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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●
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プロバイダー規制や本スレの空気などでSSを投下できない人が、
本スレの代わりにこっちでSSを投下するスレ。
ごあー。
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>>1乙
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>>1
乙ンデレイドバスター
デレ期到来
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【ツンデレに冗談で愛してるって言ったら】
「おはようっす、かおる」
「……おー」
今日もタカシの奴が待ち合わせ場所でオレを待ってた。オレはぶっきらぼうに挨拶して、そのまま通り過ぎる。
「テンション低いな」
軽い駆け足でタカシが隣に並ぶ。
「朝っぱらから面倒くさい奴と会っちまったからな」
「そりゃ災難だな」
「おめーのことだよ!」
「はっはっは、ご冗談を」
「はぁ……」
高らかに笑うタカシに、思わずため息。こいつはいっつも冗談ばっかり言ってるので、どこから本気でどこから冗談なのか、正直分かんねえ。
そもそも、なんでこんな口が悪くて女らしくもない悪いオレと好き好んで登校するのか。マゾなのか。……それとも、やっぱ、その、オレのことを……あー、らしくねえ!
「……んだよ」
オレが一人で色々考えてるってのに、タカシの奴はオレを見てニヤニヤしてやがる。なんかムカつく。
「や、かおるの一人百面相を楽しんでいるばかりです。赤くなったり髪をくしゃくしゃしたり、大変楽しゅう御座います」
タカシの言葉に顔がほてるのを感じる。
「み、見てんじゃねーよ変態野郎っ! き、気持ちわりーな!」
「やあ、ごめんね」
「……ったくよー」
そんな毒気のない笑みで謝られたりしたら、なんにも言えねーじゃんか。それに、別にタカシの奴は悪くともなんともねーし。
「しかし、なんだな。かおる見てると楽しいな」
「オレは楽しくねーよ」
「あれかな、恋かな。恋だな。かおる、愛してるよ」
「んなっ!?」
タカシはオレの手を握り、オレの目を真っ直ぐ見て、いきなり、こ、こ、告白なんてしやがった。
「な、な、な、なに考えてやがんだっ! こ、こんな道端で、そんなっ!」
「そこの側溝の中でした方が良かったか?」
「い、いや、そこよりはここの方がいい」
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って、何言ってんだ、オレ。いいから落ち着くんだ。深呼吸だぞ。すー、はー。
「かおる臭はいい匂い」
「いらんこと言うなッ!」
タカシの頭をぶったたく。いつものことに、ちこっと落ち着いた。……こ、告白されたら返事しねーとな。
……な、なんて答えりゃいいんだ? 今まで他の連中に告白されても断ってばっかだったし……。つっても、いきなりOK出しても調子に乗るだろうし……いやいやいや! オレは別にこいつのことなんて……。
「?」
ちらりとタカシに視線を向けると、よく分からないのか、タカシは軽く首を傾げた。オレだけドキドキして、告白した本人が平和そうな顔してることに腹が立つ。断ってやろうか。よし、ちょっとシミュレーションしてみよう。
(シミュレーション開始)
「オレ、おまえのことなんてなんとも思ってねーし。勘弁しろよ」
「がーん! 多大なる衝撃を受けた! 非常に残念だが、その気がないのであれば諦めざるを得ない。俺と貴様は以後友達のままだ!」
(シミュレーション終了)
ダメだッ! 千載一遇のチャンスが消えちまう! ……あ、いやいやいや。チャンスとか思ってないし。と、とにかくこれはダメ。こいつのことだ、一度断ったらそのまま諦めちまうに決まってる。
だからって「オレもずっと好きだった」とか言うのは無理。ぜってー無理。そんな女の子女の子したこと無理。……いや、だから! 別に好きじゃねーし! しっかりしろ、オレ!
「あの、かおる……?」
ずーっと考え込んでるオレを不思議に思ったのか、タカシが声をかけてきた。どっ、どうしようっ!?
「あ、あ、あ、あ、あの、あのさ、お、オレ、オレさ……」
「壊れたレディオだ」
「茶化すなっ!」
けど、タカシが茶化してくれたおかげで緊張がちょっとほぐれた。深呼吸して……いざ!
「まあ、冗談だけど」
へ……?
「いや、愛してるってのが。軽い冗談。はっはっは」
「…………」
「あれ? かおるたん? どうしましたか、震えてますよ? そして嫌な予感が止まらない俺ですよ? どこかで死亡フラグ立てちゃった?」
「ふ、ふ、ふふふ……乙女のドキドキを、軽い冗談、ねぇ」
「かおるが乙女と! いかん、今日が世界の終わる日か! こんなことであれば生活費を全てエロ本に回せばよかった!」
「死ねぇぇぇぇぇっ!!!」
「へぶぅっ!?」
オレはタカシに全力コークスクリューをぶちかました。変な声を出してタカシはどっか飛んでった。
オレはほっとしたような、とても残念なような、微妙な心を抱えたまま学校に向かった。
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「やあ、ごめんね。そんな怒るとは思わなくて」
「うっせ」
学校に着くと、タカシの奴はなんでもない顔をして普通にいた。どんな体の構造してやがる。手を合わせてオレに謝ってきているが、ぜってー許さねえ。
「いや、違うんですよ。なんか俺の中に住む悪魔? 天使? そのような得体の知れない物体が俺に囁いたんですよ、『イエ……ジョウダンデアイシテルトイエ……!』って」
「なんかこえーよっ!」
「そのような次第であり、決して俺の本意ではないのです」
「ふん」
……それって、オレが好きじゃないってことかよ。
「や、あくまで愛してると言わされたこと、それ自体が本意ではないということであり、俺自身の気持ちはまた別ですよ?」
「あ? どーゆうことだ?」
「んーと、簡潔に言うと、俺はかおるのこと結構好きだよってこと」
「んなっ!? て、テメェ、こんなとこで告白かよっ!」
「側溝の方がよかった?」
「それはもういい」
タカシは少し残念そうだった。ちょっと可愛い。
「や、異性の、いわゆる恋人とかの話でなく、人としての好意の話。その好き」
「う……そ、それなら、その、お、オレも、おめーのこと、す、す、……好きだぜ?」
……う、ううう。ガラじゃねえ。ガラじゃねえとも。なんだってこんな話になってんだ。
「やあ、安心した。つまり、俺たちは両想いと。ラブラブチュッチュと」
「てっ、テメェ! 人としての話なんだろーが、今は!」
「やあ、忘れてた」
ぜってー嘘だ。ニヤニヤ笑いやがって。
……うう、なんで両想いって台詞だけでこんな嬉しいんだよ、オレッ!
