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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●
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・シャボン玉
「いいか?まずシャボン玉が飛んだんだ」
『どのくらい?』
「いや、そりゃぁ……普通に?」
『ふーん。続きは?』
「…屋根まで、飛んだんだ」
『うそっ!?屋根まで飛んだの?』
「ああ…信じられないだろ?だが、事実だ。俺はそう聞いたからな」
『俄かには信じがたいよ……でも、もしかして…まだ…続きが…?』
「ああ、察しがいいな…この話はここで終わらないんだよ…
…どうする?やめるなら今のうちだぜ?こっからはマジでヤバイからな……」
『いいよ。乗りかかった船だ…。そこまで聞いたらボクも真実を知る権利があるよ』
「ああ、だが覚悟しておけ。真実は時に残酷だ…。後から聞かなきゃよかった、は通じないんだぜ?」
『くどい。ボクは既に覚悟を終えているよ。……どんな真実だろうと…受け入れてみせる』
「強いな…。そういうの…好きだぜ?」
『茶化すなよ、馬鹿…。で、続きは?』ごくり
「ああ、屋根まで……飛んで……」
『屋根まで……飛んで?』
「………壊れて…消えたんだ……ッ!」
『―――ッ!!まさか、そんな事が……ッ…!ありえない……飛んだだけに飽き足らず……!!』
「ああ、……まさか、だよな?俺もそんな事が起こるなんて…予想もしてなかったんだ……」
『それは…仕方ないと思う。ボクだって予想出来ない……そんな事…現実に起こり得る事だなんて』
「事実は小説より奇なり、とはよく言ったものだよな。いや…もしかすると……現実の世界の方が」
『…待って。それ以上は考えない方がいい…。下手するとタカシ…発狂するよ?』
「なん…だと…?おい!それはどういう事だ!お前は何か知ってるのか!?この 世 界 の事を!!」
『知っている…とも言えるし、知らないとも…言える。でも、タカシは知らない方がいい。
さっきの話も現実離れしてたけど、こっちは……それすら上回る。……もはや御伽噺に等しいからね』
「くっ…梓がそこまで言うほどだと…?だが、そこまで言うって事はお前は知っている。という事だよな?」
『創世神話……永劫繰り返される輪廻……ボクはその断片しか知らない。だけど、それは…とても…重い』
「ふっ……そこまで聞いて黙ってられるかよッ!お前はそれを背負ってるんだろう?
なら俺にも分けろ!それがダチってもんだろうが!!」
『タカシ……正直、いつ友達になったのか甚だ疑問なところだけど……ありがとう』
「よせよ、照れるじゃねぇか。いいか?お前がどんなもんを背負ってるのかはわからねぇが…
こっから先は一蓮托生だ!俺もお前と共に背負ってやる!」
『ボクは……いい友達を持ったんだね…。タカシ、真実を……いや、この世界を背負う覚悟はあるね』
「………おう」
『じゃあ、話そう。……と言っても、実はボクもそう多くは知らないんだ…。ただ、これだけは言える。
世界を創ったもの……それは……』
「そ、それは……?」ごくり
『【ツン・デレ】…それこそ全ての始まりであり、そして終焉…。…ごめん、これ以上はいくらタカシでも…』
「……ツンデレ…か…。一体なんなんだ?それは。何かとてつもないものを感じるんだが……」
『一説には世界そのもの、だとか…。それを唯一神として崇める人もいるとかいないとからしいよ…』
「唯一神……世界を創るという神にも似た力を持つのなら…その呼び名も頷けるな」
『うん。さらに恐るべきは、その神様…は人…人間だってことかな』
「馬鹿な…ッ!?人間だと!?そんな人間が存在するものか!!」
『存在自体は古くから確認されてるんだ…。間違いないよ…。…実はボクもツンデレを目指した事がある』
「お前が…?だが、今こうしてその話をするってことは……」
『そう、ボクは……ツンデレにはなれなかった……ふっ、身の程を知ったよ…』
「そうか…ありがとう、梓。話してくれて。……正直、まったくわからん」
『うん、ボクも』
「…じゃー、暇だしゲーセンでも遊びに行くかー」
『うん、あ、タカシの奢りねー』
「ははは、こやつめ。ははは」
垂れ流し終了
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