したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

国際政治・世界事情

5496チバQ:2012/12/24(月) 11:47:48
http://mainichi.jp/select/news/20121224ddm007030065000c.html
波立つイタリア:13年総選挙 モンティ氏、首相続投意欲 改革構想発表「大連立必要」
毎日新聞 2012年12月24日 東京朝刊

 【ローマ福島良典】イタリアのナポリターノ大統領は22日、モンティ首相の辞任を受けて上下両院を解散した。これを受け政府は同日の閣議で来年2月24、25両日に総選挙を実施する日程を決めた。

 一方、経済学者のモンティ氏は23日、首相府での会見で総選挙後に誕生する新政権が実施すべき改革構想を発表。終身上院議員のため自らは選挙に出馬しないものの、「私の構想を支持する政党から首相候補となるよう要請があれば、検討する」と言明、新政権の首相として続投することもあり得ると表明した。

 モンティ氏は23日付イタリア紙レプブリカのインタビューで総選挙後に発足する新政権が100日以内に(1)腐敗対策の強化(2)国会議員数半減と選挙制度改革(3)自由競争促進と財政制度改革−−などを実施すべきだとの考えを示した。その上で、これらの変革を履行するためには「大連立が必要になる」としている。

 モンティ氏は昨年11月の就任以降、財政健全化に取り組み、市場の信頼を回復した。イタリア自動車メーカー、フェラーリのモンテゼーモロ会長や中道政党「キリスト教中道民主連合」のカシーニ党首ら中道勢力が首相続投を呼びかけ、欧州首脳も「モンティ改革継続」を求めている。

 ただ、総選挙で優勢が伝えられる中道左派・民主党が圧勝すれば、同党のベルサニ書記長が首相に就任する公算が大きく、モンティ氏の去就は選挙結果に左右されそうだ。

 世論調査の政党支持率は中道左派・民主党が31%でトップで、コメディアンのグリッロ氏の政治団体・五つ星運動(19%)、ベルルスコーニ前首相の中道右派・自由国民(16・5%)が続く。これらを除く中道勢力は9・3%だが、モンティ氏に首相続投を求める声が強く、モンティ氏が指導者として参加すれば15・1%に跳ね上がる。

5497チバQ:2012/12/24(月) 11:48:20
http://mainichi.jp/select/news/20121224k0000e030112000c.html
エジプト:新憲法案の国民投票 対立の根深さを露呈
毎日新聞 2012年12月24日 10時39分

 【カイロ花岡洋二】エジプト新憲法案は15、22両日の国民投票の結果、モルシ大統領の支持母体である穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団を支持する「改憲派」が、世俗派など野党勢力を推す「反対派」を抑え、承認が確実となった。国論は大きく分裂し、「国民的合意」にはほど遠い結果で、対立の根深さを露呈した。一方、民主化要求運動「アラブの春」が広がった中東諸国でも穏健派イスラム系組織が勢いを増しそうだ。

 地元メディアが報道した非公式集計によると、賛成は64%と6割台で、投票率も30%超にとどまった。民主化の今後を占う国民投票だが、大規模な市民によるデモが繰り返される政情不安が解消されるかは見通せない。

 国民投票の結果は中東に波紋を広げそうだ。2年前に「アラブの春」の出発点となったチュニジアでは、ムスリム同胞団に近いアンナハダ党が憲法制定議会で議席の約4割を占める第1党。来年2月の憲法制定を目指しているが、エジプト同様シャリア(イスラム法)の位置づけや女性の権利などの規定が争点だ。アンナハダのガンヌーシ党首側近のシュフーディ氏は23日、毎日新聞の取材に「新憲法案の承認は前向きな動きだ」と歓迎した。

 ヨルダンでは同胞団を中心に政治経済改革を求めるデモが断続的に発生。アブドラ国王は「政治改革」をアピールするため10月に下院を解散し来年1月23日の総選挙を決めたが、野党勢力の同胞団はボイコットを決めた。政府当局者はロイター通信に「選挙よりもデモで大きな影響力を行使できると考えている」と批判した。

 チュニジアやエジプトなどでは、組織化されていなかった世俗派の若者がインターネットなどを活用してデモへの参加を呼びかけ民衆革命に発展。政権が崩壊すると、組織化されていたイスラム系組織が台頭した。エジプトでは反モルシ派が国民投票実施を「新たな独裁」として反発しており、民主化への道のりはなお険しい。

5498チバQ:2012/12/24(月) 23:34:06
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121224-00000007-mai-int
<オマーン>初の地方選挙 民主化第一歩評価も実効性疑問も
毎日新聞 12月24日(月)15時5分配信

 【マスカット(オマーン)袴田貴行】アラビア半島東端のオマーンで22日、地方議員を選ぶ初の地方評議会選が投開票された。中東での民主化運動「アラブの春」を受け、国民の声を地方行政に届きやすくするとして実施された。「民主化への第一歩」との評価がある一方、実効性を疑問視する指摘もある。

 10年末からの「アラブの春」は政情の安定した同国にも波及し、賃上げなどを求める大規模デモが発生。内閣改造や雇用創出策に着手したカブース国王は地方評議会選実施も決めた。

 選挙には定員192人に対し1475人(うち女性46人)が立候補。内務省によると、当日有権者数は44万7551人で、即日開票の結果、全議席が決まった。

 首都マスカットの会社員、ワッサム・ムーサ・アルナジャールさん(39)は投票後、「インフラ整備や教育と福祉の充実など、地域の発展に住民の意思が反映される」と評価。北部サマイル州の無職、カウラ・ハッサン・アルアームリさん(23)は「女性の地位向上につながってほしい」と期待を寄せた。

 ただ地方評議会は各州に助言を行うだけで、立法権はない。専門家は「政府の民主化アピールという見方もできる。ただ18世紀から王朝が続くオマーンでは国民も民主化は求めても体制変換までは望んでいない。急な民主化はかえって危険」と指摘している。

5499チバQ:2012/12/24(月) 23:41:24
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121224-00000077-san-eurp
ユーロ危機 火種抱えての越年 統合深化、独の選挙待ち
産経新聞 12月24日(月)7時55分配信


拡大写真
欧州危機の経過(写真:産経新聞)

 【ベルリン=宮下日出男】欧州債務危機は金融市場の不安が大きく後退する中で年末を迎える。単一通貨ユーロの「崩壊」すら懸念されたが、応急措置がひとまず奏功。今後は財政統合など根本治療が課題となる。来年2月のイタリア総選挙など波乱要因もあり、ユーロの信頼回復に向け、気が抜けない局面は続く。

 「今年、多くを成し遂げた結果、自信を持って来年を迎えられる」(フランスのオランド大統領)。今月中旬の欧州連合(EU)首脳会議では、多くの首脳から安堵(あんど)の声が漏れた。

 ◆信頼回復への道

 2009年秋に始まった債務危機は、今年初め、イタリアの国債利回りが危険水準を超えるなど危機的状況に陥った。春にはギリシャの無秩序な債務不履行(デフォルト)を寸前で回避したが、5月の総選挙で同国政治が混迷。「ユーロ離脱」が現実味を増した。スペインでも金融・財政不安が高まり、銀行支援要請を余儀なくされた。

 ユーロ圏は待ったなしの状況下で対処に追われた。常設の金融安全網を前倒しで発足させ、危機国の銀行への直接資本注入にも合意。欧州中央銀行(ECB)による国債買い支え策が決まると、市場の動揺は静まり、凍結中のギリシャの支援継続も決まった。

 「どこかの国がユーロ圏を離脱する可能性はなくなった」。シンクタンク、欧州政策センターのヤニス・エマヌイリディス上席研究員は仏メディアに語る。

 ただ、これらの対策は対症療法の意味合いが強く、今後は危機再発防止の取り組みが欠かせない。

 ◆今後の波乱要因

 まずは南欧の着実な財政健全化の実施だ。経済回復が遅れ、失業率が過去最悪の中、国民の不満に配慮しつつ進めるのは容易でないが、踏み外せば、再び市場の不安を誘いかねない。イタリアでは2月24、25日の総選挙実施が決定。モンティ首相の改革路線が新政権に確実に受け継がれるか、国際社会は懸念している。

 また、ユーロの「欠陥」克服を目指す統合深化では今月、ユーロ圏の銀行監督一元化に合意したが、財政統合は先送りとなった。来秋に総選挙を控えるドイツが消極姿勢をとったためだ。

 従来、独仏が主導した危機対応はオランド大統領誕生で政治力学が変わり、渋るドイツの背中を仏伊などの南欧が押す形になった。だが、新たな取り組みは、ドイツの選挙後まで進められないとの見方も強い。

5500チバQ:2012/12/24(月) 23:42:11
http://mainichi.jp/select/news/20121225k0000m030044000c.html
モンティ氏:続投へ意欲 改革構想が波紋広げる
毎日新聞 2012年12月24日 20時06分(最終更新 12月24日 20時32分)

 【ローマ福島良典】イタリアのモンティ暫定首相が続投への意欲を表明した23日の記者会見が、イタリア政界に波紋を広げている。来年2月下旬の総選挙を2カ月後に控え、モンティ氏は、政治・経済危機を脱するための構造改革を続けるかどうか、左右の2大政党に「踏み絵」を迫った格好だ。

 モンティ氏が23日に発表した改革構想は「イタリアを変え、欧州を改革する」と題する政策文書。欧州統合の促進、ポピュリズム(大衆迎合主義)の排除、経済・政治の刷新、女性の地位向上−−など、イタリア社会に変革を求める内容になっている。

 モンティ氏は記者会見で不偏不党の立場を強調したが、内閣不支持に動いた中道右派・自由国民のベルルスコーニ前首相とアルファノ幹事長を手厳しく批判。その一方で、「労働組合によって労働(市場)改革にブレーキがかかった」と述べ、中道左派・民主党の党内左派や労組への不満も口にした。

 ベルルスコーニ氏はモンティ政権の存続を「悪夢」と表現。アルファノ氏は「選挙協力の余地はなくなった。モンティ氏が(中道勢力と)左派との連立の首相候補となるのは明らかになった」と別離を宣言した。だが、党内には「モンティ改革はイタリアのためになった」(フラティニ前外相)と続投を支持する声もあり、内部分裂を露呈している。

 一方、モンティ氏の続投を支持する自動車メーカー・フェラーリのモンテゼーモロ会長の陣営は「改革構想を支持する」と支援を表明。一方、モンティ氏の不満の矛先にもなった次期首相の座をうかがう民主党のベルサニ書記長は「構想は検討する」と慎重姿勢を崩さず、労組は「会見で貧困や福祉、社会正義に言及しなかったモンティ氏は左派の価値観に賛同していない」と批判した。

 各党は来年1月中旬に候補者リストと指導者名を提出しなければならず、モンティ改革構想の下にどれだけの政治勢力が結集するかどうかが焦点だ。

5501チバQ:2012/12/24(月) 23:57:24
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012122400019
ケニア首相が大統領選出馬へ

2013年3月投票のケニア大統領選への出馬を表明したオディンガ首相=10年5月、カイロ(AFP=時事) 【ナイロビAFP=時事】ケニアのオディンガ首相は22日、2013年3月4日投票の大統領選への出馬を表明した。07年の前回大統領選に出馬したムショカ副大統領が今回はオディンガ氏支持に回る。(2012/12/24-06:44)

--------------------------------------------------------------------------------

5502チバQ:2012/12/24(月) 23:57:44
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012122400016
略奪相次ぎ厳戒=アルゼンチン

21日、アルゼンチン・ロサリオの商店で略奪を行う人たち(AFP=時事) 【ブエノスアイレスAFP=時事】治安と景気の悪化が続くアルゼンチン各地で20、21日の両日、暴徒による略奪が相次いだ。政府は22日、警官数千人を全国各地に動員し、厳戒態勢を敷いた。(2012/12/24-05:49)

--------------------------------------------------------------------------------

5503えり:2012/12/25(火) 20:04:34
前代未聞

集スト被害者のデモ行進
http://www.youtube.com/watch?v=PlsDG7dTBVo&feature=youtu.be

被害を認識出来なければ、被害にはなりえません。

単なる偶然で不幸の連鎖が起こっていると片付けられるでしょう。

潜在的な被害者が全国にたくさんいます。

5504チバQ:2012/12/25(火) 21:32:03
http://mainichi.jp/select/news/20121225k0000e030107000c.html
国連分担金:日本は大幅減…13〜15年 加盟国中最大
毎日新聞 2012年12月25日 10時40分(最終更新 12月25日 11時04分)

 【ニューヨーク草野和彦】国連総会は24日、加盟国の通常予算の新たな分担率を決定した。2013〜15年の3年間に適用されるもので、日本の分担率は10.83%となり、前回(10〜12年)から1.7ポイント減少した。米国(22%)に次ぐ2位の地位に変わりないが、減少幅は加盟国中で最大だった。一方、中国は前回比1.96ポイントアップと加盟国中で最大の上昇幅となり、分担率は5.15%となった。順位も8位から6位に上がっており、両国の経済力の変化を反映した形となった。

 ◇中国増加 経済力の変化反映
 分担率は3年ごとに見直され、各国の「支払い能力」に応じて決められる。国民総所得(GNI)の世界合計に対する各国の比率が基準となるが、途上国については対外債務や1人当たりGNIに応じた負担の割引制度が適用される。これに伴い、先進国は単純なGNI比よりも割高の負担となる。

 日本を含む先進国は、世界の経済情勢を反映した見直しを求めたが、中国など新興国が抵抗し、前回と同じ算定方式で交渉が決着した。GNI比だけで算定すると、中国は8.95%で2位となり、3位の日本の8.76%を上回っており、負担の割引制度による恩恵の大きさが分かる。

 一方、算定方法が現在と異なっていたとはいえ、日本の分担率は00年の20.57%をピークに下降を続けている。かつては米国を除く安全保障理事会常任理事国4カ国(英仏露中)の分担率の合計を日本単独で上回っていた。来年からの10.83%は80年代と同じ水準だ。国連外交筋は「国連での日本の存在感を示すためには今後、経済力だけではなく、人材や知恵を含めた総合力がますます、問われていく」と語った。

 分担率上位6カ国は次の通り。(カッコ内は前回の数字)

 米国22%(22%)▽日本10.83%(12.53%)▽ドイツ7.14%(8.02%)▽フランス5.59%(6.12%)▽英国5.18%(6.6%)▽中国5.15%(3.19%)

5505チバQ:2012/12/25(火) 22:03:19
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121225-00000059-mai-int
<プーチン露大統領>汚職追放に本腰 政権浮揚を図る狙い
毎日新聞 12月25日(火)19時45分配信

 【モスクワ田中洋之】ロシアのプーチン大統領が、社会に横行する汚職の追放キャンペーンに乗り出した。昨年来の「反プーチン」の機運がくすぶる中、国民の求める汚職対策に本腰を入れることで政権浮揚を図る狙いがあるようだ。ただ汚職摘発が権力争いに利用されている側面もあり、掛け声倒れに終わる可能性もある。

 「汚職はロシアの伝統だが、徹底的に根気強く闘わなければならない」。プーチン大統領は今月20日の内外記者会見で強調した。

 ロシアでは国防省関連企業の巨額詐欺事件を巡り11月上旬に大統領側近のセルジュコフ国防相が解任されたのを皮切りに、高官絡みの汚職疑惑が相次いで浮上。ウラジオストクで9月に開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の関連工事を巡る横領事件で地域発展省の前次官が逮捕され、スクリンニク前農相も別の横領事件への関与が取りざたされている。

 汚職が事実上放置されてきた中、一連の「反プーチン」デモを主導した著名ブロガーのナバリヌイ氏は政権の腐敗追及を掲げて脚光を浴びた。大統領としては汚職摘発の「実績」を上げることで野党勢力のお株を奪い、支持率向上につなげる意図がある。

 国際社会に汚職撲滅をアピールする狙いもある。世界の汚職を監視する非政府組織「トランスペアレンシー・インターナショナル」が今月発表した腐敗認識指数の国別ランキングによると、ロシアの「清潔度」は世界133位。深刻な汚職は経済近代化や外国投資呼び込みの障害となっているのが現状だ。

 ただ、セルジュコフ氏の国防相解任については、同氏が進めた軍改革に反対する勢力が追い落としを画策したもので、連邦保安庁(FSB)が事件の証拠集めに協力したといわれる。また、ロシアのグローバル問題研究所は、「汚職との闘い」で正当化された権力争いが激化し、予測不能な危険領域に入っていると指摘。疑惑の渦中にあるスクリンニク前農相と関係が近いメドベージェフ首相は来春にも解任される可能性があり、後任の有力候補として軍需産業を担当する保守派のロゴジン副首相を挙げた。

 野党指導者のルイシコフ元下院議員は地元紙に寄稿した論文で、ロシアは法執行機関にも汚職が広がっており、現在浮上している事件や疑惑は大半が立ち消えになると予測。「大統領の反汚職キャンペーンに望みはない」と切り捨てている。

5506チバQ:2012/12/25(火) 22:05:51
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012122502000097.html
インド、中国台頭けん制 ロシアと軍事強化一致
2012年12月25日 朝刊

 【モスクワ=原誠司】ロシアのプーチン大統領は二十四日、インドを訪問し、ニューデリーでシン首相らと会談した。会談では、ロシアによる原発建設や軍用機販売など安全保障面での協力推進で一致。インドはロシアとの軍事関係を強化させ、台頭する中国に対抗する姿勢をあらためて示したといえる。

 両国は国交樹立六十五周年を迎え、プーチン大統領は「軍事技術を中心に全ての分野で信頼関係が築かれている」と評価した。

 タス通信によると、インドは戦闘機スホイ30MKI四十二機(ライセンス生産)を十六億ドル(約千三百五十億円)で購入。軍用ヘリコプターのミル17B−5は七十一機を十三億ドルで購入することで合意した。

 さらに、ロシアは、戦闘機のライセンス生産拡大を認めるほか、インドの重要プロジェクトへの投資など経済協力に最大二十億ドルの資金を準備する方針という。

 この日の会談では、インド国内でのロシア製原発の建設推進も協議。インド南部のクダンクラム原発では来年一月に原子炉1号機、八月には2号機が稼働する予定で、さらに原子炉二基を増設するほか、新規の原発建設についても話し合われたとされる。

5507チバQ:2012/12/25(火) 22:08:46
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2917932/10027288
政府軍と戦う青春、シリア反体制派の少年戦闘員たち
2012年12月25日 14:29 発信地:アレッポ/シリア
【12月25日 AFP】シリアに住むサミール・クタニ(Samir Qutaini)君(17)は、成績が良かったことは一度もなかったため、学校を中退した。プロのサッカー選手になることを夢見ていたものの、結局は父親が営む携帯電話店で働くことになった。サミール君の人生は、先の見えない未来に向かって暗中模索するその他大勢の17歳とさほど変わらない。唯一の大きな違いは、サミール君が携帯電話を捨て、反体制派の戦闘員になるためにAK-47アサルトライフルを手にしたことだ。

「学校生活で懐かしく思い出すのは、友達とサッカーをしたことくらい。僕はセンターフォワード。ゴールを決められるからね」。サミール君の夢は、スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のスター選手、リオネル・メッシ(Lionel Messi)やアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)とプレーすることだった。

 少年の夢想は、近くで起きた爆発に遮られた。サミール君は銃を置き、小さなストーブで手を温める。今の自宅は、数か月続く砲撃や戦闘で荒廃した北部アレッポ(Aleppo)市内のサラヘディン(Salaheddin)地区にある、見捨てられた食料雑貨店だ。ここに潜伏する反体制派「自由シリア軍(Free Syrian Army、FSA)」の戦闘員と、その掃討に奮闘するバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権の兵士を除けば、同地区は無人の土地だ。

 東部イドリブ(Idlib)市に住む本当の家族のもとを数か月前に去って以来、サミール君が家族のように行動を共にしてきたのは、同じ10代が集まった少年グループだ。少年たちの心は全ての兵士の心がそうであるように、故郷に残してきたものの記憶や、戦闘の本質についての考え、生と死の激しいコントラストに満ちている。

 幼さが残る顔にスカーフを巻いた、グループ最年少のアブデル・ハデル・ゼイダン(Abdel Khader Zeidan)君(15)は、車の運転を法律で認められる年齢に達していないものの、「僕を年齢で判断しないでほしい。もう5か月も戦っているし、兵士を何人も殺した」と語る。通っていた学校は、2011年3月から4万4000人余りが死亡したとされる政府軍と反体制派との戦いの影響で閉鎖された。

「毎日テレビで罪のない人々が政府軍に殺されている様子を見ていたら、自分たちも殺されるのを家で待っていられなくなった。自分も戦おうと決めた日、両親が泣き始めたのを覚えている。家族には毎週会って自分は無事だと伝えているけど、母さんは別れ際にいつも泣くんだ」

 そばに座っている16歳のモハメド・オボリ(Mohammed Obori)君は、もぬけの空となった家で見つけたおもちゃの戦車で遊んでいる。電池はとうの昔に切れたままだ。「これは僕の幸運のお守り。どこにでも持っていって、退屈な時に遊ぶ」。父親は自宅があるイドリブ県で、既にFSAの戦闘員として活動していた。「戦闘員に志願して戦うよう勧めてくれたのは父さんだった」

 モハメド君は家族について考えたり、語ったりしないようにしている。その方が「戦闘に頭を集中できるから」だ。これまでに兵士5人を殺害したというモハメド君だが、自宅の暖かいベッドや、毎日のように食べているチキンやケバブ以外の料理が時々恋しくなるという。

5508チバQ:2012/12/25(火) 22:09:11
■戦いはまるでテレビゲーム、だが「やり直し」はできない

 グループ最年長で、最も経験豊富なマハムート・バサル(Mahmut Bassar)君(18)は、戦闘について多くを語ろうとしない。「誰かを殺したかどうかなんて分からない。そんなことはどうでもいい」とマハムート君。「やつらに向かって撃ったら、撃ち返されたことだけは分かっている。アラーは銃弾を導いてくれる」。「志願する前、銃に触ったことは一度もなかったし、そんなこと考えもしなかった」

 過去に政府支持派の民兵に拘束され、意識を失うまで暴行され所持品を全て奪われたとも語るマハムート君だが、良心が全て失われたわけではない。戦いが終われば復学し、将来は大学で薬学や看護など「社会に役立つこと」を学びたいという。

 今は戦闘参加に両親が反対している事実と折り合いをつけている。「両親が反対するのは当然のこと。僕は長男なので、殺されてほしくないんだ。でも、2人とも口には出さないけど、両親、特に僕と同じ年齢で蜂起に参加した父さんは、僕を誇りに思っている」。父親は1980年代に起きた現大統領の父親ハフェズ・アサド(Hafez al-Assad)前大統領に対する蜂起に参加したという。

 その後、ライフルをいつでも撃てるよう構えた少年戦闘員たちが記者と共に道路を歩いていた時、サミール君は戦闘についてこう語った。「そんなに悪いものじゃない。人は死んだりするけど、結局テレビゲームみたいなもの」。サミール君はシューティングゲーム「コール・オブ・デューティ(Call of Duty)」シリーズの熱烈なファンだ。「僕は(ゲームが)本当にうまいんだ。特に狙撃モードがね」

 ここでは10代の少年の空想が、現実の近代的な戦闘に姿を変えている。サミール君は、自分は実際に狙撃担当だと言う。拠点に戻ってからテレスコープ付きの銃を見せてくれたものの、主張が事実かどうかは分からなかった。

 しかし4人の中で最も分別のあるマハムート君は、テレビゲーム的な空想を全く持っていない。「(現実に)やり直しのチャンスはない。人生は一度だけだ」(c)AFP

5509チバQ:2012/12/26(水) 22:20:54
http://www.cnn.co.jp/world/35026244.html
強姦事件に対する怒り収まらず、官庁街の封鎖続く インド
2012.12.26 Wed posted at 11:42 JST

ニューデリー(CNN) インドの首都ニューデリーで集団強姦事件をきっかけとする抗議デモが激化し、官庁街の一帯を警察が封鎖する事態が25日も続いている。

集団強姦事件は16日に市内を走るバスの中で発生。被害者の23歳の女性は暴行を受けて重体となり、医師団は24日、容体が悪化していることを明らかにした。警察はこれまでに容疑者6人を逮捕している。

抗議デモは週末にかけて激化し、23日には警官隊との衝突も相次いで発生。警察は大統領邸や国会議事堂がある官庁街周辺にバリケードを張り巡らしてデモ隊を阻止したが、周辺地域では24日もデモが続いた。警察によると、デモ隊との衝突で負傷した警察官1人が25日に病院で死亡したという。

抗議デモに参加した学生たちは、特別議会を直ちに招集し、強姦の加害者に対して死刑を科すよう法改正を訴えた。参加者の1人は「首相の声明では納得できない。直ちに議会が招集され、性的暴行を厳正に処罰する法律が通過するまで抗議を続ける」と語気を強めた。

インドのシン首相は24日のテレビ演説で改めて平静を呼びかけるとともに、女性と子どもの安全を守ると表明している。

5510チバQ:2012/12/26(水) 22:22:06
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012122600454
反政府勢力、次々拠点を制圧=首都へ進撃か−中央アフリカ
 【バンギAFP=時事】中央アフリカ共和国の反政府勢力は25日、中部の拠点都市カガバンドロを制圧した。反政府勢力は12月上旬に攻勢を開始し、北部と東部の町を次々と占拠。23日には中部の拠点都市バンバリを陥落させており、首都バンギに向かって南西部への進撃をうかがっている。(2012/12/26-14:19)

--------------------------------------------------------------------------------

5511チバQ:2012/12/26(水) 22:23:31
>>5490-5491
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121226/mds12122611490000-n1.htm
賛成64%で新憲法案承認 エジプト、公式集計発表
2012.12.26 11:48
 エジプトの新憲法案の是非を問う国民投票に関し、投票管理委員会は25日、63・8%の賛成多数で新憲法案が承認されたとする公式結果を発表した。昨年2月のムバラク政権崩壊後の国家体制の新指針がようやく定まった。約2カ月後に人民議会選が行われる。

