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国際政治・世界事情

1390チバQ:2010/05/13(木) 22:37:19
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010051302000216.html
前外相が党首選出馬へ 英労働党、後継争い開始
2010年5月13日 夕刊

 【ロンドン=松井学】英国の労働党の次期党首選に向けて、デービッド・ミリバンド前外相(44)が十二日、出馬を表明した。同党は総選挙で負けてブラウン前首相(前党首)が辞任、九月に予定する党大会までに後継者を決める予定だ。ミリバンド氏の正式な出馬表明を受け、次期党首争いが事実上始まった。

 党内中道右派のミリバンド氏は、若手ながら閣僚ポストをすでに三つ務めた実力者。ブレア元首相の側近として知られ、不人気だったブラウン前首相の後継者として常に名前が挙がってきた。昨年秋に欧州連合(EU)の外交安全保障上級代表(外相)の有力候補に取りざたされた際は要請を断り、次期党首選に備えたとされる。

 十二日の出馬表明では「中道、中道左派勢力を軸に、労働党は求心力を取り戻す必要がある」と党改革を訴えた。

 ミリバンド氏の弟で、前気候変動相のエドワード・ミリバンド氏(40)も出馬を検討中。ほかに候補として、ブラウン前首相の側近で左派のエド・ボールズ前児童・学校・家庭担当相(43)の名前も挙がっている。

1391チバQ:2010/05/14(金) 00:33:24
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100512-OYT1T00958.htm
仏下院、「ブルカ禁止」反対0で可決
 【パリ=林路郎】フランス国民議会(下院、定数577)は11日、イスラム教徒女性が着用し頭から足元までをすっぽりと覆う「ブルカ」や「ニカブ」の着用を法律で禁じるべきだとする決議を賛成434、反対0で可決した。


 フランスがベルギーに続いてブルカ禁止へ一歩を踏み出すことで、宗教の自由と人権をめぐる議論が欧州で高まりそうだ。

 サルコジ政権が今月19日、公の場所で広くブルカ着用を禁ずる厳格な法案を閣議に諮るのを前に、大統領与党・民衆運動連合(UMP)が決議案を提出した。

 採択された決議は、ブルカ着用を「女性の尊厳と男女同権という共和国の価値に反する過激な慣行」とし、最大野党・社会党も支持に回った。緑の党と共産党の一部議員は採決に参加しなかった。

 下院は7月に政府法案を審議するが、禁止の範囲をめぐって審議が紛糾する可能性もある。仏国務院(行政最高裁)は3月、公共の場でのブルカ着用を全面禁止することは、「自由や人権と相いれず違憲の疑いがある」とフィヨン首相に勧告した。

 政権がこれを振り切って厳格な禁止を目指す背景には、3月の地方選で大きく躍進した移民排斥の極右勢力・国民戦線の支持基盤を突き崩したい思惑がある。

(2010年5月12日19時25分 読売新聞)

1392チバQ:2010/05/14(金) 22:41:01
http://www.cnn.co.jp/world/AIC201005140004.html
英新政権、イスラム教女性議員を初めて閣僚に起用
(CNN) 保守党と自由民主党の連立政権が誕生した英国で、ほぼ200年ぶりの最年少首相となったキャメロン首相と並び、イスラム教徒の女性議員が初めて閣僚に起用された。


所管を持たない大臣に就任したのは、保守党委員長に任命されたばかりのサイーダ・ワルシ氏(39)。政府報道官によると担当は未定だが、野党時代は「コミュニティー結束・社会行動」担当として指導的役割を果たしていた。


昨年10月にはBBCの政治討論番組で極右政党、英国民党(BNP)のニック・グリフィン党首とイスラム教をめぐって激論を交わし、その1カ月後に、ロンドン北部で白人極右主義者に卵を投げつけられたこともある。


ワルシ氏はイングランド北東部デューズベリの弁護士出身で、人種問題、結婚強要問題、刑務所の人権問題などに取り組んでいる。

1393チバQ:2010/05/14(金) 22:51:07
>>1325
http://mainichi.jp/select/world/news/20100514dde007030049000c.html
国連:人権理事国、リビアが初当選
 【ニューヨーク山科武司】国連総会は13日、人権理事会(定数47)の理事国選挙(改選数14)を行い、「アフリカ」枠でリビアが初当選した。国内政情が不安定なタイは2度目の選出。当初、「アジア」枠で立候補の動きを見せていたイランは立候補しなかった。リビアなどの立候補には西欧の人権団体が「人権を守っていない」と抗議を表明していた。

 改選数14の地域別割り当てはアフリカ4▽アジア4▽東欧2▽中南米2▽西欧その他2。当選には国連加盟国(192)の過半数(97)の賛成が必要。任期は3年。

1394チバQ:2010/05/16(日) 02:32:05
>>1390
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010051501000788.html
英労働党首選、兄弟対決に 前エネルギー相が出馬表明
2010年5月15日 22時38分

 エドワード・ミリバンド前英エネルギー・気候変動相(左)と実兄のデービッド・ミリバンド前英外相(AP=共同)


 【ロンドン共同】英国のエドワード・ミリバンド前エネルギー・気候変動相(40)は15日、ブラウン前首相の辞任に伴う英労働党の党首選に立候補すると表明した。

 党首選には既に実兄のデービッド・ミリバンド前外相(44)が出馬表明しており、野党に転落した労働党は異例の兄弟対決を経て、党勢立て直しを図ることになる。

 エドワード氏は15日の演説で、イラク戦争参戦などで「労働党への信頼は失墜した」とした上で、「(元首相の)ブレア氏とブラウン氏の業績は過去のものであり、労働党は生まれ変わらなければならない」と主張。

 一方で、兄弟対決になることを懸念して、出馬を悩んだが、兄のデービッド氏から出馬しても「兄弟愛は変わらない」と告げられたことを明らかにした。

 労働党は今年9月の党大会で党首選を予定。ミリバンド兄弟のほかには、エド・ボールズ前児童・学校・家庭担当相らの出馬が取りざたされている。

1395チバQ:2010/05/17(月) 22:38:22
http://mainichi.jp/select/world/news/20100517ddm007070065000c.html
From:ロンドン 政権交代のドラマ性
 マニフェスト(政権公約)発祥の地・英国では、1983年総選挙の労働党のそれを「史上最も長い遺書」と呼ぶ。核放棄や企業国有化など大胆な政策を打ち出し、惨敗したからだ。日本の民主党のマニフェストはどうか。財源なき大盤振る舞いの約束から、「史上最も長い誇大政治広告」とならなければいいのだが。

 日本がモデルとするその英国で、13年ぶりの政権交代が起きた。投開票日から5日後の11日夜、労働党に代わって「保守・自由民主」連立政権が誕生。わずか1時間半の政権移行のドラマは、劇的かつ残酷だった。

 午後7時20分。官邸前で辞任を表明したブラウン首相の声は上ずっていた。「私は人生で2番目に大事な職を離れる。そして最も大事な仕事である夫と父親に戻る。ありがとう。さようなら」。首相はその後、警察の護衛車に導かれてバッキンガム宮殿へ。エリザベス女王に辞意を伝え、宮殿から出てきた「前首相」の車からは早くも護衛車が消え、「平民」として赤信号の度に交差点で停車を繰り返した。

 その様子は、上空のヘリコプターから生中継で茶の間に伝わる。

 勝者である保守党のキャメロン新首相については多く触れる必要もないだろう。プロセスはその逆に進んだ。ブラウン氏の辞任表明から約1時間半後、宮殿で任命を受けたキャメロン氏は官邸に到着し、「最善の時はこの先に待っている」と使命感をみなぎらせた。

 宮殿と首相官邸を舞台に、「敗者の屈辱」と「勝者の高揚」のコントラストを鮮明に浮かび上がらせるのが英国の政権交代劇だ。そこには、王権を除くすべての政治権力は「一時的なものに過ぎない」というメッセージが潜む。政権移行の儀式は、英国がいかなる国であるのかを国民に再認識させる機会に見えた。

 その永続性により、国家としての継続性を保証する国王の存在。選挙結果は、どの政党も過半数に達しない36年ぶりのハングパーラメント(宙づり議会)となったが、「女王の公僕」である官僚が連立交渉の仲立ちをし、わずか5日間で保守党と中道左派・自民党の理念を超えた連立を成立させた。国王を頂点とする政治システムが、柔軟性を発揮した結果だ。

 しかし、今後を予想するなら、連立政権は迷走するだろう。根拠は単純だ。キャメロン首相とクレッグ副首相(自由民主党)は「党益」より「国益」を優先する「新しい政治」を掲げるが、何を国益ととらえるか、つまり理念の違いこそ、政党の存在意義だからである。

 今回の連立は、目前の財政危機に対処するための「必要な結婚」とも、「便宜的結婚」とも言われる。富裕層が支持者の中心である保守党と、中低所得層の自由民主党。両党が連立政権の結束を維持しながら、支持者をつなぎ留めるのは至難の業に見える。【笠原敏彦】

1396チバQ:2010/05/18(火) 20:00:54
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/100518/mcb1005180502002-n1.htm
英国 キャメロン連立政権が発足 短期安定 鬼門は選挙制度・外交 (1/3ページ)
2010.5.18 05:00


初閣議を開く英国のキャメロン新首相(左端)=13日、ロンドン(AP)【拡大】
 英国で11日、保守党のキャメロン党首を首相、中道左派・自由民主党のクレッグ党首を副首相とする連立政権が発足した。予想外の組み合わせで政権が誕生したのは、連立協議でキャメロン党首が示した柔軟さによるところが大きい。新政権は議会で過半数の議席を握り、少なくとも短期的には安定しそうだ。しかし、選挙制度改革をめぐる国民投票、欧州連合(EU)との関係や外交政策で両党の隔たりは大きく、中・長期的に政権が分解する恐れもある。

 ≪分析≫

 6日に投開票された英総選挙は、単独で過半数の議席を占める政党が一つもない「ハング・パーラメント(中ぶらりん議会)」となった。開票結果が判明した直後、保守党の少数政権、労働党と自民党の連立政権と比べ、基本政策の違いから実現可能性が低いとみられた保守党と自民党の連立政権が成立した。英国で連立政権は第二次世界大戦後初。

 ◆財政再建へ増税必至

 連立政権誕生にはさまざまな要因が作用しているが、第1に、保守党のキャメロン党首が連立協議でみせた政治的柔軟性を挙げることができる。大政党に有利な単純小選挙区制に代わる選挙制度に関する国民投票の実施を保守党が自民党に約束しなかったら、連立政権は実現しなかっただろう。

 第2の要因は、自民党のクレッグ党首の決断だ。クレッグ党首は政権入りする「1世代に1度」の好機を逃すまいと決心していた(ハング・パーラメントは1974年以来、36年ぶり)。クレッグ党首が恐れた最悪のシナリオは、保守党が単独少数政権をつくり、現行の選挙制度のまま早期に総選挙を行い、単独過半数を目指すことだった。

 第3の要因は、労働党と自民党の連立協議が不調に終わり、他に選択肢がなかったことだ。労働党と自民党が連立するためには、労働党が自民党との関係で結束を保ち、選挙制度改革で保守党以上の譲歩を自民党に示す必要があった。しかし、どちらの条件も実現しなかった。

 第4の要因は、強い政府の必要性だ。保守党が公約に掲げる財政再建には議会で過半数を占める安定した政権が求められることから、同党は単独少数政権ではなく連立政権を選択した。国民に痛みを強いる歳出抑制の責任を、他党と分かち合う思惑もあった。

 ただ、中道左派の自民党と連立を組むことで、保守党の単独政権よりも、財政再建は増税に頼る傾向が強まるだろう。付加価値税率の引き上げ、銀行税の拡大、キャピタルゲイン増税などが行われる可能性がある。また、銀行の融資政策への規制強化も検討されるだろう。

 ◆対EU関係で温度差

 連立政権は短期的には安定をもたらすとみられるが、中・長期的には波乱要因もある。選挙制度改革について、保守党の大多数は現在の選挙制度を変更することに反対している。自民党が国民投票で勝利するには、労働党の協力が不可欠だが、野党となった労働党は自民党に妥協する必要がない。その結果、近い将来、英国で選挙制度が変わる可能性は小さい。

 保守党と自民党の政策で最も大きく隔たっているのは、EUに対する姿勢だ。保守党は欧州懐疑派でEUへの主権移譲に消極的であり、自民党は親欧州で英国のユーロ加盟を支持している。欧州に対する政府の姿勢は絶えず緊張の種になるだろう。連立政権が早期に崩壊するとすれば、内政ではなく外交が原因となるかもしれない。

 ≪結論≫

 英国の新政権は、短期的には、安定し結束した強い政府となる公算が大きい。財政赤字削減計画をまとめ上げ、政治的な痛みを伴うとしても、海外の投資家から信頼される財政再建を成し遂げる潜在力がある。しかし、中・長期的には、妥協の積み重ねからくる連立与党内の不満の蓄積や、EUとの関係、外交政策、選挙制度改革の国民投票などに対する立場の違いから、連立政権の安定が脅かされる恐れがある。(オックスフォード・アナリティカ)

1397名無しさん:2010/05/18(火) 21:48:51
風呂実況

http://convini.ddo.jp/imguploader/src/up3057.jpg

1398チバQ:2010/05/23(日) 11:51:23
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010052302000058.html
前に倣えの党首選 英労働党 主軸4人
2010年5月23日 朝刊

 【ロンドン=有賀信彦】英総選挙で敗北して下野した労働党が九月に行う党首選に先週、初の黒人女性議員ダイアン・アボット氏(57)らが出馬の意向を表明した。同氏は、先に立候補を表明したミリバンド兄弟も含めた六人の中で唯一、移民政策を議論すると訴え独自性を示したが、党首選の主軸は、実は政策などに差がない同兄弟ら四人。党内からは「選択の幅がない」との批判も上がっている。

 労働党の総選挙惨敗の要因は、支持基盤で移民が多い「低所得の労働者階級」にそっぽを向かれたことにある。投票日の出口調査で前回より18ポイントも同階級の得票率を下げた事実がそれを裏付ける。

 差別問題が絡みタブー視される移民政策を議論すると提案したアボット氏は、自身が「移民の子だからこそ、移民の視点で問題を提起できる」と訴えた。

 ただ現政権のキャメロン首相、クレッグ副首相はいずれも四十代。世代交代の流れから、労働党も閣僚経験のある四十代の四人が党首選の主軸となりそう。アボット氏ら二人は五十代のため、残るエド・ボールズ前児童・学校・家庭担当相(43)、アンディ・バーナム前保健相(40)と、先に出馬表明したミリバンド兄弟が有力となる。

 四人はいずれもブレア元首相とブラウン前首相の側近。高級紙インディペンデントは「元首相の息子と前首相の息子の戦い」と表現した。

 いずれも移民政策に積極的に取り組まなかったことが総選挙の敗因と指摘しながら具体的な言及は避けており、このままでは抜本的な改革による党再起は厳しい状況だ。

1399チバQ:2010/05/24(月) 18:55:06
>>1349
http://mainichi.jp/select/world/news/20100524ddm012030060000c.html
ベルギー:蘭仏言語戦争 政権崩壊−−「分裂」の危機
 人口約1070万人の欧州の小国ベルギーが国家存続の危機に直面している。北部・オランダ語圏と南部・フランス語圏の対立先鋭化が原因だ。対立を巡る混乱でルテルム連立政権が崩壊し、6月13日に総選挙が前倒しで実施されるが、事態好転のめどは立っていない。欧州諸国の統合を進める欧州連合(EU)のおひざ元で、皮肉にも、国家分裂につながりかねない「お家騒動」が起きている。【ブリュッセル福島良典】

 ベルギーの首都ブリュッセル中心部から長距離バスで南に約30分。森の脇を走る幹線道路の沿線に高級住宅街シント・ヘネジウス・ロードが広がる。オランダ語圏に属するが、人口(約1万8000人)の推定6割以上がフランス語系住民だ。

 2年前から町で暮らすアレクシア・フィリッパール・ドゥ・フォワさん(38)もその一人。精神科医の夫との別居が決まり、今年2月、別居先に適した物件を町内に見つけ、購入のために必要な書類手続きを済ませた。

 だが、オランダ語圏の地元当局から「待った」がかかった。昨年9月にできた条例「自分の地域に住む」に引っかかるというのだ。条例は不動産購入には(1)町に6年以上住んでいる(2)週の半分以上、町内で働いている(3)家族関係や経済面などで町とのつながりがある−−のいずれかに該当する必要があると定めている。


不動産購入不許可の通知を手にするドゥ・フォワさん 職場はブリュッセル北郊だが、町にあるオランダ語の語学学校に通っている。生後15カ月の長女、エバンヌちゃんの保育所も町内にある。だが、地元当局の判断は「町とのつながりは不十分」だった。「自由な移動を認めない条例は差別的。オランダ語圏にフランス語話者が住んでほしくないのだ」

 ドゥ・フォワさんは法廷闘争を検討する一方、フランス語圏内の町ワーテルローへの引っ越しも考えている。「ベルギーは一つ屋根の下で夫婦(オランダ語圏とフランス語圏の政治家)が毛嫌いし、いがみ合いを続けているようなもの。子供(市民)が迷惑を受けている」。そんな思いが募る。

 ◇仏系住民の蘭語圏移住、一因に
 「フランス語系住民はベルギー全体が自分たちの所有物だと思っている」。オランダ語圏の独立を求める急進的な市民団体「言語行動委員会(TAK)」のルール・ド・リーネルさん(33)がブリュッセル市内の喫茶店で取材に応じた。18歳の時、ベルギーの歴史書を読んで「行動する時だ」と思い立ったという。

 1830年にオランダから独立したベルギーでは長年、フランス語が支配階級の言語だった。だが、次第にオランダ語系住民が自治権要求を強め、20世紀前半から後半にかけて、国内をフランス語圏とオランダ語圏に分ける「言語境界線」が定められた。


フランス語の表示(下段)が消されたブリュッセル郊外の道路標識 オランダ語系住民が神経をとがらせているのは、近年、ブリュッセルから近郊のオランダ語圏へのフランス語系住民の移住者が増えていることだ。TAKは「オランダ語圏に対するフランス語系住民の言語侵略」と糾弾し、抗議行動を展開している。

 かつて石炭業で栄えたフランス語圏だが、1960年代以降、斜陽化し、入れ替わりにオランダ語圏が自動車、化学工業などでベルギー経済のけん引車役を果たすようになった。主客逆転で自信を深めたオランダ語圏の政党や住民は連邦政府から地域政府への一層の権限移譲を求めている。

 総選挙ではオランダ語圏の独立を掲げる民族主義政党の躍進が予想されている。「独立派政党が選挙で勝つのを見るのが怖い」。5月16日、ブリュッセルで「ベルギーの存続」を訴えるデモ行進に参加したフランス語系住民は祖国分裂への懸念を口にした。

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 ■ことば

 ◇ベルギーの国の仕組み
 ベルギーは1993年に連邦国家となった。連邦政府の下に(1)オランダ語圏の北部(2)フランス語圏とドイツ語圏で構成される南部(3)仏蘭2言語のブリュッセル−−にそれぞれ地域政府がある。連邦政府は外交、国防、財政、社会保障、司法などの権限を持ち、地域政府は経済、雇用、公共事業、都市開発などを担当する。地域政府とは別に教育、文化などを管轄する言語別の共同体政府がある。

1400チバQ:2010/05/24(月) 21:59:19
http://www.cnn.co.jp/world/AIC201005240009.html
2010.05.24 Web posted at: 14:39 JST Updated
ワールド
ジャマイカ首都で武装グループが警察署など占拠、非常事態宣言
(CNN) ジャマイカ当局は23日夜、首都キングストン地域に非常事態宣言を発令した。武装グループが首都キングストンの広範囲を封鎖し、複数の警察署を攻撃したことによるもの。少なくとも2つの警察署が火炎瓶などの襲撃を受けて占拠された。


武装グループはキングストン西部を中心に広い範囲を占拠しており、車両や土のう、有刺鉄線などでバリケードを組んでいる。


武装グループは、コカインなどの密売容疑で米国が昨年から引き渡しを求めているギャングのリーダー、クリストファー・コーク容疑者の一派とみられている。


地元メディアによると、非常事態宣言の範囲はキングストンのほか近郊のセントアンドリューに拡大されたという。

1401チバQ:2010/05/27(木) 22:42:22
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100527/amr1005271221008-n1.htm
初の女性首相が就任 カリブ海のトリニダード・トバゴ
2010.5.27 12:21
 カリブ海のトリニダード・トバゴからの報道によると、同国で26日、統一民族会議(UNC)のパサードビセッサー氏(58)が首相に就任した。同国初の女性首相で、2001年に人民国家運動(PNM)のマニング前首相が就任して以来の政権交代。

 前首相が野党から腐敗や公金の無駄遣いを追及され、下院を解散して行われた24日の選挙では、UNCなどでつくる政党連合が41議席中、29議席を獲得。PNMは12議席にとどまった。(共同)

1402チバQ:2010/05/27(木) 23:01:28
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100527-00000303-newsweek-int
ヨーロッパに忍び寄るネオ排外主義
ニューズウィーク日本版5月27日(木) 12時34分配信 / 海外 - 海外総合
ユダヤ人やイスラム教徒を標的にする極右政党の躍進が各国で相次ぐ不気味──

デニス・マクシェーン(英労働党下院議員、元欧州担当相)

 ヨーロッパに新たな分断が生まれている。かつての鉄のカーテンとは違って、今回の「壁」は異質なものに対する強い拒否反応。西ヨーロッパではイスラム教徒、東ヨーロッパではユダヤ人とロマ人、同性愛者が標的になっている。

 オランダでは3月3日の地方選で、イスラム教徒排斥を唱える極右の自由党が主要都市で躍進。続いて4月11日にはハンガリーで国会議員選挙の第1回投票が行われ、「ユダヤ資本」が「世界をむさぼり食おうとしている」と攻撃するフィデス・ハンガリー市民連盟が、過半数の票を獲得した。

 フィデスよりもあからさまに反ユダヤ主義を掲げる極右政党ヨッビクも、今回初めて26議席を獲得し、従来の政権与党である社会党と2議席差に迫った。初の国会進出を果たしたヨッビクの幹部たちは、ネオナチ風の制服を着て登院したいと考えている。

 最近の政治学者はこうした勢力を「反ユダヤ主義」ではなく「急進的ポピュリズム」と表現したがる。だがヨーロッパの歴史を学んだことのある人なら、政治的にユダヤ人が迫害された時代との共通点は無視できないはずだ。

■「悪いのはユダヤ資本」

 世界的な不況のあおりを受けて有権者が失業や所得減に苦しむなか、スケープゴートを求める風潮がかつてと同じ有害な政治を生み出している。

 フィデスのオルバン・ビクトル党首は、ハンガリーが共産主義から脱却した頃は熱心な市場経済論者だった。しかし今はナショナリズム色の濃い主張を展開している。

 ユーロ圏諸国に(今のところ)救済してもらっているギリシャと違い、通貨フォリントが下がり続けているハンガリーは孤立無援だ。市民は景気の良かった頃に組んだユーロ建ての住宅ローンや自動車ローンの返済に苦しんでいる。

 悪いのは社会党政権やグローバル化、国際資本だとする声はよく聞く。しかしフィデスは、さらに踏み込んだ主張を展開。同党のモルナール・オスカル議員は「グローバル資本やユダヤ資本ではなく、ハンガリーの利益を最重視すべき時だ」と訴えた。

 ヨッビクはハンガリーで15%近い支持率を獲得。一方、チェコではミレク・トポラーネク前首相が、ユダヤ人や同性愛者に対する差別的な発言を連発したせいで、5月の選挙を前に市民民主党の党首辞任に追い込まれた。

■多様性と民主主義への嫌悪

 ポーランドの政治学者ラファル・パンコウスキは新著『ポーランドにおけるポピュリスト急進右派』で、こう指摘している。「反ユダヤ主義はポーランドの右派ポピュリストにとって重要な要素だ。現在ユダヤ人の人口は歴史上最も少ない水準にあるが、反ユダヤ主義は多様性と自由民主主義に対する嫌悪感を暗示している」

 4月10日に政府専用機の墜落事故で死亡したレフ・カチンスキ大統領ら政府要職者を悼む間は、ポーランドでの偏見論争も「休戦状態」が続くだろう。だがカチンスキが党首を務めていた政党「法と正義」の中に、不快な言動を繰り返す議員がいるのは確かだ。

 ポーランド選出の欧州議会議員ミハウ・カミンスキは、チリの独裁者だった故アウグスト・ピノチェトを公然と称賛し、欧州議会で急進的な会派を組織。同性愛者を口汚く罵り、第二次大戦中にポーランドで起きたユダヤ人虐殺については、「ユダヤ人がポーランド人を殺したことを謝罪するなら」謝罪してもいいと言い放った。

1403チバQ:2010/05/28(金) 21:26:16
>>177>>924
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100528-OYT1T00899.htm
チェコで総選挙…28、29日
 【ジュネーブ=平本秀樹】チェコで28、29日、任期満了に伴う国会下院(定数200)選挙が行われる。


 選挙は比例代表制。最近の世論調査では、中道左派の社会民主党(現在70議席)の支持率が、市民民主党(同78議席)を上回っているが、いずれも単独過半数は困難な情勢で、選挙後の少数政党との連立協議が焦点となる。

(2010年5月28日18時05分 読売新聞)

1404チバQ:2010/05/28(金) 21:38:04
>>1400
http://www.asahi.com/international/update/0527/TKY201005270572.html
ジャマイカ衝突、死者50人 ギャングとの癒着清算へ2010年5月27日23時46分

 【ロサンゼルス=堀内隆】カリブ海の島国ジャマイカで、ギャング集団の指導者を拘束しようとした治安部隊とギャングの首都での衝突は4日目に入った26日も続き、AP通信によると死者は50人近くに達した。

 ジャマイカでは政治勢力とギャングが長年、持ちつ持たれつの関係にあったが、政府は、指導者のクリストファー・コーク被告についての米国からの引き渡し要求という「外圧」を利用し、清算へ一歩を踏み出した形だ。

 現地からの報道によると、治安部隊は26日、もっとも激しい衝突が起きていた首都キングストンのスラム、チボリガーデンを制圧した。この地域を同日訪れたキリスト教司祭は、民間人が少なくとも44人死亡したと語ったが、衝突の巻き添えになった住民がどれだけ含まれているかは不明のまま。また治安部隊側にも4人の死者が出たという。

 ジャマイカでは1970年代以降、労働党と人民国家党の2大政党が、スラム地区に芽生え始めた複数のギャング集団を、票とりまとめのために利用する代わり、武器携帯を黙認。80年代に入るとギャングが麻薬取引に乗り出し、その稼ぎを支配下のスラムに投資して実権を固めた。

 その典型例がコーク被告だ。彼が率いるギャングは現与党の労働党につながり、被告の拠点チボリガーデンは、ゴールディング首相の選挙区でもある。米司法省は2009年8月、米国内で麻薬を流通させた罪でコーク被告を起訴、ジャマイカ政府に引き渡しを要請したが、ゴールディング首相は米の手続き不備などを理由に先延ばしを重ね、今月になってようやく逮捕状の発付を認めた。

 米国務省のクローリー次官補は26日の記者会見で「法の支配を徹底しようとするジャマイカ政府を支持する」と表明した。ただ当のコーク被告はまだ捕まっておらず、政治家側に一方的に絶縁されたギャング集団からの反攻も予想される。癒着の過去を清算するには時間がかかりそうだ。

1405チバQ:2010/05/28(金) 21:40:21
http://mainichi.jp/select/world/news/20100528ddm007030048000c.html
フランス:サルコジ大統領の政敵・ドビルパン前首相、復権向け選挙活動
 ◇疑惑捏造事件、検察控訴が追い風
 フランスのドビルパン前首相(56)が、12年の大統領選を視野に事実上の選挙活動を始めている。ドビルパン氏は、同じ保守派の政敵・サルコジ大統領の収賄疑惑を捏造(ねつぞう)した疑いで公判中だが、一部の世論調査では支持率は57%で、大統領の38%を上回る。ドビルパン氏の地方遊説に同行し、「復権」の可能性を探った。【パリ福原直樹】

 パリから電車で東に3時間。スイス国境に近い仏東部オト・ソーヌ県。先月、林業が盛んなこの地方の町を訪れたドビルパン前首相は、従業員約40人の製材工場を視察した。工場長の説明に「不況の影響は?」などと質問。従業員には手を差し伸べて握手するなど、日本の政治家の「地元回り」を見るようだ。

 「話に耳を傾けてくれ、誠実な印象です。大統領選では(彼に)投票します」。工場の女性はそう話した。

 午後は地元の牧場に足を向けた。ドビルパン氏は搾りたての牛乳を試飲し、報道陣に「こんなにおいしいミルクは初めてだろう」と笑顔を見せた。トラクターに乗ったり、子羊を抱いたりもした。

 ◇遊説で痛烈批判
 「私が現場を訪れるのは、(サルコジ政権に届かず)忘れ去られた声があふれているからだ」。ドビルパン氏は約2週間後、今度は同じ仏東部の都市ディジョンを訪れ、中小企業の経営者の前で力説した。

 「首相時代の私の重要課題は、雇用創設や赤字削減を目指す行政改革だった。今の政権は(改革を続けずイスラム教徒の女性がかぶる)ブルカのような問題を持ち出し、国民の不満の矛先をそらそうとしているのだ」

 ドビルパン氏は「私の政治的闘いは、サルコジ氏との確執とは無関係だ」と述べるが、ブルカに対する全面禁止法の制定を目指すサルコジ大統領への痛烈な批判であることは疑問の余地がない。両氏は前回07年の大統領選で、保守派の指名争いを巡って激しく対立した。

 フランスの台湾への軍艦売却に絡み、サルコジ大統領(当時は閣僚)が「手数料」を授受したという架空リストに列挙されたという収賄疑惑捏造事件で、ドビルパン氏は08年までに虚偽告発共犯罪などで起訴された。

 今年1月の1審判決で無罪となったが、検察当局は控訴。これに対しドビルパン氏は「(控訴は)大統領の差し金によるものだ」と反発したが、この控訴がドビルパン氏にとって逆に追い風となった。実際に「政敵のサルコジ大統領が検察に控訴を働きかけた」との疑惑が浮上したからだ。

 ◇新党旗揚げ表明
 控訴後の世論調査で43%がドビルパン氏の立場を支持。「支持しない」の35%を上回った。

 しかも4月の世論調査では65%がサルコジ氏の大統領再選を「望ましくない」と回答。「大統領が出馬しない場合の保守候補」として、ドビルパン氏はフィヨン現首相(33%)に次いで、31%の高支持を獲得した。

 ドビルパン氏は正式な出馬表明こそしていないが、3月に「信念の実現のため」として新党旗揚げを表明した。だが、視察先のディジョンで地元有力者(43)は「ドビルパン氏はサルコジ大統領に比べて強固な組織がなく、国会議員の支持も少ない。選挙は厳しい戦いになる」と指摘した。

 一方でサルコジ大統領は最近、大統領選への出馬意向を示唆。年内に予定されるドビルパン氏の控訴審の行方など不確定要素はあるが、保守派内で再び前回選挙の再現が起きる可能性がある。

毎日新聞 2010年5月28日 東京朝刊

1406チバQ:2010/05/28(金) 22:48:56
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2010/05/post-1299.php
土地不足を心配するオーストラリア
How Much Space is Enough?

