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国際政治・世界事情

6588チバQ:2013/07/03(水) 21:08:17
http://mainichi.jp/select/news/20130704k0000m030064000c.html
エジプト:軍が反政権派につき情勢一変 国民も軍を支持
毎日新聞 2013年07月03日 20時33分(最終更新 07月03日 20時58分)


エジプトの首都カイロで、モルシ大統領の辞任をもとめて、クッバ大統領宮殿前に集まるデモ参加者ら。花火が打ち上げられ、門には緑のレーザー光線があてられていた=2013年7月2日午後7時54分、秋山信一撮影
拡大写真 【カイロ秋山信一】エジプトのモルシ大統領の辞任を求める大規模デモは、軍が反政権派についたことで情勢が一変した。2011年の革命で独裁政権を倒し、初めて民主的な選挙で選ばれた大統領を、就任からわずか1年で非民主的な手法で軍が追い込む構図だが、国民の多くは現政権に失望しており、軍を支持している。

 軍が大統領に事実上の退陣勧告をした1日、反政権派のデモ隊は歓喜に沸いていた。軍のヘリコプターが国旗をぶら下げてデモ隊が集まるタハリール広場の上空を旋回。デモ隊はレーザー光線をヘリの底部にあてて応えた。「軍が革命の味方をしてくれてうれしい」。友人2人とデモに参加したデザイナーのアレ・サバハさん(31)は興奮気味に語った。

 軍はエジプト最大の権力機構だ。1952年の王制打倒以降、4代続けて軍出身者が大統領職を独占してきた。日用品の製造・販売から観光に至るまで幅広く独自のビジネスも展開し、軍の経済活動は国全体の4割に上るとの指摘もある。一方で、73年の第4次中東戦争をきっかけに、イスラエルからシナイ半島を奪還したことは今も国民の誇りで、軍への信頼は厚い。

 ただ2011年の革命後は、その信頼に揺らぎが生じた。昨年6月の民政移管までの暫定統治中、民主化勢力から「権力を温存し、民政移管を遅らせている」と非難され、反軍政デモも続発。モルシ政権発足後には、軍トップのタンタウィ氏が大統領に解任された。その後は政治介入は控え、昨年11月以降、新憲法を巡る与野党の対立や、革命2周年をきっかけに反政権デモが続いた際も、双方に対話を求めた。

 だが大統領が対話を呼びかけても、野党側はさまざまな条件を突きつけて拒み、対立だけが深刻化。軍が、「全土で数百万人が参加した」ともいわれる大規模デモが起きた翌日に介入の意図を示した背景には、政治勢力に任せていては混乱を収拾できないとの危機感があったとみられる。

 軍の介入は反政権派にとっても「渡りに船」だ。大統領の出身母体である穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団は、社会福祉活動を通じて全国に基盤がある。反政権派は組織力に劣り、今春以降、11年の革命を主導した若者グループなどが反政権デモを呼びかけても、参加者は数百人にとどまっていた。

 カイロ・アメリカン大学のアブデル・ガワド教授(政治学)は「民主主義が根づいていない現状では、軍が同胞団に対抗できる唯一の存在だ。反民主的であっても国民は軍に頼らざるを得ない」と指摘している。


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