 ただ、投票率は32・9%にとどまった。新憲法に反対する反モルシ大統領派の連合体「救国戦線」は既に「不正があったのは明白で、われわれは戦いを続ける」とする声明を発表、投票結果に異議申し立てを行うと明らかにしている。

 投票は今月15日と22日に分けて全27県で実施された。登録有権者は約5200万人で、賛成は約1070万票、反対は約606万票だった。

 新憲法には「信仰の自由」や「機会均等」の原則が盛り込まれたが、男女同権や少数派キリスト教徒の十分な権利擁護は条文に明記されず、保守的なイスラムの価値観が反映された。(共同)

5512チバQ:2012/12/26(水) 22:24:11
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121226/erp12122618550004-n1.htm
メルケル首相に“死角”は? 来秋のドイツ総選挙 連立の枠組み、早や焦点 
2012.12.26 18:54 (1/2ページ)
 【ベルリン=宮下日出男】来秋に連邦議会(下院)選挙を迎えるドイツで、メルケル首相の続投を前提にした選挙後の連立の枠組みが早くも議論の焦点となっている。債務危機対応などで手堅いかじ取りを見せた首相への国民の信頼は厚く、3選に向け優位な情勢を保っているためだが、首相にも「死角」が決してないとはいえないようだ。

 首相は今月上旬の与党、キリスト教民主同盟の党大会で党首に再選された際、自由民主党との現連立政権を「ドイツ統一後で最も成功した政権」と強調した。

 危機対応で海外から批判を受けたメルケル首相も、ドイツ経済の堅調さを背景に、その手腕への国民の評価は高い。米誌が発表した今年の「最も影響力のある指導者」ではオバマ米大統領に続く第2位に入った。

 世論調査では「首相にふさわしい人物」として、ライバルの最大野党、社会民主党の首相候補、シュタインブリュック前財務相を10ポイント以上リード。姉妹政党のキリスト教社会同盟を合わせた政党支持率でも、首相率いる同盟は社民党を10ポイント前後引き離す。

 ただし、選挙戦は現連立与党陣営に、メルケル政権打倒で協力する社民党と90年連合・緑の党の陣営が挑む構図で、両陣営の支持率は拮抗(きっこう)し、野党2党陣営が数ポイントリードする調査結果もある。両陣営とも50%には届かず、過半数の議席獲得は困難視されている。

 このため国内では選挙後の連立の枠組みをめぐる議論が早くも活発化。過半数を確保する選択肢として2005〜09年に続き、同盟と社民党による大連立政権が最も有力視される。

 もう一つの枠組みとして最近浮上しているのが、保守系の同盟と環境保護などを掲げる緑の党による初の連立政権だ。肌合いの違いが目立つ両党も、メルケル首相による「脱原発」決定などを受け、政策協調の「壁」は低くなっているとの認識がその背景にある。

 ただ、ドイツでは得票率5%に届かない政党は議席を得られないため、低迷する自民党や一時の勢いが衰えた新興の「海賊党」が議席を確保できなければ、社民党と緑の党が得票率50%未満でも議会過半数を制することがありえる。

 当面、注目されるのは来年1月の北西部ニーダーザクセン州の州議会選挙。連邦政府の連立与党が政権を握る同州の選挙は総選挙の構図に似ており、前哨戦と位置づけられている。

5513チバQ:2012/12/26(水) 22:27:01
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121226-00000006-maiall-int
<プーチン大統領>汚職追放、実績作りに躍起 権力闘争、激化の懸念
毎日新聞 12月26日(水)10時29分配信

 【モスクワ田中洋之】ロシアのプーチン大統領が、社会に横行する汚職の追放キャンペーンに乗り出した。昨年来の「反プーチン」の機運がくすぶる中、国民の求める汚職対策に本腰を入れることで政権浮揚を図る狙いがあるようだ。ただ汚職摘発が権力争いに利用されている側面もあり、掛け声倒れに終わる可能性もある。

 「汚職はロシアの伝統だが、徹底的に根気強く闘わなければならない」。プーチン大統領は今月20日の内外記者会見で強調した。

 ◇高官の疑惑、噴出

 ロシアでは国防省関連企業の巨額詐欺事件を巡り11月上旬に大統領側近のセルジュコフ国防相が解任されたのを皮切りに、高官絡みの汚職疑惑が相次いで浮上。ウラジオストクで9月に開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の関連工事を巡る横領事件で地域発展省の前次官が逮捕され、スクリンニク前農相も別の横領事件への関与が取りざたされている。

 汚職が事実上放置されてきた中、一連の「反プーチン」デモを主導した著名ブロガーのナバリヌイ氏は政権の腐敗追及を掲げて脚光を浴びた。大統領としては汚職摘発の「実績」を上げることで野党勢力のお株を奪い、支持率向上につなげる意図がある。

 ◇世界の目も意識

 国際社会に汚職撲滅をアピールする狙いもある。世界の汚職を監視する非政府組織「トランスペアレンシー・インターナショナル」が今月発表した腐敗認識指数の国別ランキングによると、ロシアの「清潔度」は世界133位。深刻な汚職は経済近代化や外国投資呼び込みの障害となっているのが現状だ。

 ただ、セルジュコフ氏の国防相解任については、同氏が進めた軍改革に反対する勢力が追い落としを画策したもので、連邦保安庁(FSB)が事件の証拠集めに協力したといわれる。また、ロシアのグローバル問題研究所は、「汚職との闘い」で正当化された権力争いが激化し、予測不能な危険領域に入っていると指摘。疑惑の渦中にあるスクリンニク前農相と関係が近いメドベージェフ首相は来春にも解任される可能性があり、後任の有力候補として軍需産業を担当する保守派のロゴジン副首相を挙げた。

 野党指導者のルイシコフ元下院議員は地元紙に寄稿した論文で、ロシアは法執行機関にも汚職が広がっており、現在浮上している事件や疑惑は大半が立ち消えになると予測。「大統領の反汚職キャンペーンに望みはない」と切り捨てている。

5514チバQ:2012/12/27(木) 23:30:06
http://mainichi.jp/select/news/20121228k0000m030112000c.html
エジプト:ムバラク前大統領、病状悪化か 軍病院に移送
毎日新聞 2012年12月27日 23時20分(最終更新 12月27日 23時27分)

 【カイロ花岡洋二】ロイター通信は治安当局者の話として、エジプトの検察当局が27日、ムバラク前大統領を収監先のカイロ市内の刑務所施設から市南部の軍病院に移送する決定を下したと報じた。中東の衛星テレビ・アルアラビーヤは「体調が悪化したため」と伝えている。移送決定は診療結果に基づくものだが、内容や移送時期などは不明。

 約30年の独裁政権を敷いたムバラク前大統領は昨年2月、民主化要求運動「アラブの春」で権力の座を追われ、デモ隊殺害に関与した罪で終身刑判決を受け、収監された。今年6月に脳卒中を起こして軍病院に移されたが再び刑務所に戻っていた。

5515チバQ:2012/12/27(木) 23:30:46
http://mainichi.jp/select/news/20121228k0000m030112000c.html
シリア:移行政府樹立、双方に呼びかけ ブラヒミ特別代表
毎日新聞 2012年12月27日 21時14分(最終更新 12月27日 22時28分)

 【カイロ花岡洋二】ロイター通信によると、シリア情勢を調停しているブラヒミ国連・アラブ連盟合同特別代表は27日、訪問中のシリアの首都ダマスカスで会見し、大統領選などを実施するまでの間、シリア各派による移行政府を樹立するよう、アサド政権と反体制派の双方に呼びかけた。しかしアサド大統領が移行政府に関与すべきかには触れなかった。

 ブラヒミ氏は24日にアサド大統領と会談し、移行政府樹立を提案したとみられる。同氏は米露とも協議を継続し、両国は移行政府を樹立する方向で合意。しかしアサド大統領の退陣を求める米国と、政権を支持してきたロシアとの間で隔たりが残る。ブラヒミ氏はこの後、ロシアへ向かい、29日に米露当局者と話し合う。

5516チバQ:2012/12/27(木) 23:34:19
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121227/amr12122718050005-n1.htm
権限の一部を副大統領に委譲 闘病続けるチャベス大統領 ベネズエラ
2012.12.27 18:04

テレビ演説を行うチャベス大統領(AP)
 【ニューヨーク=黒沢潤】キューバでがんの闘病を続けるベネズエラのチャベス大統領(58)が今月上旬、予算権限など大統領権限の一部をマドゥロ副大統領に委譲していたことが26日、明らかになった。

 チャベス氏の容体は若干回復したと伝えられているものの、詳細は依然不明。1月10日に予定されている4期目の大統領就任式は延期されるとの見方が強まっている。

 AP通信などによると、委譲された権限は予算、資産没収、国家債務に関する権限。大統領がキューバに出国した2日前の8日に委譲されていたという。

 マドゥロ副大統領は24日、手術後に呼吸器感染症を起こして重篤との見方もある大統領について、「わずかに回復しており、歩けるようになった」と説明し、「(国民への)最高のクリスマスプレゼントだ」と強調した。しかし、手術後の写真は依然、公表されていない。

 1月の就任式をめぐっては、チャベス氏側近の国会議長が最近、「チャベス氏は10日に、ここ(ベネズエラ)にいないかもしれない」と述べており、参加は困難との見方が強い。

 ベネズエラの憲法では、大統領が職務不能や死亡などによる“完全不在”の場合、国会議長が職務を代行し、30日以内に再選挙が実施される。だが“暫定不在”の場合、副大統領が90日間職務を代行し、国会の同意でさらに90日間延長されることになっている。

 新政権はチャベス氏の回復を待って、就任式を行いたい意向だ。しかし、今年10月の大統領選でチャベス氏に敗北し、今月16日の州知事選でも大敗した野党側は、チャベス氏が就任式に出席できないのは「完全不在」にあたるとして、大統領選のやり直しを求めている。

5517チバQ:2012/12/27(木) 23:35:34
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121227/erp12122716180005-n1.htm
極右非合法化に反対も ドイツ、失敗なら存在是認
2012.12.27 16:17
 極右のドイツ国家民主党(NPD)の非合法化手続きが始まることになった。ネオナチによるトルコ系移民らの連続殺人事件で党関係者の関与が判明、批判が高まったためだ。ただ非合法化の申請は過去に一度却下されたことがある。再度の非合法化失敗はNPDの存在を是認する効果を持つ恐れがあり、申請に反対する意見もある。

 NPDは国政には進出していないが、二つの州議会で議席を持つ。移民排斥を主張し、前党首は独裁者ヒトラーを偉大な政治家と呼んで批判を浴びた。

 ドイツでは「民主的秩序を侵害する政党」の活動が禁じられ、連邦政府、連邦議会(下院)、連邦参議院(上院)が連邦憲法裁判所に非合法化を申請できる。参院は今月14日、申請を決定した。(共同)

5518チバQ:2012/12/27(木) 23:44:37
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012122700664
パレスチナ、今後は「国家」「大統領」=駐日代表部が呼称変更要請

パレスチナ自治政府のアッバス議長=6日、ヨルダン川西岸ラマラ(AFP=時事) 駐日パレスチナ常駐総代表部は27日、11月の国連総会でオブザーバー国家への格上げが採択されたことを受け、日本のメディア各社に対し、今後はパレスチナ自治政府や自治区を「国」、自治政府議長を「大統領」と呼称変更するよう要請した。政府関係機関や旅行代理店などにも順次要請を行うという。 
 変更を求める手紙は26日付で、代表部のワリード・シアム代表名で送られた。それによると、全ての国連会議や出版物などで正式名称を「パレスチナ国」に変更するとの国連側の決定を受けた措置と説明している。(時事)(2012/12/27-16:32)

5519チバQ:2012/12/28(金) 01:12:53
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121225/amr12122508020002-n1.htm
シリア緊迫 頭を悩ます米国
2012.12.25 08:02 [米国]
 欧米の有力メディアが、シリア内戦の緊迫ぶりを相次ぎ伝えている。主戦場が首都ダマスカス周辺に迫ってきたようだ。そんななか、反体制派を支援する国々は12月12日、「シリアの友人」会合で、反体制派の統合組織「シリア国民連合」をシリア人の唯一の正統な代表と承認した。指導者に選ばれたハティーブ氏は14日付英紙フィナンシャル・タイムズ(アジア版)の会見記事で、アサド政権が大量破壊兵器を使用する事態になれば、「特に責任がある」とロシアを非難した。

 氏の批判の矛先は米国にも向けられた。内戦をめぐる国際社会の介入の時期や方法が適切でなかったとの考えを示唆し、「誤った国際的な方針が過激主義(の拡大)へと導いた」と述べた。

 「過激主義」とはシリアの反体制派、「ヌスラ(勝利)戦線」を指す。なぜ、この発言が対米批判なのかというと、米国は「国民連合」を信任する前日の11日、イラクのアルカーイダ系武装組織に近いという理由で彼らをテロ組織に認定したからだ。ヌスラ戦線はアサド政権側と対決する有力な武装組織とされる上、食料や燃料を与えて民衆の支持を広げてきたといわれ、米国の判断はシリアの人々の反感を招いたとの報道もあった。

 国際紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューン(アジア版)は12日付社説で、アサド政権崩壊後にヌスラ戦線がシリアの主要な政治勢力となることに懸念を示す一方、オバマ政権にも、影響力をどう行使するつもりなのかを指し示す「より鮮明な青写真」を見せるべきだと注文した。カタールやサウジアラビアなど、アサド政権の崩壊を望む国々による武器などの支援を通じてアルカーイダ系の勢力が権力を握れば、“アサド後”のシリアがテロ組織の温床になりかねない。

 軍事介入を避けつつ、友好国を背後から導く形で影響力を発揮する。そんな米国の手法について米紙ウォールストリート・ジャーナル(アジア版)は14日付社説で、カタールにリビアやシリアへの対処を委ねた結果、イスラム過激派の急速な武装強化という米国が望まない結果になったと評した。かといって、米国が手を引けば、だれかがその「空白」を埋めるだけだ。社説は結局、こうした姿勢が中東地域における米国の影響力の地盤沈下につながるとの見方を示唆した。2期目のオバマ政権にとってもシリアは重大なテーマだ。

5520チバQ:2012/12/29(土) 00:07:11
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121228/mds12122822280003-n1.htm
南ア大統領「犬を飼うのは白人の文化」 「人種差別だ」多くの反発
2012.12.28 22:27

南アフリカのズマ大統領
 南アフリカのズマ大統領が26日、犬をペットとして飼うことは「白人の文化」であり、アフリカ的でないと発言。インターネット上で動物愛好者らから批判が相次いでいる。地元メディアなどが28日までに伝えた。

 ズマ氏は、東部クワズールー・ナタール州での演説で、アフリカ人の若者世代が他の人種の生活様式を身に付けようとしていると指摘。犬を飼って散歩などに連れて行く行為は白人の文化とし、人間より犬を愛する人々は「人間性が欠けている」と語った。「髪をストレートにしても白人にはならない」とも述べた。

 これに対し、短文投稿サイト「ツイッター」などを通じ、ズマ氏に対して「黒人だが犬も愛している」「人種差別だ」などと多くの反発が出た。(共同)

5521チバQ:2012/12/29(土) 09:03:00
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012122900089
「モンティ党」旗揚げへ=改革勢力結集目指す−伊
 【ジュネーブ時事】イタリアのモンティ暫定首相(69)は28日、2013年2月24、25の両日投票の総選挙に向け、自らの政権で取り組んだ構造改革を支持する中道政党を軸とする政策連合を率いる考えを表明した。中道左派と中道右派の対決色が強まる中で、事実上の「モンティ党」を旗揚げし、「第三極」として対抗する。
 21日に首相を辞任したばかりのモンティ氏はこれまで、既に終身上院議員であり、次の総選挙に「首相候補として出馬しない」と述べてきた。しかし、出馬せずとも政界で引き続き指導的役割を果たす考えを明確にしたことで「首相続投」への意欲を強くにじませた。
 モンティ氏は28日、キリスト教中道民主連合(UDC)のカジーニ党首、自動車メーカー、フェラーリ経営トップのモンテゼモロ氏が設立した政治団体「未来のイタリア」の代表者らと約4時間会談した。全員がモンティ氏の改革手腕に期待を寄せる中道勢力で、会談終了後の記者会見でモンティ氏は「中道勢力を率いることで合意した」と表明した。(2012/12/29-08:42)

--------------------------------------------------------------------------------

5522チバQ:2012/12/29(土) 09:44:28
http://mainichi.jp/select/news/20121229k0000e030137000c.html
シリア:「移行政府」に望み アサド大統領の決断がカギ
毎日新聞 2012年12月29日 09時20分

 【カイロ花岡洋二】内戦が激化したシリア情勢を巡り、国際社会は、シリア各派による移行政府樹立を目指すブラヒミ国連・アラブ連盟合同特別代表の調停による政治的な解決に、かすかな望みをかけている。逆にアサド大統領が実権を譲らず、政府軍と反体制派が軍事的な決着をつけるまで混乱が続くとの見通しもある。鍵を握るのはアサド大統領の決断と、支持する大国ロシアの姿勢となりそうだ。

 今後の情勢は三つのシナリオが考えられる。第一のシナリオは、アサド大統領が実質的な退陣と「移行政府」樹立という調停案を受け入れるものだ。動きは活発化している。ブラヒミ氏は23日から首都ダマスカスに5日間滞在し、アサド大統領や反体制派と個別に協議。さらに29日と年明け早々に米露政府関係者と3者会談する日程も決まっている。

 調停案は6月、国連安全保障理事国やアラブ諸国、トルコなどがジュネーブで合意しながら、失敗した案と大きく変わらない。失敗は、ロシアが政権を支持し続け、安保理も機能不全に陥ったことにあるとされる。しかしその後に情勢が動き、ロシア政府高官からもシリア政権の交代を容認するような発言があり、注目される。

 情勢変化は、露・中を除く、欧米やアラブ諸国など100カ国以上が今月半ば、反体制派の統一機構「シリア国民連合」を「唯一の正統な代表」として承認したことだ。反体制派が先月末以降、首都ダマスカス中心部へ進攻しつつあり、戦闘でイスラム過激派が台頭したことをロシアも懸念している。

 第二のシナリオは「戦闘は終わらず、泥沼化する」(米オクラホマ大のジョシュア・ランディス教授)というものだ。人口の1割強の少数派ながら政権で中枢を占めるイスラム教アラウィ派の人々は「武器を手放せば、スンニ派中心の反体制派に家族ごと抹殺される」との恐怖にかられていて大統領が実権を譲る可能性は低いという。

 また政府軍の装備・戦闘能力は反体制派を上回り、スンニ派の富裕層・中産階級や、ドルーズ派、キリスト教徒ら少数派も、反体制派を積極的には支持していないという。一方、反体制派側にも停戦への動機づけが少ない。反体制派は自分たちが有利に戦況を進めていると考えており、このままアサド政権を倒し、実権を握りたいと考えている。また、アラウィ派への憎しみが高まっているのも、戦闘継続の要因となっている。

 第三は、安保理決議による「飛行禁止区域設定」や平和維持軍の派遣など、武力介入による解決だ。ブラヒミ氏も会見で、調停が失敗した場合の安保理決議の可能性に触れた。だがロシアが反対し、欧米も慎重なため、可能性はなお低そうだ。

 在英の反体制派組織「シリア人権観測所」によると、昨年3月に民主化要求デモの弾圧が始まってから、双方の死者は26日までに4万5000人に達した。AFP通信が報じた。
.

5523チバQ:2012/12/29(土) 09:47:52
http://mainichi.jp/select/news/20121229k0000m010100000c.html
未来の党分裂:有権者「やっぱり」「がっかり」
毎日新聞 2012年12月28日 22時53分(最終更新 12月28日 23時22分)


首相官邸前のデモに参加し原発廃止を訴える人たち=東京都千代田区で2012年12月28日午後6時22分、宮間俊樹撮影
拡大写真 衆院選で、小選挙区と比例合わせて641万余りの票を獲得した日本未来の党が「分裂」を発表した。結党からわずか1カ月。党内から「成田離婚」と自嘲する声も上がったが、同党が掲げた「卒原発」などに共鳴し票を投じた有権者の思いはどうなるのか。28日夜、首相官邸前であった「脱原発」を訴える抗議行動の参加者からは「裏切られた」「がっかり」といった声が相次いだ。

 小雨の降る中でも「原発反対」のコールはやまない。「子供を守れ」「福島返せ」と書かれた手作りのプラカードがぬれても、脱原発を求める声は響き続けた。

 1人で参加したという相模原市の無職男性(59)は未来の分裂に「がっかりした。裏切られた思いだ」と話した。選挙から半月もたたないうちの分裂に「取った票をどう思っているのか」。

 結党後間もなく、嘉田由紀子氏が「小沢(一郎)さんを使いこなす」と言った時には「難しいのでは」と不安に思っていた。予感が的中し「やっぱりか」と感じたという。未来が受け取るはずだった政党交付金もほとんどを生活の党が引き継ぐ。「お金は小沢さんに渡してもいい。一からまたやり直して」と語った。

 父親に誘われて参加したという東京都世田谷区の会社員女性(37)も「しがらみを断ち切れなかった民主党にない新鮮さ」に期待し、未来に票を投じた。党の分裂に「これ以上細かく分かれたら、どこがどんな党なのか分からなくなる」と困惑する。「脱原発の声は上げ続けるが、どの政党にこれからは託せばいいのか……」と戸惑いを隠さなかった。

 「いずれ(分裂)すると思っていたけれど、これほど早いのかと驚きました」。そう話した江戸川区の女性会社員(42)は迷った末に小選挙区、比例とも未来に投票した。「嘉田さんに好感が持てた。原発ゼロまでのプロセスも明確だった。(分裂は)党内に脱原発の思いに対する温度差があったのだろう」

 杉並区の自営業女性(42)は「政治にはがっかりすることだらけ」とあきらめた表情。「原発事故を起こした国なのに、原発推進派が政権を取り、脱原発派は分裂した。私は自分のできることをやっていきます。これからも(脱原発を訴える)デモに通い続けるでしょう」と話した。

 小選挙区、比例ともに未来に投票したという北区の自営業、野口聡一さん(44)は「議席が稼げなければ別れると思っていた。小沢さんは今までも党を壊してきたし、亀井(静香)さんも癖がある。小沢さんのイメージは悪いが、もうちょっと議席を取れると思っていた。争点が原発の是非でなく、分散してしまった」と冷静に受け止めていた。

 一方、東京都町田市の会社員、梅沢義光さん(59)は結党時から疑問を抱いていた。「いろいろな思想、思惑を持った政治家が集まっていて、投票先に選べなかった」。昨年6月にインターネットで抗議行動やデモのことを知り、できる限り足を運んでいる。「政治家は結局、財界の言いなり。国会の外で声を上げ続けなければ、社会が国民の望まない方向に進んでしまう気がする」と強調した。【青島顕、安高晋、川崎桂吾、水戸健一】

5525チバQ:2012/12/30(日) 00:32:27
http://www.asahi.com/international/update/1229/TKY201212290468.html
2012年12月29日20時0分
伊・モンティ氏「政党連合率いる」 2月総選挙へ表明
 【石田博士】債務(借金)危機のさなかに首相に任命され、財政再建に取り組んだイタリアのモンティ氏が28日、2月の総選挙に向けて「政党連合のリーダー役を担う」と表明した。AP通信などによると、モンティ氏が掲げる構造改革を共通公約とし、上院で統一比例名簿をつくる。

 イタリア政界はこの20年ほど、ベルルスコーニ前首相が率いて中小企業経営者らを支持基盤とする中道右派と、労組が支える中道左派が軸になってきた。

 それぞれ、緊縮策を求める欧州連合(EU)と対立したり、規制緩和などの改革に消極的だったりすることが多く、モンティ氏は記者会見で「従来の左右の対立をイタリアは求めていない。欧州各国と密につながり、国を改革する基軸が必要だ」と語った。「金融危機は乗り越えた」とし、若年層の就職難や経済の低成長の克服を課題に挙げた。

5526チバQ:2012/12/30(日) 12:18:21
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121229/erp12122923240008-n1.htm
最高所得税率75%認めず 仏憲法会議、政権に打撃
2012.12.29 23:23
 【ベルリン=宮下日出男】フランスで法律の違憲審査などを行う憲法会議は29日、オランド政権が年間100万ユーロ(約1億1千万円)超の高額所得者に最高税率75%を課す税制について、違憲との判断を示した。オランド大統領が大統領選で公約に掲げた主要政策の一つだけに、政権にとって打撃となる。

 ロイター通信によると、判断は「75%課税」が税制の公平性を欠くと指摘。具体例として、夫婦いずれかの所得が100万ユーロ超なら課税対象になるが、ともにわずかでも下回れば対象外となり、高収入の夫婦が税制面で有利になる可能性があるとの問題点を挙げた。

 仏首相府は判断を受け、予算編成を見直す方針を表明した。来年の財政赤字削減目標達成への影響はないとしている。政権は財政健全化のため富裕層の課税強化に乗り出しているが、高額所得者の国外流出を招くとの批判もある。

5527チバQ:2012/12/30(日) 12:25:03
http://mainichi.jp/select/news/20121230ddm007030035000c.html
波立つイタリア:13年総選挙 「モンティ党」旗揚げ 中道結集、第三極を形成
毎日新聞 2012年12月30日 東京朝刊

 【ローマ福島良典】イタリアのマリオ・モンティ暫定首相(69)は28日、自らの政権で進めてきた構造改革と財政再建路線を支持する中道勢力を結集した政治集団を率いて、来年2月24、25両日の総選挙に臨む考えを明らかにした。終身上院議員であるモンティ氏自身は選挙には立候補しないが、首相続投に向けての事実上の「モンティ党」の旗揚げにあたる。左右の2大政党に対抗してモンティ氏を軸とする「第三極」が形成された格好で、選挙の混戦模様が深まるのは必至だ。

 モンティ氏は28日にローマで中道勢力指導者と約4時間会談した後、記者会見し、「新たな政治集団が生まれた」と宣言した。結集したのは▽自動車メーカー・フェラーリのモンテゼーモロ会長が創設した政治団体「未来のイタリア」▽中道政党「キリスト教中道民主連合」▽フィーニ下院議長率いる政党「イタリアのための未来と自由」▽カトリック系の「イタリア・キリスト教労働者協会」−−などの構造改革支持派。