せっかくの人口増に反対する新党まで表れた、譲れないスペース感覚

2010年05月27日(木)15時23分
マリーナ・カメネフ
[2010年6月 2日号掲載]

 オーストラリア人にとって「広大な土地」は掛け替えのないもの。だから今この国を襲っている急激な人口増加には耐えられない。

 現在の人口は2200万人。これが50年までに65%増え、3600万人近くに達するといわれる。この増加率は予想される世界平均のほぼ2倍。政府はこれを昨年9月に発表したが、ラッド首相は「人口増加は朗報、大きなオーストラリアはいいことだ」と発言。だがすぐに環境問題や食糧不足を懸念する人々が反発した。

 さらに人口増に反対する政党が2つも誕生。ほかの野党も今年の総選挙で人口問題を論点の1つに据える構えだ。こうした動きを受け、ラッドは今年4月に「人口相」を新設、対策を練るよう指示している。

 確かに、オーストラリアには人口増加に対応できる土地がある。国土面積が世界6位なのに対し、人口は55位。とはいえ人口の80%は沿岸部に住み、耕作可能な土地は国土の6%にすぎない。

不動産価格も懸念材料
 経済的にみれば、人口増加は多くの場合、消費や不動産の需要を加速させ成長の原動力となる。実際、オーストラリア経済は昨年プラス成長を記録。エコノミストらは2・1%の人口増のおかげで金融危機による深刻な被害を免れたと指摘している。だが昨年の不動産需要の伸びが不動産価格を20%も上昇させる副作用もあった。

 世論調査では69%が人口は3000万以下が望ましいと回答。「オーストラリア人にはスペースが大事なのだ」と、シンクタンク、グラッタン研究所のソール・エスレークは言う。「シドニーやメルボルンが人口過多になったら、土地の使い方を根本的に見直さなければならなくなる」

1407チバQ:2010/05/30(日) 17:20:29
>>1403
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010053000023
中道右派連立樹立か=左派、敗北認める−チェコ総選挙
 【ベルリン時事】チェコの下院(定数200)選挙は29日、開票作業が終了し、中道左派の社会民主党が第1党となった。ただ、過半数には届かず、第2党の市民民主党が新党の「TOP09」や「VV」と中道右派連立政権を樹立する見通しとなっている。
 各党の獲得議席は、社民党56、市民民主党53、「TOP09」41、ボヘミア・モラビア共産党26、「VV」24。市民民主党のネチャス党首は「財政に責任を持つ政府の樹立に向け、中道右派の各党と協議する」と語った。
 社民党は第1党となったが、他党は財政事情が悪化する中で、緊縮財政に消極的な社民党との連立を拒否する方針。同党のパロウベク党首は「有権者は社民党の提案を選ばなかった」と敗北を認め、党首を辞任する考えを表明した。(2010/05/30-06:59)

http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010052901000408.html
チェコで中道右派連立が濃厚 総選挙、左派が敗北宣言
 【ウィーン共同】チェコ下院(定数200)選挙は29日午後(日本時間同日夜)、2日間にわたる投票を終了、即日開票に入った。DPA通信によると、選管当局の暫定集計でトップに立っている中道左派、社会民主党のパロウベク党首は、政権発足の見通しが立たないとして敗北を宣言した。中道右派連立政権発足の可能性が高まった。

 選管当局によると、開票率97%の段階で社会民主党の得票率は22%、右派の市民民主党は20%。昨年結成された中道右派「トップ09」、ジャーナリストらでつくる「VV」の両新党がそれぞれ16%、10%。

 社会民主党は元首相のパロウベク党首の不人気も影響し、他党は同党との連立に消極的。市民民主党と新党による中道右派連立政権が発足する公算が大きくなっている。

 チェコでは昨年3月、医療制度改革に伴う不満を背景に、市民民主党のトポラーネク首相の連立政権に対する不信任案が可決。官僚出身のフィシェル首相率いる暫定内閣が国政を運営してきた。

2010/05/30 01:23 【共同通信

1408チバQ:2010/05/30(日) 17:26:01
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100530/t10014774701000.html
英新政権 閣僚辞任で打撃
5月30日 9時9分
総選挙を受けて発足したばかりのイギリスの連立政権の閣僚が、不適切な経費の請求を行っていたことを認めて閣僚を辞任し、政治への信頼回復を優先課題に掲げる新政権に打撃となっています。

閣僚を辞任したのは、今月行われた総選挙を受けて発足したイギリスのキャメロン政権で財務相を補佐する役割を担っていた自由民主党のデビッド・ローズ財務担当相です。ローズ氏はパートナーの男性の家に同居していたにもかかわらず、議会の規則に背く形で家賃として3年余りであわせて4万ポンド、日本円にしておよそ530万円を議員活動に必要な経費の請求に含めていたことがイギリスの新聞の報道で明らかになりました。これについてローズ氏は、男性と同性愛の関係にあることを知られたくなかったためだったとしたうえで「金銭的な利益は得ていないが間違っていた」と述べて、経費の請求が不適切だったことを認め、29日、閣僚を辞任しました。イギリスでは去年、議員による経費の乱用が相次いで明らかになり、キャメロン政権は政治への信頼回復を優先課題に掲げ、政治改革に取り組むとしていただけに、不適切な経費請求による閣僚の辞任は政権への打撃となっています。

1409チバQ:2010/05/30(日) 17:32:46
>>1282>>1285>>1327
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100530/erp1005300030000-n1.htm
ハンガリーで新内閣発足 中道右派政権
2010.5.30 00:29
 ハンガリー通信などによると、同国国会(定数386)は29日、4月の総選挙で勝利した中道右派、フィデス・ハンガリー市民連盟のオルバン・ビクトル党首を首相に選出、新内閣が正式に発足した。オルバン首相は1998年からの4年間に続く2度目の首相就任。

 フィデスは選挙で総議席の3分の2を上回る263議席を獲得した一方、与党だった中道左派、社会党は抜本的な経済対策を打ち出せず、59議席と惨敗。排外主義を掲げる極右政党「ヨッビク」は初の国会入りながら第3党に躍進した。

 ハンガリーは2008年に金融危機の直撃を受け、失業率は約11%と89年の民主化以降、最悪の水準を記録。雇用対策が急務となっている。(共同)

1410チバQ:2010/05/30(日) 17:48:06
>>1408
後任のスコットランド相の名前・・・
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010053001000081.html
英新政権の財務担当相が辞任 同性恋人に経費で「賃料」
2010年5月30日 09時22分

 【ロンドン共同】英国のローズ財務担当相が、同性愛の恋人が所有する不動産の賃料計4万ポンド(約530万円)を議員活動上の「必要経費」として議会当局に請求したとされる問題で、同相は29日「私の行いに誤りがあった」と述べ、辞任した。

 新内閣発足から17日で、最重要課題の財政赤字問題を担当する閣僚が「政治とカネ」に絡んで辞任したことは、政治への信頼回復を目指すキャメロン連立政権への初の大きな打撃となった。

 ローズ氏は議会第3党、自由民主党所属。昨年、多数の議員の不当経費問題が明るみに出た際、各党は議員に自己申告させたり、内部調査を行うなどしたが、ローズ氏は「私の性的秘密を守りたいという願望」から不当請求を隠し続けた。ただ、自身は経済的利益を得ていないと強調した。

 後任は同じ自民党のアレクサンダー・スコットランド相。スコットランド相には、やはり同党のマイケル・ムーア氏が就任する。

1411チバQ:2010/05/31(月) 21:13:52
http://www.cnn.co.jp/world/AIC201005310009.html
2010.05.31 Web posted at: 11:50 JST Updated - CNN
ワールド
チェコ議会総選挙、中道右派連立樹立へ 第1党党首は辞任
(CNN) 28、29両日に行われたチェコ議会下院(定数200)総選挙で、中道左派の最大野党、社会民主党が第1党となったが、獲得議席が過半数に届かなかった。


第1党となった社会民主党の獲得議席が半数を割り込んだため、第2党となった右派の市民民主党が他の新党などの右派勢力と右派連立政権を樹立する見通しが濃厚となっている。これを受けて、社会民主党のイジー・パロウベク党首は30日、辞任する考えを明らかにした。


選挙の結果、社会民主党が得票率22.1%でトップ。右派の最大与党、市民民主党が20.2%で続いた。定数200のうち社会民主党は57議席、市民民主党は51議席をそれぞれ獲得した。そのほか小規模な右派政党も議席を獲得した。


選挙前に実施された世論調査では、社会民主党の勝利が確実視されていたが、最終的には予想に反した結果となった。パロウベク党首は10日以内の辞任を表明し、「このような結果になった理由を解明する必要がある」と述べた。


ギリシャ金融危機に伴い、欧州全体で金融危機への対策が課題となる中、市民民主党は選挙活動で財政赤字の削減を主張。一方、社会民主党は歳出削減と並行して高所得者の税率を引き上げ、その資金で社会保障の充実させることを公約に掲げていた。

1412チバQ:2010/05/31(月) 21:16:20
>>176
http://www.asahi.com/international/update/0531/TKY201005310101.html
コロンビア大統領選、「右派」と「緑の党」の決選投票へ
2010年5月31日11時10分

 南米コロンビアで30日、任期満了に伴う大統領選挙が投開票された。地元メディアなどによると、開票率99%で、9人の候補者のうち親米右派のウリベ大統領後継のサントス前国防相(58)が得票率46.56%で首位に立ち、2位の緑の党共同党首、モックス元ボゴタ市長(58)を大きく引き離した。ただ、当選に必要な過半数には届かず、6月20日に決選投票が行われる見通しになった。

 決選投票は、2期8年続いたウリベ政権の継承を訴えるサントス氏と「変革」を掲げるモックス氏の争いになる。

 ウリベ現政権は、米国の支援を得て左翼ゲリラ組織「コロンビア革命軍」(FARC)の制圧を進めながら治安回復や経済成長などの成果を上げ、国民の人気は高い。だが、ベネズエラなど反米左派政権の近隣国との関係は悪化。サントス氏は2006年のウリベ氏再選時に、選挙責任者を務めた人物。

 一方、モックス氏は、数学者で哲学家。ボゴタ市長を2期務めた。透明性のある予算の執行などを訴え、支持を広げていた。(平山亜理)

1413チバQ:2010/05/31(月) 22:15:18
>>198>>1192>>1212
http://mainichi.jp/select/world/news/20100601k0000m030090000c.html
オランダ:下院選挙 争点は「財政」…ユーロ危機影響
 【ブリュッセル福島良典】第二次大戦後、仏独などと共に欧州統合を推進してきたオランダで6月9日、下院(定数150、任期4年)総選挙が実施される。ギリシャ財政悪化に端を発したユーロ危機の影響で、長年の課題である移民問題に代わり、財政引き締めが最大の争点に浮上している。躍進が予想される中道右派政党は欧州連合(EU)への拠出金も削減対象に挙げており、オランダのEU離れに拍車がかかる可能性もある。

 オランダでは近年、イスラム移民の処遇が国論を二分する争点だったが、ギリシャ危機が欧州全域の問題に拡大したことで状況が変わった。選挙事情に詳しいアムステルダム自由大学のアンドレ・クロウウェル講師(45)は「好況の90年代末から過去10年間、有権者の最大の関心は移民と治安だったが、ユーロ危機で経済に移った」と指摘する。

 このため、5月下旬に始まった選挙戦は各党による歳出削減競争の様相を呈している。第1党の座をうかがう中道右派・自由民主党は4年間で200億ユーロ(約2兆2300億円)の削減を約束し、中道右派・キリスト教民主勢力が180億ユーロ、中道左派・労働党が110億ユーロで続く。

 自由民主党は「EUへの拠出金半減」も公約に掲げる。オランダはEU加盟国の中でも、国民1人当たりの拠出金負担が重く、アムステルダムのロドウェイク・アッシャー市長代行(35)=労働党=は「国民はEUをより批判的に見るようになっている」と分析する。

 移民排斥を掲げる極右政党・自由党も反EUを前面に打ち出している。ロッテルダムの地方政党「住みよいロッテルダム」のロナルド・ソレンセン党首(63)は「我々の血税でギリシャ、スペイン、ポルトガルの面倒を見るわけにはいかない。オランダはユーロのシステムから離脱すべきだ」と主張、国政レベルでは自由党を支援している。

 世論調査によると、バルケネンデ首相のキリスト教民主勢力は自由民主党、労働党の後じんを拝し、第1党から第3党に転落する見通しで、自由民主党を軸とする連立政権が樹立される公算が大きい。

1414チバQ:2010/06/01(火) 12:23:56
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010060102000059.html
英・財務担当相 後任も金銭疑惑
2010年6月1日 朝刊

 【ロンドン=有賀信彦】三十一日付英紙デーリー・テレグラフは、金銭スキャンダルで財務担当相を辞任したローズ氏の後任アレクサンダー氏が、議会にセカンドハウスと報告している家を売る際、売却益にかかる税の免除を受けることのできる本宅として税務当局に申告、税の支払いを逃れていたと報じた。

 同氏はローズ氏と同じ議会第三党の自由民主党所属。一九九九年にロンドンにマンションを購入。二〇〇五年の総選挙で初当選後、選挙区のスコットランドに家を買って本宅、ロンドンの家をセカンドハウスとして議会に申告。〇七年にこの家を売るまで、計三万七千ポンド(約四百九十万円)の議員経費を議会に請求していた。

 税法上、過去三年間に一時期でも本宅として使用した実績があれば、売却時の税金は免除されるが、財務担当相だけに国民の視線は厳しくなりそうだ。

1415チバQ:2010/06/01(火) 23:41:16
http://mainichi.jp/select/world/news/20100602k0000m030051000c.html
調査捕鯨:豪の日本提訴、「総選挙対策」色濃く

オーストラリアのケビン・ラッド首相=2009年12月、藤井太郎撮影 【ジャカルタ佐藤賢二郎】オーストラリア政府は5月31日、南極海での日本の調査捕鯨廃止を求めて国際司法裁判所(オランダ・ハーグ)に日本を提訴した。反捕鯨の豪州が従来より踏み込んだ措置を取った背景として、年内にも予定される総選挙を控え、支持率低迷に悩むラッド政権が「人気回復」を意識したものとの見方が出ている。

 ラッド首相率いる労働党は、前回07年の総選挙で「調査捕鯨問題の国際法廷への提訴」を公約の一つに掲げて政権を奪取した。他にもスリランカなどからの難民受け入れ停止や温室効果ガスの排出量取引制度導入延期など、選挙時の公約を見直すケースが相次ぎ、野党などから「公約違反」との批判が噴出。労働党の支持率は下落し、5月初めには初めて5割を割り込み、野党・保守連合に逆転を許した。

 豪有力紙「オーストラリアン」(電子版)は今回の提訴について「時期や内容などあらゆる面で捕鯨廃止に向けた展望がなく、総選挙前に公約違反を取り繕うためだけのもの」と批判した。また、日本の調査捕鯨が科学的目的での捕鯨を認めた国際捕鯨取締条約に違反しているとの政府の主張を「要領を得ていない」と指摘。「勝訴は見込めず、失敗すれば(クジラの)大量殺りく阻止のための他の努力が無駄になる」と強調した。

 最大野党・自由党のアボット党首も「現政権が抱える問題から国民の目をそらすための行為」と非難している。

 一方、豪州国民の反捕鯨感情は強く、5月行われた世論調査でも南極海での調査捕鯨に94%が反対。国際司法裁への日本提訴を含む政府の姿勢を90%が支持すると回答している。

1416チバQ:2010/06/01(火) 23:42:35
http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010060101000688.html
エジプトで諮問評議会選 野党の動向焦点
 【カイロ共同】エジプト大統領などの諮問機関である諮問評議会(定数264)選挙が1日実施された。投票は同日夕(日本時間同日深夜)に終了、即日開票され、2日にも大勢判明の見通し。

 議席の大半を占める与党国民民主党(NDP)が勢力を維持するとみられているが、約30年にわたり独裁体制を続ける82歳のムバラク大統領の健康不安が取りざたされる中、変革を求める機運の高まりを受け、野党がどこまで議席を伸ばすかが焦点。今年後半の人民議会選や来年の大統領選の前哨戦的性格もある。

 エジプトの中東通信によると、改選88議席のうち、無投票当選を除く74議席を、13の政党所属や独立系の候補446人が争う。

 同評議会に立法権はなく、任期6年。3分の1を大統領が指名、残りを3年ごとの選挙で半数ずつ改選する。

1417チバQ:2010/06/05(土) 18:44:16
http://mainichi.jp/select/world/news/20100606k0000m030006000c.html
エジプト:88議席中、与党が74議席獲得 諮問評議会選
 エジプトの選挙管理委員会は3日、1日に投票された諮問評議会(定数264)選挙の結果を発表した。改選88議席中、与党国民民主党(NDP)が無投票当選の14議席を含め74議席を獲得した。国民進歩統一党、ガッド党など野党は4議席。非合法化されているため無所属で立候補した「ムスリム同胞団」系候補は全員落選した。投票率は30.8%。残った10議席は8日に決選投票が行われる。【カイロ】

1418チバQ:2010/06/05(土) 19:30:42
http://mainichi.jp/enta/sports/news/20100606k0000m050035000c.html
南アW杯:高速鉄道建設が大詰め…市民の期待高く 南ア

8日の鉄道開通日までわずかとなり、工事が続くハウトレインのサントン駅周辺=南アフリカ・ヨハネスブルクで2010年6月3日、佐々木順一撮影 【ヨハネスブルク高尾具成】サッカー・ワールドカップ(W杯)の開幕(11日)を直前に控え南アフリカ・ヨハネスブルクで、高速鉄道「ハウトレイン」関連の建設工事が急ピッチで進んでいる。

 8日に一部区間が開通予定で、オリバー・タンボ国際空港とホテルや企業ビルが集中するサントン地区を約15分で結ぶ。価格は100南アフリカ・ランド(約1200円)と割高だが、車なら渋滞時には約1時間もかかるため市民の期待は高い。

 サントン駅周辺で働く建設作業員の一人は「準備は間もなく整う」と話し、焦りはない。

 ハウトレインはW杯に向けたインフラ整備の一環として06年9月に建設を開始。来年半ばには首都プレトリアとヨハネスブルクなどを結ぶ全路線約80キロが開通する予定。

1419チバQ:2010/06/05(土) 19:58:02
>>1409
http://www.asahi.com/business/update/0605/TKY201006050116.html
第2のギリシャはハンガリー?前政権が財政数字「操作」
2010年6月5日10時58分
 【ロンドン=有田哲文】ロイター通信によると、ハンガリーのオルバン首相の報道官は4日、「ハンガリーでは前政権が(財政の)数字に不正に手を加えていた。ギリシャもそうだった。ギリシャでは、真実のときが訪れた。ハンガリーはまだだ」と語った。ハンガリーでは4月の総選挙で政権が交代した。政権交代をきっかけに財政不安が表面化したギリシャ型の危機に陥る可能性を否定しなかったと受け止められている。

 将来のユーロ圏加盟を目指すハンガリーには、ユーロ圏の金融機関が進出しており、信用不安が起きれば欧州全体に影響する可能性がある。

1420チバQ:2010/06/07(月) 22:03:20
>>1192>>1413
http://mainichi.jp/select/world/news/20100608k0000m030041000c.html
オランダ:下院総選挙9日投開票 自民党第1党の勢い 
 今春のバルケネンデ連立政権崩壊に伴うオランダ下院(定数150、任期4年)の総選挙が9日、投開票される。ユーロ危機を受け、財政削減による「小さな政府」を掲げる中道右派野党の自由民主党が急速に支持を伸ばして第1党に躍進する見通しで、マルク・ルッテ党首(43)が次期首相の最有力候補に浮上している。欧州経済の先行き不透明感が強まる中、オランダ社会の右傾化を反映する選挙結果になりそうだ。【オランダ西部ハーグで福島良典】

 自由民主党は、経済面では市場経済と企業活動を重視する保守リベラル派政党。「小さな政府」路線の英保守党と主義・主張が近い。43歳で英首相となった同い年のキャメロン保守党党首になぞらえ、「ルッテはオランダのキャメロンになるか」(地元紙)が注目されている。

 4日発表の世論調査によると、自由民主党は獲得予想議席36議席で首位を走り、30議席の中道左派・労働党、23議席の中道右派・キリスト教民主勢力に水をあけている。

 オランダの財政赤字は国内総生産(GDP)比6.3%、累積債務残高は同66%で欧州連合(EU)加盟27カ国の中では悪くはない。だが、ルッテ党首は社会の閉塞(へいそく)感を背景に「どの政党がオランダを危機から救えるのか。我が党は教育、安全、社会基盤、医療に力を注ぐ小さな国家を作る」と訴えて支持を集めている。

 移民規制も厳格化する構えだ。ルッテ党首は「オランダの社会保障に全面依存するような、経済的に恵まれない移民の流入に終止符を打つ」と約束し、イスラム移民排斥を掲げる極右政党・自由党の支持層を切り崩している。「自由党の過激路線にはついて行けないが、移民政策を見直してほしい有権者の支持を取り付けている」(欧州政界筋)形だ。

 とはいえ、自由党も、3月の地方選で勝利した一時の勢いは衰えたものの、現有9議席を倍増する見通しだ。パキスタン系移民2世のタクシー運転手は「自由党は二十数議席を獲得するかもしれない」と警戒しつつ、「政権に参加すれば連立他党の意見に従わなければならず、自由党の思い通りにはならないはずだ」と語った。

 選挙は比例代表制で、今回は18政党が参加している。9日に即日開票され、10日早朝に大勢判明の見通し。

1421チバQ:2010/06/07(月) 23:13:25
>>1419
http://mainichi.jp/life/money/news/20100608k0000m020094000c.html?link_id=RLH04
世界的株安:欧州に疑心やまず ハンガリーへの不安端緒
 ハンガリーのオルバン新政権が先週末、10年度の財政赤字が大幅拡大する可能性があると明かしたのをきっかけに、欧州の信用不安が再燃した。東欧諸国の財政への懸念も高まり、米国や日本の金融市場を再び、揺さぶっている。外国為替市場の急激な円高・ユーロ安は日本の輸出関連企業の経営に打撃を与え、景気回復の足を引っ張る懸念も出ている。

 「GDP(国内総生産)比で1〜1.5%の歳出削減で財政再建の目標を達成できる」。世界金融市場の混乱を受け、ハンガリーの経済相は7日、赤字拡大を明かした首相報道官のスタンスを大幅修正し、火消しに走った。しかし、世界市場では欧州諸国の財政悪化への疑心暗鬼に歯止めがかからない。

 ハンガリーの社会党前政権は、10年度の財政赤字をGDP比で3.8%とする目標を掲げた。だが、4月末の総選挙で地滑り的な大勝利を収めた中道右派政権は、前政権が財政赤字のデータを改ざんしたと指摘し、債務不履行への危機感を表明。昨年10月の政権交代で前政権による財政赤字隠しが発覚したギリシャを連想させ、市場の動揺を誘った。

 ただ、市場では「大幅減税を掲げ選挙に勝った新政権が、財政赤字隠しを指摘することで、前政権を批判するとともに国民に減税は不可能と訴えるのが狙い」(欧州銀)との見方も出ている。ギリシャと違い、ハンガリーは08年11月に国際通貨基金(IMF)や欧州連合(EU)から金融支援を受け、財政再建計画もIMFなどと作成した。このため、欧州委員会のレーン欧州委員(通貨・経済担当)は5日の会見で、ハンガリー新政権の発言は「誇張されすぎている」と疑問を投げかけた。ハンガリー中央銀行は、追加的な財政削減を実施しない場合「財政赤字は4.5%に悪化する」と予測し、さらに拡大するとの指摘もあるが、債務不履行に陥る可能性は低いとの見方が広がっている。

 ただ、ハンガリー問題が深刻化すれば、ハンガリー向けの融資が多いオーストリアやドイツなどに打撃を与えるのは確実。ユーロ圏(16カ国)経済の下振れにより「ユーロ圏の銀行の不良債権が拡大し、資金引き揚げなどで東欧が一層苦しくなる『負の相乗効果』に陥る可能性」(日本総研の牧田健氏)も懸念される。欧州経済の停滞は、世界経済回復の頼みの綱の新興国経済を減速させる恐れもあり、小康状態だった市場は不安心理を再び強めている。【清水憲司、ロンドン会川晴之】

 ◇輸出企業苦戦 有効な対策なく…円高・ユーロ安
 7日の東京株式市場では、急激な円高・ユーロ安で採算悪化の懸念が高まった輸出関連銘柄を中心に、株価が年初来安値を更新する企業が続出した。10年3月期決算でV字回復を果たした日本企業だが、外部環境の急変に有効な手だてを打ち出せないでいる。

