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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●

4452/2:2009/06/04(木) 18:50:46 ID:6ub2saBA
『…タカシ。覚悟は出来ている…という事だな?それならば私も容赦するわけにはいかないな?』
「あ、あの、尊さん?いえ!尊様!お許しください!どうか!どうか命だけは!!」
『……ふん、浅ましい事だ。そんなに命が大事か?貴様の命などに価値はないというのに…』
そりゃ誰だって死にたくはない。俺の場合、童貞だし尚更死にたくはない。
「な、なんでも致しますので!どうか御慈悲を!哀れなわたくしめにどうか今一度チャンスを!!」
もうなりふり構ってられねぇ!こちとら、生きるか死ぬかの瀬戸際なんだ!
『そうか、そこまで言うならば貴様にチャンスとやらを与えてやろう…』
「おおっ!尊様が輝いて見える!ありがとう尊様!このご恩は一生忘れません!」
『ああ、別に恩など感じなくてもいいぞ。来世でやり直すチャンスをくれてやるだけだからな』
「けっ、ぬか喜びさせてんじゃねぇよカスが。だが、例え俺を黄泉に送ろうともいずれ第二、第三の俺が」
『安心しろ。例え貴様が何千、何万と居ようが全て蹴散らしてやる。跡形も残らずぶっ潰してやる』
「………第二、第三の俺が辞表を提出したようです」
『賢明な判断だ。…さぁ、忘れ物はないか?遺言は?そろそろあっちに逝く頃合だぞ?』
「最期に一つ……。せめて尊と恋人になりたかったなぁ…と思いました」
『…高望みしすぎだ、馬鹿め。……だが、ゴミ屑のような貴様とて地球にとって貴重な資源には違いない。
 ………条件次第で命までは勘弁してやってもいいぞ?』
「どうせ終わる命だ、何でもしてやるさ」
『……今度、私の家の物置を整理しようとしてた事を思い出してな。早い話が手伝え』
「…へ?…なんだ。そんな事なら言ってくれりゃいつでも手伝うぜ?そんなんでいいの?」
『それとも逝くか?』
「是非手伝わせてください」
『ふん…冗談とはいえ、私を弄んだのだからな。死ぬほどこき使ってやるから覚悟しておけ』
「…ま、死ぬよりはマシか……」
……それにしても、なぜ尊は今回に限って慈悲を与えてくださるのだろう…?
考えてもわからないので、とりあえず物置の物色は念入りに行おうと思った。




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