取り組む」との方向を確認する見通し。関係者によると牧新代表は所信表明で「少しでも早い時期に独自候補を擁立し万全の態勢で選挙に臨みたい」などの趣旨で、さらに踏み込んだ発言をするという。

 候補者擁立は、党県議団が中心に人選を進める。知事選直後に県議選(定数104)を控えるため、知事選での独自色をアピールすることで党勢を拡大し、現有勢力(自民57、民主37)の逆転につなげたいとの思惑もある。同県知事選をめぐっては、前回07年に与野党相乗りが崩れ、民主党は現衆院議員の石田芳弘氏(64)を擁立したが、自民、公明両党が推す現職の神田氏が3選を果たした。多選批判を掲げる民主内には神田氏の4選を支持する声が少なく、前回に続き独自候補を擁立する「主戦論」が広がっている。

 民主愛知県連は昨年夏の衆院選で15小選挙区を全勝した。しかし、鳩山由紀夫首相や小沢一郎幹事長など党内で「政治とカネ」をめぐる問題が発覚。先月の長崎県知事選では、農林水産省出身の新人候補が敗れるなど一時の追い風ムードに陰りが出ている。

1225チバQ:2010/03/07(日) 15:06:15
>桑原豊氏(64)の応援に訪れたのは、衆院初当選同期の友人で同党副幹事長の生方幸夫衆院議員(62)
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001003070001
応援弁士が続々 各陣営、街頭で舌戦
2010年03月07日


 知事選は14日の投開票に向けて後半戦に入った。6日は県外から応援弁士が続々と駆けつけ、低投票率も懸念される選挙戦を盛り上げようと、有権者が多い金沢市周辺で声を張り上げた。


 無所属新顔で元民主党衆院議員の桑原豊氏(64)の応援に訪れたのは、衆院初当選同期の友人で同党副幹事長の生方幸夫衆院議員(62)=千葉6区。告示前、党県連に造反した桑原氏の応援をいったんは見送った生方氏だが、この日は「副幹事長でなく友人として」来県。JR金沢駅前などで「民主党の原則では3選を超す候補は推薦せず相乗りもしない。桑原さんこそ党の候補にふさわしいはず」と力説した。


 無所属現職の谷本正憲氏(64)=社民推薦、自民県連・公明県本部推薦、民主県連支持=の応援には、旧自治省同期入省組の井戸敏三・兵庫県知事(64)が駆けつけた。同市中心部での街頭演説や、民主党県連の集会でマイクを握った井戸氏は、5選を目指す谷本氏について「(当選)回数の問題ではなく柔軟な行動力、判断力を持ち続けているかが問われる。谷本氏に石川の未来を託してほしい」と呼びかけた。


 ほかの候補者も、県内を奔走して有権者へのアピールに余念がなかった。


 無所属新顔で元会社員の米村照夫氏(70)は金沢市中心部を歩き、財政再建などの持論を訴えた。


 無所属新顔で石川勤労者医療協会専務の木村吉伸氏(58)=共産推薦=は、午前中は穴水町、七尾市、志賀町を遊説。午後からは羽咋市や七尾市中心部、津幡町を選挙カーで巡り、20カ所以上で精力的に街頭演説を行った。

1226チバQ:2010/03/08(月) 21:47:14
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001003080001
輪島市長選 現新2氏届け出
2010年03月08日


中浦 政克氏 (46)


梶 文秋氏 (61)

◇地域振興など争点◇


 輪島市長選が7日告示され、菓子店社長で新顔の中浦政克氏(46)=無所属=と、再選を目指す現職の梶文秋氏(61)=無所属、自民・社民推薦、公明支持=の2人が立候補を届け出た。過疎と高齢化が深刻化する中、市政運営のあり方や地域経済の振興策などが争点となる。14日に投票、即日開票される。


 同市では、旧門前町との合併前の98年から、通算3期12年間、梶市政が続いてきた。合併から4年がたち、2007年3月に起きた能登半島地震からの復興もハード面は一段落した。新市のまちづくりを本格的に進めるうえで、市政を継続するのか、刷新すべきなのかが問われる。


 第一声で中浦氏は「この12年間、町の形は整ってきたが、生活の豊かさにつながっていない」と梶氏の多選を批判。梶氏は「観光業や地域を育てていくために、今後3、4年を大切にしなければならない」と市政の継続の必要性を訴えた。


 期日前投票は8〜13日の午前8時半から、輪島市役所では午後8時まで、同市門前総合支所では午後7時まで受け付ける。同市沖の舳倉島では9日午前11時から午後2時半まで(荒天の場合は順延)。7日現在の選挙人名簿登録者数は2万7499人。



        ☆           ☆


==輪島市長選候補者==


◇「市制変える」訴え◇中浦氏


 中浦氏は午前10時過ぎから、同市杉平町の選挙事務所前で出陣式を開いた。支援する元市議や市民ら約350人(主催者発表)を前に「輪島を変える」と市政の刷新を訴えた。


 出陣式では、後援会長で元市議会議長の田中孫右ヱ門氏が「相手候補の大きなやぐら(支援態勢)を壊し、輪島市のために中浦候補を当選させよう」と支持の拡大を求めた。中浦氏は市政の現状を「一部の政治家や団体のしがらみにまみれている」と批判。「資源を有効に生かし、市民一人一人に参画してもらってこの町の将来を豊かなものにしていく」と決意を述べた。


 中浦氏は具体的な施策として、市長報酬の30%削減や市の部長職の廃止、全国に「輪島応援団」をつくる交流市民登録制度の創設、輪島病院の医師不足解消などを挙げる。


◆「ふるさと生かす」◆梶氏


 梶氏は午前9時から、地元の同市鳳至町の住吉神社で必勝祈願祭と出陣式を開いた。国会議員や県議、各団体の代表ら約500人(主催者発表)らと気勢を上げた。


 応援演説に立った北村茂男衆院議員は「梶氏は震災復興で昼夜を分かたず、先陣を切ってきた。変わればいいというだけでは自治体の責任者の仕事はできない」と梶氏の実績を強調。梶氏は第一声で「輪島の未来づくりを成し遂げたいとの思いで、震災復興も町づくりと合わせて乗り越えてきた。市民のみなさんと、このふるさとを生かしていきたい」と訴えた。


 梶氏は、企業誘致の促進や観光人口の拡大、お年寄りの独り暮らし・夫婦世帯の見守り態勢の整備、水道未普及地域の解消などの政策を掲げている。

1227チバQ:2010/03/08(月) 21:55:44
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20100308-OYT8T00125.htm
輪島市長選2氏の争い
「継続か刷新か」争点
 輪島市長選が7日告示され、新人で和菓子製造販売会社社長中浦政克氏(46)、再選を目指す現職の梶文秋氏(61)(無所属=自民、社民推薦)の2人が立候補を届け出、一騎打ちの選挙戦に突入した。旧輪島市を含めると、3期12年に及ぶ現市政の継続か刷新かを主な争点に、2候補の舌戦がスタートした。

 同市杉平町の選挙事務所前での中浦氏の出陣式では、田中孫右ヱ門・選対本部長が「相手は大きなやぐら組だが、私たちの力で突き崩し、中浦候補を当選させよう」と訴えると、支持者から拍手がわき起こった。

 マイクを握った中浦氏は「この12年間でインフラ整備も進んだが、有効に生かされておらず、生活の豊かさにつながっていない」と指摘。そして「上意下達でなく、みなさん一人ひとりに参画していただき、将来を築く。輪島をしっかり変える」と力を込めた。その後、支持者らがガンバローを三唱し、遊説に出発した。

 梶氏は同市鳳至町の住吉神社で出陣式。推薦する自民党の国会議員や連合石川の上田弘志会長らが激励し、実績と経験をアピールした。山出保・金沢市長は「都市経営は楽じゃない」と能登半島地震からの復興や行財政改革の手腕をたたえてエールを送り、梶氏は「思いを訴えて駆け抜ける」と選挙カーで遊説をスタートした。

 夕方には「ふらっと訪夢」(旧輪島駅)前で「この厳しい局面で、新しい風だけで何かが変わることはない」と演説。新幹線金沢開業などを見据え、「この3、4年が大事な時期。(変化より)安定した市政運営を目指さなければ」と訴えた。

 投票は知事選と同じ14日、市内48か所で行われ、即日開票される。期日前投票は8日から13日まで市役所と門前総合支所で受け付け、9日には舳倉島でも予定されている。6日現在の有権者数は2万7499人。

(2010年3月8日 読売新聞)

1228チバQ:2010/03/09(火) 21:30:25
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001003030001
【チェックいしかわの課題】1.雇用・経済
2010年03月03日


8月末に閉鎖されるキリンビール北陸工場。約14万7千平方メートルの跡地利用はいまだに決まっていない=白山市竹松町

◆企業誘致頼みに限界◆


◇蜜月終わり 相次ぐ撤退・雇い止め◇


 先の見えない不況と雇用危機が県内でも続く。製造業頼みの南加賀や働き口の少ない能登地域の落ち込みは特に深刻だ。企業誘致を柱にしてきた県の産業戦略は、相次ぐ撤退で見直しを迫られている。


 「熊本工場に行くつもりだったが、80歳を超える父や家族全員に反対された」


 2月。みぞれが降るバイト先のガソリンスタンドで、志賀町の男性(50)は言った。


 男性は昨春、職を失った。同町内の「能登中核工業団地」にあった自動車部品製造工場で働いていたが、業績悪化で突然閉鎖。従業員百数十人のうち約20人が熊本工場に異動したが、地元を離れられない大半の人が退職した。


 ハローワークには数十回通ったが仕事は見つからない。失業保険とバイト代で大学生の子どもへ仕送りをするが、3月には失業保険も切れる。「バイトを続けるか迷う。県の雇用対策事業もあるようだが、自分で頑張るしかない」と話し、給油作業に戻った。


     ■


 県内の1月の有効求人倍率は0・48倍。世界同時不況が始まった2008年秋の半分以下だ。南加賀や能登は特に厳しく、石川労働局管内の有効求人倍率は金沢の0・59倍に対し、小松0・31倍、輪島0・33倍にとどまる。


 県は工場新設の補助金や固定資産税の優遇措置など、手厚い支援で企業の呼び込みを図ってきた。だが景気後退で、誘致企業が必ずしも雇用を保障しなくなってきた。


 「このままでは経営が立ちゆかない」


 昨年10月。キリンビール北陸工場(白山市)の閉鎖が発表された翌日、同社の松沢幸一社長が県庁を訪れ、硬い表情で知事に説明した。


 県が約2億円の補助金を出して93年に操業開始した同工場は雇用に加え、工場見学で観光にも貢献する「優等生」だった。しかしビール需要の低迷で撤退を決め、機密を理由に県や白山市に相談せず突如通告。期間従業員48人の契約も打ち切るとした。


 「跡地利用には責任を持ってかかわりたい」。頭を下げる松沢社長に、県側は厳しい言葉を投げかけた。


 「後ろ足で砂を掛けるような撤退は許されない」――。大企業と県の「蜜月」の終わりを印象づけた。


     ■


 最大の柱である「モノづくり」も曲がり角にある。


 建設機械最大手「コマツ」創業の地・南加賀は製造業の一大集積地だ。製造業の県内総生産に占める割合は22%と全国平均を上回る。だが輸出に依存する製造業は世界不況の直撃を受け、08年末、県内の大手工場が派遣労働者の雇い止めを相次いで表明。雇用不安は一気に広がった。


 コマツは小松市の工場を3月末に閉鎖、金沢市に移転する。事業集約の一環だが、小松市の空洞化はさらに進む。


 県は体質改善に本腰を入れ始めた。4月から実施の「産業革新戦略2010」は、大企業の下請け・孫請けだった中小企業の地力を強化し、独自の製品開発や販路開拓の支援などに比重を移す内容だ。


 県は「ビジネスのすそ野が広がり製造不況へのリスクも減る」と期待するが、同戦略は14年度までの長期プラン。雇用危機の“特効薬”はみあたらないのが現状だ。


(菊地直己、大畠正吾)

1229名無しさん:2010/03/09(火) 21:30:56
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001003040001
【チェックいしかわの課題】2.教育
2010年03月04日


演技実習をする演劇科の生徒たち。=1月19日、七尾市下町の県立七尾東雲高校

◆学ぶ環境 地域で格差◆


◇教員不足 負担に現場悲鳴◇


 深刻化する過疎や財政難が教育現場を直撃している。県教委は2000年度以降、能登を中心に12の県立高校を統廃合した。障害児教育では態勢強化に教職員数が追いつかず、現場から悲鳴が上がる。


 04年に開校した県立七尾東雲高校(七尾市)。特色は県内の高校で唯一設置されている「演劇科」だ。昨秋、全国の演劇ファンが集まった七尾市での「マクベス」公演に生徒たちがエキストラ出演した。「いい刺激になったし、地域も盛り上がった」と山口嘉一校長は話す。


 七尾商、七尾農、七尾工が統合した同校。教職員は全国でも珍しい学科のアピールに奔走し、富山、福井、岐阜の中学校にも足を運ぶ。


 しかし志願者は思うように伸びない。一般入試の出願倍率は08年度で0・73倍、09年度も0・85倍と定員割れ。再編で新たに開校した能登高校なども状況は厳しく、09年度に定員割れした11校中8校は能登地区の高校だった。


