したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

国際政治・世界事情

6514チバQ:2013/06/23(日) 09:27:19
http://mainichi.jp/select/news/20130622dde018030052000c.html
シリア:欧州の若者参戦 ネット通じ原理主義に共感 テロ逆輸入の恐れ
毎日新聞 2013年06月22日 東京夕刊

 【ベルリン篠田航一、ローマ福島良典】シリアのアサド政権と戦う反体制派を支援するため、欧州からシリアに渡る若者が続出している。こうした若者が現地でテロの技術を習得し、帰国後に欧州の治安を脅かす「テロ逆輸入」の可能性も指摘されており、ドイツ政府などが警戒を強めている。

 ドイツのフリードリヒ内相は独紙フランクフルター・アルゲマイネのインタビューで、「ドイツから少なくとも50人がシリアに入国し、戦っている。他の欧州諸国も同様かそれ以上の数だ」と述べ、多くの欧州の若者が戦闘に参加している実態を明かした。

 イタリアのANSA通信も18日、在イタリア・アラブ人団体の話として、約40〜50人のイタリア人イスラム教徒がシリアに渡り、反体制派に合流してアサド政権との戦闘に参加している可能性があると伝えた。イタリア人は主にシリア北部で活動し、女性の戦闘員も1人いるという。

 ◇イスラムに改宗
 シリアでは最近、キリスト教からイスラム教に改宗したイタリア北部ジェノバ出身の青年がアサド政権軍との戦闘で死亡した。

 こうした若者の大半は、インターネットなどを通じてイスラム原理主義の一派「サラフィ主義」への共感を強め、キリスト教からの改宗者も多いという。フリードリヒ独内相は、彼らが「相当の決意」を持って現地入りしているため、「シリアで覚えた殺人技術を、欧州に戻って実行する恐れもある」と述べ、欧州諸国間でこうした渡航者について緊密に情報共有する重要性を訴えた。

 ◇14カ国から600人
 英キングスカレッジ・ロンドン過激思想研究国際センター(ICSR)の報告書によると、2011年以降、シリアで戦闘に参加した欧州出身者は、ドイツのほか英国、オランダ、フランス、ベルギーなど14カ国から最大で計600人に上るとみられ、全外国人戦闘員の1割を占めるという。推計では最多が英国の134人で、オランダの107人が続く。イスラム教徒が多いアルバニアやコソボの出身者もいるという。

 反体制派にも複数のグループや思想があるため、全ての欧州出身者が国際テロ組織アルカイダなどの過激思想に染まっているわけではないという。だが報告書は、「多くの場合、現地で戦闘員と接触することで、過激思想を身に着けていく」と指摘している。

6515とはずがたり:2013/06/23(日) 19:18:47

泣き寝入り「超短期婚」、狙いはインド人女性
2013年6月21日(金)10:16
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20130620-567-OYT1T01422.html
(読売新聞)

 インド南部ハイデラバードで、中東やアフリカから来るイスラム教徒のビジネスマンが、インド人女性を1〜2か月間だけ妻にする「超短期婚」が横行している。

 警察当局は買春目的と見ており、昨年末の女子学生暴行死事件をきっかけに、女性の権利向上が課題となる中、摘発に力を入れ始めた。しかし、泣き寝入りを余儀なくされる女性も多い。

 情報技術(IT)産業で経済的活況を見せるハイデラバードは、人口の約半数がイスラム教徒。オイルマネーが豊かな湾岸諸国や、スーダンなどアフリカのイスラム圏から年間3万〜4万人のビジネスマンが訪れるが、ほとんどが短期滞在だ。

 旧市街のスラムに住むラビヤさん(30)は1年前、60歳代のサウジアラビア人の男と結婚、2か月後に「離婚」された。トタン小屋で催された粗末な結婚式で、結婚承諾書以外に、読めないアラビア語の「離婚承諾書」にもサインをさせられていた。「ホテルに監禁されて乱暴され続け、突然、放り出された。まるで動物のような扱いだった」

 インド人仲介業者が貧困イスラム教徒家庭の女性を無理やり結婚させ、女性の親に平均10万ルピー(約18万円)の謝礼を支払うしくみだ。女性に結婚期間は知らされない。

 インドは結婚時に多額の持参金を女性側に求める風習があり、貧困家庭は用意できないことから、そもそも結婚が難しい実態がある。ラビヤさんの家も三輪タクシー運転手の父親の収入は不安定で、5人姉妹全員が未婚。ラビヤさんは「お金がもらえるなら」と結婚に承諾したが、「あれは結婚ではない。奴隷契約です」と憤った。

6516チバQ:2013/06/23(日) 23:24:30
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130623-OYT1T00539.htm?from=ylist
アルバニア総選挙、投票開始…発砲事件で死者も

 【ローマ=青木佐知子】アルバニアで23日、総選挙(一院制、定数140)が行われた。

 即日開票され、大勢は23日夜(日本時間24日午前)にも判明する見通し。AP通信などによると、サリ・ベリシャ首相(68)率いる中道右派の民主党と、8年ぶりの政権奪還を目指すエディ・ラマ党首(48)率いる社会党が僅差で争う構図。

 一方、首都ティラナ近郊の投票所付近で同日、発砲事件があり、社会党支持者の男性(53)が撃たれて死亡、民主党候補者(49)ら2人が負傷した。口論から銃撃戦になったとみられる。

 2011年の反政府デモで死者4人が出た同国では、欧州連合(EU)加盟に向けて公正な選挙実施が課題となっている。

(2013年6月23日20時16分 読売新聞)

6517チバQ:2013/06/24(月) 00:36:54
>>6504
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130623-00000025-mai-m_est
<パレスチナ>ハムダッラー首相が辞任 就任2週間で辞表
毎日新聞 6月23日(日)20時0分配信



パレスチナ自治政府のハムダッラー氏=AP
 【エルサレム大治朋子】パレスチナ自治政府のアッバス議長は23日、ハムダッラー首相が提出していた辞表を受理した。首相は6日に就任したばかりで、わずか約2週間での辞任となった。パレスチナメディアが伝えた。

 後任が決まるまでは、ハムダッラー氏が暫定的に首相職を続ける予定。ハムダッラー氏はアッバス議長率いる主流派ファタハに近い独立系とされ、ファタハとの確執が伝えられた前任者に比べ、協力関係を築きやすいと指摘されていた。ハムダッラー氏はフェイスブックで辞任の理由について、「首相の権限と職務に対する妨害があった」としている。

 中東和平交渉再開を目指すケリー米国務長官は近くイスラエルなどを訪問する予定で、協議への影響も懸念される。
.

6518チバQ:2013/06/24(月) 00:46:01
http://mainichi.jp/select/news/20130624k0000m030059000c.html
ブラジル:大統領の出身地でデモ 6万人、一部暴徒化
毎日新聞 2013年06月23日 21時56分(最終更新 06月23日 22時23分)

 【メキシコ市・國枝すみれ】南米ブラジルでは22日も反政府デモが続き、全土で計15万人が参加した。サッカーのコンフェデレーションズカップで日本対メキシコ戦のあった南東部ベロオリゾンテでは約6万人がデモに参加。停止線を越えてスタジアムに向かうデモ隊に対し、警察が催涙弾とゴム弾を使用し、少なくとも7人が負傷した。デモ隊の一部は商店に投石するなど暴徒化した。

 ベロオリゾンテはルセフ大統領の出身地。大統領は21日、テレビ演説で「平和的にデモを行う人の声は聞くが、暴徒には妥協しない」と演説していた。

.

6519チバQ:2013/06/24(月) 01:03:06
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013062300131
スノーデン氏、モスクワ到着=香港政府、米に引き渡さず−ベネズエラ亡命か
 【香港、モスクワ時事】香港政府は23日、米国家安全保障局(NSA)による個人の通信情報収集活動を暴露した元中央情報局(CIA)職員、エドワード・スノーデン氏が同日、合法的に香港を離れ、第三国へ向かったとの声明を発表した。スノーデン氏は23日午前11時(日本時間正午)ごろ、ロシアのアエロフロート機で香港をたち、モスクワに同日夕(同夜)到着した。
 ロシアのインタファクス通信は航空会社関係者らの話として、スノーデン氏はモスクワで一泊した後、24日にキューバに向けて出発し、ベネズエラに向かうと伝えた。同氏はロシア入国ビザを取得しておらず、空港内で夜を明かすとの情報もある。飛行機から直接ベネズエラ外交団の公用車で同国大使館に入り、出発まで滞在する可能性も指摘されている。
 米当局はスノーデン氏を訴追し、香港政府に身柄の引き渡しを求めていたが、香港政府は事実上、これを拒否した形となった。米中関係に影響する問題であることから、中国政府と水面下で協議したもようだ。
 香港政府は声明で、米側からスノーデン氏を拘束するよう要求があったことを確認した上で、「米政府の文書は(拘束・引き渡しのため)香港の法律上必要な条件を全面的には満たしていなかったので、香港政府は追加資料の提供を求めた」と説明。資料がそろわない状況では、スノーデン氏が香港を離れるのを阻止する法的根拠はなかったと述べた。(2013/06/24-00:44)

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013062300251
中国政府「香港の処理尊重」=米国の批判かわす狙いも−スノーデン氏問題
 【北京時事】中国外務省の華春瑩副報道局長は23日、米国家安全保障局(NSA)が個人の通信情報収集をしていたと暴露した元中央情報局(CIA)職員、エドワード・スノーデン氏が香港を離れ、第三国に向かったことについて「香港は法治社会であり、『一国二制度』の原則などに基づき、中央政府は香港特区政府の法に基づく処理を一貫して尊重している」との談話を発表した。
 華副局長は「われわれは関係報道を見たが、具体的状況は分からない」とした上で、「事態の進展を注視し続ける」と述べ、中国政府として香港政府の決定について主体的に関与していないことを示唆した。
 しかし中国政府は香港に強い影響力を行使し、特に外交問題は中央が管轄する。このため香港政府の今回の処理は、米当局がスノーデン氏の引き渡しを要求したことを受け、中国政府と協議して決定したのは確実とみられる。
 中国政府としては、スノーデン氏の米国引き渡しに反対する国内世論が強まる中、同氏が第三国に向かったことで引き渡しを拒否した形となった。また同氏が香港から離れたことで、米国からの批判をかわし、対米関係への影響も抑えられると判断したとみられる。(2013/06/23-22:57)

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013062300141
「米の圧力」に反発=香港行政会議メンバー−通信情報収集
 【香港時事】米政府が国家安全保障局(NSA)による個人の通信情報収集活動を暴露した元中央情報局(CIA)職員、エドワード・スノーデン氏の引き渡しを香港政府に求めたことについて、香港行政長官の諮問機関である行政会議メンバーで、元保安局長(閣僚)の葉劉淑儀(レジーナ・イップ)新民党主席は23日、「米国からの圧力を理由に(香港の)原則や制度を曲げれば、二重基準になる」と述べ、米側の姿勢に反発した。
 葉主席はスノーデン氏が香港を離れる直前、ラジオ番組で発言。香港政府が米側の要求に応じなければ、米政府は近く実現する見通しになっていた香港人の米国ノービザ渡航を認めない可能性があるとしながらも、あくまで香港の法律に沿って問題を処理すべきだと強調した。(2013/06/23-19:38)

6520チバQ:2013/06/24(月) 01:06:11
http://www.afpbb.com/article/politics/2951345/10941724
怒るブラジル国民、サッカー大会費用や政治腐敗に「イエローカード」
2013年06月21日 18:56 発信地:ブラジリア/ブラジル
【6月21日 AFP】熱狂的なサッカー好きの国として知られるブラジルで、路上に繰り出す若者たちといえば、これまではサッカーを楽しむ人々だった。しかし今、ブラジルの若者たちは国内で開催中のサッカーの国際大会、コンフェデレーションズカップ2013(Confederations Cup 2013)に合わせて大規模なデモを繰り広げ、過去10年間で急速に増加した中流階級を代表して不満と怒りの声を上げている。

 17日に全国で行われたデモには計25万人が参加し、過去20年間で最大規模となった。20日のデモはさらに拡大し、全国80都市で100万人以上が抗議の声を上げた。北アフリカと中東の民主化運動「アラブの春(Arab Spring)」になぞらえ「熱帯の春(Tropical Spring)」と称する声もある。

 ブラジルは抗議デモが少ないことで知られ、特にこの10年間は所得と雇用の面で社会的に進歩を遂げた後でもあり、デモは驚きをもって受け止められている。

■SNSで広がった抗議

「僕らが死んだ人間じゃないことを示す第一歩だ」と、首都ブラジリア(Brasilia)のデモで国会議事堂の屋根に200人の仲間と共に登ったビジネスマン、ブルーノ・パスタンさん(24)は語った。「ブラジル人はサッカーのためなら何でも我慢する、サッカーのために生きていると思われていたからね」

 最初にデモが始まったのはサンパウロ(Sao Paulo)。公共交通機関の運賃値上げに対する抗議だった。だが、ソーシャル・サイト(SNS)を通じて抗議は各地の都市に飛び火し、次々に新たなスローガンが登場した。

 主要なスローガンの1つは、コンフェデレーションズカップと来年のサッカーW杯の開催に推計150億ドル(約1兆4600億円)もの莫大な費用がかかることへの批判だ。デモ参加者たちは、この費用は教育と保健政策に使われるべきだったと主張している。

 あるデモ参加者は、ブラジルの病院の水準の低さとスタジアム建設にかけた莫大な費用に皮肉をこめて、こう叫んだ。「あんたの息子が病気になったら、スタジアムに連れて行け!」

■増える中流層、減速する経済成長 ― 社会整備の遅れに不満

 ブラジルの抗議デモには、トルコやエジプトで起きた抗議行動との類似点もある。

「背景に大きな社会変化がある。特徴は、新たな社会階層の出現だ」と、コンサルティング会社Gradual Investimentosのエコノミスト、アンドレ・ペルフェイト(Andre Perfeito)氏は指摘する。

 ペルフェイト氏によると過去10年で、4000万人のブラジル国民が中流階級入りした。現在は人口の半分が中流層だ。消費は爆発的に増加し、教育水準も目に見えて上がった。

 ところが、ジルマ・ルセフ(Dilma Rousseff)大統領が政権に就いてから2年、経済成長は2011年の2.7%から12年には0.9%へと急減速。その一方で物価は今年5月時点で前年同月比6.5%増と上昇し続け、市民の家計を圧迫している。調査会社によれば、ルセフ政権の支持率はインフレの影響で8ポイント低下した。

「人口の大部分、特に都市部の人々は、劣悪な公共交通機関、壊滅的な保健制度、まん延する暴力に不満を感じている」と、カンピナス大学(University of Campinas)の社会学者、リカルド・アントゥネス(Ricardo Antunes)氏は説明する。「これらの問題はずっと所得と雇用の増加に補われていた」が、今やそれも限界に達したという。

 コンフェデレーションズカップがこうした怒りを表明する媒介となったのは、「会場となる記念碑的なスタジアムの建設に天文学的な費用がかかった」ためだとアントゥネス氏は分析している。

■特定の政党に属さない新しいデモ参加者

 長年に及ぶ政治・金融スキャンダルの末に路上に繰り出し、腐敗を糾弾する抗議デモの参加者たちは、特定の政党や労働団体に所属しているようには見えず、さまざまな政党や労組を無差別に批判している。

「不満は、問題を解決してこなかった主要政党全てに向けられている」と、ブラジリア大学(University of Brasilia)の歴史学者、ビルジリオ・カセッター(Virgilio Caixeta)氏は言う。

 一方、ルセフ大統領は18日、路上からの「変革」の声に耳を傾けなければならないと述べ、現政権で実行すると約束。社会的・経済的変化を遂げたブラジルに「より多くを求め、また求める権利を有する市民」が出現したとの見方を示している。(c)AFP

6521チバQ:2013/06/24(月) 01:07:01
http://www.afpbb.com/article/politics/2951982/10948962
トルコの反政府デモを警官隊が再び排除、ドイツとの確執深まる
2013年06月23日 14:52 発信地:イスタンブール/トルコ
【6月23日 AFP】トルコの最大都市イスタンブール(Istanbul)中心部で22日、数千人規模の反政府デモが行われ、警官隊が催涙ガスやゴム弾、放水で強制排除した。10年間続いているイスラム色の強い現政権への抗議活動は、新たに活発化している。
 
 デモ隊が市内のタクシム広場(Taksim Square)で、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相の退陣を求めてシュプレヒコールを上げていたところ、数百人の警官隊が放水車とともに突入し、デモ隊を解散させた。

 この日のデモは、全国の反政府活動の中心地であるゲジ公園(Gezi Park)での強制排除から1週間を迎えたタイミングで行われた。デモはトルコを揺るがし、エルドアン首相を激怒させるとともに、トルコが西側諸国から厳しい批判の目を向けられる契機を作った。

 トルコ情勢不安の発端は先月31日、ゲジ公園内の600本の木を再開発事業に伴う伐採から救おうとする小さな活動に対し、警察が強硬な取り締まりを実施したことだった。この措置に対する反発が広がり、専制色を強めているとしてエルドアン首相に抗議する大規模デモに発展した。

 トルコ医師会(Turkish Medical Association)は、一連の騒乱で4人が死亡し、8000人近くが負傷したとしている。また、複数の弁護士グループによると、全国で数百人が拘束され、少なくとも46人が訴追された。大半は「テロ」組織への所属や器物損壊の罪に問われているという。

■冷え込む対独関係

 抗議デモへのトルコ政府の対応は、西側諸国の批判を招いた。特にドイツとの関係は冷え込み、21日には両国で、相手国の大使を呼んで抗議する報復とも取れる動きがあった。

 ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相は17日、トルコの暴力的なデモ取り締まりは「余りにも厳しすぎる」と非難。トルコのエゲメン・バウシュ(Egemen Bagis)欧州連合(EU)相は、EU加盟交渉の再開留保を主張するドイツやオランダに反発するとともに、ドイツ総選挙が9月に予定されていることを踏まえ「メルケルが選挙運動用の題材を探しているのならば、トルコ以外のものにすべきだ」と述べ、ドイツを正面から批判した。

 この日はドイツのケルン(Cologne)市内でも、エルドアン政権に抗議する8万人規模のデモが行われた。EU最大の経済大国であるドイツは、トルコ人移民が世界最多で、トルコにとって最大の貿易相手国でもある。(c)AFP/Nicolas CHEVIRON

6522チバQ:2013/06/24(月) 01:08:20
http://www.afpbb.com/article/politics/2951446/10935584
サンパウロとリオが運賃値上げ撤回、ブラジル抗議デモ
2013年06月20日 13:27 発信地:リオデジャネイロ/ブラジル
【6月20日 AFP】サッカー・コンフェデレーションズカップ(Confederations Cup)開催中のブラジルで公共交通機関の運賃値上げをきっかけに政府に対する抗議デモが激化している問題で、同国2大都市のサンパウロ(Sao Paulo)とリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)の市当局は19日、値上げ撤回を発表した。

 値上げ反対デモは、コンフェデレーションズカップと来年開催予定のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の開催費に巨額の税金が投入される一方、社会福祉事業がないがしろにされているとの不満の高まりを背景に、過去20年で最大規模の抗議デモに拡大。19日には北東部フォルタレーザ(Fortaleza)のコンフェデレーションズカップ試合会場周辺でデモ隊と警官隊が衝突した。

 サンパウロとリオで運賃値上げが撤回されたのは、デモ隊にとって大きな勝利だ。既にポルト・アレグレ(Porto Alegre)やレシフェ(Recife)など複数の都市でも値上げが撤回されている。

 サンパウロ州のジェラルド・アルキミン(Geraldo Alckmin)州知事によると、同州では電車・バスの運賃が24日から、現在の3.2レアル(約140円)から3レアル(約130円)に戻る。またリオでは、エドゥアルド・パエス(Eduardo Paes)市長によるとバス運賃が現在の2.95レアル(約130円)から2.75レアル(約120円)に戻るという。

 最低賃金が月額3万円未満のブラジルでは、公共交通機関の運賃値上げは多くの国民にとって大きな負担となる。ブラジル政府はコンフェデレーションズカップとW杯で好調なブラジル経済を世界にアピールし、国際社会での存在感を高めたい考えだが、若者層は経済成長の恩恵を感じておらず、デモ隊は政府が社会保険や教育に使うべき資金をスタジアム建設につぎ込んでいると非難している。(c)AFP/Christophe Simon

http://www.afpbb.com/article/politics/2951593/10939418
ブラジル抗議デモ、運賃値上げ撤回も鎮静化せず
2013年06月21日 06:57 発信地:リオデジャネイロ/ブラジル
【6月21日 AFP】ブラジルで、公共交通機関の運賃値上げをきっかけに始まった反政府デモが激化している問題で、20日も複数の都市で、公共サービスの改善を求め、来年のサッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)への必要以上の税金投入に反対する新たなデモが発生した。

 同国2大都市のサンパウロ(Sao Paulo)とリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)の市当局は19日、運賃値上げ撤回を発表し、デモ隊側に大きな勝利をもたらしたものの、鎮静化にはつながらなかった。

 ソーシャルメディア上でデモへの参加を表明した人は、全国80都市で100万人以上に上っている。約2週間前に始まった抗議運動は、ここ20年に同国で起きたものとしては最大規模にまで拡大し、収束の気配を見せていない。

 運賃値上げへの抗議は、現在開催中のコンフェデレーションズカップ(Confederations Cup)と来年開催されるW杯ブラジル大会に150億米ドル(約1兆4600億円)が支出されることに対する怒りも相まって、政府の腐敗した政策を阻止しようとする大きな動きへと発展してきた。

 ブラジルで起きたこの民衆による反政府行動を、北アフリカと中東の民主化運動「アラブの春(Arab Spring)」や、トルコで現在も継続中の反政府デモと比較する声も上がっているが、ブラジルのデモは政争の色合いを帯びたものではなく、はっきりと特定できる指導部も存在しない。

 同デモはソーシャルメディア上で活発な意見交換のテーマとなっている。「運賃値上げは撤回された。しかし誰がデモを止めると言った?」という書き込みもあった。問題になったバスの値上げ幅が20センターボ(約10円)だったことから、「『たった20センターボ』以上の問題だ」というスローガンが掲げられ、インターネット利用者が新たなデモを企画実行した。

 W杯開催を批判するデモ隊は、現在開催中のコンフェデレーションズカップの決勝戦を迎える30日、リオデジャネイロにあるシンボル的なマラカナン・スタジアム(Maracana Stadium)へ向けた大規模なデモ行進を計画している。(c)AFP/Laura BONILLA CAL

6523チバQ:2013/06/24(月) 01:10:46
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2951469/10936243
シリアの6つの世界遺産、全て「危機遺産」に指定 ユネスコ
2013年06月20日 15:37 発信地:プノンペン/カンボジア
【6月20日 AFP】国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)は20日、シリア国内にある6つの世界遺産について、2年以上続く内戦により甚大な被害を受けたとして「危機遺産」に指定した。

 シリアには、ダマスカス(Damascus)、ボスラ(Bosra)、アレッポ(Aleppo)の3古代都市と、パルミラ(Palmyra)の遺跡、クラック・デ・シュバリエ(Crac des Chevaliers)とカルエッサラー・エルディン(Qal'at Salah El-Din)の城、シリア北部の古代村落群の計6つの世界遺産がある。

 しかしユネスコの世界遺産委員会は、カンボジア首都プノンペン(Phnom Penh)で開いた会合で、6つ全てを「危機遺産リスト(World Heritage in Danger)」に登録。20日、文書で「シリアにおける武装紛争状態のため、6つの世界遺産の『顕著な普遍的価値』を確実に保全・保護する条件が失われた」と発表した。(c)AFP

6524チバQ:2013/06/24(月) 01:11:40
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2952005/10950833
パキスタンで武装犯が登山者ら襲撃、外国人9人死亡
2013年06月23日 18:37 発信地:イスラマバード/パキスタン
【6月23日 AFP】発足したばかりの新政権が国内の暴力を鎮めると誓ったばかりのパキスタンで22日夜、通常は平穏なヒマラヤ山脈地域で武装した男らが登山者用のベースキャンプを襲撃し、外国人9人とパキスタン人1人が殺害された。

 事件が起きたのは、ギルギット・バルチスタン(Gilgit-Baltistan)地域の世界有数の標高を誇るナンガパルバット(Nanga Parbat)山。

 警察のモハメド・ナビード(Mohammed Naveed)氏がAFPに語ったところによると、現地時間の22日午後10時(日本時間23日午前2時)ごろ、「武装した男たちがベースキャンプに押し入り、登山に来ていた外国人9人と、1人のパキスタン人に向けて発砲した」という。撃たれた人たちはその後、死亡が確認された。

 一方、ウクライナのVladimir Lakomov駐パキスタン大使は23日、死亡した9人の中にウクライナ籍の5人が含まれていたことを明らかにした。また、パキスタン・テレビ(PTV)は被害者にロシア人と中国人が含まれていると報じている。(c)AFP

http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2951837/10944446
シーア派モスクで自爆攻撃、15人死亡 パキスタン
2013年06月22日 07:49 発信地:ペシャワル/パキスタン
シーア派モスクで自爆攻撃、15人死亡 パキスタン
2013年06月22日 07:49 発信地:ペシャワル/パキスタン

クリッピングする拡大写真を見る写真をブログに利用するメディア・報道関係・法人の方 写真購入のお問合せはこちらパキスタン北西部ペシャワル(Peshawar)で起きた自爆攻撃により損傷したイスラム教シーア派モスク(2013年6月21日撮影)。(c)AFP/Hasham AHMED
関連写真1/1ページ全3枚



スライドショーを見る【6月22日 AFP】パキスタン北西部ペシャワル(Peshawar)の外れにあるイスラム教シーア派(Shiite)のモスク(礼拝所)と神学校で21日、自爆攻撃があり、当局によると15人が死亡、25人以上が負傷した。

 標的となったモスクは、シーア派が住民の多数を占めるグルシャン・コロニー(Gulshan Colony)内にある。ペシャワル市は、パキスタン北西部のアフガニスタンとの国境沿いにある部族地域に隣接しており、この地域はアフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)と国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系武装勢力の主要活動拠点となっている。

