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科学と疑似科学とを判別する

1diamonds8888x:2018/04/21(土) 05:52:21 ID:JpDvA4vM
 第1掲示板にて、ID論は疑似科学か否かというテーマでkenさんと議論を続けてきましたが、そもそも両者をどう区別するのかというメタ科学的な話になりましたので、ミケさんの提案に従い第3掲示板にスレッドを立てます。

 まずは第1掲示板での関連する発言へのリンクを時系列で列挙します。1発言での文字数制限があるようですので、分割してアップします。
 URL書き込みに規制があるようですので頭に「http:」を付けて使ってください。

//6609.teacup.com/natrom/bbs/19161 投稿日:2018年 2月27日(火)05時11分41秒 Kenさん 投稿者:diamonds8888x まさに、その通りです
//6609.teacup.com/natrom/bbs/19137 投稿日:2018年 2月26日(月)21時18分41秒 diamonds8888xさん 投稿者:Ken それとも今回は宗教に話が及んだからそうなったので、議論の土俵をサイエンスに限定するなら、そういうことは起こらないと考えてもよろしいでしょうか?
//6609.teacup.com/natrom/bbs/19130 投稿日:2018年 2月26日(月)06時06分39秒 コナン君とは 投稿者:diamonds8888x
//6609.teacup.com/natrom/bbs/19117 投稿日:2018年 2月25日(日)16時38分23秒 ダーウィンの子犬様、一蘭様、Ken様 投稿者:ゲジゲジ この3つは同時に成立します
//6609.teacup.com/natrom/bbs/19116 投稿日:2018年 2月25日(日)00時37分14秒 diamonds8888xさん 投稿者:Ken はじめにタイトルについて
//6609.teacup.com/natrom/bbs/19112 投稿日:2018年 2月24日(土)05時41分6秒 坊さんと衣は別なので 投稿者:diamonds8888x
//6609.teacup.com/natrom/bbs/19111 投稿日:2018年 2月24日(土)05時39分40秒 コナン君、君は間違っている 投稿者:diamonds8888x
//6609.teacup.com/natrom/bbs/19109 投稿日:2018年 2月24日(土)00時36分15秒 Ken様 投稿者:ゲジゲジ ダーウィニズムは「適者生存」により劣った者が淘汰されることで進化が起こると主張していません!!
//6609.teacup.com/natrom/bbs/19109 投稿日:2018年 2月22日(木)23時35分47秒 それをいうなら 投稿者:Ken ダーウィニズムもまた帝国主義、植民地主義の理論武装に大いに利用されたのですが
//6609.teacup.com/natrom/bbs/19069 投稿日:2018年 2月20日(火)01時39分2秒 あぁ、宗教論になっていく 投稿者:ゲジゲジ
//6609.teacup.com/natrom/bbs/19063 投稿日:2018年 2月19日(月)22時47分10秒 (無題) 投稿者:GB まっとうな宗教者たちというのは、
//6609.teacup.com/natrom/bbs/19061 投稿日:2018年 2月19日(月)22時37分18秒 霊魂? 投稿者:GB
//6609.teacup.com/natrom/bbs/19060 投稿日:2018年 2月19日(月)21時37分17秒 複数の真実!! 投稿者:Ken
//6609.teacup.com/natrom/bbs/19054 投稿日:2018年 2月19日(月)06時27分41秒 事実か公理か信仰か 投稿者:diamonds8888x
//6609.teacup.com/natrom/bbs/19053 投稿日:2018年 2月19日(月)06時21分48秒 Kenさん、複数の真実 投稿者:diamonds8888x
//6609.teacup.com/natrom/bbs/18948 投稿日:2018年 2月17日(土)03時46分25秒 ヨコからですがKen様 投稿者:ゲジゲジ もう少し問題を整理して、本質と本質でない部分とを区別して考えてみては如何でしょう?

837Ken:2021/02/13(土) 20:01:34 ID:l3c2r2bk
では、仮想世界の話をします。今回は、すべての文章を完成させてから投稿することにしました。

これまでの私の説明の多くがそうだったように、初歩の初歩から冗長な話し方をします。特にコンピュータ・プログラミングは、本スレッドで扱ったことがないので、読み手に最低限の基礎知識があることも前提にはしません。中学生を相手にするような説明がいくつもあるでしょうが、忍耐をお願いします。


まず、コンピュータで行なうシミュレーションは、私たちが認識する現実世界と、条件を同じにする場合としない場合があります。

例えば、私たちは地球上では約9.81m/s²の重力加速度が働くことを知ってます。よって物体の落下をシミュレートする時、地球上の条件で行なうなら、その重力が物体に働くようにプログラムします。大雑把な計算でもよいなら10m/s²と値を丸めることもあるでしょう。またシミュレーションは、条件を変えても行なえます。もしも地球の重力が半分になったら? その条件でやるなら、重力加速度を5m/s²にします。

ここで、注意を要するのは、私たちが認識する現実の地球で重力が半分になれば、物体の落下に影響する他の因子も変わるだろうことです。すぐに思いつくのは、大気密度が大きく変わるので、落下の空気抵抗も変わることでしょう。実際に、そういう影響まで含めて半重力環境での落下をシミュレートすることもあるのでしょうが、より単純に、重力以外の条件は同じにするプログラムも可能で、後者の場合には、

1.重力の値が現実世界と異なる
2.重力と大気密度の関係が現実世界と異なる

という、現実世界との2つの相違が生じます。ここで注意を払うべきは、1と2は性質が異なることです。

1は環境条件が地球と異なるだけですが、2は物理法則自体を変えているのです。地球の大気組成や太陽の輻射等、他の条件が同じで重力が半分になれば、私たちが知る物理法則では、大気密度は確実に変わりますが、それが変わらないという仮想の条件を設定します。それでもシミュレーションは走りますし、たとえば百メートルの高さから落下する物体が、何秒後に地上に達するかの答えも出します。

以上の例から、シミュレーションが作る仮想世界は、現実世界とは、重力加速度のような物理量が異なるのみならず、物理法則自体も異なり得ることが分かります。


はじめにこの話をした目的は察しがつくことでしょう。

私たちが認識する現実の物理法則では、同じ物体が同時に複数の場所に存在するのは、量子でもないかぎり不可能です。同じ条件をシミュレーションで再現するなら、シミュレーション内でも不可能と制約をつけるべきですが、その制約を外すことを禁じる法はありません。ゆえに、制約を外した条件で動作するプログラムを作れるのなら、作ればよいわけで、問題は、「作れるのか?」という点になります。

838Ken:2021/02/13(土) 20:04:01 ID:l3c2r2bk
基本中の基本ですが、コンピュータ・プログラムの中で何かが存在するとは、それを表すデータが存在することです。より詳しく言うと、メモリやハードディスクのような記憶媒体の一部が、そのデータに相当する状態になることを意味します。

例を挙げましょう。重力加速度をいろいろ変えてシミュレーションを行なうなら、最も一般的な方法は、プログラムを書く中で重力加速度を表す変数を定義し、その変数の値を変えることです。変数の定義には、まず名前を決めます。重力加速度なので、ここは「g-kasoku」としましょうか。

名前だけでなく、変数の「型」と「大きさ」も定義します。重力加速度を「10」や「5」のように整数で表すなら整数型の変数だし、「9.81」のように小数点以下まで表すなら小数型(浮動小数点数といいますが)になります。

「大きさ」とは変数の値の大小ではなく、その変数が表せる数値の範囲です。大きさが1バイト(8ビット)の整数なら、2⁸ = 256だから256種類の整数つまり0から255までを表せる変数になります。2バイトなら0から65535までが範囲ですね。

注:ただし、変数の「型」と「大きさ」をプログラマが自分で定義できるかは、プログラミング言語で異なり、1980年代頃まで多用された昔のBasic等ではできなかったと思うのですが、それでも見えないところでコンピュータが定義しています。

g-kasokuを1バイトの整数として定義すると、g-kasokuのデータを入れるメモリ領域はオン・オフを切り替える8つの電気スイッチで構成され、オンは2進法の1を、オフは0を表します。もし重力加速度が10m/s²、つまりg-kasokuの値を10にするなら、このメモリ領域は10を2進法で表した「00001010」、つまりオフ4つの後にオン・オフ・オン・オフと続く状態になります。プログラムはg-kasokuを表すメモリ領域を参照し、「00001010」の状態になってることを知り、それを「10」と解釈し、重力加速度が10m/s²という条件で計算をするのです。

もう1つ大事な点があります。g-kasokuの内容を参照するには、メモリ全体の中で、g-kasokuがどこにあるかの情報が必要です。メモリの中の特定の場所を「メモリ・アドレス」といいますが、プログラムが走ると、g-kasokuのメモリ・アドレスもコンピュータが記憶します。多くのプログラミング言語は、変数のメモリ・アドレスまではユーザに見せませんが、C言語のような一部の言語ではメモリ・アドレスも見えるし利用可能です。メモリ・アドレスを表す変数を、プログラミングの世界では「ポインタ」といい、C言語なら、g-kasokuのポインタは先頭に「&」を付けて&g-kasokuと表記します。ややこしいかもしれませんが、ポインタは後で重要な意味をもつので、必ず理解してください。

例えば、メモリの「3790」のアドレスにg-kasokuのデータがあり、そのg-kasokuの値が「10」とします。プログラムはg-kasokuに対応するポインタの値が「3790」と知り、そのアドレスのメモリ内容を参照し、そこの値が「10」と知るわけです。上の例では、

&g-kasokuの内容は「3790」
g-kasokuの内容は「10」

になります。

これ以降の説明を読むには、今回の投稿内容の理解が必要条件です。

839Ken:2021/02/13(土) 20:06:26 ID:l3c2r2bk
先の例では、重力加速度を「g-kasoku」という1バイト整数型の変数で定義しました。むろん有効桁数を増やすために小数型で定義もできますが、とにかく重力加速度なら1つの数値型変数で定義ができます。一方、変数には数値以外を表すものもあります。

例えば英文字なら1バイトの文字型変数になります。そんな変数があり、値が「01001011」としましょう。これが整数型変数なら「75」という数として解釈されますが、文字型変数として定義されてる場合は「K」という文字と解されます。ワードやメモ帳を開いて「K」のキーを押すと画面に「K」と表示されますよね。あれは、キーボードから「01001011」の信号が行き、ワードやメモ帳のプログラムが「K」と解釈しているのです。

文字の集合である文字列も変数になります。例えば10文字の文字列変数があり、最初の3つに「K」と「e」と「n」が入り、後の7つは空であるなら、文字列変数の値は「Ken」になります。

もっと複雑な形の変数も可能です。数値でも文字でもなく、例えば「恒星」を表す型の変数を考えましょう。むろん数値や文字と違って、そんな型の変数は予め用意はされてません。用意されてる変数型を使って、プログラマが自分で定義するのです。

恒星には、名前、等級、半径、スペクトル型など複数の属性が考えられますから、「恒星」型の変数は、各属性変数を定義して、まとめることで定義されます。たとえばこのように。

変数型:恒星
  属性1 「名前」 文字列変数
  属性2 「等級」 小数型変数
  属性3 「半径」 整数型変数
  属性4 「スペクトル型」 文字列変数

具体的な記述法はプログラミング言語で異なりますが、論理構造は上のとおりです。型を定義したら、実際の変数を作ります。star_Aと名付けて、属性値を入れましょう。もしstar_Aが私たちの星系の恒星を表すなら、こうなるはずです。(半径の単位はメートル)

恒星型変数:star_A
名前 = "太陽"
等級 = 4.83
半径 = 696000000
スペクトル型 = "G2"

変数ができれば、半径やスペクトル型のような属性値を、プログラムで参照できます。そして、恒星型変数も変数なのだから、値を参照するには、データが格納されたメモリ・アドレスへ行かねばなりません。star_Aのポインタ値(C言語なら&star_A)を参照して、必要な情報の位置にアクセスするのです。

840Ken:2021/02/13(土) 20:09:19 ID:l3c2r2bk
自分で定義した型は自由に変えられるので、さらに1つ「質量」という属性を加えてもかまいません。

変数型:恒星
  属性1 「名前」 文字列変数
  属性2 「等級」 小数型変数
  属性3 「半径」 整数型変数
  属性4 「スペクトル型」 文字列変数
  属性5 「質量」 小数型変数

質量の単位を「×10³³グラム」にすれば、star_Aは、

恒星型変数:star_A
名前 = ″太陽″
等級 = 4.83
半径 = 696000000
スペクトル型 = ″G2″
質量 = 1.99

となります。さらに、位置情報も加えてみましょう。

変数型:恒星
  属性1 「名前」 文字列変数
  属性2 「等級」 小数型変数
  属性3 「半径」 整数型変数
  属性4 「スペクトル型」 文字列変数
  属性5 「質量」 小数型変数
  属性6 「x座標」 整数型変数
  属性7 「y座標」 整数型変数
  属性8 「z座標」 整数型変数

これで、太陽がどの位置にあるかも表せます。

今回の目的は、1つの太陽が複数の位置にある状態の実現ですが、まずは、2つの太陽がある場合を考えましょう。恒星型の2つの変数をstar_A、star_Bとし、座標以外は全属性値を同じにします。

恒星型変数:star_A
名前 = ″太陽″
等級 = 4.83
半径 = 696000000
スペクトル型 = ″G2″
質量 = 1.99
x座標 = 1000
y座標 = 1200
z座標 = 900

恒星型変数:star_B
名前 = ″太陽″
等級 = 4.83
半径 = 696000000
スペクトル型 = ″G2″
質量 = 1.99
x座標 = 1500
y座標 = 800
z座標 = 1300

仮想世界の「住人」が2つの太陽を観測すれば位置以外はまったく同じです。どれだけ詳細に観測しても違いは分かりません。このケースはひとまずおいて。

いよいよ、同じ太陽が2つの位置にある場合です。そのためには恒星型変数の構造をさらに変え、2つの位置をもてるようにします。ここで、物理法則を現実世界と変えるわけです。

変数型:恒星
  属性1 「名前」 文字列変数
  属性2 「等級」 小数型変数
  属性3 「半径」 整数型変数
  属性4 「スペクトル型」 文字列変数
  属性5 「質量」 小数型変数
  属性6 「x座標1」 整数型変数
  属性7 「y座標1」 整数型変数
  属性8 「z座標1」 整数型変数
  属性9 「x座標2」 整数型変数
  属性10 「y座標2」 整数型変数
  属性11 「z座標2」 整数型変数

この型で変数star_Xを作ります。属性変数の値はstar_A、star_Bからコピーしましょう。

恒星型変数:star_X
名前 = ″太陽″
等級 = 4.83
半径 = 696000000
スペクトル型 = ″G2″
質量 = 1.99
x座標1 = 1000
y座標1 = 1200
z座標1 = 900
x座標2 = 1500
y座標2 = 800
z座標2 = 1300

2ヶ所に存在する1つの太陽は、このようなデータとして、プログラム内に存在します。

841Ken:2021/02/13(土) 20:11:28 ID:l3c2r2bk
2つの場合を挙げました。

第1の場合: star_Aとstar_Bの2つの太陽が存在する
第2の場合: star_Xの1つの太陽が2ヶ所に存在する

どちらの場合でも、仮想世界の住人にはまったく同じ属性の太陽が2つあると見えるでしょうから、このままでは、第1の場合と第2の場合は区別がつかず、1つの太陽が2ヶ所にあるという判断もできません。

しかし、このプログラムが走るコンピュータのメモリ状態は、第1と第2で全く異なるのです。

第1の場合は、恒星型の変数が2つメモリにあり、当然、ポインタ変数も2つ必要です。
第2の場合は、恒星型の変数も、そのポインタ変数も、1つしかありません。

2つの太陽があるのではなく、1つの太陽が2ヶ所にあると判断する決め手はこれです。一見、2つの太陽に見えても、そのポインタを調べると同じメモリ・アドレスを指している。よって、太陽は1つしかないのです。

私たちが認識する現実世界でも、異なる2つのものが同じ位置に存在するのは、原則不可能ですが、量子なら可能かもしれません。しかし、コンピュータの中で、異なる2つのデータが同じメモリ・アドレスに存在するのは、絶対に不可能です。金輪際、ありえません。たとえそれが量子を表すデータであってもです。

注:混乱を生じないように注意してください。2つのメモリ・アドレスに存在する2つのデータに同じ値を与えるのは可能です。不可能なのは、2つのデータを同じメモリ・アドレスに存在させることです。

ただし、仮想世界の住人は、その判断に必要な、ポインタ変数の値を見られるのでしょうか?

答えは、原理的には可能、ということです。そして、原理的に可能なら、プログラムで実現できます。

考えてみれば分かることですが、仮想世界の住人(実はプログラム)が何かを観測してデータを得るとは、そのデータが格納されたメモリを参照しているのであり、当然、ポインタを辿ってメモリにアクセスしているわけです。仮想世界の住人が、そのことを意識しようがしまいが。それなら、仮想世界の住人が、自分が見ているポインタを意識できるようにプログラムを書けばよいだけです。仮想世界の住人が、リチャード・ティレルがそうであるように、自分たちが仮想世界の住人と思えば、存在するはずのポインタ変数の観測を試みることでしょう。

842Ken:2021/02/13(土) 20:14:02 ID:l3c2r2bk
わずか1つの事例では分かりにくいかもしれないので、仮想世界で実現できるP∧¬Pをもうすこし考えてみましょう。ただし、矛と盾の例は、同じもの(矛)が2つの場所(盾の前後)に存在する点で、太陽と同じなので、異なるものを。もちろん基本原理は同じですが。

たとえば、

P:太郎は花子の兄である
¬P:花子は太郎の姉である

これの実現には、「人物」型の変数を定義し、名前のほかに生年月日を2つ設定します。

変数型:人物
  属性1 「名前」 文字列変数
  属性2 「生年月日1」 時間型変数
  属性3 「生年月日2」 時間型変数

そしてこの型の変数を2つ作ります。

人物型変数:person_A
名前 = ″太郎″
生年月日1 = 2010-04-01
生年月日2 = 2020-04-01

人物型変数:person_B
名前 = ″花子″
生年月日1 = 2020-04-01
生年月日2 = 2010-04-01

その結果、2020年の仮想世界では、

10歳の太郎、0歳の花子、0歳の太郎、10歳の花子

がいるように見えることでしょう。同じ名前の子供が2人ずついるだけなら、P∧¬Pではありませんが、仮想世界の住人が「2人の太郎」のポインタを調べると、値が同じでした。(それは「person_A」が格納されたメモリ・アドレスです。)つまり1人の人物が2人いるように見えているのです。2人の花子もまったく同じ事情です。

2つの例から基本パターンを認識されたことでしょう。

要は、太陽であれ人物であれ、1つの変数を作り、そこに、位置であれ年齢であれ、Pと¬Pに該当する2つのデータを属性として与えるのです。現実世界の私たちがそれを「矛盾」と見なすのは、人類史を通してそのような、同一人が2つの年齢をもつような、状態が1度として観測されたことがないから、ありえないという常識を公理としているにすぎません。

843Ken:2021/02/13(土) 20:15:55 ID:l3c2r2bk
分かりやすさを心がけながら書いてきましたが、私の説明がどれだけ伝わったか、いまひとつ心もとないので、最後に私の実体験を語りましょう。自慢できる話ではないのですが。

私は仮想世界のプログラムを作った経験はありませんが、20年以上も製造業で勤務し、工場の稼動をシミュレートするシステムなら、いくつか手掛けました。その中の1つを開発中に発生したことです。

ある工場の稼動をシミュレートした結果を見たら、工場内の同じ生産設備に、Aという機種の製品を作る仕事と、Bという機種の製品を作る仕事が割り当てられ、しかも2つの仕事の時間が重複していたのです。

ちなみに、Aを作るのとBを作るのでは、設備に装着する工具も、走らせる制御プログラムも、供給する材料も異なり、Aを作った後Bを作るには、数十分を要する切り替え作業が発生します。つまり、AとBを同時進行で作るのは物理的に不可能なのです。

そうなると、この時のシミュレーション結果は、同じ太陽が同時に2ヶ所に位置するのと、本質を同じくするのではないでしょうか?