 県教委は「特色ある学校づくりで志願者数増を」とするが、過疎化で生徒数そのものが減る中、「特色」は決定打にならないのが現実だ。


 演劇科では約70人が学ぶが、学校の「実績」になる就職などでも、能登の高校に共通する過疎の壁に直面する。


 地元には企業が少なく、金沢周辺での求人開拓にも力を入れるが、「自宅通勤できない社員は住宅補助などにコストがかかる」と敬遠する企業も少なくない。「金沢の高校と同じようにはいかない」。山口校長は声を落とす。


 05年度の入試から「全県1学区制」が導入され、学校選びもシビアになった。企業訪問の強化を考えるなど生き残りに必死だ。


     ■         ■


 地域の拠点としての機能強化も求められる学校。だが、重くなる役割に見合う現場への支援は十分とはいえない。


 障害児教育の充実をうたい、盲・ろう・養護学校が法律上、障害種別を超えた「特別支援学校」に一本化されて3年。各学校は、一般の保護者や地域の学校などの相談にも「積極的な対応」を求められるようになった。


 だが、県内の盲・ろう・養護学校の教職員は、07年度は国の基準定数774人に対して697人で、充足率は全国ワースト3位。09年度は848人に対して730人とさらに低下した。


 「人は増えないのに仕事が増えた」。白山市内の養護学校の男性教諭はこぼす。


 「就職相談をしたい」「友達とのトラブルにどう対応すれば」――。学校には連日、問い合わせが相次ぐ。だが人手不足で専従の窓口を作れず、教諭がクラス担任と相談担当を兼務する学校が多い。


 こうした状況を「教育内容の低下につながる」と懸念する保護者や教職員らでつくる団体は、県教委に増員を要望し続けている。


 だが、県教委学校指導課は「財政にかかわる問題でもあり、すぐに増員は無理。経験者が増えて環境が整うまで頑張ってほしい」と話す。教職員の総数は最近の5年間で約300人減った。配置を担当する教職員課も慎重だ。


 「機能強化はいいが、このままでは生徒と向き合う時間がない」。現場の努力に頼るしかない現状に、教諭の表情は晴れない。


(加藤藍子)

1230名無しさん:2010/03/09(火) 21:31:34
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001003050001
【チェックいしかわの課題】3・医療
2010年03月05日





夜間にも続々と救急車が到着。24時間対応で重症患者などの対応をする救命救急センター=金沢市の県立中央病院

◆医師不足 募る危機感◆


◇救急拠点減り、県外搬送急増◇


 医師不足が深刻だ。人口当たりの医師数が全国平均を上回る石川県は「医療先進県」に見える。だが実態は、医師の大半が金沢周辺に集中。能登、南加賀では医師や救急現場の負担が増し、地域医療の根幹が揺らいでいる。


 昨年の暮れ。加賀市消防本部に119番の入電を知らせるサイレンが響いた。


 「胸が苦しい」。現場に到着した救急救命士(36)は、痛みを訴える60代の男性の容体を確認。救急病院の当番表を手に取り、すぐに搬送先を探し始めた。ところが、受け入れ可能な市内の病院がなかなか見つからない。


 「手術中」「医師不在で対応できない」――。搬送病院が見つからぬまま、時間だけが流れる。「容体急変の可能性もあり一刻を争う」。救命士は県境を越えた福井大付属病院(福井県永平寺町)へ連絡し、救急車を発進した。


 約30分の道のり。不安な表情で家族が付きそう中、高速道路を飛ばして病院に到着。待機していた医師に患者を引き継ぎ、救命士はようやく一息ついた。「だが、救急車が一台県外に出ると、市内の救急対応は手薄になる。急いで戻らなければなりません」
      ■          ■


 2008年の県内の人口10万人当たりの医師数は243人で、全国平均(213人)を上回る。だが、県内4つの医療圏で全国平均を上回ったのは、金沢市を含む石川中央だけ。能登北部や南加賀では平均を割り込むだけでなく、さらに減少傾向にある。


 拍車をかけたのは04年度に始まった臨床研修医制度だ。出身大学の医局が決めていた研修先を学生が自由に選べるようになった。県内に約100人いた研修医は、制度導入で半数程度に落ち込んだ。


 救急医療への影響も深刻だ。救急搬送を引き受ける県内の病院は、98年の60カ所から08年には48カ所まで減った。特に深刻なのが加賀市。09年の救急搬送約2500件のうち市内病院への搬送は7割で、県外搬送の件数は増加の一途だ。3年前には30件程度だった福井大学付属病院への搬送も、昨年は約250件にまで急増した。


      ■          ■


 「医師不足は深刻。将来見通しも暗い」「議論を繰り返すだけでは変わらない」


 1月28日、加賀市民病院で開かれた同市の地域医療審議会。病院関係者ら12人の委員は厳しい意見を交わした。


 加賀市など南加賀の救急体制の充実は、県の最優先課題の一つ。同市では旧加賀市と山中町の合併以降、市民病院と山中温泉医療センターのあり方をめぐる議論が続いてきた。両病院はこの5年ほどで常勤医が41人から35人に減少し、時間外診療の当直医1人の確保にも苦労している。


 07年には「2病院を機能分化した上で、救急医療を担う新病院を建設すべきだ」と同審議会が答申したが、市議会などでの議論は進まない。県も4月から、国の支援による約50億円の基金で地域医療再生計画を実施する。13年度までに医師確保、救急医療の充実などに取り組む予定だが、問題解消には時間もかかる。


 同審議会の席上、委員の一人は声を荒らげた。「いつまでも県外の病院が患者を受け入れてくれるとは限らない」。


(菊地直己、長田豊)

1231名無しさん:2010/03/09(火) 21:32:08
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001003060005
【チェックいしかわの課題】4・観光
2010年03月06日





「能登ふるさと博」では「ゆるキャラ」も盛り上げにひと役買った。和倉温泉などの観光客増を目指した催しだが、大きな効果は見えない=昨年7月、輪島市文化会館

◆温泉客減 支援に限界◆


◇新幹線開業、効果は不透明◇


 県内の温泉地が宿泊客の減少に苦しんでいる。倒産する旅館も後を絶たない。県は誘客に力を注ぐが、効果的な処方箋(せん)は見つからない。


 先月24日、加賀市の山代温泉にある旅館「松籟荘(しょうらいそう) 千味万彩」が約20億円の負債を抱えて事業停止した。


 「バブル期に団体客目当てで増改築し、大きな借金を抱える旅館は多い。次もあるだろう」。食材を納入していた同市・山中温泉の旅館が倒産し、多額の売掛金が未回収になったことがあるという男性(62)は予想する。


■          ■


 石川県は、「観光度指数」と呼ばれる人口100人当たりの年間宿泊者数で沖縄に次ぐ全国2位(09年1〜9月)。これを支えるのが城下町・金沢と、山代、山中、片山津、和倉などの温泉地だ。


 しかし、金沢市の宿泊者数(湯涌温泉を除く)が200万人を超え増加傾向なのに対し、温泉地は最盛期の半分から4分の1にまで激減。加賀の4湯では04年以降、20軒の旅館が消えた。


 構造的な温泉不況に追い打ちをかけるのが、「湯快リゾート」(本社・京都市)など県外資本の進出だ。破綻(はたん)した旅館を買い取り、8千円を切る年間統一料金で裕福なシニア層も呼び寄せる。


 「名古屋からの送迎バス代3千円を入れても1万円ちょっと。仲居はいないが、外国のホテルだと思えば気にならない」。山中温泉の同社ホテルに妻と2泊した金沢正明さん(71)は満足そうに語る。


 加賀温泉郷にある同社のホテルは9館。今春には和倉温泉にも初めて進出する。


 「旅館経営はビジネス。低価格以外でもしっかりやっている旅館はある。県は全体の誘客をどう伸ばすかという視点でやっている」。県観光交流局は側面支援が限界だという姿勢だ。


 石川県の観光消費額は約2600億円(08年度)と、繊維産業を上回る。その浮沈は旅館業だけでなく交通や農水産業の雇用にまで影響する。


 県が観光地のキャンペーンやイベントへの補助金などに費やすのは年間4億1千万円(09年度)。ただ、予算額は06年度から毎年減り続ける。


■          ■     


 「いま首都圏から来ている20万人を14年度の北陸新幹線開業で40万人に増やしたい」。和倉温泉旅館協同組合の田中道夫理事長代行(57)は、県に金沢から七尾までの足の確保への支援を求める。


 07年の能登半島地震から立ち直った同温泉だが、08年秋に不況が直撃。09年の入り込み客数は前年比10・6%減と温泉地で最も悪い数字だ。


 県は08年から祭りやイベントに「能登ふるさと博」の冠をつけ、県外客の誘致を進める。しかし、効果は「宿泊者の減少をやや緩和してくれた程度」(旅館経営者)と特効薬にはなっていない。


 新年度、県は北陸新幹線の金沢開業を観光振興に結びつけるための行動計画づくりに入る。ただ、「新幹線先進地」では一時的な観光ブームで終わったところもあり、実効性のある対策が必要だ。


 「新幹線はあくまで手段。観光客が何度も来てくれる自然や人を生かした地域づくりをどうやるか。県はこの手伝いをしてほしい」。山中温泉観光協会の上口(かみぐち)昌徳会長(78)はいう。


(大畠正吾)

1232名無しさん:2010/03/09(火) 21:32:43
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001003070002
【チェックいしかわの課題】5・交通
2010年03月07日


沿線の過疎化に悩むのと鉄道。悲願の金沢直通に向けて、2005年に新型車両を導入した=穴水駅

◆新幹線 期待と危うさ◆


◇地域の足 揺れる均衡◇


 2014年度末の金沢開業へ工事が進む北陸新幹線。金沢周辺では“観光特需”の期待が膨らむが、その陰で、地域交通網のバランスが崩れる危うさもはらんでいる。


 のと鉄道穴水駅は、七尾との約33キロを往復する第三セクターの拠点。かつては奥能登の鉄路の起点だったが、相次ぐ廃線で今は終着駅だ。


 ひとけのないホームで、鮮やかな青と白の車両が出発を待っていた。05年に導入した最高時速95キロの新型だ。路線内の制限時速は85キロだが、悲願のJR七尾線乗り入れ、金沢直通に備えて奮発した。


 経営は苦しい。旧国鉄から分離された後、過疎化で穴水―輪島間と穴水―珠洲・蛸島間は廃線になった。その後も乗客の減少は止まらない。


 「住民の足を守るには、金沢から観光客を呼び込むほかない。新幹線は希望の光なんです」。それには、七尾と金沢をつなぐJR線への乗り入れが不可欠――。鷲嶽(わしたけ)勝彦社長(65)は力説する。


 だが、頼みとするJR七尾線の行方も不透明だ。


     ■          ■


 整備新幹線の開通後は、並行在来線をJRから分離するのが原則。県内の並行在来線(JR北陸線・金沢―富山県境)も県出資の三セクが経営する見通しだが、津幡で分かれる「枝線」・JR七尾線の扱いは明記されていない。県は「当然、JR西日本が引き続き運営する」(新幹線・交通対策監室)との立場だ。


 だが、JR西が採算の厳しい路線を「飛び地」で抱え続けるのも難しい。


 県も以前は「JR西が七尾線だけ営業するとは常識的に考えにくい」(05年2月県議会での知事答弁)としていたが、今は“原則論”に軸足を置く。県は並行在来線の赤字を10年間で25億円と試算。七尾線まで引き受ければ、さらに経営が苦しくなるからだ。


 「JR西が運営を続けても、最後は採算重視で廃線にしてしまうのでは」。七尾市の商工関係者は気をもむ。「JRとの駆け引きもわかるが、七尾線を永続的に残すにはどんな枠組みがいいのか、県は最優先で考えてほしい」


 三セクが設立されるのは金沢開業の2年前。議論に残された時間は多くない。


     ■          ■


 空の玄関口・小松空港にも暗雲が立ちこめる。県と地元でつくる「小松空港協議会」が08年に実施したアンケートでは、飛行機より北陸新幹線で東京へ行きたいと答えた利用者が4割に達した。県は「新幹線と航空便を組み合わせた新たな人の流れが生まれる」と地元に説明するが、新幹線の金沢開業で利用者の約8割を占める羽田便の乗客が減るのは避けられない。


 不況の影響も深刻だ。昨年就航した静岡便の平均搭乗率は4割を切り、減便や撤退もささやかれる。運航するフジドリームエアラインズは「ビジネス客が伸びず、特に小松からの利用が低調」と話す。


 1月末。並行在来線の負担軽減を求めた北陸新幹線沿線の4知事に三日月大造・国土交通政務官はくぎを刺した。


 「飛行機の便と新幹線、あれもほしい、これもほしいとはもうならない時代だ」


 財政難と競争の荒波にさらされる住民の足。生き残りは正念場を迎えている。


(矢代正晶、長田豊)


