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北海道 国政・地方政治スレ
1
:
北海道民
:2008/10/13(月) 15:10:41
選挙が近づいてきた次期衆院選の北海道は、町村・中川・武部のところなど接戦で面白い
また地方でも釧路市長選など興味深いところがあるので、このスレを作成してみました
気軽に北海道情報を話し合いましょう
305
:
名無しさん
:2010/09/15(水) 11:33:29
札幌市議補選(厚別区) 自民、新人・川田匡桐を擁立へ
10年09月15日(水) 11時24分
衆院道5区補選と同じ来月24日の投開票
今月6日、厚別区選出の義卜(ぎぼく)雄一札幌市議(公明党)が、辞職したことを受け、同区の市議補欠選挙が10月24日に行われる。
義卜氏は昨年2月に脳梗塞を患って入院、復帰を目指していたが、リハビリに専念するため、辞表届を提出した。市議補選は、定数5の厚別区が公職選挙法で定める6分の1の欠員を超えるため実施される。
市議補選と同日投開票の衆院道5区(厚別区、石狩管内)補選には、すでに自民党の町村信孝衆院議員、共産党新人の宮内聡氏、民主党新人の中前茂之氏、幸福実現党新人の森山佳則氏が出馬を表明している。
一方、市議補選は、自民党が新人候補擁立の準備を進めているが、公明党は候補者擁立を見送る方針。また民主党も「市議補選に新人を出せば、現職が2人いる厚別区は、来春の市議選で3人の民主党候補が争うことになる」(札幌市議)と、"共倒れ"を危惧している。
自民党札連は、14日、新人の川田匡桐(ただひさ)氏(41)の公認を決め、最終決定する道連に申請した。川田氏は2007年4月の市議選に党公認で厚別区から立候補して落選したが、来春行われる市議選の公認候補に決まっていた。
川田氏は「来春の市議選立起を目指していたが、急きょ、市議補選が実施されることになり、選挙の準備を進めているところ。厚別区の発展と区民のみなさんのため、全力を尽くします」と語る。
ttp://www.hokkaido-365.com/news/2010/09/post-1266.html
306
:
とはずがたり
:2010/09/18(土) 00:37:54
海外視察 今度は9道議 費用490万円 今期引退の議員も
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/251467.html
(09/17 08:20)
来春の任期満了を前に道議9人が公費による海外視察を10月に計画していることが16日、分かった。費用は台湾を訪れるグループが1人50万円、インドネシアなどを訪れるグループが同60万円。海外視察は規定上認められているが、6月の定例道議会でも議決を経て22人が視察を行い、「任期切れを目前に成果を生かせるのか」と批判が出ていた。来春まで半年に迫った今回の海外視察にも疑問視する声が高まりそうだ。
各派会長会議に提出された「海外調査派遣計画書」によると、視察を申請しているのは自民党・道民会議が4人、民主党・道民連合が5人で、今期での引退を表明している議員も含まれている。9人の視察費用の申請総額は490万円で、全額が公費から支出される。開会中の第3回定例道議会最終日(10月8日)に議案を提出する。
自民党の4人は当初、インドネシアとシンガポールの視察を6月に申請したが、参院選があったため延期、今回あらためて申請した。10月中旬から8日間、訪問する予定で、参加する板谷実氏は「現地から経済協力を求める声があり、視察の意義は大きい」と話している。
民主党の5人は、10月下旬に台湾を5日間訪れ、観光や経済交流で関係者と意見交換する。参加予定で、今期での引退表明をしている沢岡信広氏は「現場に行って直接話を聞いたり、人脈をつくることは大切。ルールに沿った視察であり、成果を出せるよう努力する」と話す。
307
:
名無しさん
:2010/09/19(日) 13:53:47
http://www.news-kushiro.jp/news/20100919/201009193.html
2010年09月19日
釧路町長選、無風濃厚に/来月告示
任期満了に伴う釧路町長選挙(10月19日告示、同24日投開票)まで、19日で残り1カ月となる。同選挙に出馬を表明しているのは現職の佐藤広高氏(60)のみで、現時点で対立候補はなく、無風の可能性が一段と強まっている。佐藤氏が町長選に立起を表明したのは後援会が主催する今年1月。共産党を除く主要政党から推薦を受けている。町選挙管理委員会によると、過去20年間で町長選が無投票だったのは1998年、2006年の2回。02年は「平成の大合併」を争点に3氏が争った。
308
:
名無しさん
:2010/09/19(日) 13:55:29
選挙:夕張市長選 羽柴氏、出馬へ /北海道
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20100919ddlk01010150000c.html
青森県の会社役員、羽柴秀吉氏(60)=本名・三上誠三=が18日、夕張市内で記者会見し、来春の夕張市長選に立候補することを表明した。羽柴氏は「一日も早く再生団体から脱出するため地下資源を活用したい」と述べ、天然ガス開発による独自財源の確保などを政策に掲げた。羽柴氏は07年にも同市長選に出馬し、次点で落選。同年の参院選道選挙区でも落選した。羽柴氏は「最後の戦いだと思って臨む」と語った。【円谷美晶】
毎日新聞 2010年9月19日 地方版
309
:
名無しさん
:2010/09/22(水) 16:12:57
定数3減の「21」に 恵庭市議会
(2010年9/22)
http://www.tomamin.co.jp/2010c/c10092201.html
恵庭市議会の議員定数が現行の24から、21に削減されることになった。21日の本会議で、条例改正案を可決した。2011年春の市議選から適用される。
改正案は、自民党清和会と公明党が提出した。清和会の鷹羽茂会長は、地方自治法改正などを挙げ「議会活性化の仕組みづくりが広げられた。最小経費で最大効果を上げることが必要」と説明した。
反対討論で、林嘉男氏(民主・春風の会)は「3減は少ないという声がある」と指摘した上で、「議会費の主眼は地域民主主義の実現。執行機関の行革と同様に語るべきではない。改正案では議会改革の方向性が示されず従来型の議会を踏襲する削減案」と語り「会派間で不一致となった議員制度の根幹にかかわる問題を、議員全員の議論も市民的合意も取らずに数の力で押し切るのは議会制民主主義の否定」とした。寺田務氏(共産党)も「現行定数は人口5万〜10万人規模の都市の全国平均で、議会費は一般会計の1%。議員は住民代表で市民と議会、行政のパイプ役。定数の削減で住民の信頼を得られるのか。パイプを細くすることは住民自治への背信行為」と反対した。
採決では、清和会(11人)と公明党(3人)、市民の会(2人)が賛成。民主・春風の会(3人)と共産党(2人)が反対した。
310
:
名無しさん
:2010/09/22(水) 21:26:54
39 :無党派さん:2010/09/20(月) 19:33:17 ID:L/ub9q4Q
やっと財界さっぽろ斜め読みしてきた。
来年は統一地方選の年だから、市長選の噂も多いわけですが、
自民支部長クビ組からは、飯島夕雁に夕張市長選、宮本融に小樽市長選の
噂があるようです。
311
:
とはずがたり
:2010/09/29(水) 12:50:09
民主北海道 新代表に小川勝也氏
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/253299.html
(09/29 07:16)
民主党北海道は28日、国土交通副大臣に就任した三井辨雄代表の後任に首相補佐官の小川勝也副代表を充てる方針を固めた。小川氏は当面は代表代行となり、10月24日投開票の衆院道5区(札幌市厚別区、石狩管内)補欠選挙の前後に党北海道の大会か運営委員会を経て正式に代表に選出される見通しだ。
民主党は今年3月、当時の小沢一郎幹事長の提案で閣僚副大臣は公務に専念するため都道府県連の代表、幹事長を兼務しないことを決定していた。三井氏は29日、札幌入りする岡田克也幹事長と協議し、後任を小川氏とする方針を確認する。
小川氏は参院当選3回。昨年9月の政権交代後、鳩山由紀夫、菅直人両内閣で首相補佐官を務めている。党北海道代表に就いた後は来年4月の道知事選の陣頭指揮を執る。
312
:
チバQ
:2010/10/02(土) 11:40:12
>>291
>>303
>>304
強敵の園長が出馬取り止めで西川安泰か?
西川将人 現職;民主党(旧自由党系)
安住太伸 旭川市議:自民党離党しみんなの党に接触
小菅正夫 旭山動物園前園長:自民党支援も出馬辞退
佐々木通彦 会社社長:自民党支援
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20101002ddlk01010304000c.html
選挙:旭川市長選 佐々木氏が出馬 /北海道
任期満了に伴う旭川市長選(11月7日投開票)で、同市の農業機械製造会社社長の佐々木通彦氏(55)が1日、立候補を正式に表明した。佐々木氏は自民党道連青年局長などを務めたが、9月30日に離党しており、無所属で立候補する。自民党旭川支部は同氏の支援を決めており、5日に推薦を決定する。
佐々木氏はこの日開いた支援団体の集会で「旭川を変えていく決意を固めた」と出馬を表明。「企業人・経営者としての経験、市民として感じた部分を生かしたい」と意気込みを語った。【横田信行】
313
:
名無しさん
:2010/10/03(日) 07:48:04
民主北見支部の臨時大会は無効 大空町議が質問状(10/03 07:15)
【北見】道議選北見市(定数2)の民主党公認候補として元衆院議員秘書の長南幸子氏の推薦を決めた党北見支部臨時大会について、党員の小島一弘・オホーツク管内大空町議が2日、北見市内で記者会見し、大会は成立要件を満たさず、無効だとする公開質問状を同支部に送付したと明らかにした。
質問状は1日付。それによると、9月30日に北見市内で開かれた臨時大会で執行部は、同支部の党員登録者数を470人と報告。しかし、小島氏が大会前日に民主党北海道に確認した党員数は273人で、「あまりにも乖離(かいり)が大きい。(大会成立の前提となる)党員数の虚偽の報告をした」と指摘している。<北海道新聞10月3日朝刊掲載>
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/253950.html
314
:
チバQ
:2010/10/06(水) 22:37:40
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/254407.html
道議定数 2減で決着 民主、自民案を容認(10/06 16:03)
道議会第2会派の民主党・道民連合は6日、来春の道議選に向けた定数(106)の削減について、最大会派の自民党・道民会議が主張する「2減」案を受け入れる方針を固めた。これを受け全会派でつくる定数検討協議会は同日中に2減案で合意し、定例道議会最終日の8日に議員定数条例の改正案を提出する見通しとなった。
定数削減をめぐっては、同協議会の座長を務める自民党・道民会議の遠藤連幹事長が8月に渡島、オホーツク両管内の定数を現行の3から2に各1減し、定数を104とする試案を提示。これに対し、民主党は渡島、オホーツクに加え、後志管内(定数3)も1減する「3減」案を主張して譲らず、調整が難航していた。
しかし、来年4月に道議選が迫る中、今議会中に自民党との調整がつかなければ、「削減自体が先送りになりかねない」(民主党・道民連合幹部)との声が強まり、2減案を容認する方針となった。
315
:
とはずがたり
:2010/10/08(金) 14:44:52
知事、初の「民主訪問」幻に 「首相は不勉強」発言 釈明目的…急に辞退
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/254615.html
(10/08 08:52)
高橋はるみ知事が7日、札幌市中央区の民主党北海道事務所をひそかに訪問しようとしたが、土壇場でキャンセルする一幕があった。自民党の支援を受ける知事の訪問は過去になく、「何事か」と報道陣が大挙待ち構えたものの、初の民主党訪問は幻に終わった。
関係者によると、きっかけは知事が9月の会見で、地域主権をめぐる菅直人首相と小沢一郎元代表の発言に対し「不勉強」「不見識」などと批判したこと。民主党北海道は道内選出国会議員らに対し、知事の陳情を事実上受けないよう促す文書を送るなど反発していた。
このため同日、知事側が発言の経緯を釈明しようと、民主党北海道の佐野法充幹事長に面会を打診。同日夕に知事が道連事務所を訪れることになった。
しかし、民主党訪問の予定が伝わると、報道関係者は騒然。来春に迫る知事選を念頭に、「まさか相乗り要請では」との憶測も飛び交う中、各社が事務所で待ち構えたこともあり、直前に知事側から急用を理由にキャンセルを伝えたという。
316
:
チバQ
:2010/10/09(土) 11:52:28
ユッキー擁立を!
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20101009ddlk01010269000c.html
選挙:知事選 高橋知事、3選出馬は確実 民主の候補者選びに注目 /北海道
半年後に迫った来春の知事選(4月10日投開票)には、高橋はるみ知事の3選出馬が確実視されており、国政では与党となり「道政奪還」を掲げる民主党道連の候補者選びが注目される。
前回07年の知事選は、自民、公明推薦の高橋知事が民主推薦候補にダブルスコアで圧勝。本人は知事選について先月29日の記者会見で「諸課題に誠実に対応していくのが精いっぱいで、その先どうするかはなかなか見通せない」と述べるにとどめたが、道政与党の自民、公明両党は「道民人気は健在で、失点もない」として3選出馬を既定路線と受け止める。前回の出馬表明は第4回定例道議会直前の11月下旬で、今回も同時期か年明けの出馬表明が予想される。
民主道連は、支持団体の連合北海道の定期大会が開かれる10月28日を目標に、候補者選定を進めている。これまでに道内選出国会議員に水面下で立候補の打診をしたが承諾を得られず、「高橋知事に勝るキャリアの人物を」と官僚の擁立を探る動きもある。ただ、衆院道5区補選(24日投開票)が重なったこともあり、決定がずれこむ可能性も高い。
共産党道委員会も、関係団体と構成する「明るい革新道政をつくる会」での候補擁立を目指している。【堀井恵里子】
317
:
チバQ
:2010/10/09(土) 20:15:19
>>314
オホーツク(旧網走)は高齢の石井隠退で無風かな
渡島が自民の高齢vs若手の争いになりそうな
渡島支庁 定数3−候補4 (選管確定)
得票数(得票率) 氏名 年齢 党派 新旧 当選回数 代表的肩書
当 19,154(33.0%) 岡田 俊之 67 民主 現 3 (元)旧八雲町職員
当 14,659(25.2%) 川村 正 66 自民 現 5 党支部長
当 13,847(23.8%) 冨原 亮 34 無所属 新 1 不動産会社役員→自民党・道民会議●
□ 10,452(18.0%) 石田 広紀 58 自民 新 (元)七飯町職員
網走支庁 定数3−候補4 (選管確定)
得票数(得票率) 氏名 年齢 党派 新旧 当選回数 代表的肩書
当 29,787(39.5%) 高橋 文明 54 自民 現 6 道会議長
当 24,358(32.3%) 日下 太朗 60 民主=社民・大地 現 3 新聞社役員
当 16,421(21.8%) 石井 孝一 77 自民 現 5 党道政調会長
4,835(6.4%) 多田 茂光 52 無所属 新 農業
318
:
とはずがたり
:2010/10/09(土) 20:33:12
>>316
それだ!!(・∀・)>ユッキー
319
:
チバQ
:2010/10/09(土) 20:55:38
http://mainichi.jp/hokkaido/jichisaiko/news/20100928ddr041010005000c.html
自治再考:道議会の実像/1 議員定数削減 党略、思惑で「最小限」
◇「自分の選挙に跳ね返る」
「いじっても『支障』のないところを減らすというのが真相だ」。北海道議会の定数削減を巡り、8月に自民党・道民会議の遠藤連幹事長(定数等検討協議会座長)が示した座長試案。渡島、オホーツク管内の定数を各1減とする案に、自民のベテラン道議は辛辣(しんらつ)に批判した。
渡島管内(定数3)は08年10月、自民の道議が死去。欠員1となり残りは自民、民主が各1。オホーツク管内(定数3)は自民2、民主1だが、自民の石井孝一議長は今期限りで引退の意向で、渡島と同様に現職道議への「支障」はない。
06年、前期の定数協は「2増6減案」を今期に引き継いだ。岩見沢、千歳両市を増やし▽渡島▽後志▽胆振▽釧路▽オホーツク▽十勝の6管内を削減する案だったが、渡島、オホーツクを除く4管内は自民、民主が議席を分け合う。定数減は現職道議の死活問題となり、党勢に影響する。
自民の遠藤幹事長は「会派内では定数削減の問題が政争の具にされてきた」と打ち明ける。自民は09年6月の議長選で2派に分かれた。対立候補が定数削減への方針を明確にしない中、石井氏は「地方の議員定数をいたずらに減らすことはない」と表明。地方議員の支持を獲得し、勝利した。遠藤幹事長は「当時から地方を減らさないという合意ができていた」と指摘する。
民主党・道民連合も事情は同じだ。渡島、オホーツクに後志管内(定数3)の1減を加えた計3減案を今月7日にまとめたが、後志の議席は自民2、民主1。ある民主道議は「1減になってもうちは1議席を取れる。影響を受けるのは自民だけだ」と解説する。
◇ ◇
道議会の定数は106。道議1人当たりの人口は5万3092人(07年)で、人口500万人以上の9都道府県別では最も少ない。さらに道財政が危機的状況にあり、定数削減は避けられない。
公職選挙法は「地方議会の議員数は人口に比例して定める」と規定。人口減少が続く地方の定数を削減する2増6減案は法令上妥当な判断だった。しかし、地方選挙区の道議には、都市部の比重が高まることへの懸念が強い。10選挙区で定数28を有する政令市・札幌市には道から権限が大幅に移譲されており「地方の声を届ける地方議員の定数を維持し、札幌の定数を削減すべきだ」という意見が議会内で多数派だ。
ただ、人口以外の要素を考慮した定数配分には法改正が必要。前期の定数協は申し送り事項で「国に、政令市の議員のあり方を検討するよう要望する」と明記したが、今期の定数協は07年4月から約2年間開催されず、放置されていた。自民の本間勲道議は「定数問題は議員にとっていつでも自分(の選挙)に跳ね返ってくるデリケートな問題」と本音を漏らす。
道議会は10月8日の第3回定例会閉会までに削減数を決める方針。党利党略や個々の選挙区事情に配慮すれば、議員にとって影響が最小限の削減にとどまるしかない。
× ×
道民の代弁者として道政をチェックする道議会。どこまでその役割を果たしているのか。連載「自治再考」の第3弾は、道議会の実像を探る。=つづく
毎日新聞 2010年9月28日 北海道朝刊
320
:
チバQ
:2010/10/09(土) 20:56:12
http://mainichi.jp/hokkaido/jichisaiko/news/20100929ddr041010005000c.html
自治再考:道議会の実像/2 答弁調整 演出された「議論」
◇質問内容の「丸投げ」も
開会中の第3回定例道議会の本会議場。道議の一般質問に、高橋はるみ知事はペーパーを見ながら、流暢(りゅうちょう)に答える。知事が答弁に窮する場面はない。「答弁調整」で、道議の質問と知事の答弁の内容を事前にすり合わせているからだ。
答弁調整は知事が答弁に立つ本会議だけではない。道の部長や課長らが答弁する各種委員会でも常態化している。道議にとっては、道側から前向きな回答を引き出し、有権者にアピールできるというメリットがあるが、道側も道議の質問の詳細を知り、対処することが容易になる。
与党の中堅道議は07年12月の道議会で先輩議員の質問を聴き、驚いたことがある。中堅道議は道教委の施策を批判する質問を予定していた。質問の再考を求める道教委の要求を断り、着々と準備していた時、一般質問に立った先輩議員が同じ施策を褒め上げる質問を行った。同じ会派の自分が180度異なる質問はしづらい。「批判をつぶすため、先輩議員に泣きついたな」。中堅道議は自身の質問を取り下げざるを得なかった。
◇ ◇
答弁調整は83年、革新系の横路孝弘氏(現衆院議長)の知事就任後に始まったとされる。議会多数派の保守系対策が理由で、一字一句まですり合わせた。その後、政策決定や議論過程の透明化が求められる時代となり、高橋知事は03年の初当選時に答弁調整の廃止を公約した。一字一句の調整はなくなったものの、双方ともにメリットのある慣習は続いた。
道議や道幹部によると、道職員に質問の文面を書かせたり、「○○部で何か(質問は)ないか」と質問内容さえも道職員に丸投げする道議がいる。
ある道幹部は「本来は議員が持つ『調査権』を使って情報を集めて質問を作るべきだが、実際にそうしている道議は少ない」と指摘した上で、「有権者が選んだ『先生』だから大事にしなきゃいけないけど、道側の方が圧倒的に情報を持ち、優位な立場だ」と、余裕の表情で話した。
◇ ◇
100年続いた支庁制度を再編する条例改正案が可決された09年3月の道議会。道側と議会側の意見が合わず、5日間にわたって会期を延長したが、実質審議はわずか2日間。大半の時間は答弁調整に費やされた。
北海道大公共政策大学院の元教授(公共経営・地方行財政改革)で地方公共団体金融機構の木幡浩資金部長は「密室での答弁調整で、議会議論が有権者に分かりづらくなっている。政策の問題点や思いを率直にぶつけることで、生きた政治が行われるようになる。答弁調整せず、真剣勝負の議論をしなければダメだ」と指摘する。
菅改造内閣の総務相に就任した片山善博・前鳥取県知事に07年、「ほとんどの地方議会で八百長と学芸会が行われている。一番ひどいのは道議会」と名指しで批判された道議会は今も、議員控室などで道議と道職員の密談が続いている。=つづく
毎日新聞 2010年9月29日 北海道朝刊
321
:
チバQ
:2010/10/09(土) 20:57:03
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20100930ddr041010004000c.html
自治再考:道議会の実像/3 議員報酬 限界?「削減努力」
◇全国9位も「工面厳しい」
9月中旬の週末、黒いミニバンが美唄市内の農道を走り回った。ハンドルを握る柿木克弘道議(42)=自民党・道民会議=は稲作農家に会うため、市内の農業施設10カ所を訪問。「今年のコメはどうですか?」。農家の生の声に耳を傾けた。朝に家を出て、午後6時に帰宅。その後、議会準備のため深夜まで書類を読んだ。
休みは月に1、2日あるかないか。会派の政策審議委員長を務め、道議会開会中以外でも、平日の大半は道議会庁舎に詰める。週末は地元で支持者回りだ。
毎月の議員報酬は税引き後の手取りで約60万円。月43万円の政務調査費も支給されるが、年4回の「議会便り」、ポスター、チラシなどの印刷代だけで年間数百万円に上る。事務所の家賃は年間100万円以上。専業主婦の妻(41)と長女(12)、長男(5)も抱え、資金に余裕はない。
柿木道議は「政務調査費に計上できない慶弔費は年100件程度。会合に顔を出していると出費も増える」とやりくりの厳しさを話した上で、「このままでは資産家や特定組織の支援がなければ金が工面できなくなり、政治を志す若者がいなくなる」と危惧(きぐ)する。
◇ ◇
道議の月額報酬は90万円。06年度から独自に10%削減し、81万円になった。道議の09年の年収はこの報酬と期末手当2回分を合わせて1377万円。道議の間には「(税引き後の)実質収入で日常生活や政治活動を支えるのは苦しい」という声が根強く、道議会内ではさらなる報酬削減の動きは出ていない。
だが、全国都道府県議会議長会によると、道議の報酬額は10年4月現在で47都道府県中9位となり、独自縮減後の実支給額でも同12位に位置する。
これに対し、道職員は国家公務員の給与と比較するラスパイレス指数で同44位。全国都道府県職員の最低水準の給与に甘んじる道職員からは「議会も削減努力をすべきだ」などと不満がくすぶる。
◇ ◇
道議会4階にずらりと並ぶ約100年間の歴代議長の肖像画。道議会事務局によると、09年6月に退任した26代目の釣部勲前議長の肖像画は47万8000円で作製された。かつては200万円の肖像画を作製した議長もいたという。
議長肖像画を安価な写真に変えるよう求める声が出ており、議会改革等検討協議会で今後検討される予定だ。27代目の石井孝一議長は「肖像画は『100年の歴史がある』という人もいるだろうが、写真でもいい。写真なら2万〜3万円で済む」と変更を受け入れる考えだ。
しかし、全国で高ランクに位置する議員報酬について話が及ぶと歯切れが悪い。「報酬が安いか高いかはコメントしたくない。第三者機関に見直してもらうことも考えられる」と述べ、自ら報酬に切り込むことには及び腰だ。=つづく
毎日新聞 2010年9月30日 北海道朝刊
322
:
チバQ
:2010/10/09(土) 20:57:51
http://mainichi.jp/hokkaido/jichisaiko/news/20101001ddr041010004000c.html
自治再考:道議会の実像/4 政務調査費 巨額領収書「公開」
◇変わらぬ実態不明
今年度から1円以上の領収書公開(全面公開)が義務付けられた道議会の政務調査費。全面公開は09年4月時点で35都府県が実施しており、遅ればせながら透明度が高まったと言える。だが、いまだに「ブラックボックス」の支出がある。自民党・道民会議(50人)、民主党・道民連合(39人)の両会派が政務調査費から支出する「調査研究費」だ。
政務調査費は政策研究や調査など議会活動のための費用。議員報酬とは別に、議員個人に月43万円、所属会派に議員1人当たり月10万円が支給される。自民会派は09年度の支給額5980万円のうち約8割の約4730万円を「調査研究費」として支出。うち4445万円は自民党道連に支払われた「調査委託費」が占める。
5万円以上の支出の領収書公開が義務付けられた06年度以降、自民の調査委託費は計1億8222万円。道連へ支払った金額を記した振込用紙が添付されているが、調査委託費の実態は不明。関係者によると、会派の政策審議委員会の専門員の人件費や中央陳情の旅費などに使用されているとみられるが、道連は「詳細に公開しては政治活動の手の内がばれ、支障が出る」と、具体的説明を避ける。
民主会派も09年度の政務調査費4670万円から3216万円の調査研究費を計上した。うち2984万円は民主党道連に支払った調査委託費だった。会派の岡田篤幹事長は「政策審議委員会の専門員4人の人件費に使い、何も違法なことはない。会派が雇用すると、雇用保険など労働法上の問題が発生するので、政党が雇用した職員を派遣してもらっている」と説明する。
◇ ◇
厳しい道財政を背景に05年12月以降、各会派は海外視察を自粛。09年4月に自民、民主両会派が再開し、今年度は8〜9月に民主の3グループ(計22人)が欧州を視察した。いずれも視察先にデンマークが含まれ、目的にも農業や環境など共通項目が並ぶ。視察に参加した伊藤政信・前会派会長は「それぞれの視察テーマは違っている。(民間企業でも)テーマが違えば認められるのではないか」と主張。会派内で視察先を調整して経費を削減する姿勢は見えない。
