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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●
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プロバイダー規制や本スレの空気などでSSを投下できない人が、
本スレの代わりにこっちでSSを投下するスレ。
ごあー。
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これだからやめられねえwwwwww
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>>355
ダウナーは嫌いじゃないんだが何故か妄想が加速しない
つまり書き難い上に俺のダウナーは多分萌えない
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全部読んだぜGJ過ぎる
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>>357
いや>>355はただのギャグだから気にしないでくれ
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>>359
せっかくダウナー…なぁ…と思って書いてみたというに…
図書館で
「ちなみちなみ。隣りよろしいか?」
『……全くよろしくない………お帰りはあちら』
「つれないこと言うなよぅ。んじゃお邪魔します」
『……はぁ…今日もまたタカシに付きまとわれるのか……』
「そんなに嫌がらなくても…隣り座ってるだけじゃんさー」
『………その隣から猛毒が吹き出てる…感じ』
「マジで?俺めっちゃ有害指定じゃん」
『………国外追放級な…感じ』
「そうかー追放かー。でもその割にはよく話乗ってきてくれるよね。
優しいんだなーちなみは」
『………勘違いするな。……私が犠牲にならなければ…毒が何処へ飛び火するか解らない…から』
「ほら、やっぱ優しいんじゃん?」
『……むぅ…勝手に言ってろ……』
「…ちなみ、ほんとに迷惑なら言ってくれよ?そしたら俺ももう近寄らないようにするからさ」
『……だから、さっきから迷惑と言っている………タカシがちゃんと聞いてないだけ…』
「いや、ほら、ちなみって素直じゃないとこがあるじゃん?だからそういうのも照れ隠しかなーとか
都合のいい事思っちゃったりするんだよな」
『……おめでたいね………一回…頭の中掃除してきたら…?』
「…否定はしないんだな」
『……知らない…するだけ面倒…だから………だからって勘違い…しないでね?
別に、タカシの事……す、好きとか…ないから』
「嫌いじゃないだけありがたいよ。じゃあ、これからも傍にいていいのかな?」
『……勝手にすれば?………読書の邪魔…しないんだったらね…』
「おお、理解ある一言。愛してるぜーちなみぃー」
『…どっ、読書の邪魔するな…って……い、言ったでしょ……!』
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萌え死んじまったじゃねーか!
まったく、これだから最近の神は
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「なぁ、お前の嫌いなものって何?」
下校の途中、ちょっと距離をとって並んで歩くあいつが、興味なさ気にたずねてきた。条件反射で答える私。
「……君に、決まってる」
「ですよねー。って、そうじゃなくて。人は無しの方向でよ」
それなら答えは簡単だ。二人の、この距離。
自分の気持ちを知っているくせに、今のお互いを失う事を恐れて近づこうとすらしない。
そしてそんな自分を否定しながら、仕方がないの一言でごまかし続けている、私自身の弱さも。
「君以外…………か」
「あ、いや、別にそんな真剣に考えてくれなくていいんだけど……。まぁ、マイナスな事が思い浮かばないのはいい事だしな」
嫌いなものが沢山ありすぎて、一つに選べない……とは思わないのだろうか。
ちらりと彼を見る。優しく笑いながら語りかけてくれている。そんな風に考えられるのか……と、彼がとても素晴らしく思えた。
こんな私のまま、彼のそばにいてもいいのだろうか。自分の弱さをごまかすために、好意を持つ相手にその弱さをぶつけて、自分も相手も傷つけて……。
「だからまぁ、そんな考え込まなくていいっての。な?」
いまだ無言を保つ私に、何気ない風に優しさをくれる。
嫌いなものは、弱い自分自身。それが生み出すこの遠さ。……それなら、克服しなくちゃ。
「……あった。嫌いな、もの」
「ん? 何々」
問いかける彼に答える代わりに、私は二人の間の空間を指差した。
「……これ」
「……どれ?」
何もないアスファルトを覗き込む彼。その隙に、私は一歩そちらに踏み出した。
「今、消えた……よ」
「……? どういう……?」
さっぱり分からない、という表情の彼を見て、私は少し笑ってしまった。
「……なんで笑うんだよ。全然分からないぞ」
「だろう、ね……。……だったら、これで……どう……?」
さらに一歩。はたから見たら、寄り添って歩く恋人に見えるくらいに近づいてしまった。
「……嫌いなもの。一つ、無くなって……。……好きなものに、替わった」
答えは、距離。それは縮んで、縮んで……縮みきった後、大好きなものに替わってしまった。
やっと答えが理解できたのだろう。彼は小さく「……おう」と呟くと、私と同じように前だけをカチコチの表情で見てるのだった。
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>>362
誰よりも速くGJ
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…さて、前回から3日と立たずに俺の一人SS纏…もとい祭りが開催されようとしているわけだが
開催する踏ん切りがつかない構ってちゃんな俺を誰か罵ってくれ
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>>364
フン。妄想しか出来ないお前が投下しなかったら価値などないな。
いいからさっさとしろ。出来なければ死ね。
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>>365
おkブラザー。俺のM心にきゅんきゅんきたぜ
「いいか?男にはやらなきゃいけない時があるんだ!今がその時だった!それだけさ」
『ふーん、で?死ぬ前に言う事はそれだけ…?』
なんかかなみさんが怖い。俺が何をしたというのだろうか?
「か、かなみ?なにも○すことはなくない?いや、俺も反省…はしている…と思うよ?」
『ふぅん…私の風呂覗いた挙句、あまつさえ一緒に入ろうとしたくせに?』
しかもフルおっき状態でしたしね。しょうがないじゃん、かなみの裸が目の前にあったら誰だってそうなる
俺だってそうなる
「い、いや…この頃冷たい妹との軽〜いスキンシップを取ろうとしてだな……」
『普通は軽ぅいスキンシップで年頃の妹と風呂に入ったりはしません』
ですよねー
「いいじゃんいいじゃん!お兄ちゃん寂しかったんだよー!!だから一緒にお風呂入ったら
かなみ身も心も暖まってお兄ちゃんといちゃらぶしてくれるかと……」
『死ねクソ兄貴!』
かなみの するどい こぶし
……俺の意識は途絶えた
がばっと起きたのでかなみの部屋へ参る!
「かなみ!お兄ちゃんを気絶させちゃ駄目でしょ!!めっ!」
『黙れクソ兄貴、あと出てけ』
ドアを開けたら着替え中…きゃっ……ということもなく、ただ本読んでただけだった
「お兄ちゃんな、かなみと仲良くしたいだけなんだ。
そりゃ、あんな方法を取った事は謝る。でも、お兄ちゃんのその気持ちだけは汲んでくれないかな?」
よし!紳士な兄ちゃん作戦!かなみは基本良い子だしこれで勝つる!!
『……私とどういう風に仲良くしたいって?』
「エロくやらしく仲良くしたいです!!!」
しまった。紳士は紳士でも変態という名の紳士だった。
『帰れクソ兄貴』
あはっ☆部屋締め出された(笑)
安西先生……妹のデレが見たいです……orz
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『た、タカシ!ちょっと屋上まで来なさい!』
昼休み、学食にダッシュしようとしたら首根っこ捕まれて捕獲された。俺は猫じゃねぇぞ!
んで屋上
「で?何よお嬢。俺学食行かなきゃいかんから忙しいこと山の如しなんだが?」
『今日は学食に行く必要はありませんわ。私が貴方の分のお弁当を用意してきました』
言って重箱を取り出すリナ。なにこの気合の入った弁当箱…どこにピクニック行くつもりだよ
「というか、なんで俺の分?」
『あっ…いえ、貴方の分ではなく…使用人がちょっと手違いで作りすぎてしまいまして…
まぁ、私の家が他に比べて裕福とはいえ、捨てるのも勿体ないでしょう?ということで
貴方に残飯処理させてあげますわ!感謝しなさい!』
「つまり要約すると、一緒にお弁当食べませんか、と?そういう事でいいのか?」
『ま、まぁ…そぅともいいますわね…それで!?食べますの?食べませんの!?』
食うに決まってるだろ常考。リナのとこの弁当なら一流シェフとか使ってるはず!
やっほい!今日の昼食は豪華だぜ!
「食います。食わせて下さい。リナお嬢様」
『そうです。最初からそうやって素直に言えばいいのです。では食べましょうか』
言いながら弁当を開けていくリナ。おお、なんかそれっぽい!でも、それってなんだよ?
うるせぇ!こまけぇことはいいんだよ!!
「では、いただきます」
『い、頂きます…ですわ』どきどき
………見られてる…めっちゃ見られてる…なんだよ、その親の仇を見るような眼差しは…
「…リ、リナ?そんな見つめられるとなにやら食い辛いんだが……」
『みっ、見てませんわ!見てませんから速くお食べになって!』じぃー…
視線釘付けじゃねぇか!…ええい、こうしていても埒があかん!意を決してその唐揚げっぽいのを
食べる。これ見よがしに食べる。余す事無く食べ……ん?
「そういや、リナ……これ作ったの誰?」
『へっ!?…え、えーっと…あの…私、の専属シェフですわ!本来貴方如きが食べる事など
許されないほどの高級品ですわよ!存分に味わって食べなさい!』
マジかよ。それにしてはなんか味が料理し慣れてない感じ?…まぁ、俺の味覚がおかしいんだろう…
『で、ど、どうですの?おいしい?』
「ん、ああ、美味いよ。こんな美味い弁当なら毎日食べたいくらいだなぁ」
まぁ、味が多少アレな感じは出てるが美味いことには美味いので素直に褒める。
『まっ、毎日!?そ、そうですわね…タカシがどうしても!というのならまた作ってきてあげても
よろしくてよ?』
「おー、じゃあ、どうしても……ってなに?作ってきてあげても?」
何やら聞き逃せないふいんき。これは追求すべきと俺の第六感が告げる
『しまっ…えっ…と、ですね……そう、シェフに!シェフにそう言っておきますわ!』
「リナ。…俺の勘がこれは訊いとけと告げているんだが……これ作ったシェフってもしかして……お前?」
『あっ……う、うぅぅ……そ、そう、ですわ……悪かったですわね。下手で…』
おおぅ…何これ?一流シェフの作った弁当かと思いきや、美少女の手作り弁当にレベルアップしやがった。
リナが手ずから作ってきてくれた弁当だと分かればその味も国宝級まで輝くというもの。…ごめん嘘
「いやいやいや、下手なんかじゃないって!美味いぜ?この弁当。ほらリナも食えよ!」
『え?あ、はい…むぐ……でも、やっぱりいつものお弁当の方が……』
「いーや!俺はこの弁当がいい!リナが作ってくれたというだけで他の料理が霞むようだ!」
しょうがないだろ。今まで女の子の手作り弁当とか食べた事なかったんだ。それに、リナが苦心して
一生懸命作ってきてくれた弁当だ(脳内設定)。不味いはずがない。
『……褒めすぎですわよ。なんだか、馬鹿にされてるようですわ……』
ああっ!何これ逆効果!?あーもうなんでそんなネガティブ思考なんだ!美味いっつってんだろこのボケが!
「リナがなんと言おうと美味いものは美味い。だから、また作ってきてくれないか?
俺この弁当が気に入っちまったんだよ」
『……ふぅ、しょ、しょうがないですわね。そこまで言うのなら、また作ってきてあげますわ!
……今度はもっと美味しいのを作ってきてみせますからねっ!』
と意気込むお嬢。俺としてもこの弁当がこれ以上に美味くなってくれるなら喜ばしい事この上ない。
これから毎日昼飯の時間が楽しみになるなぁ…と思う午後の屋上だった。
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『………いい加減…起きろこの…グズ……』
健やかな俺の安眠は突如現れた幼馴染によって終止符を討った
「へ?ああ、ちなみ?なんでここに?おはようのちゅーでもしに来た?」
『……馬鹿なこと言ってないで…さっさと…起きる……
………まさか、約束…忘れて、ないよね?』
約束?幼い頃の結婚のか?いや、この場合は違うだろ。というかそんな約束した憶えねぇ。俺捏造乙
うーんうーんと唸っているとこの前ちなみとした会話を思い出した。あれ?荷物持ち?だっけ?
「デート?」
『うん……でーと……』
赤くなりながらも肯定する幼馴染さん。あれ?そんなキャラだったけ?まぁ、いいや
「んじゃ、すぐ支度するから待ってな」
『うん……速くね………』
言ってからとたたたとリビングの方へ走っていくちなみん。なんか今日は棘少なくね?
いや、違うな。いつもが異常に多いんだ。悲しい…
そんなん考えながら着替え終了してちなみの所へ
『…ん、じゃ……行こ?』
「おう、ってもどこ行くんだっけ?」
『……タカシの行きたいとこで…いいよ』
お前そんなこと言っていいのか?男は狼なんだぜ?何かあってからじゃ遅いんだぜ?
「じゃ、らぶほてr……」
『………タカシが…行きたいんなら……そこでも…いいよ…』
「いや、お前ね。ここは突っ込むところ。おk?なんか今日のお前おかしくね?」
『……そっか…ごめんね…?……タカシは私とそういうこと……したくないん…だよね』
ああっ!?なんかちなみが本格的におかしい!可愛いんだけど!可愛いんだけど!
なんか泣きそうになってるし棘はないしどうしたんだ一体……
「あー、あの…いや、したいとかしたくないとかじゃなくて…俺的には大いにしたい所なんだが…
いや、そうじゃなくて……」
『………?』
やめて可愛らしく首傾げるのやめて!ほんとに狼出てきちゃう!食べられちゃうから!
「あ、あー、まぁそういうことはほら!どうでもいいだろ!さっさとデート行こうぜデート!」
『…あ、…うん』
それからおてて繋いで映画やら遊園地やらデートっぽいことをしました。
その帰り道。
『……タカシ、……今日は…楽しかった…タカシは?……楽しかった?』
「ん、ああ、楽しかったよ。なんかちなみも可愛かったし。でも、なんで今日に限ってそんな感じなんだ?」
『…ん、…私ね?いつも…タカシに辛く当たってばっかりで……このままじゃタカシに
愛想つかされちゃうって思ったら…怖くて…だから、今日だけでも……デートの時だけでも…
素直になれたら……って…そう思ったの…』
「ばかだなぁ、俺がちなみに愛想つかすわけないじゃん?というか俺がちなみに嫌われてないかって
いう方が心配だったぜ?まぁ、その心配も杞憂だったみたいだけど」
『あ、ぅぅ……わ、私がタカシを嫌うわけ…ない……えっと…日頃のアレは…照れ隠し?…というか…』
「そっか、ちなみからこんなに愛されてたんだな、俺。気付かなくてごめんな?」
『ち、違う……愛してるとか……ないし……!あっ…今のは…その……』
「ははっ、いや、いいよ。その方がちなみらしいし。ちなみのほんとの気持ちはちゃんと分かってるからさ」
『…す、少し優しく……しただけで…調子に乗らないでよね……?…これだから……馬鹿の相手は……』
「うん、やっぱりちなみはこうでなくっちゃな。…まぁ、えっと、というわけで
これからもよろしく?ちなみ」
『あ、うん……た、タカシの相手…してあげられるのは……私くらいだし、ね。…よ、よろしく』
色々と仲が深まった感がある一日でした。
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我が永遠の好敵手、尊。今日こそ貴様に勝つと意気込み尊の部屋のドアを開けた瞬間
『………なにしにきた』
着替え中でした。てへっ☆……ええい!安っぽいラブコメか!ネタが使い古されすぎてるぞ!!
「きょ、今日こそ貴様に勝t『いいから出て行け』……はい」
そのまま部屋の外で待つ事数年…彼女は部屋から出て来ようとはしなかった…そんな日々が過ぎたある日
『で、何しに来たって?』
………と、いうこともなく数分で出て来たわけだが、なんだろう?彼女の機嫌がすこぶる悪い希ガス
「我が永遠の好敵手よ。なんか機嫌悪くね?」
『誰のせいだろうなぁ?我が永遠の好敵手』
「はっはっは、我が(略)よ!それではなんか俺のせいみたいな流れになるじゃないか!」
『ははは、そうだ。貴様のせいであっているぞ?我(略)』
「マジで?おいおい俺が何したってんだよ?わg(略)」
『身に覚えがないのか?まさかそこまで脳が腐っていようとはな。わ(略)』
いい加減尊の制裁が怖くなってきたので素直に謝る
「すいまっせんでしたぁぁぁ!!(土下座)」
『ああ、ノックくらいするべきだったな。まぁ、終わってしまった事はしょうがない。顔を上げろ』
あれ?いつもなら容赦なくフルボッココースなんだが今日に限って天使さん?
「ああ、尊。あの、すいませn」
『などと言うと思ったか?我が永遠の好敵手?』
ですよねー
フルボッコ一時間コース入りましたー
またのお越しをお待ちしておりますー
『というか何なのだその好敵手とやらは』
何やら俺をぼっこんぼっこんにしたことで気が晴れたご様子の尊さん
「いや、そういう設定で遊ぼうかな、と特に意味はないんだな」
ただ暇だったから遊びに来ただけに過ぎない。ちょっと嬉し恥ずかしイベントはあったけども
『まったく…昔からろくな事を考えんなお前は……』
「そっちこそ昔からろくな成長をしとらんな」
正直者な俺は例え結果がわかっていてもその口を止められなかった
『ほぅ…誰の!どこが!ろくに成長してないって?』
あ、青筋立てて怒ってらっしゃる?やべぇ、命の危機再び。それでも留まる事を知らない我が唇
「主に胸、おっぱい。それはもうご立派にぺたーんですね」
『貴様よほどこの世に未練がないらしいな……いいだろう、望み通り黄泉路へ送ってやる!』
やばい!今回は本当に三途の川を渡りかねん!な、何か何か無いか!!この状況を打破できる秘策!
「い、いや、尊さん?俺はまだこの世に未練たらたらですよ?だからそのお怒りを静めたまえ…」
『ふん、一度逝ってみればそんな未練消え去るだろうよ。なに心配するな。痛いのは一瞬だ』
「くっ…やっべ…え、えーと…尊?小さいのも悪くないぞ?俺小さいの大好きだし!」
『………は?』
あれ?尊の動きが止まった。フリーズ?おkブラクラゲット。ちっと怖いが再起動かけてみるか…
「えっと…尊?…おーい」
『はっ!?お、おいタカシ!お前小さいのが…その…好きなのか?』
「ええ、小さい胸は好きですよ。特に尊さんのは、どストライクですね」
ああっ!?こんな時にまたも正直者めっ!でも憎めない。そんな俺
『そ、そうか…タカシは小さい胸が好き……ふふっ…うふふふっ…』
やっべ…本格的に壊れた。だから怪しいURLは踏むなとあれほど……
『タカシ!お前私の胸がいいんだなっ!?』
「はい、理想にございます」
『ふふっ…そうだな、お前の理想じゃ仕方ないな…ふふふっ』
なんだか怖いが機嫌は直ったしよしとするか
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「かなみかなみ!すっげーんだぜ!下駄箱にこんなん入ってた!!」
『なにそれ?見せてみなさいよ』
素直に下駄箱に入ってた物を見せる
『なにこれ?アンタいじめられてんの……?』
しまった。何故か持っていた画鋲と間違えた。
「おおう、間違えた。こっちだこっち」
そう言って白い封筒を差し出す。これはもうアレだろ。俺の時代来そう
『……ふーん。で、なんなのこれ?アンタにはこれが何に見えるのかしら?』ビキビキ
「そりゃもちろん恋文だろラブレターだろ果たし状だろ(性的な)」
『ふっ…アンタがラブレター?妄想もほどほどにしといた方がいいわね…
どうせ、私の反応を見てからかうために自分で用意したんでしょ?そうとしか考えられないわ』
「どんだけ可哀想な奴なんだよ俺は。正真証明、今朝方下駄箱で拾ってきたものだ
いや、モテる男はつらい」
『ふぅん…まぁ、百歩譲ってそれが本物だとしても本当にラブレターかしら?
