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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●

401以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/20(水) 00:29:41 ID:6ub2saBA
雨…だと…?

天気予報を律義に信じた結果がこれだよ!だよ!
傘持ってきてねっつの…クソッ…誰か傘に入れてくれる神はおられないものか…
『…………なに?』
「…いえ、なんでもないです……」
『………用がないなら…こっち見ないで……気持ち悪い』
ああ、そうだね。こいつが俺に優しくしてくれるはずないもんね。期待した俺が馬鹿なんだよ。
それでもさー、クラスメイトが困ってるならさー…話くらい聞いてくれても委員で内科医?
「用があるから見てもいいですか?ちなみさん」
『……うぅ…タカシが視姦しようとする……私の悩殺ぼでぃがいけないのか……やれやれ、罪な身体だ…』
悩殺とかどの口が言ってんだよつるぺたが。…おっと駄目だ駄目だ…ここでちなみの機嫌を損ねては
今後の展開に大いに支障をきたしてしまう…。そうだな…ここは褒めちぎり作戦が有効とみた!
「…ごめん、ちなみのだいなまいつばでぃが俺を魅了してやまないんだ」
よし!これでちなみの好感度がぐーんとあっぷしたはず!ちなみの中ではもう俺に抱かれてもいいくらいに
思っていることだろう。いや、まてまてちなみさん。それはまだ早いぜ?うぇへへへ…
『……だいなまいつとか…どの口が言ってる……このロリコン』
あれれー?この人自分の体型熟知してらっしゃるよ?しかも俺に不名誉な勲章がついてしまった!
このままでは色々と危ない人扱いされそうなので、ちゃんと否定しておくとしよう。
「違うよちなみ。俺はロリコンじゃなくてちなみみたいな(つるぺたい)子が好きなだけだよ?」
『………何やら…身の危険を感じる……食べられる?』
「食べません。もう、女の子がそんな事言っちゃ駄目だよ?」
『…………うぜ』
なんかちなみの黒い一面を見た気がするが、空気の読める俺は心の奥に沈めておこうと思う。
「それはそうとね。雨じゃん?雨雨。で、傘をね…」
『……貸さない』
誰が上手いこと言えと。ってそうじゃねぇ!ちなみさんが頼れなければ俺は濡れて帰るしかない!
こらそこっ!友達少ないとか言わない!お兄ちゃん泣いちゃうぞ☆
「いや、貸さなくてもいいんですんで…あの、傘入れてくれませんかねぇ?」
『……だめ。……タカシと…あぃ……がさ…なんて…したくない……』
いつもに増して聞き取れないぞ小娘。ったく…何をそんなに嫌がる事が……あ、そうか
「ほほぅ…ちなみさんはいい歳して相合傘なんか気にするんだ?やー、純情ーかぁいー」
『……む、聞き捨てならんぞ………私くらいになれば……相合傘如きで…うだうだ言わない……』
よしよし、乗ってきた乗ってきた。
「ぇー?でも、さっきタカシと相合傘したくないーって…」
『……タカシの耳が…悪くなった……これは耳鼻科に行くべき……』
よし、いい感じだ。もう一押しだな。いっけええええええ!
「んじゃちなみの傘入れてくれろ。大人なちなみさんは勿論断りませんよね?」
『……当然。どしどし入るがいい……大人のれでぃーなちなみさんが……受け入れてあげよう…』
堕ちた。勝った…俺はこの永い戦いに勝ち抜いたのだ。賞品はちなみとの相合傘。身に余る光栄です。
「んじゃ失礼しまーす。うん、やっぱ少し狭いかな…」
『………文句言うなら…出てけ』
せっかく入れてもらえたのに即退場はしたくない。なに、まだイエローカードだ。どうということはない。
「ん、いや…狭いのもいいもんですよ?ちなみとぴったりくっつけるしな」
『………やっぱり……タカシは…私の身体が目的だった』
俺のらぶあま発言が鬼畜発言に変換された。どういう辞書使ってんだお前。
「身体だけが目的なもんか!俺はちなみの心も欲しいぞ!?」
『………ばっ、ばか…そんなこと……いきなり言われても……困る…』
困られても困る。これじゃ俺がちなみに告白した感じのふいんきじゃないか。
しかもちなみの顔が赤いし、これじゃ俺が脈ありと間違っちゃっても知らないぞ?
「…あー、その…ちなみ?…傘…狭いな」
『……うん、…狭いね……』
その後なんかあまーい空気漂う帰り道でした。




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