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繊維スレッド

1荷主研究者:2003/09/24(水) 00:11
繊維関係の話題を今だからこそ熱く語り明かすスレッド。

日本化学繊維協会
http://www.fcc.co.jp/JCFA/index_j.html

信州大学繊維学部 繊維関係のリンク集
http://coe.shinshu-u.ac.jp/links/industry_j.html

220荷主研究者:2010/02/20(土) 19:47:37

http://www.kyoto-np.co.jp/info/keizaitokusyu/monodukuri/070422.html
2007年4月22日 京都新聞
「品質優先」理念を厳守 商品開発機能備え 快適追求 グンゼ宮津工場(宮津市惣)

グンゼの男性下着の主力商品であるボディワイルドのTシャツとボクサーブリーフ(写真上)
できあがったボクサーブリーフを包装する前に不良がないか確認する女性従業員。品質への強いこだわりが男性下着トップの座を支えている(宮津市=写真下)

 グンゼが展開する男性下着の主力ブランド「ボディワイルド」は、白の綿地が基調だったTシャツやブリーフのイメージを変えた商品だ。多彩なデザインに加え、吸湿や保温などの高機能を売りにしている。その9割以上を生産するのが宮津工場(宮津市)。コストが安い海外の工場に負けない秘密は、品質へのこだわりと付加価値を生み出す生産技術にある。

 宮津工場は95年前に生糸工場として出発した。戦後に生糸が立ちゆかなくなると、メリヤス肌着の一貫生産に国内で初めて取り組み、主力事業に育てた。当時、生産を指導した岩内菊治郎専務(故人)が掲げたのは「すべてに品質が優先する」。その理念は現在も厳しく守られている。

 下着の工程は大きく3つに分かれる。糸を繊維にする編織、繊維に色をつける染工、下着の形に仕立てる縫製だ。宮津工場では各工程の合間ごとに仕上がり検査を繰り返し、不良品の発生を防いでいる。村山利幸工場長は「原糸メーカーにも厳しい要求を繰り返し、品質を上げてきた。市場からのクレームをゼロにするのが目標」と話す。

 何気ないところにも品質へのこだわりがある。染料を使う工程は汚水が流れやすいコンクリート張りが普通だが、宮津工場は先人の教えを守り、あえて板張りにしている。床を絶えずきれいに磨く行動を徹底することで、品質を守る意識も養われるとの考えからだ。

 ボディワイルドの特長の一つに、吸湿速乾や保温、伸縮のしやすさといった機能性が挙げられる。こうした機能は原糸の特性に加え、独自の編み加工により生み出される。編織機に送る糸の張りや編み針の送り幅などを微妙に調節するのがミソといい、機械はかつて内製していたほど。外注となった今もオーダーメードが大半で、既製品を使う場合も必ず改造する。

 こうして宮津工場で培った生産技術は、中国やタイなどの海外工場に移植される。村山工場長は「新しいものづくりに日々挑戦し、国内外に発信している」と胸を張る。

 宮津工場のユニークさは商品開発機能を併せ持つ点にもある。開発部隊の入る「快適工房」では、体にかかる圧力や脳波、皮膚の温度などを計測し、肌着の機能や快適さを追求している。工場内にあるので試作にすぐ取りかかれ、生産も立ち上げやすいのが強みだ。

 原糸メーカーや大学、異業種とも積極的に連携。冬場も衣服内を暖かく保ったり、黄ばみを容易に洗い落とせるなど、数々のハイテク下着を送り出してきた。小澤七洋メンズ&キッズカンパニー技術統括課長は「市場で勝ち抜くには、商品で驚きを提供できるかどうかが鍵だ。研究開発のスピードをもっと上げたい」と話す。伝統に立脚しつつ、一歩先を常に見据える。温故知新のものづくりが国内トップシェアの事業を支えている。

グンゼ宮津工場
 1912年に生糸工場として操業。47年にメリヤスへ転換、現在も男性下着の基幹工場に位置づける。敷地面積約5万平方メートル、延べ床面積約4万平方メートル。従業員約230人。北近畿タンゴ鉄道宮津駅から北西約500メートル。

221荷主研究者:2010/02/20(土) 19:50:15

http://www.kyoto-np.co.jp/info/keizaitokusyu/monodukuri/071028.html
2007年10月28日 京都新聞
東レ滋賀事業場 大津市園山
超極細繊維を仕上げる 精密な構造、独自の工夫で

超極細繊維を使った織物が染め上がる。きめ細かい表面には光沢感が広がる(大津市園山=写真上)
超極細繊維トレシーを使っためがねふき(写真下)

 東レは1926(大正15)年1月、「化学繊維の時代」到来を予見した三井物産の役員有志が設立した。滋賀事業場こそがその発祥地にあたる。「東レの歴史はそのまま滋賀事業場の歴史です」と総務課の三好邦之主任は胸を張る。

 東レの国内12工場では最大規模で、広さは阪神甲子園球場21個分になるという。生産品目は各種合成繊維から、燃料電池の電極材料になる炭素繊維、液晶ディスプレー用カラーフィルターなどの電子情報材料まで数千種類に及ぶ。多くは工業用だが、コンタクトレンズ「ブレスオー」や家庭用浄水器「トレビーノ」など一般向け製品も数多く手がける。

 超極細繊維素材「トレシー」は、一般向けの主力商品の一つ。高性能クリーナーとして、めがねふき用途でトップシェアを誇る。

 めがねなどに着いたわずかな汚れをふきとることができる秘密は、直径2マイクロメートルの繊維が重なり合う精密な構造にある。繊維の間にできた空間に皮脂などの細かい汚れを収納する仕組みになっている。

 本来、マイクロメートル単位の繊維の製織は困難とされてきた。だが2マイクロメートルの繊維約200本からなる同30マイクロメートルの束を使ってとりあえず織物や編み物を作り、後から200本をばらばらにするという工夫で可能にした。

 滋賀事業場は、この束をより細かい繊維に分け、最終的に製品化するまでの工程を一手に引き受けている。東レの別工場から運び入れた幅1・5メートルの素材を数百メートルの長さにつなぎ合わせて輪状にする。そのまま長さ約10メートルの大型機械の中に入れ、特殊な薬品を混ぜる。白い布が約1時間、ぐるぐると機械の中を20−30周回転する。ここで繊維の束の不要な樹脂部分が溶解し、2マイクロメートルの細い繊維だけが残ってばらける。

 搬入時にはごわごわとしていた繊維の表面が、機械から出てくるとツルツルとした状態に変化する。一本一本の繊維が細かくなったことで光沢感さえあり、まったく見違える。

 染色後は作業員が水しぶきを浴びながら機械から繊維を取り出し、台車に収納する。その後高温をかけながら用途に合わせた力で引き伸ばす。「製品が機械や作業員の手の汚れなどをふきとってしまうこともあるので取り扱いに注意しています」とトレシー生産課のベテラン松井英樹さん(56)。最後は専門の検査員が厳しく出来栄えを調べて出荷する。

 アメニティー製品生産部の山本信一部長は「近年はめがねふきなど家庭用だけでなく、電子情報機器の生産工程などへも用途が広がっている。顧客の品質管理にも影響が出るため、より品質を高めたい」と話す。

 操業開始から丸80年。「新しい価値の創造を通じて社会に貢献する」というものづくりの理念は、東レの原点で今も脈々と受け継がれている。

東レ滋賀事業場
 東レ設立翌年の1927年8月にレーヨンから生産開始した。敷地面積約86万平方メートル。従業員約4000人。研究開発施設があり、新規製品を立ち上げるマザー工場機能も持つ。

224荷主研究者:2010/04/04(日) 01:15:08

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20100328302.htm
2010年3月28日04時12分 北國新聞
今秋にも生産開始 東レ石川の炭素繊維複合材工場 航空機向けで

 東レ石川工場(能美市)の炭素繊維複合材(プリプレグ)工場で、米ボーイングの新型旅客機「787」向けの生産が、早ければ今秋にも開始される見通しとなった。787の開発計画の遅れにより、稼働延期や他用途向けの生産を余儀なくされてきた同工場が、ようやく本来の用途で稼働する。

 航空機は安全性の面から部品供給に厳格な基準が設けられており、工場ごとに認証を取得する必要がある。東レによると、同工場の認証取得は早ければ今秋になる見込みだという。

 ボーイング向けの専用工場として新設された同工場は2度の稼働延期を経て、昨年7月、生産能力の半分に当たる年間約300万平方メートルでスタートした。航空機向けの試験製造を進める一方、現在はスポーツ、一般産業など他用途向けの生産を行っている。

 787は昨年12月にテスト飛行を実施し、順調ならば今年末には全日空に1機目が納入される予定。当初計画から2年以上遅れたが、広報担当は「ボーイングも計画の遅れで受注残が相当あるはず。航空機の生産が本格化すれば、炭素繊維複合材の供給も一気に増える」としている。

225荷主研究者:2010/04/04(日) 13:57:37

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100401/bsc1004010512005-n1.htm
2010.4.1 05:00 Fuji Sankei Business i.
東レ次期社長の日覚氏 「高機能で勝負」攻勢意欲

 東レの次期社長に6月末就任予定の日覚(にっかく)昭広副社長は31日、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、「まず収益体質を強化し、その上で次の成長を描く」と抱負を語った。2009年度見通しで1兆3500億円の連結売上高を、15年に1兆8000億円、20年には2兆3000億円まで拡大させる方針だ。

 現在進めているコスト削減を引き続き行っていく一方、「高機能で勝負していきたい」(日覚社長)として、炭素繊維や水処理など、独自性や収益性の高い有望事業に経営資源を集中投入していく。

 同社は06年に立てた長期経営ビジョンで、10年度に1兆8000億円、15年度に2兆3000億円の売上高を目指していたが、世界同時不況の影響で業績が落ち込み、計画は白紙状態になっていた。しかし、今後は航空機向けを中心に炭素繊維の需要が上向くなど、高機能素材の販売拡大が見込まれるため、11年度以降は再び攻めに転じる。

 進行中のコスト削減については、09年度と10年度の2年間で1000億円を目指しているが、日覚氏は「すでに800億円に達している。1000億円の達成後もさらに100億円を上乗せしたい」として、継続して取り組む姿勢を強調した。

 個別事業では、米ボーイングの航空機生産が遅れ、生産稼働率が落ち込んでいる炭素繊維について、「これから堅調に伸びる」と話し、稼働を延期している米国やフランスの新規生産設備を「秋までに本格稼働させる」とした。

 また、濾過膜を使って海水や工場排水を浄化する水処理事業に関し、「将来性は間違いなくある。成長が続く中国市場では50%のシェアを拡大したい」として、現在500億円強の事業規模を18年度には1000億円に倍増させる。

 収益環境が悪化し、メーカー各社の事業縮小が相次いでいる衣料用繊維では、「環境は厳しさを増しているが、(繊維需要が)なくなることはない」と強調し、高機能素材の開発を加速させ、競争に勝ち抜く考えを示した。(井田通人)

226荷主研究者:2010/04/27(火) 23:08:22

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100422/bsc1004222325020-n1.htm
2010.4.23 05:00 Fuji Sankei Business i.
東レ、韓国に炭素繊維工場新設 風力発電装置に需要増見込み

 東レは22日、高機能繊維の一種で、鉄よりも軽くて強い炭素繊維の工場を韓国に新設すると発表した。韓国の全額出資子会社、東レセハンが同日発表した2020年までの長期経営ビジョンに盛り込んだ。韓国では風力発電装置の羽根向けなどに炭素繊維の需要の拡大が見込めることから現地生産に踏み切り、市場開拓を加速させる考え。

 新工場の稼働時期や生産規模は明らかにしていないが、炭素繊維関連だけで、20年までの11年間に総額4800億ウォン(約411億円)を投資する計画。東レが炭素繊維の工場を建設するのは日本、米国、フランスに次いで4カ国目となる。

 東レセハンは、衣料用ポリエステル長繊維やおむつなどの素材に使われる不織布、薄型ディスプレー用の高機能フィルムを開発・製造している。長期経営ビジョンではこれらの既存事業を拡大させるほか、炭素繊維事業への進出により、20年の売上高を現在の3.7倍にあたる3000億円に拡大させる計画だ。

                   ◇
【予報図】

 ■政府「国産化」方針追い風

 炭素繊維は、風力発電装置の羽根以外に、ゴルフクラブのシャフトや自動車部品、航空機の機体で材料に使われている。韓国での工場建設の背景には、韓国政府が風力発電装置の設置を推進している上、ゴルフや自動車向けでも一定の需要が見込めるという事情がある。東レにとって工場建設は追い風になりうるとはいえ、需要の慎重な見極めが必要となる。

 韓国にとって、炭素繊維工場の建設は、政府の高機能素材の国産化方針に合致する。東レにとっても、今回の工場建設により事業を円滑に進める狙いがあるとみられる。

 韓国での工場建設は、中国市場向けの生産基地としての期待も背負う。榊原定征社長は同日韓国で行った会見で、「今後は(欧米より)中国や韓国などのマーケットが大きくなる」と韓国生産の重要性を強調した。

 ただし課題もある。炭素繊維の需要はリーマン・ショック後の景気悪化で大きく落ち込んだ。炭素繊維を機体材料に使った新型航空機の生産が遅れていることも、メーカーにとって打撃だ。大手メーカーは巨費を投じて建設した生産設備の稼働延期を余儀なくされている。

 新型航空機の量産が本格化する今後は需要は拡大する見通しだが、巨額投資の“怖さ”も同居し、建設計画の策定には、需要動向の正確な見極めが不可欠だ。(井田通人)

227荷主研究者:2010/05/07(金) 00:12:03

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100428/bsc1004281201008-n1.htm
2010.4.28 11:59 Fuji Sankei Business i.
東レ、ダイムラーと自動車用部材を共同開発

 炭素繊維最大手の東レとドイツ自動車大手、ダイムラーは28日、自動車用の炭素繊維部材を共同開発すると発表した。計画では、2012年に高級車「メルセデス・ベンツ」の車体部品に使用する。自動車の車体への本格的な炭素繊維の使用はまだ一部の車種に限られており、ベンツへの採用で自動車用素材として本格的に普及しそうだ。

 東レは自動車分野における市場拡大を最重要課題の一つと認識。ダイムラーは環境対応車の開発を最重要課題としており、両者の思惑が一致した。

 具体的には、東レのフランス子会社で生産した炭素繊維を使い、両社で部材の開発を行う。車体を軽量化し、燃費性能の向上につなげる。ベンツの上級車種「SLクラス」の一部車種の構造材として使用する予定。

 炭素繊維は鉄と比べて強度が約10倍、重量が約4分の1とされ、すでに航空機の主翼などに使われている。

228荷主研究者:2010/05/07(金) 00:15:28

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020100430bbaj.html
2010年04月30日 日刊工業新聞
グンゼ、国内生産を再編−機能性肌着に特化

 グンゼはアパレル製品の国内生産を再編する。関西に展開する3工場の生産管理などを一本化する一方、それぞれに重点分野を持たせ、高付加価値の機能性肌着の生産に特化する。高機能肌着全生産量に占める3工場合計の比率は現在6割だが、3年後をめどに9割まで引き上げる。綿肌着の汎用品は海外生産にシフトし、国内3工場周辺に約30社ある縫製などの外注体制も最適化する。

 再編の対象は宮津(京都府宮津市)、梁瀬(兵庫県朝来市)、久世(岡山県真庭市)の3工場。今後、宮津は「ボディワイルド」など成型肌着と合成繊維100%肌着、梁瀬は縫い目のないシームレス肌着、久世はニット染色品に特化する。

 グンゼはこれまで、リスク分散などの理由から3工場すべてでどの品目も生産できる「フルセット生産体制」を敷き、各工場が独自に調達して生産。生産改善、効率化を競い合い、効果的な活動は水平展開してきた。

229荷主研究者:2010/05/15(土) 15:13:04

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100501/bsc1005010503001-n1.htm
2010.5.1 05:00 Fuji Sankei Business i.
三菱レイヨン、独SGLと合弁会社 BMW用 炭素繊維原料を生産

 合繊大手の三菱レイヨンは30日、炭素製品メーカーの独SGLグループと、自動車向けを中心に炭素繊維原料を製造・販売する合弁会社を同日、国内に設立したと発表した。新会社「MRC−SGLプレカーサー」(東京都港区)の資本金は1500万円で、三菱レイヨンが66.7%、残りをSGLが出資。三菱レイヨンの大竹事業所(広島県大竹市)で炭素繊維原料のアクリル繊維「プレカーサー」を来年4月から製造。3年以内に能力を年7000トンまで高める。

 SGLグループは今年1月に独自動車大手のBMWグループと合弁会社を設立し、炭素繊維と樹脂を混ぜた複合材を製造する計画。新会社で製造した原料は、BMWとの合弁工場で複合材にした後、BMWが2015年までに発売予定の電気自動車の基幹部材に採用する。自動車向け以外にも供給していく。

 三菱レイヨンは05年からSGLに欧州での炭素繊維生産を委託しており、昨年秋に提携拡大で基本合意していた。

                   ◇
【予報図】

 ■自動車向け需要で先行狙う

 炭素繊維メーカーで、自動車向けの需要を開拓する動きが活発化している。炭素繊維は東レと帝人子会社の東邦テナックス、三菱レイヨンで世界シェアの約7割を占めるが、東レは28日に独自動車大手のダイムラーと炭素繊維複合材の共同開発を発表。東邦テナックスもトヨタ自動車の高級スポーツカーで採用実績がある。

 炭素繊維は航空機の機体やゴルフクラブのシャフトなどに使われ、市場は順調に拡大してきた。しかし、各社が生産能力を増強したタイミングで2008年秋の経済危機が直撃。航空機メーカーが炭素繊維複合材を使った新型機生産を先送りしたことも追い打ちをかけた。

 足元では在庫調整が一巡し、今年後半には新型機生産が本格化する見通しだが、航空機頼りの危うい構造が浮かび上がった。

 航空機に匹敵する有望な需要分野が自動車だ。まだコストが高く、採用はごく一部にとどまるが、燃費性能向上には軽量化が欠かせず、遅かれ早かれ炭素繊維の“出番”がくるのは確実とみられる。

 三菱レイヨンには大手で唯一、原料から複合材まで手がけている強みがある。ただ、他の2社とは違い、航空機分野に食い込めていないため、自動車向けでは先行したいところだ。同社は3月に三菱ケミカルホールディングスの子会社となったが、親会社の支援も成功の鍵を握りそうだ。(井田通人)

230荷主研究者:2010/05/15(土) 15:13:53

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100503/bsc1005030502005-n1.htm
2010.5.3 05:00 Fuji Sankei Business i.
帝人ファイバー 「ポリエステル繊維 染色技術」 常温・常圧下でエネ消費3割減

 ナイロン、アクリルと並ぶ3大合成繊維の一つに数えられるポリエステル繊維で、帝人ファイバーが新たな染色技術を開発した。発色が良く色落ちしにくいといった染色性の良さと、高い強度を兼ね備えたのが特徴。しかも、製造時の二酸化炭素(CO2)排出を大幅に減らせる。ポリエステルは合成繊維全体の生産量の8割以上を占めるだけに、繊維産業の「エコ化」も促しそうだ。

 ◆応用範囲の拡大狙う

 ポリエステル繊維を後染めする方法は大きく分けて2通りある。そのうちの一つは「カチオン染色」と呼ばれ、染色性の良さから幅広い用途に使われている。ただ、これまでは130度・1.3気圧の高温・高圧下で染めるのが一般的。高温で劣化しやすいウールやシルクなどの天然繊維と交ぜるのは難しかった。100度・1気圧以下の常温・常圧下で染色する方法もあるが、通常のポリエステル繊維に比べ強度が2〜3割落ち、激しい動きを伴うスポーツウエアなどには採用しにくかった。

 そこで、さらなる応用範囲の拡大を目指した同社は、糸を作る際に新規開発した「カチオン可染ポリエステルポリマー」を使うことで常温・常圧下の染色を可能にしたほか、染色性と強度を併せ持つことに成功。デザインや質感、色の選択肢を大きく広げた。同社の重村幸弘商品開発グループ長は「まさに万能の技術」と胸を張る。

 常温・常圧下で染色すれば、製造時の消費エネルギーが減る。高温・高圧下に比べ電力や蒸気などの消費エネルギーは30%、CO2排出量は25%それぞれ減らせるという。染色工程のエネルギー使用量は膨大なだけに、環境負荷低減への効果は大きい。同社の他のポリエステルと同様、再利用が可能な点も環境にやさしい繊維といえる。

 日本の繊維メーカーは1950年代末からポリエステルを生産し、生産量の増加と歩調を合わせるかのように経営規模を拡大していった。しかし、80年代に入ると日本の繊維産業は斜陽となり、国際的な地位も低下。近年は価格競争力のある中国やインドのメーカーが台頭する一方、日本メーカーがポリエステル繊維の生産を縮小したり、事業そのものから撤退する例が相次いでいる。