「かおる、顔がニヨニヨしてますが、何か異様な病気?」
「異様とか言うなッ!」
「はっはっは。まーなんだ、これからもどうか仲良くお願いしませう」
笑いながらオレの頭に手を乗せるタカシに、オレは笑顔にならないよう必死でふて腐れるフリをするのだった。
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かおが にやけて もどらない
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何か異様な病気にかかった
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これはいい
実にいい
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ここは平和で実にいい
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非常にピースな空間だね。
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相変わらず俺しかいないスレだよな
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何か切ないなそれ…。
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【ツンデレとデレデレと鍋】
とても鍋が食いたくなったので、鍋パーティを開く事にした。一人で鍋を食うのは少し寂しいので、友人を2人ほど招待した。
「お兄ちゃんお兄ちゃん、ご招待ありがとねっ!」
「ごはっ」
俺を兄と慕う隣家のちみっこ、夕美が先にやってきた。満面の笑みを浮かべつつ俺の腹に突撃してきたので痛い。
「うぐぐ……夕美、突撃はどうかと思うな」
「てへ☆ しっぱいしっぱい」
夕美は自分の頭をこつりと叩き、舌をちょろっと出した。
「うひゃあ! な、なんたる媚び! だが、俺はこんな作り物に負けないぞ!」
「媚びとか言わないで」
「は、はい」
冷静に言われてちょっと怖かった。
「分かればいいんだよー♪ それじゃお兄ちゃん、鍋食べよ?」
「俺は夕美が食べたいな」
「どっきゅんこな発言に、驚きを隠せない夕美だよ! ……た、食べゆ?」
「はい」
「ど、どうぞ。……新鮮な内に食べてね?」
夕美はこてりと横になり、窺うように俺を見た。
「いただきます」
「はいそこまで!」
俺のルパンダイブを見覚えのある足の裏が阻む。簡潔に言うと蹴り飛ばされたわけで、大変痛い。
「あ、かなみおねーちゃん! えへー、ようこそ!」
きりもみながら飛んで行く俺のことなど歯牙にもかけず、夕美はかなみに抱きついた。
「あー、夕美ちゃん。こいつロリコンだから、あんまり一緒にいない方がいいわよ?」
「失敬だなキミは。俺はロリコンではなく、つるぺたが好きなだけです。故にかなみ、貴様も俺のストライクゾーンだ!」
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「……なんでもいいけど、壁にめりこんだままよ」
自力での脱出は困難なので、夕美とかなみに手伝ってもらって抜いてもらう。
「やれやれ。しかし、文面だけだとエロいな」
俺の言葉に首をかしげる二人だった。説明してもいいけど、殴られるのでしない。
「で、鍋するって聞いたから来たのに、なんで二人で乳繰り合ってんの?」
かなみが俺だけを睨みながら吐き捨てるように言うので、とても怖い。
「お兄ちゃんがね、鍋より夕美を食べたくなっちゃったの」
言い訳をする時間すら与えず、かなみは問答無用で俺を殴りまくった。
「お兄ちゃんはよく血まみれになるね♪」
懇切丁寧に包帯を巻いてくれる夕美だが、実のところ俺のことが大嫌いなのかもしれない。
「もう鍋とかどうでもよくて帰ってほしい気分マンマンですが、一応鍋をしましょう」
「アンタが余計なことしなけりゃ済む話でしょうに……」
「お兄ちゃんは余計なことしないと死ぬ生き物なの」
夕美が真顔で非常に失礼なことを言う。
「鍋! 鍋食べよう! 用意は済んでいる、あとは食うだけだ!」
これ以上夕美を喋らせるとまたかなみが俺を殴りかねないので、とっとと飯を食ってしまおう。腹が膨れたらお子様の夕美は寝てしまうに違いない。
「お兄ちゃんお兄ちゃん、なに鍋? なに鍋?」
「土鍋」
「知ってるよ?」
「…………」
「あはははは! 夕美ちゃんにかかったらアンタも形無しね?」
楽しげに笑うかなみがむかちゅく。もういい、飯食う。
「お兄ちゃんお兄ちゃん、夕美が取ってあげるよ」
鍋から具材を取ろうとしたら、夕美におたまを取られた。
「ん、そうか? じゃ頼むな」
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「おっまかせだよう☆ えっと、白菜とー、ネギとー、お豆腐とー、夕美の愛情たっぷり入れるよ♪」
俺の取り皿に並々と具材を入れ、最後に夕美は愛情という名の念を込めた。
「うぉぉぉぉ……入れ、夕美の愛情、たっぷり入れ……」
夕美の愛情は怖い感じなのでちょっと食べたくない。
「はい、お兄ちゃん。夕美の愛情たっっっっっっぷりだから、すっごくすっごく美味しいよ!」
「お腹下しそうですね」
「その時はまた愛情入れなおすから、いつでも言ってね♪」
苦笑いで応えて豆腐を食ってると、かなみが俺をじーっと見て……いや、睨んでることに気づいた。
「と、豆腐食べたかった? まだあるぞ?」
「違うわよっ! なんだって夕美ちゃんみたいないい子がこんな奴を好きになるかなーって思っただけよ」
「調教したから」
ちょっとした冗談でマウントポジションになり人をがつんがつん殴るかなみをどう思うか。
「わわわっ、お兄ちゃんがまたしても血まみれにっ! 今日二度目の光景だよ!」
冷静に説明してる暇があったら助けて。
「あーあ、包帯が血まみれになっちゃったよ。取り替えなきゃ」
夕美が血まみれの包帯を抱えてどっかに行くのを他人事のように見てから、かなみを睨む。
「本当か冗談か判断してから殴ってはくれまいか。血が足りなくてクラクラする」
「う、うっさいわねー。アンタが冗談言わなけりゃ済む話でしょうが。……ほら、お肉でも食べて精つけなさいよ」
少しは申し訳ないと思ったのか、かなみは俺に肉を取り分けてくれた。
「今は肉より止血が先かと思いますが」
「自力で止めなさい」
相も変わらず無茶を言う。だがしかし、やってやれないことはない。気合を入れて止血を試みる。
「ふんぬっ」
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「新しい包帯持ってきた……ああっ、お兄ちゃんから噴水のように血が! 往年の名レスラー、ブッチャーみたいだよ!」
夕美のどこか余裕のある叫びを聞きながら、意識が途絶える。
「うーん……んむ?」
「あっ、お兄ちゃんの目が覚めた! かなみおねーちゃん、お兄ちゃんの目が覚めたよー!」
目が覚めると、夕美の顔が正面にあった。どうやら膝枕されていたようだ。
「はぁ……なんだってご飯食べに来たのに、アンタなんかの看病しなきゃいけないのよ」
「そもそもおまいが俺をがっつんがっつん殴らなけりゃ済む話だろうに」
「うっさいわねー、そもそもアンタが余計なこと言わなかったら済む話でしょ!」
「ぐるるるる!」
「がーっ!」
一触即発(?)の雰囲気の中、ふいに夕美が吹き出した。
「夕美が狂った!」
「狂ってません」
冷静に否定され、とても怖かった。
「じゃなくて、かなみおねーちゃん、お兄ちゃんが気絶してる時はあんなに心配してたのに、起きた途端に態度が変わっちゃったんだもん。夕美、なんだかおかしくって」
「え……そうなのか?」
夕美の言葉にかなみを見ると、かなみは顔を真っ赤にして狼狽していた。
「ちちちっ、違うわよ! ゆ、夕美ちゃんが勘違いしてるのよ! ね、ね?」
かなみは顔を真っ赤にしたまま必死に夕美を揺さぶった。
「あにゃにゃにゃにゃ、ゆ〜れ〜る〜」
「あにゃあにゃ言ってないで否定してよ、夕美ちゃーん!」
「とても楽しそうで羨ましい! かなみかなみ、次俺にして!」
「遊びじゃないわよっ!」
「ふにゃー、揺れる世界ー」
夕美は目をぐるぐる回して楽しげな事を言っている。
「やはり羨ましい! 俺もそんな世界に! かなみ、俺に是非!」
「うっさい!」
楽しい食事会でした。
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>>17
笑い過ぎで涙出てきたwwwwwwwwwwwwwwwwww
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アホだwwwwwwwwwwww
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>>17
もういっそずっと規制されててくれwそしてここを盛り上げ続けてくれw
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【胸を大きくする薬を飲んだらネコミミが生えてきました】
さる事件に巻き込まれ、結果とある薬を手に入れてしまった。なんでもこれを飲むと胸がでかくなるらしいが、そんな恐ろしい薬早急に処分せねばなるまい。
「特にちなみ辺りのえぐれ乳軍団に見つかったら、恐ろしいことになるに違いない」
「……えぐれ乳と申したか」
なんでちなみがすぐ後ろにいますか。
「申してません」
振り向くと同時に薬を背中に隠す。
「……その後ろに隠している薬を見せろ」
「何も隠してないよ?」
「……ううっ、急に胸が苦しくなった。……誰か、小さなおっぱい好きな紳士にさすってもらわないと」
「丁度俺がそんな感じです! さ、早く胸をまろび出して!」
乳をさすろうと出した手には、例の巨乳薬が。
「あ」
取られた。
「……ごくり」
飲まれた。
「……ぷはー。……ふふ、これで私もきょにゅーの仲間入り」
「がむでぶ! なんという地獄絵図! もはやこの世に神なぞいないのか!」
しかし、案外この世界は祝福に満ちていたようで。
「……ぬ?」
見る間にちなみの頭からネコミミっぽい物体がニョキニョキと! 奇跡とはこのことを言うのか!