 売上高の23%を欧州が占めるソニーは、対ユーロで1円の円高になると営業利益が年間70億円吹き飛ぶ。10年度の想定レートは1ユーロ=125円だが、7日の東京外国為替市場の円相場は一時、1ユーロ=108円台前半となり、1190億円の営業利益が消滅する計算だ。ソニーは液晶テレビの販売増加をテコに11年3月期の営業黒字を前期比約5倍の1600億円と見込むが、「現在の為替相場が続けば不可能な水準」(大手証券アナリスト)となりつつあり、投資家の売りを誘った。

 売上高の約3割が欧州のキヤノンは1ユーロ=125円を想定し、1円の円高で営業利益を41億円押し下げる。同じ想定レートのトヨタ自動車も1円の円高が40億円の営業減益要因になる。

 5日閉幕した主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議も欧州の信用不安に具体策を打ち出せず、みずほ証券の瀬川剛氏は「手詰まり感が投資家心理を一層冷え込ませた。日経平均株価は当面9000円台で伸び悩む」と予想。ユーロ相場も「欧州の金融機関に対する不安が解消されず、ユーロはさらに売り込まれる可能性もある」(三菱UFJ信託銀行の酒井聡彦氏)との見方もあり、輸出メーカーにとって厳しい状況が続きそうだ。

 8日に発足する菅直人内閣に対し、市場からは「財政再建と成長戦略を両立させる道筋を明確に打ち出してほしい」(日興コーディアル証券の河田剛氏)との要望が上がるが、世界の金融市場が“暴風雨”にさらされる中で、厳しい船出となりそうだ。【宮崎泰宏、弘田恭子、大久保渉】

1422チバQ:2010/06/08(火) 21:59:52
>>1420
http://mainichi.jp/select/world/news/20100608ddm007030112000c.html
オランダ下院総選挙:あす投開票 自民党、第1党の勢い
 ◇「ルッテ党首、キャメロンになるか」
 【オランダ西部ハーグで福島良典】今春のバルケネンデ連立政権崩壊に伴うオランダ下院(定数150、任期4年)の総選挙が9日、投開票される。ユーロ危機を受け、財政削減による「小さな政府」を掲げる中道右派野党の自由民主党が急速に支持を伸ばして第1党に躍進する見通しで、マルク・ルッテ党首(43)が次期首相の最有力候補に浮上している。欧州経済の先行き不透明感が強まる中、オランダ社会の右傾化を反映する選挙結果になりそうだ。

 自由民主党は、経済面では市場経済と企業活動を重視する保守リベラル派政党。「小さな政府」路線の英保守党と主義・主張が近い。43歳で英首相となった同い年のキャメロン保守党党首になぞらえ、「ルッテはオランダのキャメロンになるか」(地元紙)が注目されている。

 4日発表の世論調査によると、自由民主党は獲得予想議席36議席で首位を走り、30議席の中道左派・労働党、23議席の中道右派・キリスト教民主勢力に水をあけている。

 オランダの財政赤字は国内総生産(GDP)比6・3%、累積債務残高は同66%で欧州連合(EU)加盟27カ国の中では悪くはない。だが、ルッテ党首は社会の閉塞(へいそく)感を背景に「どの政党がオランダを危機から救えるのか。我が党は教育、安全、社会基盤、医療に力を注ぐ小さな国家を作る」と訴えて支持を集めている。

 移民規制も厳格化する構えだ。ルッテ党首は「オランダの社会保障に全面依存するような、経済的に恵まれない移民の流入に終止符を打つ」と約束し、イスラム移民排斥を掲げる極右政党・自由党の支持層を切り崩している。「自由党の過激路線にはついて行けないが、移民政策を見直してほしい有権者の支持を取り付けている」(欧州政界筋)形だ。

 とはいえ、自由党も、3月の地方選で勝利した一時の勢いは衰えたものの、現有9議席を倍増する見通しだ。パキスタン系移民2世のタクシー運転手は「自由党は二十数議席を獲得するかもしれない」と警戒しつつ、「政権に参加すれば連立他党の意見に従わなければならず、自由党の思い通りにはならないはずだ」と語った。

 選挙は比例代表制で、今回は18政党が参加している。9日に即日開票され、10日早朝に大勢判明の見通し。

1423チバQ:2010/06/09(水) 22:08:34
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100609-OYT1T00917.htm
オランダ総選挙、反イスラム政党が躍進
 【ブリュッセル=尾関航也】オランダで9日、下院選(定数150)の投票が行われた。


 同日中に開票され、10日未明(日本時間10日午前)までに大勢が判明する。

 バルケネンデ首相率いる中道右派の与党・キリスト教民主勢力の苦戦で政権交代の可能性が強まる一方、イスラム排斥を唱える右翼「自由党」が躍進する勢いで、選挙後の展望は波乱含みだ。

 下院で自由党の現有勢力は9議席。投票日直前の世論調査によると、今回の選挙で議席数を倍増させる公算が大きい。

 支持拡大の背景には、イスラム系移民の増加に対する国民の警戒心がある。選挙戦では主要政党が財政再建策を競う中、自由党は反イスラム政策に焦点を絞る戦術をとった。イスラム諸国からの移民受け入れ停止、聖典コーランの発禁処分、スカーフ着用への課税などが公約の柱だ。

 党首のヘールト・ウィルダース下院議員(46)は2008年、コーランを批判する自主制作ビデオを公表し、イスラム諸国の反発を招いた。イラクで5月に、サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会に出場するオランダチームへのテロを計画したとして容疑者が拘束されるなど、余波は今も収まっていない。自由党が政権入りを果たせば、国際的波紋は大きい。

 地元メディアによる獲得議席数予想では、中道右派の野党、自由民主党(現有21議席)が35議席をうかがい、2月に連立与党を離脱した中道左派の労働党(同33議席)が30議席前後でこれを追う構図だ。与党のキリスト教民主勢力(同41議席)は25議席前後にとどまる見通し。

 下院過半数の76議席を確保するには少なくとも3党の連立が必要とみられ、選挙後の連立交渉で自由党が台風の目となる可能性もある。

(2010年6月9日19時56分 読売新聞)

1424とはずがたり:2010/06/10(木) 17:38:12
中道右派と中道左派が拮抗、極右躍進 オランダ総選挙
2010.6.10 12:07
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100610/erp1006101208002-n1.htm

 9日投票のオランダ下院総選挙(定数150、比例代表制)は即日開票が始まった。10日未明の選挙管理委員会の暫定集計(開票率約30%)と有力世論調査会社が9日夜に発表した出口調査によると、中道右派の自由民主党(VVD)、中道左派の労働党(PVDA)がそれぞれ31議席で拮抗(きっこう)。イスラム移民排斥を訴える極右の自由党(PVV)が22議席で3位に躍進する見通しとなった。

 8年間政権を担ってきたバルケネンデ首相の中道右派、キリスト教民主勢力(CDA)は改選前41議席から21議席に半減。首相は9日夜、選挙結果の責任を取り、党首辞任を表明した。

 各党は過半数(76議席)確保を目指し、連立交渉を急ぐが、難航は必至とみられている。(共同)

1425チバQ:2010/06/10(木) 20:34:59
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100610/erp1006101820004-n1.htm
オランダ首相退陣へ 総選挙で惨敗、連立難航も
2010.6.10 18:19

 9日投開票のオランダ下院総選挙(定数150、比例代表制)は、10日午前(日本時間同日午後)の選挙管理委員会の暫定集計(開票率約98%)によると、中道右派の自由民主党(VVD)が31議席で第1党になり、中道左派の労働党(PVDA)が30議席で拮抗。8年間政権を担ったバルケネンデ首相の中道右派、キリスト教民主勢力(CDA)は改選前41議席から21議席に半減、首相退陣は確実になった。

 各党は過半数(76議席)確保を目指し、連立交渉を急ぐが、難航は必至とみられている。VVDのルッテ党首(43)は10日、「われわれは責任を果たす用意がある」と述べ、次期首相の座に意欲を示した。(共同)


http://mainichi.jp/select/world/news/20100610dde007030079000c.html
オランダ下院総選挙:極右政党躍進、第3党に 第1党は自民
 【ハーグ(オランダ西部)福島良典】9日投票のオランダ下院(定数150、任期4年)総選挙は同日夜から開票され、地元テレビによると、中道右派のリベラル派政党・自由民主党が第1党の座をうかがい、イスラム移民排斥を掲げるウィルダース党首(46)の極右・自由党が大躍進した。自由党がバルケネンデ首相(54)の中道右派・キリスト教民主勢力を上回る第3党の位置に付けたことで、連立政権樹立のための各党協議のカギを握る可能性が高まった。

 地元テレビの開票速報(開票率94・4%)によると、自由党は現有9議席から獲得予想24議席へと勢力を伸長した。選挙直前まで世論調査で他党に水をあけていた自民党(前回選挙22議席)は獲得予想31議席で、同30議席の中道左派・労働党(同33議席)に肉薄された。改選前に41議席で第1党だったキリスト教民主勢力は獲得予想21議席と惨敗し、バルケネンデ首相は党首辞任を発表した。

 下院過半数の76議席に達するには3〜4党による連立政権の樹立が必要になる。自民党のルッテ党首(43)は自由党の連立参加の可能性を排除していないが、労働党のコーヘン党首(62)は自由党とは連立を組まないとの立場だ。自民、労働両党を軸とする連立の場合、自由党は排除される見通しだ。ルッテ氏が首相に就任すればリベラル派として第一次大戦後、初めて。

 極右・自由党のウィルダース党首は一昨年春、イスラム教の聖典コーランを非難する短編映画「フィトナ」を公開し、イスラム世界の猛反発を招いた人物。自由党が連立参加すればイスラム諸国との関係悪化や、アフガニスタンに展開する軍部隊を含めオランダを標的とするテロの激化が懸念される。

 ユーロ危機を受け、選挙は財政削減策を争点に争われた。自民党は15年までに200億ユーロ(約2兆1800億円)の歳出削減を約束し「小さな政府」による経済活性化を訴えた。

毎日新聞 2010年6月10日 東京夕刊

1426チバQ:2010/06/10(木) 20:38:47
http://mainichi.jp/select/world/news/20100611k0000m030072000c.html
オランダ:自民と自由党が勢力拡大 イスラム移民に警戒感
 【ハーグ(オランダ西部)福島良典】9日投開票のオランダ下院(定数150)総選挙は、中道右派・自由民主党が31議席で中道左派・労働党との首位争いを1議席差で逃げ切った。「オランダのイスラム化阻止」を掲げる極右・自由党が、現有9議席から24議席で第3党に躍進。改選前に41議席で第1党だったキリスト教民主勢力は21議席と惨敗した。党首のバルケネンデ首相は辞意を表明した。ユーロ危機を受けて財政再建が最大の争点となったが、移民規制強化を掲げる自民、自由両党の勢力拡大は同時に、オランダ社会の右傾化を顕著に示すものとなった。

 「オランダ人は犯罪、移民、イスラムの少ない国を選んだ。我々は政権に加わる用意がある」。ウィルダース自由党党首は9日深夜、ハーグ郊外での集会で宣言した。昨年の欧州議会選挙、今年3月の地方選に続く勝利。06年の結党から4年強で政権参加への足がかりをつかんだ。

 勢力拡大の背景には移民の増加がある。オランダ南西部ロッテルダム(約60万人)では16年に住民の半分を外国系が占めるようになると予測されている。地方政党「住みよいロッテルダム」のソレンセン党首は「オランダは移民の受け入れに年間70億ユーロ(約7700億円)も費やしている。流入を阻止すべきだ」と主張する。

 一方、ハーグ中心部にあるモスク(イスラム礼拝堂)の責任者、アリ・ベルハジさん(61)は「ウィルダース党首は反イスラム、反イスラム教徒、反アラブだ。イスラム諸国では受け入れられず、各党は自由党と連立を組むことはできないはずだ」と語る。

 だが、自民党のルッテ党首はイスラム移民を名指しこそしないが、「社会保障に全面依存するような、経済的に恵まれない移民の流入は止める」と表明。規制強化の方向は自由党と一致しており、選挙戦中から自由党と連立を組む可能性を排除していない。自民党、自由党、キリスト教民主勢力の3党で過半数ぎりぎりの76議席となるため、3党による中道・右派連立の可能性も浮上している。

 ただ、自由党の公約は、モスクの新設禁止、イスラム教の聖典コーランの発禁、ヘジャブ(イスラムのスカーフ)着用への課税などで、反イスラム色が濃い。ウィルダース党首は連立に参加する場合には移民問題で柔軟に対応する構えを見せているが、自由党が政権入りすればイスラム世界の反発は必至だ。

 欧州ではベルギーで今年4月、イスラム教徒の女性が顔を覆う衣装ブルカやニカブを公共の場で着用することを禁じる法律が成立した。フランスなどでも着用禁止を目指す動きがある。金融・経済危機で欧州は「内向き傾向」を強めており、オランダ総選挙の結果を踏まえ、「欧州とイスラムの共存は可能か」を巡る議論が各国で熱を帯びそうだ。

1427チバQ:2010/06/10(木) 20:50:57
http://jp.wsj.com/World/node_69596
南アフリカ黒人運動はぐくんだソウェト地区、W杯開催も貧困問題は未解決
2010年 6月 10日 12:28 JST
 【南アフリカ・ソウェト】1994年、ソウェト黒人居住区は、長年にわたる抗議運動の末に白人人種差別主義政権を倒し、ネルソン・マンデラ氏を南アフリカ初の黒人大統領に選出して新生国家誕生に一役買った。

 ソウェトにはいまや、高級ショッピングモールや、こぎれいな住宅が建ち並び、今週金曜のワールドカップ(W杯)開幕試合の会場となるスポーツスタジアムも設けられている。政治面や雇用面の障壁が取り払われ、外国からの投資が拡大するにつれ、黒人中産階級が台頭を見せている。こうした層は、1カ月にわたるW杯開催期間中、大きな注目を集めることになる新生南アフリカを支える基礎をなしている。

 しかし、繁栄はまだそこまでしか行き渡っていない。少数派の白人支配が終わって16年たったいま、多くの国民は、政府による無視という、別種の圧政に不満を唱えている。

 いまでは、歌声デモ行進、怒りのスローガン、タイヤ燃やしの批判の矛先が最も多く向けられている対象は、マンデラ氏と、南アのジェイコブ・ズマ現大統領の与党、アフリカ民族会議(ANC)だ。

 ヨハネスブルグ南部にあるソウェトの丘陵には、波形トタン小屋がひしめき合っている。こうした集落では、道路は未舗装、トイレは屋外にあり、電気は信号機からくすね取られる。憤った市民団体が公共サービスの欠如への抗議行動を繰り広げるなか、ソウェトやその他の居住区は再び、社会不安の温床と化している。

 貧困層向けの住宅と土地を求めて闘っている団体「ソウェト無産者運動(Landless People’s Movement in Soweto)」の広報担当者、モーリーン・ミニシ氏は、「アパルトヘイトの時代には、少なくとも雇用はあった。どこへ行けば仕事がもらえるか、みんな知っていた。役人が責任を持ってくれた」と語る。

 抗議行動は、ANCと、ANCがその代弁者を公言する黒人貧困層との間の溝の深まりを浮き彫りにしている。抗議行動は、与党ANCのトップに端を発した、より広範な混乱の構図の一端をなしている。ANCは目下、党の内紛や、一夫多妻の大統領の身辺問題と格闘している。

 ヨハネスブルグ大学民主主義研究センターのスティーブン・フリードマン所長は、「南アが危機に陥っているとの懸念は抱いていないが、ANCが危機に陥っているのは間違いない」と語る。

 W杯が近づくなか、南アは、人種がらみで亀裂が生じている兆候はほとんど示していない。車に掲げられた南ア国旗や、サッカー代表チームの多種多様なサポーターは、愛国心の広がりを明白に物語っている。多くの国民にとって、ファンの熱狂は、南アで開かれた1995年ラグビー・ワールドカップ― クリント・イーストウッド監督の映画「インビクタス/負けざる者たち」で有名になった―が黒人と白人の間の人種の壁をいかにして突き崩したかを思い起こさせる。

1428チバQ:2010/06/10(木) 20:51:23
 ズマ大統領は先日の記者会見で次のように語った。「多くの国民が何年間も待ち続け、希望と誇りと帰属意識をもってこの大会に注目しているのは明らかだ。統一された、人種の壁のない、繁栄する南アフリカを築くという歴史的任務において、スポーツは常に重要な役割を果たしてきた」。

 しかし、W杯を間近に控え、南アはますます対立の深まる場所ともなっている。人種は依然、緊張の源であるとはいえ、抗議行動の多くの源となっているのは経済問題だ。

 先月、南アは経済に支障を来す3週間にわたる輸送機関のストを堪え忍んだ。国営の港湾および鉄道事業者が労働者の大幅な賃上げに応じて、ようやくストは終結した。労働組合の統括組織で、ANCの有力な同盟団体であるCOSATU(南アフリカ労働組合会議)は、当局が電気料金の二けた値上げを撤回しないなら、W杯中に労働者のストが敢行されるおそれがあると警告している。先週には、数千名の病院勤労者が給与問題をめぐり職場放棄を行った。

 その一方、種々の社会運動団体は、W杯開催期間中のデモ行進敢行をちらつかせてきた。ヨハネスブルグにあるシンクタンク、南アフリカ人種関係研究所(South African Institute of Race Relations)の推定では、今年に入り、25の「主要抗議行動拠点」が浮上してきたが、そのほとんどは黒人居住区にある。W杯は抗議団体を活性化させてきた。同研究所のフランス・クロンイェ副所長によると、これは、円滑な大会運営を切望する国に対して抗議団体が持つ影響力によるところが大きい。

 同副所長は、「大会の成否が政府の命運を大きく左右するだけに、抗議行動にはもってこいのときだ」と語る。

 ズマ大統領は本紙の取材要請に応じなかった。

 政府を支える与党にとっても、ここが正念場だ。与党ANCは依然、議会で圧倒的多数を占める一方、声高な反対や言いたい放題の国内メディアからの圧力にさらされている。インドのインド国民会議派など、諸外国の中道左派政党と同様、ANCは、政治的自由や、貧困層の生活水準向上を実現する能力を証明すべく奮闘してきた。

 1世紀近い歴史を持つANCは、人権回復を目指すアフリカ人の一体化を図るために結成された。ANCは1950年代に、アパルトヘイトと呼ばれる人種分離体制を定めた南アの法律に反旗を翻す運動によって多数の支持者を集めた。マンデラ氏をはじめとする多数のANC指導者は、投獄の憂き目にあった。

 南ア政府が(黒人居住区の抗議行動と諸外国からの経済政策の圧力にさらされて)ANCに対する活動禁止令をようやく解いたのは、1990年になってのことだった。マンデラ氏らは釈放され、4年後の選挙で政権の座へと駆け上った。以来、ANCは、白人との人種的融和と、差別是正政策を通じての黒人の新たな機会拡大に的を絞ってきた。

 家政婦の息子として育った、人好きのするズマ氏は、昨年、ANCの党首の座を射止めて大統領に就任した。政府の武器取引にからむ汚職容疑も、レイプ裁判も、権力への道を踏み外す材料とはならなかった。(汚職容疑は取り下げられ、レイプ裁判では無罪となった)。

 しかし、大統領就任後もズマ氏には身辺の問題が付きまとってきた。今年早々、大統領は、三人の妻と一人のフィアンセ以外の女性との間に20人目の子どもをもうけたことを認めた。一夫多妻制が法律で認められている南アにおいてさえ、この一件は世間のひんしゅくを買った。ズマ大統領は支持者に謝罪し、女性の家族に慰謝料を支払った。ちなみに、女性の父親は、南アW杯組織委員長を務めるアービン・コーザ氏だ。

1429チバQ:2010/06/10(木) 20:52:36
 ズマ大統領が抱えるのは身辺問題ばかりではない。

 ANC指導陣は、政府の同盟組織COSATUの指導者が政府の汚職について行った申し立てをめぐり、COSATUと反目してきた。一方、有力なANC青年連盟の指導者ジュリアス・マレマ氏は、とりわけズマ氏を厳しく非難したかどで、停職をちらつかされ、アンガーマネジメント・クラスの受講を命じられた。一部の当局者やアナリストは、この政治闘争を、ズマ氏の任期が終わる2012年以降を見据えた、ANC内の後継者争いの口火を切るものとにらんでいる。

 内紛以外にも、ズマ大統領は経済面の大きな難題に直面している。今年に入ってからの南アの不況脱却の兆しや、盛大なW杯インフラ支出をよそに、全般的雇用状況は改善をみていない。失業率は25%前後で停滞している。

 ズマ氏は経済政策面でポピュリストとしての評判を背景に大統領に就任したが、外国の投資家を脅かすような措置は避けてきた。例えば、大統領と閣僚は、国営化に関する議論を認めることによって党内左派をなだめることに努めながらも、国営化が公式政策ではないことを国際鉱業会社各社に改めて保証してきた。

 それでも、外国の投資家は、政情不安や、暴力犯罪、およびその両方を引き起こす無教育の膨大な黒人底辺層について懸念している。大統領が、身辺問題や、党の内紛の早期収拾を怠ったことで人望を失いつつあるように見えるなか、企業幹部はズマ大統領があとどれくらい政権にとどまれるか疑問視している。

 一部の専門家によると、居住区での抗議行動は、実際、政府が黒人底辺層を無視することで自ら招いた問題への警鐘をなすものだという。南アフリカ人種関係研究所のシフォ・シーペ所長は、「南アは決して虹の国家でもなければ、奇跡でもなかった。われわれは、地道な努力なしに成功の神話をつくり出した」と語る。

 ソウェトの一時しのぎの集落は、どれだけの地道な努力がまだやり残されているかを物語っている。

 去る金曜日、イライアス・モツォアレディ村では、抗議者たちが反アパルトヘイトの歌に合わせて歌い踊りながらデモを繰り広げたが、このところ、彼らの闘争目標をなしているのは、信頼できる電力供給とまともな住宅だ。

 ぬかるみだらけのこの村は、W杯開幕試合、南アフリカ対メキシコ戦の会場となる南アの最重要スタジアムである、総工費4億ドル(約360億円)超のサッカー・シティーから約5マイル(8キロメートル)のところにある。モツォアレディの住民は、公的資金が彼らを素通りしてサッカー・スタジアムにつぎ込まれてしまったことに憤りを感じているという。あるプラカードには、「ワールドカップではなく基本サービスを」と書かれている。

 抗議者たちを率いるのは、「イライアス・モツォアレディ村憂民団」のラッキー・ンゴベニ委員長だ。ンゴベニ氏はマンデラ氏に投票したが、現在は、同氏のような国民を無視しているとして、後継のズマ大統領に抗議している。

 33歳のパートタイム警備員であるンゴベニ氏は、「ズマ大統領はここの現状を知っていながら知らないふりをしている」と語る。

 ンゴベニ氏は、ゴム弾を浴びせられたり、数度にわたり逮捕された経験があるが、対決姿勢を崩そうとしていない。同氏によれば、タイヤを燃やしたり、窓をたたき割ることで、群衆と警察が集まり、ひいてはメディアの注目と、普段同氏を避けている政治家たちが集まることになるという。

 モツォアレディの下水溝沿いを歩きながら、ンゴベニ氏はこう話す。「(市当局の高官と)話し合いをするには6カ月も待たされかねない。警察車両を燃やせば、1時間で駆けつけてくる」。

 電子メール取材でハウテン州政府自治体・住宅局が明らかにしているところでは、同集落における住宅・下水建設計画のフィージビリティスタディは承認済みで、請負業者待ちだという。同局は、抗議行動についての質問には答えなかった。

 抗議行動の急先鋒に負けず劣らず、ソウェト住民の批判も手厳しい。種々の居住区団体の統括組織である「ソウェト憂民団」の先ごろの集会での話題は、アパルトヘイト時代にANCを支持しANCを政権の座へと導いた人々をANCがいかに忘れ去ってきたかということだった。

 怒りの脅しを口にする者もいる。タンディ・バマレカネ氏は、「ズマがこの国から逃げ出すまで、ズマとその取り巻きと闘う」と宣言し、喝さいを浴びた。

1430チバQ:2010/06/10(木) 20:53:03
 しかし、議論が、一般住民の手の届かないところまで上昇している電気料金の高騰ぶりや、飲料水についての課金計画案に及ぶと、ムードは一転重苦しいものとなる。「ソウェト憂民団」のメンバーの一人、ベン・タウ氏によると、政権が交代しても、集落で暮らす人々の生活水準は向上していないという。

 「われわれはアパルトヘイトの犠牲者だったが、いまは民主主義の犠牲者だ。名前が変わっただけにすぎない」と同氏は話している。

 ズマ大統領は先ごろ、貧困層へのサービス提供の迅速化を図るべく、政府を再編することを発表した。また、最近の公共工事状況を視察し、住民の間に広がる緊張を鎮めるため、問題を抱えた各居住区を訪問した。

 そうした居住区の一つ、シヤテンバ居住区は、南ア東部にある鉱山地域だ。このところの公共サービス抗議行動を受け、ズマ大統領は、問題解決面の政府の進ちょく状況を折り返し報告することを約束した。先月のある土曜の午後、視察から戻った大統領は、「政府の仕事のやり方の変革」と書かれた緑色の横断幕を掲げて、演説を行った。

 ズマ大統領は、地元住民から耳にたこができるほど話を聞かされた。群衆が掲げるプラカードは、シヤテンバ居住区を、管理がまずいとみなされている別の州の管理下に置くという決定を批判した。診療所、学校、警察があまりにも少なすぎるとみなされた。住民の前で演説をした閣僚にやじを飛ばす者もいた。

 演壇に立った大統領は、群衆にこう要請した。「プラカードを下ろしたまえ。もう見たから」。

 ズマ大統領は群衆に、自分も貧しい育ちであり、彼らの不満は分かっていると念押しした。大統領は、政府が公共サービス改善計画に取り組むことを約束した。演説の締めくくりには、人気のある反アパルトヘイトの歌、『わたしにマシンガンを持ってこい(Bring Me My Machine Gun)』を歌った。群衆は歓声をあげ、大統領と共に踊った。

 ステージを降りた大統領は、少数の記者団に向かい、国民はもっと辛抱強くなる必要があるとして、「扇動されてはだめだ。問題をわれわれ政府の手に委ねなければならない」と語った。

1431チバQ:2010/06/10(木) 20:57:06
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1149084564/911
「世界一犯罪多い国」南ア治安はイエローカード