 帝人ファイバーも、昨年秋にポリエステル長繊維の国内生産から撤退することを決断した。今後は人件費の安いタイを主要な生産基地にしていく。

 しかし、生産を海外に移しただけでは新興国の製品と明確な差別化ができず、競争に勝てる保証はない。そこで、移管に合わせてタイで製造する繊維の品質や機能を国内並みに引き上げ、競争力を高めようとしている。

 ◆タイで生産 巻き返し

 新技術を使った繊維は当初からタイで生産する「初のケース」(重村グループ長)。現在は国内の開発者や製造技術者が現地従業員の熱心な教育にあたり、7月の生産開始に向け準備を進めている。現状では一般的なポリエステル繊維に比べ価格が若干高いが、タイでの生産は価格差を詰められる利点もある。

 同社では一般衣料に加え、スポーツウエアやカーテンなどへの採用を目指し原糸を販売するほか、生地の供給も行う方針で、すでに引き合いは活発という。12年度には1000トンを生産する計画だ。重村グループ長は「新技術は30年以上の土台があってこそできた。タイへの生産移管は事業拡大のため。研究開発も強化していく」と“巻き返し”を誓う。(井田通人)

231荷主研究者:2010/05/20(木) 23:21:55

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100511/bsc1005110503014-n1.htm
2010.5.11 05:00 Fuji Sankei Business i.
東レ エアバスにも長期供給 炭素繊維材 最大3000億円受注

 東レは10日、欧州航空機大手のエアバスに、高機能繊維の一種で鉄より軽くて強い炭素繊維を使った機体向け複合材料を納入すると発表した。エアバスを傘下に抱える欧州航空防衛宇宙会社(EADS)と長期供給の基本契約を結んだ。契約期間は2011年から25年で累計受注額は2000億〜3000億円に上る可能性がある。同社は米航空機大手のボーイングとも供給契約を結んでおり、ライバルのエアバスにも納めることで航空機向けの事業基盤を固め、炭素繊維の世界市場で34%のトップシェアを引き上げる。

 エアバスは12年の初飛行を目指している次期主力旅客機「A350XWB」から複合材料を採用する。東レは当初、愛媛県の工場で生産する方向で、その後は欧州での生産も検討する。

 複合材料は炭素繊維の原糸と樹脂を組み合わせたもので、鉄に比べ重さが約半分と軽く、強度も高いため燃費性能を高められる。東レはボーイングの新型旅客機「787」向けに供給することを決めているが、エアバス向けは米国の複合材料メーカーを経由した原糸供給にとどまっていた。

 同社は航空機とともに採用拡大が見込まれる自動車でも4月に独ダイムラーと車体材料の共同開発で合意し、12年に発売する高級車「メルセデスベンツ」の上級車種向けに納入する。炭素繊維市場では同社のほか、帝人傘下の東邦テナックスと三菱レイヨンで世界シェアの7割強を占めている。東レは需要拡大の見込まれる航空機と自動車の両方で相次ぎ契約を勝ち取ったことで、ライバル2社との差が広がりそうだ。

 炭素繊維は、リーマン・ショック後の世界的な景気悪化で、ゴルフクラブのシャフトなどのスポーツ用や一般産業用の需要が減少。さらにボーイングなどによる航空機の生産が滞り、需要拡大を当て込んで生産能力を増強した各社は大打撃を受けた。

 東レの炭素繊維事業も、10日に発表した10年3月期の売上高は前期比28%減の507億円と落ち込み、足下の生産稼働率は5割を超える程度の低い水準にとどまっている。

 しかし、ここにきてスポーツ用や一般産業用の需要減が底を打ち、今年後半にはボーイングの新型旅客機生産も本格化。東レは今期の稼働率が「7割ぐらいに回復する」(日覚昭広(にっかくあきひろ)副社長)とみており、今年度以降は反転攻勢に乗り出す構えだ。

232荷主研究者:2010/05/20(木) 23:28:18

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20100514301.htm
2010年5月14日03時35分 北國新聞
2けた減収から反転へ 北陸の繊維企業の今期見通し 海外拡大、車関連で増産

 北陸の繊維企業で持ち直しの動きが出てきた。13日までに発表された北陸の上場4社の2010年3月期決算はいずれも2けたの減収だったが、今期は3社が増収に転じる見通しだ。衣料、非衣料とも落ち込んだ前期を大底に、自動車関連資材の増産や海外事業の拡大で反転攻勢をうかがう。

 13日までに2010年3月期決算を発表した北陸の上場繊維企業は、小松精練(能美市)、北日本紡績(白山市)、セーレン(福井市)、倉庫精練(金沢市)の4社。09年3月期に対する減収率は、賃加工に特化した北日本紡績が53・7%と最大。小松精練が19・2%、セーレンが18・6%、倉庫精練が13・9%となった。

 大手合繊メーカーでも大幅減収が目立ち、リーマン・ショック以降の繊維業界の厳しい状況がうかがえる。経常損益は、セーレンが為替差益などで増益となったが、小松精練は減益で、倉庫精練と北日本紡績は赤字だった。

 一方、11年3月期の見通しは、北日本紡績以外の3社が増収を見込む。増収率は、小松精練が4・3%と最も大きく、セーレンが2・4%、倉庫精練が1・6%と続く。小松精練と倉庫精練は、経常利益も増加に転じる。

 小松精練が力を注ぐのは海外市場の開拓だ。今期は、欧州、北米、中国を重点市場と位置付け、英、米、中国に新たな販売代理店を設ける方向で調整している。

 成長する中国市場を取り込むため、蘇州子会社への技術移転を進め、自社による海外販売額を前期の60億円から66億円に10%伸ばす方針だ。

 セーレンと倉庫精練は、回復傾向にある自動車関連資材の需要を狙う。

 倉庫精練は、前期にピーク時の6割程度に落ち込んだ自動車内装材の生産が「現在は100%近くまで盛り返している」(担当者)という。セーレンも、カーシートやエアバッグなど自動車内装材で回復を見込んでいる。

 国内の衣料消費が伸び悩む中、海外、自動車など需要が見込める市場をどこまで開拓できるかが、業績回復のペースを左右しそうだ。

233神奈川一区民:2010/05/23(日) 18:36:37
レナウン 中国企業傘下に 山東如意が4割出資へ
5月23日1時11分配信 産経新聞 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100523-00000503-san-bus_all

 経営再建中のアパレルメーカー、レナウンが中国の繊維大手、山東如意(山東省)の傘下に入る方向で最終調整を進めていることが22日、分かった。

 山東如意がレナウンの実施する第三者割当増資に応じて、発行済み株式の約4割を取得する見通し。取得金額は40億円程度とみられる。

 主力の百貨店向け衣料品販売の不振で経営が悪化したレナウンは英高級ブランド「アクアスキュータム」や本社ビルの売却などを進めてきたものの、平成22年2月期の連結決算で4期連続の赤字となる109億円の最終損失を計上。山東如意との提携で財務体質の強化を図る一方、山東如意は日本市場への参入を目指す思惑があるとみられる。

 レナウン株式の約25%を保有する筆頭株主で国内の投資会社、ネオラインホールディングス(東京)は中核ブランドの売却に反対の意向を表明。27日に開催予定のレナウンの株主総会で取締役選任案に反対する方針を打ち出すなど、混乱が続いている。

 家電量販店大手の蘇寧電器(江蘇省)が昨年、ラオックスの筆頭株主になるなど中国企業による日本企業の買収が相次いでいる。低迷する日本経済と対照的に中国経済の成長が続く中、同様の動きは今後も続きそうだ。

234荷主研究者:2010/05/27(木) 22:13:30

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200807/15/01201_2125.html
2008年7月15日(火)化学工業日報
日本ダイニーマ、敦賀の超高強力PE繊維能力倍増へ

 東洋紡とオランダのDSM Dyneema社との合弁会社である日本ダイニーマ(本社・大阪市北区、安田純夫社長)は14日、超高強力ポリエチレン(PE)繊維「ダイニーマ」の生産能力を大幅に増強すると発表した。東洋紡の敦賀事業所(福井県敦賀市)内に新規設備を2系列導入し、年産能力を1600トン引き上げ、3200トンに倍増する。投資額は約50億円で、2010年2月の稼働を目指す。今年1月に1600トン体制を構築したばかりだが、ロープや釣り糸、手袋、ヘルメット向けに需要が伸びており、供給不足が続いているうえに、今後見込まれる新分野での需要拡大に備え、増強することを決めた。
 [基礎/石油]

235荷主研究者:2010/05/27(木) 23:05:10

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20100521304.htm
2010年5月21日03時16分 北國新聞
織機貸し産地で増産 蝶理、設備更新を後押し

 繊維商社の蝶理は今秋から、同社が購入した織機を北陸産地の協力企業に貸与し、好調な薄地織物の増産に乗り出す。スポーツやアウトドア用途で引き合いが増えているが、「既存の設備がフル稼働状態」(同社)で生産が追いつかないという。北陸を薄地生産の要と位置付け、協力企業の最新設備への切り替えを後押しする。

 20日、山粼修二社長ら幹部が金沢市の金沢都ホテルで会見した。

 蝶理が織機の購入費用を負担し、協力先の織物工場に貸し出す。販売先の確保や在庫管理も同社が行い、設備の減価償却費を負担することも検討している。

 同社は以前にも設備の貸与を行っていたが、繊維不況の影響で協力企業への発注が減少し、取りやめていた。設備貸与は十数年ぶりで、古い織機を抱えた中小規模の工場にとって初期投資をせずに最新設備を導入できるメリットがある。

 同社によると、薄地織物は世界的に需要が高まっており、技術力の問題から中国など新興国では生産できないという。同席した坂田年男北陸支店長は「細い糸を高密度に織る技術は北陸の得意分野。昨年後半から用途が広がり、今後も継続して需要が見込める。薄地の編み物も需要が高まっている」と話した。

 蝶理の北陸三県での取扱高は09年度が約180億円と、前年度から3割近く落ち込んだが、薄地織物の拡販により、10年度は約5%増の約190億円を見込む。輸出比率も09年度の60%から、65〜70%に引き上げたい考えだ。

 山粼社長は会見で、10年度の戦略の柱として海外展開の強化を挙げ、東南アジアに数カ所、中国内陸部に5、6カ所の拠点を設ける考えを示した。山粼社長は「各地にエース級の社員を配置し、北陸の高機能素材を販売したい」と述べた。

 また、中長期の研究開発を重視し、繊維素材など3本部に各1億円の開発費を配分したことも明らかにした。

 国原惇一郎副社長、竹中慎一常務、伊勢田長生取締役が同席した。

 会見後、北陸の協力企業でつくる「北陸蝶理会」の総会が開かれ、約120人が出席した。宮本徹会長(丸井織物社長)があいさつし、前旭山動物園園長の小菅正夫氏が講演した。

236荷主研究者:2010/05/30(日) 10:58:27

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200812/08/01202_2125.html
2008年12月8日(月)化学工業日報
クラレ、岡山でビニロン繊維増強完了

 クラレが総額20億円を投じた岡山事業所(岡山市)でのビニロン繊維増強が4日竣工、稼働した。年産能力は5000トン増の4万トンとなった。ビニロンは、ポリビニルアルコール(ポバール)を原料とする合成繊維で同社のコア事業の1つ。50年に岡山工場(現岡山事業所)で生産を開始した。衣料用やロープなどのほか、近年は高強度や高弾性、低伸度、耐アルカリなどの特性から、アスベスト規制のなか住宅屋根材、建材用のセメント補強繊維(FRC)向けとして注目を集める。
 [基礎/石油]

237荷主研究者:2010/05/30(日) 10:59:10

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200812/10/01201_2125.html
2008年12月10日(水)化学工業日報
帝人ファイバー、松山の高性能ポリエス長繊維増強完了

 帝人ファイバーは9日、高性能耐久制電ポリエステル長繊維「ビーウェル」を増強、月産90トン体制を構築したと発表した。スポーツ衣料に加え、裏地やインナー、ユニホーム、ファッション向けなどに拡販していく。このほど、松山事業所(愛媛県松山市)内で生産能力を従来比4.5倍となる月産90トンに引き上げた。ビーウェルは、鞘にポリエステル、芯にはポリエステル内に制電機能剤を均一にナノ分散した芯鞘構造状のもの。高制電性と極細形状を生かし、春物衣料向け花粉付着防止素材や冬物衣料向け静電撥水素材などに使用されている。
 [基礎/石油]

238荷主研究者:2010/05/30(日) 10:59:45

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200812/10/01401_2121.html
2008年12月10日(水)化学工業日報
東洋紡、海淡用RO膜増強で岩国に新設備導入へ

 東洋紡は、10年をめどに海水淡水化向け逆浸透(RO)膜モジュールの生産能力を1.5倍に引き上げる。すでに生産性向上により前回増設を行った06年よりも3倍程度能力を高めているが、年率2ケタの市場成長に対応するため岩国機能膜工場(山口県)に新設備を設置することを決めた。能力増強を機に一層の事業拡大を進める考えで、最大市場である中東湾岸地域を重点ターゲットと定める。顧客との共同実証試験など技術を軸としたソリューション提案を行うことで、競合が激化する同地域におけるトップメーカーの地位をキープする。
 [自動車/機能材料]

239荷主研究者:2010/05/30(日) 11:00:28

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200812/12/01201_2131.html
2008年12月12日(金)化学工業日報
帝人ファイバー、再生ポリエス繊維がタイヤコードに採用

 帝人ファイバーは11日、ケミカルリサイクルされた同社のポリエステル繊維が東洋ゴム工業の自動車タイヤコードに採用されることになったと発表した。カーカスと呼ばれる部位にコード用として使われるもので、再生素材がタイヤコードに使用されるのは初めて。石油由来と同等の品質の繊維を生産できることに加え、石油からポリエステル原料を製造する場合に比べ、エネルギー使用量および二酸化炭素(CO2)排出量をそれぞれ約80%削減でき、環境負荷低減にも寄与できることなどが評価された。
 [基礎/石油]

240荷主研究者:2010/05/30(日) 11:19:17

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200901/22/01401_2125.html
2009年1月22日(木)化学工業日報
クレハ、炭素繊維原糸増強設備を前倒し稼働

 クレハは、いわき事業所(福島県)で炭素繊維原糸の増強工事を完了、計画を2カ月前倒して21日に稼働を開始した。主に太陽電池用シリコンの製造に用いる熱処理炉の断熱材として需要が急増していることに対応したもので、これにより従来比3割増の年1450トン体制を構築した。併せて同事業所で進めていた加工品の能力倍増についても当初計画を繰り上げ、2月に完了させる。数少ない成長分野として太陽電池のさらなる市場拡大が見込まれるなか、いわき事業所、中国、米国の各生産拠点で、今後の増産計画の前倒しや追加投資なども検討しており、成長を一段と加速させていく。
 [自動車/機能材料]

241荷主研究者:2010/05/30(日) 11:31:12
>>234
http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200908/24/01401_2121.html
2009年8月24日(月)化学工業日報
東洋紡、超高強力PE繊維の加工品分野に力注ぐ

 東洋紡は、超高強力ポリエチレン(PE)繊維「ダイニーマ」の加工品ビジネスに力を注ぐ。高強度・軽量などの特徴を持つとともに、優れた熱伝導率も兼ね備えていることから、電池のセパレーターや寝装品などに展開する。主力のロープ・手袋・釣り糸を引き続き伸ばしていくだけでなく、今後は加工品分野の強化も並行して進める。ダイニーマは超高分子量PEを原料とし、ゲル紡糸法を用いて製造するスーパー繊維。日本国内では東洋紡と蘭DSM ダイニーマ社との合弁会社である日本ダイニーマで生産を行っている。
 [自動車/機能材料]

242荷主研究者:2010/06/06(日) 14:14:48

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201004/27/04601_2125.html
2010年4月27日(火)化学工業日報
日清紡ケミカル、千葉の燃料電池セパレーター最新工場稼働

 日清紡ケミカルは、燃料電池用セパレーターの最新工場である千葉事業所を稼働させた。搬送装置などの自動化を図って生産性を数倍に高めており、今後の需要増とコストダウンに対応する。同社は家庭用の定置型燃料電池向けセパレーターでは「シェア100%」の独占企業。2012年度には事業規模を09年度比数倍に拡大することにしている。日清紡ケミカルは、カーボンベースの燃料電池用セパレーターを美合事業所(愛知県岡崎市)で量産していたが、急速な需要増に対応するため、中央研究所(千葉県千葉市)に隣接する敷地に最新工場を建設。生産設備の配置を最適化して自動搬送装置やロボットを導入し、労働生産性を大幅に高めている。
 [エレクトロニクス]

243荷主研究者:2010/06/06(日) 14:54:19

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1120100527aaah.html
2010年05月27日 日刊工業新聞
蝶理、13年に着色ポリエステル原糸販売を3倍に

 蝶理は2013年に日本を含むアジア市場でカーシート向けなどに、ポリエステルに着色剤を添加した糸(ポリエステル原着糸)の販売量を現在の3倍の年4500トンに引き上げる。このため、合繊メーカーの独オートファイバー、タイのインドラマポリエスターから新たに原着糸を調達する。

 原着糸は原糸の製造工程で着色剤を練り込むため、原糸を後で染色しなくてよい。染色廃液を出さない上、染色工程が省略できるためコスト削減に結びつく。環境意識の高まりと低コスト化の要求に対応する。

 蝶理はカーシートの生地の販売シェア約30%で業界最大手。4月には「合繊・カーシート部」を設置し、原料から生地、縫製まで社内横断的に取り組む一貫体制を構築した。

244荷主研究者:2010/06/06(日) 14:56:42

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820100528cbaa.html
2010年05月28日 日刊工業新聞
帝人、パラ系アラミド繊維の生産能力増強

 帝人はパラ系アラミド繊維の生産能力を増強する。日本とオランダの両工場合わせて年間約2万5000トンの生産能力があり、紡糸スピードを上げるなど既存設備の生産効率改善により2012年までに少なくとも10%の能力アップを見込む。その後、13年以降に需要動向を見ながら設備増設を伴う投資を検討する。同繊維は軽くて強度があり、耐熱性にも優れているのが特徴で、省エネルギーなどに貢献し、今後も需要は拡大すると見られている。

 帝人は10年3月期に当期損失357億円と2期連続の当期赤字となった。11年3月期を当期損益の黒字化を実現する年と位置づけ、キャッシュフローの確保を優先、グループ全体で大型の設備投資を凍結している。アラミド繊維でも需要増を見込んでいるものの、まずは既存設備の生産効率の改善に取り組む。11―12年を目標に、生産の最適化により強度など品質を維持しつつ紡糸のスピードをアップさせる。

245荷主研究者:2010/07/06(火) 22:38:25

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100617/bsc1006170506007-n1.htm
2010.6.17 05:00 Fuji Sankei Business i.
帝人 ポリエステル繊維事業強化策 黒字定着へ環境シフト加速

帝人がポリエステル長繊維の生産を全面移管するタイ法人の工場

 帝人は16日、衣料品などに使うポリエステル繊維事業の強化策を発表した。衣料品を回収してポリエステル繊維を再生する「エコサークル」事業など需要拡大が期待でき、技術力が生かせる環境関連分野へのシフトを加速するほか、コスト競争力強化にも取り組む。赤字基調が続いてきた同事業を今年度に黒字化させ、2012年度に50億円以上の営業利益を確保する計画だ。

 環境関連では、植物由来の原料を使った繊維の商品化も検討していく。また、原糸を外部調達するほか、テキスタイル(生地)生産についても外部工場に協力を仰ぐなど自社内での事業展開にこだわらず、コスト競争力のあるビジネスモデルを確立する。一方で、衣料品需要が拡大する新興国での事業を強化。生地販売に占める中国の割合を09年度の22%から12年度には40%まで高める考えだ。

 同日大阪市内で会見した亀井範雄常務は、「構造改革にめどがついたので攻めに出たい」と語り、黒字定着に全力を挙げる考えを強調した。

                   ◇
【予報図】

 ■低価格志向…コスト面に課題

 合成繊維は中国などのメーカーが低価格を武器に台頭し、国内勢が押されていたところに景気低迷に伴う需要減が追い打ちをかけ、国内各社は大打撃を受けた。このため2009年度は旭化成と三菱レイヨンがポリエステル長繊維の生産から撤退するなど、他の製品も含め合繊各社による事業撤退が相次いだ。

 帝人も昨年8月、ポリエステル繊維事業にメスを入れた。衣料品に使う長繊維は10年度末までに松山事業所(愛媛県松山市)での生産を停止し、タイの工場に生産を全面移管して国内生産から撤退。自動車の内装材などに用いる短繊維も松山での生産を終了し、徳山事業所(山口県周南市)に集約する。

 これにより、収益面での体質改善はかなり進む見通しだ。同事業の売上高は約1000億円で、今後しばらくは大きな伸びが見込めないとみられるが、その中で12年度に50億円の営業利益目標を掲げたのは“自信回復”の表れとも受け取れる。