「……どういうことなのかにゃ。……私を騙したのかにゃ。……ぬ、語尾ににゃがつくにゃ」
「しかも“語尾にゃ機能”つきと! 世界が俺に味方しているのを感じるぞ!」
「……少しは私の話を聞いてはどうかにゃ」
ちなみは俺のほおをぺちぺち叩いた。
「ネコミミ娘がぺちぺちと! ははっ、もういつ死んでも本望だ!」
「勝手に死ぬがいいにゃ。……むぅ、こうもにゃーにゃー言っては、安っぽい萌えキャラみたいで嫌にゃ」
「しかし、俺は大喜びですよ?」
「……それが嫌にゃ。……なんでもいいから戻すにゃ」
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「んー、一応解毒剤もあることはあるんだが、巨乳の解毒剤なので、貧乳になる薬ですよ?」
ちなみは自分の胸を見下ろした。これ以上貧乳になる=本当に乳がえぐれることになってしまう。
「……これは胸が大きくなる薬じゃなかったのかにゃ?」
「俺もそう思ってたんだが……」
薬の注意書きを一度読んでみる。
「あっ! 体質により、ネコミミが生える可能性がありますって書いてある! その場合は乳がでかくならないとも!」
「……なんという孔明の罠にゃ。……こんなミミでは、タカシのような頭の悪い連中にモテモテになり、困ってしまうにゃ」
窺うようにちなみは俺を見た。
「あー、うん。可愛い可愛い」(なでなで)
「にゃー♪ ……いや、違うにゃ。そんなの頼んでないにゃ」
一瞬嬉しそうに笑ったちなみだったが、すぐにいつもの無愛想な顔になってしまった。
「分かってるよ。戻る方法だろ? ちょっと調べるから待ってろ」
「……まぁ、それもそうなんだけど、にゃ」
なんか言ってるちなみを置いて、もう一度薬を調べる。
「んー……と。ネコミミが生えた場合、一日放っておくと戻るらしい。なんだ、つまらん」
「……つまらなくないにゃ。……とにかく、戻るならいいにゃ」
ちなみはミミを手でこすった。本当の猫っぽくて、とても素敵。
「ところでさ、その生えた耳って感覚あるの?」
「……あるにゃ。……だから、触るの禁止にゃ」
「分かった。えい」
おもむろにネコミミを掴む。
「にゅあっ! ……さ、触るの禁止って言ったにゃ!」
「おー、すべすべふにふに。本当の猫の耳みたい」
ちなみのネコミミをいじくる。くにくにしたり、折りたたんだりする。
「にゃう……はぁはぁ、た、タカシ、……触らないで欲しいにゃ」
気がつけば、ちなみの息は荒くなっていた。
「エロスを感じる」
「うるさい……にゃっ! ……うー、痛いにゃ」
「あ、ごめんごめん」
慌てて手を離す。強くいじりすぎたのか、ちなみは涙目になっていた。
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「……痛いにゃあ」
「だから、ごめんって。すまん。許せ」
「うー……タカシは乱暴にゃ。……レディーはもっと優しく扱わないとダメにゃ。……女の子は砂糖でできてるにゃよ?」
「ほう」
ぺろりとちなみの頬をひと舐め。別段甘くもない。
「そそそそういうことではないにゃ! 分かっててやってにゃいかにゃ!?」
「この味はウソをついてる『味』だぜ……」
「なんのことにゃ!」
ちなみは真っ赤になってぺしぺし叩いた。
「……女の子のほっぺを勝手に舐めてはいけにゃい。……復唱するにゃ」
「女の子のほっぺを勝手に舐めてはいけない。ただしちなみは例外とす」
「……例外とか、ないにゃ」
ちなみは俺のほおをぐいぐい引っ張った。
「……なんでこんなことをイチイチ言わなくてはにゃならないのか。……まったく、タカシはダメにゃ。バカなうえオタク、しかも貧乳フェチとか、終わってるにゃ。お先真っ暗にゃ」
「猫に説教されてもなぁ」
「……猫じゃにゃい。……人にゃ」
ちなみの喉元をなでる。
「にゃ、にゃにゃ……ごろごろごろ」
「ノドをならして人と言うか、この猫は! いや愉悦愉悦!」
「な、ならしてなんてないにゃ。気持ちよくなんてないにゃ」
再びちなみの喉元をなでる。空いてる手で頭もなでる。
「にゃにゃにゃ……ごろごろごろ♪」
「機嫌よさげに鳴いてるような気がしますが」
「な、鳴いてないにゃ。そもそも、ネコミミが生えただけで、猫になったわけではにゃい。だから、なでても仕方ないので、なでないほうがいいにゃ」
「はぁ、なるほど」(なでなで)
「にゃあ♪ ……だ、だから、なでるにゃと言ってるにゃ!」
「猫語は難しいなあ……日本語で頼む」
「日本語にゃーっ!」
結局一日中猫と遊んでました。
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こwwれwwは
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顔が緩みっぱなしww
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ちょっくら猫つかまえてくる
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バラモスwwwwwwwwwww
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SSじゃないが
前にも誰かがやってたけど、実機でやってみた
ドラクエでリナ
正統派お嬢様ver
ttp://www.vipper.org/vip733535.jpg
女王様
ttp://www.vipper.org/vip733539.jpg
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女王様はシンプルにこっちの方がいいか
ttp://www.vipper.org/vip733537.jpg
うさみみが着けれれば何でもよかった
ttp://www.vipper.org/vip733541.jpg
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>>28-29
ドラクエやらないから姿さえ想像できないんだぜ、もどかしいいいいいいいいいいいいいいい
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二週間以上描かないでいるといろいろおかしくなるなぁ
主に頭が
>>30のために撮影しに行ったら、何とまだ着替え終わっていませんでsターン
http://kjm.kir.jp/?p=168658
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>>31
テメーは俺を萌えさせた!
ほーらバニーさん、お兄さんのニンジンを上げようwwww(性的な意味で)
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>>31
これはwwwwwwwwwwwwww
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>>31
貴様俺のお嬢に何をする!
もっとやってください
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本スレ>>113 黒猫の話の訂正版です。
妄想に訂正もなにもないもんだが、どうしても気になる点があったので、ちょいと加筆修正しました。
本当にちょっぴりなので、一回読んだ人はもういいかと。
完全に自己満足の代物なので、こっちに投下します。
失礼しました。
『くろねこまたつんでれ』
http://www4.pf-x.net/~nadesoft/up/?f=tun204.txt
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ツンデレスレ366.5のお題を書いてみたけど
本スレの空気とは違うのでこっちに投下します
7レスほどもらいます
・科学者ツンデレと助手男の世紀の大発明
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私は薄暗い地下室にある廊下を進み、その奥にあるドアの前で足を止め、
ドアを二回ノックした。
「どうぞ」
中から若い男の声が聞こえる。その声に私は答えず部屋に入った。
「昼食を持ってきた・・・・勝手に食べろ」
私は手作りのサンドウィッチとコーヒーをトレイの上に乗せたまま机の上に置いた。
「有難うございます」
私の目の前の男はそう答えた。
男は白衣を着た男で、パソコンのキーボードから手を離してサンドウィッチに手をつけた。
ただ、その手は私には見えなかった。何故?簡単な話だ。
彼は透明人間なのだから・・・
「でも、申し訳ありません」
「・・・何が?」
「あんな事故にあった僕の面倒まで見てくれて・・・」
彼の言葉で私の心を罪悪感という名のナイフが抉ったような感じがした。
「・・・別に・・・助手の面倒を見るのは科学者の役目・・・・」
私はそう言うと部屋を出てドアの鍵を閉めた。
そして私は地上にある研究室へと戻っていった・・・・
私の名は椎水千奈美。科学者だ。
私はこの研究所で世紀の大発明とも呼べる物の研究をしていた。
物体を目視不可能にする光線の開発・・・解りやすく言うなら物体を透明にできるというものだ。
『この研究は完成したなら私の名前を高める大きなチャンスになる』私はそう思っていた。
けど・・・・誰もこの研究に参加しようとはしなかった。
当たり前だ、そんな映画やマンガでしか見たことのないような技術をまだ名前も知れていない
私が開発できるなど考えてもいないだろう。
ただ一人を除いて・・・・
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先程地下室にいた彼、別府タカシ。彼だけが私の研究に参加してくれた。
彼は日本人とアメリカ人のハーフで、有名な大学を首席で卒業したという将来を期待される
科学者兼技術者の一人だった。
彼は私の計画に喜んで賛同してくれた。
無論、彼は噂に聞いたとおり素晴らしい存在だった。本当に将来を期待される存在だった。
けれど・・・・・私がその芽を摘み取ってしまった・・・・・
「・・・・・・・・ハァ・・・・」
私は研究室の机に突っ伏しこれからのことを考えていた。
研究がうまい具合に進まないのだ。
ただこうなったのも全て私のせいなのだ・・・・
彼はこのプロジェクトで大きな貢献をしていた。
物体を透明にするという大本の技術は私が考え出したものだが、実際に使えるように改良したのは
彼自身だった。
それによって一枚の布からコンクリートの塊、植物、実験用のラットまでも透明にしていった。
そのサンプルを提示するたびにクライアントは喜んで多額の資金を出してくれた。
ただ、あの日がくるまでは・・・
私はある時こういう考えに至った。『実際この技術は本当に私が作ったものなのか?』というものだ。
彼が次々と改良を加えていく度に、このプロジェクトは私のものでなくなるような気がしたのだ。
それに内向的な私と違い彼は外交的で、誰とでも仲良くなれた。
つまり私は彼に嫉妬をしていたのだ。
そしてある日私は機械の整備をする彼に光線を浴びせた・・・・
その光線を浴びた彼は見事に目視不可能な存在、透明人間になった。
無論、それは整備中の事故として片付けた。彼を地下室に拘留し、人の目の届かないところに
彼を居座らせたのだ。
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最初はそれでよかった。だが予測できなかったことが三つ起きた。
彼が研究に殆ど参加しなくなってから全くといっていいほど研究が進まなくなった。
彼の纏めたレポートを見ても私はこれ以上に技術を改良できなかったのだ。
だから研究は行き詰まり、無意味な時間だけが過ぎていった。
そのせいでクライアントは私たちへの資金を少しずつ減らしていった。
もう一つは彼が私を全く疑っていない、それどころか尚も面倒を見てくれる存在と私を
慕う心を強めていったのもある。
もしも彼が事故ではなく、私の嫉妬で起こった行為なのだと知ったら私は間違いなく彼に
殺されてしまうだろう。
最後の一つは・・・私は彼に恋をしてしまったのだ。
彼の私に対する従順な性格、実験に失敗した時も慰めてくれた彼の優しさに私は惹かれていたのだ。
無論私に彼を愛する資格などある筈がない。彼の才能を封じ込めてしまった私になんて・・・
ある日私はコンピュータの画面に映し出された実験の結果にあまり芳しくない表情を浮かべた。
「・・・・やっぱりこのままじゃだめ・・・」
この物体を透明にする装置の最大の難点は一度使用する度に大量のエネルギーを消費することだ。
何度やってもうまい具合にことが進まない。
ここに彼がいたならば・・・
私がそう思い始めたとき、時間はすでに午後の7時になっていた。
「・・・タカシの夕食の時間・・・作らないと・・・」
私は研究所にある小さなキッチンで簡単な食事を作った。
それを持って地下の彼の部屋前に行き、ドアをノックした。
「・・・・・・・・・・・」
なにも聞こえなかった。普通なら彼の返事が聞こえる筈だ。寝ているのだろうか・・・
「・・・入るよ」
私がそう言ってドアノブに手をかけた時だった。なんの抵抗もなくドアノブが回った。
鍵をかけ忘れた・・・・!