 この攻撃の数日前には、米国当局がアフガニスタンのタリバンとの和平協議をカタールの首都ドーハ(Doha)で開始したいとの意向を表明したばかりだった。

 警察当局者はAFPの現場取材に対し、「徒歩で近づいた自爆犯は、最初にモスク外を警護していた警察官たちに向かって発砲した後、礼拝所に入って、礼拝を直前に控えた信者たちの中で自爆した」と語った。

 別の警察官はAFPの取材に対し、当初は少なくとも3人の自爆犯が攻撃を実行するつもりだったと述べた。「そのうちの2人は、共犯者の1人が礼拝所に入って自爆を遂げたので逃げた」という。

 犯行声明はまだ出されていないが、パキスタンでは、イスラム教の少数派シーア派に対するスンニ派(Sunni)の過激派による攻撃が増している。シーア派はパキスタン総人口1億8000万人の20%に上る。(c)AFP/S.H. Khan

6525チバQ:2013/06/24(月) 20:04:08
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130624/amr13062411380005-n1.htm
ブラジル各地でデモ続行 収束の見通し立たず
2013.6.24 11:36

ブラジル・リオデジャネイロで抗議活動を行うデモ参加者=23日、(ロイター)
 ブラジルで続いているサッカー・ワールドカップ(W杯)などへの抗議デモは23日も20都市以上で行われた。ルセフ大統領は21日の演説で国民に沈静化を呼び掛けたが、24、25両日にはさらに大規模なデモが予定されており、収束の見通しは立っていない。

 デモ隊は、来年ブラジルで開催されるW杯に向けて政府に巨額の資金拠出を強いているとして、国際サッカー連盟(FIFA)にも批判の矛先を向けている。

 FIFAのバルク事務局長は23日の有力紙グロボとのインタビューで「今起きていることの責任はわれわれにない」と批判を一蹴。引き続きW杯成功に向けて努力する考えを示した。

 地元メディアによると、大統領は25日にも新たな福祉政策を発表する方針で、火消しに追われている。(共同)

6526チバQ:2013/06/24(月) 20:04:43
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130624/amr13062409220003-n1.htm
元CIA職員がエクアドルに亡命申請、キューバ経由か 米政府は旅券無効決定
2013.6.24 09:17
 【モスクワ=佐々木正明】米当局がスパイ活動取締法違反容疑などで訴追した中央情報局(CIA)の元職員、エドワード・スノーデン容疑者(30)について、エクアドル政府は23日、元職員から亡命申請があったことを明かした。

 元職員は23日午後5時(日本時間同10時)ごろ、民間機で香港からモスクワに到着。24日午後にキューバの首都ハバナに向かう露航空会エアロフロートの便のチケットを所持しているとされ、キューバを経由してエクアドルに向かう可能性が出てきた。

 元職員の亡命申請については、エクアドルのパティニョ外相が23日、短文投稿サイト「ツイッター」で明らかにした。同外相は24日にも、滞在先のベトナムで記者会見を開き、状況を説明するとしている。

 インタファクス通信によると、元職員はロシアの入国査証(ビザ)を持っていないため、モスクワのシェレメチェボ空港に到着後、空港敷地内にある乗り換え客用のホテルに宿泊。エクアドルの駐露大使が23日、このホテルを訪れており、元職員と面会したとみられる。

 元職員には、政治亡命への支援を表明した内部告発サイト「ウィキリークス」の顧問弁護士らが同行。ウィキリークスは23日、元職員は「安全なルートでエクアドルに向かう」との声明を出した。

 ウィキリークス創設者のアサーンジ容疑者もエクアドルに政治亡命を申請しており、在英エクアドル大使館に長期滞在している。

 一方、ロイター通信は23日、米国政府当局者の話として、元職員の旅券を無効にする決定を下したと報道。米政府は元職員が経由地として訪れるとみられる中南米の国々に対し今後、国際間の渡航を認めないよう要請した。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/130624/amr13062410590004-n1.htm
元CIA職員、スルリ取り逃がし…米、旅券無効決定も打つ手なし
2013.6.24 10:57

エドワード・スノーデン容疑者(ガーディアン提供・ロイター)
 オバマ米政権は、スパイ活動取締法違反などの容疑で訴追した中央情報局(CIA)元職員スノーデン容疑者の旅券を無効とするなど、速やかな身柄確保を目指した。だがスノーデン元職員がロシアに到着、エクアドルへの亡命を申請したことで、打つ手はほとんどなくなったのが実情だ。

 米国務省当局者は23日、中南米の関係国政府にスノーデン元職員の入国を拒否し米国に送還するよう要請したことを明らかにした。エクアドルや経由地とされるキューバへの要請とみられるが、いずれも反米国で従う見込みはない。

 米メディアによると、米政府は元職員が香港を離れる前に旅券を無効にした。国際間の移動を阻み、事態を早期に収拾する狙いがあったが空振りに終わり、当面は元職員の行方を追いながら難しい外交工作を続けざるを得なくなった。

 議会では元職員の逃亡に加担したとして、香港当局や中国政府、ロシアに対する批判が高まっており、米中関係や米ロ関係にも影を落としそうだ。(共同)

6527チバQ:2013/06/24(月) 20:05:39
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130624/mds13062408030000-n1.htm
南アのマンデラ氏が危篤 容体悪化と大統領府
2013.6.24 08:02

南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領(AP)
 【ロンドン=内藤泰朗】南アフリカ大統領府は23日夜、肺感染症の再発で今月8日未明に首都プレトリアの病院に再入院していたネルソン・マンデラ元大統領(94)が危篤に陥ったと発表した。

 声明などによると、マンデラ氏の容体は、深刻ながらも安定していた。だが、ここ24時間で容体が急変、集中治療室(ICU)に移送されたという。

 医師団は23日夜、病院を訪れた南アのズマ大統領にマンデラ氏の容体を説明。大統領は「医師団はあらゆる手を尽くしている」と述べ、マンデラ氏の回復に向けて祈りをささげるよう国民や世界に呼び掛けた。

 マンデラ氏は、南アの反アパルトヘイト(人種隔離)闘争を率い、1993年にノーベル平和賞を受賞した。近年は肺感染症などで入退院を繰り返し、今回は昨年12月以来、4度目の入院。


http://sankei.jp.msn.com/world/news/130622/mds13062220120001-n1.htm
マンデラ氏は深刻だが安定、搬送時に救急車故障 南ア
2013.6.22 20:11
 南アフリカ大統領府は22日、肺感染症の再発で首都プレトリアの病院に再入院中のネルソン・マンデラ元大統領(94)の容体は「深刻だが安定している」との声明を出した。マンデラ氏の容体に関する大統領府の情報提供は16日以来。

 また、マンデラ氏が8日未明に最大都市ヨハネスブルクの自宅から搬送された際、軍の救急車が途中で故障し、別の救急車に乗り換えていたことが分かった。米CBSテレビが報じ、南ア大統領府も確認した。

 CBSによると、別の救急車の到着まで40分以上かかった。大統領府は、マンデラ氏の容体に影響はなかったとしている。

 マンデラ氏は南アの反アパルトヘイト(人種隔離)闘争を率いたノーベル平和賞受賞者。入院は昨年12月以来、4回目。(共同)

6528チバQ:2013/06/24(月) 20:53:08
http://mainichi.jp/select/news/20130624dde007030050000c.html
米国家安全保障局:情報収集 中国、「法治」香港を支持 米との正面衝突回避
毎日新聞 2013年06月24日 東京夕刊

 【上海・隅俊之】CIA元職員、スノーデン容疑者が香港を離れたことについて、中国政府は「香港は法治社会。法に基づく処理を尊重している」(中国外務省)として、香港特区政府の対応を支持する考えを表明した。元職員の処遇は米中間の外交問題に発展する可能性もあったが、米国が異論をはさみにくい「法治」を強調することで正面衝突を巧みに避けた形だ。

 中国外務省の華春瑩副報道局長は23日の談話で「関連する報道を見たが、具体的には分からない。事態の進展を注視する」と述べ、中国政府が香港側の判断に関与していないとの立場を強調した。

 ただ、1国2制度の下でも外交問題は中国政府の管轄になる。香港の元保安局長で親中派政党・新民党の葉劉淑儀(レジーナ・イップ)主席は「米政府から引き渡し要請があれば、香港政府は中国政府に通知する」と指摘。親中派の梁振英行政長官が水面下で中国政府と協議していた。

 中国では「引き渡せば中国全体がメンツを失う」(国際情報紙、環球時報)などの強硬論も出ていた。一方で、中国は習近平国家主席がオバマ米大統領との会談で「新しい形」の関係構築で一致したばかりで、対米関係悪化を望んでいない。また、自国でもネットの監視を強めており、国家の情報収集活動を告発した元職員をかくまうことは、自らの首を絞めることになり、難しい決断を迫られていた。

http://mainichi.jp/select/news/20130624dde007030041000c.html
米国家安全保障局:情報収集 米政権、二重のいら立ち CIA元職員、反米国が亡命候補 告発サイト支援
毎日新聞 2013年06月24日 東京夕刊


スノーデン容疑者の到着を待つエクアドル大使の車の横に立つ報道陣ら=モスクワの空港で2013年6月23日、AP
拡大写真 【ワシントン及川正也】米国家安全保障局(NSA)の機密情報を漏えいしたなどとして訴追された中央情報局(CIA)元職員、スノーデン容疑者(30)が滞在先の香港からロシアに出国し、中南米への亡命を求めていることにオバマ米政権はいら立ちを募らせている。移動ルートや亡命先候補がいずれも米国と対峙(たいじ)する国々ばかりのためだ。米政府は関係各国に強制退去を求めているが、応じる可能性は低く、長期化は必至の情勢だ。

 内部告発サイト「ウィキリークス」は23日、元職員がエクアドルに向かっていると発表した。米メディアによると、米政府はエクアドル、キューバ、ベネズエラに元職員が入国した場合、強制退去させるよう求めた。

 これら3カ国は「反米帝」を掲げて連携している左派政権。エクアドルのコレア政権は2009年に国内の空軍基地の米軍使用継続を認めないと決定。自由貿易協定(FTA)交渉も破棄して対米関係は険悪化している。

 オバマ政権は香港当局との良好な関係から早期送還実現を期待していたが、香港当局はロシアへの出国を許可した。米民主党有力者のシューマー上院議員は23日のCNNテレビで「中国政府の介入があったと思う」と指摘。「プーチン露大統領はシリアやイラン、スノーデン問題でも米国の邪魔をしており、米露関係に深刻な影響を与える」と述べ、中露両政府を批判した。大量の外交公電を漏えいしたとして裁判中のマニング陸軍上等兵の漏えい先だったウィキリークスが亡命の支援をしていることも、米政府をいら立たせる要因になっているとみられる。

 米国務省は元職員のパスポートを無効とし、「あらゆる手段」を講じて送還させる方針だが、反米のエクアドルがいったん入国を許可すれば送還が難しくなることは確実だ。

6529チバQ:2013/06/24(月) 21:11:49
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013062400042
与野党双方が勝利宣言=政治の混乱拡大必至−アルバニア総選挙
 【ベルリン時事】アルバニアで23日、総選挙(議会定数140)が行われ、ベリシャ首相の与党・民主党と野党・社会党の双方が勝利宣言した。政治の混乱拡大は必至で、欧州連合(EU)加盟が遠のく可能性もある。
 ベリシャ首相は「偉大な勝利を確信している」と強調。一方、社会党のラマ党首は「破壊的な勢力に勝った」と述べた。いずれも根拠は示していない。暫定集計結果は24日以降に発表の予定。(2013/06/24-07:22)

--------------------------------------------------------------------------------

6530チバQ:2013/06/24(月) 22:19:26
http://www.afpbb.com/article/politics/2952153/10947905
「虹の国」の父、ネルソン・マンデラ氏 獄中から大統領に
2013年06月24日 18:08 発信地:ヨハネスブルク/南アフリカ
【6月24日 AFP】反アパルトヘイト(人種隔離)闘争で27年間にわたって獄中生活を送った後、「自由への長い道」に乗り出したネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)氏──後に南アフリカ初の黒人大統領となり、ノーベル平和賞を受賞した。

 近年は公の場に姿を見せることはほとんどなくなったが、今なお世界で最も愛される人物の1人であり続けている。

■最貧地区に生まれ反アパルトヘイトの闘士へ

 マンデラ氏は1918年7月18日、南アフリカでも最貧地区の1つ、トランスカイ(Transkei)にあるムベゾ(Mvezo)村で、テンブ人の首長の家庭にホリシャシャ・マンデラ(Rolihlahla Dalibhunga Mandela)として生まれた。「ネルソン」は学校の教師に名付けてもらった英語名だ。

 学生時代に活動家となり、52年にヨハネスブルク(Johannesburg)に黒人として初めて法律事務所を開設した。

 61年にアフリカ民族会議(ANC)の地下武装組織「ウムコント・ウェ・シズウェ(Umkhonto we Sizwe、民族の槍)」の最高司令官となり、翌62年にはアルジェリアとエチオピアで軍事訓練を受けた。だが、64年に逮捕・起訴され、終身刑を言い渡された。このとき裁判でマンデラ氏が行った演説は、反アパルトヘイト運動のマニフェスト(宣言)となった。

「私は白人による支配に対して戦ってきた。黒人による支配に対しても戦ってきた。全ての人が平等な機会の下で暮らす民主的で自由な社会という理想を私は抱いてきた。(中略)この理想のために、死ぬ覚悟もできている」

■釈放、選挙、大統領就任──「虹の国」目指す

 マンデラ氏はロベン島(Robben Island)に18年間収容された後、82年にケープタウン(Cape Town)のポールスモア(Pollsmoor)刑務所に移送された。その後、郊外パール(Paarl)のビクター・フェルスター(Victor Verster)刑務所に再移送された。

 国際社会が南アフリカに対し経済制裁で圧力を強める中、89年に強硬派のP・W・ボタ(P.W. Botha)大統領が辞任し、融和的なフレデリク・デクラーク(Frederik de Klerk)大統領が就任。90年2月11日、マンデラ氏は釈放された。93年、マンデラ氏とデクラーク氏はノーベル平和賞を共同受賞した。

 94年、初の全人種参加による総選挙が行われ、マンデラ氏も人生で初めて投票を行った。この選挙をめぐっては直前に衝突が起き、多数が死亡している。選挙の結果を受け、マンデラ氏が議会で大統領に選出された。

 黒人たちの尊厳を回復すると同時に、変化を恐れる白人たちの不安を取り除く和解政策に着手したマンデラ氏は、大統領就任演説で次のように宣言した。「私たちは1つの契約を結んだ。黒人も白人も、全ての南アフリカ人が胸を張って歩くことができ、何かを恐れることなく、人間の尊厳を決して奪われることのない社会――国内外とも平和に包まれた虹の国を築こうという契約だ」

■紛争調停や若者の生活向上、W杯誘致に尽力

 大統領職を1期5年務めたマンデラ氏は、99年に引退。その後はアフリカ中部ブルンジを中心に、各地で紛争の調停に力を注いだ。また、長い獄中生活で子供たちの成長をそばで見ることができなかった経験から、若者たちの生活向上に力を注ぎ、資金を集めて、へき地における学校建設を進めた。

 ウィニー・マンデラ(Winnie Madikizela-Mandela)夫人と離婚したマンデラ氏は98年、80歳の誕生日に、モザンビークの故・サモラ・マシェル(Samora Machel)元大統領の夫人だったグラサ・マシェル(Graca Machel)さんと再婚した。83歳のときに前立腺がんと診断されたが、治療に成功。2004年5月、家族や友人との「もっと静かな生活」を楽しむために、公務を減らすことを発表した。

 09年、国連(United Nation)はマンデラ氏の誕生日を「ネルソン・マンデラ国際デー(Nelson Mandela International Day)」に設定した。

 マンデラ氏は、アフリカ大陸での初開催を目指した2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)の誘致にも尽力。本大会決勝戦ではスタジアムに姿を見せ、観衆を喜ばせた。

 大会後、南アのジェイコブ・ズマ(Jacob Zuma)大統領は、W杯開催によってマンデラ氏の理想実現が近づいたとコメント。「タタ(お父さん)、あなたの夢にわれわれはとても近づいた。成功を祝い共に働く多様性の中に結束した1つの国になった」と述べた。(c)AFP

6531チバQ:2013/06/24(月) 22:20:05
http://www.afpbb.com/article/politics/2952048/10865082
パレスチナ首相辞任、権限問題でアッバス議長と対立
2013年06月24日 07:31 発信地:ラマラ/パレスチナ自治区
【6月24日 AFP】パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長は23日、約2週間前に就任したばかりのラミ・ハムダラ(Rami Hamdallah)首相の辞表を受理した。辞任の理由は、政府内における首相の権限をめぐって議長と対立したためだ。

 アッバス氏が権限の問題をめぐり首相職から辞表を提出されたのはこの2か月半で2度目。パレスチナ自治政府は再び不安定化することになる。

 今月6日に就任したハムダラ氏は、副首相を2人指名したアッバス議長の決定に反発していた。パレスチナ自治政府で副首相のポストが作られたのは、今回が初めてだった。

 ハムダラ氏は首相としての明確な権限と、副首相によってその権限が侵害されないよう求めていたが、結局アッバス氏との意見の相違は埋まらなかった。(c)AFP/Adel Zaanoun

6532チバQ:2013/06/24(月) 22:20:41
http://www.afpbb.com/article/politics/2952066/10953134
アルバニア総選挙で発砲事件、EU加盟に暗雲
2013年06月24日 08:28 発信地:ティラナ/アルバニア
【6月24日 AFP】23日に総選挙(一院制、定数140)が行われたアルバニアで、政治的動機に基づくとみられる発砲事件があり、野党の支持者1人が死亡した。

 事件が起きたのは、北部の町Lacの投票所付近。警察当局は「選挙と関係している可能性がある」とAFPに語ったが、それ以上の詳細は明かさなかった。

 死亡したのは、首都ティラナ(Tirana)の元市長のエディ・ラマ(Edi Rama)氏が率いる社会党を軸とする政党連合の支持者の男性(53)と確認された。一方、負傷者3人のうち1人は、サリ・ベリシャ(Sali Berisha)首相率いる与党民主党の候補者だった。選挙ではラマ氏とベリシャ氏が、お互いに不正を行っていると非難合戦が続いていた。

 アルバニアは約20年前に共産主義政権が崩壊して以来クリーンな選挙ができていないため、念願の欧州連合(EU)加盟に向けて、国際水準の公正な選挙を行う能力があることを示す必要がある。(c)AFP/Briseida MEMA

6533チバQ:2013/06/25(火) 21:31:11
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130625-00000043-jij_afp-int
カタール首長、33歳皇太子への権力移譲を発表
AFP=時事 6月25日(火)16時52分配信



国営衛星放送カタールテレビで演説するハマド・ビン・ハリファ・サーニ首長(2013年6月25日撮影)。
【AFP=時事】カタールのハマド・ビン・ハリファ・サーニ(Hamad bin Khalifa al-Thani)首長(61)は24日、タミム・ビン・ハマド・サーニ(Tamim bin Hamad al-Thani)皇太子(33)に権限を移譲した。


 ハマド首長はテレビ演説で、「本日、権限をタミム・ビン・ハマド・サーニ皇太子へ移譲することを発表する。(この決定は)若い指導者が旗を持つ新たな時代の始まりだ」と述べた。

 タミム皇太子は湾岸アラブ君主国で最年少の国家元首となった。

 独裁的な指導者による支配が数十年にわたり続いてきたアラブ諸国では、近年の民主化運動「アラブの春(Arab Spring)」により、チュニジアやエジプト、リビアで政権が転覆しているが、カタールはこの間、外交的に重要な役割を果たした。

 ハマド首長は、1995年に実父であるハリーファ首長に対する無血クーデターで政権を奪取。カタールの膨大なガス資源をてこに近代化を進め、同国を国際社会の主要国の一つに変身させた。

 一方、1980年生まれのタミム皇太子は、ハマド首長の4男で第2夫人との2人目の子ども。天然ガス資源が豊富で、西側諸国と友好的な関係にあるカタールの次期国家元首となるべく育てられてきた。【翻訳編集】 AFPBB News

6534チバQ:2013/06/25(火) 21:37:27
http://www.cnn.co.jp/world/35033833.html
カブールの大統領府に襲撃、4人死傷 タリバーンが犯行声明
2013.06.25 Tue posted at 18:39 JST

カブール(CNN) アフガニスタンの首都カブールの大統領府が25日早朝、武装集団の襲撃を受け、内務省によると警備員3人が死亡、1人が負傷した。アフガニスタンの反政府勢力タリバーンが犯行声明を出している。

警察によると、武装集団はただちに撃退された。犯人側の死者数については情報がない。

大統領府は米大使館や国際治安支援部隊(ISAF)本部の近くに位置する。ISAFの報道官は襲撃の知らせを受け、「爆発や銃撃の報告があった。状況を監視し、関係者の安全確保に全力を挙げている」と述べた。

アフガンでは先週までにISAFから全土の治安権限が移譲され、警察や軍の治安維持能力に注目が集まっている。

6535チバQ:2013/06/25(火) 21:38:16
http://www.cnn.co.jp/world/35033803.html
アンカラ市長、ツイッターで反対派と勢力争い トルコ
2013.06.25 Tue posted at 11:46 JST

トルコ・イスタンブール(CNN) 政府に対する抗議デモが続くトルコで、首都アンカラの市長が短文投稿サイトのツイッター上で反対派と支持者のツイート数を競い合う勢力争いを展開している。

発端はアンカラのギョクチェキ市長が23日、ツイッター上で英BBCトルコ放送局のセリン・ギリット特派員を名指しして「外国の工作員」と非難したことだった。ギョクチェキ市長はさらに、「彼らは英国の主導で工作員を雇い、我が国の経済を崩壊させようとしている」とツイートした。

ギョクチェキ市長は同国のエルドアン首相が率いる与党公正発展党(AKP)の所属。エルドアン首相は3週間前に抗議デモが激化して以来、外国が背後でデモ隊を操り、テロや暴動を引き起こしていると非難していた。

ギョクチェキ市長もこの筋書きに沿って、ツイッターで特定の話題を取りまとめるハッシュタグの機能を使い、トルコ語で「英国のセリン・ギリットの名でスパイするな」という意味の話題を作成。読者に呼びかけてツイッターの世界ランキングでこの話題を上位に浮上させた。

一方、これに対抗する勢力は同日、「ギョクチェキは工作員だ」と反撃するハッシュタグを作成した。この話題は支持者の間で次々にリツイートされ、ギョクチェキ市長が作成したハッシュタグの順位を逆転して、ツイッターのランキングでトップ級の話題に浮上した。

これに対してギョクチェキ市長は、「ギョクチェキ工作員のハッシュタグをツイートした者は誰であれ、1人ひとりに対して法的措置を起こす」と脅しをかけている。

それでも現地時間の24日午前、反対勢力のハッシュタグは、ツイッターのランキングで2位に浮上している。

BBCは24日に発表した声明で、トルコの当局者がBBC特派員に対し脅しをかけているとして懸念を表明。BBCの記者は「不偏不党の報道」を心掛けていると述べ、意見や苦情は適切な方法で寄せるべきだとトルコ政府に促した。

6536チバQ:2013/06/25(火) 21:38:45
http://www.cnn.co.jp/world/35033793.html
ベルルスコーニ元伊首相に禁錮7年
2013.06.25 Tue posted at 09:52 JST

ミラノ(CNN) イタリアのベルルスコーニ元首相(76)が未成年者買春の罪などに問われた裁判で、同国の裁判所は24日、禁錮7年の有罪判決を言い渡し、公職に就くことを禁止した。

担当弁護士は記者団に「公正な裁判ではなかったので判決には驚いていない」と話し、上訴する構えを示した。

検察によると、元首相は2010年、当時未成年だったダンサーの女性と13回にわたり性的関係を持った。検察はまた、この女性が窃盗容疑で逮捕された際に元首相が職権を乱用して釈放させるよう働きかけたとも主張した。

これに対して元首相は、女性と関係を持つために金を支払ったことは「これまでの人生でただの一度もない」として無実を主張。女性も当時、年齢を24歳と偽っていたと話し、性的関係も否定していた。

元首相は94年から11年にかけて3期首相を務めた。詐欺や汚職、女性関係などのスキャンダルが絶えず、昨年10月には脱税で禁錮4年と公職禁止5年の有罪判決を受けた。先月2審でも有罪を言い渡された。

一方で今年2月の総選挙では同氏の陣営の得票率が30%に迫り、レッタ政権下で影響力を保持している。

6537チバQ:2013/06/25(火) 22:08:23
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2013062500107
中道左派が連立参加=ギリシャで内閣改造
 【アテネ時事】ギリシャのサマラス首相は24日、政権発足から1年を経て内閣改造に踏み切った。閣外協力にとどまっていた中道左派、全ギリシャ社会主義運動(PASOK)のベニゼロス党首が外相兼副首相として入閣。首相率いる中道右派の新民主主義党(ND)との連立政権に参加した。新閣僚は25日に宣誓する予定。(2013/06/25-07:34)

6538チバQ:2013/06/25(火) 22:13:51
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130624/amr13062421020006-n1.htm
逃亡希望先、なぜエクアドル? 欧米の敵「保護」 政権盤石
2013.6.24 21:01 (1/2ページ)[南北アメリカ]

エドワード・スノーデン容疑者(ロイター)
 【ニューヨーク=黒沢潤】南米エクアドルの反米左派コレア政権は23日、スノーデン容疑者の亡命申請受け入れを示唆した。コレア政権としては中南米地域の“反米同盟”を率いたベネズエラのチャベス大統領の死去後、同地域で存在感を高めたいとの思惑がある。スノーデン容疑者側には、政権基盤が盤石で、欧米諸国に「敵対する」人物の亡命を受け入れているエクアドルなら“身の安全”が保証されるとの判断があったとみられる。