 ただ、環境関連を事業の柱に据えるのは簡単ではない。消費者の間で環境意識が高まっているとはいえ、低価格志向が強まる中で割高の環境配慮型繊維を付加価値として認めさせるにはもう一段の努力が必要だ。エコサークルも国内に加え、中国でも協力企業を増やし順調に事業を拡大しているが、コスト面などで課題が残る。試行錯誤はなお続きそうだ。(井田通人)

246荷主研究者:2010/07/19(月) 21:24:37

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100629/bsc1006290504006-n1.htm
2010.6.29 05:00 Fuji Sankei Business i.
東洋紡 バックシート用フィルム販売 太陽電池向け部材に本格参入

 東洋紡は28日、太陽電池向け部材に本格参入したと発表した。太陽電池を保護する「バックシート」と呼ぶ部材に使う複数のポリエチレン(PET)フィルムを開発し、バックシートメーカーへの販売を始めた。2012年に合計で70億円を売り上げたい考えだ。

 太陽電池のバックシートは樹脂の一種であるPET製の薄いフィルムを何枚も重ねてあり、雨水が内部に流れ込んだりして劣化するのを防ぐ役割を果たす。東洋紡は、このバックシートに使う3種類のフィルムを販売する。液晶パネル用や食品包装用フィルムで培った技術により、既存の他社製品と差別化した。表面の保護に使うフィルムは、水と化学反応を起こして分解するまでの時間が既存製品の1.5倍に長くなったほか、耐熱性も高め、米国の民間機関から安全規格の仮認証も取得した。このほか水分浸入を防ぐフィルムなども販売する。同社はバックシート用接着剤を販売しているが、主要部材を手がけるのは今回が初めて。

                   ◇
【予報図】

 ■各国の需要動向見極めカギ

 太陽電池の需要は、一昨年秋のリーマン・ショックを機に大きく落ち込んだ。

 ただ、ここにきて回復傾向を強めており、太陽電池の発電能力は2012年に08年比で約3倍に拡大するとの予測もある。これに伴い、バックシートを含む部材も需要拡大が見込まれている。

 太陽電池はセル(発電部品)の表側と裏側をガラスで挟む三層構造となっているが、ここ数年は裏側をバックシートに置き換えるケースが増えている。さらに表面保護用フィルムは、現在主流のフッ素系だけでなく、価格が安いPETを採用する動きも進みつつある。

 東洋紡ではPETフィルムの需要が順調に拡大すると予測。液晶パネル用の製造設備や技術ノウハウを応用することで、競争を勝ち抜けると判断した。

 ただ、バックシート用フィルムは帝人デュポンフィルムや東レ、三菱樹脂が先行。富士フイルムが11年3月までに量産を始める方向で検討している。有望市場なだけに、今後は他社の参入も相次ぐとみられ、競争が激化する恐れがある。

 太陽電池は、各国政府の普及策が販売に大きな影響を与え、需要動向が見極めにくい部分もある。東洋紡の事業拡大は、こうした市場の特性を把握し、いかに適切に対応できるかもカギを握りそうだ。(井田通人)

247荷主研究者:2010/07/19(月) 21:25:01

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100629/bsc1006290500000-n1.htm
2010.6.29 05:00 Fuji Sankei Business i.
帝人、エアバスに供給

 帝人子会社の東邦テナックスは28日、航空機製造大手のエアバスを傘下に持つ欧州航空防衛宇宙会社(EADS)と、航空機用の炭素繊維材料などを供給する長期契約を結んだと発表した。

 2010年5月から25年までの契約期間中の合計で、数百億円の売り上げを見込む。

 東邦テナックスは同時に、欧州子会社がカナダのボンバルディア・エアロスペースと、次世代民間旅客機「Cシリーズ」向けに炭素繊維を長期供給する契約を締結したことも発表した。

248荷主研究者:2010/07/19(月) 21:53:30

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820100628cban.html
2010年06月28日 日刊工業新聞
東洋紡、高強度ポリ繊維を増産−敦賀の新ライン稼働

 東洋紡は超高強度ポリエチレン繊維「ダイニーマ」の増産設備を完成し、稼働を始めた。

 敦賀事業所(福井県敦賀市)に年800トンを生産するラインを増設した。作業用安全手袋やロープなどに振り向ける。増産により生産能力は年2400トンになる。

 ダイニーマはピアノ線の8倍の強度をもち、吸水劣化がなく軽量であるなどの特徴からロープや防護手袋、釣り糸、土木資材補強用資材などに用いられる。東洋紡とオランダのDSMダイニーマの折半出資会社の、日本ダイニーマ(大阪市北区)が事業展開する。増産するのは2008年1月以来で、敦賀事業所の生産ラインは3本目となる。東洋紡の総合研究所(大津市)でも生産している。

249荷主研究者:2010/07/24(土) 14:30:04

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0003185468.shtml
2010/07/10 11:00 神戸新聞
繊維事業、工場統合など再編へ ニッケ

 ニッケ(本店・神戸市中央区)は9日、衣料繊維事業を再編し、国内と中国の工場をそれぞれ統合すると発表した。生産効率を高め、高付加価値製品を強化して年間5億円の増益効果を見込む。

 連結子会社の尾州ウール(愛知県稲沢市)の染色・製糸工程を、ニッケ一宮工場(同県一宮市)に統合。また尾州ウールのねん糸工程も一宮工場敷地内に移設する。尾州ウール工場の跡地約4万3千平方メートルは、商業施設として賃貸する。約60人の従業員はグループ内への異動などで対応する。

 また、中国の連結子会社、青島日毛紡織有限公司での生産を中止。設備の一部は、連結子会社でウール産地の江蘇省にある江陰日毛紡績有限公司に移設し、羊毛と合繊を合わせたハイブリッド糸など高付加価値素材の拡充を図る。

 再編により、2010年11月期には構造改善費用として10億円が発生するが、再編が完了する12年11月期以降は約5億円の増益効果が生まれるとしている。

 ニッケが同日発表した10年5月中間連結決算は、売上高が前年同期比1・5%減の412億6千万円、原価率低減に取り組み経常利益が2・6倍の23億3千万円。純損益は6億2800万円の赤字から14億9800万円の黒字となり、中間決算としては2年ぶりに黒字転換した。通期予想は、売上高845億円、経常利益43億円、純利益21億円。

(広岡磨璃)

250荷主研究者:2010/07/24(土) 14:34:19

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100709/bsc1007091327010-n1.htm
2010.7.9 13:24 Fuji Sankei Business i.
炭素繊維増産、各社が凍結解除 三菱レイヨンは工事建設再開へ

 鉄よりも軽く、強度が高い先端素材の炭素繊維で、合繊大手が凍結していた増産計画を解除し、再び生産拡大に乗り出している。三菱レイヨンは9日、大竹事業所(広島県大竹市)で中断していた新工場の建設を再開すると発表した。同社と合わせて世界シェアの7割を握る東レと帝人傘下の東邦テナックス(東京都千代田区)も、先送りしていた新規設備の稼働を今年秋にも開始させる。景気悪化などで市場拡大に急ブレーキがかかっていたが、成長軌道に戻ったとみて攻めに転じる。

 三菱レイヨンは、大竹事業所内に年2700トンの生産能力を持つ新工場を建設し、2011年第2四半期(4〜6月期)をめどに稼働させる。投資額は120億円。炭素繊維の中でもより高機能の製品を生産し、風力発電の羽根など産業用途向けに供給する。増産により、全体の生産能力は3割多い1万850トンに拡大する。

 当初は09年第4四半期(10〜12月期)に稼働させる計画だったが、需要が急減したため増産計画を凍結し、建設工事を中断していた。春以降に需要が戻り始め、回復軌道に乗ったことから投資再開を決めた。

 このほか、東邦テナックスもドイツの工場で稼働を予定していた1700トンの生産設備について、当初予定の08年秋から約2年遅れで今年秋にも稼働させる。最大手の東レも愛媛工場(愛媛県松前町)で昨年夏に完成させた1000トンの設備を秋までに稼働させる方向だ。

 炭素繊維市場は2000年以降、二ケタの安定した成長を続けてきた。しかし将来の需要拡大を当て込んだメーカーの増産投資と世界的な景気悪化が重なり、需給バランスが崩壊。東レは米ボーイングによる新型機「787」の生産計画が遅れたことも打撃となった。

 このため、08年の市場は前年より約7000トン少ない2万5000トンと大幅に縮小。09年も2万トン強とさらに萎み、各社は大幅な減産を余儀なくされた。各社の打撃は大きく、3社とも2011年3月期は前期に引き続き営業赤字となる見通しだ。

 ただ、今年春以降はスポーツ用や産業用で需要が戻りつつあり、今年の市場は2万9000トン程度まで回復すると見込まれている。在庫調整も進み、春先には5割程度に低下していた生産稼働率が上昇。三菱レイヨンは足下の稼働率が9割程度とほぼフル生産に近い水準に回復し、東レも世界全体では7割だが、国内はフル生産に戻った。

 炭素繊維は今後、航空機向けの需要拡大が期待されるほか、自動車向け構造材(フレーム)への採用も期待されている。各社は現在、原料高騰に対応するため値上げに動いているが、値上げの影響が軽微で済み、需要拡大が今後も続けば、年内にも新たな増産計画を検討する必要が出てきそうだ。

251荷主研究者:2010/07/24(土) 14:34:52

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100710/bsc1007100501000-n1.htm
2010.7.10 05:00 Fuji Sankei Business i.
炭素繊維 生産拡大のろし 三菱レイヨンなど需要回復で反攻

凍結していた炭素繊維工場の建設を再開する三菱レイヨンの大竹事業所=広島県大竹市

 鉄よりも軽く、強度が高い先端素材の炭素繊維で、合繊大手が凍結していた増産計画を解除し、生産拡大に乗り出す動きが相次いでいる。三菱レイヨンは9日、大竹事業所(広島県大竹市)で中断していた新工場建設を再開すると発表した。同社と合わせて世界シェアの7割を握る東レと帝人傘下の東邦テナックス(東京都千代田区)も、先送りしていた新規設備の稼働を今秋にも開始する。世界的に風力発電やスポーツ用品向けなどの需要が拡大軌道に乗り、今後も航空機向けなどの需要が見込めるとして、攻めに転じる。

 ◆工場建設を再開

 三菱レイヨンは、大竹事業所内に年2700トンの生産能力を持つ新工場を建設し、2011年第2四半期(4〜6月)をめどに稼働させる。投資額は120億円。炭素繊維の中でもより高機能品を生産し、風力発電の羽根などに供給する。増産により、全体の生産能力は従来より3割多い1万850トンに拡大する。

 当初は09年に稼働させる計画だったが、需要が急減したため増産計画を凍結し、建設工事を中断していた。ただ、今春以降に需要が戻り始めたことから投資再開を決めた。

 東邦テナックスもドイツの工場で稼働を予定していた年1700トンの生産設備について、当初予定の08年秋から約2年遅れで今秋にも稼働させる。最大手の東レも愛媛工場(愛媛県松前町)で昨年夏に完成させた年1000トンの設備を秋までに稼働させる方向だ。

 ◆自動車向けも期待

 炭素繊維市場は00年以降、2けたの安定成長を続けてきた。しかし、需要拡大を当て込んだメーカーの増産投資と世界的な景気悪化が重なり需給バランスが崩壊。東レは米ボーイングの新型機「787」の生産計画が遅れたことも打撃となった。

 08年の世界市場は前年より約7000トン少ない2万5000トンと大幅に縮小。09年も2万トン強とさらに縮小し、各社は大幅な減産を余儀なくされ、3社とも11年3月期は前期に引き続き営業赤字となる見通しだ。

 ただ、今春以降はスポーツ用や産業用で需要が戻りつつあり、今年の市場は2万9000トン程度まで回復すると見込まれている。在庫調整も進み、春先には5割程度に低下していた工場稼働率が上昇。三菱レイヨンは足元の稼働率が9割程度とほぼフル生産に近い水準に回復し、東レも世界全体では7割だが、国内はフル生産に戻った。

 炭素繊維は今後、航空機向けのほか、自動車向け構造材(フレーム)への採用も期待されている。各社とも現在、原料高騰に対応するため値上げに動いているが、値上げの影響が軽微で済み需要拡大が今後も続けば、年内にも新たな増産計画を検討する必要が出てきそうだ。(井田通人)

252荷主研究者:2010/07/24(土) 14:47:38

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201007110012.html
'10/7/11 中国新聞
三菱レイヨンが工場建設再開
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 三菱レイヨン(東京)は、景気低迷を受けて中断していた大竹事業所(大竹市)内の炭素繊維工場の建設工事を、6月下旬に再開した。自動車部品など炭素繊維を使った製品の需要増を見据えた判断。来年4月の稼働を目指す。

 炭素繊維の新工場は、1ラインとしては世界最大規模の年産2700トンを見込む。投資額は約120億円。稼働を見込んで既に採用している従業員が従事する。

 当初は2008年4月着工、09年10月稼働を目指していた。しかしリーマン・ショック後の製造業の業況悪化を受け、同年3月に工事を中断していた。

 景気回復に伴い、炭素繊維を使う製品の商談が国内外で本格的に動き始めたことなどから工事を再開した。

 炭素繊維は軽量で強度が高く、主に樹脂と混ぜて炭素繊維樹脂に加工される。燃費向上に力を入れる自動車や航空機メーカーで需要が高まっている。新工場は、大型製品に適した繊維の束の太いタイプの炭素繊維を生産するため、風力発電用の風車の翼などの需要も見込む。

 同事業所は炭素繊維の原料となるアクリル繊維を生産しており、原料から製品まで一貫生産する体制が整う。

253荷主研究者:2010/07/24(土) 15:02:26

2010年7月16日1:17 日本経済新聞
東レ合繊クラスター、染色5社が生地共同輸送 大阪・神戸港へ

 東レと北陸3県の繊維企業などで構成する「東レ合繊クラスター」(中山賢一会長)に参加する主要染色メーカー5社は物流の合理化で連携する。中国企業などに裁断・縫製を委託する生地について、9月から大阪港・神戸港への共同輸送を始める。東レクラスター内で、競合関係にある同工程の企業同士が組むのは初めて。クラスターでの検討をもとに、物流コストの2割削減を目指す。

 参加するのは、小松精錬、倉庫精練、サカイオーベックス、平松産業(石川能美市)、東洋染工(福井県坂井市)の染色加工メーカー5社。染色を終えた生地を、中国などで裁断・縫製するために大阪・神戸港に輸送する。

 7月末までに、5社製品の輸送を一手に引き受けるトラック物流業者を1社選ぶ。個々の企業で急な発注で少量の輸送が必要になった場合などの例外を除き、選定した物流業者に記事の集荷・輸送を委託する。

 物流業者は1台のトラックが5社の各工場を巡回する。最も東に位置する金沢市の倉庫精練で集荷を始めて西に移動し、福井県内の染色工場で満杯に詰め込んだ上で、関西に輸送する。

 5社は年間約1万トンの生地を大阪・神戸港に輸送しており、1社に集中して委託することで、コストを2割に相当する年3000万円(5社合計)を減らせると見込む。

 今後は各社で異なる出荷時間を調整し、トラックの出発時間に合わせて、効率的に記事を集荷するための実験を始める。

 約100社で構成する東レ合繊クラスターの購買・物流部会は09年12月以降、輸送コスト削減を図るため会員企業の物流改革に取り組んでいる。

 既に石川県内で、トラックが織物メーカーの工場から染色メーカーに生地を出荷した後、近隣の合繊工場で生産した加工糸を集荷し、最初の織物メーカーに輸送する体制を整備。週4便のペースで実施しており、輸送費の4割削減を目指している。

254とはずがたり:2010/08/01(日) 00:15:40

なんか異色の取り合わせみたいに思えるけどヒートテックとか既に成果出しているのか。

ユニクロと東レ、戦略提携を強化 素材供給4000億円に倍増
http://www.sankeibiz.jp/business/news/100720/bsd1007201445006-n1.htm
2010.7.20 14:44

 カジュアルウエアチェーンのユニクロと東レは20日、戦略的提携を強化することで合意したと発表した。2006年に合意した5カ年計画に続く第2弾。素材の共同開発を強化し、今後5年間で東レからの素材供給などの取引額を前回の倍近い4000億円に拡大する。

 第1弾の戦略提携では、5年間で当初目標の2000億円を上回る2400億円の取引が実現した。第2弾は、「魅力ある商品開発を進め、今までにない新しい価値を持つ服を創造し、世界中の顧客に提供する」ことを目標に掲げた。

 同日会見したユニクロの柳井正会長兼社長は、「今まで誰もやったことのないことをグローバルでできる可能性がある」と述べ、東レとの協力で世界展開を強化する考えを強調。大苫直樹ユニクロ取締役は「これまでの商品を進化させ、人々の生活習慣を劇的に変える」と述べ、新商品開発に期待を示した。

 また、東レの日覚昭廣社長は「魅力ある繊維素材の開発を加速させることが使命だ」と話した。

 両社の提携では、東レが新素材の開発を担い、機能性下着の「ヒートテック」などのヒット商品を生み出した。

 第2弾では、特に世界展開で協力したい考え。すでに中国にある東レの東麗繊維研究所に「ユニクロ素材開発推進部」を設けるなど態勢を整えている。柳井会長は「生産の川上から川下まで、世界各国で協力事業を行い、新しい世界企業を東レとつくっていきたい」と意気込んでいる。

255荷主研究者:2010/08/01(日) 21:29:11
>>249
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020100712cbag.html
2010年07月12日 日刊工業新聞
ニッケ、衣料繊維事業を再編−構造改善費、内外で10億円

 ニッケは国内、中国の衣料繊維事業を再編する。国内では梳毛(そもう)糸生産子会社の尾州ウール(愛知県稲沢市)の事業を2011年1月末をめどにニッケ一宮工場(愛知県一宮市)に統合、跡地を商業施設として開発する。中国では青島日毛紡織(中国・山東省)の梳毛糸生産を8月までに停止し、江陰日毛紡績(中国・江東省)に設備を移管する。10年11月期に構造改善費用として10億円を計上する。

 再編の完了する12年11月期以降には、跡地の賃貸収入と生産効率の改善効果で年間5億円の収益改善を見込む。

 尾州ウールは梳毛糸製造のうち染色・製糸の両工程を一宮工場に統合。撚糸(ねんし)工程は同工場に設備を移設し、事業を継続する。尾州ウール本社工場跡地の面積は4万2800平方メートル。商業施設としての開発を決めており、土地賃貸か土地・施設賃貸のいずれかの形をとる。

256荷主研究者:2010/08/01(日) 21:42:57
>>254
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20100721301.htm
2010年7月21日03時09分 北國新聞
ユニクロ専用ライン拡大へ 東レ石川工場、既存設備の改良検討

 能美市の東レ石川工場は、ユニクロ専用ラインの拡大に向けた検討に入った。同工場では「ヒートテック」など機能性肌着の製造ラインを保有しているが、生産量の増加を視野に入れ、既存設備の一部をユニクロ向けに改良する可能性を探っている。20日、東レとユニクロとの提携拡大が発表され、ファストファッション向けの衣料を手掛ける北陸の産地企業にも波及効果が期待できそうだ。

 「正式に増産が決まった訳ではないが、石川工場でも対応の準備を進めなければならない」。東レ石川工場の小路俊介工場長が、ユニクロ向けの糸の生産拡大を見据える。

 ユニクロ専用の製造ラインを設置する同工場では、肌着「ヒートテック」「シルキードライ」のポリエステル糸を生産している。肌着の販売好調を受け、現在はフル稼働に近い状態になっている。

 肌着用の糸を製造するには、特殊設備を導入する必要があるが、「空きスペースの問題から新設備の設置は難しい」(広報担当)。このため、同工場では他の品目を製造する既存のラインを改良し、ユニクロ向けに割り当てる可能性が高いという。

 ユニクロは、低価格志向に対応した高品質な商品戦略を展開。ユニクロを展開する「ファーストリテイリング」は、海外出店を強化しており、2020年8月期の連結売上高目標を09年8月期の約7倍となる5兆円に設定している。

 ユニクロのように、流行を取り入れた衣料品を低価格で展開するファストファッションの好調は、北陸産地に好影響を与えている。

 石川県統計情報室がまとめた5月の生産動態統計調査によると、織物の生産量が約1600万平方メートルと、前年同月に比べて21・1%増加。繊維関係者からは「ファストファッション向けが数字を押し上げている」との声も聞かれる。

 「協力工場がフル稼働の状態。休み返上で生産を続けている工場も多い」とするのは、繊維商社、蝶理北陸支店の坂田年男支店長。

 ダウンジャケットに使用される薄地織物の引き合いが急増し、協力工場では生産が追い付かないほどの活況だという。このため、同社は古い織機を保有する協力工場に対し、薄地に対応した最新設備への切り替えを促している。同社が設備の購入費を負担して貸し出す新制度の導入も検討している。

