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第26回参議院議員選挙(2025年)
1208
:
OS5
:2025/07/26(土) 21:34:51
長野
◯430,334立:羽田次郎 現
✕312,183自:藤田ひかる 新 外務省官僚
✕185,287参:竹下博善
✕064,833み:山田雄司
https://www.yomiuri.co.jp/local/nagano/feature/CO082940/20250722-OYTAT50000/
【検証 参院選2025】(上)野党共闘 繊細に成立
2025/07/22 05:00
「野党共闘の結果、しっかりとした票を頂けた」
参院選から一夜明けた21日、立憲民主党現職の羽田次郎(55)はかみしめるように勝因を振り返った。この前日、再選を確実にして万歳三唱をした会場には、壇上に共産、社民の各党の支援組織が一堂に会しており、野党共闘が功を奏した勝利となった。
野党候補は長野選挙区が1人区となった2016年以降、21年の補選も含め、今回の羽田の勝利で記録を「5連勝」に伸ばした。
「牙城」の死守には、二つの絶対条件があった。
一つは16年から始まった共産、社民との候補者一本化による事実上の野党共闘を成立させること。もう一つは立民最大の支援組織「連合長野」の推薦を得ることだ。共産、社民の組織票は県内で計10万票超とされる。今回、自民の相手候補との票差は12万票弱で、野党共闘の成立が勝利に大きく貢献したといえる。
読売新聞の終盤情勢調査では、共産支持層の8割、社民支持層の7割超が投票先に羽田を挙げていた。
ただ、野党が連携する枠組みは、薄氷を踏むような繊細なバランスの上に成り立っていた。22年の前回選では、立民と共産、社民の各県組織は、市民団体「信州市民連合」とそれぞれ政策協定を結んで事実上の共闘を成立させた。しかし、原発ゼロなど共産が掲げる政策を毛嫌いする連合の一部からは「市民連合を介しているとはいえ、共産と政策協定を結ぶ場合、候補者への推薦の取り消しもあり得る」と不満が噴出。羽田と共産関係者が公の場で握手しないことを求める意見も出ていたという。
そうした背景から、今回選では市民連合の要望書を各党が「尊重する」として、緩やかな共闘を成立させる必要に迫られた。羽田陣営幹部は「共産と社民の票がなければ、組織力で勝る自民を倒すことはできない。それを分かった上でお互いに譲歩している」と明かす。
実際、候補者である羽田と連合、共産が公の場で同席している様子をメディアに撮られないよう細心の注意が図られた。候補者を一本化しようと、市民連合が先月14日、3党と実施した協議の場に、羽田は同席しなかった。共産が壇上を降りた後に、羽田が会場入りして演説するなど慎重な対応が取られた。
今後の鍵を握るのが国民民主党の動向となる。関係者の間では、国民民主が今後、国政選挙で候補者を擁立するのではないかとの見立てもある。国民民主の大きな支持基盤は連合長野だ。今回選で参院勢力を倍増させた国民民主が候補者を立て、立民の候補と競合した場合、立民が連合長野からの支援を重視すれば、共産、社民との連携の形が成立しなくなる可能性もある。
野党共闘を取り持つ市民連合の共同代表・又坂常人は懸念を示す。「国民民主などが候補者を立ててきたら、もうこれまで通りにはいかない。今回が最後の共闘になるかもしれない」
◇
立民現職の羽田が再選を果たし、野党候補の5連勝で幕を閉じた参院選。勝敗を左右した要因を検証する。(敬称略)
1209
:
名無しさん
:2025/07/26(土) 21:35:46
https://www.yomiuri.co.jp/local/nagano/feature/CO082940/20250725-OYTAT50006/
【検証 参院選2025】(中)自民 戦略なき組織戦
2025/07/23 05:00
「私の主張が浸透しなかった。力不足だった」。自民党新人の藤田ひかる(35)は落選確実の一報を受けた20日夜、目に涙を浮かべて語った。自民は長野選挙区で5連敗という不名誉な戦歴を重ねる結果となった。同選挙区が1人区となった2016年以降、1人区で自民議員を送り出せていないのは全国で山形、沖縄と長野だけだ。県連会長の宮下一郎は同日夜、「県連を立て直し、活動の刷新も含めて前に進みたい」と発言。今回の敗戦は県連内で責任問題に発展する可能性もある。
22年の前回選では、全国の1人区で自民党が28勝4敗と圧勝する中、知名度重視で直前に擁立したタレント候補が、女性問題に足をすくわれる形で落選した。この反省を踏まえ、県連は「最低でも1年以上前」の候補者選定を掲げていたが、「政治とカネ」の問題で党勢は日増しに悪化。選挙間際にもかかわらず、公募を延長する事態に追い込まれた。
そんな中で応募してきたのが藤田だった。元外交官で、30歳代と比較的若く、県連初の女性候補となるなど「好条件」を兼ね備えていた。県連は、知名度はなくとも華麗な経歴をもつ藤田に希望を託した。
「組織は力」を体現するかのごとく、各地域や職域の支部をフル稼働するのが従来の自民の選挙戦術だ。しかし、知名度不足が課題の藤田について、県連は公示前、無党派層へのアプローチに重点を置いた。3月に出馬を表明して以降、藤田は全市町村を訪れ、ミニ集会を通じ、政治とのなじみが薄かった女性や若者との対話を試みた。
一方、「組織戦」を掲げた選挙戦では、まとまりを欠いたちぐはぐな動きも目立った。
選対が情勢に応じて遊説日程を差配することもないため、週末や終盤に人口が少ない地域を巡ることも多く、県議からは「割り振った通りに機械的に回っているだけ。戦略が全くない」といらだちの声が聞こえた。
選挙戦中盤には、農相の小泉進次郎が千曲市と坂城町の公民館などでマイクを握った。会場は超満員となったが、党内で最も勢いのある政治家の一人であるだけに、無党派層の関心を引くには「もっと人通りのある場所の方が良かったのでは」(支援者)との声も漏れた。この日の昼、藤田は長野駅前で演説をしていた。だが、すでに予定していた遊説がキャンセルになるとその地域の支援者が不満を持つことを理由に、陣営側は「本人日程は崩さない」との方針を終始貫いた。
場当たり的な動きは、如実に数字に表れた。読売新聞の終盤情勢では、自民支持層への藤田の浸透が7割程度と、立民支持層の8割台半ばを固めた羽田次郎と比べ低水準となり、組織固めの甘さを露呈。照準を定めた無党派層の支持も1割以下で、知名度不足は 払拭ふっしょく できなかった。党への逆風もやまない中、羽田にはほぼ全県で後れをとり、約11万8000票差の大敗に終わった。22年の前回選(約5万7000票差)、21年の補選(約9万票差)よりも差が広がった。
県内政界には、藤田が次期衆院選で、支部長が空席の2区を目指すとの見方もあるが、先行きは不透明だ。ある党関係者は語る。「県連幹部の責任は免れないが、会長や幹事長を交代させるだけで解決する話でもない。人ごとのように選挙をやっている限り、結果は変わらない」
(敬称略)
1210
:
OS5
:2025/07/26(土) 21:36:16
https://www.yomiuri.co.jp/local/nagano/feature/CO082940/20250725-OYTAT50008/
【検証 参院選2025】(下)「台風の目」参政躍進
2025/07/25 05:00
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落選から一夜明け、交差点に立つ竹下(21日、長野市で)
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参院選の投開票日から一夜明けた21日朝、長野市稲里町中央の交差点には、行き交う車に何度も頭を下げる参政党新人の竹下博善(42)の姿があった。今回選で竹下は、2022年の前回選で同党の候補が得た票の約6倍の18万5287票を獲得。大躍進となった結果に「党の認知度が上がり、支持も広がった。これからだと思う」と述べ、次期衆院選への出馬の意欲を示した。
参政は、6月の都議選で3議席を獲得。同月、所属する国会議員が5人に増え、公選法上の政党要件を全て満たした。今回選では選挙区と比例で計14人が当選するなど、全国で勢力を拡大してきた。
県内でも勢いを加速させている。前回選で出馬した秋山良治が23年、岡谷市議に当選するなど、3年前はゼロだった地方議員を5人に増やし、この3年間で県内の全区域に支部を設立し「足場固めを進めてきた」(県連関係者)という。
今回選の長野選挙区では、植木職人の竹下が昨年12月に立候補を表明。無名の新人だったが立候補表明以降、ほぼすべての市町村を巡り、150回以上の演説やミニ集会などを開き、顔を売ってきた。
「日本人ファースト」を掲げる参政は、石破政権に不満を抱く保守層や無党派層の受け皿として支持を拡大してきた。特に力を入れたのが無党派層の支持拡大で、竹下は演説で「皆さん、起きてください。日本の危機です」と、投票を繰り返し呼びかけてきた。上田市の演説に訪れた2歳の子を持つ同市、会社員女性(41)は、物価高騰でも手取りが増えず生活が苦しいといい「税金で外国人を助ける前に私たちの暮らしをよくしてほしい」と期待した。
選挙戦では公示前から積極的にSNSを駆使し、若者の意見も取り入れ、「ショート動画」という1分半程度の短い投稿にも力を入れてきた。若年層を中心に支持が広がり、読売新聞が12〜15日に実施した終盤情勢調査によると、30歳代以下の世代では、当選した立憲民主党の羽田次郎(55)に匹敵する支持を集めた。