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私はドアを開けて部屋の中をぐるりと見回した。彼のいる気配はなかった。
私は頭の中が真っ白になった。
もしも彼がこの研究所から脱走したりしたら・・・・
私は階段を駆け上がって地上の研究室に上がった。
すると、研究室の一角、先程まで私の使っていたコンピュータの方からキーボードを
叩く音が聞こえてきた。
「・・・タカシ?」
私は彼の背後まで近づいて話しかけた。
彼はよほど驚いたのか、声をひっくり返らせて言った。
「きょ、教授!?すいません・・・」
彼は深々と頭を下げた。本当だったら彼はここにいて一緒に研究をする身のはずだ。
彼は謝る必要なんてない。本当に謝らなければいけないのは私の方だ。
だが、口から出てくるのは謝罪とは全く違う言葉・・・
「・・・どうしてタカシがここにいるの?」
「ドアの鍵が開いていたのでつい・・・・本当に申し訳ありません」
やめて・・・貴方は謝らないで・・・・本当は私のほうが悪い・・・貴方は本当は悪くない。
「・・・少しは自分の立場を理解して。本当だったら私だって貴方をここに置きたくはないんだから」
・・・え?ちょっと待って、私は何でこんなことを言ってるの?
違う。私が言いたいのはこんなことじゃない!でも・・・なんで?
「・・・・すみません」
彼はそう一言言うと研究室を出て、地下への階段を下りていった。
彼の通った後には小さな水滴の落ちた後が点々と残っていた。
「・・・・・・・・・・・ごめんなさい・・・・・」
私はこれ以上無いくらいの自責の念で押しつぶされそうになった。
彼が私を裏切ったことなど無かった。だが、私は彼を何度も裏切った・・・・
気づくと私は泣いていた。涙が研究所の床に落ちて散った・・・
翌日、私はタカシの朝食を作るためにキッチンに立っていた。
-
あの後私はずっと泣き続けた。眠ることすら出来なかったほどだ。
今日こそは彼に本当のことを話そう。
私はそう決意していた。
彼に殺されても構いはしない。彼がこの研究の過程と結果を全て他の科学者に売ってもいい。
それが私の罪に対する罰なのなら喜んで受け入れよう・・・
私は朝食を乗せたトレイを持って彼の部屋の前に立った。
私は小さく深呼吸をしてドアノブを回した。
中に彼の姿は無かった。だが、洗面所から(この部屋にはトイレ、洗面所、シャワー等ここで
生活できるほどのものはある)水の流れる音が聞こえてきた。
私は洗面所のほうへ向かい、彼の名前を呼んだ。
「・・・タカシ・・・?」
私は洗面所のドアを開けた。
・・・その洗面所は真っ赤だった・・・
「タカシ!!」
彼はその場に倒れこんでいて、血の染み込んだ白衣は水に濡れてびしょびしょになっていた。
彼の手首と思われる場所にはナイフで切ったようないくつかの切り傷があって、そこから
真っ赤な血液が流れ出していた。
「タカシ!返事をして!タカシ!!」
私は彼の体を抱きかかえると、彼は生気の無い声で呟いた。
「・・・透明人間でも・・・血は赤いんですね・・・・・」
そう言うと彼はぐったりと首を倒した。
私は洗面所から彼を連れ出しできる限りの治療を施した。
この罰は私が背負うものだ。彼が背負うべきものではない・・・
あの後彼は奇跡的に回復した。(正直私でも信じられない)
私は研究などそっちのけで彼の看病をした。
彼は私に本当に感謝をしてくれた。だがそれは看病のことだけではなかった。
-
私が本当のことを話したからだ。
聞いた話によると、彼は最初から事故ではなく私が故意的に行ったことだと気づいていたらしい。
けれど、何故気づいていたのにずっと黙っていたのか私にはまだ教えていない。
そのうち解る時が来るのだろうか・・・?
「教授」
彼がににこやかな声で話しかけてきた。
彼の表情は無論見ることは出来ない。けれど、彼が笑っているのは確かなのだ。
「・・・・何か用?」
「実はお見せしたいものが。ちょっと左手を出してください」
彼の言われるままに私は左手を差し出すと、薬指に何かが付けられた。
何も見えないけど確かに左手の薬指に何かが付けられている。これは・・・指輪?
「僕の気持ちです。教授」
「・・・・まさか・・・これって・・・!?」
「そうです。教授・・・僕と結婚してください」
私は頭の中が真っ白になった。今何が起こったのか全く解らなかった。
「・・・え?・・・ちょっとまって・・・でも・・・」
「僕、あの日透明人間になった時内心嬉しかったんです。この研究が終われば教授と離れ離れ
になってしまうかもしれない。でもこれならずっと一緒にいられるって」
「じゃあ・・・この指輪は?」
「実はそれいつか渡そうと思ってずっと白衣のポケットの中に入れてたんです。その時
光線を浴びたんで指輪も透明になっちゃったんですけど」
私は嬉しかった。正直嬉しくて飛び跳ねてしまいそうだ。
だが申し訳ないという気持ちも溢れた。
私は嫉妬の為に彼をこんな目に合わせた。なのに彼は私を好いているのだ。無論私も彼のことが
好きだ。でも私は罪を犯した分罰を受けなければいけない。
「・・・・残念だけど・・・無理。私には貴方を愛する資格なんて無いから・・・・」
「何故です?」
「私は多くの罪を犯した。だから私は罰を受けなきゃならない・・・・」
-
私がそう言うと彼は微笑んだ。
「僕だって多くの罪を犯してますよ。自殺をしようとして迷惑をかけたり、地下室から脱走
したり。色々ですよ」
「でも・・・」
「教授。だったら貴女にぴったりの罰を思いつきましたよ」
「・・・・?」
彼は私に顔を近づけ小さくキスをすると微笑みながら言った。
「透明人間と結婚することです」
気づくと私は赤面しながら微笑んでいた。
そうね、それは私にとって最高の罰かも知れない・・・
fin
-
GGGGJJJJJ
-
透明人間オソロシw
-
このテの話は俺の大好物ですwwww
-
いやはや、ここがこんな状態でも投下してくれる人がいるとは
-
前スレでちょっと投下してました。
よろしければお暇潰しに・・・
http://www4.pf-x.net/~nadesoft/up/?f=tun245.txt
-
暇つぶしなんてとんでもない
本スレの過去ログを探そうとしてたんだ
ナイスタイミング
-
>>48
懐かしいなあ。見てましたこれ。
何回見ても微笑ましい作品ですねw
-
>>48
まだ続く予定?
-
一応続きっぽいのを書いてたりします。
42
朝、目覚めたら手足が縛られていた。
「な、なんだこれ・・・」
意味がわからない!?
