『I am indebted.Since I do not want to make you trouble,I go away from here, I have to fight with the evil spirit "mammon". It does not meet any longer. Good-bye. kurara』
奏崎の見せた紙にはこのようなことが書いてあった。
しかし『内容理解できる?』と言われても、英語の成績がさほどよくもない霧澤にはさっぱりだ。真冬も紙とにらめっこして、首を傾げている。
「……お前、俺が分かると思って見せてるのか? 分かるとしても、最後の部分のさよならと……クララ?」
その単語には真冬も反応した。
珍しい名前だとか、外国人っぽい名前だったからではない。
彼らはこの名前を知っていた。