今回選で、「台風の目」として勢力を振るった参政。16日に長野駅前でマイクを握った代表の神谷宗幣による応援演説には駅前にびっしりと人が集まり、盛り上がりを見せた。神谷は「参院選は通過点」と位置づけ、次期衆院選後に他政党との連立による与党入りを狙う考えを明かした。
ただ、「日本人ファースト」という党のキャッチコピーに対しては、「排外主義をあおる」との批判もある。街頭演説中も「わたしは差別に 抗あらが う」とプラカードを掲げ、異議を唱える人の姿もあった。より多くの有権者からの支持を得るためには今後の党としての手腕が問われている。
◆
チームみらい新人の山田雄司(35)は現役の教員で、テクノロジーを活用した教員の負担軽減と子どもに向き合う時間の捻出などを訴えて支持を集め、党首の安野貴博の比例選での初当選に貢献した。
NHK党新人の加藤英明(66)も出馬したが、及ばなかった。(敬称略、この連載は田中文香、岡本拓真、山崎至河、安田ななかが担当しました)
1211
:
OS5
:2025/07/26(土) 21:43:39
三重
◯339,940立:小島智子 新 県議
✕276,304自:吉川有美 現
✕202,436参:難波聖子
https://www.yomiuri.co.jp/local/mie/news/20250721-OYTNT50177/
【検証参院選 上】不記載問題、認識にズレ 自民・吉川氏
2025/07/22 05:00
「政治資金問題の影響は全く感じなかった。自民党への逆風、それが最大の要因だったと思っている」。旧安倍派出身でパーティー券収入を巡って政治資金収支報告書に240万円の不記載があった現職候補の吉川有美氏(51)。20日午後8時過ぎに落選が決定的になり、記者団に政治資金問題の影響を問われると、こう応じて足早に事務所を立ち去った。
吉川氏は5月下旬に津市で開かれた参院選の総決起大会後、記者団に「(3月の)政治倫理審査会での説明で一区切り。前向きな話をすることで負託を頂き、取り組みを実行するのが私の責任の果たし方」と話した。「選挙戦では不記載問題に触れない」という意向を、地元の議員は「とにかく(説明から)逃げている」と切り捨てた。
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不記載問題は、過去2度の選挙を支えた公明党への推薦依頼の取り下げという事態に及んだ。他地域の不記載議員への公明による推薦について、公明支持者らから批判が出たためだ。自民関係者は「公明に迷惑はかけられない」とため息をついた。
公明は自主投票を決め、支持層は吉川氏から他党に流れた。投開票日に読売新聞などが実施した出口調査では、公明支持者の一部は投票先に立憲民主党や参政党の候補を選択した。
参院選が3日に公示されてから、吉川氏が演説で不記載問題に直接言及することはなかった。だが、野党側が問題について攻勢を強めるなかで、県内の自民関係者らから「あまりに説明不足だ」との声が上がった。
選挙戦が折り返しに入ったころ、吉川陣営は不記載問題を演説で取り上げることを決める。15日の個人演説会で「心配をおかけして申し訳ない」と謝罪した。地方議員の一人は、「支援者から不記載問題に対する言及がないと苦情が集まっていた」と明かす。ただ、軌道修正も限定的で、不特定多数に向けた街頭演説では説明を避けた。
吉川氏は20日夜、事務所での敗戦の弁で、集まった支援者らに感謝の言葉を繰り返したが、不記載問題について触れることはなかった。
不記載問題の影響を感じなかったという吉川氏に対し、選対本部長を務めた田村憲久衆院議員は21日、県庁で「不記載の問題を反省も含めて十分に説明しきれていなかった。非常に大きな要因のひとつだ」と振り返った。
全国的に自民への逆風が吹く中で、政治不信につながる「政治とカネ」の問題を巡り、候補者とその周辺に生じた認識のズレは最後まで解消されなかった。
◆
参院選三重選挙区では立憲民主党の新人が議席を獲得した。主要政党から出馬した候補者の選挙戦を検証する。
1212
:
OS5
:2025/07/26(土) 21:44:16
https://www.yomiuri.co.jp/local/mie/news/20250722-OYTNT50290/
【検証参院選 下】組織力で遅れ取り戻す 立民・小島氏
2025/07/23 05:00
参院選が後半に入った14日、立憲民主党新人の小島智子氏(64)が桑名市の市民会館で開いた個人演説会には支持者が3階席まで詰めかけていた。
「これまでにない盛り上がりだ。確実に小島さんを押し上げよう、となっている」。この様子を見た県議の一人はこうつぶやいた。
小島氏は立民と国民民主の県連、県議会の旧民主党系会派「新政みえ」、連合三重の4者で候補者を選定した「統一候補」だ。当初は国民民主系候補の擁立を模索していたことから、決定が2月にずれ込んだ。
活動開始の遅れを取り戻すかのように、立民は大物を次々と県内に投入し、知名度不足の新人を後押しした。4期14年の県議経験を売りに、立民の野田代表は選挙前と選挙戦最終盤の2度、演説で並び立ち、「国政でも即戦力の政策通」と太鼓判を押した。
地元選出で全国を駆け回ることも多い岡田克也・党常任顧問(衆院三重3区)は擁立段階から小島氏に期待を寄せ、頻繁に帰県し、選挙戦を支えた。陣営幹部は「党本部から『他に応援弁士はいらないんじゃないか』と言われるくらいだ」と明かす。
一方、国民民主県連は党本部の意向もあり、選挙戦で表立った活動を控えたが、水面下での活動を通して小島氏を支援。県連が、国民民主系の産業別労働組合に働きかけると、多くの関係者が小島氏の演説会場に足を運んだ。
2期12年の経験を持つ自民現職、吉川有美氏(51)を破り、21日に県庁で選挙戦を振り返った立民県連代表の下野幸助衆院議員は「(国民民主など4者で)一枚岩で戦えたことが勝因」と胸を張った。
ただ、得票数でみれば、野党支持層の大幅な増加や無党派層の取り込みが進んだとまでは言い難い。
2019年参院選で吉川氏に敗れた野党候補が獲得したのは約33万票。今回の選挙戦で小島陣営がまとめた票数と大差ない。
出口調査では、自民党から、支持層が一部重なる参政党へ票が分散したこともうかがえ、助けられた面がある。一方、下野氏は立民から参政に流れた票もあるとみる。「特に子育て世代で顕著だ。若い人たちに立民の政策を理解していただかなければならなかった」と反省も口にした。
国会議員の一人は当選が決まった後、「立民の候補として選ばれた側面もある。小島自身の知名度はまだ5割を超えていないんじゃないかな。次の選挙までにしっかりと顔と名前を覚えてもらう必要がある」と課題を述べた。
(松岡樹)
1213
:
OS5
:2025/07/26(土) 21:45:27
>>1121
]
https://www.yomiuri.co.jp/local/kagawa/feature/CO084184/20250723-OYTAT50012/
<上>自民訴え 若者に届かず
2025/07/23 09:15
#選挙・香川
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20日に投開票され、18年ぶりに野党が勝利した参院選香川選挙区(改選定数1)。国民民主党は初の議席を獲得し、自民党主導の「保守王国」は崩れた。自民、国民民主のいずれも「党の行く末を左右する」と位置づけた戦いで、なぜ明暗が分かれたのか。取材や調査を踏まえ、検証する。
落選が確実となり、支援者に頭を下げる三宅(左)(20日、高松市で)
農相の小泉が来援した演説会。訪れた人は少なかった(7日、丸亀市で)
参院選の投票が終わった直後の20日午後8時過ぎ。国民民主新人の原田秀一(52)の当選確実が早々と伝えられた。3選を目指した自民現職・三宅伸吾(63)の高松市内の事務所に詰めかけた支援者から、「ああ……」と落胆の声が漏れた。
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「結果が出せなかったことをおわび申し上げる。逆風をはね返すことができず、悔しくてならない」。三宅は深々と頭を下げた。
□ ■
三宅は過去2回の参院選で、相手の足並みの乱れに助けられた面がある。2013年に破った無所属候補は選挙戦を前に民主党を離党。19年は統一候補を支える野党が一体感を欠いた。
今回は事情が異なった。昨年秋の衆院選で躍進した国民民主の代表・玉木雄一郎が地元で原田を擁立。自民は派閥の政治資金問題で有権者の厳しい目が注がれていた。三宅は防衛政務官などを務め、公示前は地元での活動が不足気味だった。
「初めての逆風下での選挙。党の地力が問われた」。自民県連幹部は語る。
党の地域支部、推薦を受けた750以上の団体などに支えられた組織戦を展開。序盤に劣勢が報じられると、国会議員らが出席した8日の会議で、県連幹事長の大山一郎が「今後の選挙にも影響が出る。勝たねばならない」と強調。運動量を増やすよう号令した。
三宅は連日、個人演説会を開催。「強い日本をつくりたい」と訴え、親族がマイクを握ることもあった。首相の石破茂ら閣僚も来援した。しかし、幅広い層には浸透しなかった。
■ □
敗因の一端はデータに表れていた。
読売新聞社が20日に実施した出口調査では、三宅は自民支持層の77%を固めていた。しかし、無党派層では、三宅はわずか17%。原田(46%)に引き離され、参政党新人の小林直美(51)(22%)を下回っていた。
18歳から40歳代までの支持を見ても、三宅は14〜21%にとどまり、42〜48%の原田に水をあけられ、26〜30%の小林に2位を譲った。投開票当日の出口調査は、NHK、日本テレビ系列各局と共同で実施した。