 反米同盟の盟主的存在だったチャベス氏の後継者であるマドゥロ大統領は4月の大統領選で僅差で勝利したばかり。政権基盤は弱く、対米関係の改善を模索中だ。

 中南米の政治力学が微妙に変化する中、カストロ政権のキューバや、オルテガ政権のニカラグアなどとともに反米同盟の一角をなすエクアドルのコレア政権は、「地域のリーダー的存在にまではなれないものの、チャベス氏のような強硬姿勢を見せることで、地域の“顔”としての存在感を発揮したい思惑がある」(外交筋)と指摘される。

 エクアドルは昨年から、内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者、アサーンジ容疑者を在英エクアドル大使館内に保護している。“米政府の敵”スノーデン容疑者を受け入れれば、反欧米姿勢はより明確になる。

 コレア大統領はこれまで、連続再選規定を撤廃し、司法権も縮小させただけでなく、今月14日にはテレビ局などの政権批判を封じ込める「メディア規制法」を成立させるなど、強権的な政治手法をとってきた。大統領は一方、豊富な石油資源を元に貧困層などへのバラマキ政策を通じて今年2月に3選を果たしている。国民からの人気は高く、政権が早期に揺らぐ可能性は低い。

 もっとも、エクアドルは政治面で米国と敵対しているとはいえ、関税で優遇措置が与えられている米国の「アンデス諸国貿易特恵法」の対象国だ。対象だった南米計4カ国のうち、コロンビアとペルーは自由貿易協定締結に向けた対米交渉を開始し、ボリビアは反米色を強めて2008年に対象から外れたため、今も優遇措置を受けるのはエクアドルのみ。米議会は来月が特恵法の延長時期にあたるため、特恵法延長を望むならスノーデン容疑者を引き渡すよう揺さぶりをかけるとみられる。

6539チバQ:2013/06/25(火) 22:14:47
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130625/chn13062521470003-n1.htm
中国外務省、米側の名指し批判に反発 無関係の根拠は示さず
2013.6.25 21:46

 【北京=川越一】中国外務省の華春瑩報道官は25日の定例記者会見で、スパイ活動取締法違反容疑などで訴追された米中央情報局(CIA)元職員、エドワード・スノーデン容疑者が香港を離れたことについて、米側が中国政府を名指しで批判したことに対し、「根拠に乏しく、中国側は受け入れられない」と強く反発した。

 米側は、中国政府の同意なしに、香港政府が独自に判断を下すことはないとみている。それに対し、華報道官は「香港政府は法律に従って案件を処理した。非難されるところは何もない」とかわした。中国が同容疑者を利用して情報を得ようとしていたとの疑いについても、「全く根拠のない話であり、極めて無責任だ」と不快感を示した。

 さらに、米国で同容疑者が「インターネットや情報の自由がない国家に逃亡した」と揶揄されていると聞くと、「米国にまだそのようなことを言う人がいるとはおかしなことだ。まず、鏡を持って自分を省みて、自分のことをうまく管理するよう、ご忠告申し上げる」と皮肉った。華報道官は一貫して中国政府の関与を否定したが、それを証明する根拠は示していない。


http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130625-OYT1T01128.htm
スノーデン氏、まだモスクワに?…露、米に反発

「スノーデン」の記事をお探しですか?最新関連記事が 10+ 件 あります。 【モスクワ=田村雄】タス通信によると、ロシアのラブロフ外相は25日、記者会見で、米政府機関による情報監視活動を暴露したエドワード・スノーデン容疑者(30)を巡るロシアの対応を米国が批判したことに強く反発した。同通信によれば、スノーデン容疑者は同日も乗り継ぎのため滞在中のモスクワの空港内にとどまっている。


 ラブロフ外相は、ケリー米国務長官が同容疑者の送還要請に応じない露側の対応を問題視したとして、「米国が自国の法律に違反しているとロシアを非難するのは受け入れられない」と述べた。外相はまた、「(同容疑者は)自分で便を選んだ。ロシアへの入国手続きもしていない」と話し、露政府と同容疑者は無関係だと強調した。

(2013年6月25日22時05分 読売新聞)
読売プレミアムに登録された方記事の続きへ未登録の方

6540チバQ:2013/06/25(火) 22:15:47
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130625/amr13062511590004-n1.htm
ニカラグア「国民の夢」新運河構想 全長パナマの3倍も実現は「?」
2013.6.25 11:57 (1/2ページ)

新運河建設の契約を結んだ香港系企業のワン・ジン社長(右)と肩を組むニカラグアのオルテガ大統領 =14日、マナグア(AP)
 ■全長パナマの3倍…香港系企業請け負いも実現「?」

 【ニューヨーク=黒沢潤】中米ニカラグアのオルテガ政権がパナマ運河に対抗する巨大運河の建設を目指している。同国議会は今月13日、中国・香港系企業に向こう50年間、運河の計画立案、資金調達、建設、運営を認めることを決定したが、現時点では計画の実現性を疑問視する声が支配的で、オルテガ政権浮揚への“PR”との見方が強い。

 運河の全長は290キロ前後。南部のニカラグア湖を通ること以外、具体的なルートは決まっていない。総事業費は400億ドル(約3兆9千億円)。

 事業を請け負うのは、香港系企業「HKニカラグア運河開発投資」。米紙ウォールストリート・ジャーナルによれば、同社のワン・ジン社長(40)は「建設資金を世界中から集める」と表明した。ただ、ワン社長が経営する北京の通信会社のウェブサイトには、中国政府との関係を強調する写真が掲載されており、中国政府がいずれ資金提供などで事業に関わるとの見方も根強い。

 ニカラグアでは、前身の「中米連邦」時代の1825年、米ニューヨークの有力資本家の事業として運河を建設する案が浮上した。ところが、米政府の支援でパナマに運河を造りたいロビイストらが20世紀初頭、煙を吐くモモトンボ火山が描かれたニカラグアの切手を米上院議員に送りつけ、「自然の脅威」を強調。米政府は結局、パナマに運河を造り、ニカラグア案を葬り去ったため、「運河建設はニカラグア国民が100年間抱き続けてきた夢」(ワン社長)となっていた。

 年間約1万4千隻が行き来し、パナマ政府に10億ドル(約980億円)以上の通航料を落とすパナマ運河は現在、通航能力が限界に近づいており、52億ドルの予算で拡張工事が進められている。ただ拡張されても、世界最大級のコンテナ船の通過は不可能とされていることもあり、ニカラグア政府は「新運河建設の好機」と判断した。

 オルテガ政権は運河建設で、中南米地域の貧国の一つである自国の国内総生産(GDP)を倍増させ、4万人の雇用創出を図ると強調している。大統領顧問も「運河建設でニカラグアの歴史が大きく転回する」と期待を寄せる。

 ただ、運河建設の実現性を疑問視する声は少なくない。ニカラグアにはジャングルや自然保護地が多く、運河の全長もパナマ運河の3倍近くに上ることから、建設には困難が伴う。

 中米地域に、2つの運河が必要なほど物流が増えるかという点についても懐疑的な見方が多い。専門家は「(物流が増えないため建設しても)人類史上、最悪の“無用の長物”になる可能性がある」と指摘している。

6541チバQ:2013/06/25(火) 22:25:53
http://mainichi.jp/select/news/20130625k0000e030197000c.html
イタリア:大連立、亀裂も 元首相、買春疑惑で有罪判決
毎日新聞 2013年06月25日 12時30分(最終更新 06月25日 12時58分)

 【ローマ福島良典】イタリアのベルルスコーニ元首相(76)は24日、少女買春疑惑で求刑を上回る禁錮7年、公職永久追放の1審有罪判決を言い渡され、政治的に大打撃を受けた。元首相は検察や判事の「左派偏向」を指摘して司法当局との対決を強めており、元首相の醜聞はレッタ大連立政権のアキレスけんになっている。

 元首相は24日夜、有罪判決を受けて声明を出し、「私を政界から抹殺しようとする前代未聞の暴力的な判決だ」と批判。「この迫害に抵抗し、イタリアを自由で公正な国にする闘いをやめない」と“徹底抗戦”の構えを強調した。

 イタリアの憲法裁判所は19日、元首相が実質的に経営する巨大メディア企業の脱税事件で、公判停止を狙った元首相側の請求を棄却したばかり。元首相は1審、2審で有罪判決を受けて最高裁に上告中で、今年末か来年初めに最高裁判決が出る見通しとなった。

 4月末に発足した現政権はレッタ首相(46)の中道左派・民主党と、元首相率いる中道右派・自由国民を軸にした大連立。元首相は入閣こそしていないが、後見人として政権の命運を握っている。数々のスキャンダルを抱える元首相にとって連立参加は「保身」の側面がある。

 元首相は当面、レッタ首相を支える姿勢を示しているが、自由国民の内部では連立離脱を促す声も出始めている。自由国民はレッタ首相に対して付加価値税の税率引き上げを今年12月まで先送りするよう要請し、遅くとも今秋までに実施したい首相側と不協和音が起きている。少女買春疑惑での有罪判決により、連立与党間の亀裂が深まる恐れがある。

6542名無しさん:2013/06/26(水) 18:37:14
http://mainichi.jp/select/news/20130626ddm007030170000c.html
カタール:首長が譲位 異例存命中、33歳タミム皇太子に
毎日新聞 2013年06月26日 東京朝刊

 【カイロ秋山信一】カタールのハマド首長(61)は25日、首都ドーハで演説し、四男のタミム皇太子(33)に譲位すると発表した。君主制が続くペルシャ湾岸諸国で国家元首が存命中に譲位するのは極めて異例。ハマド首長は「若い世代が革新的な発想をもって、我が国の新たなページを開く時が来た」と説明した。新首長はアラブ諸国で最年少の国家元首となる。

 ハマド首長は「皇太子は首長の責任を果たし、信頼に足ると確信している」と演説した。24日に首長一族や政府高官に譲位について説明していた。今回の譲位は、平和的な世襲を確立する狙いがありそうだ。親欧米の外交政策も引き継ぐとみられるが、「シリア内戦など周辺国への積極的な介入姿勢を転換する可能性がある」(エジプト・アハラム政治戦略研究所のオケーシャ氏)との見方もある。

 ハマド首長は1995年、父のハリファ前首長が外国訪問中に無血クーデターで首長に就任した。2003年には憲法を制定するなど民主化の動きを見せたが、初の国政選挙となる評議会選挙をたびたび延期するなど国内の政治改革は道半ばだ。

 一方、豊富な天然ガスによる収入を背景に、人口約200万人の小国は国際的な影響力を拡大した。96年に政府などの出資で衛星テレビ局アルジャジーラを開局し、2022年のサッカー・ワールドカップ招致にも成功した。さらに11年以降の中東の民主化要求運動「アラブの春」では、内戦に陥ったリビアやシリアで反体制派に武器を供与するなど積極的な支援を展開した。

6543名無しさん:2013/06/26(水) 18:38:20
http://mainichi.jp/select/news/20130626dde007030029000c.html
EU:セルビアと加盟交渉へ コソボとの「共存」評価
毎日新聞 2013年06月26日 東京夕刊

 【ブリュッセル斎藤義彦】欧州連合(EU)の拡大担当の大臣会合が25日、ルクセンブルクで開かれ、セルビアのEU加盟交渉を遅くとも来年1月までに開始することで合意した。また、隣接するコソボと加盟の前提となる「安定化・連合協定」締結交渉を始めることも認めた。EUはコソボ紛争(1998〜99年)を戦った両国を加盟へのプロセスに入れることで、火薬庫と呼ばれたバルカン半島の恒久的安定を目指す。

 27日から開かれるEU首脳会議が交渉開始を確認する。

 セルビアとコソボは今年4月、互いのEU加盟方針を認めることを柱に、コソボが一方的に独立宣言している現状を追認する合意を交わしていた。EU加盟国は合意の具体的な実行を求めていたが、両者が大使館にあたる代表部を設置して事実上の“大使”を交換するなど共存への動きを見せたことから合意を「歴史的」(ウェスターウェレ・ドイツ外相)と評価し、交渉開始を承認した。

 セルビアは司法や税制などで改革を進め、すべてがクリアされれば加盟となる。加盟まで数年かかる見通し。一方、コソボはEUと自由貿易圏を作り、政治・経済改革で助言を受ける「安定・連合協定」を締結するための交渉に近く入る。

 EUでは、少数民族を抱える5カ国がコソボを承認していないが、バルカン半島安定化を最優先して全加盟国が協定交渉開始で合意。EU当局は、セルビアとコソボを同時に加盟させる方針。

6544チバQ:2013/06/26(水) 20:16:30
http://www.cnn.co.jp/world/35033895.html
豪首相、党首選敗北で交代へ 新党首にラッド氏
2013.06.26 Wed posted at 19:43 JST

(CNN) オーストラリア与党の労働党は26日、党首選を実施し、ギラード首相に代わってラッド前首相を党首に選出した。ラッド氏は総督の任命を受けて首相に就任する見通しだ。

ラッド氏は得票数57対45でギラード首相を破った。

労働党は9月に総選挙を控え、支持率低下の目立つギラード首相の下では勝利がおぼつかないとの危機感を募らせていた。有権者に人気のあるラッド氏を党首に推す動きが強まったが、同氏は当初、党首選出馬に消極的な姿勢を示していた。

ギラード首相は今週、「国家と党のために問題を解決すべきだ」として自ら党首選の実施を決め、「党首選で勝った者が党首となり、負けた者は政界から退くべきだ」と言明していた。ラッド氏も直前になって出馬を表明した。

http://www.afpbb.com/article/politics/2952760/10965440?ctm_campaign=txt_topics
豪与党党首選、ラッド氏が勝利 ギラード首相引退へ
2013年06月26日 19:29 発信地:シドニー/オーストラリア


【6月26日 AFP】オーストラリア与党・労働党(Labor Party)の党首選が26日、行われ、ケビン・ラッド(Kevin Rudd)前首相がジュリア・ギラード(Julia Gillard)首相に57対45で勝利した。結果を受け、ギラード首相は、9月の総選挙後に政界を引退する見込みだ。

 労働党は、9月14日の総選挙で、自由党(Liberal Party of Australia)のトニー・アボット(Tony Abbott)党首率いる野党保守派への大敗が見込まれており、党内で不和が生じていた。

 ギラード首相は27日に首相を辞任する見通し。(c)AFP

6545旧ホントは社民支持@鹿児島市:2013/06/26(水) 23:56:11
ついに来たか。

同性婚禁止の法律は違憲 米連邦最高裁が判決
http://www.asahi.com/international/update/0626/TKY201306260586.html
 【ワシントン=中井大助】同性婚の是非が争われた訴訟で、米連邦最高裁は26日朝(日本時間同日夜)、婚姻を男女の関係に限定した「結婚防衛法」を違憲とする判決を言い渡した。米最高裁が同性婚の問題を取り上げるのは初めてで、同性愛者の権利に大きく影響する。
 米国では婚姻に関する法律が州ごとに異なる。同性婚は2004年にマサチューセッツ州が最初に認め、現在は12州と首都ワシントンで導入されている。一方、国レベルでは婚姻を男女の関係に限定した「結婚防衛法」があるため、州の法律に基づいて結婚した同性カップルでも、国の様々な法律では婚姻関係にあると認められず、配偶者としてビザの発給や税金の控除などを受けられない。
 最高裁で審理されている二つの訴訟は(1)州が同性婚を認めているにもかかわらず、結婚防衛法によって不利益な扱いを受けている(2)いったん同性婚を認めたカリフォルニア州が住民投票の結果を受け、禁止に戻ったため結婚できなかった――という内容。一、二審はいずれも同性婚の権利が認められ、結婚防衛法やカリフォルニア州の禁止が違憲とされた。

6546チバQ:2013/06/27(木) 22:38:45
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130627/asi13062721080002-n1.htm
ラッド氏が豪首相に就任 総選挙に勝てるか−党の信頼回復がカギ
2013.6.27 21:04 (1/2ページ)[選挙]

27日、キャンベラで、ブライス・オーストラリア総督(右)から首相に任命されるラッド氏(AP)
 【シンガポール=青木伸行】オーストラリアの第28代首相に27日、与党・労働党のケビン・ラッド氏(55)が就任した。3年ぶりの首相復帰。ラッド内閣は、次期総選挙への「選挙管理内閣」という色彩を帯びている。敗北すれば短命政権に終わるだけに、ギラード前首相派との確執で傷ついた党の信頼回復と、挙党態勢の構築が急務だ。

 この日午前、労働党の前日の党首選でギラード氏を破ったラッド氏は、国家元首(英女王)の代理であるブライス総督により、首相に任命された。直ちに組閣に入り、ギラード派の閣僚が相次ぎ辞任する中、ラッド派のボーウェン前移民・市民権相を財務相に起用することなどを決めた。

 2007年12月から約2年半、首相を務めたラッド氏は今回、低支持率に苦しむ労働党の「選挙の顔」として、再登板した。

 党首選直後の世論調査によると、支持率は労働党49・5%、野党保守連合(自由、国民党)50・5%と上向きだ。だが、ある政治アナリストは「党首交代で支持率は押し上げられるだろうが、瞬間風速の可能性もある。国民は党内抗争に嫌気がさしており、労働党が政権を失う可能性は依然、高い」と指摘する。

 ラッド氏は一見すると温和な印象を与え、国民に人気がある。その実「遠くから見ている分にはいいが、唯我独尊で、近づけば近づくほど嫌いになる」という評判も聞かれる。

 外交官出身。中国語が堪能で中国情勢に精通する「知中派」だ。ただ、決して「親中派」ではないと目されている。27日には議会で「中国の資源ブームは終わった」と述べ、対中経済依存度を低減させ、経済の多様化を図る必要性を訴えもした。

 議会で「政治生活は本当に困難なものだ」と吐露したラッド氏は、ギラード氏が9月14日と決めた総選挙の日程を、再考を含め熟慮しているようだ。鉄が熱いうちに打つべきか、じっくり政策と態勢を整えたうえで臨むべきか−。自由党のアボット党首は、8月初めへの前倒し実施を要求し、手ぐすね引いている。

6547チバQ:2013/06/27(木) 22:39:26
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130627/asi13062720160001-n1.htm
アフガン和平交渉仕切り直し 米の思惑見透かすタリバン 
2013.6.27 20:13 (1/2ページ)

25日、カブールのアフガニスタン大統領府付近から上がる煙を背に、警備にあたる治安部隊の隊員(AP)
 【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンとの和平交渉で米側代表を務めるアフガン・パキスタン特別代表のドビンズ氏が、訪問先のインドから交渉が行われる予定だったカタールのドーハに向かわず、米国にいったん帰国することになった。米国務省のベントレル報道部長が26日の記者会見で明らかにした。協議は仕切り直しになり、和平交渉を早期に実現させたい米国はタリバンに硬軟両様で翻弄された形になった。

 タリバンは18日にドーハに事務所を開設し、米国との初の正式な和平交渉を行い、アフガン政府との協議にも応じる意向を示していた。しかし事務所の名称にタリバンがアフガン統治時代に使っていた国名が使われていたことにカルザイ大統領が「約束と違う」と反発し、交渉開始は延期された。ドーハ入りしていたドビンズ氏は交渉延期後、アフガン、パキスタン、インドを訪問し、今後の対応を関係者と協議していた。

 一方、タリバン・カタール事務所の広報担当者はホームページ上で、和平協議は米国との捕虜交換が重大な議題になると明らかにし、米国にオリーブの枝をちらつかせている。

 米国はタリバンに捕らえられている米兵捕虜と米軍グアンタナモ基地(キューバ)に拘束している5人のタリバン幹部の交換を目指している。また、来年末までの国際治安支援部隊(ISAF)のアフガン撤退を見据え、タリバンとの和平の糸口をつかもうとしており、交渉を急ぐ必要がないタリバンは米側の思惑を見透かし、最大限に利用しようとしているとみられる。

 タリバンは25日にはアフガンの首都カブールにある大統領府付近でテロを行い、27日未明には西部ヘラート州で警官5人を殺害した。カタール事務所開設後も、暴力でも米、アフガン政府に圧力をかけている。

 ドビンズ氏は27日、ニューデリーでPTI通信に、「タリバンは米国が圧力に屈して後退していくとの印象を与え続けたいと考えている」と警戒心をあらわにし、早期のテロ停止はないとの見通しを示した。

6548チバQ:2013/06/27(木) 22:41:18
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130627/mds13062708300000-n1.htm
マンデラ氏、容体重篤に 高まる不安
2013.6.27 08:28

 南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領(AP)
 肺感染症の再発で今月8日未明に再入院した南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領(94)の容体が重篤となり、国民の間で「最期が近いのでは」と不安が高まっている。反アパルトヘイト(人種隔離)闘争を主導した南ア初の黒人大統領のマンデラ氏は「国父」的存在で、回復を願う声が続出している。

 南ア与党によると、ズマ大統領は26日、ヨハネスブルク近郊で演説し、マンデラ氏は「病院で重篤なままで、祈りを続けないといけない」と語った。

 大統領府が23日夜、マンデラ氏の容体が重篤になったと発表後、入院先の首都プレトリアの病院には多数の市民や子どもらが訪れ、花束やメッセージを残している。警備の警官や各国報道陣の人数も増えた。

 清掃員の黒人女性ムポ・モディセさん(56)は病院前で「黒人も白人も誰もが彼を尊敬している。ただ、永遠には生きられない。私たちにも覚悟が必要だ」と心配そうに語った。(共同)

6549チバQ:2013/06/27(木) 22:41:45
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130626/mds13062622480002-n1.htm
リビアの新議長、少数派ベルベル人議員を選出 
2013.6.26 22:48 [政変・反政府デモ]
 リビアからの報道によると、同国の制憲議会は25日、事実上の国家元首である制憲議会議長に少数派ベルベル人で独立系のヌーリ・ブーサハメン議員を選出した。フランス公共ラジオによると、リビアでベルベル人が政府首脳になるのは初めてとみられる。議長は議員による投票で選ばれ、イスラム、リベラルの二大勢力は独自候補を出さなかった。(共同)

6550チバQ:2013/06/27(木) 22:57:32
http://mainichi.jp/select/news/20130628k0000m030051000c.html
カタール:33歳の新首長が就任演説 宗派間対立を懸念
毎日新聞 2013年06月27日 20時31分

 【カイロ秋山信一】カタールのタミム新首長(33)が26日、国営テレビを通じて就任演説を行い、「宗派によるアラブ世界の分断は諸外国の干渉を招く」と述べ、シリアやレバノン、イラクなどで激化するイスラム教の宗派間対立に懸念を示した。また独立を目指すパレスチナ支援の姿勢を強調した。演説では前首長の父ハマド氏(61)の業績をたたえ、国の運営方針を踏襲することを示唆した。

 国営通信は同日、首長一族の遠戚で政府の実力者であるハマド首相兼外相(53)の退任を発表。世代交代を印象づけた。

 君主制が続くペルシャ湾岸諸国で、国家元首が存命中に譲位するのは異例で、タミム氏はアラブ諸国で最も若い元首となる。

6551チバQ:2013/06/27(木) 22:57:58
http://mainichi.jp/select/news/20130628k0000m030054000c.html
トルコ:デモ発生から1カ月 事態収束のめど立たず
毎日新聞 2013年06月27日 20時33分

 【エルサレム大治朋子】トルコの最大都市イスタンブールで始まった大規模デモは27日で丸1カ月を迎える。26日未明には1000人以上が参加する抗議運動が行われるなど、事態収束のめどは立っていない。一連のデモは来年3月に行われる統一地方選挙で与党、公正発展党(AKP)に打撃を与えるとの指摘もあるが、AKPのエロル・アダイルマス外交部副議長は毎日新聞の電話インタビューに対し、「むしろ前向きな影響を与える」と強い自信を示した。

 トルコの「人権協会」(本部・アンカラ)は25日、一連のデモには延べ250万人が参加し、4900人が警官隊に拘束されたほか、警官隊との衝突で約4000人が負傷したと発表した。

 エルドアン首相率いるAKPは穏健なイスラム主義と民主主義を掲げ、2002年から3期連続の単独政権を実現している。だが、デモ後に行われた世論調査の中には、支持率の低下を示すものもある。

 これについてアダイルマス氏は、デモの中心的な役割を果たした若者を「利用した勢力がある」と指摘。野党関係者や従来の反政府勢力が後発的に便乗し、火炎瓶や石を投げて店や公的施設を破壊したため、「デモにネガティブな印象を抱いている人は多い」と反論した。一方、デモ参加者の一部が地方選挙に候補者擁立の動きを見せていることについては「破壊行為をするよりよほど建設的だ。選挙で争い、民意を問いたい」と歓迎した。

 今回のデモ拡大の背景には、エルドアン氏が14年の大統領選に出馬し、勝利してさらに権力の集中が進むのではないかとの強い懸念がある。軍部が1982年に制定した現在の憲法について、AKPを中心に議会で新憲法の制定準備が進められているが、「大統領の権限を大幅に拡大する内容」だ。エルドアン氏の「就任に向けた下準備」との批判もある。

 これについてアダイルマス氏は、「現行憲法は、首相に大きな権力を与えている。新憲法は、こうした権限を大統領や議会に分散し、より力のバランスの取れたシステムを作るのが狙いだ」と強調。トルコの民主化には欠かせない法整備だとの見解を示した。

6552チバQ:2013/06/27(木) 23:40:25
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2013062700065
新首相にアブドラ内相=新内閣発足−カタール
 【カイロ時事】カタールからの報道によると、タミム首長は26日、新内閣の組閣を行い、首相にアブドラ内相、外相にアティーヤ国際協力相がそれぞれ就任した。アブドラ氏は内相を兼務する。
 民主化要求運動「アラブの春」で各国の反体制派支援に積極的に動くなど、国際社会でカタールの存在感を高めたハマド首相兼外相は退任した。(2013/06/27-06:01)

6554チバQ:2013/06/28(金) 01:09:32
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE95Q08I20130627
大統領就任から1年を迎えるエジプト、支持派と反対派衝突の懸念高まる
2013年 06月 27日 19:01 JST
[カイロ 27日 ロイター] - エジプトのモルシ大統領は27日の演説で、憲法改正の可能性に言及することで反対派への譲歩を示したが、反対派は大統領の提案に新鮮味はないと一蹴した。
今月30日に大統領就任から1年を迎えるエジプトでは、大統領の支持派と反対派の双方が集会を予定しており、双方の衝突が懸念されている。