誰かのイタズラだったりして。アンタ騙され易そうだしねー』
「なにをぅ!それは聞き捨てならんぞ!生憎俺は生まれてこの方ラブレターで騙された事は一度もない!!」
『貰った事ないからね。いや、なかったからね』
「どうして君は俺の心に土足で踏み込んで傷に塩塗って遊ぶんだ…」
『面白いから。でもよかったじゃない?生涯貰えそうになかったラブレターが貰えて』
「まぁ、そう言われてみるとそうなんだが。ああう…なんか怖くなってきた、かなみ中見てくれ…」
『いやよ、なんで私が。めんどくさい』
「そう言わずに頼むよー!もしも読んで『しね』とか書いてあったら俺多分立ち直れないぞ!!」
『ちっ…このヘタレが…いいわ、読んであげる。…ただし、もしこれがラブレターじゃなかった時は…』
「わかった、俺も男だ。その時はかなみの愛を受け入れよう」
『誰がんなこと言ったか!!ま、今度荷物持ちでもやってもらうかな』
「ふふふ、かなみさんはデートのお誘いがお上手ですわね」
『ふん、言ってなさい。んじゃ読むわよ。えーと………』
「どどどどうなのよ!だ、駄目なら駄目ってはっきり言いなさいよ!!」
『………タカシ、強く生きなさい……』
「え?え?なんなのなんなの?何が書いてあるの?俺へのラブコールじゃないの!?」
『………ほれ』ぴらっ
「え?なーになーに?………【ばかがみるー by山田】……やああああまああああだあああああ!!」
「え?え?な、なんだお?どうしたんだお?タカシ?」
「うっせぇしねぇええええええ!!」どったんばったん
「あっちょっwww…タカシやめっ…アッ――――!」
『はぁ、馬っ鹿みたい…』
タカシにボコられた山田であったが実は真犯人は別にいるという事はこの時は誰も知る由はなかった…
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『別府君。あなた今日もまた遅刻しましたね?』
「ぎくっ……い、いやぁ、委員長。今日はだな…えっと…迷子の迷子の子猫ちゃんが
お池にはまってさぁ大変だったんだ。だからそれを助けてたら」
『はぁ…別府君、嘘をつくならもっとマシな嘘にしてください。…どうせ本当は寝坊ってとこでしょう?』
「すげぇな、委員長いつの間に俺の部屋盗撮してたんだよ」
『昨日、一昨日と寝坊続きなら誰だってそう考えます!まったく…別府君はもう少し生活リズムを
考え直すべきです。夜更かしなんかしているから起きれないんですよ?』
「そ、そう言われてもだな委員長…確かに夜更かししてなくもないこともないんだが
俺って…あの…そう!低血圧なんだ!だから朝弱くってさー…あはは」
『他の朝弱い子も頑張って起きて遅刻せずに来ている以上それは理由になりません。
ふぅ…別府君には、多少荒療治が必要なようですね……』
「は?なになに委員長。何か秘策でもありますん?」
『ええ、本当に面倒この上ないんですが、クラスメイトが毎日遅刻しているとあっては
クラスの委員長として黙っているわけにもいきませんし……』
「ははは……いや、面目ない……」
『というわけで、明日からは私が 直 接 別府君の家に行って起こしてあげます』
「へ?委員長自ら?それはほんとありがたいんだが…いいのか?」
『仕方ないでしょう?そうでもしないと別府君はこれからも毎日遅刻してくるでしょうし
その度に私が注意するのも面倒です』
「ふむ、確かにそれもそうだな。じゃあ、明日からな?委員長よろしく頼みます」
『はい、…やれやれ、手間の掛かるクラスメイトを持つと苦労しますね……』
次の日
「むにゃむにゃ…もう食べられないとお思いかい…?」
『テンプレな寝言を回避するその能力、流石です。ですが…
さぁ!起きてください!別府君!朝ですよ!!』
「ふぇ!?い、委員長!?何故ここに…!?いや、そういえば起こしに来るとか言ってたっけ…」
『ええ、約束通り起こしに来ました。さぁ、朝ですよ別府君。ちゃっちゃと起きて下さい』
そう言って布団を剥がそうとする委員長。やばい!男のアレが起立してる!
委員長の前だからってお前背筋伸びすぎだろ。どんだけ優等生なんだよ!
「え、えーっとだな…ちょちょちょっと待って!起きるから!」
『そう言って二度寝しないとも限りません。それが別府君です。だからここは心を鬼にして…』
ああっ!布団!マイ掛け布団!行かないでぇ!
そして出てきた俺の愚息がこんにちは!嗚呼、朝日が眩しいぜ………
『まったく…手間取らせないで下さい。ほら、速く支度して下さい。学校遅れますよ?』
あれ?なんか普段通りくね?確かに俺の朝勃ちが目に入ったようなんだが……
「あ、あれ?委員長?何か言う事は……」
『言う事?…ああ、ソレの事ですか?私だって人並みには知っています。
男の人って朝は自然とそうなるものなんでしょう?』
「いや、そりゃそうなんだが……意外だな、委員長はこっち方面さっぱりだと思ってたのに…」
『ならどうだと言うんです?私がソレを見て取り乱せばいいんですか?
そんな時間を無駄にするようなことしません。ほら、速く着替えて下さい!遅れますよ』
「あ、あー…委員長?そんな見られてると着替え辛いというか……」
なんでそんなまじまじ見られてんだろう。少しは顔逸らすとかしてくれよ…ガン見じゃねぇか…
『なんですか?見られてると着替えられないとでも?
別府君も意外と女々しかったんですね?』
あ?それはいくらなんでもカチンときますよ?よかろう、その逆セクハラ応えてやろうじゃないかね
途中で目ぇ逸らすんじゃねぇぞコラァ!!
逸らしませんでした\(^o^)/…もうお嫁に行けない……
『い、意外と…いい身体してるんですね……』ぽっ
なんか釈然としない敗北感を感じつつも、その日は遅刻しませんでしたとさ
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空き缶蹴ってたら変な封印っぽいものを壊してしまったらしくなんかでた
『我を目覚めさせたのは貴様か?何のために我が封印を解いた?まぁいい…
我の封印を解いた礼だ。願いを一つだけ叶えてやる
言え、願いは何だ。金か?権力か?それとも、永遠の命か?』
「ぱんつ下さい」
『ぱん…?何だそれは?教えろ』
「この情報弱者が。ぱんつというものはだな…(省略)」
『……ふん、何かと思えばたかが下着ではないか。よかろう、今出してやる』
「いや、出すんじゃなくててめぇのよこせよ」
『我はそんなものはいてはおらん』
「はいてない…だと…?それはなんともけしからんな。見せてみたまえ」ハァハァ
『ふん…貴様如きに神々しい我が肢体を見せるわけがなかろう
……だがまぁ、我を解放したのは貴様だからな……いくらかは譲歩してやってもよいぞ?』
「よしばっちこい、なんでもやっちゃるぜ」
『ならば…そうだな…貴様の魂を頂くとしようか…』にやり
「ははっ、寝言は寝て言え腐れ外道」
『ぬっ!仮にも神たる我に対して何たる侮辱…もはや生かしてはおけん!
この場で葬り去ってくれる!!』ゴゴゴゴ
「おお、なんか出るふいんき。というか神だったのかこの幼女」
『ふふ、今更謝っても遅いぞ?我に無礼を働いた事を死んで後悔するがいい!!』
「ふっ…やれるものならやってみるがいい!幼女如きに殺される俺ではないわぁ!!」
『黙って聞いておればさっきから幼女幼女と…我のこの妖艶な美貌が………ぬ?』
「ぬ?」
『……なんじゃこれは?』
「紛う事なき幼女でございます」
『ははっ、こやつめ』
「あはははは」
『……ぬあああああああ!!なんっじゃこれは!?見た者全てを魅了してやまない我の美貌は!?
貴様か!?言え!どこにやった!返せ我の身体!!』
「知るかクソチビ。それが人に物を頼む態度か?誠意ってもんが感じられんのよ
わかったらもっかいやりなおせ。さんはい」
『くっ……わ、我の身体は一体どうなっているのですか……?
何か知っているなら教えてください……』
「よしよく言った、やればできるじゃないか。知るわけねぇだろアホか」
『なにっ!貴様騙したな!?……はっ!?まさか長く封印されていたことで
妖力(っぽいの)が弱まったというのか!』
「何そのラノベ設定。なに?ご都合主義?これからお前とのラブコメでも始まんの?」
『なにやらよくはわからんが…貴様を葬るにも力が足りんらしい……運が良かったな人間』
「…まぁ、俺にも超展開すぎてわけがわからんがそうしょげるな。そのうちいいことあるさ幼女」
『幼女はやめろ……しかし、この身体でいったいこれからどうすれば…ここまで弱っていれば
人間とそう変わらんではないか……』
高速思考展開(人間と変わらない→幼女そのまま→保護→にゃんにゃん)
「これだ!……よし、ならば俺が保護してやろう幼女。なに心配はない。後は全て俺に任せろ幼女」
『貴様わざと言っているな…?だがまぁ、この時代の事もよくわからぬし……
仕方ない。貴様の世話になってやろう』
「世話になってやろう?…哀れなわたくしを飼って躾て下さい御主人様だろうがグズ」
『…まぁ、葬るとはいかなくとも少し力を使うだけで死ぬほど痛い目にあわせることくらいは…』
「これからよろしくな幼女」
『うむ、よろしく頼む人間』
あれ?ツンデレドコー?
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雨の中寒さに凍えている猫を拾った。これから嫌というほど貴様の世話をしてやるぜフゥハハハー
「ほら、食べろ。犬猫のように…貴様には畜生がお似合いだぜハッハッハ!!」
『にゃー』
………嗚呼、癒さるる……はっ!?いかん、少しこの猫の瘴気に当てられたか…くっ、油断ならない奴め!
「ふ、ふん…貴様この俺を篭絡しようとしているようだが……
無駄な足掻きだ!この俺様が猫畜生如きに好きにされるわけが……」
『にゃうん…にゃー、なー』
嗚呼っ!!見ないで!?そんな純真無垢な瞳でっ!!俗世の垢に塗れた俺を見ないでっ!!
な、なんという破壊力か…我が家のぬこは化け物か……だがこれしき、負けはせん!
『にゃ…ふぁ……にゃ』
「なんだ?眠いのか?しょうがないなー御主人様が一緒に寝てあげようなー」
色々頑張ったけどやっぱりこいつの可愛さにゃ勝てねぇぜと思いながらおやすみ
翌…朝…だと?
『おきろー、おきろー、人間。はらへったーめしー』
「にゃふふ…こいつめこうしてやるぅー…うへへへへ」
『おきろっつってんにゃろがー!!』グボォ!
っぎゃああああああ!!なんか痛い!すっごくぽんぽんが痛い!ええい、誰だこの俺のぽんぽんを
破壊しようなんて奴ぁ!!……って、は?
「きみ、だれ?どこの子?俺の子?まさかねぇーハハハ……」
やべぇ…俺いつの間に幼女誘拐なんて事を…彼はいつかやると思ってました。ははっ、ワロス
『人間、はらへった。めしをもて』
あらま、随分と傲岸不遜でいらっしゃいますねこの幼女さん。どういう教育受けてきたのかしら?
「うーん、飯食ったらちゃんとわけを話すんだぞ?」
『あいよー』
まぁ、俺も腹減ったし現実逃避兼ねて朝飯にしますかー
で、飯を食いながらどうにかこうにか話してたらなんか昨日の猫らしい。わけがわからん
超絶不思議パぅワーで人間っぽくなったんだと。都合よくメスだったり今日は休日だったりご都合主義万歳
「で、これから君はどうするのかな?なんかネコ耳幼女みたいになってる猫よ」
『おい人間、ネコじゃそこいらの野良とかわらないにゃ。なんかこうちゃんとした名前欲しいにゃ』
「そんな取ってつけたような語尾つけんでよろしい。普通に喋れんだろお前
…んー、名前なー。そういや考えてなかったな…おい猫、どんなんがいい?」
『人間がよびやすいようによべ。よくをいえばかわいいのでたのむ。これでもメスなんで』
「よし、じゃ五郎ざえも…いや、待てひっかくな痛い……
………よし、じゃあお前は今日からマオだ!」
うん、我ながら安直すぎて涙が出らぁ。だって猫飼ったことないしー
『まぁ、人間がそれでいいならそうよぶにゃ。つか人間のなまえもおしえれ』
「おう、そういや言ってなかったな…俺の名前は五郎ざえも……ははっやめろってひっかくな、いてぇ
…ごほん、タカシだ。よろしくな」
『おう、これからせわされてやる。ありがたくおもえ人間』
あれぇ?名乗った意味なくねぇ?これはちょっと由々しき事態ですよ。舐められてますね猫風情に。
まぁ、今日はとりあえず御主人様に対する礼儀を躾ることにしようと思った。
当然、やめてひっかかないでやめてな一日だったとさ。あとツンデレドコー?
-
お嬢とメイドと男
お嬢こと神野さんが風邪ひいて休んだってので担任がこれ届けとけっていう白羽の矢
で、道に迷ったり犬に吼えられ死闘を繰り広げたりはあったもののやっと着いたと思ったら…
「なにこの大豪邸……リナって本当にお嬢様?」
ええい!こうしていても埒があかん!と意を決してチャイムチャイム……チャイムドコー?
『あの、神野邸に何か御用でしょうか?』
「へあ!?ど、どちら様で?」
いきなり声を掛けたらびっくりするでしょ!もう!
…だが俺はどちらかと言えば大人なのでそういう不満は胸の内にしまっておくナイスガイ
『失礼致しました。わたくし、この神野家に仕えている使用人でございます。
見たところお嬢様と同じ学校の制服のようで、リナお嬢様のご学友でございましょうか?』
「こ、これはご丁寧にどうも…え、えーっと…そうです。神野さんとはクラスが同じでして…あの
今日は神野さんが風邪という事で休んで…あーいや、お休みになられたので…」
『ふふっ、普通に喋って下さって構いませんよ?わたくしの話し方は御気になさらずに』
ああっ、なんか優しいよ!神野さんとは大違いだよっ!何これ惚れそう
「あ……すみません、何分貴方のような麗しい女性に接する機会があまりないもので…
少しあがっているようですね。あ、よろしければ携帯の番号とかスリーサイズなど…」
『……あの、会ったばかりの女性を口説くのは如何なものかと……
わたくし、軽い男の人は大嫌いです』
おおぅ…好感度が奈落の底へ…選択肢間違えたか?ロード…ロードしなきゃ…
などと戯れている場合ではない!速やかにみっそんを遂行せねば…
「えっとですね。つまり神野さんが今日欠席したので届け物がてら見舞いに馳せ参じた次第です」
『ああ、そういうことでしたらどうぞ。お嬢様もきっとお喜びになると思います』
そうかなー…あの神野さんが喜ぶ?ないない、むしろなんで来ましたの?このゴミがとか言いそう
そしてメイドさんに連れられ神野邸へ招かれる俺だった。うわ、あの絵高そー
-
神野さんの部屋の前でメイドさんがノックする。緊張するやないかい
『リナお嬢様。メイです。ご学友がお見舞いに来ていらっしゃいますが
入ってもよろしいでしょうか?』
そういえばこの人の名前訊いてなかったな…というかメイってあんた…安直すぎるだろjk
………しょうがないだろメイドさんの名前なんて考えてなかったんだ!俺は悪くねぇ!by親善大使
『……いいわ、入りなさい』
ややあって神野さんのお言葉。あ、俺そういえば女の子の部屋入んの初めてじゃね?うわー
『失礼します。さぁ、タカシ様もどうぞ』
「し、失礼します。じ、神野さん!おみ、お見舞いに…」
これ以上なく緊張して言葉がうまく出てこない。なにこいつかっこわりぃwwww……orz
『た、タカシさん!?ご学友って貴方ですの!?なんで貴方が私のお見舞いに…』
「いや、あのね…センセがこれ届けろって、まぁ、そのついでというかね」
『あぁ、そういうことですの……まぁ、とりあえず感謝はしておきますわ』
「で、どうよ調子は?風邪って聞いてたけど具合はよさそうだな」
『……元々大した事なかったんですのよ?なのにメイったら大事をとって休んでくださいって…』
なんにせよ、元気そうでお兄ちゃん何より。
『リナお嬢様に何かあったら旦那様に示しがつきませんから。たかが風邪でも万全を期すべきです
…まぁ、お嬢様はタカシ様と会えなくて寂しいでしょうけども』
「…は?」
『めっ、メイ!?な、ななにを言ってますの!!わ、私は別にそんなこと…!
タカシさん!?メイの言う事なんか真に受けては駄目ですからねっ!!』
「いや、俺は別に……っていうか、普通そんな焦って否定するほうが怪しいと思うぞ?」
『あああ、怪しくないですわ!べっ、別に私はタカシさんの事なんか……』
『…ならばわたくしが頂いてもよろしいでしょうか?お嬢様』
そう言って俺に腕を絡めてくるメイさん。……いや、ちょっと待て。何やってんのあんた!?
「へ?ああああのメイさん?急に何を……」
『そ、そうですわ!何をやっていますの!メイ!!』
『いえ、お嬢様がタカシ様を要らないと言うのでそれならば僭越ながら
わたくしが貰い受けましょうと、そう言ったのですが?』
言いながらさらに腕に力を込めるメイさん。ああっ!当たってる!当たってるよメイさん!
柔らかふにょんなアレが当たって俺のジョニーが大瀑布しようとしているよ!ええい…静まれ俺の邪気眼…
「え、えっとメイさん?さっき俺のような軽い男は嫌いとかなんとか……」
『ええ、言いました。…ですが人の心は移ろい易いものです。先程からタカシ様を見ているうちに
きゅんときてしまいました。わたくしはもう貴方にめろめろです』
『んなっ!!みみ、認めませんわ!認めませんわよメイっ!貴方にタカシは不釣合いですわ!
タカシのような男にうちのメイドを任せられません!分かったらその腕を放しなさい!』
なにこれ?どうなってんの?ただ見舞いに来ただけなのになんでこんな事になってんの?
教えておじいさん、教えてアルムのもみの木よ(現実逃避)
『わたくしの交際にお嬢様が口を挟む事はないのでは?タカシ様がお嬢様の想い人…
というなら別ですが』
『うっ…!そ、それは…でもおかしいですわよ!二人とも今日会ったばかりのはずでしょう!?』
『愛に時間など関係ありません。それはお嬢様も知っているはずでは?