 小松精練(能美市)でもファストファッション向けの素材が好調。広報担当は「大手アパレルが求める品質や納期、数量の条件を満たす企業が北陸に集中しているのではないか」と話す。リーマン不況の後に市場在庫が激減した反動も受注増の要因だという。

 ただ、ファストファッション向けの受注は限定的だとする声もある。石川県繊維協会の伊藤靖彦会長は「技術のある企業に受注が集中している。産地全体への波及はあまり期待できない」と指摘する。

 また、人件費の安い新興国の技術力が高まれば、生産地が北陸から新興国に移る懸念もある。産地企業にとっては、好調なファストファッションの品質基準を満たす生産体制を、いかに早く構築できるかが業績を左右する鍵となりそうだ。

257荷主研究者:2010/08/12(木) 23:44:57

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0003282956.shtml
2010/08/06 10:43 神戸新聞
ケナフ原料のレーヨン開発 加古川の繊維会社

ケナフレーヨンを用いた衣料品と糸=大阪市中央区、オーミケンシ

 絹に似た光沢を持つ繊維、レーヨンの原料を、木材から草の一種「ケナフ」に替えて商品化することに、加古川市の繊維会社が日本で初めて成功した。環境に優しい素材とされるケナフを用いることで、衣料面から環境負荷の低減に取り組む。品質的にも従来品と同等以上で、早ければ来春にも、衣料品として店頭に並ぶ見通しという。(武藤邦生)

 オーミケンシレーヨン(加古川市)が製造、親会社のオーミケンシ(大阪市)が販売する。

 従来のレーヨンは、木材の繊維を化学的に分解して製造する。森林伐採の懸念もあるため、同じ植物繊維の「草」に着目、特に成長が早いケナフに着目した。

 ケナフはアオイ科の一年草で、二酸化炭素の吸収量は杉の10倍以上。半年ほどで収穫できるため作付面積を大幅に削減でき、森林の保護につながる。また農薬を使わず栽培可能で、土壌汚染の心配もないという。

 木材とケナフで製造法に大きな違いはないが、量産化に必要な専用プラントを、オーミケンシレーヨンに導入。強度や色合いは木材原料のレーヨンと同水準、柔らかさではそれを上回るレベルに仕上がり、7月にアパレル企業などに向けて、糸、生地の販売を始めた。

 ブランド名は「リ・テラ」。再生を表す「リ」とラテン語で地球を示す「テラ」を組み合わせた。ケナフに加え、竹やジュートを用いたレーヨンも今秋発売予定。牛乳パックを再利用した繊維の実用化も目指す。

 現在のところケナフレーヨンは従来品より2割ほど高価だが、オーミケンシ生産・技術開発事業部の森雅博ディレクターは「普及すれば、価格は逆転する。環境に優しいケナフが、レーヨンの主流となることを目指したい」としている。

258荷主研究者:2010/08/20(金) 00:41:22

2010/8/12 19:13 日本経済新聞
三菱レイヨン、「アセテート長繊維」生産能力6割減

 三菱レイヨンは12日、来年3月末をめどに、婦人服などに使う「アセテート長繊維」の生産設備を集約し、生産能力を6割削減すると発表した。富山事業所(富山市)内に2カ所ある工場を1カ所に減らして設備の稼働率を高める。

 同社は高級婦人服などに使うトリアセテート長繊維と、衣料の裏地などに使うジアセテート長繊維を手掛けている。両繊維は同事業所内の別工場で生産しているが、ジアセテートの工場を閉鎖して設備を移管し、トリアセテートの工場に集約する。

 また同社は同日、溶媒などとして使う工業薬品のDMF(シメチルフォルムアマイド)事業から撤退すると発表した。横浜工場(横浜市)と中国工場(江蘇省)で生産していたが、中国の現地メーカーなどとの競争が激化し今後も収益を見込めないと判断した。横浜工場は閉鎖済みで中国工場を2011年3月末までに閉鎖する。

259荷主研究者:2010/08/22(日) 14:40:25

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100812/bsc1008122212014-n1.htm
2010.8.12 22:09 Fuji Sankei Business i.
120年以上の歴史に幕 「日本紡績月報」が廃刊

 日本紡績協会(大阪市中央区)の機関誌「日本紡績月報」が、7月20日発行の7・8月号(700号)で最終号となり、64年の歴史に幕を閉じた。同協会の前身である紡績聯合会の機関誌「聯合紡績月報」と合わせると120年以上、1300号を超える業界機関誌の廃刊に、関係者からも惜しむ声が上がっている。

 聯合紡績月報は明治22(1889)年5月に創刊。紡績業界の機関誌としてだけではなく、経済全般にかかわる論文や概況報告、統計などを紹介し、日本の学術研究に貢献してきた。その後、名前を変えながら、昭和18年2月〜21年10月の期間を除いて発行が続けられ、21年11月に日本紡績月報が創刊された。

 トヨタテクノミュージアム産業技術記念館(名古屋市西区)の岩崎充博副館長らによると、日本の本格的な紡績業は、慶応3(1867)年の薩摩藩による鹿児島紡績所開設に始まった。その後、紡績業は日本の近代化の根幹をつくり、第二次世界大戦後は戦後復興を牽引するなど日本の技術や経済を支え続けた。

 紡績月報は、こうした歴史を記録してきたが、近年は情勢変化が急激で、印刷媒体では読者ニーズへの対応が難しいとして、廃刊を決めた。最終号では、同協会の松元勇二郎専務理事のあいさつのほか、嘉永6(1853)年からの日本の繊維産業年表などが掲載されている。

 紡績業関係者からは「紡績業界でも化学やバイオ、食品などに進出する企業が増えており、時代の流れを感じる。歴史のある機関誌だけに残念」と惜しむ声が聞かれる。岩崎副館長は「紡績はトヨタグループの祖、豊田佐吉とも縁の深い産業で、その歴史を長く残し続けた機関誌の意義は大きかった」と振り返る。

 日本紡績協会では今後、ホームページ(http://www.jsa−jp.org/)で情報を提供していくとしている。

260荷主研究者:2010/08/22(日) 14:40:57

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100813/bsc1008131108005-n1.htm
2010.8.13 05:00 Fuji Sankei Business i.
苦境のジーンズ業界…親会社主導の開発で不振の呪縛解けるか

 ジーンズ業界の苦境が続いている。不況で衣料品全体の消費が冷え込んでいる上、長期化するデフレを背景にユニクロや総合スーパーから1000円以下の激安品が相次ぎ発売され、販売が圧迫されているためだ。デザイン性の高い「プレミアムジーンズ」と呼ぶ高級品のブームが2006年ごろに収束して以来、流行を生み出せていないことも不振に輪をかけている。

 昨年6月には繊維大手のクラボウが岡山県のデニム糸工場を閉鎖し、老舗ジーンズメーカーのボブソンも昨秋にジーンズ事業から撤退した。リーバイ・ストラウスジャパンも09年11月期の最終損益が5億4700万円の赤字に転落した。赤字は10年ぶりのことだ。

 同社はあえてデフレに背を向け、08年ごろから1万5000円以上の高級品を増やし、ブランド力で勝負する戦略をとっている。一方で、卸し先の小売店と競合し、摩擦を生むのを覚悟で直営店を増やしている。

 だが、現状では結果が出ていない。それどころか、6月には8500万円の黒字としていた10年11月期の最終損益予想を、32億1000万円の赤字へと大幅に下方修正した。離れた女性客を取り戻すことを狙った今回の新商品は米国の親会社が開発を主導したものだが、不況とデフレの呪縛(じゅばく)から一向に逃れられない国内では海外以上の重みを持ちそうだ。(中村智隆)

261荷主研究者:2010/09/27(月) 00:21:58

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820100907cbai.html
2010年09月07日 日刊工業新聞
帝人、FRC用アラミド短繊維を開発−強度スチール繊維並み

 帝人はパラ系アラミド繊維「テクノーラ」を使った繊維補強コンクリート(FRC)用短繊維を開発した。スチール繊維並みの強度、耐久性を確保しており、スチール繊維の代替需要を開拓する方針で、2013年をめどに市場投入する計画だ。

 特に、護岸や空港の施設など補強材に防錆(ぼうせい)が要求される構造物向けに提案する。さらに、電磁波対策が必要な構造物への適用も検討していく。

 コンクリートに短繊維を練り込んで靱(じん)性などを強化するFRC工法では、強度の要求レベルに応じてビニロン繊維、スチール繊維などが用いられる。新開発したテクノーラが主に狙うのはスチールの代替用途。スチール並みの強度を持ち、スチールのネックである錆の問題がない。さらに軽いなどのメリットがある。

262荷主研究者:2010/10/11(月) 23:33:35

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820100921cbah.html
2010年09月21日 日刊工業新聞
旭化成せんい、12年度に高機能不織布を2倍増産

 旭化成せんいは高機能不織布「プレシゼ」の生産能力を増強する。滋賀県守山市にある工場の生産能力を、2012年度に現状の2倍となる年4000トンに引き上げる計画だ。投資額は非公表。プレシゼを中心に不織布の産業資材向け販売を促進しており、特に海外での市場開拓を積極的に進めている。11年度には現在の生産設備がフル稼働になる見込みで、需要増にあわせて供給能力を高める。

 プレシゼは従来のスパンボンド不織布に比べ布質が均一的で、粒子捕集効率が高く、通気性や通液性にも優れている。07年に発売後、顧客と共同で用途開発を進めてきた。この取り組みが奏功し、10年に入り引き合いが増え、現在は生産稼働率が7割程度に上昇している。旭化成せんいでは11年度末までにフル稼働になると見ている。

263荷主研究者:2010/10/29(金) 00:27:51

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101021/bsc1010210502003-n1.htm
2010.10.21 05:00 Fuji Sankei Business i.
帝人、炭素繊維の生産計画再開 航空機向け需要が回復

 帝人子会社の東邦テナックス(東京都千代田区)は20日、高機能繊維の一種で鉄より軽くて強度の高い炭素繊維について、ドイツの工場で昨年夏に完成したまま、計画を凍結していた生産設備を今月から稼働させたと発表した。炭素繊維は三菱レイヨンも中断していた新工場建設を7月に再開するなど、需要回復を受けた生産拡大の動きが本格化してきた。

 東邦テナックスは昨年8月、生産子会社「トーホウ・テナックス・ヨーロッパ」のオーバーブルフ工場(独オーバーブルフ市)に約120億円をかけて年産能力1700トンの4番目の生産ラインを導入。その後、世界的な景気悪化に判う急激な需要減で、既存工場の減産とともに、新ラインの稼働を見送っていた。

 しかし、今年に入り、ゴルフクラブなどのスポーツ用品や風力発電装置の羽根向けに引き合いが活発化。今回、凍結解除に踏み切った。これにより全体の生産稼働率は7割から8割に高まった。

 炭素繊維大手では、三菱レイヨンも大竹事業所(広島県大竹市)で中断していた新工場建設を7月に再開。120億円をかけて2700トンの年産能力を持つ新工場を建設し、当初計画より1年半遅い2011年4〜6月期に稼働させる。また最大手の東レも愛媛工場(愛媛県松前町)で昨年夏に完成させた年1000トンの生産設備を今秋から稼働させる方向で検討している。

 帝人によると、炭素繊維の世界市場は09年に前年より4000〜5000トン少ない約2万3000トンまで落ち込んだが、今年は08年を上回る見通し。その後も航空機向けの需要が本格的に立ち上がり、自動車での採用拡大も期待される中、年15%程度の安定した市場拡大が期待できるとみている。(井田通人)

264荷主研究者:2010/11/08(月) 23:25:56

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101028/bsc1010280504004-n1.htm
2010.10.28 05:00 Fuji Sankei Business i.
東レ、宇宙船内服の生地販売 消臭や耐久性に着目

東レが販売する宇宙船内服の技術を応用した生地を使ったスポーツウエア

 東レは27日、宇宙飛行士が宇宙船内で着る服の技術を応用した生地の販売に乗り出すと発表した。高い消臭機能を持ち、繰り返し洗っても効果が持続するという。来年春から制服用とスポーツ用の2ブランドを展開する。

 販売する生地は、特殊な薬剤を繊維1本1本の内部に染み込ませる技術により、汗などから発生するアンモニア臭を効果的に消すことができる。これに加えて、スポーツ用には汗を素早く吸い取って乾かす「吸水速乾機能」を持たせたほか、家庭で50回洗濯しても消臭機能が落ちない高い耐久性を達成した。

 一方、制服用は耐久性に加えて抗菌防臭機能や汚れをつきにくくするなど、さまざまな機能を組み合わせることができる。

 スポーツ用はインナーウエアやジャケット、パンツの素材として初年度10万平方メートル、3年間で25万平方メートルの販売を目指す。また制服用は食品工場や介護現場、オフィスなど幅広い場所での利用を想定。初年度10万平方メートル、3年間で50万平方メートルの販売を計画している。

 東レは宇宙航空研究開発機構(JAXA)が取り組む、日本女子大学の多屋淑子教授をリーダーに宇宙船内の生活を快適にすることを目指す「近未来宇宙暮らしユニット」に参画。宇宙飛行士が船内で着るズボン生地の開発を手掛けた。同ユニットが開発した船内服は、08年と09年にスペースシャトルに搭乗した日本人宇宙飛行士が着用している。

 衣料用素材はその際に培った技術を活用、販売に当たってはJAXAが展開するブランド「JAXA COSMODE PROJECT」のロゴマークを使用する権利を得た。(井田通人)

266荷主研究者:2010/11/21(日) 12:12:03

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20101111302.htm
2010年11月11日03時00分 北國新聞
車快走で反転増収 北陸の繊維企業

 北陸の繊維企業の今年4〜9月期業績は、10日までに決算発表があった上場4社のうち3社が増収となり、前年の減収から一転した。エコカー補助金の恩恵を受け、カーシートなど自動車関連資材の受注が伸びた。主力の衣料分野にも復調の兆しが出ているが、下期はエコカー補助金終了や円高などマイナス要因もあり、先行きに慎重な見方が強い。

 10日までに2011年3月期第2四半期決算を発表した繊維の上場企業は、小松精練(能美市)、倉庫精練(金沢市)、北日本紡績(白山市)、セーレン(福井市)の4社。前年同期比の増収幅は、セーレンが17・0%、倉庫精練が13・7%、小松精練が5・6%。北日本紡績は17・0%の減収だった。

 増収組に共通するのは、自動車内装材が好調だったことだ。

 カーシートやエアバッグなど内装材の伸び率は、小松精練が62・2%と最も大きく、倉庫精練が42・0%、セーレンが40・2%となった。自動車メーカーの減産に伴って減少した前年同期から反転した。

 中間期で3期ぶりの黒字化を果たした倉庫精練の小川直人社長は決算会見で「前期は生産調整もしたが、今期は一転した。エコカー補助金の恩恵が大きかった」と説明。セーレンも中国、タイなど新興国の需要が堅調に推移したという。

 非衣料分野だけでなく、主力の衣料分野にも持ち直しの動きがある。特に、大きく伸ばしたのが小松精練で、ダウンジャケットなどに使用される薄地素材の引き合いが国内外で拡大した。

 デジタルプリント素材「モナリザ」も好調で、蓮本英信社長は下期中に「モナリザ」の生産ラインを増強する方針を示した。10月には韓国に代理店を設置。海外市場でも攻勢を強めている。

 ただ、先行きには不安材料が多い。倉庫精練の小川社長はエコカー補助金終了の影響について「年内いっぱいは受注残で乗り切れるが、年明け以降は不透明だ」と危惧する。セーレンもエコカー補助金終了による国内の反動減を懸念する。

 小松精練の蓮本社長は輸出が順調に拡大する見通しを示しながらも、「円高の影響は避けられない」と述べ、社内の想定レートを見直したことを明らかにした。

 下期は、自動車関連資材の落ち込みが予想され、主力の衣料分野でどれだけカバーできるかが通期業績を左右しそうだ。

267荷主研究者:2010/12/18(土) 16:58:57

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101208/bsc1012080503001-n1.htm
2010.12.8 05:00 Fuji Sankei Business i.
東レ、炭素繊維増産で新工場も B787など新型機向け需要拡大

インタビューに応じる東レの日覚昭広社長

 東レの日覚昭広社長は7日、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、高機能繊維の炭素繊維の生産態勢について「米国での増設を考えている」と述べ、既存工場の拡張か新工場建設で、さらなる増産を検討していることを明らかにした。

 米国には米ボーイングの工場があり、東レは炭素繊維複合材料の長期供給契約を結んでいる。ボーイングは現在開発中の新型旅客機「787ドリームライナー」について、2013年に月10機の生産態勢を整える計画。新型航空機向け需要の拡大が見込まれるほか、一般産業向けの需要も期待できることから、東レは米国での増強を図る。

 787は試験飛行のトラブルで納入が遅れているが、日覚社長は「予算内に収まっている」と述べ、業績への影響はないとした。ただ、来年2月ごろに予定されていた全日本空輸への1号機納入がさらに遅れる見通しとなる中、「それ以上の遅れが出れば影響が出る」と語った。

 一方、来年度にスタートする3カ年の次期中期経営計画については「設備投資額は(1年あたり)1000億〜1200億円になる」と説明。中国で液晶向けフィルムやおむつ用不織布を増産することなどにより、今年度計画の620億円から大幅に上積みする方針を示した。

 同社は07年10月に5カ年中計を策定したが、世界同時不況に伴う業績悪化で計画を事実上凍結し、コスト削減を柱とする2カ年計画を09年4月にスタートさせた。今年度の業績が回復し、コスト削減目標を達成できる見通しがついたため、東レは次期中計では5カ年計画で掲げていた連結売上高1兆8000億円、営業利益1500億円の目標に再挑戦する。(井田通人)

268荷主研究者:2010/12/18(土) 16:59:41

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101209/bsc1012090501000-n1.htm
2010.12.9 05:00 Fuji Sankei Business i.
帝人は植物由来、東レは海外で「再生」 合繊各社、エコ繊維で攻勢

協力企業から回収した衣料品などをポリエステル繊維に再生している帝人の松山事業所=愛媛県松山市

 大手合繊メーカーが環境負荷の少ない「エコ繊維」で攻勢をかけている。帝人グループの帝人ファイバー(大阪市中央区)は、植物由来の原料を使ったポリエステル繊維の販売を9日に開始する。東レは、再生ポリエステル繊維を海外生産する方向で検討に入った。環境配慮型商品を求める消費者意識の高まりを受け、国内外で新規需要の創出を目指す。

 CO2排出3割減

 帝人ファイバーは、植物由来の原料を一部に使ったポリエステル繊維を「プラントペット」と名づけ、原糸や生地を販売する。再利用品の使用が進む衣料品や自動車用シートに加え、回収できず環境負荷低減の方法が限られるナプキンなど衛生材料の素材としても売り込む。

 ポリエステル繊維の原料の一部であるエチレングリコールを、サトウキビから砂糖を精製する際の副産物である糖蜜を使った植物由来の原料に置き換えた。これにより、二酸化炭素(CO2)排出量は石油由来の製品に比べ2〜3割削減できるという。

 耐久性や染色性などの品質は石油由来の製品と同等の水準を確保。コストはやや割高となるものの、「消費者が付加価値として受け入れられる範囲に収める」(同社)という。

 当面はタイの工場で既存設備を活用して生産し、欧州や中国など海外でも販売していく。潜在的には、同社が生産するポリエステル繊維の約5分の1に当たる年3万トン程度の需要があるとみている。

 帝人はエコ繊維事業として、衣料品などを回収してポリエステル繊維を再生する取り組みも実施しており、今回の製品によって顧客の選択肢を広げる。

 同様の植物由来原料を使ったポリエステルは、米コカ・コーラが昨年からペットボトル素材に採用し、日本法人も今年3月から「爽健美茶」など3製品に取り入れた。トヨタ自動車も、来年初頭に発売する「レクサスCT200h」で荷室用内装材に自動車で初めて使用する予定。また同グループの豊田通商は台湾で現地の化学大手と合弁会社を10月に設立し、11年末に植物由来原料の生産を始める。

 生産は中国が有力

 ポリエステル繊維は東レも廃ペットボトルや液晶用フィルムの端材を回収し、化学処理などによって再生して販売する事業を行っている。現状は国内のみで生産し、販売も大半が国内だが、海外でも事業を展開する方向で検討に入った。生産は中国が有力。海外でも需要拡大が見込まれており、今後は他社の海外進出も加速しそうだ。

 ポリエステル繊維は、汎用(はんよう)品生産量で、価格競争力に勝る中国やインドのメーカーが日本勢を大幅に上回っている。日本勢の技術的優位性を生かせるエコ繊維は、こうした海外メーカーに対抗する有力な武器となりそうだ。(井田通人)

269荷主研究者:2010/12/26(日) 23:18:56

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201012/15/01201_2121.html
2010年12月15日(水)化学工業日報
クラレ、来年度黒字化へ繊維事業テコ入れ

