中、米にいい顔をするが
そうした中、侯氏は2枚目の「賭け」のカードを切った。7月3日、「中華民国憲法に合致した『92年コンセンサス』を支持する」と発言したのである。「92年コンセンサス」の詳細については、2022年5月11日の拙稿「台湾が一方的に破ったと中国が非難する『92年コンセンサス』とは何」 をご参照いただきたいが、当時から30年経った現在の台湾人の考えの主流は「92年コンセンサス」は「Agree to disagree」、つまり主権についての立場が異なることについての合意に過ぎないというものである。