 【ヨハネスブルク=吉原淳】サッカー・ワールドカップ(W杯)が開かれる南アフリカは、世界一犯罪が多い国とも言われる。
 11日の開幕を前に諸外国から続々と観戦客が訪れる中、警察当局は緊張を強めている。
 開会式が行われる街で、もっとも物騒とされるヨハネスブルク駅周辺を歩いた。
 ヨハネスブルク駅前の青空市場。色とりどりの野菜や果物、雑貨品が敷物の上に広げられ、行商人の呼び込みの声が響く。平日の昼下がり。秋の穏やかな日差しが注ぎ、買い物客からは笑顔もこぼれるが、頭上を見上げると、ビルの窓ガラスがことごとく無残に割れているのに気づいた。今にもひびが崩れて、破片が落ちてきそうで怖い。
 案内をしてくれた南ア人運転手ビクターさん(51)によると、駅前はかつて有数の繁華街だった。しかし近隣の紛争国から流れ込んだ不法入国者があふれ、ホテルや企業が撤退。これらの建物は貧しい人々の賃貸住宅に変わったという。
 歩道を歩いていると、ビクターさんが急に怖い顔で振り向き、大声を上げて後ろにいた2人組の若者を追い払った。「あの若者たちはバッグをナイフで切り、中身を奪おうとしていた」。ビクターさんは強奪を相談する声を、背後で聞いたと明かした。
 婦人服店の前では、私服の女性警察官が若い女を捕まえ、どなり声を上げていた。身分証を示してバッグを開けると、万引きしたセーターが出てきた。若い女は何度も腕を振り払おうとしながら、連行されていった。
 市民の移動手段は主に、安い乗り合いタクシー。広い駐車場のような場所に何台ものワゴン車がひしめき、行き先を告げて乗り込もうとする人々が車を取り囲んでいた。こうした客を当て込んだ露店には、アメやたばこのほか、ゴムを張ったぱちんこも売られていた。露店の男性が手に取りながら話した。「これで建物の窓ガラスを石で割って、中に入るんだ」
 南ア全体では2008年度、約210万件の犯罪が発生。武装強盗は日本の28倍の約12万件に上った。治安の安定は開催国の“国際公約”でもあり、警察当局は全国の警察官約20万人のうち、4万4000人をW杯警備に専従させている。ムテトゥワ警察相は読売新聞の取材に、「わが国が犯罪という問題を抱えていることは確かだが、我々は今までとは違う態勢でW杯に臨む。安全性には自信を持っている」と語った。
 街の大通りでは、大型ワゴンを使った移動式の「臨時交番」が各交差点に止まっている。駅近くの道路では、警察官が検問所を設けて車を一台一台止め、銃器などを運んでいないか、目を光らせていた。
 W杯開催中に訪れる外国人は約37万人とされ、客を迎えるホテルも準備を急いでいる。鉄条網や電流の流れた柵を周囲に設け、出入りの車を24時間監視する警備員を置くホテルがほとんどだ。
 在南ア日本大使館によると、日本からの観戦客は約5000人。1試合だけ観戦して帰る客が多く、来訪のピークはグループリーグ第2戦のオランダ戦(19日)の直前という。大使館では「夜間の出歩きなどはくれぐれも避けてほしい」と呼びかけている。
(2010年6月6日09時22分 読売新聞)

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1149084564/914
91歳マンデラさん、W杯開幕戦を観戦?
南アフリカ代表選手との撮影に応じるマンデラ元大統領(手前右)=3日、ロイター 【ヨハネスブルク=中西賢司】南アフリカの人種融和の象徴で、国民の人気が絶大なマンデラ元大統領(91)が11日のサッカー・ワールドカップ(W杯)開幕戦に姿を見せるか、ズマ現政権が気をもんでいる。
 マンデラ氏はW杯南ア誘致の立役者だが、親族は高齢を理由に出席に難色を示しているという。
 マンデラ氏は2004年に公的活動から引退して以降、公の場に姿を見せることはまれ。現在は足腰が弱り、歩行も困難となっている。
 だが、ストフィーレ・スポーツ余暇相は2日、地元紙に「マンデラ氏側が入場券4枚を求めてきた」と述べ、与党・アフリカ民族会議(ANC)幹部も「マンデラ氏は観戦すると聞いている」と話すなど、政府・与党挙げて「出席ムード」演出に懸命だ。
 昨年5月に発足したズマ政権は、選挙公約だった公共サービス改善が進まず、1〜3月に新たに約14万人が失業するなど苦境にある。
 ANCは、苦戦が伝えられた昨年4月の総選挙でもマンデラ氏が選挙集会に顔を出してから人気が盛り返しており、今回もマンデラ人気にあやかって政権浮揚につなげたい思惑がある。
 だが、南半球は今が冬。マンデラ氏の孫は「来月92歳になる祖父を外出させるのは酷」と困惑しており、最終的には元大統領本人の意向に委ねられそうだ。

(2010年6月8日10時15分 読売新聞)

1432チバQ:2010/06/10(木) 21:08:13
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/100610/mcb1006100505013-n1.htm
ベネズエラ 行き詰まる国営化戦略 中小への拡大、混迷深める恐れ (1/2ページ)2010.6.10 05:00

国営携帯電話機メーカー、オリノキアを視察するベネズエラのチャベス大統領=5月21日、カラカス(AP)【拡大】
 南米ベネズエラの反米左翼、チャベス大統領は2日、「国境なきブルジョアジー(資本家階級)に対する経済戦争」を宣言した。「21世紀の社会主義」を掲げる同大統領は、これまでも電力、エネルギー、通信産業など、インフラ部門を中心に国営化を進めてきた。最近、経済統制は小売業を含めて、さまざまな産業分野に及び、中小企業も接収の対象となっている。しかし、こうした政策は同国の経済発展に逆効果であり、経済危機をさらに深める恐れがある。

 ≪分析≫

 チャベス政権は、国家は経済発展と国民統合の原動力であり、国営企業と民間企業との協力や、企業の国有化によって経済効率を向上させ、幅広いサービスを提供できると考えている。当初は民間投資を認める実利的なアプローチを取っていたが、基幹産業の国営化が進むにつれて労働組合の政治的発言力が増し、中小企業の国営化を求める声が強まった。

 ◆チャベス派分裂

 1999年12月に「ベネズエラ・ボリバル共和国憲法」が制定されて以降、同国はインフラ部門をはじめ、重要産業の国有化を進めてきた。しかし、憲法は財産所有者への補償を約束しており、憲法と政治体制に従う限り、民間投資を認める現実的な政策を取ってきた。

 ベネズエラ政府は中小企業の国営化に抵抗し、国家経済戦略の優先順位に従って国営化を進めてきた。補償額の大きさや経営能力の欠如も、政府が場当たり的な国有化をためらう理由だった。政府が国有化を加速せず、新規国営企業で労働組合による管理を推進しなかったことへの不満から、2007年以降、チャベス派の労働組合は分裂し、労使関係も複雑化した。

 チャベス派内部の階級対立は、同政権が地元の民間企業に代わって、政権に忠実な社会主義的企業家を育成しようとしたことから、いっそう激化した。公共事業の割り当てで優遇され、不正に私腹を肥やした企業家は「ボリブルジョアジー(ボリバル革命の資本家)」と呼ばれ、チャベス政権に対する国民や労働組合の信頼は低下した。

 ベネズエラでは国民議会(一院制国会)の総選挙が今年9月に迫っている。チャベス政権と与党・統一社会党(PSUV)は、左派と貧困者の間で中核的支持基盤を再び固めることを狙っている。中小企業に対象を拡大した国有化政策によって、衰えつつあったチャベス派の忠誠心は改めて勢いづくだろう。

 ◆低生産性と汚職

 しかし、国有化の推進によって経済危機が深まり、暴動が起きる恐れも高まる。既存の国営部門、特に公的インフラ部門は、投資の不足や上限価格の設定、貧弱な経営のために、供給不足や停電を起こすなどして、業績はお粗末だ。国営企業の深刻な問題として、官僚主義、先見性の欠如、不透明な会計手続きがみられ、生産性が低く、汚職が起きやすい脆弱(ぜいじゃく)な体質となっている。

 米州機構の米州間汚職防止協定に基づく報告書によると、ベネズエラは汚職防止のための113項目にわたる技術的勧告のうち109項目を実施していない。例えば、収入の管理について、資産と負債の公表はほとんど進展しておらず、商品とサービスの政府調達を行う公務員の効果的な雇用も行われていない。

 ベネズエラ政府は、食品分野でも、補助金を受けた食料サービス「メルカル」の拡充、国営輸出入企業の設立、半国営の中小企業への低利融資と優先的な外貨割り当てなどを通じて、資本主義モデルから転換し、社会主義的食料生産、流通・販売網を構築しようとしている。しかし、こうした戦略によって市場を補完し、経済を発展させることはできそうもない。

                   ◇

 ≪結論≫

 ベネズエラ政府は、経済を石油産業への依存から脱却させ、多角化を図ることに成功していないばかりでなく、経済転換のための効果的な政策を持っていない。一段と国有化を推進し、私的財産権に改めて挑戦することを通じて、供給不足に対処しようとしているが、チャベス大統領が進める資本家階級との「経済戦争」は、激烈な反資本主義感情を内包しており、同国の経済危機をかえって深める恐れが大きい。(オックスフォード・アナリティカ)

1433チバQ:2010/06/10(木) 21:30:47
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2010/06/post-1331.php
南ア黒人ミドルクラスは白人以上?
South Africa's "Black Diamonds" Overtake Whites

2010年06月07日(月)12時39分
ニコラス・ブルリアード(ヨハネスブルグ)
[2010年6月 9日号掲載]

 南アフリカで、相当な数の黒人中間層が生まれている。アパルトヘイト(人種隔離政策)撤廃後の差別改善政策と、長らく続く経済成長のおかげだ。その規模についてはまだ議論の途中だが、今や白人層より黒人中間層のほうが購買力が高いという研究結果もある。

 これまでは南アの人口5000万人の10%を占める白人が、中間層を独占していた。しかし今では人口の79%を占める黒人が、よりよい教育と雇用の機会を得て高い職業的地位に就いている。

 94年に最初の民主選挙が実施されて以来、政府は黒人中間層の拡大を図ってきた。その政策の中核となったのが「黒人の経済的権利の向上(BEE)政策」であり、企業は黒人の経営者や経営幹部、管理職の数でランク付けされる。BEE上位の企業は、政府との契約や事業許可で優遇される。

 しかし南アフリカ人種関係研究所のシフォ・シーペ所長は、黒人中間層の影響力は誇張されている、と指摘する。シーペによると、黒人中間層は人種差別の是正政策と、アパルトヘイト撤廃に尽くした黒人活動家が政府要職に就いていることで成り立っている。つまり政府頼みであり、起業家が生まれていない。雇用創出に寄与していない点が黒人中間層の弱みだ。

1434チバQ:2010/06/10(木) 21:35:05
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/100609/mds1006090746003-n1.htm
【イチから分かる】南アフリカ 犯罪の背後に貧困と格差 (1/3ページ)
2010.6.9 07:39

 アフリカ大陸で初めて行われるサッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会が11日、開幕する。アパルトヘイト(人種隔離)が撤廃され、1994年に選ばれた黒人初のマンデラ大統領が、「国民和解」を唱えて16年。人種差別の解消は進んだものの、社会格差は解消できず、強盗やレイプが増えて、外国人労働者排斥事件も多発する。W杯を機に「虹の国」は輝きを取り戻せるだろうか。(ロンドン 木村正人)

 95年6月24日、南アで行われた同国対ニュージーランドのラグビーW杯決勝戦に出場した唯一の黒人選手チェスター・ウィリアムズ氏(39)はかつて、本紙にその感激をこう語った。

 「試合の準備中、人種に関係なく6万5千人の大観衆が総立ちになり新しい国歌を歌った。感動的な光景で、私も大声で歌った」

 アパルトヘイトを撤廃した南アにとり、W杯は国際社会への復帰をアピールする絶好機で、南ア代表は見事に初出場、初優勝を果たした。マンデラ大統領にとり、「国民和解」を演出する最高の舞台となった。

 その15年後の今年、今度はサッカーW杯である。

 観戦のため訪れる旅行者数の予測は、金融危機の後遺症で45万人から30万人に下方修正されたとはいえ、「W杯はかつてないほど国民を団結させている」とズマ現大統領は力説する。

 94年以降、南ア経済は毎年2〜5%の成長を遂げて国内総生産(GDP)の規模は4・5倍に拡大。旅行者数も年間390万人から950万人に膨らんだ。

 サッカーW杯で南アの発展とアフリカ大陸の可能性を世界に印象付けようとの狙いが、主催者の国際サッカー連盟(FIFA)にも開催国の南アにもある。

 ヨハネスブルクを拠点に活動する英国人ジャーナリスト、フレッド・ブリッジランド氏はしかし、「問題は犯罪率の高さ。殺人発生率はコロンビアに次ぎ世界2番目。主要都市住民は電気さくに囲まれて暮らす。正常な社会ではない。自動車や携帯電話を盗むため日常的に殺人が行われている」と、声をひそめて語る。

 殺人こそ94年の年間2万6千件から1万8千件(昨年)に減ったものの、レイプは4万4千件から7万件(同)に激増。強盗も11万7千件から18万件(同)に増えた。中でも気になるのは異端者や外国人労働者を狙った「嫌悪犯罪」だ。

 2008年には、同性愛を公表していた女子サッカー代表選手、ユーディ・シメラニーさんが、“性の矯正”を理由にレイプされ、拷問を受け、顔や胸、足を25回も刺されて殺された。この事件で2人に有罪が言い渡され、2人は無罪判決を受けた。同性愛への嫌悪犯罪は今も、続発する。

 外国人労働者に対するそれは、ムガベ政権の圧政を逃れて南アに300万人も流入した隣国ジンバブエの人たちを、黒人貧困層が仕事を奪われるのを恐れて次々と襲撃するケースが少なくない。警備が強化されるW杯期間中はおとなしくして閉幕後に襲撃を再開すると予告する集団もある。

W杯で人権問題に光

 嫌悪犯罪や一般犯罪の多発の背景に、マンデラ氏が唱えた「国民和解」の理想では解消できない社会格差の現実が横たわる。南アの経済格差は世界最悪との研究も昨年、発表された。

 失業率24%超。貧困家庭に生まれた子供たちは十分な教育を受けられず、青年になっても雇用機会に恵まれない。生活の糧を得ようにも、強盗しか手段が見当たらないのが、実情だ。

 だが、他のアフリカ諸国の状況はもっと深刻だ。

 サッカーの英スコットランド・プレミアリーグでプレーするコートジボワール代表のスレイマン・バンバ選手は英メディアで、「銃とサッカーは両立しない。暴力が繰り返されないよう力を合わせるべきだ」と呼びかける。サッカーが子供に夢と希望を与えればとの期待が、そこにはある。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルのコルドーネ暫定事務総長は本紙の取材に、「W杯を、南アで人権問題に取り組む人たちに光を当てる機会にしたい」と話している。

1435チバQ:2010/06/10(木) 21:36:58
http://www.zakzak.co.jp/zakspa/news/20100602/zsp1006021215003-n1.htm
<特集>日本代表&サポーター命がけ? W杯の南アに突撃取材★W杯直前!男もレイプされる?南アの最悪治安ルポ

2010.06.02

 ■1 W杯開催都市で最新手口の犯罪に遭遇

 殺人・強姦事件発生率が世界最高(それぞれ日本の110倍と123倍)とされ、その他さまざまな危険情報が伝えられている南アフリカ。そこに私、旅ライターの丸山ゴンザレスが乗り込んだ。数年前訪れた際は、暴漢に襲われ重傷を負った。今回は一矢を報いるつもりで無事に帰還したいが…。

 成田空港から丸2日がかりでヨハネスブルク国際空港に到着、犯罪多発エリアのCITY(市街)に近いオブサーバトリー地区に宿を確保した私はいざ、ショッピングセンター周辺を散策。「タクシーからショッピングセンターまでの10mの間に強盗に襲われる」という噂を確かめるためだった。

 すると、車に乗ったインド系の男に声をかけられた。男は「私は警官だ」と言ってIDカードを提示してきた。男とは少し言葉を交わし別れたが、5分後、別の場所で再び目の前に現れ、「お前、中国人だろう。中国のカネを見せてみろ!」と詰め寄ってきた。後をつけてきたのだろうか…?

 「いいえ私は日本人です」

 「同じことだろ」(?)

 有無を言わさず車に押し込まれた。“警官”によると中国人マフィアが偽札を造っているため調査中だという。“警官”は強引に私の財布を奪い取ると、手品師のような動きで中身の一万円札を取り出して私の眼前に示し、またゆっくりと財布に戻し、返してきた。その後“警官”が私の携帯電話を勝手にいじりだしたため我慢が限界に達し、日本語で怒鳴りながら車を飛び出したが、追ってくる気配がなかった。ふと財布を確認すると、一万円札の代わりに、10ランド(約120円)札が3枚挟まっているだけ。天才的な器用さですり替えられたのだろうが、まったく腑に落ちない。すぐさま在南アフリカ日本大使館に連絡を取り、事の顛末を説明した。すると現在、南ア在住の中国人が同じ手口の強盗被害に遭うことがあるそうで、それに巻き込まれたのだろうということだった。そして大使館には、「今回の事例を注意勧告の事例に加えたい。申請書を送るので、被害の詳細を記載して返送してほしい」と言われた。入国して一日もたたないうちのことである。詐欺事件に引っ掛かった日本人初の事例として、私自身が掲載されることになってしまった。

 ■2 犯罪多発エリアCITYの実情

 滞在2日目は、犯罪多発エリアとして知られるヨハネスブルク中央駅付近や長距離バスターミナルなどに加え、決勝戦が行われるサッカーシティー(旧FNBスタジアム)の取材を予定していた。そこでホテルの人間に直接交渉して車を出してもらうことに。

 「ジョーバーグ(ヨハネスの地元での略称)は、もう安全なのか?」

 運転手に問いかけると、ニンマリと笑って言った。

 「これから見せてやるよ」

 ヨハネスブルク中央駅付近や長距離バスターミナルでは、多くの旅行者が強盗の被害に遭っている。「駅から半径200mで強盗に遭う確率150%(一度襲われ、再度襲われる確率がプラス50%)」

 この噂が有名であるせいか、外国人の姿は皆無。この国では、公共交通機関は低所得者層が利用するものなのだ。在南ア日本大使館でさえも「公共交通機関は『ない』と思ってください」と語ったほどだ。

 駅構内には銃を持った警官やセキュリティが配備されているので、一応は安心できるが、一歩でも外に出ると大破した車がそのまま放置されているのが目に入る。ガード下に差し掛かると薄暗いなか、眼光鋭い黒人たちがたむろしている。私はセキュリティの近くを通り過ぎたため何事もなかったが、こんなところに能天気な日本人旅行者が来たら、何か起きても不思議ではなさそうだ。

 一方でサッカーシティーは、周囲数kmは完全な荒野で何もない。スタジアム本体は完成しているが、周辺は重機が稼働してまだ工事中だった。この日は、開催4週間前。作業員や重機を指さして運転手に尋ねた。

「開催に間に合うの?」

「メイビー(たぶん)」

 困ったように笑いながら答えてくれた。南アフリカ人は、多少いい加減だが気のいい人が多い。だがこの後すぐ、危険地帯の恐ろしさを痛感することになった。

1436チバQ:2010/06/10(木) 21:37:36
 ■3 「最大最強の魔窟」ポンテタワーの今

 ヨハネス市内に唯一、空高くそびえるポンテタワー。アパルトヘイト政策下で建築され「地上の楽園」と呼ばれた高級マンションだ。しかし、長年管理者がおらず、犯罪者などが住み着き、最近まで「マフィアの楽園」と言われていた。

 ここに行くため雇ったのは、ジェイジーと名乗る190cm100kgの巨漢だった。車に乗り、ホテルから20分もしないうちにポンテタワーに到着。周辺の雰囲気はこれまでに見てきたCITYと比べると、明らかに異質だった。周囲の黒人が向けてくる視線が突き刺さる。食われてしまいそうだ。

 タワーへ近づくと、進入口のゲートが閉じている。「内部の写真を撮りたい」とジェイジーに伝えて車を降り、ゲート横の守衛に無理を承知で交渉した。「昔は治安が悪かったって聞いたんだけど」と言うと「それは、昔のことだ。今はNEWタワーだから、居住者以外は入れない」と、守衛は面倒くさそうに答えた。確かに入り口付近は綺麗に工事されている。ここも、W杯を機に健全なものに生まれ変わりつつあるのだ。外からタワーを撮影し、車のほうへ振り返った。

 ところが、あるべき場所に車が止まっていない。周囲を見渡すと、100mほど先まで車が移動している。ジェイジーが私を置きざりにして出発していたのだ。

 「おい!」

 思わず叫んだが届かない。それどころか、周辺にいた十数人の黒人が、英語に交じって何語かわからない言葉を発しながら、私の怒号に反応した。

 「ミスター、ギブミー10ランド」

 「※、◎△×●」

 絡みついてくる無数の黒い腕を全力で振り払い、走った。

 「おい、待ってくれ!」

 車に追いつき息を切らし、ジェイジーを睨みつけた。

 「何で行っちゃうの?」

 「ここは非常に危険だ」

 「知ってるよ!」

 息を整えながら、呆れ交じりの怒りを吐き出したのだった。

 3日間のヨハネス滞在では、“危険”の存在は確かに確認できた。

 しかし一方で南アの牧歌的な側面やW杯開催に向けての努力も伝わってきた。観戦予定者には、危険に興味本位で近づかないことを切に願う。そして、まともなガイドを雇うことも。

 ■サッカー日本代表チーム「ナイスゲイ」は誰だ?

 ヨハネス都市伝説のなかには「宿が強盗に襲撃され、女も“男も”全員レイプされた」という話がある。過去の報道によると国民の27%がレイプ被害者で、大統領すらもレイプ加害経験をカミングアウトするなど、ことに南アはレイプにおいて話題に事欠かない。はたして男でもレイプされるという噂は本当なのか…?

 そこで失礼を承知で、道行くみなさんに「日本代表選手で襲ってみたいナイスガイ(ゲイ)は誰?」というアンケートを実施。片っ端から道行く男性に声をかけ、日本代表の顔写真一覧を見せながら「誰が一番のナイスゲイで、あなたが好きなタイプはどの人ですか?」と質問した。

 約60人に聞いた結果、20票以上を獲得しダントツの1位となったのは稲本潤一(MF)。「綺麗なサル」、「髪形がクールでいい」といった外見的な理由が多かった。2位は本田圭佑(MF)。清潔感が支持された。3位は岡崎慎司(FW)。使用した写真がツンツンと尖らせたヘアスタイルだったため、稲本と同じ理由でランクインした。そのほか、長友佑都(DF)は写真を見るなり失笑されることが多かった。無精ヒゲを生やした選手は人気がなく、中澤佑二(DF)、松井大輔(MF)は不評。岡田監督は「メガネが駄目」とのこと。ついでに載せたオシム前監督に至っては白人への恨みが根付いているからか、「ぶっ殺してやりてえ」と言う物騒なコメントも…。

1437チバQ:2010/06/10(木) 21:38:16
■事実発覚! 男レイプ伝説は誤報だった

 失礼極まりないアンケートであったが、この過程で、ある事実が発覚した。ゲイ文化が盛んなのは主にアフリカ北部で、南アフリカの黒人社会においてゲイは差別の対象だという。男性のレイプ被害事例も現在は多くないようだ。

 ちなみにアフリカ某国からの移民という男性2人組に声をかけた。雰囲気は完全なゲイ。岡田監督の写真を見て「CUTE!」と言って口に手を当てる仕草は明らかにそっち系の動きだった。しかし、彼が指したのは玉田圭司(FW)であった。

 ともかく日本代表のみなさん、特に稲本選手と玉田選手はアフリカ大陸においては一応気をつけていただきたい。

 ■南アに馴染みの深い日本人が語る「それでも南アは意外と安全」

 はたして南アフリカW杯は無事に開催できるのか?! まずはサッカー南アリーグ初の日本人プレーヤー、村上範和選手を直撃。村上選手は大学時代にプロを志し、欧州リーグ入りを視野に海外を拠点にすることを決める。卒業後の2004年6月よりシンガポールでプレーし、2009年9月から南アフリカリーグのプラティナム・スターズに入団。対人プレーに強く、どんな状況からも得点を決めることが長所のFWだ。アフリカに興味があったことと、サッカー環境が整っていることを知り、南アからのオファーを受け入れた。南アでは、毎日たくさんの刺激を受けているという。

 「FWの場合は得点をしない限り、他に良いプレーをしても一切プラス評価にならない。ポジションごとの仕事に関して妥協がまったくない点が、日本と異なりますね。また彼らにはサッカーが貧困から抜け出す手段でもあるため、ハングリーさが体に染みついてる。これにはすごく影響を受けてます」 そんな村上選手に、W杯開催直前の現地の雰囲気を聞くと…。

1438チバQ:2010/06/10(木) 21:38:40
 ■治安の悪さは過剰報道? 大きな混乱はないと予想

 「とてものんびりしてます。日韓W杯のように町おこしや、商売っ気を出すわけでもなく、『一緒に楽しもう』という雰囲気。環境に関しては、僕も当初サバンナのような厳しい感じを想像していたけど、ちゃんとリゾート化されていて、ツアーの範囲内で行動する限り治安は安全。ご飯もおいしいし、何とかなりますよ(笑)」

 続いてW杯参加32カ国を旅行中の2人組「Libero」のアシシ氏に聞いた。南アにはこれまで4回訪問している彼らだが、当初“厳戒態勢”を敷いていたとか。

 「空港では盗難対策に偽財布、偽パスポートを用意、ホテルはシェラトンまで送迎付き。でも現地の人から情報収集して、安全な時間と場所を把握していれば大丈夫でした。主に白人が住むセレブ街もある。よく治安問題でニュースになるのは、アパルトヘイト時代の元黒人居住区内での話。しかし、人種差別に繋がるため現地では報じられない。だから噂が余計に世界中で独り歩きするんでしょう」

 またアシシ氏は、現地の文化を尊重することも、危険回避において重要だと指摘する。

 「アフリカ大陸で必ず遭遇するのが、『TIA(This Is Africa)』。彼らはのんびりしていて、時間通りに事が進まなかったりすることを指します。でも僕らは、滞在国のローカルルールには不満を言わず従うべきだと考えています。危険な目に遭うのは、大抵ローカルルールを破る人」

 32カ国を回っているだけあって、含蓄深いアドバイスだ。

取材・文・撮影/丸山ゴンザレス 安英玉(SPA!) 写真/久野武志 共同通信社

1439チバQ:2010/06/10(木) 21:41:08
http://www.yomiuri.co.jp/wcup/2010/news/etc/news/20100609-OYT1T00916.htm
マンデラ元大統領、W杯開会式出席へ
 【ヨハネスブルク=中西賢司】11日のサッカー・ワールドカップ(W杯)開会式に、南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領(91)が出席する見込みになったと、同氏の親族が8日明らかにした。

 AP通信が伝えた。親族はこれまで高齢を理由に外出に難色を示しており、マンデラ氏の判断が注目されていた。

 マンデラ氏の孫は「選手とファンを歓迎するため、祖父を会場に連れて行けるだろう」と述べ、マンデラ氏が10〜15分間ながら、開会式に姿を見せる予定だとした。

 くしくも、11日は、反アパルトヘイト(人種隔離政策)闘争を率いたマンデラ氏が46年前、国家反逆罪で有罪判決を受けた日。終身刑となった同氏は、その後27年間に及んだ獄中生活から釈放後の1994年、黒人初の大統領として新生南アを率い、引退後はW杯招致に尽力した。

 このため、W杯関係者はマンデラ氏の開会式出席を熱望していた。

(2010年6月9日19時57分 読売新聞)

1440チバQ:2010/06/12(土) 00:13:09
http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010061101000668.html
ベルギー、13日に総選挙 分離独立派が躍進の勢い
 【ブリュッセル共同】北部オランダ語圏と南部フランス語圏の対立深刻化を受けて4月に連立内閣が崩壊したベルギーで13日、連邦議会の下院総選挙(定数150、比例代表制)が実施される。

 オランダ語圏の「分離独立」を目指す中道右派の新フランドル同盟(N―VA)が躍進の勢いを見せており、欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)の本部を抱えるベルギーの「国家分裂」の懸念が強まっている。

 選挙はオランダ語圏(フラマン地域)とフランス語圏(ワロン地域)、両語併用のブリュッセル首都圏地域に分かれて実施され、得票数の多かった政党を軸に、両語圏の政党が連立政権を構成する。

 最新世論調査によると、フラマン地域でN―VAの支持率は約25%で、ルテルム首相が率いるフラマン系のキリスト教民主フランドル党(CD&V)の約15%を上回り首位。

1441チバQ:2010/06/12(土) 00:29:29
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010061102000056.html
自民党が連立交渉開始 オランダ総選挙
2010年6月11日 朝刊

 【ハーグ(オランダ西部)=有賀信彦】九日に投開票されたオランダ下院(定数一五〇)選挙は、十日までの集計で、歳出削減などを掲げた中道右派の自由民主党が第一党となった。ルッテ党首(43)が次期首相の座に意欲を示すなか、同党は各政党との連立交渉を開始した。

