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国際政治・世界事情

1427チバQ:2010/06/10(木) 20:50:57
http://jp.wsj.com/World/node_69596
南アフリカ黒人運動はぐくんだソウェト地区、W杯開催も貧困問題は未解決
2010年 6月 10日 12:28 JST
 【南アフリカ・ソウェト】1994年、ソウェト黒人居住区は、長年にわたる抗議運動の末に白人人種差別主義政権を倒し、ネルソン・マンデラ氏を南アフリカ初の黒人大統領に選出して新生国家誕生に一役買った。

 ソウェトにはいまや、高級ショッピングモールや、こぎれいな住宅が建ち並び、今週金曜のワールドカップ(W杯)開幕試合の会場となるスポーツスタジアムも設けられている。政治面や雇用面の障壁が取り払われ、外国からの投資が拡大するにつれ、黒人中産階級が台頭を見せている。こうした層は、1カ月にわたるW杯開催期間中、大きな注目を集めることになる新生南アフリカを支える基礎をなしている。

 しかし、繁栄はまだそこまでしか行き渡っていない。少数派の白人支配が終わって16年たったいま、多くの国民は、政府による無視という、別種の圧政に不満を唱えている。

 いまでは、歌声デモ行進、怒りのスローガン、タイヤ燃やしの批判の矛先が最も多く向けられている対象は、マンデラ氏と、南アのジェイコブ・ズマ現大統領の与党、アフリカ民族会議(ANC)だ。

 ヨハネスブルグ南部にあるソウェトの丘陵には、波形トタン小屋がひしめき合っている。こうした集落では、道路は未舗装、トイレは屋外にあり、電気は信号機からくすね取られる。憤った市民団体が公共サービスの欠如への抗議行動を繰り広げるなか、ソウェトやその他の居住区は再び、社会不安の温床と化している。

 貧困層向けの住宅と土地を求めて闘っている団体「ソウェト無産者運動(Landless People’s Movement in Soweto)」の広報担当者、モーリーン・ミニシ氏は、「アパルトヘイトの時代には、少なくとも雇用はあった。どこへ行けば仕事がもらえるか、みんな知っていた。役人が責任を持ってくれた」と語る。

 抗議行動は、ANCと、ANCがその代弁者を公言する黒人貧困層との間の溝の深まりを浮き彫りにしている。抗議行動は、与党ANCのトップに端を発した、より広範な混乱の構図の一端をなしている。ANCは目下、党の内紛や、一夫多妻の大統領の身辺問題と格闘している。

 ヨハネスブルグ大学民主主義研究センターのスティーブン・フリードマン所長は、「南アが危機に陥っているとの懸念は抱いていないが、ANCが危機に陥っているのは間違いない」と語る。

 W杯が近づくなか、南アは、人種がらみで亀裂が生じている兆候はほとんど示していない。車に掲げられた南ア国旗や、サッカー代表チームの多種多様なサポーターは、愛国心の広がりを明白に物語っている。多くの国民にとって、ファンの熱狂は、南アで開かれた1995年ラグビー・ワールドカップ― クリント・イーストウッド監督の映画「インビクタス/負けざる者たち」で有名になった―が黒人と白人の間の人種の壁をいかにして突き崩したかを思い起こさせる。


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