自民党員の高齢化も要因の一つとみられる。
ある自民県議は「地元の党員は70〜80歳代が多い。演説会に動員をかけたり、地域住民らに支援を呼びかけたりするにも、運動量は落ちている。若い世代との接点も少なくなり、選挙戦略が古くなっているのは否めない」とする。
無党派層や若い世代に浸透するには街頭での活動やSNSなどでのアピールが欠かせない。しかし、三宅は選挙戦中、街頭で演説をしたり商店街などを歩いて有権者と触れ合ったりする活動が少なかった。
□ ■
肝心の組織力も発揮できていない場面があった。7日に丸亀市内に来援した農相の小泉進次郎の演説会場を訪れた人は少なく、他の閣僚が来援した高松市内の会場でも空席があった。関係者の間での調整が不十分だったとの指摘が出ている。
投開票前日の19日夜、高松市中心部の商店街に出向き、頭を下げたり手を振ったりした。「とことんやり抜き、後悔しないように」との思いだった。しかし、別の自民県議は残念がる。「選挙戦の最初から、もっと言えば任期中にもう少し、街頭に立つ機会が多ければ良かったが……」
今後、次期衆院選や来年の知事選、27年の統一地方選も控える。選挙対策本部長を務めた地元選出の参院議員・磯崎仁彦はこう語った。「何が原因だったか分析し、これからの国政選挙、地方選挙に臨まねばならない」(敬称略)
1214
:
OS5
:2025/07/26(土) 21:46:23
https://www.yomiuri.co.jp/local/kagawa/feature/CO084184/20250725-OYTAT50002/
<下>国民 無党派つかみ勢い
2025/07/25 10:00
#選挙・香川
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当選確実となり、支援者らに感謝を述べる原田(左)と玉木(20日、高松市で)
街頭演説で原田への緩やかな支援を明言した小川(7日、高松市で)
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「皆様のおかげで当選させていただいた。手取りを増やす政策を実現し、お返しができるよう頑張りたい」
20日夜。当選が確実となった国民民主党新人の原田秀一(52)が高松市内で述べると、支援者らから拍手が湧き起こった。衆院香川2区選出で党代表の玉木雄一郎もオンラインで語った。「『保守王国』の香川で押し上げていただいたのは、香川の政治を変えてくれというメッセージだ」
□ ■
昨年秋の衆院選で国民民主は躍進。公示前から原田の「優勢」が伝えられていた。原田は2月に立候補を表明したばかりで、知名度の低さが課題だったが、県内で高い人気を誇る玉木のサポートを受けた。
玉木の秘書らと一緒に、玉木を支える約200の企業・団体を回り、原田への支持を固めてきた。原田の後援会長に就いた尾崎勝は、玉木が地盤とする東讃の企業の後援会長だ。尾崎は「ビジネス経験が豊富な原田は国民民主のブレーンになる人材。玉木がさらに活躍するためにも、原田の勝利は必須だった」と話す。
玉木の後援会などに支えられた原田は「玉木の地盤があったことが非常に大きかった」と振り返る。
無党派層へのアピールも怠らなかった。選挙戦では有権者の多い高松市に重点を置き、自転車で遊説したり商店街を歩いたりして、意識して多くの人と触れ合った。物価高対策が争点となる中、「ガソリン税の暫定税率を廃止し、手取りを増やす」と党の政策を繰り返し主張。陣営によると、投開票日前の17〜19日は計178か所で街頭活動をしたという。
活動中の原田を目の当たりにした20歳代女性は「汗だくで頑張る姿に応援したくなった」と好印象を抱く。原田は高松市で7万9027票を獲得。自民党現職の三宅伸吾(63)に約1万7000票の差をつけた。
選対本部長で県議の鏡原慎一郎は「街頭活動で愚直に頑張る姿を見せることで、本人の良さをアピールできた」とする。
■ □
立憲民主党の存在も欠かせなかった。
今回、立民は香川選挙区での独自候補の擁立を見送り、事実上、一本化した。立民は原田への推薦や支持の決定をしなかったものの、幹事長の小川淳也(衆院香川1区選出)が7日、高松市内の演説で「緩やかに支援する」と明言。地方議員らが自主的に支援し、原田を後押しした。
しかし、国民民主と立民の間にはしこりが残る。
複数の関係者によると、1月頃、国民民主が立民に「香川など複数の選挙区で、候補擁立を譲ってほしい」と打診。「野党一本化」が持論の小川は擁立を断念し、代わりに両党の選挙協力を呼びかけたが、玉木は断ったとされる。
国民民主県連幹部は理由を「立民と共闘すれば保守票が離れる」と説明する。立民県連内からは「国民民主は自分たちの都合しか考えない」「玉木はもう信用できない」といった不信の声が漏れている。立民県連幹部は指摘する。「党内には国民民主に配慮する必要はないとの意見もある。今後の両党の関係は不透明だ」
□ ■
県選出の国会議員が2人になった国民民主。比例選の県内の得票も自民を上回ってトップになるなど、勢いは止まらない。
玉木は20日、オンラインで支援者らに意気込みを伝えた。「遠くないうちに衆院選がある。(自民が議席を持つ)香川3区に独自候補を擁立するなど、県内の党勢拡大に向けて努力していく」(敬称略)
(この連載は、森克洋、津田啓生が担当しました)
1215
:
OS5
:2025/07/26(土) 21:49:49
熊本
◯328,373自:馬場成志 現
✕267,273立:鎌田聡 新 県議
✕200,221参:山口誠太郎
https://www.yomiuri.co.jp/local/kumamoto/news/20250721-OYTNT50127/
戦い終えて(上)自民組織戦で逆風しのぐ 参政SNSで浸透
2025/07/22 05:00
#選挙・熊本
記者会見で激戦となった選挙戦を振り返る前川会長(右)と馬場さん
「序盤から厳しい風が吹く中で、中盤には足元から(基盤が)崩れていくような厳しい環境になってしまった」
参院選の投開票から一夜明けた21日、熊本市の自民党県連事務所で開かれた総括会議。県連会長の前川收県議は選挙戦をこう振り返った。
公示日の3日には「相手候補に追いつかれないように走り抜く」と誓い、盤石の態勢で臨んだはずだった現職・馬場成志さん(60)。しかし、思惑は大きく狂った。有権者の物価高などに対する不満は想像以上に大きく、有効な打開策を打ち出せていない与党への風当たりは日を追うごとに強さを増したからだ。
不満の受け皿となったのが、議席を大きく伸ばした参政党だった。県内での勢いを象徴したのは選挙戦中盤、同市中央区で神谷代表がマイクを握った街頭演説会だ。司会を務めた党県連会長の高井千歳県議も「正直、驚いた」と言うほどの人だかりで、会場は熱気に包まれていた。演説会の状況を聞いた自民県連のある幹部はこう明かした。「(馬場さんの)後援会関係者には『今回は参政に入れる』と直接言われた人もいる」
選挙前の予想に反し、各報道機関の情勢調査で接戦が報じられると、県連は2度の緊急選対会議を開いた。前川会長が「もう1回やり直そう」と組織の引き締めを図り、県選出で党所属の衆院議員4人を中心に後援会組織や推薦団体などへ支持固めを徹底。熊本市を除く自治体の得票数は他候補を上回り、県選出の国会議員を独占する「保守王国」の組織力をフル稼働して逃げ切った。
ただ、馬場さんの得票数は2度目の当選を果たした6年前から約5万票減らし、比例選でも自民は大きく票を落とした。党の信頼回復が今後の選挙で勝ち抜く上で大きな課題となる中、21日、石破首相は続投を表明した。その後に記者会見した前川会長は「国民の信頼がなければ政権政党として政策が推進できない。国民から信頼される政党であり続けることが使命であり、我々としても支えていきたい」と語った。
一方、選挙区で目標10万票を掲げていた参政は、2022年の前回選の約2・5倍となる約20万票を獲得した。党本部が作成した動画などをSNSで拡散させる一方、山口誠太郎さん(36)は人口の多い熊本市などを中心に街頭演説などを繰り返し、既存政党ではない第三勢力としての存在感を示した。
21日、同市中央区の県連事務所で記者会見した高井会長は、SNSに接する機会の多い20〜40歳代を中心に支持が広がったとし、「実力以上の期待をいただいた。今の自民は頼りないという保守層も一定取り込めた」と分析する。読売新聞が20日に実施した出口調査でも、山口さんは40歳代以下の各年代別でトップの得票を獲得。SNSや動画投稿サイトを参考にしたと回答した投票者の約6割が山口さんを選んでいた。
ただ、都市部以外では票が伸びず、「まだまだ我々は風のような部分がある。地に足を付けて活動していくためにも地方の声を届ける地方議員が必要」と語り、県内での党勢拡大に力を注いでいく考えを示した。
◇
自民勝利で幕を下ろした参院選熊本選挙区。与野党それぞれの戦いを振り返る。
※投開票日当日の出口調査は、NHK、日本テレビ系列各局と共同で実施した。
1216
:
OS5
:2025/07/26(土) 21:50:17
https://www.yomiuri.co.jp/local/kumamoto/news/20250722-OYTNT50180/
戦い終えて(下)立民 擁立難航に悔しさ 第三勢力台頭 問われる存在意義
2025/07/23 05:00
#選挙・熊本
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敗戦が決まった後、支援者と握手を交わす鎌田さん(左)