海外視察について公明、共産両会派は「(来春の)任期切れを目前にした『駆け込み視察』だ」と批判する。10月に台湾や東南アジアを視察する予定だった民主5人、自民4人は一部道議が「地元行事と日程が重なった」(自民道議)などとして申請を取り下げたため、中止になった。
海外視察は4年間の任期中に1人100万円まで認められ、現在は申し合わせで支出上限を90万円に抑えている。今年度の支出は総額2000万円に上る見通しだ。
政務調査費や海外視察費用について、市民団体「市民フォーラム北海道」の橋本勝三郎代表は「血税の支出には説明責任が伴うはずだ。道民目線で検証するため、外部の有識者を招いて『道議会の事業仕分け』を公開で実施すべきだ」と求める。=つづく
323
:
チバQ
:2010/10/09(土) 20:58:14
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20101002ddr041010002000c.html
自治再考:道議会の実像/5止 政策立案 要望くむ仕組み必要
9月17日の道議会代表質問。自民党道議の質問は農業、経済、教育などの52項目に上り、40分以上延々と読み上げられた。その後、知事らが答弁。一括質問・答弁方式の道議会は、集中しなければ何の質問に対する答弁か分かりづらく、混乱してしまう。
道議会は昨年7月、議会の役割や責務を明確化する「議会基本条例」を制定した。いわば議会の「憲法」で、06年に栗山町議会が全国で初めて制定。他の10府県議会にもある。
道議会は分かりやすい議論を目指し、条例に一問一答方式の質疑応答や道側から逆質問できる反問権を盛り込んだ。しかし、努力目標にしたため未実施のまま。道議会運営委員会の岩本剛人委員長(自民党・道民会議)は「導入を難しくしている最大の要因は時間的制約。(各会派への)質問の時間配分を見直し、質問の事前通告制度や議場の配席も考えるなど準備することは多い」と釈明する。
栗山町議会や三重県議会では一問一答方式が大半。ある自民道議は「条例はほかの県議会をまねて作っただけ。本当の意味で議会改革につながっていない」と批判する。
◇ ◇
条例では「議員提案による条例の制定を通じ、政策立案を積極的に行う」と規定。議会自らが立案・制定する政策条例は05年までの50年間で5本だったが、昨年は3本が成立。47都道府県議会でトップとなった。「道障がい者条例」は千葉県に続く全国2例目で障害者が住みやすい街づくりの推進などを盛り込んだ内容は関係者に評価される。
一方、道地球温暖化防止対策条例は各会派の思惑に揺れた。民主会派が道内企業に温室効果ガスの排出削減計画などを報告するよう求め条例案を提出。当初は協力姿勢だった自民会派は北海道経済連合会が反対すると一転して難色を示した。同条例からは計画の報告義務が消え、削減達成状況の報告だけを求める内容になった。
北海学園大法学部の神原勝教授(自治体学)は「議会基本条例は根本の議論が欠けていたため、実行しなくても責任を問われない抽象的な内容になった。道民や市町村・企業のニーズをくみ取る仕組みを作らなければ、政策立案能力も高まっていかない」と指摘している。=おわり
(この企画は鈴木勝一、木村光則、高山純二が担当しました)
324
:
チバQ
:2010/10/10(日) 18:05:23
http://www.tokachi.co.jp/news/201010/20101010-0006860.php
新党大地が擁立…道議選市区が選挙戦へ
2010年10月10日 15時00分
来春の道議選(4月10日投開票)まで半年となった。帯広市区(定数3)では鈴木宗男元衆院議員(新党大地代表)の後援会が山崎泉市議(37)=鈴木代表の帯広事務所代表=の事実上の擁立を決定、すでに出馬を予定している清水誠一氏(61)=自民・5期=、三津丈夫氏(64)=民主・4期=、小野寺秀氏(47)=自民・2期=の3現職と合わせ、8年ぶりの選挙戦突入が濃厚となっている。前回(2007年)は不戦だった共産、みんなの党も新人擁立を検討しており、現職・新人の計6氏が争った03年以来の激戦も予想される。
道議選出馬に意欲を語る山崎氏
次期道議選に向けては、民主サイドが三津氏に続く2議席目の獲得を目指し、連携する大地の協力を仰ぐ形での候補擁立を描いてきた。鈴木代表は最高裁で実刑が確定、収監後も大地代表を続けるが、来春の統一地方選は実質的に「不在」となるため、大地内でも「党勢維持・拡大のため道議選を戦うべきだ」と主戦論が強まっていた。
当初は農村部に基盤を持つ有城正憲市議(63)の擁立案が浮上。鈴木代表が水面下で調整に乗り出したものの、有城氏は年齢などを理由に出馬を辞退。前回も出馬の動きを見せた山崎氏が有力視されていた。
鈴木代表は山崎氏出馬について「民主党と石川知裕衆院議員の後援会の推薦が前提」としており、石川議員は「各級選挙で培ってきた大地との共闘関係に基づき判断する」と説明。民主も10月下旬の常任幹事会で対応を決める方針だ。山崎氏と議席を争うことにもなる三津氏は「山崎氏の出馬は想定の範囲で、大地内では順当な人物」と話す。
ただ民主幹部の1人は「連合は従来通り三津氏推薦の立場で、農民組織内も『中川系』支持者が多い。まずは大地が一枚岩の態勢を築くのが重要」と指摘。別の関係者は「過去の選挙では何かにつけて大地から『民主・連合の動きが鈍い』と批判されたが、山崎氏を出す以上は通用しない。道議選は大地の力を占う試金石になる」とみる。
一方、山崎氏が出馬するとなれば、支持層が大地系と重なる清水氏にも波及するとみられる。清水陣営の関係者は「影響はあるだろうが冷静に対処したい」と説明。山崎氏が所属する帯広青年会議所OBの小野寺氏サイドも「有権者の選択肢が広がるのはいいこと」と平静を装う。ただ自民党内には「清水、小野寺両氏とも8年間選挙を戦っておらず、組織は盤石ではない」との懸念もある。
共産党十勝地区委員会の佐藤糸江委員長は「政治的には戦うのが筋で、擁立を前提に検討中」とする。7月の参院選道選挙区で中川義雄元参院議員の長男賢一氏(43)を擁立、市内で1万1000票余りを獲得したみんなの党も「(帯広市区を含む)3人区で候補を出すのが基本方針」(大塚徹帯広市第1支部長)と党勢拡大をうかがっている。
十勝総合振興局区(定数4)は喜多龍一氏(58)=自民・4期=、大谷亨氏(62)=同・3期=、池本柳次氏(63)=民主・同=、佐々木恵美子氏(61)=無所属・同=の4現職が出馬を予定。市区と同様、共産も新人擁立を模索中で、選挙戦の可能性を含んでいる。
325
:
チバQ
:2010/10/10(日) 18:07:28
市議の山崎泉氏を推薦
鈴木宗男十勝総連合後援会(赤津寛一郎会長)は9日夜、帯広市内のとかち館で拡大役員会を開き、来年4月の道議選帯広市区に帯広市議の山崎泉氏(37)の推薦を決めた。山崎氏は出馬に前向きだが、今後は自身の後援会と相談し、石川知裕衆院議員の後援会と民主党の協力を得られれば、月内にも正式に態度を決める。
有城正憲市議が緊急動議として山崎氏の出馬を要請。これを受けて谷津征彦会長代行は、後援会の賛同、帯広・十勝の総連合後援会による「オール十勝」の応援態勢構築、石川議員と民主党の協力−の3点を条件に「私たちの仲間から1人道議がほしい。山崎氏に頑張ってほしい」と語った。
鈴木元議員は「(道議候補に)ふさわしいと思っていた有城さんの言葉は重い。私も賛成で、ぜひお願いしたい。オール十勝でしっかり応援してもらえれば」と語った。
拍手で承認を受けた山崎氏は「ありがたいことでこの上ない喜び。鈴木代表の十勝の後援会を自分自身で守っていきたい。何とかいい報告をできるように頑張りたい」と語った。
山崎氏は1973年帯広市出身。帯広三条高卒。95年から2003年まで鈴木氏の秘書を務め、03年市議選で初当選し2期目。前回道議選では鈴木元議員の後援会青年部「宗志会」などの支持を受けて出馬を検討したものの、環境が整わず辞退した。
帯広市 定数3−無投票
氏名 年齢 党派 新旧 当選回数 代表的肩書
○ 三津 丈夫 61 民主=社民 現 4 党支部代表
○ 清水 誠一 58 自民 現 5 党道副会長
○ 小野寺 秀 43 自民 現 2 会社役員
326
:
チバQ
:2010/10/15(金) 21:10:12
>>305
http://www.hokkaido-365.com/news/2010/10/post-1350.html
厚別区市議補選が告示 自民、みんなの党の一騎打ち
10年10月15日(金) 10時15分
衆院道5区補選と同じ24日投開票
義卜(ぎぼく)雄一市議の辞職に伴い実施される厚別区札幌市議補欠選挙(改選数1)が15日告示された。
補選の立候補は、午前8時30分から午後5時まで厚別区役所で受け付けており、午前10時までに、自民党公認の川田匡桐(ただひさ)氏(41)と、みんなの党公認の場谷常八(ばやつねはち)氏(60)の2人が届け出た。両氏は立候補届け出後、同区内で第一声を上げた。
義卜氏が所属していた公明党は補選の候補擁立を見送り、定数5の厚別区で2議席を有する民主党も来春の市議選を見据え、候補擁立を断念した。このため補選は川田氏と場谷氏の一騎打ちとなる公算が大きい。
札幌市議会では、民主、自民両会派がそれぞれ21人で構成されており、与野党の勢力が拮抗。川田氏が当選した場合、自民党が第1会派になる。
投開票日は衆院北海道5区補選と同じ24日。期日前投票は16日から厚別区役所で行われる(文、写真・糸田)
327
:
名無しさん
:2010/10/16(土) 11:16:29
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20101016ddlk01010264000c.html
選挙:札幌市議補選・厚別区選挙区 2氏が出馬 /北海道
札幌市議の辞職に伴う市議厚別区補選(改選数1)は15日告示され、みんなの党の新人で元道保健福祉部福祉局長の場谷常八(ばやつねはち)氏(60)と、自民党新人で元北広島市職員の川田匡桐(ただひさ)氏(41)が立候補を届け出た。投開票は24日で、衆院道5区補選と同じ。14日現在の有権者数は10万7498人。
場谷氏は介護や福祉の充実のほか、地域密着型産業による地域活性化と雇用創出を主張。川田氏は行政サービスの効率化や、観光振興などによる札幌経済の自立などを訴えている。
民主党は衆院道5区補選への集中に加え、来春の統一地方選で改選期を迎える市議が2人いることから候補者擁立を見送った。【中川紗矢子】
==============
◇札幌市議補選厚別区立候補者(改選数1−2、届け出順)
場谷常八 60 み新
[元]道職員[歴]道保健福祉部福祉局次長・局長▽放送大院
川田匡桐 41 自新
メンテナンス会社監査役[歴]北広島市職員▽札幌学院大
毎日新聞 2010年10月16日 地方版
328
:
チバQ
:2010/10/25(月) 12:16:47
市議補選も自民
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20101025ddlk01010168000c.html
選挙:札幌市議補選・厚別区選挙区 川田氏が初当選 /北海道
札幌市議の辞職に伴う市議補選厚別区(改選数1)は24日投開票され、自民党新人で元北広島市職員の川田匡桐(ただひさ)氏(41)が、みんなの党新人で元道保健福祉部福祉局長の場谷常八(ばやつねはち)氏(60)を破って初当選した。札幌市議会の自民党議員は22人になり、民主党・市民連合を上回って市議会第1会派となる。投票率は53・42%だった。
川田氏は行政サービスの効率化や、観光振興などによる札幌経済の自立などを主張。衆院道5区補選に出馬した町村信孝氏と連動し、支持を広げた。場谷氏は介護や福祉の充実のほか、地域密着型産業による地域活性化と雇用創出を訴えたが、及ばなかった。【中川紗矢子】
==============
◇札幌市議補選厚別区開票結果(改選数1)=選管最終発表
当 26361 川田匡桐 41 自新
25199 場谷常八 60 み新
==============
◇札幌市議補選厚別区当選者(改選数1)
川田匡桐 41 自新(1)
メンテナンス会社監査役[歴]北広島市職員▽札幌学院
329
:
チバQ
:2010/10/26(火) 23:07:04
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/257090.html
知事、3選出馬へ 来月にも正式表明 複数の経済人に意向(10/26 07:03)
高橋はるみ知事は25日、来年4月の知事選に3選を目指して出馬する意向を固めた。知事は既に複数の経済人に出馬の考えを伝えており、今後は選挙態勢の整備を急ぐ。出馬表明は、11月下旬開会の第4回定例道議会を想定しているが、周辺には対抗馬を擁立する方針の民主党の動きを見極めるべきだとの意見もあり、年明け以降にずれ込む可能性もある。
関係者によると、知事は今月上旬、札幌市内で経済人らとの会合に参加。出席者から「各地で3選待望論が出ている」などと出馬を促す声が相次いだのに対し「頑張りたい」と応じ出馬表明の時期を検討する考えを伝えた。
知事は2期目で北海道洞爺湖サミットを成功させ、懸案だった支庁再編なども実現したが、道内経済の活性化などの取り組みは道半ばであることから3選出馬を決断した。
知事の「後見人」とされる自民党の町村信孝元官房長官が24日の衆院道5区補欠選挙で当選したことも判断を後押しした。<北海道新聞10月26日朝刊掲載>
330
:
チバQ
:2010/10/28(木) 23:17:41
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20101028ddlk01010210000c.html
ニュースプラス:統一選前哨戦なのに…低調、旭川市長選と網走市長選 /北海道
◇旭川市長選、自民候補選び迷走
◇網走市長選、民主が擁立見送り
◇31日告示 来月7日投開票
任期満了に伴う旭川市長選と網走市長選が31日告示される。民主系の現職ら3人が立候補予定の旭川は、自民党の候補者選びが前旭山動物園長の小菅正夫氏(62)の不出馬などで迷走し、今月上旬に候補がようやく決定した。一方、現職が引退する網走は保守系の新人2人が出馬したため、自民は自主投票。民主は候補擁立を見送り、保守系の1人を推薦した。来春には統一地方選を控えるが、両市長選とも民主、自民の全面対決とは言えず、選挙戦は低調気味だ。投開票は11月7日。【横田信行、渡部宏人】
■旭川
再選を目指す現職の西川将人氏(41)=民主推薦=に、農業機械製造会社社長の佐々木通彦氏(55)=自民推薦=と、前市議の安住太伸氏(40)=みんなの党推薦=の保守系の2人が挑む。
旧自由党出身の西川氏は従来の支持者と連合など民主支持団体による選挙態勢づくりに時間をかけ、正式表明は9月にずれ込んだ。
民主政権とのパイプをアピールしたいところだが、選対幹部は「票につながるかどうか」と懸念する。西川氏が師と仰ぐ小沢一郎氏が「政治とカネ」問題を抱えているほか、参院選や衆院道5区補選で民主陣営が「連敗」を喫したからだ。
ただ、保守が二分されたほか、共産党が候補を擁立せず、これまで自民を支援していた商工会議所が初の自主投票となったことは追い風。地元の衆院道6区の佐々木隆博議員は「もう一つの敵は油断」と引き締める。
一方、自民は前回(06年)、保守が分裂し1758票差で敗れたため、党旭川支部長の加藤礼一道議が今年4月に安住氏に断念を迫ったが失敗。8月に小菅氏の立候補の動きが表面化すると、小菅氏に推薦・支持を断られても支援を表明するなりふり構わぬ作戦に出た。だが、小菅氏が9月に不出馬を表明。支部市長選対策委員会のメンバーだった佐々木氏の決断で不戦敗を回避した。
告示1カ月前の出馬決定で選挙戦は自民党の地方議員や支援団体頼み。5区補選の勝利がプラス材料だが、集票部隊だった建設業界の動きは鈍い。ある建設会社社長は「今回は与党・民主が現職。弓は引けない。現職支援で動く同業者も少なくない」と話す。
前回、自民党を離党して立候補し落選した安住氏は6月、みんなの党の推薦を受けて再挑戦を表明。事務所に渡辺喜美・党代表の大きな写真を飾り、今年の参院選で躍進した党の勢いを借りる。事業仕分けなどによる行財政改革の断行や市立病院、上下水道などの民営化推進を公約に挙げ、改革派として無党派層への浸透を図る。
■網走
網走市長選は、3期務めた大場脩市長が引退。前市議会議長の宮川隆昌氏(64)と、前市議の水谷洋一氏(47)の一騎打ちとなる。両氏とも大場市政の継承を掲げ、争点ははっきりしない。
自民は「2人とも元自民党員」とし、保守層の遺恨を避けるため自主投票を決めた。民主は、水谷氏が95年の道議選で自民公認で出馬した経緯などを理由に宮川氏を推薦した。
ただ、民主を支持する連合内には保守系候補への反発も。宮川氏の陣営内には道5区補選での民主惨敗の影響を懸念し、「政党色は排したい」との声が出ている。一方、水谷氏は政党の推薦を受けていないため、「うちこそ市民党」と強調するが、保守系市議が支援に回り、公明票の取り込みも狙っている。
331
:
チバQ
:2010/11/01(月) 23:55:46
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20101101ddlk01010086000c.html
選挙:旭川市長選 現新3氏が立候補 統一選前哨戦、対応分かれる各党 /北海道
任期満了に伴う旭川市長選が31日告示され、いずれも無所属で、前市議の安住太伸氏(40)=みんな推薦▽再選を目指す西川将人氏(42)=民主、新党大地推薦、社民支持▽農業機械製造会社社長の佐々木通彦氏(55)=自民推薦=の3人が立候補を届け出た。投開票は11月7日。30日現在の有権者数は29万6028人。
安住氏は市内中心部の事務所前で第一声。「特定の企業だけが優遇され、特定のグループの人間だけが良い目を見ている」と現市政を批判。「努力している人が救われ、支え合っている方々が幸せになれる旭川に変えることが私の使命。市民の手に政治を取り戻すことが戦いの最大の目標」と呼び掛けた。
西川氏はJR旭川駅前の買物公園で第一声。「市民との対話を第一に考えてきた。4年間種をまき、芽を出し、花を咲かせ、実をつけたものもたくさんある」と1期目の実績を強調。「旭川駅を中心とする中心街、北彩都地域を旭山動物園に次ぐ第2の旭川の象徴となる地域に生まれ変わらせたい」とアピールした。
佐々木氏は市内中心部の事務所前での第一声で、現市政について「可もなく不可もなくで、何もしないで4年間たった」と指摘。「旭川を変えなければならない。人に優しい街、人を思いやる街、人を助ける街という三つの心で医療、福祉、観光、経済を連携させ、市民がまちづくりをしていこう」と訴えた。
同市長選は統一地方選の前哨戦として各政党が重視してきたが、共産党と公明党は自主投票を決定。民主党は政権与党ながら国会審議などのため地元国会議員中心の応援で、現職の実績や人柄のPRに重点を置く。一方、候補擁立が遅れた自民党は衆院道5区補選で当選した町村信孝元官房長官らを投入し攻勢をかける。みんなの党は31日夕に渡辺喜美代表が入り、てこ入れを図った。【横田信行】
==============
◇旭川市長選立候補者(届け出順)
安住太伸(あずみ・たかのぶ) 40 無新
[元]市議▽会社役員▽まちづくりグループ副会長[歴]新日鉄社員▽自民党支部幹事長代行▽慶大=[み]
西川将人(にしかわ・まさひと) 42 無現(1)
市長▽上川地方総合開発期成会会長[歴]自由党道連幹事長▽民主党道連交通政策委員長▽北大=[民][社]
佐々木通彦(ささき・みちひこ) 55 無新
会社社長▽旭川機械金属工業振興会会長[歴]旭川青年会議所理事長▽自民党道連役員▽金沢工大=[自]
332
:
チバQ
:2010/11/03(水) 11:01:21
福岡で再選挙の話があったんで、札幌の記事を引っ張り出してみる
札幌市長再選挙 戦いの構図 (2003/05/22(木)〜05/24(土)朝刊)
政令指定都市で初の再選挙となった札幌市長選は、これまでに四人が立候補を表明し、二十五日の告示を迎えようとしている。政党による候補差し替え、無党派候補の一本化失敗…。先の市長選から一カ月余りで、戦いの構図は大きく様変わりした。
(3回連載)
http://www5.hokkaido-np.co.jp/seiji/senkyo2003/kouzu/01.html
<上> 出 自 2003/05/22(木)
戦う権利めぐり舌戦
「四月の札幌市長選を戦った道見(重信)さんは、戦友だと思っている。道見さんは候補差し替えに納得していない」
差し替え疑問
十九日、札幌市中央区の道新ホールで開かれた市長再選挙の立候補予定者による討論会。先の市長選で民主党と市民ネットワークの推薦を受けて最多得票した弁護士の上田文雄氏(54)は、刺すように言葉を放った。
矛先は、隣に座った前衆院議員の石崎岳氏(47)。石崎氏が「再選挙は、だれも市長として信任されなかったということだ」と発言したのに対し、再挑戦組の上田氏と元参院議員の中尾則幸氏(56)がかみついた。
前回、自民党推薦で出馬したものの、今回は同党の推薦を得られずに出馬断念に追い込まれた道見氏を引き合いに、候補差し替えの不当性を訴えたのだった。
自民党にとって、石崎氏への候補差し替えは、先の市長選で分散した保守支持層の一本化が狙い。「知名度のある候補で短期決戦を勝ち抜く」作戦だが、道見氏とその支援者の反発は予想以上だった。さらに、差し替えた候補が石崎氏だったことが、“適格性”への疑問につながった。
石崎氏は昨年十二月、若手経済人らから市長選への出馬を要請されたが、「国政への思いを断ちがたい」として、固辞した経緯があるためだ。
討論会でも、中尾氏が「なぜ一回目から立候補しなかったのか。分かりやすく説明すべきだ」と疑問をぶつけた。これに対し、石崎氏は「再選挙は異例の事態で、市政の混乱を放置できない。当時とは状況が変わった」と情勢変化を訴えるしかすべがなかった。
途切れた戦意
討論会で、石崎氏が批判の矢面に立つ一方、石崎氏と同じ「候補差し替え組」の共産党道委員会副委員長の青山慶二氏(48)は、とうとうと党の主張を述べた。
「共産党は自民、民主、公明三党の総与党だった前市政と厳しく対じしてきた。その共産党が候補を立てないのは無責任になる」
ただ、強気の発言とは裏腹に、共産党を取り巻く状況は厳しい。
先の市長選で同党は、労組や福祉団体などとつくる「明るい札幌市政をつくる会」として、団体役員の佐藤宏和氏(50)を擁立した。しかし、佐藤氏は有効投票の10%を二万五千票余りも下回る約五万四千票しか獲得できず、七人の中で最下位に終わり、供託金を没収された。このため、つくる会には当初から「えん戦気分」が強かった。
候補擁立見送りを主張する労組などに対し、再選挙での立て直しを目指す党が業をにやし、急場しのぎで党役員を公認で擁立した形だ。いったん途切れた戦意を取り戻せるかどうか不透明だ。
再挑戦組は、最初の選挙で信任されなかったから、市長にふさわしくないのか。差し替え組は、最初の選挙に立候補しなかったから、戦う権利がないのか−。再選挙は、その“出自”をめぐって既に激しい舌戦が始まっている。
333
:
チバQ
:2010/11/03(水) 11:01:43
http://www5.hokkaido-np.co.jp/seiji/senkyo2003/kouzu/02.html
<中> 政党色 2003/05/23(金)
「無党派」獲得に躍起
四月の市長選で政党の支援を受けずに戦った「無党派」四陣営が候補一本化へ向けた調整を水面下で重ねていた大型連休のさなか。前回、民主党などが推薦した弁護士の上田文雄氏(54)は、無党派候補だった一人と札幌市内でひそかに接触した。
推薦を支持に
「有権者を幅広く取り込むなら、民主の推薦を(推薦より党のかかわりの薄い)支持に変えた方がいいのかもしれない」。その場で交わされた言葉が、再選挙告示を五日後に控えた二十日、民主党の「支持」決定で現実となった。
「前回は自民党と民主党の対立関係で候補のイメージがつくられた」。市民運動関係者らによる上田氏の支援組織幹部は、党派色を薄めることで「市民派・上田文雄」をより強く打ち出し、無党派層への浸透を進める狙いを明かす。
しかし前回、候補乱立の中であえて党派色を強めた経緯もあり、「いまさら推薦を支持に変えても有権者の印象は変わらないのでは」(労組幹部)という冷めた見方も。一度浸透した「民主党の上田」のカラーを変えるのは容易ではなさそうだ。
先の選挙では元参院議員中尾則幸氏(56)、財団理事長秋山孝二氏(52)、早大教授坪井善明氏(54)、前札幌市議山口たか氏(53)の無党派四候補の合計得票が、政党推薦を受けた三候補の票を上回った。しかし中尾氏以外の三氏は再出馬を断念。再選挙を戦う四陣営は、それぞれ政党との間合いを計りながら、三氏の票の取り込みを目指す。
結束ぶり強調
「無党派」候補でただ一人再挑戦する中尾氏の陣営は、一貫して政党と距離を置く姿勢を強く打ち出している。「無党派候補の代表」を有権者にアピールしようと懸命だ。
今月中旬、陣営関係者が公明党幹部に「支援要請」を行ったことが報道機関に伝わると、後援会幹部は「個人が勝手に動いただけ。正式な要請ではない」と陣営のかかわりをかたくなに否定。中尾氏の生命線となる「無党派イメージ」への影響に神経をとがらせた。
前回、前札幌市議の道見重信氏(58)を推薦しながら保守層の支持が分散した自民党は、推薦候補を前衆院議員の石崎岳氏(47)に差し替える“力わざ”で保守を一本化。党の結束を強調し、秋山氏や坪井氏に流れた票の取り込みに全力を挙げる。
共産党道委員会副委員長の青山慶二氏(48)は同党公認で、今回出馬する四人の中で最も党派色が強い。道委員会幹部は「一番知名度があるのは『共産党』だ」として、党の看板を前面に掲げ無党派層に切り込む構えだ。
政党推薦三候補と推薦を受けない四候補に色分けされた前回と変わり、再選挙に出馬する四氏と政党との関係は、公認、推薦、支持、支援なし−と四者四様になった。前回、無党派四候補に過半数の票が集まった結果は、今回どう変わるのだろうか。
334
:
チバQ
:2010/11/03(水) 11:02:02
http://www5.hokkaido-np.co.jp/seiji/senkyo2003/kouzu/03.html
<下> 市役所改革 2003/05/24(土)
「断行宣言」に不信感
札幌市役所にほど近い自民党推薦の石崎岳氏の事務所。その一角に「OB会」と書かれた札が置かれたテーブルと座席が用意されたのは二十日だった。市役所OBが来訪した際の“特別席”。「さまざまな懸案があるなか、切るものは切っていく」。過去のしがらみを意識する石崎氏が力強く、そう宣言した事務所開きから、三日しかたっていなかった。
先の市長選では、市の助役経験者ら有力OBは自民党推薦の道見重信氏、無党派の一角を占めた坪井善明氏の二陣営に分裂し、「桂後継」をめぐって綱引きを演じた。しかし、今回は保守一本化を標榜(ひょうぼう)する石崎陣営に多くが名を連ねる。
切れない存在
石崎氏は、過去の桂市政の業績は認めつつも、市役所の体質を強く批判し、「後継」「継承」のフレーズを封印している。それでも「各業界に顔が効き影響力がある」(自民党札連幹部)とされる市OBは、短期決戦を強いられている石崎陣営にとって、切るに切れない存在だ。
選挙戦で支援を受ける市OBの天下り先となっている市の出資団体の改革に、正面切って取り組めるのか−。市役所内部からもそんな疑問の声が出始めている。
