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東海・北陸 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1232名無しさん:2010/03/09(火) 21:32:43
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001003070002
【チェックいしかわの課題】5・交通
2010年03月07日


沿線の過疎化に悩むのと鉄道。悲願の金沢直通に向けて、2005年に新型車両を導入した=穴水駅

◆新幹線 期待と危うさ◆


◇地域の足 揺れる均衡◇


 2014年度末の金沢開業へ工事が進む北陸新幹線。金沢周辺では“観光特需”の期待が膨らむが、その陰で、地域交通網のバランスが崩れる危うさもはらんでいる。


 のと鉄道穴水駅は、七尾との約33キロを往復する第三セクターの拠点。かつては奥能登の鉄路の起点だったが、相次ぐ廃線で今は終着駅だ。


 ひとけのないホームで、鮮やかな青と白の車両が出発を待っていた。05年に導入した最高時速95キロの新型だ。路線内の制限時速は85キロだが、悲願のJR七尾線乗り入れ、金沢直通に備えて奮発した。


 経営は苦しい。旧国鉄から分離された後、過疎化で穴水―輪島間と穴水―珠洲・蛸島間は廃線になった。その後も乗客の減少は止まらない。


 「住民の足を守るには、金沢から観光客を呼び込むほかない。新幹線は希望の光なんです」。それには、七尾と金沢をつなぐJR線への乗り入れが不可欠――。鷲嶽(わしたけ)勝彦社長(65)は力説する。


 だが、頼みとするJR七尾線の行方も不透明だ。


     ■          ■


 整備新幹線の開通後は、並行在来線をJRから分離するのが原則。県内の並行在来線(JR北陸線・金沢―富山県境)も県出資の三セクが経営する見通しだが、津幡で分かれる「枝線」・JR七尾線の扱いは明記されていない。県は「当然、JR西日本が引き続き運営する」(新幹線・交通対策監室)との立場だ。


 だが、JR西が採算の厳しい路線を「飛び地」で抱え続けるのも難しい。


 県も以前は「JR西が七尾線だけ営業するとは常識的に考えにくい」(05年2月県議会での知事答弁)としていたが、今は“原則論”に軸足を置く。県は並行在来線の赤字を10年間で25億円と試算。七尾線まで引き受ければ、さらに経営が苦しくなるからだ。


 「JR西が運営を続けても、最後は採算重視で廃線にしてしまうのでは」。七尾市の商工関係者は気をもむ。「JRとの駆け引きもわかるが、七尾線を永続的に残すにはどんな枠組みがいいのか、県は最優先で考えてほしい」


 三セクが設立されるのは金沢開業の2年前。議論に残された時間は多くない。


     ■          ■


 空の玄関口・小松空港にも暗雲が立ちこめる。県と地元でつくる「小松空港協議会」が08年に実施したアンケートでは、飛行機より北陸新幹線で東京へ行きたいと答えた利用者が4割に達した。県は「新幹線と航空便を組み合わせた新たな人の流れが生まれる」と地元に説明するが、新幹線の金沢開業で利用者の約8割を占める羽田便の乗客が減るのは避けられない。


 不況の影響も深刻だ。昨年就航した静岡便の平均搭乗率は4割を切り、減便や撤退もささやかれる。運航するフジドリームエアラインズは「ビジネス客が伸びず、特に小松からの利用が低調」と話す。


 1月末。並行在来線の負担軽減を求めた北陸新幹線沿線の4知事に三日月大造・国土交通政務官はくぎを刺した。


 「飛行機の便と新幹線、あれもほしい、これもほしいとはもうならない時代だ」


 財政難と競争の荒波にさらされる住民の足。生き残りは正念場を迎えている。


(矢代正晶、長田豊)


=終わり


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