 地元メディアによると、連立の基本的なパターンは三つ。最も可能性が高いのは、自民党(三十一議席)と第三党に急伸した極右、自由党(二十四議席)、最大勢力から第四党に落ちた中道右派、キリスト教民主勢力(二十一議席)による連立という。同民主勢力を率いたバルケネンデ首相の退陣は確実となった。

 ただ、イスラム系移民排斥を訴え躍進した自由党への懸念は各党の間で依然、根強い。このため、第二党で中道左派の労働党(三十議席)のほか、複数の左派少数政党との連立や、労働党とキリスト教民主勢力との連立も選択肢として挙げられている。

 政権樹立に必要な過半数(七十六議席)を確保するには、少なくとも三党から四党の連立が必要で、伝統的に約二カ月間の交渉期間を要する。過去には連立交渉に最長二百七日かかったケースもあり、今回も難航する可能性が高い。

1442チバQ:2010/06/12(土) 00:42:36
http://www.mbs.jp/news/jnn_4450787_zen.shtml
■ マンデラ元大統領のひ孫、交通事故死

 南アフリカ初の黒人大統領、ネルソン・マンデラ氏のひ孫がサッカー・ワールドカップの前夜祭コンサートの帰りに交通事故で死亡しました。これを受けて、マンデラ氏は開会式への参加を取りやめました。

 死亡したのはマンデラ氏の9人いるひ孫のうちの1人、ゼナリ・マンデラさん(13)です。

 地元紙などによりますと11日未明、ゼナリさんが乗っていた車が幹線道路を走行中にバリケードにぶつかって横転しました。警察は酒を飲んで酔っぱらっていたという運転手の男を逮捕して、詳しい状況を調べています。

 ゼナリさんは9日に13歳の誕生日を迎えたばかりで、この日はワールドカップの前夜祭として行われたコンサートからの帰宅途中でした。

 広報窓口の「ネルソン・マンデラ基金」によりますと、マンデラ氏は事故を受けて、予定していたW杯開会式への参加を取りやめるということです。(11日23:40)

1443チバQ:2010/06/12(土) 00:43:53
http://mainichi.jp/enta/sports/soccer/japan/news/20100612k0000m030085000c.html
南アW杯:貧富差、でも「アフリカ人であることを祝おう」
 「アフリカ人であることを祝おう」をスローガンに初めてアフリカで開かれるW杯。それが映し出すのは国際サッカー連盟(FIFA)の商業主義が通じない貧富の格差とそこから踏み出す希望だ。

 開幕式でズマ南ア大統領は「アフリカの時代が来た」と宣言した。だがその現実は厳しい。ヨハネスブルク旧黒人居住区での6日の親善試合、ナイジェリア−北朝鮮戦。無料チケットを求める客が殺到し約15人が負傷した。客の大半は出稼ぎに来たナイジェリア人だ。その一人、フォロさん(38)は「生活が厳しくチケットが買えない仲間が押しかけた」と話す。渡航費の負担は重く、南ア以外のアフリカのチケット購入者は全体の2%だ。

 FIFAは当初、スポンサーのクレジットカード会社を使い、インターネットでチケットを販売したドイツ大会方式を適用しようとした。しかし、銀行口座さえなくインターネットにもアクセスできない多くの市民が購入できない現実に直面した。最後は窓口での現金販売が役立った。南部アフリカでは1日1ドル以下で暮らす市民が約4割を占める。

 とはいえW杯は希望ももたらす。ムガベ大統領の圧政が欧米の制裁を受け経済混乱が続くジンバブエ。計画停電の中、ハラレでは広場に大型スクリーンや発電機を設置、隣国南アのW杯を祝う。「これがサッカーだ」と市民は熱狂する。

 アパルトヘイトを超え人種の融和を訴えたマンデラ元南ア大統領はFIFAに寄せたメッセージで「W杯はただの試合ではない。言葉や肌の色、政治信条や宗教を超え、世界を一つにできるサッカーの力の象徴だ」と訴えた。政治犯として27年半収監された元大統領が釈放され今年で20年。開幕式でブラッターFIFA会長は「マンデラ氏の精神は息づいている」と語った。アフリカが一つのボールに結集し、厳しい現実を乗り越えられるように。希望を込めた大会が始まった。【ヨハネスブルク高尾具成】

1444チバQ:2010/06/12(土) 00:44:50
http://mainichi.jp/enta/sports/soccer/japan/news/20100612k0000m030083000c.html
南アW杯:祭りの陰で重い宿題も 開催費負担、生活向上…
 【ヨハネスブルク高尾具成】世界的な大イベントであるサッカー・ワールドカップ(W杯)の初のアフリカ開催にこぎつけた南アなどアフリカの諸政権は、今後、W杯をてこに「経済発展する」とした約束の履行を迫られる。貧困が根強く残るアフリカではW杯チケットは高根の花で、市民には「遠いW杯」との実感は消えず、国際サッカー連盟(FIFA)の商業主義には反発も見られた。膨らんだ開催費をどうまかなうのかなど、華やかな開幕式の陰には重い宿題も残されている。

 人種隔離政策(アパルトヘイト)下で、南ア黒人プロサッカー選手だったウォルター・ジョーンズ氏(43)は「アパルトヘイトで世界への扉を閉ざされた世代にとっては大会開催だけでも成功。夢が現実となる意味をアフリカに知らしめた」と開催を手放しで喜ぶ。アフリカではW杯への肯定的な見方が支配的だ。

 だが、さまざまな課題も現実には残っている。

 「アフリカ人であることを祝おう」との南ア大会スローガンが発表された07年11月、ムベキ南ア大統領(当時)は「大陸の代表者として、アフリカ全体の経済発展への波及を約束する。歴史家はアフリカが貧困や紛争の世紀の流れを転じ、立ち上がった時に(アフリカで)W杯があったと回顧するだろう」と大見えを切った。確かに近年、レアメタルなど豊かな地下資源の輸出などでアフリカの経済成長は著しい。01〜08年にはアフリカ全体で平均成長率が先進国を超える5.8%を達成した。

 しかし、アフリカ全体の国内総生産は日本の5分の1程度で、1人あたりの国民総所得も豊かな南アでさえ日本の7分の1程度に過ぎない。

 アフリカの大半の市民にとって南ア行きはあまりにも遠い。紛争は続き、権力争いやクーデターは絶えない。国の富が一部の権力者に掌握されている国も少なくない。今後、巨費を投じたW杯開催が真に市民生活の向上に結び付くのか、南アはじめ諸政権の政治姿勢が問われることになる。

 FIFAは04年の南ア開催決定後、プロジェクト「アフリカで勝利を。アフリカとともに」を始めた。国連などの賛同も受け、7000万米ドル(約64億円)の資金を投入。アフリカ各国に最低一つの芝のグラウンドを造るなどの支援を続けている。ただ、FIFAの南ア開催決定には、ブラッター会長が98年の会長選でアフリカ諸国に支援を受けた恩返し的な意味もあると言われており、こうした不透明さの解消も課題になりそうだ。

 ◇地元、効果実感なく
 FIFAの商業主義には地元から反発もある。

 大会前、南ア各紙には「FIFA共和国にようこそ」と皮肉った見出しが躍った。南ア国旗と応援ラッパ「ブブゼラ」や「2010」をデザインしたキーホルダーを販売しようとした起業家がFIFAから「権利侵害だ」と非難を受けたり、競技場周辺の物品販売が厳しく制限されたからだ。

 多額の賛助金を払っているスポンサーばかり重視し、小さな商売で生活を営む人が多いアフリカの実情を無視しているとの批判が高まった。露店が営業できなくなった女性(56)は「私が店を出すことでW杯のイメージが下がることはないはず」と無念の表情だ。

 W杯地元組織委が調査委託する監査法人グラント・ソントン社の報告によると、過去4年も含めたW杯関連全体で930億ランド(約1兆円)以上の経済効果があったという。また今年、観光客らにより130億ランド(約1500億円)が落とされ、0.5%の経済成長をもたらすとの試算も示している。その一方、競技場建設や交通輸送整備など開催費は、当初試算の127億ランド(約1500億円)から、3倍以上の400億ランド(約4700億円)に膨れ上がり、市民に「W杯効果」への実感はない。

1445チバQ:2010/06/12(土) 00:45:54
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/100611/mds1006112002009-n1.htm
【W杯】黒人はサッカー、白人はラグビー 南アを分断する壁 (1/2ページ)
2010.6.11 19:58

南アフリカでは、なぜか空港職員もブブゼラを吹き鳴らして大盛り上がり…安全運航もお願いします(ロイター) 【ロンドン=木村正人】サッカーのワールドカップ(W杯)の舞台、南アフリカでは、アパルトヘイト(人種隔離政策)が崩れ1994年、マンデラ氏が黒人初の大統領となった。翌95年に自国で開催されたラグビーW杯で、優勝した南ア代表チームの黒人選手は1人だった。それから15年、今大会でピッチに立つ白人選手も1人だ。ラグビーとクリケットは白人、サッカーは黒人というスポーツの壁が、今も「虹の国」を分断している。

 「ブース!」。南ア代表チームで「キリン」の愛称をもつ長身のディフェンダー、マシュー・ブース選手(33)がボールに触る度、観客席からは熱狂的な声援があがる。白人であるブース選手は黒人層に絶大な人気を誇り、今大会の超大型ポスターのモデルにもなった。

 かつて英国の自治領だった南アでは英国と同様、ラグビーやクリケットは白人富裕層に普及した。ボール一つあればどこででも楽しめるサッカーは、黒人社会にも広がった。

 アパルトヘイト時代は人種ごとに4つのリーグが設立され、試合も別々に行われていた。80年代に緩和措置としてリーグは1つに統合されたが、黒人との交流を嫌った白人社会からはプロチームや少年チームが姿を消した。

 5歳でサッカーを始めたブース選手は、黒人居住区のチームに交じりプレーした。彼は「人種隔離政策に違反していたが、アマチュアのサッカー選手だった父が勇気づけてくれた」と英BBC放送に語っている。

 南アフリカ人種関係研究所のマリオ・ルート氏は「白人は黒人の観客で埋まるサッカーの試合に足を運ぶのを恐れ、黒人は逆の理由でラグビーの試合を見に行きたがらない」と語る。

 南アでは黒人が全人口の8割を占める。だが、2007年ラグビーW杯で2度目の優勝を飾った南ア代表チームも、代表選手30人のうち黒人は6人だけだった。白人選手が黒人選手との同室を拒否していた事実も発覚し、欧米メディアは「人種の壁は崩れていない」と書き立てた。

 1995年ラグビーW杯では、当時のマンデラ大統領が、白人のフランソワ・ピナール主将の背番号がついたジャージーを着て優勝杯を渡した。ピナール氏は「強烈な幸福感に包まれた。次の朝起きると私たちは一つになっていた。あの時、南アの民主主義は1歳だった。16歳になった今日までに南アは多くのことを達成した」と胸を張る。

 ただ「今後もサッカーは黒人、ラグビーは白人が優勢であり続けるだろう。それは差別ではなくスポーツの特性と文化に根ざすものだ」との見方を示す。

 在ヨハネスブルクのシンクタンク、政策研究センターのオーブレイ・マットシキ氏は「白人のサッカーファンは衛星放送で欧州リーグを、黒人は国内リーグを観戦している。W杯をきっかけに白人も黒人も一つのスタジアムで国内リーグを応援するようになることを願ってやまない」と話す。

1446チバQ:2010/06/12(土) 00:47:20
http://sankei.jp.msn.com/sports/soccer/100611/scr1006111440035-n1.htm
【W杯】なお貧困・差別…サッカーボールは“夢の扉” 旧黒人居住区の現実 (1/2ページ)
2010.6.11 14:36
W杯開幕を祝うコンサートでアーティストの演奏に熱狂する観衆=10日、ソウェト(AP) 4年に1度の世界的祭典、サッカー・ワールドカップ(W杯)の南アフリカ大会が、いよいよ11日深夜(日本時間)に開幕する。同国でアパルトヘイト(人種隔離)が撤廃されてから16年。人種間の対立が今も絶えない「虹の国」で、W杯は、黒人社会の夢である「真の人種融和」へ進むきっかけとなるのか−。反アパルトヘイトを象徴する南ア最大の旧黒人居住区「ソウェト」の街を歩いた。(白岩賢太)

 ヨハネスブルク近郊にあるW杯主会場、サッカーシティーから、かつて金鉱山採掘の際に出た土で造られたという小高い山が見える。この山を挟んで裏側に、近代的な会場とは対照的な光景が広がる。

  

「マンデラハウス」とバラック

 コンクリートの壁でできた平屋建ての家が密集するソウェト地域。アパルトヘイトの悲惨な実態を世界中に知らしめた1976年の黒人蜂起の発端になった場所でもある。

 入り口への道は舗装され、近くに公園もあり、街並みは想像以上に整っている。「W杯前に政府が大金を投じて整備したんだ」。ソウェト出身の道案内役、ブシー・チャレスさん(40)が教えてくれた。

 まず案内されたのは、英雄・ネルソン・マンデラ氏が一時暮らしていたという「マンデラハウス」。ソウェトの誇りなのだろうか、彼はこの地を訪れた人を必ず最初に案内するそうだ。

 黒人蜂起の舞台となった場所は記念碑が造られ、道端では少女が踊りを披露し、土産物を売る人たちが気さくに話しかけてくる。住人の大半は今でも貧困層という現実を感じさせない陽気さが彼らにはある。

瞳が輝く子供、笑顔の理由は

 ソウェトの中心部に向かう道路は未舗装で狭く、バラックが立ち並ぶ。ブシーさんによると、約30平方メートルの広さに1家族8人程度が暮らしているという。

 奥へ進むと、丘の上にある廃校のグラウンドで、子供たちがサッカーに興じていた。南アでサッカーは黒人のスポーツとみなされている。ボール一つあれば、みんなが楽しめるからだ。

 ソウェトを一望できる場所で、子供たちがボールを追いかけ回している。よく見ると、ボールは空気が抜け、表面はボロボロ。そんなことはお構いなしとばかりに、夢中で駆け回る。

 自分もほんの少し加わった。彼らは小さな体を起用に動かし、足に吸い付くようにボールをさばく。技術の高さには目を見張る。最年少というサムケロ・モロタニー君(8)は「バファナ・バファナ(サッカー南アフリカ代表の愛称)に入って、お金持ちになることさ」と夢を語った。

  

電気ない生活8万人

 市街地へ戻る途中、雑草が生い茂る湿地帯にトタン板でできた「シャック」と呼ばれる小屋の集落があった。不法居住者が集まるクリップタウン。ソウェトの外れにあり、ここで暮らす約8万人ともいわれる黒人は最貧困層にあたる。

 集落に電気はなく、水は共同の井戸を使う。「窓がないから昼間でも家の中は暗い。冬は寒さをしのぐためすき間に紙を詰めるんだ」と住人のマワーソ・ムカナージさん(29)。「アパルトヘイトがなくなっても何も変わらない。これが南アの現実ということを伝えてほしい」。言葉が胸に刺さった。

      



 【用語解説】ソウェト

 英国統治の市当局が20世紀初頭、鉱山開発の黒人労働者を強制移動させたのが始まりとされる。1948年のアパルトヘイト法制化後に人口が急増した。現在は約150平方キロメートルに約130万人が暮らす。地名は英語表記の「南西居住区」の短縮形。

1447チバQ:2010/06/12(土) 00:48:21
http://www.afpbb.com/article/sports/soccer/soccer-others/2734864/5863665
W杯開幕、南ア国歌を「歌えない」国民たち その複雑な背景
2010年06月11日 14:35 発信地:ヨハネスブルク/南アフリカ
【6月11日 AFP】南アフリカでは、自国のチームが出場するサッカー試合の前に、必ず、サポーターも選手もあまねく胸に手を当て、厳粛な面持ちで国歌を斉唱する。しかし、歌の途中で急に静かになったり、口ごもる人々の姿も見受けられる。

 南アには全部で11の公用語があるが、国歌には5か国語(コーサ語、ズールー語、ソト語、アフリカーンス語、英語)の歌詞が混在している。

 ヨハネルブルク(Johannesburg)に住むレラトさん(25)は、コーサ語、ズールー語、英語の歌詞だけ歌ってあとはハミングしている、と打ち明けてくれた。

「おかしいんですよ。出だしは全員大声を張り上げるのに、アフリカーンス語の個所に来たらほとんど誰も知らないものだから、歌詞をでっち上げるんです。そして、英語の個所で再び威勢良く歌うというわけです」

 そんな彼女も、前年12月に米国人聖職者らが行った行事をきっかけに、すべての歌詞を覚えようと決意した。 

■国も対策に乗り出す

 芸術・文化省のテンバ・マバソ(Themba Mabaso)氏は、11日のサッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)の南ア(通称バファナバファナ)対メキシコの開幕戦では、南ア人は歌詞をすべて歌うだろうと自信を見せた。 

 そのための努力も行ってきた。知らない言語の歌詞が出てきたら歌わないということが調査でも明らかになったため、すべての歌詞の意味を説明し各単語に簡単な読み方を付したパンフレットを作成。さらに、全国各地の地域組織とも協働して国歌斉唱の教室を開いたり、自宅でも練習できるようCDやMP3ファイル、携帯電話の着信メロディーとして利用できるようにした。 

 南ア国民の多くが国歌を歌えない一方で、レゲエ歌手ラス・ドゥミサニ(Ras Dumisani)は、前年フランスで行われたラグビー試合の前に音程を外すアレンジで国歌を歌い、南ア国民の激しい怒りを買った。 

 また、前年南アで開催されたコンフェデレーションズカップ2009(Confederations Cup 2009)の開幕戦では、国歌がわずか2行にまでカットされて歌われたことが国民の反発を招いた。この大幅カットの理由は一切説明されなかった。

■アパルトヘイト時代を思い出させる側面も

 少数派の白人が政権を握っていた時代、国歌は「ディー・ステム(Die Stem、南アフリカの声)」だった。一方黒人たちは、反アパルトヘイト(人種隔離)集会などで、黒人解放および白人支配への抗議のしるしとして「ンコシ・シケレリ・アフリカ(Nkosi Sikelel'iAfrika、神よアフリカに祝福を)」を歌った。

 しかし1994年に黒人政権が誕生。97年、ネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)大統領は、国民統合の証しとして、2つの歌を1つに統合したものを国歌として制定した。

 こうした歴史を背景に、歌いたがらない黒人もいる。アフロポップの歌手タンディスワ・マザウィ(Thandiswa Mazawi)は前年、ある若者の祭典で国歌を歌うとき、アフリカーンス語の個所をわざと歌わなかった。

 マザウィはフェースブック(Facebook)上で、「国歌が憎い」と自分の思いを率直に語った。「アフリカのための国歌と祈りが、なぜ、この国と人民の価値と誇りを組織的にレイプしてきた国歌とあからさまに一緒にならなければならないんですか?」  

■1995年ラグビーW杯のエピソード

 アパルトヘイトはとっくに撤廃されているものの、南アではいまだに、サッカーは黒人のスポーツ、ラグビーは白人のスポーツと見なされている。

 国歌斉唱で、サッカー選手たちはアフリカーンス語の歌詞で黙り込み、ラグビー選手たちは黒人の言語で歌われる最初の3行を飛ばす、というのはよくある光景だ。

 芸術・文化省のマバソ氏は、1995年に南アで開催されたラグビーワールドカップの時のように、国歌が国を1つにする原動力となってくれればと願っている。この大会で優勝したのは、白人のアフリカーナー(オランダ系移民の子孫)の選手でほぼ占められた南アチーム。彼らは、コーサ語、ズールー語、ソト語の歌詞も歌えるよう、音楽のレッスンを受けていたという。

「国歌は、国を統一し南アのアイデンティティーを世界に示すもの。ワールドカップは、われわれの国民意識とアイデンティティーを強固にできる2度目のチャンスだ」とマバソ氏は語った。(c)AFP/Tabelo Timse

1448チバQ:2010/06/12(土) 00:50:08
http://sankei.jp.msn.com/sports/soccer/100611/scr1006112354058-n1.htm
【W杯】「マンデラ精神」いま一度 国民は再びひとつになれるか (1/2ページ)
2010.6.11 23:53

サッカーW杯の優勝トロフィーを手にする、ネルソン・マンデラ元大統領=5月、ヨハネスブルク(ネルソン・マンデラ財団提供・共同) 華やかな開幕セレモニーで“主役”にはるはずだった人物の姿はなかった。元大統領のマンデラ氏は、ひ孫である13歳の少女が前夜、交通事故で亡くなったため出席を見合わせたのだ。

 それでも、世界で延べ300億人近くがテレビ観戦する世界最大のスポーツイベントの開幕は南アフリカにとって歴史的瞬間。マンデラ財団は「“マディバ”(マンデラ氏の愛称)はその精神となって、あなたと一緒にそこにいる」とのコメントを発表した。

 もっとも、アパルトヘイト(人種隔離)による各国の制裁措置が解かれ、潤沢な鉱物資源を起爆剤に順調な経済成長を遂げてきた今の南ア社会には、マンデラ氏が1994年、初の全人種参加の総選挙を経て大統領に就任していたときの「寛容」や「献身」といった崇高な理念は失われているように映る。

 95年のラグビーW杯。白人のスポーツだったラグビーの南アフリカ代表チーム「スプリングボクス」のユニホームを身にまとって決勝会場に現れ、人種間の融合を訴えたマンデラ氏の姿は「インビクタス(負けざる者たち)」となって映画化され、人気を博した。

 しかし、新世紀に入ると、南アフリカ社会は“ブラックダイヤモンド”と呼ばれる黒人富裕層が誕生する一方で、貧富の格差が拡大。黒人の失業率は40%近いとの統計もある。それが犯罪を生む温床となり、治安が悪化することで国外からの投資も思うように呼び込めないでいる。同志社大の峯陽一教授(アフリカ学)は「今の南アフリカ人はマンデラ氏の遺産を食いつぶしているのではないか」と疑問を呈する。

 今回のW杯はそんな、広がる社会不安と閉塞(へいそく)感の中で開かれるイベントだ。米国の会社の統計では、2006年から10年までの5年間で41万人以上の雇用が創設され、557億ランド(約6700億円)の経済波及効果が期待されている。ところが、W杯の競技場が完成していくにつれ、職を失った労働者らの間に不穏な空気も生まれているという。

 「融和と国家の再建がW杯の重要な目的でもある」と、自らも反アパルトヘイト運動の闘士だったW杯組織委員会のダニー・ジョーダーン専務理事は言う。それは、南ア社会に再びマンデラ氏の理念を取り戻すことを意味する。

 2004年5月15日のFIFA理事会で南アでのW杯開催が決まった際、W杯トロフィーを手に掲げたマンデラ氏は「15歳の少年になったようだ」とはしゃいだ。繰り広げられるサッカーというスポーツを観客席から、あるいは自宅や街角のテレビで観戦しながら、南アフリカの人々は少年のような心を持つことができるだろうか。そして、マンデラ氏の教えも…。

 それが実現したとき、紛れもなく「マンデラ氏のW杯」となるであろう。

  (北川信行)

1449チバQ:2010/06/12(土) 01:06:43
http://www.asahi.com/digital/internet/TKY201006110344.html
〈メディア激変47〉伝える、海の向こうで―2 英選挙、クレッグ人気急騰2010年6月11日


 「クレッグ、見た? 応援しようよ」

 英オックスフォード・ブルックス大学の学生エリオット・スミスさん(21)は、ネットの交流サービス「フェースブック」に書き込んだ。

 英総選挙(5月6日投開票)の選挙戦まっただ中の4月15日。同国で初めて主要3党の党首によるテレビ討論があった。それまで無名だった自由民主党のクレッグ党首が「労働、保守両党の二大政党制はもう古い」と批判する姿が新鮮に映り、人気が一気に跳ね上がった。

 スミスさんは、それまで選挙に興味がなく、フェースブックでの友人との会話も就職活動への不安が中心だった。だが、話題は一変した。

 知人と、地元の自民党候補の選挙事務所に駆け込んだ。「急に学生ボランティアの数が倍増した。こんなこと初めて」とスティーブン・ゴダード候補は驚いた。

 国民の大半がテレビ討論にくぎ付けになっているまさにその時、ネット上でも、熱い戦いが繰り広げられていた。

 「ブラウンはいいぞ。力強いし明確だ。キャメロンは最低だ」

 労働党のミリバンド前外相は、奮闘するブラウン前首相のことをツイッターに書き込んだ。

 テレビ討論では公平を期すため、スタジオの観戦者は声援や拍手を一切してはいけない。代わりに、支持者はネット上で応援した。

 ツイッターを利用する約200人の国会議員や政治記者の書き込みが一覧できるサイト「ツイットミンスター」によると、討論中の90分間に、約3万5千人が18万件以上つぶやいた。

 同サイト創設者のアルベルト・ナルデリさん(30)は「特に若者によるクレッグ氏への応援は、目を見張る量だった」と話す。

 ある調査によると、選挙期間中、18〜24歳の有権者の4分の1がフェースブックやツイッターで選挙に関する書き込みをした。話題の多くはクレッグ氏が占めた。支持者らは、自発的にネットで応援を始めた。

 しかし、クレッグ人気は次第に失速した。ネットの関心は移ろいやすい。ナルデリさんによると、ツイッターで注目された話題が翌週も続くケースは5%ほど。「次の作戦がなく、クレッグ氏は人気を投票に結びつけられなかった」

 実際、選挙戦終盤、ブラウン氏が外し忘れたマイクで女性支持者の悪口を拾われるという失態がネットの話題を独占。クレッグ氏は主役の座を奪われていた。(ロンドン=土佐茂生)

1450チバQ:2010/06/12(土) 09:58:41
>>1440
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010061202000056.html
ベルギー独立派に勢い 13日に両院選挙
2010年6月12日 朝刊


 【パリ=清水俊郎】オランダ語圏(北部フラマン地域)とフランス語圏(南部ワロン地域)の根深い対立で四月に連立政権が崩壊したベルギーで十三日、下院(定数一五〇)と上院(被選挙数四〇)の選挙が実施される。オランダ語圏で分離独立派の中道右派、新フランドル同盟が伸長する公算が大きく、国の分裂につながりかねない対立が、いっそう深まりそうだ。

 ただ、上下院とも十以上の政党の乱立が長年続いており、今回も総議席の二割を超える議席を獲得する党はない見通し。総選挙後に新たな連立政権の協議が始まるが、難航が予想される。

 選挙はオランダ語圏とフランス語圏、両言語を併用するブリュッセル首都圏の三つに分かれた比例代表制。オランダ語圏では、新フランドル同盟が、外交や防衛などに限られている国の権限を、さらに地方に移譲することを主張。地元紙の世論調査では、ルテルム首相率いるキリスト教民主フランドル党を抑えて第一党に躍進する勢いをみせている。

 一方、フランス語圏では大半の政党が統一国家の維持を求めているが、第一党になる見通しの中道左派、ワロン系社会党党首が九日、「オランダ語圏の独立に対応できる」と発言。国の分裂を容認する可能性を示した方針転換の表明として、注目されている。

 ルテルム内閣は、両言語圏が争っている首都圏選挙区の区割りをめぐり、内部の対立が激化して総辞職した。

1451チバQ:2010/06/13(日) 00:55:03
http://www.asahi.com/international/update/0612/TKY201006120227.html
オランダ語圏では南北分離派が優勢 ベルギー総選挙2010年6月12日20時33分

 【ブリュッセル=井田香奈子】北部オランダ語圏と南部フランス語圏の対立から4月に連立政権が崩壊したベルギーで13日、総選挙が実施される。長年の南北対立をどう収拾するかに選挙戦の注目が集まるが、世論調査によると、オランダ語圏では南北分離を訴える右翼「新フランドル同盟」が議席を伸ばし、第1党になる見通しだ。

 ベルギーは東西を走る言語境界線で言語圏が分かれ、間にあるブリュッセル首都圏では両言語で公共サービスを受けられる。政党も言語別に分かれ、両言語圏の複数の政党で連立政権を構成するのが常だ。首相は1974年以降、オランダ語圏から選ばれている。より経済力のあるオランダ語圏には、仏語圏への歳出が多すぎるとの不満があり、自治の拡大を訴える声が強まっている。