私たちのプログラムは、同じ設備が同時に2つの製品をつくることなど想定したものではなく、star_Xのようなデータ構造も、当然持っていません。それでもそんな結果を出したのは、ただのプログラム・ミス、いわゆる「バグ」というやつです。バグの原因を見つけた時、開発チームのメンバーが爆笑しながら「間抜け」と言い合ったのを覚えてます。

しかし、この時のプログラムがコンピュータ内で実現したものを、ある種の仮想世界とみるなら、その仮想世界では、1つの太陽が2ヶ所に存在するのに匹敵する事象が起きたことになります。そういうことが起こりうるのが仮想世界というものです。

ある意味、仮想世界とは、一般的なプログラムが起こしてはいけない「バグ」と見なす事象を、意図的に起こすともいえるでしょう。

844Ken:2021/02/13(土) 20:18:57 ID:l3c2r2bk
1点、付け加えておくことがあります。

この話の本題は、現実世界では「P∧¬P」になる事象でも、仮想世界では実現可能というものです。言い換えれば、仮想世界では、どんな事象も基準05では禁じられない、という意味です。たしかに、

〜同じ1つの太陽が、東と西に、同時に現れる

というような事象は可能ですが、仮想世界でも不可能なことが1つあります。

つまり、同じ太陽が2つのメモリ・アドレスに存在するのは不可能なのです。もし、存在したら、座標まで含めた一切の属性値が同じでも、それは2つの太陽と見なすべきです。いわば、現実世界で2つの位置に太陽があれば、あらゆる属性が同じでも、2つの太陽と見なすべきであることに対応するといえるでしょう。

なぜなら、太陽や、人物や、それ以外の万物がシミュレーションでも、プログラムが走るコンピュータは、シミュレーションではなく、現実世界の存在だからです。よって、

〜同じ1つの太陽が、メモリ・アドレスAとメモリ・アドレスBに、同時に存在する

これこそが、正真正銘の基準05違反でしょう。

ただし、1つの太陽を2つのアドレスに存在させる方法が絶対にないか、といえばそうでもない。非常に複雑な思考実験になりますが、シミュレーションを走らせるコンピュータ自体が仮想世界の存在、というものです。つまり、その仮想コンピュータが存在する仮想世界を作っている「真のコンピュータ」があり、真のコンピュータの「真のアドレス」の1箇所にただ1つの太陽のデータがある。そして、真のコンピュータで定義された変数型には、仮想コンピュータのアドレスが2つ定義され、AとBの値が入っている。

これなら、太陽の数は1つです。

それでは、

〜同じ1つの太陽が、真のアドレスAと真のアドレスBに、同時に存在する

これこそが、基準05違反でしょうか? でも、もし「真のコンピュータ」も仮想の存在で、「真の真のコンピュータ」があれば違反になりません。

このように外の世界を無限に拡大させることに合理性があるかは、私にも判断がつきません。合理性がないのなら、同じものが複数のメモリ・アドレスに存在するのは、基準05違反でしょう。

ただ、元々基準05は、科学と疑似科学を区別するために設けられたものですから、唯一の疑似科学理論が、「同じものが複数のメモリ・アドレスに存在すること」では、本来の目的にかなうのか、私には疑問です。

私からの説明は以上です。

845Ken:2021/02/13(土) 20:23:09 ID:l3c2r2bk
投稿件数が多いと、最初の方の投稿はスクロールして消えるようですね。

今回の私の投稿番号は、

>>837
>>838
>>839
>>840
>>841
>>842
>>843
>>844

の8件になります。

846diamonds8888x:2021/02/14(日) 13:11:13 ID:Qix9q/lA
>>845
 お疲れさまでした。なかなか楽しそうな世界です。もっと詳しく知りたいくらいですね。
  W_str:天体が2つの位置座標を持つ世界[>>840]
  W_bth:人物が2つの生年月日を持つ世界[>>841]

 とはいえ、個別の仮想世界は別として、一番大事な点だけ

>この話の本題は、現実世界では「P∧¬P」になる事象でも、仮想世界では実現可能というものです。言い換えれば、仮想世界では、どんな事象も基準05では禁じられない、という意味です。

 「現実世界では「P∧¬P」になる事象でも、仮想世界では実現可能というものです」なんて当たり前です。基準05の適用とはそんな意味ではありません。

>言い換えれば、仮想世界では、どんな事象も基準05では禁じられない

 ある仮想世界Xで基準05が働くという意味は、仮想世界Xで設定された法則のもとで「P∧¬P」が生じないという意味です。現実世界も含めて他の世界では「P∧¬P」であることも、法則が違う世界ならありえても当然です。

  ここんところ【混乱を生じないように注意してください】

 どんな事象を持ってきたとしても、無数の考えうる仮想世界のどれかでは実現されているでしょう。しかし、特定の仮想世界Xでは、その世界で設定された法則に反する事象は許されません。


 では改めて、kenさんが想定した2つの仮想世界において「P∧¬P」に該当する命題を示してください。上記の説明で次の命題は該当しないことはわかったと思いますが。

  同じ太陽が同時に2ヶ所に位置する 
    => W_strでは「P∧¬P」に該当しない
    => W_bthでは、まだ決まっていない

  太郎は花子の兄である、かつ、花子は太郎の姉である
    => W_strでは、まだ決まっていない
    => W_bthでは「P∧¬P」に該当しない

【以下は上記ほど大事なことではなくて、後回しでいいことなんですが】
【でも考えてみることで目から鱗が落ちる可能性もあるくらいには大事】

 実は2番めの命題では、W_bthにおける「兄である」「姉である」の定義が不明確なのですけど、それは理解していますか? まあ生年月日がひとつしかない世界でも定義を明示してはいないけれど、現実世界の意味から推定した定義は明確ですからそこはいいとしても、生年月日が2つ以上の世界ではちゃんと定義しないと不明確でしょ?

 ついでに、W_strではニュートンの運動法則を書き換える必要があることも理解していますか? もしもW_strで天体運動のシミュレーションをするのならば、ですけれど。

847diamonds8888x:2021/02/14(日) 13:14:30 ID:Qix9q/lA
>>845
>投稿件数が多いと、最初の方の投稿はスクロールして消えるようですね。

 例えば画面右上の「Last50」をクリックすると50件表示できますよ。

848Ken:2021/02/14(日) 17:49:02 ID:l3c2r2bk
>>846

この回答は、ここまでの議論の流れからずれていませんか?

>現実世界も含めて他の世界では「P∧¬P」であることも、法則が違う世界ならありえても当然です。

ティレルの主張は、われわれが存在するこの現実世界が、実はシミュレーションが作った仮想世界というものです。そして私は、現実世界が仮想世界であるなら、太陽が2ヶ所に存在するような、これまでは観測された事象といえども、将来は起こりうると述べました。私が、現実世界を対象にしていることは、文脈から明らかではありませんか。

私は、「太陽が同時に2ヶ所に存在する」という事象が、現実世界で起こりうるといったのであり、どうすればそれが起こるかのメカニズムを説明するために、既知の知識体系で説明できる仮想世界のことを述べたのです。


要するに、仮想世界とは、

a2) 過去のある時点では第2法則は成立しない
b2) 過去は有限である(世界は過去のある時点から始まった)

に対応するものです。diamonds8888xさんは、これを仮想世界ではなく、現実世界で生じる事象として提示されたはずです。私もまた、現実世界がシミュレーションの産物である可能性を提示しました。これまでに観測事例がない点では、a2もb2も、現実が仮想世界という想定も同様です。a2b2と仮想世界が異なるのは、後者の場合は、それが生じるメカニズムが説明されてることです。

849Ken:2021/02/14(日) 17:55:05 ID:l3c2r2bk
>.848

すみません。編集ミスがありました。下の段落の、「これまでは観測された事象といえども」は誤りで、「これまでは観測されなかった事象といえども」が正しい形です。

ティレルの主張は、われわれが存在するこの現実世界が、実はシミュレーションが作った仮想世界というものです。そして私は、現実世界が仮想世界であるなら、太陽が2ヶ所に存在するような、これまでは観測された事象といえども、将来は起こりうると述べました。私が、現実世界を対象にしていることは、文脈から明らかではありませんか。

850Ken:2021/02/14(日) 20:23:48 ID:l3c2r2bk
>>848の説明では、言葉足らずかもしれません。もう一度、順序だてて、整理してみます。

まず、ティレルのような例外を除いて、今の私たちは、私たちが「現実」として観測する世界が、コンピュータ・シミュレーションとは思いません。

よって私たちは、シミュレーションではない、という前提に立ち、観察と考察を重ねて、私たちが知る知識体系を構築してきました。

その知識体系では、同じ太陽が同時に2ヶ所に存在することを可能にするメカニズムを想定できません。

しかし、それなら、これまで想定から外してきた「この世界=シミュレーション」説を想定したらと、思い至りました。

ティレル主張の「量子=ピクセル」説を排するなら、「この世界=シミュレーション」説を支持する観測事象はありません。

ただし、「この世界=シミュレーション」説を、否定証明もできません。

その意味では、「この世界=シミュレーション」説は、a2、b2と同じく、積極的な証拠はないが、否定証明もないことになります。

それゆえ、

1.a2、b2を根拠に、遠い過去にエントロピー極小状態がありえた、と主張する
2.「この世界=シミュレーション」説を根拠に、同じ太陽が同時に2ヶ所に存在しうる、と主張する

という2つの主張は、一方は可能だが、他方は不可能という、差をつけることができません。

ただし、補足事項として、シミュレーションが作る仮想世界は、現実に観測されており、そのメカニズムも解明されています。その点がa2、b2との違いです。

851diamonds8888x:2021/02/15(月) 05:30:23 ID:Qix9q/lA
>>846
 厳密性を欠いたので補足しておきます。以下は厳密には「P∧¬P」ではありません。

 [>>846]より
>太郎は花子の兄である、かつ、花子は太郎の姉である

 つまり[>>842]の以下が厳密ではありません。¬Pは「太郎は花子の兄ではない」です。
> P:太郎は花子の兄である
> ¬P:花子は太郎の姉である

 ここでkenさんが言おうとしているのは「花子は太郎の姉である」という命題から「太郎は花子の兄ではない」という命題、つまり¬Pが演繹できるということです。だから私も、その意味で「P∧¬P」だと書きました。

 ですので、厳密に書けばこうなります。なお"演繹される"を"シミュレートされる"に変えた方が適切かも知れません。

  太郎は花子の兄である、かつ、花子は太郎の姉である
    => W_strでは、今示されているルールだけでは演繹できるか否かは不明
    => W_bthでは演繹される。つまり「P∧¬P」に該当しない。

 途中の演繹をすっ飛ばして仮定と結論とを同一視しているところが危ういので、しつこいですけど念押しします。

  ここんところ【混乱を生じないように注意してください】

852diamonds8888x:2021/02/15(月) 05:33:40 ID:Qix9q/lA
>>848,>>849,>>850

>diamonds8888xさんは、これを仮想世界ではなく、現実世界で生じる事象として提示されたはずです。

 そんなこと言ってませんよ。「生じうる事象」とは言いました。それは「理論的可能性として考慮してもいい」という意味です。「生じうる事象」なのかどうかは観測により決めることです。

  ここんところ【混乱を生じないように注意してください】

 まあ、コンピューターシミュレーションを持ち出すことで何を言いたいのかはわかりました。ではKenさんの議論の中の仮想世界を理論(から予測される世界)に置き換えてください。それで私の主張とほぼ重なると思います。
 違うのは、メカニズムをコンピューターシミュレーションなどとイメージする必要などないということだけです。メカニズムまで考えないと、【理論の提示もできない】という主張はいわば、シミュレーションのある設定をする妥当な理由(メカニズムに該当)がないと【シミュレーションをしてみることもできない】と主張するようなものです。

 天動説の描く天上世界と地動説の描く天上世界とは全く異なる世界です。それはまさに、設定の異なる2つの仮想世界です。もちろんどちらもコンピューターシミュレーションで再現できるでしょう。

853diamonds8888x:2021/02/15(月) 19:50:59 ID:Qix9q/lA
>>845
 ところでシミュレーションとは時間軸に沿って何がどう変化するのかとか、中学生を相手にするような説明が必要ではないでしょうか? 時間は離散的(デシタル)になるなんてことも。

 それと変数名は属性nだけでも構わないのに、質量とか位置座標とか生年月日とか、いかにも現実の何かとの関係を゜適用匂わせる変数名を持ってきた、その心は?

854diamonds8888x:2021/02/17(水) 05:07:12 ID:Qix9q/lA
>>845,>>840

>恒星型変数:star_A
>名前 = ″太陽″
>   (他略)
>恒星型変数:star_B
>名前 = ″太陽″
>   (他略)

 ちょっと統一性に欠ける気がしてわかりずらいのですが、以下の理解でいいですか?
  ・star_A、star_Bは変数名であり、恒星型の変数である
   (恒星型変数として、star_A、B、C、D、・・・、が用意されている)
  ・恒星型の変数とは属性1〜11に属する変数の集合から成る変数である。
  ・名前は属性1の変数名であり、属性1は恒星型変数の1番目の変数の意味である。
   (区別のために順序付けされていると仮定)
   (順番つまり1〜11を参照して呼び出されるとか)
   (区別しやすく書けば、star_A#名前 = star_B#名前 = ″太陽″)
   ( つまり名前は異なる恒星でも同じこともある    )

 そして、star_A、star_Bという文字列(と言えば意図はわかるかな?)はデータとしてどこかにあるのですか? それとも単にわかりやすく表現しただけで、kenさんの文章にはあっても、実際のシミュレーション用コンピューターのメモリ内には書いてないものですか?
 ある型を持つ変数の個別の"変数名"が単なるアドレスなのか、"star_A"とかいう固有の文字列になっているのか、という問いです。どちらにしても変数名が異なるものは異なる変数であるようにはなっているのでしょうけれど。

855diamonds8888x:2021/02/17(水) 05:13:56 ID:Qix9q/lA
>>848,>>849,>>850
 [>>852]では「何を言いたいのかはわかりました」と言ったものの、kenさんの考えの筋道は私にはよくわかってないことが、わかりました。

>>848
>私は、「太陽が同時に2ヶ所に存在する」という事象が、現実世界で起こりうるといったのであり、どうすればそれが起こるかのメカニズムを説明するために、既知の知識体系で説明できる仮想世界のことを述べたのです。

 あくまでも「現実世界で起こりうる」メカニズムですよね?
 「コンピューターシミュレーションでstar_Xを設定したら"太陽が同時に2ヶ所に存在する"と定義できる事象のシミュレーションができた」ということはわかりますが、それは「現実世界で"太陽が同時に2ヶ所に存在する"事象が起きた」ことと同じではありませんよね? メカニズムと言いますが、シミュレーションで何を再現しようとも、それが現実のメカニズムにはなりませんよね? 何が言いたいの?

>>850
 つまり、「この世界=シミュレーション」説を想定できるのだから、この世界で"太陽が同時に2ヶ所に存在する"事象が可能である、と言いたいのですか?

 しかし「この世界=シミュレーション」説が正しいとしても、この世界では恒星型変数に2つの位置座標は設定されてはいないみたいですけど?
 もしも恒星型変数に2つの位置座標の設定されたシミュレーション世界が"この世界"以外にもシミュレートされていて、しかもかつ、"この世界"の観測者(我々にほかならない)がその世界(star_Xの世界)をも観測可能だとするならば、"この世界"の観測者も"太陽が同時に2ヶ所に存在する"事象も観測できるでしょうけれど。


 以下の点を明確にして、一体何が言いたいのか説明していただけませんか?
 「起こりうる」「〇〇しうる」という言葉の意味がなんだか色々あって誤解のもとになっていそうな気がします。
  ・対象とする"事象"は何か?
  ・kenさんが示したいことは何か?
    その"事象"が現実に起きること?
    現実には起きないが仮想世界でならシミュレートできること?
    想定可能であること? (想定可能の意味は?)
  ・その"事象"が観測される場合の観測者とは何者か?
    現実世界の人? 仮想世界の人? コンピューター操作する人?

856Ken:2021/02/17(水) 22:59:42 ID:l3c2r2bk
複数の質問が出ているので、問われた順に答えます。

>>852
>仮想世界を理論(から予測される世界)に置き換えてください

仮想世界で何が起こるかという質問ですか? それはプログラマがどのような仮想世界を作るかによります。現実世界では「P∧¬P」と見なされる事象が、仮想世界で起こるのは、そういう仕様のプログラムを書いた場合です。2ヶ所の太陽や、10歳と0歳の太郎はその例です。

>>853
>時間は離散的(デシタル)になるなんてことも

これは、>>852で、

>メカニズムをコンピューターシミュレーションなどとイメージする必要などない

と言われた「メカニズム」の話ではないのでしょうか?

まず、「時間」の意味を、明確にしましょう。コンピュータが動作する現実世界の「時間」と、仮想世界の住人が認識する「時間」は別物です。同じ速さで進む理由もありません。

例えば、自動車の開発チームが衝突事故をシミュレーションするとします。衝突後の、1秒の何分の1という短時間で車体や搭乗者に起こることを仮想世界で再現するわけですが、複雑な条件を設定すれば、計算に数分を要することもあるでしょう。つまり、現実世界で数分の時間が進むあいだに仮想世界では1秒未満の時間しか進まないことになります。

逆の場合もあります。カール・セーガンの「コスモス」では、2つの銀河が接近したり衝突したときの動きをシミュレーションしてましたが、コンピュータが存在する現実世界では数分が進む間に、仮想世界では数億年が経過したことになります。

今、問われているのは、仮想世界で進行する時間のことですね。

仮想世界では時間もデータですから、メモリの中で有限なバイト数で表現されるでしょう。つまり有効桁数が有限なのだから、離散的というのはそのとおりです。注意を要するのは、現実世界のアナログな時間もまた、ある限界以上には細かくならない離散値だということです。私たちは、教科書などで「∆t→0」や「dt」のような記述を見るので、つい忘れがちですが。

現実世界で「時間」を認識するには、何らかの形で時計が必要です。古代人の時計は太陽の動きでした。17世紀に振り子の原理が解明されると、振り子の1周期が時間を計る基礎単位になりました。その後、振り子は電気回路になったり、水晶になりましたが、基本原理は同じ単振動です。放射性元素の崩壊で時間を計ることもします。すべてに共通するのは、何らかの事象を観測して、ある状態から別の状態までの変化を、時間を計る単位にすることです。

しかし、この方法で計測できる最小の時間には限界があるのです。これは計測技術の問題ではなく、原理的なものです。ファインマン物理の5章4節の末尾に「TIMES」という表があり、光が(水素の)原子核を横切る、10の24乗分の1秒より短い時間は計測不可能とあります。(www.feynmanlectures.caltech.edu/I_05.html)たとえ、陽子よりさらに小さいクォーク等が観測されても、最小単位がさらに小さくなるだけで、最小単位があることには変わりません。

つまり、現実世界のアナログ時間も実際は離散的なのであり、仮想世界の時間がそれより大まかになるか細かくなるかは、変数の大きさつまり有効桁数で決まります。

>変数名は属性nだけでも構わないのに、質量とか位置座標とか生年月日とか、いかにも現実の何かとの関係を゜適用匂わせる変数名を持ってきた、その心は?