=終わり

1233チバQ:2010/03/09(火) 21:48:10
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1114776388/182
破たんの波 名門にも次々 厳冬の加賀温泉郷
2008年12月27日

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1225487931/1696
【きしむ空港】第1部さまよう「地方の翼」(7)フロンティア 工夫こらし搭乗率アップ
2010.2.27 19:09
※能登空港

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146061388/820
2010年1月23日04時23分 北國新聞
高速割引で「駅ナカ」苦戦 金沢百番街、県外客減で土産鈍く

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1070808775/671
キリン閉鎖 地元に衝撃
来年8月
(2009年10月27日 読売新聞)

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1047289790/3561
【いしかわフォーカス】並行在来線 今後は
2009年12月06日

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1047289790/3174
七尾線は利用3割減 新幹線金沢開業10年後 県が並行在来線予測

1234チバQ:2010/03/09(火) 21:49:34
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20100306-OYT8T00014.htm
新幹線効果に競争の渦
観光客、工事受注…県外企業と争奪

 2014年度の金沢開業で大きな経済効果が期待される北陸新幹線だが、目の前に広がるのはバラ色の未来ばかりではない。県外企業も虎視たんたんとビジネスチャンスを狙っており、石川は激しい競争の渦に巻き込まれようとしている。

     ◇

 2月末、富山県高岡市の新幹線専用駅「新高岡駅」建設予定地の近くのバスターミナルから、1台の長距離バスが能登方面に向けて出発した。小矢部市の「イルカ交通」が昨年5月から運航を始めた高岡―和倉温泉の直通バスだ。


 新幹線開業後、首都圏からの観光客に、金沢の手前の高岡でバスに乗り換えてもらい、最短ルートで能登へ送り届けるのが狙いだ。今は1日1便だが、新幹線開業後はさらに便数を増やす計画で、金沢駅で降車予定の客をごっそり頂こうという思惑だ。

 富山西部の自治体や商工会議所は最近、県域を超え、能登や飛騨の自治体、企業と連携し、観光振興の動きを加速させている。「新高岡は新幹線がどれだけ止まるか決まっていない。集客をアップし、需要をJRにPRしなくては」。高岡商工会議所の幹部は、危機感をあらわにする。

 これに対し、石川県は「様々な動きを見極めながら……」と様子見の構え。一部県議からは「このままでは富山にやられる。石川は危機感がなさ過ぎる」と怒りの声も漏れる。



富山県高岡市から和倉温泉行きの直通バスに乗り込むグループ。片道1300円で結び、電車より安い。     ◇

 新幹線特需に生き残りをかける建設業界にも、不満と不安が渦巻く。富山県境―白山総合車両基地間の総事業費は3200億円。このうち、着工中の金沢―白山基地間の工事は計28社が受注した。だが、このうち県内企業はわずか9社。下請けも「富山や福井など県外業者ばかりで、地元企業にはなかなか仕事が回ってこない」(県内の建設業者)という。

 市道や下水管移設などの「付帯工事」は、地元業者の取り分となるが、数十億円規模にとどまる。その先の展望も見えない。建設業界関係者は「長野では、新幹線工事とオリンピックが終わった後、建設業者がバタバタつぶれた。明日は我が身」と表情を曇らせる。

     ◇

 ショックは、県民生活にも波及しそうだ。開業後、新幹線と並行に走る北陸線(金沢以東)の経営は、JRから第3セクターに移行される。これに伴い、JR本線から切り離され孤立化する七尾線(津幡―和倉温泉)の経営を危ぶむ声も聞かれる。

 JR西日本は「開業後も、七尾線は原則JRが運行するが、採算が不明で将来はわからない」と含みを持たせており、県や沿線自治体は、3セク移行の不安を抱く。先行事例では、運賃を値上げしているケースが多く、乗客の減少を招く恐れもある。県内では、JRから3セクに移行した能登線が2005年に廃線となった。

 七尾線沿線自治体の幹部はこう訴える。「車を持たない人や高齢者にとって、七尾線の役割は大きく、利益が出ないから切り離すというのはあり得ない。JRが継続経営できる仕組みをJR、県、沿線自治体で考えていかなければ」

 (鶴田裕介)

1235チバQ:2010/03/10(水) 12:18:26
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100309-00001278-yom-soci
日本一狭い舟橋村、人口最多更新…3千人目前
3月10日8時35分配信 読売新聞

 日本一面積が小さな自治体、富山県舟橋村の人口が9日現在で2996人となり、前年3月の2992人から4人増えて過去最多を更新した。

 村は目標としてきた3000人目と前後の人に記念品を贈る予定だ。

 村生活環境課によると、9日現在の内訳は、男性1463人、女性1533人の計2996人。2月末から男性4人、女性4人の計8人が純増。今月が出産予定の村民もいるといい、同課は「今月中旬から下旬に3000人を突破する可能性もある」としている。

 同村は、富山市中心部まで車で約30分と近く、地価が安いなどの利点もあり、1995年頃から若い子育て世代を中心に転入者が増え、99年に初めて2000人を突破した。

 平成の大合併で全国で最も狭い面積の自治体となった2006年に「日本一住みやすい村を目指す」として、行政が行き届きやすいとされる人口3000人程度の街づくりを目標に掲げてきた。

1236チバQ:2010/03/10(水) 22:42:26
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/vsshigikai/list/201003/CK2010031002100004.html?ref=rank
【河村vs市議会】
名古屋市長、議会改革案を提出 自民は百条委求め対抗
2010年3月10日

 名古屋市の河村たかし市長は9日の市議会2月定例会に、市議の定数・報酬の半減、政務調査費廃止の議会改革の3条例案を提出した。総務環境委員会で議論されるが、議会の抵抗感は強く、否決は必至だ。議会も「住民投票条例」など2件を議員提案し、議会の活性化をアピールした。

 自民は同日の本会議で、放課後児童対策「トワイライトスクール」の委託先の公募をめぐって、市長や経営アドバイザーが選定委員に圧力をかけた疑惑を指摘し、百条委員会の設置を求めた。「河村攻撃」の一手とする意図もあり、19日の本会議で設置が決まる可能性もある。議会と市長の対決は一層、緊張感が高まってきた。

 議会改革案は定数を75から38に、報酬は年1633万円から817万円に減らす。提案理由で、河村市長は「そもそも議員はボランティアであるべきだ。今の議会は党議拘束があり、1人1人の意思を反映していない」と述べた。

 議会側は「自らの信念の押しつけ。対立軸に浮上させようとしている」(公明・加藤武夫団長)など一蹴(いっしゅう)する構え。今定例会で、議会のルールを定めた「議会基本条例」を制定した上で、報酬、定数ともに「現状維持」を表明する意向だ。

 市長は今定例会を「正真正銘の関ケ原」と位置付ける。議会改革と並び、当初予算案の議論でも、議会側は「市民税10%減税」を手直しし、大幅修正に至る可能性もある。議会改革と減税に踏み込んだ場合、市長周辺は議会の解散請求(リコール)に向けた署名集めをちらつかせる。市長はリコールが成立した場合、自らも辞任して市長選に再出馬する考えを明言している。

 今回の百条委設置の動きに「たとえ市長に非がなくてもイメージが悪い。窮地に追い込まれた」(市幹部)との見方も出ている。

 百条委員会 地方自治体の事務に関する調査をする地方自治法100条に基づいた地方議会の特別委員会。関係者が証言を拒否した場合などに罰則を設けるなど強い調査権限を持つ。

1237チバQ:2010/03/10(水) 23:17:24
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001003100005
輪島市の課題探る 
2010年03月10日


道路が拡幅され、和風の町並みに統一された馬場崎通り。観光客を呼び込む魅力づくりが課題になっている=輪島市河井町

◆地域活性化 ハードル高く◆


 新顔と現職が激しい選挙戦を繰り広げている輪島市長選。過疎・高齢化が進み、若者の職場が少ないなど多くの課題を抱えた同市だが、不況や時代の変化で地場産業の低迷が続く。同市の展望をどう切り開くのか、14日の投開票日を前に現状や課題を考えた。


(金井信義)


 「買うてくだー」「見てってー」。市の中心部でほぼ毎日開かれる輪島朝市。農産物や魚介類などを売る露店が約200軒並び、売り手のおばちゃんたちのかけ声が飛ぶ。年間約80万人の人出でにぎわう県内屈指の観光地だ。


 しかし、朝市通りから南へ約300メートル離れた市の目抜き通り・馬場崎(ばんばざき)通りまで足を伸ばす観光客は少ない。「多くが朝市を見た後は車で移動してしまう。市内も歩いてほしいのに」。約40店でつくる馬場崎商店会の専務理事で漆器店「藹庵(あいあん)」を営む塩安愛子さん(58)は残念そうだ。


 通りは旧国鉄・輪島駅と朝市との間にあり、「ゼロの焦点」などの小説や映画で能登がたびたび描かれた1950年代後半には、列車待ちの人たちが通りまで並んだ。しかし、バスやマイカーの普及で人の流れが変わり、にぎわいも失われたという。


 県や市などが96年度から10年間かけて道路を拡幅し、歩道を新設。店主らも四季に合わせて店頭を飾り付け、音楽会やフリーマーケットを開くなどの取り組みを進めてきた。塩安さんは「多くの人に馬場崎通りを歩いてほしい。そのためには、商店会や各店の魅力をもっと高めていかなくては」と言う。


=生かし切れぬ“輪島”ブランド=


 第1次産業に加え、観光や漆器が主産業の輪島市にとって、多くの観光客を地元商店街などに呼び込み、地域経済の活性化を図ることは長年の懸案だ。10年前にまとめられた「市中心市街地活性化基本計画」でも観光客らの回遊性を高めることが目標とされ、ハード整備が進んできたが、大きな効果は上がっていない。


 市内への入り込み客数も伸び悩んでいる。同市観光課によると、08年の年間114万人は、旧国鉄のキャンペーンや石川さゆりのヒット曲「能登半島」にわいた1980年(約270万人)、バブル期の91年(255万人)の半分以下。観光客の減少に合わせるように、輪島塗の生産額も91年の約180億円から08年は約65億円にまで減った。


 今年5月からは輪島港への大型客船の寄港が相次ぐなどプラス材料もあるが、かつての勢いにはほど遠い。


       ◇           ◇


 観光や漆器産業が低迷する中、地域経済をどう活性化させるのか。市長選の候補者2人に共通するのは、農林水産業を生かした新産業づくりだ。3日の公開討論会で、新顔の中浦政克氏(46)は「輪島港は県内一の漁獲高を誇り、魚の種類も多い。こうした素材を輪島で加工する産業を育てていく」と主張。現職の梶文秋氏(61)も「土地の素材を商品化していくというのは全く同感」と応じ、「第1次産業から第3次産業までをつなげ、仕事を生み出すことが重要だ」と訴えた。


 しかし、特産品のブランド化や新産業の育成には課題も多い。七尾市特産の「沢野ごぼう」などのブランド化を手がけてきた金沢大学人間社会研究域の大友信秀教授(知的財産法)は「『輪島』の知名度は高いが、それだけでは他地域の特産品との競争に勝てない。輪島ならではの魅力や強みが必要だ。それが何かを見つめ直し、市全体のブランド化を図っていくことが重要になる」と指摘している。

1238名無しさん:2010/03/11(木) 02:41:37
>>1236の関連で
名古屋市アドバイザー、業者選定に口出し 河村氏も質問(1/2ページ)2010年3月7日8時9分
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 名古屋市の「トワイライトスクール」事業を新年度に受託する業者の選定で、河村たかし市長の支援者でもある市経営アドバイザーの女性(55)が、応募した民間団体の相談を受け、選定作業の最中に市の担当部署に選定方法を疑問視し、選定のやり直しを求める質問状を出していたことがわかった。最終選定直前には、河村市長が選定委員の一部を呼び、同様の質問をしていた。関係者からは「選定作業に介入する『圧力』と感じた」という声も出ている。

 質問状を出したのは、市非常勤特別職の経営アドバイザーを務める藤岡喜美子氏(福祉・行政経営担当)。NPO法人「市民フォーラム21・NPOセンター」事務局長で、河村市長の支援団体「河村サポーターズ」の世話人をしている。

 「トワイライトスクール」事業の公募には、市外郭団体「市教育スポーツ振興事業団」のほか、民間6団体が応募。市内の246校ごとに選定が行われ、1月25日と2月13日に選定委員7人による選定委員会が開かれた。企画書審査やプレゼンテーションなどがあり、同23日に最高点を取った事業団がすべての学校の事業を受託した。

 藤岡氏は、民間団体の一つ、一般社団法人「地域社会活性化推進協議会」から相談を受け、1月以降、メールや文書で市に繰り返し、質問状を送付。直接、担当部署を訪れたこともあったという。

 登記簿などによると、同会は、同事業の募集要項公表(昨年12月9日)後の1月6日に設立され、人材派遣会社の代表が理事長を務めている。ほかの民間団体は活動エリアにある学校を中心に1〜16校での事業に応募したが、同会は114校での事業で応募していた。
質問状は、同会の理事長が代表を務める派遣会社からトワイライトスクールの運営責任者が派遣されるのではないか、とただした選定委員の質問などを引き合いに、「選定委員の審査能力に問題があり、公平な審査が成立しているか疑わしい」などと市側に調査を要求。採点結果を見せるよう求めたほか、「疑義が事実ならば、再審査もしくは再公募の必要がある」と主張していた。

