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大中華世界的話題(その3)

2612OS5:2023/07/12(水) 10:48:39
台頭するワイルドカード・台湾民衆党、柯氏
 一方、侯氏の苦戦と対照的に支持率を着実に上げているのが若者からの人気が高い台湾民衆党の柯氏である。柯氏は台北市長を2期務めた後、現在は無役なので、侯氏のような「帯職参選」の問題はない(ちなみに頼氏は現職の副総統だが、副総統が“盲腸”のようなポストということもあり、侯氏とは違って総統選挙の活動をすることへの批判は特にない)。侯氏に失望した人が柯氏への支持に流れている面はあるだろう。

 柯氏は現在63歳なので、健康に問題がなければおそらく2028年の総統選挙にも立候補すると思われる。つまり今回は仮に負けても善戦すれば次につながるので、今回の総統選挙で国民党と組んで自分が副総統候補に甘んじるというシナリオは考えにくい。

 もちろん柯氏が総統候補になるのであれば、「藍白合」と呼ばれる国民党(イメージカラーが藍色)・台湾民衆党(イメージカラーが白)の合作を柯氏が受け入れることは可能だが、現在立法院での議席数は国民党が35で台湾民衆党はわずか5である。これは台湾民衆党の歴史が浅く、堅固な組織を台湾全土に築けていないこと、同党が柯氏の個人商店的な色彩が強く、柯氏に投票することと台湾民衆党の別の候補に投票することが往々にして一致しないことが原因である。

 国民党からすれば、総統候補を柯氏に譲るなど「論外」だろう。結論としては「藍白合」は成立しない可能性の方が高い。ただ、柯氏にとっては選挙資金の不足が泣き所であり、テレビ局元幹部は、「郭氏が多額の資金を用意すると言った場合、台湾民衆党の立法院での議席増も期待できるので、柯氏が副総統兼行政院長のポストを得る条件で郭・柯コンビを受け入れる可能性もある」と分析する。

国民党候氏の支持率低下、台湾民主党柯氏の台頭で、俄然、混沌としてきた2024年台湾総統選。実は現在優位の民主進歩党の頼氏も含め、3人とも当選の可能性がある。台湾の独特の政治事情によるその展開と、その結果、成立するであろう政権の方向性は何か。後編「2024年台湾総統選、三つ巴であらゆることが起こりうるが、どう転んでも中台は現状維持志向」を読め! 

田 輝(ジャーナリスト)


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