 クラレは、繊維事業の構造改革を推進する。来年度中に岡山事業所(岡山県)で人工皮革の一部製造ラインをスクラップする方針。競争が激化する汎用品の生産を中国に移管、岡山では環境対応型商品など差別化品の生産にシフトする。またポリアリレート繊維も生産集約を計画しており、不採算事業のテコ入れを図ることで、来年度には繊維事業を黒字化する。同社の繊維カンパニーでは、人工皮革「クラリーノ」、ポリアリレート繊維「ベクトラン」、ビニロン繊維、ポリエステル繊維、不織布、面ファスナーなどを手掛けており、今年度は売上高600億円、営業損失5億円を予想している。

270荷主研究者:2010/12/30(木) 20:03:39

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101222/bsc1012220503002-n1.htm
2010.12.22 05:00 Fuji Sankei Business i.
繊維各社、新素材相次ぎ投入 帝人など汗対策強化で拡販

 繊維メーカー各社が、汗対策を強化した新素材を相次ぎ投入している。帝人が抗菌・防臭機能を長持ちさせたポリエステル繊維を投入したほか、東洋紡は表面への汗の染み出しを防ぎ、着用感や見栄えを良くする新素材の販売を始めた。消費不振で衣料品販売が低迷する中、汗対策の強化が付加価値向上につながるとみて、スポーツ衣料やインナーウエア用などに売り込む考えだ。

 帝人が今月から販売を始めたポリエステル繊維「エコピュアー」は、50回洗濯しても抗菌や防臭といった汗対策機能を維持できる。汗対策を施した従来繊維は、生地に薬剤を染みこませるなどの後加工を施す。これに対し、「エコピュアー」は糸の製造方法を改良。着用時に擦れたり、洗濯で失われやすい機能を長持ちさせるのに成功した。

 人肌と同じ弱酸性で、汗をかくと肌がアルカリ性に傾くのを防ぎ、ニオイの元となる雑菌の増殖も抑えるという。

 東洋紡は、表面に汗が染み出す「汗染み」に着目した。今月からスポーツ用品メーカーなどへの売り込みを始めた「ウォーターブロック」は、二重に編んだ生地のうち、表側に水分を弾く撥水(はっすい)加工を施したポリエステルの糸を使用。汗を生地内部に閉じこめて蒸発させ、見栄えが悪くなるのを防ぐ。生地を三重にして裏側にも撥水糸を使い、着用時のべとつき感も減らす、より高機能の「ウォーターサンド」も販売する。

 一方、ユニチカが今月から販売した「デオ・シャット」は、加齢臭や汗の臭いを効果的に防げる。後加工に使う薬剤の組成を工夫して50回の洗濯に耐えられるようにした上、これまで難しかった柔らかい風合いも特長だ。同社では、「加齢臭や汗のニオイを気にする人が増えているほか、地球温暖化による気温上昇が懸念される中、汗対策への注目度がこれから高まる」と、販売拡大に期待を寄せる。

 繊維各社は、汗対策などの機能強化を図ることで、中国などから流入する安価な素材にも対抗できるとみており、今後も製品開発に力を入れる構えだ。(井田通人)

271荷主研究者:2011/01/16(日) 16:45:49

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110107/bsc1101070501000-n1.htm
2011.1.7 05:00 Fuji Sankei Business i.
日清紡、繊維事業の移管加速 国内撤退、インドネシア増産など着々

 日清紡ホールディングスは繊維事業の海外移管を加速する。6日、インドネシアで織布などの生産能力を増強するほか、インドでシャツの生産を開始するなど、海外生産の詳細を発表した。同社は不振が続く繊維事業について、国内での量産品の生産から昨年撤退。高いコスト競争力が見込まれるインドネシアや中国などへの投資を急ぎ、事業の立て直しを図る。

 インドネシアでは、現地子会社の「PT.ニカワテキスタイルインダストリー」が建設を進めている織布工場が4月に完成する。これにより同社の織布の生産能力は約40%増の年産3900万ヤード(約3万6000キロメートル)に拡大する。

 日清紡は昨年末、同社への出資比率を63%から70%に引き上げた。議決権株式数の3分の2以上を保有することになり、「経営の独自性とスピードを高めていきたい」(日清紡)としている。

 同国ではこのほか、布の形態安定や染色の加工能力については、今年末に新ラインを導入して年産2280万ヤードから3000万ヤードに高める計画。さらに縫製工場を新設し形態安定シャツの生産を強化し、デニム糸の染色事業も行う。一方、インドでは現地メーカーと合弁会社を立ち上げ、今月からシャツ生産に乗り出す。このほか、中国では7月からシャツ生産を強化し、ブラジルでは13年をめどに紡績能力を約14%引き上げる計画だ。

 日本の繊維業界は、コスト競争力に勝る中国メーカーなどが台頭する中、景気低迷に伴う需要減もあり大打撃を受けた。このため日清紡では昨年、国内生産からの撤退を表明。昨年9月に島田事業所(静岡県島田市)の紡績工場を閉鎖し、藤枝事業所(藤枝市)などほかの2事業所は生産設備を縮小し技術開発拠点として残している。

 日清紡は「海外へのシフトにめどが立ってきた。真のグローバル競争力を備えたテキスタイルメーカーに変貌する」としており、海外生産を今後も拡充していく考えだ。(中村智隆)

272荷主研究者:2011/01/25(火) 22:58:01

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20110111301.htm
2011年1月11日02時19分 北國新聞
炭素繊維で車市場開拓 北陸の製造業

 北陸の製造業で、炭素繊維で自動車市場を開拓する動きが出てきた。航空機などに比べて製造時間の短い自動車業界向けに、一村産業(金沢市)は短時間で部品を加工できる素材を開発し、新年度に試作品の提供を開始する。タカギセイコー(高岡市)も東レと連携し、新たな加工技術の開発を進める。車体の軽量化が進むなか、鉄より軽い炭素繊維部品の使用拡大が予想され、各社が量産車への搭載を競い合っている。

 「大本命は車。受注のボリュームがけた違いだ」。一村産業の石井銀二郎社長は自動車業界への参入メリットをこう語る。

 同社は橋脚など土木補強用に炭素繊維の織物を生産してきたが、数年前から自動車向けの炭素繊維複合材料の研究を進めていた。

 炭素繊維は鉄に比べて重さが約4分の1と軽量で、燃費性能の向上を求める自動車業界では鉄に替わる部材として注目を集める。

 ただ、従来の炭素繊維は部品加工に1時間程度掛かり、人手を必要とする工程も多いため、製造時間の短い自動車用途には不向きとされてきた。加工費も高く、現在はスポーツカーなど高級車の一部に採用が限定されている。

 一村産業は、プレス機を利用して成型できる新型の炭素繊維シートを開発。成型に掛かっていた人手が省け、加工時間が数分程度に短縮されるという。

 炭素繊維シートはボンネットやトランクルームなど幅広い部品に加工できる。3月にパリで開かれる展示会に出品し、新年度に試作品の提供を始める考えだ。石井社長は「自動車業界への展開は究極の目標。改良を重ね、3、4年後に本格的な普及を狙いたい」とする。

 炭素繊維メーカーの自動車市場への期待は大きい。

 炭素繊維協会の統計によると、09年度の炭素繊維出荷量は前年比28・1%減の9647トンと、リーマン不況の影響で大幅に減少。東レの炭素繊維複合材料を大量に搭載する米ボーイング社の新型旅客機の開発が遅れた影響もあり、生産拡大にブレーキが掛かった。

 ただ、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、2020年には炭素繊維の車部品が本格普及し、市場規模が現状の約3倍に拡大すると指摘。担当者は「加工時間の短縮など課題をクリアできれば、一気に普及する」とみている。

 タカギセイコーは、東レなどと研究チームを結成し、炭素繊維を複雑な形状に加工する技術を開発している。量産車の車体フレームやエンジン部品への採用を狙い、13年の実用化を目指す。

 これまで加工が困難だった凹凸やわん曲を必要とする部品も成型できるようになるという。

 炭素繊維の車部品は、世界シェアの半分以上を占める国内メーカー各社が、海外の自動車メーカーと共同開発を進めている。より高い燃費性能が求められる電気自動車の普及も見据え、開発競争の激化が予想されるなか、実用化への道筋をいかに早くつけられるかが問われる展開となっている。

273荷主研究者:2011/01/25(火) 23:38:36
旭化成の北陸向けのベンベルグ輸送は古くから鉄道貨物輸送が行われ、現在も南延岡駅の旭化成の専用線扱いのコンテナ輸送で北陸地方などへ運ばれている。

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20110113304.htm
2011年1月13日03時08分 北國新聞
北陸への糸「さらに15%増」 旭化成

 旭化成の藤原健嗣社長と旭化成せんいの高井秀文社長は12日、金沢市の金沢都ホテルで会見した。高井社長は今期(2011年3月期)の北陸産地向けの糸の売上高が200億円程度になる見通しを示し、「産地の生産が回復し、前期の倍近い規模になった。来期はさらに15%ほど伸びる」と述べた。

 旭化成せんいは肌着やアウター向けの糸を北陸産地の企業に販売している。市況回復に伴い、服の裏地に使われる「ベンベルグ」など差別化素材の引き合いが増え、北陸産地の生産も上向いているという。

 高井社長は「相当厳しかった前期の反動が大きい。回復はしているが、リーマン・ショック以前の75%ほどの水準にとどまっている」と話した。

 藤原社長は来期からスタートする中期経営計画に触れ、「環境エネルギーなど新しい分野への挑戦が柱となる。北陸産地とも連携し、共同開発の可能性を探りたい」と述べた。旭化成ケミカルズの坂本正樹社長、旭化成の水野雄氏常務執行役員が同席した。

 会見後、北陸の取引先を招いた新春ご挨拶(あいさつ)会が開かれ、関係者約150人が出席した。藤原社長、谷本正憲石川県知事があいさつした。

274荷主研究者:2011/01/30(日) 20:55:07

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110112/bsc1101120501003-n1.htm
2011.1.12 05:00 Fuji Sankei Business i.
帝人など、高機能にシフト スーパー繊維で収益拡大図る

 合繊メーカー各社が軽量で強靱(きょうじん)といった特性を持つ超高機能の「スーパー繊維」で攻勢をかけている。東洋紡はピアノ線の8倍の強度を持つポリエチレン繊維の生産能力を増強。鉄よりも軽くて強度が高い炭素繊維では、帝人が天然ガス車に搭載するタンク向けの独占供給契約をタイメーカーとの間で結び、東レは需要減で中断していた工場の増強工事を再開した。汎用品でアジアメーカーの台頭が目立つ中、潜在需要が大きい付加価値製品へのシフトを加速させることで収益拡大を図る。

 東洋紡はオランダの化学メーカー、DSMダイニーマとの折半出資会社である日本ダイニーマ(大阪市北区)を通じ、高機能ポリエチレン繊維「ダイニーマ」を増産する。福井県敦賀市の敦賀事業所に年800トンの製造が可能なラインを導入し、昨年末に稼働させた。昨年6月導入の第3ラインと合わせた投資額は50億円。これにより、全体の年産能力は3200トンとなった。

 ダイニーマは衝撃吸収性や耐光性、耐薬品性に優れ、水にぬれても劣化しにくいほか、水に浮くほど軽いため船舶用ロープや工場などで使う防護用手袋、釣り糸、ヘルメットの素材に使われている。東洋紡は増産を機に用途開発も加速させ、コンクリートの補強材など土木・建築資材向けにも売り込んでいく。

 一方、帝人の子会社、東邦テナックス(東京都千代田区)はタイの大手圧力容器メーカー、メタル・メイト(バンコク市)と炭素繊維の独占供給契約を結んだ。メタル・メイトが開発・製造する天然ガス車用タンクの素材として炭素繊維の原糸を供給する。アルミニウムなどの金属を使った従来のタンクに比べ、金属部分を薄くする代わりに周囲に炭素繊維を巻き付けて樹脂で固めるため、大幅な軽量化が可能という。11年には1000万ドル(約8億3000万円)の売り上げを見込んでいる。

 炭素繊維では、東レも年産1000トンの能力を持つ新規生産設備の工事を愛媛工場(愛媛県松前町)で再開し、12年9月に稼働させる。工場用地の整備費などを含む総投資額は160億円。航空機の翼や自転車のフレームに使う高機能品を生産する。

 当初は09年7月の稼働を目指していたが、世界同時不況で需要が急激に落ち込んだため、工事を中断していた。ここにきてスポーツ用や産業用の需要が回復してきたことから、新設備導入で攻めに転じる。

275荷主研究者:2011/01/30(日) 21:49:40

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20110118301.htm
2011年1月18日03時26分 北國新聞
北陸の生地、仕入額130億円に 帝人が今期見通し

 帝人の大八木成男社長らは17日、金沢市の金沢都ホテルで会見した。同席した北野弘常務執行役員は今期(2011年3月期)、北陸産地からの生地の仕入額が前期比5%増の約130億円に上るとの見通しを示し、「輸出やインテリア関連の販売が好調で、来期はさらに増やしたい」と述べた。

 帝人グループは北陸産地から生地を買い取り、国内外のアパレルなどに販売している。北野常務執行役員によると、約130億円のうち、衣料が約50億円、インテリアなどの産業資材が約80億円になるという。

 大八木社長は北陸産地について「取引先の一部は春先までの受注が既に埋まっている。活況を呈しているのではないか」との見方を示した。

 今後、中国では経済成長に伴って人件費が急増するとし、「繊維の生産拠点が中国から日本に回帰する可能性もある。技術力が高く、製品の安定供給が見込める北陸産地が存在感を高めるだろう」と述べた。

 また、新たに策定する中期経営計画の主軸として、アラミド繊維や炭素繊維といった「グリーンケミストリー」などを挙げ、産地との連携を深めていくとした。亀井範雄専務執行役員が同席した。会見後、北陸三県の取引先関係者約150人を招いて新年互礼会が開かれた。

276荷主研究者:2011/02/06(日) 11:16:39

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110121/bsc1101210503004-n1.htm
2011.1.21 05:00 Fuji Sankei Business i.
クラレ、従来より低温で染色のエコ繊維を開発

 クラレは20日、従来に比べ低い温度で染色でき、染色時のエネルギー使用量を大幅に減らせるポリエステル長繊維を開発した、と発表した。来年度上期から原糸を生産し、下期から生地の供給に乗り出す。2012年春夏シーズンの衣料を手はじめに、スポーツウエアや一般衣料、ユニホームに加え、自動車の内装材向けにも供給する。

 開発したポリエステル長繊維「ピュアス」は、原料の樹脂を製造する過程で独自開発の添加剤を混ぜることにより、従来に比べ25度低い摂氏105度で染色することを可能にした。その結果、染色時に必要なエネルギーを節約でき二酸化炭素(CO2)排出量を2割減らせる。

 従来品と同等の強度も確保。ふっくらとした柔らかい風合いを実現することも可能という。

 原糸換算で初年度100トン、3年後に1000トンの販売を見込む。将来的には同社が生産するポリエステル長繊維の全量をピュアスに置き換えることも目指す。

277荷主研究者:2011/02/06(日) 13:50:20

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0003755043.shtml
2011/01/22 08:30 神戸新聞
播州織の生産数量13年ぶり増加 国産シフトで

 西脇市周辺で作られる先染め綿織物「播州織」の2010年の生産数量が前年比で1・6%増加し、1997年以来13年ぶりに前年を上回ったことが21日、分かった。リーマン・ショックで生産数量が大幅に減った前年の09年の反動が主な要因だが、アパレル側などが品質や納期が安定しない中国生産から、国内生産へ切り替えを進めていることも背景にあるという。

 播州織工業組合が同日発表したデータによると、10年の生産数量は約5540万平方メートル。前年の約5450万平方メートルから増加に転じた。

 播州織は1960年代まではほぼ全量が輸出向けだった。オイルショックで一部が国内向けに転じ、生産数量は1987年に約3億8780万平方メートルとピークを迎えた。その後は減産が続き、円安と米国の好況により輸出が伸びた97年(約1億9550万平方メートル、前年比1・6%増)以外は前年割れが続いた。09年の減少幅はここ30年で最悪となる23・5%に達した。10年は8割強を占める内需向けが1・0%増、輸出は4・6%増だった。

 10年は、リーマン・ショックの影響による前年の反動のほか、同組合の高見武常務理事(49)は「中国での生産が納期遅れや品質の不安定さでリスクが大きくなり、アパレル・商社側が国内生産にシフトしている」とも分析している。

 産地では現在、春夏向けの稼働状況が良好で、工賃もわずかではあるが上昇している。一方、綿糸価格は投機資金の流入や新興国での需要増などで高騰し、中国以外のアジアへの産地シフトも見られ、「不安要因も多い」(高見常務理事)という。3月には地元で初となる素材展を予定しており、高見常務理事は「産地が一体となり、魅力ある素材作りに力を入れて海外製品との差別化を図りたい」と話している。

(広岡磨璃)

279荷主研究者:2011/02/27(日) 11:52:32

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110209/bsc1102091615004-n1.htm
2011.2.9 16:13 Fuji Sankei Business i.
愛媛に不織布の製造会社設立 ユニチカと丸三産業

 ユニチカは9日、衛生用品メーカーの丸三産業(愛媛県大洲市)と共同で、愛媛県西条市に化粧用パフなどの原料となる不織布の製造販売会社「UMCT」を4月1日に設立すると発表した。

 新会社の資本金は6000万円で、出資比率はユニチカが35%、丸三産業が65%。西条市内に年間の生産能力5000トンの不織布工場を建設し、4月の稼働を目指す。投資額は約18億円。

280荷主研究者:2011/02/27(日) 11:53:17

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110212/bsc1102120502003-n1.htm
2011.2.12 05:00 Fuji Sankei Business i.
炭素繊維、量産車で躍進 日本勢優位、供給の動き加速

 鉄よりも軽い上に丈夫で「夢の素材」と呼ばれる炭素繊維を使った自動車がスタンダードになる日が近いかもしれない。世界最大手の東レがダイムラーと炭素繊維を使った自動車部品の合弁会社を近く立ち上げ、三菱レイヨンも独BMWへの納入を決めるなど、炭素繊維メーカーの間で量産車への採用を目指す動きが加速しているためだ。日本メーカーが優位に立つ分野だけに、低迷する日本経済のカンフル剤としての期待が高まる。

◆軽量化の解決策

 「重要な課題となっている車体軽量化の解決策になる」。東レの小泉慎一副社長は、1月下旬に開いたダイムラーとの合弁会社設立会見で力説した。

 両社は3月に合弁会社を設立した後、ドイツに工場を建設。炭素繊維と樹脂を組み合わせた「複合材」を加工して自動車部品を製造する計画だ。製造した部品は、まずダイムラーが2012年に発売するメルセデス・ベンツの「SLクラス」に採用。他の自動車メーカーへの供給も視野に入れる。

 自動車向けでは三菱レイヨンも独素材大手のSGLと組み、BMWが15年までに発売する電気自動車(EV)向けに供給する。東レ、三菱レイヨンと“3強”を構成し、世界市場の7割を分け合う帝人も技術開発に本腰を入れている。

 炭素繊維は鉄に比べて強度が10倍あるにもかかわらず、重さは4分の1。自動車の各パーツに採用されれば3割もの軽量化が可能になるとされ、EVやハイブリッド車(HV)に使えばバッテリーの長寿命化にもなる。しかもさびず、耐熱性も高い。地球温暖化を背景に自動車の燃費性能向上が求められる中、車体軽量化を実現できる「炭素繊維自動車」への潜在需要は大きい。炭素繊維メーカーが「バスに乗り遅れるな」とばかりに、自動車メーカーとの連携や技術開発強化を急ぐのは、この新しい成長市場をライバル企業に先んじて取り込みたいと考えているからだ。

 これまで炭素繊維の量産化へのハードルは高かった。複合材を製造するには、アクリル繊維などを炭化させて繊維にした後、樹脂で固めて成型する必要があり、成型に30分以上かかるため大量生産に向かない。さらに、鉄とは「一桁違う」(東レ)とされる原料価格の高さも普及を妨げてきた。こうした事情から現時点で本格採用しているのは、トヨタ自動車の高級スポーツカー「LFA」などごく一部にとどまっている。

 そこに風穴を開けたのが東レだ。昨年秋に工程の見直しや新たな樹脂の開発によって成型時間を5分に短縮する技術を確立し、量産化への道筋をつけた。東レとの合弁に踏み切るダイムラー側には、車体軽量化が急務になっているという事情がある。2012年に欧州で、新車の二酸化炭素(CO2)排出削減を求める新環境規制が始まるからだ。12年に発売される「SLクラス」は、年間数万台規模を売る量販車としては、初の本格採用となる見通しだ。