なんといってもタカシ様にひとめぼ…』
なぬ?逃避の世界から帰ってみると何やら聞き逃せぬ一言が飛び交ったような…
「…リナが俺に一目惚れ?」
『うぅぅぅ…違いますわ違いますわあ!私はタカシの、タカシのことなんかぁぁぁ!!』
あ、やべ、なんかリナ泣きそ
『……ま、ここまでですかね。ではタカシ様、色々面白かったです』
「は?」
戸惑っているうちにメイさんの腕が解かれリナのもとへ背中を押された
「え、えーっと…リナ?俺はお前の事…その…結構嫌いじゃないぞ?」
うわ、俺ヘタレ。泣きそうというかもう半泣きのリナの頭を撫でる。
するとリナはメイさんがやっていたように腕を絡めメイさんに向かう。あ、こっちの胸もなかなか…
『たっ、タカシは、タカシは渡しませんからねっ!!』
なんかもう直球じゃね?ちょっとこれ壊れすぎだろ修理屋もお手上げだぜ。
『はい、わたくしもお譲りする気はありません』
ちょっと!メイさんも何焚きつけてんの!?アンタ絶対面白がってやってるだろ!なんてメイドだ
その後もう泣いてるリナをあやすやらメイさんにその事をからかわれるやらなんか疲れた一日だった まる
-
「俺達さ…もうこの関係…終わりにしよう」
久しぶりのタカシとのデート、柄にもなくはしゃいだ結果がこれ。
仕方ないよね。こんな会う度文句言ったりぶったりする女じゃ…それでも、タカシは優しかった。
それに甘えすぎた。それだけのこと。だから、タカシに愛想をつかされるのもただの自業自得
『ふん、私だってせーせーするわ。いい加減こんな関係私も飽き飽きしてた所よ!』
嘘、本当はタカシとの関係に飽きなんて来るはずもない。未だにデートの前日は眠れないし
何を着ていこうか、タカシは可愛いよって褒めてくれるだろうか、とかタカシの事ばっかり考えてる
「ああ、かなみもそう思ってたのか。なら丁度よかったのかな」
かなみも、タカシのその言葉に胸を打たれる。あぁ、やっぱりタカシは私と嫌々会ってくれてたんだ…
それなのにタカシに対して素直になれない私は彼にとって凄く鬱陶しかった事だろう。
今日だって、タカシのたった数分の遅刻如きで怒鳴り散らしたり、タカシの服がデートに着て来るような
服じゃないとか(実際は結構かっこよかったりしたのだが)タカシはどういう心境で聞いていたんだろう?
そう思ったら涙が出そうになった。でも駄目、ここで私が泣いちゃ優しいタカシは別れるのをやめてしまう
かもしれない。タカシの事だからこの別れ話も切り出すのに相当悩んだことだろう。そのタカシの決意を
踏みにじるようなことはしちゃいけない、したくない。私に出来るのはタカシが未練なく
すっぱり別れられるように、いつもの私でいること
『丁度よかった…ってアンタもそう思ってたんなら早く言いなさいっての!』
私は思ってもない事を言う。タカシと別れたくない、でもそんな私の醜いエゴでタカシを縛るような
事はしたくない。タカシの事だから私より可愛い彼女くらいすぐ出来るだろう。私でなくてもいいんだ。
ううん、優しいタカシには私なんかよりお似合いの人はいくらでもいる。むしろ私じゃいけないんだ。
「…うん、まぁ、そうなんだけどさ…踏ん切りがつかなくて…かなみの気持ちも分からなかったし…」
ほら、やっぱり。こっちはタカシのことなんかお見通しなんだから。何年来の付き合いだと思ってんのよ
『私の気持ちって…そんなの別に考えなくてもいいんじゃない?』
振られる側の気持ちなんか考えるからそうなる。それでもタカシは考えずにはいられないんだろう。
そんな奴だ、私の惚れた男は。ああ、ベタ惚れだなぁ、私…。これでちゃんと泣かずに別れられるんだろうか?
「いや、むしろ考えなくちゃいけないだろ!?お互いにとっても大事な事なんだからさ…」
そりゃさ、大事な事でしょうよ。でもだからって、わざわざ振ってしまう子のことを考えてちゃ
ちゃんとしたお付き合い出来ないでしょうが!あーもうアンタ優しすぎ!こりゃ惚れるのも頷けるわー
『だから、アンタは馬鹿なのよ。自分がこうと決めたら突っ走る。アンタにはこれくらいでいいの』
私の台詞に頭を抱えて悩む馬鹿。
「いや、でも…うーん…かなみの言う事にも一理……あるのか…?わからん…」
まだわからないのかこの馬鹿は。あー!そんな馬鹿に惚れた私も馬鹿だけど!
『だからほら!そうと決まったら言う事あるでしょ!さあ、さっさと言いなさい!
こっちは準備OKだから!』
いや、全然全く準備出来てないけどさ。このままほっといたらいつまで頭抱えてるかわかんないし
私としてもさっさと振られて家で不貞寝したい。物凄い泣くだろうけど
「あ、うん…そうだな。大事な事だしな…こういうのはちゃんとしないと…」
タカシが姿勢を直しこちらを真っ直ぐ見つめる。むぅ……なんか死刑宣告を待ってる感じだ。
まぁ、私にとっては全くそんな感じなんだけど………そして、ややあってタカシがその口を開いた。
-
「…かなみ!俺と結婚してくれ!!」
…………
……………
…………………はい?
『………は?』
今、タカシは何て言った?オレトケッコンシテクレ?それ何語?まったく…ちゃんと日本語使いなさいよ!
「……いや、は?って……だから、かなみ…結婚して?」
『………え?誰と?』
頭が追いつかない。血痕?ケッコン?結婚?けっ、結婚!?いや、夢だこれは。多分、私現実逃避してる
早く目覚めなきゃ…っていつ寝たのよ私
「…え?いや、俺と?ってなんかおかしくないか?かなみ、なんか話噛み合ってなくない?」
『え?…おかしいのはそっちでしょ!?タカシさっき「この関係終わりにしよう」って!!
あれ私別れ話だと……え?そういうこと?なになに!?どういうことなの!?』
私の処理能力が追いつかない。頭の中では理解しているがさっき考えていた事と全くの逆で
整理しきれていない。そんな感じ
「いや、まず落ち着け。…あー、そっか。別れ話…ねぇ…さっきから感じてた違和感はそれか
かなみ落ち着きなかったし、なんか悲壮感が漂っていたような……」
『………ん、少し落ち着いたわ、で、今タカシはなんて言ったのかしら?』
漸く頭が状況についていける状態に戻ってきた。となるともう一回あの言葉を聞きたくなってくる。
夢かどうか確かめるためにも。
「ああ、だから…かなみ。俺と結婚してくれ。ってさ…これ何回も言うの恥ずかしいんだぞ…」
顔を赤らめて恥ずかしがるタカシを見ながらその言葉を頭の中で繰り返す。やがて出た答えに嬉しさを
感じながらも、まず、これだけは、言っておかねばならないと私は拳を振り上げ言った
『紛らわしい事言ってんじゃないわよ!!』
その後、もちろんタカシのプロポーズを受けめでたくこの度、椎水かなみと別府タカシは結婚することに
なったのである めでたしめでたし
-
よし、出し切った。多分。幾つかツンデレドコーなやつがあるし
無駄に長いくせに区切らなかったりだしだって区切るのめんどいしだが
それでも俺は反省したくない
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>>378
もう書き込むんじゃない、狂い萌える
お前さんの規制が速く解除されるよう祈っておくよ
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>>378
真っ白に萌え尽きたぜ…
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>>378
お前の妄総力すごすぎだろ。
GJ!!
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GJすぎるだろjk
余談だがもしかしてDTB知ってる?>>373的に考えて
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吉村さんが教えてくれたところ、マジいいっす!
昨日も、2人の女の子に囲まれて、二本のおててでシゴいてもらっちゃったっす!
最初、3秒くらいで出ちゃったら慌ててティッシュとかタオルとか かぶせられるし
終始笑いっぱなし&いきっぱなしのプレイですた!(笑)
http://weny.younube.net/k7ya22g/
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>>382
名前だけ。OP気に入ってるんだが見た事はないんだな、すまん
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久々に来たらすごいことになってんなww
ほんとGJ
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俺の俺によるスレを盛り上げたいが為の妄想講座+後半愚痴
まず服を脱ぎます。この時ツンデレへの愛を叫びながら脱ぐと別に何もありません。
そして、妄想への懸け橋となる一文を探します。お題なり自分が萌えるシチュなりなんかあるはずです。ないなら氏ね。
次に、その一文から会話を繋げてみます。
澪…もとい例↓ れい、で澪が出る俺のPCはどうかしてると思いますがその辺どうか
男「これって間接キスだよな?」
ツン『ば、ばっかじゃないの!?間接キスとか言ってるほうが間接キスなのよ!やーい間接キス!』
男「そうか、俺…間接キスだったのか……」
ツン『い、今頃気付いたの!?…ばか、ずっと…ずっと待ってたんだからね…』
男『ツン……ごめん、意味が分からない』
ツン『あら、奇遇ね。私もよ』
正直投げやり感があるがまぁ、俺のやる気の問題なんで別にどうでもいい。メモ張じゃなく直書きだし
文考えるのもめんどいわぬるぽ
そして要所要所で地の文書いたりー(俺のように語彙が貧困だと大変な事になるから気をつけろ!)
登場人物の心境挟んで見たりー(書いてる間に俺キモスwwwとか思うのは二流だ!)
(むしろ一流はキモイ俺可愛いよハァハァくらいやってろ!すいません、俺三流にしてもらえませんか?)
もう考えつかないなら誰かのパクれ!俺は知らん!
だがパクるだけでは駄目だ。そのままでは単なる盗作に過ぎん。
自分なりのアレンジいれてやってみろ。正直俺はやったことないから分からん!
……というか何で俺は偉そうなんだ。…ああそうだ。俺は憤っている。本スレの盛り上らなさに。
こんな時に規制されてる俺に。というか、本スレ投下5回未満でこんな偉そうな事言ってるこの俺に。
あと、上でMと書いた憶えがあるんだが俺は実はドのつくSです。すまん。
でも罵倒はツンデレ的に言ってくれるなら悦んで承ります。
あーもういいや、妄想の限りを尽くしてある程度会話が纏まってきたら投下しろ。
以上、クソの役にも立たない俺の妄想講座(と愚痴)でした。
あーあと、後で自分の投下した妄想見て萌えながら感想読んでにやにやする自分がキモイ。でも好き。
-
バカ野郎俺なんて心境考えてるの俺自身なのに、
「こんなこと考えてるなんてちなみさんはいじらしいなぁwwwwうへへwwwwwテラモエスwwww」
って幸せになれるぞこの野郎!しかも昔のkakikomi.txt見てニヤニヤできるぜ!
そのくらいの愛と妄想力を持って欲しかったりする。
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>>387
それなんて俺?
-
書いたもの上げるのって
ある意味公開G行為だw
俺も厄介な性癖抱え込んじまったなwww
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>>387
よく考えてみたら、それも私だ
>>389
その公開自慰をみて誰かがにやにやしてくれるのを想像するのが楽しいんだ!
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…さて、三日と立たずに罵ってくれ
-
>>391
そんなに欲求不満なのかよ! この馬鹿! アホ! 派遣社員! ……さっさとしなよ
-
なんで投下までこんなに時間かかってるんだろうね?
そうだよ、寝ちまったんだよ
例えば、そうツンデレにこれって間接キスだよなって言ったら
『あー喉渇いた!ん、別府。これ貰っていい?』
「いいですけど、それ俺が飲んだ奴ですよ?椎水先生」
『固い事言うんじゃないって!減るもんじゃなし。んじゃいただきます……んぐ』
「マジで飲みますか。というか減りますけどね、確実に。はぁ…飲み物が欲しいんでしたら
俺が持ってくるのに……」
『ぷは…いいって。アンタはちゃんと勉強してなさい!私が教えてるってのに
今度赤点取ってきたら本気で殴るわよ?』
「……本気は勘弁して欲しいですね。割と痛いんで。…というか先生、いいんですか?」
『あ?何よ?アンタは馬鹿なんだから変な含み持たせてんじゃないの!』
「はい、あー…その。間接キスですよね。これって」
『…は?』
「いやだから!俺の飲みかけを飲んだわけですし…」
『ばっ、ばっかじゃないの?今時、間接キスとか流行んないわよ!あ、アンタとの間接キスなんて
私が、い、意識するわけ、なな、ないじゃないっ!』
「そうですか?俺は結構意識してるんですけどね。先生綺麗だし」
『もう!大人を茶化すんじゃないの!それより勉強してなさい!まったく…馬鹿なんだから…』
「……先生。俺が先生に家庭教師やめて欲しくなくて、わざと悪い点数とってたら……どうします?」
『はぁ?わざとってアンタほんとに馬鹿?いい点取ったほうが良いに決まってんじゃない。
家庭教師くらい続けてあげるから成績あげなさいな。そっちのほうが嬉しいわ。私は』
「………本当ですね?じゃあ、本気出しますけど…本当にやめませんね?」
『はいはい、本当ですよ。やる気あるんなら満点取ってみれば?そしたら付き合ってあげてもいいわよ?』
「………二言はなしですよ?先生。後でやっぱなしってのはやめてくださいね」
『おう、なんならちゅーもしてあげよう。だから頑張れ』
「調子乗りすぎですよ…先生。でもこれでやる気沸いてきました。何が何でも満点とって見せますよ」
『ん、期待しないで待っててやるわ』
その後別府君が下から数えたほうが早い順位から全教科満点までやっちゃったりやっちゃわなかったり
-
例えば、そうツンデレが告白されてる場面に遭遇したとしようか
「し、椎水さん!好きです!付き合って下さい!!」
上の台詞は俺ではない。というか俺はこんなに懇切丁寧ではない。かなみに告白だと?どこの馬の骨だ!
かなみと付き合いたいならまずこの俺を倒してからにするんだな!と思いつつもかなみの返事にどきどきする俺
『……ごめんなさい!私、好きな人がいるの!だからお付き合いできません!』
おい、テンプレすぎんぞ。可哀想だろ!もっと言い方あるだろ!と思いつつもかなみの返事にほっとする俺
「そ、そうですか…すみません。時間を取らせてしまって…じゃ、もう行きますね……」
とぼとぼと去る告白人。頑張れ!かなみに引っかからなかった事はある意味幸運だぞ!この俺が言うんだ間違いない
『…ふぅ、で?そこで何をしているのかしら?タカシ』
「げっ…や、やぁ、かなみ。ご機嫌麗しゅう…」
『はぁ…見てたんでしょ…?』
「それはもうばっちりと。…そんなに悪い人には見えなかったのにスパッと逝きましたね」
その行動たるや夜空に流るる星屑のよう。途中で燃え尽きたね、彼。
『どうして私なんかに告白するんだろうねぇ…他にもいい人いっぱいいるのに。ねぇ?』
「いや、お前は客観的に見ても結構可愛いぞ?俺も、かなみ以上の女の子は見たことないしなぁ」
『……なにそれ?アンタも告白?今流行ってんの?』
そうしたいのは山々なんだが、負けると分かっている勝負を挑むのはどうかと思うのでパス。
「なんだ?してほしいならしてやっても構わんぞ?有料だがな。
それはそうと、お前さっき好きな人がいるって断ったが…」
『ああ、ありきたりな断り方になっちゃったけどそれは本当。なに?知りたい?』
マジか。かなみが惚れる相手?わからん…山田?…どんだけ悪食だよ。俺の知らない奴か?
「ああ、知りたいな。何?俺が知ってる相手?それとも知らない相手?それともゆりんゆりん?」
『最後はないわ。私ノーマルだから。…んー、知ってる相手かな。一応ね』
「ああ、田中か。いい趣味してるな」
『先生じゃない!ちゃんと同年代よ馬鹿!』
「後は山田くらいしかいないが…まぁ、違うだろうしな」
『うん、違うわね。ていうか本当にわからないの?フリだったら殴るわよ?』
「分かるわけねぇだろアホか。俺の少ない友達の中にも当てはまるのがいないわ!」
『ったく、このにぶちんが……むぅ……じゃあ、はいこれ』
「百円?なんだ?パシリか?よし、何を買ってくればいい?」
『違うわよ。アンタ言ったでしょ?告白してもいいけど有料だ、って。だからこれ』
「は!?ちょ、マジで受け取りますか!?え?やらなきゃ駄目?」
『男に二言はない!ほら、さっさとする!ちゃんと百円あげたでしょ!』
「ちっ…わかったよ…クソ…ええと、か、かなみさん。俺と付き合って下さい!」
『はい、追加百円。やり直し』
「どこの罰ゲーム!?…あー、かなみ!ずっと前から好きだった!俺と付き合ってくれ!
……これでいいだろもう!」
『ん、ま、いっか。で?これでわかった?私の好きな人』
「あ?……へ?…まさか……俺?なわけないですよねぇ?」
『それがあるのよ。……私もずっと好きでした。じゃ、付き合いましょうか』
「……何この超展開。つまりまとめると……かなみの好きな人俺?」
『うん、大好き。悪いか!』
「いえ、超嬉しいです。これからもよろしくお願いします?」
『え、あ?こちらこそ?』
なにかよく分からない馴れ初めになってしまった放課後の校舎裏。
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例えば、そうツンデレが捨て猫を拾ったとしようか
「ん?ややっ!あそこにいるのは尊ちゃんではないか。これは運命だな。うん、求婚しよう。
おーい、尊ちゃん!奇遇だね、結婚しよう!」
『……ふん、タカ兄は馬鹿で困る。私はまだ結婚できない歳だぞ?』
そう、尊ちゃんはまだ○学生なのであった。○には各自好きな文字を入れてくれ。ロリでも構わんぞ!
………むしろ推奨
「断られなかっただけでもありがたいものです。と、おや?尊ちゃんそれなにさ?」
『ん?ああ、ダンボールの中に入ってた。ふふ、いいだろ?タカ兄には触らせてやらんぞ』
「駄目でしょ。戻してきなさい。その子もきっとお家帰りたがってるよ?」
『ダンボールがこの子のお家なものか!それに…あんなとこに戻すなんて可哀想じゃないか……』
ああ、尊ちゃんは優しく育ってくれていたんだね…お兄ちゃん嬉しい……
だが、全国のダンボールハウス在住の方々に謝れこのクソガキ。
「でも、尊ちゃんの家でその猫飼えるのか?たしかペット禁止だったろ?
優しくしたいのはいいが飼ってあげられないならそれはただの偽善ではないかね?」
『うっ……で、でも…ほっといたらこの子…可哀想……』
「もしかしたら、ほっといても野良になって逞しく生きるかもよ」
『うぅぅ……タカ兄のばか!そんなこと言う人はもう一緒にお風呂はいってあげないんだからな!』
「いつの間に俺の知らないイベントが!?どこで取り逃したというんだ…くそっイベントCG回収できてねぇ!