 新政治集団はモンティ氏が23日に発表した改革構想に基づき、「イタリアのためのモンティ計画」と名付けた統一候補者リストで上院選挙に参戦する。下院選挙にも趣旨に賛同する政党の連合として臨む。モンティ氏は記者会見で「イタリアが必要としているのは伝統的な左右対立ではなく、欧州と改革に特化した政党連合だ」と述べ、第三極としての立場を鮮明にした。

 これにより選挙戦はピエルルイジ・ベルサニ書記長(61)率いる中道左派・民主党と、シルビオ・ベルルスコーニ前首相(76)の中道右派・自由国民の2大政党に「モンティ党」が挑む三つどもえの構図となる。ベルサニ書記長はモンティ陣営との将来的な連携の可能性を排除していないが、ベルルスコーニ氏は対決姿勢を強めている。

 世論調査では民主党が支持率約30%で首位に立ち、自由国民と、ベッペ・グリッロ氏(64)の政治団体・五つ星運動が10%台後半で2位争いを演じている。モンティ氏の参加で中道勢力は15〜20%に支持率を伸ばすとの調査結果もあり、モンティ氏は「相当の結果を出せる」と自信を示した。

 だが、国民の間には、モンティ内閣が進めた財政緊縮策への不満があり、エリート色の強い「モンティ党」が大衆の支持を得られるかどうかが焦点だ。

==============

 ■ことば

 ◇イタリア総選挙
 上院(任命制終身議員を除く選出議員定数315)、下院(定数630)とも、有権者が候補者個人でなく政党を選ぶ比例代表制。選挙後に発足する政権を安定させるため、両院とも第1勢力が総議席数の55%に達するように「ボーナス議席」が与えられる。下院議員でなくとも、大統領の指名により首相に就任できる。経済学者のモンティ氏は昨年11月の首相就任に先立ち、ナポリターノ大統領から終身上院議員に任命された。

5528チバQ:2012/12/30(日) 15:48:38
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121230/mds12123015410003-n1.htm
国民も新聞も一斉に批判 イラン大統領、唯一の女性閣僚を更迭 
2012.12.30 15:41

2009年9月、イラン国会の開会式に出席したバヒドダストジェルディ氏(左)(AP)
 イランのアハマディネジャド大統領が30日までに、唯一の女性閣僚、バヒドダストジェルディ保健相を更迭した。欧米の経済制裁の影響で供給不足に陥っている医薬品の輸入をめぐり、両者の間に対立があったことが背景とされる。

 国会議員や国民からは大統領への批判が集中。2013年6月の大統領選を前に政権のレームダック(死に体)化に拍車が掛かっている。29日付のイラン各紙は1面で、27日の保健相更迭を大きく報じた。

 核兵器開発疑惑をめぐり、欧米が対イラン制裁を強化した影響で、イランの経済は急激に悪化。医薬品輸入にも支障が出ている。保健相は医薬品不足のため、がんや血液疾患などの患者が苦しんでいると指摘。「高級車の輸入を支援する金はあっても、医薬品輸入に使う外貨はないのか」と批判していた。(共同)

5529チバQ:2012/12/30(日) 19:13:35
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121230/asi12123018350002-n1.htm
性的暴行被害の女子学生、インドで葬儀 シン首相ら遺体の出迎えも
2012.12.30 18:30
 【ニューデリー=岩田智雄】インドの首都ニューデリーで女子学生(23)が男6人にレイプされ暴行を受けて死亡した事件で、女子学生の遺体が30日未明、入院先だったシンガポールから空路、ニューデリーに到着した。葬儀も早朝に行われた。インドでは事件を機に、政府に性犯罪の対策や罰則の強化を求めるデモが各地で拡大しており、国民の怒りに敏感になっている政府は、シン首相らが遺体を出迎えるなど異例の手厚い対応を取った。

 PTI通信によると、遺体を乗せたエア・インディアの特別機は午前3時半に到着し、シン首相のほか最大与党、国民会議派のソニア・ガンジー総裁も出迎え、女子学生の家族に弔意を伝えた。遺体を乗せた車は警察の厳重な警備の中、ニューデリー市内葬儀場に運ばれた。葬儀はメディアをシャットアウトして営まれた。地元州政府の内相らも参列したという。

 30日付のインド各紙は女子学生の死を大きく伝え、ヒンドゥスタン・タイムズは、女子学生の父親が先祖伝来の土地を売って学費を工面し、勉学に優秀だった女子学生がこれから働いて、お金を返す決意だったなどとその人柄を伝えた。

5530チバQ:2012/12/30(日) 19:19:51
http://mainichi.jp/select/news/20121231k0000m030008000c.html
インド:レイプ惨劇、女性怒り…各地で抗議デモ
毎日新聞 2012年12月30日 19時13分

 【ニューデリー杉尾直哉】インドの首都ニューデリーで今月、女子医学生(23)が乗り合いバスに乗車中に男6人にレイプされたことから、性犯罪対策の不備に怒った市民らの抗議デモが国内各地で相次いでいる。

 女子学生は29日、搬送先のシンガポールの病院で多臓器不全で死亡。インド政界最高指導者で与党「国民会議派」のソニア・ガンジー総裁は「あなたの死を無駄にしない」と、異例の声明を出し、シン首相も市民に平静を呼び掛ける追悼声明を発表。国連の潘基文(バン・キムン)事務総長はインド政府に性犯罪防止の「緊急策」を訴えた。首都中心部では集会が禁止され厳戒態勢が敷かれる異常事態となっている。

 インドでは経済成長で女性の社会進出が進む一方、女性蔑視の風潮も根強い。強い権利意識を持つ中産層を中心に、性犯罪対策を怠ってきた政府への怒りが爆発した形だ。シン政権は14年の総選挙まで、中産層の抗議活動に直面しそうだ。

 29日夜、首都中心部に近い広場では、会社員や学生ら約3000人が集い、ろうそくを手に女子学生の死を悼んだ。「レイプ犯を死刑に」と連呼する人や、「性犯罪に無関心な政治が彼女を殺した」とのプラカードを掲げる人もいた。デリー大2年のラビ・プラカシさん(19)は「政府は我々の母や姉妹の安全を守れない」と話した。広場の周囲は警官隊が取り囲み、緊迫した雰囲気。付近の地下鉄10駅も閉鎖された。

 大統領府がある首都中心部では23日にデモ隊が警察と衝突し、催涙弾や放水で鎮圧される騒ぎとなった。

 報道によると、被害にあった女子学生は16日、友人の男性と映画を見た帰りに乗車した乗り合いバス内で男6人に暴行を受け、走行中のバスから放り出された。主犯とされるバス所有者の男ら容疑者全員は暴行などの疑いで逮捕された。女性の死亡を受け、警察は殺人容疑に切り替えて調べを進めている。

 インド内務省によると国内のレイプ事件は年間約2万件だが、実数は大きく上回るとみられる。北部パンジャブ州で11月起きた集団レイプ事件では、少女(17)が警察に被害を届けたが受理されず、加害者との結婚を求められ自殺した。

.

5531チバQ:2012/12/30(日) 22:26:22
>>5472>>5489
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121230/mds12123020300004-n1.htm
イスラエル前外相起訴 選挙戦に影響も
2012.12.30 20:29

イスラエルのリーベルマン前副首相兼外相=2011年4月、エルサレム(ロイター)
 イスラエル検察当局は30日、職務上の義務を履行しなかったとして、信託義務違反罪で極右政党「わが家イスラエル」党首のリーベルマン前副首相兼外相=18日付で辞任=を起訴した。同国のメディアが伝えた。

 来年1月22日の総選挙に向け、「わが家イスラエル」はネタニヤフ首相の右派リクードと統一会派を組んで優位を保っているが、司法手続き次第では、リーベルマン被告は国会議員や閣僚への就任が危うくなる可能性がある。外相は現在、ネタニヤフ氏が兼務している。

 リーベルマン被告は2008年10月、駐ベラルーシのイスラエル大使(当時)から自身に対する収賄容疑などの捜査情報を得た上、その事実を公表しないまま、同大使が駐ラトビア大使に異動するのを後押ししたとして、信託義務に違反したとされる。収賄事件は不起訴となった。(共同)

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012123000103
前イスラエル外相起訴=総選挙に影響も
 【エルサレム時事】イスラエル検察当局は30日、リーベルマン前外相を背信行為などの罪で起訴した。イスラエル放送が伝えた。検察当局が今月中旬、起訴の方針を表明したことを受け、リーベルマン氏は外相を辞任した。リーベルマン氏は、ネタニヤフ首相の与党、右派リクードと統一会派を組む極右政党「わが家イスラエル」の党首として2013年1月の総選挙に出馬する意向。今回の起訴が選挙戦に影響を及ぼす可能性もある。(2012/12/30-19:46)

--------------------------------------------------------------------------------

5532チバQ:2012/12/31(月) 11:21:11
http://mainichi.jp/search/index.html?q=%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84&r=reflink
ドイツ:極右政党「非合法化」の試み 地下潜伏の懸念も
毎日新聞 2012年12月31日 09時24分

 【ベルリン篠田航一】外国人排斥などを掲げるドイツの極右政党・国家民主党(NPD)の活動を「非合法化」する案を巡り、ドイツが揺れている。失敗した場合、逆に党の存在に「お墨付き」を与えてしまう懸念があるためだ。仮に非合法化に成功しても、活動を禁じられた党員が今度は地下に潜伏し、かえって社会不安が高まるとの見方もある。

 政党の非合法化については、政府、連邦議会(下院)、連邦参議院(上院)の3者が憲法裁判所に申請できるが、政府は「リスクがある話なので、13年3月ごろまでに判断したい」(メルケル首相)と慎重姿勢を崩していない。一方で上院は12月、賛成多数で申請を決め、意見は割れている。

 ドイツでは11年11月、極右ネオナチの男女3人組が00〜07年にトルコ系移民ら計10人を殺害していた事件が発覚。国家民主党の元幹部が拳銃などの凶器入手でこの3人に協力した疑いが浮上し、「党を活動禁止にすべきだ」との声が高まった。

 ドイツ基本法(憲法)は「民主的秩序を侵害する政党」の活動を禁じており、憲法裁は01〜03年にも同党の活動禁止について審理した。だが裁判の過程で、政府側の公安当局が同党に多数の「内通者」を送り込んでいた事実が判明。政府側が裁判所に提出した証拠の中に、内通者であることを隠して党員になりすました人物の証言も含まれ、証拠の客観性に疑問符がついたため、「公正な審理が不可能」として裁判が中止になった経緯がある。

 このため、再び非合法化の試みに失敗すれば、同党を勢い付かせるとの指摘が出ている。仮に国内で非合法化できても、「今度は同党が欧州人権裁判所(仏ストラスブール)に提訴する可能性がある」(ロイトホイサーシュナレンベルガー法相)とみられ、裁判長期化で同党の存在感が一層高まる懸念もある。

 アプフェル国家民主党党首は独メディアに「非合法化の動きは、言論・思想の自由の封殺」と話している。

 ◇国家民主党(NPD)
 反ユダヤ主義や外国人排斥を唱え64年結成。西ドイツが移民を多く受け入れ始めた時期で、反外国感情を持つ人々から支持を得た。東西ドイツ統一後は失業問題が深刻な旧東独地域で浸透、ザクセン州とメクレンブルク・フォアポンメルン州の東部2州の議会に議席を持つ。ボランティア活動にも力を入れる。党員約6000人。

5533チバQ:2013/01/06(日) 20:49:19
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130106/mds13010619580003-n1.htm
アサド大統領、約半年ぶりに公の場で演説 対決姿勢強調に失望広がる
2013.1.6 19:57 (1/2ページ)

6日、シリアの首都ダマスカスで演説するアサド大統領のテレビ映像(ロイター=共同)
 【カイロ=大内清】シリアのアサド大統領は6日、首都ダマスカスで演説し、「テロリストと交渉することはない」と、反体制派との戦闘を継続する考えを強調した。

 ブラヒミ国連・アラブ連盟合同特別代表が提示した内戦の政治決着に向けた調停案がどの程度、反映されるかが焦点だったが、反体制派との対話を拒む姿勢を示したことで国際社会には失望が広がりそうだ。一方、反アサド政権の急(きゅう)先(せん)鋒(ぽう)である隣国トルコでは5日、米国が地対空誘導弾パトリオットの配備を開始、“アサド包囲網”は着実に狭まっている。

 アサド氏の演説は昨年6月以来。アサド氏は、シリア内戦は「外部の敵による陰謀だ」などと従来の主張を繰り返す一方、「外部の敵に対抗するため、改革は重要だ」と述べ、政治改革を進める考えも示した。

 演説に先立ち、レバノンの親アサド系紙アフバールは、アサド政権指導層の話として、アサド氏が内戦終結に向け、反体制派との停戦▽国連の停戦監視団受け入れ▽新憲法起草委員会の設置▽「国民政府」の樹立▽大統領選と議会選の実施−の5項目を表明する可能性があると伝えていた。

 ブラヒミ氏は昨年12月にアサド大統領と会談した際、米国やアサド政権の後ろ盾であるロシアなどが合意した、停戦と政権移行期間を担う「挙国一致政府」の樹立を軸とした調停案を提示した。調停案の詳細は明らかにされていないが、ブラヒミ氏は、政権側が受諾さえすれば「国際社会の理解は得られる」と自信をのぞかせていた。

 ただ、反体制派武装勢力の多くは、あくまでも武力による政権打倒を目指しており、政権側が単に停戦を表明したとしても、受け入れられる可能性は低い。

 反体制派はここのところ、トルコ国境に近い北部の支配地域を徐々に拡大するとともに、政権のおひざ元である首都ダマスカス近郊のダラヤやジョバル地区にも拠点を確保。反体制派を後押しするトルコ南西部の空軍基地に、米国のパトリオットミサイルが配備されたことも政権側に対する強い圧力となっている。

 パトリオット配備は、トルコ南部に昨秋、シリア側から迫撃砲弾が相次いで着弾したことを受け、トルコ政府が北大西洋条約機構(NATO)に要請していた。トルコと国境を接するイランやロシアは、「地域の安定を損なう」と強く反発していた。

 米国は「パトリオットはあくまでも防衛目的だ」と強調しているが、シリア側から再び迫撃砲が撃ち込まれるといった事態になれば、地域の軍事的緊張が一気に高まる懸念もある。

 国連の推計によるとシリアでは2011年3月以降で約6万人が死亡、約50万人が国外に避難している。

5534チバQ:2013/01/06(日) 20:50:26
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130106-35026524-cnn-int
シリア大統領が演説へ 反体制派、空爆拠点の基地攻略間近か
CNN.co.jp 1月6日(日)15時26分配信

(CNN) 内戦が続くシリアの国営メディアは6日、アサド大統領が同日、最近の国内や地域情勢に関する演説を行うと伝えた。演説の詳しい内容は明らかでないが、内戦が始まって以降、同大統領が演説するのは異例。

一方、反体制派の武装組織は北西部イドリブ県での攻防で、反体制派が政府軍のタフタナズ空軍基地の大半を攻略するなどの戦果を収めたと主張した。基地を占拠すればアサド政権軍が優位に立つ空軍力を削ぐことになる。同基地への攻撃は4日目に入り、反体制派の戦闘員800人が対空砲や戦車を投入して攻撃、基地の7割を掌握したとしている。

基地には政府軍の兵士数十人と狙撃兵約30人が依然残って抵抗しているが、掃討は間近いとも述べた。

反体制派「地域調整委員会」によると、政府軍は同基地を周辺の町の反体制派勢力へのヘリコプター攻撃の出撃拠点として主に使っている。政府軍の戦闘機はタフタナズ基地にクラスター(集束)爆弾を投下、複数の建物を破壊しているという。同爆弾は、1発の爆弾が空中から多数の子爆弾をまき散らす兵器で殺傷能力が高い。

首都ダマスカスの反体制派武装勢力の指導者は、反体制派や民兵組織は政府軍戦闘機による空爆能力を最小化するためイドリブ県内の軍基地を標的にした攻撃を強めると述べた。タフタナズ基地への攻撃には、米国がテロ組織として指定したイスラム過激派「ヌスラ戦線」も加わっているという。

政権軍はダマスカスの南部郊外で過去数週間、食料や医薬品の供給を断ち切る措置に出ているとも述べた。注射器などの医薬品を運んでいる住民を見付けた場合、屋外で処刑しているとも語った。

地域調整委員会によると、シリア全土での戦闘などによる死者は5日だけで少なくとも79人。ダマスカス内外で35人、イドリブで18人などとなっている。国連はシリア内戦による死亡者はこれまで6万人を超したと報告している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130102-35026450-cnn-int
シリア内戦 2012年の死者数は4万人、今年はさらに増加か
CNN.co.jp 1月2日(水)12時42分配信

(CNN) シリアでは内戦が開始して以来の総死者数が4万6068人に上り、その約85%に当たる3万9520人が2012年に死亡した。英国に拠点を置くシリア人権監視機構(SOHR)が1日明らかにした。

11年の死者数は6548人で、全体の約14%に当たる。

シリア内戦の和平調停にあたっているブラヒミ国連・アラブ連盟合同特別代表は、13年は死者がさらに増える恐れがあると指摘する。代表は12月30日の記者会見で、「13年の死者数は2万5000人では済まず、10万人に達するだろう」と述べ、「死者数は急速に増加している」と懸念を表明している。

反体制派の地域調整委員会(LCC)によると、1日には少なくとも136人の死亡が確認されたという。

またSOHRは、年明け早々にシリアの8つの県で戦闘と砲撃が行われたとしている。最も激しい戦闘が見られたのは首都ダマスカスとその周辺、さらにすでに廃墟と化している北部アレッポだ。

アレッポの国際空港で30日に爆発が発生し、同空港は閉鎖された。現在、SOHRが犠牲者の有無や爆発の原因を調査中だという。

隣国トルコの難民キャンプでは、シリア難民が今も厳しい生活を送っている。13年の彼らの共通の願いは、アサド政権の崩壊と内戦の終結だ。

キャンプで暮らすあるシリア人女性は、食料用に道端の草を抜いていた。女性は「われわれが難民になったのはアサドのせいだ」とし、「彼は私の2人の子どもを殺し、われわれの家を破壊した」と語った。苦しい生活を送る彼女の唯一の願いは、祖国シリアへの帰国だという。

5535チバQ:2013/01/06(日) 20:57:56
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130105-00000516-san-n_ame
石油地図一変 「シェール革命」進む米国、エネルギー新時代に
産経新聞 1月5日(土)11時26分配信


 昨年、国際エネルギー機関(IEA)が発表したある予測が世界に衝撃を与えた。「シェール革命」の進む米国が2020年までに、サウジアラビアをしのぐ世界最大の産油国になるというのだ。政治的混乱が収まりつつあるイラクでも石油生産が急拡大するという。米国で石油輸入の大幅削減が視野に入る中、中東産石油の大半は経済成長が続く中国などアジアに向かう。こうした変化の兆しを受け、米国内では中東への関与を弱めるべきだとの議論も浮上。石油をめぐる世界の勢力図が大きく塗り変わろうとしている。

 「60年以上にわたって米国はペルシャ湾を警護してきた。だが、そのコストは過小評価されたままだ」

 昨年11月28日の米議会上院。シャヒーン議員(民主)は国防総省のエネルギー政策に関する審議で、石油の安定的輸入のために、油田やシーレーン(海上交通路)の防衛にかかる負担の大きさに噛みついた。

 米国は2011年、1日当たり約1130万バレルの石油を輸入し、そのうち17%程度は中東産だ。

 2010年末から始まった中東・北アフリカの民主化運動「アラブの春」やイランの核問題の緊迫化に伴う中東情勢の不安定化は、米国に「石油を継続的に調達することの難しさを示した」(シャヒーン氏)。

 そこにシェール革命が石油輸入の大幅削減に現実味を持たせたことで、米国内では巨額の費用を投じ人命を賭してまで中東の安定を守る必要があるのかとの疑問が広がっている。

 守る必要はない―となれば、中東安定のためには軍事力行使も辞さないとする1980年代以降の外交方針からの一大転換となる。

 全米アジア研究所(NBR)のハーバーグ氏は、中東の石油の最大の買い手が今後中国になることを踏まえ、「中国は米国が安全を保っているシーレーンにただ乗りしている」と指摘。専門家の中には、米国はペルシャ湾から空母を引き揚げ、中国に負担を求めるべきだとの声もある。

 だが、米国が中東に巨大な軍事力を展開してきた理由は、経済成長とガソリン消費拡大に見合うだけの石油を調達するというエネルギー政策上の理由ばかりではない。見逃してならないのは、ロシアの南側にある中東の地政学的な重要性だ。

 エネルギー問題の権威であるIHSケンブリッジ・エネルギー研究所のヤーギン会長は「米国はトルーマン政権以来、冷戦を通じて旧ソ連の影響力を中東から排除するのに努めてきた」と分析。米海軍大のレヴェロン教授も「米国が50年代からイランやサウジアラビアに介入してきたのは、石油へのアクセス確保とソ連の進出を阻止する狙いからだ」と同様の見方を示す。

 そして、中東の地政学的な重要性はソ連崩壊後の今も変わらず、むしろ強まっているとみる識者も多い。米有力シンクタンク、ランド研究所のクレーン博士は、アラブの春やイランの核問題に加え、イスラエルとパレスチナの紛争、国際テロ組織アルカーイダなど対テロ作戦の重要性を挙げ、「米国は今後も中東の安定確保に関与し続ける」と予測する。

 オバマ大統領も昨年12月19日付タイム誌のインタビューで、米国が外国産原油の輸入への依存を減らしていると指摘し、「このトレンドを維持すれば、中東や世界がどのようにあるべきかについてより自由に発言できる」と強調した。

 世界経済への影響の面からも、米国は簡単には中東から手を引けない。中東産原油の重要性はそうたやすく低下しないからだ。

 中東情勢が不安定化して石油価格が高くなれば、米国を含む世界中の経済活動に影響が及ぶのは確実で、米戦略国際問題研究所(CSIS)のカルーソ上級アドバイザーは「米経済と原油市場にとって中東の安定は今後も重要だ」と強調する。

 また、米国でのシェールオイルの生産予測が急激に上方修正される一方で、石油精製施設などのインフラ整備は追い付いておらず、中東産から米国産への石油シフトは言うほど容易ではないとの見方もある。

 中国が米国に取って代わって中東の安定を主導するとの一部指摘についても、中国にその能力があるのかどうか、また、たとえ能力があったとしても、中国にそれを任せていいのかという議論もある。

 「米国が引き続き(中東の安定確保に)役割を果たすことは中東産の石油に依存する国にとって悪くない話」(ヤーギン氏)で、米国だけの事情で中東から手を引こうというのは国際社会からも容認されないだろう。(ワシントン 柿内公輔)

5536チバQ:2013/01/06(日) 20:58:19
 【シェール革命】 地中の頁岩(シェール)と呼ばれる硬い岩盤に含まれる石油や天然ガスによってもたらされるエネルギー革命。シェールオイルやシェールガスの開発は難しかったが、高圧水で岩盤に亀裂を入れて取り出す「水圧破砕(フラッキング)」技術が確立されたことで採掘コストが下がり、開発しやすくなった。米国は岩盤の質に合わせて水に混ぜる化学物質の量を調整するなど、効率的な採掘のノウハウがあり、開発でも先行している。一方で、水圧破砕による地下水汚染などの公害問題も心配されている。

 ◆IEA予測

 国際エネルギー機関(IEA)が昨年11月に発表した2012年版のエネルギー展望によると、米国は20年までに石油生産量でサウジアラビアを抜いて世界一になり、20年代半ばまでトップを守る見通しだ。シェールオイル開発が拡大するためで、米国の石油純輸入量は35年になると、11年時の約3分の1(1日当たり340万バレル)まで減少する。米国ではシェールガス開発も進んでおり、15年には天然ガス生産量でもロシアを抜き世界一になる。

 イラクの石油生産量も11年の1日当たり270万バレルから、20年には610万バレルまで増え、米国、サウジアラビア、ロシアに次ぐ世界4番目の規模になる。生産量は35年には830万バレルまで増えるとされる。イラクは石油輸出国としても存在感を強め、IEAは30年代までにロシアを抜いて世界2位の輸出国になるとみている。

 IEAのファンデルフーフェン事務局長は「世界のエネルギーの構図は一変しようとしている」と指摘する。(小雲規生)

5537チバQ:2013/01/06(日) 20:58:36
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130106-00000524-san-m_est
イラク台頭“潜在力”ある産油国でも…拭えぬ政情不安
産経新聞 1月6日(日)13時33分配信


【特集 シェール革命 石油地図一変】(下)

 先月上旬、イラク南部の油田地帯バスラで開かれた石油・ガス関連企業による国際見本市は、ビジネスマンたちの熱気に包まれた。昨年で3回目という同見本市はこれまでで最大規模となり、40カ国から約350社が参加。各社のブースには掘削用機械などの見本のほか、自社の実績や技術を売り込むパンフレットが積まれ、イラクの石油産業の勢いを示した。

〔フォト&図解〕シェールガス採掘で地震誘発?