手足に力をいれてみたが全く解ける気配がない。
しかも後ろ手で縛られている為、体勢がきつい…
周りを見渡してみると、確かに自分の部屋のようだ。
「新歓コンパの後・・・何があったんだ・・・??」
「先輩、おはようッス」
後方から聞こえた声の主を見定めようと体勢を変えるとそこには風花ちゃんの姿があった。
「よかった!風花ちゃん助けてくれ!!目が覚めたらこんな状態だったんだ・・・」
「先輩そんな趣味が・・・」
「いやいやいや!」
「タカシが望むなら私どんなプレイでも受け入れるッス」
「お願いだから俺の話を聞いてください!!」
「でも私どっちかっていうとMなので縛って欲しい側ッスよ?」
「俺はそんな趣味ないよ!!だいたい、自分でこんな縛り方できないでしょ!?」
「冗談ッスよ、先輩。知ってます」
どうやら俺の性癖が変な方向に認識されることは避けられたようだ…
「だって縛ったの・・・私ッス!!」
「おまえかーっ!!」
「痛くしないから安心して体を任せて欲しいッス!・・・ぐふふふ」
「何その笑い方!?」
「痛いのは最初だけらしいッスよ?そのうち先輩のほうから入れて欲しいって懇願するはずッス」
「入れるって何をだっ!?」
「ゴホンッ」
咳払いと共に姿を現したかなみが軽蔑の目をこちらに向けている。
「かなみさん!助けて!!お兄ちゃんの貞操が・・・」
「馬鹿言ってないでさっさと起きなさいよ!」
「何言ってるんスか、かなみちゃん・・・先輩のこの姿を写真に撮るッス!」
「なんでそーなるんだっ!?」
「かなみちゃんは撮らなくていいんスカ?」
―ゴクリ
「え・・・ちょっと、かなみさんっ!!!らめぇええええっ」
―ぴろりろりーん
-
>>52
続き…なのか?
-
自分的には続いてるつもりでした。
ごめんなさい…
http://www4.pf-x.net/~nadesoft/up/?f=tun250.txt
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謝るくらいなら投下するなと
-
>>55
そうツンツンするなよ
-
>>54
俺は期待してるぜ
だからもっと自信持ちな
-
つか、難癖付けられたから謝っただけの>>54が叩かれるのが理解出来ない。
それはそうと、ここも本スレ準拠で自虐禁止?
-
いや、別にいいんじゃね?>自虐
-
これすら自虐扱いなん?
-
自虐というか関係無い事書くと叩かれる
-
じゃ、会話の流れであって関係無い事書いた訳じゃないんだから、叩かれる必要は無いという事で
-
【ナンパされているツンデレを助けたら】
とある休日。まつりは一人買い物に出かけた。普段は家の者に任せているのだが、今日は天気がよかったので、散歩がてら街に出たのだった。
だが、それが悪かった。買い物帰り、軽薄そうな男に声をかけられた。
「ね、キミキミ、ちょっと俺と遊ばない?」
まつりは男を一瞥すると、何も言わずその場から去ろうとした。だが、男が行く手を遮る。
「無視するなんてヒドイなー。ドイヒーだね」
金色に染められているが、毛の根元付近は黒い髪、浅黒い肌、だらしなく開けられた胸元、チャラチャラと目にうるさい金色のネックレス、極限まで下げられたズボン。まつりの嫌悪感を引き出すには充分すぎる格好の男に、まつりは顔をしかめた。
「二度は言わん。そこを退け」
「へ? なになに、俺? 俺に言ってんの?」
「二度は言わんと言ったはずじゃ」
「え? え? なに、俺舐められてマスか? この街しきってんの、俺の友達だよ? あんま俺怒らせない方がいんじゃね?」
まつりは一つ息を吐くと、面倒くさそうに男を見た。さて、どうしたものか。家の者を呼ぶか。いや、この程度の小物、一人で充分か。そう思案していると、見慣れた顔が視界に映った。
「ん? あ、猫だ」
「誰が猫かッ!」
「冗談だよ、まつり」
見慣れた顔──別府タカシはまつりに軽く手を上げて挨拶した。次いで、彼女の行く手を遮るように立っている男を見る。
「あァ? なに見てんだよ」
恫喝する男を無視し、タカシはまつりに向き直った。
「ふむ……にゃるほど。ナンパ?」
「見て分からぬか。ほれ、とっとと助けぬか、阿呆」
「えー」
「えーじゃないわいっ! ほれ、頑張らぬか!」
「はぁ、しゃーねえ……つーわけでそこの人、これは俺のなんで、ナンパは別のピーマン頭の女性にしてください」
「あァ? なめてんの? あ?」
「まつり、ダメだ。なんかニワトリみたいに頭が上下してる。この人は実はニワトリではないだろうか。ニワトリは言葉が通じないぞ」
「それはニワトリに失礼じゃぞ。それと、わらわはおぬしの物ではない。決してない」
「あー……あーあー、もーダメ、許せねー。超ぶっ殺しけってー」
男はポケットからナイフを取り出し、二人に見せ付けるようにちらつかせた。
「つまらぬ男は凶器までつまらぬのう。ナイフなぞ、珍しくともなんともないのじゃ。のう、タカシ?」
「ひぃ、怖い! 逃げろ!」
-
「あっ、こら! 何をするか!」
タカシはまつりを抱きかかえると、一目散に逃げ出した。
「あっ、テメェ待ちやがれ!」
しばらく男の追ってくる音が聞こえていたが、それもやがて聞こえなくなった頃、タカシはまつりを降ろした。
「何故戦わぬ! あの程度の輩、ちょちょいのちょいじゃろう! スキだらけじゃったろうが!」
降ろした瞬間、まつりは噛み付かんばかりの勢いでタカシに詰め寄った。
「ぜーぜー……いやほら、刃物怖いし」
「情けない……なんと情けないことか。はぁ、おぬしもつまらぬ男じゃのう」
まつりは呆れたように首を振った。
「それに、まつりが巻き込まれて怪我しても嫌だし」
「ぬ……」
「という言い訳を今思いついた」
「そういうことは言わなくていいんじゃ、たわけっ!」
叱りながらも、まつりは自分の身を案じてくれたタカシに感謝した。この人は不器用なのでこんな言い方しか出来ないが、実際はこれが本音なのだろう。
「ま、誰も怪我なくてよかったじゃん。な?」
タカシはまつりの頭に手を置き、にんまり笑った。
「ぬ……ふ、ふん。別にタカシの助けなぞなくとも、わらわ一人で切り抜けられたのじゃ。まったく、いらぬ世話を」
「助けろって言ったの誰だっけ」
「うっ、うるさいのじゃ! ほれ、帰るぞタカシ! お供せい!」
「あ、いや、俺買い物の途中なんだけど……まいっか。お供しますよ、お姫様」
「うむ、苦しゅうない」
まるで本物のお姫様のように鷹揚に頷くまつりを見て、タカシは苦笑した。
「そだ、おてて繋いで帰りましょう。なーんて」
「……ま、まぁ今日はおぬしもわらわが怪我せぬよう頑張ったからの。と、特別に許可してやるのじゃ」
まつりは頬を赤く染め、タカシの手を握った。冗談のつもりで言ったことが成功してしまい、少し驚いたタカシは、思わずまつりの顔をまじまじと見つめてしまう。
「……な、なんじゃ、その目は。……い、嫌なのかえ?」
「や、ちょっと驚いただけ。嫌なわけないじゃん」
まつりの不安げな顔に、冗談なんだけど、という言葉を飲み込む。
「そ、それもそうじゃな! わらわに手を握ってもらえるなぞ、特別の特別なんじゃぞ? 感謝せい!」
嬉しそうににっこり笑うまつりと一緒に、タカシは帰途に着いた。
-
うっひょう!
-
おひょひょっ
-
3人称は新しいな
でもやっぱりタカシはバカだwwwwwwww
-
ツンデレ可愛いよりもナンパ怖いに気が逝ってしまった田舎もんの俺
-
>>54
>>65
GJ!!