 河村市長も、最終選定委員会の2日前の2月11日、選定委員7人のうち5人を市長室に呼び、約1時間にわたって質問した。河村市長は「藤岡さんや地域の声を聞いて、(外郭団体がすべて受注するような)出来レースにならないよう面談をした。問題はない」と説明している。

 しかし、藤岡氏が事務局長を務めるNPO法人は、同会がトワイライト事業を受託することを前提に、同会などと共同で総務省の補助金交付事業(1億円)の受注を計画していたことも、朝日新聞の取材でわかった。藤岡氏は取材に対し、この計画を認めた上で、NPO法人と同会が利害関係者同士だったことを認めている。

 藤岡氏は「具体的な市への質問内容については守秘義務があるので答えられない」としながらも、業者の選定中に質問した点については「(応募した)複数の団体から相談を受けたので、その内容を市に伝えただけ。特定団体への利益誘導の意思は全くない」と話している。

     ◇

 〈トワイライトスクール事業〉放課後の児童を各小学校の空き教室などを活用して午後6時まで預かる、名古屋市独自の制度。新年度の総事業費は約20億円。市外郭団体「市教育スポーツ振興事業団」が市と随意契約を結び事業を独占してきたが、河村たかし市長の外郭団体改革の一環で、初めて民間団体も応募できるようになった。しかし、新年度も同事業団が受託した。選定委員には市教委幹部や小学校長が含まれ、「選定そのものが、教員OBが天下る事業団に有利な仕組みになっている」という批判が、市内部にもある。現在、事業団職員として校長や教頭のOBらが各校に1人派遣され、指導に当たっている。

     ◇

 〈名古屋市経営アドバイザー〉地方自治法で規定された「専門委員」。市長が委嘱し、名古屋市の場合、税理士や大学教授、会社経営者ら13人が就いている。専門分野を生かし、市の施策に助言をする。市の求めに応じて会議などに参加した際に、報酬として日額1万6150円が支払われる。河村市長就任から昨年12月までに、計67回の会議が開かれた。

1239チバQ:2010/03/11(木) 21:54:53
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news/20100310-OYT8T01250.htm
静岡市長選 早くも駆け引き
 10日の静岡市議会で、小嶋善吉市長の進退を問う質問が飛び出した。小嶋市長の2期目(合併後)の任期満了は2011年4月12日で、市長選は1年先。県都の顔を決める選挙に向けた駆け引きが早くも始まったようだ。

 10日の本会議で、松谷清氏(虹と緑)が「出馬を検討し始めているのではないか」と水を向けたのに対し、小嶋市長は「市長選まで1年間ある。今は新年度予算案を議決いただき、第2次総合計画を始動させたい」などと“模範解答”の答弁でかわした。

 一方で小嶋市長は、2009年12月の指定都市市長会の会長選で、名古屋市の河村たかし市長を会長候補として擁立し敗れたエピソードを披露し、「指定都市市長会は今の地方6団体の中で埋没しそう。会長選は8対10の惜敗で、市長会のメンバーも危機感を持っていることの表れだ。(政令市長の)意識を高めたという点では(河村市長の擁立は)良かった」と力を込めて述べる場面もあった。

 政令市長としての活動への自負や意欲を見せたとも受け取れる小嶋市長の言葉に、「指定都市市長会の話にわざわざ触れたということは、(市長選に)出たいのだろう」(市議の一人)との憶測も出ている。

(2010年3月11日 読売新聞)

1240チバQ:2010/03/12(金) 13:57:50
http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010031101000769.html
国交省幹部を副知事起用へ 新潟知事、関係修復狙い?
 新潟県の泉田裕彦知事が、副知事に国土交通省運輸安全政策審議官の大野裕夫氏(55)を起用する方針を固めたことが11日、分かった。知事は北陸新幹線の整備をめぐって国交省と対立し現在も協議を続けていることから、関係修復を進めて県の意向をより反映させる狙いがあるとみられる。

 開会中の県議会に提案、可決される見通し。これまで中央省庁から就任する副知事ポストは、総務省出身者が続いていた。自民党県連幹部は「新幹線整備でこじれた関係を修復させ、日本海側の拠点港湾選定や観光振興にもつなげたいのでは」と指摘している。

2010/03/11 18:42 【共同通信】

1241とはずがたり:2010/03/12(金) 14:32:58
>>1240
新潟港がらみが大きいんでしょうねぇ。与党の強みか
>自民党県連幹部は「新幹線整備でこじれた関係を修復させ、日本海側の拠点港湾選定や観光振興にもつなげたいのでは」と指摘している。

新潟港日本海側「拠点港」に 国交相視察
2010年02月24日
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1039862260/617
 日本海側初の「国選定拠点港」を目指す新潟港を、前原誠司国土交通相が28日に視察する方向で調整
が進んでいる。昨年11月の前原氏の発言をきっかけに拠点港化への期待が高まったが、その後の国の
動きは鈍い。前原氏に対し関係者は構想実現の「確約」を迫りたい考えだ。

拠点港湾整備構想:新潟港の拠点化、選定時期は「来年度中」 視察で国交相 /新潟
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1039862260/621
 前原誠司国土交通相は28日、就任後初めて来県し、県や新潟市などから日本海側の拠点港に選ぶよう
求められている新潟港を視察した。視察後、選定する際には民営化も含めた港の効率的な運営も判断基準に
なるとの考えを明示。来年度中に選定する見通しを示した上で、「港湾法の改正も必要」と語り、港湾管理に企業の
参入が可能となる法改正を検討していることを明らかにした。

1242名無しさん:2010/03/13(土) 21:42:21
「放課後事業」業者決定の報告 市長、藤岡氏同席させる
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/100313_2.htm

名古屋市会追及
 名古屋市が小学校で行っている放課後児童対策「トワイライトスクール事業」の運営団体選定を巡り、河村たかし市長らが圧力をかけたと指摘されている問題で、河村市長が担当局から選定結果の報告を受ける際、公募に応じた団体と関係のあった市経営アドバイザー・藤岡喜美子氏を同席させていたことが、12日の市議会教育子ども委員会で明らかになった。

 市子ども青少年局によると、選定作業は1月25日と2月13日に行われ、同局幹部が同19日、市長室で、河村市長らに報告した。この日の委員会では、「利害関係者の藤岡氏が、経営アドバイザーの職責を使って結果を事前に知ったのは問題だ」などと、委員らから批判が相次いだ。

 河村市長は「藤岡氏にはアドバイザーの立場で同席してもらった。(利害関係者だったという指摘については)考えさせてほしい」と明確な返答を避けた。

 藤岡氏が事務局長を務めるNPO法人「市民フォーラム21・NPOセンター」のメンバーが、公募に参加した団体の理事を兼務。藤岡氏はこの団体から相談を受けて、運営団体の選定中に担当局へ質問状を出すなどしていたため、市議会が地方自治法に基づく調査特別委員会の設置を検討している。



(2010年3月13日 読売新聞)

1243名無しさん:2010/03/14(日) 03:20:52
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/H20100314103.htm

石川のニュース 【3月14日02時35分更新】 15日に新会派結成 金沢市議会、金沢民主分裂へ 保守系含め5人に

 金沢市議会第2会派・金沢民主(所属12人)が分裂し、一部メンバーが15日に新会派結成を届け出ることが濃厚となった。13日時点で、新会派には民主党生え抜きの3氏と保守系の2氏が参加する方向となっている。政権交代後、県議会会派・新進石川や金沢民主の保守系議員が加わった民主県連組織に亀裂が生じる結果となり、参院選県選挙区の戦いに影響が及ぶことは必至との見方も出ている。

 金沢市議会では24日まで21日間の日程で3月定例会が開催されている。市議会事務局によると、過去にも定例会中に1人会派の結成届が提出された例はあるが、数人規模の分裂、新会派結成は前代未聞という。

 関係者によると、金沢民主内ではかねて、民主生え抜き議員の間で、保守系幹部の会派運営などに不満が高まっていた。民主生え抜きの会派幹部は、民主県連と会派の板挟みになる状況が続き、3月定例会開会直後に離脱の意向を表明。他の生え抜き議員に加え、保守系幹部と一線を画す他の保守系議員も同調し、一時は離脱が7氏になるとの情報が流れた。

 こうした状況に対し、金沢民主の保守系議員と政治行動をともにしてきた新進石川のベテラン議員や、離脱の動きを見せる保守系議員の後援会幹部らが連日、離脱を思いとどまるよう説得に全力を挙げた。現時点で5氏の会派離脱の意思は固く、新進石川県議らはぎりぎりまで説得を継続する方針とされる。

 市議会内では自由民主が所属15人で第1会派となっており、金沢民主は7人で引き続き第2会派、新会派は所属5人で3番目の勢力となる見通し。しかし、金沢民主と新会派の溝を修復するのは容易ではないとみられ、県都の市議会の勢力図は流動化が避けられない情勢と言えよう。

1244とはずがたり:2010/03/14(日) 11:33:51
>>1243
う〜ん。。。
奥田にその辺の管理能力なさそうだなぁ。。
知事選も亀裂を助長したか?

1245チバQ:2010/03/14(日) 17:41:21
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20100311ddlk20010041000c.html
検証・第三の都市:’10上田市長選/上 地域医療 /長野
 旧丸子町、真田町、武石村との合併を経て人口約16万人を擁する上田市。県内で長野・松本両市に次ぐ「第三の都市」だ。合併4周年を迎え、市は「ゆりかごから成長期に入った」と強調するが、地域医療の再生や市街地活性化など課題は山積。いまだにその規模をもてあましている感すらある。市長選(21日告示、同28日投開票)を前に、上田市の現状を検証する。【光田宗義】

 ◇常勤医不足、深刻に 再生計画も道遠く
 「地域医療の再生は一番の課題。今回の計画は画期的で、願ってもないチャンスだ」

 5日午前、県庁で開かれた「上小地域医療再生計画」に基づく協定書調印式。国立病院機構・長野病院(上田市)や信州大、自治体の関係者らを前に、母袋創一・上田市長は胸を張った。

 この計画は、救急医療の強化▽周産期医療の確立▽医師確保−−などで、13年度までの数値目標を設定。国の交付金25億円を財源にした県の基金を活用する。この日の協定により、信大から地域の中核病院・長野病院へ医師数人を招き、行政の財政支援で診療と研究を行うことになったが、診療分野や研究内容など具体的な内容は決まっていない。

 昨秋、県内で計画が採択されたのは上小、上伊那2地域だけだった。これは上小の地域医療がいかに深刻かの裏返しだ。長野病院では、昭和大(東京都)が派遣していた産婦人科医4人を09年3月までに引き揚げ、常勤医は現在1人だけ。同病院はお産の取り扱いを休止した。危険性の高い異常分娩(ぶんべん)に対応できる病院は現在、域内にない。

 同病院は06年度以降、麻酔科の常勤医も不在だ。平日の日中は非常勤医2人が対応に当たっているが、夜間・休日の緊急手術では、1時間かけて来る信大の応援医師を待たねばならない。

 一方、夜間・休日の重症急患は長野病院のほか、域内の10病院(輪番病院)が交代制で受け入れている。だが「院長も当直に入って支えている状態」(市健康推進課)といい、各病院の負担軽減が急務だ。4月からは、医師会の協力で夜間の軽症者の診療を担当する「初期救急センター」が、上田市内に開設され、輪番病院との「すみ分け」で負担軽減を図る。

 長野病院も4月以降、信大の応援で、土曜の夜間と日曜を除き、麻酔医が24時間対応できる態勢を整える。

 しかし同病院が「麻酔科の態勢強化は第一歩だ」と強調するように、恒常的な医師不足はそう簡単に解消しそうにない。同病院の全診療科(19科)で04年ごろまで約50人いた常勤医は、現在36人に減った。医師不足を補う医療機関の連携など、課題は山積している。

 地域医療問題にも取り組む市民団体「うえだ百勇士会」の鈴木永代表(55)は「限られた資源・人材を生かすため、市民の側も関心を高める必要がある」と話す。市長選や市議選は、地域医療再生への道のりを考える機会になるだろう。

1246チバQ:2010/03/14(日) 17:42:12
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20100312ddlk20010007000c.html
検証・第三の都市:’10上田市長選/中 中心市街地の活性化 /長野
 ◇大型施設「吉」とでるか 中小店誘客に課題
 かつて「上田に行く」という言葉があったという。30年ほど前、上田は盛り場を意味した。「うえだ原町一番街商店会」理事長、中村公彦さん(50)によると、郊外に住む市民でさえ、中心市街地へ出かける時はそう言うほど「ハレの場」だった。市街地で紳士服店を営む中村さんは懐かしさも込めて振り返る。「映画を見たり、買い物や食事をする人たちで街はにぎわっていた。それに比べて、今は人通りが激減したのを実感する」