大統領は演説の中で、憲法改正に向け、すべての政党代表者が参加する委員会を立ち上げたいと述べた。またイスラム教やキリスト教の宗教指導者が参加して国民の融和を目指す会議も提案し、イスラム法の押し付けを懸念する少数派や世俗派に配慮を示した。これに対し、大統領に批判的な政党で作る連合のスポークスマンは、大統領の提案に目新しいものはないとの考えを示した。

また大統領は、失業率の低下と最低賃金の上昇に取り組むとの決意を述べたが、経済を危機に追いやったのは国を混乱させている反対派の責任だとした。一方で自身にも「間違い」があったことを認めたが、それがどのような間違いであるかは明確に示さなかった。

反大統領の集会を計画しているMahmoud Badr氏は「我々の要求は早期の大統領選挙実施であり、それが明言されなかった以上、30日の抗議デモは予定通り行われる」と語った。

これまで政局が混乱すると仲裁役を請け負ってきたエジプト軍は、今のところ平静を保っている。しかし軍幹部は、政治家が反目を続け、秩序が失われる場合は、軍が介入することも辞さないと警告している。

6555チバQ:2013/06/30(日) 15:27:29
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130630-00000004-jij_afp-int

エジプト、大統領に対する抗議行動に警戒

AFP=時事 6月30日(日)9時31分配信

エジプト・カイロのタハリール広場で、ムハンマド・モルシ大統領の顔にバツ印を付けたポスターを掲げるデモ参加者(2013年6月29日撮影)。

【AFP=時事】イスラム主義組織出身のムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)大統領が就任してから1年目を迎える30日を前に、エジプトは同大統領に抗議するデモ隊に備えて警戒を行っている。エジプトでは約1週間前から暴力行動が相次ぎ、米国人1人を含む8人が死亡している。


 反政権派の草の根市民団体「Tamarod(反乱)」は、モルシ大統領の辞任と解散総選挙を望む国民2200万人の身元未確認の署名が集まったと話した。同団体はモルシ大統領への怒りを示すため、30日はデモに参加するよう呼びかけている。

 29日には少なくとも8人の暫定議会の議員が辞職し、反モルシ派の支持に回った。1年前のモルシ大統領就任以後、政治とは距離を置いている軍は、もし大きな混乱が起きれば介入すると警告している。【翻訳編集】 AFPBB News

6556チバQ:2013/06/30(日) 15:32:27
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130629/amr13062921380007-n1.htm
ブラジル大統領、支持率30%に急落 デモ拡大で
2013.6.29 21:30 [政変・反政府デモ]

ルセフ大統領(ロイター)
 ブラジル有力紙フォリャ・ジ・サンパウロは29日、6月上旬から続くデモを受け、世論調査の結果、ルセフ大統領の支持率が30%まで急落したと伝えた。2011年1月の就任後、7割近い高支持率を維持してきたルセフ氏は迅速な対応を迫られている。

 来年のサッカー・ワールドカップ(W杯)と16年の五輪を成功に導くにはこれ以上の国民の離反は避けなければならず、支持回復が急務だ。先月下旬の調査では、ルセフ氏についてどう思うかとの問いに「良い」「素晴らしい」と評価した人は65%いたが、デモ開始直後の6月上旬の調査では57%に下落。27、28日の調査で30%まで落ちた。

 「悪い」「最悪」と評価した人が上旬の9%から25%まで急増した一方、「普通」と評価した国民は依然43%おり、デモ拡大後の政権の対応を見守っているとみられる。ルセフ氏が提案した国民投票実施は68%が支持した。(共同)

6557チバQ:2013/06/30(日) 15:37:28
http://mainichi.jp/select/news/20130629k0000e030208000c.html

エジプト:モルシ大統領就任1年 デモや集会 緊張高まる

毎日新聞 2013年06月29日 11時40分(最終更新 06月29日 13時13分)




エジプトの首都カイロ郊外で、モルシ政権を支持する集会を開くムスリム同胞団のメンバーら=2013年6月28日午後2時11分、秋山信一撮影





エジプト・カイロのタハリール広場でモルシ大統領の写真を掲げて退陣を求める市民ら=ロイター



 【カイロ秋山信一】エジプトのモルシ大統領の就任から1年を迎える30日、政権に反発する市民団体や野党が大規模な抗議デモを計画している。一方、これに反発する政権支持派も集会を開くなどしており、緊張が高まっている。ロイター通信によると28日にはエジプト第2の都市、アレクサンドリアで両勢力の衝突に巻き込まれ米国人男性ら2人が死亡する事態も発生した。さらに衝突が激化すれば、経済の混乱にも拍車がかかるのは必至だ。

 「間違いも犯した。達成できなかった約束もある」。26日夜、テレビ演説したモルシ大統領は1年をこう振り返り、野党が不満を抱く新憲法の修正協議を提案するなど柔軟姿勢をアピール。一方で「選挙で示された民意を無視しようとする勢力がいる」と政権打倒運動をけん制した。

 主要野党勢力「国民救済連合」は27日に声明を発表し、「大統領は過ちの深刻さを認識していない」と批判。予定通り、30日のデモに加わると発表した。

 26日以降、各地で反政権デモが散発的に起きている。事態を受けて米国務省は28日、エジプトへの渡航を自粛するよう米国民に勧告した。

 反政権運動を盛り上げる契機になったのは、「反乱」と称してカイロ在住のジャーナリストらが始めた反政権署名活動だった。発案団体によると、署名数は延べ2000万人分に達する勢いだ。

 民間調査機関によると、大統領の支持率は昨年8月の72%から今月には25%に低下。タハリール広場には28日、反政権派の市民約1000人が集まり、「政権を去れ」と気勢を上げた。30日は広場や大統領宮殿前などでデモを計画。反政権派は穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団が政権を動かしているとみており、同胞団の事務所などが襲われる恐れもある。

 これに対して、同胞団などイスラム勢力は28日、カイロ近郊で集会を開き、数千人以上が参加した。「神のために」というシュプレヒコールが響く中、会社員のマフムード・サイードさん(39)は「俺たちが大統領の手足となって支えていく」とまくし立てた。

 こうした中、混乱を警戒する市民は、日用品やガソリンの買いだめに走っている。

6558チバQ:2013/06/30(日) 16:27:50
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013063000094
首相は選挙モードで対抗=反政府デモ1カ月−トルコ




29日、トルコ・イスタンブールのタクシム広場で開かれた反政府デモ(AFP=時事)

 【エルサレム時事】トルコのエルドアン政権下で最大規模の反政府デモが発生してから1カ月。デモは収束せず、イスタンブール中心部では29日夜も数千人が集まった。これに対し、エルドアン首相は来春の地方選での勝利で「国民の支持」を証明しようと早くも選挙モードに入った。デモ隊側にも、デモから政治運動への転換を図る動きが芽生えつつある。「反エルドアン」感情の幅広さを示したデモの勢いが、選挙での対抗軸形成につながるかが今後の焦点になりそうだ。(2013/06/30-14:36)

6559チバQ:2013/06/30(日) 21:36:05
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2952851/10969897
麻薬抗争、ソーシャルメディアで「報道」する市民たち メキシコ
2013年06月29日 12:11 発信地:メキシコ市/メキシコ
【6月29日 AFP】麻薬密売組織による抗争が絶えないメキシコで、報復を恐れて事件の報道に消極的な地元紙に代わり、市民たちがツイッター(Twitter)やブログなどで抗争絡みの銃撃戦や殺人に関する情報発信を始めている。

 メキシコの既存メディアは大抵、麻薬組織におびえている。そうした中、市民たちが自らの町や都市に潜む危険を常に認識しておく手段をソーシャルメディアがもたらした。

 激しい麻薬抗争が続く北部モンテレイ(Monterrey)のある市民は、「奴らは手あたり次第殺しまくっている!ラザロ・カルデナス地区で銃撃戦が発生。そこには近づくな!」とツイッターで警告を発信した。

 マイクロソフト(Microsoft)の分析チームは、抗争が最も激しいモンテレイ、レイノサ(Reynosa)、サルティーヨ(Saltillo)、ベラクルス(Veracruz)の4都市について、2010年8月〜11年11月まで1年4か月間、市民のツイッター上でのやりとりを調べ、報告書「The New War Correspondents:The rise of civic media curation in urban warfare(新しい戦争特派員たち:都市抗争における市民メディア情報発信の台頭)」として発表した。これによると、ツイッター上には「爆弾が爆発」「銃撃」「武装集団」などの言葉が多く飛び交っていた。

 インターネットへのアクセス手段を持つ人々は、メキシコ全人口の30%程度で、日常的なツイッターの利用者となると20%ほどしかいない。だが、調査対象とした4都市では、シアトル(Seattle)など米国の大都市より「2倍も多いリツイート(他ユーザーが発信した情報の引用)があった」と分析チームを率いるメキシコ人研究者アンドレス・モンロイ・エルナンデス(Andres Monroy Hernandez)氏はAFPの取材に語った。

 調査によると、ツイッターでのやりとりが最も多かったのは、モンテレイで麻薬密売組織セタス(Zetas)がカジノに放火し、52人が死亡する事件が起きた2011年8月25日だった。この日、ツイッターでは犠牲者の氏名や写真が7000回も共有された。

 分析チームは、麻薬抗争の最新情報を得るためにフォローが欠かせない重要アカウントとみなされている6つのツイッター・アカウントを突き止めた。

6560チバQ:2013/06/30(日) 21:36:17
■「ブロガー記者」たちの身に迫る危険

 匿名の方がずっと安全なため、ソーシャルメディアでの情報収集・発信者たちは実名を使っていない。そうして彼らは毎日、長いときには15時間も、残酷極まりない麻薬絡みの暴力事件の情報を集め発信している。

 こうした発信者たちにインタビューを行ってきたエルナンデス氏によると、多くは一般市民で、利他の精神からツイッターでの報告活動を続けているという。彼らは地元を良く知る人々だが、努めて名が知れないよう心掛けていると、エルナンデス氏は言う。

 メキシコの麻薬抗争では2006年以降これまでに7万人以上が犠牲となっており、ジャーナリストにとってもメキシコは最も危険な国の1つに数えられている。メキシコ人権委員会によると2000年以降、同国で殺害されたジャーナリストは86人に上り、18人の行方が分からないままだ。

 市民によるソーシャルメディアを使った麻薬抗争情報の発信は、「情報提供者としての報道機関の役割に対する妨害、そうした状況下で高まる情報の必要性、ジャーナリストに対してあってしかるべき保護の欠如、そして麻薬密売組織の危険性」などの結果として生まれたと、モンテレイ工科大学(Monterrey Institute of Technology)のオクタビオ・イスラス(Octavio Islas)氏は語る。 

 表に出ないよう努力しているにもかかわらず、中には麻薬組織を激高させてしまったブロガーも出ている。

 情報活動を管轄する政府当局者によると、麻薬組織は電話の盗聴など、情報発信サイト管理者の身元を突き止める様々な手段を持っている。

 2011年9月には米国と国境を接する北部ヌエボラレド(Nuevo Laredo)で、2児の母親だった39歳の女性が切断遺体となって発見された。遺体の脇にはキーボードが置かれ、ネット上で麻薬組織について報告したことが殺害の理由だと記したメモが残されていた。

 ヌエボラレドではその数日前にも、男性と女性の遺体が橋から吊るされた状態で見つかっていた。日常的に発生する暴力事件に関する記事や頭部を切断された遺体の写真、動画などを掲載している「麻薬ブログ」の管理者ルーシーさん(仮名)によると、2人は同サイトに定期的に情報を送っていた「ブロガー記者」だった。

 ルーシーさん自身、その後、サイトのセキュリティーを担当していたパートナーの男性が行方不明になったことから、安全のために今はスペインに逃れている。(c)AFP/Leticia Pineda

6561チバQ:2013/06/30(日) 21:44:01
http://mainichi.jp/select/news/20130630k0000m030056000c.html
バチカン汚職:司教ら3人逮捕 ジェットで現金空輸企て
毎日新聞 2013年06月29日 19時56分(最終更新 06月30日 02時59分)

 【ローマ福島良典】イタリア財務警察は28日、2000万ユーロ(約25億9000万円)もの現金を小型ジェット機でスイスからイタリアに密輸しようとしたとしてバチカン(ローマ法王庁)の高位聖職者ら3人を贈賄や詐欺などの疑いで逮捕した。フランシスコ・ローマ法王がバチカン改革に取り組む中、スパイ映画もどきの事件が表面化した。

 地元メディアによると、逮捕されたのは、バチカンの資産管理部門で会計を担当していた南部サレルノ司教のヌンツィオ・スカラノ容疑者(61)、イタリアの元情報機関員、スイス在住のイタリア人金融仲介業者の3人。

 スカラノ司教は昨年7月、友人が仲介業者に投資を託した2000万ユーロの回収依頼を受け、関税申告義務のない元情報機関員にスイスからイタリアに空輸するよう求め、謝礼に40万ユーロ(約5200万円)を支払った疑い。小型ジェット機による空輸は内輪もめで未遂に終わったという。

 事件は、法王庁の資金運用・管理を担当する宗教事業協会(通称・バチカン銀行)に対するローマ検察当局の捜査で浮上した。スカラノ司教はバチカン銀行の個人口座から限度額を超える数十万ユーロの現金を引き出したマネーロンダリング(資金洗浄)の疑いでも捜査を受けている。

 バチカン銀行は28日、「イタリア当局に協力し、内部調査を実施する」との声明を出した。バチカン報道官によると、スカラノ司教は1カ月以上前から停職となっている。バチカン銀行を巡っては近年、マネーロンダリング疑惑が表面化。フランシスコ法王は26日、活動を点検する調査委員会を設置した。

6562チバQ:2013/07/01(月) 22:03:25
http://mainichi.jp/select/news/20130702k0000m030029000c.html
エジプト:反政府デモ激化 放火、銃撃戦も
毎日新聞 2013年07月01日 19時33分(最終更新 07月01日 20時46分)


エジプトの首都カイロ郊外で、暴徒化した反政権派に襲撃されたムスリム同胞団の本部事務所=2013年7月1日午前11時25分、秋山信一撮影
拡大写真  【カイロ秋山信一】エジプトのモルシ大統領の辞任を求めるデモは1日も首都カイロのタハリール広場などで続き、暴徒化したデモ隊の一部は30日夜から1日にかけ大統領の出身母体である穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団の本部に放火し内部に突入。警備員が発砲した。大統領は辞任拒否の構えだが、デモを呼びかけた市民団体は2日夕を期限に設定、辞任しない場合のストライキ突入を国民に求めた。保健省によると騒乱での死者は16人に達した。

 「もはや妥協は許されない。同胞団は平和的に政権を去るしかない」。市民団体「反乱(タマルド)」は30日夜の声明で宣言。2日以降、大統領が滞在しているとみられるカイロ市内のクッバ宮殿にデモ隊が向かうとした。

 デモ隊の一部は1日も、タハリール広場や大統領宮殿前で座り込みを続けた。主要野党勢力「国民救済戦線」や2011年の革命を先導した若者グループ「4月6日運動」もデモ継続を呼びかけた。

 大統領報道官は30日夜、「解決策は対話しかない」と発言。大統領も英紙ガーディアンに辞任する考えがないと述べた。政権支持派は28日以降、イッティハーディーヤ大統領宮殿近くのラバ・アダウィーヤ・モスク前で座り込みを続けている。

 反政権派は、軍の離反が政権打倒の鍵になるとみている。軍は全国各地に部隊を待機させているが、デモに賛同する動きはない。援助を通じて軍と緊密な関係を築いている米国は、双方に対話を求めている。

.

6563チバQ:2013/07/01(月) 22:04:06
http://mainichi.jp/select/news/20130701k0000e030113000c.html
エジプト:革命後、最大級のデモに 数十万人が参加
毎日新聞 2013年07月01日 10時32分(最終更新 07月01日 11時11分)


 【カイロ秋山信一】エジプトのモルシ大統領の辞任を求めるデモは1日未明(日本時間1日早朝)も続いた。全国で少なくとも数十万人がデモに参加したとみられ、ムバラク前政権を崩壊させた2011年の革命後では最大級のデモとなった。懸念された大統領支持派との大きな衝突は起きていないが、野党勢力は大統領辞任までデモを続けるとしており、今後の情勢は不透明だ。デモが長引けば低迷する経済に追い打ちをかける恐れがある。

 首都カイロの大統領宮殿前には6月30日夕方、カイロ近郊からデモ隊が次々と集結し、数万人規模に膨れ上がった。モルシ政権を倒すために軍の介入を期待する声も強く、軍のヘリコプターが上空を旋回するたびに大きな歓声が上がった。デモ参加者の警察官、ワエル・ファウアドさん(39)は「モルシ政権に評価すべき点は何もない。政権を倒すまでデモを続ける」と語った。

 11年の革命の舞台となった市中心部のタハリール広場にも数万人が集まったほか、第2の都市アレクサンドリアやモルシ大統領の出身地シャルキーヤ県でも行われた。大統領報道官は30日夜の記者会見で「デモの要求は尊重するが、対話が必要だ」と述べた。

 デモは大統領就任1年となる30日を前に、全国に拡大。保健省などによると、政権支持派との衝突で26日以降、14歳の少年や米国人大学生を含む12人が死亡。反政権派は、モルシ大統領の出身組織で穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団への反感が強く、カイロなど十数カ所で同胞団の事務所が襲撃された。

 一方、同胞団は30日、大統領宮殿から約2キロ離れたモスクの前で約1万人の集会を開催。一部は夜になっても座り込みを続けた。反政権との衝突に備え、モスクに通じる道路には金属の棒を持った同胞団のメンバーが待機していた。

6564チバQ:2013/07/01(月) 22:31:05
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130629/mds13062908330000-n1.htm
【同胞団の野望 エジプト・モルシー政権1年】
(上)権力掌握へ奇襲の憲法宣言
2013.6.29 08:31 (1/2ページ)

タハリール広場で反モルシー大統領のスローガンを叫ぶデモ参加者=28日、カイロ(AP)
 2012年11月22日朝、エジプト最大のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団の末端メンバー、ホサーム・フワーリーの携帯電話が鳴った。同胞団出身の大統領、ムハンマド・モルシーが「重大発表」を行うので「今日は職場に行かず自宅で待機せよ」との上役からの指令だった。

 間もなく動員がかかり、首都カイロ中心部などに「大統領の宣言を支持する」との横断幕を掲げた同胞団員が集まり始めた。この時点ではどんな発表が出されるのか知らされていなかったが、フワーリーは「とにかく指示通りにデモに参加した」と振り返る。

 そして同日夕、モルシーは、自身が司法を含むあらゆる機関の拘束を受けない“超法規的”な存在であると規定する憲法宣言を発布した。

 当時の政権高官らが地元紙などとのインタビューで語ったところによれば、同宣言はモルシーと同胞団指導部によってひそかに作成され、外遊中だった副大統領にさえ内容は知らされなかった。モルシーと同胞団による、絶対権力掌握に向けた奇襲作戦だった。


■  ■


 強権発動の理由についてモルシーは、最高憲法裁判所が、同胞団傘下の自由公正党が多数派を握る諮問評議会(上院に相当)と新憲法起草にあたる憲法制定委員会の解散を近く命じるとの「陰謀」を察知したためだ、と正当化した。

 陰謀の真偽は不明だが、同胞団員の多くは「司法界には旧政権関係者の息がかかっている」と主張する。1950年代以降、ナセル、サダト、ムバラクの3政権下では、多くの幹部が投獄を経験した。

 しかし、宣言は当然ながら、野党や若者中心の民主化勢力の猛反発を引き起こした。各地では日常的に同胞団事務所への襲撃や衝突が発生するようになった。


■  ■


 昨年6月の大統領選でムバラク前政権の首相だった元空軍司令官シャフィークと争い、僅差で勝利したモルシー。党首を務めていた自由公正党を離れ、就任演説では「私はすべてのエジプト人の大統領だ」と高らかに語った。

 しかし、モルシーの力の源泉が、メンバーや支持者を大量動員し票に結びつけられる同胞団にあることは間違いない。憲法宣言を16日後に撤回するまでの間、モルシーはイスラム勢力主導で起草された新憲法案を強引に国民投票に持ち込み、結局、賛成多数で承認させることに成功した。

 同時に、同国の政治的分断は決定的に深まった。

 26日夜、カイロ中心部に集まった抗議デモ隊はこんな声を上げた。「モルシーは同胞団の操り人形だ」=敬称略




 

 ムスリム同胞団 1928年、エジプトの教師、ハサン・バンナーがイスラム教に基づく社会・政治体制の構築を目指し創設した組織。各地のイスラム復興運動に影響を与え、イスラム世界のみならず米欧にも同胞団組織が存在する。エジプトでは54年に非合法化されたが、その後も秘密結社的性格を保ちながら慈善活動などを展開、ムバラク政権下では事実上の最大野党だった。傘下の自由公正党は現在、上院第一党。





 エジプトのモルシー大統領が就任し30日で1年を迎える。出身母体であるムスリム同胞団を再び追った。(カイロ 大内清)

6565チバQ:2013/07/01(月) 22:31:42
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130630/mds13063015130001-n1.htm
【同胞団の野望】
エジプト・モルシー政権1年(中)揺り戻す強硬路線
2013.6.30 15:12 (1/2ページ)
 エジプト北部アレクサンドリアのムスリム同胞団支部に近い広場に、地元団員が「監獄」と呼ぶ建物がある。本来は広場の管理棟だが、同胞団が敵対勢力のメンバーを拘束・尋問するのに利用しているためだ。

 4月26日、この一帯で団員数百人が厳しい表情で警備にあたっていた。時折、両脇を抱えられた男性が物陰に連れ込まれていく。ある団員は「襲撃してくる連中の一人さ。捕まえて締め上げるんだ」と説明した。

 昨年11月に同胞団出身の大統領、ムハンマド・モルシーが、自身に独裁的ともいえる権限を付与する憲法宣言を出したのを機に、世俗派中心の反モルシー勢力との対立が先鋭化、同胞団施設が襲撃される事件が相次ぐようになった。背後にはムバラク前政権関係者らの存在も取り沙汰される。

 そんな中、同胞団には武装の必要性を公然と語る幹部が現れていた。かつて暴力を否定した同胞団は、このころからはっきりと戦闘的な態度を強めていった。


■  ■


 1928年に同胞団を設立した小学校教師ハサン・バンナーは、イスラム教の価値観普及などのほか、団員の身体を鍛える一種のボーイスカウト活動を展開した。

 選抜された若者らは軍事訓練を受け、同国に駐留していた英軍との闘争などに参加、一部はバンナー直属とされる「特務機関」で要人の暗殺にも従事した。

 54年、同胞団は当時の大統領、ナセルの弾圧を受け特務機関も実態を失う。

 だが、60年代には急進的な権力奪取とイスラム国家論を唱えたイデオローグ、サイイド・クトゥブの影響を受けた団員らが「65年組織」と呼ばれるグループを結成、武装蜂起を計画したとして当局に摘発されクトゥブも刑死した。

 その後の同胞団は、第2代団長ハサン・フダイビーの下でクトゥブ主義を批判し、武闘路線の封じ込めを図った。しかし90年代に特務機関出身のムスタファ・マシュフールが団長に就任。同胞団の歴史は、「強硬」と「穏健」の間で揺れ動く歴史でもあるのだ。


■  ■


 そして今。第2代団長のひ孫で同胞団研究者のイブラヒム・フダイビーは「強硬派支配の流れが明確になっていた」と指摘する。現団長ムハンマド・バディーアら最高幹部の多くは65年組織出身やマシュフールの薫陶を受けた一派だ。

 11月の憲法宣言は指導部の意向によるものとの見方が一般的だが、組織内序列で下位にあるモルシーにこれを拒否する力はない。権力掌握を急いだ同胞団は、結果として前政権関係者を含む敵対勢力との抜き差しならない対立に自らを追い込んだともいえる。

 衝突が起きた今月28日、「監獄」のあるアレクサンドリア支部は、反モルシー勢力に火を放たれた。=敬称略(カイロ 大内清)

6566チバQ:2013/07/01(月) 22:32:25
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130701/mds13070116360003-n1.htm
【同胞団の野望】
エジプト・モルシー政権1年(下)かすむ穏健 敵は“不信仰者”
2013.7.1 16:32 (1/2ページ)

30日、カイロ中心部のタハリール広場で行われた反モルシー大統領デモで、気勢を上げる女性ら(AP)
 「体を動かせる者はシリアでのジハード(聖戦)に参加せよ」。6月初旬、エジプト出身のイスラム法学者、ユースフ・カラダーウィーの声明が、インターネットのイスラム系サイトを駆け巡った。「敵」は、アサド政権とそれを支えるイスラム教シーア派勢力だ。

 首都カイロのスンニ派最高学府、アズハル大学で学んだカラダーウィーはカタール在住の86歳。現代生活とイスラムの教えを両立させる知恵を平易に語るテレビ番組が人気を博し、穏健派の代表格とされてきた。

 青年期にムスリム同胞団の創始者、ハサン・バンナーに私淑し同胞団に参加、組織から“独立”したとする現在も団員に強い影響力を持つ人物でもある。

 約2週間後の15日、カイロでのイスラム勢力の集会で演説した同胞団出身の大統領、ムハンマド・モルシーは、アサド政権と断交し、同政権打倒に向けた武力介入論を支持すると表明した。

 ■  ■ 

 暴力の否定。無料医療などの慈善活動。当局の監視下にありながらも選挙に参加する政治姿勢−。これらがムバラク前政権下での同胞団の穏健イメージを作り上げてきた。1年前、米欧などがモルシー政権誕生を歓迎したのは現実路線への期待ゆえだ。