「桂市政の継承なんて言っていたら票にならない」。先の選挙で民主党の推薦を受け、トップの票を得ながら当選に至らなかった上田文雄氏の陣営には、再選挙出馬を決めた後も不満が充満していた。矛先は、政策づくりに携わり、先の選挙戦を支えた市労連に向いていた。
民間と距離感
十二年間続いた桂前市政を陰に日なたに支え続けてきた市労連。その支援を受ける上田氏は当初、市役所組織のスリム化を掲げながら、具体的な職員の削減規模には踏み込めなかった。「民間はずっと苦しいのに、市役所だけが違う」。そんな思いを抱く民間労組との足並みが乱れかねない事態に、同氏は徐々に改革の姿勢を鮮明にしている。
見せ場は十九日の公開討論会。同氏は「四年後に人件費二百億円を削減」と、初めて具体的な数字に踏み込んだ。そのインパクトは支援組織内に広がり、「あんなこと言わせていいのか」と、市職員の予想以上の反発を買った。外部では「組合の応援を受けている候補に実現できるのか」と、冷ややかな見方が広がる。
オール与党の両翼として桂市政を支えながら、「変化」を求める市民を意識して市役所改革を強く打ち出す石崎、上田両氏。さらに、「唯一の無党派」を自認する中尾則幸氏と、共産党の青山慶二氏も市役所批判のボルテージを上げる。
「市役所を変えられるのは私だけ」。四人が掲げるキャッチフレーズは、有権者の心にどう響くのか。
◇
この連載は石田悦啓、高須賀渉、佐藤均が担当しました。
335
:
チバQ
:2010/11/03(水) 11:03:24
深層・真相 札幌市長選再選挙 (2003/05/07(水)〜05/10(土)朝刊)
二十五日告示の札幌市長選再選挙に向け、自民党が同党前衆院議員の石崎岳氏(47)、民主党などが弁護士の上田文雄氏(54)の擁立を決めた。一方、無党派陣営が「第三極」結集に向けて動きだしている。再選挙をめぐって、政党や候補者、関係者がどんな思惑で、どう動いたのか。水面下の動きをドキュメントで追った。(4回連載
http://www5.hokkaido-np.co.jp/seiji/senkyo2003/re-truth/01.html
<1> 直後 2003/05/07(水)
■山崎氏発言 冗談から始まった「差し替え」騒動
記者会見で、市長選候補を道見氏から差し替えるとの考えを示唆した山崎拓幹事長=4月14日未明、東京・永田町の自民党本部
四月十四日未明 十三日投開票が行われた統一地方選第一ラウンドの結果について、東京・永田町の自民党本部で山崎拓幹事長が記者会見した。
札幌市長選で同党が推薦した前札幌市議の道見重信氏(58)が三位に終わったことについて、山崎氏は「どんぐりの背比べ的なものがあったと思うので、選挙の結果によっていろいろと札幌市民の期待に応えるような党としての対応を、あらためていたしたい」と述べた。
党首脳による事実上の「候補差し替え」発言。再選挙の候補選びをめぐり、自民党札連が混乱した「ボタンの掛け違い」はこの時、生まれた。
関係者は、山崎幹事長の発言に先立ち、こんなエピソードがあったと明かす。札幌市長選が再選挙となったニュースを見ていた山崎氏、麻生太郎政調会長らが「札幌は候補を変えた方がいい」と冗談交じりで話した。
山崎氏は、その内容をそのまま会見で発言してしまったというのだ−。立ち会った国会議員は後に関係者に「会見で話すとは」と驚きを漏らした。
■分裂の源流 「民主党が乗れない」岩崎氏を拒否
道見氏が候補となった過程を振り返ってみよう。今回の市長選で保守分裂した「源流」がそこにあるからだ。
昨年十二月上旬 自民党札連の吉川貴盛会長(衆院議員)と、札幌青年会議所OBで桂信雄前市長の後援会幹部を務める中田揮雄氏らが向き合った。吉川氏は中田氏に「市民の手で市長候補を選んでほしい」と切り出した。
当時、吉川氏は、横浜や熊本など県庁所在地の市長選で相次いで誕生する「無党派市長」への警戒感が強かった。「自民党」を看板に掲げれば、それだけで有権者の反発を招く。自民、民主、公明による政党相乗りの枠組みを維持し「負けない選挙をしたい」。そんな思惑があった。
ちょうどそのころ、若手経済人が石崎氏に出馬要請し、回答を待っていた段階だったが、吉川氏は、民主党が乗れないという理由で、石崎氏出馬に最後まで首を縦に振らなかった。
このことについて、石崎氏は五月四日の出馬表明会見で、昨年末に出馬しなかった理由を「当時は、党内からも反対があり、一つにまとまらなかった」と振り返っている。
十二月二十一日 吉川氏から人選を依頼された中田氏は、札幌青年会議所の関係者らに働きかけ、「みんなで札幌市長をつくる100人委員会」を設立した。
100人委は、一カ月以上の候補者選考作業の後、早大教授の坪井善明氏(54)を選んだ。だが、吉川氏にとって、札連会長である自分と歩調を合わせると期待した人選が「政党や議会に縛られたくない」と公言してはばからない坪井氏だったことは認められなかった。
吉川氏は100人委の結論をけり、以前から市長選出馬に意欲を示していた道見氏の擁立に向かった。道見氏は吉川氏の選挙区内の北区選出市議でもあった。
336
:
チバQ
:2010/11/03(水) 11:03:37
■保守一本化 水面下の動き 道見氏「許せない」
市長選で3位となった結果を受け、記者会見する道見重信氏=4月14日未明、中央区の選挙事務所
話を選挙後に戻そう。道見氏の差し替え方針ですぐに候補に挙がったのが石崎氏だった。
四月十四日午前 石崎氏は北海道新聞の取材に対し、市長選候補に取りざたされていることに「昨年末から国政を目指していることに変わりはない」と冷静さを守った。
十四日午後 坪井氏が供託金没収という結果に終わったのを受け、坪井氏の事務所では、中田氏を含め、陣営幹部が今後の検討をしていた。そこに、中田氏の携帯電話が鳴った。町村氏からだった。町村氏は「保守系候補一本化に力を貸してほしい」と打診。「道見後」に向け、水面下の動きが始まった。
十六日 昨年末に石崎氏擁立に動いた若手経済人と石崎岳氏の後援会幹部が会談。後援会幹部が、再選挙での石崎氏出馬について経済人に意見を聞いた。この経済人は「積極的には支援に動けない」ことを伝えたという。
同じ日。道見氏は、上京し、国会議員らにあいさつ回りをしていた。ある国会議員には「次は勝てる態勢で臨まないといけない」と話したが、自らの再出馬の考えについては明言しなかった。
しかしこのころ、道見氏は、支援者らへのあいさつ回りを行う中で「おれが知らない間に、首をすげ替えようなんて、許せない」と反発していたという。
■責任論 吉川氏「体制を一新して臨む」
民主党や、無党派勢力結集の動きも活発化していた。
十六日夜 先の市長選で最多得票だった弁護士の上田文雄氏(54)は、中央区のホテルであった連合札幌の集会で、「本番に向けて心の準備をしたい」と、再出馬の意向を明らかにした。
関係者によると、実は前日の十五日、関係者と今後の打ち合わせをした際、上田氏の妻が「十七万票の支持に応えるべきです」と“主戦論”を唱えたのに上田氏は後押しされたという。
同じ日。市長選で二位となった元参院議員の中尾則幸氏(56)の陣営関係者が、坪井氏の陣営を訪問。「政党推薦を受けなかった四候補で次は、無党派連合でやらないか」と打診。この関係者は、前札幌市議の山口たか氏(53)の陣営も訪ね、無党派一本化を打診した。
自民党札連内では、保守分裂、道見氏三位に対して、執行部の責任論が公然とささやかれ始めた。
十八日夜 自民党札連の宮本幹事長が、胸の内ポケットに幹事長の辞表を忍ばせ、北区の吉川会長の事務所に向かった。100人委設立時から、札連と同委の窓口的な役割を果たした宮本氏は、坪井氏擁立を断った吉川氏に対する反発が極めて強かった。宮本氏は、吉川氏に「責任を明確にしましょう。こういう方法でなければ、保守一本化は不可能だ」と迫った。
十九日朝 札幌市中央区で、札連が役員会を開き、今年の札連定期総会を当初予定していた六月ではなく、再選挙前の五月十日に開くことを決めた。吉川氏は、自らの責任論には言及しなかったが「体制を一新して再選挙に臨む」方針を打ち出した。このとき、吉川氏の会長辞任の腹は固まっていた。
さらに札連は、再選挙での「保守一本化」することを合意。今後は経済界と連携し、その調整を札幌関連の国会議員四人に委ねた。候補者選びの主導権が、市長選をめぐって混乱した札連から、国会議員に委ねられた瞬間だった。
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:
チバQ
:2010/11/03(水) 11:03:59
http://www5.hokkaido-np.co.jp/seiji/senkyo2003/re-truth/02.html
<2> うごめき 2003/05/08(木)
■経済界 武井氏ペース「石崎氏?難しいな」
四月二十一日午前 自民党札連から札幌市長選再選挙の候補選考を委ねられた札幌関連の同党国会議員四人と、経済団体首脳が、札幌市中央区のホテルで初めて会談した。まず自民党と経済団体とが別々に打ち合わせをして、それぞれ結果を持ち寄る形を取った。
関係者によると、会談前の経済団体側の打ち合わせは終始、道経協の武井正直会長のペースで進んだ。
「この混乱の元凶は、後継指名もせずに引退する桂信雄市長にある」
武井会長のこの発言に、もともと市役所内からの候補擁立を主張していた道建設業協会の伊藤義郎会長が大きくうなずき、こう続けたという。
「やはり市職員から候補が出てくれたほうが、安定した市政を継続する意味でも、みなさんがまとまりやすい。経済界の意見はこれで行きましょう」
この場では、自民党前衆院議員石崎岳氏(47)の名前も挙がったが、同氏の企業・団体後援会の最高顧問で後見人役の武井会長は「難しいな」と首をかしげた。昨年末、石崎氏本人と事前に綿密な相談をしたにもかかわらず、同氏に出馬要請を断られた若手経済人グループの反発や、「あくまで国政で」との意見が強い後援会の雰囲気を踏まえた発言だった。
■自民と会談 新候補に傾くが一般論に終始
自民党国会議員と経済団体首脳との会談後、記者団の質問に答える伊達忠一参院議員=4月21日午前、札幌市中央区の札幌グランドホテル
しかし、庁内候補で意見の一致を見たわけでもなく、具体的な名前が挙がらないまま、別室での自民党との会談に入った。
自民党側は、町村信孝党本部総務局長(衆院議員)、吉川貴盛札連会長(同)、佐藤静雄衆院議員、伊達忠一参院議員の四氏が出席した。
会談では、保守系候補一本化で一致。しかし、先の市長選で保守層の支持を受けた前札幌市議の道見重信(58)=自民、保守新党推薦=、財団理事長の秋山孝二(52)、早大教授の坪井善明(54)の三氏の中から候補を絞り込むことについては「三陣営を刺激することになる」と難色を示す声が多かった。ここで会談は、新たな候補を選ぶ方向に傾いていた。
ただ、新たな候補とはいいながらも、この時点では、石崎氏を含む「政治家」、既に擁立の可能性が消えている「庁内候補」=メモ参照=、市財政局長を経験した「総務省の官僚」を一般論として取り上げただけで、人選は「白紙」に近い状態だった。
<メモ> 固辞し続けた田中都市局長
先の札幌市長選の候補者選考をめぐっては、関係者から幾度となく市役所幹部の擁立論が出た。しかし、有力候補の筆頭だった田中賢龍都市局長(56)に出馬の意思はなかった。
一月二十九日夜 田中局長は、ススキノの飲食店で親しい市幹部たちと酒を酌み交わし、「みなさんからの要請に返事をします。私は市長選に出るつもりはありません」と断言した。
田中局長については、引退した桂信雄前市長の市政を引き継ぐ庁内候補を切望していた経済界首脳らがしびれを切らし、一月下旬に白羽の矢を立てていた。この動きに、もともと昨秋から田中局長の擁立に動いていた市幹部らも反応、再度要請したのだった。
田中局長も悩んだ末に出した結論だったが、この回答を知らない経済人や市OBらが再三にわたって田中局長に接触。だが、田中局長は最後まで首を縦に振らず、混乱する市長選に巻き込まれるのでは−と心配する親しい職員に「あの時、返事した通りですから。気持ちは変わりません」と話していた。
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:
チバQ
:2010/11/03(水) 11:04:12
秋山氏 「シナリオなんてない」無党派結集
再選挙への出馬撤回を表明する秋山孝二氏=4月24日午後、中央区内の秋山氏事務所
二十二日夕 弁護士の上田文雄氏(54)は、先の市長選で推薦を受けた民主党・連合ブロックや市民ネットワークの推薦決定を待たず、ひと足早く出馬を表明。夕方には早速、ハンドマイクを持って、JR札幌駅前で“つじ説法”を始めた。
同じ日、当選後の会派構成などの打ち合わせのため市議会へ登庁していた共産党市議のもとへ、連合関係者がひそかに訪れていた。
「候補を立てない−という支援の方法もある。検討してほしい」
自民党が石崎氏で一本化することを想定し、「非自民」結集の呼びかけに乗り出した瞬間だった。
二十三日 市長選で四位だった財団理事長秋山氏は、中央区の事務所で幹部と向き合った。開票直後、「態勢を再構築して臨みたい」と、再出馬への意欲を示した秋山氏。以来、「勝つための態勢」を模索してきた陣営が結論を出す場だった。
再選挙までの期間はわずか。「どうやってもこのままでは勝利の図式を描けない」。重苦しい空気が支配する中、秋山氏らが出した答えは「出馬の白紙撤回」と「無党派勢力の結集呼び掛け」だった。
二十四日午後 報道陣が詰めかけた秋山氏の選対事務所は投開票日以来のにぎわいとなった。「掲げた政策を実現させるため、政党に対抗して勝てる候補づくりに全力を注ぐ」。記者会見で無党派結集の必要性を強調する秋山氏。ただ、候補一本化への明確な手順は示されなかった。
「シナリオなんてない。細い細い糸をたぐる作業だ」。会見終了後、静けさが戻った事務所に残った後援会幹部の言葉が、先行きの難しさを物語っていた。
■自民 虚実情報飛び交い不信増幅
同じく二十四日。石崎氏は、前日の二十三日から引き続き東京にいた。道建設業協会の伊藤会長や、石崎氏地元の豊平区選出の岩本允道議の上京したタイミングと重なったため、一部関係者の間では出馬に向け関係者が一堂に会し、石崎氏擁立で最終調整に入るとのうわさが一気に広まった。しかし石崎氏は、私用で上京していただけだった。
ただ、この日も国会議員の協議は続いていた。
同日正午。東京・永田町の自民党本部四階の党総務局長室。町村、吉川、伊達の三氏が約一時間、会談したが結論は出なかった。伊達氏は同日、北海道新聞の取材に対し、「石崎氏も含めていろんな名前が挙がったが、まだ決まらない。経済界にも誰かいないか探してもらおうと思う」と語った。
総務局長室内の会話で、石崎氏が上京中であるとの話が出たが、その後、石崎氏が国会議員と会わずに札幌に帰ったことで、ある国会議員は「なぜ、連絡がないんだ」といら立ちを見せる場面もあった。
このとき、石崎氏擁立の具体的な動きはまだなかった。
さらに同じ日。同党推薦の道見氏が三位に終わったことについて、自民党札連の区連支部長・幹事長連絡会議が、吉川会長あてに党の一本化を求める要望書をまとめていた。
「今回の市長選は、わが党が三陣営に分裂し、党所属議員の中には公然と他の陣営に肩入れしたものがいた。今回選挙の敗因は、執行部の不手際もさることながら、党所属の議員が、いかに党意識が乏しく、ただ党を利用するだけで自己本位で選挙を行うものがいたか、だ」
選挙戦を通じて、道見氏の支援に消極的な札連幹部ら複数市議がいたことに対し、地域党員の反発は大きかった。党内には、札連執行部などに対する不信感が日に日に高まっていた。
二十四日夜 道見氏周辺や自民党関係者の間で突然、「石崎氏と町村氏が、石崎氏出馬で合意した」との情報が駆け巡った。この情報はなぜか、特に道見氏周辺で広まった。再選挙に向けて、石崎、道見両氏の周辺ともに、虚実ない交ぜの情報に踊らされる“神経戦”に突入していた。
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:
チバQ
:2010/11/03(水) 11:04:35
http://www5.hokkaido-np.co.jp/seiji/senkyo2003/re-truth/03.html
<3> 反発 2003/05/09(金)
■選考会談 石崎氏擁立の情報漏れ懸念
四月二十六日午前 札幌市中央区のホテルで、自民党国会議員四人と経済団体首脳による二回目の会談があった。選考過程の議論が、記者団に漏れるのを嫌った同党は、会談場所を奥の部屋に取り、記者が近づかないようエレベーター前に立ち入り禁止の非常線を張った。
自民党が情報漏れを極度に気にしたのには理由があった。
候補選考に当たって、再出馬に意欲を示す前市議の道見重信氏(58)との調整が進んでいなかったのだ。候補に道見氏が選ばれないことが、道見氏の耳に入れば、感情を逆なでして、保守一本化が壊れてしまう−そんな懸念があった。
会談後、伊達忠一参院議員一人だけが記者団に対応した。伊達氏は「中央官僚、市役所幹部、政治家に絞り込んだ。三、四人だ」と語った。しかし、この時点で同党は前衆院議員の石崎岳氏(47)を候補の軸に据えていた。
告示まで一カ月に迫った段階で、勝利をたぐり寄せるには、国会議員やテレビキャスター時代の石崎氏の知名度が必要と判断したのだ。
さらに、先の市長選で三位にとどまった道見氏では、経済界が一本化できず、そのうえ、「自主投票」を決めた公明党にも「突然、道見氏を支援する理由が見当たらない」(幹部)との事情もあった。
伊達氏が記者団に対して「三、四人」という微妙な表現をしたのは、「出馬の意欲が残っている道見氏をこの時点で排除していないことを示すためだった」(自民党関係者)との見方が強い。
札連幹部はこの時、「石崎氏に絞られている。人数はカムフラージュ」と解説した。
■民主党 「保守一本化、公明票におびえぬ」
記者団に囲まれながら経済団体首脳との会合に向かう自民党札連の吉川貴盛会長=28日夕、中央区の札幌グランドホテル
二十六日夜 民主党札幌は中央区のホテルで臨時大会を開き、弁護士の上田文雄氏(54)の推薦を決定した。参加した国会議員や道議、市議らの間には、既に「自民党が石崎氏で一本化」という情報が流れていた。
「保守一本化という言葉と、公明党・創価学会票の幻影におびえる必要はない」。民主党北海道の古参幹部は自分に言い聞かせるようにつぶやいた。
「一本化」といっても、道見氏が反発し挙党態勢の構築には時間がかかると予想していた。かつて道内では長く公明との友党関係を維持してきた経験もあった。「公明党といえども、短期間で浸透させるのは難しい」。
二十八日午前 同日夜の自民党と経済団体首脳との三回目の会合を前に、関係者が一気に動いた。
札幌商工会議所の西尾長光会頭は午前、関係者に「候補は石崎さんでまとまりそうだ。今度は経済界を一本化したい」と漏らしたという。
同日正午。自民党と経済界の調整役を務めていた伊達忠一参院議員は、北洋銀行会長で道経協会長でもある武井正直氏と話し合うため、中央区の北洋銀本店に車で向かった。
この場では、伊達氏が「自民党として石崎氏で一本化した」と語り、武井氏は異論がないとの意向を示したという。
伊達氏は武井氏との会談後、行内で前日の二十七日に投開票のあった統一地方選第二ラウンドへの協力のあいさつのために武井氏のもとを訪れていた公明党の風間昶参院議員と出くわした。
風間氏は北海道新聞に対し、「石崎氏で決まりなんでしょう」と石崎氏擁立が既定路線である認識を示した。
340
:
チバQ
:2010/11/03(水) 11:04:54
■強い意欲 道見氏「悔しい。出馬したい」
自民党の擁立方針決定を受け、記者会見する石崎岳氏=28日夜、豊平区の事務所
二十八日昼 中央区内の企業回りを終えた道見氏は一路、手稲区内の道見氏の資金管理団体の幹部のところに向かった。
情勢は石崎氏の擁立で固まりつつあった。道見氏は幹部に「石崎氏は昨年、市長選出馬要請を断った張本人だ。大きな騒ぎを引き起こした責任者であり、おれは悔しい。再選挙に出馬したい」と訴えた。道見氏は金という言葉は使わなかったが、幹部は「資金援助を求めている」と直感した。
道見氏は車をとんぼ返りさせ、中央区の札幌グランドホテルに駆け付けた。この日の夕方に予定されていた、札連と道見後援会による合同選対会議に向け、後援会幹部三人と事前調整するためだった。
二十八日夕 同ホテル二階で始まった選対会議は、この日で市長選候補選びを決着させたい札連側と、道見氏再出馬の可能性を消されたくない道見氏後援会とのぶつかり合いとなった。
「きょうは選対本部の解散式です」。札連側の進行役の一言に、道見陣営の幹部は強く反発した。同時に、この幹部は「このまま、消化不良で終わらせるわけにはいかない」との思いを募らせた。
この会合を途中で抜けた札幌市議の柴田薫心氏は記者団に囲まれ、「道見陣営の反発はものすごい。石崎擁立は白紙に戻るのではないか」と話した。
選対会議では札連、後援会の話し合いが物別れに終わったまま、同じホテルで引き続き、自民党国会議員と経済団体首脳による三回目の会合が開かれた。
その後、伊達氏は「候補はまだ決まっていない」と述べたものの、「石崎氏以外の選択肢はあるのか」と食い下がる記者に「ない」と答えた。
石崎氏一本化がついに水面に出た。
■危機感 なだめに回る国会議員
二十八日夜 自民党と経済団体首脳の会談の直後。豊平区の石崎事務所には多くの報道陣が詰め掛けた。質問は一つ。出馬意思があるかどうかだ。
「傍観者でいられない。声がかかったということは重く受け止めざるを得ない」。石崎氏は受諾の意思があることを明らかにした。
二十九日未明 札幌市北区太平の事務所内で道見氏は、自民党が石崎氏擁立を決定したことに立腹し、記者にまくしたてた。
「短期間の勝負だから、私が最右翼。私以外なら、札幌関連の国会議員四人がバッジを外して、この危機を救わないとだめだ。国会議員でない石崎さんでは納得できない。石崎さんが出るなら私も出る」
二十九日早朝 衆院議員の佐藤静雄氏は極秘に、北区の道見氏の自宅を訪れた。
佐藤氏は「個人的に心配してうかがった。私が中に入ってスムーズに行けば、と思った」と説得を始めた。道見氏と別れた後、佐藤氏は札幌に関連する国会議員に電話して、道見氏と国会議員が直接会談する日程を調整した。
保守一本化が失敗に終わりかねない危機感を抱えながら、息の抜けない黄金週間が始まっていた。
341
:
チバQ
:2010/11/03(水) 11:05:17
http://www5.hokkaido-np.co.jp/seiji/senkyo2003/re-truth/04.html
<4> 着地 2003/05/10(土)
■候補者選考 道見、伊達氏が語る会談内容にずれ
五月一日午前 札幌市中央区にある自民党札連の会議室で、吉川貴盛会長(衆院議員)と区連支部長による非公式会合があった。
会合では、前衆院議員の石崎岳氏(47)擁立に対する反対論は目立たなかったものの、先の市長選で自民党が推した道見重信氏(58)の処遇をめぐって、意見が出た。「道見対策がまったくできていないのに『一枚岩になれ』と言うのはおかしい」
この会合を先の市長選の「総括」ととらえた出席者もいたが、札連が非公式の「懇談」と位置付けたことが後に火種を残すことになる。
同日夕、中央区の札幌グランドホテルで、同党の町村信孝総務局長(衆院議員)、吉川札連会長、佐藤静雄衆院議員、伊達忠一参院議員の国会議員四人と道見氏、同氏後援会幹部らが向き合った。道見氏は、党による市長選の総括もなく石崎氏の擁立が進んでいることにかみついた。
会談直後、道見氏と伊達氏が記者団に別々に語った言葉にはずれがあった。
記者「会談の内容は?」
道見氏「候補者選考は白紙に戻った。私か現職国会議員四人の中から選ぶべきだ」
道見氏の後に出てきた伊達氏の認識は微妙に違った。
記者「候補選考はまったく白紙なのか」
伊達氏「総括など手続きが抜けていた。あした総括をする」
伊達氏は、「石崎氏擁立」を白紙に戻したとは認めなかった。
■札連役員会 怒る道見氏にしらけムードが漂う
1回目の選考委員会を終えて記者団の質問に答える佐藤静雄衆院議員=2日夜、札幌市中央区の自民党札連会議室前
二日午後 中央区の札幌すみれホテルで、自民党札連の拡大役員会があった。市長選を総括する場面がやっと訪れた。関係者によると、吉川会長は自らの責任をこれまでにない明確な言葉で表した。「一生懸命支援していただいた結果が再選挙となり、道見氏も三位に終わった。この責任はすべて私にあるのかなと思う」
この後、会合の中では党一本化に向けた和解ムードが流れ始めた。だが、会議の後半に呼ばれた道見氏のあいさつで空気は一変する。
「このような総括の場は私が提案してやっと実現した。自民党よ、しっかりしてくれ。私は人の道理に従う。人の道理なくして党の繁栄はない」
テーブルを叩きながら、自身の主張をまくしたてる道見氏。会場にしらけムードが漂った。「道見降ろし」にそれまで同情的だった党内世論を味方につけ「処遇問題を優位に進めようとする」(自民党関係者)道見氏だったが、これを境に“道見株”は下落し始める。
引き続き、同じ会場で、国会議員四人と自民党の道議、市議が懇談会を開き、「選考の手続きを踏み直す」との建前の下、候補選考委員会の設置を決めた。石崎氏擁立の正統性を編み出す作業に淡々と入ったわけだ。
委員長は「中立的立場で選ぶ」との理由で、石崎氏が国会議員時代に所属した森派の町村、伊達両氏や道見氏擁立を決めた吉川氏ではなく、佐藤氏とした。
同日夜。一回目の選考委員会が札連会議室で早々と始まった。会議後、委員長の佐藤氏は「結論はまだだ」とだけ答えたが、会議のメンバーは「石崎氏しかいない」との意見で一致していた。
会議を受け、佐藤氏は北区の道見氏後援会幹部宅に飛び、道見氏と後援会の説得に乗り出した。
342
:
チバQ
:2010/11/03(水) 11:05:49
■HBC出演 石崎氏のフライングに佐藤氏叱責
二日夜 「なんとか、連休中には動きだしそうだ」。財団理事長秋山孝二氏(52)の後援会幹部は、秋山氏の選対でかつてともに汗を流した関係者にそうつぶやいた。
秋山氏が再出馬の意向を撤回し、元参院議員の中尾則幸氏(56)、早大教授の坪井善明氏(54)、前札幌市議の山口たか氏(53)の各陣営に働きかけていた無党派一本化構想。その第一歩となる初の陣営幹部協議が五日にも実現するめどがこの日ようやくついた。
統一候補をどのような手順で選ぶのか、政策の違いをどうするのか、資金は、人は…。「この場で、候補一本化のルールづくりから始めなければ」。秋山陣営が事務局レベルの折衝を用意したのは、もつれた糸を解きほぐすような作業のために「地ならし」が欠かせないとの判断だった。
三日早朝 一方の自民党は、札幌すみれホテルで二回目の選考委員会を開いた。ほぼ同時刻、石崎氏は過去に勤務した北海道放送(HBC)のラジオ番組に出演していた。「退路は断たれたと思う」。正式な出馬要請はまだと断りながらも、出馬の意欲が言葉の端々にのぞいた。
この時、選考委員会を終えた佐藤氏はHBC前の車内でこの放送を聞いていた。「道見氏を刺激しちゃだめだ」。佐藤氏はあわてて局内に入り、放送を終えた石崎氏を叱責(しっせき)した。
三日 秋山後援会幹部は朝から慌ただしく電話をかけ続けた。幹部協議の設定を報道で知った一部候補者の周辺から候補同士の直接協議を求める声が沸き上がったからだ。
当初、会社の事務所に設定した協議場所をホテルに変更して各陣営に再び打診した。結局、坪井氏の日程に合わせて連休明け以降の初協議開催に落ち着いた。
「幹部同士で話をしても仕方ないだろう」と中尾氏。秋山後援会幹部は日程調整に追われながら、「それぞれの陣営内でも意見がバラバラ。候補者一本化なんて至難の業だ」と無党派結集の難しさを痛感した。