 実際、市内15地点で平日の通行人の数は、89年度の5万3600人に対して、98年度は3万1300人と、大きく減少。08年度には2万2400人と半分以下になった。「市街地の周辺に、駐車場のある中・大型店ができたことが大きい」(市商工課)。中心市街地にある4商店街振興組合約250店舗のうち、今年1月時点で1割の28店が空き店舗だ。上田駅前の百貨店型店舗「リヴィン上田店」(74年開業)も、昨年3月末で閉店した。

 周辺部の量販店に押される中心市街地の活性化に向けて、市が目玉の一つに据えるのが、「交流・文化施設」(仮称)の建設計画だ。同市天神の日本たばこ産業(JT)工場跡地に、1700席を有する大ホールや美術館、公園などの複合施設をつくる計画で、建物の延べ床面積は約1万7000平方メートル。14年度のオープンを目指しており、市は「地域の魅力と活力を生むシンボルに」と強調する。

 総事業費は約135億円。国の合併特例債111億円やまちづくり交付金などを主な財源にし、市の負担見込み額は43億円とされる。

 10会場で行われた市民向けの説明会では、文化振興や活性化の面で計画に期待する声が上がる一方、市の財政負担や施設の規模に対する疑問、さらに「旧上田市エリアだけで合併特例債が111億円も使用されるのは納得できない」と、旧町村の住民らから反発も出た。

 同じJT工場跡地には来春、民間の大型商業施設「アリオ上田」(仮称)がオープンする予定だ。交流・文化施設とともに地域の新たな核として、長野や軽井沢、佐久などに流れていた客を引き寄せる効果が期待される。

 しかし大型施設だけに客が集中してしまっては、市街地の活性化などおぼつかないのも事実。「商店街は専門店の集まりで、客と密接な関係も築ける。大型店にない中小店の魅力向上が不可欠」と中村さんは言う。消費者のニーズに合った商品開発やインフラ整備も必要だ。にぎわいを取り戻す知恵が問われている。【光田宗義】

1247チバQ:2010/03/14(日) 17:42:45
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20100313ddlk20010002000c.html
検証・第三の都市:’10上田市長選/下 観光振興 /長野
 ◇真田ブームに乗る 宿泊につなぐ策を
 戦国武将・真田幸村など、全国的に知名度が高い真田氏ゆかりの地・上田。城跡公園の目と鼻の先にある市観光会館の売店には、家紋である六文銭マークの入ったキーホルダーや巾(きん)着(ちゃく)、ストラップ、人形などが所狭しと並ぶ。幸村らを題材とした切り絵はがきも人気。今年度のグッズの売り上げは、昨年度の3割増しだという。10年来、店員を務める掛川澄子さん(58)は「若い女性がグループで来ることも多い。以前は30〜40代の男性客が主で、今のような状況は想像もできなかった」と話す。

 近年、ドラマやゲームなどをきっかけに戦国武将に強い関心を持つ「歴女(れきじょ)」がブームになった。例年50万〜60万人程だった城跡公園の観光客数は伸び始め、07年には94万人を突破。昨年は前年より46万人も多い142万人が訪れた。真田一族をモデルにした家族が登場するアニメ映画「サマーウォーズ」の公開も後押しし、数年で上田の知名度は飛躍的に高まった。

 従来の歴史ファン向けとは異なる真田ブームに乗り、新たな形の町おこしが始まった。原町一番街商店会は昨秋、可愛らしくキャラクター化した武将のデザインを公募。「真田幸丸(ゆきまる)」と名付けて売り出す。幸丸をあしらったTシャツやバッグ、マグカップなどの試作品も既に完成している。

 上田市も、観光客向けにおみやげ店や飲食店などの入る施設づくりを構想。また4月には、旧真田領にあたる群馬県沼田市などと連携して「真田街道推進機構」を設立し、誘客をバックアップする方針だ。

 しかし、同じ市内でも温度差はある。旧丸子町地域にあり、鹿教湯(かけゆ)温泉などで知られる「丸子温泉郷」は、昨年の観光客が約40万人止まりで、年60万人が訪れた90年代から減少傾向が続く。真田氏ゆかりの名所だけを見る日帰り客も多く、それ以外の観光地や宿泊施設には恩恵が少ないのだ。さらに、ブームが終息した後はどうなるのか?

 ブームを一過性に終わらせず、より経済効果を高めるには、「真田ブランド単体ではなく、他の観光資源とも連携して宿泊につなげる方策が必要」(長野経済研究所)になる。北陸新幹線の整備も踏まえて、上田が観光客の「通過点」に終わらないためだ。

 丸子地域では、真田ゆかりの地をPRしつつ「湯治場」「健康づくり」というこれまで培ったイメージを生かす方向に動いている。交通網の整備や観光ルートの開発など、市全体の観光振興に向けた課題は少なくない。【光田宗義】

1248チバQ:2010/03/14(日) 20:34:59
>>895
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20100314/CK2010031402000015.html?ref=rank
安曇野市の本庁舎建設計画で5候補地に課題
2010年3月14日


 2005年に5町村が対等合併して誕生した安曇野市で、市役所本庁舎の建設計画が進んでいる。現在は旧南安自治会館を本庁舎として利用しているが、手狭なため機能を8カ所に分散。それらを集約した新本庁舎建設は合併以来の懸案事項だ。市は2月に建設候補地を豊科地区の5カ所に絞り込んだ。5月中に建設地を選定する方針だが、都市計画法の用途変更手続きが必要など課題も多く、早期建設にこぎ着けるか注目される。

 「役所の効率化のため本庁舎は必要。既存施設を有効活用し、必要最小限の規模で建設する」。昨年10月の市長選で初当選した宮沢宗弘市長は、市民にこう訴えてきた。

 本庁舎建設は多額の費用が必要だが、市は、合併特例債を活用するため市の実質負担は4割程度で済むと見込んでいる。一方で、合併特例債を使うと15年度までに建設を完了しなければならず、時間の余裕はない。

 平林伊三郎前市長の時代に、審議会が本庁舎の規模や機能のほか、建設候補地として3カ所を絞り込み、昨年5月に答申している。

 しかし、同12月の改正農地法などの施行により、農地転用の基準が厳格化。3カ所いずれも期限内の建設が困難となり、市が新たな候補地として5カ所を選び直すという事態になった。

 2月に絞り込まれた候補地は、現在の本庁舎周辺、市豊科近代美術館周辺、市豊科プール周辺、市豊科総合支所周辺、東洋紡旧豊科工場周辺の5カ所。このうち、本庁舎周辺と近代美術館周辺、総合支所周辺の3カ所は、都市計画法による土地の用途変更や市街路計画の見直しが必要で、手続きに1年ほどかかる見通しだ。

 また、市は駐車場を含め2〜4ヘクタールほどの敷地面積を想定しているが、本庁舎周辺と近代美術館周辺、プール周辺の3カ所は用地が約1ヘクタールと狭い。東洋紡周辺は私有地のため、土地買収や代替地の補償などが必要となる。

 さまざまな課題が表面化する中でも、宮沢市長は早期建設に意欲的だ。現在、候補地周辺住民を対象とした説明を各地で行っている。住民の意見を取り入れながら、いかに実現させるか。新しいリーダーの手腕が問われている。

 (宿谷紀子)

1249チバQ:2010/03/15(月) 12:14:47
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001003150004
輪島市長選 梶さんが再選
2010年03月15日

■市政の継続を訴え■


 輪島市長選は14日投開票され、現職の梶文秋氏(61)=無所属、自民・社民推薦、公明支持=が、菓子店社長の新顔中浦政克氏(46)=無所属=を破り、再選を果たした。当日有権者数は2万7260人、投票率は78・26%(前回64・38%)だった。


 同市鳳至町の長徳寺には午後8時ごろから支持者らが詰めかけ、開票結果を待った。当選の知らせが入ると、支持者らから歓声や拍手が上がった。梶氏は「これからの4年間は輪島市にとって大変な道のり。皆さんにお返しできるよう、総仕上げのつもりで頑張りたい」と抱負を述べた。


 過疎・高齢化に加え、不況で主産業の観光や漆器業の低迷が続く状況の中で、まちづくりのあり方や地域経済の活性化、高齢者福祉の施策などが争点になった。


 梶氏は旧門前町との合併前の旧輪島市長から通算3期12年を務めた。今回の選挙では「多選が市民の閉塞(へいそく)感につながっている」「財政悪化を招いた」との批判にさらされたが、「この大事な時期に新顔に任せるわけにはいかない」と市政の継続を訴えてきた。


 昨年12月に立候補を表明し、各種団体や市議24人のうち23人の手厚い支援を受けた。知名度の高さに加え、告示後はきめ細かい運動で支持を固めてきた。


 中浦氏は「今の市政では市民の知恵が生かされていない。住民と行政の協働のまちづくりが必要だ」と現市政を批判。輪島に縁や興味のある人たちの「交流市民登録制度」などを提案し、企業経営の経験から財政再建や地域経済の活性化などを訴えたが、市政刷新には届かなかった。

1250チバQ:2010/03/15(月) 22:17:07
http://www.shinmai.co.jp/news/20100315/KT100315ASI000002000022.htm
県会議長に寺島氏選出 最大会派以外から39年ぶり
3月15日(月)


議長選立候補に当たりへ所信を表明する寺島義幸氏

 県会は15日午前の本会議で望月雄内議長の辞職願を許可した。これを受け、同日午後1時に再開した本会議で議長選を行い、第84代議長に第2会派の改革・緑新(10人)所属の寺島義幸氏(56)=佐久市・北佐久郡、5期目=を選出した。最大会派の自民党(18人)は候補擁立を見送った。県会議長が最大会派以外から選ばれるのは39年ぶり。

 議長選は立候補制で行い、寺島氏のみが届け出た。選出は昨年の前回選に続いて投票は行わず、全会一致の指名推選で行った。

 選出に先立って行われた所信表明会で、寺島氏は「県議会基本条例を踏まえ、常に改革意識を持ち、県民に開かれた県会づくりを進める」と述べた。県議の調査、提案活動の強化に向け、議会事務局の充実を図る考えも示した。

 県会は、同日午後の本会議で高橋宏副議長の辞職願を許可し、後任を選出する。正副議長の任期は、申し合わせで1年を基本としている。

1251とはずがたり:2010/03/15(月) 22:19:33
>>1250
自民党が引いたんでしょうかねぇ?

1252名無しさん:2010/03/16(火) 08:20:45
http://www.shizushin.com/news/social/shizuoka/20100316000000000009.htm

トリプル選か“選管恐々” 28日投開票の函南町
03/16 08:02

 28日投開票の町長選、県議補選、町議補選が迫る函南町。トリプル選挙となれば町史上初。本年度は国政選挙(衆院選、参院補選)と知事選が行われ、この上三つの選挙が加われば「選挙のグランドスラム達成」と同町の選挙担当者はユーモアを込めて表現する。町長選は、前副町長の森延彦氏(63)と前県議の千石貞幸氏(71)の新人の一騎打ちが濃厚となった。顔ぶれは異なるが、4年前の激戦再び―と火花を散らしている。
 町長選のいわばキーワードとなっているのが「46票差」。4年前の町長選での当落差だ。この結果を巡り、落選候補の陣営が町選管の選挙運営に瑕疵(かし)があったとして選挙の無効を求める異議申し立てを行い、棄却されるとさらに県選管に審査申し出を行う事態となった。町の担当者は「思い出したくない思い出」と振り返る。
 さらに、事態は当選候補陣営の選挙違反疑惑にまで飛び火した。区の幹部が推薦者を独断で特定し、区民に協力を求めるなどの事前運動があったとの指摘が挙がったのだ。同町総務課は「このようなことがないよう、今回は区長会などで早めの注意喚起をしている」と“火消し”に躍起だ。
 あれから4年、今でも町にはしこりが残り、いやが上にも選挙運営への緊張感は高まる。正確さに加え、速さも求められる開票作業。町では選挙年だった本年度、作業の効率を上げようと投票用紙読み取り分類機2台を購入した。さらに、1月にトリプル選挙を経験した裾野市と隣接する伊豆の国市が1台ずつ、分類機の貸し出しを申し出てくれたという。同課は「4台をフル活用して乗り越えます」と万全の体制で“決戦”に臨む。

1253チバQ:2010/03/17(水) 12:11:17
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000561003160001
振り返って(上)
2010年03月16日


告示後の遊説第一声で、県庁職員とガンバロー三唱をする谷本正憲知事=2月25日、県庁前広場

◆谷本陣営、首長ら競わす◆


 現職の谷本正憲氏(64)が5選を果たした。圧倒的な組織力で多選・相乗り批判をかわした選挙戦を振り返る。


◆桑原氏 多選弊害語れず◆


 知事選が告示された2月25日。出陣式を終えた谷本氏は最初の遊説先に県庁前広場を選んだ。


 「動員はせず、お知らせしただけ」(県幹部)だったが、部長や課長ら職員約100人が昼休みに駆けつけ、県職員出身の民主党県議の音頭で「ガンバロー」と拳を振り上げた。組織力と現職の威光をフル活用した、17日間の選挙戦が幕を開けた。