参院選が投開票された20日夜、熊本市中央区の事務所。自民党現職の3選が報じられると、室内は静まり返った。「肌感覚では期待の声が大きくなっていた。その声をつなぎ留めることができなかった」。敗因を問われた立憲民主党の鎌田聡さん(60)はこう語った。
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立候補表明から開票日まで約2か月半の短期決戦。出馬会見では勝算を「なかなか厳しい」と語ったが、全国的に与党への風当たりは強く、選挙戦最終日の19日は「初戦敗退かと思っていたら、決勝戦まで上がって来た」と手応えを口にした。見えない背中に追い付いたが追い越せず、立民県連関係者は「擁立があと1か月早ければ……」と悔しさをにじませた。
熊本は県選出国会議員を自民が独占する保守王国だ。「政治とカネ」問題で与党に逆風が吹き荒れた昨秋の衆院選ですら、県内の全4小選挙区で野党は大敗した。
その影響を引きずるように、野党側の参院選の候補者選考は難航した。複数人から断られるなどした立民県連は、野田代表が「最後の切り札」と評する鎌田さんに白羽の矢を立てた。ベテラン県議で県連代表を担う人材だが全県選挙は初めて。描いたのは、知名度を向上させて自民支持層が分厚い郡部での差を縮め、大票田・熊本市では大幅に得票を上回る戦略だった。
陣営は他候補との差別化を図ろうと、ランニングをしながら有権者と交流する「ラン遊説」を猛暑の中で断行し、その走行距離は計約200キロに及んだ。
党本部も重点区に位置づけ、広報経験があるスタッフを派遣してSNSを駆使した情報発信、対話型の投稿などに力を入れた。小川幹事長も人吉・球磨地域に入り、5月以降は計3回、野田代表が熊本入り。7月18日は菊池市の水田に囲まれた会場で「安心して農業を続けていこうと思える農政に転換していく」と自民の農業政策を批判して最終盤の追い上げを図った。
2016年から続く野党共闘の枠組みは今回も実現した。立民県連最大の支援組織である連合熊本を中心に国民民主、共産、社民党の県組織が支援し、距離を置く日本維新の会県総支部も一時は協力する姿勢をみせた。最終的には党本部の意向で「自主投票」となったが、同党の松野明美参院議員は、鎌田さんと並んで一緒に走り、支持を訴えた。
野党への追い風と共闘が奏功し、22年の前回選挙から2倍近くの約27万票を鎌田さんは得た。しかし、熊本市を除く全ての自治体で自民が上回り、熊本市での票差もわずか4000票差だった。
読売新聞が20日に実施した出口調査では、鎌田さんは立民支持層の約86%を固め、共産支持層の7割以上から支持を得た。一方、維新と国民民主支持層は3〜4割、無党派層からの支持も約4割にとどまり、参政党と分け合う結果となった。目標に掲げた「35万票以上」には届かず、「参政の票数が読めない」と陣営関係者が漏らした不安は的中。元参院議員の松野信夫・選対長は「最後は自民の底力が働いた。地方議員が手薄で広がりが弱くなった」と分析する。
政権交代につながった09年の衆院選以来、最大の好機とも言える選挙戦で「切り札」が敗れた立民県連。手詰まり感が漂う中で第三勢力も台頭し、政権批判の受け皿としての存在意義も問われている。
※投開票日当日の出口調査は、NHK、日本テレビ系列各局と共同で実施した。
1217
:
OS5
:2025/07/26(土) 22:07:32
青森
214,613立:福士珠美 新 アナウンサー
197,966自:滝沢求 現
091,083参:加藤勉
032,317共:荻野優子
https://www.yomiuri.co.jp/local/aomori/feature/CO084144/20250722-OYTAT50028/
自民 「王国」組織力低下 逆風耐えられず立て直しへ
2025/07/23 05:00
「大変厳しい結果が出た。力不足だった」。県議を経て2期12年の経験を持つ自民党現職の滝沢求は、相手候補の当選確実の一報を聞くと、力なくつぶやいた。強固な組織力に支えられた「保守王国」の落日があらわになった瞬間だった。
一般的に選挙では現職が有利とされる。新人に比べ実績も知名度もあるからだ。ただ、今回の選挙は自民党現職であることがかえってあだとなった。物価高などを背景に続く党への風当たりは強く、滝沢は公示前から逆風下での戦いを強いられた。滝沢自身も「非常に厳しい風が衆院選以上に吹いていた」と振り返る。
昨秋の衆院選で自民党は、青森3区で3期目を目指した木村次郎が落選。青森1区も野党候補に比例復活を許した。その時より厳しい強風が県内に吹き荒れているというのだ。ある県議は「雲に覆われているようで、まるで有権者に訴えが届かない」と嘆くほどだった。
実際、自民の世論調査では公示前から劣勢が伝えられ、現職ながらマイナスからのスタートを余儀なくされた。それでも滝沢は「(立憲民主党の)相手に伸びしろはない」と戦闘モードに入り、各地で集会を重ねて巻き返しを図った。
選挙期間中も、首相の石破茂や農相の小泉進次郎ら名だたる弁士が連日のように応援に入って引き締めが図られた。12日には、緊急の会合が設けられ、元衆院議長の大島理森が「絶対勝たなきゃいかん!」と国会議員や県議らに発破をかけた。
しかし、引き締めによる逆転勝ちというシナリオは、思わぬ誤算で崩れる。参政党の台頭だ。参政党新人の加藤勉は今年4月に入って出馬を表明。支持層がかぶると一部に警戒する声はあったものの、知名度はなく危機感は薄かった。
選挙戦に入ると、参政党の全国的な勢いは県内にも及ぶように。保守層や自民党に入れてきた無党派層が流れてしまうと、最終盤には保守派に人気の前経済安全保障相・高市早苗や参院議員の青山繁晴を招いて食い止めを図ったが、加藤は9万票余りを獲得。対策は遅きに失した。
「保守王国」が今や過去の姿となりつつある中、県内の自民党国会議員は3人に減った。その一人、衆院議員の江渡聡徳は「組織をどれだけ稼働できるかが勝負なのに、しきれなかった」と悔やむ。実際、11日にむつ市で開かれた演説会では、前首相の岸田文雄が応援に来たが空席が目立ち、滝沢の呼びかけにも聴衆の反応は鈍かった。
今回の選挙をある県議は「得意のはずのドブ板が不十分で、自民党が勝手に沈んでいる」と分析する。強さの根源であったはずの組織は地盤沈下し、逆風に耐えるだけの根も張られていなかった。県連会長の津島淳は自身に言い聞かせるように力を込めた。「土台から作り直さなくてはいけない」(敬称略。この連載は平田健人、水野一希、伊藤駿介、家高ひかりが担当しました)
1218
:
名無しさん
:2025/07/26(土) 22:08:01
https://www.yomiuri.co.jp/local/aomori/feature/CO084144/20250721-OYTAT50009/
立民 高揚感なき勝利 郡部で苦戦組織力が課題
2025/07/22 05:00
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福士(左から2人目)と並んで街頭に立つ立民青森県連の国会議員たち(18日、弘前市で)
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参院選青森選挙区(改選定数1)は、立憲民主党の新人、福士珠美が3選を目指した自民党の滝沢求を破り、初当選した。与野党の戦いぶりを振り返り、今後の課題を検証する。
「『(得票差を)もっと離して勝てる』と、みんな思っていたはず。私もその一人だ」
福士の勝利から一夜明けた21日、立民県連代表代行の升田世喜男(衆院議員)はつぶやいた。事前の情勢調査では滝沢を引き離していたものの、結果的に1万6647票差に詰められた。自公政権への批判が渦巻く中で勝ち取った議席だが、陣営に高揚感はなかった。
確かに福士には追い風が吹いていた。物価高やコメ不足を巡る対応で守勢に回った自民に対し、立民の主張する消費税減税には多くの有権者が関心を寄せた。
福士優位との情勢報道も相まり、選挙戦終盤には陣営から「間違いなく勝った」との声も聞かれた。推薦した連合青森の関係者からは「衆院選を見据えて勝ち方が大事。次の衆院選を戦っているようなものだ」と楽観論まで飛び出した。
蓋を開けると、福士の21万4613票に対し、劣勢だったはずの滝沢は19万7966票を積み上げた。2人の40市町村別の得票をみると、福士は郡部で苦戦を強いられ、14勝26敗だった。県内組織の 脆弱ぜいじゃく さを露呈した形で、比例選の得票総数でも自民の約15万6000票に対し、立民は約10万4000票と大きく下回った。
「『政権を預けても大丈夫だ』といった意味での党への信頼や期待は十分ではない」。21日に青森市内で記者会見した、党参院幹事長で県連代表の田名部匡代も力不足を認めざるを得なかった。福士本人も「立民は躍進した立場ではない」と冷静だった。自民と支持層の重なる参政党が、9万超の票を集めたことに助けられた側面も否めない。
共産党との協力関係も、選挙のたびに焦点が当たる。
今回の参院選青森選挙区では、共産が2013年以来となる独自候補を擁立した。田名部は、野党候補が競合する中での議席獲得に「大変厳しい状況の中で結果が出せたのは良かった」と一定の評価をした一方、与党と戦うために野党が足並みをそろえる重要性も強調。「政策的に前に進められるものがあれば、協力していくことは国民のためにも大事だ」と述べ、野党連携に含みを持たせた。
他党との連携を実現するにも、まずは自党の強化が欠かせない。升田は戒める。「自分に都合の良い形を望む前に、信頼と共感を得るように頑張るところから始まる。まずはやるべきことをしっかりやり通す。それが一番大事だ」(敬称略)
青森の最新ニュースと