四日早朝 自民党は、札幌すみれホテルで開いた選考委員会で石崎氏擁立を最終決定。札連の吉川会長が合流し、石崎氏に正式に出馬要請した。
同日午後、石崎氏は後援会の役員を集めて会合を開いた。後援会は市長選出馬を満場一致で了承。石崎氏は自らの出馬の意志を記者会見でようやく語ることができた。「自分の果たす役割が与えられた。これは天命だなと感じている」
343
:
チバQ
:2010/11/03(水) 11:06:04
■4者協議 中尾氏、一転「無党派の集結大事」
無党派候補の一本化をテーマに話し合いのテーブルにつく(左手前から時計回りに)坪井善明、秋山孝二、中尾則幸、山口たかの4氏=9日午後、中央区内のホテルアーサー札幌
六日 秋山氏の呼びかけで、無党派候補本人による四者協議の九日開催が固まった。
本人協議となり、各候補との日程調整から取材対応まで自ら行うことになった秋山氏は「誰に一本化するかはまさにその場で話し合う。『白紙』の立場で臨んでもらうのが条件」と報道各社の取材に趣旨を説明した。
が、最多得票の中尾氏陣営の見解は違った。陣営幹部は九日の協議を「聞いていない」とした上で、「会合に出るにしても、前回の十六万票の重みを評価してほしい。それを無にした形で『白紙』で臨めというのは無理がある」と言い切った。
七日 「自分が出ることを前提とする方が一人でもいらっしゃるなら、四者協議に入る前でも、この話はなかったことにしたほうが良いのかもしれない」。秋山氏は中尾陣営の反応を念頭に置き、九日以前の協議打ち切りの可能性に言及した。
一方、夜の幹部会を終えた中尾氏は一転、態度を軟化させる。「九日の協議の話は聞いていたが、胸に納めていた。まずは無党派の結集が大事だ。誰が出るとかではなく、話し合いが先だ」
四者が協議のテーブルにつく環境は整った。が、中尾氏の様子を伝え聞いた秋山氏は彼の発言の真意を測りかねていた。中尾氏の姿勢に不信感を募らせていた秋山氏の後援会幹部は「中尾氏のペースに完全に乗せられている」と苦虫をかみつぶした。
七日午後 先の市長選で最下位に終わった佐藤宏和氏を推した「明るい札幌市政をつくる会」。共産党や札幌地区労連などの関係者が出席した選挙後初の役員会は重苦しい空気に包まれた。会議は三時間近く続いたが、再選挙に候補を擁立するかの結論は出なかった。
ある役員は「意見は真っ二つに分かれた。他候補との連携も難しいだろう」と話した。乱立した無党派候補にすら追い抜かれる屈辱的な結果。ショックから脱却して態勢を立て直す方向性は見えない。
八日午後 中央区の閑静な住宅街の一角にある坪井氏の自宅マンション。まず秋山氏が、数分遅れて中尾氏が現れ、相次いで建物の中へ消えていった。それぞれの陣営幹部にもほとんど知らされていない隠密行動。この中で秋山氏は、坪井、中尾両氏とそれぞれ個別に話し合った。
ほぼ二時間後。マンションの裏口から出てきた秋山氏が迎えの車に硬い表情のまま乗り込んだ。「無党派勢力の結集が必要だという点で合意できた。あすの記者会見で四人の共通認識は示せる」。山口氏との電話会談も重ねていた秋山氏は、四候補者による協議の意義を強調した。が、一方では「『この人を候補にします』という結論だけが価値ある答えではない」とも語り、候補一本化が現実的には難しいことを示唆した。
「第三極」の道筋が定まらぬなか、二大政党を基盤とする候補予定者二人は事実上の選挙戦にすでに突入していた。
344
:
チバQ
:2010/11/03(水) 11:06:36
札幌市長再選挙へ 「なんでかな」 (2003/05/01(木)〜05/03(土)朝刊)
札幌市長選の再選挙が六月に行われる。一九五二年に現行の公職選挙法となってから、全国で三例目の再選挙だ。だが、今回の再選挙は人口百八十五万人の大都市で起きたという点で、過去の二例とは様相が異なる。都市で弱まる政党支配、多様化する民意。再選挙の底流にある、地方政治の「異変」を探った。
(3回連載)
http://www5.hokkaido-np.co.jp/seiji/senkyo2003/why/01.html
<上> 崩れた前提 2003/05/01(木)
政党の力、大きく低下
得票数でトップに立ちながら再選挙が決定し、渋い表情を浮かべる竹村さん(左端)ら上田候補の陣営幹部
札幌市長選の再選挙が確実となった十四日未明。七人の候補の中でトップの十七万二千五百十二票(21・7%)を獲得した上田文雄氏=民主、市民ネット推薦=の選対事務所は重苦しい空気に包まれた。
上田氏の連合後援会会長の元参院議員竹村泰子さんは「制度だから仕方がないが、一位なのに当選じゃないというのは複雑な心境」と、虚脱感を口にした。
現在の公職選挙法が施行されてから、首長選が再選挙となったケースは二例ある。最初は一九七九年の千葉県富津市の市長選。次は一九九二年の奈良県広陵町の町長選 だ。
ともに地縁、血縁が絡み合い、保守系候補らが乱立した末の再選挙だった。
人口が百万人を超える政令指定都市で再選挙の事態になったのは、総務省選挙部選挙課では予想外のことだった。同課の平川薫理事官は「今回ばかりは読み誤った」と率直な感想を漏らした。
これまでは投票直前になると、政党が善きにつけ、あしきにつけ力を発揮して、民意は収れんされてきた。それが今回の札幌市長選では収れんどころか、終盤になって民意がさらに分散する結果となった。
「札幌市長選では政党のコントロールが効かなかった」。平川理事官が見誤ったのは、この一点に尽きる。
公職選挙法九五条は「有効投票の最多数を得た者をもって当選人とする」と規定。九五条は「ただし」とし、地方公共団体の長の選挙については、「有効投票の総数の四分の一以上の得票」を、当選の条件と定めている。
過去、政府内でこの条項の見直しが検討されたことがある。一九九九年の東京都知事選で、現在の知事の石原慎太郎氏や元国連事務次長の明石康氏ら有力候補が乱立した時だ。
政府内では、四分の一というハードルを下げることや再選挙は上位二人による決選投票にすべきだ、などの意見が出た。これに対し、「四分の一以下では住民の長としてふさわしくない」「法で上位二人に限定することは民意をゆがめる」などの反対論もあった。
結局、再選挙の可能性があった都知事選は石原氏の圧勝に終わった。と、同時に見直しの議論は立ち消えとなった。
総務省は「現行制度がいかにこなれているかは、過去の実績が証明している」とする。「過去の実績」とは、再選挙という事態にはならなかったことを指している。
しかし、札幌で大都市での再選挙が現実のものとなり、その前提は崩れた。札幌が異例だったのか、政党支配力の減退を背景とした、混とんの予兆なのか。地方政治の向かう先を、だれもが見極めきれないでいる。
345
:
チバQ
:2010/11/03(水) 11:06:58
http://www5.hokkaido-np.co.jp/seiji/senkyo2003/why/02.html
<中> 新しい萌芽 2003/05/02(金)
“相乗り”拒む有権者
かつて再選挙を経験した千葉県の富津市役所。札幌の構図とは違いがあるという
札幌市長選の投開票日翌日の十四日。宮城県庁での記者会見で、改革派として知られる浅野史郎知事は、同市長選の再選挙という結果に言及した。
「非常にナンセンス。四分の一得票しなくてはだめだということであれば、再選挙は上位四人に限定すべきだ。でないと、論理的には永久に再選挙をやり続けることになる。これは悪夢ですよ」
政党の枠組みの中で、選挙が戦われていた時代には想像だにできなかった再選挙。枠組みがひ弱になった今、再選挙はどの自治体でも起こりうる。札幌への全国の自治体の関心は、そんな懸念を映している。
一九七九年の市長選で、再選挙を経験した千葉県富津市を訪ねた。千葉市から電車で約一時間の海沿いにある、人口約五万二千人の都市。自民党の元衆院議員浜田幸一氏の出身地であり、典型的な保守地盤だ。
当時の選挙は、現職だった白井長治氏への高齢批判などから、農協幹部や消防学校長ら新人四人が相次いで立候補し、保守系五人の骨肉の争いとなった。投票率は89・32%で、一位の得票率は23・4%。再選挙では一、四位の新人と三位の現職の三人が立候補し、現職の白井氏が逆転勝利した。
富津市選挙管理委員会事務局の石原英夫主幹の元にはここ数年、選挙のたびにマスコミなどから「再選挙になった場合」を想定し、その経験の問い合わせが増えている。
問い合わせが急増しているのは、富津市のように地域のしがらみによる保守乱立ではなく、力を失いつつある政党候補と無党派候補が入り乱れ、選挙結果を不透明にしているケースが増えているからだ。
石原主幹は「札幌の場合は保守系候補が乱立したうちの再選挙とは明らかに違います。大都市では、もう政党への求心力だけでは四分の一をまとめきれないということなんでしょう。正直、驚いています」と話す。
今回の統一地方選の特徴は与野党相乗り候補の減少だった。前回九九年の統一地方選では、十二カ所の知事選のうち十カ所で与野党相乗り候補が当選したが、今回は二カ所にとどまった。
政治評論家の岩見隆夫さんは、与野党相乗りの機運は東西の冷戦構造が終えんに差し掛かった一九八〇年代後半からの特徴だと指摘する。
「保革でしのぎを削ってきた政党が冷戦構造の崩壊でよりどころを失ってしまった。やがて、地方政治では独自候補を立てる気概まで失い、勝ち馬に乗っかることだけを優先させた。結果の見えた選挙が続けば有権者は白けるのは当然だ」(岩見氏)
札幌も含めて議会も選挙も総与党化に向かって走ってきた地方政治。結果が分かり切った政治や選挙への有権者の抵抗が、七人もの候補者創出につながったのではないか。と同時に、再選挙を選択した民意は、なれ合い政治への有権者からの痛烈な批判のようにも見える。
346
:
チバQ
:2010/11/03(水) 11:07:21
http://www5.hokkaido-np.co.jp/seiji/senkyo2003/why/03.html
<下> 漂流する民意 2003/05/03(土)
受け皿見えぬ過渡期
札幌市長選の開票風景。民意は分散した
先の札幌市長選で、無党派の中尾則幸氏は十六万八千四百七十四票を獲得した。民主推薦の弁護士、上田文雄氏には及ばなかったものの、自民推薦の前札幌市議、道見重信氏は上回った。
中央で政権を握る自民党だが、大都市では単独で首長を勝ち取ることは難しくなりつつある。
全国の知事選や札幌市長選が行われた直後の永田町。党幹部は「魅力ある候補を擁立する必要がある。何らかの手を打たなければならない」と、強い危機感を口にした。党では今、地方政治の候補を公募することや予備選実施などの検討が始まっている。
その一方で、地方政治での党の衰退を「やむなし」という考え方も広がっている。
自民党首脳は「地方には中央と違って有事法制など与野党の対決軸がない。政党間の違いが出ない以上、与野党対決という構図にはならない。地方で自民が前面に出られない状況は仕方がない」と、本音を漏らした。
民主党も事情は変わらない。党幹部は「自民党との対決だけでは、有権者が地方政治に求める多様な考え方に対応できない」と打ち明ける。が、その閉塞(へいそく)感を分かっていてもなお、打破できる妙案は見いだせない。
政党が民意の収れんの組織ではなくなり始めた。だが、当選者がいなかった札幌市長選を見る限り、無党派もまた、民意の受け皿にはならなかった。
北大大学院の山口二郎教授は「無党派は候補者が掲げるものじゃない。地域に深刻な課題がある時、有権者の側からわきあがってくる勢いがリーダーを求める」と指摘する。
例えば、脱ダムの田中康夫・長野県知事や、吉野川可動堰(ぜき)建設中止を訴えて昨年四月に徳島県知事選に当選した大田正氏などが典型だという。
山口教授は「札幌市長選では有権者が創造的破壊を選ぶほど切迫した課題がなかったのではないか」と、無党派の風が強烈には吹かなかった理由を説明する。
ただ、山口教授はこうも見る。近い将来、札幌の危機は頂点に達し、必ず、無党派に有権者のエネルギーが収れんされる局面が来る、と。雇用問題や少子高齢化、財政の危機。多数の市民がこうした問題を真の危機と実感したとき、有権者のベクトルは大きく変化する可能性があるという。
政党の時代でもない。いくつかの条件が重ならなければ無党派の風も吹かない。民意の受け皿となるものが見えない。そういう点で、地方政治は「過渡期」にある。
札幌の再選挙は六月八日と決まった。民意は政党に収れんされるのか、それとも、政党から離れた選択をするのか。そこにはこれからの地方政治の行方を占う意味もある。
◇
この連載は藤田和恵が担当しました。
347
:
チバQ
:2010/11/03(水) 11:11:43
◇札幌市長選(北海道)開票結果 投票率57.32%
172512 上田文雄(無新、民推薦、54歳)
168474 中尾則幸(無新、56歳)
159787 道見重信(無新、自・保推薦、57歳)
97327 秋山孝二(無新、52歳)
76405 坪井善明(無新、54歳)
67785 山口たか(無新、53歳)
54126 佐藤宏和(無新、共推薦、50歳)
※前回の投票率は59.58%。立候補した7人が全員、法定得票数(有効投票数の
4分の1以上)に達しなかったため、再選挙となることが決定。なお、最上位の上
田氏の得票率は21.7%。
348
:
チバQ
:2010/11/04(木) 00:31:37
http://www5.hokkaido-np.co.jp/seiji/2005syuinsen/danmen/d-03.php3
道2区 札幌市北区、東区
カギ握る「道見票」の行方
衆院選公示の八月三十日朝、自民党元職の吉川貴盛の選対事務所で、吉川と握手を交わす男の姿があった。選対本部の相談役・道見重信だ。
道見は札幌市北区の自民党元市議で、一九九一年から三期連続トップ当選。吉川が当選した二○○○年衆院選では選対事務総長として活躍、選挙の強さに定評がある。
その関係は、○三年の市長選で一変した。自民党札連会長だった吉川は道見を擁立したが、保守乱立で結果は三位。再選挙で候補から下ろされた道見は、民主党支持で現市長の上田文雄を支援した。しこりを残したままの前回衆院選で吉川は、道見票を取り込んだ民主党の三井辨雄に二万四千票余りの大差で敗れた。
「関係修復は当選の絶対条件だ」。市議選で毎回一万票以上を得てきた道見に、吉川陣営はいま、熱烈な秋波を送る。
八月二十一日夜。札幌市内のホテルの一室で、自民党札連会長で参院議員の伊達忠一は道見と極秘裏に会談、「いろいろと誤解があった」と頭を下げた。同席した吉川陣営幹部が相談役就任を申し入れ、道見は「黙認した」という。「吉川と道見が手打ちをした」。うわさは瞬く間に駆け巡った。
一夜明けた二十二日午後。三井もまた道見が専務を務める北区の会社を訪れた。二人は札幌青年会議所時代の盟友だ。選挙協力を要請された道見は「頑張ってください」と言うにとどまった。
ただ衆院解散直後、三井と野球大会で会った道見は「二人とも当選してほしい」と思わせぶりに語った。それだけに、三井陣営もラブコールを続ける。道見は吉川選対に名を連ねたものの「市長選のしこりはジグソーパズルだ」と根深い思いをのぞかせ、必ずしも旗色鮮明ではないためだ。
道見票獲得の足がかりを得た吉川と説得の手綱を緩めない三井。両陣営から道見に注がれる視線は、公示後も一段と熱い。
349
:
チバQ
:2010/11/04(木) 00:41:24
旭川
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146061388/554
旭川店閉鎖「申し訳ない」…丸井今井社長が市長と会談
丸井今井:経営再建「これほど急な話とは」 旭川、夏にも閉店 市内からは落胆の声
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146061388/579
西武旭川店は存続 丸井今井閉店で一転
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146061388/1097
丸井旭川閉店1年 買物公園地盤沈下進む 空き店舗増え地価下落
350
:
チバQ
:2010/11/08(月) 22:37:15
>>330
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20101108ddlk01010152000c.html
選挙:網走市長選 水谷氏が初当選 投票率65.32% 無党派層にも浸透 /北海道
任期満了に伴う網走市長選は7日投開票され、前市議の水谷洋一氏(47)=無所属=が、前市議会議長の宮川隆昌氏(64)=同、民主、新党大地推薦=を破り、初当選した。投票率は65・32%(前回98年71・02%)。
水谷氏は建設や農業、漁業などの業界団体の支援を得て、保守層を中心に支持を集めた。大場脩市長の応援も得て民主支持層に食い込む一方、医療の充実などを掲げ、無党派層にも浸透した。水谷氏は選挙事務所で「子どもからお年寄りまで、良かったと思ってもらえるまちづくりに努めたい」と語った。
宮川氏は保守層の一部を取り込んだが、後援会と推薦を受けた民主党や連合が一枚岩にならなかったほか、出馬準備の遅れが響いた。【渡部宏人】
==============
◇市長選開票結果=選管最終発表
当 12909 水谷洋一 47 無新
7783 宮川隆昌 64 無新
==============
◇網走市長略歴
水谷洋一(みずたに・よういち) 47 無新(1)
[元]市議▽北大公共政策研究センター研究員[歴]農協監査士▽衆議秘書▽青年会議所理事▽北大院
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20101108ddlk01010153000c.html
選挙:旭川市長選 西川氏が再選 佐々木氏、出遅れ響く /北海道
◇投票率49.33%
任期満了に伴う旭川市長選が7日投開票され、現職の西川将人氏(42)=無所属、民主、新党大地推薦、社民支持=が、農業機械製造会社社長の佐々木通彦氏(55)=同、自民推薦=と前市議の安住太伸氏(40)=同、みんな推薦=の2新人を破り、再選を果たした。投票率は49・33%(前回06年54・59%)。
今年7月の参院選、10月の衆院道5区補選で連勝した自民党だったが、候補者擁立が混迷。共産、公明両党も自主投票で、現市政の信任投票の色合いが濃く、選挙戦は盛り上がりに欠けた。目立った争点もなく、政策論争は低調に終わった。
西川氏は旧自由党時代からの支持者と、連合など民主支持団体を融合させて選挙態勢を構築。参院選、衆院道5区補選での民主党の「連敗」などで政権与党とのパイプのアピールは控え、観光振興などの実績を強調。市民との対話重視の姿勢を前面に打ち出したほか、現職の強みを生かし、公約は64項目と前回から倍増。政党や業界団体への気配りも見せ、従来の自民支持層も取り込んだ。
西川氏は選挙事務所で「4年間、真剣に取り組んできたことが評価された。さらに前進してほしいとの期待が表れたと思う。地場産業の振興に努力したい」と抱負を語った。
佐々木氏は「中小企業の社長の経験を生かす」と訴え、小・中学校の給食無料化などの公約で現職との違いを強調したが、告示1カ月前の表明という出遅れが響いた。安住氏が参院選で躍進したみんなの党の勢いを借りる形で立候補したため、保守票が二分された。【横田信行】
==============
◇市長選開票結果=選管最終発表
当 82992 西川将人 42 無現
31181 佐々木通彦 55 無新
29216 安住太伸 40 無新
==============
◇旭川市長略歴
西川将人(にしかわ・まさひと) 42 無現(2)
市長▽上川地方総合開発期成会会長[歴]自由党道連幹事長▽民主党道連交通政策委員長▽北大=[民][社]
351
:
チバQ
:2010/11/13(土) 00:31:58
>>308
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101113k0000m010042000c.html
夕張市長選:現職の藤倉氏は不出馬へ
財政破綻(はたん)した北海道夕張市の藤倉肇(はじめ)市長(69)が1期4年で退任し、来年4月の市長選に立候補しない意向を固めた。12月議会で正式表明する予定。9日に後援会幹部と会い、退任の意思を伝えた。年齢や健康上の不安、市役所内の人材不足や交際費などの過大な自己負担を理由に挙げているという。
藤倉市長は同市出身で、札幌市のタイヤ販売会社の元社長。財政破綻後に行われた07年4月の市長選に「民間の経営感覚」を掲げて無所属で立候補し、7人が乱立した混戦を制した。就任後、市民が政策提言する「ゆうばり再生市民会議」をスタートし、今年3月には26年度までに322億円の赤字を解消するとする財政再生計画をまとめた。
一方で、人口流出に歯止めはかからず、企業誘致も低迷。工業団地の分譲も難航している。また厳しい財政状況から、市職員の数は破綻前の3分の1程度の100人余りまで減少。市によると、市長報酬は月25万9000円、手取りは17万〜18万円程度という。
藤倉市長は12日、毎日新聞の取材に「今はまだ何も言えない」と話した。
次期市長選には、前回次点だった青森県五所川原市の会社社長、羽柴秀吉氏(61)が9月に立候補を表明しており、他にも出馬の動きが出ている。【吉田競、和田浩幸】
352
:
チバQ
:2010/11/13(土) 15:18:36
>>310
財界さっぽろおめ
>>351
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/259846.html
夕張市長選 飯島夕雁氏が出馬の意向(11/13 07:01)
【夕張】自民党道10区(空知、留萌管内)支部長の飯島夕雁(ゆかり)前衆院議員(46)が来年4月の夕張市長選に出馬する意向を示していることが、12日分かった。夕張市内の後援会幹部に伝えた。
後援会幹部によると、飯島氏は「(市長選で)夕張にお世話になります」などと、出馬への強い意欲を話したという。
飯島氏は北海道新聞の取材に対し、「現在は自民党の道10区支部長という立場で、自身の処遇については党と協議中」などと述べた。
飯島氏は東京生まれ。東京都青ケ島村教育長などを経て、2005年、自民党の公募に応じて衆院選道10区に立候補し、比例代表道ブロックで復活して初当選。再選を目指した09年の衆院選で落選した。
353
:
チバQ
:2010/11/13(土) 15:20:51
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20101112-OYT1T00382.htm
自己負担年250万…夕張市長「次はやらない」
来春予定される北海道夕張市長選で、現職の藤倉肇市長(69)が立候補しない意向を後援会幹部に伝えたことが11日、わかった。
後援会幹部によると、9日午後に同幹部らと面会し、年齢や体調面の不安や、交際費などで年間250万円以上の自己負担があることなどを理由に挙げ、「次はやりません。12月議会の最終日に正式に表明します」と話したという。
藤倉市長は11日、読売新聞の取材に対し、「12月議会までコメントできない」と話し、同議会で進退について明らかにすることを示唆した。
藤倉市長は、同市の財政破綻(はたん)後の混乱の中で候補者7人が乱立した2007年4月の前回市長選に出馬し初当選した。来春の同市長選には、前回市長選で次点の青森県五所川原市の建設会社役員羽柴秀吉氏(61)が9月に立候補を表明している。
(2010年11月12日11時35分 読売新聞)
354
:
チバQ
:2010/11/16(火) 01:08:30
http://www.tokachi.co.jp/news/201011/20101115-0007189.php
石川知裕後援会に異論 道議選候補の調整難航
2010年11月15日 15時04分
来年4月の道議選帯広市区(定数3)に向けて、民主党と新党大地、石川知裕衆院議員後援会の3者で行われている新人候補の調整が混沌(こんとん)としてきた。新党大地が事実上擁立した山崎泉氏(37)=市議=がいち早く出馬表明しているが、石川議員の後援会は山崎氏の推薦をめぐり紛糾、結論を先送りした。石川議員の支援者の間に、山田富士雄氏(60)=全十勝地区農民連盟委員長=を推す声が強まっているのが理由。民主党支部は現職の三津丈夫氏(64)に加え山崎氏を推薦する方向で、石川議員は難しい対応を余儀なくされている。
山崎氏は大地と鈴木宗男代表の後援会の推薦を得て3日に出馬表明、民主党支部と石川後援会に推薦を求めた。これを受けて石川議員の後援会は13日に拡大役員会を開き対応を協議したが、保守系の支援者が強硬に山崎氏への支援を拒絶。意見集約は行わず、民主党支部の推薦判断も待って再協議することにした。
山崎氏に反対しているグループは水面下で山田氏と接触。山田氏も今月に入り出馬に意欲を見せ、農連の関係者や仲間らと調整を進めている。山崎氏の推薦に反対している石川議員の支援者は「自分たちが折れることはあり得ない。山田氏は農連委員長としてTPP交渉に参加反対を訴えており、農村代表として打って出る大義名分は十分にある」と語る。
山田氏本人は最終判断していないが、三津氏、山崎氏に割って入るとなれば支持が分散するのは確実。山崎氏本人は「石川後援会で推薦の是非の結論が出たわけではなく、異論を唱えている人も一部。すでに後援会事務所(西8南34)を開いており、選挙活動には影響しない」と平静を装う。米沢則寿市長の後援会にも近く協力を求める構えで、連合後援会を発足させる準備も進めている。
石川議員の後援会内には「山崎氏の推薦を見送れば大地に必ず報復される。次期衆院選で道11区に対抗馬を送り込まれるのでは」と懸念も。民主党十勝・帯広支部の鈴木仁志幹事長は「党は山崎氏の推薦手続きを進めている。後援会内部でまとまらなければ石川議員自身の立場が大変になる」と指摘する。
民主・大地と支援者の間で「またさき状態」の石川議員は、「役員会が紛糾したのは事実。調整するのは難しい」とだけ話している。
355
:
チバQ
:2010/11/18(木) 21:00:46
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2010/11/18/20101118m_02.html
「ポスト新宮」―次期室蘭市長選に向け動き本格化へ
【2010年11月18日(木)朝刊】
室蘭市の新宮正志市長の引退が決まり、各界で次期市長擁立に向けた動きが本格化する見通しだ。現状では次期市長選候補として、民主党道議の滝口信喜氏(63)、室蘭市議の青山剛氏(32)の名前が取りざたされ、支持層の一部に待望論がある。ただ、具体的な動きには至っておらず、道議選とも連動するため、曲折が予想される。
経済界、労働界ともすでに両氏の一挙手一投足に注目している。滝口氏は早くに次期道議選の公認を受け、5選出馬の姿勢を崩していないが、井野斎連合室蘭会長が市内の会合で「考え直してもらうこともありうる」とメッセージを送るなど、転向の可能性もあるとの見方が根強い。
青山氏も今年4月に市議選3選出馬を表明した。それでも各地区で展開している支持者懇談会では、市長選出馬を求める声が複数上がっている。本人は「今はまだと思う」と謙遜するが、「将来的には志がある」と方向性としての意欲は否定しない。
ただ両者が現状では市長選とは別の選挙を目指した動きを進めている以上、後継候補の問題も絡み、擁立に向けた構図は複雑だ。
民主党は党勢拡大に向けて道議2議席独占を目指すのが基本線にあり、各界に幅広く支持を広げる滝口氏が市長に転戦するとなれば、候補擁立、選挙戦ともに難航が予想される。
