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VaMPiRe
95
:
竜野翔太
◆sz6.BeWto2
:2012/02/18(土) 15:54:08 HOST:p4147-ipbfp1503osakakita.osaka.ocn.ne.jp
第14話「女の日常」
朧月と白波が在籍する一年六組は、一時間目が体育だった。
六組での特定した友達がおらず、話しかけてきたら返事を返す程度の付き合いしかしていない白波は、体育の授業の更衣の時は一人である。
授業が終わり、白波はシャツのボタンを留める手をふと止めて、周りの女子を見渡す。
(……うーむ……)
白波は視線を自分の胸に落とした。
白波は背が低めなため、胸が小さいこともそれなりのコンプレックスである。勿論、この事実を知っている者はおらず、朧月には言えるわけもない。
(……小さいの、かな……?)
白波はこんな事で悩んでいるのが恥ずかしくなったのか、首を大きく左右にぶんぶんと振り、考えを断ち切る。
今まで考えたことも気にしたことも無かったのだが、一度思ってしまえば、中々思考が離れない。
その思考を消し去ってくれるかのように、後ろから声がかかった。
「ねえ、白波さん」
「は、はいぃ!?」
急に声を掛けられて驚いたのか、白波は自分でも予想外な大きな声を出した。その声量に、声を掛けた女子も肩をビクッと震わせる。
白波は一度落ち着いて、深呼吸をする。
「……な、何でしょうか?」
「あ、あの……白波さんって、朧月君と仲良いよね?」
意外な質問だった。
確かに教室の中でも普通に朧月と話している。
やはりそれだけで仲が良いと思われてしまうのか、別段嫌なことでもないが、改めて仲が良いか聞かれると、頷きかねる。
しかし、ここで『ううん』と言うのもなんだし、教室でも普通に下の名前で呼んでるので、仲が悪いわけではない。
白波は、右手を腰に当てて訊ねる。
「……良いっちゃ良いけど……どうかしたの?」
「……うん……あのね……」
中々言い出さない女子に、白波は首を傾げる。
相手は若干頬を染めてるし、自分から視線も逸らしている。横にいる友達に助けを求めては、友達が応援しているような感じにも見える。
もしかして、と白波は女の勘を発動した。
「……朧月君って……彼女さんとか……っていうか、白波さんって朧月君の彼女さんだったり、する……?」
やっぱりきたかその質問、と白波は溜息をつく。
見た目が見た目だし、勉強もスポーツもそれなりにこなす朧月は、女子ウケは良く、結構モテるのだ。はっきり言って、霧澤とは全くの対極に位置する人間である。
「違うし、アイツ彼女いないし。それがどうかしたの?」
「……そっか……」
その女子は僅かに良かった、と言葉を漏らすと、ポケットの中から手紙を取り出す。
恐らく、この女子は朧月が好きで、口で伝えるのは恥ずかしいから、手紙で何とかしようと考えたのだろう。
ちなみに、白波は手紙なんて回りくどいやり方はせず、はっきりと口で伝える派だ。
「……これ、彼に渡してほしいんだけど……」
女子は顔を真っ赤にして手紙を差し出した。
白波も相手の気持ちを汲み取ってか、無駄な事は何一つ言わずに手紙を受け取る。
「この涙ちゃんに任せなさい」
白波は教室に戻って、朧月に受け取った手紙を渡す。
渡された当の本人は首を傾げて、白波を見ている。
「……私じゃないわよ。同じクラスの娘から受け取ったの。ちゃんと返事は返してあげなさいよ」
「……ああ、分かってる」
朧月は手紙を開いて文に目を通す。
それから息を小さく吐いて、手紙を筆箱の中にしまった。
「……もう読んだの……?」
「ああ。嫌なモンだな。こういうのをもらうのに慣れるって」
白波は溜息をつく。
「それ、全世界の男子を敵に回すわよ?」
朧月の台詞に、白波はそういうツッコミを入れた。
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