 世論調査によると、オランダ語圏では新フランドル同盟が支持率25%前後で、中道右派のキリスト教系政党や社会党を抑えている。同同盟のデウェーフェル党首が掲げる政策は、国の形は維持しつつ、予算や社会保障制度は南北で分け、地方政府の権限を独立国家に近づけるというもの。他の右翼政党が訴える「ベルギー分裂」に比べて現実的だとして、支持を集めている。一方、仏語圏では社会党、中道右派リベラル党が優勢だ。

 ベルギー国会ではブリュッセル周辺自治体を本来のオランダ語圏選挙区に戻す協議が進まず、4月、オランダ語圏の政党が連立離脱を表明し、政権が維持できなくなった。

http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20100613k0000m030052000c.html
ベルギー:13日総選挙 オランダ語圏が躍進か
 【ブリュッセル福島良典】北部・オランダ語圏と南部・フランス語圏の対立で国家分裂の危機に直面するベルギーで13日、連邦議会下院(定数150、任期4年)の総選挙が実施される。世論調査ではオランダ語圏の分離・独立を掲げる民族主義派政党が大躍進する見通し。欧州連合(EU)の本部を擁するベルギーが国家としての一体性を維持できるかどうかが焦点だ。

 ベルギーの政党はオランダ語系とフランス語系に分かれ、選挙も言語圏別に実施される。7日付仏語紙リーブル・ベルジックの世論調査によると、オランダ語系では民族主義派・新フラームス同盟が支持率26%で他党を大きくリード。極右のフラームス・ベラングなどを加えると、分離・独立派勢力は計45.3%となる。フランス語系は中道左派・社会党が30%で首位。

 新フラームス同盟が支持を集めている原動力は、カリスマ性のあるデ・ウェーフェル党首の大衆的な人気。党首は8日、外国人記者団との記者会見で「ベルギーの仕組みは非民主的で、効率的でない。ベルギーは次第に雲散霧消していく」との見通しを示した。

 一方、フランス語系の各党はこれまで連邦国家としてのベルギーの一体性を守る立場を取ってきたが、ここに来て、一部政党の党首が新フラームス同盟に対抗して「フランス語圏とブリュッセル」の独立構想を提唱し始め、足並みの乱れが表面化している。

 将来の国家像を巡り、オランダ語圏とフランス語圏の対立が根深いため、選挙後の連立協議は難航が必至で、連立政権の樹立は9月以降になる見通し。ベルギーは7月から半年間、EUの輪番制議長国を務めるため、内政混乱の影響はEU運営にも及ぶことになる。

 北部のオランダ語圏はベルギー人口(約1067万人)の約6割にあたる約616万人を擁し、フランス語圏を主体とする南部は約346万人、仏・オランダ2言語併用の首都ブリュッセルは約105万人。自動車産業などを抱えるオランダ語圏は国内総生産(GDP)の約6割を占め、近年、人口、経済で優位に立つオランダ語系の首相が続いてきた。

 ◇ベルギー下院総選挙の仕組み
 比例代表制。北部オランダ語圏の住民はオランダ語系政党、南部フランス語圏はフランス語系政党に投票する。仏・オランダ2言語併用地域のブリュッセルと周辺地区は仏語系、オランダ語系のどちらかに投票できる。投票は義務制。下院第1党となった政党の党首を国王が組閣担当者(首相)に任命するのが慣例だ。

1452チバQ:2010/06/13(日) 00:55:52
http://www.jiji.com/jc/c?g=tha_30&k=2010061200299
ベルギー選挙区問題
 総選挙では北部オランダ語圏(フラマン地域)の有権者はオランダ語系政党に、南部仏語圏(ワロン地域)は仏語系政党に投票する。いずれか選んで投票できるのは2公用語制の首都ブリュッセルのみ。しかし、首都近郊のオランダ語地域の一部に限り首都と選挙区を統合、オランダ語地域の仏語系住民は仏語系政党に投票できる。この特例選挙区についてフラマン側は首都との分割、ワロン側は現状維持を主張。この問題で連立政権は4月に崩壊した。選挙区割りは国家分裂の一歩と受け止められている。(ブリュッセル時事)(2010/06/12-19:31)

1453チバQ:2010/06/13(日) 01:03:13
http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010061201000368.html
スロバキア議会選始まる 連立交渉の行方焦点に
 【ウィーン共同】スロバキア国民議会(一院制、定数150)選挙が12日、行われた。最新の世論調査では、フィツォ首相の与党、中道左派「スメル(道標)」の勝利が確実な情勢だが、単独過半数を獲得できないとみられ、選挙後の連立交渉が焦点。主要野党はスメルとの連携を拒否しており、野党勢力が連立を組む可能性も浮上している。

 投票は同日夜(日本時間13日朝)に締め切られ、現地時間の13日未明にも大勢判明の見通し。

 スロバキア経済は堅調だったが、欧州単一通貨ユーロを導入した昨年は金融危機の影響でマイナス成長となった。現在の失業率は約15%と近年では高く、雇用対策も急務となっている。

 世論調査によると、スメルの支持率は29%と首位を維持するものの、最近になって過去の政治資金疑惑が表面化し、急落した。2位以下は保守のスロバキア民主キリスト連合が12〜15%、リベラル系新党「自由と連帯」12%など野党が続く。

1454チバQ:2010/06/13(日) 09:43:24
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010061302000056.html
改革派 くすぶる不満 イラン大統領選1年
2010年6月13日 朝刊

 【カイロ=内田康】イランは十二日、保守強硬派アハマディネジャド大統領が再選した大統領選から一年の節目を迎えた。選挙の不正や言論の自由を訴える改革派住民の抗議活動を封じ込めるため、治安当局は厳重に警戒。今のところ、大きな衝突は伝えられていない。

 ただ、住民の不満はくすぶっており、安全のためにデモ中止を呼び掛けた改革派指導者ムサビ氏を非難する声も出ている。

 「ムサビは、現体制に忠実な雇われ人にすぎない」

 改革派ウェブサイトには、ムサビ氏の“弱腰”を非難する市民の投稿が掲載された。ムサビ氏は従来、「革命体制を守った上での改革」を訴えており、今回も当局にデモ認可を申請していた。

 当局が認可するはずもなく、改革派ウェブには「本当に許可をもらう気でいたの?」とやゆする声も。あるテヘラン市民は「私たちには(別の)指導者が必要だ」と語った。

 当局はこれまで路上で抗議デモを行った数千人を拘束し、二人を処刑したと伝えられる。多くの新聞や雑誌も発禁処分を受けた。

 テヘランでは時々「(最高指導者)ハメネイ師は地獄におちろ」という落書きが発見される。一部の改革派は体制そのものに不信を募らせており、ムサビ氏ら指導者との意識の乖離(かいり)も目立ってきている。

 改革派住民が多い北部では十一日夜、体制への抗議表明で「神は偉大なり」と、屋上で叫ぶ声が多く聞こえたという。

1455チバQ:2010/06/13(日) 09:52:36
http://mainichi.jp/select/world/news/20100611ddm007030061000c.html
変わるコロンビア:大統領選・決選投票を前に/上 フレディ・パディージャ氏に聞く
 ◇「安全」が民主主義作る−−陸海空軍30万人を統括する国軍司令官、フレディ・パディージャ氏(61)
 ゲリラとの戦いにおいて米国からの資金と技術援助は大きかった。だが、金額よりも重要なのは、米国との連携が人権侵害を理由にコロンビアに武器を売ってくれなかった国々、特に欧州の扉を開いてくれたことだ。それまでは我が国はどこから何を買えばいいのかも分からなかったし、分かったとしても、それらの国から拒否された。

 軍の機動力と士気が高まった一方で、コロンビア革命軍は政治的に敗北した。和平交渉を注視していた国民は革命軍に失望し、米国、カナダ、欧州は「革命軍はテロリストで麻薬組織である」と定義した。国内外で孤立したのだ。

 ゲリラに占拠されていた地方都市を軍が解放するだけでは解決にならない。兵士は薬も持っていないし、学校の先生でもないからだ。

 ウリベ政権では、解放後その都市にすぐに裁判所を設置し、市長を置き、福祉事務所を開設した。これは革新的な変化だ。軍だけでゲリラや麻薬組織と戦うのではなく、すべての政府機関で戦うという基本方針が確立したのだ。

 我々はゲリラの資金源である誘拐と恐喝から国民を守ることでゲリラの力をそいだ。ゲリラ対策は(1)投降を促す(2)逮捕して刑務所に収監(3)軍事力で攻撃−−の順で重要だ。最後の一人が死ぬまで戦う必要はなく、生きる道があることを示さねばならない。

 ゲリラとの戦いは終わりに近づいているが、まだ終わってはいない。国が最初にすべき公共投資は安全の確保であってインフラ整備や社会福祉ではない。安全こそが民主主義を作るのだ。

1456チバQ:2010/06/13(日) 09:53:08
http://mainichi.jp/select/world/news/20100611ddm007030067000c.html
変わるコロンビア:大統領選・決選投票を前に/上(その1) 米の援助でゲリラ掃討
 ◇「誘拐の国」一変 陰で「偽装殺人」横行
 麻薬に汚染され、テロや誘拐事件が絶えなかったコロンビアが様変わりしている。米国から巨額の援助を受け左翼ゲリラ・コロンビア革命軍(FARC)の本格掃討を進めた結果、テロや誘拐事件は激減した。20日に行われる大統領選決選投票では、ウリベ現政権の治安対策を継承する与党候補が優位な情勢だ。国に完全な平和は戻るのか。現地から報告する。【ボゴタ國枝すみれ】

 夜遅くまで酔客らでにぎわう首都ボゴタの繁華街。タクシー運転手、フアン・アルフォンソさん(44)は「以前は考えられなかった光景だ。私自身、夕方5時になると誘拐が怖くて車を止め、ホテルに泊まり、朝5時を待って走り出した。ウリベ大統領のおかげで今は夜中でも走れる」。

 「力による内戦の終結」を公約にウリベ大統領が当選した02年、コロンビア革命軍は国土の3分の1ほどの領土を実効支配。156市に警察署がなく、236市の市長が別の市に脱出していた。革命軍は我が物顔で幹線道路を遮断し、車に乗る市民を次々と誘拐した。

 「かつては誘拐といえばコロンビアだった。今は全く違う」。コロンビア警察誘拐対策チームを率いるニコラス・ムニョス司令官(46)は誇らしげに語る。「先月末、(中部)メデジンで女性が誘拐された際、我々は即座に市外に通じる道路を封鎖し、ヘリコプター2機で捜索。犯人グループは女性を24時間で解放した。我々は最新技術を駆使してアジトも発見できる」

 政府軍と警察の強硬策を支えているのは、米国による資金援助だ。今年は6億ドル(約550億円)で、うち4割を軍が使う。無線システムや全地球測位システム(GPS)装置を導入し、赤外線ゴーグルのおかげで夜間も捜査可能となった。米国とは情報を共有し、共同で軍事行動も行う。米国に流入するコカインの9割がコロンビア産のため、麻薬組織と化した革命軍つぶしが共通の目的となっている。

 02年から09年までにテロは1645件から486件に、誘拐は2882件から213件に減った。政府は19年までにゼロを目指す。だが、治安が回復する陰で、「戦果」を上げたい政府軍兵士による「偽装殺人」も多く露見している。

 08年9月、中部ソアチャ市で16人、北部アグアチカスで5人の若者が行方不明となり、数日後に遺体で発見された。軍は衝突で死亡した「ゲリラ兵」だと報告した。

 人権団体「コロンビアンズ・フォー・ピース」のイバン・セペーダ氏(46)は「貧しい地区の若者が仕事をもらえる約束で集められ、ゲリラ兵の服を着せられ殺された。殺したゲリラの数を多く報告した兵士が出世、休暇、金などの報酬を受け取れたことが原因だ」と話す。これまで2318人の偽装殺人に関する1240件の裁判が行われ、兵士218人が実刑判決を受けた。

 それでも多くの国民は治安対策の継続を望んでいる。先月30日の大統領選第1回投票は、前国防相で対革命軍強硬派のフアン・サントス候補が大きくリードした。サントス氏に票を投じた農薬販売業、アンドレス・コレアさん(41)は言う。「コロンビアの進む道を変えるべきではない。重要なのは、まず革命軍との半世紀近くに及ぶ戦いを終わらせることだ」

1457チバQ:2010/06/13(日) 09:53:39
http://mainichi.jp/select/world/news/20100611ddm007030050000c.html
変わるコロンビア:大統領選・決選投票を前に/上(その2止) 左翼ゲリラの今
 ◇革命軍変容に国民失望
 ◇農地改革掲げ創設−−−誘拐集団、麻薬組織に 息子が11年間拘束「ひどいことを、なぜ」
 左翼ゲリラ・コロンビア革命軍(FARC)は1964年、貧しい農民に農地改革で富の再分配をするという目的を掲げて創設されたが、次第に誘拐集団、麻薬組織に変容していった。そんな革命軍に国民は失望と嫌悪感を抱いている。【カリ(コロンビア中部)國枝すみれ】

 ■84人が人質に

 革命軍は60年代から麻薬組織と協力関係を強め、70年代から身代金目的の誘拐を始めた。冷戦が終結した90年代、後ろ盾を失った中南米の左翼ゲリラは衰退もしくは合法化に向かったが、資金源を確保していた革命軍は勢力を伸ばした。

 世論は革命軍に冷たくなった。08年、国内外の140市で反暴力デモが起き「ノー・モア・FARC」の声が上がった。理由は誘拐と麻薬だ。政府統計によれば、現在でも84人が革命軍やその他の犯罪組織の人質になっている。その一人が警官のセサル・ラソ巡査部長(45)。もう11年6カ月も革命軍に拘束されている。

 カリ在住の母親のファビオラさん(67)は誘拐される1年前の写真と09年9月に革命軍が公表した写真を並べてみせた。「ひどいでしょ。はげたし、ひどくやせてしまって。首には鎖が……」

 解放される人質に託すなどの方法で、ラソさんは密林から20通の手紙をよこした。たばこ箱の裏紙にびっしりと文字が並ぶ。「孤立した場所にいて心がマヒしてしまった。自分が生きているのか、死んでいるのかも分からない」

 ファビオラさんは毎朝5時半にラジオ局に電話し、息子あてのメッセージを入れる。「解放される日が必ず来る。希望を持って気落ちせず、一分一分をしっかり生きて」

 ラソさんの長男は13歳、長女は11歳半。長女は父親の顔を見たことがない。「毎日考えるけど、どうしても分からない。なぜ同じ国民にこんなひどいことができるのか」

 誘拐の犠牲者を支援するNGO「自由の国」のオルガ・ゴメス代表は「誘拐はゲリラの武器。戦費をまかなう方法として市民の命を使っている」と批判する。

 ■「戦争税」名目に

 02年に誘拐犯の8割を占めたゲリラは09年で4割弱に減った。「誘拐は絶対に許されない犯罪だというコンセンサスが生まれ、ゲリラは誘拐で政治的な得点ができなくなった」(ゴメス代表)。追い詰められた革命軍は、資金源を誘拐から「戦争税」という名目の恐喝にシフトしている。

 革命軍は支配地域の農民にコカ葉を育てさせ、コカインを精製、密輸し、資金源にしている。民間調査会社フェデサロージョが09年5月に発表した統計によれば、革命軍はコロンビアのコカイン生産の55%を支配し、年間約3600万ドルの収益を上げている。

 サンティアゴ・デ・カリ大のリバルド・オレフエラ教授(政治学)は「幹部は政治イデオロギーを保っているかもしれないが、多くのメンバーは金のために活動している。コロンビア革命軍は越えてはならない一線を越えてしまった」と言う。

 ■軍事力は低下

 国防省によれば、ウリベ政権が登場した02年には2万人を超えた革命軍の構成員数は09年、8248人に減った。

 オレフエラ教授は「メンバーはベネズエラやブラジルなど隣国へ逃げたが、それは戦略だ。革命軍の軍事力、政治力は低下しているが、国境を越えて攻撃を仕掛けてくる力はある」と警告する。

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 ◇コロンビア革命軍(FARC)をめぐる動き
1964年   創設

  85年   政党・愛国同盟(UP)を創設、国政に参加を試みる。その後、大統領候補2人、議員7人が暗殺される

  98年   和平交渉開始。軍が介入しない「緊張緩和地域」が設置される

2002年2月 旅客機乗っ取り。政府は和平交渉を打ち切る

     8月 ウリベ大統領の就任式にロケット弾撃ち込む

  08年3月 軍がエクアドル領内を空爆し、革命軍のレジェス司令官らを殺害。同月、創設者の一人であるマルランダ最高司令官が病死。もう一人の若手幹部も投降しようとしたゲリラ仲間に殺される

     7月 軍がフランス国籍を持つベタンクール元大統領候補ら人質15人を奪還

1458チバQ:2010/06/13(日) 09:54:21
http://mainichi.jp/select/world/news/20100613ddm007030147000c.html
変わるコロンビア:大統領選・決選投票を前に/下 貧困対策、平和のカギ
 都市が繁栄する一方で、農村では大規模農場主に雇われた右派民兵の暴力が深刻化。年数十万人の農民が土地を奪われ都市に逃げてくる。

 ボゴタ市北部スガ地区。福祉事務所アクシオン・ソシアルは毎日約200人の避難民でごった返す。子供に乳を含ませる母親、泣き叫ぶ幼児に交じり、ソニャ・ヌニェスさん(42)がいた。北東部グワヒラ県の小さな畑でプルーンやナスを育て鶏を飼っていた。08年7月、マスクをつけた右派民兵が家に来た。息子のクリスティアンさん(18)が言う。「入隊しなければ家族を殺し、お前も殺すと言われた。でも、入って最初にさせられることはやはり家族を殺すこと。だから断った」

 一家は着の身着のまま山に逃げ、その後ボゴタの親族宅に身を寄せた。路上で1000ペソ(約50円)のエンパナーダ(揚げパン)を売って暮らす。故郷に戻ることはあきらめた。「土地を取り戻そうとしたら殺される」

 右派民兵は元来、大土地所有者が左翼ゲリラの攻撃から身を守るために雇った私兵だった。それが左翼政治家や労組指導者を殺す暗殺テロ集団に変容し、近年は大規模農場主らのために農民の土地を奪うケースが増えている。「お前の土地を買おう。もし断れば、寡婦となったお前の妻から安く買うことになる」と脅すのだ。

 南部では左翼ゲリラの暴力も続く。コロンビア革命軍(FARC)は02年4月、南部カウカ県で12人の地方政治家を誘拐。シヒフレド・ロペス氏(46)以外の11人は07年6月に殺された。政府軍に追い詰められたゲリラのリーダーが友軍を軍と勘違いし「捕虜を殺して逃げろ」と命令したのだ。ロペス氏が生き残ったのは、偶然見張り役が離れていたからだ。11人の死を知ったロペス氏は4カ月間、うつ状態に陥ったという。

 08年12月に解放されたロペス氏は「ゲリラは間違っている。でも彼らがまだ存在する理由は政治の欠陥だ」と語る。「3回飯が食え、靴がはけるという理由で父親からゲリラに引き渡された少年兵に会った。軍事力だけでは問題は解決しない。貧しい人に土地を分け与える改革が必要だ」

 避難民の援助組織を作った弁護士テレサ・ロサレスさんも「貧しさ、飢え、暴力。悲惨な場所に紛争は起きる」と話す。

 ウリベ政権後を決める大統領選挙。最新の世論調査で支持率65%を得た前国防相、フアン・サントス候補の訴えの軸足は、治安対策ではなく失業・貧困対策だ。コロンビアがやっと手に入れ始めた安全という果実。それを農村や貧困層に分配できるかが内戦終結の成否を決める。【ボゴタ國枝すみれ】

1459チバQ:2010/06/13(日) 18:07:21
>>1453
http://www.afpbb.com/article/politics/2735543/5873163
スロバキア議会選、連立与党が過半数獲得できず
2010年06月13日 16:39 発信地:ブラチスラバ/スロバキア
【6月13日 AFP】12日に投票が行われたスロバキア国民議会(一院制、定数150)選挙で、ロベルト・フィツォ(Robert Fico)首相率いる中道左派の与党「スメル(Smer、「道標」の意)」が第1党になったが、連立与党は過半数を獲得できなかった。

 統計局の発表によると、開票率が99%の時点でスメルの得票率は34.87%となり、62議席を獲得した。連立パートナーのスロバキア国民党(Slovak National Party、SNS)と合わせると71議席を獲得した。

 議席獲得には5%以上の得票率が必要で、立候補者を出した18政党のうち6政党がこの基準を満たしたが、もう1つの連立パートナー、人民党/民主スロバキア擁護運動(People's Party-Movement for Democratic Slovakia、LS-HZDS)の得票率はこの基準に達しなかった。投票率は58.8%だった。

 中道右派の野党諸政党の獲得議席を合わせると79議席になり、政権交代が起きる可能性もある。フィツォ首相は13日朝、選挙結果を「大勝利」と評して組閣に向けた意気込みを語ったが、「中道右派による政権ができる可能性もある。その場合われわれは強力な野党となり、1年以内に政権を奪取するだろう」と述べた。

 スロバキア経済は世界的な金融危機の影響で悪化し、5月の失業率は12.25%に達した。選挙戦で社会保障費の削減や増税をせずに財政を改善すると訴えた野党スロバキア民主キリスト連合(SDKU)は、政策が一致しないとしてスメルとの連立の可能性を否定した。(c)AFP

1460チバQ:2010/06/13(日) 20:29:15
http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010061301000576.html
スロバキア、中道右派連立政権か 議会選で野党4党が過半数
 【ウィーン共同】12日投票のスロバキア国民議会(一院制、定数150)選挙は即日開票され、13日午前(日本時間同午後)の選管当局の暫定開票結果(開票率99%)によると、第2党の保守、スロバキア民主キリスト連合など野党4党が過半数の79議席を獲得、中道右派連立政権発足の可能性が高まっている。ロイター通信などが伝えた。

 同党は2006年まで連立政権を構成。党首のラディツォバー前労働・社会問題・家庭相は13日「われわれはスロバキアを活性化できる」と述べ、同日からリベラル系や保守など他の野党と連立協議に入ると強調した。

 一方フィツォ首相の中道左派「スメル(道標)」は62議席にとどまったものの、第1党を維持した。野党側はスメルとの連立を拒むが、同国大統領はまず第1党党首に組閣を指示するため、フィツォ氏も13日、連立政権の発足を目指す考えを表明。失敗した場合は「野党になる」と宣言した。

 スロバキア経済は堅調だったが、欧州単一通貨ユーロを導入した昨年は金融危機の影響でマイナス成長となった。現在の失業率は約15%と近年では高く、雇用対策も急務となっている。


2010/06/13 18:49 【共同通信】

1461チバQ:2010/06/13(日) 20:36:55
http://www.zakzak.co.jp/sports/soccer/news/20100611/soc1006111642015-n2.htm
南ア、トラブル続々…危険度もやっぱり“世界最高峰”だ!2010.06.11
印刷する. サッカーW杯南アフリカ大会が、いよいよ日本時間11日午後10時に開幕するが、世界最悪の治安とされる場所だけに、試合開始のホイッスルが鳴る前から暴動や強盗などのトラブルが相次いでいる。

 ロイター通信によると、ケープタウンで10日、W杯関連のイベント会場に数千人のファンが殺到し、押し合いになるなどして足の骨を折るなど南ア人6人がけがをした。当時、会場はサッカーファンらでいっぱいで、警官らが詰めかけた市民に対し、中に入らないよう警告していたが、市民らは無視して次々と入ろうとしたという。

 別の競技場では6日、ナイジェリアと北朝鮮との強化試合に訪れた地元住民らがゲートに殺到し15人が負傷、警官が重傷を負った。5日には、ヨハネスブルク近郊の開幕戦と決勝戦が行われる競技場に近い旧黒人居住区で、武装強盗団と警官隊が銃撃戦になり警官1人が死亡した。

 犯罪も頻発している。ギリシャ代表の広報担当者によると、チームが滞在する事前合宿地ターバンの4つ星ホテル内で8日、3選手の現金が盗まれる事件があった。

 9日には、ヨハネスブルク市内の路上で中国人記者4人が複数の男に車の窓ガラスを割られ、カメラなどを奪われた。同日未明にもポルトガル人記者ら3人が、宿泊先に押し入った武装グループに現金やパスポート、パソコンやカメラを強奪された。

 婦女暴行などの報告はまだないが、同国では男性の“被害”も多いというから、現地入りした外国人は男女の別なく緊張を強いられそうだ。

1462チバQ:2010/06/13(日) 20:37:39
http://www.zakzak.co.jp/sports/soccer/news/20100607/soc1006071616002-n2.htm
南アで早くも!取材陣が襲われる、治安の悪さ「想像以上」2010.06.07
 南アフリカで11日に開幕するサッカーワールドカップ(W杯)を取材するため、現地入りしていた韓国民放局の取材スタッフが相次いで襲撃されていたことが7日、分かった。いずれも強盗目的で襲われたとみられ、韓国政府はすでに、本国から国民保護を担当する外交通商省領事部の職員を増派。韓国代表が試合を行う都市ごとに臨時領事館を設営する予定だ。

 韓国メディアの報道などによると、3日午後7時45分ごろ、ヨハネスブルク市内の中心商業地区にあるビル1階のトイレで、韓国民放局MBCと契約しているフリーランスの報道ディレクター(38)が3人組に襲われた。

 ディレクターは首を絞められ、失神している間に現金1500ドル(約13万7000円)とパスポートを奪われ、腰などにも軽傷を負った。命に別条はないが、大事を取って治療のため、すでに同国を離れたという。

 ディレクターはドキュメンタリー番組の取材で南ア入りした。取材はほぼ終えており、この日は案内役の現地在住韓国人と一緒に現場建物内のファストフード店で食事を注文、1人でトイレに入り、被害にあった。

 ヨハネスブルク市内ではまた同日午後、レンタカーを運転して中心街ハウトン交差点にさしかかったSBS教養局のディレクター1人が、信号待ちのため停車したところ、いきなり車のドアを割られる被害に遭った。

 ディレクターが機転を利かせて車を急発進させたため、犯人はそれ以上追跡せず、強盗は未遂に終わったという。

 韓国政府は、自国民が相次いで被害に遭ったことを重視、外交通商省領事部の担当職員を現地に増員し、国民の安全確保にあたるほか、南アフリカ政府や大会本部、治安関係機関との連携を強化したという。

 今回の襲撃に韓国治安関係者は「現地の治安状況は想像以上に悪い。W杯開催期間には外国人を狙った強盗が活発化するとの情報もある。滞在外国人はホテルを一歩出ればお祭りムードでは済まない情勢にあり、旅行者はもちろん、大会関係者のセキュリティーにも万全を期すよう現地当局に要請した」としている。

 W杯南ア大会の取材をめぐり、NHKを含む日本の放送各局は、安全の確保に不安があるとして、女性のアナウンサーやキャスターの派遣を見送っており、報道陣全体の規模も前回のドイツ大会よりも縮小している。

1463チバQ:2010/06/14(月) 22:12:13
>>1450-1452
http://mainichi.jp/select/world/news/20100614dde007030005000c.html
ベルギー総選挙:独立派第1党に 不安の南部、歓喜の北部
 【ブリュッセル福島良典】13日のベルギー連邦議会下院(定数150)総選挙は即日開票の結果、北部オランダ語圏の独立を掲げる新フラームス同盟が地滑り的な勝利を収めた。忍び寄る「国家分裂」の足音に南部フランス語圏や首都ブリュッセルの仏語系住民は不安を募らせている。

 ブリュッセル中心部の小学校で投票した仏語系住民のブルモン・リリアンヌさん(81)はオランダ語圏独立派の台頭を「仏語圏への意趣返しだ」と解説する。1830年の独立後、ベルギーでは石炭業で潤う南部に北部住民が出稼ぎに来る「南高北低」の時代が続き、仏語が支配階級の言語だったからだ。