◆「成型1分」の壁

 炭素繊維の現在の市場規模は3万トン。風力発電の羽根などの一般産業用途が6割、ゴルフシャフトや釣りざおといったスポーツ向けが2割強、残りを航空機向けが占める。炭素繊維の事業規模は東レでも700億円弱にすぎないが、そこに自動車が加われば、収益の大幅アップも夢ではない。東レは「500万円クラスの自動車3000万台に1台あたり10キロの炭素繊維が採用された場合、現在の市場に匹敵する市場が生まれる」と予測する。

 ただ、量産化には成型時間のさらなる短縮が必要だ。鉄と対等に勝負するには「1分の壁」を破らなければならない。「1分の壁」打開に向けて、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が主体となり、東レや三菱レイヨンが参加して成型時間の短縮に取り組むなど、産官学の連携も強まっている。

 炭素繊維をめぐっては、中国が潜在需要を見越し国を挙げ開発に力を入れている。炭素繊維は原糸の製造に独自のノウハウが要るなど技術的な参入障壁が高く、「日本メーカーの優位は当面は揺るがない」(みずほ証券の高橋弘彦シニアアナリスト)とみられる。しかし、中国も技術力をつけてきているだけに予断を許さない。(井田通人)

281荷主研究者:2011/02/27(日) 12:33:12

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/02/20110216t72013.htm
2011年02月16日水曜日 河北新報
中国・経済成長で人件費高騰 縫製業、東北に回帰

注文が殺到し、フル稼働で対応している及川被服の工場=登米市

 取引の減少が続いていた東北の縫製業界で、受注回復の動きが起きている。中国への生産委託を増やしていたメーカーや商社が現地の急激な発展で委託先を確保しにくくなり、昨年後半から国内回帰を進めているのが理由とみられる。フル稼働しても対応しきれない企業もあり、経営者らは「一過性にしないためにも技術と個性を磨きたい」と気を引き締めている。

<チャンス到来>
 「工場をフル稼働しても間に合わず大半を断っている」と語るのは、ユニホームの縫製を手掛ける及川被服(宮城県登米市)の及川秋穂会長だ。

 メーカーなどからの発注相談は昨年9月との比較で約5割増し。及川会長が経営に携わる米沢市のブランド服専門の企業も昨年秋と比べ、生産量が2割ほど増えたという。

 及川会長は「2009年には前年の金融危機の影響を受け、稼働日を半減させた月もあった。耐えてきた企業にようやくチャンスが巡ってきた。コスト削減だけで海外に委託先を求める状況が改善される可能性もある」と期待する。

 ブランド服を手掛ける秋田ファイブワン工業(秋田市)の佐賀善美社長も「縫製業者はことしに入り、どこも注文が殺到している。メーカーや商社は委託先を確保できずにいる」と説明する。

<独自技術が鍵>
 2人がそろって理由に挙げるのが中国の経済成長による影響だ。

 さまざまな業種の中国生産の拡大で、縫製関連でも現地の人件費高騰と労働者不足が発生。納期遅れの恐れもあり、日本メーカーなどが昨年秋ごろから、国内への委託を増やしているという。今月は中国の工場が春節(旧正月)で長期休業した事情もある。

 注文が集中しているのは、中国への生産シフトや不況で、国内企業の多くが設備、人員を縮小する中、生産能力を守ってきた企業という。「国内に頼めず、東南アジアなどへの生産委託を模索している」(中堅商社の住金物産)という声もある。

 工業統計によると、東北6県の08年の繊維産業の製造品出荷額は2675億円。事業所数(1882カ所)、従業員数(4万7255人)も含め、いずれも5年前に比べ2割前後減った。

 こうした衰退傾向に歯止めが掛かるのか。ニット製品で国際的な評価も高い佐藤繊維(山形県寒河江市)の佐藤正樹社長は「(好機を生かすには)個性的な製品造りや独自技術が欠かせない」とみる。

282とはずがたり:2011/03/14(月) 19:04:28

ユニクロの柳井社長、10億円寄付へ 肌着30万着も
http://www.asahi.com/business/update/0314/TKY201103140301.html
2011年3月14日16時39分

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは14日、支援物資として機能性肌着「ヒートテック」30万着など7億円相当を送ると発表した。会社として3億円、従業員として1億円の義援金も出す。これとは別に柳井正・会長兼社長が、個人として10億円の義援金を出すという。

 ファーストリテイリングによると、保温効果の高いヒートテックを全国の店舗から集める。ほかにもコートやジーンズ、タオルなどを用意する。行政の支援ルートを通じて被災地に送る予定だ。

 義援金は日本赤十字社を通じて、被害の大きい宮城や岩手、福島などの各県に寄付する。

283荷主研究者:2011/04/20(水) 00:25:43

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2011/04/07-1145.html
2011年04月07日 化学工業日報
東日本大震災不織布 西日本で増産の動き

 不織布メーカーが西日本の生産拠点を活用して増産を進めている。東日本大震災の影響で衛生材料に対するニーズが高まっており、各社は製造設備をフル稼働させている。旭化成せんいは紙おむつ向けポリプロピレン(PP)スパンボンド不織布を緊急増産、ダイワボウポリテックはウエットティッシュ向けスパンレース不織布の優先生産を始めた。ただ、各社とも生産余力に乏しく増産規模は限定的。需給バランスが改善されるまでには一定の時間がかかりそうだ。

 被災地では4月に入っても多数の住民が避難所生活を強いられている。必要な物資の供給が行き届かない地域もあり、紙おむつやウエットティッシュなどの不織布製品の需給バランスはまだら模様。不織布メーカーは、震災の直接的な影響を免れた西日本の工場で供給体制を強化して増産に取り組み始めた。

 紙おむつに使うPPスパンボンド不織布を製造する旭化成せんいは、滋賀と宮崎の工場をフル稼働。2拠点合わせて年産ベースで2万2000トンの製造設備を保有しているが、震災前の約2万トンから効率向上などで能力いっぱいの2万2000トンまで生産量を拡大している。紙おむつメーカーの増産に対応し、品不足緩和に取り組んでいる。

 ダイワボウポリテックは、美川工場(石川県)と益田工場(島根県)でニーズが高まっているウエットティッシュ用スパンレース不織布を優先的に生産している。被災地では上下水道などのインフラが大きなダメージを受け、衛生面の課題が大きくなっている。避難所生活を強いられている住民にとって、簡単な清掃や身体を拭うなどの用途で活躍するウエットティッシュは貴重な存在。同社は他用途向けの生産量を一時的に減らし、ウエットティッシュ向けを最優先して増産対応を進めている。

 震災直後に比べて物流の復旧が進み、メーカーの増産も奏功して不織布製品の品薄は都市部などでは改善している。ただ、被災地では多くの住民が避難所生活を続けており、不織布製品に対するニーズは強い。メーカーは生産能力に余裕がないものの、優先度が高いとみて緊急の増産体制を当面続けていく方針。

284荷主研究者:2011/05/03(火) 00:39:43

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110421/bsc1104211802025-n1.htm
2011.4.21 18:01 Fuji Sankei Business i.
三菱レイヨン、独企業との合弁で炭素繊維原料を量産

 三菱レイヨンは21日、炭素繊維メーカーの独SGLグループと昨年4月に設立した合弁会社で今月から、独自動車大手のBMWグループ向けに炭素繊維原料の量産を始めたと発表した。

 広島県大竹市にある三菱レイヨンの工場内に製造所を設け、今後3年間で生産能力を年7000トン規模まで高める。つくられた原料をもとに、BMWの部品工場で炭素繊維複合材料(CFRP)に成形加工し、BMWが2013年に発売予定の電気自動車の基幹部材に採用される。

 三菱レイヨンは、合弁会社に66.66%を出資している。

285荷主研究者:2011/05/15(日) 14:44:36

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0320110510agaq.html
2011年05月10日 日刊工業新聞
クラボウ、津に新工場−フィルム事業の売上高150億円に

 クラボウは9日、電子部品や半導体の関連部材などに使われるスーパーエンジニアリングプラスチックフィルムの量産工場として、津市に三重工場を新設すると発表した。

 また、安城工場(愛知県安城市)にあるホットメルトフィルム製造設備も新工場に集約する。7月に着工し、2012年4月―13年1月に随時操業する。投資総額は約60億円。16年度に生産能力を年7000トンとし、フィルム事業の連結売上高で10年度の80億円から150億円を目指す。

 新工場は旧津工場の跡地を活用し、敷地面積は同跡地の約3分の1にあたる約4万5000平方メートル、延べ床面積は約1万5000平方メートル。第1―第3工場の3棟で構成し、汎用から高機能まで幅広く製造する。

286荷主研究者:2011/06/05(日) 23:15:50

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20110521302.htm
2011年5月21日02時42分 北國新聞
関西へ物流一本化 東レ合繊クラスター

 北陸の繊維企業を中心に組織する東レ合繊クラスターは7月、北陸から関西への物流を一本化する。配送トラックが石川、福井の染色5社を巡り、輸出拠点の神戸港などに生地を運ぶ。運送費の約2割を削減できる見通しで、産地のコスト競争力強化を狙う。

 20日、金沢商工会議所で営業企画分科会委員長の池田哲夫小松精練社長、物流ワーキンググループリーダーの小関正也平松産業営業部長が会見した。

 参加するのは小松精練(能美市)、倉庫精練(金沢市)、平松産業(能美市)、サカイオーベックス(福井市)、東洋染工(坂井市)の5社。これまでは個別にトラックを手配して輸送していた。

 東レの孫会社である東洋運輸(大津市)が集荷し、神戸港や関西の縫製工場などに生地を運ぶ。二酸化炭素排出量は年間約520トンで、現状の20%を削減できるという。

 7トンまたは10トントラックが毎日運行する。年間輸送量は約1万5千トンで、このうち8〜9割が中国や東南アジアに輸出される。

 同クラスターは2009年12月から北陸地域で共同物流を始めたが、さらなるコスト削減策を検討していた。5社の出荷地別の輸送量を調査したところ、関西方面が6割と大半を占めていたことから一本化を決めた。

 池田氏は「ライバル同士がコスト削減という目標のもとに結束した。共同物流を染色だけでなく、織物など他の分野にも広げ、産地の底上げを図りたい」と述べた。小関氏は金沢港の利用について「中国や東南アジアへの船便が少なく、今後検討したい」と話した。

288とはずがたり:2011/06/27(月) 13:58:27

背広にネクタイなんてものは極寒の地イギリスの風習やし米なんかが取れる熱帯の日本は日本発のクールな服装を全世界に向けて発信すべし。

スーパークールビズ、世界が注目「画期的」「崩しすぎ」
http://www.asahi.com/national/update/0626/TKY201106260189.html?ref=goo
2011年6月26日22時30分

写真:特に評判が悪いのはこのスタイル=米紙USAトゥデーから拡大特に評判が悪いのはこのスタイル=米紙USAトゥデーから

 環境省が提案したスーパークールビズが海外でちょっとした話題だ。「仕事に着るには崩しすぎ」「いや軽装で節電するという試みが画期的」と賛否は割れている。

 米公共ラジオNPRは今月初め、「日本で服装革命が起こるかもしれない」と東京発で報じた。アロハシャツ姿の環境省職員らを取り上げ、「日本でこんなにカジュアルな服装での出勤が認められたことはない。原発事故を受けた節電策として、行楽地のような服装が奨励されている」と紹介。派手な花柄シャツを記者が東京都心で市民に見せて「仕事に着る勇気はありますか」と尋ねて回った。

 インド紙ヒンドゥスタン・タイムズは「Tシャツや短パンを日本の公務員が着るなんて」と驚きの筆致。「炎暑のインドにこそ短パン出勤を導入してほしい」とうらやむ声を紹介した。

 英BBCラジオは懐疑的。「堅めの服装が主流の日本でこの格好は冒険。何ごとも上司しだいの職場文化の国なので、普及するかどうか微妙」と論評した。米紙ウォールストリート・ジャーナルも、「極端すぎるカジュアル路線には抵抗がある」「旗振り役の環境省職員以外はだれも着ない」といった官僚たちの冷めた声を集めた。

289荷主研究者:2011/07/18(月) 21:19:47

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110706/bsc1107060500000-n1.htm
2011.7.6 05:00 Fuji Sankei Business i.
東洋紡が大津に注射剤生産ライン増設

 東洋紡は5日、大津医薬工場(滋賀県大津市)に、注射剤を生産するラインを増設すると発表した。投資額は約12億円で、2013年1月に稼働させる。

 生産を受託する製薬会社が、がんやリウマチなどに有効なバイオ医薬品の開発に注力していることに対応する狙いがある。

 増設分の生産能力は年間200万本。これにより、既存のラインを含めた同工場の注射剤の生産能力は、臨床試験データを収集するための治験薬も含めて年間1900万本に拡大する。

290荷主研究者:2011/07/18(月) 21:22:45

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110707/bsc1107070504014-n1.htm
2011.7.7 05:00 Fuji Sankei Business i.
炭素繊維、日本の力結集を 量産化へ連携不可欠

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/industry/bsc1107070504014-p1.jpg
炭素繊維の世界需要

 鉄の10倍の強度を持ちながら重さは4分の1という新素材の炭素繊維が、省エネルギー志向の高まりを追い風に飛躍の時を迎えようとしている。米ボーイングの最新鋭旅客機「787」の大幅な軽量化を支え、自動車の車体への本格採用も視野に入る。もっとも、一層の需要拡大には価格の高さが最大の難点。東レなど日本メーカー3社が世界シェアの約7割を握る優位性を生かし、日本を牽引(けんいん)する産業に炭素繊維を育てるには、産学官連携の「オールジャパン」態勢が不可欠になりそうだ。

 ◆自動車への採用カギ

 「炭素繊維をたくさん使った飛行機を飛ばすのが夢だった。商業生産を始めてから40年の節目にあたる今年、その姿を見られるとは…」。東レのある幹部は感慨深げにこう語った。

 787が日本に初めて飛来し、お披露目の会場となった全日本空輸の羽田空港格納庫には4日、炭素繊維関連事業を担当する東レの大西盛行常務らの姿もあった。胴体や主翼、尾翼といった機体のほとんどに東レの炭素繊維複合材料が使われ、重量ベースで約50%を占める。アルミ合金などが主だった従来の旅客機よりも丈夫で軽く、現行の中型機に比べて燃費は2割も向上した。

 炭素繊維複合材料の使用比率は従来機のボーイング777で約11%、767で約3%にとどまり、約50%の大量採用は787が初めて。全日空は787を55機、日本航空も35機を発注しており、本格生産が順調に進めば「炭素繊維への信頼性が増し、素材としての期待値が上がる」(みずほ証券の高橋弘彦シニアアナリスト)のは確実だ。

 炭素繊維は2008年秋のリーマン・ショック後に需要が急激に落ち込み、各社は苦戦を強いられてきたが、足元では再び成長のレールに戻りつつある。航空宇宙やスポーツ、一般産業の各用途で販売量が増え、販売価格の値戻しも進んできた。

 今後は市場の拡大期に入り、世界需要は年率15%以上で伸長するとの予想もある。その成否を握るのが自動車の車体への本格採用。「各パーツに使われると車体重量が3割程度減って燃費が良くなるうえ、二酸化炭素(CO2)排出量の削減効果も期待できる」(業界関係者)という。

 すでに連携の輪は広がっている。三菱レイヨンは独メーカーとの合弁会社で4月、独BMWグループ向けに炭素繊維原料の量産を始めた。この原料から成形加工された炭素繊維複合材料は、BMWが13年に発売を予定する電気自動車(EV)の構造材料として全面採用される。

 東レも6月、炭素繊維複合材料を使った自動車部品の製造販売会社を独ダイムラーとの合弁で設立。来年発売予定のメルセデス・ベンツの上級車向けに供給するほか、ほかの自動車メーカーへの供給も視野に入れる。

 帝人は量産技術で一歩先を行く。金型に流し込んだ炭素繊維を樹脂で固めて複合材料に成形する時間を、従来の最短5分程度から1分以内に抑えた。「国内では最先端を走っており、欧米や日本の自動車メーカーから多数のアプローチがある」(大八木成男社長)と自信をみせ、ハイブリッド車(HV)やEV向け需要の取り込みを図る。

 ◆高品質、低コスト

 炭素繊維は現在、日本勢3社が世界で圧倒的なポジションを誇る。ただ、最大手の東レでも11年3月期の炭素繊維複合材料事業の売上高は670億円で、同社の連結売上高の4%強にとどまり、市場としてはまだ黎明(れいめい)期の段階だ。

 さまざまな分野で活用される素材に炭素繊維を育てるためには、格段に高いコストを高品質を維持しながら大量生産で低減する技術が欠かせない。

 みずほ証券の高橋シニアアナリストは「量産化技術の確立は単独メーカーでは難しく、時間もかかる。炭素繊維には改良の余地が多く、より早く、より安く作るための壁を産学官が知恵を出し合って乗り越えていく取り組みが必要だ」と指摘する。

 原燃料価格の高騰が続き、CO2の排出量削減が国際的に求められる中、機体や車体の軽量化で燃費向上に貢献する炭素繊維への期待は大きい。日本経済浮上のためにも、業界の枠を超えた強化策が急務といえる。(森田晶宏)

291荷主研究者:2011/07/18(月) 22:35:01

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110712/bsc1107120754004-n1.htm
2011.7.12 05:00 Fuji Sankei Business i.
東レ、環境配慮繊維に軸足 14年に売上高930億円目指す

 東レは11日、主力の繊維事業での環境配慮型製品の売上高を、現中期経営計画の最終年度となる2014年3月期に930億円(11年3月期は679億円)に拡大させる方針を発表した。20年ごろに1300億円超を目指す。「脱石油資源」の流れが広がる中、繊維事業でも省エネルギーに寄与する衣料品向け素材やバイオマス由来の繊維などは着実な需要拡大が見込まれ、事業成長と収益拡大を急ぐ。

 6月1日付で、環境配慮型製品の販売拡大に向けた戦略立案などを手がける専門部署「繊維グリーンイノベーション室」を大阪本社(大阪市北区)に新設。繊維事業の各事業部の横断的な取り組みを強化し、収益拡大につなげる。

 環境配慮型の主な製品は、衣料品向けの暖か素材や清涼素材▽ハイブリッド車や電気自動車のモーターに使われる結束糸▽トウモロコシなどバイオマス由来の繊維▽水処理膜の基材用の不織布▽空気浄化のエアフィルター用の不織布▽難燃カーテンに使われる環境負荷の小さな繊維−など。

 同社は20年ごろに連結売上高を3兆円(11年3月期は1兆5396億円)とした上で、3分の1にあたる1兆円を炭素繊維複合材料や水処理膜、太陽電池やリチウムイオン電池の材料といった環境配慮型製品で占める計画を掲げている。必要となる設備投資や研究開発投資も今後3年間で重点的に行う方針だ。

292荷主研究者:2011/08/14(日) 14:34:56

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110803/bsc1108030504012-n1.htm
2011.8.3 05:00 Fuji Sankei Business i.
三菱レイヨン 炭素繊維の新設備、1年半遅れで稼働

 三菱レイヨンは2日、炭素繊維の新たな生産設備が広島県大竹市の大竹事業所内で完成し、6月に操業を開始したと発表した。

 投資額は約120億円で、年間生産能力は2700トン。風力発電の翼や圧力容器、自動車部品など、産業用途の大型構造物向けを中心に高性能タイプの炭素繊維を生産する。徐々に稼働率を高め、需要動向を見ながら1年以内にフル生産に移行する。

 同設備は、2008年秋のリーマン・ショック後の不況で炭素繊維の需要が低迷したのを受け、当初09年末を予定していた稼働時期を2度にわたり先送りしていた。だが炭素繊維は、足元では産業用途やスポーツ・レジャー用途で需要の回復基調が続いており、今後も安定生産が維持できると判断した。

 新設備の稼働により、同社の炭素繊維の年産能力は豊橋事業所(愛知県豊橋市)の5400トン、米国子会社の2000トンと合計して1万100トンとなる。

293荷主研究者:2011/08/28(日) 14:19:28

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110808/bsc1108082103014-n1.htm
2011.8.8 21:02 Fuji Sankei Business i.
東洋紡、32年度に売り上げ5000億円以上に

 東洋紡は8日、平成32(2020)年度の売上高を5千億円以上(平成22年度実績は3406億円)、本業のもうけを示す営業利益を500億円以上(同209億円)にそれぞれ引き上げる長期ビジョンを発表した。

 同社は中期経営計画で、25年度の売上高を4千億円、営業利益を300億円とする目標を掲げているが、大阪市内で記者会見した坂元龍三社長は「構造改革に区切りをつけて、利益を社会や株主に還元できる業績を目指す」と説明した。

 液晶画面のタッチパネルに使うフィルム事業や医薬品の受託製造など「スペシャルティー」と呼ぶ高付加価値事業の比率を67%から96%に引き上げるとともに、海外展開の加速やM&A(企業の合併・買収)、事業提携などさまざまな手段を使って、目標数値の実現を目指す。