……ふぅ、じゃあ俺がその猫飼ってやるよ。それでいいだろ?だから今度一緒にお風呂入ってください」
『ほんとか!?嘘じゃないな!タカ兄!!よかったなータマ。お前タカ兄に飼ってもらえるってさ!』
もう名前つけてんのかい。よくある名前すぎて逆に間違えそうだわ。
「ああ、ちゃんと世話するさ。だが尊ちゃんも協力するんだぞ?俺猫飼った事ないし」
『うん!ありがとうタカ兄!大好き!』
俺、感無量。尊ちゃんの大好きでご飯16杯はいけるね!いけるね!……炭水化物取りすぎだろjk
「それはそうと尊ちゃん。一緒にお風呂の件なんですが……」
『…………おまわりさぁぁぁん!!』
「ちょっwwwwww」
ツンデレ分薄くね?まぁいっか。うすしお好き何故か多いし。俺はのりしお派だけど
-
例えば、そうツンデレが他の女と歩いてる男を見て嫉妬したとしようか
『タカシ?ちょっといいかしら?』
「よくないかしら?」
『いいから来なさい!貴方に話があります!!』
「あーれー」
人気のない所に連れ去られたタカシ…これからお嬢の熾烈なるカツアゲが始まる!!
「ひぃ…!お、お金は持ってないんですぅ…!!」
『そんな事はどうでもいいですわ!貴方、この間一緒に歩いていた女性はなんなんですの!?』
「ははっ、俺がリナ以外の女性と歩けるわけないだろ?それはきっと幻想だ」
『いーえ!ちゃんとこの目で見ました!日曜にタカシが可愛い女の子と一緒に歩いているのを!』
「日曜…?はて?あの日はたしか……」
『どうですの?まだ言い逃れできますか?まったく…私というものがありながらなんで他の女性なんか…』
「いや、やっぱリナの勘違いだぜだぜ?そいつの服とかちゃんと見たのか?」
『そ、それは…たしかに男物のようでしたが…そういう子なんでしょう!?だってあの顔はまさしく女のk…』
「すまん、紛らわしいようだが一応あいつも男なんだ。で、俺の弟」
『…は?いやいやまさか…え?マジですの…?』
「マジですの。弟の前では言ってやんなよ?あいつ本当に気にしてるんだから…」
『だ、だってタカシと似てないし!間違えても仕方ないですわ!というかアレはもう男の娘ですわよ!』
「まぁ、血は繋がってないからなぁ…俺としてもそれならば義妹のほうが…げふっげふっ…
…だがちゃんと確認済みだ。あいつは紛う事なき男だぜ」
『つかぬ事をお聞きしますが……か、確認という事についてkwsk』
「そりゃもうあいつが可愛すぎて襲っ……いや、なんでもない」
『そ、そうですか(は、鼻血出そう…)。まぁ、タカシがそんなしょうもない嘘つくわけはありませんし
信じてあげますわ!』
「はぁ…大体な?俺にはこんな可愛い彼女がいるのに他の女に目を向けるわけないだろ?」
『かっ、可愛いとか言われても、うう、嬉しくなんかないんですからねっ!
と、ところで、ということは他の男の子には目を向けますの?』どきどき
「………あ!最愛の弟が呼んでる気配!じゃあなリナ!あと腐はほどほどにしとけ!!」
『あ、ちょっタカシ!………腐?』
………どうしてこうなった!どうしてこうなった!!
-
う、例えば部屋に○○○○が出たとしようか
「くっ…なんという事だ…まさかもう奴が…奴が現れるとは……」
『おじゃましまーす。…って、なにやってんのアンタ?』
「おぉ、救世主登場!かなみかなみ!奴だ!奴が現れたんだよ!!」
『何よ奴って?はっきり言わなくちゃわかんないでしょうがこの馬鹿』
「あぁ、すまん…だが口にするのも恐ろしい奴の名前…さながら夏の日のサタンとでも言うべきか」
『あ?余計わからんわ!!なに?何かのゲームの魔王?それともアンタお得意の妄想癖?』
「妄想ならばどんなによかった事か…いや、奴の妄想なぞしたくもない。…ゲームならばどんなに…
いや、ゲームでも避けて通りたいかな……」
『ふーん、そんなに怖いものなんだ。…で?それの対応に困ってたら私が来た、と?そういうこと?』
「そんな感じー。ああ、こうしてる間にも奴は知らず知らずに俺達との距離を詰めているかも知れない…」
『な、なによそれ?まさか、ゆ、幽霊とか、そういうんじゃないでしょうね……?』
「それよりも…怖い……ああっやめて飛んで来ないで!(虎馬)」
『ふ、ふーん…あ!私用事思い出したわ!!じゃ、そういうことd…』ガシッ
「フフフ…そうはいかんざき!お前も我が家の地縛神討伐に加わってもらう!!拒否権はない!!」
『じょ、冗談じゃないわよっ!!こんな何がいるかわからない家に一分でも居たくないわ!!
実家に帰らせていただきます!!』
「やめろ!!容易にフラグを立ててはいかん!!奴が現れても知らんぞッ!!」
カサ…
『フラグって…何よ!!いいから離しなさい!!アンタの葬式には出てあげるからっ!!』
「いやいやいや!一緒に死のう!?そっちの方が嬉しい感じ!!」
カサカサ…
『嫌よ!!私が死んだら誰がこの世界を救うと思ってるの!!救世主なんでしょ!?
分かったらは・な・せ!!』
「やだやだ!救世主様まず俺をお救いくださいぃぃぃ!!…ってきゃあああああ!!
かかかかなみ!!横!横!」
『ななな、何よ大声出すなっての!!よ、横に何が居るって……』
カサ…?
『………ふんっ!!』パシィィン!!
「ああっ!目にも止まらぬ早業!!そして御亡くなりになった今週号のジャンプ!!せめて古い奴で!!」
『じゃ、じゃあ、魔王が現れないうちに帰らせて貰うわね?骨は拾ってあげるから…』
「いや、魔王今お前に蹂躙されたんだが……」
『は…?……なに?じゃあ、アンタゴキブリ如きに怖がって震えてたの…?』
「如きとは何事か!!それと名前出すんじゃない!怖いだろ!」
『……はぁ、釣られて怖がってた私が馬鹿だったわ……なんだゴキか』
「あぁ、かなみ様が本当に救世主に見える……ありがたやありがたや…」
『ふん、まぁ、これでアンタに貸し一つよね?ふふふ』
「あの、今…お金ないんで…身体なら…どうぞ」ぽっ
『ふぅん…いい度胸じゃない。じゃあ、遠慮なく使わせてもらうわ!』
「え、マジで?や、優しくしてね…?」
『善処しといてあげる。さぁ、行きましょうか。荷物持ちさん?』
「わかってたっての。そんなオチくらいさー。へいへい、お手柔らかにねっ!」
これは一家に一台かなみ欲しいな…
-
例えば、そうツンデレがサトリだったとしようか
『タカシ、アンタ私のことどう思ってる?』
「なんだ急に?血迷ったか?頭大丈夫か?(好きに決まってんだろjk。言ってやんないけどwww)」
『頭大丈夫じゃない奴に言われたくないわよ。で?どうなの?私のこと好きだったりしないの?』
「馬鹿じゃねぇのお前。知ってるか?そういうの自意識過剰って言うんだぜだぜ?
(好きだったらどうだってんだよ。ああ大好きだよ、悪いか!?)」
『ふーん、そういうこと言うんだ…ま、私はタカシのこと大嫌いだけどね』
「……へっ、奇遇だな。お、俺もお前のことき、嫌いだぜ?(マジで?なんだよちょっと期待してた
俺馬鹿みてぇじゃん……大体嫌いなら突っかかってくんなっつの…はぁ…鬱だ死のう)」
『ちょ、ちょっと!死ぬのはいくらなんでも早すぎるわよっ!!』
「は?いきなり何言ってんのお前?電波でも受信したか?(やっべ。声に出てたか?いや、そんなはずは…)」
『い、いや…なんでもないわ、気にしないで。えっとさ、さっきの嘘だから。アンタの事は
別に嫌いじゃないからね?そりゃ、好きでもないけどっ!』
「……あっそ、そうだな。俺も別にお前のことそんなに嫌いでもなかったわ(俺は大好きなんだがなぁ…
まぁ、嫌われてないとわかっただけマシか……)」
『そうそう、だから死ぬとか軽々しく思っちゃ駄目よ!』
「おい…お前本当に大丈夫か?一体さっきから誰と話してるんだ?(まさか俺の心を読んで……
あるあr……ねーよwwwww)」
『いや、気にしないで。ほんと気にしないで…お願い』
「…まぁ、体調が悪いとかだったら素直に言えよ?(ふむ……かなみちゃんとちゅっちゅしたいよーwww)」
『くっ……それはいいけど、ち、近寄らないでね?アンタきもいから』
「おい、人が心配してるってのにそれはないんじゃないか?(……かなみ、大好きだ!結婚してくれ!)」
『ひゃっ……ご、ごめん…それは、あの、えっと……』
「…まぁ、俺も不用意に近づかないようにはするけどさ…(…あぁ、一世一代のプロポーズが断られた……
もうだめぽ)」
『ち、違うの!断るとかそんなんじゃなくてまだ私達にはそういうのは早っ……あっ』
「………かなみ(読めるんだな?俺の心を盗聴してたんだな?)」
『あぅ…ごめんなさ……』
「ふぅ…なんだよ俺の気持ち筒抜けかよ。そうやって俺の気持ち弄んでたんだなお前は
(ククク……ばーかばーかこの貧乳ーぺったん娘ー)」
『ぐ…そ、それは謝るわ。でも、この力は自分じゃ制御できなくて……』
「知るかよ。お前俺がお前を好きなこと知ってて遊んでたんだろ?そんな奴だったんだな。幻滅だ。
(やーいこの幼児体型ーブラつけてる意味ねぇんじゃねぇのwww)」
『………もう我慢できないわ。ごめん、タカシ。……殺す!』
「うはっwwwちょwww俺が何をしたwwwだが逃げる!(かなみー愛してるぞー)」
『んなっ…!ま、待ちなさいこの馬鹿ぁぁぁぁ!!』
-
今日は我が最愛の妹の誕生日…なのだが……そう……プレゼント用意してぬぇえぇぇぇ!!
激しく困った。そもそも思い出したのが一時間前…最愛とか言っといてどんだけ薄情なんだ俺
しょうがない、今からでも妹に欲しいもの訊いてみるか…
「なぁ、かなみ。お前なんか今欲しいものとかない?」
『私はお兄ちゃんが消えてくれれば他に何もいらないよ』
…惜しい!惜しいよかなみ!そこは『消えて』じゃなくて『居て』だろ!?
どんな言い間違いだよ!意味真逆だよ!というか間違いであって欲しいよ!!
「あ、あはは……かなみ?お兄ちゃん世界樹の葉もってないからザキ系はやめてほしいな?」
『あ、ごめんお兄ちゃん。欲を言えばこの世から跡形もなく消えてなくなってくれればいいかな』
ニフラム…だと…?かなみ、お兄ちゃんの経験値が欲しくないんだね……
でも大丈夫。お兄ちゃんレベル上げたから!かなみよりレベル上だから効かないよ!!
「…あー、かなみ。ごめん!お兄ちゃんさっきまでかなみの誕生日忘れてて……
まだプレゼント用意出来てないんだ。だから、かなみが欲しい物があったら、と思ってさ」
『ふーん…別にいいよ。お兄ちゃんに祝ってもらわなくても
気持ちだけ貰っとくわ。ありがと』
そうはいかん。我が妹の誕生日を祝わずして誰の誕生日を祝うのか!あーもう忘れてた俺の馬鹿!!
かなみがなんと言おうとも、お兄ちゃんとしてはちゃんと祝ってあげたいのでしつこく食い下がる。
「いやいや、そういう訳にもいかんのだよ!お兄ちゃんはかなみにプレゼントあげたいの!
ちゃんとかなみのお誕生日祝ってあげたいの!!だから欲しい物を言いなさい!!」
『はぁ…このシスコン馬鹿兄が………なんでもくれんの?』
お、なんか欲しいものがあるご様子。これは身を削ってでも与えてやらねばなるまいて。
「おう、流石に消えろとか氏ねとかは聞けないが買えるものだったらお兄ちゃん結構貯金あるし
いけるかもしれないぞ!……7桁とかいかない限りは」
『わかった、なら…お兄ちゃん』
「ん、なんだ?かなみ」
『だから…お、お兄ちゃんを頂戴?』
………なんだ夢か。そりゃそうだよな。かなみがこんなこと言うとかないない。
そりゃ、お兄ちゃんだってかなみにお兄ちゃんあげたいけどさ。余す所なく徹底的に。
『……ねぇ、駄目なの?お兄ちゃん?』
「はっ!?……え、何これ現実?かなみ、もっかい欲しい者言ってみな?
お兄ちゃん聞き逃しちゃってさ…あはは」
まったく…白昼夢ってやつか?これだから妄想狂は困る。現実と妄想の区別くらいつけろってんだ。
『………うん、だからさ。お兄ちゃんを頂戴』
「……………かなみ、それは…どういう意味なのかな?お兄ちゃん禁断の関係的な方にしか
頭が回らない困ったさんなんだが」
『……はぁ、別にいいよもう。……なんでもくれるって言ったくせに…お兄ちゃんのうそつき』
なんなんだよぅ。お兄ちゃんかなみには嘘つかないぞ!お兄ちゃんの所有権が欲しいというなら
喜んであげようじゃないかね!もう常識的に考えるの疲れたよ!!
「失礼な!お兄ちゃんは嘘つかないよ!かなみが欲しいって言うなら
俺だって何だってあげちゃおうじゃないか!!」
『ほんと!!?』
あれ?かなみちゃんの目がいつになく輝いてるような…キラキラしすぎだろ少女漫画か。
または欲しいゲーム買ってもらった小学生か。なんかこっちの方が圧倒的に近い気がする……
「だがかなみ。お兄ちゃんをあげるとして、一体俺は何をすればいいんだ?」
『え……そういえば、考えてなかった……どうしよう?』
可愛らしく小首を傾げるマイシスター。あー、そんな俺を誘惑するようなことしないでくれー
お兄ちゃんどうにかなっちゃいそ
-
「ふむ…じゃあ、お兄ちゃんがかなみのものになった証としてちゅーするのはどうだろう?」
『ちゅー……な、なに?お兄ちゃんちゅーしたいの?』
「そりゃしたいかしたくないかで言えばYes it is」
『そっか……じゃ、ちゅーしてあげる。…でも、どこにすればいいんだろ?』
流石にいきなり愚息にさせるのはやめるべきだろう。そもそもそういうことを言った瞬間殴られそうだ。
まぁ、ここはかなみの好きにやらせるか。俺しーらねっ
「お兄ちゃんはかなみのものなんだからどこでもかなみがしたい所にどーぞ」
『そ、そっか…じゃ、お兄ちゃん。目…瞑って?』
言われるままに瞑るが、まさか唇にする気ではあるまいな?うわやべ、お兄ちゃんファーストキスですよ?
妹がファーストキスってどうなのよ?まぁ、可愛いならいいんじゃね?いいよね、満場一致で可決。
『……んっ…ちゅ』
うわ、ほんとにしちゃいましたよこの娘。いつからこんな積極的になったのかなみ。お兄ちゃん嬉しいやら
恥ずかしいやら気持ちいいやらでなにやらいっぱいいっぱいです。
『……ん、ぷは……えへへ、しちゃったね』
おい、キャラ崩壊してるぞ!今更だけど!今更過ぎるけど!どこでタガが外れちゃったんだあんた…
「んー、もうこうなりゃ今日はとことん言う事聞いてやらぁ!なんでも来い!」
かなみが嬉しそうに微笑んでるのを見て俺もなんか色々壊れてきたらしい。ま、いっか
とりあえず喜んでくれてるし、誕生日プレゼントはまぁ、成功っちゃ成功なんだろう。
…その後、その日一日かなみの言う事聞きながらべったり過ごしたとさっ!!
次の日、朝起きるとかなみが横に。所謂最後までやっちゃったとか節操がないような理由ではなく
単に添い寝を命じられたにすぎない。こっちは理性と闘うのに必死だったがな!!
『………なんでお兄ちゃんがここにいるのよ』
あれ?かなみ起き抜けからツンモード?昨日解除してからなかったから消滅したと思ってたら…
「かなみに添い寝を命じられた次第ですが、憶えてらっしゃらない?」
『へ?………あ、ああぁ、あれはねっ!お兄ちゃん!一時の気の迷いというかっ!!』
「は?ちゅーまでしたのに?仲良くあーんしたり添い寝したりも気の迷い?」
『そ、それは……うぅ…気の迷いよっ!アンタが悪いのっ!理由は分からないけどそうなの!
私は、全然っあんなことしたいとか!思ってなかったんだからっ!!』
なんか必死になって否定する女の子って可愛いなぁ……あれかな?妹補正も入ってるんだろうか?
『ちょっと!聞いてるの!?お兄ちゃん!本当なんだからねっ!私はお兄ちゃんの事なんか
なんとも思ってないんだからね!!』
あーはいはい、とめんどそうに頭を撫でて最愛の妹のご機嫌を取るけだるげな朝
-
雨…だと…?
天気予報を律義に信じた結果がこれだよ!だよ!
傘持ってきてねっつの…クソッ…誰か傘に入れてくれる神はおられないものか…
『…………なに?』
「…いえ、なんでもないです……」
『………用がないなら…こっち見ないで……気持ち悪い』
ああ、そうだね。こいつが俺に優しくしてくれるはずないもんね。期待した俺が馬鹿なんだよ。
それでもさー、クラスメイトが困ってるならさー…話くらい聞いてくれても委員で内科医?
「用があるから見てもいいですか?ちなみさん」
『……うぅ…タカシが視姦しようとする……私の悩殺ぼでぃがいけないのか……やれやれ、罪な身体だ…』
悩殺とかどの口が言ってんだよつるぺたが。…おっと駄目だ駄目だ…ここでちなみの機嫌を損ねては
今後の展開に大いに支障をきたしてしまう…。そうだな…ここは褒めちぎり作戦が有効とみた!
「…ごめん、ちなみのだいなまいつばでぃが俺を魅了してやまないんだ」
よし!これでちなみの好感度がぐーんとあっぷしたはず!ちなみの中ではもう俺に抱かれてもいいくらいに
思っていることだろう。いや、まてまてちなみさん。それはまだ早いぜ?うぇへへへ…
『……だいなまいつとか…どの口が言ってる……このロリコン』
あれれー?この人自分の体型熟知してらっしゃるよ?しかも俺に不名誉な勲章がついてしまった!
このままでは色々と危ない人扱いされそうなので、ちゃんと否定しておくとしよう。
「違うよちなみ。俺はロリコンじゃなくてちなみみたいな(つるぺたい)子が好きなだけだよ?」
『………何やら…身の危険を感じる……食べられる?』
「食べません。もう、女の子がそんな事言っちゃ駄目だよ?」
『…………うぜ』
なんかちなみの黒い一面を見た気がするが、空気の読める俺は心の奥に沈めておこうと思う。
「それはそうとね。雨じゃん?雨雨。で、傘をね…」
『……貸さない』
誰が上手いこと言えと。ってそうじゃねぇ!ちなみさんが頼れなければ俺は濡れて帰るしかない!