 「当時は軍隊も役所もすべて仏語一辺倒。夫の祖母はオランダ語系だったが、婚姻書類は仏語だった」という。北部住民の苦い記憶には理解を示しながらも、ベルギーは分裂しないでほしいと思う。「そうでなくとも小さい国を割るなんて。子供たちの世代がかわいそう」

 失業中の仏語系住民、カスタノン・グザビエさん(24)は連邦維持派の少数政党に1票を投じた。「ベルギーの魅力はオランダ語圏と仏語圏を擁する多文化性にある。分裂すれば、多文化の魅力が色あせてしまう」と心配顔だ。

 一方、新フラームス同盟の祝賀会場は13日夜、歓喜の渦に包まれた。建築家のトニー・ブイクさん(60)は今回、初めて新フラームス同盟に投票した。「国の分割は望んでいない。ただ、ばらまき路線の既存政党と違い、この党は倹約してくれると思う」と話す。

 ベルギー北部の主要都市アントワープの日本企業に勤めるユーリ・ティルマンスさん(40)は「人々が変化を求めた結果だ」とビールを手に友人と勝利を祝った。仏語系政党に対話を呼びかけた新フラームス同盟のデ・ウェーフェル党首の演説を聞き、「仏語系と協力して国家を変革することが必要だ」と語った。


http://mainichi.jp/select/world/news/20100614k0000m030133000c.html
ベルギー:分離派が勝利…連邦政府の権限縮小へ 下院選挙
 【ブリュッセル福島良典】北部オランダ語圏と南部フランス語圏が対立するベルギーの将来を左右する連邦議会下院(定数150、任期4年)の総選挙が13日、実施された。即日開票の結果、オランダ語圏では南北分離による独立を掲げる民族主義派政党・新フラームス同盟が第1党の座を確実にした。欧州連合(EU)本部を抱えるベルギーは国家分裂の危機をはらみつつ、連邦政府の権限弱体化に向かう見通しだ。

 1993年に連邦制に移行したベルギーの「国の形」が最大の争点となった。各党とも国家改革の必要性では一致するが、手法を巡り、(1)オランダ語圏とフランス語圏の南北分離(2)連邦制から国家連合への組み替え(3)連邦政府からの権限移譲による地域政府の強化−−に分かれる。

 選挙は言語圏別に実施され、地元テレビの開票速報によると、人口が多いオランダ語圏では独立を目標に据える新フラームス同盟が得票率23〜32%、連邦維持派が主流の仏語圏では中道左派・社会党が33%で首位に立っている。新フラームス同盟のデ・ウェーフェル党首(39)は連邦政府権限を国防・外交にとどめ、言語圏別の地域政府に財政や社会保障の権限を移し、独立国家に近づけたい考えだ。

 経済的に豊かなオランダ語圏には「なぜ、貧しい仏語圏を支えなければならないのか」との不満がある。仏語圏の失業率が高いことなどから社会保障負担を通じ、年間推定約50億ユーロ(約5550億円)がオランダ語圏から仏語圏に渡っているとされるためだ。

 国王から組閣担当者(首相候補)に任命された下院第1党の党首が両言語圏の政党による連立政権の樹立を目指すが、連立協議の難航は必至だ。新フラームス同盟には仏語系各党の反発が強く、デ・ウェーフェル党首は首相ポストに関心を示していないため、仏語系社会党のディ・ルポ党首(58)が首相候補となる可能性が高い。

 総選挙は来年の予定だったが、4月にルテルム連立政権が崩壊したため、前倒しされた。比例代表制で、登録有権者数は約773万人。投票は義務制。

 ◇ベルギーの国の仕組み◇
 連邦政府の下に(1)オランダ語圏の北部(2)フランス語圏とドイツ語圏で構成される南部(3)仏蘭2言語のブリュッセル−−に各地域政府がある。連邦政府は外交、国防、財政、社会保障、司法などの権限を持ち、地域政府は経済、雇用、公共事業、都市開発などを担当する。地域政府とは別に教育、文化などを管轄する言語別の共同体政府がある。

1464チバQ:2010/06/14(月) 22:13:16
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010061402000198.html
ベルギー分離、独立派が勝利 総選挙 過半数は届かず
2010年6月14日 夕刊

 【ブリュッセル=清水俊郎】十三日投票のベルギー総選挙は即日開票され、選挙管理委員会の暫定集計(開票率99・9%)によると、オランダ語圏(北部フラマン地域)の分離独立派で中道右派の新フランドル同盟が下院(定数一五〇)の議席を改選前の七から二七と大幅に増やし、下院第一党に躍り出た。

 ただ過半数には届かず小党乱立状態は続き、十四日から連立協議が始まる。新フランドル同盟のデウェーフェル党首(39)はブリュッセルで十三日夜に開いた集会で「フランス語圏(南部ワロン地域)とも手を結ぶ」と宣言し、連立政権に参画する意思を示した。

 デウェーフェル氏は、自分が首相になることには否定的で、フランス語圏で最も多い二十六議席を獲得して下院第二党になった中道左派のワロン系社会党のディルポ党首(58)が、当面の連立協議の軸となる見込み。

 新フランドル同盟が、国の分割も視野に入れて主張するフラマン地域の社会保障や雇用政策の自治権拡大を、ワロン系社会党が受け入れるかが焦点だ。

 暫定集計によると、三位は十八議席の中道右派ワロン系改革運動、ルテルム現首相率いるオランダ語圏のキリスト教民主フランドル党は十七議席で四位。オランダ語圏は極右と中道右派が大幅に議席を減らした。

1465チバQ:2010/06/14(月) 22:24:51
>>1460
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100614-OYT1T00373.htm
スロバキア、与党は過半数届かず…連立は困難?
 【ジュネーブ=平本秀樹】スロバキアで12日、国民議会(一院制、定数150)選の投開票が行われ、フィツォ首相率いる中道左派の与党「スメル(方向)」が62議席を獲得、第1党を維持した。


 ただ、現在の連立相手、民族主義政党スロバキア国民党(9議席)と組んでも過半数獲得は不可能。第2党の中道右派政党「スロバキア民主キリスト教連合」(28議席)など野党は、スメルとの連携に否定的で、中道右派の連立政権ができる可能性がある。

(2010年6月14日12時09分 読売新聞)

1466チバQ:2010/06/14(月) 22:26:54
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2010061401000161_World.html
ベルギー、独立派が改革訴え 連立交渉難航か

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 13日、ブリュッセルでの集会で、下院総選挙の結果を受け、Vサインを掲げる新フランドル同盟(N―VA)のデウェーフェル党首(ロイター=共同)
 【ブリュッセル共同】13日投票のベルギー下院総選挙(定数150、比例代表制)で第1党に大躍進したオランダ語圏フラマン地域の「分離独立」や自治権拡大を目指す新フランドル同盟(N―VA)のデウェーフェル党首(39)は同日夜、「われわれは勝利した」と宣言、フランス語圏ワロン地域の各政党に対し、直ちに国家改革に乗り出すよう呼び掛けた。

 各党は連立交渉を本格化するが、連邦維持を主張するワロンの各党はN―VAとの連立に否定的なため、難航するとの見方が強い。妥協策としてワロン系社会党のディルポ氏を首班とした連立政権の可能性が取りざたされている。

 内務省の集計(開票率約100%)によると、N―VAは27議席(改選前8)を獲得し第1党、2位は26議席のワロン系社会党(同20)、3位は18議席のワロン系改革運動(同23)、ルテルム首相のフラマン系のキリスト教民主フランドル党(CD&V)は17議席(同23)で4位。

1467チバQ:2010/06/14(月) 22:38:36
http://mainichi.jp/select/world/news/20100614ddm012030059000c.html
EU:ユーロ危機の波紋 「南」「北」隔たり広がる
 欧州単一通貨ユーロが誕生以来、最大の危機に直面する中、欧州連合(EU)加盟国の間で、財政悪化に苦しむ南欧諸国と、ドイツやオランダなど富裕国との南北格差が深刻化している。「南」のスペインでは政府の財政緊縮策のあおりで大規模公共事業が中断するなど、社会基盤の整備にも影響が出始めている。一方、「北」のオランダでは先の総選挙で「南」への支援策を打ち出すEUに批判的な右派政党が伸長し、国民のEU離れが浮き彫りになった。【マドリード福原直樹、ハーグ福島良典】

 ◇スペイン、大型公共事業を中断
 スペインの首都マドリード市の北部。ビジネス街として開発途中の新興地区に7万平方メートルの工事現場が広がる。「マドリード市国際会議場(予定地)」。大きな看板が掲げられた現場は、基礎工事で深く掘り下げられたままの状況だ。人影は全くない。経済危機の影響で、施工主の市が5月下旬、建設を中断したからだ。

 建設は08年11月に決定され、市が4億ユーロ(約500億円)以上を投資し、6500人収容の施設ができるはずだった。だが、09年の国の財政赤字が国内総生産(GDP)比で約11%に陥り、自らも68億ユーロの赤字を抱える市は「当面の歳出削減が急務」と判断し、計画の凍結を決めた。

 「市内には他にも会議場があり、新たな会議場は必要ない。無駄遣いだ」。近くで働く造園業者(40)が批判した。

 マドリード市の公共事業中止は他にもある。市中心部のバリエエルモーソ運動競技場(約4万平方メートル)。市は08年、1億4000万ユーロの予算で競技場の建て替えを決めたが、取り壊し工事をしただけで、やはり5月に中断した。

 今回の経済危機でスペイン政府は2年間で150億ユーロ規模の財政削減を決めた。これに沿う形でマドリード市も、会議場や競技場の建設中断などで計約10億ユーロの削減を目指す。市幹部は「工事再開のメドは立っていない。景気の回復次第だ」と話した。

 破産管財人として活動する著名弁護士・クリスバトル氏によると、09年の国内破産(個人・法人)は約6000件と08年の約3000件から倍増した。同氏は「破産者は圧倒的に建設業者が多い。政府が公共投資から撤退したためだ。今後、(政府施策による)賃金削減で破産者は急増する」と予測した。

 ◇オランダ、EU離れ 「高負担感」強く
 第二次大戦後、仏独と共に欧州統合を推進してきたオランダでは、ギリシャ危機で支援金拠出を迫られたこともあり、EUの現状に批判的な「欧州懐疑主義」が広がっている。

 温室建設業者のヘンドリック・アドリアヌスさん(66)は15年前からスペインで事業を展開しているが、EUは拡大しすぎたと思っている。「政治家は『EUを大きくすればよい』と拡大を急ぎすぎた。(86年加盟の)スペインなどもそうだ。オランダはユーロからは離脱すべきだ」

 オランダはEUの優等生だ。09年の財政赤字は国内総生産(GDP)比5・3%でEU平均(6・8%)を下回った。4・1%の失業率はEU27カ国で最も低い。

 一方、EUに対する拠出金は年間約46億ユーロ(約5100億円)に上る。EUから各国への補助金分と差し引き計算した英BBC放送の推計によると、オランダはドイツ、英国に次ぐ高額持ち出し国で、国民には「高負担感」が強い。

 9日の総選挙で第1党となった中道右派・自由民主党のルッテ党首は歳出削減の一環としてEU拠出金を半減すると宣言。躍進した極右・自由党のウィルダース党首はEUに移譲した国家主権の「奪回」を叫んでいる。

 ドイツ在住の不動産業者、デイスマ・マイクさん(38)は自由党に投票するため一時帰国した。「オランダが年金支給開始年齢を65歳から67歳に引き上げようとしている時、55歳で年金がもらえたギリシャを支援するのはおかしい」と語る。

 「オランダ国民はEUをより批判的に見るようになっている」。アムステルダムのロドウェイク・アッシャー市長代行(35)が分析する。ユーロ危機でEU域内の南北の亀裂は深まるばかりだ。

1468チバQ:2010/06/14(月) 22:43:27
>>1465
http://www.asahi.com/international/update/0613/TKY201006130194.html
中道左派与党が第1党 スロバキア総選挙、過半数届かず2010年6月13日20時23分

 【ウィーン=玉川透】任期満了に伴うスロバキア総選挙(一院制、定数150)が12日行われ、中道左派の与党スメル(道標)が得票率34.8%で62議席を獲得し、第1党の座を守った。しかし、単独過半数には届かず、第2党の中道右派・民主キリスト教同盟(SDKU)を中心に野党4党が連立政権を発足させる可能性が高まっている。

 開票結果によると、SDKUは28議席を獲得。リベラル系新党「自由と連帯」が22議席、キリスト教民主運動が15議席と続いた。SDKUは年金や税制などでスメルとの政策の違いが大きいとして、すでに連立拒否を表明。他党もこの動きに同調し、野党勢力の間で連立交渉が活発化する見通しだ。

 スメルのフィツォ首相は「連立政権をめざすが、失敗すれば野党になる覚悟はある」と語った。

1469チバQ:2010/06/14(月) 22:44:30
>>1454
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/100613/mds1006132354006-n1.htm
イラン大統領選から1年 体制不満を力で封殺 改革派の失速鮮明 (1/2ページ)
2010.6.13 23:52
 【カイロ=村上大介】強硬保守派のアフマディネジャド大統領再選が大規模な反政府デモにつながったイラン大統領選挙から12日で1年が過ぎた。硬直したイスラム体制への市民の不満を引きつけた抗議行動は1979年のイラン革命後最大の規模となったが、体制側は容赦ない弾圧で封じ込めに成功、先頭に立った「改革派」の失速が顕著になっている。ただ、市民の不満はくすぶり続けており、現体制指導部は革命防衛隊など“暴力装置”への依存をさらに強めている。

 大統領再選に不正があったとするムサビ元首相、カルビ元国会議長ら改革派は今回、当局との衝突を懸念し、事前に集会中止を呼びかけた。しかし、英BBC放送などによると、テヘラン各所では12日、厳戒態勢を取る治安部隊と市民の小競り合いが発生。イラン学生通信は、91人を逮捕したとの警察発表を報じた。

 昨年の大統領選直後には数十万人規模の市民が街頭に繰り出し、当初は「選挙不正」への抗議で始まったデモは、硬直したイスラム革命体制や最高指導者ハメネイ師への批判の色を鮮明にしていった。このため、体制側はなりふり構わぬ弾圧を加え、抗議行動は市民に死者を出した昨年12月以降、ほぼ抑え込まれた。

 アフマディネジャド政権下では、大統領の出身母体、革命防衛隊が政治・経済への浸透の度を深め、80年代の対イラク戦争で体制防衛の中核を担った当時と、その性格は大きく変わった。強硬保守派の後ろ盾になるとともに、多数の関連企業を通じて体制内の経済権益も押さえつつある。

 ジャファリ革命防衛隊司令官は10日、昨年の大統領選で顕在化した「反政府扇動」が「(イランに戦争を仕掛けた)サダム・フセイン(元イラク大統領)よりもイスラム体制に大きな脅威となっている」と発言、現体制指導部の認識を強く示唆した。

 こうした認識は社会統制強化にも反映し始めているようで、これまではおおむね見逃されてきた、前髪をスカーフで隠さない女性の服装の“乱れ”への取り締まりが5月から拡大。大幅にイスラムの要素を強調する教育課程の改革も進められようとしている。

 ハメネイ師は4日に開かれた革命指導者ホメイニ師の追悼集会で「ホメイニ師に従っていたという者も、現在の行動で判断される」と演説し、自らを頂点とする現体制への忠誠を要求。そればかりか、改革派に近いとされる故ホメイニ師の孫、ハサン師が壇上に立つと、聴衆の一部から罵声が浴びせられ、演説中止に追い込まれたうえ、その光景が国営テレビで放送されるという異例の事態も起きた。

1470チバQ:2010/06/14(月) 22:54:22
>>1289>>1300とか
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20100615k0000m030092000c.html
キルギス:続く民族間衝突 臨時政府反対勢力の関与も
 中央アジアのキルギス南部でキルギス系とウズベキスタン系住民間の大規模な衝突が続いている。キルギス保健省は14日、死者が118人に達し、負傷者は約1500人にのぼることを明らかにした。バキエフ前大統領が追放された4月の政変が、最悪の民族衝突に発展した背景には何があるのか。現地からの情報などをもとに分析した。

 11日未明にキルギス南部オシで始まった今回の衝突について、直接の原因ははっきりしていない。当初は若者同士の偶発的なけんかが発端と伝えられ、オトゥンバエワ暫定大統領も11日朝、「日常生活の領域」で起きた争いが拡大したとの声明を発表した。

 しかしその後、臨時政府の中で、11日に隣国ウズベキスタンの首都タシケントで開かれた上海協力機構(SCO)首脳会議の直前というタイミングを狙い、臨時政府の統治能力の欠如を見せつけようとする勢力が、キルギス系とウズベク系の歴史的な民族対立をあおって騒乱をたきつけたとの説が浮上している。

 キルギス南部は4月の政変で国外追放されたバキエフ前大統領の地盤で、現地に残った前大統領の親族や周辺が騒乱に関与しているとの見方がある。前大統領は13日、滞在先のベラルーシで関与を否定する声明を発表したが、同時に臨時政府を批判し、今もその正統性を認めない姿勢をにじませた。

 4月の政変後、オシやジャララバードなどでは、バキエフ前大統領の支持者が州庁舎を占拠するなど、臨時政府側との衝突が続いた。いったんは鎮静化したが、5月19日にジャララバードのウズベク系大学をキルギス系住民が襲撃する事件が起き、民族間の衝突に発展。臨時政府は同州に非常事態宣言と夜間外出禁止令を発令し、2週間かけて鎮静化したたが、その後もくすぶり続けていた火種がまたも再燃した形だ。

 キルギス系とウズベク系の確執は、ソ連時代の人工的な境界画定で、フェルガナ盆地のウズベク人居住区が分断され、ウズベク人が半数近くを占めるオシやジャララバードなどがキルギスに編入されたことがそもそもの原因だ。ソ連の共産体制は強権で民族対立を封じ込めたが、民主化を目指したソ連末期のペレストロイカ(立て直し)で民族意識が高揚した90年、オシで土地の境界画定をめぐる争いが民族間衝突に発展し、死者・行方不明約600人を出す騒乱が起きた。この時はソ連軍が介入し、騒乱を鎮静化している。

 ソ連崩壊による独立後、キルギスはキルギス語とロシア語を公用語にしたが、南部の少数派ウズベク系住民の間では、ウズベク語の公用語化や、ウズベク系の自治州設置を求める声がくすぶっていたとされる。

 中央アジアを拠点とする独立系のインターネット・メディア「フェルガナ・ルー」は、4月の政変後、バキエフ前大統領と組んで南部の経済権益を握っていた犯罪組織が、政権交代で権益を失うことを恐れ、民族対立をたきつけて騒乱を起こした可能性を指摘している。27日に予定される国民投票で新憲法案と暫定大統領が承認されれば、臨時政府の正統性が認知されることになる。このため、国内を混乱状態に陥れ、国民投票そのものを中止に追い込む狙いがあったとの見方だ。

 SCOはまだ臨時政府をキルギスの正統政権とは認めておらず、11日の首脳会議でもキルギス代表として招いたのはオトゥンバエワ暫定大統領ではなく、カザクバエフ外相代行だった。首脳会議では27日の国民投票に監視団を派遣することを決め、臨時政府の正統性を認める方向に動いているが、臨時政府が南部の騒乱を制御できない状態が続けば、国民投票の実現に黄信号がともる事態も予想される。【モスクワ大木俊治】

1471チバQ:2010/06/14(月) 22:55:14
http://www.asahi.com/international/update/0614/TKY201006140407.html
キルギス騒乱、死者124人に 若者、住民に無差別発砲2010年6月14日21時35分

 【モスクワ=星井麻紀】中央アジア・キルギス南部の騒乱は14日、死者124人、負傷者1680人に達した。ただ、一部では和解に向けた対話の試みが出てきた。

 インタファクス通信などによると、全域に非常事態宣言が出されたジャラルアバド州では、13日夜も放火や発砲が続いた。軍拠点の占拠も続き、若者らが、ウズベク系だけでなく、キルギス系の住民にも無差別に発砲しているという。火災などで700人が死亡したとの情報もある。

 一方、14日には、両民族の地域の長老が会談。バキエフ前大統領の住宅に放火したウズベク系リーダーに謝罪させ、刑事捜査対象とすることで双方が武装解除に応じる合意を発表。事態打開へ期待が集まっている。臨時政府も上空からヘリコプターで和解を呼び掛けるビラをまいた。

 オシ州では夜間は比較的平穏だったが、14日朝から発砲が再開した。キルギスの治安維持部隊は、情勢が悪化したウズベク系住民の居住区で特殊作戦を開始。これまでに約10人を逮捕、中には騒乱を扇動したとみられる政治家1人が含まれているという。

 赤十字国際委員会は13日、キルギス情勢について、政権側が騒乱を制圧できず「危機的」と分析した。首都ビシケクから人道物資100トン以上が到着。ウズベキスタン国境では避難民キャンプを作る動きもあるが、なお水や食料が不足。人道危機が深刻化している。

 国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は14日、欧州安保協力機構(OSCE)と協議。国連、OSCE、欧州連合(EU)でキルギス情勢に関する戦略を協議し、現地に代表を送ることを決定した。中国は、自国民を避難させるため、チャーター機を準備するという。キルギスの人権団体など民間の約80団体はロシアに対し、治安回復のために平和維持部隊を送るよう要請した。

1472チバQ:2010/06/14(月) 22:56:53
http://www.asahi.com/international/update/0614/TKY201006140109.html
キルギス民族衝突、死者100人超す ロシアの介入焦点2010年6月14日10時45分
 【モスクワ=副島英樹】中央アジア・キルギス南部で続くキルギス系とウズベク系住民の衝突の死者は、13日夜までに114人に達し、負傷者は1450人を超えた。キルギス保健省の情報としてノーボスチ通信が伝えた。南部のオシやジャラルアバドでは緊張状態が続いている。

 キルギス臨時政府が平和維持部隊の派遣を要請したロシアのメドベージェフ大統領は同日、キルギスのオトゥンバエワ臨時大統領と電話で会談し、民族衝突をできる限り早急に止める必要があると述べた。14日には、ロシアや中央アジアなど旧ソ連7カ国でつくる軍事機構「集団安全保障条約機構」の安保会議書記会合を開き、対応を協議することを伝えた。同機構が合同部隊の投入に踏み切るかどうかが焦点になる。


http://www.asahi.com/international/update/0614/TKY201006130321.html
放火、略奪…キルギス民族衝突激化 隣国へ7万人超避難2010年6月14日1時20分
  
 【モスクワ=星井麻紀】中央アジア・キルギス南部で起きたキルギス系とウズベク系住民の衝突は13日も続き、放火や略奪が相次いだ。キルギス保健省によると死者は97人に達し、負傷者は1200人を超えた。臨時政府はジャラルアバド州全域に10日間の非常事態を宣言し、治安部隊に発砲を許可するなど、事態は深刻化している。

 10日以降、衝突が続くオシ州では13日も若者が火炎瓶などで住宅や学校に放火し、町は黒煙に包まれている。治安部隊はキルギス系とウズベク系の混在地域を中心に、女性や子ども、老人を安全な場所に避難させている。

 隣のジャラルアバド州では12日深夜、発砲が続き、軍部隊の拠点が占拠されて武器などが運び出された模様だ。大学やテレビ局、ウズベク系住民の居住区が放火され、千人以上の若者が商店を略奪しているという。13日には地元警察が襲撃され、病院の敷地で武装集団が撃ち合うなど情勢は悪化している。

 ノーボスチ通信はウズベキスタン緊急事態省の話として、7万5千人以上のウズベク系住民が同国に避難したと伝えた。

 臨時政府は12日深夜、治安部隊に対し、非常事態が宣言された地域では国民保護や自衛の目的での発砲を許可する法令を採択。予備役の部分的な動員を発令し、退役軍人らをオシ州に投入した。

 欧州安保協力機構(OSCE)の議長国カザフスタンは特使の派遣を決定。欧州連合(EU)も人道支援のため専門家を派遣する。

 臨時政府は騒乱の背後に4月の政変で失脚したバキエフ前大統領がいると指摘しているが、ベラルーシにいるバキエフ氏は13日、声明で関与を否定。「キルギスは今、国家体制喪失の瀬戸際にある」と臨時政府を非難した。

 一方、ウズベキスタン外務省は12日、「大量の殺人、略奪、放火がウズベク系居住区に向けられていることを憂慮する」との声明を発表した。

1473チバQ:2010/06/14(月) 22:57:48
http://www.asahi.com/international/update/0614/TKY201006140247.html
熱戦の陰で、相次ぐ事件事故 記者滞在のホテルに強盗も2010年6月14日18時42分


 【ヨハネスブルク=古谷祐伸】サッカー・ワールドカップ(W杯)開催中の南アフリカは凶悪犯罪が多発する国として知られる。警察当局は安全確保に必死だが、懸念された犯罪を防ぎ切れずにいる。

 南ア警察によると、W杯会場の一つ、北部ルステンブルクのホテルで12日夜、ニュージーランドのテレビ局員が部屋からカメラや衛星通信機器など7万ドル(630万円)相当を盗まれた。ヨハネスブルク郊外のホテルでは9日、スペインとポルトガルの記者3人が、武装した強盗にカメラや現金を奪われた。

 南ア当局は、W杯の大会関係者や取材陣、観戦者が巻き込まれた犯罪をすばやく裁くための特別裁判所を設けている。9日の事件では、警察が翌日にジンバブエ人とナイジェリア人の容疑者計3人を逮捕すると、その翌日には懲役4〜15年の実刑が下った。特別裁判所には12日までに、ギリシャ代表選手の宿舎から現金が盗まれた事件など、8件の事件が持ち込まれている。

 警察によると、南アでは1日平均50件の殺人事件が発生しているが、凶悪犯罪の大半は貧困層が住む地区で起きており、外国人客が多い高級街サントンや競技場周辺の治安は安定しているという。

 一方、忘れてはならないのが交通事故の多さだ。

 世界保健機関(WHO)の調査報告によると、南アの交通事故による年間死者数は人口10万人当たり33.2人で、調査対象178カ国中24位。南ア自動車協会によると、事故に巻き込まれる確率は世界平均の約50倍だという。

 マンデラ元大統領(91)のひ孫ゼナニさん(13)が開幕戦直前の11日未明、W杯前夜祭から帰宅途中に交通事故に遭って死亡したほか、10日には、北東部ネルスプルイト近郊で英国人観光客らを乗せたバスがカーブを曲がりきれずに衝突、英国人学生3人が死亡、19人が負傷した。

1474チバQ:2010/06/14(月) 22:59:00
http://www.asahi.com/international/update/0613/TKY201006120414.html
オペラの本場悲鳴 伊が財政緊縮策、文化予算3割カット(1/2ページ)2010年6月13日1時54分

 【ローマ=南島信也】財政危機に陥ったギリシャの二の舞いを避けようとイタリアの打ち出した財政緊縮策が「オペラの本場」の足元を揺るがしている。芸術・文化関連予算も3割カット。運営費の半分を国の補助金に頼ってきたローマ歌劇場やミラノ・スカラ座などの名門オペラハウスは危機感を募らせている。

 「まだ続くのか」「恥を知れ」。スカラ座であったワーグナーの楽劇公演の最終日だった5月29日夜。開幕前、団員が補助金削減への抗議声明を長々と読み上げたが、聴衆からは不満の声が上がった。

 イタリアの2010年歳出は約5400億ユーロ(約60兆円)。緊縮策は、これを今後2年間で240億ユーロ(約2兆6400億円)削り、09年に国内総生産(GDP)比で5.3%だった財政赤字を、12年には3%未満に抑えることを目指す。全体では4.4%の歳出削減だが、削減幅が大きいのがオペラや映画、音楽、バレエなど芸術関連の予算「FUS」。今年の4億1400万ユーロ(約455億円)から、来年は2億9千万ユーロ(約319億円)へと3割の削減だ。

 元々5月25日に閣議承認された案では、FUSは5割削減されるはずだった。だが青年時代にナポリの小劇場で俳優として舞台に立った経験があり、芸術に理解が深いナポリターノ大統領が署名を拒否し、3割削減で落ち着いた。