むろん、現実世界では「P∧¬P」とされる事象が、仮想世界で実現できることを、具体イメージで示すためです。


以下の質問も「メカニズム」の話と思うのですが。

>>854

>ちょっと統一性に欠ける気がしてわかりずらいのですが、以下の理解でいいですか?

に続く部分は私の理解と一致しています。「star_A#名前 = star_B#名前 = ″太陽″」は、Visual Basicなら「star_A.名前 = star_B.名前 = ″太陽″」という記述になるでしょう。

>そして、star_A、star_Bという文字列(と言えば意図はわかるかな?)はデータとしてどこかにあるのですか?

ソースコードの中です。ソースコードは人間が理解する言語で書かれており、そのままではコンピュータは動きません。コンピュータを動かすには、ソースコードをコンパイラまたはインタプリタで、コンピュータが(より正確にはOSが)理解できる形に翻訳します。翻訳が生成するのが実行モジュールです。ネットでプログラムをダウンロードするとファイルが保存されると思いますが、あれが実行モジュールです。「翻訳」によってソースコードの「star_A」のような人間が認識する名称が、コンピュータが認識する実行モジュールの情報(アドレス、型、大きさ)に変わります。

>変数名が異なるものは異なる変数であるようにはなっているのでしょうけれど。

そのとおりです。

857Ken:2021/02/17(水) 23:01:59 ID:l3c2r2bk
「メカニズム」の話ではない本質的な論点は、ここからですね。

>>855

>しかし「この世界=シミュレーション」説が正しいとしても、この世界では恒星型変数に2つの位置座標は設定されてはいないみたいですけど?

まず、>>850で述べた、最も肝心な点を、繰り返します。

ティレルの主張は、私たちが存在する「この世界」はシミュレーションだが、ティレルのような例外を除いて、だれもそのことに気づいてない、というものです。SimCityのような既知のシミュレーションソフトの中の人物が、自分たちが仮想世界の住人と知らないのと同じです。

ゆえに、「この世界=シミュレーション」説の要点は、もし我々の世界でstar_Xのような事象が起こりえても、これまでのところは、観測されていないという点にあります。

つまり、観測可能ではあるけれども、観測する方法を私たちはまだ知らない、ということです。例えば、紀元前のデモクリトスは原子の存在を想定しながら、その観測方法を知りませんでした。

a2) 過去のある時点では第2法則は成立しない
b2) 過去は有限である(世界は過去のある時点から始まった)
その結果、エントロピー極小状態が生じる

という想定をしながら、今は観測できないのと同じです。

>「起こりうる」「〇〇しうる」という言葉の意味

まさしく、a2やb2が「起こりうる」、つまり絶対に起こらないとはいえない、という意味です。

>・対象とする"事象"は何か?
>・kenさんが示したいことは何か?

この質問には上記の説明で答えていませんか?

>・その"事象"が観測される場合の観測者とは何者か?

仮想世界の住人である、私たちです。

858diamonds8888x:2021/02/19(金) 19:10:53 ID:Qix9q/lA
>>856

>>仮想世界を理論(から予測される世界)に置き換えてください

>仮想世界で何が起こるかという質問ですか? 

 違います。困ったな。わからないのですか。
 理論も仮想世界も似たようなものだと理解してほしいという意図なんてすけどね。

>と言われた「メカニズム」の話ではないのでしょうか?

 あれ? なんだか「メカニズム」は本質的ではないと言いたそうな雰囲気ですが、「メカニズム」を示さないから私の主張は受けて入れられないという御意見ではありませんでしたっけ? ちょっと整理してくださいな。

>今、問われているのは、仮想世界で進行する時間のことですね。

 はいそうです。「最小の時間には限界がある」という原理は未だ定説として認められたものではなかったと思いますけど、まあそれは今の本論には関係ないからいいですが、一応は注意しておきますね。

>>変数名は属性nだけでも構わないのに、質量とか位置座標とか生年月日とか、いかにも現実の何かとの関係を゜適用匂わせる変数名を持ってきた、その心は?

>むろん、現実世界では「P∧¬P」とされる事象が、仮想世界で実現できることを、具体イメージで示すためです。

 いやそういう答えを求めてるのではなくて。
 うーん、答えを示してみましょう。

859diamonds8888x:2021/02/19(金) 19:12:09 ID:Qix9q/lA
>>857

> この質問には上記の説明で答えていませんか?

 全然わかりません。根本的にどこかで何かの捉え方がずれている、らしいことはわかりました。

> >・その"事象"が観測される場合の観測者とは何者か?

> 仮想世界の住人である、私たちです。

 つまり、[>>]で示したコンピューターシミュレーションの世界の住人ではない、と。
 つまり、この私たちの現実世界が、何らかの意味での「仮想世界」であるとの仮定をおいてみる、と。その上での推論ということてすよね?
 で、その推論の結論は何を言いたいのでしたっけ? もうすこし丁寧に、結論と、そこへの推論過程をお願いします。数式の誘導をきちんと経過を書くようなつもりでお願いできればありがたいのですが。

 なお「という想定をしながら、今は観測できないのと同じです。」と書いてありますが、私たちの現実世界が、何らかの意味での「仮想世界」とした場合には、「今は」どころか原理的に未来永劫観測不可能じゃありませんか?

 さらに私たちは、別の異なる仮想世界の観測も原理的に未来永劫観測不可能じゃありませんか? つまりそれは私たちにとっての科学の対象ではない、ですよね?

860diamonds8888x:2021/02/19(金) 19:22:05 ID:Qix9q/lA
>>856,>>858
 「シミュレーションとは時間軸に沿って何がどう変化するのか[>>853]」という初歩的基本的な説明については以下のようなものだと思いますが、違いますか?

 ひとまず天体だけ考える。小石とか生物とか原子とかは考えない。

 恒星型変数として、star_A、B、C、D、・・・、が用意されている
 各恒星型変数には属性変数として、属性1、2、・・・、が用意されている
  別名以下の属性変数が用意されている
   「質量(M)」、「x座標」、「y座標」、「z座標」
   、「x方向速度(Vx)」、「y方向速度(Vy)」、「z方向速度(Vz)」
   、「x方向力(Fx)」、「y方向力(Fy)」、「z方向力(Fz)」

 シミュレートされる仮想世界の"状態"とは、上記すべての変数が所定値を取っているような状態である。すべての変数が所定値を取っているときに、この仮想世界がそういう状態として"存在している"とも言える。
 時刻tの状態から次の時刻ステップ(t+Δt)の状態を決定する「ルール」が設定されている。例えば、次のような例。
   x(t+Δt)=x(t)+Δt*Vx
   Vx(t+Δt)=Vx(t)+Δt*(Fx/M)

 ここまで準備してから実際のシミュレーションを始める。まず、全ての変数に所定値を入力する。これらの値を初期値という。次にルールに従いtをΔt増やして(t+Δt)の状態を決定することを行う。これがシミュレーションである。

 以上で間違いありませんか?


 シミュレーション世界では過去の時間は無限ではなくて初期値設定から始まるということになっちゃいますね(~_~)。どうでもいいですけど。


 ここで属性6-8に「x座標」、「y座標」、「z座標」という別名を付けただけでは、属性6-8を現実世界の位置と似たものにしたいという意図は伝わりますが、具体的にはシミュレーションへの効果は何も変わりません。属性6-8が変化するルールを定めることで初めて、属性6-8が実際に現実世界の位置と似た変数となるのです。
 [>>853]の「〜関係を匂わせる変数名を持ってきた、その心は?」という質問の意図はこういうことです。ソースコードに書かれた「人にわかりやすい変数名」はあくまでも読む時の理解を助けるためのものであり、シミュレーションにおける変数の機能はルールによって定まることを忘れてはいけないよね、ということです。

 プログラマーのkenさんには当たり前過ぎて説明するまでもないと考えたのでしょうけれど、知らない人への説明には基本として押さえておくべきかなと思ったのですが。

861Ken:2021/02/20(土) 00:10:02 ID:l3c2r2bk
>>858
>あれ? なんだか「メカニズム」は本質的ではないと言いたそうな雰囲気ですが、「メカニズム」を示さないから私の主張は受けて入れられないという御意見ではありませんでしたっけ?

私の本来の考えは、どんな事態を想定するにも、それが実現するメカニズムが必要というものです。だからこそ、a2やb2のような事態がどうすれば生じるのか、diamonds8888xさんに尋ねましたし、私自身は仮想世界で、2ヶ所の太陽が実現するメカニズムを説明しました。

ところが、diamonds8888xさんは、メカニズムの説明は必要ないと言われていると、私には思われます。

>>832
>>理由も不明な架空の事象を想像で語るだけでよい、ということですよね
>正解。ど正解。それが理解できればOKですよ。

もしそうなら、シミュレーションのメカニズムを説明する必要もなかったということでしょう。だから、>>853>>854で、より詳しい説明を求められたとき「あれ?」と思ったのです。

やはりメカニズムの説明は必要なのですか? それなら、a2とb2の事態がどうやって生じるのかを、あらためて尋ねることになります。


>>859
>私たちの現実世界が、何らかの意味での「仮想世界」とした場合には、「今は」どころか原理的に未来永劫観測不可能じゃありませんか?

ティレルは量子の存在が、この世が仮想世界と示す根拠といいます。その説に同意するかは別にしても、1つの可能性ではあるでしょう。

一方、私自身の回答は>>841で示しました。もし、この世がシミュレーションで、私たちがプログラムなら、私たちが何かを観測するとき、必ずポインタ変数を参照して、メモリにアクセスしているのです。つまり、私たちはポインタ変数を知覚しているのであり、今はまだそれに気づいていないだけです。

不用意に比喩を使うのは危険ですが、昔の人間は、音を聞きながらも、それを可能にしているのが大気の振動とは気づいていませんでした。大気の振動がポインタに該当するといえるでしょう。

SimCityのような既存のプログラムの中の人物が、どのように彼等の世界を観測しているか、つまり、どのようにメモリを参照しているかは、私自身のプログラムではないので分かりませんが、今の彼らが、データにはアクセスしても、ポインタを認識してないのなら、最も常識的なプログラムの作り方は、人物(プログラム)の「意識」を2重構造にして、意識できる部分と、意識しない部分に分けることだと思います。その無意識の部分が、決して意識部分に反映されないデータ構造になっていれば、彼らがポインタに気づくことは未来永劫ありません。もし、何かの条件を満たせば意識部分に反映されるようにプログラムが書かれていれば、気づくでしょう。

やはり、これも「メカニズム」の話ですよね。a2、b2も含めて、メカニズムの説明は必要なのではないでしょうか?

>で、その推論の結論は何を言いたいのでしたっけ?

これまでは観測されたことがない、「太陽が同時に2ヶ所に存在する」という事態が、いつかは観測されるかもしれないと言いたいのです。

>>860で述べられたのは、シミュレーションの1つの形ですが、唯一の形ではないでしょう。たとえば、時間がステップを踏んで進むかどうかは、プログラムの書き方によりますから。ただし、私たちの世界がシミュレーションなら、おっしゃるようなプログラムにするのが、最も合理的と思います。

>シミュレーション世界では過去の時間は無限ではなくて初期値設定から始まるということになっちゃいますね

そのとおりです。
ただ、もしかして、これはb2が実現するメカニズムとして提示されたのでしょうか? もしそうなら、以下の点にご注意ください。

もしも、私たちの世界がシミュレーションなら、閉鎖系ではなく、コンピュータが存在する外の世界があり、そこからエネルギーが入りますから、エントロピーの減少は起こります。

しかし、最初に起源問題を提唱した>>674で述べましたが、外の世界を想定するなら、起源問題は、外の世界を含めた全体系で考えるべきなのです。外の世界からエネルギーが入るには、外の世界にエントロピーの小さい状態が必要です。それはどうやって生じたのか?と。問題を1段階先送りするだけなのです。

つまり、外の世界で、無限ではない過去が存在しうるかが、問題になります。

862diamonds8888x:2021/02/20(土) 07:19:04 ID:Qix9q/lA
>>861

 双方の主張がごっちゃになって混乱したみたいですね。[>>858]での私の書き方も不十分だったかも知れません。

 [>>858]ではkenさんの考えを知るために、kenさんが説明しようとしているシミュレーション世界(仮想世界)の「メカニズム」について質問しました。もちろん私自身は、科学的理論であるa2,b2を提唱するのに「メカニズム」なるものは不要と考えています。
 しかるに[>>856]での言及の仕方がなんだか「メカニズム」は本質的ではないと言いたそうな雰囲気に感じられたので疑問が生じただけです。でもそれは私の誤解だったということでよろしいですね? kenさんは一貫して「メカニズム」は必須と考えているということならOKです。

>>832
> >>理由も不明な架空の事象を想像で語るだけでよい、ということですよね
> >正解。ど正解。それが理解できればOKですよ。

> もしそうなら、シミュレーションのメカニズムを説明する必要もなかったということでしょう。

 私が科学を考える際には別に必要ありませんけど、kenさんの考え方をもっとよく知るためには必要です。

***次は***
> >で、その推論の結論は何を言いたいのでしたっけ?

> これまでは観測されたことがない、「太陽が同時に2ヶ所に存在する」という事態が、いつかは観測されるかもしれないと言いたいのです。

 現実世界で、ですよね? 全然説明になってません。理解できません。この結論への推論過程をお願いします。数式の誘導をきちんと経過を書くようなつもりでお願いできればありがたいのですが。

***次は***
> やはり、これも「メカニズム」の話ですよね。a2、b2も含めて、メカニズムの説明は必要なのではないでしょうか?

 メカニズムの説明は必要というのはkenさんの考えであり、私は不要と考えています。それは上記で説明したとおりです。ではここでお尋ねします。
 kenさんの考えでは、a1もb1もメカニズムの説明は必要ですね? a1もb1も既に提唱されているのはメカニズムの説明が既になされているからと考えてますよね?
 では、a1とb1のメカニズムを教えてください。実のところkenさんの考える「メカニズム」のイメージが具体的にわからないので、具体的な実際の「メカニズム」を教えてもらえば具体的イメージがはっきりしそうですから。

863diamonds8888x:2021/02/20(土) 07:59:12 ID:Qix9q/lA
 用語の問題で、たいしたことでもありませんが。「メカニズム」なる言葉がいつ出てきたんだっけとログを見直したら私自身の発言が初出でした。(*1)

[>>790]エントロピーの減少や生物の自然発生のメカニズムが【現在の科学の知見では】考えにくいかどうかは関係ありません

 次に出てきたのはkenさんの仮想世界の説明に関する発言です。

[>>848]a2b2と仮想世界が異なるのは、後者の場合は、それが生じるメカニズムが説明されてることです。

 理論の中で演繹的に証明される定理、つまり推論される定理、の場合には「推論過程」「推論」「証明過程」「証明」というところ、現象とか事象が起きることの説明という意味合いでは「メカニズム」と言いたくなります。ということで、推論とか演繹とほぼ同じとしておきましょう。
 kenさんも、それでよろしいですね?


*1) [>>790]は[>>788]へのレスですが、[>>788]で、生物の自然発生のメカニズムをDNAの存在を前提に説明するという、ヘンテコな発言があったのを見つけてしまった。反省しといてくださいね。

864diamonds8888x:2021/02/20(土) 15:18:01 ID:Qix9q/lA
【論点整理】
 今、何を問題としているのかという点と、それについての私の主張とkenさんの主張をまとめておきます。kenさんの主張は私の理解が不十分なので、表現が不適切かも知れませんから、適宜訂正を入れてくださるとありがたいです。

 誤解を与えているかも知れないので明言しますが、「同じ太陽が東と西に同時に現れる」という理論(命題)が基準05違反であるとは考えていません。もしも、そう考えていると受け取れる発言があったとしたら勇み足でした。この命題自体は「P∧¬P」にはなっていませんので。しかし、現実には他の理論と組み合わせると矛盾が生じます。「(マクロな物体や粒子は)1つの時刻には1箇所にのみ位置する」という理論(一般則)です。量子力学では、ある意味ではこの理論が破れているともみなされることがありますが、そこは観測が絡んだ微妙なところがあります。ともかく、マクロな物体や粒子についてはこの理論は経験則として成立しているとして良いでしょう。実は位置という属性の定義が絡むとも考えられますが、まあ・・。


熱力学第2法則について

 a0) 現在は(ある程度の過去から現在までの期間では)第2法則が成立している
 a1) 過去のどの時点でも第2法則が成立する(無限の過去まで)
 a2) 過去のある時点では第2法則は成立しない

 diamonds8888x(私)
  定説の熱力学第2法則はa0を主張するが、a1もa2も主張していない
  理論a0は矛盾がなく基準05をパス
  理論a1は矛盾がなく基準05をパス
  理論a2は矛盾がなく基準05をパス
  理論a1は起源問題解決が難しくなるが不可能とまでは言えないので、間違っているとは断定できない
  理論a2は起源問題解決ができる

 kenさん
  定説の熱力学第2法則はa0を主張し、さらにa1も主張している
  理論a1は矛盾を含み基準05違反である
  理論a2は"具体像がないから"提唱できない[>>820,など]
    メカニズムがないから[>>850,など]


同時に2箇所に昇る太陽について

  p) 同じ太陽が東と西に同時に現れることがある(という理論)
  p') 同じ太陽が東と西に同時に現れる(という事象)

 diamonds8888x(私)
  理論pは事象p'が観測されたことがないので、現時点では間違いと判定できる。
  理論pの文言自体は基準05違反ではないが、言葉の定義、または他の理論次第では矛盾となる
    (説明は略)
    (理論pが基準05違反との誤解を与えたかも知れない)
  
 kenさん
  シミュレーションによる仮想世界ではp'が可能であり、ゆえに理論pは正しい
  (シミュレーションによる特定の仮想世界ではp'が可能な設定にできて、その特定の仮想世界の内部だけなら理論pが正しい)
  シミュレーションによる仮想世界ではp'が可能であり、シミュレーションによる仮想世界は具体像がある。ゆえに、現実世界で起こりうる[>>848]。現実世界ではp'は観測されてはいないが、起こりうる。


  これでいいでしょうか?

865diamonds8888x:2021/02/20(土) 15:40:31 ID:Qix9q/lA
 kenさんの主張の基本部分に、理論の提唱には具体像、メカニズム、なるものが必要だとの主張があります。[>>824]の文が、まさに「数式の誘導をきちんと経過を書くような」表現だったので、これを使わせてもらいます。

------引用開始------
  [未観測事象]
     a2) 過去のある時点では第2法則は成立しない
  b2) 過去は有限である(世界は過去のある時点から始まった)
[理由]
  不明
[予測される事象]
  エントロピーが減少する (*1)

あるいは、こういう例も考えられます。

[未観測事象]
  宇宙のエントロピーを減らせる神が存在する
[理由]
  不明
[そこから予測される事象]
  エントロピーが減少する (*2)
------引用終り------

 kenさんはここで、[未観測事象]を理論の仮定としても良いのか? という疑問を呈しています。もちろん問題はありません。理論の仮定は経験則を作るときでもない限りは未観測事象です。そこから予測される事象が観測と一致するかどうかを確認することで、未観測事象である仮定が正しいかどうかを判定するのです。

 この場合、現在の時点ではエントロピーが減少するという事象は観測されてはいません。また既知の過去にエントロピーが減少するという事象のあった痕跡も発見されていません。ゆえに上記の仮定は間違いと判定されるでしょう。普通は。

 しかし、起源問題を考えると、もしb2を採用しなければ、過去のある時点でエントロピー極小が実現したはず。ゆえにb2を否定すれば矛盾が導かれる。
 ==>ゆえに背理法により、b2が成立する。

 要するにkenさんは、普通の論理的知性体なら背理法での推論に入るところで、背理法を使わずに基準05違反だと言っていたことになります。

 そういうことだったんだ。やれやれ。


----------注意-------
  今後、下記を注意してコメントをお願いします==>kenさんへ

*1)
 a2を採用すれば、過去のある時点でエントロピーが減少した痕跡が、今も残っていれば見つかるかも知れない
 b2を採用すれば、エントロピーが減少したことがなくてもいい

*2) こちらは現在のことらしいから、エントロピーが減少する、でOK

866diamonds8888x:2021/02/20(土) 15:45:15 ID:Qix9q/lA
>>861
> ただ、もしかして、これはb2が実現するメカニズムとして提示されたのでしょうか? 

 kenさんの考えである「仮想世界が実現するというメカニズムの存在で基準05違反の理論の存在を示す」という試みに沿うと、b2が実現するメカニズムも存在しますよね、ということです。
 半ばはジョークだけど、意外と的を得てるのかも?