 だが、政権発足後は、実像とずれも生じている。

 パレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム原理主義組織ハマスとイスラエルとの間で大規模な戦闘が起きた昨年11月、仲介役のモルシーは、同胞団を源流とするハマス寄りの姿勢を取った。反イスラエル感情が強いエジプトや他のアラブ諸国の世論は好意的だったが、ハマスを「テロ組織」とみるイスラエルはエジプトへの警戒を強めた。

 国内では、南部ルクソールで1997年に日本人を含む多数の外国人観光客を殺害したかつての過激派組織「イスラム集団」との関係を強化、6月にイスラム集団幹部を同県知事に任命し内外の猛反発を受けた。

 ■  ■ 

 バンナーは40年代初頭の声明などで、同胞団の目標は、個人から社会、政府、国家へとイスラム化していき、究極的には「世界での指導的立場」を確立することだ、と規定した。幹部ら団員の多くは、モルシーが政権をとった今は「イスラム政府から国家樹立にさしかかった段階」との認識を明かす。野望実現に進んでいるとの高揚感は強い。

 同胞団ではしかし、それに伴って宗教的に敵味方を峻別(しゅんべつ)する二元論が頭をもたげているのが実情だ。6月29日、カイロで座り込みを続ける同胞団支持者は、反モルシー勢力を「イスラムを壊す不信仰者だ」と罵(ののし)った。=敬称略(カイロ 大内清)

6567チバQ:2013/07/01(月) 22:33:08
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130630/mds13063021440003-n1.htm
【エジプト衝突】
最大規模の反政府デモ、首都で20万人 大統領就任1年
2013.7.1 01:27 (1/2ページ)[政変・反政府デモ]

30日、モルシ大統領退陣を訴え、エジプト・カイロのタハリール広場に集まった反政府勢力(ロイター)
 【カイロ=大内清】エジプトのモルシー大統領就任から1年となる30日、世俗派中心の反モルシー勢力は、全土で政権発足以来、最大規模となる反政府デモを行い、大統領の退陣を求めた。ロイター通信によると、首都カイロ中心部タハリール広場とその周辺に約20万人が集結。モルシー氏の出身母体であるイスラム原理主義組織ムスリム同胞団など政権支持派も数キロ離れたナセルシティ地区で数万人規模で対抗デモを続けている。

 ナセルシティに近いイッティハーディーヤ宮殿(大統領府)にも反政府デモ隊が集まっており、政権支持派との衝突が懸念される。

 ムバラク前政権が倒れた2011年の政変に続く「第2革命」を目指すとする反政府側は、レッドカードを手に「モルシーは去れ!」と要求。世論が二極化する中、首都の一部には軍が展開し警戒にあたっている。

 デモを呼びかけたグループ「タマッロド(反抗)」は、モルシー氏から最高憲法裁判所長官への権力移譲を求める署名が2200万人に達したと主張、多くの有力独立系紙も30日付1面で大統領退陣を要求した。

 一方、モルシー氏は30日付の英紙ガーディアン(電子版)のインタビューで、野党が求める大統領選の前倒しには応じないと強調。政権側は、反モルシー勢力の黒幕はムバラク前政権の残党だと非難している。

 報道によると、北部ダカヒリーヤ県やシャルキーヤ県では同日、同胞団支部が襲撃を受け衝突が発生。首都に銃器を持ち込もうとした政権支持派が逮捕されたとする報道もある。ここ数日、各地では両者の衝突で少なくとも4人が死亡し数百人が負傷。銃撃戦や爆弾の使用も確認されている。

6568チバQ:2013/07/01(月) 22:34:02
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130701/erp13070107390001-n1.htm
クロアチアがEU加盟、28カ国体制に バルカン半島安定に前進
2013.7.1 07:37

1日、クロアチア東部バヤコボのセルビアとの国境で、EUの新しい境界を示す標識を除幕する当局者(ロイター=共同)
 【ベルリン=宮下日出男】旧ユーゴスラビアのクロアチアが1日、28番目の加盟国として欧州連合(EU)に正式加盟した。民族対立で激しい紛争を繰り広げた旧ユーゴ諸国の加盟はスロベニアに続き2カ国目。EUは拡大を通じ、かつて「世界の火薬庫」と呼ばれたバルカン半島の一段の安定を促す。

 首都ザグレブの主要広場では6月30日深夜から1日未明にかけ記念式典が開かれ、EUや加盟国首脳らが出席した。ファンロンパイEU大統領は「西バルカンが平和と繁栄の中で暮らす共通の未来に向かう節目となる。EUにようこそ」と同国の加盟を歓迎した。

 クロアチアは1991年に旧ユーゴから独立宣言し、激しい戦闘が行われたクロアチア紛争(91年−95年)を経験した。2003年にEUに加盟を申請し、9年近くの手続きを経て11年末に承認された。

 旧ユーゴは90年代に内戦に陥り、7カ国に解体した。モンテネグロとセルビア、マケドニアの3カ国はEU加盟候補国となり、ボスニア・ヘルツェゴビナは加盟の前段の安定化・連合協定を締結。コソボも同協定締結に向け交渉に入ることが決まっている。

6571チバQ:2013/07/02(火) 22:54:02
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130702/erp13070209570002-n1.htm
クロアチア、EU加盟でバルカン安定へ前進 財政・汚職には課題、不安視
2013.7.2 09:55 (1/2ページ)

 【ベルリン=宮下日出男】旧ユーゴスラビアのクロアチアが1日、欧州連合(EU)に正式に加盟し、EUは28カ国体制に拡大した。民族対立で紛争を繰り広げた旧ユーゴ諸国の加盟はスロベニアに続き2カ国目。クロアチアは加盟を機に国の発展を目指し、EUはバルカン半島の一段の安定化を促す。だが、債務危機の影響で同国内やEU域内では不安も根強い。

 首都ザグレブの主要広場では6月30日深夜から1日未明にかけ記念式典が開かれ、EUや加盟国首脳らが出席した。クロアチアは2003年に加盟を申請。ファンロンパイEU大統領は10年後の加盟実現に「西バルカンが平和と繁栄の中で暮らす共通の未来に向かう節目となる」と歓迎した。

 旧ユーゴは1990年代の内戦を経て7カ国に解体し、91年に独立宣言したクロアチアも激しい紛争を経験した。モンテネグロやセルビアなどが加盟候補国で、ボスニア・ヘルツェゴビナもその前段の安定化・連合協定を締結するなど旧ユーゴ諸国はいずれもEU加盟を目指す。

 クロアチアのヨシポビッチ大統領は「わが国国境でEUをとめてはならない」と語った。

 クロアチアは旧ユーゴの経済先進地域だが、国民1人当たりの国内総生産(GDP)はEU平均を大きく下回る。金融危機で主要産業である観光業が打撃を受けるなどして経済は低迷しており、海外投資の呼び込みなど加盟を経済発展への弾みにしたい考えだ。

 ただ、債務危機の影響を引きずるEUへの加盟に対し、国内では否定的な見方も出ている。昨年1月の国民投票で3分の2を占めた加盟支持の声は、最近の世論調査で5割程度。現地の専門家は「病にある私らが重病のEUに加わるのだ」とも指摘する。

 EU域内でも拡大への消極論が目立つ。EU機関の世論調査では、新規加盟支持は38%で反対が52%に上る。債務危機は小国でもEU全体に大きな影響を及ぼすことを浮き彫りにした。クロアチアは財政健全化や汚職対策といった課題を迫られており、独紙フランクフルター・アルゲマイネは「EUは新たな問題国を歓迎した」と伝えた。

6572チバQ:2013/07/02(火) 22:55:45
http://mainichi.jp/select/news/20130702k0000m030142000c.html
EU:クロアチア加盟 「拡大することで強く」担当閣僚
毎日新聞 2013年07月02日 02時30分(最終更新 07月02日 02時50分)


シュテファン・フューレ欧州委員=欧州委員会提供
拡大写真 【ブリュッセル斎藤義彦】欧州連合(EU)は1日、クロアチアが加盟し、28カ国体制となった。2007年のルーマニア、ブルガリア加盟以来6年ぶりの東方拡大に際し、内閣・欧州委員会のシュテファン・フューレ委員(拡大担当)は毎日新聞の書面インタビューに応じた。委員は日本と周辺国との領土を巡る緊張を念頭に「EUの経験に照らせば、どんな深い対立や敵意も平和共存体制を作ることで克服できる」と述べた。また「EUは拡大することで強くなる」と記した。

 フューレ委員は、欧州と東アジアの情勢は「安易に比較できない」としながらも「世界に適用できる欧州統合の教訓」として、根深い対立や反感も「すべての関係者が利益を得る平和共存体制を作る」ことで「乗り越えることが可能だ」と述べた。さらにEUは「第二次大戦の廃虚から生まれた、世界で最も成功した平和プロジェクトだ」と強調した。

 欧州債務危機を経ても、EUは世界最大の単一市場で、市民に高い生活水準を保障、民主主義を土台に人権を尊重していることから、「なおEUが魅力的な目標であることがクロアチア加盟で証明された」とした。

 拡大疲れがあるとの批判には「拡大で得られる経済的利益を忘れている。また、拡大せず候補国の改革が実行されない“拡大しない不利益”もある」と反論した。EU加盟は今後、「すべてのバルカン半島諸国に開かれている」と語り、具体的にはセルビアとコソボの首脳同士の対話を「画期的」と支持した。

6573チバQ:2013/07/02(火) 22:56:56
http://mainichi.jp/select/news/20130629ddm007030178000c.html
民族和解への挑戦:クロアチア、EU加盟/1 園舎に見えない壁 交わらぬ子供たち
毎日新聞 2013年06月29日 東京朝刊

 東欧バルカン半島のクロアチアが7月1日、欧州連合(EU)の28番目の加盟国になる。旧ユーゴスラビア連邦のうち、民族紛争の嵐が吹き荒れた国の加盟は初めて。27、28日にブリュッセルで開かれたEU首脳会議にはクロアチアのミラノビッチ首相がオブザーバーとして参加し、事実上28カ国体制をスタートさせた。クロアチアの首都ザグレブでは30日夜から1日にかけ、EU各国首脳が参加して加盟祝賀式典が開かれる。EUの「一つ屋根の下」で、世界の火薬庫と呼ばれたバルカンの安定化は果たせるのか。クロアチア紛争(1991〜95年)最大の激戦地ブコバルで、いまだ険しい民族和解への道筋をたどった。【ブコバル(クロアチア東部)で樋口直樹】

 その幼稚園の二つの入り口には「ブコバル第1」「第2」と別々の園名が掲げられ、クロアチア人とセルビア人の園長がいた。旧ユーゴから独立したクロアチアと、これを阻止しようとしたセルビアの戦いが終わって18年。戦前まで一つの幼稚園で一緒に学び、遊んでいた二つの民族の子どもたちは、紛争以降、同じ園舎にいても交わることはない。まるで巨大な見えない壁に遮られているように。

 「こちらが私たちの幼稚園です」。セルビア人のスラブカ・ロンチャル園長(61)の後に続くと、入り口右手の廊下に沿ったセルビア人用の教室から子どもたちの元気な声が漏れてきた。オレンジ色の壁には、キリル文字で書かれた作文や絵が掲示されている。入り口左手のクロアチア人区画の構造も全く同じだ。

 子どもたちは別々の教室でそれぞれの母国語を学んでいるが、体育館と園庭は一つしかない。いずれもフェンスで隔てられているわけではなく、言葉の違いも大きくない。それなのになぜ遊び盛りの子どもたちは隣人と交わろうとしないのか。

 「クロアチアでは少数民族(セルビア人など)が独自言語で学ぶ権利が保障されています」。ロンチャルさんはセルビア語教育の正当性を強調、「私たちが戦争の傷を癒やし、正常な状態に戻るにはまだ時間が必要なのです」とクロアチア人への不信感を隠さない。

 同席したクロアチア人のドブラブカ・サボ園長(53)は反論した。「子どもたちを分離し、他の民族との違いばかり教えれば、民族間の溝を深めるばかりです」。少数派の社会統合を当然視するクロアチア人の論理と、多数派にのみ込まれまいと独自性を優先するセルビア人の論理はまったくかみ合わない。

 クロアチアにとってセルビア人の権利保護は、EUへの早期加盟を目指す上で最重要課題だった。だが、激戦に次ぐ虐殺、追放などで民族の分断が固定化したブコバルでは、少数民族の権利保護という理念が、多民族社会の再統合を阻害するという皮肉な現象を引き起こしてしまったのだ。

 民族の分断を利用してきた政治風土も見逃せない。社会再建に取り組む地元の非政府組織(NGO)「ナンセン対話センター」のイバナ・ミラスさんは、「双方の民族主義政党にとって、学校は将来の支持者の養成所でもあるのです」と話す。2006年から全ての民族の子どもたちが一緒に学べる学校をブコバルに設立しようと奔走しているが、双方の民族主義政党の反対でいまだ実現のめどは立っていない。=つづく

==============

 ■ことば

 ◇クロアチア
 旧ユーゴスラビア連邦の優等生と呼ばれたが、旧ソ連の弱体化などを背景にセルビア主導の連邦運営に不満を募らせ、1991年6月に独立を宣言。ユーゴ残留を主張する国内のセルビア人武装勢力と紛争になった。現在、人口438万7000人(2012年推定)のうちセルビア人は4・5%(01年)。言語はほぼ同じだが、セルビア人はキリル文字、クロアチア人は英語などで用いるラテン文字を使う。セルビア人はセルビア正教、クロアチア人はカトリックと宗派の違いもある。アドリア海に面する世界遺産ドブロブニクは有名な観光地。1人当たり国民総所得(11年)は1万3850ドル(約136万円)。

6574チバQ:2013/07/02(火) 22:57:13
 ◇クロアチアを巡る主な動き
1991年 6月 ユーゴスラビア連邦からの独立を宣言

      9月 ユーゴ連邦軍がセルビア人保護を名目に武力介入

     12月 セルビア人勢力が中南部、北東部などを支配

  92年 1月 クロアチアとセルビアが停戦合意

  95年 5月 クロアチア軍がセルビア人支配地域の制圧開始

     11月 クロアチア政府とセルビア人勢力が和平協定に調印

         右派のクロアチア民主同盟政権が民族主義路線を強化

  99年12月 独立以来独裁を続けた民族派ツジマン大統領が死去

2000年 1月 総選挙でクロアチア民主同盟が初敗北、中道左派政権発足

  03年 2月 欧州連合(EU)加盟申請

  09年 4月 北大西洋条約機構(NATO)加盟

  13年 7月 EU加盟

6575チバQ:2013/07/02(火) 22:57:56
http://mainichi.jp/select/news/20130630ddm007030190000c.html
民族和解への挑戦:クロアチア、EU加盟/2 市長選を機に公用語論争 「過去の亡霊」再び
毎日新聞 2013年06月30日 東京朝刊

 クロアチアの首都ザグレブから東へ230キロ余。ゆったりと流れるドナウ川の向こう側にセルビアを望むブコバルの街並みは、真新しい家屋で埋まっていた。無数の弾痕が残る巨大な貯水塔や一部の廃虚を除き、クロアチア人とセルビア人による激戦の爪痕はほとんど残っていない。「セルビア側の攻撃で完全に破壊し尽くされ、すべてが再建されたから」とクロアチア人ガイドは説明する。新興住宅地のようなたたずまいは想像を絶する激戦の裏返しでもあった。

 1991年6月、クロアチアが旧ユーゴスラビア連邦からの独立を宣言すると、人口の約12%を占めたセルビア人の保護などを理由にセルビア軍主体の連邦軍が武力介入。セルビア人が逃げ出したブコバルは8月末から約3カ月間、連邦軍などに包囲された。11月の陥落までに7000発もの爆弾や砲弾が降り注ぎ、9割の建物が崩壊。双方合わせて約3000人の死者を出したと言われる。第二次大戦以降、欧州で起きた最もむごい戦闘と呼ばれるゆえんだ。

 戦後18年。民族和解を約束し、欧州連合(EU)への加盟で平和と安定を目指す道を選んだクロアチアだが、加盟を目前に控えた今春、ブコバルに再び「過去の亡霊」が顔をのぞかせた。6月初めの市長選を前に、市の公用語にセルビア語を加えるべきか否かで世論が沸騰。クロアチア人退役軍人らが軍服姿で反対デモを繰り返すなど、騒然としたムードに包まれた。

 「民族主義的な政治家が、戦争で近親者を失った人々の心情に訴え、悪夢をよみがえらせようとした」。再選された中道左派、社会民主党のクロアチア人市長、ゼリコ・サボ氏(59)はこう答えた。紛争後の避難民の帰還に伴い、ブコバルのセルビア人は全体の3分の1余を占める。セルビア語の公用語化は、少数民族の権利を保障する基本法で定められている。法の順守を訴えるサボ氏に対し、右派クロアチア民主同盟の候補は「セルビア併合への第一歩になる」と危機感をあおった。

 だが、サボ氏はこうも続けた。「もし、原爆投下直後の広島や長崎に英語も表示しなければならなかったら、日本人はどう思っただろうか。反対する人がいたに違いないだろう」。サボ氏自身、ブコバルの防衛隊員として敗れた後、セルビアの収容所で3カ月監禁された経験を持つ。何年たっても癒えない戦争被害者の心情を代弁したものだった。

 90年代に民族紛争の舞台となった旧ユーゴからは、セルビアやコソボなどもEUへの早期加盟を目指している。加盟条件である戦争犯罪者の処分や民族間の融和、人権保護などで成果を上げつつあるが、「EU向けのパフォーマンスであって、本物の和解にはほど遠い」(地元外交筋)のが実情だ。

 「戦いはもう終わった。(相手に)許しを与えなければ、未来はやってこない」。眉間(みけん)に深い縦じわを寄せたサボ氏の表情に、選挙戦を制した勝者の余裕はなかった。【ブコバル(クロアチア東部)で樋口直樹】=つづく

6576チバQ:2013/07/02(火) 22:58:32
http://mainichi.jp/select/news/20130701ddm007030134000c.html
民族和解への挑戦:クロアチア、EU加盟/3 殺害と悲劇、双方が経験 戦争責任、いまだ溝
毎日新聞 2013年07月01日 東京朝刊


オフチャラ地区の虐殺現場。プレートに「許す。しかし、決して忘れない」と刻まれている
拡大写真 広大な農場に足を踏み入れると、肥料や家畜用飼料のにおいが鼻をついた。クロアチア東部ブコバル中心部から車で10分のオフチャラ地区は、クロアチア紛争の勃発から間もない1991年11月、261人のクロアチア人がセルビア人武装勢力に虐殺され、埋められた場所だ。人里から離れ、家畜の骨が多数出土する場所は、秘密の処刑場にうってつけだった。

 悲劇は、セルビア人勢力による包囲戦でブコバルが陥落した直後に起こった。戦いで負傷したクロアチア人を収容した病院がセルビア人勢力に急襲され、病院スタッフを含むほぼ全員がオフチャラに連れ去られた。農機具用の暗い倉庫で殴打された人々は、そこから2キロ離れた畑の真ん中で命を絶たれた。

 「(第二次大戦後)ドイツは戦争責任を謝罪し、自ら戦犯を追及した。セルビア人はいまだにブコバルでの勝利を祝っている」。オフチャラの倉庫を改装した虐殺記念館で、男性ガイドは261人の遺影を前に「謝罪なき和解などあり得ない」と声を震わせた。

 セルビア人側にも反論はある。旧ユーゴスラビア連邦から一方的に独立し、セルビアとの戦いを「祖国防衛戦争」と正当化するクロアチア人側に対し、セルビア人側は、自分たちは少数派となり迫害の恐れがあったことや、クロアチア人武装勢力によるセルビア軍主体の連邦軍への攻撃などを戦いの理由に挙げる。

 ブコバルで暮らすセルビア人会社員、スロボダン・ヤコブレビッチさん(45)は91年6月20日深夜、目の前で父親を殺された。クロアチア独立を決めた国民投票の翌日だった。自宅の敷地へ侵入した男たちは警官を名乗り、父親に外へ出るよう命令。拒否すると玄関を爆破し、「家族全員を殺す」と脅した。父親は外に出ようとしたところを撃たれ、即死した。

 ヤコブレビッチさんは戦後、クロアチア政府を相手取って訴訟を起こしたが、容疑者が捕まることはなく、3000ユーロ(約39万円)の裁判費用の支払いだけが残った。

 「開戦理由や戦争犯罪を巡るクロアチア人とセルビア人の見解の違いは大きく、和解プロセスを阻む最大の要因になっている」。ザグレブ大学のドラガン・バギッチ准教授はこう分析する。

 クロアチア政府は旧ユーゴ国際戦犯法廷への自国民被告の引き渡しなどに協力し、欧州連合(EU)への加盟条件をクリアした。しかしバギッチ氏は「クロアチア人の大多数は戦争犯罪の存在を認めつつも、セルビアの侵略から祖国を守るためには仕方がなかったと考えている」と指摘する。

 オフチャラに建てられた記念碑には「許す。しかし、決して忘れない」と刻まれている。キリスト教精神にのっとり、虐殺に手を染めたセルビア人の罪は許すが、ここで起きたことは忘れないという意味だ。だが、戦後18年を経てなお、クロアチア人とセルビア人が許し合える日は訪れていない。【ブコバル(クロアチア東部)で樋口直樹】=つづく

6577チバQ:2013/07/02(火) 22:59:32
http://mainichi.jp/select/news/20130702ddm007030153000c.html
民族和解への挑戦:クロアチア、EU加盟/4止 恋人はセルビア人 「橋渡し」広がる共感
毎日新聞 2013年07月02日 東京朝刊


向こう岸にセルビアを望むブコバルのドナウ河畔で、将来を語り合う、クロアチア人のサンドラさん(左)とセルビア人のニコラさん=樋口直樹撮影
拡大写真
拡大写真 出会いは偶然だった。3年前、クロアチア人女性のサンドラ・コバチェビッチさん(23)が、交流サイト「フェイスブック」で知り合い、心引かれた相手は、クロアチア紛争(1991〜95年)最大の激戦地ブコバルに住むセルビア人男性だった。セルビア人は祖国を軍靴で踏みにじったかつての敵だったが、サンドラさんは気にしなかった。しかし、3カ月の遠距離恋愛の末に待っていたのは家族からの勘当だった。

 「セルビア人との交際だけは許さない。家族をとるか、セルビア人をとるか、どちらかにしろ」。クロアチア西部の大学で文学を学んでいたサンドラさんが、東部ブコバルのジャーナリスト、ニコラ・ミロシェビッチさん(26)との交際を打ち明けると、保守的な父親(48)は烈火のごとく怒った。

 敬虔(けいけん)なキリスト教徒の母親(45)はサンドラさんの部屋を訪ねては、聖書を読み聞かせながらこう言った。「お前はクリスチャンではいられなくなるよ。セルビア人はキリスト教徒じゃないんだから」。大多数のクロアチア人と同様、サンドラさん一家はカトリック教徒。セルビア人はセルビア正教徒で、同じキリスト教徒だが、宗派の対立は根深い。

 サンドラさんは両親も、「民族の違いなど関係無い」と言ってくれたニコラさんも、失いたくなかった。10日後、選択を拒否したサンドラさんは家を追われた。すべての私物を家の外に運び出され、再び玄関に足を踏み入れることを禁じられたのだ。サンドラさんは休学して働き、2年ほど前からブコバルでニコラさんとその母親と3人で暮らし始めた。

 クロアチアでは91年の旧ユーゴスラビア連邦からの独立を機に、連邦への残留を求める国内セルビア人武装勢力と、政府軍の間で紛争が勃発した。紛争終結から18年を経て若い世代に当時の記憶はほとんどないが、サンドラさんは学校で「セルビア人は侵略者。殺りくとレイプを繰り返した」と学び、ニコラさんは「クロアチアの一方的な独立が戦争を招いた」と学んだ。

 二つの民族が全く異なる歴史観を振りかざす中、二人が将来を約束できたのは「互いに納得できる答えを見いだすまで徹底的に話し合ったからだ」という。「双方の民族主義的な政治家が引き起こした戦争であって、双方の国民に罪はない。いずれの側にも戦争犯罪があったが、民族全体の責任を問うのは間違っている」。二人が導き出した歴史観だ。

 旧ユーゴの「民族融和のシンボル」と呼ばれたブコバルだが、紛争中は最大の激戦地となり、今も民族間の亀裂が横たわる。だが、若いカップルはこれまで知り合うチャンスさえ無かったそれぞれの友人の「橋渡し役」として、小さいながらも共感の輪を広げつつある。

 「ブコバルでも私たちのようなカップルが問題視されなくなる時代がきっと来る」。いまだ両親から勘当されたままのサンドラさんに、ニコラさんがそう言ってほほ笑みかけた。【ブコバル(クロアチア東部)で樋口直樹】=おわり

.

