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VaMPiRe
204
:
竜野翔太
◆sz6.BeWto2
:2012/10/08(月) 17:28:08 HOST:p8152-ipbfp4204osakakita.osaka.ocn.ne.jp
翌日。
再び白波を探すことにした霧澤達は、今の六人では見つからないだろうと思った霧澤の提案により、もう二人追加することにした。
だが、いくら人手がいるといっても『ヴァンパイア』とは無関係な滝本美々を巻き込むわけにはいかないので、霧澤はこういう時に手を貸してくれそうな二人に声をかけていたのだ。
捜索組六人は駅で、その二人と待ち合わせをしていた。
場所に着くといたのは腰くらいの金髪を持った美女、汐王寺百合と彼女の契血者(バディー)である茨瑠璃の二人だ。
「って、汐王寺さん!? ってことは、あの人も『ヴァンパイア』と関係あるの? もしかして側にいるちっちゃい子? いつからなの!?」
一番びっくりしたのは奏崎だ。
無理もない。彼女は汐王寺とは顔見知りなわけなのだから、余計に驚いたのだろう。
「驚いたぜ。まさか奏崎も関わっていたとはな。しかも、契約の相手は夏樹と真冬ちゃんが注意しろって言ってた『ヴァンパイア』か。ま、これで以前ほどの脅威もねーだろ。で、昨日夏樹から電話で聞いてはいたが、もう一回詳しく聞かせてくれ。今回の事件を」
説明をしたのは白波の契血者(バディー)である朧月だ。
彼は子供の茨にも分かるように丁寧に説明した。茨も黙ってこくこくと頷いていた。
説明が終わると汐王字は腕を組み、
「まあ任せとけ! お前らにはブルーレディの時に世話になったし、協力してやるよ!」
フルーレティな、と霧澤はやんわりとツッコミを入れる。
そこで昨日と同じように再びペアを決めることになった。奏崎が例のくじを用意すると、すっと茜空が手を挙げた。
何か言うのか、と思い全員が茜空に視線を向ける。
「……薫さん、今回。僕が夏樹さんとペアで良いですか?」
「へ?」
奏崎は間の抜けた声を出していた。
彼女が返事をする間もなく茜空はすたすたと霧澤に近づいていき、彼の腕を掴む。
「ちょっと、話したいことがあるんで」
朱鷺ほどの脅威も秘めていないのが分かっているのか、真冬もそこは文句を言わずに了承した。
奏崎はぽかんとした様子で黙っていたが、彼女の次の一言で戦争が始まる。
「じゃ、じゃあ……今回はなりたい人とにする?」
瞬間、汐王寺百合と茨瑠璃の目が光った。
汐王寺は真冬の肩に手を置き、茨は奏崎に抱きつきだす。
「じゃあ俺は真冬ちゃんと組む! 色々話したいこともあるしな!」
「じゃあ私はこのお姉ちゃんがいい! お兄ちゃんのこといっぱい聞きたい!」
「「えぇっ!? 私!?」」
真冬と奏崎は同様の反応をして、自分を選んだパートナーにぐいぐい引っ張られていく。
茜空も霧澤に行くように促し、結局その場に残った朧月と朱鷺が必然的にペアを組むことになった。
「勝手な奴らだ」
「勝手な方々と関わる貴方も勝手、わたくしも勝手ですわよ。皆様に遅れを取りたくはありませんので、行きますわよ」
結局のところ、朧月も朱鷺に促される形で捜索を開始する。
今回、選ばれた人達は、選んだ人達にぐいぐいと引っ張られていく羽目になった。
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