青山氏も前回選挙では民主サイドから道議選出馬の打診を受け、断った経緯がある。今回も民主系の道議候補として俎上(そじょう)に載る可能性は否定できない。
現時点では各級選挙対策、両氏の存在感が交差した中での難しい擁立作業になる公算が強く、探り合いの中、関係者がシナリオを描き切れていないのが実情だ。
経済界と労働界が疲弊する地域での無用な戦いを避けた「共同テーブル」方式による新宮市長誕生劇から今年で16年目を迎えた。
地域事情が変わり、共同選出の意味合いが薄れる中、来春の市長選では各界がどのような選択を行い、擁立作業を進めるのか。市民が注目している。
(鞠子理人、粟島暁浩)
356
:
チバQ
:2010/11/20(土) 00:17:32
>>230
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20101119hog00m010009000c.html
函館市長選:前副市長の工藤氏が立候補表明 現職と激突の公算大
次期函館市長選に立候補表明した工藤寿樹氏 任期満了に伴う来年4月の函館市長選で、前副市長の工藤寿樹氏(60)が19日、無所属での立候補を表明した。現職の西尾正範市長(61)も再選を目指して立候補するとみられ、現職に辞職した元市ナンバー2が挑むという前回選挙と同じ構図になる公算が高まった。
工藤氏は乙部町出身。73年に函館市と合併する前の旧亀田市役所に入った。財務や民生部門の経験が長く、99年から市財務部長、06年からは助役を務めた。
井上博司・前市長の側近ともいわれ、前回07年市長選で元助役の西尾氏が初当選すると辞職願を提出したが、西尾氏に慰留されたとされる。しかし昨年11月、「市政運営で目標を共有できない」として副市長を辞職し、今年春ごろから支援団体を発足させて本格的な選挙準備を進めていた。
工藤氏は出馬会見で、西尾市政を「何を目指しているのか分からない政策が多すぎる」などと批判。経済再生を最優先課題に掲げるとともに、財政再建のために「市長報酬50%削減」を打ち出している。【佐藤心哉】
毎日新聞 2010年11月19日 23時48分
357
:
チバQ
:2010/11/25(木) 00:11:37
>>302
上田厳しいかなあ
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/101124/elc1011241911002-n1.htm
総務官僚の本間氏擁立へ
2010.11.24 19:09
自民党札幌市支部連合会は24日、来春の札幌市長選について、総務省自治大学校研究部長の本間奈々氏(41)に出馬要請することを決めた。来週にも本人に要請する。
同市連によると、本間氏は出馬に前向きという。旧自治省出身で、平成14年から17年まで札幌市企画課長を務めた。
358
:
チバQ
:2010/11/25(木) 22:23:12
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001011250002
札幌市長選 自民、本間氏に出馬要請
2010年11月25日
■自民が正式に決定
■本人からも前向き意向
来春に予定されている札幌市長選をめぐり、自民党札幌市支部連合会(札連)は24日、総務省・自治大学校研究部長の本間奈々氏(41)に立候補を要請することを正式に決めた。札連の高橋克朋幹事長によると、本間氏からは立候補に前向きな意向を得ているという。近く本人に要請する方針だ。
本間氏は福岡県出身で早大卒。1993年に自治省(現・総務省)に入省。2002年9月〜05年3月、札幌市企画課長を務めた。その後、愛知県春日井市の副市長などを経て現在は自治大学校研究部長。高橋幹事長は本間氏について「札幌市政への関心や思いが強い人物」としている。
札連は、すでに政治団体を作り、市長選に向けた選挙公約を検討する一方、経済界への支援要請を進め、本間氏擁立への環境を整えてきた。
一方、現職の上田文雄市長(62)は3選への立候補について「しかるべき時に判断する」と記者会見で話すなど、態度を明確にしていない。
359
:
チバQ
:2010/11/27(土) 17:52:19
>>351-353
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20101127ddlk01010237000c.html
選挙:夕張市長選 藤倉市長に再選目指し出馬要請−−地元市民団体 /北海道
夕張市の市民団体「夕張メロンと夕張川の水を守る市民ネットワーク」が26日、藤倉肇市長(69)に来年4月の市長選に再選を目指し立候補するよう要請した。
同会は昨年、市内の業者の産業廃棄物処分場建設計画に反対し、藤倉市長も同調して計画が撤回された。市役所を訪れた清野宣昭会長らは「夕張を普通のマチに戻すため今一度、頑張っていただきたい」と要請。藤倉市長は不出馬の意向を後援会幹部に伝えているが、要請には「市長として責任を果たすことにまい進している。進退についてはもうしばらく猶予願いたい」と答えた。【吉田競】
360
:
チバQ
:2010/11/27(土) 18:02:14
http://mytown.asahi.com/areanews/hokkaido/HOK201011260011.html
夕張市長選、29歳の都職員が出馬に意欲 今春まで派遣
2010年11月27日
財政再生団体・夕張市の来春の市長選を巡り、今春まで2年間、東京都から同市に派遣されていた都職員鈴木直道氏(29)=内閣府地域主権戦略室に出向中=に対し、「夕張市長選挙を通じ夕張市の未来を考える有志」(呼びかけ人・荒舘康治氏)が立候補を要請した。鈴木氏は26日、朝日新聞の取材に「誠意ある要請で非常に重く受け止めており、前向きに検討したい」と、立候補に意欲を見せた。
鈴木氏への要請は25日にあった。石原慎太郎都知事は26日の記者会見で質問に答え「さっき、彼にも会ったけど、人生をかけてやりますと。いい話だと思うし、激励した」と述べた。
一方、市民団体「夕張メロンと夕張川の水を守る市民ネットワーク」(清野宣昭会長、約60人)は26日、藤倉肇市長(69)に「もう一期頑張ってほしい」と再選に向けて立候補を要請した。藤倉市長は「現在、私のやるべきことは山積している。進退表明はもう少し猶予をいただきたい」と答えるにとどまり、明言しなかった。同市長の後援会幹部は「次期選挙は不出馬の意向だと市長から伝えられた」と明らかにしている。
同市長選には、青森県の建設会社役員羽柴秀吉氏(61)が立候補を表明している。
361
:
チバQ
:2010/11/27(土) 21:29:02
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010112790070620.html
夕張市長選に都職員出馬へ 再生応援経験生かす
2010年11月27日 07時06分
財政破綻(はたん)した北海道夕張市に東京都から二年間、応援職員として派遣されていた都職員の鈴木直道氏(29)=内閣府出向中=が来年四月に行われる夕張市長選に出馬する意向を固め、二十六日、石原慎太郎知事に伝えた。三十日付で都庁を退職する。
鈴木氏は千葉県出身。一九九九年に都職員となり、二〇〇八年一月〜今年三月、現地支援や将来の都行政に経験を生かすため、財政再建中の夕張市に派遣され、財政再生計画策定の市民アンケートなどに携わった。二十五日に現地の市民団体から出馬を要請され、「前向きに検討したい」と回答していた。
石原知事は二十六日の定例会見で、鈴木氏と面談したことを明かし、「彼が『人生をかけてやります』と言っているのは、男として美しい姿だと思う。大いに役に立ってもらいたい」と期待を込めた。
夕張市長選では、現職の藤倉肇市長(69)が不出馬の意向を示しており、青森県五所川原市の会社役員羽柴秀吉(本名・三上誠三)氏(61)が立候補を表明。自民党前衆院議員の飯島夕雁(ゆかり)氏(46)も出馬に意欲を見せている。
(東京新聞)
362
:
名無しさん
:2010/11/28(日) 00:54:57
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1252036284/915
夕張市長選、自民前女性議員が意欲…3人目
自民党の飯島夕雁・前衆院議員(46)は27日、党北海道第10選挙区支部の会合後、来春の夕張市長選について「党支部長を退任した暁には(出馬要請を)しっかりと受け止めたい」と立候補に意欲を示した。
飯島氏は会合で、今月いっぱいで支部長を退任することを報告。その後、報道陣に対し「夕張再生のために頑張ってくれという熱い声をいただいている。私の国政経験でも夕張の財政破綻(はたん)は一番の心残りで、特に強い思いを持ってかかわってきた」と語った。
飯島氏は東京都青ヶ島村教育長などを務め、2005年の郵政選挙で道10区から自民党公認候補として出馬し、比例代表で復活当選。09年8月の衆院選では、民主党の小平忠正氏に敗れ落選していた。
同市長選には、前回市長選で次点の青森県五所川原市の建設会社役員羽柴秀吉氏(61)が立候補を表明、夕張市への派遣経験がある東京都職員の鈴木直道氏(29)(内閣府出向中)も意欲を見せており、三つどもえとなる公算が出てきた。
(2010年11月28日00時24分 読売新聞)
363
:
チバQ
:2010/11/28(日) 20:53:36
>>162
あたりの派閥争いが鰹谷に乗れない理由?
参院選で徳永エリが落選してたら、知事選に回すってのも良かったんだろうけど
労組あがりの藤川じゃダメだしな。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/262142.html
道知事選 民主、候補選び長期化へ 月内擁立のめど立たず(11/28 06:31、11/28 09:52 更新)
来年4月の知事選に向けて民主党北海道が11月中の決定を目指していた知事候補の選考が、12月以降にずれ込む見通しとなった。中央官僚を軸に水面下で作業を続けてきたが、擁立のめどが立っておらず、選考作業の長期化は必至の情勢だ。
関係者によると、同党北海道幹部は今月に入り、道庁に出向した経験がある40代の男性中央官僚に絞り込み、出馬を打診。本人とも複数回、会うなどして調整を続けてきたが、27日、断ってきたという。
これを受け同党北海道は近く連合北海道、北海道農民政治力会議と協議し、対応を検討する方針。現時点で他に有力な候補のめどは立っておらず、選考作業が年明け以降にずれ込む可能性もある。
知事選をめぐっては、高橋はるみ知事が3選出馬を事実上表明しているほか、道議会で民主党・道民連合に所属し、昨年道議を辞職した鰹谷忠・前道議会副議長が出馬の意向を示している。
364
:
チバQ
:2010/12/04(土) 01:04:13
地味すぎる
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/262914.html
道知事選 民主、木村氏に出馬要請へ 元小樽市職員、農水官僚(12/03 07:43、12/03 09:57 更新)
民主党北海道は2日、来年4月の知事選候補として、元小樽市職員で農林水産省大臣官房政策課企画官の木村俊昭氏(50)=オホーツク管内遠軽町出身=に出馬要請する方針を固めた。近く連合北海道などと協議し、週明けにも荒井聡代表が正式要請する方向。市職員から国家公務員に転身した異色の経歴や、全国各地でまちおこしなど地域再生の取り組みに携わってきた実績があり、有力候補として浮上した。
木村氏は遠軽高、法政大を経て、1984年に小樽市役所入りし、産業振興課長、企画政策室主幹などを務めた。
まちおこしに取り組んだ手腕などが評価され、2006年4月から内閣府、09年4月から農水省に出向し、全国各地の地域再生や農林水産業を軸とした新産業育成などを支援してきた。
<北海道新聞12月3日朝刊掲載>
365
:
チバQ
:2010/12/05(日) 12:33:08
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20101204ddr041010003000c.html
選挙:北海道知事選 民主道連、「スーパー公務員」木村氏に出馬要請へ
民主党北海道連は来年4月の道知事選で、元北海道小樽市職員で農林水産省大臣官房政策課企画官の木村俊昭氏(50)に出馬を要請する方針を固めた。木村氏は地方公務員から国家公務員に転身し全国各地のまちづくりに関わっている。条件が整えば、近く荒井聡道連代表が正式要請する。
木村氏は北海道遠軽町出身。法政大を卒業後、84年に小樽市職員となり、産業振興課長や企画政策室主幹などを歴任。「ガラスの街」づくりなど地域振興分野での活躍が評価され、06年4月に内閣府、09年4月には農林水産省へ出向。今年4月に小樽市役所に復帰したが、5月末で退職し、6月から農水省で勤務。地域再生のアドバイザーとして、全国各地を駆け回る仕事ぶりから「スーパー公務員」とも呼ばれている。
民主党道連は道内に縁のあるキャリア官僚らを対象に候補選考を進め、厚生労働省の男性官僚に絞って接触を重ねたが、先月27日に断られ、新たに探していた。道知事選には、高橋はるみ知事(56)の3選出馬が確実視されているほか、前道議会副議長の鰹谷忠氏(59)が出馬表明している。【岸川弘明、坂井友子】
366
:
チバQ
:2010/12/07(火) 22:04:12
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/263465.html
工藤稚内副市長 市長選に出馬へ(12/07 08:33)
【稚内】稚内市の工藤広副市長(61)は6日、任期満了に伴う来年4月の稚内市長選に立候補する意向を固めた。9日に定例市議会が閉会後、副市長を辞職し、年内に正式表明する見通しだ。
工藤氏は6日、市役所で経済界の有志ら二十数人に立候補を要請され、「真摯(しんし)に受け止め、前向きに検討したい」と答えた。
工藤氏は同市出身で、北大経済学部卒。1974年に市役所に入り、企画調整部長、経済部長などを経て、2005年から助役、副市長として、今期で退任する横田耕一市長を支えた。
同市長選には市内の建設会社社長、長谷川伸一氏(55)が出馬を表明している。
367
:
チバQ
:2010/12/08(水) 22:38:22
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20101208ddlk01010224000c.html
選挙:知事選 民主道連、木村氏に出馬を正式要請 「重く受け止める」 /北海道
来年4月の知事選を巡り、民主党道連は7日、農林水産省大臣官房政策課企画官の木村俊昭氏(50)に正式に出馬を要請した。木村氏は「今は白紙の段階。(要請は)大変重く受け止めている。これからしっかり考える」と述べた。民主道連は年内の候補者擁立を目指しており、木村氏の説得に力を注ぐ構えだ。
上京した民主道連の荒井聡代表と連合北海道の高柳薫会長、道農民政治力会議の北準一代表が午後6時半から都内のホテルで木村氏と約20分間面会。「今までの(地域再生にかかわる)活動の集大成を古里で展開してほしい」と出馬を要請した。木村氏は「もうしばらく時間がほしい」と答えたという。
木村氏は遠軽町出身の元小樽市職員。地方公務員から国家公務員に転身し、全国各地の地域再生に携わる異色の経歴を持つ。現在は農水省で地域ビジネス創出などを手掛けている。民主道連は「スーパー公務員」とも呼ばれるその精力的な仕事ぶりを評価し、白羽の矢を立てた。
知事選は、高橋はるみ知事(56)が自民、公明両党の推薦で3選出馬が確実視され、道民人気が健在なことや大きな失点がないことから、「選挙戦を有利に進める」との見方が出ている。一方の民主は、今年7月の参院選道選挙区で2議席独占できず、10月の衆院道5区補選で自民に敗北したほか、内閣支持率が急落するなど風向きが悪く、候補者選びは難航してきた。
先月末には、道連幹部が出馬を打診し、好感触を得ていた厚生労働省の官僚に土壇場で断られるという苦い思いもした。知名度のある木村氏を口説き落とせなければ、候補者選びは暗礁に乗り上げることも予想される。
要請後に記者会見した荒井代表は「8年間の高橋道政で、景気はむしろ悪くなっている。これを再生させるのは、彼が最も適任だ」と改めて期待を表明。ただ、木村氏が受諾するかどうかの見通しについて問われると、「白紙と言わざるを得ない」と述べるにとどまった。【岸川弘明】
368
:
チバQ
:2010/12/09(木) 21:42:31
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20101209ddlk01010221000c.html
選挙:札幌市長選 本間氏が出馬表明 「民主対自民」構図固まる /北海道
◇公明、経済界の対応鍵
来年4月の札幌市長選は、前総務省自治大学校研究部長の本間奈々氏(41)が8日、正式に出馬表明したことで、「民主対自民」の構図がほぼ固まった。過去2回、民主党に連敗している自民党は、本間氏の「若さ」と「行政手腕」を前面に出し、民主などが支援する上田文雄市長に挑む。しかし、昨年の政権交代の影響で、前回自民候補を支援した公明党や経済界が態度を明らかにしていない。両者の動向が市長選の鍵を握りそうだ。【中川紗矢子、田中裕之】
◆知事と連携も
自民は前回、元国土交通省技監の清治真人氏を擁立したものの、上田市長に約17万票の大差で敗れた。その反省から、今回は札幌への愛着や若さ、親しみやすさを重視して選考を進めてきた。
本間氏には今年4月から札幌支部連合会幹部が接触。経済界や学者、官僚、道議、市議らにも打診したが、条件面で折り合わず、当初から出馬に意欲的だった本間氏が夏以降、「最有力候補」に浮上した。党内には、官僚への抵抗感を示し、地元出身者を求める意見もあったが、本間氏が出向で札幌市企画課長を務めた経歴も後押しした。
今後、具体的な政策づくりを進め、年明けに発表する。自民党の支持基盤である中小企業を意識し、上田市政に足りない点とされる経済対策を重点に掲げる考えだ。一方、3選出馬が確実視されている高橋はるみ知事と連携して選挙戦を展開する戦略も描いている。
◆「政策で判断」
前回、自公政権の枠組みで自民候補を推薦した公明は「市民と札幌市の発展にとってどうかという視点で、政策を判断基準にする」(本郷俊史・市議会公明党幹事長)との立場だ。上田市政に対して、市議からは「悪い感情は持っていない」「あまり失点はない」と、基本的には評価する声が多いが、経済雇用対策への不満がくすぶっており、最終決定は選挙直前までもつれ込みそう。
経済界の動向も焦点だ。前回は、自民候補を物心両面で支援したが、上田市長が民主政権と近いため、札幌商工会議所は「まだ何も答えようがない」と話す。同会議所は今年7月の参院選道選挙区、10月の衆院道5区補選でも態度を明らかにしておらず、市長選も同様の対応になる可能性がある。
◆実績強調の現職
3選を目指す上田市長は、2期8年の実績を前面に出し、3期目は上田市政の集大成と強調する方針。市債残高を就任時の2兆3000億円から1兆9000億円にまで減らして財政健全化に努めたことや、ゴミの有料化でゴミ減量を進め清掃工場1カ所を廃止したことなど、市民生活に密着した実績を訴える考えだ。後援会「上田文雄とみんなでつくる札幌・市民の会」の寺林利郎事務局長は「知事も市長も女性候補で、連携した動きは侮れない」と警戒する。
前回候補擁立を見送り、上田市長を支持した共産党は「擁立するかしないかも検討中」(宮川潤・市議会共産党幹事長)と話すが、擁立は見送る方向だ。
369
:
チバQ
:2010/12/16(木) 22:00:58
http://mytown.asahi.com/areanews/hokkaido/HOK201012150010.html
3氏に動き 来春の夕張市長選、一気に本格化
2010年12月16日
来春の統一選で実施される財政再生団体・夕張市の市長選をめぐり、前自民党衆院議員の飯島夕雁氏(46)が15日、同市内で開いた記者会見で立候補を正式に表明した。同市長選には、元東京都職員の鈴木直道氏(29)も近く出馬会見を開く予定で、前回選挙で次点の建設会社役員羽柴秀吉氏(61)が立候補を表明している。全国唯一の再生団体のリーダーを選ぶ選挙戦は、一気に本格化してきた。
飯島氏は同日、市内で支持者から立候補を要請された後、会見を開き、「46年間の経験を夕張に注ぎ、明るい夕張の未来のために頑張っていきたい」と決意を述べた。自民党は離党し、無所属で立候補する意向だ。
飯島氏は東京都青ケ島村教育長を経て、「小泉チルドレン」の一人として2005年の総選挙で道10区で出馬。落選したが比例道ブロックで復活当選し、09年総選挙は落選していた。先月まで務めていた自民党10区支部長は退任、21日に現在の岩見沢市から夕張市内に移り住み、活動を本格化させる。
一方、東京都から夕張市役所に派遣された経験を持つ鈴木氏は今月8日に夕張入りした。到着した際、報道陣に「今日は片道切符。これから夕張に住んで一人ひとりにお会いし、私がどんな人間か理解して頂きたい」と語った。支援者らとともに政策を詰めており、年明けには記者会見を開く見込みだ。
前回342票差で落選した羽柴氏は9月にいち早く立候補を表明、企業や支持者回りを重ねている。後援会幹部は「前回は破綻(はたん)直後で『ムード選挙』的な面もあった。今回は雇用対策などの政策を具体的に提示し、地道に浸透させていきたい」と語る。
現職の藤倉肇市長は後援会幹部に次回不出馬の意向を伝えているが、同日、会見に先立って市役所を訪れた飯島氏と懇談し、「私はピリオド(終止符)ではない。続投の声も上がり、意欲的に受けとめている」と述べた。
370
:
チバQ
:2010/12/17(金) 22:08:29
>>256
>>310
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20101217ddlk01010183000c.html
選挙:小樽市長選 商議所専務理事・中松氏が出馬へ /北海道
小樽商工会議所の専務理事、中松義治氏(64)は16日、来年4月の小樽市長選に出馬する意向を明らかにした。来週中に正式に出馬表明する予定。
今期限りでの引退を表明している山田勝麿市長の支持母体である民主、自民、公明の各党と連合小樽、小樽商工会議所が15日に出馬を要請していた。中松氏は「みなさんに評価していただけるなら、微力だが前向きに考えたい」と述べた。
中松氏は夕張市出身で、北洋銀行小樽中央支店長、小樽市収入役を経て、06年から現職。【坂井友子】
371
:
チバQ
:2010/12/19(日) 21:54:05
>>366
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20101219ddlk01010170000c.html
選挙:稚内市長選 工藤副市長が立候補を表明 /北海道
稚内市の工藤廣副市長(61)が17日付で退職し、18日に来春の統一地方選で行われる同市長選への立候補を表明した。
現職の横田耕一市長(61)は今期での引退を表明しており、前回選挙で302票差で敗れた建設会社社長、長谷川伸一氏(55)が、既に立候補表明している。工藤氏は会見で「横田市長が不出馬を明言した今、市政のかじ取りは街の将来に大きく影響を与える」と立候補の理由を述べた。
工藤氏は同市出身。市職員から、第三セクター「稚内シーポートプラザ」に出向し、稚内全日空ホテルの開業に携わった。05年から助役(今の副市長)になり、横田市政を支えた。【金子栄次】
372
:
チバQ
:2010/12/19(日) 21:55:33
>>136
とか
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20101219ddlk01010165000c.html
サンデー・トピックス:北見市庁舎新築計画 公約から、かけ離れ /北海道
長年にわたり空転を続け、「政争の具」と市民から揶揄(やゆ)された北見市庁舎の新築問題。ようやくまとまった計画は、庁舎をJR北見駅西側の隣接地に移転し、現在の敷地を北見赤十字病院に提供する内容だ。だが、小谷毎彦(つねひこ)市長が掲げた公約からは大きくかけ離れ、今も市長室の位置を巡って議論は続く。混迷の背景を探った。【渡部宏人】
◇議会対立、市民不在 総事業費118億円、財政破綻危惧も
◆「前市長案と同じ」
市の計画によると、新しい庁舎はJR北見駅西隣の旧東急百貨店ビル(通称・まちきた大通りビル)をリニューアルし、6〜4階に総務部など主要部局を配置。3階〜地下1階を商業施設とする。さらに、隣接する立体駐車場ビル1階に市長室を入れ、そのまま「本庁舎」として使う。
だが、11月下旬から12月にかけて行われた住民説明会では不満が噴出した。「(場所が)結局、神田(孝次)前市長の案に近くなった。現在地の公約だったから小谷市長に投票したのに……」。前回08年の市長選で、民主党道議だった小谷氏が公約に掲げたのは、現在地に「小さな庁舎」を建て替える案。それが最終的に、野党に転じた保守勢力に巻き返された形となったからだった。
市長室を立体駐車場ビルに入れる案にも不満がくすぶる。市長室が主要部局から離れた庁舎を「議場にいる人が作った成果」と皮肉る人もおり、小谷市長も「今の場所(立体駐車場ビル)がふさわしいとは思っていないが、議会の決定は覆せない。(市長室を旧東急百貨店ビルに移すべきだとの意見も多く)議会と相談して決めたい」と苦渋の選択だったことを認めている。
◆撤回理由
その小谷市長が公約を取り下げてまで決着を図った背景には、北見赤十字病院の存在がある。「あちこちに行くのは止めたい」と病院は神田前市長時代から庁舎敷地提供の要望を続けてきた。小谷市長は、隣接する庁舎敷地なら「建設コストが安く、(市中心部のほうが)来院者の病院離れも防げる」との理由から、09年7月に庁舎敷地の無償貸与と公約撤回を決断した。
その後、小谷市長は庁舎候補地を「現在地周辺」に広げ、庁舎近くの旧分庁舎に暫定的に移転、その後に約200メートル西側の都市公園に移る案などを示したが、野党は「赤十字病院の新築が迫っており時間がない」などと反発を続けた。
市は11年度の現庁舎解体を決めており、有利な条件で起債できる「合併特例債」の期限も迫り、新しい庁舎の工事を14年度までに終える必要がある。加えて、与党が少数派の議会では、野党案を受け入れざるを得なかった。小谷市長の主張で残ったのは、ガス漏れ事故など危機管理で批判された神田市政の反省から「災害時支援庁舎」を新設し、庁舎移転候補地として検討した都市公園に建設することだけだった。
373
:
チバQ
:2010/12/19(日) 21:55:48
◆残った課題
計画はまとまったものの課題は残る。現庁舎の解体▽旧東急百貨店ビルの大規模改修▽立体駐車場ビルとは別に建設する駐車場−−など総事業費は約118億円に上る。小谷市長の最初の建て替え案では金額は示されなかったが、約87億円と試算された神田前市長の案を大きく上回る。
新しい立体駐車場に38億円、災害時支援庁舎が11億円と新設費用が大きい。「待望久しい物件」(村井泰彦北見建設業協会長)と期待の声もあるが、今後は図書館などハコモノの建設事業が目白押し。「(財政破綻し)第二の夕張になりかねない」と元市幹部は危惧する。
住民説明会では「そんなお金があれば別の場所に庁舎を作れないのか」といった意見が相次ぎ、「新病院になって医者が確保できるのか」と08年に内科医が大量退職した北見赤十字病院に不信感を募らせる人もいた。「結局、市議同士が格闘しただけで市民は傍観者」と有権者不在を嘆く声が聞こえてくる中、市は一連の都市再生基本計画を含む「中心市街地活性化基本計画」を、11年1月にも国に申請する。