1219
:
OS5
:2025/07/26(土) 22:15:55
栃木
◯301,373自:高橋克法 現
✕266,042立:板津由華 新 栃木1区落選
✕181,620参:大森紀明
✕038,102共:福田道夫
https://www.yomiuri.co.jp/local/tochigi/news/20250724-OYTNT50270/
【検証 参院選2025】<上>逆風の自民逃げ切る…茂木氏何度もお国入り
2025/07/25 05:00
高橋氏(左)と当選確実を喜び合う茂木氏(20日午後10時38分、宇都宮市で)=古郡天撮影
全国的に与党への逆風が吹いた今回の参院選では、2010年から自民党が5連勝してきた「保守王国」の栃木選挙区(改選定数1)でも、自民現職が立憲民主党新人に苦戦を余儀なくされ、新興政党の参政党が得票を大きく伸ばした。主な陣営の戦いぶりを振り返る。
「接戦」に戸惑い
「現場感覚としてはそんなに悪くないが、データを見るとそうでもないという結果になっている」
選挙戦中盤の10日、宇都宮市内で開かれた自民党現職、高橋克法の緊急選対会議。党三役などを歴任した県連会長代行の佐藤勉は、党や報道各社の情勢調査で高橋と立憲民主党新人の板津由華が「接戦」とされていることに、戸惑いを隠さなかった。
高橋が公示前に各市町で開いた総決起大会はおおむね盛況だった。一方、板津は全県での知名度が不足。組織力の差も明らかだった。
アピール苦しく
選挙戦で高橋は、名古屋市出身の板津を念頭に、出身地の高根沢町長としての実績などを強調。国土交通副大臣として取り組む防災や道路網整備などに訴えの重点を置いた。
だが、アピール材料には苦しんだ。最大の争点だった物価高対策で、板津が消費税減税を訴えたのに対し、自民が掲げたのは国民1人2万円の現金給付。減税を持論とする高橋にとっては「旧式の鉄砲みたいなもの」で、有効な武器にならなかった。
石破政権が取り組んだコメ価格の引き下げも、農業県栃木ではコメ農家から反感を買った。「(農相の)小泉進次郎さんが今いろいろやっていることで、生産者の皆さんに大変なご不安を与えてしまっていることはよく認識をしています」。高橋はJA施設で集会を開く度に釈明に追われた。
県連会長が躍起
逆風の中、異例の動きを見せたのが県連会長の茂木敏充だ。国政選では全国行脚で地元をほぼ留守にしてきたが、今回は何度も県内に入っててこ入れを図った。
街頭演説に立つだけでなく、自ら街宣車の助手席に乗り込んで支持を訴えた。県議や市議を集め、直々に電話作戦の指示を飛ばした。ある足利市議は「衆院選でもここまでやったことがない」と舌を巻いた。
首相を目指す茂木にとって、お膝元の選挙区で負けるわけにはいかなかった。顔を真っ黒に日焼けさせた高橋は14日、佐野市での街頭演説でこう叫んだ。「石にかじりついてでも当選し、茂木先生を支えていく。このふるさとから総理大臣を誕生させる」
「運がいい」発言
自民の鶴保庸介参院予算委員長(当時)が「運のいいことに能登で地震があった」と発言した問題が尾を引くなど、情勢は厳しさを増した。
「これ以上、なにをすればいいのかわからない」「どうすれば勝てるのか」。県連幹部たちからは悲鳴のような声が連日聞こえた。
有権者の「自民離れ」を象徴する場面となったのが、17日夕方にJR宇都宮駅東口の広場で行われた小泉の街頭演説だ。都市部の浮動票対策の「切り札」となるはずだったが、集まった聴衆は1000人強で、期待していた3分の1ほどにとどまった。
高橋も弱気を見せ始めた。19日、宇都宮市内での「マイク納め」の演説では、3期目の抱負を語る際、「明日の結果次第なんですけどね」とこぼした。
1220
:
OS5
:2025/07/26(土) 22:16:10
敗戦の弁も準備
投開票日の20日夜、各地で与党候補の敗報が伝えられた。報道各社の出口調査でも高橋の劣勢を伝えるものが目立った。高橋は敗戦の弁を考えながら待機していた。
呼び出されて事務所に入ると、テレビが「当選確実」を速報した直後で、詰めかけた関係者から「かーつーのり!」コールで祝福を受けた。
茂木は目に涙を浮かべながら高橋と抱き合った。「自分の選挙でもこんなにうれしかったことはない。やっぱり栃木の良識は正しかった」と話した。
高橋の得票は、30万1373票。2001年以降、同選挙区で自民候補が獲得した票数としては最も少ない。勝敗ラインと位置づけた「30万票」をかろうじて超えたが過去2回より7万票ほど減らした。26万6042票を獲得した板津との票差は3万5331票。参政党の新人・大森紀明が18万1620票をとっており、政権批判票の分散が高橋を救った。
県連が退陣要求
22日、県連は高知県連などと足並みをそろえて党総裁の石破首相に退陣要求を突きつけることを決めた。幹部は「今までの3倍動いて、ようやく30万票だった。どれだけ支持を減らしたかってことだ」と憤った。
解散総選挙が現実味を帯びる中、どう党勢を立て直すのか。自民の模索が続いている。
(敬称略)
1221
:
OS5
:2025/07/26(土) 22:16:58
https://www.yomiuri.co.jp/local/tochigi/news/20250724-OYTNT50296/
【検証 参院選2025】<中>立民「優勢」、一転ため息…批判票・無党派取り込めず
2025/07/25 06:00
吉報待つ陣営
投開票日の20日夜、宇都宮市内のホテルで開かれた立憲民主党新人、板津由華の開票報告会。板津は午後9時半頃に早々と会場入りし、支援者と握手を交わして笑顔で吉報を待った。この段階では、一部報道機関の出口調査で、自民党現職の高橋克法に対してわずかに優勢と伝わっていた。
厳しい表情でスマートフォンをのぞき込む藤岡氏(右端)と福田氏。左端の板津氏はこの6分後、敗戦の弁を述べるに至った(20日午後10時42分、宇都宮市で)=木村彩乃撮影
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だが、板津の隣に座っていた県連代表の福田昭夫、県連代表代行の藤岡隆雄の表情は徐々に険しさを増した。午後10時半頃、2人は相次いで離席。席に戻った藤岡は深いため息をつき、天を仰いだ。
知名度が課題
立民は、参院選のたびに新たな候補者を擁立してきた。毎回、知名度向上が間に合わず、自民現職に敗北を重ねている。2022年の前回選では、新人の擁立が公示約2か月前と大幅に出遅れ、野党候補乱立の影響もあって大敗した。
今回、板津の擁立が決まったのも3月中旬で、決して早くはなかった。連合栃木は4月上旬に推薦を決め、労働組合への浸透を急いだが、立民県連の幹部は、選挙戦に入った段階でも依然として「知名度不足が課題」との認識を示していた。
大物弁士続々
報道各社などの情勢調査で「接戦」との情報が広まると、板津陣営は勢いに乗った。選挙戦では、自民が歴史的大敗を喫し、その後の民主党政権誕生につながった07年の参院選を引き合いに、「18年ぶりの大接戦」とアピールした。
「勝ちにいける」「ほぼいけるだろう。歴史的なことが起こる」。県連幹部らは周辺に語った。
好機とみたのは党本部も同様だ。栃木選挙区を「重点区」と位置づけ、大物を含む党所属国会議員を応援弁士として次々に投入する。選挙戦最終日の19日には、代表の野田佳彦と幹事長の小川淳也が、それぞれ宇都宮市に入った。特に小川は、最後の街頭演説の場所に東武宇都宮百貨店前を選んだ。
支持者の熱気に包まれた演説会場で、小川は「保守王国・栃木といえども、政治の変革を望む声は相当厚く、広いと信じている」と自信を見せた。栃木選挙区は“立民躍進”の象徴となるはずだった。
3万5000票差
だが、板津の得票は26万6042票で、高橋には3万5000票あまり届かなかった。浮動票の多い都市部のリードが少なく、宇都宮市で473票、小山市でも2162票だった。
今回の参院選で立民は全国的に伸び悩み、改選22議席の維持にとどまった。比例の得票数は自民、国民民主党、参政党に次ぐ4位。政権批判票が立民以外の野党に流れた。躍進どころか「立憲スルー」という言葉も生まれた。
宇都宮市でも、19日夜の小川の街頭演説には熱心な支持者が詰めかけ、盛り上がりを見せた一方、足を止めて耳を傾ける通行人は少なかったという。
読売新聞社が20日、NHK、日本テレビ系列各局と共同で実施した出口調査では、県内の無党派層で板津に投票したのは40%で、25%は参政候補に投票した。立民県連幹部は、「選挙区で勝つには、無党派層の6割はとらなければならなかった」と指摘した。
高橋陣営では、自民の宇都宮市議が、候補者とは別行動でこまめに街頭に繰り出す「ゲリラ街頭」を、多い日には1日に15回近くも行ったという。板津陣営ではこうした地道な活動は低調で、国会議員を招いた街頭演説の多さが目立った。
立民県連幹部は「街頭演説は『活動をしたつもり』になりがち。本当に重要なのは有権者に直接支持を訴えることだった」と悔やむ。
正念場
22日、板津は連合栃木を訪れ、「反自民の票を立憲民主党、そして私が受け止めきれなかった」と述べ、頭を下げた。
18年ぶりに非自民候補を当選させる好機を逃した立民県連。政権批判票の受け皿となれるか、野党第1党として正念場を迎えている。
(敬称略)
1222
:
OS5
:2025/07/26(土) 22:17:38
https://www.yomiuri.co.jp/local/tochigi/news/20250724-OYTNT50328/
【検証 参院選2025】<下>参政急伸、不満受け皿…聴衆沸く演説・SNS駆使
2025/07/25 07:00
「カリスマ性」
