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科学と疑似科学とを判別する
842
:
Ken
:2021/02/13(土) 20:14:02 ID:l3c2r2bk
わずか1つの事例では分かりにくいかもしれないので、仮想世界で実現できるP∧¬Pをもうすこし考えてみましょう。ただし、矛と盾の例は、同じもの(矛)が2つの場所(盾の前後)に存在する点で、太陽と同じなので、異なるものを。もちろん基本原理は同じですが。
たとえば、
P:太郎は花子の兄である
¬P:花子は太郎の姉である
これの実現には、「人物」型の変数を定義し、名前のほかに生年月日を2つ設定します。
変数型:人物
属性1 「名前」 文字列変数
属性2 「生年月日1」 時間型変数
属性3 「生年月日2」 時間型変数
そしてこの型の変数を2つ作ります。
人物型変数:person_A
名前 = ″太郎″
生年月日1 = 2010-04-01
生年月日2 = 2020-04-01
人物型変数:person_B
名前 = ″花子″
生年月日1 = 2020-04-01
生年月日2 = 2010-04-01
その結果、2020年の仮想世界では、
10歳の太郎、0歳の花子、0歳の太郎、10歳の花子
がいるように見えることでしょう。同じ名前の子供が2人ずついるだけなら、P∧¬Pではありませんが、仮想世界の住人が「2人の太郎」のポインタを調べると、値が同じでした。(それは「person_A」が格納されたメモリ・アドレスです。)つまり1人の人物が2人いるように見えているのです。2人の花子もまったく同じ事情です。
2つの例から基本パターンを認識されたことでしょう。
要は、太陽であれ人物であれ、1つの変数を作り、そこに、位置であれ年齢であれ、Pと¬Pに該当する2つのデータを属性として与えるのです。現実世界の私たちがそれを「矛盾」と見なすのは、人類史を通してそのような、同一人が2つの年齢をもつような、状態が1度として観測されたことがないから、ありえないという常識を公理としているにすぎません。
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