>もしそうなら、以下の点にご注意ください。

> もしも、私たちの世界がシミュレーションなら、閉鎖系ではなく、コンピュータが存在する外の世界があり、そこからエネルギーが入りますから、エントロピーの減少は起こります。

 つまりkenさんの考えである「仮想世界が実現するというメカニズムの存在で基準05違反の理論の存在を示す」という試みでは、仮想世界の外部も考慮するということですね? それは推論の組み立てがすごく難しい。私にはとうていできませんので、きちんと示してください。
 結論への推論過程をお願いします。数式の誘導をきちんと経過を書くようなつもりでお願いできればありがたいのですが。

867Ken:2021/02/20(土) 21:23:59 ID:l3c2r2bk
〜a2とb2は観測されない事象で、メカニズムの説明もないが、絶対にありえないという否定証明もないのだから、この2つを想定し、それを起源問題の解とできる

という主張をされていることは、あらためて了承しました。

それは私の考えとは異なりますが、元々このスレッドは、diamonds8888xさんの基準を前提にするのが大原則ですから、基準が明らかになれば、本スレッドでそれに反対することはありません。本スレッドで私がやってるのは、提示された基準に何が違反し、何が違反しないのか、を明らかにすることだけです。

では、あらためて、この基準を「同じ太陽が東と西に同時に現れる」という命題に適用します。

>(マクロな物体や粒子は)1つの時刻には1箇所にのみ位置する (>>864

という表現でもかまいません。

2つの太陽があるのではなく、1つの太陽が2つの位置に存在することが確認されるのは、以下のような事象が観測されたときです。
  *2つの太陽の大きさ、等級、質量、スペクトル型等が同じ
  *黒点やフレアが同じ形状で同じタイミングで現れる
  *巨大天体が衝突してどちらか一方が破壊されたら他方も同時に破壊される

メカニズムの説明が不要であるなら、上のような事象を想定するだけで、命題は基準05違反ではないと結論されることでしょう。
しかし、同様の想定をあらゆる理論に行なうと、基準05に違反する理論は存在しえなくなり、基準05自体の存在理由がなくなるでしょう。


仮想世界で、上記事象のメカニズムを明らかにする必要もないでしょうから、以下の説明は余談かもしれません。念のために述べておきますが、無視していただいても結構です。

プログラマが恣意的に物理法則を決められる仮想世界では、2ヶ所の太陽は実現できるし、メカニズムも明らかである。このことは、納得いただけたと思います。

私たちが認識するこの世界は、シミュレーションが作る仮想世界と想定します。現時点でそう想定できる根拠は、a2、b2と同じです。ありえないという証明がないからです。

加えて、太陽に、というよりあらゆる観測対象に、ポインタ変数という属性が観測されたら、世界がシミュレーションであることの根拠になります。

その上、2つの太陽のポインタ変数が同じ値であれば、実は1つの太陽であることの決定的な根拠になります。

仮想世界の住人(プログラム)が、ポインタ変数を観測できるかについては、何かを観測すること自体が、ポインタを知覚し利用している、というのが答えです。そのことに気づかないのは、古代人が音を知覚しながら、その正体が大気の振動と気づかなかったのと同様の事情です。

868diamonds8888x:2021/02/21(日) 05:57:26 ID:Qix9q/lA
>>867

>仮想世界で、上記事象のメカニズムを明らかにする必要もないでしょうから、以下の説明は余談かもしれません。念のために述べておきますが、無視していただいても結構です。

 わかりました。無視します。このメカニズム説明は私には単なる比喩にしか見えません。kenさんの主張の正否判断には使いませんから、御承知おきください。

>仮想世界の住人(プログラム)が、ポインタ変数を観測できるかについては、何かを観測すること自体が、ポインタを知覚し利用している、というのが答えです。そのことに気づかないのは、古代人が音を知覚しながら、その正体が大気の振動と気づかなかったのと同様の事情です。

 何が言いたいのか全くわかりません。無視して使いませんからいいですけど。
 結局、仮想世界の住人にはポインタ変数は観測できないとの結論になるの? ならないの?

869diamonds8888x:2021/02/21(日) 05:58:11 ID:Qix9q/lA
>>867
 こちらは本論です。

>1つの太陽が2つの位置に存在することが確認されるのは、以下のような事象が観測されたときです

 この3つでは不十分だと言うでしょうね。以下の属性の観測値も同一である必要がある、と多くの人は言うでしょうね。

    位置、運動量

870diamonds8888x:2021/02/21(日) 07:56:13 ID:Qix9q/lA
 [>>869]について補足します。

 理論を立てるのは仮定(公理、仮説)の設定から始まりますが、実はその前に用語などの定義も必要です。例えばエネルギーの定義、エントロピーの定義、など。むろん一番基のところには数学で言う無定義用語はあって、それらは既によく観測されている物理量や対象であるのが普通です。

 「1つの(同一の、同じ)太陽が2つの位置に存在する」との命題の場合は、「同じ」とはどういう意味かの定義が必要です。[>>867]の3条件は、位置が異なって観測された2つの像が、"同じ太陽である"ことの定義をしたのだと言えます。

 一般に我々が観測できるのは、対象自体ではなくて対象の何らかの属性です。では「同じ対象」とは何か? 万人が認めるのは、(未だ観測されていないものや知られていない属性も含めて)全ての属性が同じ、というものでしょう。

  対象  属性1、・・・、属性n、・・
  (対象自体は観測できない)

 kenさんのシミュレーション世界の比喩では
  ポインター  属性変数1、・・・、属性変数n、・・
  (ポインターは仮想世界の住人には観測できない)

 しかし理論によっては、一部の属性が異なっている対象でも「同じ対象」と定義する理論もあります。
   生物学での同じ犬は、異なる個体でもいい
   化学での同じ物質は、異なる物体のものでもいい

 そこで[>>867]の3条件は、たぶん以下の定義をしたいのです。3条件は例示というのが本意ではないかと想像します。

   [定義]位置以外のすべての属性が同じなら同じ天体である

 別の言い方では、天体は位置という属性を2つ持つと定義したいとも言えます。

  天体  位置1、位置2、・・・、属性n、・・

 kenさんのシミュレーション世界の比喩では
  ポインター  座標変数1、座標変数2、・・・、属性変数n、・・


 定義と公理とは実質は同じものとも見なせて、自由に設定していいとは言えますが、それが観測事実を説明するのに適切かどうかは問われるでしょうね。生物学理論での定義をするのに数学だけの言葉を使っても仕方ないし(うまい例えが見つからなくてスミマセン)。普通に我々が「同じ太陽」「同じ天体」と言うときのイメージと一致してた方がいい、と考えればいいかな?


 細かく考えると、「一方が破壊されたら他方も同時に破壊される」として、その後の破片の軌道が違っていたらどうなのよ、とか。片方の破片が天体Bに衝突したら、他方の同じ破片も同じ天体Bに衝突するのか、とか。

 これは「東と西の太陽が同じ太陽である」と判断したら、何が予測できるのか? という話にもなるのかな?

871Ken:2021/02/21(日) 21:17:03 ID:l3c2r2bk
>>869
>位置、運動量

運動量はともかく、位置が同じでは、2つの位置にあるという命題が成立しません。>>870

>[定義]位置以外のすべての属性が同じなら同じ天体である

と言われるとおりです。

>>867で、同じであるべき事象を挙げました。整理のために番号を振ります。

(1)2つの太陽の大きさ、等級、質量、スペクトル型等が同じ
(2)黒点やフレアが同じ形状で同じタイミングで現れる
(3)巨大天体が衝突してどちらか一方が破壊されたら他方も同時に破壊される

この3つは、それぞれ性質が異なります。

(1)は、恒星が恒常的に持つ属性で、運動量を加えてもかまいません。これらの属性がすべて同じ恒星が2つ観測されるだけなら、2つの恒星が2ヶ所にあると考えるのが、合理的だと思います。

(2)は、恒星の内的要因で起こる現象ですが、2つの異なる恒星に、同じタイミングで同じ形状の黒点やフレアが現れるなど、エントロピーが減少するのと甲乙つけがたいほど、確率的にありえないことです。

(3)は、外的要因で起こることで、確率の問題ですらありません。巨大天体が一方の太陽にのみ衝突するなら、もう一方の太陽が壊れる理由はないのですから。

結局、(2)と(3)が観測された場合の合理的な解釈とは、2つの太陽があるのではなく、1つの太陽が2つあるように見えてるだけというものになります。私たちが日常的に経験することで、比較的に似ているのは、実像と鏡像でしょう。

ただし、私たちが知る実像と鏡像と異なるのは、対称性があることです。私たちの日常経験では、実像が壊れたら鏡像もなくなりますが、何かが鏡像に突っ込んでも実像はそのままです。(3)が想定する事象とは、2つのいずれかが壊れたら他方も壊れる、というものです。

>その後の破片の軌道が違っていたらどうなのよ、
>片方の破片が天体Bに衝突したら、他方の同じ破片も同じ天体Bに衝突するのか

その問題の最も簡潔な解決法は、太陽が壊れた直後に、どちらか一方の太陽の破片が消滅することです。言い換えれば、2つの位置に存在する機能は、恒星が恒星としての実態を有する場合にのみ働くというものです。その意味では、核融合反応と共通するともいえるでしょう。

むろん、物質が消滅すれば、質量保存ないしはエネルギー保存が破れます。熱力学第2法則が過去に破れたというのがa2の想定ですが、第1法則も破れる場合がある、という想定をするわけです。

このように、メカニズムの説明が不要となると、都合のよいストーリーを無限に出せることになります。

872diamonds8888x:2021/02/23(火) 07:08:39 ID:Qix9q/lA
 私の理解が混乱してますので、シミュレーション世界の話で何を主張したいのかを整理してください。{>>864}【論点整理】でkenさんの主張として書いたものはたぶん違うでしょうから、kenさんの言葉で説明してください。さもないと[>>871,>867>,>>857]が何を主張するためのものかわからないのです。[>>856]はだいたいわかります。シミュレーション世界が如何に具体像のあるものであるかという説明なのだと思います。

 {>>864}で書いた熱力学第2法則についてのkenさんの主張はたぶん合っていて、その根拠として、「同時に2箇所に存在する太陽をシミュレーション世界で実現する」という話をしていると理解していますが、いいのかな?

 だとすると「a2やb2をシミュレーション世界で実現する」という話をした方が直接的ではないかという気がしますが、なぜそうしないのか? できないのか? [>>861]ではできないと書いているみたいですが。

 そこで以下の主張が思いつくのだけれども、kenさんの主張はどれなのか? 別のものなのか? 見当外れの可能性が大きそうだけど・・。以下では短くするために{>>864}【論点整理】の記号を使って、"同時に2箇所に存在する太陽"の理論をp、事象をp'と書きます。

----------------
 1.理論pは基準05違反である
   (理由は? どこにも明記されてなかったかな?)
 2.理論pはシミュレーション世界で実現できる
   (事象p'が? )
 3.ゆえに理論pは方法論的に正しい科学理論である
 4.ゆえに基準05違反でも方法論的に正しい科学理論が存在する

 1.理論a1は基準05違反である
 2.理論a1は方法論的に正しい科学理論であるとされている
   (a1=a0であり、a0は現在の定説だから?)
 3.ゆえに基準05違反でも方法論的に正しい科学理論が存在する

 1.理論a1はシミュレーション世界で実現できない[>>861]
   (a2,b2ともに実現できないと言ってますよね? )
  だから、どうしたの?

 1.理論a2は、基準05の検討以前に、提唱ができない
   (具体像がないから  )
  つまりkenさん独自の方法論的に正しい科学理論の基準を提案したことになりますね?
  うーん、そのように明確に言ってもらえばわかるのに、やっと気づいた。
   (気づいたと思ったのも私の誤解なのか?  )

--------
 また、次のどちらの場合の話をしてるのか、両方混ぜて話をしてるのか明確にしてほしいです。前者はkenさんが[>>824]で示した[未観測事象]をそのまま理論にする流れと似てますよね?
 ・事象p'が観測されたことはないが理論pを立ててみた
 ・事象p'と解釈したくなるような事象p"が観測されたので、理論pを立ててみた

--------
 また、[>>867]ではkenさん解釈の基準05ではなく、私の定義通りの基準05に従うとおっしゃっていますが、するとkenさんの主張の筋道も変化するはずで、どう変化するのかも示していただけるとありがたい。

----------------

 見当外れでしたら無視して、きちんとkenさんの主張を整理していたたければいいですから。きちんとわかりやすい説明文を作るのは手間がかかりますから、気長に待ちますので。

 なお[>>867]でkenさんは書いてますが。
>しかし、同様の想定をあらゆる理論に行なうと、基準05に違反する理論は存在しえなくなり、基準05自体の存在理由がなくなるでしょう。

 例えば次の2つの理論は、どちらも明らかに基準05に違反していますよ。

  ・a1∧a2 である
  ・b1∧b2 である

873diamonds8888x:2021/02/23(火) 07:35:34 ID:Qix9q/lA
>>872 【呼称問題:正しくない科学理論と正しい科学理論】

 kenさんとの間では、理論の正否を決める分類法には以下の2つの異なる分類法があることは同意ができていると思います。呼称が取り違えやすいので整理しておきます。ついつい意図とは異なる呼称を使ってしまって誤解を呼びそうなことがあります。

 1.正しくない科学理論(と正しい科学理論)
  (方法論的に正しくない理論、疑似科学理論、などの呼称)
   観測事実による検証が原理的に不可能な理論が含まれる
    (ポパーの反証可能性がない理論、など )

 2.間違った科学理論(と間違ってない科学理論)
  (間違いとされる理論、反証された理論、観測的に正しくない理論、などの呼称)
  (方法論的には正しい理論である  )
  (将来、間違ってないとされる可能性もある )
   観測事実と一致しない理論
   既知の正しいとされる理論と一致しない理論
    (既知理論と組み合わせた予測が観測と一致しない)
    (該理論の予測が既知理論からの予測と一致しない)

 間違ってない科学理論はつい正しい科学理論と呼びたくなるので、観測的に正しい、方法論的に正しい、と区別すると紛れないかなと思ったのですが、どうでしょうね? kenさんはつい疑似科学と呼んでしまうことが多いみたいですけど、なんなら「疑似科学」を「方法論的に正しくない理論」と同義語として使うというのでもいいですけど。短くなるし。も少し広義の「疑似科学」と混同しなければいいので。


 【重要】私の示した基準01〜は、1の正しくない科学理論と正しい科学理論との区別をするためのものだという点でも同意ができていると思います。

874diamonds8888x:2021/02/23(火) 19:34:10 ID:Qix9q/lA
 そもそも「同じ太陽が東と西に同時に現れる」という理論だか事象だかは何の説明のために使ってるんでしたっけ? 改めて考えると、この命題自体はP∧¬Pではありません。何らかの他の法則と合わせることでP∧¬Pが推論されるから矛盾となるわけです。

 ログを見ると初出は私でしたね。
[>>568] diamonds8888x :2020/02/09(日) 11:43:59 ID:Xkb9K42c
>・太陽は東から昇る。かつ西から昇る。
>・この矛はどんな盾でも貫ける∧この盾はどんな矛にも貫かれない

 早とちりで「P∧¬P」の例に出してしまいました。後者の矛の例は確かに「P∧¬P」ですが、前者は「P∧¬P」ではありません。[>>578]では「これは別に「P∧¬P」ではありませんよね?」と否定したのですが、その後徹底してませんでした。失礼しました。


 どんな法則と合わせることでP∧¬Pが推論されるのかを示してみましょう。

  (法則a) 同じ物体は同時に2箇所以上に位置することはない。ある物体は所定時刻には唯一の位置にだけ存在する。

 こういう法則が理論としてあれば組み合わせてP∧¬Pが推論されます。そしてこの法則は少なくともマクロな物体では観測事実と一致しつづけていると考えられています。

 ともかく、私が提示した基準05の私の意図する解釈では、「太陽は東から昇る。かつ西から昇る」という命題自体は「P∧¬P」ではなく、この理論は基準05違反でもありません。ただまあ、(法則a)があまりにも基本的に認められている理論なので間違った理論であることは誰の目にも明らかな理論ということになります。

 [>>568]では混乱を与えて失礼しました。

875Ken:2021/02/24(水) 21:58:51 ID:l3c2r2bk
>>872
なぜまたここでシミュレーションについて尋ねられるのでしょうか?
私は>>867で仮想世界を語る必要はなくなったといい、>>868で diamonds8888xさんからも、

>kenさんの主張の正否判断には使いません

という回答をいただきました。

私が仮想世界を持ち出した理由は、エントロピー減少や2ヶ所の太陽のように、観測されたことがない事象が起こると想定するなら、それが起こるメカニズムを既存の知識体系を用いて説明する必要があると考えたからです。例えば、遠い未来の熱的死は未観測事象ですが、既存の理論から予測されます。よって私は、仮想世界という既存の知識体系の理論を使って、2ヶ所の太陽が存在できるメカニズムを説明しました。

ところが投稿のやり取りを通して、そのようなメカニズムの説明は必要ないというのが、diamonds8888xさんの考えだと分かりました。それなら、仮想世界の話などせずに、>>871で挙げた、

(1)2つの太陽の大きさ、等級、質量、スペクトル型等が同じ
(2)黒点やフレアが同じ形状で同じタイミングで現れる
(3)巨大天体が衝突してどちらか一方が破壊されたら他方も同時に破壊される

のような事象が観測された場合を考察すればよいのではないですか?

まずこの点に答えていただけますか? それを受けて>>872で尋ねられたことに回答します。


>>873の内容には同意します。もっとも私自身の「正しくない科学理論」(=疑似科学)の基準はdiamonds8888xさんとは異なりますが、本スレッドではdiamonds8888xさんの基準を前提にしますから、>>873のとおりでよいと思います。何度か例に挙げましたが、地球が太陽を回るという結果的に正しい主張でも、理由が「ガイアよりアポロが偉い神だから」というのでは、diamonds8888xさんが見れば疑似科学でしょう。


>>874
太陽の例で「P∧¬P」を正確に表現するなら、

P:太陽は東に昇る
¬P:太陽は東に昇らない

になるのでしょうね。でも、「同じ太陽が、東と西に同時に昇る」といえば、その1つの具体例になりますし、「P∧¬P」が本当に起こりえないのかを検証するには具体例で考えるのがよいでしょう。

876diamonds8888x:2021/02/26(金) 17:26:12 ID:Qix9q/lA
>>875
 シミュレーションの件はなかったことにするということで、了解です。それは失礼しました。単純にシミュレーションの部分だけ「それはなしでしたよね?」として無視して、他の部分だけに答えてくださって構わなかったんですけどね。

 では[>>872]の「 そこで以下の主張が思いつくのだけれども、」以降でシミュレーションに触れていない部分には、答えてほしいのですが?