こらそこっ!友達少ないとか言わない!お兄ちゃん泣いちゃうぞ☆
「いや、貸さなくてもいいんですんで…あの、傘入れてくれませんかねぇ?」
『……だめ。……タカシと…あぃ……がさ…なんて…したくない……』
いつもに増して聞き取れないぞ小娘。ったく…何をそんなに嫌がる事が……あ、そうか
「ほほぅ…ちなみさんはいい歳して相合傘なんか気にするんだ?やー、純情ーかぁいー」
『……む、聞き捨てならんぞ………私くらいになれば……相合傘如きで…うだうだ言わない……』
よしよし、乗ってきた乗ってきた。
「ぇー?でも、さっきタカシと相合傘したくないーって…」
『……タカシの耳が…悪くなった……これは耳鼻科に行くべき……』
よし、いい感じだ。もう一押しだな。いっけええええええ!
「んじゃちなみの傘入れてくれろ。大人なちなみさんは勿論断りませんよね?」
『……当然。どしどし入るがいい……大人のれでぃーなちなみさんが……受け入れてあげよう…』
堕ちた。勝った…俺はこの永い戦いに勝ち抜いたのだ。賞品はちなみとの相合傘。身に余る光栄です。
「んじゃ失礼しまーす。うん、やっぱ少し狭いかな…」
『………文句言うなら…出てけ』
せっかく入れてもらえたのに即退場はしたくない。なに、まだイエローカードだ。どうということはない。
「ん、いや…狭いのもいいもんですよ?ちなみとぴったりくっつけるしな」
『………やっぱり……タカシは…私の身体が目的だった』
俺のらぶあま発言が鬼畜発言に変換された。どういう辞書使ってんだお前。
「身体だけが目的なもんか!俺はちなみの心も欲しいぞ!?」
『………ばっ、ばか…そんなこと……いきなり言われても……困る…』
困られても困る。これじゃ俺がちなみに告白した感じのふいんきじゃないか。
しかもちなみの顔が赤いし、これじゃ俺が脈ありと間違っちゃっても知らないぞ?
「…あー、その…ちなみ?…傘…狭いな」
『……うん、…狭いね……』
その後なんかあまーい空気漂う帰り道でした。
-
そろそろ長くてアレなのばっかりなんで1レスに収められるよう頑張ってみるテスト
『タカシ、アンタちょっと付き合いなさい』
「なんという漢らしい告白…俺のハートにずきゅんと来なかった。やりなおせ」
『誰がアンタなんかに告白するか!買い物付き合えっつってんのよ!!』
「なーんだ。デートのお誘いかよ。喜んで辞退するぜ!」
『するな!それとデートじゃないわ!荷物持ちよ荷物持ち!ちょっといっぱい買う予定だからね』
「ははっ、何言ってるんだかなみは。荷物持ちはデートに誘う口実だろ?手口が使い古されてんだよ」
『もういいわよそれで。否定するのもめんどくさいわ。で、どうすんの?行くの?行かないの?』
「頑張ったらご褒美くれるなら行く」
『はいはい、考えといてあげる。じゃ今度の休日ね。遅れんじゃないわよ!』
「はいよー。その言葉、そっくりそのまま返してやるぜ!」
指定の日
「お前ちょっとこれはないだろ。俺本当にただの荷物持ちじゃねぇか…」
『だからそう言ったじゃない。まぁ、頑張りなさい。ご褒美はちゃんとあげるから』
「くそっ…こんだけこき使われたらうまい棒くらいじゃ全然足らんぞ…ブラックサンダー以上を要求する!」
『やっすいわね…アンタ……ん、まぁ、このくらいでいっか。そろそろ帰りましょうか』
「マジで荷物持ちだけで終わるとかないわ。これはもうちょっとやそっとのお菓子じゃ足らんと思え」
『安心しなさい。そんなもんよりもっといいものをくれてやるわ』
「期待age」
かなみんち
「あー疲れた!ほらギブミーご褒美!欲を言えば疲れた時には甘い物!」
『はいはい、ちょっと待ってなさい……ん…ちゅ…ど、どうよ?』
「ほっぺにちゅー…だと…?…これからも是非こき使ってくれたまえうへへ」
『ほんとにやっすいわねアンタ…あ、でもこれはただのお礼だからね!ベ、別にアンタのこと好きとか
そういうんじゃないから!!』
「俺は好きだぜ?」
『し、知るかこのばかっ!もう帰れ!』
-
そう、例えばもうネタがないとでもしようか…
「マジ浮かばねぇ…なんかやり尽くした感が……」
『どうした、今にも死にそうな顔して。財布でも落としたか?』
「おお、尊。いやね、今、俺達の将来の事考えててな。ネタが浮かばんのよネタが」
『ふん、将来だと?…なんだ?貴様はこれからも私に付き纏うと言うのか?』
「ははは、付き纏うとは心外な。尊だって嬉しいくせにぃ」
『そう見えるのならば、貴様の頭はもう手遅れのようだな。私は心底迷惑している』
「え、マジで?うわー…てっきり寝る前に俺の写真にちゅーするほど愛されてるとばかり…」
『なっ!?何故その事を…!…貴様、どこからそれを………』
「えっ」
『えっ』
「………嬉しいかも」
『なっ、何を言っている馬鹿者!私は断じてそんな事していないからな!!』
「またまたぁ。照れなくても、尊が愛用のぬいぐるみにまで俺の名前つけてるって事くらい
お見通しなんだぜ?」
『うっ……していないしていない!私はまったくそんな事してなどいない!!』
「まぁ、流石にこれは俺もないだろうと思ってたけどな。尊がぬいぐるみとか…なぁ…?」
『そ、そうだろうそうだろう。私がぬいぐるみなどと腑抜けた物などに現を抜かすなんてあるわけが…』
「そうだなー。じゃあ、小さい頃、俺があげたぬいぐるみとかどうなってるかなー。
捨てられちゃったりしたんだろうなー。俺が尊にあげたばっかりに…可哀想になー」
『捨てるわけがないだろうそんな大事な物!!ちゃんと今でも一緒に寝てあげて……はっ!?』
「うわぁ……」
『……すまん、聞かなかった事にしてくれ……ほんと頼む……』
「いや、俺としては嬉しい限り。なんなら今度の誕生日にでも新しいのあげようか?」
『本当かっ!?……あ、いや…わ、私は欲しくなどないんだがな?貴様がどうしてもと言うのなら…
まぁ、捨てるのも勿体無いだろうしだな…』
「んー、じゃあ、どうしてもって事で。いや、でもこれなら俺達の将来も安泰そうだな。
よかったよかった」
『ふん…あぁ、迷惑だ。どうせ死ぬまで付き纏われるんだろうな。私は』
「おう、死ぬまでと言わず来世まで覚悟しとけよ!」
『ふっ、ああ…それは嬉しい嫌がらせだな…ふふ』
!?なんとかなった!ふしぎ!!
-
脳汁が薄くなってきた希ガス
あと改行制限いまいちわかんね
-
ブラボー・・おおブラボー
-
なんだ・・・。ただの神か。略してツンゴッド!
いやまじグッジョヴ!!!
-
なんなんだこんちくしょうw
GJすぎるぜ!!
-
神が現れたと聞いて
個人的には>>401のちなみんが一番胸にキタぜ
-
お嬢祭りと聞いて
『やはり私は崇め称えられるほどの存在ということですわね』
「いきなり何言ってんだ?この電波…」
『ふっ…愚民には理解し難いでしょうけども、それで構いませんわよ?それだけ私と貴方達凡人の
作りが違うということなのですから…』
「主に頭のほうがな。お嬢は他と違ってちょっと可哀想な感じだからな」
『そうでしょうそうでしょう!もっと私を崇めなさい!貴方達平民が出来る事と言ったらそれくらい
しかないのですからね!いえ、恥じることはないのです。それが普通と言うものですわ!
私が全能過ぎるのがいけないのです!ああ…なんて罪な私……でもそんな自分が好き…』
「うわぁ……もう、修復不可能だぁ……」
『む、なんですか貴方!さっきから、言いたい事があるならはっきりなさい!この私が!
特・別・に!聞いてあげますわ!』
「ん、あぁー……そうだな(うわ…目ぇつけられちまった…めんどくせぇー……)…あー……あの」
『さっさとしなさいな…』いらいら
「あぁ、もうなんでもいいや。大好きだぞーお嬢ー」
『なっ!?わ、私に惹かれるのは分かりますが…貴方では身分が違い過ぎますわ!
それなのによくもそんな事が言えますわね!この愚民!』
「あーそうだなー身分なー。じゃあ、そういうことで…振られた愚民は潔く去るぜ」
『ま、待ちなさい!おほん……ですが、社会勉強くらいにはなりそうですわ。
ということで、仕方なく!あくまで仕方なく!貴方と…その…つ、付き合って差し上げてもよろしくてよ?』
「うわーいやったー流石お嬢!溢れ出す高貴な魅力が留まる事を知らないぜ!
どんだけ上から目線なんだお前!」
『ふふふ…そうでしょうそうでしょう!私の寛大な御心に大いに感動しまくるといいですわ!』
「ああ、これからよろしくな?お嬢……いや、リナ」
『ひゃっ…!つつつ、付き合ってあげるからといって調子に乗らないでくださいます!?
だ、だだ、誰が名前で呼んでいいと………!!』
「んじゃ、俺の方も名前で呼んでいいからさ。それならいいだろ?リ・ナ」
『だから!や、やめなさいと言っているでしょう!た、タカシ!……さん』
「ん、よく出来ました。リナ、えらいえらい…」なでなで
『ふぁ……な、撫でるのは反則ですわぁ……たかし…さん』
「リナ、えろいえろい……いや、なんでもない」なでなで
『ふにゃー…』
久しぶりに本スレが1000行ったというのに俺は……
-
幼馴染という友達以上恋人未満な関係をだらだらと何年続けてきただろう。
いい加減前に進みたいというのがぶっちゃけた本音なのだが、そうできるのならとっくにしている。
アイツが鈍感であるとか私が臆病だとか色々な要因が絡まって、結局ちっとも進まないのである。
自室のベットに寝っ転がっている私である。手元の雑誌に目を落とし、デートスポット特集の記事をぺらりとめくる。
写真を見て景色を楽しみ、特に行く相手もいないという我が身の男っ気の無さに溜め息をつく。今のところは、そんな事の繰り返し。
親しい男子の顔を数人思い浮かべるが、誰も彼もはっきりイメージできない。
唯一想像にかたくないのがアイツだが、それは想像するだけ無駄。
大体アイツは私から頼まない限りこんな所へは連れて行かないだろうし、そもそもこんな雑誌読まない。故にこういう場所にも疎い。
「……でも…」
また一つ、溜め息。
「行けたら…楽しいだろうなあ……」
意識は想像の世界へ飛ぶ。
雑誌に躍るいくつかの場所──海の見えるレストランだとか、夜景のきれいな公園だとか、なんかでかい観覧車だとか。
そんな、いわゆるロマンチックというかいい雰囲気というかムード満点というか、そういう所へアイツと二人……だけ、で。
-
「……まあ、あいつじゃこんな所連れてってくれないだろうけど……」
アイツの顔が浮かぶ。想像の中のアイツは、屈託の無い笑顔で私に笑いかけていた。
悪い男じゃないんだけど……変なところで鋭いクセに、肝心な所で鈍感な男。
この手の雑誌を読むときは大体こうなる。アイツと行けたらなあと考えて、どうせムリだけどと落胆する。
なんか悔しいけど、そういうふうになっている。
「…って、何で私がアイツに振り回されなくちゃいけないのよ」
考えたらなんだか腹が立ってきて、肘置きにしてたパンダのぬいぐるみを指でぐりぐりといじる。
けどそれで気持ちが晴れたりするわけでもない。胸の中にはいまだになんかもやもやした感情がが居座っている。
まあ、その、こういうのは、結局、突き詰めていえば……。
恋する気持ちは抑えが効かない、ということなのだろう。
「こ」で始まって「い」で終わる二文字の単語を思ったことが非常に気恥ずかしくなり、私はぬいぐるみに一発パンチを見舞わせたのだった。
-
>>411
本スレの絵とリンクしててによによした
-
ちくしょう本スレでさるさんくらいやがったぁぁ!
投下途中だよぅぅ!
-
ちっくしょーPCはVIP規制されて書き込みできないし、ここで投下し直すYO
-
「んー」
あーよく寝た。
前日に夜更かししても、翌日真っ昼間まで寝てられるのが祝日の醍醐味だよな。
そんじゃま、寝起きのなめらかプリンといきますか。
いつも通り、二階の洗面所で顔を洗って、細身のパーカとGパンという家着ルックに着替え、いつも通り階段を降りて一階のキッチンへと向かう。
目指すは冷蔵庫と言う名のパラダイスさ。
そして冷蔵室の上から数えて3段目。
昨日、近所のコンビニで買い占めた8個の愛しい我が子達が…………いるはずなのだが――
「………おい」
「よっ!やっと起きたかバカ隆!」
なぜ貴様がここにいる。
いや、それはこの際どうでもいい。どの道こいつにまともな返事を期待するのは、釈迦に説法するくらい微塵も全くこれっぽっちも意味のないことだからな。
ところで、『釈迦に説法』を『チャカに鉄砲』って聞き間違えたことのある人は正直に手を上げなさい――って、いやいやそうじゃなくて。
そう、目下の問題は――
「なぜ、俺のなめらかプリンちゃんを食べているんだお前は」
8個も買ったのに。
既に残り一つ…だと?
ええい、こいつには躊躇いといったものは存在しないのか!
-
「隆のモノはボクのモノ。以上」
なんと。
巷で有名な、あの剛田さん家の武君は、実は真っ白なワンピースを着た女の子だったのか!
いやでも局地的になんか物足りないし、やっぱり男の子――のわりにはやっぱり小さいしなぁ。
あらゆる意味で。
「なんか、失礼なこと考えてる…」
「この場合失礼なことをしてるのは、むしろお前だろう」
反射的に返す。
それにしても、別に自慢じゃないが、ポーカーフェイスが通り名(自称)のはずの俺から思考を読み取るとはやるなボクっ子。
…もしかして、何かの拍子にサトリ能力が発現したのか!
いやいやまっさかね〜!
何度も言うが、リビングのしかも俺の椅子に鎮座ましましているこの局地的に残念な絶壁野郎――いや、女郎か――にそんな能力あるはずは、
「うっさいなぁ。っていうか、隆こそまた失礼なこと考えてるでしょ!?」
「やや!」
まさか本物!
「やや!じゃないよ、胸ばっかり見やがってこの変態!」
…ふむ。
『目は口ほどに物を言う』
先達の言葉の真偽を、図らずも自らの行動によって証明してしまうとは露ほども思っていなかったが、なるほど、そうかそうか。
-
「よし、黙ってても無駄なら口に出して言ってやろう。
このちんちくりんなコロボックルめ、局地的に大変まっこと残念な体つきのクセしやがって、毎度毎度一体何を言ってやがるんだ?もう我慢ならねえ!よし、これから減らず口を叩く度に貴様の(自主規制)を(自主規制)で(自主規制)して(自主規制)のうえ、俺様の(自主規制)で俺様専用の(自主規制)――」
「おばさーん!!!」
「――なーんて嘘にきまってるじゃないかははは何を興奮しているんだいよしよしこのプリンでも食べて落ち着くんだ」
ちっ畜生!
こいついつか本当に(自主規制)なことしてやるぅぅ!
「ふふん、隆は黙ってボクにプリンを差し出せばいいのさ」
そう言って銀色のスプーンを繰り出すコロボックル。もとい、生まれてこの方18年間、俺のお隣さん兼幼なじみを復業してやがるボクっ子こと北戸梓。
全く忌々しい奴め…。
「で、何か用か?」
「別に。暇だから来た。
そしたら隆は寝てるし、お腹減ったからなんか食べようと思ったらプリン見つけた」
「ここはお前んちじゃないぞ。つーか人の物は勝手に取っちゃいけませんって教わらなかったのかお前は」
「勝手じゃないし〜おばさんにちゃんと許可とったし〜」
-
なんだと!あの梓フェチめ!確かにあの人なら、
――あらあら〜、梓ちゃん。
遠慮せずに全部食べていいのよ〜。
なんならご飯も食べてく〜?
とか、平気で言いそうだ!
「あ、お昼もご馳走になったゼ!」
食ったんかい!
「ちなみに隆の分ね」
そう言って、プリンをまた一口。
「マジかよ!!!!!ふざけんなテメー俺の飯!」
「いつまでも起きない隆がいけないんだも〜ん」
「別にいいだろ!祝日なんだし!」
そうだ!俺は悪くねえ!
「その考えがいけないんだよ。いくら休みだからってだらけてちゃ、将来ロクな大人になれないぞ」
正論だ。確かに正論だが、お前に言われると釈然としないものがあるぞ。
「いやいや学校のある日は毎日俺が起こしてやってるだろ!人のことこれっぽっちも言えねえぞコンチクショウ!だから一口!」
ささ!っと、目にも止まらぬ早業で梓からプリン一式をひったくる。
「あ!あーっ!あーっ!」
喘ぎ声ではないですよ?
梓が上げた抗議の声だ。
「ふふん、油断したな!」
さて、では一口。
銀のスプーンをプリンに滑らせる。
おお、この絹のようななめらかさ…なめらかプリンの名は伊達じゃねえ…。
ゆっくりと、見せつけるように口へと運ぶ。
-
パクリ。
うむ、美味い。
「あ…」
ん?
「どうした梓」
いつの間にやら顔が赤いぞ。真っ赤だ。
俺にプリンを取られたのがそんなに悔しいのか?
うーむ…あり得るな。背はちっこいくせに食い意地だけは人一倍だからな。
しかし毎度毎度、あの量がどうやって消化されてるのか、甚だ疑問だぞ。人体って不思議!
「………別に」
の割には耳まで真っ赤だぞ。
「早く返せ…」
「返せたって元は俺のだぞ」
ていうか、他に俺食べるもの無いんだぞ。
いや、別にないことはないのだが、なんか納得いかん。
「うるさいなぁ!返せったら返せ!」
うわ、飛びかかってくるなよ!
落とすっての、危ないな。
「わかったわかった」
どのみち一口貰うだけのつもりだったんだ。
「ほら」
梓にプリンとスプーンを手渡す。
「ん…」
ようやっとプリン一式を手に入れると、梓は大人しく引き下がった――が、今度は全く食べる気配がない。
-
「ん?どうした?食わないのか?」
心なしかスプーンを凝視している気がする。
「……食べる」
と、言いつつも、プリンを一掬いしただけだ。
やっぱり口に運ぶ気配は、ない。
「どうしたんだ?食べないなら俺が――」
「食べる!」
パク!
って音が聞こえてはこなかったが、そんな感じの勢いで口へと運んだ。
「むぐもぐむぐ」
………。
おいおいおい。
「スプーンごと食べるつもりか。お前」
勘弁しろよ、そこまで食い意地張ってんのか。
「ふんっ」
そっぽ向きやがったこいつ。
「やめろやめろ、スプーンはそんな美味しくないぞ」
そんな俺の気など知らん顔で、スプーンとプリンを味わう梓。
というかもうプリン呑み込んだだろお前。
さっき喉が鳴ったの聞こえたぞ。全く。
-
…。
なんというか。
舌でスプーンを弄んでるとでもいえばいいのか。
時折、梓の歯とスプーンがぶつかり、カチャカチャという音が聞こえる。
その横顔からチロチロと覗く小さな舌が、何故か見てはいけないモノのようで、思わず目を反らしてしまった。
「ん…ふ…」
その声に、顔に、どことなく悦びの色が浮かんでいるのは、気のせいに違いない。
「こら、意地汚いぞ」
「ん…ちゅ…」
漸くスプーンから口を離す梓。
つつ…と、銀のスプーンと梓の小さな蕾のような口の間に、細い唾液の橋がかかり、そして床に消えた。
「…」
あずさの むごんで みつめる こうげき!
