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北海道 国政・地方政治スレ

346チバQ:2010/11/03(水) 11:07:21
http://www5.hokkaido-np.co.jp/seiji/senkyo2003/why/03.html
<下> 漂流する民意 2003/05/03(土)
受け皿見えぬ過渡期

札幌市長選の開票風景。民意は分散した
 先の札幌市長選で、無党派の中尾則幸氏は十六万八千四百七十四票を獲得した。民主推薦の弁護士、上田文雄氏には及ばなかったものの、自民推薦の前札幌市議、道見重信氏は上回った。

 中央で政権を握る自民党だが、大都市では単独で首長を勝ち取ることは難しくなりつつある。

 全国の知事選や札幌市長選が行われた直後の永田町。党幹部は「魅力ある候補を擁立する必要がある。何らかの手を打たなければならない」と、強い危機感を口にした。党では今、地方政治の候補を公募することや予備選実施などの検討が始まっている。

 その一方で、地方政治での党の衰退を「やむなし」という考え方も広がっている。

 自民党首脳は「地方には中央と違って有事法制など与野党の対決軸がない。政党間の違いが出ない以上、与野党対決という構図にはならない。地方で自民が前面に出られない状況は仕方がない」と、本音を漏らした。

 民主党も事情は変わらない。党幹部は「自民党との対決だけでは、有権者が地方政治に求める多様な考え方に対応できない」と打ち明ける。が、その閉塞(へいそく)感を分かっていてもなお、打破できる妙案は見いだせない。

 政党が民意の収れんの組織ではなくなり始めた。だが、当選者がいなかった札幌市長選を見る限り、無党派もまた、民意の受け皿にはならなかった。

 北大大学院の山口二郎教授は「無党派は候補者が掲げるものじゃない。地域に深刻な課題がある時、有権者の側からわきあがってくる勢いがリーダーを求める」と指摘する。

 例えば、脱ダムの田中康夫・長野県知事や、吉野川可動堰(ぜき)建設中止を訴えて昨年四月に徳島県知事選に当選した大田正氏などが典型だという。

 山口教授は「札幌市長選では有権者が創造的破壊を選ぶほど切迫した課題がなかったのではないか」と、無党派の風が強烈には吹かなかった理由を説明する。

 ただ、山口教授はこうも見る。近い将来、札幌の危機は頂点に達し、必ず、無党派に有権者のエネルギーが収れんされる局面が来る、と。雇用問題や少子高齢化、財政の危機。多数の市民がこうした問題を真の危機と実感したとき、有権者のベクトルは大きく変化する可能性があるという。

 政党の時代でもない。いくつかの条件が重ならなければ無党派の風も吹かない。民意の受け皿となるものが見えない。そういう点で、地方政治は「過渡期」にある。

 札幌の再選挙は六月八日と決まった。民意は政党に収れんされるのか、それとも、政党から離れた選択をするのか。そこにはこれからの地方政治の行方を占う意味もある。
                 


 この連載は藤田和恵が担当しました。


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