 ( 番号付けて推論を並べた部分はkenさんの論理を想像しただけですから、)
 (違ってたら内容は無視してkenさん自身の理由付けを書いてほしいのです。)
 ( ただあんな書き方だとわかりやすくてありがたいのです。   )

 要は、「同じ太陽が東と西に同時に現れる」という命題について検討する理由がわからなくなったのです。本来は熱力学第2法則が基準05違反か否かというテーマを検討したいはずなのに、このテーマを使う理由がわからなくなったのです。

 [>>867]では、「あらためて、この基準を「同じ太陽が東と西に同時に現れる」という命題に適用します。」と書いてますが、どう適用して何が結論されたのか不明瞭です。[>>867]内での結論としては、diamond8888x解釈の基準05には「同じ太陽が東と西に同時に現れる」という理論は違反しておらず、さらに、他のどんな理論も違反することはありえない、という結論でしょうか?
 その結論の1番目には同意します[>>874 参照]。2番めの結論には[>>872]の最後に反例が書いてあるのは目に入ってますよね?

 なお結論の1番目を述べたということならば、[>>875]での最後のkenさんの言葉は食い違ってます。
 [>>875]では「P∧¬P」を正確に表現されてます。そのとおりです。
 そして「同じ太陽が、東と西に同時に昇る」という命題は、kenさんが書いた正確に表現された命題とは別のものであり、基準05には違反していません。この件については私が最初に[>>568]で早とちりした発言をしたことが混乱の一因でした。お詫びします。

877diamonds8888x:2021/02/26(金) 17:30:46 ID:Qix9q/lA
 私とkenさんとの考え方の大きな違いがひとつ見えたような気がしますので、書いてみます。kenさんの意見を伺いたい。

 まず、"太陽は毎日東から昇る"理論を例にして、科学的方法の手順を書いてみます。[>>123]の手順をモディファイしてます。

  [事実、ヒント、きっかけ] 過去n日間の朝は、太陽は東から昇った。
  [理論、仮説、公理] 太陽は毎日(すべての日に)東から昇る。
 [演繹、推論] 未観測の日(未来のすべての日と過去の観測しなかった日)にも東から昇るだろう。
 [予測] 明日の朝も太陽は東から昇るだろう。
 [観測、検証] 明日の朝に太陽が昇るのを観測する。

 この例では[演繹、推論]部分はなきに等しくて[予測]と同じようなものですが、無理やり作ってみました。しかし、ニュートン以降の多くの基礎的物理化学理論では[演繹、推論]部分が高度な数学を駆使した長い過程になっています。この部分を主に行う科学者が理論家と呼ばれています。

 さて私の提案してきた基準は[理論、仮説、公理]をスクリーニングするためのものです。その前の[事実、ヒント、きっかけ]は何でも構わないし、何ならなくても構いません。頭の中でポッと浮かんだだけでも[理論、仮説、公理]が明確であればそれでいいのです。

 しかるにどうもkenさんは、[事実、ヒント、きっかけ]のところに妥当なものとか正当なものとか合理的なものとかがないと、[理論、仮説、公理]部分を提唱してはいけない、と考えているらしい。

 ログを読み返していたら随分初期の頃にも、そのことを伺わせる発言があったのです。
 [>>125]その理論を構築するには「5分よりも前には世界は存在しなかった」という事実を観測する必要があるのではないですか?
 [>>146]〜B、CどころかAの事実も観測されないのに理論を立てる

事例が多すぎるのではと問題提議をしています
 [>>146]〜事実A不在のまま、物体は単純な動きをするという理論を立てた(もしくは当然視した)


 また以下の2つの理論が「提唱できない?」と考えているらしき理由も、理論を立てるめの[事実、ヒント、きっかけ] 部分がないということらしい。
a2) 過去のある時点では第2法則は成立しない
 b2) 過去は有限である(世界は過去のある時点から始まった)

 こういうことなんでしょうか? =>kenさん

878Ken:2021/02/26(金) 23:19:28 ID:l3c2r2bk
>>876
とりあえず、この質問に答えます。

>「同じ太陽が東と西に同時に現れる」という命題について検討する理由がわからなくなったのです。本来は熱力学第2法則が基準05違反か否かというテーマを検討したいはずなのに、このテーマを使う理由がわからなくなったのです。

私が明らかにしたいのは、

a2) 過去のある時点では第2法則は成立しない
b2) 過去は有限である(世界は過去のある時点から始まった)

のように、いまだ観測されたことがない事象を、そのメカニズムも説明せずに想定することで、

〜エントロピー極小状態が生じた

という、これまた観測されたことがない事象が起こりえたという主張をすることが、diamonds8888xさんの基準で許されるのか、という点にあります。もし許されるなら、

(1)2つの太陽の大きさ、等級、質量、スペクトル型等が同じ
(2)黒点やフレアが同じ形状で同じタイミングで現れる
(3)巨大天体が衝突してどちらか一方が破壊されたら他方も同時に破壊される

のような、いまだ観測されたことがない事象を想定することで、

〜同じ太陽が2ヶ所に存在する

という、これも未観測の事象が起こりうると主張できるではないか、という問いかけです。


>「同じ太陽が、東と西に同時に昇る」という命題は、kenさんが書いた正確に表現された命題とは別のものであり、基準05には違反していません。

そうでしょうか? 同じ太陽が同時に東西に昇ったら、必然的に、

P∧¬P (P:太陽は東に昇る、¬P:太陽は東に昇らない)

が実現されるのではありませんか? 同じ太陽が2ヶ所に昇っても、上記のP∧¬Pが実現されないのは、どういう状況でしょうか?

879diamonds8888x:2021/02/27(土) 08:08:22 ID:Qix9q/lA
>>878
 とりあえず[>>876]に答えるとのことですから、[>>977]への御意見は検討中だと期待しています。

>という、これまた観測されたことがない事象が起こりえたという主張をすることが、diamonds8888xさんの基準で許されるのか、という点にあります。

 Yes。まさしくYes。その通り。観測されたことがない事象を予測する理論こそ、意義のある理論ではありませんか。

>のような、いまだ観測されたことがない事象を想定することで、
>〜同じ太陽が2ヶ所に存在する
>という、これも未観測の事象が起こりうると主張できるではないか、という問いかけです。

 Yes。まさしくYes。その通り。[>>874]はそう言っています。

>そうでしょうか? 同じ太陽が同時に東西に昇ったら、必然的に、
>P∧¬P (P:太陽は東に昇る、¬P:太陽は東に昇らない)
>が実現されるのではありませんか?

 「¬P:太陽は東に昇らない」は実現されていませんよ???


【重要かもしれない蛇足?】
> (1)2つの太陽の大きさ、等級、質量、スペクトル型等が同じ
> (2)黒点やフレアが同じ形状で同じタイミングで現れる
> (3)巨大天体が衝突してどちらか一方が破壊されたら他方も同時に破壊される

> のような、いまだ観測されたことがない事象を想定することで、

 2や3はともかく、1は既に多数の例が観測されているのは御存知ですか? 我らが太陽についてではなく遠方の天体についてですけれど。天文に興味のある人なら何のことかはピンとくるはず。

880Ken:2021/02/27(土) 11:14:12 ID:l3c2r2bk
>>879
>「¬P:太陽は東に昇らない」は実現されていませんよ???

「西に昇る」ということは「東には昇らない」ということでしょう。

「東に昇らない」というだけなら、複数の場合が考えられ、1つに特定できません。

*西に昇る
*北に昇る
*昇らない

ですから、「東に昇らない」から「西に昇る」は導けませんが、「西に昇る」から「東に昇らない」は導けます。太陽は1つしかないのですから。

なぜ、このことが問題になるのか分かりませんが、挙げられたもう1つの例。

矛は盾を貫く ∧ 矛は盾を貫かない

ならよいのでしょうか? でも、同じもの(矛)が2つの場所(盾の前面と背面)に存在する点で、東西の太陽と同じですし、結局は(1)〜(3)と同様の事象で、そういう事象が起こったという判断が可能です。

>2や3はともかく、1は既に多数の例が観測されているのは御存知ですか?

(1)は1つの太陽が2ヶ所にあると判断するための、十分条件ではありませんが必要条件です。だから含めました。

881Ken:2021/02/27(土) 16:13:03 ID:l3c2r2bk
もしかして、キーとなるのはこの部分でしょうか?

>(法則a) 同じ物体は同時に2箇所以上に位置することはない。ある物体は所定時刻には唯一の位置にだけ存在する。

太陽が西に昇ることから、太陽が東に昇らないことを導くには、たしかに法則aが必要です。法則aを否定するなら、それは導けないでしょう。

でも、それを言うなら、「東に昇る」と「東に昇らない」の並立を禁じるのは、よく似た別の法則です。

(法則b) 同じ物体は同時に2つの異なる運動はできない。

法則aが破れてもよいのなら、法則bが破れていけない理由はないでしょう。そもそも「運動」とは、時間で変化する位置の集合ですから、一方は2つ存在できて他方はできない、という論理はおかしいのではないでしょうか。

882diamonds8888x:2021/02/27(土) 18:03:48 ID:Qix9q/lA
>>880,>>881
>もしかして、キーとなるのはこの部分でしょうか?

 Yes。まさしくYes。その通り。これまで気が付かなかったのかあ。

>法則aが破れてもよいのなら、法則bが破れていけない理由はないでしょう。

 もちろんです。どんな法則であれ、破れていけない理由はありません。

 「同じ太陽が同時に東西に昇ったら」というのは「同じ太陽が同時に東西に昇るのが観測されたなら」(*)ということですよね?
 すると、(法則a)は観測事実と一致せず間違いと判定されます。観測された事例により反証されたのです。

>でも、それを言うなら、「東に昇る」と「東に昇らない」の並立を禁じるのは、よく似た別の法則です。

 「東に昇る」と「東に昇らない」の並立はまさに「P∧¬P」ですから基準05違反です。以下の件の説明にはなっていません。

>「西に昇る」ということは「東には昇らない」ということでしょう。

 違いますと何度も言ってるでしょう? それが演繹されるのは(法則a)を仮定した場合です。お好みなら(法則b)でも構いません。「同じ太陽が同時に東西に昇るのが観測されたなら」(法則a)も(法則b)も反証されるということです。どんな法則であれ、破れていけない理由はありません。
 (法則a)や(法則b)が反証されたのだから、そこから演繹された「「西に昇る」ということは「東には昇らない」ということである」という命題も間違った命題と判定されます。


*)【補足】一応、次のことも考えてみてください。混乱しそうなら後回しでいいですけど。

 さらに厳密には、「同時に東西に昇った太陽が、実は同じ太陽である観測結果が得られた」と言えるかも知れません。微妙に違いますけどね。どんな違いがでるでしょうねえ?

883Ken:2021/02/27(土) 18:48:41 ID:l3c2r2bk
私が法則bを出した理由は分かりませんか?

*太陽は東に昇る
*太陽は東に昇らない

この2つはP∧¬Pの関係にある。つまり同時には起こらないのだから、基準05違反になるわけですよね?

でも、元々の命題と併せて考えてみてください。

もし、

(法則a) 同じ物体は同時に2箇所以上に位置することはない。ある物体は所定時刻には唯一の位置にだけ存在する。

が破れたら、

*太陽は東に昇る
*太陽は西に昇る

この2つは、基準05違反ではない、というのがdiamonds8888xさんの指摘でしょう。

それなら、応用問題で、

(法則b) 同じ物体は同時に2つの異なる運動はできない。

が破れるなら、

*太陽は東に昇る
*太陽は東に昇らない

この2つも基準05違反にはならないのではないでしょうか?

884diamonds8888x:2021/02/27(土) 19:12:17 ID:Qix9q/lA
>>883

 同じ間違いを何度も繰り返さないでください。

>*太陽は東に昇る
>*太陽は西に昇る

>この2つは、基準05違反ではない、

 Yes。まさしくYes。その通り。この2つの並立は「P∧¬P」ではありませんから。

>*太陽は東に昇る
>*太陽は東に昇らない

>この2つも基準05違反にはならないのではないでしょうか?

 No。徹底的にNo。この2つの並立は「P∧¬P」です。
 それとも、「*太陽は東に昇らない」は誤植ですか? どうして「*太陽は西に昇る」が別の命題に化けたのですか?

885diamonds8888x:2021/02/27(土) 19:19:34 ID:Qix9q/lA
>>881
 ところで「運動」と書いたのは、ある時刻での速度や運動量のことですか? それとも過去から未来へ続く一連の軌道、相対性理論でいうなら4次元時空の中の世界線のことですか?

>そもそも「運動」とは、時間で変化する位置の集合ですから、

 との記載からは世界線を指していると思っていいみたいですね? それで[>>882]が変わることはありませんけれど。

>一方は2つ存在できて他方はできない、という論理はおかしいのではないでしょうか。

 「位置が2つ存在できて運動は2つ存在できない、という論理はおかしい」との趣旨だと思いますが、私は「運動は2つ存在できない」などとはどこにも書いていません。むしろ、位置が2つ存在するなら運動も2つ存在するのが必然、と推論していることは[>>882]からわかると思います。おっしやる通り運動(世界線)とは「時間で変化する位置の集合」ですからね。

886Ken:2021/02/27(土) 20:00:51 ID:l3c2r2bk
私の文意が伝わったとは思えません。順を追って説明します。目的は、基準05に違反せずに、

太陽は東に昇る ∧ 太陽は東に昇らない

を実現することです。

まず、同じ太陽が同時に2ヶ所にあるのは、基準05違反ではない。ゆえに、太陽が東西にあることが許される。これは間違いありませんね?

では、同じ太陽の2つの座標をz₁、z₂とします。昇る昇らないが問題になってるのでz座標としましょう。

z₁とz₂がどちらも0の場合を起点とし、時間tの経過で、以下のように2つのz座標が変化すると想定します。

t = 0 z₁ = 0 z₂ = 0
t = 1 z₁ = 1 z₂ = 0
t = 2 z₁ = 2 z₂ = 0
t = 3 z₁ = 2 z₂ = 0
t = 4 z₁ = 4 z₂ = 0
t = 5 z₁ = 5 z₂ = 0

つまり、z₁で見れば太陽は昇っているが、z₂で見れば昇っていないことになります。昇る状態と昇らない状態の並立です。

x, y座標が、観測者から見て東の方向に該当するなら、まさしく、

太陽は東に昇る ∧ 太陽は東に昇らない

が実現してませんか? 言い換えれば、この想定を基準05違反として禁じるには、法則aは破れても、法則bは破れないという想定が必要ではないのでしょうか?

887diamonds8888x:2021/02/28(日) 08:49:30 ID:Qix9q/lA
>>886
 こちらからも数式による表現を提案しようかと思っていたら、先に思いついてくれて嬉しいです。さすがは数式の得意なkenさんです。これではっきりしましたね。

>つまり、z₁で見れば太陽は昇っているが、z₂で見れば昇っていないことになります。昇る状態と昇らない状態の並立です。

 つまり、以下の命題において「昇る」の定義が不完全だったのです。すなわち命題の意味が不明瞭だったのです。

>*太陽は東に昇る
>*太陽は東に昇らない

 (法則a)が破れて2箇所に同時に存在できると仮定すれば、(昇る)と(昇らない)の2状態ではなく4状態が考えられるようになります(*1)。すると2つの言葉だけでは全状態を表すには不十分だし、(昇る)と(昇らない)の2つだけに分類するのなら、それぞれの定義をしないと命題が曖昧になります。

 では改めて、(法則a)が破れたと仮定して(昇る)と(昇らない)の言葉は4状態とどのように対応させるのですか? お好みなら(法則b)が破れたと仮定、でも構いません(*2)。どちらにせよ、定義によっては「太陽は東に昇る ∧ 太陽は東に昇らない」が文言上は成立することはあるでしょうね。実質的には無意味ですが。

 [>>886]の例で一番素直にいくなら、(z₁で昇る)、(z2で昇る)とかの組合わせを使うのでしょうかねえ。あくまで(昇る)と(昇らない)の2状態だけの分類にしたいなら、4状態をどう振り分けるのかを定義しておかないとね。


(*1)【蛇足】3箇所以上だった場合にも容易に拡張できる

(*2)【念の為】
>この想定を基準05違反として禁じるには、法則aは破れても、法則bは破れないという想定が必要ではないのでしょうか?

 法則aが破れたら必然的に法則bも破れますよ? [>>885]
 [>>881]ではkenさんも気づいている・・と思ったけど、もしかして・・

 同じようなものである法則bをわざわざ持ち出した理由に戸惑っていましたが、こういうこと?
  (東に昇る)と(西に昇る)   位置の違い(xy座標)
  (東に昇る)と(東に昇らない) 運動の違い(垂直運動の違い。xy座標は等しい。)

 それは以下のようにも言えるから、法則aか法則bの片方だけで議論すれば十分ですよ。
  (東に昇る)と(西に昇る)   運動の違い(水平運動の違い)
  (東に昇る)と(東に昇らない) 位置の違い(z座標)

888diamonds8888x:2021/02/28(日) 09:07:51 ID:Qix9q/lA
>>887,>>886
 ちなみに[>>880]ではまさに複数の状態を(東に昇る)と(東に昇らない)の2分類にしようとしていますね。ここの命題も曖昧になってますから数式で表してみるといいと思います。
   *東に昇る
 *西に昇る
 *北に昇る
 *昇らない


>>880【いちいち指摘するのも面倒くさいけど、気づいてしまったものは仕方がない。】

> 矛は盾を貫く ∧ 矛は盾を貫かない

> ならよいのでしょうか? でも、同じもの(矛)が2つの場所(盾の前面と背面)に存在する点で、東西の太陽と同じですし、

 (盾の前面と背面)に存在するのは、同じもの(矛)の2つの部分です。先端と後端とは盾を貫こうが貫くまいが、いつでも2箇所に同時に存在してます。東西の太陽とは違います。

 もしも矛は盾を貫く話をすることになったら思い出してくださいね。

889Ken:2021/03/01(月) 00:39:59 ID:l3c2r2bk
いきなり「4状態」という言葉が出てきたので、どう解釈するのかよく分かりません。もう少し、具体的に書いてもらえませんか?

文脈から察するに、「東」と「昇る」の2項目の組み合わせで4状態になるのですか?

でも、考えてみれば、Pと¬Pの関係を作るなら、

*太陽は昇る
*太陽は昇らない

でよいわけです。この2つはPと¬Pですよね?

そして、この2つの並立なら、私が>>886で述べた条件で実現できるのではありませんか?

現下の論点は、P∧¬Pに該当する状態を実現できるのか、という点にありますから、まずは、このシンプルな形で考察し、必要があれば、より複雑な条件に進んではどうでしょうか?

890diamonds8888x:2021/03/01(月) 05:57:53 ID:Qix9q/lA
>>889

 (z₁ = 1 z₂ = 0),(z₁ = 1 z₂ = 1),(z₁ = 0 z₂ = 1),(z₁ = 0 z₂ = 0)
 (東に昇る)  =>この4状態のうち、どれ?
 (東に昇らない) =>この4状態のうち、どれ?


 こちらは、
   *東に昇る
 *西に昇る
 *北に昇る
 *昇らない

 例えば、以下で表す。
  東のz座標 Ez1,Ez2
  西のz座標 Wz1,Wz2
  北のz座標 Nz1,Nz2

891diamonds8888x:2021/03/01(月) 06:05:10 ID:Qix9q/lA
>>889

> でよいわけです。この2つはPと¬Pですよね?

