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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●
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・万有引力
「なぁ、お嬢。お前は引力というものを信じるか?」
『はぁ…また貴方の馬鹿が始まりましたか…で、今度はなんです?』
「つまり、だ。万有引力。全てのものにはすべからく引力が発生している?とかなんとかそんな感じ」
『別にどうでもいいですわ。そんな事考えたところで目の前の馬鹿はどうにもならないのですし…』
「いや、だからね?俺とお嬢との間にもこう引力的な何かが働いて、
運命的な何かがあるんじゃないかなー、とあったらいいなー、と思っていたんですよ」
『そう…私は貴方に付き纏われる運命だったというわけですわね?
なるほど。引力というものが嫌いになりそうですわ』
「えー…もっとRomanちっくに考えようぜお嬢…。ほら、運命の赤い糸が二人を引き合わせた!とか」
『駄犬の首輪についている紐とかではないんですの?』
「………ぜ、前世が恋人だったとか」
『生憎、犬畜生と恋愛する気にはなりませんわ』
「…………くっ…お、お嬢と俺は愛し合う星のもとに……」
『超新星爆発でも起こして滅びなさい星屑が』
「………なんだ!?そんなに俺を苛めて楽しいのか!?お嬢は!!」
『貴方が馬鹿なことを言わなければよろしいのではなくて?
いちいち付き合わされるこちらの身にもなってほしいものですわ』
「ふん!いいよもう!もうお嬢からなんの引力も感じねぇよ!!むしろ斥力を感じるよ!跳ね返されるわ!」
『はぁ……まったくもう、引力だの運命だのと…結局何がしたかったのか……』ぺとっ
「いやそれは………って、あれ?なんかお嬢近くね?なんでそんないきなりぺったりと?愛情表現?」
『黙りなさい。誠に遺憾ですが、引力がどうのこうのでくっついて離れられなくなってしまいました。
わかったら黙ってそのままじっとしていなさい』
「そ、そうか…引力がどうのこうのしちゃったんじゃしょうがないよな、うん。
俺としては凄く嬉しいのでずっと引力発生しちゃっててもいいです」
『黙れと言ったはずです。引力が何故か私を引きつけて離さないため、仕方なくこうしているだけです。
貴方と寄り添いたいとかそんな事ではありませんので。決して』
「ああ、うん。わかってるわかってる。引力はどうしようもないよな」
『ええ、どうしようもありませんわね。ですが…まぁ、引力というのもそこまで悪いものでもなさそうですわね…』
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