6578チバQ:2013/07/02(火) 23:00:25
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130702/mds13070211290002-n1.htm
【エジプト反政府デモ】
大統領、軍の最後通告に反発、従わず
2013.7.2 11:28 (1/2ページ)

1日、エジプト・カイロの大統領宮殿前で行われた反政府デモ(ロイター)
 【カイロ=大内清】エジプト大統領府は2日未明(日本時間同日午前)、48時間以内に政治危機を収拾できなければ政治介入するとした軍の“最後通告”を拒否する姿勢を鮮明にした声明を出した。大統領府は声明で、軍声明は大統領の承認なしに出されたものであり、混乱を助長するだけだと非難。その上で、「(モルシー大統領は)自分の方法で国民和解を進める」と強調した。

 首都カイロ中心部のタハリール広場には1日夜から2日未明にかけても、モルシー大統領退陣を求める市民ら数十万人が集結、軍が政権側に「最後通告」を突きつけたことを歓迎した。

 広場の上空では、軍ヘリコプターの編隊がエジプト国旗をはためかせながら旋回し、参加者からは「軍はわれわれの味方だ」「モルシーはこれで辞任だ」といった歓声が上がり、終夜、お祭り騒ぎが続いた。

 これに対し、大統領の出身母体であるイスラム原理主義組織、ムスリム同胞団は「正当性は民主的に選ばれた大統領にある」と反発、2日に大規模な対抗デモを行うと発表し、支持者らに参加を呼びかけた。

 中東の衛星テレビ局アルアラビーヤは1日、政権側が国防相声明を受け、大統領の信任を問う国民投票を行う案などを検討していると報じた。政権側は、軍が要求する48時間に反大統領派と対話を通じた何らかの解決を図ろうとしても、大統領の即時退陣を求める反大統領派が応じる可能性は極めて低い。

 中東通信は2日未明、アムル外相が新たに辞表を提出したと報じ、大規模デモ発生後に辞表を提出したと伝えられた閣僚は計6人に上り、政権の求心力にもさらに陰りがみえている。

 1日の軍声明は、軍トップのシーシー国防相自らが、モルシー大統領と各政治勢力に対し48時間以内にデモ隊の要求に応える形で事態を収拾するよう要求したもので、期限内に収拾策に合意できない場合、軍が今後の政治プロセスに関する「行程表」を提示するとしている。同日夜の2回目の声明では、軍の動きは「クーデターではない」と述べ、政権を掌握する意図はないことも強調した。

6579チバQ:2013/07/02(火) 23:01:03
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130702/amr13070218410006-n1.htm
盗聴めぐり米欧間に亀裂 「冷戦時代」再来と怒り
2013.7.2 18:39 [欧州]
 米国家安全保障局(NSA)と姉妹機関である英政府通信本部(GCHQ)による広範囲な盗聴行為が次々と暴露され、欧州大陸の主要国と米英両国の間に亀裂が生じている。

 英紙ガーディアンやドイツ誌シュピーゲルによると、NSAはフランスやドイツの同盟国、欧州連合(EU)代表部を標的に盗聴などを繰り返していたとされる。ドイツやフランスは情報機関の動きを知らされてなかったとし、ドイツのロイトホイサーシュナレンベルガー法相は「冷戦時代に敵国が使った手法」と厳しく批判した。

 ドイツ司法当局は情報活動に違法性がないか調査に着手。フランスのオランド大統領も1日、「同盟国に対するこうした行為は容認できない」と盗聴を即刻停止するよう要求した。

 オバマ米大統領は1日、訪問先のタンザニアで記者団に、「欧州でもアジアでもあらゆる情報機関は同様の活動に従事している」と述べた。(共同)

6580チバQ:2013/07/02(火) 23:12:44
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013070200551
今月下旬の大統領選に?=避難民多く、準備遅れ−マリ
 【パリ時事】イスラム武装勢力掃討のためフランスが1月に軍事介入した西アフリカ・マリで、国連平和維持活動(PKO)「国連マリ多元統合安定化(MINUSMA)」部隊が展開を始め、マリ情勢は新段階に入った。しかし、国家再建の節目となる大統領選挙は準備が遅れ、暫定政府が予定する7月28日の投票実現を危ぶむ声も出ている。
 現地からの報道によると、大統領選には6月末時点で元首相4人を含む36人が立候補を届け出た。審査を経て7日までに候補者が確定する。
 独立選挙管理委員会の委員長はAFP通信に「投票を予定通り実施するのは極めて困難だ」との見解を示した。約800万人の有権者のうち50万人が居住地を追われ、有権者登録証の配布が遅れているのが理由だ。
 マリでは2012年3月の軍事クーデター後、北部の広範な地域をイスラム武装勢力が占領したが、介入した仏軍がほぼ掃討。独立を目指す遊牧民トゥアレグ人が立てこもる北部のキダルでも、暫定政府と遊牧民組織が投票実施で合意を結んだ。
 ところが、仏軍が解放した地域ではトゥアレグ人らが武装勢力の「協力者」と見なされ、報復を受けるケースが続発。これを恐れて国外に脱出した人も多数いるとされ、有権者名簿作成を難しくしている。(2013/07/02-14:53)

6581チバQ:2013/07/02(火) 23:14:05
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2013070200058
モルシ大統領に退陣圧力強まる=デモ隊と連帯、軍が表明−エジプト

1日、カイロ東部にある、焼け焦げたイスラム主義組織ムスリム同胞団の本部の前で、抗議行動を行う反大統領派 【カイロ時事】カイロ中心部タハリール広場の上空を1日、エジプト国旗を下げた軍のヘリコプター編隊が旋回飛行した。イスラム主義組織ムスリム同胞団出身のモルシ大統領の退陣を求めるデモ隊への連帯の意思表示で、退陣圧力は強まる一方だ。
 地元メディアによると、軍はこれと前後し、エジプト中部ファイユーム県の庁舎を占拠した。ムスリム同胞団が任命した知事の権限を剥奪するなど、同胞団との対決姿勢を強めている。
 ムバラク独裁政権を打倒した2011年の民主化要求運動「アラブの春」は、軍がデモ隊の抗議行動を容認したことが成功の最大の要因だった。このため、タハリール広場のデモ隊は今回の軍の動きを歓迎。デモ隊の間では「もはやモルシ大統領の辞任は時間の問題」との見方が広がっている。
 軍は1日に発表した緊急声明で、3日までに国内の各政治勢力が反大統領デモの激化に伴う混乱を収拾できなければ、デモ隊の意向を踏まえた政治介入を行う姿勢を示した。モルシ大統領やムスリム同胞団の幹部はこの声明を踏まえ、今後の対応を検討している。(2013/07/02-07:19)

6582チバQ:2013/07/02(火) 23:14:42
http://mainichi.jp/select/news/20130703k0000m030104000c.html
エジプト:軍介入の公算大 「最後通告」を政権拒否
毎日新聞 2013年07月02日 22時00分(最終更新 07月02日 22時43分)


カイロ市内の大統領宮殿近くで、こん棒や盾を手にするモルシ大統領の支持者たち=2013年7月2日、AP
拡大写真 エジプト情勢が緊迫している。就任1年を迎えたモルシ大統領の退陣を求めるデモが大規模化し、国軍は1日、事態収拾のため48時間以内に「国民の要求」に応えるよう大統領や野党勢力に求めた。だが大統領は軍の「最後通告」を拒否。反政権派も政権との対話には否定的だ。一方、2日までに5閣僚が辞任し、政権も混乱。軍は3日にも政治介入に踏み切る公算が大きいが「クーデターの意思はない」とも強調しており、対立の解消につながるかは不透明だ。【カイロ秋山信一】

 「誰もが国民の声を聞いた。彼らの要求に応えなければならない」。1日、国営テレビを通じて約4分間の声明を発表したシシ国防相は、反政権デモへの連帯を強調した。カイロだけでも数十万人規模になった6月30日のデモを「世界が注視する中、前例のない平和的なデモだった」と称賛。与野党の政治勢力に対して、48時間以内に「国民の要求」に応じなければ政治介入すると警告した。

 軍による介入宣言の背景には、政権支持派と反政権派の衝突への懸念が大きい。30日夜、大統領の出身母体である穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団の本部が暴徒化した反政権派に襲われ、8人が死亡。同胞団は反発を強め、カイロ近郊の集会場ではヘルメットや金属製のこん棒を装備したメンバーが気勢を上げた。

 軍と同胞団は政権発足当初から緊張関係にあった。昨年8月、モルシ大統領が革命後に暫定政権を率いていたタンタウィ国防相を解任し、権力を誇示。

 一方で、新憲法でも軍予算を国会の審理対象外とするなど配慮を示し、軍も政治的中立を保ってきた。だが、権力の均衡は今回の大規模デモで崩れた。

 しかし、介入が奏功するかは不透明だ。クーデターで大統領を追放するとの臆測も出たが、軍は1日夜に別の声明を発表。「クーデターの意図はない」と説明した。軍には政権と反政権派の対話を促したい思惑があるとみられるが、軍事力を行使せずに双方を対話させる見通しは立たない。

 3日までに政治勢力の協議が不調に終わった場合、軍は改革のためのロードマップ(行程表)を提示する方針だ。だが「政権に入るつもりはない」とも強調。軍はムバラク前政権崩壊後に暫定統治した際、民主化勢力から反軍政デモを繰り返し受けた経緯がある。

 元軍大佐のハサン・メダニ氏(63)は「大統領や議会の選挙までは、政治勢力を結集した暫定統治機構を作り、軍は監視役にとどまる」と推測する。

 ◇「これで終わり」デモ参加者は歓迎
 デモに参加した反政権派の市民からは、軍の介入に歓迎の声が上がっている。11年の革命の舞台となったタハリール広場やイッティハーディーヤ宮殿前には数万人が集まり、「(モルシ大統領は政権を)去れ、去れ」とシュプレヒコールを上げた。家族6人で宮殿前に来ていた観光ガイドのワエル・フサインさんは(40)は「こんなに早く軍が介入するとは思わなかったが、これで同胞団は終わりだ」と話した。

 今回のデモは「反乱(タマルド)」と称する大統領辞任を求める署名活動が原動力となった。5月上旬、カイロ在住のジャーナリストら十数人の友人グループがカフェで活動の計画を練った。

 インターネットや口コミで活動は一気に拡大した。主要野党勢力「国民救済戦線」や11年の革命を主導した若者グループ「4月6日運動」も活動に便乗。6月29日までに集めた署名は、モルシ氏の大統領選での得票数(約1300万票)を超え、延べ約2200万人分に至った。

 国民は経済面での政府の無策に失望していた。政府統計によると、食品価格は革命後の約2年間で約3割上昇。失業者は革命後に100万人以上増え、失業率は12%を超えた。

 観光業の不振などで外貨不足が深刻化し、小麦や石油などの輸入を続けるため、カタールやリビアなど産油国の金融支援を仰いできた。こうした状況が、反政権署名やデモの拡大につながった。

 ただ軍の介入がモルシ大統領の辞任につながるか疑問視する声もある。デモに来ていた大学教授のムハンマド・モルシさん(63)は「反政権デモに勢いはついたが、同胞団は簡単には政権を手放さないと思う」と話した。

6583チバQ:2013/07/02(火) 23:15:09
 ◇強権姿勢、反発浴びる
 「ムバラク前政権には戻さない」。モルシ大統領の出身母体であるムスリム同胞団などイスラム連合が2日未明、カイロ近郊のモスクで記者会見を開いた。4時間半遅れで始まった会見は、約10分間、声明を読み上げただけ。軍のクーデターに反対した以外は的外れな内容に終始した。

 モスク周辺に集まる約1万人の政権支持派には、6月28日から座り込みを続けている人も多い。北部アレクサンドリアから来た公務員のムハンマド・アブドゥさん(33)は「同胞団幹部の自宅も襲撃されたと聞いた。何が起きるか分からない」と力なく語った。

 同胞団は11年の革命後、人民議会(国会)選や大統領選で続けて勝利。社会福祉活動で培った組織力と支持の大きさを見せつけた。だが、政権に就いた後は、失業や物価上昇などの解決策を示せず、治安の悪化や燃料不足などを招いた。

 最近は政権に批判的な活動家を次々に拘束するなど、強権的な姿勢も見せていた。民間調査機関によると、モルシ政権の支持率は昨年8月の72%から6月には25%に低下。モルシ大統領が6月26日夜の演説で、経済が低迷する原因は、政権と協力しない野党勢力にあると発言したことも、火に油を注いだ。

 大統領府は2日未明、軍からの改革要求を事実上拒否した。同胞団も軍批判を強め、対立は先鋭化する兆しを見せている。

 ◇欧米や日本、安定望む
 2011年の革命後、民主化を支援してきた日本や欧米諸国は、地域大国であるエジプトの安定を望んでいる。「アラブの春」で独裁政権が倒れたリビアやチュニジアも新政権が安定しておらず、悪影響を懸念する声もある。

 また人口約8400万人のエジプトは市場としても有望で、日本の食品やおむつメーカーも11年の革命後に工場を新規稼働させた。今回の騒乱では、一部の金融機関や商店が6月30日以降に休業するなど、地元経済にも影響が出ている。日本の大手商社幹部は「先が読めず、緊張している。早くビジネス環境を安定させてほしい」と話した。

6584チバQ:2013/07/03(水) 01:02:48
http://www.afpbb.com/article/politics/2953772/10987690
イスラエル与党リクード、党内要職に強硬派
2013年07月01日 19:13 発信地:エルサレム/イスラエル
【7月1日 AFP】イスラエルの与党リクード(Likud)の党内組織要職を選ぶ選挙が6月30日から7月1日未明にかけて投開票され、複数の重要ポストに強硬派が選出された。今後、パレスチナ自治政府との譲歩が困難になる恐れがある。

 党の中央委員会(Central Committee)のトップには、パレスチナとイスラエルの2国家共存に強く反対しているダニー・ダノン(Danny Danon)副国防相が選出された。また、党イデオロギーの骨子を作成する部門の責任者には、強硬派のZeev Elkin副外相が選ばれた。

 リクードの党首には、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相がとどまるが、ダノン氏とエルキン氏の要職獲得により、党内での影響力は弱まることになる。

 ダノン副国防相は最近、ネタニヤフ政権はパレスチナ国家建設に真剣ではないと語り騒動となっていた。ダノン氏はパレスチナ国家の是非を問う投票を行えば、リクード出身閣僚だけでなく、連立与党の他党出身閣僚も含め、大半の閣僚が反対票を投じるとの考えを述べている。

 またElkin副外相は、ネタニヤフ首相がパレスチナ国家の建国に動けば「リクード内に深い分裂」が生じるだろうと警告を発している。(c)AFP

6585チバQ:2013/07/03(水) 21:06:37
http://mainichi.jp/select/news/20130703k0000e030223000c.html
アルジャジーラ:報道政権寄り…エジプトのデモ巡り
毎日新聞 2013年07月03日 12時43分

 【カイロ秋山信一】エジプトのモルシ大統領の辞任を求めるデモを巡って、中東カタールの衛星テレビ局アルジャジーラの報道が「政権寄り」だと指摘されている。地元テレビが反政権デモを大々的に報じる中、政権支持派の動向を細かく伝えている。カタールは、大統領の出身母体である穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団を支援している。

 シシ国防相が大統領に事実上の退陣勧告をした1日午後、エジプトや欧米のテレビ局は、タハリール広場で歓喜に沸く反政権派の市民を大写しにした。だがアルジャジーラは普段とは異なる角度から、比較的参加者が少ない部分を映した。2011年の革命時にデモ隊が密集する部分に焦点を当てたのとは好対照だった。

 6月28日以降続く双方のデモでも、政権支持派を先に扱う報道が目立った。2日もピラミッドに近いカイロ近郊のギザやカイロ大学であった同胞団の小規模な集会を、現地から報告した。

 イスラム教スンニ派の王族が支配するカタールは、エジプトやシリアなどで同胞団などスンニ派のイスラム勢力を支援。エジプトのシンクタンク・アハラム政治戦略研究所のサイード・オケーシャ氏は「クーデターの意図を否定した軍の声明を『撤退』と報じるなど、言葉遣いも同胞団寄りになっている。カタール政府の意向を受けているのは明らかだ」と指摘する。

 アルジャジーラはカタール政府などの出資で95年に設立。イラク戦争やアフガニスタン戦争の報道で注目され、欧米中心の国際報道に一石を投じた。米ノースウエスタン大カタール校が中東8カ国で実施した調査(12年12月〜今年3月)によると、約26%がアルジャジーラを「よく利用する」と答え、テレビやインターネットサイトの中でトップだった。

6586チバQ:2013/07/03(水) 21:06:59
http://mainichi.jp/select/news/20130703k0000e030211000c.html
エジプト:大統領、退陣を改めて拒否…軍介入期限迫る
毎日新聞 2013年07月03日 11時45分(最終更新 07月03日 12時33分)


エジプトの首都カイロで、モルシ大統領の辞任をもとめて、クッバ大統領宮殿(中央奥)前に集まるデモ参加者ら。花火が打ち上げられ、宮殿の門には緑のレーザー光線があてられていた=2013年7月2日午後7時55分、秋山信一撮影
拡大写真 【カイロ秋山信一】エジプトのモルシ大統領は2日夜(日本時間3日未明)、国営テレビで演説し、「法に基づく政権を守り、職責を果たす」と述べ、反政権派の退陣要求を改めて拒否し、対決姿勢を鮮明にした。国軍は両派の妥協が成立しなければ3日夕(同4日未明)にも政治介入に踏み切る方針。ロイター通信によると、軍は大統領を退陣させ暫定統治評議会を設置し、新憲法制定と大統領選を実施するロードマップ(行程表)をまとめた。政権側の強い反発は必至で、事態悪化の懸念が強まっている。

 首都カイロなどで大規模デモを続けている反政権派と、政権支持派、治安部隊の衝突は3日も続き、AP通信などによると2日だけで少なくとも23人が死亡、一連の騒乱での死者は39人に達した。

 6月30日の大規模な反政権デモ以降、初めて公に姿を現したモルシ大統領はテレビ演説で「(民主選挙で選ばれた)正統な存在を侵すことは犯罪だ」などと主張し、反政権派や軍をけん制した。

 国軍の行程表では、最高憲法裁判所長官が議長で各政治勢力や実務者が構成する評議会を大統領に代わり設置。憲法は停止し諮問評議会(上院に相当)も解散する。数カ月かけて新憲法案を起草し、大統領選、議会選を行う。国軍は「クーデターの意図はない」と説明しているが、軍のフェイスブックには2日「テロリストから国民を守るため血を流す用意がある」とのメッセージが掲載された。

 米国務省のサキ報道官は2日、ケリー米国務長官がアムル・エジプト外相と電話協議し、国民の声に耳を傾けるべきだとの考えを伝えたと述べた。しかし、アムル外相は2日に辞表を提出し、国防相と警察担当の内相は2日の閣議を欠席。主要閣僚の離反で内閣存続は困難になっている。

6587チバQ:2013/07/03(水) 21:07:27
http://mainichi.jp/select/news/20130704k0000m030060000c.html
エジプト:軍介入期限前にデモ隊衝突 緊迫の度合い強める
毎日新聞 2013年07月03日 20時26分

 【カイロ秋山信一】モルシ大統領の退陣を求める抗議活動に揺れるエジプトで3日、国軍による政治介入の期限である午後5時(日本時間4日午前0時)を前に、首都カイロなどで反体制派と大統領支持派がデモを続けた。2日夜にはモルシ大統領がテレビ演説で改めて辞職を拒否。AP通信によるとカイロ近郊などでの両派や治安部隊の衝突で23人が死亡した。軍が退陣を迫れば反発した支持派との大規模衝突に発展する懸念もあり情勢は緊迫の度を強めている。

 軍は1日夕、48時間以内に反政権派と妥協するよう大統領に求めた。モルシ大統領は2日夜の演説で、「正統な政権を守るために血を流す覚悟がある」と述べ、辞任の意思はないことを明確にした。

 ただ3日朝には、大統領を支持してきたイスラム政党連合内の強硬派からも、早期の大統領選実施を求める声が出ており、情勢は流動的だ。軍は「クーデターの意図はない」と説明してきたが、大統領を退陣させ暫定統治体制を敷くなど事実上のクーデターが起きる可能性もある。

 大統領の出身母体である穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団は、全国で大統領支持の集会を開くよう呼びかけている。

 反政権派は軍主導による暫定統治に協力する意向を表明。主要野党勢力「国民救済戦線」は2日、国際原子力機関(IAEA)前事務局長でノーベル平和賞受賞者のエルバラダイ氏が軍との折衝にあたることを決めた。デモを呼びかけた市民団体「反乱(タマルド)」も、新統治機構への参加を表明した。

 地元メディアによると、軍内部では最高憲法裁判所長官がトップの暫定統治評議会に政権運営をさせる構想がある。ロイター通信は3日、軍は3日夕の期限後に政党やデモ隊の代表者と協議する方向だと伝えた。

6588チバQ:2013/07/03(水) 21:08:17
http://mainichi.jp/select/news/20130704k0000m030064000c.html
エジプト:軍が反政権派につき情勢一変 国民も軍を支持
毎日新聞 2013年07月03日 20時33分(最終更新 07月03日 20時58分)


エジプトの首都カイロで、モルシ大統領の辞任をもとめて、クッバ大統領宮殿前に集まるデモ参加者ら。花火が打ち上げられ、門には緑のレーザー光線があてられていた=2013年7月2日午後7時54分、秋山信一撮影
拡大写真 【カイロ秋山信一】エジプトのモルシ大統領の辞任を求める大規模デモは、軍が反政権派についたことで情勢が一変した。2011年の革命で独裁政権を倒し、初めて民主的な選挙で選ばれた大統領を、就任からわずか1年で非民主的な手法で軍が追い込む構図だが、国民の多くは現政権に失望しており、軍を支持している。

 軍が大統領に事実上の退陣勧告をした1日、反政権派のデモ隊は歓喜に沸いていた。軍のヘリコプターが国旗をぶら下げてデモ隊が集まるタハリール広場の上空を旋回。デモ隊はレーザー光線をヘリの底部にあてて応えた。「軍が革命の味方をしてくれてうれしい」。友人2人とデモに参加したデザイナーのアレ・サバハさん(31)は興奮気味に語った。

 軍はエジプト最大の権力機構だ。1952年の王制打倒以降、4代続けて軍出身者が大統領職を独占してきた。日用品の製造・販売から観光に至るまで幅広く独自のビジネスも展開し、軍の経済活動は国全体の4割に上るとの指摘もある。一方で、73年の第4次中東戦争をきっかけに、イスラエルからシナイ半島を奪還したことは今も国民の誇りで、軍への信頼は厚い。

 ただ2011年の革命後は、その信頼に揺らぎが生じた。昨年6月の民政移管までの暫定統治中、民主化勢力から「権力を温存し、民政移管を遅らせている」と非難され、反軍政デモも続発。モルシ政権発足後には、軍トップのタンタウィ氏が大統領に解任された。その後は政治介入は控え、昨年11月以降、新憲法を巡る与野党の対立や、革命2周年をきっかけに反政権デモが続いた際も、双方に対話を求めた。

 だが大統領が対話を呼びかけても、野党側はさまざまな条件を突きつけて拒み、対立だけが深刻化。軍が、「全土で数百万人が参加した」ともいわれる大規模デモが起きた翌日に介入の意図を示した背景には、政治勢力に任せていては混乱を収拾できないとの危機感があったとみられる。

 軍の介入は反政権派にとっても「渡りに船」だ。大統領の出身母体である穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団は、社会福祉活動を通じて全国に基盤がある。反政権派は組織力に劣り、今春以降、11年の革命を主導した若者グループなどが反政権デモを呼びかけても、参加者は数百人にとどまっていた。

 カイロ・アメリカン大学のアブデル・ガワド教授(政治学)は「民主主義が根づいていない現状では、軍が同胞団に対抗できる唯一の存在だ。反民主的であっても国民は軍に頼らざるを得ない」と指摘している。

6589チバQ:2013/07/03(水) 21:56:28
http://www.asahi.com/international/reuters/RTR201307030121.html
2013年7月3日19時33分
焦点:カオス寸前のエジプト、米国の「傍観外交」に一因も
7月2日、エジプトの民主化運動が転換点を迎える中、オバマ米大統領は同国の対立する勢力に歩み寄りを促してはいるものの、その影響力は限られている。写真はカイロで6月撮影(2013年 ロイター/Amr Dalsh)

[PR]

 [ワシントン 2日 ロイター] - エジプトの民主化運動が転換点を迎える中、オバマ米大統領は同国の対立する勢力に歩み寄りを促してはいるものの、その影響力は限られている。

 かつて米国は、権力を一手に握るムバラク前大統領ただ1人を相手にしていればよかった。しかし今では、国民には不人気だが自由選挙によって選ばれたモルシ大統領と軍部を相手に交渉しなくてはならない。米国は現在、政治的合意を取り付けようと、極めて慎重に説得を試みている。しかも、抗議デモを行う何百万人ものエジプト国民の「民意」を無視することなしにだ。

 エジプトはアラブ世界で最も多くの人口を抱え、主導的立場にある。そのエジプトの政変による影響は同世界全体に及ぶだろう。米国はすでに中東地域のイスラム武装勢力や宗派対立に頭を悩ませている。

 しかし、オバマ米大統領はこれまで、モルシ大統領と親しい関係を築いてはおらず、民主化に向けたエジプトの努力に距離を置いているようなオバマ氏の態度は批判を受けてきた。

 カオス状態に陥る寸前のようにみえるエジプトに対し、米国政府の喫緊の課題はいかに軍部に影響を与えられるかだ。軍は3日午後5時(日本時間4日午前0時)までに政治勢力による事態打開ができなければ、独自のロードマップを実行する用意があるとしている。

 モルシ政権に対する軍のクーデターは、オバマ米大統領が中東で推進する民主化を大きく損なうことになり、エジプトへの軍事支援も中断する可能性がある。

 中東の安全保障上、エジプト軍に対する米国の影響力は強大で、ケリー米国務長官は5月、米議会が設定した民主主義の基準をエジプトが満たさなかったにもかかわらず、13億ドルの軍事支援を承認した。

 米国防総省のある当局者は、デンプシー統合参謀本部議長が今週、エジプト軍のソブヒ参謀総長と電話会談したと明かした。会談の内容は明らかにされておらず、デンプシー氏や他の米高官がクーデターについてはっきりとくぎを刺したかどうかも不明だ。

 オバマ大統領、ケリー国務長官ら米国の指導者たちはこれまで誰1人としてエジプト軍の「最後通告」を公には批判していない。

 エジプトとイスラエルで勤務経験がある米国務省の元職員で、現在はシンクタンク「アトランティック・カウンシル」に所属するミシェル・ダン氏は、軍部がモルシ政権を倒して自ら統治しようとするのか、それともそこまではせずに文民から名ばかりの指導者を指名するかが重要なポイントだと指摘した。

 <オバマ米大統領「デモ参加者の声を聞け」>

 オバマ政権は、モルシ大統領率いるイスラム組織「ムスリム同胞団」があらゆる勢力を包含する効果的な政府をつくることに失敗したと考えている。オバマ政権はモルシ大統領をホワイトハウスでまだ一度ももてなしていない。昨年にモルシ氏は訪米を予定していたが、同氏がイスラエル人を「猿と豚の子孫」と表現した2010年のビデオが明らかとなり中止された。

