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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●

433以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 13:15:26 ID:6ub2saBA
たまにやばいくらい王道が書きたい気分になる予感

寝坊?そんなの知るか!と、けたたましく鳴る目覚ましを破壊して寝ていた平日の早朝。
『あー!やっぱりまだ寝てるー!タカシ、ほら朝よ!いい加減起きなさい!』
「ふふっ…俺に毎朝甲斐甲斐しく起こしてくれる幼馴染など存在しない……ということで寝る」
『あーもー!起きろっつってんでしょうが!!遅刻するわよ!?』
そう言われて布団を剥がれる可哀想な俺。やめろよ、寝れないだろ。
「やーめーろーよー!俺はまだ寝たいの!寝足りないの!わかったらさっさと出てけこの貧乳!」
寝起きゆえに何を言ったかよく憶えてないが、かなみの耳がぴくっと動いた気がした。ぬ?殺す気?
『くっ…くふふふ…そう、そんなに寝足りないの?なら、永遠に眠らせてあげるわよっ!!』
ばばっと危機を感じ取った俺は素早く布団から逃げ出す事は出来ず、その狂拳をもろに食らった?
「ぐへぁ……なに!?何が起きたの!?なんで急におなか痛いの?何か知ってる?かなみ」
『さぁねぇー。ま、起きられたんなら別にいいんじゃない?起こしてくれた私に感謝しなさいよ。この馬鹿』
ううん、多少おなかが痛いものの確かに目覚める事は出来た。え、M?なんですかそれは。
「じゃあ、かなみ。感謝してやるから朝のご奉仕よろしk…いや、なんでもない」
ちょっとした冗談を言おうとしたら突き刺すような鋭い眼光…狩る者だ…こいつ絶対狩る側だ…。
今後、不用意な冗談はなるべく避けよう。狩られる。
『まったく……馬鹿な事言ってないでさっさと支度なさい!学校遅れるわよ!』
「いや、そうしたいのは山々ですが。何分起き抜けの男の身体というのは収まりがつかないものでして…」
未だ俺の目の前で急かしてくる幼馴染様に言い放つ。くそぅ…なんだこの恥辱プレイ…。
『…へ?……あっ……そ、そういうことは速く言えこの馬鹿っ!速く着替えんのよ!?速くね!』
何やら顔を真っ赤にして出て行くかなみん。ふふ、愛い奴め。言うと殴られるから言わないけど。
へーい、とやる気なーい返事を返しながらいそいそと身支度を整えたりなんたり。

着替えその他色々を終え、かなみと一緒に登校する。
『それにしても…アンタやっぱり私がいないと駄目ねー。目覚ましとか壊しちゃって意味ないじゃない』
「ふん、あの程度耐えられない物のほうが悪いのだ。それにかなみが起こしてくれるから
 実は目覚ましなどなくても何の問題もない」
『何よ、私に頼ること前提?少しは自分で努力しなさいっての…』
そんなこと言われても…ねぇ?頼みもしないのに起こしに来る人の言う事ではない。
『大体さぁ、アンタこれからも私に頼りっぱなしだっての?嫌よ私は。
 朝くらい自分で起きられるようになりなさいよ』
「そうは言ってもな……まぁ、いいじゃん。起きられなくても、そん時はかなみを嫁に貰えば」
『なっ、なに言ってんのよ!アンタは!!馬っ鹿じゃないの!?』
うわぁ、これはもう見事に真っ赤ですね。熱でもあるんじゃないですの?
『わ、私は嫌だからねっ!一生アンタの面倒見るなんてごめんだわ!』
「そうか、かなみがそう言うんなら他の人見つけないとな。いや、すまんかった。もう言わん」
『…え?……ああ、そうね……それがいいわ…』
ああもう、なんでそうわかりやすく落ち込むかな!一体どうしたいんだお前は!?
「……それでも、いい人が見つからなかったらその時はお前が貰ってくれ。頼む」
……これは、人の事を言えないな……今の俺の顔もさっきまでのこいつと同じく真っ赤に染まっている事だろう。
『へっ…?……そ、そう。しょうがないわね。アンタがどうしてもって言うなら考えておいてあげる!
 優しい私に感謝することねっ!』
ああ、感謝するよ。しまくりますよ。
…そうして俺は、この優しいにっこにこ笑顔の幼馴染と今日も仲良く登校するのだった。




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