 イラクは1980年に始まったイラン・イラク戦争以降、湾岸戦争やイラク戦争など大規模な戦乱が相次いで石油開発が停滞してきたが、2008年ごろからマリキ政権の下で南部の油田開発が本格化。海外からの投資を引き寄せ、35年までの世界の石油生産の伸びの約45%はイラクが占めるとされるほどだ。

 米欧のみならず、中国やロシア、東南アジアなど世界各地の石油会社との間で契約した開発が軌道に乗っていることのあらわれで、現時点で「最も潜在力が高い産油国の一つ」(外交筋)とされる。

 日本勢もイラクへの進出を加速させている。大手商社の三菱商事は昨年10月、1990年の湾岸危機で撤退して以来初めての駐在員事務所をバスラに開設、原油採掘の際に副次的に発生する天然ガスを利用可能な形に精製するプロジェクトを展開する。精製されたガスは当面、イラク国内の発電や家庭用に回されるが、将来的には国際市場向けにも輸出する計画だ。

    ◇ ◇

 ただ、イラクでのビジネスのリスクは小さくない。多数派のイスラム教シーア派と、スンニ派との宗派対立が最も高まった2006〜07年に比べれば大きく減少したとはいえ、現在も国際テロ組織アルカーイダ系武装勢力などによるテロが頻発、フランス通信(AFP)によると、昨年11月だけで166人が死亡した。

 また、首都バグダッドの中央政府と、北部クルド人自治政府との間では、油田地帯の帰属などをめぐる緊張が横たわる。昨年11月中旬、燃料密輸業者を追っていたイラク軍部隊が、双方が支配権を主張する北部の町に入ったのをきっかけにクルド側と交戦し、少なくとも1人が死亡した。

 同様の事件は昨年8月にも発生。これまでは両者の間に立ってきた駐留米軍が11年末に撤退し、緊張が高まりやすい状況が生まれているとの指摘もある。

 クルド人自治政府は11年後半以降、米メジャー(国際石油資本)のエクソンモービルなどとの間で自治区内の鉱区開発で合意。イラク国内の地下資源はすべて中央政府が管理するべきだとするマリキ政権の反発を無視する形で、独自の石油開発を加速させる構えをもみせている。

 イラク戦争開戦から10年がたつとはいえ、同国では電力供給が需要の約半分にとどまるなど、再建はなお道半ばの状態だ。マリキ政権としても自治政府との本格的な衝突は避けたいのが本音とみられるが、資源管理は「主権」に関わる問題でもあるだけに、妥協は容易ではない。(カイロ 大内清)

5538チバQ:2013/01/06(日) 20:59:04
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130106-00000071-san-eurp
「シェールガス」欧州二分 資源確保…英・ポーランド開発促進 環境保全…仏なお禁止措置、独も慎重
産経新聞 1月6日(日)7時55分配信


 【ベルリン=宮下日出男】新型天然ガス「シェールガス」をめぐる欧州諸国の対応が割れている。開発を促進する英国やポーランドに対し、フランスなどは、採掘時に化学物質が使われることなどから環境への影響が大きいとして禁止措置を取る。しかし、これまでのエネルギー輸入国を輸出国に変える可能性を持つ「シェール革命」が世界で注目される中、エネルギーの安定的確保を目指す欧州も全体としての取り組みを迫られつつある。

〔フォト〕シェールガス採掘で地震誘発?

 フランス通信(AFP)によると、ポーランド政府は昨年11月、2020年までに総額1千億ズロチ(約2兆8千億円)をエネルギー部門に投資する計画を公表した。シェールガス開発には50億ズロチを充当。トゥスク首相は「大きな投資の始まりだ」と強調した。

 経済成長が続くポーランドは発電量の9割を石炭に依存し、天然ガスはロシアからの輸入に大きく頼る。欧州連合(EU)の環境目標達成と、ロシアへの依存脱却を同時に図るため、同国初の原発建設とともに、シェールガス開発はエネルギー政策の柱だ。

 国内消費量の「300年分」とされた推定埋蔵量は大きく下方修正され、米石油大手が撤退するなど試掘段階の開発は難航気味で原発とシェールガスの「二兎(にと)」を追うことに懸念も出るが、「エネルギーは政治の鍵」(トゥスク首相)との姿勢だ。

 英国も昨年12月、シェールガス開発を事実上、解禁した。11年に採掘現場付近で微小地震が発生し、採掘を暫定的に禁じていたが、「科学的調査」(英政府)の結果、姿勢を転じた。だが、欧州全体での開発の取り組みは概して低調だ。大量の水や化学薬品を使う採掘方法が環境に与える影響への懸念が大きいからだ。

 ポーランドと並び、欧州最大のシェールガスが眠るとされるフランスでは前政権に続き、オランド政権も開発を許可しない方針。ブルガリアなども禁止や暫定的禁止の措置をとり、ドイツも慎重だ。

 一方、ポーランドにとどまらず、ロシアへの天然ガス依存が高い欧州全体にとって、その供給源が多様化されることは魅力だ。開発に成功し、天然ガスの価格が下がれば域内経済の競争力強化も期待できる。

 欧州委員会のエッティンガー欧州委員(エネルギー担当)は、採算性などの問題で米国ほどの開発効果は見込めないとの見方を示す一方、代替エネルギーとしての潜在力にも注目。「環境への負担回避を前提に、このテーマに集中的に取り組む」との考えを示している。

【用語解説】シェール革命  地中の頁岩(シェール)と呼ばれる硬い岩盤に含まれる石油や天然ガスによってもたらされるエネルギー革命。シェールオイルやシェールガスの開発は難しかったが、高圧水で岩盤に亀裂を入れて取り出す「水圧破砕」技術が確立されたことで採掘コストが下がり、開発しやすくなった。米国は岩盤の質に合わせて水に混ぜる化学物質の量を調整するなど、効率的な採掘のノウハウを持ち、開発でも先行。一方で、地下水汚染などの問題も心配されている。

5539チバQ:2013/01/06(日) 21:00:18
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130105/asi13010520130004-n1.htm
印レイプ事件 死亡女性の友人男性が証言 「服もなく放置 病院到着まで3時間」
2013.1.5 20:13 [アジア・オセアニア]
 【ニューデリー=岩田智雄】インドの首都ニューデリーで女子学生(23)が男6人にレイプと暴行を受けて死亡した事件で、女子学生とともに無認可バスの中で暴行を受けて負傷した友人男性(28)が4日、地元テレビ局のインタビューに初めて応じ、2人とも犯人に服をはぎとられて路上にほうり出されたが誰も衣服を貸してくれず、病院に運びこまれるまで約3時間もかかったと証言した。

 男性が5日付のジー・ニューズ(電子版)に語ったところによると、男性は路上で通行人に助けを求めた際、車やバイクが速度を落としたが止まってくれず、見回り中の住民が警察に通報するまで25分かかった。警察が到着したのは解放から45分後で、その後も警察はどこの警察署が管轄するのかを決めるために時間を浪費し、病院に着いたのは、警察到着から2時間以上も後だった。その間、警察や病院内の人は誰も衣服を貸してくれず、シーツの切れ端を提供されただけだった。

 男性は、レイプ事件をめぐる抗議デモについて、ろうそくに火を灯しても人々の考え方は変わらないと批判。「道で助けを求めている人がいれば、助けなければならない」と訴えた。

 一方、PTI通信によると、警察はインタビューの放映がレイプなどの被害者の身元特定を禁じた法律に違反するとして、同テレビ局を訴追することを決めた。

5540チバQ:2013/01/06(日) 21:00:48
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130105/erp13010516370000-n1.htm
連合名「モンティと共に」 2月総選挙へ伊首相
2013.1.5 16:35 [選挙]

政党連合の名称とシンボルマークを発表するモンティ伊首相=4日ローマ市内(ロイター)
 イタリアの中道政党連合を率いて2月24〜25日の総選挙に臨むと表明したモンティ首相は4日、ローマで記者会見し「イタリアのためモンティと共に」とする政党連合の名称とシンボルマークを発表した。

 4日発表の世論調査では、民主党を中心とする中道左派連合が40%と優勢。モンティ氏率いる中道連合は12・6%と伸び悩んでおり、今後どれだけ中道左派連合に肉薄し、選挙後の政権運営に関与できるかが鍵となる。

 モンティ氏によると、下院では「キリスト教中道民主連合」「イタリアのための未来と自由」の2政党と、既存政党に属さないモンティ氏派のグループが政党連合「モンティと共に」の旗の下、個別の候補者名簿を掲げて争う。上院は同連合の統一候補者名簿を作り、選挙戦に臨む。両院とも選挙は比例代表制。(共同)

5541チバQ:2013/01/06(日) 21:02:00
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130104/mds13010421580002-n1.htm
スンニ派閣僚を強制捜査 イラク、対立激化か “調停役”大統領は不在 
2013.1.4 21:57 (1/2ページ)
 【カイロ=大内清】イラクで昨年末、少数派であるイスラム教スンニ派のイサウィ財務相宅などが治安部隊の急襲を受け、同氏のボディーガード多数が逮捕されるという事件が起きた。スンニ派勢力は、政権を主導するシーア派が強権姿勢を強めていると反発している。両派の調停役を果たしてきたクルド人のタラバニ大統領が病気治療で不在の中、対立激化に懸念が強まっている。

 現地からの報道によると、イサウィ氏宅や財務省が治安当局の捜索を受けたのは昨年12月21日。スンニ派中心会派のイラキーヤに所属するイサウィ氏は、約150人が「違法に拘束された」と主張、(政権を率いるシーア派の)マリキ首相がスンニ派を排除しようとしている、と非難した。首相側は、逮捕者は10人だとし、捜査は法にのっとったものだと反論した。

 イラクでは2011年12月にも、スンニ派でイラキーヤ所属のハシミ副大統領側が、要人へのテロ計画に関与したなどとして捜査を受けている。ハシミ氏はその後、首都バグダッドを脱出、現在は隣国トルコで事実上の亡命生活を送っており、昨年9月には欠席裁判で死刑が言い渡された。

 議会筆頭勢力のイラキーヤと、シーア派勢力の後押しを受けて実権を握るマリキ首相側との間に立ち、これまで政府としてのまとまりを保つ役割を果たしてきたのが、クルド人のベテラン政治家、タラバニ大統領だった。しかしタラバニ氏は12月17日、脳卒中で倒れ、治療のため渡独。回復しても、以前のような影響力は持てないのではないかともささやかれる。

 今回のイサウィ氏側への強制捜査はそうした最中の出来事だけに、政権側がタラバニ氏の不在を狙い、イラキーヤに圧力をかけている−との見方もある。

 中部ラマディやサマラなどスンニ派が多い地域ではこのところ、マリキ首相に抗議する住民ら数千人が幹線道路を封鎖するなど騒ぎが頻発。イラキーヤはマリキ氏の退陣を求めて一歩も引かない構えを見せており、宗派対立の再燃を懸念する声も出ている。

5542チバQ:2013/01/06(日) 21:03:18
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130103/mds13010319010002-n1.htm
エジプト財政深刻化 モルシー政権に新たな不安要因
2013.1.3 18:56 (1/2ページ)

2日、エジプトの首都カイロの外貨交換所で、下落が続くエジプト・ポンド紙幣を大量に差し出す市民(AP)
 【カイロ=大内清】エジプトの財政悪化が深刻化し、モルシー政権の新たな不安要因となっている。中央銀行は外貨準備が「危機的水準にある」と警告、通貨エジプト・ポンドは12月30日、対米ドルで史上最安値を更新した。円滑な政権運営には国際通貨基金(IMF)からの融資が不可欠だが、融資を得るための緊縮策を実施すれば国民からの反発を受けて政権基盤が揺らぐことになりかねず、大衆受けする政策を掲げて当選したモルシー大統領はジレンマに陥っている。

 エジプト中銀の発表によると、ムバラク前政権が崩壊した一昨年2月時点で、同国には過去最高水準となる約350億ドル(約3兆450億円)の外貨準備があった。しかし、政変後の混乱で主要産業の観光や海外からの投資が低迷し、2012年12月末時点で約150億ドルまで激減した。これは同国の総輸入額の3カ月分に過ぎず、対外債務の支払い停止も視野に入る“危険水域”に迫る水準だ。

 その上、11月にモルシー大統領が、自身に絶対的な権限を付与する憲法宣言を発布し反モルシー派との政治対立が激化したことを受け、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズは12月、エジプト国債の長期格付けを「B」から「Bマイナス」に引き下げた。

 政府は、外貨の持ち出し制限を厳しくするなど対症療法を実施しているが、企業などの間ではポンドを売って外貨を確保する動きが加速。為替相場では30日、1ドル=6・3ポンドと前日より1・8%低い最安値をつけた。

 待ったなしの財政事情が続く中、モルシー政権は11月、IMFとの間で48億ドルの支援で大筋合意している。しかし、エジプト側は12月、「不安定な政治状況」を理由に、交渉延期を申し入れた。背景には、支援と引き換えにIMFが求める財政改革を先延ばしにしたい思惑がある。

 モルシー氏の母体のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団は、慈善事業を通じ貧困層に浸透、モルシー氏自身も主食のパンの価格抑制などを大統領選の公約に掲げた。だが、財政改善のため、増税や、各種の生活必需品への補助金見直しを行えば、国民の不満が高まるのは必至。2カ月以内に人民議会(下院に相当)選が予定されるだけに、不人気な政策には踏み込みたくないというわけだ。

 政府は酒類やたばこ、ホテルなど、反発の少ない分野から増税に着手する方針とみられるが、「根本的な対策にはならない」(専門家)と指摘されている。

 こうした事情を熟知する反モルシー派は、議会選に向け、経済問題を重要争点に据えて反政府機運を盛り上げたい考えで、モルシー氏は一段と厳しい政権運営を迫られることになる。

5543チバQ:2013/01/06(日) 21:11:59
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130103/erp13010301130000-n1.htm
ムハンマドの漫画発売 仏風刺紙 イスラム教の目立った抗議なし
2013.1.3 01:12
 フランスの風刺専門週刊紙シャルリエブドは2日、イスラム教の預言者ムハンマドを漫画で描いた特別号「ムハンマドの生涯」を発売した。

 同紙はこれまでムハンマドの風刺画を掲載しイスラム教徒らの反発を受けたが、今回は目立った抗議などはない。フランス公共ラジオによると、編集責任者は「権威あるイスラム教の書物に書かれていることを漫画化しただけだ。内容そのものに(イスラム教徒が)反発することはないだろう」と話した。

 2日発売の特別号は「第1部」で、ムハンマドの前半生が描かれている。(共同)

5544チバQ:2013/01/06(日) 21:13:52
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013010600055
らんちき騒ぎで大使辞任=売春婦呼びパーティー−ホンジュラス
 【テグシガルパAFP=時事】中米ホンジュラスの外務省は5日、在コロンビア大使館で売春婦を呼んだクリスマスパーティーが開かれていたとして、駐コロンビア大使の辞任を発表した。
 ホンジュラスのメディアによると、問題のパーティーは昨年12月20日、大使の護衛を務める親友が開催。夜10時ごろから始まり翌朝5時近くまで続いたが、帰る段になって売春婦らが「報酬をもらっていない」と訴え、大使館のパソコンや携帯電話を盗んだり、大使らの机の上に排便したりする騒ぎになった。(2013/01/06-14:50)

--------------------------------------------------------------------------------

5545チバQ:2013/01/06(日) 21:18:46
http://www.cnn.co.jp/showbiz/35026517.html
仏俳優ドパルデューが富裕税反発で国籍放棄 ブリジット・バルドーも動物愛護で?
2013.01.05 Sat posted at 16:57 JST

(CNN) フランスの著名な俳優ジェラール・ドパルデュー氏は5日までに、フランス国籍を放棄し、友人でもあるロシアのプーチン大統領が大統領令で付与したロシア国籍を受け入れると発表した。ロシア通信が報じた。

ドパルデュー氏の行動については仏社会で賛否両論が出ているが、同国の有名な女優で動物保護の運動家でもあるブリジット・バルドーさんも、仏東南部リヨン市の動物園でのインドゾウ2頭の安楽死計画が実行されたらロシア国籍の取得を申請するとの考えを明らかにした。

バルドーさんは声明で、安楽死が行われれば「動物の墓地」にも等しくなる母国を去る決心を固めたと表明。オランド仏大統領に対し、ゾウ助命への介入を求めた。

ドパルデュー氏による国籍変更は、社会党政権を率いるオランド仏大統領が富裕層を狙った高率所得税への反発がきっかけ。実業家の富豪としても知られるドパルデュー氏は既にベルギーに移住し、昨年12月中旬にフランスの日曜紙ジュルナル・デュ・ディマンシュにエロー仏首相宛ての公開書簡を載せ、国籍返上を表明していた。

書簡の中では「多くの感情を共有しているフランス国民を愛し続けるだろう。成功や創造性、才能の処罰を信奉する政権のために私は国を出る」などと主張。本当の欧州人、世界の市民となるためフランスを去るとも語った。

財政再建を図るオランド大統領は年収100万ユーロ(約1億1500万円)を越える富裕層に75%の所得税を課す方針を表明。ロシア通信によると、同国の所得税は一律13%となっている。

ドパルデュー氏は、過去45年間にわたり計1億4500万ユーロの税金を支払い続けたとし、昨年は収入総額の85%に当たる所得税に応じたと述べた。

ロシア通信によると、ドパルデュー氏はロシア語習得を始めるとし、同国国民や歴史、作家、文化、思考の方法への愛情も明らかにした。同氏は以前、ロシアの帝政時代を題材にした映画に出演したこともある。父親は共産党員で、子どもの時にはモスクワのラジオ放送を聴取していたという。

プーチン氏によるロシア国籍の授与は、ドパルデュー氏が約2週間前、仏紙ルモンドの取材に他国から国籍付与の申し出があるとし、「プーチン(大統領)は既に私に旅券を贈ってくれた」と冗談を飛ばしたのがきっかけだった。

映画産業関連サイトによると、ドパルデュー氏は1967年以来、少なくとも195本の映画に出演してこれまで数々の賞を受け、ナイト爵位も贈られた。1990年の映画「グリーンカード」では米国での永住権を得るため米国人女性と結婚する役を演じた。

5546チバQ:2013/01/06(日) 21:19:53
http://www.cnn.co.jp/world/35026513.html
チャベス大統領の病状めぐりさまざまな憶測 米関与を懸念する声も
2013.01.05 Sat posted at 12:47 JST

ワシントン(CNN) ベネズエラのマドゥロ副大統領は4日、チャベス大統領は「(術後も)必死に病気と戦っている」とし、さらに大統領はこの機に乗じて権力を盗もうとする野党を非難していると述べた。しかし、副大統領はチャベス大統領の詳しい病状は語らなかった。

チャベス大統領は、3週間以上前に4度目のがん手術のためキューバに渡って以来、公の場に姿を見せていない。

ベネズエラのビジェガス情報相は3日、チャベス大統領は深刻な肺感染症に伴う合併症を発症したと発表した。大統領が患っているがんの種類や術後の予後については明らかにされていない。

そんな中、重病のチャベス大統領が果たして10日に予定されている4期目就任式に出席できるのかとの疑問の声が上がっている。さらに、万が一、大統領の職務遂行が不可能になった場合、米国が権力の移行に関与しようとするのではないかとの憶測も流れている。

国務省のヌーランド報道官は、米政府がベネズエラの野党とも交渉している事実を認めた上で、「ベネズエラ国内の政治的移行はベネズエラ国民の決定に基づくものでなければならない。米国が解決に乗り出すことはありえない」として、関与の可能性を否定した。

しかし、米国は2002年にベネズエラの野党や、チャベス大統領が一時的に権力の座から降りることになったクーデターに関与した人々と親密な関係にあった。米政府はクーデターへの関与を否定したが、ベネズエラ国民の多くがクーデターは米国がチャベス政権の転覆を狙って仕組んだものと考えている。

5547チバQ:2013/01/06(日) 21:24:24
http://www.mbs.jp/news/jnn_5224619_zen.shtml
ページ更新時間:2013年01月06日(日) 20時25分


■ 北アイルランドで英国旗掲揚めぐりデモ
 北アイルランドの主要都市、ベルファストで、イギリス国旗を市庁舎に一年中掲揚することを取り止めると市議会が決定したことに対し、抗議するデモ隊の一部が暴徒化し、多数の負傷者が出ています。

 警察車両に向かって瓶を投げつける暴徒化した男たち。燃え上がる車に放水する警察車両。発端は、先月3日、ベルファストの市庁舎に一年中、イギリス国旗を掲げることを取り止めると市議会が決定したことです。

 この決定に対し、プロテスタント系のイギリス擁護派は取り消しを要求。先月からデモを行っていて、クリスマス休暇が明けた今月3日に再開しました。これまでに警察官の負傷者は60人を超え、デモ隊の逮捕者も20人以上にのぼっています。

 イギリス領の北アイルランドでは、多数派のプロテスタント系住民がイギリスによる統治の存続を望む一方で、少数派のカトリック系住民はイギリスからの分離とアイルランドへの併合を要求。こうした宗派間・住民間の対立がおよそ30年に及ぶ中、過激派のテロなどによる犠牲者は3200人以上にのぼっています。

 1998年4月に和平合意が結ばれてからは比較的治安も安定していただけに、事態の更なる悪化につながらないか、懸念されています。(06日15:45)

5548チバQ:2013/01/06(日) 21:24:59
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2917769/9989144?ctm_campaign=txt_topics
北アイルランドで暴動3週間、英国旗掲揚中止が火種に
2012年12月21日 19:13 発信地:ベルファスト/英国

【12月21日 AFP】英国・北アイルランドで今月3日以降、英統治存続派のプロテスタント系住民(ロイヤリスト)による暴動や放火、機動隊とのにらみ合いが続いている。首府ベルファスト(Belfast)の市議会が3日、市庁舎での英国旗の常時掲揚を中止し、限られた日にだけ掲揚すると発表したのが発端だ。北アイルランドの宗派間対立が今なお続いていることが改めて浮き彫りになっている。

 市議会の発表以降、複数の議員事務所が放火され、女性警官の乗る車に火炎瓶が投げ込まれる事件も起きた。少なくとも4人の議員に殺害の脅迫状が届いたほか、19日には議員5人に宛てた銃弾5発が北アイルランド議会に送り付けられたことが明らかになった。ベルファスト北部キャリックファーガス(Carrickfergus)では市議会の議場にデモ隊がなだれこみ、市議らを脅す騒ぎもあった。

■「血染めの国旗守る」

 警察当局によると、一部の暴力事件の背後にはロイヤリスト系武装組織がおり、英国からの分離とアイルランドへの併合を求めるカトリック系住民(リパブリカン)との間で緊張が高まっている。1998年の包括和平合意が脅かされる事態にはならないと政治家らは口をそろえるが、路上で展開される光景は、宗派間の衝突が続いたかつての暗黒の時代を思い起こさせる。

 抗議行動に参加する人数は徐々に減少しているとみられる一方、英国への帰属意識が強固なロイヤリストたちは、ベルファスト市庁舎に再び英国旗ユニオンジャックが常時ひるがえるようになるまで毎夜、抗議行動を続けると宣言している。

 12日夜、ロイヤリストの拠点として知られるベルファスト西部のシャンキル・ロード(Shankill Road)でバリケードを築き機動隊と対峙していた1人は、AFPの取材に「あの旗は、われわれの血に染まっているんだ」と訴えた。

「父祖たちはあの(英国旗の)ために死んだ。われわれの旗が再び掲揚されるまで、抗議をやめることはない。この世の終わりまで続ける」

■減りつつあるプロテスタント人口

 デービッド・キャメロン(David Cameron)英首相は、暴力行為に訴えるロイヤリストたちについて「全く英国に忠実(ロイヤル)でもなければ、英国らしさのために立ち上がった人々だとも言えない」と非難。北アイルランド議会の指導者らと歩調を合わせた。ベルファスト市民の多くも、民主的に選ばれた市議会の決定を受け入れられない一部のロイヤリストが騒いでいるだけだと批判している。

 リパブリカン側は、市議会の多数派がロイヤリストでなくなった以上、市庁舎の英国旗掲揚を続けることはできないとの考えだ。

 ロイヤリストたちには今、北アイルランドの人口比でプロテスタント系が減少しているという厳しい現実が突きつけられている。前週発表された最新の人口調査では、ついにプロテスタント系住民が半数を割り込んだ。2011年までの10年間で、プロテスタント系人口が53%から48%に減少した一方で、カトリック系人口は45%まで増加している。

 ベルファストでも、プロテスタント系とカトリック系の住民比がほぼ並んだ。こうした中、市議会は市庁舎での英国旗の掲揚を年間17日だけに限定する決定を下したのだ。

「嫌な奴らだよ」と、カトリック系のあるタクシー運転手は抗議行動について語った。「あいつらはこの街を支配してると思っている。僕ら(カトリック系)がニ級市民だった昔は確かにそうだった。だが、もう違うんだ」

5549チバQ:2013/01/06(日) 21:25:34
■「英国らしさが削られていく」

「私たちは極めて分断された社会に生きている。一方はプロテスタント地区に暮らし、もう一方はカトリック地区に暮らしていて、公共の場所はいまだに取り合いになっている」と、クイーンズ大学ベルファスト校(Queen's University Belfast)アイルランド研究所のドミニク・ブライアン(Dominic Bryan)所長は語る。「労働者階級のプロテスタント系住民は、和平交渉を通じて最も損をしたと感じているといえる」

 和平交渉がリパブリカンに政治的権力を与えすぎたと考えるロイヤリストたちは、両者の間の緊張は何年もかけて高まってきたものだと主張する。市庁舎の英国旗掲揚問題は、最後の一押しに過ぎなかったのだ、と。

「彼ら(リパブリカン)は何年もかけて、われわれから英国らしさを削り取ってきたのさ」と、ロイヤリストの活動家ジム・ウィルソン(Jim Wilson)さんはAFPに語った。

 プロテスタント系の進歩統一党(Progressive Unionist Party、PUP)のビリー・ハッチンソン(Billy Hutchinson)党首は、プロテスタント系の若者たちの間に「高い失業率と社会からの孤立感」が広がっていることを指摘する。暴動を起こしている人々の多くは、こうした若者たちだ。

 ハッチンソン党首は若者たちに暴力に訴えることのないよう呼び掛けつつ、北アイルランド自治政府に参加するカトリック系政党にこそ「ロイヤリストのアイデンティティー」をこれ以上奪わないよう対策を取る責任があると主張している。(c)AFP


http://www.afpbb.com/article/sports/golf/golf-men/2918930/10053001?ctm_campaign=txt_topics
マキロイ、リオデジャネイロ五輪不参加を示唆
2013年01月04日 14:09 発信地:ロンドン/英国
【1月4日 AFP】男子ゴルフ世界ランキング1位のロリー・マキロイ(Rory McIlroy)は3日、2016年リオデジャネイロ五輪の不参加を検討していることを明らかにした。