「……」
なんだなんだ、なんなんだ。
そんなに気に障ることだったのか?
早めに謝っとくか?うんそうするか。
そう思って、口を開こうとしたら――
「…もう一口」
「は?」
「…もう一口あげる」
なんだよ。
一体何が起こってるんだ。
あの梓が、もう一口あげる…だと?
天変地異の前触れか――?
いやしかし、せっかくくれると言っているのだから、その好意を甘んじて受けようではないか。
-
「おう、さんきゅ」
そう言って手を伸ばす。
だが――
「――ん」
眼前に突き出されたのはスプーンの上で僅かに震えるプリン。
え?は?ん?え?
これは、アレか?俗に言うアレですか?
はい、あ〜ん、とかいうやつですか?
「ん」
どことなくやけっぱちな雰囲気があるのは何でだろうか。
っていうか、さっきよりも顔赤いぞ。おい。
「ん!!」
わかった。わかったから押し付けるな。
食べればいいんだろ?
「いただきます」
パク。
…うん、美味い。
ちょっとヌメリがあるのは何故なのかを極力考えないようにしながら、プリンの味を堪能する。
しかし、あれ、梓さん、プリンはもう喉を無事下ったので、スプーンを引っ込めて下さると嬉しいのですが。
「ふぐふもむう」
離しなさい。
と言ったつもりが言葉にならない。
しかしそれでも伝わったのか、俺は漸くスプーン地獄から解放された。
口から離れる際、梓の時と同様に、スプーンとの間に唾液の橋がかかり、そして静かに消えていった。
-
…なにこの嬉し恥ずかし羞恥プレイ。
だが、そんな俺の気持ちもなんのその。
梓は銀のスプーン――フィーチャリング俺の唾液――でプリンを掬うと、先程の様にそっぽを向いて口へと運ぶ。
おい、耳どころか首筋まで真っ赤だぞ。
「ん…は」
相も変わらず、スプーンだけになっても口から離そうとはしない。
「ちゅ…ちゅー…ちゅっぱ」
やめろ。吸うな。吸うんじゃない。
「ぷぅ…」
意図してなのかそうじゃないのか、またしても、銀色の糸が尾を引く。
そして、一掬いしたプリンを俺の眼前へと差し出し――
「…ん」
…
…OK
とことんまでやってやろうじゃないか。
どっか、と、梓の隣の椅子に座り準備はOKだ。
そんなこんなでそれ以降、プリンが無くなるまで、梓による、あ〜んライブ in 俺ん家が黙々と行われた。
恥ずい。果てしなく恥ずいが、勝負を引き受けた以上、逃げるわけにはいくまい。
漢として!
「んっ…ちゅ……はあ」
そして今、最後の一口を梓が食べ終えた。
プリンを食べてただけなのに、二人とも口の周りがベタベタだ。
だがやったぞ!俺はやり終えたんだ!ふはははは!
-
でさ。それでさ。
この時どうかしてたんだろうな。俺も梓も。
だから俺は、あ〜んライブ in 俺ん家が行われてる最中に頭をよぎった、ある言葉を口にしたんだ。
「なあ梓」
「……なに」
まず、断じて誓おう。
頬が上気して朱に染まってたり、口周りが唾液でベタベタだったり、なんでか乱れてる白いワンピースは、決して疚しいことをした訳じゃないと。
「これって、間接キスだよな」
「…そうだね」
そう言うが早いか、ずいっと、座った椅子ごと俺に近づく梓。
ががが、と床を擦る音がする。やめなさい。傷がつくだろ。
いやそんなことどうでもいいか。
椅子が床を擦る音が籠もって聞こえるほど、今俺の心臓は大暴れだ。
「…ねぇ隆」
「なんだ」
どうでもいいが瞳が潤んでるぞ。びしょびしょだ。
そんな熱っぽい視線で俺を見つめるなよ。
目眩がする。息苦しい。逃げらんねえ。
今度は、目が反らせない。
「まだ、食べたりないでしょ」
「まぁな」
「でしょ」
そう言うと梓は、更にずいっと、上体を前に出す。
-
「…なら、これ、食べる?」
段々と梓の顔が大きくなり――否、接近して――
瞳を閉じ――
その日、俺は大人の階段を登った。
-
一部始終は各自脳内補完でよろしくぅぅぅぅぅぅぅ!
ふぅはははぁぁぁ!
日本のツンデレは世界一ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!
ちなみに一部始終を隆の母が覗いてたり覗いていなかったり。
やっぱり覗いてたり。
-
ちなみが母親 まで読んだ。
GJだ!ばっかやろう!
-
ここから俺の妄想↓
休日だ。
「ということでお部屋のお片付けをおしたいとお思う」
『あ、そう…頑張って兄貴ー』
何やら我が妹君は協力的な姿勢ではないご様子。ソファーに転がりながら漫画とか読んでらっしゃる。
お前の休日それでいいのか…?
「……手伝うという気はないのかね?君は」
『ないわ。私の部屋散らかってないしー。兄貴の部屋とか知らないしー』
「この薄情者め…いいもん、お兄ちゃん独りでも頑張るもん」
『きもー』
だよねー、同感。
「はぁ…んじゃいてくる」
『がんがってー』
漫画から視線を逸らさず手だけ振ってる奴…どうでもいいがその体勢ぱんつ見えんぞお前。…あ、見えた。
俺の部屋だよ!数十分たったよ!
『………兄貴ー、少しははかどって……』
「うん、はかどってるはかどってるー」
発掘した一昔前のジャ○プなぞ読みながら応える。なんでこれ打ち切られてんよ…面白いじゃねぇかー…
『兄貴……その状況はやばいわ……』
「うん、俺もそう思う」
『とりあえず、その本から目を離せ!!作業進まないでしょ!!』
ああっ!待って取り上げないでー!!まだアレとかコレとか読んでないのー!!
「うへぁ…片付け気が進まねー…もう今日はジャン○読んでようぜー?」
『はぁ……所詮アンタの持久力もこんなもんか……我が兄ながら……ふぅ』
なんか呆れられてる感じ。そんな事言ってもしょうがないじゃないか…。
「もうやだーやりたくないー」
『はぁ…ほら、私も手伝ってやるから!さっさと片付けるよ兄貴!』
「え?手伝ってくれんの?じゃあ、やる。かなみといちゃいちゃお片付けする」
『いちゃいちゃはしない。さぁ、まずはいらない物をかたっぱしから……』
後に語り継がれる聖戦が始まった瞬間だった。…あっ!かなみ!お兄ちゃんは要らないものじゃないよ!
やっふー
「ふぅ…なんとかなった気がす」
『まったく…マメに片付けないからこんな溜まっちゃうのよ!』
性欲が?……言ったら拳が飛んでくる気がするからやめとく。
「いやー、ありがとなかなみ。お兄ちゃん物凄い助かっちゃった」
『別に私はどうでもいいんだけどね。兄貴に何か用があった時、部屋が散らかってるとめんどいじゃない?』
「うんうん、兄思いの可愛い妹がいてくれて俺は嬉しいよ」
『アンタのためじゃないっつってんでしょうが。もういい、私部屋に戻るから』
「ああ、待ちなされ。ええと、ほらぎゅー…っと」
『い、いきなり何セクハラしてんのよ馬鹿兄貴!離せ!この馬鹿!』
「あー、手伝ってくれたお礼のつもりだったんだが…お気に召しませんよね。そうだよね…。
他のもの考えとくわ……」
『ま、待ちなさいよ!兄貴のお礼とかろくな物出なさそうだから…こ、これで我慢しとくわ!』
「え?あ、うん………あの、かなみ?これいつまで続ければいいかな?」ぎゅー
『まだまだこんなもんじゃ足りないわ。だからもっと続けなさい!あ、あと、手が暇なら
頭撫でたりしてても…いいわよ?』
「あーうん…これでいいか?」なでなで
『うん……全然気持ち良くなんかないけど、まぁ、許してあげるわ……続けなさいー……』
ああ、目を細めて凄く気持ち良さそうですね。猫ですか貴方?流石我が妹。可愛い可愛い。
………その後、ずっと妹を抱き締めながら頭撫でてたらおそとは既に夜だった!ふしぎ!
-
『いらっしゃいま……なんだアンタか…』
ジャンクフードっぽい店に入ったらなんかいた。こっちゃ客だぞもっと愛想よくしろや!
「なんでお前がいるんだよぅ…俺は身体に悪そうなもの食べに来ただけだってのに…」
『仕方ないでしょ、バイトなんだから。さぁ、ご注文速くしなさい』
なんでそんな偉そうなんだ。まぁ、こいつは普段からこんなだし今更か。
「じゃあ、店員さんのおすすめでお願いします」
『はい、かしこまりました。全メニューですね』
なんと財布と胃に優しくないおすすめ…俺としてもそんなには入らないので断固辞退する。
「……じゃあ、ハン○ーガーセットで……全メニューはおそらく金が足りませんので……」
『冗談よ馬鹿。はいはい、セットね。で、どうするの?食べてくの?それとも、お持ち帰り?』
お持ち帰りというどことなくえろい言葉に俺の脳髄が疼く。
「ここで食べてくから、追加でお前をお持ち帰りで」
『はいはい、少々お待ちくださいませー。………ってふざけんなこの馬鹿っ!!』
それにしてもこのお嬢さん、なかなかのノリだな。
「冗談だよぅ……そんな怒らなくてもいいじゃんか…」
『ったくこの馬鹿は……もうすぐバイト終わるから食べ終わったら待ってなさい』
「え、なに?つまり、お持ち帰りおk?」
『……一緒に帰るだけだからね』
とは言っても否定はされないんですね。もしかして脈アリ?そうだったら少し嬉しげ。
「そうか。俺としては美味しくいただきたいところなんだが…」
『そ、そういうのは…えっと…ちゃんと、付き合ってから…というか……ね?』
この野郎どこでそんな萌えるしぐさ憶えてきた!俺を篭絡するつもりか!
「やっぱ一生分お持ち帰りしたい気分」
『うう、うるさい馬鹿!!ほら!出来たからさっさと持ってけ!!』
「……いつまでも待ってますからね?」
『うるさい!営業妨害すんな!あっち行ってろ馬鹿!!』
そうして、食べ終わった後おてて繋いで一緒に帰りましたとさ。
-
部屋で寛いでると突然現れる悪魔、もとい幼馴染。今日も俺のベッドでのん気に漫画読んでたり。
「お前さ……漫画読むのはいいが、その格好……ぱんつ見えるぜ?」
『ふーん…見たいなら見てればー?』
これである。完全に男として見られてないよねこれ。くそぅ…俺だって男なんだぞ!
そんな誘うような格好してると襲っちゃうぞ!!…撃退されそうだからやめとくけど。
「…誰がてめぇの下着なんざ見るかよ。眼が腐るわ」
本音は見たいけどね。超見たいけどね。言ったら負けな気がするから言いたくない。
『嘘つけー。ほんとは見たくてしょうがないくせにぃ…この変態』
「はっ、嘘なんかついてねぇよ。今更てめぇ如きに欲情するか!」
『ふぅん…そういうこと言うんだ?…あー、なんか今日はやたら暑い気がするなー。上着脱いじゃおっかなー?』
「し、知るかよ。勝手に脱げば?まぁ、俺くらいになるとお前がいくら脱ごうがなんとも思わないけどな?」
『あっそ、じゃあ脱ぐわ。暑いしー』
うあ…本当に脱ぎやがった。まだ上着だけだからいいものの…男の部屋でなんて無防備なんだお前は!
『ふふん…なんかちらちらと視線を感じますが?』
「あ?き、気のせいじゃねぇの?暑さで頭沸いたのか?お前」
『ならいいけどねー。あー、まだ暑いわ。ねぇ、もっと脱いじゃっていい?』
ななな、何を言い出すんだお前は!?いつからそんなはしたない娘さんになった!?お父さんは悲しいですよ!!
「それなら、もう帰れよお前。漫画持ってっていいから!」
『えー?借りてまで読むほどじゃないしー。まぁ、いいじゃんいいじゃん。固い事言うなよ』
誰のためと思ってんだ!締め出すぞてめぇ!
「もう知らん!勝手にしろこのタコ!」
『はいはい、勝手にしますー。…んしょ…っと』
見ない見てない俺は何も見ない。振り向かない。こいつが俺の部屋でどんな格好をしようが全く問題ない!
『はぁー…ん?どうしたのよ?なんでこっち向かないのかな?ん?』
俺で遊んでんじゃねぇぇぇぇ!!こいつ絶対愉快犯だろ…汚いな幼馴染さすが幼馴染きたない。
「ふん…お前の見苦しい格好を見たくないんだよ…そのくらい分かれっての…」
『ほう、つまりこういうことだね?あたしのあられもない格好を見ちゃったら
襲い掛かりそうだから必死に耐えているというわけかね?』
「ば、ばっかじゃねぇの!?おお、お前が例え裸だって襲う気など起こらんわ!!」
平常心…平常心だ。よし、おちけつ俺。……よし、おつちいた。
-
『はー…あたし結構身体自信あるんだけどなー…あ、見たい?アンタなら特別に見せてあげても…』
「断固辞退する!」
『あたしみたいな可愛い子に言い寄られても反応しないとは……アンタまさか……』
「違う!今お前が考えているようなことは絶対にない!断じてだ!!」
『じゃあ、ヘタレか。それしかないな。うん』
「ぐっ…言わせておけばこのクソアマが……!さっきから…襲われたいのかお前は!!」
『……うん、そう。へいかもん』
なんてこった。マジで誘われていたのか。いや、でもこんな成り行きみたいな…。
しかし据え膳食わねばなんとやらとも言うし……いやいや、そんなんでいいのか?俺としても最初はもっとアレな(ry
『ええい、このヘタレ大魔王が!これだけ直接迫ってやってるというのにまだやらんのか!?
だからいつまでも童貞だってんだこの童貞が!魔法使いにでもなる気か貴様!!』
「う、童貞童貞うるさいわ!!俺だって好きでDTやってんじゃないんだよ!!
俺は………そう!!相手をよく吟味して、この人になら童貞捧げてもいいかなーって人を(ry」
『女々しいこと言ってんじゃねぇ!!あたしじゃ不満だってのか!?据え膳だってんだろさっさと優しく食え!』
「不満なんかあるか!!俺だって初めての相手はお前がいいわ!!だがそういうのは勢いだけじゃなくて
もっとこう…色々積み重ねた上で双方合意の上で行いたい派なんだよ俺は!!」
『…じゃあ、何か!?デートか!?デートすればいいのか!?そして帰りにキスしたりいい雰囲気になった時に
あたし…今日は帰りたくない…とか言って、じゃあホテルと洒落込もうか。とかしたいのか!!』
「ああそうだよ!だからそういうふいんきが欲しいんだよ!もっと俺が勇気出せるようなふいんきくれよ!!」
『……よっし、じゃあデート行くぞ!デート!それで文句ないでしょうが!!』
「おう行ってやるさ!だが、忘れるなよ!?そういうことをするかどうかは、その場のふいんき次第だからな!
俺をそんな軽い男だと思わないことだな!!」
『おうよ!めっちゃいい雰囲気にしてやんよ!もうメロメロにしてやる!ラブラブにしてやる!
めっさ恋人空間作り出してやんよ!身も心も繋がりたくしてやんよ!!』
「…よし!そうと決めればすぐに行くぞ!」
『焦るんじゃない!まだ焦る時間じゃない!ゆっくり愛を育みながら行くぞ!!』
「そうだな!うん、それじゃ……まず、手…でも繋ぐか」
『あ、うん………』ぎゅっ
後半のテンションなんなのこれ?
-
・万有引力
「なぁ、お嬢。お前は引力というものを信じるか?」
『はぁ…また貴方の馬鹿が始まりましたか…で、今度はなんです?』
「つまり、だ。万有引力。全てのものにはすべからく引力が発生している?とかなんとかそんな感じ」
『別にどうでもいいですわ。そんな事考えたところで目の前の馬鹿はどうにもならないのですし…』
「いや、だからね?俺とお嬢との間にもこう引力的な何かが働いて、
運命的な何かがあるんじゃないかなー、とあったらいいなー、と思っていたんですよ」
『そう…私は貴方に付き纏われる運命だったというわけですわね?
なるほど。引力というものが嫌いになりそうですわ』
「えー…もっとRomanちっくに考えようぜお嬢…。ほら、運命の赤い糸が二人を引き合わせた!とか」
『駄犬の首輪についている紐とかではないんですの?』
「………ぜ、前世が恋人だったとか」
『生憎、犬畜生と恋愛する気にはなりませんわ』
「…………くっ…お、お嬢と俺は愛し合う星のもとに……」
『超新星爆発でも起こして滅びなさい星屑が』
「………なんだ!?そんなに俺を苛めて楽しいのか!?お嬢は!!」
『貴方が馬鹿なことを言わなければよろしいのではなくて?
いちいち付き合わされるこちらの身にもなってほしいものですわ』
「ふん!いいよもう!もうお嬢からなんの引力も感じねぇよ!!むしろ斥力を感じるよ!跳ね返されるわ!」
『はぁ……まったくもう、引力だの運命だのと…結局何がしたかったのか……』ぺとっ
「いやそれは………って、あれ?なんかお嬢近くね?なんでそんないきなりぺったりと?愛情表現?」
『黙りなさい。誠に遺憾ですが、引力がどうのこうのでくっついて離れられなくなってしまいました。
わかったら黙ってそのままじっとしていなさい』
「そ、そうか…引力がどうのこうのしちゃったんじゃしょうがないよな、うん。
俺としては凄く嬉しいのでずっと引力発生しちゃっててもいいです」
『黙れと言ったはずです。引力が何故か私を引きつけて離さないため、仕方なくこうしているだけです。
貴方と寄り添いたいとかそんな事ではありませんので。決して』
「ああ、うん。わかってるわかってる。引力はどうしようもないよな」
『ええ、どうしようもありませんわね。ですが…まぁ、引力というのもそこまで悪いものでもなさそうですわね…』
-
たまにやばいくらい王道が書きたい気分になる予感
寝坊?そんなの知るか!と、けたたましく鳴る目覚ましを破壊して寝ていた平日の早朝。
『あー!やっぱりまだ寝てるー!タカシ、ほら朝よ!いい加減起きなさい!』
「ふふっ…俺に毎朝甲斐甲斐しく起こしてくれる幼馴染など存在しない……ということで寝る」
『あーもー!起きろっつってんでしょうが!!遅刻するわよ!?』
そう言われて布団を剥がれる可哀想な俺。やめろよ、寝れないだろ。
「やーめーろーよー!俺はまだ寝たいの!寝足りないの!わかったらさっさと出てけこの貧乳!」
寝起きゆえに何を言ったかよく憶えてないが、かなみの耳がぴくっと動いた気がした。ぬ?殺す気?
『くっ…くふふふ…そう、そんなに寝足りないの?なら、永遠に眠らせてあげるわよっ!!』
ばばっと危機を感じ取った俺は素早く布団から逃げ出す事は出来ず、その狂拳をもろに食らった?