-
【いくらなんでも胸が無さすぎるツンデレ】
ちなみと一緒に登校してる最中、ふと視線が彼女の胸に行く。
「……すけべ」
視線を感じたのか、ちなみは胸を隠し、目を三角にして俺を睨んだ。
「いや、そういう意味の視線ではない。膨らみが全くないにゃーと思っただけにすぎないのだ」
「……失礼千万」
機嫌を損ねたようで、ほっぺを引っ張られた。
「いや、そうは言うがな、ちなみ。女性でここまで乳なし芳一だと問題があると思うぞ」
自分でもそう思っていたのか、ちなみは俺から手を離し、悲しそうに目を伏せた。
「……私にだけ、第二次性徴が来ない。……あと、耳なし芳一みたいに言うな」
「じゃ、全身に般若心経書こうか?」
「……別に、耳なし芳一になりたいわけじゃない」
「年頃の娘さんは難しいなあ」
やりきれない感じのため息を吐かれた。
「……とはいえ、直に成長する。……超ナイスボディ確定。……上から90・59・88」
「バスト90cm、ウエスト59cm、足のサイズ88cmか。随分といびつな生き物になりたいんだな。将来の夢はビッグフット?」
「……どう考えてもヒップに決まってる。……どうして足のサイズと思うのか」
「バストウエストと来て、次が首の長さだと変だろ?」
「……足のサイズでも変。……まったく、どうして普通に会話できないのか」
「会話してる相手が普通の胸囲じゃないからな」
再びほっぺを引っ張られ痛い痛い。
「まあそう怒るな。大丈夫、きっと成長するさな」
「タカシ……」
「…………」
「……どうして目頭を押さえているのか」
「いや、成長すると信じきるお前があまりに不憫で」
「……自分で言っておいて、まるで信じてない。……許せぬ」
三度目のほっぺ引っ張り。痛いよ?
「まあ、アレだ。あんま気にするな。そーゆーのが好きなのも近頃はたんといる。問題ない」
「……ロリコンに好かれても、まるで嬉しくない」
-
「ロリコンを子供好きと変換すると、心温まるラブストーリーが始まりそうだと思いませんか?」
「……いかに言葉を飾ろうと、変態野郎は変態野郎のまま」
「いや、変態野郎が編隊野郎に変身する」
「……変態が増えた」
変態が編隊でやってくる様は、さながら地獄絵図です。
「うう……嫌だ、変態が編隊してやってくる」
「変態野郎Aチーム。ロリの天才だ。リア充でもぶん殴ってみせらあ。でも、熟女だけは勘弁な!」
「熟女に……早く熟女にならないと」
ちなみがおかしくなってきた。
「大丈夫。何が襲ってきたって、俺がちなみを守るから」
「……タカシ」
よし、好感度うなぎ上り!
「……でも、よく考えたら襲ってくるのはロリコンのタカシぐらいだ」
「しまった、冷静になられた! あと、俺はロリコンではないよ? ちっちゃくてつるぺたな女性が好きなだけですよ?」
「……それを人はロリコンと呼ぶ。……寄るな、変態」
「非常に残念」
適当な会話に満足したのでそのまま学校に行こうとしたら、制服の裾をきゅっと掴まれた。
「うん?」
「……た、タカシを放っておくと近所の小学生が非常に危険なので、私が捕まえておかねば」
「人を性犯罪者扱いするねい。分別くらいついてるよ」
「……騙されない。……はい、逮捕」
人を何だと思ってんだ、とか思ってたら、きゅっと手を握られた。
「逮捕ですか」
「……逮捕、連行、処刑」
「死ぬのか、俺」
「……それが嫌なら、このまま学校に行くこと」
「えーと。手、握りたかったの?」
その一言で、耳まで赤くなった。
「か、勘違いも甚だしい。連行しているだけ。やれやれ、タカシは何を言っているのか」
早口に言いながらも手を離そうとしないちなみと一緒に、学校に向かいました。
-
連行されたいです
-
本スレが無いからってこんなところでコソコソと…
許せな…いや許すからどんどん垂れ流してくれ
つまりはGJ
-
>>71
つるぺたい女の子に声掛けたら、婦警さんに連行されますた……
-
【ボクっ娘と恋人ごっこ】
賭けをして勝ったので、ボクっ娘と恋人ごっこに興ずることにした。
「え……そんなの嫌だよ、気持ち悪いよ」
「確かに恋人ごっこをしたがために、お前が本当は男だとばれてしまうかもしれない。だが、それでも俺はお前を気持ち悪がったりしない。いや、むしろ新たなステージに立てたことに感謝の気持ちを」
「超女の子だよ、ちょー! 何言ってんだよ、ばかっ! 気持ち悪いのはこっちだよ! なんでタカシなんかと恋人ごっこなんてしなくちゃならないんだよ!」
「夫婦ごっこでもいいぞ?」
「一緒だよ、ばかっ!」
「どっちにしろ、賭けに負けたお前に拒否権はないけどな」
「うー……わ、分かったよ。で、でもえっちなことはダメだからね! したら絶交だからね!」
かなり不満そうだが、不精不精うなずいてくれた。
「よし。じゃ、とりあえず抱っこだ。カモン」
「……うー」
くいくい手招きすると、梓は嫌そうに俺の膝の上に腰を下ろした。
「逆だ、逆」
「う?」
梓の体をくりんと回転させ、お互いに向き合うように座らせる。
「ち、近い近いよ! 鼻息が届きそうな距離だよ! タカシの毒ガス臭がするよ!」
「口臭はないと思ったが……ちょっと嗅いでみて。はー」
「げふうっ! うう……もうダメだよ。死因はタカシの臭い息。もるぼるぐれーとだよ」
「失敬な。モルボル程度だぞ」
「あまり変わらないよ! ……まあ、ホントは臭くないけど。くんくんくん」
俺の口元に顔を寄せ、梓は鼻をひくつかせた。
「なんか、タカシって石鹸の匂いがするね」
「主食だからな」
「……タカシ、悪食は程々にしたほうがいいよ」
なぜ信じる。
-
「まあ臭くないのであればいいや。はい、ぎゅー」
梓の背中に手を回し、ぎゅーと抱きしめる。
「は、はう……」
そのままほっぺをすりすり。ほにょほにょでやーらかい。
「ん、ふ……は、はう、ふう……」
「梓……」
「ん、なに?」
「実は、お前に言っておかなくてはならないことがあるんだ」
「え、な、な、なに?」
「ドアの影から母さんがじーっと俺たちの痴態を眺めてる」
「「ふえええええっ!?」」
母さんの声と梓の声が重なった。
「いや違うんです、梓ちゃんに飲み物を持ってきたらうちの息子が大ハッスルしてまして! そのまま覗いてたんですが、ばっち気づかれてましたか! 気づいてた上での痴態だとすれば、うちの息子露出癖が目覚めてます!」
母さんが混乱しながら嫌なことを言う。
「うわうわ、うわうわうわ!」
そしてうわうわ言いながら俺から逃れようとするボクっ娘。無論、逃すはずもなく背中に回した手は緩まさない。
「ど、どうしましょう、母さんここで見てましょうか? それとも混ざりますか?」
「いや……息子の初体験が3Pで、さらに近親相姦ってのは色々ダメだろ」
「しょたいけんーっ!?」
俺の膝の上の物体がやかましい。
「大丈夫です。こう見えても母さんは経験済みです。大人の女性です。ずっこんばっこんです」
そりゃそうだろ。そうじゃなかったら俺生まれてないし。あと、ずっこんばっこん言うな。
「……それとも、こんなおばさんじゃ嫌ですか?」
「自ら禁忌を勧めるな。それでなくても母さん見た目は女学生で通じるんだから、間違いがあっても知らんぞ」
梓と並べても、まるで違和感のない恐怖。ほんとに人類か、この人。
「口説かれました! どっきんばぐばぐです! 久しく感じなかった感情に、母さん身も心も委ねたいです!」
「委ねんなっ! 父さんが見たらなんて言うか……」
-
「…………」
母さんのいる場所からさらに奥に、口をぱくぱくさせた父さんがいた。
「超見てたーっ! い、いや、違うんだ父さん、これはただの誤解で」
「……あ、あの、私、ちょっと近所の喫茶店で時間潰してきますから」
「気を使うなッ!」
「……タカシの家族、どうかしてるね」
梓の言葉に、頷かざるを得ない俺だった。
もう恋人ごっこという空気でもなかったので、両親を交えて事情を説明する。
「はぁ……そういうことだったんですか。ダメですよタカシさん、そういうことはちゃんと両思いになってからでないと」
母さんが正論を言う。
「はあ、すいません」
「我慢できなくなったら、いつもみたいに母さんに言いなさい。ぎゅーってして、ちゅーってしてあげますから」
「さも普段からしてるみたいに言うなっ! 梓もそんな目で見んな! 嘘だよ、嘘!」
「……嫌じゃないくせに」
コメントは差し控えさせていただきます。
「スキンシップが足りないからこんなことになるんです。そうだ、今日はお父さんと一緒にお風呂に入ってスキンシップを取りなさい。ね、お父さん?」
母さんの言葉に、父さんは半泣きで母さんを見た。……父さんは母さんと同じく、とても人の親とは思えない骨格をしており、簡潔に言うと可愛い小学生。
「だっ、ダメですダメですよ! そ、そんな、恥ずかしすぎます!」
父さんは俺を見て、まるで少女のように頬を赤らめた。その様子に、なんだか俺まで照れてしまう。
「……サイテー」
そんな俺を冷ややかな目で見る梓たん。
「えへんえへん! と、とにかくだ。今後はこんなことがないよう鋭意努力する所存です」
「そうですよ、タカシさん。まず手始めに、今日は家族三人でお風呂に入りましょう!」
「入らねーよっ!」
再び半泣きの父さんと、呆れた様子の梓だった。
-
カオティックwwwwww
-
誰かこのカオスを止めてくれwww
-
あんたがホントに栗ゲー信者なのはよく分かった
-
こんなカオスならいつまでも続いてほしいwwwwwww
-
【ボクっ娘が希少価値な存在だったら】
「という体で」
「……はい?」
意味が分からない、という顔をしている梓に事細かに説明する。
「ふんふん……つまり、ボクが希少な存在っていう設定で今日は遊ぶんだね」
「設定とか言うない。じゃ、今からお前はレア的存在な。よーい始めー」
ぱしんと手を叩き、ゲーム開始。ゲーム?