294荷主研究者:2011/08/28(日) 14:34:40

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110811/bsd1108112014008-n1.htm
2011.8.11 20:13 Fuji Sankei Business i.
「繊維街・船場」からまた一つ消える…伊藤忠、大阪本社移転控え“恩返し清掃”

 伊藤忠商事は11日、岡藤正広社長や若手社員160人が、大阪市中央区の船場地区でランドマークとして親しまれた現大阪本社周辺の清掃活動を行った。同本社が15日付で、JR大阪駅北側の新駅ビル(大阪市北区)に移転するためのセレモニー。船場地区は同社をはじめ丸紅などの総合商社、紡績メーカーが集う「繊維街」として発展してきたが、近年は本社の移転が増え、その面影は年々薄れている。

 岡藤社長は「長年お世話になった感謝の気持ち。若いころは自転車に乗って船場地区を営業したもんですが、今は多くの繊維会社が船場から離れました」と、寂しそうな表情でつぶやいた。

 伊藤忠の現大阪本社がある「伊藤忠ビル」は、大阪市中心部を南北に貫く御堂筋と東西の中央大通が交わる一等地に昭和44年、建設された。地上13階地下4階のビルは、近接する大阪丸紅ビル(丸紅大阪支社)とともに、長く船場地区の象徴として親しまれ、大手紡績メーカーも両社の近くに本社を構えた。

 同地区に本社を置く紡績会社員は「昔は、毎朝出勤すると本社の玄関前で商社マンに待ち構えられ、『商品を売ってくれ』とせがまれるほど活気に満ちていた」と懐かしむ。

 だが、丸紅は平成15年に本社を東京に移転。伊藤忠商事は東京と大阪の2本社体制だが、すでに中枢機能の大半を東京へ移した。昭和50年に約2200人だった大阪本社の正社員は現在、10分の1近くまで減っている。

 伊藤忠ビルは平成10年に売却され、現在は賃料を払って入居している。だが、設備の老朽化が進み、梅田の新ビルに移転することになった。

 大阪府不動産鑑定士協会の松永明副会長は「昔は大阪市中心部といえば本町を指したが、ここ1、2年で梅田に移った感がある。伊藤忠商事の流出は船場衰退の象徴だ」と指摘する。

 残る丸紅も現在の大阪支社が入るビルの賃借契約が24年9月末に切れるため、梅田地区への移転も取り沙汰された。同社は「このまま残って契約更改するか、移転するか何も決まっていない」と説明する。

 船場地区に本社を置く紡績会社幹部は「同じ市内でビジネス上の支障はないが、一抹の寂しさは感じる」と惜しんだ。

297荷主研究者:2011/10/01(土) 16:24:58

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110909/bsc1109091837013-n1.htm
2011.9.9 18:32 Fuji Sankei Business i.
東レ、炭素繊維を使った次世代型EV試作 4割超の軽量化実現

 東レは9日、炭素繊維をふんだんに使った次世代型の電気自動車(EV)「TEEWAVE(ティーウエーブ)AR1」を試作したと発表した。車体の基本構造に炭素繊維を樹脂で固めて成形した複合材料を採用。車体重量は846キログラムと、鋼板主体の従来型のEVに比べて4割以上軽量化し、衝突時の安全性も高めた。

 試作車は2人乗りで、屋根のないスポーツカー。最高時速は147キロ。公道を走るための車両登録も可能だ。東レ単独で約3億円を投じ、英国やドイツなどで試作作業を行った。同日の記者会見で須賀康雄常任理事は「炭素繊維でどれだけの乗用車をつくれるか、極限を試すための実験」と狙いを強調した。

 炭素繊維は鉄の10倍の強度で、重さは4分の1という先端素材。4人乗りの屋根付きで比べると、車体重量は従来型のEVの約3分の2となる。車体の基本構造に使われる部品点数も約20分の1に削減した。軽量化で電力消費量が減るため、CO2排出量も約9%削減できる。また、衝突エネルギーの吸収量も約2.5倍となり、高い衝突安全性が発揮できるという。

 東レは自動車分野を成長事業のひとつと位置付けており、2015年度には自動車分野のグループ売上高を3500億円に拡大する計画を掲げている。

 今後、自動車メーカーと組んで共同開発を進め、自動車各社に採用を働き掛ける。炭素繊維は鉄に比べて価格が大幅に割高でコストの低減が避けて通れないが、田中千秋副社長は「15年以降には普通車の価格帯で、こうした自動車の実現を目指していきたい」などと語った。

298荷主研究者:2011/10/02(日) 16:35:29

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110915/bsc1109150501000-n1.htm
2011.9.15 05:00 Fuji Sankei Business i.
繊維各社、秋冬向け衣料で「高機能路線」強化 成熟化の壁破れるか

 繊維各社が秋冬向けの衣料用途で高機能素材の展開を強化している。東レがファーストリテイリング傘下のユニクロと組んで展開する発熱保温肌着「ヒートテック」のヒットは代表例。斜陽産業といわれて久しい国内の繊維産業だが、高度な技術力を駆使した先端素材の供給で成熟化の壁を破ろうとしている。

 「ユニクロと東レが人材交流などを行い、あたかも一つの会社であるかのごとく一体となって取り組んできた成果だ」

 東レの日覚昭広社長はこう胸を張る。同社がユニクロと共同開発したヒートテックは、2003年の発売から累計で約2億枚を販売。11年秋冬は男性用には消臭機能を追加し、女性用は保湿機能を強化した。前年実績より2000万枚多い、1億枚の販売を目標に掲げている。

 同社は繊維事業を「会社の安定的成長を引っ張る基幹事業」(日覚社長)と位置づけ、力の入れ具合は他社を圧倒する。足元では業績好調が続き、同事業の11年4〜6月期の営業利益は約75%の大幅増となった。

 帝人は、傘下の帝人ファイバーがデサントと共同開発した秋冬向けの蓄熱保温素材「ヒートナビ」を08年から展開。太陽光を効率的に熱に変換する仕組みで「光さえあれば運動しなくても暖かさを実感できる」(同社)のが売り。11年秋冬はヒートナビを使った衣料品の販売金額で前年比67%増を目指す。

 東洋紡は、イオンが07年から展開している秋冬向けの機能性肌着「ヒートファクト」に、汗を吸って発熱・放湿を繰り返す独自のアクリル繊維が採用されている。また、同社はスポーツ衣料用の素材なども堅調で、衣料繊維事業は11年4〜6月期に前年同期に比べ増収となり、営業損益も黒字に転換した。

 クラレは、ジャケットやワンピースなど上着に使われる素材「エルモザ」が好調だ。革のような質感で、薄くて軽量なのが特徴。11年秋冬は、紳士用のアパレル向けの販売量が前年比で約2倍に伸びているという。

 国内の化学繊維の生産量は1979年をピークにここ10年来は減少傾向にあり、09年以降は100万トンを割り込んでいる。ただ、これまでは生産拠点だった新興国が経済発展を遂げ、消費市場としても育っており、「繊維産業はグローバルに見れば成長産業」(東レの日覚社長)との声は根強い。

 繊維産業では中国や韓国、台湾といったアジア勢の台頭が著しい。日本勢の高機能路線へのシフトはさらに加速しそうだ。

299荷主研究者:2011/10/17(月) 23:41:51

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110926/bsc1109261821011-n1.htm
2011.9.26 18:16 Fuji Sankei Business i.
日清紡HD、欧州ブレーキ摩擦材メーカー買収 世界シェア首位に

 日清紡ホールディングス(HD)は26日、自動車のブレーキ装置の基幹部品であるブレーキ摩擦材のメーカー、ルクセンブルクのTMDフリクショングループを4億4000万ユーロ(462億円)で買収すると発表した。同社にとっては過去最大級の買収案件。外国為替市場の歴史的な円高を追い風に、積極的なM&A(企業の合併・買収)を仕掛け、ブレーキ事業のグローバル展開を加速する。

 株式を保有する投資ファンドや経営陣から、発行済み株式310万株全てを取得する。TMD社の経営陣は買収に賛同の意向を表明している。11月末までに買収を完了させる予定だ。

 TMD社は、日清紡がブレーキ事業で生産拠点を持たない欧州やブラジル、メキシコなどに拠点を持つ。両社のブレーキ事業を合わせれば、世界の主な自動車生産国をほぼ網羅でき、市場の補完性が高いとしている。

 また、両社は得意とする材料や生産方法が異なる上、日清紡が日系や韓国系の自動車メーカーに強いのに対し、TMDは欧州系自動車メーカーに強く、相乗効果が見込めると判断した。

 日清紡のブレーキ事業は傘下の日清紡ブレーキを中心に、日本や北米、中国、韓国、タイ、インドに生産拠点がある。TMD社の買収で、日清紡は自動車ブレーキ用摩擦材の世界シェアが15%超と首位に立つ見通し。

 TMD社は自動車ブレーキ用摩擦材で世界有数のメーカー。2008年秋のリーマン・ショック後の世界同時不況の影響で経営が悪化したが、前身企業から数えると100年以上の歴史があり、欧州や中国、南米で高い存在感を持つ。2010年12月期の売上高は6億3700万ユーロ(668億円)、営業利益は3500万ユーロ(37億円)。

 東京都内で記者会見した鵜澤静社長は「国内の雇用を維持しながら海外展開を図り、成長に導いていきたい」と述べた。

300とはずがたり:2011/10/25(火) 22:49:51

クラボウ、2工場の操業中止=綿糸や織物生産〔タイ洪水〕
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201110/2011102400652&rel=j&g=int

 クラボウは24日、洪水被害を受け、綿糸や織物などを生産しているタイの2工場(パトゥムタニ県)が21日に操業を中止したと発表した。(2011/10/24-18:14)

301荷主研究者:2011/12/11(日) 14:49:22

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20111117301.htm
2011年11月17日03時18分 北國新聞
ヴィトン、ベンツが相次ぎ採用 石川の炭素繊維に注目

 一村産業グループの創和テキスタイル(羽咋市)が生産する炭素繊維が、世界的ブランド「ルイ・ヴィトン」のバッグの生地として採用される見通しとなった。共同開発を経て数年後の商品化を目指す。さらに、高級車「メルセデス・ベンツ」の部品にも、東レを通じて創和テキスタイルの炭素繊維が供給される見込みで、石川産地の炭素繊維が欧州の一流ブランド、メーカーの注目を集めている。

 創和テキスタイルが造っているのは、炭素繊維のシート状の織物。これまでは橋脚の補強など土木・建設向けや、コインケースといった小物類を中心に展開してきた。

 ルイ・ヴィトンに採用されるきっかけとなったのは、今年3月にパリで開かれた炭素繊維の国際展示会。金箔で装飾した炭素繊維のバッグを出展したところ、ルイ・ヴィトン関係者の目に留まった。

 創和テキスタイルによると、炭素繊維の軽さがバッグに適していると評価されたという。藤井寛三社長が先月、パリを訪れ、共同開発に関する契約を締結した。

 藤井社長は、実際にバッグが店頭に並ぶには数年掛かるとし、「ヴィトン側の要求に応えられるよう技術力を高めたい」と意気込む。

 ベンツの部品としては、来年中にも、創和テキスタイルの炭素繊維が使われる可能性がある。

 東レは今年、ベンツを生産するドイツの大手メーカー、ダイムラーと合弁会社を設立。炭素繊維を使った自動車部品をベンツ向けに供給する計画となっている。創和テキスタイルは東レと一村産業を通じて炭素繊維織物を供給し、合弁会社で自動車部品に成型されるという。

 炭素繊維協会の全国統計によると、10年度の炭素繊維出荷量は約1万6千トンと10年前に比べて倍増した。燃費向上の観点から、航空機や自動車の軽量化が進むとみられ、今後も市場規模の拡大が予想される。

 藤井社長は「炭素繊維の機体でできた航空機も完成し、用途が着実に広がっている。ファッション、産業両面で世界市場を開拓したい」としている。

302荷主研究者:2011/12/30(金) 21:39:54

http://www.jomo-news.co.jp/news/a/2011/11/29/news01.htm
2011年11月29日(火)AM 07:11 上毛新聞
●県産繭100トン割れ 養蚕存亡の瀬戸際

 2011年の県産繭の生産量見通しは100トンを割り込み、過去最少の約90トンとなることが28日、県の調査で分かった。全国の4割を占めるが、ピーク時の300分の1に減少。養蚕農家も初めて300戸を切る見込みだ。13年度には養蚕農家と製糸・織物業者の提携グループに対する国の補助金が終了、養蚕はさらに厳しい状況に追い込まれる。本県絹産業を象徴する旧官営富岡製糸場が14年の世界遺産登録を目指す中、養蚕という「生きた遺産」は存亡の瀬戸際に立たされている。

 1968年に戦後ピークの2万7440トンあった本県繭生産量は、98年839トン、03年350トン、08年161トンに減少。10年は111トンで、今年初めて100トンを割り込む。8万戸以上あった養蚕農家も同じペースで減り、昨年の314戸から今年は260〜270戸になるという。

 中国産を中心とする安価な外国産生糸の流入や、養蚕農家の高齢化と担い手不足により国産繭は減少が続く。08年のリーマンショックと今年3月の東日本大震災による景気低迷がさらに拍車を掛け、「嗜好(しこう)品であるシルク製品の需要が落ち込んだ」(県蚕糸園芸課)。

 国産ブランドの確立で生き残りを図るため、国は08年度から「蚕糸・絹業提携支援緊急対策事業」を開始。養蚕農家と製糸、織物業者をグループ化し、結成後3年間は補助金を支給する制度で、10年度末の申請締め切りまでに本県関係で8グループが誕生した。

 だが、08年度に承認されたグループは昨年度末で補助金が打ち切られた。最終的に13年度には全グループへの支給が終了する。その後の国産生糸価格は1キログラム当たり1万5千〜2万円程度になる見通し。各グループは品質で差別化を図ろうとしているが、数千円とされる中国産を相手に苦戦が予想される。

 関係者は繭生産量と養蚕農家の減少を「絹文化の危機」と指摘。8グループ全てに参加する碓氷製糸農業協同組合(安中市松井田町)の高村育也組合長は「収量の減少は死活問題。何らかの新たな支援がなければ、製糸業も養蚕も早々に立ちゆかなくなる」と公的支援による保護を訴える。

 県蚕糸園芸課は「優良繭の開発や販路の拡大など、できる限りの支援をしていきたい」と話している。

303荷主研究者:2011/12/30(金) 22:10:04

http://www.sankeibiz.jp/business/news/111201/bsc1112010504015-n1.htm
2011.12.1 05:00 Fuji Sankei Business i.
帝人、炭素繊維で量産車に照準 鉄より軽くて丈夫

 帝人は30日、鉄より軽くて丈夫とされる先端素材の炭素繊維について、量産タイプの自動車での採用を目指し、2012年夏に試験生産を始めると発表した。松山事業所(愛媛県松山市)内に二十数億円をかけて設備を導入。軽量化の効果が大きい車体骨格などでの搭載を狙っており、自動車メーカーを巻き込んだ開発が加速しそうだ。

 試験生産では自動車メーカーなどと共同で安全性や軽量化の効果を検証。欧州で自動車の二酸化炭素排出量の規制強化が12年以降、段階的に進むのを踏まえ、15年以降に発売される次世代の電気自動車(EV)などエコカーでの採用を働きかける。

 帝人は炭素繊維を樹脂で固めた複合材料の成形で、作業時間を従来の最短5分程度から、量産車の生産に適した1分以内に短縮する量産技術を3月に確立。試験設備ではこの技術を用いて連続生産する。

 これまで自動車への炭素繊維の導入は、生産台数が限られる高級車やスポーツカーの部品に限られていた。

 帝人は、重量の約3割を占める骨格など量産車の主要部材での採用を目指す。

 自動車向けでは、東レが独ダイムラーとの合弁で、炭素繊維複合材料を使った自動車部品の製造販売会社を設立。12年に発売されるメルセデス・ベンツの上級車向けから供給を始める。

 三菱レイヨンも独の炭素繊維メーカーとの合弁会社で4月、炭素繊維の原料の量産を開始。この原料をもとに成形加工された炭素繊維複合材料は、独BMWが13年に発売予定のEVの構造材料として全面採用される。

 炭素繊維は、鉄の10倍の強度を持ちながら重さが4分の1と軽量な高機能繊維。帝人、東レ、三菱レイヨンの日本3社が世界シェアの約7割を握る。

304荷主研究者:2011/12/30(金) 22:10:33

http://www.sankeibiz.jp/business/news/111201/bsc1112010504016-n1.htm
2011.12.1 05:00 Fuji Sankei Business i.
東レ・帝人 ナノファイバー相次ぎ開発 衣料品や産業資材向け

 髪の毛やクモの糸より細く、衣料品向けや産業資材向けで用いる繊維の一種「ナノファイバー」の開発が相次いでいる。東レは30日、繊維の直径をより細くし、断面を丸や三角などの形状に整形して性能を高める技術を確立したと発表。帝人も、電気抵抗を抑えて導電性を高めたナノファイバーを開発した。

 東レは、繊維の直径が300ナノメートルと、従来は困難とされていた極限的な細さのナノファイバーの製造技術を確立。直径500ナノメートルについては量産態勢も整え、来年度の実用化を目指す。

 断面の形状も従来の丸に加え三角や六角の整形を可能にし、表面の摩擦を減らしたり汚れを落としやすくした。高機能型の衣料品や異物除去フィルター、医療材料などで応用を見込む。

 帝人は東京工業大学と共同で炭素を使ったナノファイバーを開発。電気抵抗が従来より30〜40%低く、電池の出力向上や長寿命化が期待できるという。実用化時期は未定だが、リチウムイオン電池の電極材料など主に産業用途での展開を見込む。

305荷主研究者:2012/01/07(土) 23:55:34

http://www.sankeibiz.jp/business/news/111209/bsc1112091058010-n1.htm
2011.12.9 10:58 Fuji Sankei Business i.
鉄より丈夫で軽い「炭素繊維」の自動車部材 帝人とGMが共同開発

 帝人は9日、鉄より丈夫で軽いとされる先端素材の炭素繊維を使った量産型自動車向け部材を、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)と共同開発すると発表した。

 帝人は3月、炭素繊維を樹脂で固めた複合材料を成形する時間を量産車の生産に適した1分以内に短縮した技術を確立しており、この技術を用いて、今後GMが世界で展開する電気自動車(EV)などの乗用車やトラックに向けて共同で部材開発を行う。

 世界的に環境規制が厳しくなる中、自動車業界では車体の軽量化を通じた燃費効率の向上が急務となっている。自動車での炭素繊維の採用はこれまで高級車やスポーツカーの部品に限られていたが、量産車向け部材の開発が進めば普及に弾みがつく可能性がある。

 帝人は来年初め、共同開発を推進するための拠点を米国北東部に設置し、GMの研究員を受け入れる。共同で安全性や軽量化の効果を検証し、早期に量産車への搭載を目指す。特に軽量化の効果が大きい車体骨格のほか、ルーフやボンネットなどでの採用を狙う。

 炭素繊維は、鉄の10倍の強度を持ちながら重さが4分の1と軽量な高機能繊維。帝人と東レ、三菱レイヨンの日本勢3社が世界シェアの約7割を握る。

http://www.sankeibiz.jp/business/news/111210/bsc1112100501005-n1.htm
2011.12.10 05:00 Fuji Sankei Business i.
帝人、炭素繊維を量産車部材に 米GMと共同開発、EV搭載急ぐ

 帝人は9日、炭素繊維を使った量産型自動車向けの部材を米ゼネラル・モーターズ(GM)と共同開発する、と発表した。帝人は3月、炭素繊維を樹脂で固めた複合材料の成形時間を1分以内に短縮した技術を確立しており、この技術を使ってGMが世界展開する電気自動車(EV)などに向けて共同で部材を開発する。

 帝人は来年初めに共同開発拠点を米国に設置し、GMの研究員を受け入れ安全性や信頼性を検証する。GMが世界展開するEVなどの乗用車やトラックなど「年間数万台以上生産され、価格が数百万円クラス」(帝人の亀井範雄専務)の量産車への早期搭載を目指す。軽量化の効果が大きい車体骨格に加え、ドアやルーフ、ボンネットなどでの採用を目指す。

 世界的な車の環境規制強化に伴い、自動車業界では車体軽量化による燃費効率向上が急務。従来、炭素繊維は高級車やスポーツカーの部品向けに限られていたが、量産車向け部材の開発が進めば普及に弾みがつく。

 課題は、生産コストの引き下げだ。炭素繊維の価格は「鉄の数十倍」(業界関係者)とされるが、亀井専務は「部品点数の削減などで全体的なコスト低減を図っていく」とした。

 炭素繊維は鉄の10倍の強度を持ちながら重さが4分の1と軽量なのが特徴。帝人と東レ、三菱レイヨンの日本勢3社が世界シェアの約7割を握っている。自動車向けでは、東レが独ダイムラーと合弁会社を設立し、2012年に発売するメルセデス・ベンツの上級車向けから部材の供給を始める。三菱レイヨンも合弁会社を通じ、独BMWが13年に発売するEV向けに炭素繊維原料の量産を始めた。