 普通に解釈すればね。普通に定義されているのならね。
 しかし、[>>886]では定義が普通ではありません。

>つまり、z₁で見れば太陽は昇っているが、z₂で見れば昇っていないことになります。昇る状態と昇らない状態の並立です。

 この場合、[>>890]のような定義が不明確だと、意味が曖昧。

892diamonds8888x:2021/03/01(月) 20:14:18 ID:Qix9q/lA
>>889,>>890,>>891
 考えてみると、地上から見た太陽や天体の位置は天球上の位置で示すことになるので、方位角φと高度角θで表すのがわかりやすいでしょう。まず東西南北のそれぞれの方位角φの範囲を互いに重ならないように定義しておかないといけませんが、面倒なので適当に定義されたものとして、φ=東、西、南、北、と4つの値を取るものとします。もちろん4つの範囲をすべて合わせると全周になるようにします。
 高度角θについては、
   θ>0 昇っている
   θ<0 昇っていない
 と定義すればいいでしょう。0は好きな方に入れればいい。

 すると2つの位置を持つ場合は、
  (φ1,θ1)=(東,正)、(西,正)、(南,正)、(北,正)、(東,負)、(西,負)、(南,負)、(北,負)
  (φ2,θ2)=(東,正)、(西,正)、(南,正)、(北,正)、(東,負)、(西,負)、(南,負)、(北,負)

 ゆえに8☓8=16通りの状態があります。
 まあ南北は省いたほうが数が減って考えやすいかも知れませんね。


【驚愕の事実(単なる無駄話)】
 地球上のある地域ではある期間にわたって、毎朝どこからも太陽が昇らないという現象が起きていたのだった。すっかり忘れていたよ。ここで毎朝とは例えばグリニッジ標準時刻での毎朝と定義する。

893Ken:2021/03/01(月) 23:20:00 ID:l3c2r2bk
それでは、

*太陽は昇る
*太陽は昇らない

を、座標系を使って表現してみます。おっしゃるように、太陽の位置は角度で表しましょう。観測点を中心に水平方向の角度を真東を起点にφ、仰角をθとします。角度は「ラジアン」で表します。むろん「度」でもよいですが、もし今後いろいろな計算をする場合も考えると、ラジアンがよいでしょう。

太陽が真東の水平線上にあれば、φ = 0, θ = 0
太陽が真北の水平線上にあれば、φ = π/2, θ = 0 (むろん、そんな位置に太陽が存在できれば、ですが)
太陽が天頂にあれば、θ = π/2
太陽が真西の水平線上にあれば、φ = π, θ = 0

最もシンプルなケースとして、観測点は赤道上、観測日は春分または秋分の日。日の出から日没までφは0のままで、θは0からπ/2まで上がり、その後0まで下がります。この場合φは考察と無関係です。

また、私の日本語センスでは「昇る」「昇らない」は位置ではなく運動を表します。位置なら「昇っている」「昇っていない」となるのではと思われます。

さて、太陽の2つのθ座標をθ₁、θ₂とします。日の出の時刻をt = 0とし、tの単位をh(時間)で表すと、

t = 0,  θ₁ = 0  θ₂ = 0
t = 3,  θ₁ = π/4  θ₂ = 0
t = 6,  θ₁ = π/2  θ₂ = 0
t = 9,  θ₁ = π/4  θ₂ = 0
t = 12,  θ₁ = 0  θ₂ = 0

θ₁とθ₂に基づく2つの角速度をω₁ = θ₁/t、ω₂ = θ₂/tとすると、

ω₁ = π/12
ω₂ = 0

となります。ω₁が「太陽が昇る」、ω₂が「太陽が昇らない」に該当しますが、厳密に両者をPと¬Pの関係にするなら、

P:太陽の角速度はω > 0
¬P:太陽の角速度はω ≤ 0

と定義するのがよいでしょう。結局、太陽がθ₁とθ₂という2つの位置に存在できるので、2つの角速度が可能になり、「太陽は昇る」「太陽は昇らない」が並立することになります。

∴ P∧¬P

894diamonds8888x:2021/03/02(火) 05:54:53 ID:Qix9q/lA
>>892
>P:太陽の角速度はω > 0
>¬P:太陽の角速度はω ≤ 0

 ωはω₁なの? ω₂なの? ωだけでは命題Pの意味が不明瞭です。

895diamonds8888x:2021/03/02(火) 06:56:50 ID:Qix9q/lA
>>894
 丁寧に問わないとわからなさそうなので。

 (P:太陽の角速度はω > 0)[>>893]が意味するのは以下の4つの命題のうち、どれどれですか?

  (ω₁ > 0)∧(ω₂ > 0)、(ω₁ > 0)∧(ω₂ ≤ 0)、
  (ω₁ ≤ 0)∧(ω₂ ≤ 0)、(ω₁ ≤ 0)∧(ω₂ ≤ 0)

896Ken:2021/03/02(火) 22:51:03 ID:l3c2r2bk
そんなに複雑な問題でしょうか? 「東と西の太陽」以来ずっと論じてきたことの応用だと思うのですが。

要するに、2つの太陽が観測され、一方は ω > 0 の角速度を、他方は ω ≤ 0 の角速度を示すのです。
これだけなら、角速度の異なる2つの太陽があるだけですが、この2つの太陽は、

(1)2つの太陽の大きさ、等級、質量、スペクトル型等が同じ
(2)黒点やフレアが同じ形状で同じタイミングで現れる
(3)巨大天体が衝突してどちらか一方が破壊されたら他方も同時に破壊される

という特徴を示すので、同じ1つの太陽と考えられます。ゆえに、

*太陽は昇る (正の角速度をもつ)
*太陽は昇らない (ゼロまたは負の角速度をもつ)

というPと¬Pに該当する2つの事象が並立しています。そんなことがなぜ並立できるかという説明は不要です。

私たちがすでに合意していることに基づけば、容易に到達できる結論ではありませんか?

897diamonds8888x:2021/03/03(水) 07:00:48 ID:Qix9q/lA
>>896
 観測できたのは(1)〜(3)とω₁とω₂、ですね? (*)

  命題P=「*太陽は昇る (正の角速度をもつ)」

 の意味が曖昧です。丁寧に言えば、
  命題Pは何が観測されたという意味なのですか?
  命題Pが検証できたのは何が観測されたときなのですか?
  (正の角速度をもつ)と書いてありますが、角速度にはω₁とω₂がありますから、どちらのことかわからず不明確です。

 (法則a)が破れていないならば角速度は1つだけなので意味は明確ですが、破れていますからね。

 命題とは「意味がはっきりわかっている文」のことです。「真偽がはっきりしている文」と書いてある文書もあります。論理学の基本についてはいくらでも参考書が出ているので、ネットでも本屋の店頭でも図書館でも至る所にありますけど、大抵は最初に書かれてますよ。


(*)蛇足だが、(3)は破壊検査なのでやめとくのがいいと思います。もう観測できないとなって、話がややこしくなるから。

898Ken:2021/03/04(木) 22:44:23 ID:l3c2r2bk
>命題P=「*太陽は昇る (正の角速度をもつ)」
>の意味が曖昧です。

>>893の内容では不足ですか? 時間の経過で太陽位置の仰角θ₁が増大しています。そこから角速度ω₁が算出され、それが正の値です。
正の角速度はω₁の方です。θ₂から算出されるω₂は正ではありません。

なぜ、ここでこれほど話が滞留するのでしょうか?

太陽が2つの位置を取りうることは認めておられるのですよね?

それで、なぜ2つの速度がこれほど問題になるのですか? 速度とは位置を時間で微分したものです。θ₁、θ₂という2つの位置があれば、当然、

ω₁ = dθ₁/dt
ω₂ = dθ₂/dt

という2つの速度があるでしょう。その一方が正で、他方がゼロまたは負なら、Pと¬Pの関係になるはずです。

899diamonds8888x:2021/03/05(金) 05:37:13 ID:Qix9q/lA
>>898

>という2つの速度があるでしょう。その一方が正で、他方がゼロまたは負なら、Pと¬Pの関係になるはずです。

 つまり、

  命題P=((ω₁ > 0)∧(ω₂ > 0))∨((ω₁ > 0)∧(ω₂ ≤ 0))

 という定義なのですか? 違うのですか?


 本当にまだ、私の言ってることの行きつく先は見えていないんですね?
 2つの速度を認める(その理論では)からこそ、命題Pの意味の曖昧さが問題になるのです。

900diamonds8888x:2021/03/05(金) 05:48:07 ID:Qix9q/lA
>>898

>その一方が正で、他方がゼロまたは負なら、Pと¬Pの関係になるはずです。

 論理式できちんと証明してみてください。え、慣れてない?
 数式が得意なんだから、勉強してください。

901Ken:2021/03/05(金) 22:30:40 ID:l3c2r2bk
2つの太陽、「太陽1」と「太陽2」が観測され、太陽1はω₁という角速度、太陽2はω₂という角速度を持ちます。そして、ω₁の値はω₁ > 0であり、ω₂の値はω₂ ≤ 0です。

ただし、2つは実は同じ1つの太陽なので、ω₁とω₂は同じ太陽の角速度になります。よって、その太陽の角速度をωとすると、ω₁とω₂はどちらもωの値であり、

ω = ω₁ > 0、 ω = ω₂ ≤ 0

∴ (ω > 0) ∧ (ω ≤ 0)

以下のように説明することもできます。

*太陽が1つしかないのだから、角速度はωの1つ。
*2つの太陽が見えるのだから、角速度はω₁とω₂の2つ。

よって、この状況を統合的に表現すると、

(ω = ω₁ > 0) ∧ (ω = ω₂ ≤ 0)

∴ (ω > 0) ∧ (ω ≤ 0)

ω > 0がP、ω ≤ 0が¬Pに該当するするので、

P∧¬P

902diamonds8888x:2021/03/06(土) 08:49:59 ID:Qix9q/lA
>>901
 自分の文章を読んでて、何かがおかしいとは思いませんか? ちゃんとまじめに考えてください。

> ω = ω₁ > 0、 ω = ω₂ ≤ 0

 単純に、ω = ω₁ ≠ ω₂ = ω、で話がわかりやすいのでは?
 数式の得意なkenさんには、何かがおかしいとは思えませんか?
 こういうひっかけ数式みたいなのはパスル本とかで見たことありませんか?

 ωは変数ですか定数ですか? (*)
 変数なら、ω = ω₁とω = ω₂は別の状況というだけのこと。文字通り変わるんだから、「ω ≠ ω」のこともある。でもこんな式には意味がない。

> ただし、2つは実は同じ1つの太陽なので、ω₁とω₂は同じ太陽の角速度になります。よって、その太陽の角速度をωとすると、ω₁とω₂はどちらもωの値であり

 (法則a)が破れているのだから、「同じ太陽の角速度」はω₁とω₂の2つがあるのですよね? どちらとも異なる記号で示されたωとは一体何?
 素直に読めば単に、「ω₁とω₂はω(という分類)に含まれる」という意味にしか読めません。

 それとも「ω₁もω₂もωである」がいいのかな? この場合、ωという表記だけでは「ω > 0」の意味が曖昧になります。既に述べたように4状態の可能性がありますからね。



*)【答え】
 「ω₁とω₂は同じ太陽の角速度になります」=> 2記号とも変数とも定数とも解釈可能。定数としてもω₁とω₂は異なる変数の値であることは確か。
 「ω₁とω₂はどちらもωの値であり」=> ω₁とω₂は定数、ωは変数としか解釈できない

903diamonds8888x:2021/03/06(土) 09:17:17 ID:Qix9q/lA
>>901
> ただし、2つは実は同じ1つの太陽なので、ω₁とω₂は同じ太陽の角速度になります。よって、その太陽の角速度をωとすると、ω₁とω₂はどちらもωの値であり

 「その太陽の角速度をωとする」は普通に読めば、「変数ωに"その太陽の角速度"を代入する」となる。

 しかし"その太陽の角速度"にはω₁とω₂があるとのことだから、意味が不明確になる。変数ωに同時に2つの値を代入はできませんから。

 そもそも「ω₁とω₂は同じ太陽の角速度になります」という文もトリッキー。「ω₁とω₂は同じ太陽の、異なる2種類の角速度になります」と正確に書かないと、[>>901]みたいな混乱が起きるのです。
 わざとか天然かはともかく「ω₁とω₂は、同じ、"太陽の角速度"になります」とか解釈したりしてませんでしたか?

904Ken:2021/03/06(土) 13:26:56 ID:l3c2r2bk
>ωは変数ですか定数ですか?

ωは1つしかない太陽の角速度です。ω自体は値を観測されるものではなく、観測値から推定されるもので、観測値によってωの値は変わるから、変数です。

ω₁とω₂は、実際の観測値です。観測を繰り返して、

太陽1の角速度の観測値(ω₁): {0.26, 0.33, 0.16, 0.20, ....}
太陽2の角速度の観測値(ω₂): {-0.10, -0.23, 0.00, -0.16, ....}

のように異なる値が観測されることもありますが、1度の観測では、ω₁ = 0.26、ω₂ = -0.10のように特定されるから、定数になります。

要するに観測者は、

2つ見える太陽の2つの角速度を観測して、
1つしかない太陽の1つの角速度ωの値を、

推定しているのです。ある時点の観測で、

太陽1の角速度の観測値 = 0.26、太陽2の角速度の観測値 = -0.10

であったなら、1つの太陽の角速度ωの推定値は、

(ω = 0.26) ∧ (ω = -0.10)

ですし、別の時点の観測で、

太陽1の角速度の観測値 = 0.16、太陽2の角速度の観測値 = 0.00

であったなら、ωは、

(ω = 0.16) ∧ (ω = -0.00)

となります。観測を繰り返した結果、太陽1の角速度は常にゼロより大きく、太陽2の角速度は常にゼロ以下であるなら、

(ω > 0) ∧ (ω ≤ 0)

という理論が導かれます。

905diamonds8888x:2021/03/06(土) 19:40:45 ID:Qix9q/lA
>>905
 たいへんよくわかりました。

>太陽1の角速度の観測値 = 0.26、太陽2の角速度の観測値 = -0.10

 この場合は  ω=(ω = 0.26) ∧ (ω = -0.10)

>太陽1の角速度の観測値 = 0.16、太陽2の角速度の観測値 = 0.00

 この場合は    ω=(ω = 0.16) ∧ (ω = -0.00)

 つまりωは角速度の値という数値で示されるものではなくて、命題だったのですか!? 命題の大小は・・・・、まあ無理矢理に定義はできるかも知れませんが、数の大小とは別の概念になるでしょうね。

 ω={(ω = 0.16) ∧ (ω = -0.00)} > 0

 これ一体どういう意味?


【ご注意】コメントが1000件を超えると書けなくなるようですから、新しくスレッドを立てます。999件までは書き込めるみたいです。

906diamonds8888x:2021/03/06(土) 20:25:31 ID:Qix9q/lA
>>905,>>904
 [>>902]で"定数"という言葉は意味は通ったとは思いますが、普通の数学用語としては若干使い方が変だったかも知れません。kenさんの使った"観測値"の方がいいですね。もっといいのは単に"(変数の)数値"とか"(変数の)値"がぴったり。まあ同じ記号を使っていても普通は文脈で、変数を指すのか、その特定の値を指すのかはわかるものだけど、そこが曖昧な文章だってありますから困るのです。

 [>>904]の事例では、観測時刻ti{i=番号}として

 ω₁:太陽1の角速度の観測値、観測時刻tiによる変数(関数)
  その値は ω₁(t1) = 0.26,ω₁(t2) =0.33 ,ω₁(t3) =0.16 ,・・・
 ω₂:太陽2の角速度の観測値、観測時刻tiによる変数(関数)
  その値は ω₁(t1) =-0.10 ,ω₁(t2) =-0.23 ,ω₁(t3) =0.00 ,・・・
 ω :1つしかない太陽の角速度、観測値(ω₁,ω₂)から推定される値
    (ω₁,ω₂)が変数(関数)なら変数、(ω₁,ω₂)が数値なら数値。
  その値は ω(t1) =?? ,ω(t2) =?? ,ω(t3) =?? ,・・・

 推定値であるωの値は推定方法に依存しますから、ここでは不明としておきます。しかるに[>>904]では数値であるはずのωがなぜか命題になっているのが不可解です。上記のω(t1)とω(t3)を例に使っていることは明らかですが。

907Ken:2021/03/06(土) 22:12:28 ID:l3c2r2bk
>>905

>ωは角速度の値という数値で示されるものではなくて、命題だったのですか

「命題」とはどういう意味でしょうか?

私が「推定値」といったのは、観測値及び特定の理論にもとづいて得られる数値のことですが。

例えば、10人の子供の身長を測定して、

120, 125, 118, 122, 124, 117, 117, 127, 122, 120

だったとしましょう。これらは実際に観測された値です。これを平均して、同年齢の子供の身長は、約121と考えます。121は観測値ではありませんが、観測値から得られる推定値になります。平均を計算して推定値を得る背景には、観測対象をランダムにサンプリングすれば、データの偏りはないから、平均値で代表的な値を推定できるという理論があるわけです。

より多くのサンプル数を観測すれば、平均だけでなく、信頼できる分散値も得られますから、例えば、身長が125以上の子供は、全体の何パーセントという推定値も得られます。これの背景には、ランダムにサンプリングすれば、正規分布をするはずという理論があるわけです。

それでは、ある観測時点で、

太陽1の角速度の観測値 = 0.26、太陽2の角速度の観測値 = -0.10

だったとしましょう。この観測者は、私が(1)(2)(3)で述べたような事象を示す2つの太陽は実は1つの太陽で、1つの太陽が2つの角速度をもつと知ってるわけです。つまり、これが、その観測者が持っている背景理論になります。

よって、その理論と、上記の観測値にもとづいて、1つの太陽が0.26と-0.10という2つの角速度を持っていると推定します。最初の例のように平均するのではなく、2つの観測値をそのまま推定値として用いるのです。よって、角速度の推定値をωとすると、

ωは0.26であり、かつ-0.10

つまり

(ω = 0.26) ∧ (ω = -0.10)

となります。



>ω={(ω = 0.16) ∧ (ω = -0.00)} > 0
>これ一体どういう意味?

私はそんな数式は書いてませんが?

908Ken:2021/03/06(土) 22:49:19 ID:l3c2r2bk
私の文章が誤解を招く原因(の1つ?)が分かりました。

>(ω = 0.26) ∧ (ω = -0.10)

こういう書き方をするから、だめなんですよね。

太陽の角速度の2つの推定値をωa、ωbとしましょう。(ω₁とω₂は観測値に使ったので)

(ωa = 0.26) ∧ (ωb = -0.10)

これなら、論理式として問題ありませんよね?

大切なのは、ωaとωbは、同じ太陽の角速度という点にあります。その数値から、ωaは太陽が昇ることを、ωbは太陽が昇らないことを示します。

よって、上記の式は、

太陽が昇る ∧ 太陽が昇らない

という、基準05違反の例に挙げられた事象を表すわけです。

仮想世界の話までして、延々と説明してきたのは、要するに、同じものが2つの位置に存在したり、2つの速度をもつ、ということでした。ですから、東西に上る太陽、矛が盾を貫く貫かない、太陽が昇る昇らないといった、基準05違反とされた事象が、実は起こりうるのだ、と言いたかっただけなのです。

909diamonds8888x:2021/03/07(日) 10:07:41 ID:Qix9q/lA
>>909

>太陽の角速度の2つの推定値をωa、ωbとしましょう。(ω₁とω₂は観測値に使ったので)

 同時刻における推定値ωは【2つの数値だ】ということですね? [>>906]の表記を使わせてもらえば、時刻(t1)の推定値ω(t1)は 0.26と -0.10との2つだと?
  ω(t1)=(ωa = 0.26, ωb = -0.10)

 この値から想像すると、ωの推定方法は、
  ωa = ω₁(t1) = 0.26、ωb = ω₂(t1) = -0.10
 すなわち
  ω(t) = (ω₁(t), ω₂(t))
 と推定するのですね? 間違いありませんか?