 オペラの本場イタリアには全土で47の歌劇場がある。中でも「オペラの殿堂」と称されるミラノ・スカラ座や、ローマ歌劇場など13の大劇場への公的支援は手厚く、運営費のほぼ半分は国庫からの補助金だ。かつては貴族や教会の援助で成り立っていたイタリア・オペラだが、現代になって、貴族の代わりに政府が補助金を出すことで、世界のオペラ界をリードしてきた。

 だが01年以降、ベルルスコーニ首相が政権につくたびに予算が削られる傾向が続き、ギリシャ危機後の緊縮策が追い打ちをかけた。緊縮策はトレモンティ財務相が主導し、ボンディ文化財・文化活動相も「私は大臣の役割と権限を奪われた」と手が出せない。

 削減に抗議し、スカラ座とローマ歌劇場では先月のオペラ公演初日に相次いでストライキが行われ、公演が中止された。同歌劇場の労組「UGL」代表のマッシモ・ディ・フランコ氏(53)は「国の支援がなければ劇場は存続できない。このままではイタリアのオペラや音楽は廃れてしまう」と危機感を隠さない。

 ミラノ在住の音楽ジャーナリスト井内美香さんは「FUSカットがイタリア・オペラの質の低下に拍車をかけるのは間違いない」と指摘する。

1475チバQ:2010/06/14(月) 23:02:41
http://www.asahi.com/worldcup/world/TKY201006110626.html
「チケットが買えなくたって」旧黒人居住区、喜び爆発2010年6月12日10時21分

 黄、赤、緑、黒――。W杯が幕を開け、青空の広がったソウェトのグラウンドも、南アフリカの国旗を振る人たちで沸いた。チケットを手に入れられなかった地元の住民たちが、5時間も前から大会運営者側が無料で設置した巨大スクリーンの前に集まった。

 「さあ、バファナバファナ(南アチームの愛称)が登場だ」と、開門前にやってきたトラック運転手のタボ・マクベッツェさん(47)。「インターネットが使えないし、カネもないからチケットは買えなかった。でも今日は特別な日。みんなで楽しむんだ」

 ソウェト市民の喜びが爆発したのは、地元のチャバララ選手の先制ゴール。持っていたビールやコーラを投げ飛ばし、だれかれとなく抱き合い、言葉にならない叫びをあげた。南ア国旗を振り回す公務員のテンバ・マゴソさん(28)は、「見てくれたか。ヤツはおれの街の出身なんだ。英雄なんだ。みんなの英雄なんだ」と何度も語った。

 背番号8のユニホームを着た子供たちも大勢訪れた。ブブゼラをふき鳴らし、興奮してグラウンドを駆け回った。

 一方、静かに観戦する人もいた。生活保護を受けながら暮らすスーザン・マセコさん(62)。「家にはテレビがないから」と、このイベントを楽しみにしてきた。アパルトヘイト(人種隔離)の時代にここで生まれた。1976年の蜂起では、警察官が家を次々と壊し、多くの人をたたき、連れ去るのを目の当たりにした。

 かたわらで車いすに座るのは、一緒に暮らす義理の娘ジョイスさん(32)。9年前の交通事故で足が不自由になったが、医療費はすべて政府の負担だ。「安心して暮らせるようになったのは、マンデラのおかげ」と話す。「W杯でこの国がもっと強くなり、私たちにも仕事が回ってくればいい」(佐々木学)

1476チバQ:2010/06/15(火) 23:09:57
>>1390>>1394>>1398など
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100615/erp1006151958008-n1.htm
【英国の選択】労働党党首選スタート 候補ら「大きな政府」にこだわり (1/2ページ)
2010.6.15 19:56
 【ロンドン=木村正人】先の英総選挙で敗北し、13年ぶりに下野した労働党は党勢建て直しを目指して党首選をスタートさせた。欧州各国がギリシャ危機を受けて財政再建を急ぐ中、各候補者は公共サービスの充実を唱え「大きな政府」へのこだわりを見せている。

 今回注目されるのは、デービッド・ミリバンド前外相(44)と弟のエド・ミリバンド前エネルギー・気候変動相(40)の兄弟対決。他の候補者はエド・ボールズ前児童・学校・家庭担当相(43)▽アンディ・バーナム前保健相(40)▽黒人女性下院議員ダイアン・アボット氏(56)。8月16日から、(1)下院議員と欧州議会議員(2)党員(3)労働組合や支援団体−の3グループに分けて投票が実施され、9月26日に結果が判明する。

 ロンドンで14日行われた5候補者による討論会では、ジョンソン前内相ら81人の推薦を受けたミリバンド前外相が「私たちの残した実績をもっと誇るべきだ」と強調。経済自由化で増えた税収を教育と医療に投入したブレア氏の「ニューレーバー(新しい労働党)」路線を改めて評価した。

 対抗馬のミリバンド前気候変動相はブラウン前首相派で、「もっと党内の声に耳を傾けるべきだ」と真っ向から兄と対立した。

 ブレアブームに沸いた1997年の総選挙で1351万を超えた労働党の得票数は、先の総選挙で860万余まで減少。今年第1四半期の寄付金は保守党の3分の1以下で、累積債務も3倍以上となっている。

 英世論調査会社「YouGov」のピーター・ケルナー社長は「来年、保守党と自由民主党の連立政権は歳出削減、増税、選挙制度改革の難局に直面し、支持率を落とす恐れが強い。労働党が過度の市場主義から有権者を守る“新しい社会主義”をアピールできれば次の総選挙で返り咲く可能性は十分にある」と話す。

1477チバQ:2010/06/15(火) 23:58:36
http://mainichi.jp/select/world/news/20100616k0000m030076000c.html
キルギス民族衝突:ウズベクが国境閉鎖 難民受け入れ停止

14日、ウズベクとの国境に詰めかけたキルギスのウズベク系住民=AP 【モスクワ大前仁】中央アジアのウズベキスタン非常事態省は15日、隣国キルギス南部で起きたキルギス系とウズベク系住民の衝突を受け、同国に流入したウズベク系住民が8万3000人に達したことを明らかにした。さらに、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、キルギス国内にとどまっている国内避難民が20万人にのぼっている。

 国境のキルギス側には3000人以上のウズベク系住民が残っている模様だが、ウズベク政府は同日までに国境を閉鎖し、難民の受け入れを停止した。

 一方、キルギス臨時政府は14日、バキエフ前大統領の次男マキシム氏が英国で逮捕されたことを明らかにした。英当局に身柄引き渡しを求めているという。臨時政府は、マキシム氏が民族衝突をあおるために資金提供していたと見ており、責任追及する方針だ。同氏は、ロシアからの融資を横領した疑いを持たれている。

 キルギス保健省によると、11日に南部オシで始まった衝突で15日までに178人が死亡し、負傷者は1866人に達した。

1478チバQ:2010/06/16(水) 00:26:27
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100615/erp1006152015009-n1.htm
国民の指導者の称号付与 カザフ大統領に
2010.6.15 20:13
 タス通信などは15日、カザフスタンで旧ソ連時代末期から最高権力者の地位にあるナザルバエフ大統領(69)に「国民の指導者」の称号と退任後の不逮捕特権などを付与する法律が発効したと伝えた。

 同日、カザフの主要メディアが条文を公表した。カザフの上下両院は今年5月中旬に法案を可決したが、大統領が「これ以上の権限拡大は必要ない」などとして署名を拒否していた。カザフの法律によると、議会が可決した法律を大統領が議会に差し戻さず署名もしない場合は1カ月後に発効したとみなされる。

 新たな法律によると、カザフの最初の大統領であるナザルバエフ氏は退任後も在任中の行為について刑事責任を問われず、免責特権は本人と共に住む家族にも適用される。(共同)

1479チバQ:2010/06/16(水) 00:27:50
>>1249>>1254
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/100615/mds1006151324001-n1.htm
石油相に南部出身者 スーダン新内閣
2010.6.15 13:23
 ロイター通信によると、スーダンのバシル大統領は14日、新内閣の名簿を発表、新たに設けた重要ポストの石油相に、黒人が多数を占める南部が基盤のスーダン人民解放運動(SPLM)出身のルアル・デン氏を選んだ。

 スーダンでは、来年1月に南部で分離独立を問う住民投票を予定。南部は石油利権を抱えていることから、北部には独立阻止を主張する意見もあり、緊張が続いている。

 SPLMは4月の大統領選をボイコットし、西部ダルフール紛争をめぐる戦争犯罪で国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ている現職バシル氏が圧勝。同時に行われた国民議会(国会)選でも与党・国民会議(NC)が過半数を獲得したが、SPLMとの連立で合意していた。

 石油行政はこれまでエネルギー・鉱山相が担当していた。(共同)

1480チバQ:2010/06/16(水) 00:29:17
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100615/erp1006151955007-n1.htm
キルギス人道危機の様相 民族紛争拡大の懸念 (1/2ページ)
2010.6.15 19:53

14日、キルギス南部オシで、民家を捜索する治安部隊員(AP) 【モスクワ=遠藤良介】中央アジア・キルギス南部で続くキルギス系住民と少数派ウズベク系住民の民族衝突は15日、隣国ウズベキスタンへのウズベク系避難民が10万人に達する勢いとなっている。同日までの死者は171人、負傷者は約1700人。騒乱は難民の増加や食糧不足など人道的危機の様相を深め、大規模な民族紛争に発展する危険性をもはらんでいる。

 中央アジアの通信社フェルガナ・ルーによると、ウズベキスタンには成人だけで4万5千人の難民が流入し、国境近くのテント村などに収容されている。ウズベク側は同日、「さらに難民を収容する余地がない」(アリポフ副首相)として国境を閉鎖し、国際機関の支援を求めた。キルギスに派遣された国連のエンチャ特別代表は「難民数が近く10万人を超える可能性がある」と指摘している。

 キルギスでは10日夜以降、南部のオシとジャララバードで、キルギス系とウズベク系の衝突が銃撃戦や放火、略奪など騒乱状態に発展。国内で14%、南部の両都市で半数近くを占めるウズベク系の居住区が無差別的な攻撃を受けているとの情報が多い。14日夜には騒乱が下火に向かっているとの報道があるものの、確認される死傷者数はさらに増えるとみられている。

 南部では商店や公共施設、病院も放火、略奪されており、食糧や水、医薬品の不足も伝えられる。赤十字国際委員会は「8万人が自宅を追われた」とし、880万ドル(約8億円)の財政支援を訴えている。

 4月の政変で発足した臨時政府は6月27日に新憲法案の是非を問う国民投票、10月には議会選を予定しており、南部の情勢は政治日程に影響する可能性もある。

 ソ連時代の1920〜30年代に行われた国境画定を受け、キルギス南部ではウズベキスタンとの国境が複雑に入り組んでいる。90年にはキルギス系とウズベク系の間で土地利用をめぐる衝突で数百人が死亡し、ソ連の治安部隊が介入した。

 ウズベキスタンは天然ガス、キルギスは水が豊富で、ソ連崩壊後の両国間にはこれら資源をめぐる緊張関係もある。露メディアでは、今回の騒乱が両国間の対立激化につながることへの警戒も強まっている。

 ロシアなど旧ソ連7カ国の集団安全保障条約機構(CSTO)は14日、キルギスに車両や燃料を提供することは決めたものの、臨時政府の求める平和維持部隊の派遣には慎重姿勢を見せた。

1481チバQ:2010/06/17(木) 22:36:53
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100616-OYT1T01056.htm
キルギス、人道被害が深刻化
 【モスクワ=山口香子】中央アジア・キルギス南部で発生した民族衝突により、ウズベク系住民の4割に当たる約30万人が難民や国内避難民となり、医療品や食料の不足が深刻化している。


 国連やロシアなどは16日、緊急支援物資の提供を本格化させたが、人道危機の長期化が懸念される。

 約10万人のウズベク系住民が逃れたキルギスの隣国ウズベキスタンには16日、テントなど国連の支援物資を積んだ輸送機が初めて到着した。難民の多くが女性や子供、高齢者で、国連の担当者は「国境地帯では水も足りない」と訴えた。国連はさらに輸送機5機分の支援物資を輸送する。

 一方、ロシアからは食料など120トンを積んだ輸送機3機が16日にビシケクに到着する予定。ロバート・ブレーク米国務次官補は同日からウズベク、キルギスを訪問し、支援について協議する。

 ウズベクに逃れた難民は学校施設や仮設テントなどに滞在しているが、難民の受け入れ施設は不足しており、ウズベク政府は14日、受け入れ能力の限界を理由に国境を閉鎖した。現地からの報道によると、キルギス側の国境では、ウズベク系住民数千人が「帰る場所などない」と叫びウズベクへの入国を求めている。

 キルギスでは国連推計で20万人が避難民となっている。ジャララバードでは地元政府が16日、帰還するよう説得を始めた。軍の食料配布には避難民が殺到しているという。

 キルギス暫定政府の集計によると、民族衝突による死者は16日、187人となった。

(2010年6月16日21時28分 読売新聞)

1482チバQ:2010/06/17(木) 22:42:53
http://www.yomiuri.co.jp/wcup/2010/news/etc/news/20100616-OYT1T00909.htm
スタジアムにマンデラ氏、観客席にウエーブ
 ヨハネスブルクのサッカーシティー・スタジアム内に設置されたスクリーンいっぱいに、マンデラ元大統領の年老いた顔が映し出される。

 すると、たぐいない感動に包まれ、思いがけずウエーブが観客席を駆け巡った。南アフリカの象徴であり、かつ20世紀史の重要人物であるネルソン・マンデラ氏が、やっと登場した。

 南アフリカ全国民が、このスタジアムへの臨席を待ちわびていた。しかし、彼はW杯開幕記念コンサートの直後である前夜、13歳になるひ孫娘が交通事故で命を落としたことでひどく憔悴(しょうすい)し、出席を取りやめた。

 スクリーンに映し出された偉人の巨大な肖像を前に、どれほどの涙が流れたろうか? このニュースは、国民の心を悲しみに包んだのだった。

 私たちはそのとき、歌とダンスによるリズム感あふれるセレモニーのさなかだった。もはや、一国の勝利と言うよりも、アフリカ大陸の勝利だった。世界の勝利であったと言っても過言ではないだろう。アルジェリア出身のライ(アルジェリアを起源とする伝統的ポップス)のスター歌手、キャレドも祭典に参加し、ピッチ中央に置かれた仮設ステージにただひとり立ち、彼のヒット曲のひとつである『ディディ』を、コーラスにあわせて熱唱した。

 ダンスの振り付けの律動にも目をみはるものがあり、さまざまなシーンが矢継ぎ早に演じられた。もちろん、この国で最も有名なかつての投獄囚であるマンデラ氏のことが忘れられることはなかった。ジェイコブ・ズマ大統領はこうして、W杯開会宣言の際、「〈マディバ〉(マンデラ一族の愛称)の精神は、この勝利の日とともにあらん」と訴えた。観衆からわき起こった拍手喝采(かっさい)だけでも、ズマ大統領の言葉のインパクトを推し量るに十分だった。

 もう朝から、ヨハネスブルクの歩道やショッピングセンターに、バファナ・バファナ(南ア代表の愛称)のユニホームがうなり声を挙げている。有名なブブゼラの音は、明け方に「南アフリカの日」のはじまりを告げながら、目覚ましがわりに鳴り響いていた。こうして人びとは朝早くから、ある人は公共交通機関を使い、ある人は何キロもの距離を徒歩で、スタジアムに向けて足を運んだ。

 「ラグビーW杯は、アパルトヘイト終焉(しゅうえん)の直後だったので、国にとってとてもプラスになった。このW杯は、国の統合に向け、より一層強力に働くだろう。私がいちばん興味を持っているのは、フランス―南アフリカ戦なんだが」と話すのは、60代のボーア人(オランダ系南ア人)の男性だ。多くの人々は、このW杯のおかげで、国の統合がさらに進むと信じている。特に、地元チームが快挙を成し遂げることができれば、なおさらだろう。

(2010年6月16日17時59分 読売新聞)

1483チバQ:2010/06/17(木) 22:45:47
>>468>>550>>554など

http://gayjapannews.com/news2010/news17.htm
アイスランド 同性婚法成立
2010/06/17 18:14
アイスランド国会は11日、同性結婚法案を賛成49、反対0の全会一致で可決した。ヨーロッパでは、ベルギー、オランダ、スペイン、スウェーデン、ノルウェー、ポルトガルに続き、同性婚を認める7番目の国となった。同日、ロイター通信が伝えた。

2009年に同国の首相へ就任したヨハンナ・シグルザルドッティル首相は、レズビアンであることを公言した世界で初めての首相。就任当時、世界各国のメディアが寛容な国として取り上げた。(関連記事)

アイスランド大学のグンナール・クリスティンソン教授は、「アイスランド国民は、とても実利的です。同性婚は、論争の的ではありませんし、政策の大きな問題ではありません。実際、首相の性的指向については、国内メディアよりも海外メディアの方がはるかに強い関心を持っていました。同性愛者に対する国民の態度も、過去20〜30年間はとても寛容です。」と述べた。

アイスランド・プロテスタント教会は、同性婚を認めるか、まだ正式な対応を決めていない。

1484チバQ:2010/06/17(木) 23:31:08
http://mainichi.jp/select/world/news/20100618k0000m020049000c.html
英財務相:FSAの解体を発表 金融行政の大転換に
 【ロンドン会川晴之】オズボーン英財務相は16日夜、日本の金融監督庁(現金融庁)のモデルとなった英金融サービス機構(FSA)を解体、機能の大半をイングランド銀行(英中央銀行)に移管すると発表した。金融危機への対応が後手に回った反省をもとに、金融行政の大転換に踏み切る。

 5月の総選挙で勝利を収めた保守党は、銀行救済に対する納税者の反発を背景にFSAの廃止を公約に掲げた。従来は、FSAが銀行・保険などの個別金融機関を監督、危機発生時には財務省、イングランド銀の3者が一体となって取り組む方式を採用していた。しかし、各機関が権限の範囲を越えて有機的な政策を打ち出すことができず、危機対応が遅れた。今回の改革で、金融政策を担当するイングランド銀に、金融機関の監督機能を統合。金融危機の再発防止と金融システムの安定化を図る。

 具体的には、イングランド銀に、銀行や保険を監督する部門を新設するほか、金融システム全体の規制・監督を担当する金融行政委員会を置き、キング総裁がトップに就任する。オズボーン財務相は「最後の貸手である中銀は、あらゆる状況を把握する必要がある」と強調した。

 欧州では、イタリア、スペインなどが金融機関の監督権限も持つ広義の中銀を持つのに対し、欧州中央銀行(ECB)は、金融政策が中心の狭義の中銀で、欧州内でも異なる体制が併存する。

 FSAは労働党前政権が97年にイングランド銀の銀行監督機能、財務省の保険監督機能、業界自主規制機関などを統合、設立した。

 07年のサブプライムローン危機、08年のリーマン・ショックで、英国の金融機関は取り付け騒ぎなどにさらされ、金融当局は批判の矢面に立たされた。その後、政府は金融機関救済のために総額1兆4000億ポンド(約189兆円)の公的資金が投入され、批判はさらに強まっていた。

1485チバQ:2010/06/17(木) 23:32:07
http://mainichi.jp/select/world/news/20100618k0000m030044000c.html
キルギス:民族間衝突は前政権の「破壊工作」…臨時政府
 【モスクワ大前仁】中央アジアのキルギス南部で起きた民族間の衝突について、同国の臨時政府は16日、「バキエフ前大統領周辺が計画的に実施した破壊工作だった」と断定した。治安当局は関係者の摘発に乗り出したが、南部では前大統領派の影響力が根強いことから、徹底した処分は難しいとみられる。

 臨時政府は声明を発表。前大統領の一族が武装工作員を雇い、自国民を殺害し、キルギス系と少数派ウズベキスタン系住民の民族対立を装ったと指摘し、「我々は(民族対立の)情報をあおるという新手のテロに直面している」と明記した。さらに、国内の安定回復を最優先し、当初10月に予定していた議会選挙を繰り上げる考えを示した。

 同政府のベクナザロフ副代表(検察・司法担当)は17日、南部で民族間の衝突を計画し、実行した複数以上の当事者を拘束したと明らかにした。この中には外国籍の狙撃手も含まれているという。また、首都ビシケクの市警察は16日、市内で騒乱を企てた疑いがあるとして、100人以上の関係者を拘束した。

 臨時政府は一連の騒乱について、前大統領の次男マクシム氏が1000万ドル(約9億1300万円)相当の資金をつぎ込んだとし、「黒幕」とにらんでいる。マクシム氏が叔父ジャニベク・バキエフ前国家警護局長官との電話で、破壊工作について相談していたと思われる音声記録も明らかにされ、両氏の関与が疑われている。マクシム氏は4月の政変後に国外逃亡していたが、横領容疑で国際刑事警察機構(ICPO)から指名手配され、英当局が14日までに逮捕した。キルギス最高検察庁は身柄の引き渡しを求めている。

 キルギス保健省によると、衝突発生以来の死者は191人、負傷者は1971人となった。

1486チバQ:2010/06/17(木) 23:33:43
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100617/erp1006171945006-n1.htm
メルケル首相の内憂外患 ユーロ混乱に拍車の恐れ (1/3ページ)
2010.6.17 19:42
 【ロンドン=木村正人】ギリシャ財政危機を発端に欧州単一通貨ユーロが揺らぐ中、通貨防衛の要となるドイツのメルケル首相(キリスト教民主・社会同盟=CDU・CSU)が窮地に追い込まれている。ユーロの基盤強化をめぐってフランスのサルコジ大統領との不仲が表面化する一方で、ドイツ国内では緊縮財政策に対する反感から支持率が急落し、退陣論まで出始めた。「欧州経済の巨人」の混迷はユーロのさらなる混乱につながる恐れが十分にある。

 ドイツはギリシャ救済のため224億ユーロ(約2兆5千億円)を融資するほか、南欧諸国やアイルランドの財政を保証する欧州安定メカニズムの枠組みで1230億ユーロ(約13兆8千億円)の信用保証を行う。さらにユーロ圏諸国に範を示せとばかりに自ら総額800億ユーロ(約9兆円)の財政赤字削減策を発表した。

 ギリシャの放漫財政のツケを支払わされるドイツ国民はたまらない。独公共放送ARDが16日発表した世論調査では86%がメルケル政権の仕事ぶりに「不満足」と答え、47%が「解散・総選挙が必要」と求めた。

 政権の足元も混乱する。

 「ドイツのアフガニスタン派兵は経済権益を守るためだ」と発言したケーラー大統領(CDU)が5月に辞任、今月30日に大統領選が行われる。

 連立与党は統一候補としてニーダーザクセン州のヴルフ首相を擁立するが、連立相手の自由民主党(FDP)内から「野党候補の方が立派」という声が公然と上がり、大量造反の懸念が膨らむ。

 ドイツでは大統領権限は形式的で大統領選も政局にならないが、今回は「首相の信任投票」とも位置づけられ、万が一ヴルフ氏が敗北すれば「メルケル首相退陣は不可避」との論調も出始めた。

 ともにEUの盟主を自任するフランスとの関係も悪化している。メルケル首相とサルコジ大統領は14日に会談、共同書簡で金融規制強化を訴えるなど足並みの一致を演出してみせたが、ユーロ圏諸国の財政政策を統括する「経済政府」を唱えるフランス、財政規律を守らせるため予算の事前審査や罰則として資金援助の停止を求めるドイツの溝が浮き彫りになっている。

 サルコジ政権の閣僚は「財政再建より景気回復を優先させるべきだ」とメルケル首相の緊縮財政策を非難。一方のメルケル首相はサルコジ大統領を「リトル・ナポレオン」と呼び、ものまねをしてばかにしているとも報じられており、ユーロ圏経済の両輪である独仏間に不協和音が響き渡っている。

     ◇

 【ブリュッセル=共同】欧州連合(EU)は17日、ブリュッセルで首脳会議を開いた。ギリシャの財政危機で金融市場が混乱した反省を踏まえ、加盟国の予算の監視など、財政規律を強化するための措置を盛り込んだ声明を採択する見通し。

1487杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2010/06/18(金) 21:05:24
第二のトヨタリコール問題?

「米大統領がBPいじめた」 原油流出で英世論逆ギレ?
http://www.asahi.com/international/update/0618/TKY201006180475.html
2010年6月18日20時 44分

 【ロンドン=有田哲文】メキシコ湾での原油流出事故を巡り、米国内で高まる国際石油資本・英BPへの批判に対し、英国の世論が「逆ギレ」気味だ。イラク戦争や金融産業の振興などで共同歩調が目立った米英関係に、すきま風が吹くおそれがある。
 オバマ米大統領がBP経営陣と会談して補償基金を出させたことを、保守派の大衆紙デーリー・メールは17日付の1面で「オバマ大統領がBPをいじめた」と書いた。オバマ大統領の「(BPの最高経営責任者が)私の部下ならクビだ」といった言葉も問題発言として取り上げられる。ロンドンのジョンソン市長はオバマ大統領の言動が「反英国的だ」とかみついた。
 BPはもともとブリティッシュ・ペトロリアム(英国石油)の略だったが、01年に正式社名をBPと改めて英国離れを果たした。株主は英国に40%、米国に39%。キャメロン首相は12日のオバマ大統領との電話会談で「BPは経済的に重要だ。英国にとっても米国にとっても」と述べた。
 両国関係への悪影響を心配する声も。保守党の若手議員カーズウェル氏は「オバマ大統領は選挙を気にして国内向けに発言しているのだから、無視すればいい。こちらが大騒ぎして反論すれば、米英の貿易や商業の関係に悪影響が出かねない」と話した。

1488チバQ:2010/06/18(金) 22:43:06
>>1283>>1290など
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20100619k0000m030059000c.html
ポーランド:20日に大統領選投票 「双子の兄」追い上げ
 【ウィーン樋口直樹】ポーランド政府専用機の墜落によるレフ・カチンスキ大統領の死去を受け、同国で20日、大統領選の投票が行われる。第1党の保守政党「市民プラットフォーム」のコモロフスキ下院議長(墜落事故後は大統領代行を兼務)を、大統領の双子の兄で保守政党「法と正義」のヤロスワフ・カチンスキ党首が追い上げている。

 15日発表の世論調査によると、コモロフスキ氏はトゥスク首相の後押しなどにより支持率で14ポイントの差をつけている。一方、カチンスキ大統領時代の06〜07年に首相を務めたヤロスワフ氏は同情票を狙って「大統領の遺志を継ぐ」とアピール。また、首相当時は愛国主義的な言動などで隣国ロシアやドイツ、欧州連合(EU)と摩擦を生じさせたが、融和的なイメージチェンジを図っている。

 20日の投票で得票率50%を超える候補が出なければ、7月4日に上位2人の決選投票が行われる。

1489チバQ:2010/06/18(金) 22:45:25
>>11もともと左派の地盤なんですね
>シュレーダー・ドイツ首相は22日、最大州のノルトライン・ウェストファーレン州議会選挙で与党・社会民主党(SPD)が39年ぶりに敗北したの
>>1377

http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20100618k0000e030025000c.html
ドイツ:最大州で政権交代へ メルケル政権に打撃
 【ベルリン小谷守彦】ドイツ最大州の西部ノルトライン・ウェストファーレン州の社会民主党と緑の党は17日、社民党のハネロレ・クラフト州代表(49)を州首相にして左派連立政権を組むことで合意した。連邦政府と同じキリスト教民主同盟と自由民主党の右派連立からの政権交代となる。5月の州議会選(定数181)で社民、緑の両党は計90議席で、少数与党政権となる。

 同州の政権交代に伴い、州政府が議員を指名する連邦参議院(上院)で、メルケル首相の右派連立が過半数を失う。首相は6月7日に総額816億ユーロ(9兆1920億円)の大型財政再建策を打ち出したばかりだが、上下院の「ねじれ」で法案審議が紛糾することは必至で、メルケル首相にとっても深刻な打撃となる。


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