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国際政治・世界事情

1405チバQ:2010/05/28(金) 21:40:21
http://mainichi.jp/select/world/news/20100528ddm007030048000c.html
フランス:サルコジ大統領の政敵・ドビルパン前首相、復権向け選挙活動
 ◇疑惑捏造事件、検察控訴が追い風
 フランスのドビルパン前首相(56)が、12年の大統領選を視野に事実上の選挙活動を始めている。ドビルパン氏は、同じ保守派の政敵・サルコジ大統領の収賄疑惑を捏造(ねつぞう)した疑いで公判中だが、一部の世論調査では支持率は57%で、大統領の38%を上回る。ドビルパン氏の地方遊説に同行し、「復権」の可能性を探った。【パリ福原直樹】

 パリから電車で東に3時間。スイス国境に近い仏東部オト・ソーヌ県。先月、林業が盛んなこの地方の町を訪れたドビルパン前首相は、従業員約40人の製材工場を視察した。工場長の説明に「不況の影響は?」などと質問。従業員には手を差し伸べて握手するなど、日本の政治家の「地元回り」を見るようだ。

 「話に耳を傾けてくれ、誠実な印象です。大統領選では(彼に)投票します」。工場の女性はそう話した。

 午後は地元の牧場に足を向けた。ドビルパン氏は搾りたての牛乳を試飲し、報道陣に「こんなにおいしいミルクは初めてだろう」と笑顔を見せた。トラクターに乗ったり、子羊を抱いたりもした。

 ◇遊説で痛烈批判
 「私が現場を訪れるのは、(サルコジ政権に届かず)忘れ去られた声があふれているからだ」。ドビルパン氏は約2週間後、今度は同じ仏東部の都市ディジョンを訪れ、中小企業の経営者の前で力説した。

 「首相時代の私の重要課題は、雇用創設や赤字削減を目指す行政改革だった。今の政権は(改革を続けずイスラム教徒の女性がかぶる)ブルカのような問題を持ち出し、国民の不満の矛先をそらそうとしているのだ」

 ドビルパン氏は「私の政治的闘いは、サルコジ氏との確執とは無関係だ」と述べるが、ブルカに対する全面禁止法の制定を目指すサルコジ大統領への痛烈な批判であることは疑問の余地がない。両氏は前回07年の大統領選で、保守派の指名争いを巡って激しく対立した。

 フランスの台湾への軍艦売却に絡み、サルコジ大統領(当時は閣僚)が「手数料」を授受したという架空リストに列挙されたという収賄疑惑捏造事件で、ドビルパン氏は08年までに虚偽告発共犯罪などで起訴された。

 今年1月の1審判決で無罪となったが、検察当局は控訴。これに対しドビルパン氏は「(控訴は)大統領の差し金によるものだ」と反発したが、この控訴がドビルパン氏にとって逆に追い風となった。実際に「政敵のサルコジ大統領が検察に控訴を働きかけた」との疑惑が浮上したからだ。

 ◇新党旗揚げ表明
 控訴後の世論調査で43%がドビルパン氏の立場を支持。「支持しない」の35%を上回った。

 しかも4月の世論調査では65%がサルコジ氏の大統領再選を「望ましくない」と回答。「大統領が出馬しない場合の保守候補」として、ドビルパン氏はフィヨン現首相(33%)に次いで、31%の高支持を獲得した。

 ドビルパン氏は正式な出馬表明こそしていないが、3月に「信念の実現のため」として新党旗揚げを表明した。だが、視察先のディジョンで地元有力者(43)は「ドビルパン氏はサルコジ大統領に比べて強固な組織がなく、国会議員の支持も少ない。選挙は厳しい戦いになる」と指摘した。

 一方でサルコジ大統領は最近、大統領選への出馬意向を示唆。年内に予定されるドビルパン氏の控訴審の行方など不確定要素はあるが、保守派内で再び前回選挙の再現が起きる可能性がある。

毎日新聞 2010年5月28日 東京朝刊


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