 リオデジャネイロ五輪ではゴルフが初めて正式競技に採用されるため、北アイルランドのハリウッド(Holywood)出身のマキロイには、英国とアイルランドのどちらかで代表になる選択肢がある。

 英国放送協会(BBC)に対してマキロイは「とても難しい立場にいる」と話し、どちらの国も怒らせたくないとして五輪不参加を示唆した。

 マキロイは、「僕は北アイルランド出身で、英国とアイルランドにつながりがある。北アイルランド代表チームがあれば、僕は北アイルランド代表としてプレーしたい。どちらかの代表としてプレーすることになれば、もう一方の人たちを混乱させることになる。僕はこれら3つの選択肢をとても慎重に考慮している」と語った。(c)AFP

5550チバQ:2013/01/06(日) 21:46:24
http://mainichi.jp/select/news/20130107k0000m030042000c.html
イタリア:サッカー選手に人種差別的やじ 非難の声広がる
毎日新聞 2013年01月06日 19時45分(最終更新 01月06日 19時59分)

 【ローマ福島良典】サッカー・イタリア1部リーグ(セリエA)ACミランの黒人選手に人種差別的なやじを飛ばした相手チーム・サポーターの振る舞いに対して、イタリア内外で非難の声が広がっている。事件は欧州社会の一部に巣くう人種差別の根深さを浮き彫りにした形で、差別された選手らはサッカー当局者に対策の強化を求めている。

 やじの主な標的となったのはガーナ代表のACミランMF、ケビンプリンス・ボアテング選手(25)。3日にイタリア北部で行われた同国4部リーグ・プロ・パトリアとの親善試合で、猿の鳴き声をまねたやじを相手チーム側スタンドの観客から浴びせられたことに腹を立て、試合を途中放棄した。ACミランのチームメートも同調して退場した。

 警察当局はやじを飛ばした若者グループの一人(20)から事情を聴き、監視カメラのビデオ映像から他の5人を特定した。地元メディアによると、検察当局は、人種的憎悪を扇動した容疑で若者グループの刑事訴追手続きを進める方針。イタリア・サッカー連盟も独自調査を実施すると発表した。

 元フランス代表のリリアン・テュラムさんは伊スポーツ紙ガゼッタ・デロ・スポルトのインタビューで、退場したACミラン選手の行動を「人種差別との闘いにおいて大きな助けとなる」とたたえた。ACミラン会長のベルルスコーニ前伊首相は「こんなことが再び起きれば、国際試合であっても退場する」と警告した。

 欧州サッカー界では「労働市場の流動化・国際化」が進み、多くの黒人選手が活躍している。それに伴い、近年、類似の人種差別事件が相次いでおり、一般社会での差別助長につながると懸念が広がっている。元フランス代表のパトリック・ビエラさんは「サッカー当局者が立ち上がり、行動すべき時だ」と話すなど対応を求める声が高まっている。

 当のボアテング選手はドイツ紙ビルトのインタビューで「イタリアでプレーし続けるに値するかどうかを検討せざるを得ない」と述べ、今シーズン終了後の移籍もあり得るとの考えを示唆した。

5551チバQ:2013/01/06(日) 21:46:55
http://mainichi.jp/sports/news/20130104k0000e050123000c.html
サッカー:ACミラン、人種差別抗議し練習試合中止
毎日新聞 2013年01月04日 09時58分(最終更新 01月04日 11時38分)


相手サポーターの差別的なやじに抗議の身ぶりを見せるACミランのボアテング(右)=2013年1月3日、AP共同
拡大写真 サッカー、イタリア1部リーグ(セリエA)のACミランは3日、相手サポーターの人種差別的な応援に抗議し、同国4部リーグのクラブとの練習試合を途中で中止した。

 前半途中にガーナのボアテングが突然ボールを拾い上げ、差別的発言を繰り返していたサポーターに向けて蹴った。ボアテングはユニホームを脱ぎ捨ててピッチを後にし、ミランの他の選手もそれに続いた。

 ACミランのアレグリ監督は「ピッチを立ち去ったのは正しい判断だった。このような野蛮な行為が二度と起きないように願う」と語った。(共同)

5552チバQ:2013/01/06(日) 21:48:22
http://mainichi.jp/select/news/20130106k0000m030053000c.html
パレスチナ:ファタハ、ガザで初の集会 和解機運高まる
毎日新聞 2013年01月05日 19時43分

 【カイロ花岡洋二】パレスチナ自治政府主流派組織ファタハは4日、自治区ガザ地区で設立48周年記念式典を開き、支持者数万人が参加した。イスラム原理主義組織ハマスが07年6月にガザを武力制圧して以来、ガザでのファタハ集会は初めて。和解機運が高まっていることを示す象徴的な出来事といえる。

 パレスチナのメディアなどによると、集会にはファタハのラジューブ幹部らが出席した。アッバス自治政府議長は会場の大型画面を通じ「再び団結し、近く(イスラエルによる)占領を終結させよう」などと演説。支持者らは熱狂的に黄色いファタハ旗を振った。

 12月には自治政府がヨルダン川西岸でのハマスの大規模集会を許可していた。

 両組織は11年5月に基本合意した統一政府樹立協議を2週間以内にカイロで再開する。ロイター通信が仲介するエジプトの当局者の話として報じた。

 両者の接近は、パレスチナとの和平問題を抱えるイスラエルを難しい立場に置きかねない。イスラエルは「テロ組織」に指定するハマスとの交渉を拒否するが、パレスチナ側が「一体化」すれば、10年9月に中断した和平交渉の再開を求める国際社会の圧力が強まる可能性があるからだ。

 ファタハは内部対立を克服してイスラエルの揺さぶりを目指す。ハマスも、中東の民主化要求運動「アラブの春」に触発された住民の要求を受け占領終結による生活改善を模索する。昨年11月にはハマスがイスラエルとの戦闘で軍事力を示し、自治政府が国連で地位格上げに成功し、対イスラエル圧力強化で協調機運が強まった。

■パレスチナ内部対立と和解の経緯

06年1月 評議会選でハマスが圧勝

07年6月 ハマスがガザを武力制圧。ヨルダン川西岸はパレスチナ自治政府が統治。

10年9月 自治政府とイスラエルの和平交渉が中断

11年5月 ファタハとハマスが和解合意

12年11月 ハマスとイスラエルが戦闘、停戦。パレスチナの国連での地位が格上げ

  12月 ハマスが西岸で集会

13年1月 ファタハがガザで集会

5553チバQ:2013/01/06(日) 21:52:47
http://mainichi.jp/select/news/20130105k0000m030026000c.html
マリ:過激派分裂の可能性 一部が政府と交渉の構え
毎日新聞 2013年01月04日 18時37分(最終更新 01月04日 23時20分)


イスラム過激派支配地域
拡大写真 【ヨハネスブルク服部正法】イスラム過激派掃討のため国連安全保障理事会が周辺国の軍事介入を認めた西アフリカ・マリで、過激派の一部に軟化姿勢が見えてきた。マリの遊牧民主体の過激派「アンサル・ディーン」はマリ政府との交渉に応じる構えをみせ、敵対してきた遊牧民主体の世俗主義反政府組織との和解にも合意した。過激派が地元マリ人勢力と国際テロ組織アルカイダ系の外国勢力に分裂する可能性も出てきた。

 マリでは昨年3月に起きた軍事クーデターに乗じ、北部の遊牧民トゥアレグ人の世俗主義反政府組織「アザワド解放民族運動(MNLA)」とトゥアレグ人主体のイスラム過激派アンサル・ディーンが連携して4月に北部を制圧。アンサル・ディーンはアルカイダの北アフリカ組織「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)」などと協力し、MNLAを北部の都市部から放逐し、過激派による支配を固めた。多数の外国人戦闘員が流入し、シャリア(イスラム法)に基づく統治が進んでいる。

 マリ北部がアルカイダの温床になることを懸念した周辺国グループ「西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)」は軍事介入を計画し、安保理は先月20日、3300人規模の部隊派遣を承認。軍事行動は今秋以降に始まる見通しだ。

 軍事介入圧力を高める一方、周辺国はアンサル・ディーンに対し、政府と交渉し、アルカイダと関係を断絶するよう呼び掛けた。隣国ブルキナファソの仲介による先月4日の会合ではマリ政府、アンサル・ディーン、MNLAの代表が国家分裂を防ぐことで一致。21日には隣国アルジェリアでの会合でアンサル・ディーンとMNLAが対立関係の解消などで合意した。交渉開始以降、アンサル・ディーン側からは、アルカイダとの一体化を否定する発言が出ている。

 マリの首都バマコの複数の情報筋によると、アンサル・ディーンの指導者イヤド・アグガリ氏がイスラム過激思想を持ったのは近年で、目的はトゥアレグ人社会や出身地の北部キダル地域での覇権にとどまり、国境を超えた「聖戦」を目指すAQIMとは方向性が異なるという。

5554チバQ:2013/01/06(日) 21:56:45
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130105/mds13010518050000-n1.htm
南北スーダン大統領が会談 国境問題など打開目指す
2013.1.5 18:03
 スーダンのバシル大統領と南スーダンのキール大統領は4日、エチオピアの首都アディスアベバで直接会談を始めた。ロイター通信などが伝えた。昨年前半、国境地帯で軍事衝突を繰り返した両国は同年9月、大統領会談で国境への非武装地帯の設定などで合意。しかし合意は履行されないままで、会談で事態打開を目指す。

 会談は5日も続く見通し。ただ南スーダン側が会談前に、国境地帯の自国領土をスーダン軍が空爆したと非難するなど、両国の対立は続いている。スーダンへの反発から昨年1月に停止した南スーダンの石油生産も再開されていない。

 南スーダンの首都ジュバには、国連平和維持活動(PKO)で陸上自衛隊部隊が展開している。(共同)

5555チバQ:2013/01/07(月) 21:57:02
>>5455
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130107/mds13010721470003-n1.htm
ガーナ大統領が就任宣誓 日本大使館の元現地職員
2013.1.7 21:46
 西アフリカのガーナで昨年12月に行われた大統領選で当選した与党、国民民主会議(NDC)の現職ジョン・ドラマニ・マハマ氏(54)が7日、首都アクラで就任宣誓した。任期は4年。

 日本外務省などによると、マハマ氏は1991年から95年まで、在ガーナ日本大使館で広報文化担当の現地職員として勤務した経験がある。

 マハマ氏は2009年1月に副大統領に就任。昨年7月、ミルズ前大統領の急死に伴い、大統領に昇格した。

 同大統領選でマハマ氏に接戦で敗れたアクフォアド元外相(68)の野党、新愛国党(NPP)は不正があったと主張、昨年12月28日に最高裁判所に異議を申し立てた。

 ガーナは約2年前に産油国となり、経済が急成長している。(共同)

5556チバQ:2013/01/07(月) 21:58:23
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130107/mds13010710290001-n1.htm
社会のイスラム化に不安 コプト教徒がクリスマス
2013.1.7 10:25

6日、カイロのタハリール広場で、コプト教のクリスマスイブを祝うコプト教徒とイスラム教徒ら(ロイター)
 AP通信によると、主にエジプトで信仰されているキリスト教の一派、コプト教の教徒らが6日夜、同国の首都カイロの大聖堂でクリスマスイブの深夜ミサに参加した。エジプトではイスラム組織出身のモルシ大統領が誕生し、コプト教徒は社会のイスラム化への不安を訴えている。

 コプト教徒はイスラム教を国教とするエジプトで、人口約8300万人のうち1割弱の少数派。将来への不安などから、エジプトを離れることを考えているコプト教徒もいるという。

 コプト教では1月7日がクリスマスに当たる。(共同)

5557チバQ:2013/01/07(月) 22:07:33
>>5554
http://www.cnn.co.jp/world/35026545.html
南北スーダン大統領が会談、油田地帯の扱いで暫定合意
2013.01.07 Mon posted at 12:21 JST
(CNN) アフリカ・スーダンのバシル大統領と南スーダンのキール大統領は6日、エチオピアの首都アディスアベバで行っていた会談を締めくくり、帰属が確定していない産油地帯の扱いに関する暫定的な取り決めで合意した。両国間では経済、石油、安全保障問題をめぐって緊張が高まり、一時は全面戦争寸前の状態にまで陥っていた。

今回の会談では、油田地帯アビエイの暫定統治と治安強化に向け、警察および統治機構の創設などで合意。また、アビエイ地区の帰属問題に関する最終決着を目指し、再度首脳会談を行うことでも合意した。

南スーダンは、約200万人の死者を出した数十年に及ぶ内戦を経て、2011年にスーダンから独立した。しかし独立直後から未解決の問題をめぐって両国の対立が激化し、昨年4月には全面戦争寸前の事態に陥った。

その後、9月の首脳会談で石油生産の再開で合意したが、アビエイの帰属については結論が出ていなかった。

5558チバQ:2013/01/07(月) 22:10:35
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130107/mds13010721480004-n1.htm
リビア議長、暗殺未遂 滞在先で銃撃、けがなし
2013.1.7 21:47
 リビア制憲議会のマガリエフ議長が3日に南西部セブハの滞在先で襲われる暗殺未遂事件に遭っていたことが分かった。建物が銃撃され、警備員3人が負傷したが、議長にけがはなかった。議長の報道官が6日、明らかにした。ロイター通信が報じた。

 議長は地元の当局者や地域の指導者らと会談するためにセブハを訪問していたという。

 リビアでは2011年8月にカダフィ政権が崩壊した後、内戦で出回った武器の回収が進んでいない。地域間抗争や部族間の衝突が絶えず、治安が安定しない状況が続いている。(共同)

5559チバQ:2013/01/07(月) 22:18:54
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130107-00000035-jij_afp-int
公式表記を 「パレスチナ国」に、アッバス議長が命じる
AFP=時事 1月7日(月)16時58分配信

パレスチナ自治区ヨルダン西岸のラマラで、「オブザーバー国家」格上げを祝い、風船で作った巨大なパレスチナの旗を掲げる人びと(2012年12月2日撮影)。

【AFP=時事】パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長は7日、自治政府が新規に発行する旅券(パスポート)、身分証、運転免許証、切手などの表記に「パレスチナ国(State of Palestine)」の名称を使うよう命じた。パレスチナ解放機構(PLO)の公式通信社、パレスチナ解放通信(WAFA)が伝えた。


 これまでパレスチナ自治政府が発行する公文書では「パレスチナ自治政府(Palestinian Authority)」の名称が用いられていた。パレスチナは昨年11月末、国連(UN)で「オブザーバー国家」に格上げされている。

 アッバス議長は、公文書における表記を改めることがパレスチナの国家としての足場を固めることにつながり、国家機関を設立して自治領の主権を確立できると述べた。同議長は既に前週、外務省と在外公館に対し外交書簡に「パレスチナ国」を使用するよう通達していた。【翻訳編集】 AFPBB News

5560チバQ:2013/01/07(月) 22:46:24
http://mainichi.jp/select/news/20130108k0000m030081000c.html
インド:レイプ死亡事件 被告5人が予備審理出頭も混乱
毎日新聞 2013年01月07日 21時02分(最終更新 01月07日 21時12分)

 【ニューデリー杉尾直哉】インドの首都ニューデリーで昨年12月に女子医学生(23)が乗り合いバス内で男6人にレイプされ死亡した事件で、ニューデリーの裁判所で7日、殺人や強姦(ごうかん)などの罪で起訴された被告5人の予備審理が開かれた。事件で被告が裁判所に出頭したのは初めて。

 地元メディアによると、多数の報道関係者らが裁判所内に殺到し、予審判事が退去を求める騒ぎとなった。今後の予審や公判で混乱を避けるため、被告を留置所から出さず、ビデオで裁判所と結んで審理が進められることになった。

 事件をきっかけに、性犯罪対策の不備に怒った市民らの抗議デモが全国で起き、シン首相らが平静を呼びかける事態となった。逮捕された6人のうち、未成年の少年(17)は少年法の規定により刑事訴追されず、少年法改正や、レイプ犯を死刑にするなど厳罰化を求める声が出ている。

 一方、被害女子学生の友人で、一緒にバスの中で暴行を受けて重傷を負った男性が4日、テレビのインタビューで「男たちは我々を裸にしてバスから放り出し、バスでひき殺そうとした。警察の車両が来たが、傍観しているだけで長い間路上に放置された」などと語った。男性は「警察が素早く適切な病院に搬送してくれれば女子学生は死なずにすんだ」と指摘した。デリー警察は「迅速に対応した」と否定したが、市民の間では警察への不信感が高まっている。

5561チバQ:2013/01/07(月) 22:48:16
http://mainichi.jp/select/news/20130108k0000m030022000c.html
イタリア総選挙:モンティ暫定首相「市民派」で運動本格化
毎日新聞 2013年01月07日 18時40分(最終更新 01月07日 19時06分)


中道勢力連合の政党「市民の選択 イタリアのためモンティと共に」の発表会見をするモンティ氏=ローマで2013年1月4日、ロイター
拡大写真 【ローマ福島良典】イタリア総選挙(2月24〜25日)に中道勢力連合を率いて臨むマリオ・モンティ暫定首相(69)がこれまでの中立姿勢から一転、首相続投を目指して選挙運動を本格化している。左右の2大政党と一線を画する形で政治刷新を訴え、短文投稿サイト・ツイッターを使って国民の質問に直接答えるなど「市民派」をアピールする戦術を取っている。6日には、国民に負担を強いている財政緊縮策を一部緩和する用意を表明した。

 モンティ氏は5日、ツイッターで寄せられた国民の質問に対し、次期政権の首相として取り組む優先課題に(1)弊害が指摘される選挙法の改正(2)成長促進のための女性の地位向上−−を列挙。左右の2大政党でなく中道政党と連合を組んだ理由について「市民社会と、厳選された政治家の同盟を築きたかった」と説明した。

 モンティ氏の参加によって選挙に「市民社会と政党政治」という側面が加わった。「キリスト教中道民主連合」「イタリアのための未来と自由」の中道2政党とタッグを組む形で下院選に臨む政治団体は「市民の選択 イタリアのためモンティと共に」。候補者は政治家ではない人物が選ばれる予定だ。モンティ氏自身は出馬せず、指南役を務める。

 モンティ陣営は政策面でも、緊縮策の打撃を受けている国民の家計に理解を示す場面が増えている。モンティ氏は6日のテレビインタビューで、緊縮策の一環として導入した不動産税の改正や、低所得層の所得税減税に応じる用意があると述べた。シルビオ・ベルルスコーニ前首相(76)による「経済悪化を招いた」との緊縮策批判に対抗した格好だ。

 モンティ氏は在任中、ベルルスコーニ氏の中道右派「自由国民」の反対で腐敗対策強化が思うように進まず、中道左派「民主党」の支持基盤である労組が労働市場改革にブレーキをかけたと左右の2大政党を批判。左右の対立軸に代わる「改革派」と「守旧派」の対立を選挙戦の構図として打ち出している。

 モンティ氏が選挙運動を開始したのに伴い、国民の支持率も上向いている。6日発表の世論調査によると、中道勢力連合の支持率はモンティ氏参戦前の約10%から14〜15%に急上昇した。支持率トップは依然として民主党(32〜33%)だが、自由国民(17〜19%)とモンティ陣営の追い上げを受けている。

5562チバQ:2013/01/07(月) 22:49:55
http://mainichi.jp/select/news/20130107k0000m030110000c.html
シリア大統領:反体制派との対話拒否 数日内に新和平構想
毎日新聞 2013年01月07日 00時27分(最終更新 01月07日 01時14分)


シリアの首都ダマスカスのオペラハウスで演説するアサド大統領=2013年1月6日、ロイター
拡大写真
シリアの位置
拡大写真 【カイロ小倉孝保】内戦に陥っているシリアのアサド大統領(47)は6日、首都ダマスカス市内で演説し、「暴力に加担し、外国勢力と関係のある組織とは対話をしない」と述べ、武装闘争を続ける反体制派との停戦交渉に応じない姿勢を示した。一方、行き詰まっている事態を打開するため、「国民和解の会議を開き、新憲法を起草して国民投票を行う」とする新和平構想を明らかにし、数日内に詳細を発表するとした。

 大統領はダマスカス市内のオペラハウスで約50分にわたって演説。「和平は西側諸国が武装組織への支援をやめなければ根付かない」と述べ、反体制武装勢力への金銭と武器の支援停止を、和平への第1条件に挙げた。

 大統領は反体制派について「西側の操り人形」「(国際テロ組織)アルカイダに率いられたテロリスト」「多くはシリア人ではない」といった強い表現で非難。政府軍の軍事行動を「国を守る戦い」としたうえで、国家総動員で排除すべきだと強調した。

 大統領が自らの考えを表明するのは昨年11月、露テレビとのインタビューで「私はシリアに生き、シリアで死ぬ」と亡命を拒否して以来。演説は、昨年6月初めの議会演説以来、7カ月ぶり。

 シリア国内では、反体制派の軍事攻撃が首都ダマスカス近郊にまで迫り、政府軍が空爆などで応戦している。一方、国連とアラブ連盟の合同特使を務めるブラヒミ特別代表が先月24日、ダマスカスでアサド大統領と会談し停戦に向け意見交換するなど、国際社会の停戦へ向けた努力が続いている。

 国連によると、シリア内戦での死者は6万人。50万人以上がレバノンやトルコなど周辺国に逃れている。

 ロイター通信によると、露・中を除く、欧米やアラブ諸国など100カ国以上が「シリアの唯一正統な代表」として承認する反体制派の「シリア国民連合」はこの日の演説について「外交努力を踏みにじるものだ」と非難した。

 ◇シリアの権力構造

 アサド大統領の出身母体は、イスラム教シーア派の一派とされるアラウィ派。全人口2000万人の1割強に過ぎないが、現大統領の父ハフェズ・アサド氏が大統領に就任した71年以降、政界、軍、治安機関の中枢をアラウィ派が押さえて実権を握り続け、人口の7割を占めるイスラム教スンニ派住民には根強い不満があった。弾圧で犠牲者が増えるにつれ反発が広がり、国連が任命した国際調査委員会は最新の報告書で、アサド政権と反体制派の戦闘が、イスラム教の宗派対立の様相を呈してきたと指摘した。

5563チバQ:2013/01/07(月) 22:50:55
http://mainichi.jp/select/news/20130107k0000m030114000c.html
シリア大統領演説:内外で狭まるアサド包囲網への危機感 
毎日新聞 2013年01月07日 00時48分(最終更新 01月07日 01時12分)


シリアの首都ダマスカスのオペラハウスで演説するアサド大統領=2013年1月6日、AP
拡大写真【カイロ小倉孝保】アサド・シリア大統領による6日の演説は、内外で狭まるアサド包囲網に対する危機感の表れだ。大統領は国民が団結してテロリストと戦うことで、シリアを防衛する必要性を強調したが、大統領の提案が、混乱に疲れ切った市民に響くとは考えにくいのが現状だ。

 大統領は演説で、武装闘争に参加する反体制派を「(国際テロ組織)アルカイダに率いられている」「犯罪者だ」と批判する一方、政治的に立場の違うグループとは積極的に話し合いに応じる姿勢を強調した。

 これは、今回の内戦の構造を、「長期独裁政権」対「民主化を求める反体制派」から、「シリア人」対「外国からのイスラム過激派」に転換することを狙ったものだ。シリアの現状について、中東の民主化運動「アラブの春」の過程にあるのではないとして「テロとの戦い」の必要性を強調したものといえる。

 実際、最近の戦闘では、アラブ諸国や欧州各国から過激なイスラム教徒が入り込んでいることが確認されている。しかし、それをことさら強調して事態を打開するには、今のシリアの危機は深刻すぎる。国内では、反体制派が首都近郊まで迫り、首都南郊のハラスタやダラヤで激しい戦闘が続いているほか、ダマスカス空港と市中心部を結ぶ主要道路周辺でも反体制派の攻撃が激化している。

 また、大統領は演説で、西側諸国の介入に深い嫌悪を表明しながら、アサド政権に理解を示すロシア、中国、イランを名指しして感謝の意を表明した。しかし、国際情勢をみると、仏英米やトルコは昨年11月以降、シリア反体制派組織「シリア国民連合」を正統な代表として承認するなど事実上、「アサド後」を見据えた動きが強まっている。

 約50分に及ぶ演説中、聴衆は何度も拍手をし、右手を高く振って大統領への忠誠を誓った。しかし、これはアラブの独裁政権下で、しばしばみられる動員された聴衆による反応である可能性が高い。

 大統領が国民に対し、「団結してテロリストと戦うべきだ」と鼓舞したところで、大統領の訴えが国民の団結につながるとは考えにくい。シリアに、権力に固執して小手先の打開策を模索する大統領の下で、市民の犠牲だけが増すという悲しむべき現状があることに変わりはない。

5564チバQ:2013/01/07(月) 23:21:53
領土と主権:第1部・独仏和解の現場から/1 フランス中部の村、ナチの虐殺に同胞協力
毎日新聞 2013年01月01日 東京朝刊

 ◇傷越え未来へ歩む 生存者「今のドイツ人に責任ない」
 尖閣諸島、竹島、北方領土−−。近隣諸国との領土を巡る摩擦が日本を揺さぶっている。領土と主権をめぐる国家間の対立をどう克服すべきか。世界各地の例を探るシリーズを、歴史的な和解を達成し、昨年ノーベル平和賞を受賞した欧州連合(EU)の礎となったドイツとフランスを舞台に始めたい。今月22日、独仏友好条約(エリゼ条約)締結から50年を迎えるのを前に、なお残る対立の遺産を克服しようと模索する住民らの思いを報告する。【オラドゥール(仏中部)宮川裕章、グランゼー(独東部)篠田航一】

 廃虚となった村に小雨が降り続ける。ロベール・エブラスさん(87)は、かつて自宅があった、がれきの山の前に立つ。母が子供たちの服を縫ったミシンが69年後の今も、焼け焦げた姿で横たわる。