 ホワイトハウスによると、オバマ大統領は2日にモルシ大統領に電話し「民主主義とは、多くのデモ参加者を含む全てのエジプト国民の声に確実に耳を傾けることだ。今起きている危機は政治的プロセスによってのみ解決可能」と伝えたという。しかし、モルシ大統領は歩み寄る姿勢を見せておらず、軍に対して最後通告を撤回するよう求めている。

 米政府にとって、モルシ政権とのコミュニケーションは困難さを増している。米国務省のサキ報道官は2日、ケリー国務長官がエジプトのアムル外相に電話したが、同外相が辞表を提出していたことを報道陣から聞かされたと明かした。過去数日で、外相以外にもモルシ政権の要人数人が辞めたとみられている。ケリー氏がアムル氏と話したとき、アムル氏がまだ辞任していなかったかは不明だが、このことは米政府にモルシ政権が崩壊しつつあるとの感触を与えた。

6590チバQ:2013/07/03(水) 21:56:44
 <米国の「想像力に欠ける」政策>

 シリアの内戦同様、オバマ大統領はムバラク後のエジプトに傍観主義的なアプローチを取っているとして、多くの専門家から批判されている。

 しかし、オバマ政権の当局者らは、自ら改革を進めようとするアラブ社会に影響を与えることを制限しており、米国が介入すれば恨みを買うことは目に見えていると反論する。

 米国は何十年もの間、親欧米の独裁者の支持者として見られてきた。しかし今回は、どの勢力も特別扱いはしないと主張している。だからといって、米国がモルシ政権を支持しているとする一部のデモ参加者からの批判がなくなるわけではない。デモの中には、エジプトに駐在する米国大使を侮辱する写真を掲げる人たちもいる。

 ホワイトハウスによると、オバマ大統領はモルシ大統領に「米国はエジプトの民主化プロセスに深く関与しており、1つの政党もしくは団体を支持しない」と伝えたという。

 先述のダン氏は、エジプトや他のアラブの民主主義国家に対する米国の政策について「想像力に欠けるとしか言いようがない」と評し、問題の一因にはエジプト国民の反米感情がある可能性を指摘。「エジプトが民主化へと移行するのをもっと後押しできたはずだ。今目にしていることは、米国が傍観していた結果なのだ」と述べた。

 (原文執筆:Warren Strobel記者、Phil Stewart記者、翻訳:伊藤典子、編集:本田ももこ)

6591チバQ:2013/07/03(水) 21:57:07
http://www.afpbb.com/article/politics/2954004/10998627
エジプト大統領、軍の「最後通告」撤回を要求 デモ隊衝突で7人死亡
2013年07月03日 07:37 発信地:カイロ/エジプト
【7月3日 AFP】エジプトのムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)大統領は2日、自らの「憲法上の正統性」を主張するとともに、反対勢力との対立を解決しない限り介入するとした同国軍の「最後通告」について、撤回を要求した。

 マイクロブログのツイッター(Twitter)上にあるモルシ大統領の公式アカウントでは、「モルシ大統領は(自らの)憲法上の正統性を主張し、それを踏みにじろうとするいかなる企図も退ける」、「(同大統領は)軍に対し警告の撤回を要求し、また国内外からのいかなる命令にも応じない」とのメッセージが投稿された。

 同大統領の辞任を求める街頭デモには、全土で数百万人が参加。これを受けて軍が、48時間以内に国民の要求を受け入れなければ、軍の示す解決策の履行を強制すると宣言。全ての政治勢力に対し、現在の危機から抜け出す糸口を3日までに見いだせなければ、軍が作成したロードマップ(行程表)を提示すると表明した。

 首都カイロ(Cairo)では2日、大統領支持派と反対派のデモ隊同士の衝突により、少なくとも7人が死亡した。(c)AFP

6592チバQ:2013/07/03(水) 22:05:54
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130703/erp13070300590001-n1.htm
フランス極右党首の免責剥奪 ヘイトスピーチで欧州議会
2013.7.3 00:56

マリーヌ・ルペン党首(ロイター=共同)
 欧州連合(EU)欧州議会は2日、フランスでイスラム系移民らに対するヘイトスピーチ(憎悪発言)が問題とされている極右政党「国民戦線」のマリーヌ・ルペン党首の不逮捕などの免責特権を剥奪することを決めた。

 ルペン氏は2010年、イスラム教徒が路上で祈りをささげることを「軍事力によらない占領」と表現。「宗教上の理由で特定集団への憎悪などを扇動した罪」に当たるとしてフランスの司法当局から事情聴取に応じるよう求められていたが、応じていなかった。

 フランス国内で司法手続きが進む見通し。ルペン氏はフランスのテレビ局に、「私はこの決定を無視する。何も恐れない」と述べた。欧州議会は5月までに関連委員会でルペン氏に意見陳述の機会を用意したが、ルペン氏は出席しなかった。ルペン氏は04年から欧州議会議員。(共同)

6593チバQ:2013/07/03(水) 22:06:29
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130703/erp13070309140002-n1.htm
財務相と外相が辞任 経済危機のポルトガル
2013.7.3 09:13
 経済危機に苦しむポルトガルで2日までにガスパール財務相とポルタス外相が相次いで辞任した。欧州連合(EU)などからの金融支援と引き換えに財政緊縮策を進めるコエリョ政権にとって、痛手となった。

 ポルタス氏は、連立与党である民衆党の党首。政権支持を取り下げるかどうかについては態度を明らかにしていないが、連立解消となれば与党は議会で過半数を割り込むため、政局の混乱を招く恐れがある。

 AP通信によると、ガスパール氏は1日に辞任。辞任の理由は明らかではないが、自らが中心となって進めてきた緊縮策が国民の強い反発に直面していることが一因とみられている。

 ポルタス氏は2日、緊縮策を推進する政権の方針に反発して辞任。ガスパール氏の後任の人選にも不満だったとされる。

 欧州連合(EU)統計局によると、ポルトガルの5月の失業率は17・6%。緊縮策の影響で深刻な不況に陥っており、国民の不満も高まっている。(共同)

6594チバQ:2013/07/03(水) 22:07:32
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130703/amr13070321110007-n1.htm
【スノーデン事件】
米の“圧力”…宙に浮く亡命申請
2013.7.3 21:10 (1/2ページ)

エドワード・スノーデン容疑者(ロイター)
 【ワシントン=小雲規生】米国家安全保障局(NSA)の個人情報収集活動などを暴露して訴追された米中央情報局(CIA)元職員、エドワード・スノーデン容疑者(30)に対する米国の包囲網が迫っている。

 スノーデン容疑者はこれまで21カ国に亡命を申請。しかしロイター通信によると、すでに5カ国が受け入れを拒否するなど、申請は宙に浮いている。各国は身柄引き渡しを求める米国の暗黙の圧力に配慮したかたちだ。ただ一部にはスノーデン容疑者への支持を示す国もあり、包囲網に綻(ほころ)びが出る可能性もある。

 米国の包囲網は各国に波紋を広げた。ロイター通信によると、反米左翼政権で知られるボリビアの大統領専用機はモスクワからの帰国途中、ウィーンで緊急着陸を強いられた。モスクワの空港に滞在中とされるスノーデン容疑者の搭乗を疑ったポルトガルとフランスが領空通過を拒否したためだといい、ボリビア政府高官は「米国がボリビアを脅す手段として両国を利用した」と憤っている。

 6月29日にはエクアドルのコレア大統領が、バイデン米副大統領との電話会談後、「丁寧な物言いで受け入れ拒絶を要請してきた」と公表。スノーデン容疑者がロシアの空港を離れられない状況を踏まえ「エクアドル大使館に到着すれば、亡命申請を検討する」と述べるなど、受け入れに消極姿勢を示している。

 エクアドルは米国から貿易上の優遇措置を受けて原油などを輸出しており、「政府は亡命受け入れがもたらす結果について認識し始めたのではないか」との指摘も上がっている。

 またロシアのプーチン大統領も1日、亡命受け入れの条件に反米活動を続けないことを挙げ、スノーデン容疑者が申請を取り下げる結果となった。

 こうした展開を受け、米国務省のサキ報道官は2日の会見で、各国とスノーデン容疑者について協議をしていることを認め、「スノーデン容疑者の帰国に大きな希望を持っている」と述べた。包囲網の成功に自信を見せたかたちだ。

 ただ、ベネズエラのマドゥロ大統領は2日、「スノーデン容疑者は世界から保護を受けるに値する」として、スノーデン容疑者への支持を表明した。当初から亡命先の可能性が指摘されてきたキューバも態度を明確にしておらず、米国の思惑通りにシナリオが進むどうかは不透明だ。

6595チバQ:2013/07/03(水) 22:47:06
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013070301015
「内戦」か「クーデター」か=邦人社会も緊迫−エジプト情勢
 エジプト情勢の緊迫化を受け、在留邦人の間にも緊張が走っている。政治介入を警告する軍の期限後には、軍のクーデターが起きるか、大統領派と反大統領派の内戦になる可能性があるとの声も上がり、自宅に待機する人も目立った。
 日本外務省は3日、エジプトに対する渡航情報(危険情報)を出し、一部地域の危険情報を引き上げた。現地の旅行代理店では旅行者の出国などの対応に追われ、観光ツアーは全面的に中止された。旅行代理店ブルースカイトラベルの奥村初子さんは「観光業にとっては厳しい状況が続いている」と話す。
 首都カイロに住む国際機関勤務の日本人女性は自宅勤務を命じられ、「国外に退避するかどうかは本部の判断だ」と語った。2日夜には激しい衝突があり、身の危険を感じたという。今回の危機では銃器の使用が目立っているといい、「内戦になるかクーデターになるか、情勢の推移を見守るしかない」という。
 旅行代理店に勤務する男性は、通勤に使う道路でデモが行われており、危険があるため自宅に待機中だ。「大統領派と反大統領派の双方が血を流す覚悟を示しており、内戦化するのが心配だ」と危機感を強めている。
 在エジプト日本大使館員によると、現地の日本企業の中には国外に退避する動きもある。市民は食料など物資の買いだめに走っているほか、不要不急の外出を控えており、日本人が多く住むカイロのザマレク地区も、普段より閑散としているという。(時事)
奥村初子(おくむら・はつこ)(2013/07/03-22:26)

6596チバQ:2013/07/04(木) 21:44:45
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013070400129

大統領を自宅軟禁=軍がクーデターか−介入の期限切れ・エジプト

3日、エジプト・カイロで、モルシ大統領支持者とにらみ合う市民ら(AFP=時事) 【カイロ時事】エジプト各テレビは3日、軍がイスラム組織ムスリム同胞団出身のモルシ大統領を自宅軟禁下に置いたと報じた。ロイター通信は、治安当局者の話として、軍のクーデターが進行中と伝えた。軍が国営テレビを占拠したとの情報もある。軍が大統領支持派の強制排除に踏み切れば、大規模な衝突に発展する恐れもある。
 この日午後5時(日本時間4日午前0時)は、混乱が収拾しなければ軍が政治介入を行うとした期限だった。期限切れを受け、軍は事態打開のため、強硬策に打って出たとみられる。
 選挙で選ばれた大統領は当初、民主主義を守るためあくまで辞任を拒否する方針を示していたが、期限切れを控え、暫定内閣の設置を呼び掛けるなど妥協の姿勢も見せていた。(2013/07/04-01:22)


http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2013070400293
各勢力の「総意」演出=宗教指導者も同席−エジプト軍
 【カイロ時事】エジプトのシシ軍最高評議会議長兼国防相が3日夜、モルシ大統領の排除と暫定政権設置を発表した席には、エジプトのイスラム教、キリスト教指導者やエルバラダイ前国際原子力機関(IAEA)事務局長らも同席した。国内の各勢力の「総意」であることを演出し、軍による「クーデター色」を薄める意図があるとみられる。
 シシ議長が声明を発表した後に演説したエルバラダイ氏は「軍が示した方針は国民の和解を保証している」と述べ、軍の行動に支持を表明した。(2013/07/04-10:02)



http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013070400129
同胞団与党党首も拘束=メンバー300人に逮捕状−各地で暴動、死傷者・エジプト
 【カイロ時事】エジプト治安当局は3日、イスラム組織ムスリム同胞団を母体とする最大与党「自由公正党」のカタトニ党首を拘束した。失脚したモルシ大統領のみならず、ほかの同胞団の幹部や関係者も相次いで拘束下に置くことで、組織全体の無力化を図る動きとみられる。
 地元メディアによると、治安当局は「民衆を扇動し、暴力に駆り立てた」との容疑で同胞団メンバー300人の逮捕状を取り、捜索を続けている。同胞団の幹部については、海外渡航を禁止する措置が取られたという。
 一方、同胞団の支持者がエジプト各地で破壊活動を行い、死傷者が出ている。北部のアレクサンドリアやマルサマトルーフ、中部ミニヤなどで治安部隊や反大統領デモ隊と衝突し、少なくとも14人が死亡、100人前後が負傷した。(2013/07/04-10:51)

6597チバQ:2013/07/04(木) 21:46:09
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2013070400062
エジプト軍がクーデター=モルシ大統領を解任・拘束−憲法裁長官に権力移譲

3日、エジプト国営テレビで声明を読み上げるシシ軍最高評議会議長兼国防相(AFP=時事) 【カイロ時事】エジプト軍トップのシシ軍最高評議会議長兼国防相は3日夜(日本時間4日未明)、声明を出し、イスラム組織ムスリム同胞団出身のモルシ大統領を解任し、最高憲法裁判所のマンスール長官に大統領権力を移譲すると発表した。中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、当局はモルシ大統領の身柄を拘束、同胞団幹部多数の逮捕状を取った。事実上の軍のクーデターに反発する同胞団支持者は各地で反大統領デモ隊などと衝突、少なくとも14人が死亡、約100人が負傷した。

 軍は声明で、憲法を一時停止すると表明。マンスール長官は4日に暫定大統領として就任宣誓を行う見通し。
 軍は自ら権力こそ継承しなかったものの、超法規的措置により、ほぼ1年前の選挙で民主的に選ばれた大統領の権限を強制的に剥奪した。声明で、大統領選を速やかに実施し、先送りされている人民議会(国会)選の準備を行うと述べたが、時期には言及しなかった。
 エジプト治安当局は3日、ムスリム同胞団を母体とする最大与党「自由公正党」のカタトニ党首も拘束した。失脚したモルシ大統領のみならず、ほかの同胞団の幹部や関係者も相次いで拘束下に置くことで、組織全体の無力化を図る動きとみられる。
 地元メディアによると、治安当局は「民衆を扇動し、暴力に駆り立てた」との容疑で同胞団メンバー300人の逮捕状を取り、捜索を続けている。同胞団の幹部については、海外渡航を禁止する措置が取られたという。(2013/07/04-13:12)


http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2013070400855
マンスール氏、暫定大統領就任=軍主導の政権移行が始動−モルシ氏訴追も・エジプト

4日、エジプト・カイロで、暫定大統領として就任宣誓する最高憲法裁判所のマンスール長官(EPA=時事) 【カイロ時事】軍が強権を発動してモルシ大統領を解任したエジプトで4日、最高憲法裁判所のマンスール長官が暫定大統領として就任宣誓を行った。軍の政権移行プロセスに従った措置で、正式な大統領が選挙で選出されるまでの間、統治に当たる。
 軍は3日の声明で「大統領選を早期に実施する」と表明したものの、時期には言及していない。暫定大統領の統治が長期化すれば、国内の民主化推進を求める勢力や国際社会から批判が高まるのは必至で、早期に大統領選を実施できるかが当面の焦点となりそうだ。
 マンスール長官は宣誓で、6月30日に100万人規模に膨れ上がった反モルシ政権デモについて「人々全体の要求を反映したものだった」と評価。「参加した全ての政治勢力、老若男女に敬意を表する」と述べた。
 一方、AFP通信によると、失脚したモルシ大統領の身柄は国防省内で軍が拘束。訴追に向けた準備が進められているとみられる。2日の演説で、選挙で選ばれた大統領の地位を守るため「血を流す覚悟だ」などと訴えたことが、暴力をあおったとして罪に問われる可能性がある。(2013/07/04-21:11)

6598チバQ:2013/07/04(木) 21:49:38
http://mainichi.jp/select/news/20130704k0000e030189000c.html
エジプト:軍がクーデター モルシ大統領の権限剥奪
毎日新聞 2013年07月04日 10時50分(最終更新 07月04日 13時29分)

 【カイロ秋山信一】エジプトのモルシ大統領の辞任を求める抗議行動の拡大を受けて、シシ国防相は3日、国営テレビを通じて演説し、憲法の効力を停止して大統領の権限を剥奪したと発表した。マンスール最高憲法裁判所長官が次期大統領選まで暫定的に代行する。今後、政治勢力や有識者によって憲法の修正を進め、早期の大統領選実施を目指すという。2011年の民主化要求運動「アラブの春」でムバラク独裁政権が崩壊した後、初めて民主選挙で選ばれたモルシ政権は、軍のクーデターによって、発足後わずか1年で崩壊した。

 暫定大統領の就任式は4日にも行われる見通し。

 AFP通信などによると、モルシ大統領は軍の監視下にあり、国防省に連行された。エジプトメディアによると、警察はモルシ氏の出身母体・穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団の政党党首ら幹部2人を逮捕し団員300人の逮捕命令を出した。

 3日夜から4日にかけ、国内各地でモルシ氏支持者が反対派や治安部隊と衝突し、ロイター通信などによると少なくとも14人が死亡、約340人が負傷した。

 シシ国防相は3日午後9時(日本時間4日午前4時)に約8分間演説し、「軍は多くの国民の叫びに対し、聞こえないふりはできなかった」とクーデターを正当化。「軍は全政治勢力に対話を求めてきたが、実現せず、大統領の2日夜の演説も国民の要求に応えるものではなかった」と介入理由を説明した。

 国防相の演説には、主要野党勢力「国民救済戦線」の指導者エルバラダイ氏や、大統領辞任を求める署名活動を行って大規模デモにつなげた市民団体「反乱」のメンバーらが同席、「国民の支持」が演出された。

 モルシ大統領は、国防相の演説直後、交流サイト「フェイスブック」で、「軍事クーデターは民主主義社会のエジプトで容認できない」と軍を非難した。

 3日夜にはムスリム同胞団などイスラム勢力が運営するテレビ局の放送が停止された。政権寄りの放送を続けてきたカタールのテレビ局アルジャジーラのエジプト専門チャンネルも治安部隊に制圧され、放送が止まった。

 イスラム勢力は「民意で選ばれた正統な政権を守る」と主張し、軍のクーデターに反発。クーデター後に第2の都市アレクサンドリアや中部ミニヤで反政権派との衝突が起きた。軍はカイロ近郊の同胞団デモ会場近くなどに装甲車などを配置し、警戒を強めている。

6599チバQ:2013/07/04(木) 21:51:48
http://mainichi.jp/select/news/20130704k0000e030206000c.html
エジプト:反モルシ派、熱狂 支持派と衝突も散発
毎日新聞 2013年07月04日 11時32分(最終更新 07月04日 11時48分)


エジプトの国営テレビで大統領権限の剥奪などについて発表するシシ国防相=2013年7月3日、AP
拡大写真
エジプトの首都、カイロのタハリール広場で、モルシ政権に抗議するデモの参加者=2013年7月3日、ロイター
拡大写真
エジプトの首都カイロで、モルシ大統領支持派のデモ会場近くの道路を封鎖した軍の装甲車=2013年7月3日、秋山信一撮影
拡大写真 ありがとう、シシ(国防相)−−。3日夜、エジプトのモルシ政権を崩壊させた軍事クーデターを反政権派の市民らは歓迎した。首都カイロのタハリール広場や大統領宮殿前には数十万人が繰り出し、歌い、踊り、祝った。一方、大統領を支持するイスラム勢力の集会場は重苦しい空気に包まれていた。北部アレクサンドリアなどでは反政権派との衝突も起きており、市民も治安の悪化を懸念している。【カイロ秋山信一、宮川裕章】

 「モルシはもう十分。軍が国民の要求をかなえてくれた」。3日深夜、大統領宮殿前に母子3人で来ていたオラ・カーメルさん(50)は興奮気味に語った。シシ国防相のポスターを誇らしげに掲げ、「軍は国民と共にある」と叫ぶ若者もいた。国営ラジオは、国防相の演説を伝えた後、1952年に王政を崩壊させた軍事クーデターをたたえる曲を流した。

 3日午後、軍が設定した政治介入の期限が数時間後に迫る中、首都カイロ中心部は奇妙な静寂に包まれていた。だが午後9時に始まった国防相の演説後、街の空気は一変した。行き交う車は、クラクションで祝意を表し、至る所で花火が打ち上げられた。「軍は民政を続けることも約束した。国民の要求を理解しているのは軍だけだ」と医師のムハンマド・セヒアさん(56)は喜んだ。

 一方、大統領宮殿から約2キロ離れたラバ・アダウィーヤ・モスクでは、大統領の出身母体である穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団などが集会を続けていた。

 6月28日に始まった集会は1週間を迎えていた。モスクに至る路上にはコンクリートブロックの破片が山積みされ、こん棒やヘルメットを装備した男性が臨戦態勢をとっていた。青果店経営のハニ・ムハンマドさん(40)は「軍がやったのは、正統な政権の乗っ取りだ。今もモルシが大統領だ」と訴えた。

 双方の集会場を結ぶ道路は、3日から軍の装甲車が封鎖を始めた。兵士が構える銃口は、反政権派が沸く宮殿ではなく、大統領支持派が拠点を置くモスクの方角を向いていた。

.

6600チバQ:2013/07/04(木) 21:53:49
http://mainichi.jp/select/news/20130704k0000e030207000c.html
エジプト:アラブの春に冷水 民主化は振り出しに
毎日新聞 2013年07月04日 11時34分(最終更新 07月04日 14時47分)

 【カイロ秋山信一】エジプトの軍事クーデターは、2011年から続く中東の民主化要求運動「アラブの春」に冷や水を浴びせた。2年間で初めての民主的な大統領選挙を実施し、新憲法を制定したエジプトだが、今回のクーデターで民主化の道は振り出しに戻った格好だ。チュニジアやリビアなどアラブの春で独裁政権を倒した国も、民主化の過程で苦慮しているだけに、エジプトの混乱が悪影響を与える可能性もある。

 「現行憲法は凍結し、最高憲法裁判所長官が大統領職務を代行する」。3日夜、シシ国防相が明らかにしたロードマップ(行程表)の内容は、革命後2年でエジプトが進めた民主化の歩みを後退させるものだった。民主選挙で初めて選ばれた大統領はクーデターで退任させられ、国民投票で承認された新憲法も超法規的措置で効力を失った。

 経済の低迷や強権的な政権運営から、モルシ政権への失望感を深めていた国民の多くは、今回のクーデターを歓迎している。だが大統領支持派が強く訴えてきた「民意で選ばれた大統領の正統性」は、軍事力であっけなく損なわれた。軍介入の背景には、モルシ政権下で失われた影響力を回復する意図があるとも指摘される。

 軍はモルシ政権下でさえ、予算の議会審議を免除されるなど、特別扱いを受けていた。今回はクーデター直後に民政に移管する動きを見せたが、今後誕生する新政権も軍に配慮した国家運営を迫られるのは必至だ。

 一連のエジプトの混乱は、周辺国にも影響を及ぼしつつある。「チュニジアでも『反乱』が始まった」。エジプトの政府系紙アルアハラム(電子版)は3日、今回のクーデターに至る端緒となった反政権署名運動が、チュニジアでも始まり、既に17万人分の署名が集まったと伝えた。

 11年1月にベンアリ独裁政権を崩壊させ、「アラブの春」の先駆けとなったチュニジアだが、革命後2年を過ぎても憲法制定に至らず、エジプト同様にイスラム政党が主導権を握る現政権への不満も根強い。今年2月には与党のイスラム系政党アンナハダに対する抗議デモが激化し、首相の交代に追い込まれた。増税など財政改革に取り組み、アラブの春の中でも「優等生」とみられるチュニジアだけに、エジプト混乱の影響が懸念される。

 また内戦を経て、カダフィ前政権を崩壊させたエジプトの隣国リビアでも、今年に入って、民兵組織が政府庁舎を占拠し、政府や議会に要求を突きつける事態が頻発している。エジプトのクーデターの成功は、こうした非合法的な動きに勢いを与えかねない。

6601チバQ:2013/07/04(木) 21:59:20
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130704/mds13070418460018-n1.htm
【エジプト軍クーデター】
巻き戻された「アラブの春」の針 周辺国に影響も
2013.7.4 18:42 (1/2ページ)[紛争・クーデター]

3日夜、カイロ市内のタハリール広場で、モルシー大統領が排除されたとの軍の声明を受けて喜ぶ反モルシー派の市民ら(ロイター)
 【カイロ=大内清】ムバラク政権が2011年に倒れたことで始まった地域大国エジプトの地殻変動の「第2幕」は、軍人でない初の大統領、モルシー氏が放逐される劇的な展開となった。モルシー氏の出身母体であるイスラム原理主義組織ムスリム同胞団は、「アラブの春」の恩恵を受け政権まで握ったが、社会の二極化を招き、多くの国民にノーを突きつけられた。軍の超法規的措置により、いったん後退した民主化が今後、軌道に乗るかは不透明だが、エジプトの動向は、イスラム勢力の台頭で混乱が続く域内の国々に影響する可能性もある。

 エジプトのムバラク前政権はかつて、軍や財界と結びついて権力を集中することで政治安定を図ってきた。野党が育たぬ中、政権崩壊後、宗教的なつながりでメンバーらを大量動員し票につなげられる同胞団などのイスラム勢力が選挙で優勢となったのは自然の成り行きだった。他のアラブ諸国でも事情は似ている。アラブの春が「イスラムの春」といわれるゆえんだ。

 しかし、そうして政権を握ったモルシー氏は、強権手法でイスラム化を志向し世論は分裂。政治の混乱は経済悪化に拍車をかけた。

 今回のクーデターで軍は、デモの形で表れた「国民の思いをくみ上げる」(シーシー国防相)としてモルシー氏を解任。国民には、11年の政変から続く混乱が収束に向かうことへの期待も大きい。