「え、えっと……ボクは珍しい存在だから、もっと崇め奉らないとダメだよ、いっぱい尊敬するべきだよ、ボクを教祖としてあがめるべきだよ」
「ははー」
「ははーって言いながらボクを踏んだ!? ちっとも尊敬されてない感じだよ!」
「言葉の上では尊敬してるからいいじゃん」
「ちっともよくないよ! もっと全身全霊で尊敬しろよ!」
俺を押しのけ、梓は床をぺしぺし叩いて抗議した。
「しかしだな、お前のどこに尊敬する要素があると言うのだ、ファクターが存在すると言うのだ、小腹が空いたと言うのだ」
「ボクを馬鹿にしつつ胃の状態を言われた!? けなすか空腹を訴えるかどっちかにしろっ!」
「むぐむぐ」
「ボクのお菓子を勝手にむぐむぐと!? こらっ、それボクんだぞ、取るな!」
「これ以上ぷくぷくにならないよう、無駄なカロリーを俺が代わりに摂取しているのです、姫」
「ボクはちっともぷくぷくじゃないっ! 痩せてるもん! ガリガリだもん! 栄養失調で餓死寸前だもん!」
それはそれで問題があると思います。
「いーから寄こせっ! ボクのおこづかいで買ったお菓子だぞ!」
「まあ待て。レアキャラにこんなコモンアイテムを与えるなんてとてもできない。やはりレアキャラにはレアアイテムこそが似合ってる」
「レアアイテムって……なに?」
「はい、進呈」
「……梅じゃん! 梅干しじゃん! ちっともレアじゃないよ、どこのスーパーでも売ってるよ!」
「ばか、うちは家族全員が梅干し嫌いだから、この家にそれが存在すること自体レアなんだぞ」
「む、む〜……確かにレアだけど……」
「そんなわけで、希少な梓には希少な梅干しをあげるから、俺はベタでどこにでもある菓子をいただく。ああベタだつまらないなあむしゃむしゃ」
-
「……すっぱい」(梅干しを食べながらも釈然としない様子)
「げふー。さて、腹も膨れたし、寝るか」
「寝るなっ! まだ遊び途中だろっ! ほら、もっと色々あるじゃん? ボクが珍しい存在だから、世界中の人から狙われて、それをタカシがびしばし撃退して、こう……らぶらぶになるとか? いっ、いや、別にボクがそれを望んでるとかそんなのじゃなくて!」
「ぐごー」
「まさかの睡眠!? こら、ボクをほって寝るな!」
「うーんむにゃむにゃ。もう食べられない」
「そんなベタな寝言あるかっ! 明らかに起きてるだろっ!」
顔面をぺしぺし叩かれたので、しぶしぶ目を開ける。
「分かった、分かったよ。らぶらぶな展開がお望みですか」
「べっ、別にお望みじゃないもん。……まあ、タカシがどうしてもって言うならやぶさかでもないケド」
「いや、全然」
期待されているようなので、当然断る。
「…………」
想像通り、超不満そう。大変愉快。
「……タカシって、基本的にいじわるだよね」
機嫌を損ねまくったのか、梓は口を尖らせた。
「いやいや、バファリンも尿漏れを起こすほど優しいぞ? 犬猫とかに」
「なんでわんわんや猫限定なんだよっ! ボクに優しくしろっ! ボクは希少なんだぞ!」
「確かに、ここまでへっぽこな輩は希少だが……」
「へっぽこってゆーなっ! そーゆー希少はのーさんきゅーだよ!」
「じゃ、どんな希少がお望みですか?」
「え? えっと……お、お姫さま?」
「…………」
「な、なんだよ。……いいじゃん、別に! ボクがお姫さまに憧れても!」
「……や、まあいいケド。じゃ、お姫さま(笑)扱いしようか?」
「(笑)をつけんなッ! 明らかに馬鹿にしてるだろっ!」
「一生お守りいたします、お姫さま(笑)」
「超嬉しくないッ!」
お姫さま(笑)扱いしたのに嫌がられた。
-
>>83
お姫様(笑)に声出して笑ったwwwwwwwwwwww
-
お姫さま(笑)wwwwwwwwww
-
そしてここからお姫様(笑)だっこ(笑)に移行するわけですね。わかります
-
【風邪をひいて弱っているツンデレ】
「体温が高いようにお見受けしますが」
「……そのような感じ」
ちなみが風邪をひいてダウンしたという情報をちなみ母→俺の母経由で聞いたので見舞いにきたら、赤ら顔でベッドに寝てるぐんにゃり娘がそこにいました。
「で、どう? 元気? 俺は超元気! Yeah!」
「……うう、お見舞いに来たと思ったのに、嫌がらせだったとは……流石はタカシ、いつも私の想像の上を行く。……今すぐ回れ右して帰ってほしい」
ベッドの脇に腰を下ろして励ますと、ちなみは大層嫌そうな顔をした。
「そう言うな。ほれ、土産のアイス。これくらいだったら食えるだろ?」
「……普通、こういう時には高級スイーツを買ってくるものかと」
「スイーツとか真顔で言う奴見ると殴りたくなるよな」
ムカつくことを言うちなみにアイスの入った袋を渡す。ちなみは体を起こし、袋からアイスを取り出した。
「……あ、雪見だいふく」
「おいしいよな、これ」
「…………」(コクコク、もぐもぐ)
「もう食ってる! なんたる早技……あ、両方ともお前のじゃなくて、一つは俺のだから、ちゃんと残しとけよ」
「……ごっくん。ケチケチしない。病人には優しくするもの。……これ、常識」
「俺は病人にはやらしい性質なんだ」
「……惜しい、一字違い。……それでは私の幼い蕾が大変なことになる」
「自分で幼いとか蕾とか言うな」
「……すじ?」
「がーっ!」
「……まったく、自分ではえろいことをぽんぽん言うくせに、私が言うと照れる。困ったものだ。……もぐもぐ」
「だから俺の分まで食うなと言っとろーが!」
「……おいしいよ?」
「感想なんて聞いてないしそれは知ってる! ……あーなんかもーいいや。俺の分まで堪能してくれ」
「……はぐはぐ♪」
「嬉しそうで何よりです」
「……もぐもぐ、ごっくん。足りない」
「たとい病人だとしても、遠慮と言うものを覚えた方がいいかと愚考する見舞人です」
「……愚考。つまり、タカシは愚か。……ぷ」
-
「こいつ犯してやろうか」
「……弱ってるおにゃのこを力づくでどうにかするだなんて、タカシはなんて鬼畜なんだろう」
「おにゃのこ言うな。……ま、思ったより元気そうで安心したよ。んじゃ、俺帰るな」
「え……あ、うん。……図々しい生き物が、やっと帰る。……よかった、よかった」
言葉とは裏腹に、ちなみは寂しそうな顔をしてうつむいてしまった。
「…………」
浮かしかけた腰を、再び下ろす。
「……あれ、帰らないの?」
「よく考えると帰っても暇だし、嫌がらせとして飽きるまでここにいる」
「……そ、そう。あー、本当に困った人だ。……まったく、嫌がらせの達人なのかもしれない」
ちなみはベッドに寝転び、安堵したように顔を緩ませた。まったく、こいつは。
「そんなわけなんで、大量に時間ができた。暇ですな」
「……じゃあ、私は寝るんで」
「えええええ!? せっかくおまいのために残ったのに寝るの!?」
「……嫌がらせのために残ったのでは?」
しまった。くそう、にやけ顔で俺を見てる病人が恨めしい。
「ふっふー。……私の勝ち?」
「好きにすれ」
「……じゃあ、勝利のご褒美として、……えっと、……私が寝るまでの間、手を握ってる事を要求する」
「…………」
「……ご褒美、だもん」
ちなみは恥ずかしそうに布団で顔を隠し、消え入るような声で言った。
「あー、そうな。そうですな。ご褒美だったら仕方がないよな」
ちなみの小さくて熱い手を、壊れ物を扱うように握る。
「……えへ」
「笑うな、阿呆」
「……阿呆じゃないもん。……寝るまでの間に離したら、罰ゲーム」
「大丈夫だっての。お前が嫌がろうとも絶対離さないから、安心しろ」
「……それは困ったものだ」
ちなみは安心しきった顔で微笑むと、まぶたをつむった。
-
>>88
ああもうほんとにねwwwwww
ニヤニヤが止まらんwwwwwww
-
>>88
SS祭の後だというのに…
なんたるGJww
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>>88
ちなみんかわいいwwwwwwwwww
-
>>88
GJ過ぎるぜまったく……俺を殺す気か?
