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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●
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『た、タカシ!ちょっと屋上まで来なさい!』
昼休み、学食にダッシュしようとしたら首根っこ捕まれて捕獲された。俺は猫じゃねぇぞ!
んで屋上
「で?何よお嬢。俺学食行かなきゃいかんから忙しいこと山の如しなんだが?」
『今日は学食に行く必要はありませんわ。私が貴方の分のお弁当を用意してきました』
言って重箱を取り出すリナ。なにこの気合の入った弁当箱…どこにピクニック行くつもりだよ
「というか、なんで俺の分?」
『あっ…いえ、貴方の分ではなく…使用人がちょっと手違いで作りすぎてしまいまして…
まぁ、私の家が他に比べて裕福とはいえ、捨てるのも勿体ないでしょう?ということで
貴方に残飯処理させてあげますわ!感謝しなさい!』
「つまり要約すると、一緒にお弁当食べませんか、と?そういう事でいいのか?」
『ま、まぁ…そぅともいいますわね…それで!?食べますの?食べませんの!?』
食うに決まってるだろ常考。リナのとこの弁当なら一流シェフとか使ってるはず!
やっほい!今日の昼食は豪華だぜ!
「食います。食わせて下さい。リナお嬢様」
『そうです。最初からそうやって素直に言えばいいのです。では食べましょうか』
言いながら弁当を開けていくリナ。おお、なんかそれっぽい!でも、それってなんだよ?
うるせぇ!こまけぇことはいいんだよ!!
「では、いただきます」
『い、頂きます…ですわ』どきどき
………見られてる…めっちゃ見られてる…なんだよ、その親の仇を見るような眼差しは…
「…リ、リナ?そんな見つめられるとなにやら食い辛いんだが……」
『みっ、見てませんわ!見てませんから速くお食べになって!』じぃー…
視線釘付けじゃねぇか!…ええい、こうしていても埒があかん!意を決してその唐揚げっぽいのを
食べる。これ見よがしに食べる。余す事無く食べ……ん?
「そういや、リナ……これ作ったの誰?」
『へっ!?…え、えーっと…あの…私、の専属シェフですわ!本来貴方如きが食べる事など
許されないほどの高級品ですわよ!存分に味わって食べなさい!』
マジかよ。それにしてはなんか味が料理し慣れてない感じ?…まぁ、俺の味覚がおかしいんだろう…
『で、ど、どうですの?おいしい?』
「ん、ああ、美味いよ。こんな美味い弁当なら毎日食べたいくらいだなぁ」
まぁ、味が多少アレな感じは出てるが美味いことには美味いので素直に褒める。
『まっ、毎日!?そ、そうですわね…タカシがどうしても!というのならまた作ってきてあげても
よろしくてよ?』
「おー、じゃあ、どうしても……ってなに?作ってきてあげても?」
何やら聞き逃せないふいんき。これは追求すべきと俺の第六感が告げる
『しまっ…えっ…と、ですね……そう、シェフに!シェフにそう言っておきますわ!』
「リナ。…俺の勘がこれは訊いとけと告げているんだが……これ作ったシェフってもしかして……お前?」
『あっ……う、うぅぅ……そ、そう、ですわ……悪かったですわね。下手で…』
おおぅ…何これ?一流シェフの作った弁当かと思いきや、美少女の手作り弁当にレベルアップしやがった。
リナが手ずから作ってきてくれた弁当だと分かればその味も国宝級まで輝くというもの。…ごめん嘘
「いやいやいや、下手なんかじゃないって!美味いぜ?この弁当。ほらリナも食えよ!」
『え?あ、はい…むぐ……でも、やっぱりいつものお弁当の方が……』
「いーや!俺はこの弁当がいい!リナが作ってくれたというだけで他の料理が霞むようだ!」
しょうがないだろ。今まで女の子の手作り弁当とか食べた事なかったんだ。それに、リナが苦心して
一生懸命作ってきてくれた弁当だ(脳内設定)。不味いはずがない。
『……褒めすぎですわよ。なんだか、馬鹿にされてるようですわ……』
ああっ!何これ逆効果!?あーもうなんでそんなネガティブ思考なんだ!美味いっつってんだろこのボケが!
「リナがなんと言おうと美味いものは美味い。だから、また作ってきてくれないか?
俺この弁当が気に入っちまったんだよ」
『……ふぅ、しょ、しょうがないですわね。そこまで言うのなら、また作ってきてあげますわ!
……今度はもっと美味しいのを作ってきてみせますからねっ!』
と意気込むお嬢。俺としてもこの弁当がこれ以上に美味くなってくれるなら喜ばしい事この上ない。
これから毎日昼飯の時間が楽しみになるなぁ…と思う午後の屋上だった。
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