「(投票率が)80%いったら大きく変わりますから。私も予想できないくらいの大転換が起こる。(全国)45の選挙区で全部参政党が勝つことも可能ですからね」
6日、JR宇都宮駅西口で行われた参政党新人の大森紀明の街頭演説。党代表・神谷宗幣が語ると、主催者発表で1000人以上が集まった聴衆から、大きな拍手とともに「見たい」「行くぞ」と声援が飛んだ。
神谷代表の応援演説に耳を傾ける聴衆(6日)
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神谷の街頭演説を聞き、涙を流す人の姿もみられた。自作した神谷の「推しうちわ」を持参した女子高校生は、まだ投票権はないとしつつ、「ネットで見た神谷代表の演説に心から引かれた」と話した。
女子高校生が自作した「推しうちわ」(いずれも宇都宮市で)=近藤龍撮影
ネットの動画が参政を支持するきっかけになるケースは多い。真岡市の50歳代女性は「コロナ禍でユーチューブをよく見るようになり、神谷代表の動画に出会った。そこで日本はこのままでは危ないと気づいた」と話した。
自民党県連の幹部は、参政が支持を集める要因の一つに神谷の「カリスマ性」を指摘する。たしかに通常の選挙とは異なる空気がその場には流れていた。
演説ライブ配信
大森の得票は、自民の高橋克法、立憲民主党の板津由華に次ぐ3位の18万1620票だった。22年の前回選で、参政の別の新人が得た票の6倍弱にもなる。
大森は出馬表明後、各地で街頭演説を行い、その様子をユーチューブでライブ配信してきた。県連によると、街頭演説は17日間の選挙運動期間だけで約150回。ライブ配信は最も視聴数が多かったもので1万7000回にのぼったという。
“空中戦”だけではない。選挙戦終盤には県内3か所で個人演説会も開催した。
「勝つ気まんまん」だった大森は、投開票日の20日夜、支援者に敗北をわびた。それでも、「この3年で組織力も強くなり、これだけ大きな政党と戦えたことに改めて自信を持った」と一定の手応えも口にした。
立民強く批判
想定以上の参政の攻勢に、敏感に反応したのが立民だ。
「わけのわからん、ちょっとエッジの効いた極端なことを言って、しかも世の中を分断して、対立をあおって、これで人気を集めようというポピュリズムが幅を利かせようとしている」
14日、宇都宮市での街頭演説。党最高顧問の枝野幸男は名指しを避けつつも、「行き過ぎた外国人受け入れに反対」を訴える参政を強く批判した。
板津も街頭演説で、「日本人ファースト」を掲げる参政を念頭に「命にファーストもセカンドもない」と声を上げてきた。
選挙戦中盤の10日、参政躍進による自民の苦境が指摘されていた頃、自民県連選挙対策委員長の日向野義幸は報道各社の取材で、「岩盤支持層」の離反を憂慮しつつ、違った見方も示していた。
「こういう言い方は変かもしれないが、本来立民に流れるべき(政権批判)票が参政に行っているのは非常にありがたい」
選挙戦の流れは、日向野の思う通りとなった。
比例票前回5倍
参政は県内の比例票も伸ばし、22年の前回選の約5倍にあたる10万9691票を獲得した。国民民主党も、栃木選挙区への擁立は断念したものの、比例票で前回選の2倍以上の10万3629票を得た。
対照的に、日本維新の会は前回選の3分の1程度に激減した。県総支部関係者は「執行部は保守的な政策を後回しにした。参政に票を相当食われたと思う」と唇をかんだ。
だが、ある自民県議は「イデオロギーの問題ではない」との見方だ。「参政が伸びたのは、国民民主と同様に現役世代の不満を意識して減税や手取りを増やす政策を掲げたからだ。こちらも対策をとらないと、いつまでも党勢を回復することはできない」と危機感を示す。
参政が「台風の目」となった今回の参院選。今後の県内各党の選挙戦略に影響を及ぼしそうだ。(敬称略)
(この連載は、中山潤、奥山大輝、八幡大輝、近藤龍、木村彩乃が担当しました)
1223
:
OS5
:2025/07/26(土) 22:23:33
石川(自)
◯209,586自:宮本周司 現
✕160,834国:浜辺健太 新 教師
✕111,148参:牧野緑
✕030,101共:村田茂
https://www.yomiuri.co.jp/local/ishikawa/news/20250721-OYTNT50262/
自民地盤崩壊の危機 「王国」保守票離反し分散
2025/07/22 05:00
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自民党への逆風が吹き荒れた今回の参院選。石川選挙区で自民は議席を死守したが、「保守王国」としての支持基盤が崩壊の危機に直面していることが示された。自民離反票は分散し、野党は18年ぶりとなる参院選での県内議席の獲得を逃した。県内での各党の戦いを振り返る。
当選を確実とし、県連幹部らに祝福される宮本さん(手前右)(20日午後11時3分、金沢市で)=桐山弘太撮影
「素直に喜べない部分もありますが……」
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自民現職で4度目の選挙に臨んだ宮本周司は20日深夜、当選確実の一報後に支援者から握手を求められると、苦い表情でつぶやいた。
石川選挙区は全国で自民の苦戦が相次いだ1人区でありながら、公示前に県連内で宮本の落選を懸念する声は皆無だった。組織力がものを言う全県選挙であることに加え、「政治とカネ」の問題を巡る批判がピークを過ぎていたことが大きい。
野党の対抗馬は、国民民主党が5月下旬に発表した浜辺健太や、「新興政党の一つ」(若手県議)という程度に認識されていた参政党の牧野緑ら。県連会長代行の佐々木紀は「目標は30万得票だ」とぶち上げていた。県連内の課題はもっぱら、「楽勝ムード」に伴う陣営の緩みだとされた。
宮本は公示後、県内市町を順々に回って現職としての実績を訴える「守り」の選挙を徹底した。無風とみられた選挙に異変が生じたのは8日のことだ。
自民の鶴保庸介参院議員が、地元・和歌山の演説会で「運のいいことに能登で地震があった」と発言。参院予算委員長の辞任に時間を要した対応を含めて有権者の強い反発を受けた。
「今、プレッシャーがきています。このままだともう、しんどい状況です」
終盤に差し掛かろうという15日夜、金沢市内で開かれた演説会で宮本は、涙声で支持を懇願した。報道各社の情勢調査で浜辺の猛追を受けていることが明らかになっていた。16日の県連選対会議では、ベテラン県議の宮下正博が「地域の半分も回れていない」として、「攻め」に転じることが必要だと声を上げた。
鶴保氏の発言を奇貨に緩みを克服した陣営は最終盤、県議らが自身の支持者への電話かけを強化するなど、持ち前の組織力の発揮に力を尽くした。投票率が2022年の前回選比で約12ポイント増と大方の予想を大幅に上回ったが、最終的な得票はかろうじて20万票を超える程度。無党派層が多い金沢市では浜辺に約1000票差に迫られ、若年層が多い野々市市に限ると約200票差で敗れた。
県連幹事長の下沢佳充は宮本の当確後の取材に「風は間違いなくあった」と振り返った。ただ、県外議員の発言一つで風向きが大きく変わったのは、県内の自民支持基盤が盤石ではないことの証左でもある。
公示直後に行われた読売新聞の序盤情勢調査では、自民の政党支持率は23%で、前回衆院選時に行われた調査から11ポイント減らした。一方、国民民主はこの間で6ポイント、参政は5ポイントを増やした。
自民中堅県議は、投票率の高まりについて、「伸びた分は自民以外に流れた保守票だ」と分析した上で、こう危機感を強調する。
「自公が推した候補は勝てるという空気感はもはやない。『保守王国』は自民の牙城ではなくなった」
(敬称略)
□印は法定得票=繰り上げ当選資格=を得た者。年齢は投票日現在。党派の略称は、自=自民、国=国民、参=参政、共=共産、諸=諸派。白抜き数字は当選回数
当 209,586宮本周司54自現《4》
□ 160,834浜辺健太31国新
□ 111,148牧野緑40参新
30,101村田茂62共新
7,982小沢正人49諸新
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OS5
:2025/07/26(土) 22:24:53
https://www.yomiuri.co.jp/local/ishikawa/news/20250723-OYTNT50008/
国民・立民「束ね役」不在 参政組織強化へ
2025/07/23 05:00
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敗戦の一報を受け険しい表情を浮かべる浜辺氏(右)と小竹氏(20日、金沢市で)
「擁立が遅かった。もっと対面での活動が多ければ、もっと伝えられた……」
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投開票日の20日、落選が確実となった浜辺健太は敗因を聞かれ、声を振り絞った。国民民主党が浜辺の擁立を発表したのは2か月前。本人が語る通り、誰の目にも出遅れは明らかだった。
県内候補者で最も若い浜辺は「若さと体力」を武器に知名度の向上を図り、1日10回以上にも及ぶ演説を重ねた。狙うは昨年の衆院選で比例復活で初当選した小竹凱の再現で、小竹は選挙期間中、ほぼ全ての日程で浜辺に同行した。小竹は「兄弟ができたような気持ちだ」と周囲に語り、演説時の所作などを事細かに指導するほど熱を入れた。
ただ、主要野党で最も出馬表明が遅かった昨年の小竹でさえ、投開票までは約半年の猶予があった。