 フランス中部オラドゥール村。ドイツ占領下の1944年6月10日、ハインツ・バート中尉らナチス親衛隊120人が突然現れ、男性住民を食糧倉庫に、女性と子供を教会に閉じ込めた。機関銃の一斉射撃と放火で、全人口に近い642人の命を奪った。19歳だったエブラスさんは、撃たれた住民の死体の下に隠れ、猛火とドイツ兵の目をかいくぐって脱出した。生存者は6人。エブラスさんは母と姉妹を失った。

 独側資料によると、村民が武器を隠しているなどの誤った情報が襲撃の理由だったとされる。廃虚は戦後、仏政府が史料として、そのまま残すことを決めた。村は隣接地に再建され、現在の人口約2200人のうち、虐殺事件前からの住民の家族は約50人とされる。

 戦争の傷は今なお仏社会に暗い影を落とす。襲撃したナチス部隊の中に、当時ドイツ領だった仏東部アルザス地方出身のフランス人がいたからだ。大半はナチスによる強制徴用で、「自らの意思に反して」のフランス語から「マルグレ・ヌ」と呼ばれる。53年の軍事法廷で13人が有罪判決を受けたが、恩赦で釈放されたことから両地域間に禍根を残した。99年、和解の象徴としてアルザス地方ストラスブール市からオラドゥールに贈られた彫像が破壊された。08年には、エブラスさんが出版した手記の中に13人が強制徴用であることを疑うような表現があるとして、アルザス住民らが訴訟を起こした。それでも両地域間では首長の相互訪問など交流が続く。

 99年に村に開館した虐殺記念館には毎年15万人以上が訪れる。そのうちドイツ人は500〜1000人。リシャール・ジェジエルスキ館長(57)は「事件を知るドイツの若者は少ない。事件の風化が心配だ」と語る。記念館は約5年前、ドイツの中高生を招く事業を始めた。

    ◇

 虐殺を指揮したハインツ・バートは戦後、旧東独の町グランゼーに身を隠し、07年に86歳で死去した。「81年に戦犯として逮捕されるまで、町の人は誰も過去を知らなかった。国営雑貨店で働き、愛想が良く、誰からも慕われていた」。生前を知るハインツディーター・シュミトケ牧師(56)が証言する。

 裁判でバートは「あれは戦争だった。仕方ない」と述べ、後悔の念を示さなかった。終身刑判決後、97年に体調不良を理由に釈放され、町に戻る。晩年は人付き合いを絶ち、息子2人も町を離れた。がんが進行し、死期を悟ったバートはある日、牧師を呼んで尋ねた。「私のような者も埋葬してもらえますか」。牧師がうなずくと、「匿名の埋葬にしてほしい。極右ネオナチらが墓を聖地化しないように。愚か者は我々だけで十分です」。そう言った。目に涙が見えた。

 葬儀の日、牧師は埋葬の言葉の中でバートの過去に触れた。逃げてはいけないと思ったからだ。「裁判中の言葉は知らない。だが死の直前、彼は確かに過去を悔いていた」。牧師はそう確信する。

 虐殺の生存者は、エブラスさんを含め2人になった。エブラスさんは記念館の依頼などで廃虚を歩き、訪問客に当時の体験を説明する。「今の若いドイツ人に責任はない。ただ悲劇が忘れ去られないよう、私は死ぬまで語り続ける」。領土を巡る争いが生んだ悲劇は今なおその傷痕を残す。だが戦後、人々は過去と向き合い、未来へと歩み続けている。=つづく

5565チバQ:2013/01/07(月) 23:22:28
 ◇独仏領土紛争の歴史
1871 プロイセン(ドイツ)が普仏戦争で勝利し、鉱物資源が豊富な仏東部アルザス・ロレーヌ地方を獲得

1919 第一次大戦に勝利したフランスがアルザス・ロレーヌを奪還

1923 仏が工業地帯の独西部ルール地方を占領(〜25)

1940 第二次大戦で独軍がパリ占領、再びアルザス・ロレーヌを支配

1945 ドイツ降伏

1950 シューマン仏外相が、資源の共同管理を提唱

1952 資源を仏・西独など6カ国で管理する欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)発足

1963 独仏友好条約(エリゼ条約)調印

1989 ベルリンの壁崩壊

1990 東西ドイツ統一

1993 欧州連合(EU)発足

1995 シェンゲン協定が発効し、独仏などで国境の旅券審査廃止

2002 独仏などで欧州共通通貨ユーロ流通開始

2003 独仏が米英主導のイラク戦争にそろって反対

2013 エリゼ条約50周年

.

5566チバQ:2013/01/07(月) 23:23:34
http://mainichi.jp/select/news/20130103ddm007030066000c.html
領土と主権:第1部・独仏和解の現場から/2 歴史が翻弄、国境の街
毎日新聞 2013年01月03日 東京朝刊

 ◇反原発、草の根の連帯 両国の市民が集会
 ライン川を望むドイツ南西部ミュルハイムでは毎週月曜、対岸のフランス・フッセンハイム原発の運転停止を求める市民グループ「フッセンハイムを止めよう今!」が集会を開く。昨年最後の集会となった12月17日は約30人が集合。フランスからも会社員、ジル・バートさん(49)が30キロの道のりを自転車で駆け付け、仏語で「フェルモン(閉鎖しよう)!」と気勢を上げた。仏アルザス地方などライン川両岸は、独仏両国の領有争いに翻弄(ほんろう)されてきた。だが今、住民運動による協力が新しい絆を強めている。

 集会の輪の中に、ステッキを手にした老人がいた。ドイツ敗戦時、15歳だったアルトア・クルツさん(83)。間一髪で地雷の被害から生き延びた恐怖を忘れない。「戦時中を考えるとさまざまな感情がわく。でも戦後は、地域のためにそうした気持ちを乗り越えなくてはならなかった」。横でフランス人のバートさんがうなずく。

 アルザスの「戦後」は今も続く。「マルグレ・ヌ(自らの意思に反して)」と呼ばれるドイツ領時代に強制徴用されたアルザス・ロレーヌ地方出身のフランス人は約13万人に上り、第二次大戦で4万人以上が死亡・行方不明となった。当時の兵士らでつくる「強制徴用兵の会」などは、国内の一部で残る「裏切り者」の偏見をなくそうと活動を続け、孤児らがつくる「孤児の会」は親の身元の特定と国への賠償請求などの活動を行っている。

 そんな中、かつての紛争地の住民の交流を深める契機となったのは「原発」だった。

 70年に仏フッセンハイム原発の建設計画が持ち上がると、翌年のデモには近隣住民など1500人が参加。150人がライン川対岸のドイツ人だった。75年にはドイツ側の都市ウィールの原発建設予定地付近でも両国市民約3万人がデモを展開。地元の州首相は83年、独ウィール原発の建設中止を宣言した。

 この運動に参加したアルザス出身のフランス人、ジャンジャック・レティグさん(73)は「ドイツ人と一緒に抗議のための小屋を建て『友好の家』と名づけた。政治家よりも住民の友好の方が先行した」と当時を振り返る。レティグさんの両親はドイツ領時代に生まれてドイツ語で教育を受け、その後、フランス人になった。兄は仏領時代に生まれ、ドイツによる併合後に強制徴用された「マルグレ・ヌ」。家族は歴史に振り回されてきた。

 レティグさんは今、独仏両言語を話せる強みを生かして両国の環境保護運動の橋渡し役を務める。「戦争続きだった先祖を思うたび、過ちを繰り返してはならないという決意を新たにする」。戦禍を経験した草の根の連帯が、両国の友好を支えていく。【ミュルハイム(独南西部)篠田航一、コルマール(仏東部アルザス地方)宮川裕章】=つづく

5567チバQ:2013/01/07(月) 23:25:28
http://mainichi.jp/select/news/20130104ddm007030093000c.html
領土と主権:第1部・独仏和解の現場から/3 不名誉な歴史背負うビシー
毎日新聞 2013年01月04日 東京朝刊

 ◇「ナチス協力政権」崩壊から69年
 フランス中部ビシー市中心部の公園。脇に建つ白い6階建てのアパートに目を留める人は少ない。「ペタン元帥の執務室は3階。建物の前でみんなで元帥の歌を歌った」。近くに住むクロディ・ドゥバイアンクールさん(83)が、少女だった73年前を思い出す。建物の名は「オテル・デュ・パルク」。第二次世界大戦中、フィリップ・ペタン元帥が率いる通称「ビシー政権」が設置された場所だ。パリなど北部がドイツ占領下にあったフランスで、ドイツに協力しながら南部の「自由地域」を統治した。だがナチスに加担した不名誉な歴史から、市には当時を記録する資料館も記念施設もない。

 昨年10月、ビシーを巡る一本の法案が国民議会(下院)に提出された。起草者は地元選出のジェラール・シャラス下院議員(68)。「ビシー政権」の通称を公的文書で「ペタン独裁」に改めることなどを求める内容。「ビシーのイメージが悪化し、観光産業などが経済的損失を被ることを防ぎたい」と法案の意図を語る。

 クリストフ・ポムレ市議(48)は「ビシー」の名の不公正な使用をインターネットでチェックする。サルコジ前大統領が「ビシーがフランスを辱め、裏切った」と演説したことに抗議したこともある。

 1940年、対独戦に敗れたフランスは、第一次大戦の英雄ペタン元帥に全権を与え、ドイツと休戦条約を結んだ。厭戦(えんせん)ムードから国民に歓迎され「世論調査があれば支持率は90%を超えていたはずだ」と元薬剤師のジョルジュ・フリューリさん(87)は回想する。

 だが戦後、ユダヤ人移送への積極的関与などが明らかになると、「ビシー政権」は厳しい批判の対象となった。仏国立科学研究センターのアンリ・ルソー研究部長(歴史学)は「ユダヤ人迫害に協力したのは『ビシー政権』であり、一般国民ではなかったという物語をフランス人は信じたかった」と解説する。「ビシー政権」の名とともにビシーの町のイメージも悪化した。

 当時の政権に関する博物館の建設の是非を巡って、地元でも意見が分かれる。シャラス下院議員やポムレ市議らは「ビシー」と「ビシー政権」の混同をなくしたうえで、国と共同で博物館や資料館を作り、当時の研究の中心地になるべきだと主張。一方、クロード・マルレ市長は「過去より未来に目を向けるべきだ」との立場で態度を保留している。

 市内に住む映画監督のベルトラン・ドゥソリエさん(58)とポール・ミュクセルさん(42)は「住民があまりにも町の歴史を語らない」ことに危機感を持ち、市民や歴史家など50人以上の証言を集めて「フィリップ・ペタン」(10年)など2本のドキュメンタリー映画を製作した。「これからも歴史と記憶の関わり、変化をテーマに町を見守りたい」と語る。

 44年のペタン政権崩壊から69年。記憶を巡るビシーの迷いは続く。【ビシー(仏中部)宮川裕章】=つづく

.

5568チバQ:2013/01/07(月) 23:26:51
http://mainichi.jp/select/news/20130105ddm007030103000c.html
領土と主権:第1部・独仏和解の現場から/4 実を結ぶ共通歴史教科書
毎日新聞 2013年01月05日 東京朝刊

 ◇自国の主張、客観視
 「教科書のグラフを見てみよう」。ベルリン南部の公立リュッカート・ギムナジウム(日本の中高一貫校に相当)。12年生(17、18歳)の歴史の授業で、独仏共通教科書「歴史−1945年以降の欧州と世界」を開き、フランク・アウグスト教諭(51)がフランス語で質問する。

 「戦後、フランスの移民の割合はほぼ一定なのに、ドイツでは60〜70年代に急増している。なぜかな」。「ドイツ(西独)の戦後復興が軌道に乗り、急激に労働力を必要としたのだと思います」などと12人の生徒が次々に答える。

 きっかけは03年1月、ベルリンで開かれた独仏友好条約(エリゼ条約)40周年記念行事だった。両国の高校生が共通教科書の発行を提案し、当時のシラク仏大統領、シュレーダー独首相が賛同。06年以降、各3巻の仏・独語版が、約8万部ずつ刊行されている。両国間には1930年代から共通教科書構想があり、第二次大戦後も歴史家や教育者が交流を深めてきた土壌もある。

 授業は討論中心で、近年は韓国の記者も「共通教科書を見たい」と取材に来るという。生徒のカタリナさん(17)は「両国政治家の演説が詳しく、互いの視点が分かる」と話す。「共通教科書は効果的」「でも政治家が決断したからできた。やはり最初は政治だ」。生徒同士の議論も白熱する。

 教科書は、資料が豊富なフランス流と、議論中心のドイツ流の教育を取り入れる。昨年2月、仏西部ボルドーで開かれた両国の高校のシンポジウムで、仏北部フェデルブ高校のマルタンさん(17)は「これまでの教科書がいかに仏側の視点で書かれていたかわかった」と感想を語った。

 共通教科書は、ドイツで語られることの少ないフランスでのユダヤ人迫害の事実や、フランスの教科書では通常触れられていない戦時中のドイツ国内でのナチスへの抵抗運動などにも言及している。戦後を扱う第3巻では、全17章中1章を「戦争の記憶」に充て、両国の戦争責任の受け止め方を証言や資料を基に考えさせる。「敗戦国は勝利を祝う側の式典に参加すべきか」などの設問もある。

 課題もある。独仏とも共通教科書は相手国の言葉を使う複数言語学級での使用が大半で、内容理解の前に言葉の壁が立ちふさがる。仏誌「歴史と地理」のユベール・ティゾン編集長(72)は「エリートしか使わないとの指摘や、独仏に重点が置かれ東欧の記述が少ないなどの批判もある」と語る。それでもボルドー教育委員会が11年、共通教科書を使う75校に実施したアンケートでは、7割以上の高校生がドイツの理解に役立ったと回答した。ティゾン編集長は話す。「教科書が誕生したこと自体、両国の対話の成果だ」

 ◇日中韓応用はハードル高く
 独仏共通教科書の日中韓3国への応用の可能性などについて、日本では静岡県立大国際関係学部の剣持久木准教授らのグループが中心になって研究を進めている。

 グループの中心メンバーで、仏ボルドーでのシンポジウムに参加した共立女子大国際学部の西山暁義准教授は「領土問題を抱える東アジアと異なり、独仏間では歴史認識が政治問題化することはほとんどない」と環境の違いを指摘し、「日中韓では、現在続く歴史共同研究を歴史教育の分野と連携させることが重要だ」と強調する。

 剣持准教授は「独仏共通教科書は、アイデアを出した生徒や現場の教育者らの『下からの意見』と、政治のリーダーシップの両方があって実現した。日本の場合、市民社会の意見を政治にくみ上げる回路が十分でないことと、中国、韓国と政府間で認識の一致点をみつけようとする努力が不足していることが課題だ」と語る。【ベルリン篠田航一、ボルドー(仏西部)宮川裕章】=つづく

5569チバQ:2013/01/07(月) 23:27:49
http://mainichi.jp/select/news/20130106ddm007030079000c.html
領土と主権:第1部・独仏和解の現場から/5 「スパルタ」か「助け合い」か
毎日新聞 2013年01月06日 東京朝刊

 ◇EU将来像、同床異夢
 オスロ市役所ホールで昨年末開かれたノーベル平和賞授賞式。ヤーグラン・ノーベル委員会委員長が欧州連合(EU)=27カ国、本部ブリュッセル=への授賞演説でドイツとフランスの関係を取り上げ「戦争と対立から平和と和解へと急速に変わった歴史上最も劇的な例」と称賛すると、メルケル独首相とオランド仏大統領はつないだ手を高く差し上げ、大きな拍手に応えた。

 第二次世界大戦後、長年の領土争いを克服して和解を進め、欧州統合の「モーター」であり続けた独仏。09年末からの債務危機を乗り越えたのも「欧州統合に責任感を持つドイツにフランスが寄り添ったから」(EU外交筋)との見方が有力だ。ドイツ連邦議会(国会)に反EUを唱える政党は存在しない。EU加盟国ではまれだ。フランスは国内に反EU勢力はあっても、強い権限を持つ大統領が統合に協力してきた。

 ただ、強固なはずの「モーター」も時にきしみを見せる。「同じ政策のはずなのに仏独の思いは全く違う」。あるEU加盟国の外交官は戸惑う。欧州債務危機では、財政赤字が膨らみ、破綻寸前になった加盟国をいかに救うかにEUは振り回された。これを繰り返さないため特別な予算を作る案が独仏から出された。

 しかしドイツが「財政規律を守る国が競争力を強化できる」(メルケル首相)よう特定のプロジェクトに対する期間限定の少額予算を想定するのに対し、フランスは助け合いを強調した「ユーロ圏予算」(オランド大統領)を夢見る。12月中旬の首脳会議では仏独の立場があまりに違い、合意文書には「連帯メカニズムを作る」とたった2行が記された。

 背景には、EUの将来像について独仏に「同床異夢」とも言える差異がある点があげられる。ドイツが規律を守る国の集合体、いわば「スパルタ教育の教室」のようなイメージを持つのに対し、フランスはあくまで連帯組織としてとらえる。ドイツは外相や財務相がたびたび統合強化を唱えるが、ドイツが追求する“厳格なEU”への支持は、他の加盟国の間で広がりを欠く。

 とはいえ、不協和音はあってもEUの基本政策を主導するのは独仏だ。「独仏は知らないところで物事を決めている。我々はメディアで知るだけだ」。12月中旬、ある小国の大使は独紙を見て不満をぶちまけた。独紙は「ユーロ圏の銀行監督制度創設で独仏が裏交渉で合意した」と報じ、その後のEU財務相会議は報道通りに合意した。

 仏外交筋は「仏独の差異は変わらない。だからEUを作った」と指摘し、こう続けた。「仏独が進めば批判され、何もしないと文句を言われる。仏独のモーターは常に動いている」【ブリュッセル斎藤義彦】=つづく

5570チバQ:2013/01/07(月) 23:28:40
http://mainichi.jp/select/news/20130107ddm007030038000c.html
領土と主権:第1部・独仏和解の現場から/6止 争乱と平和の基に
毎日新聞 2013年01月07日 東京朝刊

 ◇炭鉱の教訓、拡大願う
 ドイツ西部ルール地方エッセン市の郊外に、高さ55メートルの茶色い巨大な鉄塔が建つ。1930年代、1日1万2000トンという欧州最大の石炭採掘量を誇ったツォルフェライン炭鉱の跡地だ。コンパスのように斜めに2本の脚を伸ばした鉄塔は、かつて炭鉱労働者を地下深くまで運んだ昇降機だ。

 石炭が豊富なこの地方も、アルザス・ロレーヌ地方と同様、独仏間の紛争の舞台となった。第一次世界大戦に敗北したドイツは賠償金を払えず、業を煮やしたフランスは1923年、石炭などの現物取り立てを狙い、「ルール占領」を実施。ドイツ人はストで抵抗したが、インフレなど経済混乱を招き、ヒトラー率いるナチス台頭に道を開いた。

 資源が争いを生んだ反省から、戦後は地域の資源を共同管理する欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)が52年に発足。現在の欧州連合(EU)に発展し、欧州統合の基盤となった。「石炭はかつて黄金だった。そのせいで戦争が起きたが、戦後は平和を築く基になった。地元住民は今もこの炭鉱を誇りに思っています」。炭鉱を管理する財団の職員、ニコラウス・ゲオルガキスさん(39)は説明する。

 ベルリン・ブランデンブルク独仏協働研究所のマルティン・コープマン博士は「石炭と鉄の共同管理は和解の大きな要因となった」と話す。こうした独仏協調を今後は「東方に拡大すべきだ」と独誌に語るのは、74〜92年の18年間、ドイツ(西独)外相を務めたゲンシャー氏だ。「デュマ元仏外相ともよく話すが、今後は独仏にポーランドを加えた『3和音』が必要だ」と言う。独仏和解は「ほぼ安定」(コープマン氏)といえる状態に入ったため、次を目指すべきだとの姿勢だ。

 86年に閉鎖したツォルフェライン炭鉱は今、機械類を当時のまま保存した博物館になっている。「あの鉄塔が何と呼ばれているか、分かりますか」。ゲオルガキスさんが尋ねる。入り口の「巨大なコンパス」のことだ。「『エッセンのエッフェル塔』です。おかしいでしょう」。かつて争った敵国の首都パリのシンボル名を拝借し、地元住民は今、親しみを込めてそう呼んでいる。

 炭鉱跡は01年、世界遺産に指定された。コークス炉だった敷地は今、冬場はスケートリンクに生まれ変わる。かつては争乱のもととなった炭鉱のリンクに、市民の笑い声が響く。【エッセン(独西部)篠田航一】=おわり

5571チバQ:2013/01/07(月) 23:30:12
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013010102000092.html
国境 交錯の現場 (1)カシミール地方 家族引き裂く印パ対立
2013年1月1日 朝刊

「カシミールは一つ」と力を込めるムハンマド・スブハーンさん=パキスタン北東部アザド・カシミール特別州ムザファラバードで


 「果物がたくさん取れるいい季節を選んで訪ねたんだ」

 故郷に帰るのは六十二年ぶりだった。パキスタン北東部アザド・カシミール特別州の州都ムザファラバードから東へ、折り重なるように並ぶ二、三千メートル級の山々を縫って緑の中をバスは走った。州都から約五十キロのチャコティ村。バスから降り係官に許可証を見せ、谷にかかる橋を渡るとインド北部ジャム・カシミール州に入る。

 そこはムザファラバードで雑貨店を営むムハンマド・スブハーンさん(94)が生まれ育った土地。ひざまずき大地に口づけして「向こう(パキスタン)へ行ったことをお許しください」と祈りをささげたという。二〇一〇年七月のことだった。

 橋の下が、一九四九年以来、カシミール地方を二つの国に分断する停戦ラインだ。

 四七年にイスラム教徒中心のパキスタンがインドから分離独立すると、中間のカシミールの帰属をめぐって第一次印パ戦争が勃発。イスラム教徒のムハンマドさんは、攻め込んできたインド軍との戦いに加わり、命からがらパキスタン側へ逃げ込んだ。

 インド側に残してきた両親と妻の安否が分かったのは六〇年。父宛ての手紙が偶然届いて連絡が取れるようになったが、知らされたのは妻の病死だった。数年後に他界した両親の死に目にも会えずじまい。停戦ラインを「家族を引き裂く血塗られた境界線」とムハンマドさんは呼ぶ。

 印パ関係が改善され始めた二〇〇五年、分断家族の相互訪問のためバスが週一回運行を開始。約二万二千人が利用してきたが、申請から乗車まで半年以上かかる。

 インドは一二年十一月、〇八年のムンバイ同時テロの実行犯とされるパキスタン人の死刑を執行。パキスタンのイスラム武装勢力が報復を示唆するなど、核を持つ両国は緊張関係が続く。

 多民族・多宗教国家のインドは、カシミールの分離が他の民族の独立運動を刺激する事態を恐れている。一方、イスラム教徒の統合を目指すパキスタンは、イスラム教徒の多いカシミールを手放すわけにはいかない。

 「カシミールは一つ。分断する停戦ラインをなくし、独立したい」とムハンマドさん。アザド・カシミール州政府の閣僚アブドゥル・マージッド・カーン氏も「国連決議に従ってインドが住民投票で帰属を決めない限り問題は解消しない」と主張する。だが、インド政府は「カシミールは固有の領土」との立場を崩さない。

 アザド・カシミールでは今、独立への関心が薄い若者が増えている。生まれてからずっと停戦ラインが存在するためだ。「停戦ラインは国境。インド側へも行ったけど自分の国(パキスタン)がいいと思った」とナザム・シェークさん(22)。

 教育現場では、民族の言葉のカシミール語でなくパキスタンの国語ウルドゥー語で授業が進められる。独立運動に詳しい著述家ムハンマド・ファルク・ラハマーニ氏(71)は「カシミール問題そのものを知らない子供が多くなった」と指摘。「カシミール人」としてのアイデンティティー(自己認識)が失われつつある現状に危機感を抱く。

  (ムザファラバードで、寺岡秀樹、写真も)

 <カシミール紛争> 英植民地時代のインドでヒンズー教徒とイスラム教徒との対立が深まり、1947年にヒンズー教徒が多数派のインドと、イスラム教国のパキスタンとが分離して独立。英領インドに500余あった藩王国の一つカシミール藩王国は、イスラム教徒が多数派だったが、ヒンズー教徒の藩王がインドへの帰属を決意したことをきっかけに、第1次印パ戦争が勃発。49年に停戦ラインが引かれ、国連決議は帰属を住民投票で決めるべきだとした。両国は、65年、71年にも交戦した。

   ×  ×

 日本を取り巻く東アジアは、領土問題をめぐる緊張が高まってきた。ヒトとモノが交錯し、狭あいなナショナリズムでは人々の暮らしが立ちゆかないような世界各地の国境の現場を訪ね、対立を平和裏に解消する知恵を探った。

5572チバQ:2013/01/07(月) 23:30:58
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013010302000143.html
国境 交錯の現場 (2)中国・ミャンマー 対岸の「同胞」に支援の手
2013年1月3日 朝刊

中国語を学ぶカチン族の小学生たち=ミャンマー北部カチン州の難民キャンプで


 「タイヤン(太陽)、タイヤン…」

 トタン屋根しかない吹きさらしの教室に子どもたちの元気な声が響く。ミャンマー北部カチン州の難民キャンプで、中国人の男性ボランティアがカチン族の少年少女に中国語を教えていた。

 山あいにあるキャンプはほとんどが竹造りのバラック。わきを流れる小川の向こう岸は、中国雲南省の西端、徳宏タイ族ジンポー族自治州だ。

 両国をまたいで居住するカチン族は中国でジンポー族と呼ばれる。同自治州に住むジンポー族の女性(48)は難民支援でたびたびキャンプを訪れるが、近くの橋の国境ゲートでは係員が通行人の顔を見るだけ。「中国の兵士さえいなければ(出入境証の無い不法越境を)見逃してもらえる」

 二〇一一年六月、カチン州では少数民族の武装勢力「カチン独立軍(KIA)」とミャンマー政府軍の間で内戦が勃発。戦闘を逃れカチン州と雲南省との国境付近で避難生活を送る難民は約六万人といわれ、このキャンプには数十キロ圏内からの七千人以上が暮らす。もともと成年男性の多くは兵士に駆り出されており、住民の三分の一が未成年。山間部の大半はKIAの支配地域だけに、時折、銃を背負った兵士が行き交う。