 「新幹線は新潟県知事が負担金を払う、払わないという話になった。国の事業でも、県が出してくれなかったら進まんわけです」


 今月8日、七尾市で開かれた谷本氏の決起集会。大ホールを埋め尽くした聴衆に武元文平市長が力説した。


 話題は富山県西部と結ぶ能越自動車道の整備促進。「実現して下さるのは谷本知事しかおりません」。今回から七尾後援会長に就任した武元氏が声を張り上げ、谷本氏が「新幹線が金沢に入るまでに」と応じた。七尾市は対立候補の桑原豊氏(64)の故郷。「(投票は)間違えのないように」。自民党県議が訴え、聴衆は拍手で応えた。


 今回は全市町長が谷本氏の後援会に参加。陣営は人集めや投票率、得票率を首長と議員に競わせ、低調な選挙戦を盛り上げようとした。


 「勝ち方や投票率も大事。何かで競争させないと人も票も集まらない」。陣営幹部は狙いを説明する。「知事も人間。たくさん集票した市町はものを頼みやすい」


     ◇


 「相手陣営は強烈で巨大で化け物」。桑原氏陣営は街頭で訴えた。多選反対を掲げて民主党県連に造反した桑原氏は、無党派層への浸透に活路を見いだすほかなかった。


 「街宣を見ましたが、今の県政との違いが見えない」。告示直前、インターネット上につぶやきを投稿できる「ツイッター」に質問が寄せられた。「何を変えるのかもう少し具体的にお願いします」。陣営は「詰めの段階です」と答えただけだった。


 桑原氏は訴えの大半を多選批判に費やしたが、具体的な弊害は挙げなかった。「私は多選そのものが悪いと見ていた。それをどう訴えていくのか、県民とずれがあった」。14日夜、桑原氏は「力不足だった」と振り返った。


     ◇


 投票率は前回より8ポイント強上昇。谷本氏の得票は微減し、谷本氏以外の候補者の得票は8万票以上増えた。


 「わからないねえ」。15日、批判票が増えたことを問われた谷本氏は答えた。「私の政策に賛同した方々のことを、まず考えなくちゃ」

1254チバQ:2010/03/17(水) 12:11:59
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000561003170001
2010知事選 いしかわ


振り返って(下)
2010年03月17日


民主、自民両党の国会議員らが駆けつけた谷本正憲知事の出陣式=2月25日、金沢市尾山町

◆相乗り民・自 見えた限界◆


 民主、自民両党が相乗りで現職の谷本正憲氏(64)を支えた知事選。全国的に相乗りや多選への風当たりが強くなるなか、両党県連は今夏の参院選をにらんだ思惑を優先させたが、水面下では駆け引きが激化。分裂の危機や都市部での批判票増加など、相乗り態勢の限界も見え始めた。


◆批判票集めた桑原氏◆


 政治決戦と位置づける参院選に照準を合わせる民主・自民の各県連は、勢力が伯仲する金沢では、遊説や合同の決起集会に参院選の立候補予定者を出さないことで合意。知事選での摩擦を避ける「紳士協定」を結んだ。


 しかし実際には、両党が金沢市内で谷本氏の演説会を別々に開き、立候補予定者の売り込みにしのぎを削った。


 自民党金沢支部が今月1日に開いた谷本氏の演説会。参院選で改選を迎える同党の岡田直樹参院議員(47)が「全県選挙は知事と参院だけだから、私は(大変さを)身をもってわかる」と、現職の立場をアピールした。6日には、民主党から立候補する新顔の元郵政官僚、西原啓氏(51)も党1区選対本部主催の演説会に登場。「民主党が掲げる地域主権を知事と一緒に頑張る」と気勢を上げた。


 金沢以外でも“暗闘”が繰り広げられた。11日の小松市の決起集会では、運営を仕切った自民党側が民主・自民の国会議員を招待。岡田氏は約1200人の前であいさつした。「西原さんは来られない。現職と新人の違いだ」と自民党県議。盤石のはずの「オール与党」も、裏では足並みの乱れが目立った。


     ◇


 谷本氏が得票を前回より減らし、反谷本票は倍増した今回の知事選。ほころびつつある相乗りは、政党の足元も揺るがした。


 民主党は知事の推薦を3期までに制限するが、県連は独自に谷本氏の「支持」を決めた。小沢一郎幹事長の求めで昨年秋に入党した保守系の県議会会派「新進石川」は、谷本知事の支持母体。県連はその意向を重視した。


 だが、元同党衆院議員の桑原豊氏(64)が「多選容認は党是に反する」と造反すると、県連は対応に苦慮した。


 「民主党の中にも変な人がいる」。新進石川に連なる金沢市議らは桑原氏を攻撃したが、執行部は桑原氏を「役職停止処分」にとどめ、知事選前の党の分裂を避けた。


 支援組織を持たない桑原氏は10万を超える票を獲得。特に無党派層が多い金沢市で健闘し、谷本氏の得票率は前回より20ポイント近く落ちた。


 「民主党の変質を有権者は厳しくみている。参院選で勝つためにも、10万票の意味を県連は真剣に考えてほしい」。桑原氏陣営の幹部は指摘した。

1255チバQ:2010/03/17(水) 19:02:04
http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/shizuoka/100317/szk1003170312005-n1.htm
静岡県議会、「自民改革会議」が第1会派へ
2010.3.17 03:10
 静岡県議会第2会派の「自民党県議団」(20人)に所属する県議のおよそ半数が会派を離脱し、同じ自民系の第3会派「自民改革会議」(18人)に合流する方針であることが16日、分かった。複数の関係者が明らかにした。いずれも自民党籍のまま会派を移る見通し。この異動については、19日に開く自民県連県議団会議で協議される見込みだ。

 関係者によると、自民党県議団を離れ、自民改革会議への合流を考えているのは10人前後。残る自民党県議団の一人は産経新聞の取材に「議長など議会人事や議会運営への不満」を理由に挙げた。

 県議会の第1会派は民主系の「平成21」(21人)だが、大量異動が実現すると、自民改革会議は昨年11月に自民党県議団から分裂して結成されて以来、初めて第1会派となり、自民系会派が4カ月ぶりに議会運営の中心に返り咲くことになる。

 自民系会派をめぐっては参院補選に敗北後の昨年11月、当時40人だった自民党県議団から18人が離脱して新会派の自民改革会議が結成された。きっかけは、川勝平太知事の県政運営に対する考え方の相違や空港部廃部条例案に関連する党議拘束への対応だった。

 その後、所属議員が首長選に進出するなどして、1月に第1会派の座を平成21に譲った。今回、会派異動を検討している議員らは平成21との正副議長人事などについての交渉に不満を持ったようだ。

 自民党県議団には川勝県政に肯定的な立場をとる議員も少なくない。一方で、自民改革会議は民主系の支援を受ける川勝知事とは距離を置いており、同じ自民系でありながら県政運営をめぐる温度差は明確にあった。

1256名無しさん:2010/03/19(金) 09:29:31
http://mainichi.jp/area/aichi/news/20100318ddlk23010227000c.html

トワイライトスクール:運営主体選定問題 藤岡氏、関与を否定−−市議会委 /愛知
 ◇参考人に招致
 名古屋市議会教育子ども委員会は17日、市経営アドバイザーの藤岡喜美子氏を参考人招致し、2月に行われたトワイライトスクール事業の運営主体選定に影響を及ぼしたかを尋ねた。藤岡氏は「公平な審査を行ったと公言できるよう市長にアドバイスしただけ」として関与を否定した。

 事業選定を巡っては、藤岡氏が「審査員の審査能力に問題がある」「(外郭団体の)財団が有利な状況だ」とする文書を河村たかし市長に提出したため、市長が選定期間中の2月11日に選考委員と面談して公正な審査を求めたことが明らかになっている。

 公募に応じたNPO法人には、藤岡氏が事務局長を務めるNPO法人の一員もいた。17日の委員会では委員から「NPOが(事業を)取れたら、という思いで話をしたのでは」と中立性を疑う質問が出たが、藤岡氏は「深い関係ではないし、市内のNPOの人はほとんど知っている」と特別な関係を否定した。【丸山進】

1257名無しさん:2010/03/19(金) 09:30:53
こんな有様で市議会の解散請求(リコール)なんて実現できるんでしょうか。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010031990085143.html

河村市長の支援団体世話人2氏が辞任 
2010年3月19日 08時51分

 河村たかし名古屋市長の支援団体「河村サポーターズ」の中心人物だった後房雄名古屋大大学院教授と同市経営アドバイザーの藤岡喜美子氏が、市長への不信感を理由に同団体の世話人を辞任したことが分かった。藤岡氏は市のアドバイザー職も辞任する意向。河村市長の市議会との対決姿勢に影響を与える可能性もあるが、市長周辺は強気の姿勢を崩していない。

 後氏と藤岡氏は、市の放課後児童対策「トワイライトスクール」の運営主体選定をめぐる疑惑が指摘されているNPO法人の代表理事と事務局長。

 後氏は河村市長のブレーンで市長選のマニフェスト作成にもかかわった。本紙の取材に「一連の騒動で(市長は)藤岡氏を擁護せず信頼できない」と話し、今後は市長と距離を置く姿勢を示した。

 サポーターズは、市議会の解散請求(リコール)に向けた署名集めの“実動部隊”として昨年11月に設立された。会員は1000人強。

 開会中の2月定例会で市長と議会の溝は深まっており、閉会後の署名集め開始は不可避だが、市長の周辺は「実際に動く人は昔からの支援者ら。署名集めへの影響はほとんどない」と話している。

 サポーターズでは、代表だった柳川喜郎・元岐阜県御嵩町長が今月上旬、病気を理由に辞任した。残る世話人は10人だが、当面は代表を置かない。

 また、藤岡氏はトワイライトスクールをめぐる疑惑について「一定の潔白は示せた」ため、経緯を取りまとめた報告書を週明けに市長に提出した後、市経営アドバイザーの辞表を提出する。

 市経営アドバイザーは地方自治法に基づく専門委員で市に意見、提言する。藤岡氏は行政経営と福祉分野を担当。藤岡氏の辞任で、市のアドバイザーは12人となる。

 <河村たかし市長の話>2人には大変お世話になり、感謝しております。私としては、何らかの疑惑があれば、ほっておくわけにはいかない。今後のためにも、引き続き(今回の疑惑の)全容解明に努めたい。議会改革、庶民革命は絶対に成し遂げますので。

(中日新聞)

1258名無しさん:2010/03/20(土) 06:33:12
>>1116>>1187-1190>>1252>>1255
吉田氏が無投票当選 田方郡県議補選
http://www.shizushin.com/news/pol_eco/shizuoka/20100319000000000067.htm
2010/03/19
 県議の辞職に伴う田方郡選挙区(欠員1)の県議補選が19日午後5時、立候補の届け出が締め切られ、
新人で前函南町議の吉田有弘氏(57)=民主党公認=以外に届け出はなく、吉田氏の無投票当選が決まった。




函南町は細野の牙城とは言え、保守地盤で自民不戦敗はやや驚きです。函南町長選に忙殺され適当な人物が
立てられなかったのでしょうかね?
吉田氏は民主党公認で細野直系(かなり年上ですが)ですので、平成21(22議席)もしくは民主党・無所属クラブ
(4議席)に属すと考えられます。

1259チバQ:2010/03/20(土) 14:25:35
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/news/20100319-OYT8T01189.htm
財政、不況・・・揺れる上田
市長・市議選あす告示
 上田市長選と上田市議選は21日に告示される。2006年3月に旧上田市、真田町、丸子町、武石村の4市町村が合併して生まれた16万都市・上田市。県内3番目の市が抱える課題を探った。(天沢正裕)

■交流・文化施設

「市の財政は必ずしも良くない。身の丈にあった大きさにしては」「県や北信越レベルの会議や集会ができる大きさが望ましい」――。9会場で計10回開かれた「交流・文化施設」の計画説明会では、市民から賛否それぞれの意見が出た。

 市は、2014年度の開館を目指している。「一流の公演を呼ぶには必要」(市交流・文化施設建設準備室)という1700席程度の大ホールに、市民ギャラリーも備えた美術館、文化講座や式典に使える多目的ホールなどが計画に盛り込まれている。

 計画地の日本たばこ産業上田工場跡地(上田市天神)は、JR上田駅西の千曲川沿いにあり、約20万平方メートルの敷地には、大型ショッピングセンター「アリオ上田」(仮称)や上田警察署新庁舎、住宅地の建設も予定されている。

 総事業費は135億円。市は、合併特例債やまちづくり交付金を利用することで、最終的な負担を43億円に抑えられると説明する。だが、試算では、施設の運営で年間3億1400万円の“赤字”が生じる。市債残高は、ピーク(03年度)より135億円減ったものの、687億円(08年度)あり、新たな負担を懸念する声も少なくない。「交流・文化施設整備について考える会」の倉石貞子代表(82)は「施設は必要だが、建設費や維持費を抑えて、教育や福祉にまわすべきだ」と訴える。

■地域医療

 上小地域の医療の中核、国立病院機構長野病院(上田市緑が丘)では以前、常勤医約50人の態勢を維持していた。だが、04年度の新医師臨床研修制度導入に伴い、大学病院が全国的に医師を引き揚げた頃から、同病院の医師も減り始め、今では36人。08年8月からは、お産の取り扱いを休止している。産科の人材を確保するため、上田地域広域連合と市は、長野病院に勤める産婦人科医への研究資金貸与や住宅手当支給、市産院に勤める助産師への研究資金貸与などの制度を設け、これまでに医師と助産師が1人ずつ制度を利用している。