今回は野党第1党の立憲民主党と、支持率で立民を上回っていた国民民主が水面下で主導権争いを演じ、調整が難航。4月上旬に社民党や連合石川を交えた協議会が設置されたが、「一本化を図ることが望ましい」との認識のみを確認し、自然消滅した。
国民民主が浜辺で押し切ってからも曲折は続き、推薦を求められた立民は「県連支援」にとどめ、両党は溝を修復する間もなく公示を迎えた。社民は政策的な隔たりから支援には乗らなかった。名ばかりの一本化候補として担がれた無名候補の浜辺に、できることは限られていた。
選挙戦中盤以降は自民党議員の「運のいいことに能登で地震があった」との発言を受けて追い上げの機運も生じ、緊急の選対会議には立民県連代表の近藤和也も参加した。それでも、最終盤の17日に実現した両党の合同演説会の聴衆はわずか30人程度。陣営関係者は空々しく、「あと1週間あれば」と漏らした。
連合石川会長の福田佳央は浜辺の得票を「善戦だ」と評した上で、「立民と国民民主を束ねる強力なリーダーとなれる人材の出現が不可欠だ」と語った。
合同の活動で支持を集めた(右から)川、牧野、荒木各氏(18日、金沢市の近江町市場で)
◇
参政党躍進の波は県内にも押し寄せ、県内の比例票は8万3229票と昨年の衆院選の4倍に急増。選挙区候補の牧野緑も目標を大きく上回る約11万票を得た。
参政は比例選に前県議の川裕一郎、同日投開票の県議補選に前金沢市議の荒木博文を立て、牧野を加えた「トリプル選挙」を展開。最終盤の18日に近江町市場を練り歩いた3人は、オレンジ色ののぼり旗を見て駆けつけた買い物客から握手攻めにあった。
複数選挙を同時に戦う県連の負担は大きかったが、連動による効果は単純な票の掘り起こしにとどまらなかった。選挙区で牧野の苦戦が報じられた後も支援者の士気は下がらず、荒木は自民候補に約3000票差に迫る2位で初当選した。
一方、選挙経験の少なさを露呈した側面もある。川の命綱だった県内個人票は県内比例票の1割程度にとどまり、約200票差で次点に沈んだ。県連会長の久保雅哉は「川氏の当選を願って、制度を知らずに『参政党』と書いた人がごまんといるはずだ。党員や支援者に周知し切れず、組織の力不足だ」と悔やむ。
県連は今後も地方選や国政選に積極的に候補者を擁立し、支持の定着や組織の強化を図る方針だ。
県内では来春、全県の知事選と、参院選で与野党候補の得票が伯仲した県都の金沢市長選が控える。次なる戦いを見据えた各党の策謀は、もう始まっている。(敬称略)
◇
(この連載は平松千里、若松花実、北村友啓が担当しました)
選挙区確定票改選定数1―候補5
当 209,586宮本周司54自現《4》
□ 160,834浜辺健太31国新
□ 111,148牧野緑40参新
30,101村田茂62共新
7,982小沢正人49諸新
□印は法定得票=繰り上げ当選資格=を得た者。年齢は投票日現在。党派の略称は、自=自民、国=国民、参=参政、共=共産、諸=諸派。白抜き数字は当選回数
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:
OS5
:2025/07/26(土) 22:28:31
>>1180
https://www.yomiuri.co.jp/local/aichi/news/20250722-OYTNT50213/
野党躍進で「転換点」 自民票参政に流れたか
2025/07/23 05:00
20日投開票の参院選愛知選挙区では、国民民主、立憲民主、参政、自民各党の候補が当選した。SNSを駆使し、支持拡大を図った新興勢力が席巻した決戦。読売新聞社の20日の出口調査結果も交えて、選挙戦を振り返る。
「厳しい選挙。結果として残念だが、それを受け止めてそれぞれ前へ進むべきだ」。22日午後、県議会議事堂での当選証書授与式。3選した自民の酒井庸行氏(73)は、「与党で2議席」が確保できなかった点を問われると、こう語った。
自身の政治資金収支報告書の不記載問題が長引く中、52万票の4位で滑り込んだが、自民が推薦した公明現職の安江伸夫氏(38)は次点に終わった。酒井氏は2回連続でトップ当選し、2013年は105万票を得ており、「4位は惨敗だ。自民から参政党に票が流れた可能性がある」(幹部)と県連は厳しく受け止める。
本紙の出口調査では、自民支持層のうち酒井氏への投票は53%にとどまり、参政候補に8%、国民民主候補に7%が流出。党が推薦した安江氏へは7%だった。県連は週末に会議を開いて選挙戦を総括する。
一方、公明の安江氏。斉藤代表ら党幹部が応援に入ったが、支持母体の会員の高齢化などで集票力の低下は明らかだった。自民票が頼みの綱だったが、「4位が5位を応援するのは難しい」(自民県連幹部)状況で、公明候補としては07年参院選以来の落選となった。
安江氏は20日夜、「現政権に対する厳しい風当たりを受け止めないといけない」と述べた。政治活動は続けるという。県本部の岡明彦幹事長は「訴えてきた給付と減税、子育て支援が届かなかった」と振り返った。
◇
国民民主新人の水野孝一氏(48)は59万票、立民現職の田島麻衣子氏(48)は53万票を得て、旧民主系で「ワンツーフィニッシュ」し、授与式では2人とも笑顔を見せた。水野氏は「現状維持はダメとの声が反映された、転換点を迎えた選挙」、田島氏は「証書の重みをひしひしと感じる。責任をしっかり果たす」と語った。
出口調査では、各支持層を固めた上で、無党派層の支持は水野氏が最多の16%、田島氏は13%だった。国民民主県連の富田昭雄幹事長は「『手取りを増やす』とのフレーズが刺さり、無党派層を取り込めた」と胸を張る。ただ、別の県連幹部は、09年衆院選で大勝した旧民主党が、11年の統一地方選で地域政党・減税日本の躍進で大敗したことに触れ、「参政党の勢いはすさまじい。勝って 兜かぶと の緒を締めないとダメだ。浮かれている暇はない」と語った。
立民県連の河合洋介幹事長も「立民が政権批判票の確固とした受け皿にはなれず残念だ」と話した。
「日本人ファースト」を掲げ、SNSを生かして「台風の目」となった参政新人の杉本純子氏(47)。この日は党の記者会見に出席するため、上京した。
出口調査では無党派層からの支持は14%で水野氏に次ぐ2位、投票先を決める際に「SNS・動画投稿サイト」を最も参考にした人では32%と最多だった。
神谷代表は20日夜、NHK番組で「次の衆院選で50〜60議席を取って、連立内閣の一角を占めるポジションを目指したい」と述べた。
各党が衆院選での参政党の動向を注視している。
◇
投開票日当日の出口調査は、NHK、日本テレビ系列各局と共同で実施した。
1226
:
OS5
:2025/07/26(土) 22:32:36
>>1097
https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20250725-OYO1T50041/
自民の西田昌司氏、前回改選時の半分以下19万票に陣営「信頼回復の道のり長い」…立民も混戦に沈む
2025/07/25 16:00
#選挙・京都
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乱戦のあと 参院選25<下>
19日夕方、四条河原町に涙声がこだました。
「私がいなくなったら誰が日本を守ってくれるのか、この京都を守れるのか……」
自民党の西田昌司(66)が大票田の京都市内で臨んだ選挙戦最後の街頭演説は「厳しい戦い」を裏付けていた。
序盤から訴えてきた財政法改正などから一変。外交・安全保障分野での責任与党の立場を強調しつつ、有権者に“助け”を求めた。
京都入りした農相の小泉と街頭に立つ西田(左)(16日、京都市南区で)
選挙期間中、陣営は「財政論は分かりづらい」として、演説内容を変えるよう本人に伝え続けたが、最終盤でようやく見直した。ただ、陣営幹部は焦りの表情を崩さなかった。「持論だけで通るフェーズでは、到底ない」
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のしかかった「三重苦」。当事者だった旧安倍派の「政治とカネ」問題、沖縄県の「ひめゆりの塔」を巡る発言、自身がトップを務める与党整備委員会で検討される北陸新幹線の延伸計画――。他候補から格好の餌食となり、批判は日に日に厳しさを増した。
組織戦も直撃した。選挙戦でフル回転するはずの地元議員は有権者と距離が近く、批判の矢面に立たざるを得なかったことで、活動量に濃淡が生じた。推薦を出した公明党内でも同様だった。
「人気弁士」駆けつけ
防戦一方のなか、16日は総裁選の際に敵対した農相・小泉進次郎(44)、18日には、保守層に人気の前経済安全保障相・高市早苗(64)が京都入りするなど、幅広い自民支持層のつなぎ留めに注力した。
京都府連会長の福山と演説する山本(右)(13日、京都市中京区で)
結果は2位当選。前回改選時の半数にも満たない19万票だった。陣営幹部は「党や候補への信頼回復の道のりは長くなりそうだ」と話す。
投開票日の20日深夜。苦しい戦いから解放された喜びと、「自民が守ってきた貴重な議席」をつなぐ使命感。その両方をかみしめるかのようなバンザイ三唱が響いた。
立民埋没 参政猛追
「もう一段、ギアを上げなければ」。立憲民主党の山本和嘉子(57)の陣営に危機感が漂ったのは選挙戦中盤。報道各社の情勢調査や街頭活動での反応を見ると、参政党の谷口青人(46)に猛追されているのは明らかだった。
公示前の見立てでは2番手を走っていた。「固める選挙」を方針に掲げ、陣営は「非自民非共産なら立民に流れる」として、無党派層の支持にも期待感があった。