 キャンプ内の市場では難民が栽培した野菜のほか、中国製やタイ製の日用品も並ぶ。ただ、国連などからの支援はままならず、「何とかコメだけは食べられる状態」とキャンプを運営するノ・オンさん(39)。KIAは、国外からの支援物資の輸送を政府が妨害していると非難する。

 ミャンマーのテイン・セイン政権は、欧米諸国との関係改善を図るため民主化政策を進め、昨年十一月には現職の米大統領として初めてオバマ氏を迎え入れた。だが、キャンプ周辺にはまだ欧米製品が入り込んでいる様子はない。

 難民の中には、中国の親戚や知人を頼って越境する人も少なくない。ただ、中国政府は「情勢が落ち着けば彼らはミャンマーへ戻る」(中国外務省)と主張。福祉や教育を受ける権利のある難民として認めていない。

 中国は、欧米諸国がミャンマーに厳しい経済制裁を科していた間も、石油・天然ガスのパイプライン建設を進めるなどミャンマーを重要な戦略パートナーと位置付ける。このため「中国は経済発展して強国になったものの、ミャンマー政府に気兼ねして何もしてくれない」とノ・オンさん。キャンプが内戦に巻き込まれる危険に備え、いざという時に対岸の中国へ逃れるため小川に置いた飛び石を中国の兵士に撤去された、と憤る。

 二つの国家のはざまで少数民族を支えるのは、「民族」や「宗教」の絆だ。

 カチン州は十九世紀末にプロテスタントが伝わり、住民にはキリスト教徒が多い。このため国内外のキリスト教徒が支援活動を続けており、ジンポー族の女性もその一人だ。中央政府から抑圧され、しかも国境で分断されて孤立してきた同胞たち。「同じキリスト教徒と思えば国境は関係ない」。女性は自分に言い聞かせるように語った。

  (カチン州の難民キャンプで、新貝憲弘、写真も)

 <中国・ミャンマー関係> ミャンマーの国軍関連企業と中国企業が2012年3月からミャンマー中部モンユワで始めた銅鉱山開発が、地元の反対で暗礁に乗り上げている。住民や僧侶らと警官隊との衝突を受け、ミャンマー政府は12月、最大野党党首アウン・サン・スー・チー氏をトップに調査委員会を設置。開発中止の可能性が浮上した。北部カチン州で中国企業が進めていたダム建設も工事は中断。資源・エネルギー面で協力してきた両国関係は曲がり角に来ている。

5573チバQ:2013/01/07(月) 23:31:24
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013010402000088.html
国境 交錯の現場 (3)ロシア・アムール州 中国人頼みに警戒感
2013年1月4日 朝刊

ロシア・ブラゴベシチェンスク市と中国・黒河市との間の氷結したアムール川を進むホーバークラフト(後方は黒河市)


 マイナス二〇度以下の寒風にさらされ、氷塊で覆われたアムール川。北岸のロシア極東アムール州ブラゴベシチェンスク市と、約五百メートル離れた対岸の中国黒竜江省黒河市を橋の代わりに結ぶホーバークラフトが、雪煙を巻き上げる。

 運航は十数分おき。片道わずか五分ほどで、短期滞在なら査証(ビザ)は不要。年に延べ約百十万人が行き交い、国境を越えて商品を持ち込む「担ぎ屋」も盛んだ。

 だが、ロシア側では中国人への風当たりが強まっている。

 「中国人抜きで農業を発展させたい」

 農業を営むソコロフスキーさん(49)は、今春造成が始まる「チギリンスキー農業パーク」用地できっぱりと口にした。

 国や州が進める「農業パーク」構想は、農場や研究所や加工販売施設を複合的に建設する計画。五十ヘクタールの用地整備だけで約一億二千万円かかる州最大の事業だ。地元のアダメンコ区長も「日本の農業技術を移転してほしい」と熱望。州などは昨夏、東京農工大の研究者や愛知県豊橋市の農家を視察に招待した。

 「中国外し」が語られる背景には、人と物の大量流入により極東が、「中国化」されることへの強い警戒感がある。

 遊休地に目を付けた中国人が農業労働者として流れ込み、現在ロシア全土で中国人の耕作面積は約四十万ヘクタール。土地そのものの生産力を度外視して無認可の農薬を大量に使う「収奪農法」を行っているとも批判される。

 「見てくれ。中国人が放り出したんだ」

 国から四百ヘクタールを借りたロシア人男性(47)の農場には、夏期に雇った中国人労働者の小屋やビニールハウス十数棟が放置されていた。ポリ袋が窓ガラス代わりに張られた小屋には、生活用品や干からびたキャベツが散乱。周囲には農薬とみられる褐色の液体が入ったドラム缶十数本が無造作に置かれている。男性は、国との二十年契約を打ち切らざるを得なかった。

 面積でロシア全土の三分の一以上を占める極東連邦管区の二〇一〇年の人口は約六百三十万。社会主義時代の集団農業体制が解体し、シベリアなど寒冷地への優遇措置も撤廃されて雇用環境は悪化。旧ソ連崩壊前に比べ、人口が約二割減少したとされる。

 このため、ロシア農民より二割高い月約五万三千円の給与を払っても中国人を雇う農場が少なくない。中国の農民をロシアへ送り込むビジネスを手がける黒河の中国人女性は「ロシアでは報酬が中国の十倍以上になる。農民が減るロシアにも利点があり、相思相愛の関係」と話す。

 しかし、ブラゴベシチェンスクでは「約二年前から中国人が市場や流通も管理し始めた」と別の農場主。危機感を強めた州は、今春から中国農民を受け入れない方針を決めた。理由についてゴレボイ州対外経済観光企業相は「中国人は税金を払わない」と強調する。

 ただ、街で売られる雑貨や食料の半分以上は対岸からの輸入品。農業の発展には労働者の確保も必要だ。「中国なくして生活は成り立たない」と地元経済誌のデルガチェワ記者。それでも住民には「基幹産業の農業を乗っ取られることへの拒否反応が強い」という。

 (ブラゴベシチェンスクで、原誠司、写真も)

<ブラゴベシチェンスク市と黒河市> 帝政ロシア時代の1900年にロシア軍による虐殺事件があり、中ソ対立が激化した1968〜69年に起きた両軍の軍事衝突の舞台の一つ。旧ソ連末期からは査証の相互免除などが進み、経済交流が拡大。一時は中ロ国境貿易の最大拠点となった。しかし、ロシアは2010年に違法移民取り締まりの強化を決めるなど、中国人の大量流入への警戒を強めている。

5574チバQ:2013/01/07(月) 23:31:43
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013010502000091.html
国境 交錯の現場 (4)英領ジブラルタル 返還要求 住民冷ややか
2013年1月5日 朝刊

英領ジブラルタル近くの漁場を指さすスペイン南部ラリネアの漁師フランシスコ・ゴメスさん。連日、ジブラルタルの沿岸警備当局から違法操業として警告を受けている


 「おれたちは今までのように魚が捕りたいだけだ。領土がほしいんじゃない」

 スペイン南部の小さな街ラリネア。漁師フランシスコ・ゴメスさん(50)は「漁のたびに、やつらの船に出て行けと脅されるんだ。あの辺りでね」と嘆く。指さす先は灰色のごつごつした巨大な岩山のような岬。ラリネアと「国境」を接し地中海に突き出す英領ジブラルタルだ。

 海沿いの道を進み検問所を過ぎると、英語があふれ、英国風二階建てバスが街を走る別世界。三百年にわたりスペインが返還を求める「欧州最後の植民地」でもある。

 この地をめぐる緊張は昨年急拡大した。きっかけは二〇一一年十一月のスペイン総選挙。政権に返り咲いた右派国民党は「植民地奪還」を鮮明にした。住民の選挙で選ばれたジブラルタル自治政府を認めず、インフラ整備や国境を越えて働く人々の労働環境をめぐって前政権が始めた自治政府との交渉をほごにした。スペイン艦船の「領海侵入」も急増。ジブラルタル側は、沿岸での操業を黙認していたラリネア漁船を報復のように追い出しにかかった。

 なぜ国民党政権は強硬な立場に出たのか。

 「経済危機です」とラリネア市の女性副市長アスンシオン・バランコさん。現政権は痛みを伴う緊縮策を次々に打ち出すが、「国民の不満をそらすため領土問題をあおっている」と自国政府への怒りを隠さない。

 ジブラルタル住民も態度を硬化させた。有志の団体「ジブラルタルの防衛者」が結成され、スペインへの抗議署名には約一万人が応じた。メンバーで、祖母が一九三〇年代のスペイン内戦を逃れてきたという会社員ギャレス・ジンジェルさん(26)は「英政府は欧州連合(EU)の国同士の問題を大きくしたがらない。スペインの現政権はあと三年は続くのでわれわれが抗議し続けなければならない」と決意を語る。

 スペインは六九年から約十三年間、国境を封鎖した過去がある。当時、ジブラルタルは生活物資が欠乏した。「あれを耐えて私たちは『ジブラルタル人』として一体になった。今さら求められてもスペイン人にはなれない」と葉巻店主ジョセフ・ナホンさん(83)。

 スペイン側からの通いの労働者も多く、スペイン語は幅をきかすが、公用語は英語。三万人近い住民は、スペイン系、イタリア系、英国系、ユダヤ系、アラブ系などが交じり合い、「ジブラルタル人」としてのアイデンティティー(自己認識)も形成されている。独立を願う住民もいる。

 地中海の対岸のモロッコ北部にも同様の領土問題がある。モロッコが再三返還を求めるスペインの飛び地セウタやメリリャだ。〇二年には両国が領有を主張する無人島にモロッコ軍が上陸。緊張が高まった。今のところ両国関係は平穏だが、いつまた火の手が上がるか予断を許さない。

 「問題を起こすのはいつも、ここから遠くに住んでいる人間なんだ」。漁師のゴメスさんは、マドリードの中央政府に矛先を向けた。  (ジブラルタルで、野村悦芳、写真も)

<ジブラルタルめぐる英スペイン関係> 昨年5月、スペインのソフィア王妃が英国のエリザベス女王の即位60年を祝う女王主催の昼食会を欠席。ジブラルタルをめぐる両国の対立が原因とされた。11月には、英政府がスペイン海軍による領海侵犯に正式に抗議するなど、緊張が続く。

 18世紀のスペイン王位継承戦争の最中に英国が占領。1713年のユトレヒト条約でスペインが正式に割譲した。その後の300年間にスペインは繰り返し奪還に向け動いたが、果たせずにいる。

5575チバQ:2013/01/07(月) 23:32:12
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013010602000092.html
国境 交錯の現場 (5)ブルガリア南部 ギリシャ企業 移転加速
2013年1月6日 朝刊

ギリシャからブルガリア南部マリコスティノボ村へ製菓工場を移転させたベルギディス社長


 真新しい工場は濃厚な甘い香りと静かな活気に満ちていた。

 「ギリシャに残っていたら、今ごろ倒産していたよ」。ギリシャ第二の都市テッサロニキから、北隣の国ブルガリアの南部、国境から程近いマリコスティノボ村へ製菓工場を移して十カ月。ギリシャ人社長のステファノス・ベルギディスさん(55)は迷いなく言った。

 ギリシャの財政危機による不況は、会社経営を直撃した。二〇一一年の売り上げは前年の三割に急落。追い込まれてすがったのはブルガリアの税金と人件費の安さだった。法人税はギリシャの20%(当時)に対して10%、人件費もほぼ半分で済み、生産コストを約三割削減できたという。「制度が違って助かった」。言葉に実感がこもる。

 地元の住民十五人を雇う工場は軌道に乗ったが、母国ギリシャの経済安定には「あと十年かかる」と悲観的だ。週末ごとにスズキの四駆で国境を越え、片道一時間半かけて家族が待つテッサロニキと工場を往復する生活が続く。

 欧州債務危機の出口が見えない中で、経済の混乱が収拾しないギリシャから企業が流出している。ブルガリア歳入庁によると、ブルガリアで法人税を納める全額ギリシャ資本の法人は一一年末で三千七百八十一社と前年末より約七割増えた。

 財政再建を図るギリシャで増税が繰り返されるのと対照的に、ブルガリアの税は低率で安定している。通貨レバのレートもユーロに対し固定され、為替リスクはユーロ圏のギリシャと変わらない。ギリシャ企業の国外移転は昨年、前年よりさらに加速したという。

 会社だけではない。

 マリコスティノボ村から北へ十五キロの小都市サンダンスキは、週末には買い物や食事を安く楽しもうと訪れるギリシャ人であふれ返る。多数のギリシャ企業を顧客に抱える地元の女性弁護士ロジッツァ・シメオノバさん(50)も「ギリシャ人は口では『困った』と言うけれど、全く困窮しているようには見えない」と不思議がる。

 両国とも欧州連合(EU)加盟国なので、パスポートでなく当局発行の身分証明書を係官に見せれば簡単に国境を通過できる。行列はほとんどできない。人の行き来が盛んなのも自然である。

 ブルガリアがEUに加盟したのは〇七年。近い将来には単一通貨ユーロの導入を目指す。欧州統合を深化させる重要なステップだが、ユーロ圏に加わるとギリシャなど債務危機国への支援義務も強まる。「なぜ私たちの税金で金持ちを助けなければならないのか」との不満がブルガリア国民の間にわだかまる。

 ベルギディスさんは言う。「ブルガリアはユーロに入らない方がいい。ギリシャと同じことが起きる。(突出した経済大国の)ドイツにあれこれ指図され、自分たちで何も決められなくなる」

 国境近くの町で、経済の「国境」をなくす試みに賛同する声は、ついに聞けなかった。

  (ブルガリア南部で、宮本隆彦、写真も)

 <ギリシャ財政危機> 2009年10月の政権交代で、前政権による財政赤字隠しが発覚。国内総生産(GDP)の4%程度とされた赤字が実際は12%超あり、ギリシャが借金を返せないのではとの不安が国際金融市場に広がった。国債価格は暴落し、資金調達で高い金利を強いられる悪循環となった。信用不安はスペインやイタリアに飛び火して欧州債務危機へと発展。金融支援を受ける南欧と、支援の条件として緊縮策を迫るドイツなどとの間できしみが生じている。

5576チバQ:2013/01/07(月) 23:32:42
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013010702000103.html
国境 交錯の現場 (6)米国・カナダ デトロイトへ2万人通勤
2013年1月7日 朝刊

米デトロイトに向かうトラックや乗用車で渋滞するカナダ南部ウィンザーの幹線道路。アンバサダー橋(中央奥)を渡ると、そこは米国だ


 車が国境の橋に差しかかると渋滞が始まった。カナダ南部オンタリオ州ウィンザーに住むウィリアム・スティーブンソンさん(63)の勤務先は隣国にある。米デトロイト近郊の自動車大手フォード・モーターだ。

 会社まで約二十五キロ。渋滞のひどい日には一時間半かかる。だが、頻繁に往復する人にはパスポート代わりに提示して越境できる「改良自動車免許証」も発行され、出入国審査の煩雑さはない。外国通勤が六年目に入ったウィリアムさんは「慣れるもんさ」と言ってのける。

 橋は民間企業が所有・管理する。通行料は乗用車が四ドル七十五セント(約四百十七円)、トラックは九ドル五十セント。ウィンザーから国境のデトロイト川を渡って通勤する人は推定で約二万人。橋の米側のたもとには免税ガソリン店があり、夕刻にはカナダへ帰宅する客でにぎわいを見せる。

 デトロイトの病院に勤める看護師カレン・カンパーナさん(39)は「外国で働いている感じはしないわね」と給油ノズルを愛車に差し込んだ。「デトロイトはウィンザー市民の裏庭。うちの子どもたちはデトロイトでホッケーとサッカーのチームに入っているわ」

 不満と言えば、米ドル建ての給与がカナダ・ドル高の影響で以前より目減りした感じがすること。それに渋滞ぐらいだ。

 デトロイトは米・カナダ国境にある唯一の大都市。地元の商工会議所によると、この国境の貿易量は年間約二千億ドル(約十七兆五千億円)。ベンジャミン・エルルカー上級副会頭(52)は「米・カナダの貿易全体の三分の一を占め、日米間の貿易量を上回る」と話す。

 物流の大半はデトロイト川に架かる「アンバサダー橋」を通る。近くに地下トンネルもあるが、道幅が狭く、大型トラックは通行できない。両岸の街を結ぶただ一つの橋に集中するトラックは一日三万台に迫り、乗用車も含む通行量は両国国境の橋で最も多い。

 一九九〇年代半ばから待望されていた二本目の橋の建設計画が、昨年十一月の米ミシガン州の住民投票で認められた。新しい橋は渋滞の緩和だけでなく、州内総生産を六億三千万ドル押し上げる経済効果があると試算される。米国、カナダ双方に工場を持つトヨタ自動車も「自動車や部品の輸送効率化につながる」と期待する。

 米国とカナダは、メキシコを交え九四年に発効した北米自由貿易協定など目に見えない国境の壁も低くしながら、貿易量を拡大し、相互の経済の依存度を深めてきた。米国が旗を振る環太平洋連携協定(TPP)にも、カナダは積極的だ。

 ウィンザー商工会議所のマット・マーチャンド会頭(45)は「世界中を探しても、こんなに人や物が行ったり来たりする国境はないのでは」と両岸経済の「一体化」を強調する。自身はデトロイト郊外に住む恋人に会いに米側へ頻繁に出掛ける。国境をまたぐデートが普通と違うのは「橋の通行料がかかることだけさ」と笑った。

 (デトロイトで、竹内洋一、写真も) =おわり

 <米・カナダ国境> 両国の国境は米アラスカ州を含めると全長9000キロ近い。2011年の貿易量は5960億ドルで、二国間で世界最多。互いに貿易相手国の1位を占める。人の行き来は1日に約30万人。オバマ米大統領とカナダのハーパー首相は11年12月に「国境を越えた行動計画」に合意。人や物の移動の円滑化を進めている。

5577チバQ:2013/01/08(火) 20:10:54
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130108/asi13010808020003-n1.htm
女性蔑視や性犯罪を軽視 インドの社会風潮へ強い非難 
2013.1.8 08:01 (1/2ページ)[アジア・オセアニア]
 インドの首都ニューデリーで女子学生(23)が男6人から暴行を受け死亡した事件をきっかけに同国内でレイプ犯罪への抗議デモが起きる中、海外メディアも相次いで事件を取り上げ、女性蔑視や性犯罪を軽視するインドの社会風潮へ強い非難の目を向けている。

 昨年12月30日の米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は、2011年にはインド国内で2万4206件のレイプ事件が警察に申告されたという国立犯罪記録局の数字を挙げながら「訴追されたレイプ犯の4分の1しか有罪になっていない」とし、インドの刑事司法制度の問題点を指摘している。

 インドではレイプ犯として有罪判決を受ければ、最高刑は終身刑と厳しい量刑が規定されているが、法廷の審理は加害者に有利に進められることが多く、逆に加害者よりも被害女性のほうが後ろ指を指されるなど辱められることも少なくないという。

 同紙は、保守色の強いインド・ハリヤナ州の与党、国民会議派の地元幹部の「申告されたレイプ事件の90%は合意の上」といった発言を取り上げ、「抗議デモはこうした女性の権利をないがしろにする人々への若い世代の幻滅が反映されている」と分析している。

 また同紙は「女性運動家の推計によれば、インド全体で4万〜10万件の未解決のレイプ事件がある」と紹介。インドの裁判の場合、裁判官不足など十分な体制が整えられていないため、「平均で15年」と審理に時間を要するという。同紙は「迅速な審理ができるレイプ事件の特別法廷をつくること」を提案している。

 同12月30日の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は「(レイプ犯)6人は殺人罪で訴追される」という警察当局の見解を示しながら、「有罪となれば、彼らは死刑になるかもしれない。あまりにも残忍な事件だったためインド社会に衝撃を与え激しい抗議を呼んだ」とした。

 さらに同紙は、「死刑は解決にはならないが、刑事司法制度に改革が必要とされてきた。それをきちんと整備しなければいけないが、政府も警察も何も方策を講じていない」というニューデリーにある名門デリー大学の女子学生(24)の嘆きを載せている。

5578チバQ:2013/01/08(火) 20:11:25
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130108/asi13010814110005-n1.htm
インド有名大が学費2倍に インフレで財政圧迫 中間層出身者は反発か
2013.1.8 14:09
 世界的に著名な経営者や研究者を輩出するインド工科大は7日、新年度から学費を現在より80%増の年間9万ルピー(約14万円)にすると決めた。インフレにより、施設運営費などが学校財政を圧迫しているため。

 2008年に学費を2倍にしたばかり。支援措置はあるが、年々増える中所得者層の家庭出身の学生には適用されず、反発が起きそうだ。

 全学生の約25%を占める年間所得45万ルピー以下の家庭出身の学生には、引き続き奨学金を支給する。伝統的な階級制度カーストの最下層出身者らも学費などを払う必要はないという。(共同)

5579チバQ:2013/01/08(火) 20:17:26
http://mainichi.jp/select/news/20130109k0000m030016000c.html
パキスタン:カシミール対立 インドとの衝突回避へ
毎日新聞 2013年01月08日 18時49分(最終更新 01月08日 19時58分)


カシミール地方
拡大写真 【ニューデリー杉尾直哉】インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方で両国軍が6日に衝突し、パキスタン兵1人が死亡した問題で、パキスタン外務省は7日、インドのイスラマバード駐在代理大使を呼び、正式に抗議するとともに再発防止を求めた。

 今回の衝突は、インド軍が実効支配線(停戦ライン)付近のパキスタン軍検問所を急襲するという異例の事態となった。しかし、パキスタン側が「再発防止」を訴えることで事件は収束に向かい、両国間の深刻な対立は回避される見通しとなった。

 両国が03年に停戦合意した後も実効支配線付近で散発的な銃撃戦が起きていた。過去2年間は両国とも関係改善に努め、昨年12月には両国民の相互訪問を促す査証(ビザ)発給手続きの簡素化が始まったばかりだった。

.

5580チバQ:2013/01/08(火) 20:22:56
http://mainichi.jp/select/news/20130108dde007030008000c.html
[PR]●4作品無料出版● 特別企画開催中!あなたの作品を出版しませんか?大中小文字サイズ記事を印刷


チェック

..
ドイツ:年収3000万円「首相は薄給」 野党首相候補発言が波紋 自身は4年で1.4億円報酬
毎日新聞 2013年01月08日 東京夕刊

 【ベルリン篠田航一】年収3000万円は少なすぎ?−−。今秋に連邦議会選(総選挙)を控えるドイツで、最大野党・社会民主党の首相候補、シュタインブリュック前財務相が「ドイツ首相の給料は少なすぎる」と発言し、波紋を呼んでいる。欧州債務危機対策として緊縮財政を唱えるドイツで、「高額報酬」を求める金銭感覚は痛手になりかねず、身内の同党のシュレーダー前首相までも「政治家の稼ぎが少ないと思う人は、別の仕事を探せばいい」と批判している。

 独誌フォークスによると、メルケル首相の年収は現在、25万1000ユーロ(約2900万円)。オバマ米大統領(約3700万円)よりは安いが、オランド仏大統領(約1800万円)やプーチン露大統領(約1000万円)よりは高給取りという。日本の総務省によると、首相給与は約2728万円。

 シュタインブリュック前財務相は独紙フランクフルター・アルゲマイネ日曜版のインタビューで昨年末、「職責の重さから考えると、ドイツの首相の給料は少なすぎる」と語った。一方で前財務相自身は09〜12年、企業などの講演料で計約125万ユーロ(約1億4000万円)の高額報酬を受け取っていたことが判明したばかりで、労働者の権利を擁護する中道左派陣営の首相候補としては「金銭感覚がまひ」などの批判が噴出している。

 世論調査機関フォルザの昨年末の調査では、社会民主党の支持率は27%で、メルケル首相のキリスト教民主・社会同盟の41%から差を付けられている。

.