 政局の行方は不透明ではある。リベラル系野党は、この機に「真の民主化」を目指すとしているが、同国ではここのところ、収監されていた旧政権関係者が次々と釈放され、表舞台に復帰しつつある。

 「財界が期待する大統領は(ムバラク氏の次男)ガマール氏だ」との声も聞かれ、リベラル系と旧政権系の勢力とが入り乱れた争いが展開される可能性は高い。

 そして、「アラブの盟主」であるエジプトの政変劇は、周辺国にも影響を及ぼしそうだ。

 同胞団系政党が政権を握るチュニジアでは最近、急進的イスラム勢力と世俗派の対立が激化。ヨルダンでは同胞団による反王制デモが頻発し、内戦が続くシリアではイスラム過激派の流入が続いている。こうした国々にとり、エジプト軍が超法規的にアラブの春の針を巻き戻したことは、ひとつの“前例”となるだろう。

6602チバQ:2013/07/04(木) 22:01:12
http://www.asahi.com/international/update/0704/TKY201307040412.html
ベルギー国王が退位へ 健康上の理由 自発的退位は初
3日のテレビ演説で、フィリップ皇太子への譲位を表明するベルギー国王アルベール2世=ロイター

 【ブリュッセル=野島淳】ベルギー国王アルベール2世(79)は3日夕、国民向けにテレビ演説し、高齢と健康上の理由から21日の国民の祝日に退位すると発表した。長男フィリップ皇太子(53)が第7代国王となる。現在のベルギー王室ができた1831年以降、国王が自発的に退位するのは初めてという。

 国王は「即位から20年。次世代にトーチを渡すときだ」と述べた。国王は1993年、兄のボードワン前国王の死去に伴い即位。北部オランダ語圏と南部フランス語圏の対立が根深い同国で、国民統合の象徴としての役割を果たしてきた。

 2010年6月の総選挙後、連立協議が難航して541日間にわたり組閣ができなかったときも、国王が何人もの交渉担当者を指名し、調停役を担った。

6603チバQ:2013/07/04(木) 22:03:51
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130704-00000019-reut-int
ポルトガルの政治危機、速やかに克服できると確信=コエリョ首相
ロイター 7月4日(木)2時6分配信

[ベルリン 3日 ロイター] - ポルトガルのコエリョ首相は3日、国内の政治危機を速やかに克服できるとの見通しを示した。

同首相は当地で記者団に対し「ポルトガル国内の難局を乗り越えられると確信している。内部危機を直ちに克服できることを望んでいる」と言明し、辞任する考えはないことをあらためて表明した。

6604チバQ:2013/07/06(土) 00:35:01
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130705/mds13070520500010-n1.htm
【エジプト】
モルシ派が大規模デモ 軍クーデターに抗議
2013.7.5 20:46 [紛争・クーデター]

警戒する警察機動隊の前でモルシ氏支持を訴えるムスリム同胞団メンバーら=4日、カイロ(ロイター)
 エジプトのクーデターで大統領の座を追われたモルシ氏を支持するイスラム勢力は5日、首都カイロなど全国各地で大規模な抗議デモを行った。軍はクーデターを支持する反モルシ勢力との衝突などを防ぐため厳戒態勢を敷いた。

 3日のクーデターの後、休日で多数の人々が集まるイスラム教の金曜礼拝後のデモは初めて。モルシ氏の出身母体のイスラム組織ムスリム同胞団がデモを主導しており、モルシ氏が今も「国民に広く支持された正統な大統領」と訴えるのが狙いだ。同胞団は激しく反発しているが「抗議は平和的に行う」方針を示している。

 モルシ氏の後任のマンスール暫定大統領は4日の就任後、同胞団に暫定政権への参加を呼び掛けたが、同胞団は拒否するとの声明を出した。(共同)

6605チバQ:2013/07/06(土) 00:36:11
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130705/mds13070508260006-n1.htm
【エジプト軍クーデター】
首相にエルバラダイ氏か 挙国一致内閣樹立へ
2013.7.5 08:24 [紛争・クーデター]

反モルシー派デモを前に会見するエルバラダイIAEA前事務局長(中央)=6月22日、カイロ(ロイター)
 エジプト軍のクーデターを経て暫定大統領に就任したマンスール氏は4日、挙国一致の暫定内閣樹立に向けた作業を本格化させた。ロイター通信は同日、軍関係者の話として、暫定首相にはエルバラダイ国際原子力機関(IAEA)前事務局長(71)が「最有力」と報じた。

 大統領権限を剥奪されたモルシー氏の出身母体イスラム組織ムスリム同胞団は軍への反発を強めており、5日の集団礼拝後には全土で大規模デモを予定。混乱長期化が懸念されている。

 エルバラダイ氏はモルシー氏に反対する連合体「救国戦線」を率いてきた世俗派の代表。若者層から一定の支持を得ており、クーデターの際には反政府勢力を代表して軍との協議に参加した。エルバラダイ氏のほかには、ムバラク政権崩壊後の暫定軍政下で首相を務めたガンズーリ氏や、エジプト中央銀行前総裁のオクダ氏の名前が取りざたされているという。(共同)

6606チバQ:2013/07/06(土) 00:36:40
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130705/mds13070500120002-n1.htm
【エジプト軍クーデター】
弾圧されるムスリム同胞団 サイトに「国民は恩知らず」
2013.7.5 00:11 (1/2ページ)[紛争・クーデター]

警戒する警察機動隊の前でモルシ氏支持を訴えるムスリム同胞団メンバーら=4日、カイロ(ロイター)
 【カイロ=大内清】エジプト軍によるクーデターで、同国最大のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団は民心をつなぎ留められず、選挙で得た「力」を喪失した。今後は当局による団員摘発が加速するとみられ、同胞団は、大弾圧を受けた1950年代以来の打撃を受ける可能性がある。一部の強硬派による暴発への懸念も根強い。

 「エジプト国民は恩知らずのばかだ」−。インターネットの同胞団系サイトには4日、団員らの怨嗟(えんさ)の声が渦巻いていた。

 草の根の慈善事業を展開する同胞団は、2011年の政変以降、各種選挙で大っぴらに団員を大量動員して貧困層に食料品などを配布。同時に、対立する世俗派勢力を「非イスラム的」と断じ、イスラム教の価値観を重んじる庶民層を取り込んできた。識字率が6割程度にとどまるとされる同国では、有効な戦術だった。

 だが、政権に就き経済運営の責任を問われる立場になると、貧困層の不満は同胞団に向いた。デモ発生後、モルシー氏は自身の「正統性」を繰り返し強調したが、政策論より貧困層のニーズをくすぐり利用する手法をとってきた同胞団への支持は戻らなかった。

 エジプトでは今、治安当局が同胞団幹部らの逮捕を進めている。追及が一般団員にも向くかは不明だが、大きな打撃となるのは間違いない。

 同胞団は1954年、それまで協力関係にあったナセル首相(後に大統領)と対立。団員が起こしたとされるナセル暗殺未遂事件を機に非合法化されて当局の徹底弾圧を受け、幹部は軒並み投獄された。再建が進んだのは、体制内の権力闘争を有利に進めようとイスラム勢力に接近したサダト元大統領が、幹部らの釈放を進めた70年代になってからだ。

 同胞団の前副団長で現在は組織を離れているムハンマド・ハビーブ氏は「軍を敵に回した以上、同じことが起きても不思議はない」と語る。

 一方で、モルシー政権下で存在感を強めたかつての過激派組織「イスラム集団」などは、今回のクーデターを「イスラムに対する攻撃だ」と非難、過激派が拠点とする東部シナイ半島では4日、軍キャンプへの襲撃も発生したもようだ。こうした勢力と同胞団の一部が結び付く可能性もあり、治安状況は予断を許さない。

6607チバQ:2013/07/06(土) 00:38:17
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130705/mds13070500070001-n1.htm
【エジプト軍クーデター】
「偉大な業績」「危険なメッセージ」周辺国の反応さまざま
2013.7.5 00:06 [紛争・クーデター]
 【カイロ=遠藤良介】エジプトのモルシー政権が軍クーデターで転覆したことについて、近隣諸国の政権からは4日、称賛から非難まで多様な反応が相次いだ。モルシー前大統領がイスラム原理主義組織ムスリム同胞団を母体としていたことに加え、周辺国の政権が置かれたそれぞれの状況が評価の違いにつながっている。

 内戦が泥沼化しているシリアの国営テレビは、軍によるモルシー氏の追放を「偉大な業績だ」とする高官の発言を伝えた。アサド政権とイスラム教スンニ派の対立が内戦の一つの構図となっており、周辺からイスラム過激派が参戦している状況が根底にある。

 2011年のムバラク政権崩壊以降、自国でムスリム同胞団の活発化を警戒してきた湾岸アラブ諸国もエジプトの政変を好意的に見ている。サウジアラビアのアブドラ国王はマンスール暫定大統領に祝福メッセージを送り、「エジプトを暗いトンネルから救った」と軍をたたえた。

 カタールはモルシー政権に好意的だったが4日、マンスール氏に祝意を伝達、サウジなどに同調した。

 一方、イスラム色の強い与党、公正発展党(AKP)を基盤とするトルコのエルドアン政権からは厳しい批判が上がった。

 ダウトオール外相は「民主的な選挙で発足した政府が不法な手段、まして軍事クーデターで転覆させられたことは受け入れられない」と発言。AKPが世俗主義の牙城として力を持つ軍と緊張関係にあることや、5月末以降に大規模な反政権デモが行われたことが警戒心を生んでいる。

 「アラブの春」の端緒となったチュニジアからも、「アラブ諸国民への危険なメッセージになる」とする政権与党の声明が報じられた。

6608チバQ:2013/07/06(土) 00:45:15
http://mainichi.jp/select/news/20130706k0000m030060000c.html

エジプト:同胞団数万人デモ 暫定政権、憲法宣言へ

毎日新聞 2013年07月05日 20時55分(最終更新 07月05日 21時55分)




カイロのタハリール広場でエジプトの国旗を振る反大統領派=2013年7月5日、AP

拡大写真

 【カイロ秋山信一、宮川裕章】軍事クーデターでモルシ前大統領が解任されたエジプトで5日、モルシ氏の出身母体・穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団がクーデターに抗議する数万人規模のデモを行った。軍は平和的デモは容認しているが、反モルシ派との衝突を警戒し装甲車部隊の展開を継続。マンスール暫定大統領が率いる暫定政権は、5日にも停止した憲法に代わる憲法宣言(暫定憲法)を発表するとみられる。

 一方、エジプト東部シナイ半島で5日未明に軍検問所が襲撃され兵士1人が死亡、軍はスエズ、南シナイ両県で警戒態勢を強化した。クーデターに抗議するイスラム組織の攻撃との見方もある。

 暫定政権は内閣の人選を加速。首相候補にはエルバラダイ国際原子力機関前事務局長やラメズ中央銀行総裁、オクダ前総裁らが挙がっている。

 同胞団は4日の声明で「大統領は民主的に選ばれたモルシ氏」と主張。軍主導の暫定政権に協力せずデモを継続する方針を示した。

 同胞団が集会の拠点としているカイロ郊外のラバ・アダウィーヤ・モスク周辺には1万人以上が集まり「正統性はモルシにある」と気勢を上げた。同胞団は第2の都市アレクサンドリアなどでも抗議デモを開催した。金曜日はイスラム教の集団礼拝日で群衆が集まるため、治安部隊などとの衝突への発展も懸念される。

 地元メディアは軍関係者の情報として、同胞団の最高指導者バディア氏が拘束されたと伝えた。だが同胞団はツイッターで「拘束は未確認」と主張するなど情報戦が起きている。

6609チバQ:2013/07/06(土) 00:47:28
http://mainichi.jp/select/news/20130705dde007030005000c.html

エジプト:軍事クーデター ガザ、細る「生命線」 トンネル密輸が途絶、市民に不安感

毎日新聞 2013年07月05日 東京夕刊


 エジプト情勢の急変を受けて、パレスチナ自治区ガザ地区に不安が広がっている。イスラエルによる封鎖政策が続くガザ地区では、エジプト側からの密輸トンネルを介した物資搬入が「生命線」だが、ガソリン供給が早くも途絶え、市民生活への影響が広がり始めている。【ガザ市(パレスチナ自治区)で大治朋子】

 「3週間ほど前から、エジプトのガソリンが入らなくなった。代わりにイスラエルから買っているが、値段は2倍以上で、お客はほとんど来なくなった」。エジプトでマンスール暫定大統領が就任した4日、ガザ市内のガソリンスタンドで働くユーソフ・ジョゼフさん(25)は、浮かない表情で語った。

 ガザ地区では6月初旬から、ガソリンを買いだめする市民が急増した。地元のジャーナリストによると、エジプトで同月30日、モルシ大統領が就任1年を迎えるのに合わせ大規模デモが計画されているとの情報がソーシャルメディアなどで流れ、エジプト側からのガソリン供給が途絶える可能性を懸念した市民が殺到。密輸トンネルによる供給量をはるかに上回る需要が続いたという。

 さらにエジプト治安当局が取り締まりを強化し、6月中旬ごろから、ガソリン供給は途絶えた。現在はイスラエルから搬入する以外に方法はないが、値段は1リットルあたり約176円で、密輸価格の2倍以上と高額だという。

 ガザでは、ハマスが武力制圧した2007年以降、イスラエルが封鎖政策で人や物の出入りを規制し、物資不足のほか停電も慢性化している。このため民家や商店のほか学校や病院など公的施設も、ガソリンを使った発電機で電気を補うのが日常で、ガソリン不足は生活に大きなダメージを与える。買いだめした物資が底を突くのは時間の問題で、小学校教諭のムスタシさん(35)は「学習環境にも影響を及ぼしそうだ」と語った。

 ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義ハマスの源流はモルシ前大統領の出身母体と同じムスリム同胞団で、大半の「密輸」は、事実上黙認されてきたともいわれる。一方、エジプトでは1月以降、軽油の供給不足が続き、「モルシ政権がガザに無料でガソリンを譲渡している」とのうわさが一部で広まっていた。エジプト側が今後、どのような対応を取るかは不明で、ジョゼフさんは「市民はとても不安になっている」と話した。

6610チバQ:2013/07/06(土) 00:48:22
http://mainichi.jp/select/news/20130705k0000e030176000c.html

エジプト:モルシ氏亡命拒否 政府系紙がクーデター内幕

毎日新聞 2013年07月05日 11時22分(最終更新 07月05日 13時47分)




エジプトの首都カイロにある最高憲法裁判所前で、マンスール氏の暫定大統領就任を喜ぶ反モルシ派の人々=2013年7月4日、AP

拡大写真

 【カイロ秋山信一】エジプトの政府系紙アルアハラムなど地元メディアは4日、軍がモルシ大統領に退陣を突き付けた1日から2日間の軍事クーデターの内幕を詳報した。軍はモルシ氏にトルコなど海外への亡命を勧めたが、モルシ氏は拒否したという。報道を基にクーデターの軌跡を再現した。

 「自ら辞任するなら訴追を免じる。トルコかリビアなど他国へ出国しろ」

 シシ国防相は3日、大統領解任の演説をする数時間前、大統領の親衛隊「共和国防衛隊」本部で、自らモルシ氏に権力放棄を迫った。

 「ノー」。モルシ氏はかたくなに拒絶した。軍はモルシ氏の身柄を拘束、1年あまりで大統領を追われ、とらわれの身となった。共和国防衛隊員も、軍に連行されるモルシ氏を黙って見守るしかなかった。

 反モルシデモの参加者が数十万人に膨れ上がる中、国防相は1日、モルシ氏に最後通告を突き付けた。

 「3日夕までの48時間以内にモルシ政権と反モルシ派の対立が解消しなければ、軍が改革のためのロードマップ(行程表)を提示する」

 この時点では、軍による政治介入の詳細は明らかではなかった。

 2日午後9時半、軍が構想するロードマップの詳細を報道で知ったモルシ氏は激怒した。内容がクーデターの決行だったからだ。

 モルシ氏は2日午後11時40分、急きょ国営テレビを通じ国民向けに演説した。「暫定内閣」の設置を野党に呼びかける一方、「政権の正統性を守るためなら戦う覚悟がある」と述べ、軍に強硬姿勢を示した。勇ましい言葉とは裏腹に、疲れた表情で、右目は頻繁にまばたきを繰り返していた。

 軍はモルシ氏の演説を「軍に対する挑戦」と判断。モルシ氏が何らかの実力行使に踏み切る可能性があるとみて、翌3日午前2時ごろ、交流サイト「フェイスブック」で「テロリストや過激派勢力から国民を守るため血を流す覚悟がある」と対抗する書き込みをした。

 独立系紙アルシュルークによると、モルシ氏は、水面下で軍の懐柔に乗り出していた。モルシ氏は反発を強める軍に対し、国防相の権限強化を申し出たが、軍は拒否。シシ国防相は期限を迎えた3日夜、大統領の解任を発表した。

6611チバQ:2013/07/06(土) 00:52:12
http://mainichi.jp/select/news/20130705ddm007030161000c.html

エジプト:軍事クーデター 米大統領「深い懸念」 中東・北アフリカ民主化に誤算 欧州、民政回復求める

毎日新聞 2013年07月05日 東京朝刊


 【ワシントン白戸圭一、ブリュッセル斎藤義彦】民主的選挙で選ばれたモルシ政権がわずか1年で崩壊したことは、地域大国エジプトの安定を軸に中東・北アフリカの安定と民主化を目指してきたオバマ米政権の戦略の誤算を意味する。オバマ大統領が3日、「深い懸念」を発表した声明で、クーデターを決行したエジプト軍に早急な民政移管を求めたのも、危機感の強さの反映にほかならない。

 オバマ大統領は声明で「特定の個人や政党を支援しない」と内政に干渉しない方針を明示し、「民主的な過程と法の支配」を尊重する考えを強調した。

 オバマ大統領はムバラク政権の崩壊後、「アラブの春」を後押しする考えを明示し、債務減免や新規融資など最大20億ドル(約2000億円)の経済支援を約束した。米国は日本や欧州などにも積極的な支援を呼びかけ、エジプト支援の国際的な態勢作りに躍起になった。

 米国がエジプト支援を重視したのは、同国の早期安定が中東・北アフリカ全体の民主化と安定のカギと判断したからだ。イスラエルとパレスチナの和平交渉の再開に向けても、イスラエルと平和条約を結んでいるエジプトの安定は不可欠だった。

 だが、エジプトの混乱でイスラエルが和平交渉再開に応じる可能性は従来にも増して低くなった。オバマ政権は3月以降、ケリー米国務長官のシャトル外交で交渉再開を仲介してきたが、モルシ政権の崩壊で当面は身動きが取れそうもない。

 一方、欧州諸国はクーデターを「民主主義の後退」と批判しながらも、制裁などには言及せず、移行政権を承認し、早期の民政回復を求めている。市民によるデモを支援する必要性と、軍の政治介入を認めない基本姿勢の間でジレンマに陥っているからだ。

 ドイツのウェスターウェレ外相は4日、「民主主義体制を無効化することは、エジプトの抱える問題の解決にならない」とクーデターを批判したが、新たな民主体制構築には「協力の用意がある」と述べた。英ヘイグ外相も批判の一方で、「だれが権力を取っても協力する」と歯切れの悪さを見せた。

 欧州連合(EU)は中東の独裁政権と協力を進めた反省に基づき2011年の中東民主化運動「アラブの春」以降、民主化を進めれば支援を増やすよう近隣諸国政策を見直した。


 今年3月のEUの報告書では、エジプトで軍の文民統制が「顕著に進んだ」と評価していただけに、クーデターでEUは冷水を浴びせられた格好だ。EUは4日、対話の必要性を説くだけで、援助見直しには言及しなかった。

 シンクタンク欧州政策研究センターのブロックマン上席研究員は「EUの外交政策は民主化を進めるには十分ではなかった。軍の介入を非難すれば制裁の議論につながり、デモをする市民への支援と矛盾する。EUは難問を抱えた」と話す。

6612チバQ:2013/07/06(土) 00:53:14
http://mainichi.jp/select/news/20130705ddm001030059000c.html

エジプト:軍事クーデター 暫定大統領が就任 政権運営、軍主導か

毎日新聞 2013年07月05日 東京朝刊


 【カイロ秋山信一】エジプトの軍事クーデターから一夜明けた4日、軍から暫定大統領に指名されたマンスール最高憲法裁判所長官が就任を宣誓した。暫定政権は、実務者内閣や憲法見直しのための専門家委員会の人選に着手したが、政権運営は軍主導で進むとみられる。シシ国防相から3日夜、権限を剥奪されたモルシ前大統領は、軟禁状態にあるとみられる。

 モルシ前大統領を支持するイスラム勢力はクーデターに反発し、各地で反モルシ派と衝突。AP通信によると、6月30日以降の騒乱による死者は約50人に上った。カイロ大学周辺で親モルシ派と軍が衝突しているという情報もある。

 マンスール暫定大統領は宣誓で「公正な大統領選挙と人民議会(国会)選挙を行う。デモ参加者は革命の志を忘れないでほしい」と語った。また、モルシ氏の出身母体・穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団に対し「同胞団も国民の一部であり、国家建設への参加を歓迎する」と融和を呼びかけた。4日にも、停止した憲法に代わる憲法宣言を発するとみられる。

 マンスール氏は、2011年の革命で倒れたムバラク政権時代から判事を務めるベテラン裁判官。前長官の定年退官によって1日に就任したばかりだった。政治経験はなく、軍が政権運営を主導するとみられる。

 軍は3日、同胞団幹部の出国を禁止。国営中東通信によると、同胞団系の自由公正党のカタトニ党首が逮捕された。衛星テレビ局アルアラビーヤなどは4日、同胞団トップのバディア氏を逮捕、ナンバー2のシャーテル氏にも、反政権デモ隊の殺害を指示した容疑で逮捕状が出たと報じた。

 自由公正党は4日、主要都市でデモや座り込みをするよう支持者に呼びかけた。同胞団は6月28日以降、カイロ近郊にあるイスラム礼拝所(モスク)周辺で、数千人規模の集会を続けている。保健省によると、礼拝所周辺で4日早朝に銃撃があり、1人が射殺された。

==============

 ◇エジプト軍の声明で示された今後の流れ

      憲法を停止(3日)

         →

最高憲法裁長官が暫定大統領に就任(4日)

         →

      実務者内閣の設置

         →

   専門家委員会による憲法見直し

         →

   次期大統領選/人民議会選も?

 ※日付は現地時間

6613チバQ:2013/07/06(土) 11:51:19
http://mainichi.jp/select/news/20130706k0000e030164000c.html

エジプト:前大統領支持派へ 政府が情報統制 懸念強まる

毎日新聞 2013年07月06日 11時25分


 【カイロ宮川裕章】エジプトの軍事クーデターとモルシ前大統領反対派デモ勢力の拡大で、モルシ氏支持派への情報統制の懸念が強まっている。モルシ氏に近いテレビ局などが相次いで閉鎖され、人権団体などから批判の声が上がっている。

 モルシ前大統領の出身母体である穏健派イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」系のテレビ局「エジプト25」など6局は、シシ国防相がモルシ氏の大統領解任を発表した3日夜、政府当局によって閉鎖された。

 6局を含むテレビ60局が入居するカイロ近郊ギザ市の複合施設「エジプト・メディア製作センター」で勤務する男性は毎日新聞の取材に、「声明直後に警察が来て関係者を集めて事情聴取し、一部を拘束して警察施設に連行した」と語った。

 また同胞団系の新聞社「自由公正」も発行を停止している。同新聞社が入居したビルの管理人によると、関係者は先月29日にビルを退去した。その後、無人の編集室のドアを壊してモルシ氏支持派のデモ隊が30日と今月1日に乱入したという。

 モルシ氏支持派からは、主張がメディアに取り上げられていないとの不満が出ている。「エジプト人権イニシアチブ」など人権団体7組織は5日、テレビ局の閉鎖を批判する共同声明を発表。「政府当局は報道の自由の原則を守らなければならない」と放送再開を求めた。

 ピレイ国連人権高等弁務官は5日の声明で、エジプトでの人権尊重を呼びかけるとともに、発言や集会の自由の平和的行使を訴えた。


http://mainichi.jp/select/news/20130706k0000e030167000c.html

エジプト:同胞団デモ 最高指導者演説で軍圧力に対抗姿勢

毎日新聞 2013年07月06日 11時38分


 【カイロ宮川裕章】「自由を取り戻そう」。穏健派イスラム原理主義組織・ムスリム同胞団の最高指導者バディア氏の呼びかけに、数万の支持者が熱狂した。5日夕(日本時間6日未明)、エジプトの首都カイロ中心部のラバ・アダウィーヤ・モスク前広場。同胞団出身のモルシ前大統領は3日のクーデターで排除されたが、強まる軍の圧力に対抗する姿勢を打ち出した最高指導者に、群衆は大歓声をあげた。

 一時、軍が拘束した情報もあった最高指導者バディア氏が演壇上に姿を見せ、言葉を発するごとに、広場を埋め尽くした人々はエジプト国旗とモルシ氏の顔写真を揺らした。バディア氏は「ここに集まったこと自体が勝利だ。モルシは国民全体の大統領だ。大統領復帰までデモを続けよう」と訴えた。

 集会は、クーデターに抗議する同胞団のデモ隊に向けた発砲で、6人が死亡した直後に開かれた。バディア氏は「軍は国民に銃を向けてはいけない」と発砲を軍の責任として批判したうえで、「平和的なデモは軍の銃弾より強い」と、武力で対抗しないよう支持者に訴えた。

 集会に参加した女性医師、ナリメン・アブドアルサラムさん(29)は「演説でみんなが勇気づけられた。モルシ氏反対派は、軍によるクーデターのような形ではなく、正々堂々と選挙で政権を目指すべきだ。そうしないと民主選挙を実現した2年前の革命の意味がない」と語った。

 技師のアブドアルヘーレコさん(39)は「この混乱を解決するには、軍がクーデターを停止して対話するしかない」と訴えた。

 バディア氏は、3日以降、軍に拘束されていたとの情報もあった。だが同胞団のスポークスマンは5日、この情報を否定した。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板