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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●
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例えば、そうツンデレが告白されてる場面に遭遇したとしようか
「し、椎水さん!好きです!付き合って下さい!!」
上の台詞は俺ではない。というか俺はこんなに懇切丁寧ではない。かなみに告白だと?どこの馬の骨だ!
かなみと付き合いたいならまずこの俺を倒してからにするんだな!と思いつつもかなみの返事にどきどきする俺
『……ごめんなさい!私、好きな人がいるの!だからお付き合いできません!』
おい、テンプレすぎんぞ。可哀想だろ!もっと言い方あるだろ!と思いつつもかなみの返事にほっとする俺
「そ、そうですか…すみません。時間を取らせてしまって…じゃ、もう行きますね……」
とぼとぼと去る告白人。頑張れ!かなみに引っかからなかった事はある意味幸運だぞ!この俺が言うんだ間違いない
『…ふぅ、で?そこで何をしているのかしら?タカシ』
「げっ…や、やぁ、かなみ。ご機嫌麗しゅう…」
『はぁ…見てたんでしょ…?』
「それはもうばっちりと。…そんなに悪い人には見えなかったのにスパッと逝きましたね」
その行動たるや夜空に流るる星屑のよう。途中で燃え尽きたね、彼。
『どうして私なんかに告白するんだろうねぇ…他にもいい人いっぱいいるのに。ねぇ?』
「いや、お前は客観的に見ても結構可愛いぞ?俺も、かなみ以上の女の子は見たことないしなぁ」
『……なにそれ?アンタも告白?今流行ってんの?』
そうしたいのは山々なんだが、負けると分かっている勝負を挑むのはどうかと思うのでパス。
「なんだ?してほしいならしてやっても構わんぞ?有料だがな。
それはそうと、お前さっき好きな人がいるって断ったが…」
『ああ、ありきたりな断り方になっちゃったけどそれは本当。なに?知りたい?』
マジか。かなみが惚れる相手?わからん…山田?…どんだけ悪食だよ。俺の知らない奴か?
「ああ、知りたいな。何?俺が知ってる相手?それとも知らない相手?それともゆりんゆりん?」
『最後はないわ。私ノーマルだから。…んー、知ってる相手かな。一応ね』
「ああ、田中か。いい趣味してるな」
『先生じゃない!ちゃんと同年代よ馬鹿!』
「後は山田くらいしかいないが…まぁ、違うだろうしな」
『うん、違うわね。ていうか本当にわからないの?フリだったら殴るわよ?』
「分かるわけねぇだろアホか。俺の少ない友達の中にも当てはまるのがいないわ!」
『ったく、このにぶちんが……むぅ……じゃあ、はいこれ』
「百円?なんだ?パシリか?よし、何を買ってくればいい?」
『違うわよ。アンタ言ったでしょ?告白してもいいけど有料だ、って。だからこれ』
「は!?ちょ、マジで受け取りますか!?え?やらなきゃ駄目?」
『男に二言はない!ほら、さっさとする!ちゃんと百円あげたでしょ!』
「ちっ…わかったよ…クソ…ええと、か、かなみさん。俺と付き合って下さい!」
『はい、追加百円。やり直し』
「どこの罰ゲーム!?…あー、かなみ!ずっと前から好きだった!俺と付き合ってくれ!
……これでいいだろもう!」
『ん、ま、いっか。で?これでわかった?私の好きな人』
「あ?……へ?…まさか……俺?なわけないですよねぇ?」
『それがあるのよ。……私もずっと好きでした。じゃ、付き合いましょうか』
「……何この超展開。つまりまとめると……かなみの好きな人俺?」
『うん、大好き。悪いか!』
「いえ、超嬉しいです。これからもよろしくお願いします?」
『え、あ?こちらこそ?』
なにかよく分からない馴れ初めになってしまった放課後の校舎裏。
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