「ぐへぁ……なに!?何が起きたの!?なんで急におなか痛いの?何か知ってる?かなみ」
『さぁねぇー。ま、起きられたんなら別にいいんじゃない?起こしてくれた私に感謝しなさいよ。この馬鹿』
ううん、多少おなかが痛いものの確かに目覚める事は出来た。え、M?なんですかそれは。
「じゃあ、かなみ。感謝してやるから朝のご奉仕よろしk…いや、なんでもない」
ちょっとした冗談を言おうとしたら突き刺すような鋭い眼光…狩る者だ…こいつ絶対狩る側だ…。
今後、不用意な冗談はなるべく避けよう。狩られる。
『まったく……馬鹿な事言ってないでさっさと支度なさい!学校遅れるわよ!』
「いや、そうしたいのは山々ですが。何分起き抜けの男の身体というのは収まりがつかないものでして…」
未だ俺の目の前で急かしてくる幼馴染様に言い放つ。くそぅ…なんだこの恥辱プレイ…。
『…へ?……あっ……そ、そういうことは速く言えこの馬鹿っ!速く着替えんのよ!?速くね!』
何やら顔を真っ赤にして出て行くかなみん。ふふ、愛い奴め。言うと殴られるから言わないけど。
へーい、とやる気なーい返事を返しながらいそいそと身支度を整えたりなんたり。
着替えその他色々を終え、かなみと一緒に登校する。
『それにしても…アンタやっぱり私がいないと駄目ねー。目覚ましとか壊しちゃって意味ないじゃない』
「ふん、あの程度耐えられない物のほうが悪いのだ。それにかなみが起こしてくれるから
実は目覚ましなどなくても何の問題もない」
『何よ、私に頼ること前提?少しは自分で努力しなさいっての…』
そんなこと言われても…ねぇ?頼みもしないのに起こしに来る人の言う事ではない。
『大体さぁ、アンタこれからも私に頼りっぱなしだっての?嫌よ私は。
朝くらい自分で起きられるようになりなさいよ』
「そうは言ってもな……まぁ、いいじゃん。起きられなくても、そん時はかなみを嫁に貰えば」
『なっ、なに言ってんのよ!アンタは!!馬っ鹿じゃないの!?』
うわぁ、これはもう見事に真っ赤ですね。熱でもあるんじゃないですの?
『わ、私は嫌だからねっ!一生アンタの面倒見るなんてごめんだわ!』
「そうか、かなみがそう言うんなら他の人見つけないとな。いや、すまんかった。もう言わん」
『…え?……ああ、そうね……それがいいわ…』
ああもう、なんでそうわかりやすく落ち込むかな!一体どうしたいんだお前は!?
「……それでも、いい人が見つからなかったらその時はお前が貰ってくれ。頼む」
……これは、人の事を言えないな……今の俺の顔もさっきまでのこいつと同じく真っ赤に染まっている事だろう。
『へっ…?……そ、そう。しょうがないわね。アンタがどうしてもって言うなら考えておいてあげる!
優しい私に感謝することねっ!』
ああ、感謝するよ。しまくりますよ。
…そうして俺は、この優しいにっこにこ笑顔の幼馴染と今日も仲良く登校するのだった。
-
『に、兄さん。早く起きないと…き、キスしちゃいますよ?』
「へんじがない ただのしかばねのようだ …」
『そ、そうですか…しかばねなら仕方ありませんね…って起きてるじゃないですか!!』
「いや、俺寝てるから。だから遠慮せずにキスしちゃっていいよ。どんとこいだよ」
『誰が兄さんにキスなんかするもんですか!いいから早く起きてください!朝ご飯冷めちゃいますよ!!』
「やーだー!かなみがキスしてくんなきゃ起きないー!」じたばた
『くっ……この馬鹿兄め……はぁ、仕方ないですね。じゃあ、今日は一日中寝ててください』
「え、まさかの放置?やだよ、キスしてくれよー!」
『嫌です。じゃあ、私は朝ご飯食べてきますから、そこでいつまでも寝ててください。永久に』
「ははっ、俺がかなみを遺して逝けるわけないだろ?まぁ、かなみの朝ご飯も食べたいしそろそろ起きるか」
『相変わらず食い意地は張ってるんですね。まったく…なんでこんな駄目兄さんを持ってしまったのか…』
「それは天命だと思って諦めてくれ。あ、それとかなみ。ちょいちょいこっち来なされ」
『なんですか?兄さん。つまらない用だと朝ご飯抜きますよ?』
「それはやめて欲しいな…うん、んじゃかなみ…ぎゅー」
『うひゃっ!?な、いきなり何するんですか!離して下さい兄さんっ!!』じたじた
「あー…かなみやらかい…癒さるるー…」ぎゅー
『私はまったく癒されません!早く離しなさい兄さん!!朝ご飯抜きますよ!?』
「あ、ごめんごめん。いやね、いつも甲斐甲斐しく起こしてくれるかなみを労わってやろうと思ってね」
『だからってこんなこと…これは兄妹でもセクハラですよ!』
「やー、ごめんな?兄ちゃん馬鹿だからこんなことしか思いつかなくてさー」
『ふん…まぁ、兄さんの気持ちだけは貰っておきます。ほら、早く朝ご飯食べてきてください!
私はちょっと兄さんの部屋を掃除していきます』
「ん、わかった。いつもすまんな。んじゃいてくる」
『……い、行きましたね?……きゃー兄さんに抱き締められちゃったよぅーーー!!』ごろごろごろ
「あ、着替えるの忘れてた。……何してんだ?かなみ」
『………なんでもありません。ちょっと横になりたかっただけです。…本当になんでもありません。本当です』
「そうか?それならいいや。じゃ、飯食ってくるは」
『はい、兄さんごゆっくり』
「ああ、かなみもごゆっくりごろごろしててくれ」
『…ごろごろなんてしません。してませんでしたし、する気もありません!』
-
『あー…だるいわー…五月病だわー…なにもやる気起きないわー…』
机の上でだれーん…としているまっこと奇怪な生物。これで俺の幼馴染だって言うから不思議。
「これはもう見事にだれてるな。そうだ!この状態ならどんだけうへへなことしても怒られない予感!」
『少しでも触ったらぶっころがすわよー……』
なんと予感は当たらなかった。ぶっころがされたくはないので、残念だがうへへなことはやめておこう。
「というかなんでそんなだれてんねん。五月病とかお前いまどき流行んねぇよ、と」
『知らないわよー…とにかく私のテンションはだだ下がりー……アンタなんか盛り上げる事言ってー…』
「かなみ愛してる」
『…ふーん……私はどっちかって言うと愛してないー…』
駄目だ。なんだこの生物、もうかなみじゃない。あの凛々しかった彼女に一体何が…。
「かなみ結婚しよう」
『お断りしますー…』
一世一代のプロポーズでさえもかなみを元に戻すことは出来なかった。うわ、もうめんどくせぇ…。
「かなみ子作りしよう」
『一人でやっててー…』
いつもしてます。そろそろ相手が欲しい所です。
「かなみ」
『なにー…?』
「……この貧乳」
『……なんですって?』
あ、いい反応。これなら戻ってくるかもかも。
「いや、いつまでもAAは不憫だな貧乳」
『……この前Aになりましたわよ?この馬鹿野郎』
なんと!この絶望的な平原にも一縷の希望が残されていたというのか!!人体の神秘を垣間見た感。
「で、どうですか?気分のほどは?五月病は大丈夫?」
『ええ、おかげさまで……それは治ったのですが、代わりに煮え滾るような怒りが噴出してきましたわ?』
「それはそれは…では、俺もそろそろ逃げ出したほうがよさげですかね?」
『うふふふふ…逃がすと思っているのかなぁ?逃げられると思っているのかなぁ!?』
「ですよねー………って、ああっ!あんな所に胸が急激に成長するっぽい薬が!」
『うそっ!?どこどこっ!!』
「嘘だよバーカ!ハッハッハ!あばよ貧乳!
草葉の陰でその胸がこれ以上成長しないように祈っておいてやるぁ!!」
『んなっ!?人のコンプレックスを嘲笑うかのような大嘘…もはや許してはおけん…!!
待ちなさいこんの馬鹿タカシがぁぁぁ!!』
その後ぼっこぼこにはなりましたが、とりあえず元気が出たようで何よりです。
ここまで俺の妄想↑
-
ま た お 前 か ! !
しかしさすがだな、どれも良いがとくに
>>429
最後のおててが最高!
>>431
後半のテンションがすてき!
>>433
幼馴染っていいね!
そして気づいた、俺 『おててつなぐ』 って大好き!!
-
頑張りすぎだろww
とりあえずGJ
-
規制されたのでらふらふしてみた
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun777.jpg
いやまぁ普段と変わらんが
-
いっっやっふううぅぅぅぅぅぅぅGJ
-
なんかもうね
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun783.jpg
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うはwwもう下衆でもなんでも良いですwww
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そうか、俺は下衆だったのか…今更ですね。
-
不定期垂れ流し
・お嬢×寝坊
「お嬢様。起きて下さいリナお嬢様。朝ですよ」
『ん……別府……ばか……しね……』
「お嬢様。寝言で人を呪わないで下さい。いい加減泣きますよ?」
『ん?…んー………べ、別府!?な、何故ここにいますの!?』
「いつまでたってもお嬢様が起きて来られないので、起こしに参りました。
ほら、学校遅刻しますよ」
『な、なんでもっと早く起こさなかったんですの!この馬鹿!!…ああもう!時間がありませんわ!!
別府!帰ったらお仕置きですからね!憶えておきなさい!』
「はい、車に気をつけていってらっしゃいませ。リナお嬢様」
『言われるまでもありませんわ!……っと、別府!忘れ物!』
「あ、はい、いってらっしゃいのちゅーですね」
『わ、わかっているなら速くなさい!学校に遅れてしまいますわ!』
「はいはい、……ちゅ……ん…リナ、気をつけてな?」
『………帰ったら憶えてなさい…このばか』
イヤッフゥゥゥウ!その後
『さぁて、なにして遊びますか……ねぇ?別府』
「…お嬢様、何故に俺は縛られているのでしょうか?これではお嬢様が仰られるお遊びが
健全でないように思えてならない別府です」
『五月蝿い。貴方がもっと早く起こしに来れば朝はあんなにドタバタせずに済んだのです。
それに……いえ、なんでもありませんわ』
「ああ、朝の二人きりの時間が減る、だろ?わかってるって」
『分かってるなら何故…はっ!?…いえ、べ、別にそんな…私はそんなことどうでもいいですわ!』
「素直じゃないなぁ…お嬢様は」
『わ、私はいつでも素直ですわ!……で?申し開きがあるなら聞かない事もありませんわよ?別府』
「ああ…いやー…その、なんと言ったらいいか……」
『はっきりなさい!それとも私に言えない理由があるとでも言うのですか!』
「あ、いえ……正直に言うと…ですね。お嬢様を起こしに来たはいいんですが……」
『ふんふん』
「……あの…お嬢様の可愛い寝顔にみとれてしまい……そのまま時間が立つのを忘れた次第です」
『………ふん!何かと思えばそんな下らない理由ですか!…まぁ、私の美貌にみとれてしまうのは
分からなくもないですが、時と場所を選んで欲しいものですわ!』
「そうですね。申し訳御座いませんリナお嬢様。でもあの可愛らしい寝顔を見たら
起こすに起こせなくてですね…」
『もう言い訳は聞きません。そうですわね…ならば別府!こ、今夜から私と一緒に寝なさい!
そうしたら、今朝のようなことにはなりませんわ!!』
「おお、リナナイスアイデア!そうだな、それなら……って出来るかぁあぁぁぁ!!
…お嬢様。お嬢様と一緒に寝たらこの別府色々と抑えが効かなくなりそうです。だから却下」
『お、抑えが効かなくなると……どうなるんですの?』どきどき
「え?いや、それは……と、とにかく駄目です!」
『私は…えっと……貴方が…そういうことをしたがっても……拒みませんわよ?』もじもじ
「プッチン…おk、一緒に寝ようかリナ。今、別府は理性と別れを告げました。こんにちわ本能愛してる」
『なんか…この調子じゃ、また寝坊しそうですわ………』
わっふるわっふる
-
・ツンデレをパシリに使ったら
「おい尊。焼きそばパン買ってこい。ほら、これ500円な」
『貴様…いつから私をパシリに使えるほど偉くなった?』
ちょっとした冗談で尊が怖い事になった。だが続行する。理由は面白そうだから。
「あ?いいから買ってこいっつってんだよ。ほら、お釣りやるから」
『まだ言うかこの阿呆は…そんなに食べたければ自分で買ってこいこの愚図』
「ちっ…使えない奴だな。いいよもう。そうだな、ここは俺に従順で優しくて可愛い○○ちゃんにでも
買ってきてもらうか…買ってきてくれたらちゃんとご褒美にキスとかしてやらんとな」
『おい貴様、私はそんな子がいるとは聞いてないぞ!いつの間に毒牙に掛けた!』
なんかえらく食いついてきたな…どんだけ爆釣れだよ。そんな子俺も知らないよ。誰だよ○○って。
「えー?焼きそばパンすら買ってきてくれない尊に話すことなんて何もないなぁ」
『くっ…貸せ!!今すぐ買ってきてやる!だから貴様はその子の事を包み隠さず話すんだぞ!』
やべ…ちょっとした冗談がのつもりが。…これは、本当の事話したら襲われそうだなぁ…。
『ぜぇ…ぜぇ…ほ、ほら…買ってきてやったぞ!!さぁ、今すぐ話せ!○○とはいったい誰だ!?
事と次第によっては貴様でも容赦せんぞ!!』
「あ、うん…ありがと。あー、それがその…なんだかなぁ」
『なんだ!?ちゃんと買ってきただろう!?そんなに私に話したくない事だと言うのか!?』
「あー、いえ…話したくないというか…話したら危なそうというか…(主に俺の命が)」
『何故だ…私は…例え○○というのが貴様の…か、彼女であっても……
その子に危害を加えるようなことはしないぞ……?本当だ。だから、教えてくれ。頼む』
「いや…そういうことではなくて!つまり…その…ごめん!尊!全部嘘だ!正直○○って誰だ!?俺も知らん!!」
『へ……?…嘘?じゃ、じゃあ、貴様○○とかいう子と付き合ってるわけじゃないんだな?』
「はい、そうです…というか、そんな子知りもしません……すみません。冗談のつもりだったんです…はい」
『そ、そうか…冗談だったのか…よかった。……………ん?冗談?』
やっべ、お気づきになられた。虐殺タイム始まるよー/(^o^)\
『タカシ……つまり…なんだ?貴様、私をからかって愉しんでいた…ということか?』
「い、いい、いえ!そんな愉しむだなんてめめめ、滅相も御座いません!!
ただ、ほんのちょっとした!ちょっとした冗談のつもりだったんです!!すみませんでした!!」
-
『…タカシ。覚悟は出来ている…という事だな?それならば私も容赦するわけにはいかないな?』
「あ、あの、尊さん?いえ!尊様!お許しください!どうか!どうか命だけは!!」
『……ふん、浅ましい事だ。そんなに命が大事か?貴様の命などに価値はないというのに…』
そりゃ誰だって死にたくはない。俺の場合、童貞だし尚更死にたくはない。
「な、なんでも致しますので!どうか御慈悲を!哀れなわたくしめにどうか今一度チャンスを!!」
もうなりふり構ってられねぇ!こちとら、生きるか死ぬかの瀬戸際なんだ!
『そうか、そこまで言うならば貴様にチャンスとやらを与えてやろう…』
「おおっ!尊様が輝いて見える!ありがとう尊様!このご恩は一生忘れません!」
『ああ、別に恩など感じなくてもいいぞ。来世でやり直すチャンスをくれてやるだけだからな』
「けっ、ぬか喜びさせてんじゃねぇよカスが。だが、例え俺を黄泉に送ろうともいずれ第二、第三の俺が」
『安心しろ。例え貴様が何千、何万と居ようが全て蹴散らしてやる。跡形も残らずぶっ潰してやる』
「………第二、第三の俺が辞表を提出したようです」
『賢明な判断だ。…さぁ、忘れ物はないか?遺言は?そろそろあっちに逝く頃合だぞ?』
「最期に一つ……。せめて尊と恋人になりたかったなぁ…と思いました」
『…高望みしすぎだ、馬鹿め。……だが、ゴミ屑のような貴様とて地球にとって貴重な資源には違いない。
………条件次第で命までは勘弁してやってもいいぞ?』
「どうせ終わる命だ、何でもしてやるさ」
『……今度、私の家の物置を整理しようとしてた事を思い出してな。早い話が手伝え』
「…へ?…なんだ。そんな事なら言ってくれりゃいつでも手伝うぜ?そんなんでいいの?」
『それとも逝くか?』
「是非手伝わせてください」
『ふん…冗談とはいえ、私を弄んだのだからな。死ぬほどこき使ってやるから覚悟しておけ』
「…ま、死ぬよりはマシか……」
……それにしても、なぜ尊は今回に限って慈悲を与えてくださるのだろう…?
考えてもわからないので、とりあえず物置の物色は念入りに行おうと思った。
-
・思わず男に八つ当たりして後悔するツンデレ
「やぁ、ご機嫌いかが?貴方の心の恋人、タカシ君参上だよ?」
『うぜぇ…今はご機嫌わりぃんだよ…。さっさと消えろ』
「うん、なんでご機嫌悪いのかな?恋のお悩みなら俺が解決してあげるよ?」
『てめぇじゃ永遠に解決できねぇ悩みだよ。分かったら今すぐ帰れ』
「俺が解決できない…だと?欲求不満までなら俺が身体を張って何とかなると思ったのだが……」
『例え欲求不満だとしてもてめぇの身体なんざ必要ねぇから安心しろ。この変態』
「あー、ごめんね?いや、勝美がなんか悩んでるようだったからさ。俺でも力になれればと思ったんだが…」
『おそらく、お前の出番は一生ねぇよ。…気持ちだけ貰っとくわ』
「いや…でも、勝美。なんか手伝える事とか、俺にやれることあったらなんでも…」
『…あぁもう!だから、ねぇっつってんだろうが!いいからさっさと帰れ!さっきからウザいんだよ!』
「……あぁ、そうか…。すまん…迷惑、だったな……」
『あ、あぁ、そうだよ、迷惑なんだよ!分かったらどっか行け!目障りだ!消えろ!』
「うぅ…そんな怒んなよぅ……わかったよ、今すぐ消えるよぅ…」
『あ、う…さ、さっさと行けこの馬鹿!』
その後
『…うぅぅぅああぁぁぁ!!オレの馬鹿ぁぁ!なんでもうちょっとソフトに言えねぇんだよ!?