 帝人とGMの提携で日本勢3社が欧米自動車大手と連合する構図となり、開発競争の加速は必至だ。

306荷主研究者:2012/01/08(日) 00:55:24

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2011/12/21-4819.html
2011年12月21日 化学工業日報
三菱レイヨン ラージトウ 大竹で追加増設

 三菱レイヨンは、炭素繊維の生産体制を強化する。今年6月、大竹事業所(広島県)で年間2700トン能力のラージトウ製造設備を稼働させたばかりだが、同規模のラージトウ設備を追加導入する方針。既存設備のボトルネック解消も予定しており、2015年度までに同1万3800トン体制を確立する。欧州では自動車や風力発電用途での需要拡大をにらみ、原糸(プレカーサー)から炭素繊維までの一貫生産を視野に入れており、15年度以降の拠点構築を目指していく。

307とはずがたり:2012/02/08(水) 00:25:43
白シャツで起死回生 熊本の縫製会社
http://www.asahi.com/business/topics/economy/TKY201202060102.html

再建の流れ
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 昨年10月、東京・有楽町に改装オープンした百貨店に見慣れないブランドのシャツがならんだ。「HITOYOSHI」。一時は倒産寸前に追い込まれた熊本県人吉市の縫製会社を、役員らが自社株買い(MBO)をして立ち直らせた。「生産者の地位向上」への思いが再建を支えた。

■役員が自社株買い再建

 「阪急メンズ・トーキョー」のドレスシャツ売り場にならんだ「HITOYOSHI」は襟の形、織り柄など10種あるが、色は白だけ。10月15日の開店日に300枚を用意したが、夕方には、欠品が出始めた。

 現在は、売り場販売数の4割を占め、販売実績は計画の3倍にのぼる。好調の理由は、ボタンは高級素材の白蝶貝(しろちょうがい)、縫製は裏側に縫い目が出ない「巻き伏せ本縫い」という、生産へのこだわりと技術だ。

 阪急に直接納め、アパレル特有の複雑な流通過程を省いて9975円(税込み)という価格を実現した。阪急阪神百貨店の小野洋平・紳士用品商品部長は「従来なら2万円相当。多くのお客は商品説明を聞き、ブランドは気にせず、納得して購入される」という。

 「HITOYOSHI」は社名でもある。本社は球磨(くま)焼酎で知られる人吉市の郊外にある。縫製技術の評価は高く、国内外の有名ブランドが生産を委託していた。

 しかし、2009年、多角化に失敗した親会社トミヤアパレルの破綻(はたん)を機に、存亡の危機に陥った。

 「雇用と技術を継承したい」。トミヤの営業企画担当取締役だった吉国武氏(55)、子会社の社長兼工場長の竹長一幸氏(44)がMBOを提唱した。従業員は155人。人口3万5千人の人吉市に100人超の事業所はほとんどない。

 地域再生を掲げる福岡市のドーガン・インベストメンツの「BOLERO(ボレロ)ファンド」が九州の地方銀行などから集めた資金4300万円を出資し、再建が始まった。

■百貨店と直結 価格抑える

 吉国氏は社長就任の直後から、事業計画書を手に仕入れ先を回った。生地屋、型紙屋……。同じものづくりをなりわいとする相手に「いいものを作れば、我々の表現力は消費者に伝わる。何よりも工場、職人の地位を向上させたい」と説いて回った。

 「現場の地位」にこだわったのには訳がある。吉国氏は30年余、シャツの企画に携わってきた。「30年前に280社あったシャツメーカーは今では三十数社。納品先からもっと早く、もっとたくさんと言われ、多くの会社は設備増強したが注文は長く続かなかった」

 再スタート時、従業員は74人まで減らし、生産量も最盛期の半分、年12万枚に落ちた。しかし、技術力を知る取引先は離れなかった。繊維製品の低価格化、生産拠点のアジアシフトが進む中、逆に、高品質、納入期間の短さが強みになった。初年度には営業黒字を計上。昨年末にはファンドから自社株を買い戻し、再建を果たした。

 ただ、それだけでは工場の地位向上とはならない。阪急との取り組みは、初めの一歩だ。シャツに限らず、百貨店に並ぶ衣料品はメーカーの在庫。百貨店は販売と同時に仕入れと売り上げを計上する「消化仕入れ」の仕組みだ。この商慣習では、HITOYOSHIは在庫リスクを負う。

 吉国氏は、この見直しを提案。多段階の流通経路を省き、工場と売り場を直結した。さらに、阪急が在庫をもつように求め、新たな価格帯を導き出した。定番の白色に絞ったのも、売れ残りを避けるためだ。

 今年の生産目標は、本社工場23万枚、ベトナムの提携工場30万枚。売上高は前年比35%増の7億3千万円。従業員も120人まで増やす。

 将来の夢は、HITOYOSHIの独立店の開設。職人が来店客の前で袖丈を直す、前例のない工房一体型の店舗だ。

308荷主研究者:2012/03/04(日) 13:09:24

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2012/01/31-5225.html
2012年01月31日 化学工業日報
群栄化学 フェノール系繊維の細繊度化を実現

 群栄化学工業は、世界唯一のフェノール樹脂系繊維「カイノール」の大幅な細繊度化に成功した。他の繊維との複合化がしやすくなり、手触りの良い難燃寝具などへの展開が図れる。活性炭繊維化した際には、表面積が拡大し性能が向上するうえ、穴径が変わり従来とは異なる成分の吸着にも活用できる可能性がある。

 フェノール系樹脂を原料としたノボロイド繊維であるカイノールは、宇宙ロケットにも使われる高機能繊維。有機繊維のなかで最高レベルの難燃性・防炎性を持ち、分子構造中に炭素、酸素、水素しか含まないため、炎にさらされても有害な煙が発生しない。強酸や有機溶剤に優れた耐性を発揮し、高温水蒸気による劣化も極めて少ない。こうした特徴を生かし、安全防護服や耐熱・不燃のスパッタシート、ケーブル介在糸のほか、レーヨンなど他の繊維と組み合わせて難燃・防炎寝具などにも使われる。

309荷主研究者:2012/04/08(日) 15:07:36

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201202160128.html
'12/2/16 中国新聞
尾道の向島紡績、60人解雇

 尾道市中心部の対岸の向島で糸を60年以上製造してきた向島紡績が生産を終え、1月に約60人の従業員を解雇した。戦時中、捕虜収容所として使われた歴史的建物で、島民に親しまれた赤れんがの工場は売却する。中国地方で相次ぐ工場閉鎖の波が、瀬戸内の島を揺らす。

 のこぎり屋根が特徴のれんが造りの工場は12月に閉鎖され、設備の搬出が静かに進む。「皆で必死に頑張ったが、円高にとどめをさされた」。山白政治郎(まさじろう)社長(61)は打ち明ける。

 業績悪化で2000年に破綻したが6年後に再建を果たし、島民を喜ばせた。しかし円高で繊維製品の輸入が拡大。洋服やタオルの糸の受注が急減した。

 同社は造船関連と並ぶ島の主要企業。解雇された60歳代男性は「みんな家族のようだった。長年勤めた職場がなくなり寂しい」と漏らす。

 工場は1918年に帆布工場として建設され、戦時中は捕虜収容所として使われた。48年に同社の工場になった。

 隣の島、尾道市因島では3月末、74年の歴史がある内海造船の田熊工場が閉鎖される。因島の市街地にあり「寂しい」との声が漏れる。尾道しまなみ商工会の杉原崇事務局長(61)は「島の雇用がさらに悪化する恐れがある」と心配している。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/industry/Tn20120216012801.jpg
【写真説明】生産を終了し、大半の従業員を解雇した向島紡績の工場(尾道市向島町)

310荷主研究者:2012/04/08(日) 15:25:36

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20120225301.htm
2012年2月25日02時47分 北國新聞
薄地織物の受注急減 石川の繊維企業

 石川の繊維企業で、スポーツ衣料やダウンジャケット向けの薄地織物に急ブレーキがかかった。ここ数年、国内外から大型注文が相次ぎ、繊維産地のけん引役となってきたが、年明けから受注が減少。円高、ウォン安の影響で、安価な韓国製品が台頭しており、薄地を主力とする織物大手は新商品の前倒しや海外販路の開拓など対策を急ぐ。

 「春以降の受注が読めない。活況だった昨年に比べると、信じられない状態だ」。丸井織物(石川県中能登町)の宮本徹社長が嘆く。

 薄地織物は、髪の毛よりも細い糸を利用する。不良品になりやすく、高度な技術が必要とされることから、世界でも北陸の一部の企業でしか織ることができなかったという。

 薄手のダウンジャケットや登山ウエアの生地として注目が集まり、ここ数年、北陸に注文が集中していた。

 丸井織物によると、昨年は1月時点で、半年先まで織物の生産計画が埋まっていたが、今年は状況が一変し、4月以降の動向が不透明という。

 「取引先の間で、韓国に生地の調達先を切り替える動きが目立ってきた」と危機感を強めるのは、カジグループ(金沢市)の梶政隆社長。韓国企業の技術レベルが北陸の水準に近づく中で、円高傾向が続き、安価な韓国製の生地を購入する欧米のアパレルブランドが増えたという。

 石川県統計情報室によると、2011年の織物生産量は前年比16%増の約2億4500万平方メートルと、2年連続の2桁増となった。「薄地織物が数字を押し上げた」(坂田年男蝶理北陸支店長)との見方がある中、各社はその落ち込みを補う対策を取り始めている。

 丸井織物では、新たな生地の市場投入を1年前倒しすることを決めた。宮本社長は「悠長に構えている暇がなくなった。開発スピードを上げ、次々と新商品を出さなければならない」と力を込める。

 カジグループは中国のファッション市場開拓に本腰を入れる。2月中旬に営業担当を上海に派遣し、現地アパレルと交渉を始めた。

 一方、薄地織物の加工を手掛ける小松精練(能美市)の担当者は「現状は問題ないが、春以降の状況を見据え、欧州で新商品を発表するなど、既に手は打っている」と話す。

 足元では、東京外国為替市場の円相場が1ドル=80円台となったが、織物業者からは「まだ高い」との嘆き節が聞かれる。石川県繊維協会の伊藤靖彦会長は「ファッションのトレンドが変わり、薄地織物が引っ張りだこだった例年とは状況が違う。次のヒット商品を生む技術開発が急務だ」とし、ものづくり支援を充実させる考えを示した。

311荷主研究者:2012/04/08(日) 15:57:58

http://www.sankeibiz.jp/business/news/120224/bsc1202241931017-n1.htm
2012.2.24 19:29 Fuji Sankei Business i.
東洋紡、溶剤の精製回収から撤退

 東洋紡は24日、電子部品の製造工程で使われたアルコール溶剤などを引き取り、不純物などを取り除いて再び使えるようにする精製回収事業から撤退すると発表した。最近は割安な新品溶剤との価格優位性が小さくなり、採算が悪化したため。これに伴い、昭和45年操業の敦賀精密化学品工場(福井県敦賀市)を3月1日に閉鎖し、従業員4人を配置転換する。

312荷主研究者:2012/04/18(水) 01:20:03

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20120310301.htm
2012年3月10日03時12分 北國新聞
三島、愛知から一部生産移管 東レ石川工場

 東レの日覺(にっかく)昭廣社長らは9日、福井市のユアーズホテルフクイで会見し、能美市の石川工場に衣料用糸の一部の生産移管を進めていることを明らかにした。三島(静岡県三島市)、愛知(名古屋市)両工場からの生産移管で、設備改良などに伴う石川工場への投資額は2013年度までの3年間で10億円となる見通し。

 石川工場に移管されるのは、三島のポリエステル糸と愛知のナイロン糸の一部。石川で生産している糸よりも高品質な品番で、設備の改良を順次進めている。ユニクロの肌着「シルキードライ」向けの糸も含まれる。

 石川で生産している汎用品向けの糸は海外に移管し、三島、愛知は「さらに高品質な糸を生産できる設備に切り替える」(武田敏之専任理事)予定で、3工場の生産量に大きな変化はないという。

 日覺社長は東レの炭素繊維を採用するボーイング787が12年末に月産5機、13年末に同10機のペースで造られる計画だとし、「石川から供給が始まるのは来年に入ってからではないか」との見方を示した。田中英造副社長は北陸産地への発注量について「リーマン不況前の8割の水準に戻った。新年度は8割プラスアルファまでもっていきたい」と述べた。

 会見後、福井市内で繊維産業シンポジウムが開かれ、取引先の約400人が参加した。猿丸雅之YKK社長らが講演した。

313荷主研究者:2012/04/28(土) 16:01:11

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20120405301.htm
2012年4月5日02時31分 北國新聞
羽咋に炭素繊維工場 創和テキスタイル拠点再編

 東レグループの創和テキスタイル(羽咋市)は、同市内に新工場を建設し、野々市工場を閉鎖することを決めた。経営破綻した岸商事のグループ会社跡地を取得し、今秋をめどに生産設備を本社工場と新工場に集約する。工場再編で、国内トップシェアのユニホーム事業の競争力を高めると同時に、自動車分野で需要拡大が見込まれる炭素繊維織物の「主力工場」として増産する。

 羽咋市釜屋町の北国繊維工業跡地約5万平方メートルを近く取得し、5月に新工場建設に着手する。野々市工場は秋に生産をやめ、13年3月に閉鎖する方針。

 野々市に勤務するのは全従業員約220人のうち75人。羽咋の新工場で雇用を継続し、通勤はマイクロバスによる送迎を予定する。

 新工場は、既存の建屋(約9300平方メートル)を改修し、野々市工場で稼働している炭素繊維織物用の織機と、ユニホーム生地の糸にのり付けなどを行う準備機械を移設。本社工場の準備機械も新工場に集約し、作業を一本化する。

 8月から設備の移設を始め、秋に本格稼働を予定する。総投資額は跡地の取得費用約2億円を含む約8億円。

 炭素繊維織物の生産量は当面変わらないが、将来的な増産に備え、生産能力を40%ほど増強できる空きスペースを設ける。

 東レグループでは、炭素繊維織物の国内主力工場として位置付けられるという。藤井寛三社長は「軽量化が求められる自動車分野を中心に炭素繊維の需要拡大が見込まれる。開発、生産のマザー工場として機能を果たしたい」と意気込む。

 工場再編の引き金になったのは、野々市工場で生産するユニホーム生地の収益悪化だ。

 リーマン不況以降、ユニホーム生地の需要が減少。同工場の生産量の約25%が不採算となり、てこ入れが必要と判断した。再編で織機台数を減らし、赤字品目は廃止する。一部建屋が築50年を超えるなど老朽化も激しく、2年前から羽咋への拠点集約を検討していた。

 野々市工場の約3万5千平方メートルの跡地活用は未定で、所有する東レが活用策を決める。

314荷主研究者:2012/06/03(日) 14:46:57

http://www.sankeibiz.jp/business/news/120523/bsc1205230630010-n1.htm
2012.5.23 06:30 Fuji Sankei Business i.
クラボウ、三重工場を公開 高機能フィルムも生産へ

 繊維メーカーのクラボウは22日、津市に建設した三重工場を公開した。自動車の内装の接着に使うフィルムの生産設備を安城工場(愛知県安城市)から移転。太陽電池のセルの保護や半導体製造に使う高機能フィルムも新たに生産する。繊維以外の事業の拡大が狙いだ。

 自社の羊毛製品工場の跡地に約60億円を投じて建設。4月から一部操業を始めており、来年1月の全面操業を目指す。

 井上晶博社長は報道陣に「繊維業界が厳しい中で、非繊維事業の代表格としてフィルム事業を拡大する。繊維工場の跡地に造ることにこだわった」と述べた。

 工場を訪れた三重県の鈴木英敬知事は「新産業の要が三重県でつくられるのは、県の経済発展にとって良いことだ」と話した。

315荷主研究者:2012/06/15(金) 00:42:15

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2012/05/30-6771.html
2012年05月30日 化学工業日報
三菱樹脂 アルミナ繊維 直江津で手直し増強

 三菱樹脂は、アルミナ繊維の安定供給体制を構築する。坂出工場(香川県)での増設により、今年末までに年間6000トン体制を構築するが、これに続き、来年度には直江津工場(新潟県)で手直し増強に着手する。約10%の能力増を計画しており、総生産能力を同6500トン程度に拡大する方針。アルミナ繊維は自動車の排ガス処理装置向けに需要が急増しており、同社では新ライン導入の検討を進める一方で、既存設備の生産性を高めることで、旺盛な需要に対応する。

317荷主研究者:2012/09/17(月) 10:37:54

http://www.sankeibiz.jp/business/news/120809/bsc1208091811021-n1.htm
2012.8.9 18:11 Fuji Sankei Business i.
帝人、中国で繊維リサイクルの合弁会社設立

 帝人は9日、中国の複合企業、精工集団とポリエステル繊維のリサイクル事業を手がける合弁会社を9月に設立すると発表した。

 新会社は、資本金5000万ドルで、出資比率は精工集団が51%、帝人が49%となっている。帝人が60億円を投じて浙江省紹興市に工場を建設、2013年度末から操業を開始する。

 古着などに使われたポリエステル繊維を化学的に分解、原料のテレフタル酸ジメチルを再生し、ポリエステル繊維を再製造する。初年度となる14年度の処理量は2万トンで、シャツ2万着に相当。売上高100億円を見込む。

 中国では古着などの使用済みポリエステル繊維製品が急増しており、公官庁や企業の制服など、大口顧客を取り込み、事業拡大を狙う。処理能力を数年内に5万トン、4〜5年後には7万トンに増設する予定で、売上高500億円規模に拡大させる計画となっている。

 また、再生されたテレフタル酸ジメチルは石油から精製されたものと同等の品質を保っており、従来のリサイクル法ではできなかった、高付加価値ポリエステルの生産も可能となるため、利益率の向上も目指せるという。

318荷主研究者:2012/09/22(土) 18:17:49

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20120829305.htm
2012年8月29日03時04分 北國新聞
たばこ材料で合弁会社 三菱レイヨン

 三菱レイヨン(東京)は、富山事業所(富山市)のたばこフィルター用材料「アセテート・トウ」製造事業について10月1日付で100%子会社として分社化する。その後、子会社株式の35%をダイセル(大阪市)に譲渡して合弁会社とし、両社の協力で生産体制を整える。

 アセテート・トウはたばこの吸い口でニコチン、タールをろ過し調節する繊維。たばこ需要は新興国を中心に伸びており、両社は合弁会社設立で関係を深め、事業を強化することにした。

 分社によって設立される新会社は「富山フィルタートウ」で、本社は富山市に置く。公正取引委員会や海外当局の認可が下りた段階で合弁会社に移行する。同社で製造した製品を三菱レイヨンとダイセルが引き取り、それぞれ個別に販売活動を行っていく。

319とはずがたり:2012/10/23(火) 11:16:50

ジーンズのエドウイン(EDWIN)/投資失敗200億円 倒産の危機
http://n-seikei.jp/2012/08/edwin.html

大手ジーンズメーカーのエドウイン(EDWIN)グループ(中核企業は㈱エドウイン商事)が、証券投資の失敗を隠すために、不正経理を繰り返していた疑いがあることが、関係者などへの取材でわかったと読売新聞が報じている。

投資による損失額は200億円以上に上る可能性があるが、社内の一部の関係者しか知らなかったといい、エドウイン社は内部調査を始めた。

同社関係者らによると、同社は証券投資を行っていたが、2008年のリーマン・ショックを契機に200億円以上の運用損が発生した。融資を受けていた銀行などには、こうした損失を隠した決算書類が提出されていた。

今月上旬、グループの経理担当者が自殺し、不正経理の疑いが発覚。会社あての遺書はなかったが、この経理担当者が持っていたパソコンの中に、投資の失敗を示す内容のメールが残されていた。

同社は、問題発覚後、内部調査を進めるとともに、弁護士事務所にも調査を依頼。読売新聞の取材に対し、同社関係者は「粉飾の可能性もあるとみて、内容を調査中」としているという。

エドウイングループの中核企業であるエドウイン商事の会社内容は、次の通りであるが、損失を決算上処理すれば、前期の自己資本290億円に対して、200億円がマイナスとなり、90億円しか残らなくなる。純資産率50.8%が、20.2%まで落ち込むことも考えられる(下記の総資産も純資産とともに減少する可能性あり)。

同社は、純資産額や同率が高かったことから、200億円に上る経営数値を隠しても生活できたと思われるが、証券会社に対してまだ支払金が膨大に残っていたら、その命は金融機関預かりになる可能性もある。

しかし、ジーンズ業界が整理淘汰される中で№1企業として利益も出しており、自己資本率からみて、破綻する懸念は少ないと思われる。
(ただ、自殺したのが経理の人間であり、自殺するからには経理中堅幹部と思われ、高上高や原価までいじくり粉飾していたら、全くわからなくなる)

[ 2012年8月24日 ]


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