◇一時凍結、新築、建設… 混迷25年「政争の具」に
庁舎の新築計画は、市の開基100年(1996年)記念事業として85年にスタートした。55年に建設された現庁舎の老朽化が目立ち始め、95年の市長選では現職の久島正氏(故人)が現在地での新築を掲げたが、「一時凍結」を訴えた新人、小山健一氏に屈した。その小山氏も再選を狙った99年選挙で「新築」を公約としたが、「財政再建のため建て替えはしない」と反対した神田孝次氏に敗れ、庁舎問題は白紙に戻った。
神田氏も、2期目に周辺自治体との合併協議会が発足したことから、合併特例債を当て込み「庁舎建設」へとかじを切った。しかし、JR北見駅東側案が浮上する中、その隣接地を市長の同族企業が先行取得していた事実が発覚して頓挫。その後も庁舎南側への移転案、分庁舎が入る旧東急百貨店ビル(JR北見駅西側)増築案などの提案も実現せず、旧百貨店ビルへの移転を主張した前回選挙では、小山氏が後援会長を務めた小谷毎彦氏に敗れた。
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◇北見市庁舎を巡る主な流れ◇
1955年11月 現庁舎が完成
1994年 5月 久島正市長が現在地での新庁舎建設案を発表
1995年 4月 「一時凍結」の小山健一氏が初当選
1998年 3月 小山市長、新庁舎(現在地)の建設計画策定
1999年 4月 庁舎建設反対の神田孝次氏が初当選
2001年 7月 市議会庁舎建設特別委「現時点では建設すべきでない」
2003年10月 任意の合併協議会発足(北見、端野、常呂、津別)
2004年 9月 北見赤十字病院が庁舎敷地提供の要望書
2006年 3月 合併で新北見市誕生(北見、端野、常呂、留辺蘂)
4月 神田市長3選 庁舎建設にかじを切る
2007年 5月 きたみ東急百貨店が撤退表明
2008年 2月 旧東急百貨店ビルに企業局など入居。物販施設と分庁舎の複合施設となる
5月 神田市長、同ビルへの本庁舎移転を表明
11月 同ビル移転案が否決。「民意を問う」と神田市長辞職
12月 出直し市長選で、小谷毎彦氏が初当選
2009年 7月 小谷市長、「北見赤十字に敷地無償貸与」を表明
2010年 1月 北見赤十字が北見市に財政支援を要請
3月 野党など市庁舎移転の修正議決案可決
3月 市議選
8月 小谷市長が公約撤回。「現在地周辺」を断念
10月 市議会が都市再生基本計画案を了承
11月 庁舎移転など都市再生計画の住民説明会が始まる
374
:
チバQ
:2010/12/23(木) 18:35:05
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/265751.html
調整難航の道議選北見市選挙区 民主、鳥越氏を推薦(12/23 10:50)
民主党北海道は22日の持ち回り常任幹事会で、来年4月の道議選北見市(定数2)への出馬を表明している元北見市議の鳥越良孝氏を推薦する方針を決めた。
民主党北海道は同選挙区で、元衆院議員秘書の長南幸子氏の公認を10月に決定。その後、党道12区総支部代表を務める松木謙公衆院議員が鳥越氏を支援する構えを示したことに、支持母体の連合北海道北見地区連合会などが反発し、調整が難航していた。
同選挙区では、自民党が現職の船橋利実氏の公認を決めている。
375
:
チバQ
:2010/12/26(日) 18:41:28
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20101221ddlk01010168000c.html
自治再考:札幌市政の検証/1 アクセス道路 /北海道
◇建設容認に方針転換 経済界は歓迎、「変節」批判も
上田文雄・札幌市長(62)の「方針転換」が波紋を広げている。札幌の都心部と高速道を結ぶ都心アクセス強化道路(アクセス道路)について、反対から容認に転じたからだ。20日、札幌市内のホテルで開かれた3選出馬会見でも、上田市長は「都心部と高速道路を接続させることは時代の要請ではないかと思う。経済効果という側面もあり、(アクセス道路は)必要だと考えている」と述べた。
アクセス道路は、前回07年の同市長選で、自民党や経済界などの支援を受けて立候補した元国土交通省技監の清治真人氏が掲げた主要政策だった。民主党などの推薦を受けた上田市長は「札幌は主な社会資本整備は終えている」「大型公共事業による活性化は20世紀で終わった」と批判を繰り返していた。
道路の建設費用は数百億円にも上り、上田市長の財政再建路線とも相反する。市長与党の民主会派ベテラン市議は「街作りのビジョンがない。(次の)選挙や公共事業ありきの主張なら賛成できない」と市長の「変節」に憤りを隠さない。
◇
上田市長は09年5月、市議会本会議で初めてアクセス道路建設に前向きな姿勢を示した。今年1月には、札幌商工会議所の高向巌会頭が建設を要請。市は来年度に策定する総合交通計画にアクセス道路を盛り込む方針で、建設はもはや「既定路線」とも言える。経済団体幹部は「自身の公約を覆し、(建設反対は)間違っていたことを認めた。大したものだ」と上田市長を高く評価する。
09年秋の民主党政権発足後、上田市長は自民の牙城でもある経済界との距離を縮めてきた。北海道新幹線の札幌延伸問題などで新政権とのパイプに期待する経済界に対し、市長側も次の選挙で支持拡大や集票が期待できる。後援会や民主会派の幹部は「企業を敵に回す必要はない」と述べ、暗に両者の思惑が一致したことを認める。
◇
新たな支持層を掘り起こす上田市長に対し、従来の支持層には不安が生まれる。労組出身の後援会幹部は「問題は基本的なスタンスをどこに置くかだ。市民や労働者か、あるいは経済界か。そこは一線を画してほしい」とけん制。前回市長選で「市民自治」を掲げた上田市長が経済界にもスタンスを広げつつあることを懸念する。
一方で、前総務省自治大学校研究部長の本間奈々氏(41)を擁立した自民党は市政奪還が至上命令。しかし、自民会派のベテラン市議は上田市長について、「本音で言えば、誰がやっても厳しい状況で一生懸命やっている」と評価も口にする。事実上の「民主対自民」の構図になるとみられる市長選。表面上の対立とは裏腹に政策の垣根は限りなく低くなる可能性がある。=つづく
× ×
来年4月に行われる札幌市長選。上田市長は3選を目指して、立候補を表明した。03年の初当選時から基本理念に据えてきた「市民自治」は進んだのか。連載「自治再考」の第5弾は、2期目の上田市政を検証する。
376
:
チバQ
:2010/12/26(日) 18:42:16
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20101222ddlk01010161000c.html
自治再考:札幌市政の検証/2 事業仕分け /北海道
◇「市民自治」か「役人自治」か 高齢者施設で不満噴出
「高齢者に貴重な触れ合いの場を提供している」−−。今年10月、札幌市の事業仕分けで「廃止」判定がされた高齢者向け保養施設「市保養センター駒岡」(南区真駒内)を巡り、地元の町内会連合会などが廃止反対を求める署名を提出した。署名提出は4回にわたり、計1万1712人分が集まった。
同連合会の関口明会長(74)は「センターは高齢者の孤立化を防いでいる。廃止の影響は計り知れない」と指摘する。市議会にも陳情した結果、市長与党の民主会派も「収入増やコスト減に努めた上で残すべきだ」(猪熊輝夫・会派会長)と存続を支持し、陳情は10月に全会一致で採択された。
◇
センターは86年に開設。パークゴルフ場なども併設し、年間延べ約12万人が利用する。年間約2億円の維持費がかかり、料金収入は約1億円。差し引き約1億円の赤字を市が負担する。20歳以上の市民から無作為に選ばれた4人と有識者2人の仕分け人は今後支出が見込まれる約5億4000万円の改修費も問題視した。「市税はもっと有効な使い道がある」と判断した。
がん治療を受ける妻(58)とともに、豊平区の風呂がないアパートで暮らす年金生活者の菊地明さん(68)は週2回程度、300円の入場料で大浴場に入り、囲碁を打つことが楽しみだという。「ここがなくなれば、どこに行けばいいのか。失望以外の何ものでもない」と仕分け結果に不満顔だ。
◇
事業仕分けでは、対象89事業のうち16事業が廃止と判定された。16事業が廃止されれば、約4億円の経費節減が実現する。しかし、判定結果について市民の意見を募集したところ、全体の8割強となる1372件の反対の声が集まり、実際に廃止が決まったのは「平岡公園梅林ライトアップ事業費」などわずか5事業の約4000万円。市保養センター駒岡を含む11事業は結論を先送りした。
札幌版事業仕分けは、「行政への市民参加」を掲げる上田文雄市長の肝いりで07年に初めて実施し、今年が2回目。今回は全事業の判定に市民がかかわり、市民参加が一部事業にとどまった前回より前進したものの、市がすべての仕分け対象を決め、仕分け人の有識者を選んだ。野党の自民会派は「市側から廃止を言いづらい事業を対象にし、仕分け人の判定を口実に廃止しようとしている。役人に都合のいい『市民自治』だ」と批判する。
上田市長は事業仕分けを「市民的な議論の出発点」と位置づけ、11事業の存廃をこれから判断する方針。市保養センター駒岡を巡っては、有識者らによる委員会を設置して検討する考えだ。11事業存廃の意思決定過程や結果によっては、上田市政が「市民自治」か「役人自治」か問われることになる。=つづく
377
:
チバQ
:2010/12/26(日) 18:42:40
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20101223ddlk01010224000c.html
自治再考:札幌市政の検証/3 市長政策室 /北海道
◇見えぬ効果残る溝 部局横断へ調整役果たせず
新設部署の効果に疑問符が付いている。09年4月、政策立案や情報共有を目的に設置された札幌市の市長政策室。上田文雄市長の直属部隊は市長室のある本庁舎10階と11階に位置し、各部局の職員が絶え間なく訪れる。同室の4部6課に勤務する計96人の職員はいわば札幌市政の心臓部とも言える存在だ。
だが、市長与党の民主会派からも「市長政策室がガバナンス(統治)を果たすシステムが確立されていない」との声が漏れる。
◇
同室新設のきっかけは、市長と職員の間で相次いだ意思疎通の不足による市政の混乱だった。
08年の北海道中央バス路線廃止問題では市長の判断が二転三転した。ジェイ・アール北海道バスへの業務委託を撤回し、中央バスに補助金を出して路線を継続することになり、市は約4900万円の損失補償を支払う結果になった。
同年に発覚した、北区の女児が約8年間にわたって監禁されていた問題でも、市の担当部局は監禁の事実を把握しながら適切な対応を取らず、市長にも報告していなかった。
札幌市は、上田市長が初当選した03年までの44年間、助役出身者の市長が続き、市長と職員間には強い「身内意識」が存在した。そこに風穴を開けようと、市民自治を掲げた弁護士出身の上田市長が乗り込んだが、2期目になっても市長と職員間の溝は消えなかった。
◇
市長政策室はその溝を埋めるとともに、部局間の壁の解消が狙いだった。スタートから2年近くがたつが、肝心の成果は乏しい。
上田市長に近い、ある民主党市議は「雇用政策なら、福祉や子育ての分野で雇用を創出するために市長政策室が経済局と保健福祉局を横串で束ねて、連動する政策を打ち出さないといけないが、それができていない。市長政策室は扇の要となって各部局から意見を集約し、議論をまとめていかなくてはいけない」と求める。
「改革維新の会」の宮本吉人市議は、改修工事をしている札幌の観光名所「もいわ山ロープウェイ」を例に挙げて批判。「ロープウエーの駅は最寄りの市電駅から遠く、不便だった。施設改修だけになったのは担当部局が街作りの視点を欠いた計画を進めたからだ。本来は市長政策室が各部局の意見を取り入れ調整すべきだった」と疑問を投げ掛ける。
一方で、庁内には「政策は現場を知っている者が作るべきだ。現場も知らない職員が政策を作るなんて無理だ」などと、市長政策室への不満もくすぶる。
同市の行政評価委員も務める北海道大大学院の吉見宏教授(公会計論)は「首長は選挙で選ばれるが、職員は変わらないので首長が孤立するケースがある。その中で市長の政策を実現するための直轄組織を作ったことは正しい。ただし、市長政策室の効果や市長のリーダーシップは見えない」と指摘する。=つづく
378
:
チバQ
:2010/12/26(日) 18:43:03
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20101224ddlk01010132000c.html
自治再考:札幌市政の検証/4 経済対策 /北海道
◇借金減っても財政硬直 保護費は急増、雇用対策は不発
「将来の札幌に必要な仕事を厳選せざるを得ない」。今月7日、札幌市役所10階の市長応接室で、公共工事の安定確保を求める要望書を受け取った上田文雄市長は財政再建路線への理解を求めた。要望書を出した札幌建設業協会の岩田圭剛会長(岩田地崎建設社長)は「各企業の経営努力はもう限界だ。つぶれてしまったら元も子もない」と最後まで公共事業の予算増を求め、話し合いは平行線のまま終わった。
上田市長は初当選の03年以降、市発注の公共工事を抑制し、市債(借金)残高の削減を図る財政再建路線を敷いてきた。10年度の土木費は03年度(1117億円)比33%減の745億円となり、市債残高も順調に削減。就任当初に2兆1800億円あった市債は09年度までに3000億円を減らした。市議会民主会派の西村茂樹相談役は「無駄を省いてきたからこそ、道に比べて財政状況がいい」と評価する。
◇
長期不況に苦しむ札幌市は個人消費も冷え込み、札幌圏の有効求人倍率は今年10月末現在で0・37倍。全国平均を0・17ポイントも下回る。この結果、生活保護の受給者は今年度当初見込みで6万3241人に上り、00年度の1・7倍に増加。生活保護費は当初予算で初めて1000億円の大台を突破する1131億円になり、一般会計総額(8229億円)の14%に膨らんだ。
生活保護費を含む扶助費や職員の人件費など必ず支出しなければならない経費が歳出に占める割合(経常収支比率)は、09年度で99・8%に上り、政令市で大阪市に次ぐ高率になっている。割合が高いのは自由に使える経費が少ないことを示しており、一般的に70〜80%が適正ラインとされる。札幌市は硬直化した財政状況下で景気・雇用対策に十分な予算を回せないまま、生活保護費が増加していく悪循環に陥っている格好だ。
◇
上田市長は前回07年市長選で中小企業向け融資制度を公約し、制度創設の08、09年度には計約12億円を貸し付けた。しかし、「融資焦げ付きを恐れ、本当に苦しい企業に融資が回っていない」(自民会派・村松正海市議)と実効性を疑問視する。さらに、新産業誘致を進め、IT(情報技術)企業15社が進出したものの、2社は既に倒産。残る企業も「首都圏の下請けばかり」(市産業振興部)という。景気・雇用対策は奏功していないのが実情だ。
地方財政に詳しい北大大学院経済学研究科の小山光一教授(財政学)は「各業界と将来の経済ビジョンをよく議論して共有し、集中して投資すれば、予算以上の活力が生まれる。札幌市の景気対策は、公共事業の増減しか議論しておらず、各業界で共有できるビジョンがないことが問題だ」と指摘している。=つづく
379
:
チバQ
:2010/12/26(日) 18:43:26
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20101226ddlk01010099000c.html
自治再考:札幌市政の検証/5止 上田市長、単独インタビュー /北海道
◇「市民自治」成果を強調 ごみ有料化で370億円節約
来年4月に行われる札幌市長選で、3選を目指して立候補を表明した上田文雄市長が毎日新聞の単独インタビューに応じ、2期目の市政運営を振り返った。上田市長はごみ減量化の成功などを挙げ、自身が掲げてきた「市民自治」の成果を強調した。反対から容認に方針転換した都心部と札樽道を結ぶ「都心アクセス強化道路」については「札幌の都市機能を生かすためだ。経済界にスタンスを移しているわけではない」と説明した。
−−基本理念に掲げている「市民自治」は実現できましたか。
◆(09年7月から始まった)家庭ごみ収集の有料化で、市民が廃棄物処理に責任を感じるようになり、ごみの減量につながった。新しい清掃工場が不必要になり、建設費用370億円が浮いたのは市民の力だ。改革の出発点として、市民自治はまず考えるべき理念だと思っている。
−−市民が参加した札幌版事業仕分けには批判もありました。
◆廃止判定は一つの意見であり、最終判断ではない。(廃止判定された)市保養センター駒岡の存続を求める意見があっていい。仕分け対象の事業を選定した職員と、選定された事業の担当職員は対立関係にあり、内部的な議論で真剣なバトルがある。「役人自治」でもなんでもない。事業が必要であれば、運営の仕方など存続のあり方を議論すればいい。
−−都心アクセス強化道路は前回市長選で自民系候補が掲げた公約でした。なぜ容認に転じたのですか。
◆当時反対したのは、建設費用を安くするため乗用車しか通れない道路を造るという案だったからだ。観光バスなどが通れる道路なら必要だ。また、札幌には経済、金融、知的財産の拠点が集中している。道民全体で札幌の都市機能を生かすには、札幌の都心部と高速道路を接続することが大事だ。(選挙のために)経済界にスタンスを移しているということではない。
−−市長政策室を新設し、職員との溝は埋まりましたか。
◆市長政策室に指示しておけば各部局に伝わるし、情報も集まってくるので、気分的にはかなり楽になった。就任1年目は話もしたくないという職員も何人かいたが、やめてもらった。今は根本的な発想の違いで職員と私が対立することはない。
−−生活保護世帯が急増し、財政を圧迫しています。
◆生活保護世帯が増えた背景には、高齢化問題などさまざまな要素がある。私の経済対策が失敗したから増えたという一部の指摘は誠に乱暴だ。働ける能力があっても仕事がない人も多い。新産業を興して仕事を提供していくことが解決策の一つだ。
−−財政が硬直化している中で、今後どのような経済対策をお考えですか。
◆成熟した都市で大型公共事業をどんどんやっていくことはおかしい。ただし、特別養護老人ホームの建設など小規模な公共工事を行えば、経済対策と福祉対策になる。少子高齢化社会の中、経済対策も総合的に判断していかなければならない。=おわり(この企画は田中裕之、木村光則、高山純二が担当しました)
380
:
チバQ
:2010/12/26(日) 18:43:54
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001012210005
《検証・札幌 上田市政2期》(上)
2010年12月21日
来春の札幌市長選挙への立候補を表明した上田文雄氏=札幌市中央区
■財界・公明に政策配慮
「次の喜びは函館、その次の喜びは札幌。皆さん一緒にがんばりましょう」
札幌市の上田文雄市長(62)は4日、東北新幹線全線開業を祝う新青森駅での式典で、新幹線の札幌延伸を訴えた。
政権交代以降、新幹線延伸を積極的に働きかける上田氏。それは、経済界への配慮という側面もある。
民主党とのパイプがない経済界は、昨夏の政権交代以降、同党への窓口役として上田氏を頼りにする。上田氏は昨年11月、道商連の高向巌会頭を連れ、前原誠司・国土交通相(当時)に延伸を陳情。今年5月には同党の小沢一郎幹事長(当時)への面会も実現させ、延伸について「財源の問題はあるが、やるべきものだ」との回答を得た。
道商連幹部は「良くやってくれている。お互いの理解は深まっている」と評価する。
■あえて弓引かず
経済界には「トラウマ」がある。2007年の市長選で、札幌商工会議所(札商)の有志が元官僚に立候補を要請し、自民、公明、経済界の「3本の矢」で戦った。しかし、民主、社民、市民ネットの推す上田氏に17万票差で惨敗した。
次の市長選では初めて、上田氏が政権与党を背景に立つ。札商幹部は「あえて政権党へ弓引くこともない」。そんな姿勢を見て、ある自民党市議は「経済界もどちらか一方の陣営につくリスクを知ったようだ」と言う。
自民党札幌市支部連合会(札連)は今月8日、8年ぶりの市政奪還を目指して、前総務省自治大学校研究部長の本間奈々氏(41)を擁立した。札連は「財政再建を優先し、経済を低迷させている」と上田市政を批判する。しかし、現時点で経済界は本間氏への支援には動いていない。本間氏は立候補表明の記者会見で、「どぶ板でやって支援を広げていきたい」と覚悟を口にした。
■「丸のみ」指摘も
一方、「3本の矢」の公明党にも様々な配慮を見せる。市議会は自民、民主の勢力が伯仲し、キャスチングボートは公明党が握るからだ。
市が12月定例市議会に提案し、可決された子宮頸(けい)がんワクチン接種無料化の補正予算案。無料化をめぐって、公明党は市側に早期実施を求め、要請や署名を繰り返した。
「公明党の支持層には女性が多い。どうしても実現したかった政策」(公明党市議)と評価する。
上田氏には苦い過去がある。当選1期目、初めて提案した当初予算案の可決が危ぶまれた。与党の民主党、市民ネットだけでは、過半数に届かなかった。土壇場で公明党が賛成して可決。その後、地下鉄の女性専用車両の導入など、同党の提案には徐々に配慮を見せ始めた。
「福祉系の施策は公明さんの意見のほぼ丸のみだ」と同市幹部は言う。
◇
札幌市長選に現職の上田文雄氏が立候補を表明した。政治家としての顔、各施策の成果や課題など、これまでの「上田市政」を検証する。
(この連載は古賀大己が担当します)
381
:
チバQ
:2010/12/26(日) 18:45:13
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000831012220001
【検証・札幌 上田市政2期】
(中)進む財政再建 縮む雇用
2010年12月22日
札幌市就業サポートセンターには、一日約200人が訪れる=札幌市北区
「福祉系の資格を取ったが、求人は少ないし、賃金も安い。厳しいです」
札幌市就業サポートセンター(札幌市北区)を訪れた無職女性(27)はため息混じりに話す。北区に住むシングルマザー。4歳になる息子を抱えての就職活動は、今月で5カ月目に入った。
札幌圏の雇用情勢は厳しい。10月の有効求人倍率は全国平均の0・56倍を下回る0・37倍。道内でも最低水準だ。同センターには一日約200人が訪れる。「1件の求人に200人の求職者が殺到することもあります」と同センターのカウンセラー、西田貴代子さんは説明する。
■予算規模を圧縮
市が運営する職業紹介センターは全国でここだけだ。2004年の開所以来、約7千人の雇用に結びつけてきており、上田文雄市長はそれを実績として強調する。
しかし、「こうした就業支援はあくまで対症療法。経済基盤の拡大が最大の雇用対策だ」(市経済局の課長職)との見方が市内部にはある。
同市内の経済は停滞が続く。総生産額は1995年度から07年度にかけて約7兆円でほぼ横ばい。「リーマンショック以降の景気低迷で、08年度以降の総生産額の下落は間違いない」(市産業振興部職員)。同市によると、07年度の1人当たりの市民所得も253万円で、データのある12指定市のうち最低だ。
こうした中で、上田氏は03年の就任以来、財政再建路線を歩んできた。生活保護や障害者支援などの扶助費が03〜09年度で約370億円増える一方で、市職員数の削減を進めた。03年度の1万6258人が10年度には1万4373人になった。公共事業費も03年度の1115億円から、09年度は693億円まで削減した。
この結果、一般会計予算の規模は03年度の8098億円から、09年度は7880億円に縮小した。市の借金に当たる市債残高(特別、企業会計を除く)は、就任当時の1兆940億円から9670億円に減らした。
■「福祉型対策を」
「財政再建を優先し過ぎ、景気対策のほか、保育園や特養ホームの整備などが遅れている。市民生活が置き去りにされている」
自民党の市議は上田市政をこう批判し、「経済基盤の拡大が急務」と力説する。
市長を支える民主党市議も、経済規模の拡大の必要性を認める。「従来型の公共事業増発の経済対策でなく、新しい札幌経済の形を作らなければならない」との意見だ。
市は今秋、産業振興ビジョンの素案を作った。道産食品の加工産業や福祉産業の育成など、食、観光、環境、健康福祉の4本を柱とした産業振興策。「少しでも経済のパイを大きくしなければ」(市産業振興部職員)
札幌国際大学の濱田康行学長(中小企業論)は「これほど雇用状況が悪いと、財政再建路線も一時的に棚上げしても理解が得られる。今後は、新幹線延伸とか札幌ドームという時代ではなく、社会福祉型の経済対策が求められる」と話している。
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382
:
チバQ
:2010/12/26(日) 18:45:39
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000831012240001
【検証・札幌 上田市政2期】
(下)「市民自治」共感と批判
2010年12月23日
検討結果を発表する市民会議の参加者=札幌市
「みなさんから頂いた意見は、札幌市民の代表的な意見だ。その意見を大切にして、市が最終的な判断をしたい」
札幌市電(路面電車)の延伸の是非を検討する市民会議最終日の19日。上田文雄市長(62)は参加した市民92人を前に、こう語った。
札幌市は3月、市電(総延長8キロ)を桑園地区、JR札幌駅地区、JR苗穂駅地区の3方面へ延伸する計画を策定。無作為抽出で選ばれた市民が11月28日、12月5、19日の3日間、この問題を協議した。参加者の約7割が延伸に賛成し、意見書をまとめた。
上田市長は「会議を持ったこと自体が財産」と会議開催の意義を強調した。参加した同市白石区の会社員、東田慶祐さん(21)は「市政運営に関心が持てるようになった」と話した。
■議会側は警戒感
「市民自治」――。これが上田氏の政策の柱だ。
上田氏は初当選直後、既定路線だった札幌駅と大通公園を結ぶ地下通路建設を、いったん凍結。市民千人規模のワークショップを開いて議論した結果、改めて事業継続とした。2006年には、政策決定の過程で住民意見を採り入れることを義務化した「自治基本条例」を成立させた。
2期目には藻岩山の再整備事業で市民の意見を取り込んだ事業プランを決定した。
しかし、市議会側はこうしたスタイルを警戒する。「市民から選ばれた我々の声も市民の声だ。議会軽視」(自民党市議)「市民の声をバックに強引に市の施策を進めようとしている」(公明党市議)などの批判がある。
「市民の意見」が市民から反発を受ける場面もあった。
6月に実施した事業仕分けで、市は無作為抽出した市民48人を「仕分け人」に登用。計89事業で「市民評価」をし、高齢者らの保養施設「保養センター駒岡」をはじめ計16事業を「廃止」と判定した。この判断がそのまま実行されるわけではないが、市の決定に大きな影響を与えるのは必至だ。
■仕分けに反発も
こうした動きに利用者側が反発した。保養センターの場合、利用者団体の「もりの仲間のこまおか朝市実行委員会」などが1万人分の署名を添え、9月議会に廃止反対を陳情。議会も全会一致で採択した。伊藤正・同会代表(81)は「施設に足を運んだこともない人が廃止を決めるなんてとんでもない」と憤る。
