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北海道 国政・地方政治スレ

387チバQ:2010/12/26(日) 18:47:40
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20101218ddlk01010276000c.html
自治再考:2期目の高橋道政/5止 自治体病院 /北海道
 ◇医師不足で赤字拡大 広域化・連携地域任せ
 「医師不足では収入も上がらない」「攻める医療、展開する医療が見えてこない」。先月22日、医療関係者らによる「道病院事業改革プラン評価委員会」で、委員から道立8病院の経営を巡り厳しい指摘が相次いだ。

 北海道の人口10万人当たりの医師数は224・9人(08年末)で、全国平均とほぼ同じ。ただし、札幌、旭川両市周辺に集中し、地方では医師不足という偏在が大きな問題で、地域医療のけん引役となるべき道立病院も例外ではない。

 05年に76人だった道立7病院(07年開設の子ども総合医療・療育センターを除く)の常勤医は、医師臨床研修制度が変わり大学病院からの派遣が減った影響などで、今年4月には52人に減少。羽幌、江差など4病院は今年度、民間病院などから応援を受ける「緊急臨時的医師派遣事業」を計延べ214日(11月末現在)利用した。羽幌病院は、常勤医が昨年度の7人から4人に減少。利用日数は前年度の延べ6日から125日に急増した。

 05年には、道立病院から近隣の自治体病院に応援を出す余裕もあった。特に羽幌、江差両病院は地域センター病院としてその役割が求められるが、道の道立病院室は「まずは、現在の病院の医療機能維持に最大限努力したい」と釈明する。

 医師不足は患者減少による病院の収入減に直結。道立病院事業会計の09年度決算で、8病院の赤字額は計約16億円。道病院事業改革プランで目標としていた赤字約13億円への抑制は達成できなかった。累積赤字は約670億円に上る。道の担当者は「目標値と現実値が非常に乖離(かいり)している」と認め、年明けには減収を見込んだ目標に修正する方針だ。

  ■  ■

 同じく地域医療を支える市町村病院(95病院)も09年度は計約77億円の赤字で、医師不足に悩むのは道立病院と同じだ。

 道は自治体病院の連携強化に全国に先駆けて取り組み、08年に「広域化・連携構想」をまとめた。全道を30地域に分け、中核病院のほかは規模縮小や診療所化を促す内容だった。しかし、構想の具体化は各地域任せ。市町村の病院縮小への抵抗感は強く、議論は進んでいない。先月末になって高橋はるみ知事は「道と市町村などが一体となって協議する」と調整に乗り出す方針を示した。

  ■  ■

 道は医師不足対策として、緊急臨時的医師派遣制度のほか、地域で一定期間勤務することを条件にした臨床研修医らへの研修費貸付制度、地域から要望の強い総合内科医を養成する病院への運営費助成などに取り組んでいる。道の調査によると、道内病院で診療科閉鎖の危機に陥るなど緊急性の高い医師不足数は336人(09年4月現在)にも上る。

 地域医療に詳しい北海道大公共政策大学院の石井吉春教授は「医師偏在の解消に、道がもっと積極的に対処すべきだ。自治体病院の広域化は避けられないが、道は絵を描いたら終わりというスタンスではどうか」と指摘し、知事のリーダーシップを求めている。=おわり(この企画は堀井恵里子、岸川弘明が担当しました)

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 ■ことば

 ◇道立病院
 48年に7病院2療養所で運営が始まった。現在は8病院で、2次医療圏の中核となる地域センター病院の羽幌、江差、紋別の3病院▽心臓血管外科など高度専門医療を行う北見病院▽精神医療の向陽ケ丘(網走市)、緑ケ丘(音更町)の2病院▽結核医療の苫小牧病院▽小児高度専門医療を手がける子ども総合医療・療育センター(札幌市)。病床数は計1473床。紋別病院は11年度から地元5市町村に運営移管される。


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