 3月5日には、長野病院と信州大病院、上小地域の自治体が、医療研究や教育に関する協定を結んだ。長野病院は今年秋、院内に「地域医療教育センター」を設置し、信州大から派遣される指導医や後期研修医が診療の傍ら、研究にも従事できるようにする予定だ。同病院の野村俊正事務局長(55)は「ようやく自治体と医療機関が足並みをそろえて、第一歩を踏み出した」と話す。

■雇用

 製造業の多い上田市にとって、08年秋以降の世界同時不況の影響は大きかった。上田公共職業安定所(上田市天神)には今も、開所前から列ができる。今月上旬、同職安に来ていた市内の男性(47)の場合、昨年1月に勤め先の機械部品会社が倒産。その後は、工場でパートの仕事をしているが、契約が切れるたびに職安に足を運ぶ。「厳しい状況は一向に変わる気配がない」と表情はさえない。

 市は今年度、公園清掃などの非常勤職員を延べ175人採用した。昨年8月からは、離職者を雇用した企業に1人あたり30万円補助しており、106社で181人が新たに採用された。

 だが、上田職安管内の今年1月の有効求人倍率は0・33倍で県内で最低。08年秋以降、全国平均や県内平均を下回ったままだ。長引く不況への対応が、さらに求められている。

(2010年3月20日 読売新聞)

1260チバQ:2010/03/20(土) 22:21:17
http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/shizuoka/100320/szk1003200257001-n1.htm
自民県議の会派離脱、動きなし 静岡
2010.3.20 02:57
 自民党県連県議団会議は19日開かれ、5月17日に開く党県連大会や県連役員の選考委員会の設置について協議した。一部議員が、県議会第2会派の「自民党県議団」を離脱して第3会派の「自民改革会議」に合流する問題は協議されず、議会や党役員人事が決まる5月中旬ごろまでに決着する見通しとなった。

 この日、両会派は県議団会議のほか、それぞれ議員総会を非公開で開いた。最終的に会派離脱に向けた動きはなかったが、水面下では離脱、合流に向けた動きがある模様だ。

 会議後、取材に対し、議員らは会派離脱問題に関して明言を避けた。自民党県議団から離脱の意向を示している議員の一人は「今夏の参院選をはじめとする政局を乗り切るためにも、党として両会派を統一すべきだ」と話した。

1261名無しさん:2010/03/24(水) 11:01:31
http://mytown.asahi.com/gifu/news.php?k_id=22000001003240002

県財政めぐる意見書 民・自 互いに発案へ
2010年03月24日

 県議会(45人)の自民会派「県政自民クラブ」(30人)と民主系会派「県民クラブ」(7人)が、9年ぶりに同じ案件に対して異なる意見書案を25日の県議会に発案することがわかった。県財政についての意見書で、互いの政党を批判する内容。自民が、鳩山政権の政策を批判したことに民主が猛反発。「夏に参院選もあり、看過できない」と対案を用意した。
 自民の意見書案は鳩山首相を名指しして「行財政改革の努力を放棄し、一方的に地方に痛みを押しつけている」と主張。子ども手当や高校授業料の無償化での地方負担などを「政権が標榜(ひょう・ぼう)する地域主権を自ら否定するものだ」と批判。「地方財政の悪化を招く行為を慎む」ことを求めた。自民県連幹事長の猫田孝県議は「鳩山政権がやっていることはおかしい」と話す。
 これに対し、民主は「民主政権に批判的な文言が多い」と強く反発。対案では「小泉政権での『三位一体の改革』で地方は疲弊し、格差が拡大した」と指摘。現行の地方交付税などでは厳しい地方財政に対応できないとして、国庫補助金を民主が求める一括交付金に改めるように求めた。民主県連幹事長の伊藤正博県議は「対案は異例の措置だ。国への意見書は超党派で発案するのが慣例だったが、今回は見逃せない」。
 意見書案は県議会最終日の25日に議決され、過半数を占める自民会派の意見書案が採択される見込み。県議会事務局によると、同案件で異なる意見書案が発案されるのは、2001年6月の道路特定財源に関する意見書案以来という。(鷹見正之)

1262名無しさん:2010/03/24(水) 11:14:28
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20100324/CK2010032402000021.html?ref=rank

【岐阜】
民主系県民クラブ、意見書対案提出へ 自民の政権批判に対抗
2010年3月24日

 県議会の民主党系会派の県民クラブは23日、定例会最終日の25日に、自民党系の県政自民クラブが鳩山政権の政策を批判する意見書案を提出するのに対抗し、会派として初めて意見書の対案を出すことを決めた。参院選を控え、民主・自民の応酬が地方議会でも活発化してきた。

 自民クは最大会派で30人、県民クは第2会派で7人。勢力に差はあるが、文言を変えるなど会派間の調整で意見書案をまとめるのが通例だった。議会事務局によると、対案の提出に至るのは例がないという。

 今回、県民クが問題視するのは、自民クの「地方財政の安定等を求める意見書」と「地方の声を直接聞く仕組みの構築を求める意見書」の2案。

 自民クは「地方財政」で、国出先機関の地方移管で人件費の地方負担があるかのような首相発言を取り上げて「地方に痛みを押しつける」と批判。「地方の声」では、民主党が地方自治体の陳情先を党幹事長室に一本化していることに、地方の不満が多く、憲法で保障される請願権を脅かすと指摘する。

 県民クは「趣旨は理解できるが、あまりにストレートな政権批判で容認できない」(伊藤正博幹事長)と、対案を決定。地方財政に関して危機の要因を自民・小泉政権の三位一体改革だと強調し、地方の声を聞く「国と地方の協議の場」の法制化を急ぐよう求めるなど、民主の政策に沿った内容を盛り込む。

 参院選をにらみ、国会で展開されている自民・民主のつばぜり合いが県議会でも表面化した格好。他会派の議員は「自民は鳩山政権を、民主は小泉政権をそれぞれ批判し合っているだけ。参院選に向けた思惑もあるだろうが、国民・県民の方を向いていると言えるのか」と疑問を投げかけた。 (大橋洋一郎)

1263名無しさん:2010/03/24(水) 12:12:44
http://mainichi.jp/area/gifu/news/20100324ddlk21010005000c.html

県議会:批判意見書の応酬 自民ク一部が鳩山政権 民主系県民クは小泉を /岐阜

 ◇あす提出へ

 県議会最大会派で自民党系の県政自民クラブの一部議員が、鳩山政権の政治姿勢や法案を批判する2件の意見書を25日の本会議に提出する準備を進めている。参院選を控え、地方から巻き返しを図る狙いとみられる。一方で民主党系の県民クラブは、小泉政権への批判を盛り込んだ意見書を同じ日に提出し、対抗する構え。

 県政自民クラブの議員が提出予定の「地方財政の安定等を求める意見書」は、鳩山政権が進める子ども手当や高校授業料無償化について、一部に地方の負担を残したことに異議を唱える。「地方の声を直接聞く仕組みの構築を求める意見書」は、民主党幹事長室への陳情一元化を批判。いずれも自民、公明両党の県議が賛同するとみられ、「地方の声」意見書は共産党の県議も賛同する見込み。

 これに対し、県民クラブ所属の7議員も、小泉政権批判を交えた「地方財政制度の抜本的な改革を求める意見書」と、国と地方の連携を求める「地方主権の確立に関する意見書」を提出予定。同クラブの伊藤正博代表は「かつては党派を超えて地方の声を国に届けようという姿勢が各会派にあったが、今では崩れつつある」と話している。【山田尚弘】

毎日新聞 2010年3月24日 地方版

1264名無しさん:2010/03/24(水) 16:53:45
http://mainichi.jp/area/gifu/news/20100324ddlk21010011000c.html

二重計上:民主・自民の2県議、領収書をコピーし経費計上 /岐阜

 民主党県連幹事長の伊藤正博県議(59)と自民党県連政調会長の玉田和浩県議(66)が、08年分の政治資金収支報告書に添付した領収書のコピーを同年度の政務調査費(政調費)の収支報告書にも添付していた問題で、伊藤氏の事務所が二つの報告書に張った領収書のあて名を書き分けていたことが分かった。

 この問題では、伊藤氏は、後援会の政治資金収支報告書に機関紙の郵送費として添付した計69万1845円分の領収書のコピーを政調費収支報告書にも同じ名目で張り、約6割の41万5107円を政調費の支出と報告。県政報告のちらしの発行代9万6600円分の領収書のコピーも両報告書に添付していた。

 機関紙の郵送費は、政治資金収支報告書の領収書のあて名は後援会名の「伊藤まさひろを育てる会」とされていたが、政調費収支報告書の領収書は一部を消し「伊藤まさひろ」となっていた。伊藤氏は「後援会の名前のまま政調費を請求するのはまずいと事務員が判断したのだと思う。機関紙の内容から4割が政治資金、6割が政調費、ちらしは政調費とすべきだった」と話し、近く修正する方針。

 玉田氏は、政調費収支報告書と政治資金収支報告書の両方に、機関紙の発行代として、10万9725円分の振込受付書のコピーを添付しており、「数日中に修正する」としている。【山田尚弘】

毎日新聞 2010年3月24日 地方版

1265チバQ:2010/03/25(木) 12:12:05
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010032590103304.html
名古屋市改革 春の乱 市長と議会、再び激突
2010年3月25日 10時33分

修正された予算案に賛成し起立した議員ら。後方右は河村市長=24日午後、名古屋市議会


 河村たかし名古屋市長の公約だった恒久減税に、市議会は「1年だけ」とのくさびを打ち込んだ。「名古屋の恥だ。残る対抗策は市民の判断しかない」と気色ばむ河村市長。支援グループは24日、意を受けるように団結して市議会の解散請求(リコール)に必要な署名集めに取り掛かると宣言したが、有権者らからは市長と市議会双方に注文が相次いだ。

 24日の本会議で、2010年度予算案や議会改革条例案などを否定された河村市長。減税を10年度に限定する条例案が可決されると「世紀の大暴走だ」と語気を強めた。

 同日夕、河村市長を支援する6グループが記者会見。「ネットワーク河村市長」(仮称)を立ち上げ、団結して署名集めに向けた準備に入ると発表し、「市民と市議会の対立だ」と声を上げた。

 グループは、河村市長の後援会「ハトの会」や「河村サポーターズ」のほか、中小企業経営者や税理士でつくる団体などで、総勢1万人を超える。署名集めの実動部隊となる約1000人を確保しており、5月をめどに5000人に達した時点で着手するという。

 6グループは「ことごとく市長案を否定する市議会は不信任案を提出すべきだ。市民と市議会の対立だ」との共同声明を発表。ハトの会の長谷川守男会長は「減税や議会改革への市議会の対応を見て、立ち上がるしかないと思った」と話した。本会議を終えた河村市長は「改革には時間がかかる。市民がリコールに動きだしたのは大変いいこと」と、こわばりがちだった表情を緩ませた。

 一方、民主市議団の吉田伸五団長は「署名は簡単には集まらないでしょ」と冷静な反応。自民の桜井治幸団長は「任期満了まで1年しかないのに、どれだけの意味があるのか」とけん制した。

(中日新聞)

1266チバQ:2010/03/27(土) 09:37:26
>>1223
http://mainichi.jp/area/mie/news/20100324ddlk24010331000c.html
課題の深層:’10名張市長選を前に/上 地域医療 /三重
 ◇救急搬送、4病院「ノー」 医師不足著しく
 名張市長選が28日告示される。現職の亀井利克氏(58)と、新人で元国交省近畿運輸局次長の辻安治氏(52)が立候補を表明している。次期市長には、危機的状況にある救急輪番制や財政難などの問題解決が求められる。告示を前に、課題の深層を探った。【宮地佳那子】

 2月末の夜、名張市の40代女性は一緒にいた友人女性の突然の発作、手足の震えに救急車を呼んだ。すぐ到着したが、その日の2次救急輪番病院に受け入れが断られ、搬送先が決まらず、約30分も止まっていた。救急隊員に「なんとかしてよ」と思わず叫んだ。

 女性は「何軒か病院に電話していたみたい。救急隊員に怒りをぶつけたのは悪かったけど、その時は必死だった」と話す。結局、津市の病院に搬送された。友人は過呼吸で命に別条はなかったが、「他県での妊婦のたらい回しは聞いていたけど自分の町でもこんなことがあるなんて。いつ我が身に降りかかるかわからない」と不安がる。

 名張市栄町の無職、井上征紀さん(70)も深刻な経験をした。昨年4月の深夜、腹部に激しい痛みを感じ眠れず、翌朝午前9時の診察開始とともに近くの開業医に駆け込んだ。診断は急性胆のう炎。医師は「いつ、胆のうが破裂するかわからない。すぐに手術ができる病院に入院しないと大変なことになる」と告げた。

 医師は井上さんの目の前で、伊賀地域で設備の整った名張市立、伊賀市立上野総合市民など4病院に電話をした。しかし電話口ですべて「ノー」。ベッドが空いていないなどの理由だったという。

