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国際政治・世界事情

5563チバQ:2013/01/07(月) 22:50:55
http://mainichi.jp/select/news/20130107k0000m030114000c.html
シリア大統領演説:内外で狭まるアサド包囲網への危機感 
毎日新聞 2013年01月07日 00時48分(最終更新 01月07日 01時12分)


シリアの首都ダマスカスのオペラハウスで演説するアサド大統領=2013年1月6日、AP
拡大写真【カイロ小倉孝保】アサド・シリア大統領による6日の演説は、内外で狭まるアサド包囲網に対する危機感の表れだ。大統領は国民が団結してテロリストと戦うことで、シリアを防衛する必要性を強調したが、大統領の提案が、混乱に疲れ切った市民に響くとは考えにくいのが現状だ。

 大統領は演説で、武装闘争に参加する反体制派を「(国際テロ組織)アルカイダに率いられている」「犯罪者だ」と批判する一方、政治的に立場の違うグループとは積極的に話し合いに応じる姿勢を強調した。

 これは、今回の内戦の構造を、「長期独裁政権」対「民主化を求める反体制派」から、「シリア人」対「外国からのイスラム過激派」に転換することを狙ったものだ。シリアの現状について、中東の民主化運動「アラブの春」の過程にあるのではないとして「テロとの戦い」の必要性を強調したものといえる。

 実際、最近の戦闘では、アラブ諸国や欧州各国から過激なイスラム教徒が入り込んでいることが確認されている。しかし、それをことさら強調して事態を打開するには、今のシリアの危機は深刻すぎる。国内では、反体制派が首都近郊まで迫り、首都南郊のハラスタやダラヤで激しい戦闘が続いているほか、ダマスカス空港と市中心部を結ぶ主要道路周辺でも反体制派の攻撃が激化している。

 また、大統領は演説で、西側諸国の介入に深い嫌悪を表明しながら、アサド政権に理解を示すロシア、中国、イランを名指しして感謝の意を表明した。しかし、国際情勢をみると、仏英米やトルコは昨年11月以降、シリア反体制派組織「シリア国民連合」を正統な代表として承認するなど事実上、「アサド後」を見据えた動きが強まっている。

 約50分に及ぶ演説中、聴衆は何度も拍手をし、右手を高く振って大統領への忠誠を誓った。しかし、これはアラブの独裁政権下で、しばしばみられる動員された聴衆による反応である可能性が高い。

 大統領が国民に対し、「団結してテロリストと戦うべきだ」と鼓舞したところで、大統領の訴えが国民の団結につながるとは考えにくい。シリアに、権力に固執して小手先の打開策を模索する大統領の下で、市民の犠牲だけが増すという悲しむべき現状があることに変わりはない。


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