>その数値から、ωaは太陽が昇ることを、ωbは太陽が昇らないことを示します。

 すると、以下で間違いないですね?
  ω₁(t) >0 ならば P(太陽が昇る)
  ω₂(t) ≤0 ならば ¬P(太陽が昇らない)
 では以下の場合は、どうなるのですか?
  ω₁(t) ≤0 ならば ?
  ω₂(t) >0 ならば ?


 具体的数値の方がわかりやすければ、ω₁ = -0.10、ω₂ = 0.26、と観測された場合はどうなのかということです。

910Ken:2021/03/07(日) 13:13:31 ID:l3c2r2bk
> では以下の場合は、どうなるのですか?
>  ω₁(t) ≤0 ならば ?
>  ω₂(t) >0 ならば ?

質問の意図がよく分かりませんが。

1とか2といっても、区別のために任意に番号をふっただけなので、番号を入れ替えたても、同じことでしょう。

ω₁(t) ≤0 → ¬P(太陽が昇らない)
ω₂(t) >0 → P(太陽が昇る)

結局、

太陽が昇る ∧ 太陽が昇らない

が実現されることに変わりはありません。

911diamonds8888x:2021/03/11(木) 06:00:05 ID:Qix9q/lA
>>910
 失礼しました。[>>909]は舌足らずでわかりにくいところがありましたから無視してください。ただωの2つの数値は順序を【明確に区別できるのだから区別しても構わないはずなんだけど】区別しないという定義をするという点は、はっきり理解できました。ありがとうございます。

 さらに失礼しましたが、[>>907]を見落としてました。[>>910,>>908,>>907,>>904]を再読してコメントします。
 [>>907]は推定値を求める方法には平均値を使う方法もある(その他の色々な方法だってある)と認識した上で、「1つの太陽が2つの角速度をもつ」との理論の基での推定値ωの推定法をしっかりと書いてあります。

>よって、その理論と、上記の観測値にもとづいて、1つの太陽が0.26と-0.10という2つの角速度を持っていると推定します。最初の例のように平均するのではなく、2つの観測値をそのまま推定値として用いるのです。

 これは私が[>>909]で想像したのと全く同じ推定法だということになります。ただし、2つの推定値は【両者を明確に区別できるのだから区別しても構わないはずなんだけど】区別しない[>>910]。この点はよろしいですね?

> この値から想像すると、ωの推定方法は、
>  ωa = ω₁(t1) = 0.26、ωb = ω₂(t1) = -0.10
> すなわち
>  ω(t) = (ω₁(t), ω₂(t))
> と推定するのですね? 間違いありませんか?

 であれば、以下の文章におかしな所がありますので探してみてください。時間がないのて、ひとまず指摘だけしておきます。

>よって、その理論と、上記の観測値にもとづいて、1つの太陽が0.26と-0.10という2つの角速度を持っていると推定します。最初の例のように平均するのではなく、2つの観測値をそのまま推定値として用いるのです。よって、角速度の推定値をωとすると、

> ωは0.26であり、かつ-0.10
> つまり
> (ω = 0.26) ∧ (ω = -0.10)

912diamonds8888x:2021/03/11(木) 06:07:01 ID:Qix9q/lA
【To All】この投稿はKenさん向けではなく、ご覧になっている他の人達向けです。
[>>911]の文末のパズルに挑戦してみましょう。

 簡単に思えるけど、意外と難しいのかな?

913Ken:2021/03/11(木) 22:37:46 ID:l3c2r2bk
>以下の文章におかしな所がありますので探してみてください。

(ω = 0.26) ∧ (ω = -0.10) はすでに>>908で、

(ωa = 0.26) ∧ (ωb = -0.10)

と書き直しました。それ以外の部分であるなら、指摘をお願いします。

ですが、今はなにより1つの具体例に結論を出してはどうでしょうか?

以下の特徴を示す2つの太陽が観測され、

(1)2つの太陽の大きさ、等級、質量、スペクトル型等が同じ
(2)黒点やフレアが同じ形状で同じタイミングで現れる
(3)巨大天体が衝突してどちらか一方が破壊されたら他方も同時に破壊される

この2つの太陽が、ある時刻tに、

一方は0.26 rad/hという角速度を、他方は-0.10 rad/hという角速度を

示すという観測がなされた場合、その時刻tにおいては、

太陽が昇る ∧ 太陽が昇らない

という状態が実現されていた。

このように結論してもよいのか、よくないのか、問題はここです。

この具体例に関する合意が得られたら、論点1の解決に向けて大きく前進すると思うのですが。

914diamonds8888x:2021/03/17(水) 05:32:34 ID:Qix9q/lA
>>913 [>>911]
【ヒント】(法則a)が破れて2つの位置(角速度)を持てるなら、角速度ωは(法則a)が破れていないときの単一の数値で表せる量とは異なる量になる。量子力学では例えば原子内の電子の位置は全空間での確率分布であり、古典的な位置とは異なる量になる。

【提案】「(3)巨大天体が衝突して・・」という破壊検査は考えにいれるのはやめときませんか? どこからであれ現在昇る太陽を観測している場合、それ以前に(3)の観測がなされたはずがないのですから。それを思うと頭が痛くなります。まさに観測が状態を変えてしまうという余計な不確定性理論みたいなのが出てきて頭が痛くなります。破壊されたらもはや太陽の運動予測はできなくなりますし。

【余談】
 あと、ファィンマンとかだけじゃなくて私の紹介した科学哲学本とか少しは勉強してますか? 買いたくないとかなら、私のブログの「科学的方法とは何か」シリーズも参考になりますよ。kenさんの大好きな科学史上の新しい知見も得られるはずです。歴史研究は新しい史料や研究で結構変わりますから、20世紀の知識からブラッシュアップしないとね。私だって素人ですから自分の知見が正されたことは多いです。

915Ken:2021/03/17(水) 23:20:34 ID:l3c2r2bk
>(法則a)が破れて2つの位置(角速度)を持てるなら、角速度ωは(法則a)が破れていないときの単一の数値で表せる量とは異なる量になる。

それはそうでしょう。でも、今は法則aが破れるという想定をしているのに、なぜ破れないという話が出てくるのでしょうか?

法則aが破れると想定する理由は説明しました。

a2) 過去のある時点では第2法則は成立しない
b2) 過去は有限である(世界は過去のある時点から始まった)

このように、観測されたことも、既知の理論でメカニズムを説明されることもない想定をすることで、熱力学第2法則が基準05違反でないといえるのなら、同様に、法則aや法則bが破れると想定して、

太陽が昇る ∧ 太陽が昇らない

も、違反ではないと主張できるのではありませんか、ということです。

とにかく、私は具体例を挙げているのですから、まずは、そちらを考察してはどうでしょうか? 具体例とは、>>913で述べたような事象が観測された場合です。


>破壊検査

でも、現実に破壊検査は行なわれていますし、その多くは破壊前の状態を調べるためのものですからね。

以前にも例を挙げたかと思いますが、分子構造を調べるには、化学反応を重ねて、分子を破壊してゆくのではありませんか? 例えば、蛋白質の構造を調べるには、まずアミノ酸に分解することから始めますよね。分解した時点で、元の蛋白質は消滅してるのですが。

あるいは、素粒子を観測したというとき、実際には素粒子が消滅した後に、素粒子が残した軌跡を調べて、消滅前の質量や電荷を明らかにしませんか?

私自身も、機械技術者だった時に、破壊検査はよくやりました。繊維強化プラスチックが広汎に応用されだした時代でしたが、条件を変えて作った試験片に力を加えて破壊し、破壊モードだけでなく、破壊前にどういう構造変化を起こしていたかも、調べるのです。

要は、破壊前の記録をとっていればよいのです。太陽が消滅したという事実と、消滅前に記録された事実を合わせて、「昇る ∧ 昇らない」という状態があったと結論できます。

916diamonds8888x:2021/03/19(金) 05:34:20 ID:Qix9q/lA
>>915
 同じものがいくらでもある分子や素粒子や試験片と、1個しかない太陽とは事情がちがうのはわかりますよね?

>要は、破壊前の記録をとっていればよいのです。太陽が消滅したという事実と、消滅前に記録された事実を合わせて、「昇る ∧ 昇らない」という状態があったと結論できます。

 1度しか行えず再現不可能な実験をどう解釈するかはややこしそうですが、まあいいです。最重要ポイントではありませんから。


>それはそうでしょう。でも、今は法則aが破れるという想定をしているのに、なぜ破れないという話が出てくるのでしょうか?

 「異なる量になる」ことは理解したのですね? よかったよかった。ならば、破れない場合のωの性質(単一の数値で表せること)を前提にした論理展開はやめてください。なんのことかわからないとか思考放棄しないで、よーーく考えてください。

---------
 なお忘れそうなのでメモしますが、ここ一連の議論は直近では[>>878]の以下から始まってます。
>そうでしょうか? 同じ太陽が同時に東西に昇ったら、必然的に、
>P∧¬P (P:太陽は東に昇る、¬P:太陽は東に昇らない)
>が実現されるのではありませんか?

---------
 [>>877]の質問にはっきりとは答えてもらってない。以下はそうなのか、そうではないのか?
>しかるにどうもkenさんは、[事実、ヒント、きっかけ]のところに妥当なものとか正当なものとか合理的なものとかがないと、[理論、仮説、公理]部分を提唱してはいけない、と考えているらしい。

 [>>878]「いまだ観測されたことがない事象を、そのメカニズムも説明せずに想定することで、」とか書いてますから、上記の考えなんでしょうけど。

917Ken:2021/03/19(金) 23:06:31 ID:l3c2r2bk
>破れない場合のωの性質(単一の数値で表せること)を前提にした論理展開はやめてください。

???
すでに>>908で、
「(ω = 0.26) ∧ (ω = -0.10)」

「(ωa = 0.26) ∧ (ωb = -0.10)」
と書き直していますが、これでも不十分ということでしょうか? それなら、どういう記述にするのですか?

>kenさんは、[事実、ヒント、きっかけ]のところに妥当なものとか正当なものとか合理的なものとかがないと、[理論、仮説、公理]部分を提唱してはいけない、と考えているらしい。

[事実、ヒント、きっかけ]という言い方は曖昧です。要するに、

a2) 過去のある時点では第2法則は成立しない
b2) 過去は有限である(世界は過去のある時点から始まった)

のように、観測事実もないし、既知の理論からも予測されないことを想定して、基準違反の是非を判断してもよいのか、という疑問はあります。

ただし、何度も言っていますが、本スレッドではdiamonds8888xさんの基準を前提にしますから、私自身の思想は問題になりません。根拠のないことでも想定してよいと言われるのなら、それが前提になります。

本スレッドで私がやってるのは、diamonds8888xさんの基準に従えば、何が疑似科学と判定され、何がそう判定されないのか、具体例を挙げて明らかにすることだけです。

問題は、具体例なのです。抽象論ではなく、具体例を明らかにするのが目的です。

その具体例として、いまは以下の条件を満たす2つの太陽が観測されたとき、「太陽が昇る∧太陽が昇らない」という、基準違反とされる事象が実現したと考えてよいのですかと尋ねています。

(1)2つの太陽の大きさ、等級、質量、スペクトル型等が同じ
(2)黒点やフレアが同じ形状で同じタイミングで現れる
(3)巨大天体が衝突してどちらか一方が破壊されたら他方も同時に破壊される

そして、

一方は0.26 rad/hという角速度を、他方は-0.10 rad/hという角速度を示す

ずっと、お尋ねしていることですので、回答をお願いします。

918diamonds8888x:2021/03/20(土) 05:48:07 ID:Qix9q/lA
>>917,>>913
>一方は0.26 rad/hという角速度を、他方は-0.10 rad/hという角速度を示す

 そこからP∧¬Pと即断する推論が「破れない場合のωの性質(単一の数値で表せること)を前提にした論理展開」になっています。では、説明しましょう。


【再掲】[>>874,>>883](法則a) 同じ物体は同時に2箇所以上に位置することはない。ある物体は所定時刻には唯一の位置にだけ存在する。
【再掲】[>>881](法則b) 同じ物体は同時に2つの異なる運動はできない。

 (法則a)と(法則b)は実質同じものですから片方だけ考えれば十分です[>>885,>>887]。運動とは位置の時間微分ですから。

 以上は前振りです。さて。

 (法則a)が成立するとき、ひとつの物体(質点)の所定時刻における位置や速度や角速度は1個の実数値で表せる量です。いわゆるスカラー量です。しかし(法則a)が破れていれば事情が変わります。この理論のもとでは位置や速度や角速度は無数の数値で表すことになりますが、我々の議論では話を簡単にするために同時に2つの値だけを持てると仮定しています。[>>908,>>909]

 するとωは1個の数値だけでは表せず、2つの数値が必要になります。例えば、この2つの数値を(ωa,ωb)[順序入れ替えたものは同じとみなす]として、次のように表せばいいのです。端的に言えば、ωは2次元ベクトル量になりスカラー量ではありません。
  (ωa = 0.26) ∧ (ωb = -0.10)
   ω(t1)=(ωa = 0.26, ωb = -0.10)
   ω(t) = (ω₁(t), ω₂(t))

 ゆえに「ωは0.26であり、かつ-0.10」というのはおかしいのです。ωは1個の数値だけでは表せないからです。ちなみに量子力学では、例えば原子内の電子の位置は全空間での確率分布という、いわば無限次元ベクトル量になります。

 ということは理解できたようで[>>915,>>916]、訂正して[>>908]では(ωa,ωb)を使い、そこは良かったのですが。

> (ωa = 0.26) ∧ (ωb = -0.10)
>   〜
> よって、上記の式は、
> 太陽が昇る ∧ 太陽が昇らない

 最後の結論を導くには命題P「太陽が昇る」の定義をはっきりさせないといけません。[>>911]で示したようにωaとωbとは【両者を明確に区別できる】のでひとまず区別しておいて考えます。
  ω=(ωa,ωb)
  ωa = ω₁ :観測値ω₁からの推定値
  ωb = ω₂ :観測値ω₂からの推定値

 ここでω₁とω₂の観測による区別は、例えば2つの太陽のうち北寄りに昇る太陽の角速度をω₁と定義して区別することができます。

 このとき命題P「太陽が昇る」の定義としては以下の命題が候補になります。
  p1= (ωa >0) ∧ (ωb >0)
  p2= (ωa >0) ∧ (ωb ≤0)
  p3= (ωa ≤0) ∧ (ωb >0)
 さすがに次の命題は「太陽が昇る」とは定義しないでしょう。
  p4= (ωa ≤0) ∧ (ωb ≤0)

 さらにp1を「太陽が昇らない」とは定義しないでしょうから、p1に加えてp2とp3を「太陽が昇る」ことの定義に含めるかどうかの選択になります。
 また(ωa,ωb)の順序を区別しないのであればp2とp3は同じ意味にすることになるので、次の命題だけ考えることになります。
  p23=p2∨p3 =((ωa >0)∧(ωb ≤0)) ∨ ((ωa ≤0)∧(ωb >0))

 ということで、命題P「太陽が昇る」の定義としては2つの候補があります。
  1) P= p1= (ωa >0) ∧ (ωb >0)
   このとき ¬P= p2 ∨p3 ∨p4
  2) P= p1∨p23=p1∨p2∨p3
   このとき ¬P=p4

 どちらの定義を採用した場合でも「P∧¬P」にはなりません。

919Ken:2021/03/20(土) 10:21:54 ID:l3c2r2bk
最も基本的な点を確認しますが、

〜ωaとωbという2つの角速度は、同じ1つの太陽の属性である

ということは、>>918で展開された論理式に含まれているのでしょうか?

太陽は1つしかなく、1つの太陽が2つの角速度をもっているのです。法則aが破れるとはそういうことでしょう。

すると、

>命題P「太陽が昇る」の定義としては以下の命題が候補になります。
>p1= (ωa >0) ∧ (ωb >0)
>p2= (ωa >0) ∧ (ωb ≤0)
>p3= (ωa ≤0) ∧ (ωb >0)

太陽が2つあるのなら、上のとおりかもしれません。でも1つしかないのなら、(ωa >0)だけで「太陽が昇る」という命題を満たすはずです。同様に、(ωb ≤0)だけで「太陽が昇らない」という命題を満たします。

たとえば、1つの太陽が、等級は4.83、スペクトル型がG2という2つの属性をもつなら、ただちに、

太陽の等級は4.83 ∧ 太陽のスペクトル型はG2

が成立しますよね。同様に、1つの太陽がωa(>0)とωb(≤0)という2つの属性をもつなら、

ωa>0 ∧ ωb≤0

が成立し、ωa>0が「太陽が昇る」ことを、ωb≤0が「太陽が昇らない」ことを意味するなら、

太陽が昇る ∧ 太陽が昇らない

になりませんか?

まずは、冒頭の質問を考えてください。太陽は1つしかないということは、>>918でどのように反映されているでしょうか?

920Ken:2021/03/20(土) 10:38:42 ID:l3c2r2bk
diamonds8888xさんと同様の論理式で、私の論点を表現してみました。太陽は1つしかないのだから、2つの角速度のどちらか一方が正の値をもつなら、太陽が昇るという条件が満たされます。よって、

「太陽が昇る」の定義は、

(ωa >0) ∨ (ωb >0)

これは>>918で挙げられたp1、p2、p3を合わせたものですね。

同様に、「太陽が昇らない」の定義は、

(ωa ≤0) ∨ (ωb ≤0)

これは、p2、p3、p4を合わせたものでしょう。よって、p2とp3を合わせた領域が、

太陽が昇る ∧ 太陽が昇らない

になるはずです。

921Ken:2021/03/20(土) 15:38:05 ID:l3c2r2bk
>>918の内容を、さらに検討してみました。おそらく、問題はここですね↓

> 1) P= p1= (ωa >0) ∧ (ωb >0)
>  このとき ¬P= p2 ∨p3 ∨p4

この場合、Pが「太陽が昇る」ことを表すとして、¬Pは「太陽が昇らない」ことを表すのですか? 「昇る」ことの定義は、2つの角速度がどちらも正であることなのに、「昇らない」の定義は、どちらか一方でも正でなければよいというのは、両者を同じ条件で対比してないでしょう。

> 2) P= p1∨p23=p1∨p2∨p3
> このとき ¬P=p4

も同じ問題を抱えています。

「昇る」と「昇らない」の条件の性質を変えるのなら、つまり一方は純粋状態を求めるが、他方には混合状態を認めるなら、そもそも1つの太陽が2つの角速度もつと想定することが無意味になります。

2つの角速度を想定する理由とは、純粋状態であれ混合状態であれ、「昇る」と「昇らない」に、同じレベルの条件を設定することでしょう。そうなると、私が>>919>>920で述べたように、

「昇る」ことの定義は、(ωa >0) ∨ (ωb >0)
「昇らない」ことの定義は、(ωa ≤0) ∨ (ωb ≤0)

になりませんか?

