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科学と疑似科学とを判別する

843Ken:2021/02/13(土) 20:15:55 ID:l3c2r2bk
分かりやすさを心がけながら書いてきましたが、私の説明がどれだけ伝わったか、いまひとつ心もとないので、最後に私の実体験を語りましょう。自慢できる話ではないのですが。

私は仮想世界のプログラムを作った経験はありませんが、20年以上も製造業で勤務し、工場の稼動をシミュレートするシステムなら、いくつか手掛けました。その中の1つを開発中に発生したことです。

ある工場の稼動をシミュレートした結果を見たら、工場内の同じ生産設備に、Aという機種の製品を作る仕事と、Bという機種の製品を作る仕事が割り当てられ、しかも2つの仕事の時間が重複していたのです。

ちなみに、Aを作るのとBを作るのでは、設備に装着する工具も、走らせる制御プログラムも、供給する材料も異なり、Aを作った後Bを作るには、数十分を要する切り替え作業が発生します。つまり、AとBを同時進行で作るのは物理的に不可能なのです。

そうなると、この時のシミュレーション結果は、同じ太陽が同時に2ヶ所に位置するのと、本質を同じくするのではないでしょうか?

私たちのプログラムは、同じ設備が同時に2つの製品をつくることなど想定したものではなく、star_Xのようなデータ構造も、当然持っていません。それでもそんな結果を出したのは、ただのプログラム・ミス、いわゆる「バグ」というやつです。バグの原因を見つけた時、開発チームのメンバーが爆笑しながら「間抜け」と言い合ったのを覚えてます。

しかし、この時のプログラムがコンピュータ内で実現したものを、ある種の仮想世界とみるなら、その仮想世界では、1つの太陽が2ヶ所に存在するのに匹敵する事象が起きたことになります。そういうことが起こりうるのが仮想世界というものです。

ある意味、仮想世界とは、一般的なプログラムが起こしてはいけない「バグ」と見なす事象を、意図的に起こすともいえるでしょう。


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