 伊賀地域をあきらめ、幸い奈良県の病院に空きを発見。即日入院し、手術後の5月末に退院した。井上さんは「財政難も医師不足もわかる。しかし患者はその時になったら、どうのこうの言っていられない」と訴える。

 名張市消防本部では、1日平均7、8回の救急搬送要請があり、救急車5台がすべて出動することもある。長谷川良行・警備第1室長(55)は「受け入れ先が決まらず、1時間以上現場にいることもある」と話す。患者をなだめながら、20以上の病院に電話したことも。大阪方面まで搬送するケースもある。

 しかし、救急搬送要請のうち、軽症者は約6割を占める。市は応急診療所の利用や、開業医への相談を薦めるが、井上さんは開業医の診察を受けるにも2時間待ち、「市は開業医に頼らずにきちんと対応して」と訴える。一方で、名張市立の医師は28人(02年)から、現在24人に減るなど伊賀地域の医師不足は著しく、時に36時間連続勤務する勤務医の疲弊も深刻だ。

 08年から続く輪番制が危機的な状況のなか、亀井氏は「公立病院で機能分担し、救急医療を担う急性期病院に医師を集める」、辻氏は「名張市立病院単独での救急医療を目指す」と主張する。市民が安心できる医療体制を、一刻も早く作らねばならない。

〔伊賀版〕

1267チバQ:2010/03/27(土) 09:37:56
http://mainichi.jp/area/mie/news/20100325ddlk24010330000c.html
課題の深層:’10名張市長選を前に/中 財政 /三重
 ◇土地区画整理事業で悪化 市民サービス縮小
 「歯医者に行くにも出費が痛い」。精神障害者保健福祉手帳2級の名張市内の40代男性は嘆いた。

 「福祉の理想郷」を目指してきた市は08年8月まで、1〜3級の精神障害者の医療費を全額助成してきた。しかし財政難のため、同9月から条件を見直し、昨年9月からは2、3級は、自己負担額の半額を支払わなければならなくなった。男性は低所得のため自立支援医療もあり、精神障害の通院負担は月1250円までだが、歯科治療など、精神通院以外の医療費が家計に響くようになった。

 財政悪化は、このほか、ごみ袋の有料化などさまざまな形で市民サービスの縮小となって表れた。

 その原因の一つは、100億円以上を投じた近鉄名張駅周辺開発の「中央西土地区画整理事業」だ。94年、1平方メートルあたり10万8500円で売却を見込み、鴻之台・希央台地区などで保留地計約2・2ヘクタールを整備。08年に完了したが、いまだに一般販売保留地(当初計49区画、約1・6ヘクタール)の17区画に「売地」の看板が立つ。値崩れが続き、それらが全部売れても、赤字は12億円以上になる見込み。希央台2の保留地を購入した30代の女性は、子どもが高校生になり、家が手狭になったため、07年12月に市内から移り住んだ。しかし地区の一戸建て入居者は数軒にとどまり、「周りの家が少なくてさみしい」とこぼす。

 亀井利克市長は02年の就任早々、「財政非常事態宣言」を出し、財政立て直しを急いだ。実質公債費比率はわずかに改善したが、財政調整基金残高は10年度当初予算で2億3287万円になり、県内ワーストクラス。市立病院の赤字も追い打ちをかける。景気後退による業績や雇用の悪化で、法人市民税収は前年度当初比約21・6%減という。

 一方で昨年、旧長瀬小にヤマト運輸のコールセンターを誘致するなど、明るい兆しもある。亀井市長は3選へ向け「3年以内に500人以上の雇用を創出する」と訴え、新人の辻安治氏は「名阪国道直結道路の開設」を主張し、企業誘致や観光振興を狙う。

 皇学館大学社会福祉学部の岩崎利彦准教授(経済学)は「収入がないため、いきなりサービスを減らすというのはおかしい。サービス充実のためなら負担増は仕方ないという市民もいる。まずは情報公開して、市民にサービスを選択させなくてはならない」と指摘する。「財政難という言葉で市民に不安をあおっている」という声もある中、まずは財政の中身を市民にわかりやすく知らせる責任もある。【宮地佳那子】

〔伊賀版〕

1268チバQ:2010/03/27(土) 09:38:24
http://mainichi.jp/area/mie/news/20100326ddlk24010320000c.html
課題の深層:’10名張市長選を前に/下 皇学館跡地問題 /三重
 ◇撤退で揺れる福祉現場 学生パワー確保難しく
 「このままだと廃業する」

 名張市上本町の「よってだーこ4号店」代表で、皇学館大学名張学舎の社会福祉学部3年、増亦覚さん(21)は、学舎が撤退する来年3月に同店は閉店せざるを得ないと話す。

 よってだーこは、名張地区まちづくり推進協議会が管理し、ボランティアらが運営する住民交流施設で、旧町に9店ある。4号店では同学部生計11人が、週2、3回喫茶店を営業。昨年は地域住民、観光客など計約200人が立ち寄った。今年2月からは毎月「マージャン大会」もしている。

 同じく同学部生が運営する5号店(榊町)では、地域の知的障害児らを対象に年7、8回活動してきた。6月には七夕飾りを、10、11月の「隠(なばり)街道市」では、みたらし団子をつくった。撤退を前に、参加学生は前年度から半減したが、同店総括の2年、西村千明さん(20)は「他の活動もあり両立が難しい。でも保護者も楽しみにしてくれているので、やめるわけにはいかない」という。

 市内の複合福祉施設「はなの里・第2はなの里」でも、これまで同大卒業生4人を採用、学生アルバイトも雇ってきた。4号店では第2はなの里に、喫茶店の出張もしている。福本房生・はなの里施設長(67)は「学生は思いが強く、一生懸命やってくれている」と撤退を残念がる。

 小学校にも撤退は影響する。比奈知小の学童クラブ「ともがき」は、05年の設立当初から同学部生を毎年、バイト採用してきた。卒業などで辞める場合も、後輩を紹介するなどして安定して採用できた。共働きの家庭が増え、学童希望者は増えるばかり。西野道子指導員(59)は「学生は体力も理解もあって、子どもたちと思い切り遊んでくれる。撤退後はどう人を確保しようか困っている」と話す。

 同学舎では現在550人が学んでおり、卒業生は来年3月に計2232人になる見込み。多額の税金を投入した同学舎の跡地に、亀井利克市長は近畿大学工業高等専門学校(熊野市)の誘致を進めており、「産官民学の連携による地域活性化が期待できる」と力説。辻安治氏は「近大高専がふさわしいか、最終的には住民の意見を聞いて決めたい」としている。

 4号店では、4月からは名張小に出向き、勉強を教えたりするボランティアを企画している。増亦さんは「最後の年、悔いのないようにしたい」と話す。少子高齢化が著しい同市で、地域活性化に貢献してきた皇学館なしに今後の福祉政策をどうするのか、考えていかねばならない。【宮地佳那子】

〔伊賀版〕

1269チバQ:2010/03/27(土) 09:41:52
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1116734086/1211
皇学館大:社会福祉学部、名張から撤退 「地元に貢献」関係者驚き /三重
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1116734086/1425
大学が消える:皇学館撤退 跡地利用、近大と交渉へ−−名張市 /三重

1270名無しさん:2010/03/28(日) 21:57:37
近藤浩のポスターを見たんですが、
活動再開なのかなあ

1271名無しさん:2010/03/29(月) 00:38:45
>>1252(`・ω・´)っ
函南町長選挙
森延彦8785票自民・連合
千石貞幸8093票民主系
 
確定
 
※連合=民主支持母体

1272チバQ:2010/03/29(月) 12:53:38
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20100329ddlk20010144000c.html
選挙:小川村長選 伊藤氏が初当選 2票差で大日方氏破る /長野
 任期満了に伴う小川村長選は28日投開票され、新人で元衆院議員秘書の伊藤博文氏(61)=無所属=が、現職の大日方茂木氏(63)=同=を破って初当選を果たした。当日有権者数は2680人(男1274人、女1406人)で、投票率は90・07%。無投票は12票。

 伊藤氏は昨年12月の出馬表明以降、前回村長選で自立か合併かで揺れた同村の「融和と発展」を主張。農業振興公社の設立による自主財源確保などを掲げて、支持を広げた。前回35票差で初当選した大日方氏は1期目の村財政健全化などの実績を強調し、若者定住住宅建設などの地域活性化策を訴えたが及ばなかった。【小田中大】

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 ◇小川村長選開票結果=選管最終発表
当 1202 伊藤博文  61 無新

  1200 大日方茂木 63 無現

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 ◇小川村長略歴
伊藤博文(いとう・ひろふみ) 61 無新(1)

 農業[歴]毎日新聞記者▽衆院議員政策秘書▽亜大

1273チバQ:2010/03/29(月) 18:40:31
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000001003290008
函南町長に森氏当選
2010年03月29日

 函南町長選と町議補選(被選挙数1)は28日投開票され、無所属新顔で元副町長の森延彦氏(63)=自民党町支部、連合静岡など推薦=が、無所属新顔で元県議の千石貞幸氏(71)を破って初当選した。当日有権者数は3万1312人で、町長選の投票率は54・39%(前回54・22%)。


 森氏は、前町長の路線を継承しつつ、政策として子育て支援や中心市街地活性化、文化・スポーツ振興などを訴えた。県職員時代に都市計画畑に長く携わった実績を強調し、「東駿河湾環状道路の完成が見えた今は、街づくりの最大のチャンス」と主張した。


 地元JAや建設業団体、企業労組など多くの団体からも推薦を受けた。また、地区単位に張り巡らせた組織を生かし、支持を広めた。


 千石氏は、団体推薦などを一切断り、草の根選挙を展開。計画中の図書館・子育て支援センター複合施設などのハコモノ計画見直しなどを訴えたが、一歩及ばなかった。

1274チバQ:2010/03/29(月) 18:43:12
>>1245-1247>>1259
http://mytown.asahi.com/nagano/news.php?k_id=21000001003290003
現職の母袋氏が再選―上田市長選
2010年03月29日


 上田市長、市議選(定数31)は28日投票され、即日開票の結果、市長選は現職の母袋創一氏(57)=無所属、民、自、公推薦=が、ともに新顔で無所属の上小労連議長西沢弘行氏(62)と、旅館経営今井和昭氏(78)を破り、再選を果たした。投票率は62・04%だった。36人が立候補した市議選も深夜まで開票作業が続いた。当日有権者数は12万8481人。(鈴木基顕)


 再選を決めた母袋氏は、同市中央東の選挙事務所で、集まった支持者らに「4年間しっかりと足元を見つめ、未来に向けて新上田市を示していきたい。医療、観光などの課題に広域で議論し解決していきたい」と語った。


 母袋氏は、旧上田市長として初当選。合併後の新市長1期を「揺籃期(よう・らん・き)」、再選後の2期目を「成長・発展期」と位置づけた。「『上田』の創造と挑戦」をキャッチフレーズに掲げ、これまでの実績を背景に「生活快適都市」「健康元気都市」「文化の薫る創造都市」の実現などを訴えた。


 民主、自民、公明各党の推薦に加え、後援会組織も市内に約150支部を設けるなど、幅広い支持を背景に、優位に選挙戦を進めた。


 西沢陣営は、現市政に批判的な市民らでつくる「ほっとハート上田」と、上小労連や共産党などが参加する「明るい上田市政をつくる市民の会」を母体に、無党派層への浸透を目指した。交流・文化施設計画の凍結、見直しなど、現市政に対する批判票の取り込みを狙った。「市民力を生かした市政」などと訴えたが、立候補表明が告示約1カ月前と出遅れたことなどが響いた。


 今井氏は、観光振興による地域経済の活性化などを訴えたが、支持を広げることが出来なかった。


 市議選には現職23人と新顔13人、党派別では民主2、公明4、共産4、無所属26の計36人が争った。投票率は62・04%だった。




 ●小川村長には新顔の伊藤氏


 小川村長選は28日投開票され、新顔で元衆院議員秘書の伊藤博文氏(61)=無所属=が、現職の大日方茂木氏(63)=同=を破り、初当選した。当日有権者数は2680人、投票率は90・07%(前回90・97%)だった。


 伊藤氏は「村民の融和を図りたい」と訴え、支持を広げた。大日方氏は福祉の充実を訴えたが、及ばなかった。



 ●山形村新議員決まる


 山形村議選(定数12)は28日に投開票があり、新議員が決まった。当日有権者数は6872人、投票率は73・06%(前回74・61%)だった。

1275名無しさん:2010/03/29(月) 22:33:03
>>1272(`・ω・´)っちょw一票の重みでしょうね。
票の再集計とか求めてもおかしくないレベルですが。。

1276名無しさん:2010/03/30(火) 10:27:08
>>1273
仙石氏は県議当選後に県議会の民主系会派である平成21に入りませんでした。
「民主党は連合の支援を受けているのが気に入らない。」とも公言していました。
その結果、連合は森氏を推薦。
仙石氏は民主と一線を引いた事が良かったのかどうかは判りませんが、よくあれだけの得票をしたものです。


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