922Ken:2021/03/20(土) 22:47:52 ID:l3c2r2bk
すこし心もとないので、確認です。

>>918で、
>>一方は0.26 rad/hという角速度を、他方は-0.10 rad/hという角速度を示す
>そこからP∧¬Pと即断する推論が「破れない場合のωの性質(単一の数値で表せること)を前提にした論理展開」になっています。

と言われていることから推測すると、「太陽が昇る∧太陽が昇らない」は実現したが、それは「P∧¬P」ではない、という意味にも受け取れます。

>>884で、

>*太陽は東に昇る
>*太陽は東に昇らない

について、

>No。徹底的にNo。この2つの並立は「P∧¬P」です。

と言われて以来、「東に」が外れて、

*太陽は昇る
*太陽は昇らない

になっても、「P∧¬P」であることに変わりはないと思いますが、それでよろしいですか?

923diamonds8888x:2021/03/21(日) 09:54:49 ID:Qix9q/lA
>>922
>と言われていることから推測すると、「太陽が昇る∧太陽が昇らない」は実現したが、それは「P∧¬P」ではない、という意味にも受け取れます。

 「太陽が昇る∧太陽が昇らない」は「P∧¬P」です。
 「太陽が昇る」の定義がポイントです。
 それとkenさんは「¬」の定義を知らないらしいのが問題ですね。

924diamonds8888x:2021/03/21(日) 09:56:01 ID:Qix9q/lA
>>921,>>920,>>919
 「〜ωaとωbという2つの角速度は、同じ1つの太陽の属性である」ということは、>>918で展開された論理式に含まれています。それは「同じ1つの太陽の角速度」であるωがスカラー量ではなく「ω=(ωa,ωb)」である、という点です。

>でも1つしかないのなら、(ωa >0)だけで「太陽が昇る」という命題を満たすはずです。

 ωaは「同じ1つの太陽の角速度」であるωではありませんから、(ωa >0)だけで「太陽が昇る」という命題を満たすとは言えません。ωa,ωbの4つの組み合わせについて「太陽が昇る」に該当するのか否かを定義する必要があります。

 普通に考えれば、「(ωa >0) ∧ (ωb ≤0)」なら「太陽が半分だけ昇る」とか定義しませんかねえ。

>>921
>この場合、Pが「太陽が昇る」ことを表すとして、¬Pは「太陽が昇らない」ことを表すのですか? 「昇る」ことの定義は、2つの角速度がどちらも正であることなのに、「昇らない」の定義は、どちらか一方でも正でなければよいというのは、両者を同じ条件で対比してないでしょう。

 「昇らない」の定義は、「昇る」の定義に当てはまらない運動のすべてです。
 ¬Pに当てはまる命題の定義は、Pに当てはまらない命題のすべてです。
 否定するといのは、そういうことです。¬、∧、∨などの意味はベン図でわかりやすく教えられているのは御存知でしょう? 世界共通の定義ですよ?

 ¬PとPを同じ条件で対比するとは、何を対比するのですか? ¬Pの定義は上記の通りで、定義のときに何かを対比する必要はありません。

>「昇る」と「昇らない」の条件の性質を変えるのなら、つまり一方は純粋状態を求めるが、他方には混合状態を認めるなら、そもそも1つの太陽が2つの角速度もつと想定することが無意味になります。

 量子力学は関係ありませんが? 混合状態とはなんですか? いきなり妙な概念を作らないでください。2つの角速度を持つ太陽は、p1〜p4の4つの純粋状態を持つだけのことです。

>2つの角速度を想定する理由とは、純粋状態であれ混合状態であれ、「昇る」と「昇らない」に、同じレベルの条件を設定することでしょう。

 定義のときに「同じレベルの条件を設定」とは???
 上記の通り、¬Pに当てはまる命題の定義は、Pに当てはまらない命題のすべてです。
 結果として多くの場合に、¬Pに当てはまる命題はPに当てはまる命題よりも多くなることが普通です。

  私という人間は1人、私ではない人間は・・・
  カラスは何億羽かしらないけど有限数、カラスではないモノは・・無限

925Ken:2021/03/21(日) 12:09:03 ID:l3c2r2bk
>「同じ1つの太陽の角速度」であるωがスカラー量ではなく「ω=(ωa,ωb)」

角速度ωは、2つの成分を持つベクトルということですか?
今の場合、ωaとωbは同じ軸上だから線形独立になってませんが、それでもベクトルの2つの成分とみなすわけですか?

すると、たとえば、ωa = 0.26、ωb = -0.10、として、1つの角速度ωは、

ω = 0.26 - 0.10 = 0.16

になるのですか?

言い換えれば、1つの太陽が、上向きに0.26、下向きに0.10という2つの角速度を持つのは、その太陽が上向きに0.16という角速度を持つのと同じ意味なのですか? ω = 0.16と同じ意味だから、「昇る(0.26)」と「昇らない(-0.10)」という2つの状態の並立とは認めない。

そういうことなのでしょうか?

926diamonds8888x:2021/03/23(火) 05:16:28 ID:Qix9q/lA
>>925
 まず基本的なことですが、この場合ベクトルというのは単に「2つの成分で表される量」という意味で、物理的に意味のある「方向」を示すものでもないし、例えばベクトル積は意味を持ちません。統計や数表の扱いでは、例えば1行に並んだn個の数値列をまとめてn次元ベクトルと扱うのは普通のことです。
 重要なのは、ωは1つの数値では完全に表すことができず、2つの数値がわからなければωの値は不明であるという点です。

 「ω = 0.26 - 0.10 = 0.16」ではありません。(これ何を求める計算??)
 「ω=(ωa, ωb)=(ω₁, ω₂)=(0.26, -0.10)」です。[>>918,>>909]
 ちゃんと書いてあるのに、どうして見落とすのですか??

>「昇る(0.26)」と「昇らない(-0.10)」という2つの状態の並立

 この「昇る」の定義が不完全だと言っています。
 「昇る(+a,+b)」だけならば、「昇らない(+a,-b)」、「昇らない(-a,+b)」、「昇らない(-a,-b)」です。
 「昇る(+a,+b)」、「昇る(+a,-b)」、「昇る(-a,+b)」ならば、「昇らない(-a,-b)」です。

 むろんここで、a,b は正の実数です。

927Ken:2021/03/23(火) 23:45:50 ID:l3c2r2bk
問題は、diamonds8888xさんが言われていることと、法則aが破れることが、私の中で整合しないことなのです。

抽象論では前進しないので、徹頭徹尾、具体例で論じます。次のような属性をもつ恒星を定義しましょう。

名称はX、等級は4.83、スペクトル型はG2

ここから直ちに以下の命題が成立します。ここに問題はありませんね?
  〜Xの等級は4.83 ∧ Xのスペクトル型はG2

次にこの恒星の角速度を定義しましょう。

名称はX、等級は4.83、スペクトル型はG2、角速度は0.26

そして、以下の命題も問題ありませんね?
  〜Xの等級は4.83 ∧ Xの角速度は0.26

この恒星には2つの惑星があることが発見され「X-α」「X-β」と名付けられました。

名称はX、等級は4.83、スペクトル型はG2、角速度は0.26、惑星は「X-α」と「X-β」の2つ

よって、以下の命題も成立するはずです。
  〜Xは「X-α」という惑星をもつ ∧ Xは「X-β」という惑星をもつ

むろん、以下の命題が成立するのと、完全に同じ事情です。
  〜太陽は「地球」という惑星をもつ ∧ 太陽は「金星」という惑星をもつ

そして本題です。Xはもう1つの角速度をもつことが分かりましたので、以下のように定義します。

名称はX、等級は4.83、スペクトル型はG2、惑星は「X-α」と「X-β」の2つ、角速度は0.26と-0.10の2つ

一見して明らかなように、2つの惑星を持つのと、2つの角速度を持つのは、データ構造として何の違いもありません。おっしゃるようなベクトル表記をしてみましょう。惑星をp、角速度をωとすると、

  p = (p₁, p₂) = (X-α, X-β)
  ω = (ω₁, ω₂) = (0.26, -0.10)

それなら、
  〜Xは角速度「0.26」をもつ ∧ Xは角速度「-0.10」をもつ

となるはずです。ところが、この命題は成立しないというのが、diamonds8888xさんの主張ですよね。

2つの惑星で成立することが、2つの角速度では成立しない。その違いはどこからくるのでしょうか?

両者の違いを生むのは、法則aが破れないという想定ではないのですか?
2つの惑星を禁じる法則はないが、2つの角速度は禁じられているからでなありませんか?

928diamonds8888x:2021/03/25(木) 06:49:00 ID:Qix9q/lA
 [>>927]で述べられている内容は、わずかな注意点以外はすべて認めますが、私の疑念のポイントを外しています。何度も言うように、

[>>926]この「昇る」の定義が不完全だと言っています。
[>>923]「太陽が昇る」の定義がポイントです。
[>>887]つまり、以下の命題において「昇る」の定義が不完全だったのです。すなわち命題の意味が不明瞭だったのです。

 [>>927]には「昇る」の定義問題がまったく触れられていません。


【注意点1】「〜X」という記号の意味がわからないのですが教えてください。

【注意点2】
> 〜Xは角速度「0.26」をもつ ∧ Xは角速度「-0.10」をもつ

 記号「〜」の意味がわからないので無いものとして解釈します。そのうえで、"角速度"という言葉で2つの異なるものを示してしまうので、言葉を替えて区別してみます。
  
  ω = (ω₁, ω₂) = (0.26, -0.10) :"角速度対"
  ω₁やω₂ :"成分角速度"。角速度対ωの2つの成分という意味を込めて。

> 〜Xは成分角速度「0.26」をもつ ∧ Xは成分角速度「-0.10」をもつ

 その通りで、問題ありません。

> 〜Xは角速度対「0.26」をもつ ∧ Xは角速度対「-0.10」をもつ

 今度は、2つの文のどちらも意味をなしません。「0.26」も「-0.10」も角速度対ではなくて、その成分角速度ですから。

【具体例の提案】惑星は「X-α」と「X-β」の例で「昇る」の定義問題と同様な問題を出しましょう。以下の命題Qと命題¬Qが意味するのは、4つの命題q1〜q4のうちのどれですか? あるいは、どれにしたいですか?

  命題Q=「恒星Xは惑星を持つ」
  命題¬Q=「恒星Xは惑星を持たない」

  q1)恒星Xは惑星X-αを持ち、かつ惑星X-βを持つ
  q2)恒星Xは惑星X-αを持ち、かつ惑星X-βを持たない
  q3)恒星Xは惑星X-αを持たず、かつ惑星X-βを持つ
  q4)恒星Xは惑星X-αを持たず、かつ惑星X-βを持たない

929Ken:2021/03/26(金) 00:08:00 ID:l3c2r2bk
おっしゃる意味が分かってきました。

でも、お待ちください。0.26や-0.10を単独の速度ではなく「成分」と見なす時点で、すでに法則aが破れないという想定に戻っていませんか?

今の私たちが認識する世界は法則aに従いますが、それでも1つの物体で複数の速度値が観測されることはあります。たとえば、ある飛翔体を、直交する3方向から観測して、速度の観測値がvx、vy、vzだったとしましょう。私たちは、この3つを成分と見なして、飛翔体の1つの速度vを求めます。

v、vx、vy、vzがどれもベクトルなら(本掲示板ではできませんが、上に矢印記号をもつか、ファインマンのように太字で表すなら)、
  v = vx + vy + vz   (私が>>925で挙げたのは、同じ原理を表したものです)

v、vx、vy、vzがどれもスカラー量なら、
  v = √(vx² + vy² + vz²)

このように、速度の値がvx、vy、vzのように複数観測されるのは、法則aが破れない前提でも起こります。しかし、それを「成分」とみなして1つのvを求めるのは、vが1つしかないという法則aが前提でしょう。角速度でも話は同じです。たとえ言葉では「角速度対」と呼称しても、

>Xは角速度対「0.26」をもつ

のように、1つの数値で表そうとする時点で、結局、法則aが復活し、1つの角速度しかない想定に戻っています。

私の意図は伝わるでしょうか? 複数の角速度が観測されても、1つの角速度の「成分」と見なすだけなら、法則aが破れたことにはならない、ということです。

法則aが破れ、1つの物体が複数の角速度をもつというのは、0.26や-0.10が「成分」ではなく、それぞれが独立した1つの角速度であり、ゆえに、0.26だけで「昇る」を表し、-0.10だけで「昇らない」を表すのでなければ、意味が通らないと思うのですが。


>記号「〜」の意味がわからないので無いものとして解釈します

それで結構です。その都度「命題」と書くのが面倒なので、無精をしていました。「*」という書き方もします。

930diamonds8888x:2021/03/26(金) 05:30:13 ID:Qix9q/lA
>>929
> >Xは角速度対「0.26」をもつ

> のように、1つの数値で表そうとする時点で、

 そんなことをどこで私が書いていますか?
 角速度対は2つの数値で表すべきものであり、1つの数値では表せません。

931diamonds8888x:2021/03/26(金) 05:31:36 ID:Qix9q/lA
>>929
それと惑星問題の方を、じっくり考えてみてください。

932Ken:2021/03/26(金) 23:49:38 ID:l3c2r2bk
>角速度対は2つの数値で表すべきものであり、1つの数値では表せません。

それなら、問題は、0.26と-0.10という2つの値を、どう解釈するかです。これをωという1つのベクトルの成分と見なすのなら、それは2つの値から特定できる1つの状態があるということでしょう。ベクトルとはそういうものですから。

たとえば、法則aが破れないという現在の想定のもとで、1つの物体の直線運動を3方向から観測し、得られた3つの速度値が10と20と30だったとします。

v = (10, 20, 30)   (vはベクトル)

このvの大きさは、

||v|| = √(10² + 20² + 30²) ≈ 37

となります。つまりこの物体は37という速度で運動しているのであり、速度10で運動しているのでも、速度20や速度30で運動しているのでもありません。速度は37だけだから、法則aは破れてないことになります。

法則aが破れるとは、10、20、30が、1つの運動の3方向からの観測値ではなく、3つの運動のそれぞれの速度という場合です。もし1つの速度を特定するのに3方向からの観測が必要なら、3つのそれぞれが3方向から、つまり9回の観測がなされたことになります。その場合、10と20と30は、ベクトルの成分ではありません。それぞれが1つの速度ベクトル、もしくはその大きさです。

この両者の観測事象で最も異なる点は、前者は1つの物体しか見えないが、後者は複数の物体が見える点です。私が「太陽が昇る∧太陽が昇らない」を表す事象として、2つの太陽が見えることを、ずっと挙げてきたことを、思い出してください。

2つ見える太陽の一方が0.26、他方が-0.10の値を示すのなら、0.26と-0.10のそれぞれが独立した角速度で、「昇る」と「昇らない」に該当します。一方、おっしゃるような、

ω = (0.26, -0.10)

を考えるとして、ωはなにの、どういう動きを表すのですか?


>それと惑星問題の方を、じっくり考えてみてください。

>>928で挙げられたQと¬Qなら、

Q = q1 ∨ q2 ∨ q3
¬Q = q4

だと思います。

でも、これは、現在の論点とは切り口が異なるのではないですか。今の論点は、太陽が「0.26」と「-0.10」という2つの角速度を(1つの角速度の2つの成分ではなく)持ちうるかなのですから、惑星問題に応用するなら、

恒星Xは、惑星X-αと惑星X-βを同時に持ちうるか

になるはずです。

933diamonds8888x:2021/03/27(土) 17:17:31 ID:Qix9q/lA
>>932
>それなら、問題は、0.26と-0.10という2つの値を、どう解釈するかです。これをωという1つのベクトルの成分と見なすのなら、それは2つの値から特定できる1つの状態があるということでしょう。ベクトルとはそういうものですから。

 [>>926]冒頭をお読みください。ここではベクトルとは一列の数値が揃っているもの、くらいの意味です。>>922のような余計な誤解を避けるために「角速度対」などという言葉も使ってみたのです。
 重要なのは、(同時2つの値を持つ)(恒星xの)角速度ωは1つの数値では完全に表すことができず、2つの数値がわからなければωの値は不明であるという点です。


> でも、これは、現在の論点とは切り口が異なるのではないですか。今の論点は、太陽が「0.26」と「-0.10」という2つの角速度を(1つの角速度の2つの成分ではなく)持ちうるかなのですから、惑星問題に応用するなら、

> 恒星Xは、惑星X-αと惑星X-βを同時に持ちうるか

> になるはずです。

 惑星問題と角速度問題が「何の違いもない」と提案したのはKenさんですよ。

[>>927]
> よって、以下の命題も成立するはずです。
>   〜Xは「X-α」という惑星をもつ ∧ Xは「X-β」という惑星をもつ
>    (中略)
> 一見して明らかなように、2つの惑星を持つのと、2つの角速度を持つのは、データ構造として何の違いもありません。
>    (中略)
>   〜Xは角速度「0.26」をもつ ∧ Xは角速度「-0.10」をもつ

【重要】最後の文は、[>>917,>>908]で訂正したはずの以下と紛らわしいですね。
    「(ω = 0.26) ∧ (ω = -0.10)」

  もちろん訂正後の以下の意味なんでしょうね?
    「(ωa = 0.26) ∧ (ωb = -0.10)」

 念押ししますが、変数ωは変数ですから任意の値を取れます。が、普通の数式の使い方では、一連の証明や式の誘導の中でひとたびω = 0.26という式が出てきたら、一区切り着くまではω = -0.10なんて式が出てきたら、どこかで間違えています。
 訂正前の式は、普通の数式の使い方では、使えないものです。

934diamonds8888x:2021/03/27(土) 17:21:17 ID:Qix9q/lA
>>932
>>928で挙げられたQと¬Qなら、

> Q = q1 ∨ q2 ∨ q3
> ¬Q = q4

> だと思います。

 ふーん、3:1で非対称でもいいんですか?

 では昇ると昇らないとの場合はどうして対称でなくてはいけないのですか? 惑星問題と角速度問題が「何の違いもない」と提案したのはKenさんですよ。

[>>919]
>太陽が2つあるのなら、上のとおりかもしれません。でも1つしかないのなら、(ωa >0)だけで「太陽が昇る」という命題を満たすはずです。同様に、(ωb ≤0)だけで「太陽が昇らない」という命題を満たします。

【もちろん私は】惑星問題ではKenさんの[>>932]の見解が妥当だと思いますよ。

【謝罪】[>>919,>>920,>>921]でKenさんの論理の真髄がはっきり見えていたことに気づいていませんでした。すみません。後ほどコメントしますが、まあ、この発言と[>>933]にもお考えをお願いします。無関係ではありませんから。

935diamonds8888x:2021/03/27(土) 18:39:43 ID:Qix9q/lA
>>932,>>934
 惑星問題を角速度問題により近づけるなら、次の問題がよさそうですね。

 恒星Xは2つの惑星X-αとX-βを持つとします。

 以下の命題Qと命題¬Qが意味するのは、4つの命題q1〜q4のうちのどれですか? あるいは、どれにしたいですか?

  命題Q=「恒星Xの惑星は赤い」
  命題¬Q=「恒星Xの惑星は赤くない」

  q1)惑星X-αは赤い、かつ惑星X-βは赤い
  q2)惑星X-αは赤い、かつ惑星X-βは赤くない
  q3)惑星X-αは赤くない、かつ惑星X-βは赤い
  q4)惑星X-αは赤くない、かつ惑星X-βは赤くない

936Ken:2021/03/27(土) 22:12:58 ID:l3c2r2bk
行き違いを重ねないように、1点ずつ確認します。まずは、今、最も重要と思われるこれです。

>ベクトルとは一列の数値が揃っているもの、くらいの意味です。
>2つの数値がわからなければωの値は不明であるという点です。

この場合、2つの値とは、例に挙げた「0.26」と「-0.10」と考えてよろしいですか?

では、その2つを用いて、ωの値を算出していただけますか?

もしも、過去にやっておられたなら、すみません。投稿番号を示してください。


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