タカシは心配してくれてたのにぃぃ!!……はぁ、嫌われた……かな』
「俺が勝美を嫌う?ははっ、天地がひっくり返ってもありえないな」
『そっか?そうだといいんだけどなー………』
「うんうん」
『………な、なんでまたいるんだよ!?てめーは!!』
「…あー、ごめん。やっぱ心配でさ……そんな勝美ほっといたら落ち着かないというか……」
『う……心配されるほどのことでもねぇよ……だけど、まぁ、ありがと』
「うんうん、女の子にはそんな事もあるよね。わかるわかる」
『なっ…!?お、お前なんで知って……!?』
「……ごめん、嘘ついた。実の所、何のことでお悩みなのかさっぱりわかりません」
『……本当だろうな?…本当に知らないんだな?』
「えぇ、勝美の力になりたいのは山々ですがまったくわかりませんね。…不甲斐ない奴ですまん」
『……えーっと…だな、つまり…あれだ。オレもちゃんと女だっつーか……』
「それはその目の前のはちきれんばかりのアレを見たらわかるんだが……」
『ど、どこ見てんだこのスケベ!変態!いや、違う!そうじゃなくて…』
「あ!…あー…あれ?所謂……女の子の日?」
『………そうだよ。だからさっきのは、ちっとイライラしてたからで…あの……ごめん』
「い、いや…俺こそなんか気付かなくてごめん。いや、だったら本当に出来ることないな俺…。
結局、勝美を苛立たせただけだし……はは…すげぇ役立たずだよなぁ…」
『そ、そうでもねぇぜ?タカシはほら!………な、なんかあるさ!』
「………何も浮かばなかった、と。……俺は役立たずの生ゴミだ、と」
『あぁもう!なんかあるだろ!つまり、お前はオレの痛みを和らげられそうなこととかしてりゃいいんだよ!』
「おぉ、なるほど!そんなことが…!………どうすりゃいいんだ……とりあえず、こんなん?」なでなで
『ん……なかなかいいかも知れん……よし、構わん続けろ』
「おー、役に立ってる!役に立ってるよ俺!やったよ!もう生ゴミじゃないんだ!!」
『うっさい、口は閉じてろ。……黙って撫でてりゃいいんだよ粗大ゴミ』
「へーい」
-
・何より速さが足りないツンデレ
昼休み、それは弁当を持参しない者達の熱き聖戦の時である。
「…っしゃあああ!一番乗りぃぃ!!売店の人!えーとアレとアレとアレくれ!」
『させるかぁぁぁ!!売店の人!!ボクにアレとアレとアレとアレt(ry』
「横から割り込んでんじゃねぇよ!このクソアマがぁぁ!!胎児からやり直して来い!!」
『へん!タカシこそ前世からやり直してきたほうがいいよ!!心配しなくても
タカシの分のアレはボクが食べといてあげるからさ!!』
「うっせぇ!てめぇはちっこいからあんま食べなくても生きてけんだろ!!
ここは食べ盛りの俺に任せてお前は先に逝け!」
『ちっこいからこそ多く食べなきゃいけないんだろごるぁ!!てかちっこい言ってんじゃねぇ!
むしろ、お前が逝け!』
「ほう…どうやらお前とは今日ここでけちゃっぷ……決着をつけなければならんようだな……」ビキビキ
『望むところだよ…ボクを怒らせた事をあの世で後悔するがいいさ……』ビキビキビキ
「『…とまぁ、それはともかく速くアレくれ』」
「いや…だからアレってなんだよ…?」
知るか。
そうして、幾多の戦場を潜り抜け、やって参りました屋上へ。
「さぁて…アレも食い終わったことだし……そろそろ殺り合うかぃ?ちっこぃの」
『もっきゅもっきゅ……一人でやりあってればいいよ。ボクまだ味わってるから』
「遅いなァ…スロウリィだなぁ……それじゃあ戦場は駆けれないのぜ?」
『一人で駆け抜けてればいいと思うよ。そして二度と帰ってこなくてもいいと思うよもぐもぐ』
「一人戦場に旅立つ男にかける台詞がそれかよ……っていうかお前ほんとに食うの遅いなぁ…」
『よーく味わってるんだよ…タカシみたいな馬鹿じゃないからねー…まぐまぐ』
「なんつーか…そんな頬張ってるとリスみたい。餌付けすんぞ?」
『タカシ菌が伝染りそうだからやめとくよ…もふもふ』
「なにその俺に嬉しくない病原菌。滅しろ。尽く灰になれ」
『タカシ菌はタカシそのものだからそうしてくれた方がボクのためにも……うっ…んー!!』
「あ?なになに?どしたん?…あー、詰まったのね。そう、頑張って?」
『んーんー!』
「あ?自分の飲み物もうないからくれって?ほら、命の恩人に感謝しろよ?リス公」
『んっ…ぷぁー…あー、死ぬかと思った……もう!タカシ!ボクが困ってんのになんですぐ助けないのさ!!』
「えー?横から獲物掻っ攫うようなことされたしなー…。俺が助ける義理なくなーい?」
『ぐっ……へっ、そんな細かいこと言ってるからモテないんだよ……』
「ほぅ…仮にも命の恩人に対する態度とは思えんな……もう一度喉詰まらせて氏ね」
『ふふん、同じ愚を冒さないのがボクなんだよ。さて、残り食べちゃおうかなと』
「あー…こんなことなら助けるんじゃなかったなー…残り全部飲みやがって…まぁ、予備あるからいいけどー」
『ふーん。…はぐはぐ』
「…あ、そういやこれ間接キスかー。よかったな梓。俺菌が伝染りそうだぞ」
『はぐ……ふぐっ!?……むー!むー!!』
「あ?はいはい、同じ愚を冒しちゃったねー。ほら飲めアズ公」
『んぐっ……ぷはーっ…た、タカシが間接キスとか言うから驚いちゃったんだろ!このばか!!』
「あぁ、純情な梓には刺激が強すぎたか。いけないいけない。いや俺もね?まさかそんな反応するとは」
『べ、べっつにー?相手がタカシじゃなかったらそんなに反応しなかったんだけどね。
ほら、やっぱり気持ち悪いからじゃないかな?タカシが』
「はーん…あずにゃんは俺のことを意識している、と。意識しすぎている、と」
『ち、違う!意識とかしてないから!ただ驚いただけだもん!』
「いやいや、照れなくてもいいってばあずあず…俺もお前の事はちゃーんと意識してますよ?」
『うっさいばかっ!!照れてないし違うっつってんだろ!聞けってば!』
「はいはい、相思相愛だからねー。両思いだからねー。心配しなくていいんだよー?」
『違うって言ってるだろ!この馬鹿ぁぁー!!』
隣で吼えるリス状の物体が五月蝿い。
-
・そのふざけた幻想をぶちデレす
右腕に宿るなんか凄い力でどんなものもデレさせることが出来るようになったとかならなかったとか。
「よし、試しに何かに使いたい気分。………なんかないか」
『あ、タカシじゃん。何やってんの?』
おお、丁度いいところにモルモッ……実験台が。これは神の采配か。
「よぉ、ボクっ子!握手しましょうぜ!握手握手!!」
『やだよ。タカシの手なにかついてそうだもん』
おや、中々勘が鋭いですね。だが、その程度の幻想などデレするのは容易いのだよ。
「よく分かったな。ボクっ子の好きなポテチやらなにやらがべっらべらだぜ!」
『………手、洗ってきなよ…』
しまった、何か重大な選択肢を間違えたようだ。仕方ない、ロードし直すか……。
「よぉ、ボクっ子!握手しましょうぜ!握手握手!!」
『……手も洗ってない汚い人と握手なんかしたくないよ』
チクショウ!ロードできねぇじゃねぇか!!不良品か俺の人生は!
「時にボクっ子、人生思うがままにクイックセーブ・ロードできたらいいと思わないか?」
『じゃあ、ボクはタカシと出会う前にロードしてそのまま一生を終えたいよ』
………できなくてよかった。このままじゃ話が進まないと思うので、別に汚れてないんだが手を洗うとする。
「さぁ、手を洗ったぞ!握手しようぜ!握手握手!」
『タカシさっきからそればっかだね。握手なんかして何が面白いの?』
「ボクっ子の幼くて可愛い手を握り締めてこねくり回しふにゅふにゅ蹂躙したい」
言うなり、ボクっ子がさっと手を引っ込めた。ふっ、蔑むようなの視線がぬるいぜ…。
『……ふん、性犯罪者に差し出す手はもってないよ』
「そうかそうか、それは感心。だがそういう話は性犯罪者に言ってやるべきじゃないかね?」
『…自覚なしって一番厄介だよね』
「まぁ、これも親交を深めるためだと思って、さぁ!握手だ!」
『はぁ…ま、いいけどね。握手くらい』
そしてにぎっと。
「いや、やらかいねお前。これはほんとにふにふにしたい気分」
-
『ひゃふ……た、タカシ…なんか変だよ?タカシの手握ってるとなんか変な気持ちになっちゃう……』
おぉ、効いてきた感!そうだ、その調子でぶちデレるがいい!
「はっはっは、どんどん変になりたまへ。ほれ、ふにふにっと」
『あぅう……絶対おかしいよこれ……なんかわかんないけどタカシといちゃつきたい…気分…。
……いや、そんなことしたくない…でも、したい……』
おお、ボクっ子の中で何かがせめぎあっているようだ。勝てよデレ。
『も、もういいでしょ?タカシ…手離そうよ……あ、でも離したくない…むしろ身体ごとくっつきたい…うぅ』
「ボ、ボクっ子の口から大胆発言が!?自分に宿るぱわぁが恐ろしいぜ……」
『うぅぅ……ねぇタカシ?ちゅーしよ?ボク初めてだけどタカシとしたいよ……』
あ、やっべ。デレが勝利なされた。そりゃ、俺もこいつとあんなことやそんなことしたいが
こんな状態でやっちゃったらなんかアレだし…そもそも実験だし…ええい、手離せば元に戻るだろ!多分!
「…というわけで、ほいっ」
『あれ?手離しちゃうの…?………ふぇ?』
「あー、ボクっ子さん?お変わりありません?」
『た、タカシ……今、ボクに何かした?ボクなんか物凄いこと言ってたような気がするんだけど……』
「認めたくないだろうが、現実です。貴方は今、俺にでれんでれんになってました」
『そ、そんな…タカシ!ボク、タカシのことなんてなんとも思ってないんだからね!
さっきのは気の迷いとか多分そんなんだよ!!……あぅぅ…なんでタカシにあんなこと……』
やはり手に触れている時しか効果ないらしい。まぁ、ずっとあのままだったら流石の俺でも対処に困るのだが。
「あー、わかってる。わかってるよ俺は。気の迷い。うん、誰にでもあるさそんなん。だから気にすんな」
『うん、そうなんだよ…。ボクがタカシと……き、キスしたいとか…気の迷い以外の何物でもないよ……』
「俺はいつもしたいけどね?」
『う、うるさい!だまればか!ボクはタカシとなんか絶対したくない!頼まれたってしないからね!』
「うん、いつか頼まなくてもキスできるような仲になろうな?」
『絶対ならない!』
右腕の実験結果は上々だった。
ちなみに元ネタは漫画の一話以降見ていない。
-
・シャボン玉
「いいか?まずシャボン玉が飛んだんだ」
『どのくらい?』
「いや、そりゃぁ……普通に?」
『ふーん。続きは?』
「…屋根まで、飛んだんだ」
『うそっ!?屋根まで飛んだの?』
「ああ…信じられないだろ?だが、事実だ。俺はそう聞いたからな」
『俄かには信じがたいよ……でも、もしかして…まだ…続きが…?』
「ああ、察しがいいな…この話はここで終わらないんだよ…
…どうする?やめるなら今のうちだぜ?こっからはマジでヤバイからな……」
『いいよ。乗りかかった船だ…。そこまで聞いたらボクも真実を知る権利があるよ』
「ああ、だが覚悟しておけ。真実は時に残酷だ…。後から聞かなきゃよかった、は通じないんだぜ?」
『くどい。ボクは既に覚悟を終えているよ。……どんな真実だろうと…受け入れてみせる』
「強いな…。そういうの…好きだぜ?」
『茶化すなよ、馬鹿…。で、続きは?』ごくり
「ああ、屋根まで……飛んで……」
『屋根まで……飛んで?』
「………壊れて…消えたんだ……ッ!」
『―――ッ!!まさか、そんな事が……ッ…!ありえない……飛んだだけに飽き足らず……!!』
「ああ、……まさか、だよな?俺もそんな事が起こるなんて…予想もしてなかったんだ……」
『それは…仕方ないと思う。ボクだって予想出来ない……そんな事…現実に起こり得る事だなんて』
「事実は小説より奇なり、とはよく言ったものだよな。いや…もしかすると……現実の世界の方が」
『…待って。それ以上は考えない方がいい…。下手するとタカシ…発狂するよ?』
「なん…だと…?おい!それはどういう事だ!お前は何か知ってるのか!?この 世 界 の事を!!」
『知っている…とも言えるし、知らないとも…言える。でも、タカシは知らない方がいい。
さっきの話も現実離れしてたけど、こっちは……それすら上回る。……もはや御伽噺に等しいからね』
「くっ…梓がそこまで言うほどだと…?だが、そこまで言うって事はお前は知っている。という事だよな?」
『創世神話……永劫繰り返される輪廻……ボクはその断片しか知らない。だけど、それは…とても…重い』
「ふっ……そこまで聞いて黙ってられるかよッ!お前はそれを背負ってるんだろう?
なら俺にも分けろ!それがダチってもんだろうが!!」
『タカシ……正直、いつ友達になったのか甚だ疑問なところだけど……ありがとう』
「よせよ、照れるじゃねぇか。いいか?お前がどんなもんを背負ってるのかはわからねぇが…
こっから先は一蓮托生だ!俺もお前と共に背負ってやる!」
『ボクは……いい友達を持ったんだね…。タカシ、真実を……いや、この世界を背負う覚悟はあるね』
「………おう」
『じゃあ、話そう。……と言っても、実はボクもそう多くは知らないんだ…。ただ、これだけは言える。
世界を創ったもの……それは……』
「そ、それは……?」ごくり
『【ツン・デレ】…それこそ全ての始まりであり、そして終焉…。…ごめん、これ以上はいくらタカシでも…』
「……ツンデレ…か…。一体なんなんだ?それは。何かとてつもないものを感じるんだが……」
『一説には世界そのもの、だとか…。それを唯一神として崇める人もいるとかいないとからしいよ…』
「唯一神……世界を創るという神にも似た力を持つのなら…その呼び名も頷けるな」
『うん。さらに恐るべきは、その神様…は人…人間だってことかな』
「馬鹿な…ッ!?人間だと!?そんな人間が存在するものか!!」
『存在自体は古くから確認されてるんだ…。間違いないよ…。…実はボクもツンデレを目指した事がある』
「お前が…?だが、今こうしてその話をするってことは……」
『そう、ボクは……ツンデレにはなれなかった……ふっ、身の程を知ったよ…』
「そうか…ありがとう、梓。話してくれて。……正直、まったくわからん」
『うん、ボクも』
「…じゃー、暇だしゲーセンでも遊びに行くかー」
『うん、あ、タカシの奢りねー』
「ははは、こやつめ。ははは」
垂れ流し終了
-
ははは、GJすぎるぜ。ははは
ただ最後のはなんだww
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バラモスwwwwww
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ほ
-
母「ちなみ〜、悪いけどお風呂の用意してくれな〜い?」
ち「ん……。了解……」
――。
ち(キュッキュッ……)「あれ……? お湯が……出ない。母さん……どういう、事……!?」
母「え〜? あらあら……、水道止まっちゃってるわねぇ。うふふ、どうしましょ」
ち「……信じられない。夕飯はまだしも……お風呂は、如何ともし難い……よ。本当に、どうす……」
母「そうそう〜、そういう訳だからうちの子にお風呂貸してあげてね〜お願いね〜。(ピッ)と言うわけで、お隣のタカシ君とこで借りてらっしゃいな」
ち「なっ……! か、勝手にそんな……!」
母「じゃあそのままでいる? 嫌よね〜。では張り切ってどうぞ〜」
ち(何を張り切るのか……。むぅ……。タカシの家、か……)
母(ククク……)
――。
タ「おう、いらっしゃったな。今日はちょっと親が出てんだ。一番風呂だから、さっさと入っておいでなさいよ」
ち「む……。一番風呂という事は……私の後に、君が入るという事……」
タ「そりゃあな。俺も入りたいわな、暑かったし」
ち「という事は、お風呂の残り湯を、君がゴクゴクと飲むという事……。とても気持ちが悪い」
タ「待てぃっ! 誰がそんな事するか!!」
ち「しないとも限らない。……それではとても、リラックスした入浴にならない」
タ「もう……。じゃあ俺が先に入っちゃうぞ? まったく、気を利かせた結果がこれだよ」
ち「ん。ゆっくりしていってね」
――。
タ「お先にいただきましたよ〜っと」
ち「遅い。死ね。早く死ね」
タ「さっきのセリフはっ!?」
ち「気が利かない男……だ。そこは、言葉の裏を読むべき……」
タ「へいへいすいませんでしたね。後はご自由にお入りくださいな。っと、お前ぬるま湯が好きだったよな?」
ち「ん……? うん……」
――カポーン。
ち「なんて、そんな音が出るほど広くはない。ふぅ〜……。……ちょうど、いい。アイツは熱いのが好きだったけど……。うめてくれたのか……な」
タ「おーい、湯加減どうよー?」
ち「(ビクッ!)な、何してる……の!?」
タ「いや、そんな驚かなくても。覗くつもりないっての」
ち「じゃ、なくても……脱衣所、服とか、ある……からっ!」
タ「あ、そだなっ! ごめん! ちょうどいいならそれでいいんだ! じゃな!」
ち(ちゃぷん、ぶくぶくぶく……)「(むぅ。一体何を考えてるのか……。気が利くのか利かないのか……詰めが甘い、よ)」
ち「(そう言えば……タカシが先に入ったんだっ……け。……!?)」(ざばっ!)
ち「(じゃ、じゃあこれ……間接キス……!? ううん……そ、それどころじゃ、ない……よ……!!)」(///)
ち「(ど、どどど、どうしよ……! こ、こんなの、まだ早い、よ……っ!! あ、う、頭が……ぼぉっ、と…………)」
――。
タ「ちなみ〜? ずいぶん長いこと入ってるけど、大丈夫か〜? ……なぁ、聞いてる? ……おいっ!?」
ガラガラガラッ!
ち「ふぇぇ〜……」(ぐでーん)
タ「ちょっ、おまっ! のぼせてんのかっ!?」
――。
ち「あ、うぅ……ん……。……あれ? ここ、は……?」
タ「やっと起きたのかよ。お前のぼせて気絶してたんだぞ? 気絶。死ぬところだったんだからな……ったく」
ち「のぼせ……ご、ごめん……」
タ「まぁ何ともなくてよかったよ。すぐ風呂から出したからな」
ち「そう……。……って、お風呂から……出し、た……? 誰、が……?」
タ「え? あ、そりゃ……まぁ、俺だけど……」
ち「……見た、んだ?」
タ「だ、だって仕方ないだろ!? 不可抗力だろ!? それとも何か、あのままぷかぷか湯船に浮かんでた方が良かったってのか!?」
ち「……」(ジーッ)
タ「……見ちまったのは……わ、悪かったって。でもちゃんとすぐ、そのタオル巻いてやったし……」
ち「……いい」
タ「それに……って、へ?」
ち「君なら、まぁ……いいと、言った……」
タ「いや、それは、一体……」
ち「そもそも、嫌いな人間のお風呂なんて……借りな、い……。……何度も言わせるな……ばか」(///)
タ「え、あ……ご、ごめん」(///)
母(ククク……。計算通り!!)
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