上田市長は「議会や利用者など様々な方の意見を聞いて最終決定する」という立場だ。市幹部は「市民自治は直接民主制に近づけること。間接民主制の議員からの反発は当然かもしれない。だが、行政への市民参加は時代の流れだ」と自信を深める。
北海学園大学法学部の神原勝教授(自治体学)は「まだ本物の市民自治ではない」と指摘する。「市がテーマを特定し、部局ごとの都合で会議が実施されている。場当たり的だ。総合計画策定に市民参加できるような、市民参加条例制定が必要だ」という。
(この連載は古賀大己が担当しました)
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383
:
チバQ
:2010/12/26(日) 18:46:06
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20101214ddlk01010292000c.html
自治再考:2期目の高橋道政/1 企業誘致の実態 /北海道
◇順調…実は「水増し」 問われる雇用の質
「200件の企業立地」と「10万人の雇用創出」。高橋はるみ知事が「道政の最重要課題」と位置づけるのが経済・雇用対策だ。
長期低迷から抜け出せない北海道経済を、民主導の自立型経済構造へと転換し、雇用を生み出す。こうした政策は、経済産業省の元官僚の知事にとって「得意分野」。道のまとめによると、企業立地は目標の200件を超え、雇用創出も2年間で約5万人。知事の戦略は順調に進んでいるように見える。
だが、その中身を探ると、実態は異なる。数字の「水増し」が浮かび上がってくる。
■ ■
高橋知事は前回07年の知事選公約に「戦略的な企業誘致を加速し、(07〜10年度の)4年間で200件の企業立地」を盛り込んだ。道産業立地課によると、今年9月末時点で道が誘致した企業は「201件」。同課は「公約は達成できた」としている。
ただし、「201件」と数えた基準は厳密ではない。道外企業が道内に進出したケースは110件にとどまり、残る91件は道内企業の移転など。カウント時点で北海道産業振興条例などによる道の補助金対象となったのは91件。道が相談を受けたり、工業団地や支援制度の案内書を渡しただけなど、道の何らかの関与があれば、「誘致実績」にカウントされる。
高橋知事が当初、「戦略的な企業誘致」の核に見据えていたのは、下請け企業などに波及効果の高い自動車産業だった。1期目の06年にはトヨタ自動車系列の自動車部品メーカー大手のアイシン精機を苫小牧市に誘致。2期目の07年にもデンソーを千歳市に誘致したが、その後はリーマン・ショックの影響もあり、足踏み状態だ。
「企業誘致なんかやってるのは時代遅れ。企業は生産を海外に移そうとしているのに」。道東京事務所の企業誘致担当者は、訪問先の会社社長の一言が耳に残る。担当者は「企業を訪問しようとしても7割は断られる」と苦境を明かす。
■ ■
道は08年3月に「(08〜11年度の)4年間で10万人の雇用創出」の目標を掲げた雇用創出基本計画を策定した。前半が終わった09年度末時点で、新規雇用は「5万1035人」。だが、必ずしも新たな雇用の場が増えることを意味しない。
09年度の実績は2万6603人。うち3分の1に当たる9120人は、高校生を対象にした合同面接会などで就職あっせんした人数で、道が求人を新規開拓したとは言い難いケースが含まれる。しかも9053人は国の事業による就職者だ。
正規か非正規雇用かも把握していない。最近、アルバイトや派遣社員が多いコールセンターが道内に相次いで進出しており、連合北海道の幹部は「離職率が高い非正規労働者も雇用実績にカウントしている」と批判する。
道内の完全失業率(年平均)は全国平均値を上回る高水準で推移。知事の2期目就任時の07年は5・0%だったが、09年は5・5%に上昇し、失業者は15万人に上る。
雇用問題に詳しい川村雅則・北海学園大准教授(労働経済)は「企業誘致型の政策で地域に持続可能な雇用が根付くのか検証する必要がある。雇用の量だけではなく、質を高めなければならない」と指摘する。
× ×
来年4月の知事選に3選出馬の意向を固めた高橋知事。2期目の4年間、何をしてきたのか。連載「自治再考」の第4弾は高橋道政の主要政策を点検し、その実態に迫る。
384
:
チバQ
:2010/12/26(日) 18:46:29
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20101215ddlk01010174000c.html
自治再考:2期目の高橋道政/2 新千歳空港の24時間化 /北海道
◇先行き見えぬ枠拡大 住民、先送りに不信感
「本当は高橋(はるみ)知事に強く文句を言いたいんですよ。あまりにも無責任。道の姿勢をどこまで信頼すればいいんですか」
先月26日に苫小牧市で開かれた、新千歳空港の深夜・早朝枠(午後10時〜午前7時、1日6便)の拡大に理解を求めるための苫小牧市地域協議会。住民代表の1人は声をいらだたせた。道が拡大数の提示を、一転して3年後に先送りしたからだ。
同空港の滑走路延長が課題だった7年前。第2ターミナルビルを苫小牧市側に建設すると確約し、住民の合意を得ていたが、初当選から間もない高橋知事が撤回。住民の強い反発で協議会は休眠状態になっていた。昨年6月、道の熱心な求めに応じて、住民は道との協議を再開したばかりだった。
■ ■
深夜・早朝枠拡大による新千歳空港の24時間化は、高橋知事が2期目の実績作りのため、強い意欲を示していた。昨年3月末、支庁再編条例改正案が深夜にようやく成立した直後、道議会庁舎の控室で、疲労がにじむ道幹部を「ご苦労様でした」とねぎらった高橋知事は「でも次は24時間化よ」と宣言した。
24時間化は国際拠点空港化に欠かせない取り組み。道は、今年10月の羽田空港再拡張をにらみ、枠拡大に乗り出し、「15年までに貨物・旅客便計13便の需要があり、経済効果は約115億円」と打ち出した。
しかし、日本航空(JAL)の法的整理などで需要は低迷。国内外77社の旅客便利用意向調査では、15年までの需要は11便から9便に減少した。現在就航している6便も、日、月曜日などは2便が運休。今夏に明らかになった羽田空港再拡張の1回目の枠配分でも乗り継ぎ需要が生じず、見通しはもろくも崩れた。
一方、環境整備も進んでいなかった。住民合意に向けて、「数十億円が必要」(道幹部)とされる防音対策や地域振興策の財源は確保できておらず、深夜の交通アクセスの問題は手つかずだった。苫小牧市地域協議会メンバーからは「知事2期目後半の最大の政策と思っていたが、知事の指導力のなさを感じる」との声が漏れる。
■ ■
道は枠拡大の旗を降ろしていない。高橋知事は今月1日、道議会で「不退転の決意で取り組みたい」と表明。将来目標として「20枠程度」と示し、13年度をメドに住民に提案する考えだ。
羽田空港再拡張は、13年度に残る国際便の年3万回の発着枠配分が決まるため、担当の道建設部は「新千歳空港への乗り継ぎ需要が期待できる国際便で就航希望があると、国土交通省から聞いている」と強調する。ただし、ある航空会社は「一定の需要はあるが限定的」と指摘する。
20枠には、「道産品の競争力向上」による国内貨物需要増が2便、未就航の国際貨物が2便など、需要見通しがはっきりしない便が含まれている。知事の「不退転の決意」は再び空回りしかねない。=つづく
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■ことば
◇新千歳空港の24時間化構想
国際物流拠点を目指した道の「国際エアカーゴ基地構想」(88年)が始まり。94年の住民合意で深夜・早朝枠(6便、午後10時〜午前7時)の運用がスタートした。国際貨物の定期便は就航せず、一時、国際旅客便が就航したものの、現在はすべて国内便。羽田間に旅客便3便と貨物便2便、仙台間に旅客便1便がある。
385
:
チバQ
:2010/12/26(日) 18:46:50
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20101216ddlk01010234000c.html
自治再考:2期目の高橋道政/3 支庁制度改革 /北海道
◇理念倒れ、しぼむ熱意 行革効果立ち消えに
道庁から通り1本はさんだ北海道自治会館5階の会議室。先月17日、道町村会の経済建設文教常任委員会に、山谷吉宏地域振興監ら支庁制度改革の担当者が呼び出された。
委員会のテーマは支庁制度改革に伴う土木行政のあり方。今年4月の支庁再編条例施行で、土木現業所(土現)は、支庁が衣替えした総合振興局・振興局の建設管理部になった。支庁とかつて道建設部の出先機関だった土現の統合は、総合出先機関化を進め、地域支援態勢を強化するのが狙い。委員会はその成否を検証するために開催された。
委員会でやり玉に挙がったのは、上川総合振興局の災害時の対応だった。今年8月に4人が死傷した東川町の天人峡、旭岳両温泉周辺の大雨被害で、通行止め規制などをする旧土現の建設管理部事業課の担当者が出勤せず初動が遅れたが、防災対応窓口となる旧支庁の地域政策課も、建設管理部がどのような態勢を取っているのかを確認しなかった。
山谷地域振興監は「一体となった運用がなされないといけないが、職員の意識が固まっていなかった面があった」と、旧土現と旧支庁組織の間に溝があったことを認めざるを得なかった。
■ ■
高橋はるみ知事が「100年に1度の改革」と位置付けている支庁制度改革。今年4月、14支庁は9総合振興局と5振興局の新体制に移行した。だが、「理念倒れ」との声が庁内外にくすぶる。
総合出先機関化以上に進んでいないのが行政改革の側面。高橋知事は当初、5振興局を総合振興局の出先機関に位置づける予定だったが、一部市町村などの「地方切り捨て」との反発を生み、撤回した。
振興局から総合振興局に集約する広域事務量は、当初の約4割から約1割に減り、道の担当者も「業務の減少は課ごとでみれば1人分にもならない」と、目指していた行革効果が立ち消えたことを嘆く。
その総合振興局へ移行対象となった職員研修や統計調査など100の広域事務も3年間かけての移行で、1年目の今年度は12の広域事務のみ。来年度に予定する52事務の移行協議は進んでいない。
この背景にあるのは支庁制度改革に最後まで難色を示してきた道町村会への配慮だ。道は町村との関係改善を図るため地域振興支援策の実行を優先させた。日高振興局であれば「馬産地対策室」の設置など、地域の特色に応じた業務に当たる職員2人を配置したほか、市町村などへの地域づくり総合交付金(総額34億6000万円)決定の権限を局長に与えた。
過去2回の知事選で実質的に高橋知事を支持してきた道町村会の幹部は「来年は知事選だからどうするのかね」と述べるなど、知事サイドに揺さぶりをかける。
今秋、高橋知事は道庁内で幹部にこんな言葉を漏らした。「地域主権は票にはならないのね……」。庁内の改革への熱意は急速にしぼみつつある。=つづく
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■ことば
◇支庁制度改革
支庁は地方自治法に基づき都道府県の条例で設置できる出先機関。道は、100年間続いてきた14支庁体制の再編に着手し、08年6月には9総合振興局・5振興局体制とする支庁再編条例が成立。しかし、道町村会などが強く反発したため、道は09年3月、総合振興局と振興局を同列に位置づける条例改正案を道議会に提出し、可決された。
386
:
チバQ
:2010/12/26(日) 18:47:16
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20101217ddlk01010162000c.html
自治再考:2期目の高橋道政/4 道債残高削減 /北海道
◇目標後退、達成危うく 公共事業抑制も揺れ
「道債償還費の増大は道財政の収支不足の大きな要因。経済雇用情勢に配慮しつつ、道債の計画的な発行抑制に努めたい」。先月29日の道議会本会議。膨らむ道の借金を憂う議員の質問に対し、高橋はるみ知事は財政健全化を進めることを繰り返し強調した。
財政悪化に苦しむ道にとって、借金である道債発行の抑制は最重要課題。今年度末の道債残高見通しは、過去最高の5・7兆円。財政の健全度を計る実質公債費比率は24・0%(前3カ年度平均)と47都道府県で最悪。25%以上になれば早期健全化団体に転落し、起債などの制約を受ける。
高橋知事は08年2月、行財政改革の基本指針を改訂し、道債残高を14年度までに5兆円に削減する目標値を打ち出した。コストカットに果敢に切り込み、実績を上げてきた。
当初は07年度までと約束していた職員給与の独自カットを職員組合側の反発を受けながらも継続した。職員数の削減計画も1000人増の約6800人とし、今年4月現在で4481人を減らした。
だが、道債残高の削減目標の達成は危うい。
■ ■
昨年1月、知事と経済界の代表らが意見交換した行財政改革推進会議。リーマン・ショックの影響を受け、道経連の近藤龍夫会長は「目標にこだわるあまり先につながる対策を怠れば北海道全体が壊滅してしまう」と道債削減計画の見直しを提言した。知事はその場では、「目標全体をなしにすれば雪崩を打って歳出増圧力が出てくる」とかわしたものの、その後、目標を後退させた。
知事は同年2月の09年度当初予算案発表で、道債残高の削減目標から、臨時財政対策債(臨財債)などを除外し、「別枠」扱いとした。臨財債などは国の税収減による地方交付税の不足を補うための措置で、将来的に国からの交付税で補填(ほてん)されるというのが理由だ。
ただし、臨財債も道の借金。10年度までの「別枠」の総額3072億円を含めると、14年度の道債残高見通しは5・2兆円で、目標はクリアできない。
■ ■
一方、「道単独事業費の前年度比7%減」を掲げる公共事業の抑制方針も揺らぐ。
09年に民主党政権が誕生し、国の公共事業費が大幅削減されると、道政与党の自民党からは道単独事業の上積みを求める声が強まった。今年度当初予算では、道単独事業費の削減率は目標に満たない3%。だが、道は、道単独事業費から国の交付金を利用した事業費を除き、「道の財源を充てる事業費は7%減を守った」と強弁する。
「道債を減らそうにも、公共事業はやれと言われる。税収が落ち込む中、ローンを借り増しながら毎年家を建て替えているようなもので、限界がくるのは目に見えている」。道幹部はため息を漏らす。道財政の危機は徐々に高まっている。=つづく
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■ことば
◇実質公債費比率
総務省が地方自治体の財政健全度を計るため、06年度に導入した指標の一つ。自治体の一般的な収入(標準財政規模)に占める借金返済額(公債費)の割合を示し、数値が低いほど健全とされる。18%以上は地方債発行に国の許可が必要。25%以上は起債が制限される「早期健全化団体」となるが、これまで該当する都道府県はない。夕張市のように35%を超えると「財政再生団体」となり、財政破綻とみなされる。
387
:
チバQ
:2010/12/26(日) 18:47:40
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20101218ddlk01010276000c.html
自治再考:2期目の高橋道政/5止 自治体病院 /北海道
◇医師不足で赤字拡大 広域化・連携地域任せ
「医師不足では収入も上がらない」「攻める医療、展開する医療が見えてこない」。先月22日、医療関係者らによる「道病院事業改革プラン評価委員会」で、委員から道立8病院の経営を巡り厳しい指摘が相次いだ。
北海道の人口10万人当たりの医師数は224・9人(08年末)で、全国平均とほぼ同じ。ただし、札幌、旭川両市周辺に集中し、地方では医師不足という偏在が大きな問題で、地域医療のけん引役となるべき道立病院も例外ではない。
05年に76人だった道立7病院(07年開設の子ども総合医療・療育センターを除く)の常勤医は、医師臨床研修制度が変わり大学病院からの派遣が減った影響などで、今年4月には52人に減少。羽幌、江差など4病院は今年度、民間病院などから応援を受ける「緊急臨時的医師派遣事業」を計延べ214日(11月末現在)利用した。羽幌病院は、常勤医が昨年度の7人から4人に減少。利用日数は前年度の延べ6日から125日に急増した。
05年には、道立病院から近隣の自治体病院に応援を出す余裕もあった。特に羽幌、江差両病院は地域センター病院としてその役割が求められるが、道の道立病院室は「まずは、現在の病院の医療機能維持に最大限努力したい」と釈明する。
医師不足は患者減少による病院の収入減に直結。道立病院事業会計の09年度決算で、8病院の赤字額は計約16億円。道病院事業改革プランで目標としていた赤字約13億円への抑制は達成できなかった。累積赤字は約670億円に上る。道の担当者は「目標値と現実値が非常に乖離(かいり)している」と認め、年明けには減収を見込んだ目標に修正する方針だ。
■ ■
同じく地域医療を支える市町村病院(95病院)も09年度は計約77億円の赤字で、医師不足に悩むのは道立病院と同じだ。
道は自治体病院の連携強化に全国に先駆けて取り組み、08年に「広域化・連携構想」をまとめた。全道を30地域に分け、中核病院のほかは規模縮小や診療所化を促す内容だった。しかし、構想の具体化は各地域任せ。市町村の病院縮小への抵抗感は強く、議論は進んでいない。先月末になって高橋はるみ知事は「道と市町村などが一体となって協議する」と調整に乗り出す方針を示した。
■ ■
道は医師不足対策として、緊急臨時的医師派遣制度のほか、地域で一定期間勤務することを条件にした臨床研修医らへの研修費貸付制度、地域から要望の強い総合内科医を養成する病院への運営費助成などに取り組んでいる。道の調査によると、道内病院で診療科閉鎖の危機に陥るなど緊急性の高い医師不足数は336人(09年4月現在)にも上る。
地域医療に詳しい北海道大公共政策大学院の石井吉春教授は「医師偏在の解消に、道がもっと積極的に対処すべきだ。自治体病院の広域化は避けられないが、道は絵を描いたら終わりというスタンスではどうか」と指摘し、知事のリーダーシップを求めている。=おわり(この企画は堀井恵里子、岸川弘明が担当しました)
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■ことば
◇道立病院
48年に7病院2療養所で運営が始まった。現在は8病院で、2次医療圏の中核となる地域センター病院の羽幌、江差、紋別の3病院▽心臓血管外科など高度専門医療を行う北見病院▽精神医療の向陽ケ丘(網走市)、緑ケ丘(音更町)の2病院▽結核医療の苫小牧病院▽小児高度専門医療を手がける子ども総合医療・療育センター(札幌市)。病床数は計1473床。紋別病院は11年度から地元5市町村に運営移管される。
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沖縄無党派
:2010/12/28(火) 17:02:00
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/266396.html
みんなの党・中川賢一氏、離党届
今年7月の参院選道選挙区にみんなの党公認で出馬、落選し、現在は同党衆院道1区支部長を務める中川賢一氏(43)が、同党に離党届を提出していたことが28日、分かった。
離党届は今月23日付。中川氏は理由について「環太平洋連携協定(TPP)への対応など、政策課題をめぐり党と自分の考え方に齟齬(そご)を感じるようになった」と話している。
当面は無所属で次期衆院選出馬を目指すとしている。
中川氏は中川義雄前参院議員の長男。道職員を辞めて7月の参院選道選挙区に出馬、約32万票を獲得した。
389
:
チバQ
:2011/01/07(金) 23:19:24
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110107ddr001010002000c.html
選挙:北海道知事選 木村氏、出馬へ 民主要請受け
民主党北海道連が4月の道知事選に出馬を要請している元小樽市職員で農林水産省政策課企画官の木村俊昭氏(50)が出馬に向けて最終調整に入った。すでに選挙公約など立候補を前提にした水面下の協議を進めており、16日にも札幌市で会見し、正式表明する。
木村氏には10年12月7日、民主道連と連合北海道、北海道農民政治力会議が出馬を要請。元自治体職員らでつくる「有志の会」も立候補を促していた。
木村氏は遠軽町出身。小樽市職員時代に培った地域活性化の手腕が評価され、06年4月に国に出向。10年5月に市職員を退職し、現在は農水省職員として全国の地域再生事業に携わっている。
知事選には、高橋はるみ知事(57)と鰹谷忠・前道議会副議長(59)が出馬を表明。共産党も候補擁立を目指している。【岸川弘明】
390
:
チバQ
:2011/01/11(火) 20:53:52
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20110111-OYT1T00979.htm?from=main2
再建道筋ついた…夕張市長、市議選くら替えへ
全国唯一の財政再生団体である北海道夕張市の藤倉肇市長(69)は11日、市役所で記者会見し、次期市長選(4月24日投開票)に再選出馬せず、同じ日程で行われる市議選(定数9)に立候補する意向を表明した。
藤倉市長は「再生計画の策定で(財政再建に)道筋はついた。今度は市議の立場で後押ししたい」と述べた。藤倉市長は2007年4月の前回市長選で初当選。しかし昨年11月、年齢や体調面の不安などを理由に1期で退くことを後援会幹部らに伝えていた。現役市長が市議選にくら替えする決断について、北海道選管は「相当珍しい」としている。
(2011年1月11日19時52分 読売新聞)
391
:
チバQ
:2011/01/12(水) 22:28:11
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20110112-OYT1T00187.htm
確定1分前に立候補辞退…「選挙戦なら出ない」
. 11日に告示された北海道・清水町議選(定数13)で、いったん立候補の届け出を済ませた男性(62)が、届け出が確定する締め切り1分前に立候補を辞退した。
選挙戦になるのを回避するのが目的とみられるが、町選管は「定数に達したから辞退というのは聞いたことがない」と話している。
同町議選は、現職と新人合わせて10人が立候補の意思を表明していたが、残る3人の立候補にめどが立たず、定員割れの心配が出ていた。男性は、この日午後3時過ぎ、届け出会場を訪れた。定数に対して1人足りない12人しか届け出をしていないのを確認し、「選挙になるなら辞退する」と前置きして届け出た。しかし、締め切りの約5分前に14人目の立候補者が届け出ると、「定数に達したのだからいい」と話し、立候補辞退を申し出たという。
(2011年1月12日10時09分 読売新聞)
392
:
チバQ
:2011/01/14(金) 00:15:03
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/268295.html
共産、道議候補を半減 党勢低迷 選挙区絞り込み方針(01/13 09:06)
4月の統一地方選に向け、共産党の道議候補者が5人と前回選挙の半数にとどまっている。追加公認も検討しているが、二大政党下での組織力低下もあり、党関係者の間でも「候補者上積みは難しい」との見方が大勢だ。
現在、道議会共産党は旭川市と小樽市の2議席。今回はこの2選挙区に加え、前回2007年選挙で議席を失った札幌市東区と函館市、新たな議席獲得を目指す釧路市で5人を擁立する。
党道委員会は、現在も札幌市北区や白石区などで追加候補擁立を模索しているが、ある党関係者は支持者の高齢化や二大政党への埋没を背景にした組織力の低下を指摘。「人材には限りがある。当選可能性の低い道議候補を立てるより、市町村議選に立てた方が有意義」と指摘する。
393
:
チバQ
:2011/01/16(日) 13:35:05
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110116ddlk01010138000c.html
サンデー・トピックス:2011統一地方選・北海道(その1) /北海道
◇「民自対決」も党派色薄め
4月の統一地方選まであと約3カ月となった。道内では、知事選(4月10日投開票)、札幌市長選(同)など計179の首長、議員選が行われる。09年秋の政権交代後初の統一地方選で、知事選と札幌市長選は、いずれも現職に新人が挑み、「民主対自民」の与野党対決となる。結果はねじれ国会に苦しむ菅政権の行方に影響を与えるとみられる。各選挙の構図や各陣営の戦略などを、首長選と議員選の2回に分けて紹介する。(議員選は23日に掲載します)
◆知事選
◇「道民党」前面に高橋氏 木村氏は地域目線重視
過去2回、自民党の推薦を受けて当選してきた高橋はるみ知事(57)は初めて「野党系候補」として3選を目指す。自民党道連との合同選対をやめるなど、これまで以上に党派色を薄め、「道民党」の立場で選挙戦に臨む方針。政策面では、道内産業の競争力強化など「攻めの道政」を掲げる。
高橋氏は年明けから連日、複数の業界団体の新年会に出席し、13日の定例会見では「例年以上に出ている」と強調した。2月末から地域後援会の決起集会も予定している。
ただ、他都府県に比べ広大な面積を有する道内の選挙戦では、自民、公明両党の組織的支援が不可欠。自民道連からは推薦も受ける見通しで、道議、市議の集会に出席して、連動を図る。
一方、民主党道連や連合北海道などが出馬要請している元農林水産省政策課企画官の木村俊昭氏(50)は、16日に立候補を正式表明する。
まちおこし支援で全国で活躍する実績から、独自の地域活性化策を打ち出す予定。遠軽町出身で小樽市役所勤務が長く、民主道連幹部は「(木村さんは)中央依存でなく地域目線。道外出身、官僚出身の高橋知事との対立軸も明確」と期待する。
「スーパー公務員」と紹介されるなどメディア露出も多いが、知名度は未知数。菅内閣の支持率低迷もあり、民主道連は党派色を薄めつつ、幅広い支持を狙う。
前道議会副議長の鰹谷忠氏(59)は、道議会の民主会派に所属していたが、独自に選挙戦を進める。この1年余りで道内各地で数十〜数百人規模の集会を約50回開き、「北海道ブランドの確立で世界に挑める北海道」を重要政策の一つに掲げる。
共産党道委員会は、月内を目標に候補者選定を急いでいる。前回(07年)は党公認を立てたが、幅広い層の支持を得るため、労働組合など支持団体とともに無所属候補の擁立を目指す。【岸川弘明、和田浩幸】
◆札幌市長選
◇上田氏、2期の実績訴え 本間氏は「経済」で攻め
3選を目指す上田文雄市長(62)は、市民自治の推進や財政再建など2期8年の実績を前面に選挙を戦う方針。上田氏の推薦を決めた民主党道連や連合北海道は、道議選、市議選と連動させて全面的に支援する。
前回の市長選で上田氏の対抗馬を担いで敗れた経済界が、政権交代を受けて中立方針に転じており、上田氏を支持する経済人がグループを作り応援に乗り出す。また、支持が弱いとされる若者と女性をターゲットに、懇談の場を設ける。
元総務省自治大学校研究部長の本間奈々氏(41)は自民党札幌支部連合会の推薦を受け、自民市議が総力支援する。上田市政について「財政再建中心で、経済対策が足りない」と批判し、具体策を打ち出していく方針だ。
各市議らが本間氏とのツーショットポスターを200〜500枚作成し選挙区内に張り出す。市議のミニ集会にも積極的に顔を出して知名度不足を補う戦略だ。女性同士とあって、高橋知事にも連携を働きかけている。