ただ、想定を超えるのが選挙。日本維新の会新人は街行く人に写真をせがまれ、SNSでは、検索せずとも「日本人ファースト」を掲げる候補者が次々と表示される。
山本の経歴を踏まえ、陣営は負けじと「京都にふさわしいのは誰か」と呼びかけたが、乱戦の中に埋もれた。
地元国会議員も総動員した。府連会長の福山哲郎(63)は街頭で、「対立をあおって社会が良くなるわけがない。誰も取り残さない社会を」と再三強調した。だが、有権者の関心を立民に振り向かせるには手遅れだった。最終的に、得票数で5番手に沈んだ山本は「力不足という一言に尽きる」と口にした。
一方、事務所で開票速報を見守った谷口は、他の参政候補が当選するたび拍手を送り、歓喜した。「既存政党への批判が追い風になり、手応えがあった」。敗れはしたものの、党勢を物語るすがすがしい表情を浮かべていた。(敬称略、岩崎祐也)
1227
:
OS5
:2025/07/26(土) 22:55:24
>>1163
https://www.asahi.com/articles/AST7T4D81T7TPOMB006M.html?iref=pc_ss_date_article
立憲の馬淵氏が奈良県連代表を辞任 参院選選挙区「惨敗」として引責
今井邦彦2025年7月26日 10時15分
立憲民主党奈良県連は25日、馬淵澄夫衆院議員(奈良1区)の代表の辞任を発表した。20日に投開票された参院選奈良選挙区で党の公認候補が7人中5位の得票だった責任をとるためで、25日付で、幹事長だった藤野良次県議が代表代行、幹事長代理だった樋口清二郎・奈良市議が幹事長に就いた。
馬淵氏は、2020年11月に県連が結成された時から代表を務めていた。25日に記者会見を開き、参院選の結果について「惨敗と認めざるを得ない。責任はすべて、県連代表で、選対本部長でもあった私にあることを重く受け止め、辞表を提出した」と述べた。
全国でも党の比例区での得票は国民民主党、参政党に次ぐ野党3位。馬淵氏は「立憲が政権を担える政党として期待されていない」と話し、党本部の人事の刷新も必要だと指摘した。
連合奈良などが求めた国民民主との候補者の一本化が果たせなかったことについては「候補者調整は党本部同士の問題で、県連が調整を拒否したわけではない」とし、県連の責任を否定した。
1228
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OS5
:2025/07/27(日) 22:34:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/8078f1132e24ae8dec1b2b93c75ba6a61e07e861
老舗革新政党の共産、社民 参院選で落日鮮明 高齢化で「時代遅れ」に
7/27(日) 21:56配信
産経新聞
20日投開票の参院選では参政党の躍進が注目された一方、社民党、共産党という老舗の革新系政党の落日が鮮明となった。両党の苦境は支持者の高齢化に加え、特定の政治思想の実現を目指すイデオロギー政党が「時代遅れ」になったことが原因とも指摘される。
共産の小池晃書記局長は27日のNHK番組で、党勢回復に向け「党の地力を大きくしていくことが一番の課題だ」と語った。共産は参院選で獲得8議席以上の目標を掲げたが、結果は3議席。牙城だった京都選挙区(改選数2)を落とした。特に比例得票数は、目標の650万票はおろか令和4年参院選に比べ75万票少ない286万票にまで落ち込み、れいわ新選組や日本保守党の後塵(こうじん)を拝した。
田村智子委員長は21日の記者会見で「大変悔しく残念な結果だ」と述べる一方、衆参両院での与党過半数割れは「日本の政治にとって大きな前向きな変化」と自賛した。
かつて共産は国政選挙で全選挙区に候補者を擁立するほどの力があった。力の源泉は党員を軸とした組織力と財政力だったが、党員数はピークの平成2年の約50万人から昨年は約25万人に半減。10年参院選では比例で819万票を得票したが、今は見る影もない。
対策は講じてきた。無党派層も取り込もうと、16年に綱領を改定し、「天皇の制度」と自衛隊を当面存続させる方針を打ち出した。27年に成立した安全保障関連法をきっかけに当時の民進党などとの「野党共闘」路線を選んだ。昨年の衆院選では一転、比例票を積み増す狙いから選挙協力を限定したが、振るわなかった。党職員は「党員は高齢者ばかり。若者は共産党を知らない」と嘆く。
社民党はさらに深刻だ。自民と「55年体制」の一角を担った社会党を源流とし、6年の自民、社会党、新党さきがけによる「自社さ政権」では、社会党の村山富市委員長が首相に就いた。村山氏は日米安保体制の堅持や自衛隊合憲、日の丸・君が代を容認し、従来の方針を大転換した。
8年1月に社民党に党名を変更した後、一部の議員は民主党の結成に加わり分裂。社会党を支えてきた労働組合も離れていった。
今回の参院選では「がんこに平和! ミサイルよりコメを!」を掲げ、公示直前にタレントのラサール石井氏を擁立。比例得票で2%超を確保し、政党要件を辛うじて維持した。福島瑞穂党首は21日、「有権者が『社民党、残ってくれ』と思ってくれた」と話したが、党を巡る厳しい情勢は変わらない。(千田恒弥)
1229
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OS5
:2025/07/27(日) 22:35:33
>>1116
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d461687126142b5a33720b7e872c5cadcb08915
「どっぷり自民」だった重鎮の娘 リベラルへ寝返り、世襲批判もかわし参院選で圧勝 「保守王国」で何が起きたのか
7/27(日) 17:01配信
南日本新聞
支援者らの拍手に笑顔を見せる尾辻朋実氏(左から3人目)=20日、鹿児島市加治屋町
自民・公明両党が過半数割れに追い込まれた参院選の投開票から1週間が過ぎた。鹿児島選挙区(改選数1)では立憲民主党推薦の無所属新人尾辻朋実氏(44)が自民元職の園田修光氏(68)、参政党新人の牧野俊一氏(39)ら3人を破り初当選し、自民は長く独占した参院議席の一つを失った。「保守王国」鹿児島で何が起きたのか。各陣営の戦いを振り返る。〈連載・参院選かごしま 民意の行方㊤〉
〝常勝区〟敗れた自民 鹿児島県連会長の森山裕氏「けじめつける」 近く責任を協議
20日午後8時すぎ。鹿児島選挙区の投票締め切り直後に、尾辻氏の「当選確実」が報じられた。20分後、事務所に現れた尾辻氏は元自民県議で叔母の尾辻義氏から花束を受け取り、目に涙を浮かべた。推薦した立民の国会議員や県議らが両脇に立ち万歳する間、尾辻氏は深々とお辞儀し頭を上げなかった。
自民の園田氏に約6万6000票差をつけての圧勝。立民が公認並みに支援し、連合鹿児島、社民党の組織的な支援も受けた。20日の出口調査によると立民支持層のおよそ9割、社民の8割、共産党の8割近くが尾辻氏に投じ、無党派層の6割、自民支持層の3割も取り込んだ。自民への逆風に加え、自民重鎮の父・尾辻秀久氏(84)が長年培った支持基盤も生きたと言える。
□ ■ □
自民公認候補の選に漏れた後、立民の誘いを受けて無所属での立候補を決めた尾辻氏には、「自民に戻るのでは」「信用できるのか」といった声が終始くすぶり続けた。
「どっぷり自民に漬かってきた」という尾辻氏と、立民関係者らとの間には微妙な距離感がみられた時期もあった。立民支持者から直接批判を受けるなどし「腹をくくった」。公示5日前、記者会見で自民との決別を宣言。分岐点となった共産の候補取り下げと自主的支援につながった。
尾辻氏擁立を主導した立民の川内博史衆院議員(鹿児島1区)は「自民大物議員の娘がリベラル側で立候補することにさまざまな議論があったが、結果としてその議論が尾辻氏を浸透させる素地を生んだ」と分析。「減税の実現や政治を変えるために尾辻氏を当選させようという気持ちで、関係者がまとまった」とみる。
選挙戦では、衆院1、3区で票を積み上げ、立民国会議員が不在の2、4区で接戦に持ち込むことを意識し草の根活動を徹底。各地で開いた「語る会」では、物価高に苦しむ県民に寄り添った内容の演説で「変えよう」と呼びかけた。地方の疲弊を招いた自民政治への批判を強めながら「秀久のむすめ」と書いたたすきをかけ、父の政治信条を継ぐ姿勢を強調するなど、主張を使い分けた。“くら替え効果”で世襲批判は高まらず、1、3区で大量リード。4区も4518票差で競り勝った。「
□ ■ □
「鹿児島から地殻変動が起きた」と話す連合鹿児島の下町和三会長は勝因に「有権者の政治に対する意識の変化」を挙げる。「このままでいいのかとの不満がたまっていた。40代の女性である尾辻氏が思いを託す選択肢となった」。今回躍進した国民民主党が候補擁立を見送ったのも大きかったと振り返った。
県内投票率は56.46%と大きく伸びた。出口調査によると、争点となった物価高対策で、回答者の約7割が消費税減税を求め、うち4割以上が尾辻氏に票を投じた。減税への期待の高さがうかがえる。
国政経験がなく無所属で活動するという尾辻氏が、政策をどう実現していくかは見通せない。当選から一夜明け、「責任の重さを痛感している。必死で食らいついていくしかない」と表情を引き締めた。
「今回は劇薬が効いて勝利した」と下町氏。「これから劇薬がちゃんとした薬になってもらわないと困る。本人の頑張りもだが、応援した立民や私たちもしっかりしないと。だめになったら信用をなくしてしまう」と力を込めた。
南日本新聞 | 鹿児島
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