5581チバQ:2013/01/08(火) 20:33:58
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20130108-00000016-jijnb_st-nb
「リチャードジノリ」が倒産=陶磁器メーカーの老舗―イタリアクリップする時事通信 2013/1/8 07:13
 【ジュネーブ時事】イタリアからの報道によると、1735年創業の老舗陶磁器メーカー「リチャードジノリ」が7日、裁判所の破産宣告を受け倒産した。多額の負債に加え、金融危機で経営が悪化。身売り交渉も進展しなかった。
 ANSA通信によると、同社は昨年7月末に陶磁器の生産を停止。従業員約300人の扱いは未定としている。
 リチャードジノリの陶磁器は独特のデザインで日本でも人気が高く、全額出資子会社「リチャードジノリ・アジアパシフィック」(東京)が輸入・販売を手掛けている。

5582チバQ:2013/01/08(火) 21:41:03
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013010800061
伊中道右派、極右党と再連携=ベルルスコーニ氏、財務相候補も
 【ジュネーブ時事】イタリアのベルルスコーニ元首相(76)は7日のラジオ番組で、協力関係を解消していた極右政党「北部同盟」と自身が率いる中道右派「自由国民」が再び連携することで合意したと述べた。また2月24、25日の総選挙で、先に表明した首相候補ではなく財務相候補になる考えを示した。
 ベルルスコーニ氏はこの中で、政党支持率でリードする中道左派連合に対抗するため、同氏が率いる形で自由国民と北部同盟が連携すると説明。「(自由国民の)アルファノ幹事長が首相候補となり、わたしが財務相候補になる可能性もある」と明言した。(2013/01/08-06:56)

--------------------------------------------------------------------------------

5583チバQ:2013/01/08(火) 23:50:15
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130108/erp13010822230007-n1.htm
モンティ伊首相が攻勢 中道率い「左右」を批判
2013.1.8 22:22
 【ベルリン=宮下日出男】2月24、25日のイタリア総選挙で中道連合を率いるモンティ首相が攻勢をかけている。「第三極」として勢力拡大を狙う首相は従来の左右両陣営に対する批判を厳しく展開。自身が進めた財政緊縮策による国民の“痛み”にも配慮しつつ、メディアを駆使し、改革路線の継続を訴えている。

 「98%の政策で私と一致しない政府に仕えようとは思わない」。モンティ首相は4日の記者会見で、次期政権での閣僚就任でなく、あくまで首相続投を目指す考えを強調した。

 会見では、中道の小政党などで結成した政党連合「イタリアのためモンティと共に」の名称やロゴマークを発表。首相は連合を「政治の改善に役立てたい」とも語り、ベルルスコーニ前首相の自由国民を軸とする中道右派、民主党中心の中道左派という両大陣営と一線を画した。

 2日のラジオのインタビュー番組では、首相を批判しながら中道右派との連携を呼びかけたベルルスコーニ前首相について「有権者が私ほどに混乱しないよう願う」と皮肉り、返す刀で中道左派についても「過保護な労働市場を守ろうとしている」と指摘。両陣営で特に改革に反対する勢力を念頭に、批判を強めている。

 首相は昨年末、中道連合を率いる意向を表明したが、年明けからその動きは活発だ。テレビなどのメディアに頻繁に登場するだけではなく、短文投稿サイトのツイッターも活用。緊縮策への強い不満が強い中、低所得者層に配慮し、税負担緩和なども訴えている。

 最近の世論調査では、中道左派陣営が依然、4割近くの支持率で首位を保つ。中道右派は28%。7日には自由国民と北部同盟が前回総選挙に続き今回も連携することで合意。スキャンダルまみれのベルルスコーニ氏は首相候補にならないことになり、今後、巻き返しを図る。同氏は7日、勝利した場合、経済・財務相になる可能性を示唆した。

 これに対し、モンティ首相の中道連合の支持率は14〜15%。これまでより上昇したが、2割を超えるのは難しいともいわれ、厳しい情勢は続く。総選挙では中道左派が下院を制しても、制度の違いから上院で過半数を獲得できるかは微妙とされる。キャスチングボートを握り、次期政権への影響力を確保するためにも、今後、どれだけ支持を伸ばせるかが鍵となりそうだ。

5584チバQ:2013/01/09(水) 21:41:37
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130109/erp13010919540003-n1.htm
大統領VS首相 日立製原発に揺れるリトアニア
2013.1.9 19:52 (1/2ページ)

 稼働を停止したリトアニアの原発。隣接地に新原発「ビサギナス原発」の建設が計画されている=2012年6月(共同)
 【モスクワ=佐々木正明】日立製作所の原発建設計画があるリトアニアで、建設に否定的な意見が多数を占めた国民投票の結果をめぐり、政府要人の見解が真っ向から対立している。

 推進派のグリバウスカイテ大統領は、十分な情報が提示されないまま国民投票が行われ、「国民は騙(だま)された」と強調。計画撤回を主張するブトケビチュス新首相を牽(けん)制(せい)した。首相は3月までに建設の可否について明らかにするとしている。

 原発はバルト三国の共同プロジェクトで、リトアニア北東部ビサギナスに建設の予定。国民投票は、政策の参考にするとの位置づけで昨年10月に行われ投票率約53%で成立、否定派が6割超を占めた。

 大統領は昨年末、地元紙のインタビューで「原子力は最も安いエネルギーだ」と指摘。リトアニアは裕福でない上に資源もなく、風力や太陽光発電に過度に依存することは「楽観的すぎる」と強調した。

 大統領は国民投票についても、原子力以外の代替エネルギーのコストや、原発建設計画撤回後のエネルギー需給などの説明が不十分だったとし、「(原発否定派の)ロビイストの利益に結びついたプロパガンダが多かった。国民は騙された」と述べた。

 一方、原発建設に反対する与党・社会民主党党首のブトケビチュス首相は今月4日、「国民投票の結果に誰も異議を唱えることはできない」と発言。原発建設の是非を含めた新エネルギー戦略を3月中旬までに作成し、他のバルト諸国にも提示する方針を示した。

 ネベロビッチ・エネルギー相は7日、「(リトアニアは)エネルギーの6割を外部に頼っている」と指摘。原発建設計画にはバルト諸国が投資し、欧州委員会も支持しているとして、計画続行もあり得るとの見方を示した。

5585チバQ:2013/01/09(水) 21:42:57
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130109/mds13010919530001-n1.htm
UAE、ムスリム同胞団に警戒あらわ 「革命の輸出」懸念
2013.1.9 19:49 (1/2ページ)
 【カイロ=大内清】ペルシャ湾岸のアラブ首長国連邦(UAE)が、エジプトで政権を握るなど域内で影響力を強めているイスラム原理主義組織、ムスリム同胞団への警戒感をあらわにしている。昨年12月には同胞団員のエジプト人11人をスパイ容疑で逮捕し、両国関係が悪化した。同胞団が勢力を伸ばせば、いずれは自国をはじめとする湾岸の君主国家体制への脅威になるとの懸念がうかがえる。

 UAEのメディアによると、逮捕されたエジプト人11人はUAE国内に居住しながら、同国の軍事情報を違法に収集したなどの疑いが持たれている。これに対し、同胞団を出身母体とするエジプトのモルシー大統領は今月、同胞団幹部を派遣して釈放を要求。UAE側は「裁判なしで釈放はできない」と拒否した。

 湾岸諸国は1960年代ごろから、エジプト国内で弾圧の対象だった同胞団員を多く受け入れてきた。しかし、UAEはムバラク政権が崩壊した2011年2月を機に、同胞団への警戒感を鮮明にしてきた。UAEの主要首長国であるドバイのタミーム警察長官は、インターネット上で「同胞団崩壊は間近だ」といった発言を繰り返している。

 背景には、中東・北アフリカで独裁的な長期政権が相次いで倒れた「アラブの春」以降、各地に根を張った同胞団が君主制を中心とする多くの国で反政府活動を主導している事情がある。たとえば、ヨルダンでは同胞団系野党のデモが続いて政治が不安定化したほか、野党勢力と政府が対立するクウェートでも同胞団の影響が指摘される。

 究極的にはシャリーア(イスラム法)による統治を目指す同胞団には、君主制に否定的な者も多い。4日付のUAEの英字紙ナショナル(電子版)は、同国指導層には、同胞団が湾岸に「革命の輸出」を始めることへの恐怖がある−とする専門家の見方を伝えた。

 エジプトは現在、外貨準備が危機的水準に落ち込むなど、財政が極度に悪化している。湾岸地域でUAEとライバル関係にあるカタールは同じ君主制ながらもそうした状況を利用し、エジプト政府を財政的に支援したり企業買収を進めたりして、同国への影響力を強めている。

 エジプトのモルシー大統領としては、カタールへの依存度を下げるためにも投資元の国を多様化させたいだけに、UAEとの関係悪化は頭の痛い問題といえそうだ。

5586チバQ:2013/01/09(水) 21:47:56
http://www.afpbb.com/article/politics/2919349/10060008?ctm_campaign=txt_topics
カストロ氏の一言で始まった、チャベス大統領の闘病生活
2013年01月09日 15:44 発信地:カラカス/ベネズエラ

【1月9日 AFP】就任から10日で15年目になるベネズエラのウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領(58)のがんとの闘病生活を、ベネズエラ国民は気をもみながら見守っているが、チャベス氏のがん発見を導いたのはキューバのフィデル・カストロ(Fidel Castro)前国家評議会議長の簡単な質問だった。

 チャベス大統領は自分の病について公表した翌日の2011年7月1日にこう振り返っている。「フィデル(・カストロ前議長)の鋭い目を逃れる方法なんて見つからない。彼はまるで父親が子供に聞くように『どこが悪いんだ?どんな痛みだ?』と私に質問し始め…それから医師を呼び出して意見を求めた。彼(カストロ前議長)が世話してくれたんだ」

■カストロ前議長、チャベス氏の「主任医師」に

 チャベス大統領が政治における師と仰ぐカストロ前議長は、じきにチャベス氏の「主任医師」となり、キューバの首都ハバナ(Havana)でチャベス氏が受けた化学療法の何回かには付き添いもした。

 チャベス氏は長期にわたるがん治療を、これまでハバナ以外では受けていない。これについて社会学者のイグナシオ・アバロス(Ignacio Avalos)氏は、AFPの取材に「キューバ政府は(チャベス大統領に)、安全と政治的な情報管理という二つの根本的な事柄を保証してくれるからだ」と解説する。

 カストロ前議長から決定的な質問をされた際のキューバ訪問で、チャベス大統領はブラジルとエクアドルを歴訪した後、左ひざの痛みから杖をついてハバナに降り立った。それがカストロ前議長の目を引いた。検診の後、即座に二つの緊急手術が命じられた。骨盤膿瘍と、チャベス本人が「ほとんど野球のボール大」と表現したがん性腫瘍を除去するためだった。

■政治闘争のスローガンも楽観的に

 数週間のうちにベネズエラ国民は大統領の急激な変わりようを目にした。公の場への登場は減り、演説は短くなり、夜型の生活を朝型に切り替え、食生活はコーヒーを減らし果物を増やした。何よりもこの数年間、掲げてきた「祖国に社会主義を、さもなくば死を」という政治闘争のスローガンが、もっと楽観的な「われわれは生きる、われわれは克服する」という文句に置き換わった。

 しかし、これまでのところチャベス大統領の闘病生活の道のりは険しい。ユーモアを失うことはなかったが、2011年8月には化学療法の副作用で顔がはれ、頭部の毛が抜けた状態で公に姿を見せ、病を疑っていた国民たちも確信せざるを得なかった。

 同年10月、チャベス氏は病は治ったと宣言したが、その半年後には健康問題が再浮上し、最初と同様の部位の腫瘍を除去する手術を受けるためにキューバへ戻らねばならなかった。ハバナでは5クールの放射線治療を受けねばならず、滞在を延長したが、この治療の間、アカウントを開設したツイッター(Twitter)上でチャベス氏は盛んに発信した。

■「左手と片足を縛られたボクサー」

 再選によってさらなる任期6年を目指す大統領選の立候補届け出まで1週間と迫った2012年6月上旬には「がん克服宣言」をした。しかし展開されたのは、精力的なことで知られるチャベス氏にしては異例の控えめな選挙戦だった。さらに選挙は得票率55%で勝利し再選を果たしたが、選挙期間中に病気の影響を感じていたことを後になって明かし「放射線治療がなければやっていただろうことの10%」しかできなかったと述べた。また「実際のところ、私は左手と片足を縛られ、もう片方の足で飛び跳ねていたボクサーだった」とも語った。

 キューバで新たな検診を受けた後の前月8日、チャベス大統領はがんの新たな再発と、再びキューバで手術を受けなければならないことを発表した。状況の深刻さを示すかのように、チャベス氏は自分が職務を果たせなくなった場合に備え、自分の後継者にニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)副大統領を指名した。
 
 直近の手術の後、ベネズエラ政府はチャベス大統領が「深刻な肺感染症を発症した」と発表し、大統領の容体が不安視されている。術後は公の場に登場していないだけでなく、写真も発表されていない。政府は8日、10日に予定されていた就任宣誓の延期を発表した。(c)AFP/Ramon Sahmkow

5587チバQ:2013/01/09(水) 21:53:09
http://mainichi.jp/select/news/20130110k0000m030043000c.html
イラン:腎臓の闇売買が横行、違法手術も…借金苦背景に
毎日新聞 2013年01月09日 20時06分(最終更新 01月09日 21時18分)


血液型と電話番号(ペルシャ数字)を紹介し、腎臓提供を申し出る落書き=テヘラン中心部で、鵜塚健撮影
拡大写真 【テヘラン鵜塚健】米欧諸国による相次ぐ経済制裁で打撃を受けるイランで、腎臓売買が盛んになっている。イランは一定の条件下で腎臓売買が合法とされる異例の国だが、借金苦などで規定以上の高額で腎臓を売る人が相次ぎ、闇売買、違法手術が横行しているという。首都テヘラン市内には、血液型や携帯電話の番号が殴り書きされた場所が数カ所あり、切羽詰まった人々の悲痛な思いが感じ取れる。

 「健康診断を受けたばかりの30代。いい値段で売ります」。テヘラン中心部の「腎臓病患者支援慈善財団」の近くにある壁は、こんな誘い文句とともに血液型や携帯電話番号が記された数百人分の落書きと張り紙で埋め尽くされている。移植で有名な病院周辺など市内数カ所にも同様の落書きがあり、大半は20〜30代の若い男性だ。

 生体間の腎臓移植は日本では原則親族間に限られ、世界的にも売買を禁じる国が多い。しかし、イランでは売買は合法で、同財団が移植希望者と腎臓提供者をつなぐ。現在、価格は7000万リヤル(約22万円)に設定され、うち1000万リヤルは政府が移植希望者に補助する。

 しかし、路上の落書きで「買い手」を誘うのは、高額の報酬を求める闇の腎臓提供者たちだ。テヘラン東部の電気修理業の男性(26)は、事業資金や昨夏開いた結婚式のため友人や親類から多額の借金を重ねた。しかし、核開発問題に対する米欧の経済制裁などによる物価高で借金が返せない。数カ月前に路上に腎臓提供の張り紙をした。1億2000万リヤル(約38万円)程度で提供したいが、希望者からの連絡はない。「制裁下のイランではろくな仕事がない。(腎臓提供以外に)借金を返す方法がない。妻には内緒だ」とため息をついた。

 同財団によると、正規の腎臓移植は年平均1500件程度だったが、昨年度は2285件に増え、今年度も増加傾向だ。闇売買は不明な点が多いが、移植に詳しいジャーナリストのモザファリさん(51)によると「正規の移植を依頼すると実際の手術まで時間がかかり、闇売買に手を出す事例は多い。手術は誰も知らないような病院で行われており危険だ」と警告する。

 産油国で豊かさを誇ったイランは相次ぐ制裁で年々経済が疲弊し、昨秋からは急速な物価高騰、失業率上昇も進む。しかし、闇の臓器売買が社会問題化する中国や東南アジア諸国の極貧層は、イランには今もほとんど存在しない。それでも腎臓提供希望者が増える現状に、モザファリさんは「失業や借金などで絶望した若者たちが極端な反応を見せているのだろう。精神的に壊れたり、家族や周囲の同情を買ったりするためにやっている人も多いのでは」と分析する。

5588チバQ:2013/01/09(水) 21:54:02
http://mainichi.jp/select/news/20130109k0000e030151000c.html
米国:アフガン、14年末に撤収も 「駐留ゼロ」案を検討
毎日新聞 2013年01月09日 11時44分(最終更新 01月09日 12時38分)

【ワシントン白戸圭一】ホワイトハウスのローズ米大統領副補佐官(戦略広報担当)は8日、オバマ政権がアフガニスタン駐留米軍を14年末の戦闘任務終了時に完全撤収する「駐留ゼロ」案を検討していることを明らかにした。米軍のアフガン駐留を巡っては14年末以降の駐留規模が焦点になっており、米政府当局者が「駐留ゼロ」の可能性に公式に言及したのは初めて。

 オバマ米大統領は11日、アフガニスタンのカルザイ大統領と会談する予定で、今後の米軍撤収のペースや14年末以降の駐留規模について意見交換するとみられている。これに関する事前説明でローズ副補佐官は、14年末以降の駐留米軍をゼロにする可能性を記者団から質問され、「それは我々が検討している選択肢の一つだ」と明言した。その上で、政権内で「駐留規模に関してさまざまな検討が続いている」と述べ、オバマ大統領が今後数カ月以内に決定を下すとの見通しを示した。

 米軍は現在、約6万7000人が駐留している。昨年5月の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議では、今年夏までに米軍を中核とする国際治安支援部隊(ISAF)からアフガン国軍に治安権限を移譲し、14年末までに戦闘任務を終える予定が確認された。

 「駐留ゼロ」案が出る背景には米国の厳しい財政事情があるが、米国内には、アフガン情勢安定のため、ISAFの枠組みとは別に14年末以降も駐留を継続すべきだとの主張もある。米政府は昨年5月、アフガン政府と戦略協力協定を締結し、米軍が14年末以降もアフガン国内の施設を利用できる法的根拠を定めた。米主要メディアは14年末以降の駐留規模を3000〜1万5000人の間と予測している。

5589チバQ:2013/01/09(水) 21:54:45
http://mainichi.jp/select/news/20130109k0000e030132000c.html
エジプト:海外支援滞り経済混乱 政情不安拍車の恐れ
毎日新聞 2013年01月09日 10時47分(最終更新 01月09日 12時45分)


カイロ市内の株式取引所で、モニターを注視するトレーダー=ロイター
拡大写真 エジプトの通貨エジプトポンドが急落し、経済が混乱状態に陥っている。新憲法案などを巡る国内の対立激化で、海外からの投資や国際通貨基金(IMF)による支援が滞っていることが原因。カイロ市街では商品の値上がりや、銀行から預金が流出する動きも出てきた。国民生活の悪化が政情不安に拍車をかける恐れもあり、モルシ政権は苦境に立たされている。【カイロ小倉孝保、ロンドン坂井隆之】

 エジプトの外貨準備高は、ムバラク政権崩壊前の360億ドル(約3兆1000億円)から、昨年末には必要最低限の目安とされる輸入額3カ月分の150億ドルまで激減した。エジプト中央銀行は昨年末、「危機的水準」と警告し、個人や企業に投機的取引を控えるよう異例の呼びかけをした。これを反映して、通貨エジプトポンドは過去1カ月で6%も急落し、8日は1ドル=6.45エジプトポンドと史上最安値を更新した。

 小麦や燃料の大半を輸入に依存するエジプトにとっては、海外からの直接投資や観光が重要な外貨獲得手段。だが、11年2月のムバラク政権崩壊や、昨秋以降のモルシ大統領派と反大統領派の衝突などで社会混乱が高まり、海外からの資金流入が急減した。

 さらに、モルシ政権が国際機関からの支援受け入れに消極的だったことも外貨減少を招いた。昨年11月にはいったんIMFから48億ドル(約4200億円)の支援を受けることで合意したものの、政府がその後、「最終合意を延期した」と突然表明し、混乱に拍車をかけた。IMFは支援にあたって歳出削減や増税などの経済改革を要求しており、政情不安の中で国内の反発を招く改革に政府が二の足を踏んだとみられる。

 商店では輸入品を中心に一部商品が値上がりを始めており、「預金口座が凍結される」とのうわさから、銀行預金を全額引き出す動きも出始めた。物価上昇は低所得層の生活を圧迫し、政治の一段の不安定化につながるだけに、8日にカタールが総額25億ドルの金融支援を表明するなど、周辺諸国も懸念を強めている。

5590チバQ:2013/01/12(土) 00:09:50
http://mainichi.jp/select/news/20130111k0000m030040000c.html
パレスチナ:過去の和解推進で合意 ファタハとハマス会談
毎日新聞 2013年01月10日 19時14分

 【カイロ小倉孝保】パレスチナ自治政府の主流派組織ファタハのアッバス議長と自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの指導者、メシャル氏が9日、カイロで会談し、過去の和解合意内容の推進を加速することで合意した。両者の会談は約1年ぶり。

 ロイター通信によると、会談を仲介したエジプト政府の幹部は、「過去に合意した和解の枠組みをただちに実行に移すことで両者は合意した」と語った。

 ファタハとハマスは11年5月、統一政府樹立や1年以内の議会選挙実施などで合意したが、実現していない。今回も具体的な合意内容は明らかになっていない。

 両者は直接会談に先立ち、それぞれモルシ・エジプト大統領と会談した。

5591チバQ:2013/01/12(土) 00:11:12
http://mainichi.jp/select/news/20130112k0000m030012000c.html
マリ:イスラム過激派が政府軍要衝を制圧
毎日新聞 2013年01月11日 17時52分

 西アフリカ・マリからの報道によると、マリ北部を占拠するイスラム過激派の一つ、アンサル・ディーンが10日、マリ中部コンナを新たに制圧した。コンナはイスラム過激派と対峙(たいじ)するマリ政府軍の最前線基地があった要衝。政府側の最北の拠点都市モプティに過激派が迫る可能性も出てきた。AP通信によると、アンサル・ディーンの報道官は「政府軍をコンナから追い出した」と明言。政府軍兵士はコンナで交戦し政府軍が退却したと明かした。【ヨハネスブルク】

5592チバQ:2013/01/12(土) 00:11:49
http://mainichi.jp/select/news/20130112k0000m030034000c.html
モルディブ:レイプ被害少女 不倫でむち打ち刑の恐れ
毎日新聞 2013年01月11日 19時11分(最終更新 01月11日 19時38分)

 【ニューデリー杉尾直哉】インド洋のリゾートとして知られる島国モルディブで、義父に繰り返しレイプされて赤ちゃんも産んだ少女(15)が、他の男性と性的関係を持ったとして、不倫の罪に問われ、むち打ちの刑を受ける恐れがでている。過激なイスラム思想を反映したものだが、大統領府は裁判所に寛大な措置を求めている。

 AFP通信などによると、義父は、赤ちゃんを殺害して殺人容疑で逮捕され、少女の母親も殺害を手助けしたとして逮捕された。捜査の過程で少女が別の男性と関係を持ったことが判明したという。少女が有罪になれば、むち打ちか自宅軟禁の刑が言い渡される可能性がある。その場合、刑は少女が成人となる18歳に執行される。

 近年、モルディブではイスラム法が取り入れられ、不倫や婚前交渉には公開のむち打ち刑などが定められている。昨年9月には婚前交渉を認めた少女(16)がむち打ち刑を言い渡され、相手の男性は懲役10年となった。

 レイプ被害の15歳の少女について、ワヒード大統領の報道官は「大統領は司法プロセスに関与できないが、少女は恐ろしい犯罪の被害者として扱われるべきだ」と、司法当局に寛大な措置を訴えている。

5593チバQ:2013/01/12(土) 00:20:49
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130111/asi13011120540003-n1.htm
パキスタンでシーア派住民ら狙いテロ 政府の無策への批判高まる
2013.1.11 20:53

10日、パキスタン西部のクエッタで起きた爆弾テロ。地元12警察によると少なくとも12人の死者が出たという(AP)
 【ニューデリー=岩田智雄】パキスタン西部クエッタや北西部ミンゴラで10日、爆弾テロが発生し、AP通信などによると計120人が死亡した。テロによる1日の死者数としては最近数年間で最悪の規模。イスラム教スンニ派住民が多数派を占める同国で、少数派のシーア派住民が主な標的になった。シーア派へのテロは昨年から激化しており、政府の対策不備を指摘する声が高まっている。

 クエッタでは、娯楽施設内で自爆テロが発生。5分後には近くに止まっていた車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、現場にいた警官や記者も巻き込まれ、86人が犠牲となった。シーア派住民へのテロを繰り返しているスンニ派過激組織「ラシュカレジャングビ」が犯行を認めた。

 クエッタのシーア派住民の多くは100年以上前に隣国アフガニスタンから移住してきた少数民族ハザラ人の子孫だ。モンゴロイド系の容姿を持つため、容易に区別がつき、過去、何度も標的になっている。

 シーア派住民を狙ったテロでは、ハザラ人以外にも南部カラチや北部の住民が犠牲になっている。昨年4月に、ギルギット周辺で両派の対立が深まり外出禁止令が出され、観光客の邦人らが一時、ホテルから出られなくなった。昨年1年間で、全土で400人以上のシーア派住民が死亡する最悪の事態となっている。

 宗派対立が激化している原因について、パキスタンのシンクタンク、平和研究所のムハンマド・アミル・ラナ所長は11日、産経新聞の電話取材に「1990年代は、政府は過激派を殺害したり、両派の対話を呼びかけたりしていたが、最近は何の措置もとられていない」とザルダリ政権の無策ぶりを批判。ジャーナリストのイクラム・ホティ氏は、「パキスタンは国家として、社会的にも、治安面でも、財政的にも機能障害を起こしている」と述べ、物価高騰などによる社会不安が背景にあることに言及した。

 クエッタではほかに治安部隊を狙った爆弾テロで12人が死亡。一方、北西部ミンゴラではスンニ派の集会場で爆発が起き、22人が死亡した。

5594チバQ:2013/01/12(土) 10:16:39
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130112/mds13011209080001-n1.htm
仏軍、マリで空爆 暫定政府、全土に非常事態宣言
2013.1.12 09:06
 フランスのファビウス外相は11日、国軍とイスラム過激派の戦闘が激化している西アフリカ・マリで、フランス軍が空爆を実施したと発表した。マリからの報道によると、トラオレ暫定大統領は同日、全土に非常事態を宣言した。

 フランスのオランド大統領は「マリの(トラオレ暫定)大統領の支援要請に応え、西アフリカ諸国の支援も得て」軍事介入していることを認め、介入は「必要な期間続く」と述べた。

 マリでは、北部を掌握するイスラム過激派が暫定政府側の支配地域に南下して今週、戦闘が激化。国軍はフランス軍、セネガル軍などの支援を得て反攻していく方針とみられる。

 昨年3月の反乱軍のクーデター後、複数のイスラム過激派が北部を制圧、国土が事実上南北に分断された。国連安全保障理事会は昨年12月に軍事介入を認める決議を採択した。(共同)

5595チバQ:2013/01/12(土) 10:29:05
http://mainichi.jp/select/news/20130112k0000m030109000c.html
マリ:過激派掃討へ外国軍が展開開始
毎日新聞 2013年01月11日 22時05分(最終更新 01月12日 00時18分)

 【ヨハネスブルク服部正法、パリ宮川裕章】イスラム過激派掃討のため国連安全保障理事会が周辺国の軍事介入を認めた西アフリカ・マリに10日、外国軍部隊が到着し、軍事展開を開始した。AFP通信によると、マリ政府当局者は11日、「フランス軍を含む欧州部隊」と明らかにした。部隊の規模や拠点は明らかにされていない。

 マリからの報道によると、マリ北部を占拠するイスラム過激派の一つ、アンサル・ディーンが10日、中部コンナを新たに制圧した。コンナはイスラム過激派と対峙(たいじ)するマリ政府軍の最前線基地があった要衝で、政府軍の最北の拠点都市モプティに過激派が迫る可能性が出ている。イスラム過激派の攻勢を受け、マリ政府は国連と旧植民地宗主国のフランスに軍事支援を要請していた。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板