両陣営が注目するのが公明票の行方。前回は自民とともに上田氏の対抗馬を推薦したが、政権交代に伴い今回は態度未定。両陣営とも協力を要請している。共産党道委員会は前回に引き続き、候補擁立を見送る方向だ。【中川紗矢子】
394
:
チバQ
:2011/01/16(日) 13:35:46
◇中立的立場に転換 道経連と商工連盟、特定候補推薦見送り
前回の知事選で高橋氏を推薦した北海道経済連合会(近藤龍夫会長)と日本商工連盟北海道連合会(高向巌会長)は、特定候補の推薦は見送り、支援は各企業の自主判断にゆだねる方針を決めた。政権交代を受けた転換で、道内の他の業界団体に波及する可能性もある。
方針転換は、高向会長が「(自民党)1党支配時代は自民への陳情。(自民、民主両党の)2党交代時代は両方への要望になる」と語るように、政権与党との関係を重視せざるを得ない事情がある。自民支持だった道内の業界団体の多くは昨夏の参院選から中立的な立場に転じており、「今年の統一地方選も同じ」(道経連幹部)という流れだ。
民主道連の高橋由紀雄選対委員長は、参院選での変化を踏まえ「経済界にも候補の考えを理解してもらえるよう努力したい」と、中立に満足せず切り崩しに意欲をみせる。一方の高橋氏陣営からは、経済界とは良好な関係を築いてきただけに「苦肉の策ということは分かるが……」と戸惑いの声も漏れる。
他の業界団体は、北海道看護連盟が高橋氏の推薦を決めているが、建設、農業、医師会の各政治団体は未定。【堀井恵里子、鈴木勝一】
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110116ddlk01010064000c.html
サンデー・トピックス:2011統一地方選・北海道(その2止) /北海道
◇夕張、三つどもえか 函館は元職員対決の公算
◇14市、35町村で首長選
道内35市のうち、市長選が行われるのは政令市の札幌を含む計14市。町村長選は、道内144町村のうち31町4村で行われる。【吉田競、佐藤心哉、高山純二】
◆夕張
財政再生団体の夕張市長選は、前回(07年)当選した藤倉肇市長(69)が1期で退任し市議選への転身を表明。青森県五所川原市の会社役員、羽柴秀吉氏(61)▽元東京都職員の鈴木直道氏(29)▽東京都出身で前衆院議員の飯島夕雁氏(46)−−の3人が立候補を決めており、いずれも本州出身者による争いとなるのが確実だ。
前回(07年)、藤倉氏に342票差に迫った羽柴氏は10年9月の出馬表明後、定期的に夕張を訪れ、少人数の集会を開催している。 東京都からの派遣職員として夕張市役所で勤務した鈴木氏は若手グループの要請に応えて都を退職。労働組合の支持も受ける。
東京都三鷹市出身の飯島氏は昨年11月に自民党道10区支部長を辞任、離党して同12月に出馬表明した。保守層を基盤に支持拡大を図る。
◆函館
函館市長選は、西尾正範市長(62)と工藤寿樹前副市長(61)の一騎打ちとなる公算が高い。前回の市長選と同様、元市役所ナンバー2が現職に挑む構図だ。
西尾氏は助役だった07年に、井上博司前市長の市政を「密室政治」などと批判して辞職し、出馬した。自民、民主、公明の各党から支援を受けた井上氏に対し、西尾氏は市政改革を掲げて草の根運動を展開。約3万5000票の大差で当選した。
一方、工藤氏は井上前市長に助役に任命され、西尾氏が当選した際には辞職届を提出。慰留されてとどまったものの、09年に西尾市政との「路線の違い」を表明し、副市長を辞職。10年11月に立候補表明した。
2人は共に函館ラ・サール高出身で、函館市に合併前の旧亀田町役場入りした同期。しかし、政策の優先順位は対照的で、西尾氏は子育て支援の充実、工藤氏は市長給与半減など財政再建を掲げる。
だが、市民の一部には、繰り返される市役所内の争いに不満も上がっている。
◆市長選
4期16年を務めた道市長会長の新宮正志・室蘭市長(75)のほか、山田勝麿・小樽市長(71)▽横田耕一・稚内市長(62)▽菊谷勝利・砂川市長(71)の3氏が引退を表明。小樽、稚内、砂川の3市では新人候補が立候補を表明している。
赤平▽三笠▽滝川▽伊達市などは現職市長らが再選を目指して立候補することを表明。滝川市では元道議が現職に挑む。伊達、千歳の両市は現職以外に立候補の動きがなく、無投票の公算が大きい。
◆町村長選
道町村会長を務める乙部町の寺島光一郎町長(66)は8選出馬が有力視されるが、対抗馬の動きはない。8選は道内の現職市町村長トップの当選回数になる。
4期目の清里町の橋場博町長(70)は不出馬を表明。同町長選は1971年を最後に無投票当選を繰り返しており、選挙戦になれば40年ぶりとなる。
毎日新聞 2011年1月16日 地方版
395
:
チバQ
:2011/01/16(日) 13:36:59
http://mainichi.jp/select/world/news/20110116ddm007030091000c.html
チュニジア:政権崩壊 アラブ諸国、波及懸念 強権体制、貧富の差共通
【カイロ和田浩明】北アフリカ・チュニジアのベンアリ大統領(74)が14日、サウジアラビアに事実上亡命し、23年間にわたった独裁体制が崩壊した。高失業率や政治的抑圧に反発した国民による、昨年来の反政府デモの高まりに抗しきれなくなった。民衆の怒りが権力者を引きずり下ろすという、アラブ圏では極めて異例の事態だ。専制的な体制で貧富の差が大きいのはアラブ諸国に共通しているだけに、周辺国政府はチュニジア情勢の展開に警戒感を強めている。
人口約1000万人のチュニジアは近年、歴史的に関係の深い欧州諸国との貿易を強化して年率3〜5%の経済成長を続けてきたが、富が大統領一族に集中する一方で、年間8万人以上の大卒者のうち2万〜3万人は就職できないなど「貧富の差への国民の怒りは鬱積していた」(西側外交筋)。同国の表面的な「安定」は、政治的自由を制限し、反体制派を抑圧する強大な警察力によって維持されてきたのだ。
他のアラブ諸国も同じような社会構造を抱えている。
エジプトでは、ムバラク大統領が29年間にわたり強権体制を維持。非常事態令下で野党勢力関係者らの恣意(しい)的な拘束が行われ、国際人権団体が改善を勧告している。複数政党制の選挙は行われているものの、国内外から「民主的でなく透明性が低い」という批判もある。経済は年率5〜7%で成長しているが、国民の約2割が1日2ドル(約166円)以下で生活する貧困層で、若年失業率も高い。
周辺国では、リビアでも41年間、イエメンでも21年間にわたり独裁政権が続く。王族が長期支配を続けるサウジアラビアやモロッコでも、政府を批判する勢力への弾圧や人権侵害が報告されている。
◇フェースブック通じてデモ拡大
チュニジアでの反政府デモは、インターネットの交流サイト「フェースブック」や簡易ブログ「ツイッター」などを通じて若者を中心に拡大したと言われる。フェースブックなどの利用は他のアラブ諸国でも拡大しており、エジプトのユーザーはフェースブックに「奇跡が起こった」と書き込んでチュニジアの政変を歓迎した。各国の当局は、こうしたサービスが政治活動に利用されることに神経をとがらせている。
エジプトでは昨春、賃上げを求める国営企業労働者などによる数百人規模のデモがカイロやアレクサンドリアで相次いだ。王制のヨルダンでは今月14日、首都アンマンなど複数の都市で失業や物価上昇に抗議する異例のデモが行われ、数千人が参加した。カイロ大学のハッサン・ナファ教授(政治学)は「エジプトも民主化を進めなければ、チュニジアと同様の事態が起こりうる」と話す。
アラブ諸国のこうした専制的体制は、イスラム過激派を生む要因の一つとの指摘もあり、米国のブッシュ前政権は民主化を要求してエジプトなどに強い圧力をかけた。しかし、オバマ米大統領は09年6月のカイロ演説で「イスラム世界との対話」を打ち出し、民主化圧力は実質的に低下している。
396
:
チバQ
:2011/01/17(月) 22:21:03
>前道議会副議長の鰹谷忠氏(59)も立候補する意向
どうすんだろ・・・
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001101170006
木村氏「北海道元気に」 知事選立候補表明
2011年01月17日
知事選に立候補を表明した木村俊昭氏=札幌市中央区、杉本康弘撮影
■道知事選出馬 木村氏が表明
■民主が支援、元官僚
4月の北海道知事選に、元小樽市職員で元農水省大臣官房政策課企画官の木村俊昭氏(50)が16日、立候補を正式に表明した。木村氏は札幌市内で記者会見し、「179の市町村から北海道、全国へ変革のうねりをつくり、地域主権をここから行っていきたい」などと決意を述べた。木村氏は民主党や連合の支援を受ける。
民主党北海道(道連)などが昨年12月、木村氏に立候補を要請していた。
知事選には高橋はるみ知事(57)が3選をめざして立候補することを表明し、自民、公明両党が支援する予定。前道議会副議長の鰹谷忠氏(59)も立候補の意向を示している。
◇
■木村氏「北海道元気に」
■知事選立候補表明 所得向上掲げる
知事選への立候補を表明した元農林水産省大臣官房政策課企画官の木村俊昭氏(50)は16日、札幌市のホテルで記者会見に臨んだ。「1人あたりの道民所得の向上」「道民の大切な命を守る」などを「7つの動!」としてまとめた説明板を提示しながら「北海道を元気にしたい」と繰り返し、「道民党」との立場を強調した。具体的な公約は3月上旬に発表する。
(天野みすず)
政策の柱としてはまず道民所得の向上を掲げ、「地域資源を有効に活用しながら、全国平均まで持っていきたい」と述べた。また入院医療を中心とした2次医療の態勢強化が道政の課題となっていることに関し、「リーダーシップを発揮してやらないといけない」と語った。参加するかどうかで議論が続く環太平洋経済連携協定(TPP)については「国内条件が提示されていない現状では、反対したい」とした。
木村氏が民主党北海道(道連)や連合北海道から立候補要請を受けたのは昨年12月7日。立候補表明まで約40日かかったことについて「『(講演に)ぜひ来てほしい』という要請が全国からあった。愛する北海道のために働きたいとの思いもあり、調整に悩んでいた」と説明した。
道連などは財務省や厚生労働省の中央官僚を軸に、昨年10月末までの候補者擁立をめざしていた。しかし、内閣支持率が低迷するなど情勢は厳しく、作業は難航した。その民主党からの推薦を受けて戦うことを問われた木村氏は「多くの人たちに応援していただきたい」と答えるにとどまり、「無所属」「道民党」を強調した。
知事選の投開票は4月10日。残された時間は多くない。支援する連合北海道の高柳薫会長は木村氏が記者会見した後、報道陣に対し、「正直言って窮屈な感じはある」と出遅れ感を認めた。そのうえで「与党の優位性を生かして戦い、労働組合は足腰となってしっかり票固めに邁進(まいしん)する」と決意を述べた。
連合北海道は17日に地方委員会を、道連は22日に定期大会を開き、選挙戦に向けた動きを本格化させる。
知事選には高橋はるみ知事(57)が3選をめざして立候補を表明している。前道議会副議長の鰹谷忠氏(59)も立候補する意向で、共産党も候補者擁立をめざしている。
■小樽ブランド確立 ■「スーパー公務員」
木村俊昭氏は遠軽町出身で、法政大学大学院修士課程修了。1984年に小樽市職員として採用され、産業振興課長などを歴任。歴史的建造物のライトアップやガラス工房の誘致などに尽力し、「小樽ブランド」の確立に尽力した。また全国職人学会などを設立して職人のネットワーク構築などにも取り組んだ。
06年4月には内閣官房に出向し、内閣府企画官として地域再生や地域と大学の連携に携わった。09年4月からは農林水産省大臣官房政策課企画官として地域ビジネス創出を手がけた。この年の5月、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で仕事ぶりが紹介され、「スーパー公務員」として脚光を浴びた。
昨年4月には小樽市にいったん戻り、中心市街地活性化などを担当した。しかし、同年6月に市を退職して再び農水省に戻り、再び大臣官房政策課企画官として講演活動などを続けてきた。
.
397
:
名無しさん
:2011/01/17(月) 22:35:42
>>396
鉢呂が今回入閣していれば、大臣を花道に木村に4区を譲れたのにね(涙)
398
:
チバQ
:2011/01/23(日) 16:44:13
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110123ddlk01010120000c.html
サンデー・トピックス:2011統一地方選・北海道(その1) /北海道
4月の統一地方選では道議選(4月10日投開票)、札幌市議選(同)、各市町村議員選(4月24日投開票)を合わせて計129の議員選が行われる。注目は道議選と札幌市議選。いずれも自民党が第1会派だが、09年秋に政権交代を果たした民主党も第1会派を目指しており、どちらが多数を制するかが焦点となる。
◇弱み抱え擁立難航 支持者離れ進む自民/「政権逆風」響く民主
◆道議選
道議選は48選挙区で定数が104。渡島管内とオホーツク管内の定数が各1減となった。21日現在、立候補を明らかにしているのは133人。ただし、24選挙区(定数46人)で立候補予定者が定数以下となっている。前回(07年)は11選挙区で19人が無投票で当選しており、無投票当選者が増える可能性もある。
■自民
自民党は51人(現職43人、新人8人)の公認・推薦を決めた。単独過半数(53議席)を目指し、60人以上の公認・推薦を目標とするが、擁立作業が難航する選挙区も目立つ。
前回は公認・推薦計66人を擁立したが、48選挙区のうち6選挙区で候補者が未定。滝川市(定数1)では前回落選した元道議が同市長選に回ったほか、現職不在が続く檜山管内(同)や、保守層にも浸透する民主現職が出馬する伊達市(同)でも候補擁立が進んでいない。
定数3以上の選挙区は複数候補を立てたい考えだが、選挙協力する公明候補と重なったり、共倒れが懸念される選挙区は1人に絞り込み必勝を期す。
党道連幹部は「野党転落で支援者離れもあり、新人が立候補したがらない」と打ち明ける。告示日ぎりぎりまで擁立作業を続ける方針だ。
■民主
民主党は前回道議選(50人)を上回る53人(現職38人、新人15人)の公認・推薦・支持を決定。知事選と連動し単独過半数を狙うが、擁立作業は順調とは言えない。
3人区以上は複数候補の擁立方針を掲げるものの、札幌市白石区(定数3)や上川管内(同)などでは進んでいない。現職がいない「空白区」解消も課題だが、千歳、稚内両市など定数1の8選挙区で候補者が未定。出馬を打診しても辞退されるケースもあり、道連幹部は「内閣支持率は低迷。政権党の看板だけでは難しい」と頭を抱える。
候補擁立を巡り、党内に足並みの乱れもある。北見市(定数2)では連合などが応援する公認候補と、同党の松木謙公衆院議員(道12区)らが支持する推薦候補の陣営が対立状態だ。
■公明、共産
公明党は過去最多の計8人を公認した。新たに加えたのは苫小牧市で、協力関係にある自民道議の今期限りの引退を受け、新人を擁立した。
共産党は現職1人を含む6人を公認し、議会で代表質問権などが与えられる4議席以上を狙う。前回は10人擁立したが、今回は旭川、小樽両市など強固な支持基盤を持つ5選挙区を重点区とする。
■その他
みんなの党は札幌市南区、旭川市で元札幌市職員や元道議を公認。2月中に計5人程度の擁立を目指す。
社民党は99年の道議選で失った議席の復活が悲願だが、候補者探しが難航し、前回に続き公認候補擁立は断念した。
新党大地は鈴木宗男代表が収監されているが、前回同様、民主道連と協力。釧路市や宗谷管内などで民主と無所属の候補計8人の推薦を決めている。
市民ネットは札幌市北区に札幌市議を初めて公認で擁立する。【岸川弘明、和田浩幸、堀井恵里子】
◇第1会派へ民自激戦
◆札幌市議選
札幌市議選は10選挙区で定数が68。市政野党の自民党と市政与党の民主党の現有勢力が拮抗(きっこう)しており、激しい攻防を繰り広げることになりそうだ。
自民は昨年10月の厚別区補選(改選数1)で勝利して22人になり、21人の民主会派を上回る第1会派になった。既に20人を公認しており、今月末までに推薦を含めて26人の擁立を目指している。
民主は新人6人を含む公認24人、推薦1人の擁立を決めた。前回の北、東、白石の3区に加え、西、豊平の両区でも3人を擁立する攻めの姿勢。3選を目指す上田文雄市長と連携して自民に対抗し、勢力拡大を図る。
公明党は現職9人、新人1人で全勝での現有10議席の維持を図る。共産党は現職5人に元職、新人を合わせ計11人を擁立し、現有5議席から上積みを目指す。現有4議席の市民ネットは5人の擁立が決まり、追加も検討している。議席のないみんなの党、社民党も各1人を公認している。
一方、手稲区(定数5)は21日現在、出馬表明しているのは5人で、無投票となる可能性もある。【中川紗矢子】
399
:
名無しさん
:2011/01/23(日) 16:44:42
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110123ddlk01010124000c.html
サンデー・トピックス:2011統一地方選・北海道(その2止) /北海道
◇市町村41議会で定数削減 議員合計5%減 財政難、人口減響く
4月の統一地方選で改選される道内128市町村議会(28市86町14村)のうち約3割にあたる41市町村議会が定数削減を決めたことが、毎日新聞の調べで分かった。改選後の定数合計は現行の1831議席から約5%減の1732議席になる。「平成の大合併」などの影響で、約24%減となった前回07年統一選よりも下げ幅は小さいものの、財政難や人口減などを背景に減少傾向は続いている。今後、定数削減を検討する市町村議会もあり、最終的な定数合計はさらに減少する可能性がある。
■函館は8減
前回(07年)の統一選後に道内で合併が成立したのは湧別町(09年10月合併)のみで、今回、議員選を行う合併自治体はゼロ。
今回の削減幅が最も大きいのは函館市の8議席減。釧路市、名寄市、森町が6議席減、伊達市、北斗市、せたな町、洞爺湖町が4議席減と続いた。この8市町は、合併後初めての前回議員選で9〜46議席と大幅に議席数を減らした。合併で一時的に膨れあがった議席数を今回も段階的に削減している格好だ。
■削減は限界?
今回定数を削減する自治体が減ったのは、前回減らした自治体が多かったことが背景にある。
前回は、06年に夕張市で巨額の負債が発覚したこともあり、地方自治体の行財政改革が一層注目された。前回議員選があった130市町村のうち、9割超の124市町村が定数を削減。全体の議席数も2415から1847に激減した。
前回16から10議席に削減した赤平市は、今回は見直さなかった。同市議会事務局は「これ以上の削減は議会運営に支障が出る。代わりに議員報酬を減らして行財政改革に役立てている」と話す。
■市削減率高く
市町村別で見ると、今回削減したのは市議会13▽町議会26▽村議会2。削減する議席数の合計は、市議会が45議席で現議席数比で約7%減となる。町議会は51議席の同約5%減、村議会は3議席の同約2%減となっており、人口や財政規模が比較的大きい市町議会でさらなるスリム化を進めている形だ。
前回28から24議席に減らし、今回も2議席削減する室蘭市議会事務局は「財政難などの状況を勘案して市民目線に立てば、更なる削減は避けられないと判断した」と削減理由を説明している。【田中裕之】
==============
◆定数削減を決めた道内の市町村議会◆
<8議席減>
函館市(30)
<6議席減>
釧路市(28)▽名寄市(20)▽森町(16)
<4議席減>
伊達市(18)▽北斗市(22)▽せたな町(12)▽洞爺湖町(14)
<3議席減>
恵庭市(21)▽厚岸町(13)
<2議席減>
室蘭市(22)▽稚内市(20)▽美唄市(14)▽芦別市(12)▽三笠市(10)▽歌志内市(8)▽北広島市(22)▽木古内町(10)▽奥尻町(8)▽長万部町(10)▽美深町(11)▽小平町(8)▽苫前町(8)▽雄武町(10)▽鹿追町(11)▽新得町(12)▽芽室町(16)▽足寄町(13)▽標茶町(14)▽新篠津村(8)
<1議席減>
喜茂別町(9)▽京極町(10)▽愛別町(9)▽増毛町(11)▽壮瞥町(9)▽厚真町(11)▽士幌町(12)▽羽幌町(11)▽天塩町(9)▽幌延町(9)▽真狩村(9)
※カッコ内は改選後の定数
400
:
チバQ
:2011/01/29(土) 10:10:44
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/270716.html
小樽市長選 森井元市議が出馬へ(01/29 08:57)
【小樽】任期満了に伴う4月の小樽市長選に、元小樽市議の森井秀明氏(38)が28日、無所属で出馬する意向を固めた。
森井氏は、新谷昌明前市長から24年間続く共産党を除いたオール与党体制を批判しており、周囲から出馬要請を受けていた。
森井氏は札幌市出身。道教育大札幌校卒業後、会社員などを経て、2003年に小樽市議に初当選。07年の同市長選に出馬し、落選した。現在、日本ライフセービング協会(東京)理事。
401
:
チバQ
:2011/02/04(金) 22:30:22
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941102010013
知事選 鰹谷氏が政策発表
2011年02月01日
知事選に向けた政策を発表した鰹谷忠氏=札幌市
■「行財政改革図る」
4月の知事選に向け立候補の意向を示していた前道議会副議長の鰹谷忠(かつや・ただし)氏(59)が31日、札幌市内で政策を発表した。鰹谷氏は「困難な北海道が立ち上がるためには、少しリスクがあることでも挑戦し、発想を変えることが必要だ」と決意を述べた。
理念としては、北海道の自立、森林や水を軸に保全事業やまちづくりをする「北海道モデル」の確立を掲げる。
重点施策には、行財政改革や地域医療と福祉などを挙げ、知事や特別職の給与の50%削減や一般職員の給与縮減措置の継続▽地域医師配置計画の策定や札幌医科大の整備促進▽港や空港のハブ化促進や外国人を対象としてメディカルツアーを実施する、としている。
鰹谷氏はオホーツク地方の小清水町出身。1987年に道議選に初当選し、6期23年務め、最後は民主党の会派に所属。07年5月から09年6月まで道議会副議長を務め、同年12月に道議を辞職した。
道知事選には、現職の高橋はるみ知事(57)と元農水省企画官の木村俊昭氏(50)、共産党国会議員団道事務所長の宮内聡氏(47)がすでに立候補を表明している。
402
:
チバQ
:2011/02/04(金) 22:30:52
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941102010002
《札幌市議選》81人が出馬準備
2011年02月01日
《札幌市議選》
■自・民が競い合う
札幌市議選は全10区、定数計68に今のところ、81人が立候補する準備を進めており、手稲区を除く9区で選挙戦となる見込みだ。
自民党は26人を擁立する。同党などが支援して市長選に立候補する予定の新顔で元総務省官僚の本間奈々氏とともに選挙戦を進め、支持率低迷が続く現政権への批判票の取り込みを狙う。
前回の市議選で21議席を獲得した民主党は、今回は25人を擁立する。支持団体の労働組合の組織固めに加え、3選を目指す上田文雄市長の選挙戦と相乗効果を狙い、第1会派の座を狙う。
公明党も各区に1人、計10人を擁立する。共産党は東区に2人を立てるほかは各区に1人ずつで計11人を擁立する方針。市民ネットは計5人の擁立が決まっている。
新たに設立された地域政党「改革札幌」も、候補者を公募し、全区で候補者擁立を目指す。社民党は北区で1人、みんなの党も厚別区で1人を擁立する方針だ。
同市議会の会派構成は、昨夏の参院選に民主党の市議が立候補したり、厚別区市議補選が実施されたりした結果、第1会派は自民党となった。現在、自民党22議席、民主党21議席で勢力は拮抗(きっこう)。公明党がキャスチングボートを握る構図だ。
403
:
チバQ
:2011/02/04(金) 22:31:26
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000941102010001
《道議選》候補上積みに懸命
2011年02月01日
民主党の政権運営に反対する意見書採決で起立する道議=09年12月、道議会
■告示まで2カ月
4月に実施される道議選と札幌市議選の告示(4月1日)まで2カ月となった。2009年の政権交代から初の統一地方選で、民主党にとって昨年の参院選に続く中間評価となる一方、自民党としては政権奪回に向けた地方組織再建の足がかりを図る。道政与党の自民党に対し、民主党は過半数獲得を目指す。また札幌市議選では、拮抗(きっこう)する自民党と民主党が第1会派争いを繰り広げる。知事選や札幌市長選の動きなどとも絡みつつ、候補者擁立作業などが進んでいる。
《道議選》
■自・民 選定難航の地域も
■公明・共産 議席増狙う
道議選は今回から定数2減となり、104議席を争う。すでに120人以上が立候補の準備を進めている。
自民党は現職43人と新顔8人の計51人(公認46人、推薦5人)の擁立を決めている。同党道連では候補者の上積みを図り、最終的に60人超を擁立する方針だ。
伊達市、網走市、檜山振興局など10選挙区で、さらなる候補者擁立を目指す。このうち札幌市厚別区や北広島市など5選挙区は候補者選定のメドが立ち、「擁立手続きの最終段階」(道連幹部)という。だが、選定作業が難航している選挙区もあり、ある道連幹部は「最終的な候補者数は60に届かない可能性もある」としている。
一方、現職39人を抱える民主党は53人(現職38人、新顔15人)の公認・推薦・支持を決め、さらに上乗せを図る。道政奪還を目指し、3人区以上では複数候補の擁立を進めているが内閣支持率の低迷もあり作業は難航。札幌市白石区(定数3)、小樽市(同)、後志(同)と上川(同)の両総合振興局、苫小牧市(同)、釧路市(定数4)では1人の擁立だけだ。
定数1の根室市、紋別市、名寄市、留萌市、稚内市など8選挙区で候補者擁立ができていない。中でも、昨秋の衆院5区補選で民主の公認候補が敗れ、自民の牙城(がじょう)とされる千歳市では「なんとしても擁立したい」と、道連幹部は意気込む。北見市(定数2)では民主党の松木謙公衆院議員(12区)が支援する推薦候補と、連合などが支援する党公認候補が争う可能性がある。
自民とともに道政与党の公明党は過去最多の8人(現職4人、新顔4人)を公認。苫小牧市で初めて候補者を立てる。会派単独で条例提案可能な9議席が将来的な目途で、「今回はそのステップ」(道本部幹部)と位置付ける。
現有2議席の共産党は議席増を目指し札幌市東区と北区、小樽、旭川、函館、釧路の6選挙区に現職1人、新顔5人の計6人を立てる。
みんなの党は、札幌市南区と旭川市でそれぞれ新顔と元職を公認、さらに候補者擁立の最終作業を行っている。
鈴木宗男代表の収監の影響が懸念される新党大地は、札幌市北区、厚別区、道東地域での4人のほか、上川、宗谷、渡島各総合振興局などでこれまでに計10人を推薦。今後もまだ増える見込みだ。
404
:
テレホンセックスしたい人大集合
:2011/02/15(火) 15:00:30
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