-
>>88
(・∀・)ニヨニヨ
-
age
-
age
-
【ツンデレ喫茶で働く事になったボクっ娘】
梓がバイトを紹介してくれと言うので、ツンデレ喫茶を紹介してやった。
「なんだってよりにもよってこんなところ紹介すんだよ……」
「職業に貴賎はないぞ? あと汽船もない」
「意味わかんないよッ!」
「いや、アレだ、こう……汽船の……蒸気が、こう、……ぽっぽー?」
「適当に言ったのを無理につなげようとするな、ばかっ!」
そんなわけで、今日は梓の初バイトです。様子を見に行ってみよう。ドアを開けて店内に入る。
「何しに来たの?」
入るなりいきなり出迎えてくれたウェイトレスさんが暴言を吐くので、ちょっと面食らう。
「いや、その、喫茶店だし、汁気の物をすすりに」
店員さんは一瞬怪訝な顔をした後、いいからそこに座れと言って俺を近くのテーブルに案内した。
……ううむ、想像してたのと違うな。なんちうか、思いっきりマニュアルって感じだな。梓は大丈夫だろうか。
ぼやーっと待ってると、ウエイトレスさんが注文を取りに来た。……ん、梓じゃん。いつものボーイッシュな格好とは違い、今日はメイドさん装備に身を包んでおり、ムネキュンな感じだ。
「あ、タカシだ! ……あ、えへんえへん。何にするの? 早く決めてよね」
梓は一瞬だけ顔を綻ばせたが、すぐに顔を引き締め、嫌そうに俺に注文を促した。
「偉そうだから、帰ったら物凄い罰ゲーム」
「えええっ!? で、でも、仕事だからこーゆー対応しないと、店長さんに怒られ……」
「罰ゲーム」
「あ、あぅぅ……」
泣きそうな顔に満足したので、とりあえず注文する。
「ええと、もんじゃ焼き」
「喫茶店なんだから、そんなのないよ! ……食べたいんだったら、帰ってから作ろっか?」
他の人にばれないよう、梓はこそこそっと俺に耳打ちした。
「お、マジ? じゃあ頼む」
「お任せだよ♪ ……で、それはそれとして、注文なに? 早く決めてよね」
「んーと、果汁100%のコーラ」
「か、果汁!? コーラの果汁ってなんだろ……」
「そりゃ、黒い汁なんだから……黒い果実? 果実……じゃなくて、虫? 黒い虫……ゴキブリの絞り」
「すとーーーーーーっぷ! これから先コーラ飲めなくなっちゃうから、それ以上その嘘を言うの禁止!」
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「どっちにしろ、炭酸飲めないじゃん、お前」
「う……お、大人になったら飲めるもん! ボクが大人になる頃には、しゅわしゅわするのなくなってるかもしんないし!」
それはもう炭酸ではない。
「まあなんでもいいや、コーラ頂戴」
「ん、分かったよ……じゃないや、しょうがないからやったげる」
ムカつくタイプの口調なので、こめかみを拳でぐりぐりする。
「あぅぅぅぅーっ! し、仕事だもん、マニュアルだもん! 怒られてもしょうがないもん!」
「マニュアルだかなんだか知らないが、俺様相手にそんな口を利くとは……今日の罰は凄そうだな」
「あ、あぅぅ……」
すっかりしょげかえった梓を見送り、しばし待つ。ほどなく、梓がコーラを持ってやってきた。
「はい、コーラです。……さっさと飲んで早く帰ってよね!」
「…………」
「あ、あの、ま、まにゅある、マニュアルだから……あ、あぅぅ」
とても怖い顔をしたら、とてもとても怯えられた。
とにかく、ここはダメだ。俺の肌に合わない。とっとと帰ろう。コーラを5秒で飲み干し、席を立つ。
「んじゃ、俺帰るな。バイト頑張れよ」
「あっ……うんっ!」
頭を軽くなでると、梓は顔を輝かせた。犬属性め。素敵だぞ。
レジで金を払い、店から出ようとしたら、店員さんが呼び止めた。
「いっぱい酷いこと言っちゃったけど、また来てくれるよね?」
死んだ魚のような目でそんなことを言う店員さんに、俺は会釈だけしてそこから逃げ出した。
「おじゃまします! あー疲れた! もー嫌だよあの店!」
喫茶店から帰った後、部屋でぼやーっと漫画読んでたら、バイトを終えた梓が入ってきた。
「お疲れ」
「まったくだよ。来るお客さんみんなボクがなんか言う度にニヤニヤして、なんか……あーっ、もーっ!」
ベッドに倒れこみ、その場で泳ぐように梓は手をばたつかせた。
「まぁ、無理するこたないさな。合わないなら別のバイトすれ」
「そもそもタカシが紹介したんだろ、あそこ!」
「だって、ノーパンしゃぶしゃぶの店を紹介したら嫌がるだろ?」
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「当然だよっ! ていうか未成年がそんなところで働けないし、仮に働けても嫌に決まってるだろっ、ばかっ!」
「今度適当なバイト先紹介するから、そう怒るな」
「……真っ当なバイトなんだろうね? 変なとこだったら怒るよ?」
「俺のノーパン店リストを甘く見るな」
「なんでノーパン限定なんだよっ! あんまり変なことばっか言ってると、もんじゃ作ってあげないよ?」
「もんじゃ……?」
「あっ、もー忘れてる。作ってくれってタカシが言ったんじゃないかよ」
「んー、そだっけ? まあいいや、腹は減ってないからそれはいいや。代わりに、罰ゲームしよう、罰ゲーム」
「なっ、なんでそんなことだけ覚えてるんだよっ! こら、にやにやしながら来るなっ、手をわきわきさせんなっ!」
怯えまくる梓にゆっくりと近寄り、一気に襲い掛かる!
「あぅぅぅぅっっっ!!! ……あぅ?」
「ふはははは! どうだ、我が指テクは?」
「あっ、あー……気持ちイー」
梓の後ろから肩をもみもみする、というオチですよ。
「あー、お前でも慣れない事したら緊張すんだな。けっこー凝ってるじゃん」
「ボクでも、っていうのが引っかかるけど……まあいいや。珍しくタカシが優しいし」
「何を言うか。俺はいつだって優しいぞ」
「あは。そだね、タカシって本当は優しいよね」
てっきり「何言ってんだよ、ばか」とかそういう返しがくると思っていたのだけど、梓は嬉しそうにそう言って俺に背中を預けた。
「タカシ、もー肩揉みはいいから、……その、ぎゅってして?」
しばらくそのまま肩を揉んでると、梓は肩越しに振り向き、そう言ってちょっと恥ずかしそうにはにかんだ。綿菓子みたいな微笑みに、どうにも調子が狂う。
「恥ずかしい奴だな、お前は」
「う……た、タカシ限定だからいいんだよ! ……その、嫌だったらいいんだけど」
「そうは言ってない」
悲しそうな瞳に、俺は慌てて後ろからぎゅっと抱きしめた。全く、梓の悲しそうな顔に弱くて困る。
「……え、えへ。で、でねでね、すりすりも、いい?」
「ものすごい甘えっぷりですね」
「う……い、いーじゃん。バイト頑張ったんだし、それくらい。ね?」
甘えに特化した梓の視線と上目遣いに、撃沈。後ろからすりすりすりしました。その度にきゅーきゅーと嬉しそうな悲鳴があがって嬉しいやら恥ずかしいやら嬉しいなあチクショウ。
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かわいいなあチクショウ
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>>98
ホントにかわいいなチクショウw
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